特許第6396978号(P6396978)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6396978
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】タイミングコントローラ及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20180913BHJP
【FI】
   G09G3/20 650M
   G09G3/20 623F
   G09G3/20 623G
   G09G3/20 641H
   G09G3/20 633P
   G09G3/20 633H
【請求項の数】14
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-242906(P2016-242906)
(22)【出願日】2016年12月15日
(65)【公開番号】特開2018-36619(P2018-36619A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2016年12月15日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0112085
(32)【優先日】2016年8月31日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キュンジョオン・クゥオン
(72)【発明者】
【氏名】ソンギュン・キム
(72)【発明者】
【氏名】チェオン・ヘオ
(72)【発明者】
【氏名】ビョンヒョン・ナ
【審査官】 西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−084516(JP,A)
【文献】 特開2003−316334(JP,A)
【文献】 特開2008−299270(JP,A)
【文献】 特開2000−056726(JP,A)
【文献】 特開平08−129366(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0160146(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0063100(US,A1)
【文献】 米国特許第6069609(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20−5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサブ画素に対するn+m bitの入力映像データのm bitのデータ値の傾向を分析して、m bitのデータ値に対して固定で設定される固定データ値を決定するように構成されたビット選択部;
前記ビット選択部により固定された前記固定データ値と、前記ビット選択部により固定される前の前記入力映像データの前記m bitのデータ値との誤差を算出するように構成された誤差算出部;および
m bitの前記固定データ値を制御パケット内に挿入して出力するとともに、前記誤差が補正されるようにディザリングされたn bitの出力映像データを出力することで、n+m bitの色深度を具現した表示を可能とさせるように構成されたディザリング部を含む、タイミングコントローラ。
【請求項2】
前記ビット選択部は、前記複数のサブ画素のうち第k番目のロー(row)に配列されたkローサブ画素に対する入力映像データの最下位のm bitのデータ値を前記固定データ値に固定するように構成された、請求項1に記載のタイミングコントローラ。
【請求項3】
前記第k番目のローに配列された前記kローサブ画素に対する入力映像データを格納するように構成されたメモリ部をさらに含み、
前記ビット選択部は、前記メモリ部に格納された前記kローサブ画素に対する入力映像データの前記m bitのデータ値の最頻値、中間値または平均値を前記kローサブ画素に対する前記固定データ値に決定するように構成された、請求項2に記載のタイミングコントローラ。
【請求項4】
前記ビット選択部は、前記kローサブ画素に対する入力映像データのm bitのデータ値との誤差が最小となる誤差最小値を前記kローサブ画素に対する前記固定データ値に決定するように構成された、請求項3に記載のタイミングコントローラ。
【請求項5】
前記ビット選択部は、前記第k番目のローに配列されたkローサブ画素の中から選択された特定サブ画素に対する入力映像データのm bitのデータ値に基づいて、前記kローサブ画素に対する前記固定データ値を決定するように構成された、請求項2に記載のタイミングコントローラ。
【請求項6】
前記ビット選択部は、前記第k番目のローに配列されたkローサブ画素に対する入力映像データのm bitのデータ値に基づいて、第k+1番目のローに配列されたk+1ローサブ画素に対する前記固定データ値を決定するように構成された、請求項2に記載のタイミングコントローラ。
【請求項7】
前記ビット選択部は、第k番目のローに配列されたkローサブ画素に対する入力映像データのm bitのデータ値に基づいて、前記kローサブ画素に対する前記固定データ値を決定し、第k+1番目のローに配列されたk+1ローサブ画素に対する前記固定データ値は、前記kローサブ画素に対する前記固定データ値をローリング(rolling)して決定するように構成された、請求項2に記載のタイミングコントローラ。
【請求項8】
前記誤差算出部は、前記ビット選択部により固定される前の前記入力映像データのm bitのデータ値と、前記ビット選択部により固定された前記固定データ値との差値を前記誤差に算出するように構成された、請求項1に記載のタイミングコントローラ。
【請求項9】
前記ディザリング部は、前記誤差が負(negative)の値を有する場合、前記誤差が正(positive)の値を有するように、前記n bitの出力映像データを補正するように構成された、請求項8に記載のタイミングコントローラ。
【請求項10】
複数のサブ画素を含む表示パネル;
前記複数のサブ画素と連結されたデータ駆動集積回路;および
前記データ駆動集積回路に出力映像データを伝送するように構成されたタイミングコントローラを含み、
前記タイミングコントローラは、
前記複数のサブ画素に対するn+m bitの入力映像データのbitのデータ値の傾向を分析して、m bitのデータ値に対して固定で設定される固定データ値を決定するように構成されたビット選択部;
前記ビット選択部により固定された前記固定データ値と、前記ビット選択部により固定される前の前記入力映像データの前記bitのデータ値とを互いに比較して誤差を算出するように構成された誤差算出部;および
m bitの前記固定データ値を制御パケット内に挿入して出力するとともに、算出された誤差が補償されるようにディザリングされたn bitの前記出力映像データを生成して出力することで、n+m bitの色深度を具現した表示を可能とさせるように構成されたディザリング部を含み、
前記データ駆動集積回路は、
n bitの前記出力映像データを格納するラッチ部;
前記出力映像データをアナログ電圧に転換するように構成されたデジタルアナログコンバータ(Digital Analogue Converter;DAC);および
前記ビット選択部により固定されたm bitの前記固定データ値をアナログ電圧に転換して前記複数のサブ画素それぞれに伝達するように構成された固定電圧出力部を含む、表示装置。
【請求項11】
前記入力映像データは、n+m bitで構成され、
前記出力映像データは、n bitで構成され、
前記ビット選択部は、前記入力映像データの最下位のm bitのデータ値を前記固定データ値に固定するように構成され、
前記固定電圧出力部は、前記入力映像データの最下位のm bitに対応する前記固定データ値をアナログ電圧に転換するように構成されたm bitの抵抗ストリング(R−string)を含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記タイミングコントローラは、前記複数のサブ画素のうち第k番目のロー(row)に配列されたkローサブ画素に対する入力映像データを格納するように構成されたメモリ部をさらに含み、
前記タイミングコントローラの前記ビット選択部は、前記kローサブ画素に対する入力映像データの最下位のm bitのデータ値の最頻値、平均値または中間値を前記kローサブ画素に対する前記固定データ値に決定するように構成された、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記タイミングコントローラは、前記複数のサブ画素のうち第k番目のローに配列されたkローサブ画素から選択された特定サブ画素に対する入力映像データの最下位のm bitのデータ値の最頻値、平均値または中間値を前記kローサブ画素に対する前記固定データ値に決定するように構成された、請求項11に記載の表示装置。
【請求項14】
前記タイミングコントローラの前記ディザリング部は、n bitのディザリング部で構成され、
前記データ駆動集積回路の前記ラッチ部および前記デジタルアナログコンバータは、それぞれn bitのラッチ部およびn bitのデジタルアナログコンバータで構成された、請求項11に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイミングコントローラ及び表示装置に関し、さらに詳細には、優れた画像品質を提供することのできるタイミングコントローラ及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するに伴って、画像を表示するための表示装置への要求が様々な形態で増加しており、近来は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device)、プラズマ表示装置(Plasma Display Panel)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display Device)などのような種々の表示装置が活用されている。
【0003】
このような表示装置は、データラインとゲートラインが形成され、データラインとゲートラインが互いに交差する箇所に配置されたサブ画素を備える表示パネルを含み、データラインにデータ電圧を供給するデータ駆動集積回路と、ゲートラインにスキャン電圧を供給するゲート駆動集積回路と、データ駆動集積回路およびゲート駆動集積回路を制御するタイミングコントローラなどを含む。
【0004】
表示装置において、データ駆動集積回路は、タイミングコントローラから所定のbitとなった映像データを受信し、それをアナログ電圧に該当するデータ電圧に変換して該当サブ画素に提供する。
【0005】
このとき、映像データのbit数が多くなると、該当サブ画素で表現される色深度(depth)が深くなり、画像品質を高めることができる。高品質の色深度を具現するために、即ち、高いbit数の色深度を具現するために、データ集積回路の処理可能bit数も、所望の色深度に該当するbit数ほどにならなければならない。例えば、1024階調(Gray)を有する高品質の色深度を具現するためには、データ駆動集積回路の処理可能bit数は、10bitとならなければならない。従って、優れた色深度を具現しようとする場合、データ駆動集積回路の内部構成のサイズは大きくならざるを得ず、これによって、データ駆動集積回路そのもののサイズは大きくなる。
【0006】
また、データ駆動集積回路は、タイミングコントローラから所望の色深度に該当するbit数だけの映像データを受信しなければならないため、タイミングコントローラおよびデータ駆動集積回路間のデータ伝送量もそれだけ多くならざるを得ない問題点もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、高いbit数を有する映像データを、処理可能bit数が低いデータ駆動集積回路を用いて具現できるようにすることで、高い画像品質を提供しながらも、データ伝送量およびデータ集積回路のサイズを減らすことができるタイミングコントローラ及び表示装置を提供することである。
【0008】
また、本発明が解決しようとする課題は、高いbit数を有する映像データを処理する過程で映像データの特定bitのデータ値を固定することにより発生する誤差を補正することで、高いbit数を有する映像データにより具現されるカラーと実質的に同一のカラーの映像を具現できるタイミングコントローラ及び表示装置を提供することである。
【0009】
本発明の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述したような課題を解決するために、本発明に係るタイミングコントローラは、ビット選択部、誤差算出部およびディザリング部を含む。ビット選択部は、複数のサブ画素に対するn+m bitの入力映像データのm bitのデータ値を固定データ値に固定するように構成される。誤差算出部は、ビット選択部により固定された固定データ値と、ビット選択部により固定される前の入力映像データのm bitのデータ値との誤差を算出するように構成される。ディザリング部は、誤差が補正されるようにディザリングされたn bitの出力映像データを出力するように構成される。本発明の一実施例に係るタイミングコントローラは、誤差算出部およびディザリング部を備えるので、入力映像データのm bitのデータ値が固定データ値に固定されても、これによる誤差が補正され得、ディザリングされた出力映像データは、入力映像データに対応する色深度を正確に表現することができる。
【0011】
前述したような課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、表示パネル、データ駆動集積回路、タイミングコントローラを含む。表示パネルは、複数のサブ画素を含む。データ駆動集積回路は、複数のサブ画素と連結される。タイミングコントローラは、データ駆動集積回路に出力映像データを伝送するように構成される。タイミングコントローラは、複数のサブ画素に対する入力映像データの特定bitのデータ値を固定データ値に固定するように構成されたビット選択部、ビット選択部により固定された固定データ値と、ビット選択部により固定される前の入力映像データの特定bitのデータ値とを互いに比較して誤差を算出するように構成された誤差算出部、および算出された誤差が補償されるようにディザリングされた出力映像データを生成するように構成されたディザリング部を含む。データ駆動集積回路は、出力映像データを格納するラッチ部、出力映像データをアナログ電圧に転換するように構成されたデジタルアナログコンバータ(Digital Analogue Converter;DAC)、およびビット選択部により固定された固定データ値をアナログ電圧に転換して複数のサブ画素それぞれに伝達するように構成された固定電圧出力部を含む。
【0012】
その他の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、n+m bitの映像データが有する色深度を、これより低いbit数を有するn bitの映像データで具現するようにすることで、タイミングコントローラとデータ駆動集積回路との間のデータ伝送量を減少させ、データ駆動集積回路のサイズを減少させることができる効果がある。
【0014】
また、本発明は、n+m bitの映像データの特定m bitのデータ値を固定する過程で誤差が発生しても、誤差を算出し、算出された誤差を補正することにより、n+m bitの映像データで具現される映像とほぼ同一の色深度を有する映像をn bit映像データで具現できる効果がある。
【0015】
本発明に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに様々な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施例に係る表示装置の概略的なブロック図である。
図2】本発明の一実施例に係る表示装置の映像データが表示パネルに提供される過程を説明するための概略的なブロック図である。
図3】本発明の一実施例に係る表示装置のタイミングコントローラを説明するための概略的なブロック図である。
図4図3のディザリング部の誤差補正方法を説明するための例示図である。
図5図3のタイミングコントローラから出力されるデータパケットの概略的な例示図である。
図6】本発明の一実施例に係る表示装置のデータ駆動集積回路を説明するための概略的なブロック図である。
図7】本発明の一実施例に係る表示装置の階調による階調変化率を示すグラフである。
図8】本発明の一実施例に係る表示装置の階調による階調変化率の誤差を示すグラフである。
図9】本発明の他の実施例に係る表示装置のタイミングコントローラを示した概略的なブロック図である。
図10図9のタイミングコントローラの固定データ値決定方法および誤差補正方法を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の利点および特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0018】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであるので、本発明は、図示された事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」などが使用される場合、「〜だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0019】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0020】
位置関係についての説明である場合、例えば、「〜上に」、「〜上部に」、「〜下部に」、「〜隣に」などと二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0021】
素子または層が異なる素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0022】
第1、第2などが様々な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0023】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0024】
図面に示された各構成の大きさおよび厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本発明は、示された構成の大きさおよび厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0025】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であっても、関連関係で共に実施してもよい。
【0026】
以下、添付の図面を参照して、本発明の様々な実施例を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施例に係る表示装置の概略的なブロック図である。図1を参照すると、表示装置100は、表示パネル110、データ駆動集積回路120、ゲート駆動集積回路130およびタイミングコントローラ140を含む。
【0028】
表示パネル110は、複数のサブ画素SPを含む。複数のサブ画素SPは、ロー(row:行)方向およびカラム(column:列)方向に配列され、マトリクス(matrix)状に配置される。例えば、図1に示されたように、複数のサブ画素SPは、k個のローとl個のカラムに配列され得る。複数のサブ画素SPのうち、ロー方向に配列されたサブ画素SPのグループをローサブ画素R1〜Rkと定義し、カラム方向に配列されたサブ画素SPのグループをカラムサブ画素C1〜Clと定義する。
【0029】
複数のサブ画素SPは、それぞれ特定カラーの光を具現する。例えば、複数のサブ画素SPは、赤色を具現する赤色サブ画素、緑色を具現する緑色サブ画素および青色を具現する青色サブ画素で構成され得る。この場合、赤色サブ画素、緑色サブ画素および青色サブ画素のグループが一つの画素と称され得る。
【0030】
表示パネル110の複数のサブ画素SPは、それぞれゲートラインGL1〜GLkおよびデータラインDL1〜DLlと連結される。例えば、1ローサブ画素R1は、第1ゲートラインGL1に連結され、1カラムサブ画素C1は、第1データラインDL1に連結される。同様に、2〜kローサブ画素R2〜Rkは、第2〜第kゲートラインGL2〜GLkとそれぞれ連結され、2〜lカラムサブ画素C2〜Clは、第2〜第lデータラインDL2〜DLlとそれぞれ連結される。複数のサブ画素SPは、ゲートラインGL1〜GLkから伝達されるゲート電圧と、データラインDL1〜DLlから伝達されるデータ電圧に基づいて動作するように構成される。
【0031】
タイミングコントローラ140は、データ駆動集積回路120およびゲート駆動集積回路130に各種の制御信号DCS、GCSを供給して、データ駆動集積回路120およびゲート駆動集積回路130を制御する。
【0032】
タイミングコントローラ140は、各フレームで具現するタイミングによってスキャンを開始し、外部のホストシステム10から受信される映像データDataをデータ駆動集積回路120で処理可能なデータ信号形式に合うように転換して出力映像データData’を出力し、スキャンに合わせて適当な時間にデータ駆動を統制する。
【0033】
タイミングコントローラ140は、外部のホストシステム10から受信された入力映像データDataの特定bitに対応するデータ値を固定データ値に固定して、疑似制御データ(Pseudo Control Data)を生成する。タイミングコントローラ140は、疑似制御データを出力映像データData’と共に、データ駆動集積回路120に出力する。タイミングコントローラ140を通して固定データ値が決定される細部的な過程は後述する。
【0034】
また、タイミングコントローラ140は、入力映像データDataと共に、垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsync、データイネーブル(DE:Data Enable)信号、クロック信号CLKなどを含む各種のタイミング信号を外部のホストシステム10から受信する。
【0035】
タイミングコントローラ140は、ホストシステム10から入力映像データDataを受信し、データ駆動集積回路120で処理可能なデータ信号形式に合うように転換して出力映像データData’を出力すること以外に、データ駆動集積回路120およびゲート駆動集積回路130を制御するために、垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsync、データイネーブル信号DE、クロック信号CLKなどのタイミング信号の入力を受け、各種の制御信号DCS、GCSを生成してデータ駆動集積回路120およびゲート駆動集積回路130に出力する。
【0036】
例えば、タイミングコントローラ140は、ゲート駆動集積回路130を制御するために、ゲートスタートパルス(Gate Start Pulse;GSP)、ゲートシフトクロック(Gate Shift Clock;GSC)、ゲート出力イネーブル信号(Gate Output Enable;GOE)などを含む各種のゲート制御信号(Gate Control Signal;GCSs)を出力する。
【0037】
ここで、ゲートスタートパルスは、ゲート駆動集積回路130を構成する一つ以上のゲート回路の動作スタートタイミングを制御する。ゲートシフトクロックは、一つ以上のゲート回路に共通して入力されるクロック信号であって、スキャン信号(ゲートパルス)のシフトタイミングを制御する。ゲート出力イネーブル信号は、一つ以上のゲート回路のタイミング情報を指定している。
【0038】
また、タイミングコントローラ140は、データ駆動集積回路120を制御するために、ソーススタートパルス(Source Start Pulse;SSP)、ソースサンプリングクロック(Source Sampling Clock;SSC)、ソース出力イネーブル信号(Source Output Enable;SOE)などを含む各種のデータ制御信号(Data Control Signal;DCSs)を出力する。
【0039】
ここで、ソーススタートパルスは、データ駆動集積回路120を構成する一つ以上のデータ回路のデータサンプリング開始タイミングを制御する。ソースサンプリングクロックは、データ回路それぞれにおいてデータのサンプリングタイミングを制御するクロック信号である。ソース出力イネーブル信号は、データ駆動集積回路120の出力タイミングを制御する。
【0040】
タイミングコントローラ140は、データ駆動集積回路120がボンディングされたソース印刷回路基板と可撓性フラットケーブル(Flexible Flat Cable;FFC)または可撓性印刷回路(Flexible Printed Circuit;FPC)などの連結媒体を通して連結されたコントロール印刷回路基板(Control Printed Circuit Board)に配置され得る。
【0041】
コントロール印刷回路基板には、表示パネル110、データ駆動集積回路120およびゲート駆動集積回路130などに各種の電圧または電流を供給するか、または供給する各種の電圧または電流を制御する電源コントローラがさらに配置され得る。電源コントローラは、電源管理集積回路(Power Management IC;PMIC)と称され得る。
【0042】
上述したソース印刷回路基板とコントロール印刷回路基板は、一つの印刷回路基板に構成されてもよい。
【0043】
ゲート駆動集積回路130は、タイミングコントローラ140の制御によって、オン(On)電圧またはオフ(Off)電圧のスキャン信号をゲートラインGL1〜GLkに順次に供給し、ゲートラインGL1〜GLkを順次駆動する。
【0044】
ゲート駆動集積回路130は、駆動方式によって、表示パネル110の一側にのみ位置することもあり、場合によっては、両側に位置することもある。
【0045】
ゲート駆動集積回路130は、テープオートメーテッドボンディング(Tape Automated Bonding;TAB)方式またはチップオングラス(Chip On Glass;COG)方式で表示パネル110のボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されるか、GIP(Gate In Panel)タイプで具現されて表示パネル110に直接配置されることもあり、場合によって、表示パネル110に集積化されて配置されることもある。
【0046】
ゲート駆動集積回路130は、シフトレジスタ、レベルシフタなどを含む。
【0047】
データ駆動集積回路120は、特定ゲートラインが開くと、タイミングコントローラ140から受信した出力映像データData’をアナログ形態のデータ電圧に変換してデータラインDL1〜DLlに供給することにより、データラインDL1〜DLlを駆動する。
【0048】
データ駆動集積回路120は、テープオートメーテッドボンディング方式またはチップオングラス方式で表示パネル110のボンディングパッドに連結されるか、または表示パネル110に直接配置されることもあり、場合によって、表示パネル110に集積化されて配置されることもある。
【0049】
また、データ駆動集積回路120は、チップオンフィルム(Chip On Film;COF)方式で具現され得る。この場合、データ駆動集積回路120の一端は、少なくとも一つのソース印刷回路基板(Source Printed Circuit Board)にボンディングされ、他端は、表示パネル110にボンディングされる。
【0050】
データ駆動集積回路120は、レベルシフタ、ラッチ部等の様々な回路を含むロジック部と、デジタルアナログコンバータ(DAC:Digital Analog Converter)と、出力バッファなどを含むことができる。これについての細部的な内容は後述する。
【0051】
図2は、本発明の一実施例に係る表示装置の映像データが表示パネルに提供される過程を説明するための概略的なブロック図である。
【0052】
図2を参照すると、タイミングコントローラ140は、外部のホストシステムから入力映像データDataを受信し、入力映像データDataがデータ駆動集積回路120で処理され得るように入力映像データDataを変換して出力映像データData’を生成し、入力映像データDataの特定bitに対応する疑似制御データPCを生成してデータ駆動集積回路120に伝達する。
【0053】
入力映像データDataは、高品質の映像データであって、高い色深度(Color Depth)を有する映像に関する情報を含む。ここで、「色深度」は、カラーの表現力、レゾリューション(resolution)または輝度表現力または階調表現力といえる。色深度に優れた映像に関する入力映像データDataは、より高い色深度に関する情報を含むので、多くの情報量を有し、高いbit数を有する。具体的に、入力映像データDataは、n+m bit(例えば、10bit、12bit)であってよい。
【0054】
出力映像データData’は、データ駆動集積回路120で処理可能な信号形式のデータを意味し、外部のホストシステム10から受信された入力映像データDataより低いbit数を有する。例えば、出力映像データData’は、n bitであってよい。出力映像データData’は、入力映像データDataより低いbit数を有するので、データの大きさが減少し得、タイミングコントローラ140からデータ駆動集積回路120に伝送されるデータ量が減少し得る。そこで、タイミングコントローラ140とデータ駆動集積回路120との間のデータ伝送が迅速かつ効率よくなされ得る。
【0055】
疑似制御データPCは、タイミングコントローラ140で選択された固定データ値を有する。疑似制御データPCは、m bitのデータであり、外部のホストシステムから受信された入力映像データDataの特定m bitに対応する。疑似制御データPCは、タイミングコントローラ140からデータ駆動集積回路120に伝達されるデータパケット(data packet)の制御パケット(control packet)部分に挿入され、データ駆動集積回路120に伝達される。
【0056】
データ駆動集積回路120は、タイミングコントローラ140から受信された出力映像データData’および疑似制御データPCをアナログ形態のデータ電圧Vdataに転換して表示パネル110に伝達する。具体的に、データ駆動集積回路120は、映像情報を含むn bitの出力映像データData’とm bitの疑似制御データPCを受信し、それをアナログ形態のデータ電圧Vdataに変換して、それを定められたタイミングにそれぞれのデータラインDL1〜DLlに提供する。データ電圧Vdataは、n bitの出力映像データData’とm bitの疑似制御データPCに基づいて生成されるので、最終的に表示パネル110は、n+m bitの色深度を有する映像を表示することができる。
【0057】
図3は、本発明の一実施例に係る表示装置のタイミングコントローラを説明するための概略的なブロック図である。図3を参照すると、タイミングコントローラ140は、ビット選択部141、誤差算出部143およびディザリング(dithering)部145を含む。
【0058】
ビット選択部141は、複数のサブ画素に対するn+m bitの入力映像データDataの特定m bitのデータ値を固定データ値に固定するように構成される。先に言及したように、入力映像データDataは、外部のホストシステム10から受信され、表示パネル110の複数のサブ画素SPそれぞれに関する階調情報を含み、n+m bitで構成される。ビット選択部141は、複数のサブ画素SPに対する入力映像データDataで特定m bitに対応するデータ値を特定固定データ値に固定する。ここで、特定m bitは、複数のサブ画素SPそれぞれに対する入力映像データDataの最下位ビット(Least Significant Bit;LSB)であってよい。例えば、入力映像データDataが10bitで構成され、最下位ビットが2bitで構成されるとしたら、ビット選択部141は、10bitの入力映像データDataのうち8bitのデータ値は固定せず、最下位の2bitのデータ値を固定する。具体的に、入力映像データDataのデータ値が1000 0000 10である場合、ビット選択部141は、上位の8bitのデータ値である1000 0000は固定せず、下位の2bitのデータ値が10を特定の固定データ値に固定する。例えば、第1サブ画素に対する入力映像データDataのデータ値が1000 0000 10であり、第2サブ画素に対する入力映像データDataのデータ値が1000 0010 11であり、第3サブ画素に対する入力映像データDataのデータ値が1110 0111 00である場合、ビット選択部141は、第1サブ画素、第2サブ画素および第3サブ画素の最下位bitのデータ値を01に固定することができる。この場合、第1サブ画素に対する入力映像データは、1000 0000 01に変換され、第2サブ画素に対する入力映像データは、1000 0010 01に変換され、第3サブ画素に対する入力映像データは、1110 0111 01に変換される。
【0059】
ビット選択部141は、複数のサブ画素SPに対する入力映像データDataのm bitのデータ値の傾向(trand)を分析して固定データ値を決定する。例えば、ビット選択部141は、複数のサブ画素SPに対する入力映像データDataのm bitのデータ値の最頻値、平均値または中間値を入力映像データDataの固定データ値に決定することができる。具体的に、第k番目のローに配列されたkローサブ画素Rkに対する入力映像データDataの最下位の2bitのデータ値が01 01 01 00 10 11であれば、ビット選択部141は、最も多くの頻度数を有する01をkローサブ画素Rkの固定データ値に決定することができる。しかし、これに限定されるものではなく、01 01 01 00 10 11の中間値である10を固定データ値に決定することもでき、平均値である01を固定データ値に決定することができる。
【0060】
この場合、同一の第k番目のローに配列されたkローサブ画素に対する固定データ値は、同一の一つの値に固定され得る。即ち、kローサブ画素に対する固定データ値が01に決定された場合、第k番目のローに配列された全てのkローサブ画素に対する入力映像データDataの最下位の2bitのデータ値は、01に固定される。
【0061】
この場合、ビット選択部141は、第k番目のローに配列されたkローサブ画素Rkに対する全ての映像データの最下位の2bitのデータ値を参照せず、kローサブ画素Rkのうち任意に選択されたいくつかのサブ画素に対する映像データだけを参照して固定データ値を決定することができる。例えば、ビット選択部141は、第k番目のローに配列されたkローサブ画素Rkのうち最初の6個のサブ画素に対する映像データの最下位の2bitのデータ値の最頻値、中間値または平均値を固定データ値に決定することができる。
いくつかの実施例において、ビット選択部141は、第k番目のローに配列されたkローサブ画素Rkに対する映像データのm bitのデータ値に基づいて、第k+1番目のローに配列されたk+1ローサブ画素に対する映像データの固定データ値を決定することができる。例えば、ビット選択部141は、第k番目のローに配列されたkローサブ画素Rkのうち最初の6個のサブ画素に対する映像データの最下位の2bitのデータ値の最頻値、中間値または平均値を算出し、第k+1番目のローに配列されたk+1ローサブ画素に対する映像データの固定データ値に決定することができる。この場合、k+1ローサブ画素に対する固定データ値を決定するために、k+1ローサブ画素に対する映像データのm bitのデータ値を参照する必要がないので、固定データ値の決定がより円滑で速く遂行され得る。
【0062】
いくつかの実施例において、ビット選択部141は、それぞれのロー別に入力映像データDataの最下位の2bitのデータ値を参照して固定データ値を決定せず、第1番目のローに配列された1ローサブ画素R1に対する固定データをローリング(rolling)して、第2番目のローに配列された2ローサブ画素R2および第3番目のローに配列された3ローサブ画素R3に対する固定データ値を決定するように構成され得る。具体的に、1ローサブ画素R1に対する映像データDataの最下位の2bitの最頻値が01と仮定すると、ビット選択部141は、1ローサブ画素R1に対する映像データDataの固定データ値を01と決定し、2ローサブ画素R2に対する映像データDataの固定データ値を10と決定し、3ローサブ画素R3に対する映像データDataの固定データ値を11と決定することができる。ビット選択部141は、00 01 10 11が全てのローサブ画素において均一な分布で繰り返され得るように00 01 10 11をローリングして固定データ値を決定することができる。この場合、1ローサブ画素に対する固定データ値が決定されるにつれ、残りのローサブ画素に対する固定データ値が自動で決定されるので、固定データ値を決定する過程が速く、円滑に遂行され得る。
【0063】
誤差算出部143は、ビット選択部141により固定された固定データ値と、ビット選択部141により固定される前の入力映像データDataのm bitのデータ値との間の誤差を算出するように構成される。具体的に、誤差算出部143は、ビット選択部141から疑似制御データPCを受信し、固定される前の入力映像データDataを受信する。疑似制御データPCのデータ値は、固定データ値を意味するので、疑似制御データPCを通して誤差算出部143はビット選択部141により固定された固定データ値を知ることができる。
【0064】
誤差算出部143は、ビット選択部141により固定される前の入力映像データDataのm bitのデータ値と、ビット選択部141により固定された固定データ値との差値を誤差に算出するように構成される。例えば、複数のサブ画素に対する10bitの入力映像データDataのデータ値が1000 0000 01であり、2bitの疑似制御データPCのデータ値が00である場合、誤差算出部143は、10bitの入力映像データDataの最下位の2bitのデータ値01と、疑似制御データPCの固定データ値00との差値を算出する。この場合、01−00=+01であるので、誤差算出部143により算出された誤差は、+01となる。誤差算出部143は、10bitの入力映像データDataの最下位の2bitのデータ値01と、固定データ値00との差値である+01を誤差データError Dataとして出力する。
【0065】
誤差算出部143により出力される誤差データError Dataは、正(positive)の符号または負(negative)の符号を有する。例えば、上述したように、10bitの入力映像データDataの最下位の2bitのデータ値が01であり、固定データ値が00である場合、誤差データError Dataは、+01であるので、正の符号を有する。しかし、10bitの入力映像データDataの最下位の2bitのデータ値が01であり、固定データ値が10である場合、誤差データError Dataは、−01であるので、負の符号を有する。
【0066】
ディザリング部145は、誤差算出部143で算出された誤差が補正されるようにディザリングされた出力映像データData’を生成する。具体的に、ディザリング部145は、誤差算出部143から誤差データError Dataを受信し、ビット選択部141からn bit映像データn bit Dataを受信する。n bit映像データn bit Dataは、n+m bitの入力映像データDataからm bitを除いたデータを意味し、n bitのbit数を有する。例えば、外部のホストシステム10から受信された入力映像データDataが1000 0000 10である場合、n bit映像データn bit Dataは、最下位の2bitのデータ10を除いた1000 0000となる。
【0067】
ディザリング部145は、外部のホストシステム10から受信されたn+m bitの入力映像データDataに対応するカラーがn bit映像データn bit Dataで具現され得るように、n bit映像データn bit Dataをディザリングする。この場合、ディザリング部145は、n bit映像データn bit Dataをディザリングするにあたって、誤差算出部143で算出された誤差を補償する。ディザリング部145のディザリング方法をより詳細に説明するために、図4を共に参照する。
【0068】
図4は、図3のディザリング部の誤差補正方法を説明するための例示図である。図4は、10bitの入力映像データで最下位の2bitのデータが固定された例を示す。また、10bitの入力映像データにより表現される映像は、赤色サブ画素、緑色サブ画素および青色サブ画素がいずれも同一の階調で駆動される単一色相のソリッドパターン(solid pattern)映像である場合を仮定する。説明の便宜のために、10bitの入力映像データにより表現される階調は、8bitの映像データにより表現される階調に対応する整数部分と、8bitの映像データにより表現されない階調に対応する小数点部分とで構成されると仮定する。即ち、8bitの映像データにより表現され得る階調は、0gray〜255grayであるが、10bitの入力映像データにおいて、整数部分は、0〜255の値を有し、10bitの入力映像データにおいて、小数点部分は、10bit−8bit=2bitのデータ値00、01、10、11に対応する0.00、0.25、0.50および0.75の値を有する。
【0069】
図4を参照すると、外部のホストシステムから受信された10bitの入力映像データReal 10 bit Dataは、1000 0000 00であり、最下位の2bitのデータLSB 2 bit Dataは、00である。ビット選択部141により、最下位の2bitのデータLSB 2 bit Dataは、固定データ値である01に固定される。そこで、入力映像データDataは、8bitに減少し、8bitの映像データ8 bit Data 1000 0000と固定データ値01を有する2bitの疑似制御データPCを用いて10bitの色深度を有する映像が表現される。しかし、この場合、8bitの映像データ8 bit Dataと疑似制御データPCが結合されたデータ1000 0000 01は、10bitの入力映像データReal 10 bit Data 1000 0000 00と比較して最下位の2bitのデータ値が01だけさらに増加した。従って、8bitの映像データ8 bit Data 1000 0000と疑似制御データPC 01を基に映像が具現される場合、10bitの入力映像データReal 10 bit Data 1000 0000 00に基づく映像と比較して、最下位の2bit01に対応する階調の差が発生し得る。従って、階調の差を最小化するためには、疑似制御データPCにより発生した誤差01を除去しなければならない。
【0070】
このために、誤差算出部143は、10bitの入力映像データReal 10 bit Dataの最下位の2bitのデータ値LSB 2 bit Dataと、疑似制御データPCの固定データ値との間の誤差を算出する。具体的に、誤差算出部143は、10bitの入力映像データReal 10 bit Dataの最下位の2bitのデータ値LSB 2 bit Dataと、疑似制御データPCの固定データ値との差値を算出して誤差データError Dataを生成する。上述した例によると、10bitの入力映像データReal 10 bit Dataの最下位の2bitのデータ値LSB 2 bit Dataは、00であり、疑似制御データPCの固定データ値は、01であるので、誤差データError Dataは、00−01=−01となる。
【0071】
ディザリング部145は、疑似制御データPCによる誤差を補正するように誤差算出部143で算出された誤差データError Dataを反映してディザリングされたn bitの出力映像データData’を生成する。具体的に、ディザリング部145は、10bitの入力映像データReal 10 bit Dataから最下位の2bitのデータLSB 2 bit Dataが除去された8bitの映像データ8 bit Data 1000 0000に誤差算出部143で算出された誤差データError Data −01が結合された10bitのデータに対応するカラーが表現されるように8bitの映像データをディザリングする。言い換えれば、ディザリング部145により出力されるディザリングされた8bitの出力映像データData’は、10bitのデータ0111 1111 11に対応するカラーを表現し、10bitのデータ0111 1111 11は、8bitの映像データ8 bit Data 1000 0000と誤差データError Data −01の結合データに対応する。即ち、0111 1111 11(10bit)=1000 0000(8bit)+−01(2bit)である。ここで、10bitのデータ0111 1111 11は、外部のホストシステム10から受信された10bitの入力映像データReal 10 bit Dataと異なるデータを意味し、誤差データError Dataが適用されて疑似制御データPCによる誤差が補正された10bitのデータを意味する。説明の便宜のために、以下においては、10bitのデータを「補正10bitのデータ」と称する。
【0072】
ディザリング部145は、補正10bitのデータ0111 1111 11に対応するカラーが8bitの映像データで表現され得るように8bitの映像データをディザリングする。8bitの映像データのディザリングは、時間的(temporal)または空間的(spatial)方式で遂行され得る。図4は、空間的方式でディザリングが遂行される例を示す。空間的方式のディザリングは、互いに隣接する4個の画素のカラーを混ぜて8bitの映像データでは表現できない中間カラーを表現する。例えば、灰色のソリッドパターン映像の場合、8bitの映像データは、127階調の灰色および128階調の灰色のみ表現できるだけで、127.25、127.50および127.75階調の灰色は表現することができない。しかし、ディザリングを通して127.25、127.50および127.75の階調の灰色が表現され得る。具体的に、補正10bitのデータ0111 1111 11は、127.75階調に対応する。ディザリング部145は、互いに隣接する4個の画素に対する階調を制御することにより、127.75階調を表現する。即ち、4個の画素のうち3個の画素は、128階調の灰色を表現するように駆動し、1個の画素は、127階調の灰色を表現するように駆動する。この場合、4個の画素は、128+128+128+127の平均値である127.75階調の灰色に視認され得る。
【0073】
一方、時間的方式のディザリングは、127.75階調の灰色を表現するために、特定画素が128階調の灰色を表示する時間と127階調の灰色を表示する時間との比が3:1に制御される。この場合、特定画素の階調は、短い時間内に微細に変わるので、特定画素は、127.75階調の灰色に視認され得る。
【0074】
図4に示されたように、ディザリング部145が空間的ディザリング方式でディザリングを遂行する場合、ディザリング部145は、補正10bitのデータ0111 1111 11に対応する127.75の階調が表現されるように4個の画素に対する8bitの出力映像データを生成する。即ち、ディザリング部145は、4個の画素のうち3個の画素は、128階調の灰色を表示し、1個の画素は、127階調の灰色を表示するように、各画素に対応する8bitの出力映像データData’を生成する。
【0075】
一方、先に言及したように、10bitの補正データ0111 1111 11は、10bitの入力映像データReal 10 bit Data 1000 0000 00から最下位の2bitのデータLSB 2 bit Dataを除去した8bitのデータ8 bit Data 1000 0000と、誤差算出部143で算出された誤差データError Data −01との結合データを意味する。しかし、一般に、ディザリング部145は、負の符号を有する誤差データError Dataに対してディザリングを遂行することができないので、−01の誤差データError Dataは、−0000 0001(8bit)+11(2bit)に転換されて適用され得る。即ち、8bitの映像データ8 bit Dataで最下位の1ビットのデータ値に−1を適用し、誤差データError Dataを+11に変換して10bitの補正データが生成され、10bitの補正データに対するディザリングが遂行される。即ち、10bitの補正データは、0111 1111 11(10bit)=0111 1111(8bit)+11(2bit)に対応する。ディザリング部145によりディザリングされた8bitの映像データは、10bitの補正データ0111 1111 11に対応するカラーを表現し、ディザリング部145は、4個の画素のうち3個の画素は、128階調の灰色を表現し、1個の画素は、127階調の灰色を表現するように、それぞれの画素に対する8bitの出力映像データData’を生成する。
【0076】
一方、先に言及したように、ディザリング部145によりディザリングされた8bitの出力映像データData’は、10bitの入力映像データReal 10 bit Dataと比較して、誤差データError Dataに相応する差を有する。しかし、これは、疑似制御データPCが適用されるにつれて相殺され、表示パネル110で表現されるカラーは、10bitの入力映像データReal 10 bit Dataにより表現されるカラーと同一になる。例えば、第1番目のローに配列された1ローサブ画素R1の場合、ディザリング部145によりディザリングされた8bitの出力映像データData’は、127.75階調の灰色に対応する。即ち、4個の画素のうち3個の画素は、128階調の灰色を表現し、1個の画素は、127階調の灰色を表現する。しかし、疑似制御データPCの固定データ値が01であるので、データ駆動集積回路120で疑似制御データPCがアナログ電圧に変換されながら0.25階調に対応するデータ電圧Vdataが補充され得る。従って、データ駆動集積回路120を通して出力されるデータ電圧Vdataは、128階調の灰色に対応し、それは、10bitの入力映像データReal 10 bit Dataにより表現されるカラーと同一である。即ち、データ駆動集積回路120は、8bitの出力映像データData’と疑似制御データPCをアナログ電圧に変換してデータ電圧Vdataを生成し、データ電圧Vdataは、8bitの出力映像データData’と疑似制御データPCが結合された10bitの映像データ1000 0000 00に対応する。データ駆動集積回路120を通してデータ電圧Vdataが生成される過程は、図6を参照して細部的に後述する。
【0077】
同様の方法でディザリング部145は、第2番目のローに配列された2ローサブ画素R2、第3番目のローに配列された3ローサブ画素R3および第4番目のローに配列された4ローサブ画素R4に対する出力映像データData’を生成する。即ち、ディザリング部145は、2ローサブ画素R2に対する8bitの映像データ8 bit Data 1000 0000と誤差算出部143で算出された誤差データError Data 00とを結合した10bitの補正データ1000 0000 00に対応するカラーを表現するようにディザリングされた8bitの出力映像データData’を生成する。即ち、4個の画素がいずれも128階調の灰色を表現するように、4個の画素それぞれに対する8bitの出力映像データData’が生成される。ディザリングされた8bitの出力映像データData’は、2bitの疑似制御データPCと共にデータ集積回路120に伝送され、アナログ電圧に変換されて表示パネル110に提供される。この場合、2bitの疑似制御データPCは、01の固定データ値を有するので、ディザリングされた8bitの出力映像データData’と疑似制御データPCにより、最終的に1000 0000 01に対応するカラーが表示される。また、ディザリング部145は、誤差データError Data 00を反映して3ローサブ画素R3に対するディザリングされた8bitの出力映像データData’を生成し、誤差データError Data 01を反映して4ローサブ画素R4に対するディザリングされた8bitの出力映像データData’を生成する。
【0078】
また、図3を参照すると、ディザリング部145で生成された8bitの出力映像データData’および2bitの疑似制御データPCは、データ駆動集積回路120に伝送される。疑似制御データPCは、タイミングコントローラ140で生成されるデータパケットの制御パケットに挿入されて伝送され得る。これをより細部的に説明するために、図5を共に参照する。
【0079】
図5は、図3のタイミングコントローラから出力されるデータパケットの概略的な例示図である。図5を参照すると、データパケットは、制御パケットCTRとRGBデータRGB DATAとで構成される。RGBデータRGB DATAは、赤色サブ画素に対する8bitの出力映像データn bit R DATA、緑色サブ画素に対する8bitの出力映像データn bit G DATAおよび青色サブ画素に対する8bitの出力映像データn bit B DATAを含む。いくつかの実施例において、RGBデータRGB DATAは、4bitのユニットインターバル(UI:Unit Interval)ビットをさらに含むことができる。
【0080】
制御パケットCTRは、赤色サブ画素に対する8bitの出力映像データn bit R DATA、緑色サブ画素に対する8bitの出力映像データn bit G DATAおよび青色サブ画素に対する8bitの出力映像データn bit B DATAそれぞれに共通して追加される2bitの疑似制御データPCを含む。
【0081】
データ駆動集積回路120は、データパケットのRGBデータRGB DATAと制御パケットCTRの疑似制御データPCをそれぞれアナログ電圧に変換してそれぞれのデータラインに伝達する。そこで、表示パネル110のサブ画素は、10bitのデータに対応するデータ電圧Vdataの階調を表示し、これによって、8bitの出力映像データで10bitの色深度が具現される。特に、2bitの疑似制御データPCは、RGBデータRGB DATAに含まれず、データ駆動集積回路120に各種の制御信号を伝達するための制御パケットCTR内に挿入されて伝送されるので、タイミングコントローラ140からデータ駆動集積回路120の間のデータ伝送量は、8bitの映像データを伝送する場合と実質的に同一に維持され得る。
【0082】
図6は、本発明の一実施例に係る表示装置のデータ駆動集積回路を説明するための概略的なブロック図である。図6を参照すると、データ駆動集積回路120は、ラッチ部121、レベルシフタ123、デジタルアナログコンバータ(Digital Analogue Convertor;DAC)125および固定電圧出力部122を含む。
【0083】
ラッチ部121は、タイミングコントローラ140のディザリング部145を通してディザリングされた出力映像データData’を格納し、レベルシフタ123は、ディザリングされた出力映像データData’を処理する。先に言及したように、ディザリングされた出力映像データData’は、赤色サブ画素、緑色サブ画素および青色サブ画素それぞれに対する8bitの出力映像データを含むので、ラッチ部121およびレベルシフタ123は、赤色サブ画素、緑色サブ画素および青色サブ画素それぞれに対応する8bitのラッチ部121および8bitのレベルシフタ123で構成される。
【0084】
デジタルアナログコンバータ125は、ラッチ部121およびレベルシフタ123により処理された赤色サブ画素、緑色サブ画素および青色サブ画素それぞれに対する8bitの出力映像データをアナログ電圧に転換するように構成される。デジタルアナログコンバータ125は、8bitの出力映像データのデータ値に対応するガンマ電圧を生成するように8bitの抵抗ストリングn bit R−Stringを含む。
【0085】
固定電圧出力部122は、制御パケット内に挿入された疑似制御データPCの固定データ値をアナログ電圧に転換するように構成される。先に言及したように、疑似制御データPCは、タイミングコントローラ140のビット選択部141により決定された固定データ値を有する。疑似制御データPCが2bitのbit数を有する場合、固定電圧出力部122は、2bitのデータをアナログの固定電圧に転換するように2bitの抵抗ストリングm bit R−Stringを含む。
【0086】
デジタルアナログコンバータ125を通して生成されたガンマ電圧および固定電圧出力部122を通して生成された固定電圧は結合され、増幅器Ampおよび出力バッファを通してそれぞれのデータラインDL1〜DLlにデータ電圧Vdataで提供される。表示パネル110の複数のサブ画素SPは、それぞれデータラインDL1〜DLlと連結されるので、データラインDL1〜DLlを通して提供されるデータ電圧Vdataに対応する階調の光を放出する。
【0087】
先に言及したように、本発明の一実施例に係る表示装置100は、n+m bitの入力映像データDataを処理してn bitの出力映像データData’とm bitの疑似制御データPCを生成するように構成されたタイミングコントローラ140、およびn bitの出力映像データData’とm bitの疑似制御データPCをアナログ電圧に変換してデータ電圧Vdataを生成するデータ駆動集積回路120を含む。m bitの疑似制御データPCは、タイミングコントローラ140のビット選択部141により決定された固定データ値を有し、データパケットの制御パケットCTR内に挿入されて伝送される。n bitの出力映像データData’は、外部のホストシステム10で受信されるn+m bitの入力映像データDataより低いbit数を有するので、タイミングコントローラ140から伝送されるデータ量は、n+m bitの入力映像データDataを直接伝送する場合に比べて減少し得る。
【0088】
この場合、データ駆動集積回路120で処理されるデータ量が減少し得、そこで、データ駆動集積回路120の構成回路のサイズが減少し得る。即ち、データ駆動集積回路120の処理可能bit数は、外部のホストシステム10で受信されるn+m bitの入力映像データDataより低いことがある。具体的に、データ駆動集積回路120のラッチ部121、レベルシフタ123およびデジタルアナログコンバータ125は、それぞれn+m bitより低いn bitの回路で構成され得、データ駆動集積回路120の全体サイズが減少し得る。そこで、表示装置100の小型化が可能となり、高性能の回路を搭載する必要がないので、表示装置100の製造単価が減少し得る。
【0089】
特に、タイミングコントローラ140のビット選択部141は、特定ローに配列されたローサブ画素の中から特定サブ画素を選択し、特定サブ画素に対するn+m bitの入力映像データDataのm bitのデータ値を参照して疑似制御データPCの固定データ値を選択することができる。この場合、特定ローに配列された全てのローサブ画素に対するn+m bitの映像データDataを参照する必要がないので、特定ローに配列されたローサブ画素に対するn+m bitの映像データDataを格納するためのラインメモリ(line memory)が省略され得る。そこで、タイミングコントローラ140のサイズがさらに減少し得る。
【0090】
また、タイミングコントローラ140は、n+m bitの入力映像データDataで具現され得るカラーを具現するようにディザリングされたn bitの出力映像データData’を生成するディザリング部145を含む。そこで、n+m bitの入力映像データDataで具現され得る色深度がn+m bitより低いbit数を有するn bitの出力映像データData’を通して表現され得る。特に、タイミングコントローラ140は、ディザリング部145のディザリング時、疑似制御データPCによる誤差が補償されるように誤差データError Dataを生成する誤差算出部143を含む。疑似制御データPCは、タイミングコントローラ140のビット選択部141により固定された固定データ値を有するので、外部のホストシステム10から受信された原本のn+m bitの入力映像データDataと比較してm bitの部分に誤差が発生し得る。しかし、本発明の一実施例に係る表示装置100は、n+m bitの入力映像データDataのm bitのデータ値と疑似制御データPCの固定データ値との差値を算出して誤差データError Dataを算出する誤差算出部143を含み、誤差データError Dataをディザリングに反映するディザリング部145を含む。そこで、疑似制御データPCによる誤差がディザリングで補正され得、データ駆動集積回路120を通して出力されるデータ電圧Vdataは、外部のホストシステム10から受信されるn+m bitの入力映像データDataに対応し得る。そこで、疑似制御データPCによる誤差は、顕著に減少し得る。上述した誤差減少効果を説明するために、図7および図8を参照する。
【0091】
図7は、本発明の一実施例に係る表示装置の階調による階調変化率を示すグラフである。図7のグラフは、赤色サブ画素、緑色サブ画素および青色サブ画素がいずれも同一の階調を有する単色ソリッドパターンの10bitの入力映像データを用いて測定された。図7のグラフにおいて、横軸は、階調Grayを示し、縦軸は、階調の変化率GMA differenceを示し、階調の変化率GMA differenceは、下記[数1]で定義される。
【0092】
【数1】
【0093】
前記[数1]において、G(n)は、n階調での輝度値を意味し、G(n−1)は、n−1階調での輝度値を意味する。G(Max)は、最大階調(例えば、1023階調)での輝度値を意味する。図7のグラフにおいて、10bitの入力映像データは、ディザリングされた8bitの出力映像データと2bitの疑似制御データに変換され、8bitのデータ処理能力を有するデータ駆動集積回路に提供された。図7において、比較例は、誤差算出部を備えていないタイミングコントローラを含む表示装置での階調の変化率GMA differenceを意味し、実施例は、誤差算出部を備えるタイミングコントローラを含む本発明の一実施例に係る表示装置での階調の変化率GMA differenceを意味する。一方、Real 10bitは、10bitの映像データがディザリングなしに10bitのデータ処理能力を有するデータ駆動集積回路に提供される場合、表示装置での階調の変化率GMA differenceを意味する。
【0094】
図7を参照すると、本発明の実施例に係る表示装置での階調の変化率GMA differenceは、10bitの入力映像データをディザリングなしに表示するReal 10bitの表示装置の階調の変化率GMA differenceとほぼ同一であることが分かる。これに対し、誤差算出部のない比較例に係る表示装置の階調の変化率GMA differenceは、Real 10bitの表示装置の階調の変化率GMA differenceと多くの差があることが分かる。比較例に係る表示装置は、疑似制御データによる誤差を算出せず、ディザリング時、誤差データを適用しないので、ディザリングされた8bitの出力映像データとReal 10bitの映像データは、大きな差を有し得る。これに対し、本発明の一実施例に係る表示装置は、誤差算出部で算出された誤差データがディザリング部のディザリング時に適用されるので、疑似制御データによる誤差は最小化し得る。
【0095】
図8は、本発明の一実施例に係る表示装置の階調による階調変化率の誤差を示すグラフである。図8のグラフは、図7のグラフと同一の条件で測定されており、図8のグラフにおいて、横軸は、階調Grayを示し、縦軸は、下記[数2]で定義される階調変化率の誤差GMA difference errorを示す。
【0096】
【数2】
【0097】
前記[数2]において、Real 10bit GMA differenceは、10bitの入力映像データをディザリングなしに10bitのデータ処理能力を有するデータ駆動集積回路に直接提供することで具現された映像の階調変化率を意味し、GMA differenceは、10bitの入力映像データをディザリングされた8bitの出力映像データと2bitの疑似制御データとに分割し、8bitのデータ処理能力を有するデータ駆動集積回路に提供することで具現された映像の階調変化率を意味する。図8のグラフにおいて、比較例は、図7と同様に誤差算出部を備えていないタイミングコントローラを含む表示装置を通して測定された階調変化率の誤差であり、実施例は、誤差算出部を備えるタイミングコントローラを含む本発明の一実施例に係る表示装置を通して測定された階調変化率の誤差を意味する。
【0098】
図8を参照すると、比較例に係る表示装置は、階調が増加するにつれ、階調変化率の誤差が益々大きく増加することが分かり、実施例に係る表示装置は、階調の変化にもかかわらず、階調変化率の誤差がほとんど発生しないことが分かる。比較例に係る表示装置は、ディザリング時に誤差データが反映されないので、10bitの入力映像データの階調値が変わるにつれ、疑似制御データによる誤差が大きく作用され得る。これに対し、実施例に係る表示装置は、ディザリング時に誤差データが反映されるので、10bitの入力映像データの階調値が変わっても疑似制御データによる誤差が補償され、10bitの入力映像データと実質的に同一の色深度を有する映像が具現され得る。
【0099】
図9は、本発明の他の実施例に係る表示装置のタイミングコントローラを示した概略的なブロック図である。本発明の他の実施例に係る表示装置のタイミングコントローラ940は、本発明の一実施例に係る表示装置100のタイミングコントローラ140と比較してメモリ部942をさらに含むことを除いては実質的に同一であり、これについての重複した説明は省略する。
【0100】
図9を参照すると、タイミングコントローラ940のメモリ部942は、外部のホストシステムから受信されたn+m bitの入力映像データのうち、特定ローに配列されたローサブ画素に対するn+m bitの入力映像データR1を格納する。具体的に、メモリ部942は、複数のサブ画素のうち第k番目のローに配列されたkローサブ画素に対する入力映像データを格納する。以下においては、説明の便宜のために、k=1である場合を仮定して説明する。即ち、メモリ部942は、第1番目のローに配列された1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataを格納するラインメモリline memoryで構成され得る。
【0101】
先に言及したように、タイミングコントローラ940のビット選択部941は、複数のサブ画素に対するn+m bitの入力映像データの特定m bitのデータ値を参照して複数のサブ画素に対する固定データ値を決定する。この場合、固定データ値は、複数のサブ画素のロー別に決定され得る。具体的に、タイミングコントローラ940は、外部のホストシステムから1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataを受信し、ビット選択部941は、1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataの特定m bitのデータ値を参照して固定データ値を決定する。具体的に、ビット選択部941は、1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataの最下位のm bitのデータ値の最頻値、中間値または平均値を算出し、それを固定データ値に決定することができる。例えば、1ローに配列されたサブ画素が12個であり、1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataの最下位の2bitのデータ値が00、01、01、00、11、01、01、00、01、11、10、01である場合、ビット選択部941は、1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataの最下位の2bitのデータ値の最頻値01を固定データ値に決定することができる。ビット選択部941は、上述した方法で決定された固定データ値を有する疑似制御データPCを生成する。
【0102】
いくつかの実施例において、ビット選択部941は、1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataのm bitのデータ値との誤差が最小となる誤差最小値を固定データ値に決定することができる。例えば、1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataの最下位の2bitのデータ値が00、00、00、00、01、01、01、01、10、10、10、10である場合、ビット選択部941は、前記最下位の2bitのデータ値との差値が最小となり得る01を固定データ値に決定することができる。この場合、誤差算出部943を通して算出された誤差データは、−01、−01、−01、−01、00、00、00、00、01、01、01、01となるので、今後、ディザリング部945でディザリングされたn bitの出力映像データR1 Data’を生成する場合、疑似制御データPCによる誤差が最小化し得る。
【0103】
一方、ビット選択部941で固定データ値が決定される間に、1ローサブ画素に対するn+m bitの入力映像データR1 Dataは、メモリ部942に格納され得る。例えば、ビット選択部941が1ローサブ画素に対するn+m bitの入力映像データR1 Dataを受信しながら固定データ値を決定し、1ローサブ画素に対するn+m bitの入力映像データR1 Dataは、ビット選択部941を経てメモリ部942に格納され得る。
【0104】
誤差算出部943は、メモリ部942に格納された1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataのm bitのデータ値と、ビット選択部941で生成された疑似制御データPCの固定データ値との差値を算出して誤差データError Dataを生成する。例えば、1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataの最下位の2bitのデータ値が00、01、01、00、11、01、01、00、01、11、10、01であり、ビット選択部941により疑似制御データPCの固定データ値が最頻値01に選択された場合、誤差算出部943は、メモリ部942に格納された1ローサブ画素に対する入力映像データR1 Dataのm bitのデータ値を読み出して疑似制御データPCの固定データ値との差値を算出する。この場合、誤差データError Dataは、−01、00、00、−01、+10、00、00、−01、00、+10、+01、00に決定され得る。
【0105】
ディザリング部945は、誤差算出部943から誤差データError Dataを受信し、メモリ部942から1ローサブ画素に対するn bitの映像データn bit R1 Dataを受信する。n bitの映像データn bit R1 Dataは、メモリ部942に格納された1ローサブ画素に対するn+m bitの映像データR1 Dataからm bitを除いたn bitのデータを抽出することにより得られ得る。ディザリング部945は、誤差データError Dataをn bitの映像データn bit R1 Dataに反映してディザリングされたn bitの出力映像データR1 Data’を生成する。ディザリング部945で生成されたn bitの出力映像データR1 Data’は、疑似制御データPCと共にデータ駆動集積回路に出力される。
【0106】
1ローサブ画素に対するn bitの出力映像データR1 Data’および疑似制御データPCが出力された以後、同様の方法で、2ローサブ画素に対するn bitの出力映像データおよび疑似制御データが生成され得、3ローサブ画素に対するn bitの出力映像データおよび疑似制御データが生成され得る。
【0107】
図10は、図9のタイミングコントローラの固定データ値決定方法および誤差補正方法を説明するための例示図である。図10を参照すると、タイミングコントローラ940による固定データ値の決定および誤差補正は、それぞれのロー別に遂行され得る。
【0108】
例えば、10bitの色深度を有する10bitの映像1070を本発明の他の実施例に係る表示装置で表示する場合、タイミングコントローラ940のビット選択部941は、1ローサブ画素R1に対する10bitの入力映像データを受信し、1ローサブ画素R1に対する10bitの入力映像データの最下位の2bitのデータ値の傾向を参照して固定データ値を決定する。例えば、1ローサブ画素R1に対する10bitの入力映像データの最下位の2bitのデータ値の最頻値00が固定データ値に決定され得る。固定データ値00は、1ローサブ画素R1に対する疑似制御データPCに出力される。
【0109】
一方、タイミングコントローラ940のビット選択部941により1ローサブ画素R1に対する固定データ値が決定される間に、10bitの入力映像データは、タイミングコントローラ940のメモリ部942に格納される。
【0110】
タイミングコントローラ940の誤差算出部943は、ビット選択部941で生成された疑似制御データPCと、メモリ部941に格納された10bitの入力映像データの最下位の2bitのデータ値を比較して誤差データError Dataを生成する。例えば、誤差算出部943は、1ローサブ画素R1に対する10bitの入力映像データの最下位の2bitのデータ値と、疑似制御データPCの固定データ値との差値を算出し、差値+01を誤差データError Dataに生成する。
【0111】
タイミングコントローラ940のディザリング部945は、誤差算出部943で算出された誤差データError Dataを反映して8bitの出力映像データR1 Data’を生成する。例えば、ディザリング部945は、1ローサブ画素R1に対する誤差データError Dataを反映してディザリングを遂行し、ディザリングされた8bitの出力映像データR1 Data’を出力する。この場合、8bitの出力映像データR1 Data’は、10bitの入力映像データの最下位の2bitのデータと疑似制御データPCとの間の誤差が補正されたデータであるので、8bitの出力映像データR1 Data’と疑似制御データPCが結合される場合、10bitの入力映像データによる映像1070と実質的に同一の色深度を有する映像が具現され得る。
【0112】
以後、2ローサブ画素R2に対する10bitの入力映像データがビット選択部941に受信され、ビット選択部941は、2ローサブ画素R2に対する疑似制御データPCを生成する。この場合、メモリ部942には、2ローサブ画素R2に対する10bitの入力映像データが新たに格納され得る。ビット選択部941から疑似制御データPCの生成が完了すると、誤差算出部943は、メモリ部942に格納された2ローサブ画素R2に対する10bitの入力映像データの最下位の2bitのデータ値と、疑似制御データPCの固定データ値との差値を算出して誤差データError Dataを生成する。誤差算出部943で2ローサブ画素に対する誤差データError Dataの生成が完了すると、ディザリング部945は、メモリ部942に格納された2ローサブ画素R2に対する10bitの入力映像データから8bitのデータを抽出して、誤差データError Dataを結合し、ディザリングされた8bitの出力映像データを生成する。8bitの出力映像データには、誤差算出部943で算出された誤差データError Dataが適用されたので、8bitの出力映像データと疑似制御データPCにより具現される映像は、10bitの入力映像データによる映像と実質的に同一の色深度を有する。
【0113】
同様の方法で、3ローサブ画素R3に対する8bitの出力映像データおよび疑似制御データPCが生成され、4ローサブ画素R4に対する8bitの出力映像データおよび疑似制御データPCが生成され、5ローサブ画素R5に対する8bitの出力映像データおよび疑似制御データPCが順次に生成される。
【0114】
いくつかの実施例において、ビット選択部941は、1ローサブ画素R1に対するn+m bitの入力映像データに基づいて2ローサブ画素R2に対する疑似制御データPCを決定することができる。例えば、1ローサブ画素R1に対する10bitの入力映像データの最下位の2bitのデータ値の最頻値が10である場合、ビット選択部941は、2ローサブ画素R2に対する疑似制御データPCを10に選択することができる。この場合、ビット選択部941は、2ローサブ画素R2に対しては、固定データ値を決定する必要がないので、ビット選択部941の使用頻度が減少し、タイミングコントローラ940の処理速度がより向上し得る。
【0115】
いくつかの実施例において、ビット選択部941は、1ローサブ画素R1に対する疑似制御データPCをローリングする方式で2ローサブ画素R2乃至5ローサブ画素R5に対する疑似制御データPCを生成することができる。例えば、1ローサブ画素R1に対する疑似制御データPCが00に決定された場合、2ローサブ画素R2に対する疑似制御データPCは01に、3ローサブ画素R3に対する疑似制御データPCは10に、4ローサブ画素R4に対する疑似制御データPCは11に、5ローサブ画素R5に対する疑似制御データPCは、また00に生成され得る。この場合、1ローサブ画素R1に対する疑似制御データPCが決定されると、2ロー乃至5ローサブ画素R2〜R5に対する疑似制御データPCが自動で生成されるので、ビット選択部941の使用頻度が減少し得、タイミングコントローラ940の処理速度がより向上し得る。
【0116】
本発明の他の実施例に係る表示装置のタイミングコントローラ940は、特定ローに配列されたローサブ画素に対する入力映像データを格納するメモリ部942を含む。この場合、ビット選択部941は、特定ローに配列されたローサブ画素に対する入力映像データを全て参照して疑似制御データPCを生成することができ、誤差算出部943は、メモリ部942に格納されたローサブ画素に対する入力映像データと疑似制御データPCから誤差データError Dataを生成することができる。即ち、ビット選択部941は、ローサブ画素に対する入力映像データを全て参照して疑似制御データPCを決定することができるので、ローサブ画素に対する入力映像データの傾向が反映された疑似制御データPCが生成され得、疑似制御データPCによる誤差補正がより容易に遂行され得る。特に、ビット選択部941は、ローサブ画素に対する映像データのm bitのデータ値との誤差が最小となる誤差最小値を固定データ値に決定することができる。この場合、疑似制御データPCによる誤差は最小化し得、ディザリング部945が誤差データError Dataを反映してn bitの出力映像データをディザリングする場合、ディザリングがより容易に遂行し得る。
【0117】
本発明の実施例に係るタイミングコントローラおよびそれを含む表示装置は、下記のように説明され得る。
【0118】
本発明の一実施例に係るタイミングコントローラは、ビット選択部、誤差算出部およびディザリング部を含む。ビット選択部は、複数のサブ画素に対するn+m bitの入力映像データのm bitのデータ値を固定データ値に固定するように構成される。誤差算出部は、ビット選択部により固定された固定データ値と、ビット選択部により固定される前の入力映像データのm bitのデータ値との誤差を算出するように構成される。ディザリング部は、誤差が補正されるようにディザリングされたn bitの出力映像データを出力するように構成される。本発明の一実施例に係るタイミングコントローラは、誤差算出部およびディザリング部を備えるので、映像データのm bitのデータ値が固定データ値に固定されても、それによる誤差が補正され得、ディザリングされた出力映像データは、原本映像データに対応する色深度を正確に表現することができる。
【0119】
本発明の他の特徴によると、ビット選択部は、複数のサブ画素のうち第k番目のロー(row)に配列されたkローサブ画素に対する入力映像データの最下位のm bitのデータ値を固定データ値に固定するように構成され得る。
【0120】
本発明のまた他の特徴によると、タイミングコントローラは、第k番目のローに配列されたkローサブ画素に対する入力映像データを格納するように構成されたメモリ部をさらに含むことができる。ビット選択部は、メモリ部に格納されたkローサブ画素に対する入力映像データのm bitのデータ値の最頻値、中間値または平均値をkローサブ画素に対する固定データ値に決定するように構成され得る。
【0121】
本発明のまた他の特徴によると、ビット選択部は、kローサブ画素に対する入力映像データのm bitのデータ値との誤差が最小となる誤差最小値をkローサブ画素に対する固定データ値に決定するように構成され得る。
【0122】
本発明のまた他の特徴によると、ビット選択部は、第k番目のローに配列されたkローサブ画素の中から選択された特定サブ画素に対する入力映像データのm bitのデータ値に基づいてkローサブ画素に対する固定データ値を決定するように構成され得る。
【0123】
本発明のまた他の特徴によると、ビット選択部は、第k番目のローに配列されたkローサブ画素に対する入力映像データのm bitのデータ値に基づいて、第k+1番目のローに配列されたk+1ローサブ画素に対する固定データ値を決定するように構成され得る。
【0124】
本発明のまた他の特徴によると、ビット選択部は、第k番目のローに配列されたkローサブ画素に対する入力映像データのm bitのデータ値に基づいてkローサブ画素に対する固定データ値を決定し、第k+1番目のローに配列されたk+1ローサブ画素に対する固定データ値は、kローサブ画素に対する固定データ値をローリング(rolling)して決定するように構成され得る。
【0125】
本発明のまた他の特徴によると、誤差算出部は、ビット選択部により固定される前の入力映像データのm bitのデータ値と、ビット選択部により固定された固定データ値との差値を誤差に算出するように構成され得る。
【0126】
本発明のまた他の特徴によると、ディザリング部は、誤差が負(negative)の値を有する場合、誤差が正(positive)の値を有するように、n bitの出力映像データを補正するように構成され得る。
【0127】
本発明の一実施例に係る表示装置は、表示パネル、データ駆動集積回路、タイミングコントローラを含む。表示パネルは、複数のサブ画素を含む。データ駆動集積回路は、複数のサブ画素と連結される。タイミングコントローラは、データ駆動集積回路に出力映像データを伝送するように構成される。タイミングコントローラは、複数のサブ画素に対する入力映像データの特定bitのデータ値を固定データ値に固定するように構成されたビット選択部、ビット選択部により固定された固定データ値と、ビット選択部により固定される前の入力映像データの特定bitのデータ値とを互いに比較して誤差を算出するように構成された誤差算出部、および算出された誤差が補償されるようにディザリングされた出力映像データを生成するように構成されたディザリング部を含む。データ駆動集積回路は、出力映像データを格納するラッチ部、出力映像データをアナログ電圧に転換するように構成されたデジタルアナログコンバータ(Digital Analogue Converter;DAC)、およびビット選択部により固定された固定データ値をアナログ電圧に転換して複数のサブ画素それぞれに伝達するように構成された固定電圧出力部を含む。
【0128】
本発明の他の特徴によると、入力映像データは、n+m bitで構成され、出力映像データは、n bitで構成され、ビット選択部は、入力映像データの最下位のm bitのデータ値を固定データ値に固定するように構成され、固定電圧出力部は、入力映像データの最下位のm bitに対応する固定データ値をアナログ電圧に転換するように構成されたm bitの抵抗ストリング(R−string)を含むことができる。
【0129】
本発明のまた他の特徴によると、タイミングコントローラは、複数のサブ画素のうち第k番目のロー(row)に配列されたkローサブ画素に対する入力映像データを格納するように構成されたメモリ部をさらに含み、タイミングコントローラのビット選択部は、kローサブ画素に対する入力映像データの最下位のm bitのデータ値の最頻値、平均値または中間値をkローサブ画素に対する固定データ値に決定するように構成され得る。
【0130】
本発明のまた他の特徴によると、タイミングコントローラは、複数のサブ画素のうち第k番目のローに配列されたkローサブ画素から選択された特定サブ画素に対する入力映像データの最下位のm bitのデータ値の最頻値、平均値または中間値をkローサブ画素に対する固定データ値に決定するように構成され得る。
【0131】
本発明のまた他の特徴によると、タイミングコントローラのディザリング部は、n bitのディザリング部で構成され、データ駆動集積回路のラッチ部およびデジタルアナログコンバータは、それぞれn bitのラッチ部およびn bitのデジタルアナログコンバータで構成され得る。
【0132】
以上、添付の図面を参照して、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10