(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6396979
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】誘導コンポーネント
(51)【国際特許分類】
H01F 27/29 20060101AFI20180913BHJP
H01F 27/28 20060101ALI20180913BHJP
【FI】
H01F27/29 N
H01F27/29 125
H01F27/29 Q
H01F27/28 128
【請求項の数】12
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-246346(P2016-246346)
(22)【出願日】2016年12月20日
(62)【分割の表示】特願2014-244092(P2014-244092)の分割
【原出願日】2014年12月2日
(65)【公開番号】特開2017-55142(P2017-55142A)
(43)【公開日】2017年3月16日
【審査請求日】2016年12月27日
(31)【優先権主張番号】10 2014 207 140.2
(32)【優先日】2014年4月14日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】514307486
【氏名又は名称】ウルト エレクトロニク イーベーエー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100141254
【弁理士】
【氏名又は名称】榎原 正巳
(72)【発明者】
【氏名】クラウス マイヤーホーファー
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン アロイ
【審査官】
井上 健一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−324017(JP,A)
【文献】
特開平11−176664(JP,A)
【文献】
特開2010−219473(JP,A)
【文献】
特開2011−146649(JP,A)
【文献】
特開平07−320961(JP,A)
【文献】
特開2000−173833(JP,A)
【文献】
特開2002−289442(JP,A)
【文献】
特開2006−032557(JP,A)
【文献】
特開2011−159957(JP,A)
【文献】
特開平10−125545(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0067237(US,A1)
【文献】
実開平06−060112(JP,U)
【文献】
特開2010−073778(JP,A)
【文献】
特開平09−205023(JP,A)
【文献】
米国特許第05952907(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 27/29
H01F 27/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導コンポーネントであって、
−該誘導コンポーネントのコアを形成するハウジングと、
−該ハウジング内に配置される少なくとも1つのコイル(7)と、
−該ハウジング内に配置される該コイル(7)用の担持体要素(15、27、32)であって、
−該コイル(7)を印刷回路板に接続するために該ハウジングの外側表面からアクセス可能である接続接点(23)と、
−該コイル(7)の巻線端部(8、9)を接続するための接続実現体(24)であって、
−該巻線端部が、結合される、接続実現体(24)と、
を有する担持体要素(15、27、32)と、
を有し、
該コイル(7)は、平らなワイヤから巻回されており、該平らなワイヤの平らな面は、該コイル軸に対して垂直に延在しており、
該巻線端部(8、9)を接続するための該接続実現体(24)は、該担持体要素(15、27、32)の足部(19)の上部表面から外に直角に突出しており、
該コイル(7)の該巻線端部(8、9)は、該巻線端部(8、9)が該接続実現体(24)に直接的に圧接した状態で当接するように垂直に曲げられており、
該担持体要素(15、27、32)は、プラスチック材料から製造されており、且つ、該接続接点(23)は、該プラスチック材料内に射出成形又は圧縮成形されている、
誘導コンポーネント。
【請求項2】
該接続接点(23)は、該担持体要素(15、27、32)の下部面上において少なくとも部分的に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の誘導コンポーネント。
【請求項3】
該接続接点は、該担持体要素(15、27、32)の該下部面との関係においてわずかに突出していることを特徴とする、請求項2に記載の誘導コンポーネント。
【請求項4】
該接続接点(23)は、少なくとも部分的に該担持体要素(15、27、32)の一側部からアクセス可能であることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の誘導コンポーネント。
【請求項5】
請求項1に記載の誘導コンポーネントを生産する方法であって、該担持体要素(15、27)は、プラスチック材料から製造され、且つ、該接続接点(23)は、該プラスチック材料内に射出成形又は圧縮成形される、方法。
【請求項6】
それぞれの巻線端部(8、9)を接続するための該接続実現体(24)は、該個々の接続接点(23)と一体的に実現される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
該担持体要素(15、27)は、該ハウジング内において変位不能な方式によって固定される、請求項5又は請求項6に記載の方法。
【請求項8】
該担持体要素(15、27)は、該ハウジングによって該ハウジング内においてセンタリングされると共に/又は該コイル(7)用のセンタリング手段を有する、請求項5から請求項7までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
該担持体要素(15、27)は、該印刷回路板に対する接続のための第3接触面(25)を有する、請求項5から請求項8までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
該担持体要素(15、27)は、該ハウジングとの関係おける及び/又は該コイル(7)との関係におけるそのセンタリングのための中央リング部分(16、28)を有する、請求項5から請求項9までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
該担持体要素(15、27)は、該誘導コンポーネントの該ハウジングの下部表面まで到達すると共にそこに少なくとも1つの足部(19)が設けられた少なくとも1つの脚部(18、21)を有する、請求項5から請求項10までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
該少なくとも1つの足部(19)は、該ハウジングの該下部表面(11)のプレーン内にほぼ位置すると共にその内部において該接続接点(23)が出現する平らな下部表面(20)を有する、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導コンポーネントに関し、更に詳しくは、高電流インダクタに関する。これらのタイプのコンポーネントは、ハウジング内にコイルを含み、コイルの巻線端部は、印刷回路板のはんだパッドに接続される。最も簡単な場合には、すず鍍金された巻線端部は、SMDはんだ面として実現されている。
【背景技術】
【0002】
但し、緩んだワイヤ端部の場合には、それらが常に正確に1つのプレーン内において延在しているわけではないという点が問題となり、これは、SMD組立体の場合の要件である。
【0003】
巻線の端部が1つのプレーン内に位置すると共に接続接点として機能しうるように、ハウジングの底部の周りにおいて、平らなワイヤから形成されたコイルの巻線端部を折り曲げることが既に知られている(特許文献1)。
【0004】
又、接触要素をハウジングの底部上において装着すると共に平らなワイヤから形成されたコイルの個々に孔が設けられた巻線端部を確動型のロック方式で前記接触要素に接続することも知られている(特許文献2)。
【0005】
更には、2つの部分から構成されたハウジング内において、互いに対向する状態で配置されたその端面上に傾斜接触要素を有する矩形プレートを配置すると共に、前記プレートの導体経路を介してコイル端部を傾斜接触要素に接続することも知られている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6922130号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2013/0194061号明細書
【特許文献3】特開平7−320961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の基礎をなす目的は、自動的な組立に特に適した誘導コンポーネントを生成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を実現するべく、本発明は、請求項1において言及されている特徴を有する誘導コンポーネントを提案する。本発明の更なる変形は、従属請求項の主題である。
【0009】
従って、本発明が提案する誘導コンポーネントは、その内部に少なくとも1つのコイルが配置される、特に、フェライト材料から、又は圧縮成形された基材粉から、製造されたハウジングを含む。コイルは、こちらもハウジング内に配置される担持体要素によって担持される。担持体要素は、機械的且つ動作可能な方式により、誘導コンポーネントを印刷回路板に接続するべく、接続接点を一側部に含み、且つ、コイルの巻線端部が装着されると共にそれらの巻線端部が結合される接続実現体(connection realization)を他側部に含む。
【0010】
従って、接続接点の平坦性は、もはや、コイルの巻線端部の形態及び特性によって左右されず、且つ、コイルの巻線端部は、確実に、且つ、安全な加工方式により、接続実現体に対して結合することができる。例えば、接続実現体は、巻線端部がはんだ付けされるはんだプレートとして形成される。
【0011】
本発明の更なる変形においては、担持体要素がプラスチック材料から構成されると共に接続接点がプラスチック材料内に射出成形又は圧縮成形されるようにすることができる。この結果、製造が簡単になる。
【0012】
本発明の更に別の更なる変形においては、それぞれの巻線端部を接続するための接続実現体が個々に関連付けられた接続接点と一体的に実現されるようにすることができる。この結果、巻線端部と接続接点を形成又は構成する金属部分との間に更なる接続が不要となる。個々の場合の要件に応じて、前記金属部分をその側部上において被覆することにより、接続接点を形成することができる。次いで、接続実現体及び接続接点を担持体部分のプラスチック材料内に部分ごとに射出成形することができる。
【0013】
本発明の別の更なる変形においては、担持体要素がハウジング内において変位不能な方式によって固定されるようにすることができる。これは、好ましくは、担持体要素とハウジングとの間の確動型のロック結合の結果として実現することが可能であり、これにより、適宜、更に接合を提供することができる。
【0014】
本発明の更なる変形においては、担持体要素がハウジングによってハウジング内においてセンタリングされるようにすることができる。例えば、ハウジングは、円筒形のコイルコアを有し、且つ、担持体要素は、管状部分により、コイルコア上においてセンタリングされる。
【0015】
又、担持体要素がコア用のセンタリング手段を有するようにすることもできる。前記センタリング手段により、担持体要素は、誘導コンポーネントを組み立てる際に、同時に、組立のための組立支援装置を形成することができる。有利な方式によれば、コイル用のセンタリング手段は、担持体要素の環状部分として実現されている。コイルは、管状部分の外周によってセンタリングされ、且つ、担持体要素は、管状部分の内周により、ハウジング上においてセンタリングされる。
【0016】
更なる変形においては、ハウジングが、平坦な下部表面と、前記下部表面に対して平行に延在する平坦な上部表面と、を有することにより、短い端部側部上の端面をも、平坦な面として実現できるようにすることができる。下部表面とは、印刷回路板に装着されている際に印刷回路板の反対側に位置しているハウジングの面として理解されたい。
【0017】
更なる変形においては、本発明が提案する誘導コンポーネントのコイルは、平らなワイヤから巻回することが可能であり、平らなワイヤの平らな面は、コイル軸に対して垂直に延在している。
【0018】
組立と固定の安定性とを更に改善するべく、担持体要素は、接続接点が印刷回路板に接続されるのと同一の技術を使用して印刷回路板に装着できように、接触面として構築された第3面を有することができる。但し、前記第3接続面は、導電状態においてコイルに接続されないことから、なんらの接点をも形成しない。又、第3面の代わりに、印刷回路板上における堅固な固定を保証するべく、いくつかのこの種の面を設けることもできる。又、これに対する一代替肢として、第3面又は更なる面は、例えば、後から印刷回路板に対して圧縮成形又は高温加締め(hot-staked)されるプラスチック材料ピン又はプラスチック材料スタッドの端部において、プラスチック材料から構成することも可能である。
【0019】
前記解決策は、第1に、且つ、真っ先に、1つのコイルのみを有する誘導コンポーネントに対して適用される。
【0020】
担持体要素は、コイルをセンタリング及び保持するようにも機能することについては、既に上述したとおりである。これを目的として、担持体要素は、中央リング部分又は管状部分を有することが可能であり、中央リング部分又は管状部分は、ハウジングとの関係において担持体要素をセンタリングすると共にコイルとの関係において担持体要素をセンタリングするように機能し、この逆も又同様である。
【0021】
前記中央リング部分は、実質的に1つのプレーン内に位置するプレート形状の方式によって実現することができる。その外側エッジ及びその内側エッジは、いずれも、ハウジングとの関係においてセンタリングを目的として機能することができる。
【0022】
コイルをセンタリングするべく、リング部分のプレーンに対して垂直に延在する個々の指部をリング部分の内側エッジ上において装着することができる。
【0023】
但し、中央リング部分は、円筒形であってもよい。リング部分の円筒形状は、担持体要素を固定すると共にコイルをセンタリングするように機能することができる。
【0024】
本発明の更なる変形においては、担持体要素は、誘導コンポーネントのハウジングの下部表面まで到達する共にそこに足部が設けられた少なくとも1つの脚部を有することができる。足部の下部表面は、好ましくは、ほぼハウジングの下部表面のプレーン内に位置している。
【0025】
接続接点は、足部の下部表面内において出現することが可能であり、且つ、接続接点は、更に、SMDが印刷回路板と接触するために特に適するように、1つのプレーン内において位置している。
【0026】
更なる変形においては、コイルの巻線端部を接続するべく、接続実現体が、面から外に、好ましくは、担持体要素の足部の上部表面から外に、直角に突出するようにすることができる。この結果、巻線端部と接続実現体との間における結合のために、面が利用可能であり、この面により、組立と、例えば、はんだ付けされた結合部などの結合部の製造と、のための自由なアクセスが可能になる。又、接続実現体は、例えば、U字形状の方式によって折り曲げられた金属シートを有することも可能であり、これにより、巻線端部は、金属シートの脚部の間に押し込まれ、且つ、次いで、脚部に対して接続される。
【0027】
本発明の更なる特徴、詳細、及び選好内容については、請求項及び要約書から明らかとなり、請求項と要約書の両方における表現は、本明細書の内容を参照した結果として、本発明の好適な実施形態に関する以下の説明から、並びに、添付の図面を通じて、実現されるものである。この場合に、異なる実施形態の個々の特徴は、本発明の枠組みを逸脱することなしに、任意の方式により、組み合わせることができる。添付図面は、以下のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の第1実施形態による誘導コンポーネントの傾斜した上方からの等角図を示す。
【
図3】
図1及び
図2の誘導コンポーネントの担持体要素の傾斜した下方からの図を示す。
【
図4】本発明の更なる実施形態による本発明による誘導コンポーネントの組立のいくつかのステップを示す。
【
図5】本発明の更なる実施形態による誘導コンポーネントの組立のいくつかのステップを示す。
【
図6】本発明の更なる実施形態による誘導コンポーネントの1つのハウジング半体の側面図を示す。
【
図7】
図6のハウジング半体の上方からの平面図を示す。
【
図8】本発明による誘導コンポーネント用のコイルの平面図を示す。
【
図10】
図6による2つのハウジング半体及び
図8によるコイルを有する完成した誘導コンポーネントの側面図を示す。
【
図11】90°だけオフセットされた方向からの
図10の誘導コンポーネントの図を示す。
【
図14】
図10の誘導コンポーネントの担持体要素の下方からの図を示す。
【
図18】本発明の更なる実施形態の担持体要素の下方からの図を示す。
【
図22】本発明が提案する誘導コンポーネントの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、第1実施形態による本発明による誘導コンポーネントの傾斜した上方からの斜視図を示している。誘導コンポーネントは、互いに同一になるように実現された下部ハウジング半体1a及び上部ハウジング半体1bを有する。コイル7が、ハウジングの内側に配置されている。コイルは、平らな材料から巻回されており、且つ、コイルの実際の巻線との関係において直角に折り曲げられた巻線端部8、9を有する。巻線端部8、9は、個々にU字の形状を有する接続実現体31内に配置され、且つ、前記接続実現体31とはんだ付けされている。接続実現体は、再度後述するように、コイル7をも保持する担持体部分32上に配置されている。
【0030】
図2の図は、
図1の誘導コンポーネントの分解図を示している。巻線端部8、9を有するコイル7は、担持体部分32上に配置され、且つ、リングコンポーネント16の中央孔の周囲に配置されると共に孔の曲がりに準拠した3つのウェブ26により、担持体部分32のリング部分16上において保持されている。この結果、ウェブ26は、コイル7の内径に整合した円筒形表面の部分を定義し、且つ、この結果、担持体部分32上においてコイル7をセンタリングする。接続部分31のU字形状の実現は、分解図において観察することが可能であり、これにより、巻線端部8、9は、U字形状の接続部分31の個々の内部に押し込まれる。次いで、巻線端部8、9を接続部分31に対してはんだ付けすることができる。コイル7がこの方式によって担持体要素32に接続されている場合には、次いで、担持体要素32が下部ハウジング半体1aに挿入される。次いで、上部ハウジング半体1bも、定位置に配置することが可能であり、且つ、2つのハウジング半体を1つに接続することが可能であって、例えば、接合することができる。
【0031】
導電性を有するように接続実現体31に接続される接続接点33が、担持体要素の下部表面上に設けられており、且つ、具体的には、1つの接続面33及び1つの接続実現体31は、個々に、一体的な折り曲げられた金属シートから構成されている。前記折り曲げられた金属シートは、プラスチック材料から担持体部分32を製造する際に、前記担持体部分に射出成形される。この結果、接続接点33が1つの共通プレーン内において位置することが保証される。この結果、印刷回路板35上において、接続接点33により、誘導コンポーネントをはんだパッド34に接続することが容易に可能である。
【0032】
図2の図においては、印刷回路板35は、第3はんだパッド36を有する。前記はんだパッド36は、担持体要素32の脚部37の下部表面に対して、例えば、はんだ付けされるなどのように、接続されることを目的として設けられており、これについては、
図3を参照されたい。この結果、3つの地点において、誘導コンポーネントを印刷回路板35に対して確実にはんだ付けすることができる。但し、はんだパッド36は、好ましくは、電気的観点において、絶縁されていると共に動作可能ではない。脚部37は、担持体要素32が製造される際に射出成形され、且つ、その下部表面上に、例えば、射出成形された金属面を含んでいることから、担持体要素32が製造される際に、接続接点33と脚部37の下部表面が1つのプレーン内において正確に位置し、且つ、この結果、本発明による誘導コンポーネントを印刷回路板35に対して確実にはんだ付け可能であることを保証することができる。
【0033】
図3の図は、担持体要素32の下方からの図を示している。
【0034】
図4の図は、更なる実施形態に従って本発明による誘導コンポーネントを組み立てる際のいくつかのステップを示している。担持体15が
図4の左手側に示されており、前記担持体については、
図14〜
図17により、再度、更に詳述する。前記担持体15が、下部ハウジング半体1aに挿入される。次のステップにおいて、コイル7が、担持体要素15上に配置され、且つ、コイル端部8、9が、担持体要素15上において接続実現体にはんだ付けされる。最後のステップにおいて、上部ハウジング半体1bが、下部ハウジング半体1a上に配置され、且つ、2つのハウジング半体が、例えば、接合されるなどのように、1つに接続される。
図4に示されているステップを逸脱することにより、まず、コイル7を担持体要素15に接続することも可能であり、且つ、次いで、担持体要素15及びコイル7によって生成されるユニットが底部ハウジング半体1aに挿入される。
【0035】
図5の図は、更なる実施形態に従って本発明による誘導コンポーネントを組み立てる際の様々なステップを示している。この場合には、担持体要素32は、異なる方式により、担持体要素15に対して生成されており、且つ、
図18〜
図21により、再度、更に詳細に後述することとする。但し、残りの部分については、組立は、
図4に示されているように実現され、且つ、この場合にも、まず、コイル7を担持体要素32に接続することが可能であり、且つ、この後にのみ、下部ハウジング半体1aに挿入することができる。
【0036】
図6は、本発明が提案する誘導コンポーネントのハウジングの1つの半体を示している。前記半体は、下部半体として示されている。上部半体は、同一であるが、正確に反転された方式によって構成されており、且つ、図示の下部半体上に配置される。ハウジング半体は、2つのウィング1を有し、これらのウィング1は、左手側と右手側に示されており、且つ、個々に、平らな外側境界面2を有する。円筒形の形状を有する中央コア3が、ハウジング半体の中心において示されている。2つのウィング1の間において、下部部分4を観察することができる。前記下部部分4は、個々に、コア3とウィング1との間に位置すると共に
図2において更に明瞭に観察することができる平らな支持表面5を形成している。支持表面5は、
図6には示されていないコイルのために設けられている。
【0037】
2つのハウジング半体は、この場合には、必ずしも、同一の方式によって実現する必要はない。例えば、一方のハウジング半体は、プレートの形状において実現することが可能であり、且つ、他方のハウジング半体は、ほぼE字のような方式によって実現することもできる。
【0038】
図2において観察できるように、2つのウィング1の互いに対向する境界面6は、コア3との関係において同心状に実現されており、且つ、個々に、円筒形の外側表面上において位置している。この結果、下部部分4の支持表面5によって下向きに定義されたリングチャネルが、下部部分4上において形成されており、このリングチャネルは、2つのウィング1の個々の壁部分6又はコア3の外側表面により、内側及び外側において定義されている。
【0039】
図7を参照すれば、上方から観察された際に、支持表面5が、結果的に、コア3の全体の延在にわたって延長しないが、個々に、両側部において、ほぼ90°をカバーするように、ハウジング半体には、上部又は下部において、凹入部が設けられている。
【0040】
上述のリングチャネルは、
図8及び
図9に示されているコイル7を受け入れるように機能する。コイル7は、多層コイルであり、その個々の巻線は、中央の円形開口部の周りに巻回されている。コイル7は、
図8の図において、個々の巻線の個々のプレーン内に依然として位置する2つの巻線端部8、9を有する。巻線の絶縁10は、巻線端部8、9の両方において除去されている。上部巻線端部9は、下部巻遠端部8よりも、多少更に外に突出している。2つの巻線端部は、
図9の図においては、正面図において観察可能となるように、
図8の描画プレーンとの関係においてラインAを中心として直角に下向きに折り曲げられている。上部巻線端部9が下部巻線端部8よりも多少長いことの結果として、2つの巻線端部は、
図9の折り曲げられた状態で、同一のプレーン内において終端している。
【0041】
コイル7は、後述する担持体要素により、コア3と下部ハウジング半体の面6の間においてリングチャネルに挿入され、且つ、上述の第2ハウジング半体は、下部半体上に反転された位置において配置される。この結果、
図10〜
図13に示されているハウジングの形状が生成される。
【0042】
図6から、ハウジングの下部表面11が1つのプレーン内に位置していることが既に判明している。同一の方向から示された
図10の側面図から、ハウジングの上部表面12も、ハウジングの下部表面11に対して平行に延在する1つのプレーン内に位置していることがわかる。
図11は、
図10の左からの方向からハウジングを示している。この図から、
図7において観察される凹入部を除いて、ハウジングの後面13及び前面14も、それぞれ、同様に、1つのプレーン内において位置しており、これにより、前記プレーンが互いに平行に延在していることがわかる。従って、ハウジングは、凹入部を除いて、ほぼ立方体の形状を有する。コイル巻線は、ハウジングの前面14及び後面13との関係において、わずかに突出している。
【0043】
図12は、下方からの誘導コンポーネントを示しており、且つ、
図13は、上方からの誘導コンポーネントを示している。
図12及び
図13において観察されるその他の詳細については、再度、詳細に後述することとする。
図22には、誘導コンポーネントの斜視図が示されている。
【0044】
上述の担持体要素が、第1実施形態に従って
図14〜
図17に示されている。担持体要素15は、中央の円形孔17を取り囲むリング部分16を含む。前記孔17の直径は、ハウジングのコア3の外径に対応している。又、リング部分16の外形は、周囲の大部分にわたって、円に対応しており、この円の直径は、ハウジングのウィング1の内側面6の間の間隔に対応している。担持体要素15は、担持体要素を印刷回路板に接続するべく、リング部分16の2つの平坦化された側部に、互いに対向して配置される装置を含む。
【0045】
この目的のために、側部から担持体要素15を示している
図16を次に参照されたい。リング部分16は、前記実施形態の場合には、プレートの形態を有する。ハウジングの前面14と関連するリング部分16の一側部において、担持体要素は、リング要素16のプレーンとの関係において直角に下向きに傾斜した脚部18を有する。その端部において、脚部18は、足部19を有し、足部19の下部表面20は、リング要素16のプレーンに対して平行なプレーン内に位置している。
【0046】
又、ハウジングの後面13と関連するリング部分16の反対側に位置する側部において、担持体要素15は、脚部21を有し、脚部21の下部表面22は、足部19の下部表面20と同一のプレーン内に位置している。その水平方向の下肢部が足部19の下部表面20との関係においてわずかに突出すると共にそこで個々に接続接点23を形成している2つの金属傾斜要素30が、プラスチック材料から一体的に噴霧成形された担持体要素15の足部19内に射出成形されている。前記接続接点23は、
図14に示されており、且つ、下方からハウジングを示す
図12においても、観察することができる。
【0047】
傾斜要素30の第2の上向きに方向付けされた肢部は、足部19の上部表面との関係において直角に上向きに突出し、且つ、そこで、コイル7の1つの巻線端部8、9用の接続実現体24を個々に形成している。
【0048】
又、巻線端部のための接続実現体を形成してはいない金属の平らな要素25も、後部脚部21の下部表面内に射出成形又は圧縮成形されている。誘導コンポーネントを印刷回路板のはんだパッドにはんだ付けする必要があることから、後部脚部21は、アライメント支援装置のみならず、固定する可能性をも形成しており、その理由は、この地点において、金属要素25を動作しないはんだパッドとはんだ付けすることもできるからである。
【0049】
孔17のエッジの曲がりに準拠した3つの指部26が、リング要素16の上部表面上において、直接的に孔17のエッジ上に一体形成されており、
図15を参照されたい。担持体要素15は、コイル7がハウジングに挿入される前にコイル7を取り付けると共に固定するように機能する。3つの指部26は、コイル7の傾斜した巻線端部8、9が、接続実現体24に直接的に圧接した状態で当接すると共にそこで前記接続実現体に対してはんだ付け可能となるように、コイル7を保持する。次いで、結果的に担持体要素15とコイル7とから形成されたユニットをハウジング内に挿入すると共に前記ハウジングに接合することができる。コイルは、接合を伴うことなしに、ハウジング内において、担持体要素15と共に確動型のロック方式によって配置される。この結果、担持体要素15の足部19、21の下部表面上の接続接点23は、印刷回路板のはんだパッドに対する接続のために機能する。
図14〜
図17に示されている担持体要素15の実施形態の場合には、3つの指部26は、センタリングを目的として機能し、且つ、リング要素16は、コイル7を支持するべく機能する。
【0050】
後続する
図18〜
図21は、担持体要素27の第2実施形態を示している。前記担持体要素27は、この場合にも、今回は短い管状スリーブとして実現されている中央リング要素28を含む。リング要素28の内径は、コア3の外径に対応している。先行する実施形態の場合には、足部19と同一の方式によって実現されている足部19内にマージする脚部18は、この場合にも、リング要素28の下部表面上において一体的に形成されており、
図20を参照されたい。接続実現体20は、足部19の上部表面から直角に上向きに突出し、且つ、接続接点23は、足部19の下部表面上において出現している。
【0051】
図20の左側において、前記実施形態の場合には傾斜ブラケットとして実現されていると共にその下部表面上に金属面25を有する第2脚部21が、担持体要素27の後面上において一体的に形成されている。前記金属面25は、先行する実施形態の場合と同一の機能を有しており、従って、金属面25は、印刷回路板上における固定のために機能する。
【0052】
リング要素18は、コイル7をセンタリングするべく機能し、その内径は、リング部分28上に押し出すことができるように、ハウジングのコア3の外径をわずかに上回っている。リング部分28の下部表面上におい一体的に形成されていると共に半径方向を外向きに突出しているウェブ29は、軸方向においてコイル7の位置を固定するべく機能する。コイル7は、このウェブ29上において着座する。
【0053】
本発明に従って誘導コンポーネントを組み立てるには、まず、コイル7及び担持体要素15又は27を製造する。コイルの巻線端部8、9の絶縁を剥がし、且つ、
図9に示されている方式により、コイルの巻線端部8、9を傾斜させる。次いで、コイル7を担持体要素15又は27上に配置し、且つ、巻線端部8、9を接続実現体24にはんだ付けする。この後に、コイル及び担持体要素15又は27から個々に形成されたユニットを下部ハウジング半体に挿入し、そこで、前記ユニットは、確動型のロック方式によって固定される。次いで、第2の上部ハウジング半体を下部ハウジング半体上に配置すると共に前記下部ハウジング半体に接続することができる。この結果、SMT技術を使用した印刷回路板への接続に適した誘導コンポーネントが生成される。接続接点23及び金属要素25は、担持体要素が製造される際に定義された定義プレーン内において位置している。
【0054】
図17には、この結果が、即ち、完成した誘導部分が、この場合にも、斜視図において示されている。
【0055】
図示の例においては、コイル7の巻線端部8、9は、接続実現体24の前面にはんだ付けされている。これらは、接続実現体の後面に対してはんだ付けすることも考えられる。又、巻線端部8、9がU字の2つの肢部の間に位置するように、U字形状の方式によって接続実現体を実現することも可能であり、
図1〜
図3を参照されたい。