(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記支持フレームは、前記被係合側部材および前記係合側部材を含む上部フレームを支える、上方に延びる支柱部材と、前記支柱部材が内部に挿通されるスペーサと、を更に含み、
前記上部フレームは、前記支柱部材が内部に挿通される挿通係合部を有し、
前記スペーサは、前記挿通係合部の下方に配置される、
請求項1から8のいずれか1項に記載の組合せ計量装置。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面を参照して、本発明の一実施形態に係る組合せ計量装置10について説明する。なお、以下で説明される実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0029】
(1)全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る組合せ計量装置10の概略側面図である。
図2は、組合せ計量装置10のブロック図である。
【0030】
組合せ計量装置10は、物品供給シュート150と、分散部200と、複数のプールホッパ40と、複数の計量ホッパ50と、集合排出シュート60と、本体フレーム80と、支持フレーム100と、制御部70と、を主に備える(
図1〜
図3参照)。分散部200は、分散テーブル20と、複数の放射フィーダ30と、を含む(
図1参照)。複数の放射フィーダ30は、分散テーブル20を中心として、分散テーブル20の周囲に環状に配置される。本体フレーム80は、分散テーブル20、放射フィーダ30、および支持フレーム100を支持する(
図3参照)。支持フレーム100は、分散部200の上方、より具体的には分散部200の分散テーブル20の直上に配置される物品供給シュート150を支持する。
【0031】
組合せ計量装置10は、おおよそ以下のように機能する。
【0032】
組合せ計量装置10には、クロスフィーダ90により、組合せ計量装置10の被計量物としての物品が搬送される。物品は、例えば食品であるが、これに限定されるものではない。クロスフィーダ90によって搬送された物品は、物品供給シュート150に投入される。物品供給シュート150に投入された物品は、分散部200、より具体的には分散テーブル20に供給される。分散部200は、物品供給シュート150を介して供給された物品を周囲に分散供給する。より具体的には、分散部200の分散テーブル20は、物品を分散させながら搬送し、分散テーブル20の周囲に配置された複数の放射フィーダ30に物品を供給する。分散部200の放射フィーダ30のそれぞれは、分散テーブル20から供給された物品を、各放射フィーダ30に対応して設けられたプールホッパ40まで搬送し、そのプールホッパ40に供給する。各プールホッパ40に供給された物品は、そのプールホッパ40の下方に配置された計量ホッパ50へと受け渡される。制御部70は、複数の計量ホッパ50内の物品の計量値を基に組合せ計量演算する。そして、制御部70は、組合せ計量演算の結果が所定の許容範囲内で、かつ、最も目標値に近くなる物品の組合せを選択する。選択された組合せに含まれる計量ホッパ50内の物品は、集合排出シュート60へと排出される。集合排出シュート60に排出された物品は、例えば、組合せ計量装置10の後段に設置された製袋包装機等に供給される。
【0033】
(2)詳細構成
組合せ計量装置10の詳細について説明する。
【0034】
(2−1)物品供給シュート
物品供給シュート150は、物品供給シュート150に物品を投入するクロスフィーダ90の端部(物品供給シュート150に物品を投入する側の端部)の下方に配置される(
図1参照)。また、物品供給シュート150は、分散部200の分散テーブル20の上方に配置される(
図1参照)。物品供給シュート150は、クロスフィーダ90が搬送してくる物品の供給を受け、分散部200の分散テーブル20へと物品を供給する。
【0035】
物品供給シュート150は、主に円錐台形状部150aと、円筒部150bと、を有する(
図3参照)。円筒部150bは、円錐台形状部150aの下方に、円錐台形状部150aと連続して形成されている(
図3参照)。円錐台形状部150aは、上部(クロスフィーダ90側)に比べ、下部(分散テーブル20側)が狭くなる中空の円錐台形状に形成されている(
図3参照)。円筒部150bは、中空の円筒状に形成されている。物品供給シュート150が設けられることで、クロスフィーダ90から投入された物品は、分散テーブル20外に落下することなく、分散テーブル20上に供給される。
【0036】
物品供給シュート150は、支持フレーム100により支持される。支持フレーム100に関しては後述する。
【0037】
(2−2)分散部
分散部200は、周囲に物品を分散供給する。分散部200により分散供給される物品は、プールホッパ40を介して、分散部200の周囲に配置される計量ホッパ50へと供給される。分散部200は、分散テーブル20と、分散テーブル20の周囲に環状に配置される複数の(ここでは14個の)放射フィーダ30と、を含む。なお、放射フィーダ30の数量は例であって、これに限定されるものではない。
【0038】
(2−2−1)分散テーブル
分散テーブル20は、円錐状に形成されたテーブル状の部材である(
図1参照)。分散テーブル20は、クロスフィーダ90から供給された物品を、複数の放射フィーダ30に分散して供給する。
【0039】
分散テーブル20は、分散テーブル20の上方に設置されたクロスフィーダ90から、物品供給シュート150を介して物品の供給を受ける。分散テーブル20は、図示しない電磁石により振動させられることで、供給された物品を周方向に分散させながら径方向外向きに搬送する。分散テーブル20の外縁まで搬送された物品は、分散テーブル20の外縁側下方に配置された複数の放射フィーダ30に供給される。
【0040】
(2−2−2)放射フィーダ
複数の放射フィーダ30は、分散テーブル20の周囲に環状に配置されている。複数の放射フィーダ30は、分散テーブル20を中心として放射状に延びる。放射フィーダ30は、分散テーブル20から供給された物品を、分散部200の周囲に配置される計量ホッパ50に供給する。
【0041】
各放射フィーダ30は、図示しない電磁石により振動させられることで、分散テーブル20から供給された物品を、径方向外向き(分散テーブル20から遠ざかる向き)に搬送する。各放射フィーダ30の外縁まで搬送された物品は、各放射フィーダ30の外縁側下方に配置されるプールホッパ40に供給される。プールホッパ40に供給された物品は、後述するように各プールホッパ40の下方に配置される計量ホッパ50へと供給される。
【0042】
(2−3)プールホッパ
組合せ計量装置10は、放射フィーダ30と同数のプールホッパ40を有する。各放射フィーダ30の外縁側下方には、プールホッパ40がそれぞれ1つ配置される。プールホッパ40には、上方に配置された放射フィーダ30から供給される物品が一時的に貯留される。
【0043】
各プールホッパ40は、その下部にPHゲート40aを有する(
図1参照)。PHゲート40aが開かれることで、プールホッパ40の下方に配置された計量ホッパ50に、プールホッパ40内の物品が供給される。各PHゲート40aは、図示しないリンク機構が、ステッピングモータ41(
図2参照)により動作させられることで開閉する。ステッピングモータ41の開閉は、制御部70により制御される。
【0044】
(2−4)計量ホッパ
組合せ計量装置10は、プールホッパ40と同数の計量ホッパ50を有する。各プールホッパ40の下方には、計量ホッパ50がそれぞれ1つ配置される。計量ホッパ50は、分散部200の周囲に配置される。計量ホッパ50は、プールホッパ40から供給された物品の重量、すなわち放射フィーダ30からプールホッパ40を介して供給された物品の重量を計量する。
【0045】
各計量ホッパ50は、その下部にWHゲート50aを有する(
図1参照)。WHゲート50aが開かれることで、集合排出シュート60に、計量ホッパ50内の物品が供給される。各WHゲート50aは、図示しないリンク機構が、ステッピングモータ51(
図2参照)により動作させられることで開閉する。ステッピングモータ51の開閉は、制御部70により制御される。
【0046】
各計量ホッパ50は、計量ホッパ50に保持される物品を計量するためのロードセル52を有する(
図2参照)。ロードセル52の計量結果は、計量信号として、図示しない増幅器を介して後述する制御部70のマルチプレクサ71に送信される(
図2参照)。
【0047】
(2−5)集合排出シュート
集合排出シュート60は、計量ホッパ50から供給される物品を集合させて組合せ計量装置10外に排出する。組合せ計量装置10外に排出された物品は、例えば、集合排出シュート60の下方に設置される図示しない製袋包装機等に供給される。
【0048】
(2−6)本体フレーム
本体フレーム80は、円柱状に形成されたフレームである(
図3参照)。本体フレーム80は、主に分散部200と支持フレーム100とを支持する。
【0049】
本体フレーム80の上部は、分散テーブル20および放射フィーダ30を下方から支持する。具体的には、本体フレーム80の中央の上方突出部80a(
図3参照)で分散テーブル20が支持される。また、本体フレーム80の、上方突出部80aの周縁に配置された、上方突出部80aより低い部分で、放射フィーダ30が支持される。なお、
図3は、分散テーブル20および放射フィーダ30が取り外された状態を描画している。
【0050】
本体フレーム80の側面は、支持フレーム100を支持する。具体的には、本体フレーム80の側面に、後述する支持フレーム100の支柱部材120の端部が固定されることで、本体フレーム80は支持フレーム100を支持する(
図3参照)。
【0051】
(2−7)支持フレーム
支持フレーム100は、物品供給シュート150を支持する。支持フレーム100自体は、本体フレーム80により支持される。支持フレーム100は、上部フレーム110と、固定部材140と、4本の支柱部材120と、スペーサ122と、を含む(
図3参照)。
【0052】
(2−7−1)上部フレーム
上部フレーム110は、第1部材111、第2部材112、第3部材113、および、第4部材114を含む(
図3参照)。第1部材111、第3部材113、および、第4部材114は、被係合側部材の一例である。上部フレーム110は、第1フック131、第2フック132、第3フック133、第4フック134、第5フック135、および水平係合フック136を含む(
図4参照)。第1フック131、第2フック132、第3フック133、第4フック134、および第5フック135は、係合側部材の一例である。
【0053】
第1部材111および第2部材112は、物品供給シュート150が支持フレーム100に支持されている状態において、水平方向に、互いに平行に延びる棒状部材である(
図3参照)。第1部材111および第2部材112は、中空の丸パイプである。第1部材111の両端には、第2フック132および第4フック134が設けられている(
図4参照)。第2部材112の両端には、第3フック133および第5フック135が設けられている(
図4参照)。第1部材111の両端には、第2フック132および第4フック134が溶接等により固定される。その結果、第1部材111の端部が閉じられ、第1部材111の内部(丸パイプの内部)は外部と隔離される。また、第2部材112の両端には、第3フック133および第5フック135が溶接等により固定される。その結果、第2部材112の端部が閉じられ、第2部材112の内部は外部と隔離される。第1部材111および第2部材112の両端が閉じられることで、中空の丸パイプの中に埃等が溜まり、埃等が分散部200上に落下することを防止できる。
【0054】
第3部材113および第4部材114は、中空の丸パイプが曲げ加工により成形された部材である。第3部材113および第4部材114は、概ねU字形状に形成されている(
図3参照)。物品供給シュート150が支持フレーム100に支持されている状態において、第3部材113のU字の底となる部分(以下水平部113aと呼ぶ)は、水平方向に、かつ、第1部材111および第2部材112と交差する方向に延びる。より具体的には、水平部113aは、第1部材111および第2部材112と直交する方向に延びる(
図3参照)。また、物品供給シュート150が支持フレーム100に支持されている状態において、第4部材114のU字の底となる部分(以下水平部114aと呼ぶ)は、水平方向に、かつ、第1部材111および第2部材112と交差する方向に延びる。より具体的には水平部114aは、第1部材111および第2部材112と直交する方向に延びる(
図3参照)。第3部材113の両端には、挿通係合部113bがそれぞれ設けられている(
図4参照)。第4部材114の両端には、挿通係合部114bがそれぞれ設けられている(
図4参照)。挿通係合部113bおよび挿通係合部114bは、両端の開口した中空の丸パイプ部材である。挿通係合部113bおよび挿通係合部114bは、物品供給シュート150が支持フレーム100に支持されている状態において上下方向に延びる。挿通係合部113bおよび挿通係合部114bには、後述する支柱部材120の挿入部121が内部に挿通される。挿入部121を挿通係合部113bおよび挿通係合部114bに挿通することによる上部フレーム110と支柱部材120との接続については後述する。第3部材113の両端に挿通係合部113bの周面が溶接等により固定されることで、第3部材113の内部(丸パイプの内部)は外部と隔離される。第4部材114の両端に挿通係合部114bの周面が溶接等により固定されることで、第4部材114の内部は外部と隔離される。第3部材113および第4部材114の両端が閉じられることで、中空の部材の中に埃等が溜まり、埃等が分散部200上に落下することを防止できる。
【0055】
第1部材111の一端に設けられた第2フック132、および、第2部材112の一端に設けられた第3フック133は、第3部材113の水平部113aに係合する。また、第1部材111の一端に設けられた第4フック134、および、第2部材112の一端に設けられた第5フック135は、第4部材114の水平部114aに係合する。以下に、第2フック132の水平部113aへの係合を例に具体的に説明する。
【0056】
第2フック132は、
図6のように、主に2枚の板状部材132bを有する。各板状部材132bには、半円形の切欠き132aが形成されている。2枚の板状部材132bは、平行に、間隔を空けて配置される。第2フック132の切欠き132aは、物品供給シュート150が支持フレーム100に支持されている状態において、下方に開口している。第2フック132の切欠き132aの半円の直径は、第3部材113の水平部113aの外径と等しい。より具体的には、第2フック132の切欠き132aの半円の直径は、第3部材113の水平部113aの外径より、若干大きく形成されている。第2フック132は、水平部113aが延びる方向と交差する方向から、水平部113aに係合する。具体的には、第2フック132は、水平部113aが延びる方向と直交する方向から水平部113aに係合する。言い換えれば、第2フック132の切欠き132aは、水平方向に延びる水平部113aに上方から係合する。第2フック132の切欠き132aが水平部113aに上方から引っ掛けられ、切欠き132aの内面が水平部113aの周面の一部に沿って対向することで、第2フック132は被係合側部材である第3部材113の水平部113aに係合する。第2フック132の水平部113aへの係合位置は、物品供給シュート150の設置位置に応じて調整される。
【0057】
第3フック133、第4フック134、および第5フック135の形状は、第2フック132の形状と同様である。また、第3フック133の水平部113aへの係合状態、第4フック134および第5フック135の水平部114aへの係合状態は、第2フック132の水平部113aへの係合状態と同様である。そのため、第3フック133、第4フック134、および第5フック135に関する説明は省略する。
【0058】
物品供給シュート150の円筒部150bの外壁には、第1フック131および水平係合フック136が固定されている(
図4参照)。第1フック131および水平係合フック136は、平面視において、円筒部150bの中心に対して対称に取り付けられている。物品供給シュート150が支持フレーム100に支持されている状態では、第1フック131は第1部材111と係合し、水平係合フック136は第2部材112と係合する。なお、第1フック131および水平係合フック136は、上面視において、物品供給シュート150により覆われて視認できない位置に配置される。より具体的には、第1フック131および水平係合フック136は、上面視において、物品供給シュート150の円錐台形状部150aにより覆われて視認できない位置に配置される。
【0059】
第1フック131の形状は、第2フック132の形状と同様である。また、第1フック131の第1部材111への係合状態は、第2フック132の水平部113aへの係合状態と同様である。そのため、第1フック131に関する説明は省略する。
【0060】
水平係合フック136は、主に2枚の板状部材136bを有する(
図4参照)。各板状部材136bには、半円形の切欠き136aが形成されている(
図4参照)。2枚の板状部材136bは、平行に、間隔を空けて配置される。水平係合フック136の切欠き136aは、物品供給シュート150が支持フレーム100に支持されている状態において、水平方向に開口している。また、水平係合フック136の切欠き136aは、物品供給シュート150が支持フレーム100に支持されている状態において、水平係合フック136が固定される円筒部150bの径方向外向きに開口している。切欠き136aの半円の直径は、第2部材112の外径と等しい。より具体的には、水平係合フック136の切欠き136aの半円の直径は、第2部材112の外径より若干大きく形成されている。水平係合フック136は、水平方向であって、第2部材112が延びる方向と交差する方向から第2部材112に係合する。具体的には、水平係合フック136は、水平部113aが延びる方向と直交する方向から、第2部材112に係合する。水平係合フック136の第2部材112への係合位置は、物品供給シュート150の設置位置に応じて調整される。
【0061】
(2−7−2)固定部材
固定部材140は、被係合側部材に係合する係合側部材の移動を規制する部材である。固定部材140は、ロック状態(第1状態)およびロック解除状態(第2状態)を切り換え可能に構成されている。ロック状態は、固定部材140が、被係合側部材に係合している係合側部材の移動を規制する状態である。ロック解除状態は、固定部材が、係合側部材の移動の規制を解除している状態である。
【0062】
固定部材140は、非ネジ部材の一例であり、被係合側部材を係合側部材に押し付けて固定する。固定部材140は、第1固定部材141、第2固定部材142、第3固定部材143、第4固定部材144、および第5固定部材145を含む(
図3参照)。第1固定部材141、第2固定部材142、第3固定部材143、第4固定部材144、および第5固定部材145は、全て、分散部200および計量ホッパ50より上方に配置される。
【0063】
第1固定部材141は、第1フック131を、第1フック131の係合する第1部材111に押し付けて固定する。第2固定部材142は、第2フック132を、第2フック132の係合する第3部材113に押し付けて固定する。第3固定部材143は、第3フック133を、第3フック133の係合する第3部材113に押し付けて固定する。第4固定部材144は、第4フック134を、第4フック134の係合する第4部材114に押し付けて固定する。第5固定部材145は、第5フック135を、第5フック135の係合する第4部材114に押し付けて固定する。つまり、ロック状態では、第1〜第5固定部材141,142,143,144,145のそれぞれは、第1〜第5フック131,132,133,134,135のそれぞれの移動を規制する。
【0064】
第2固定部材142を例に固定部材140の形状について説明する。
【0065】
第2固定部材142は、2枚の板状の側壁部142a(
図4参照)と、2枚の側壁部142aを接続する板状の屋根部142b(
図5参照)と、を主に有する。第2固定部材142は、2つの側壁部142aおよび屋根部142bにより断面がU字の溝形形状に形成される(
図4参照)。
【0066】
各側壁部142aには、第3部材113の水平部113aが挿通される穴142aaが形成されている(
図5参照)。穴142aaの直径は、水平部113aの直径よりもやや大きく形成されている。第2固定部材142は、2つの側壁部142aの穴142aaに水平部113aが挿通されることで、第2固定部材142が係合側部材としての第2フック132を押し付けて固定する被係合側部材としての第3部材113に、離脱不能に装着される。つまり、第2固定部材142は、第2フック132の移動を規制しているロック状態か、第2フック132の移動の規制を解除しているロック解除状態かに関わらず、第3部材113に接続される。第2固定部材142は、穴142aaに水平部113aが挿通された状態で、水平部113aに沿って移動可能である。また、第2固定部材142は、穴142aaに水平部113aが挿通された状態で、第3部材113周りに回転可能である。側壁部142aは、水平部113aに取り付けられた状態で、水平部113aの径方向を長手方向として延びる。穴142aaは、その長手方向における、側壁部142aの一方側の端部付近に形成される。
【0067】
第2固定部材142が水平部113aに取り付けられた状態において水平部113a側に配置される、屋根部142bの端部には、弾性変形部142baが設けられている。弾性変形部142baは、溝形形状の第2固定部材142の内部側に向かって突出する曲面を有する。
【0068】
第1固定部材141、第2固定部材142、第3固定部材143、第4固定部材144、および第5固定部材145は、すべて同一形状の部材である。そのため、第1固定部材141、第3固定部材143、第4固定部材144、および第5固定部材145の形状については説明を省略する。なお、第1固定部材141、第4固定部材144および第5固定部材145は、第1固定部材141が第1部材111に装着されており、第4固定部材144および第5固定部材145が第4部材114に装着されている点で、第2固定部材142と相違する。
【0069】
次に、第2固定部材142による、係合側部材としての第2フック132の被係合側部材としての第3部材113への固定と、固定の解除とについて説明する。なお、第3〜第5固定部材143,144,145の、係合側部材の被係合側部材への固定と、固定の解除とについては、第2固定部材142による、第2フック132の第3部材113への固定と、固定の解除と同様であるので、説明は省略する。
【0070】
第2固定部材142は、第2固定部材142が装着された水平部113a周りを回転させられることで、第2フック132の第3部材113への固定と、固定の解除とが切り替えられる。以下に具体的に説明する。
【0071】
まず、第2固定部材142の、第3部材113の水平部113aへの取り付けの向きについて説明する。第2固定部材142は、第2フック132を水平部113aに押し付けて固定する際に、溝形形状に形成された第2固定部材142の内部に第2フック132が配置されるように、水平部113aに係合させられる(
図5参照)。つまり、第2固定部材142は、第2フック132を水平部113aに押し付けて固定するために回転させられた時に、溝形形状に形成された第2固定部材142の開口側から先に第2フック132に近づくような向きで水平部113aに装着される(
図5参照)。言い換えれば、第2固定部材142は、第2フック132を水平部113aに押し付けて固定するために回転させられた時に、溝形形状に形成された第2固定部材142の開口側が回転の前方側に配置されるような向きで水平部113aに装着される(
図5参照)。
【0072】
このような向きで水平部113aに装着された第2固定部材142の2枚の側壁部142aの間において、第2フック132は、水平部113aに係合させられる(
図5参照)。
【0073】
第2フック132の水平部113aへの固定が解除された状態(ロック解除状態)では、第2固定部材142は、
図5に示された第3固定部材143のような状態にあり、弾性変形部142baは第2フック132と接触していない。この状態では、第2固定部材142は、第2フック132に力を及ぼしていない。ロック解除状態では、第2固定部材142は、第2フック132の移動を規制しない。
【0074】
第2固定部材142により第2フック132を水平部113aに固定する際には、第2固定部材142は、溝形形状に形成された第2固定部材142の内部に第2フック132が配置された状態になるように回転させられる。
図5を用いて説明すれば、第2固定部材142は、
図5に示された第3固定部材143のような状態から、反時計回り(
図5中の矢印Rの方向)に回転させられる。第2固定部材142が、
図5中の矢印Rの方向に回転させられることで、第2固定部材142の内部側に突出する曲面を有する弾性変形部142baは、第2フック132の、組合せ計量装置10の外部側(物品供給シュート150に対する遠方側)の面に接触する。言い換えれば、第2固定部材142が、
図5中の矢印Rの方向に回転させられることで、弾性変形部142baは、第2フック132の、第2フック132が設けられた第1部材111に対する遠方側の面に接触する。弾性変形部142baが、第2フック132に接触することで、組合せ計量装置10の外部側に広がるように弾性変形する。この時、弾性変形部142baは、第2フック132を弾性力で水平部113aに向かって押す。第2固定部材142を、
図5中の矢印Rの方向に更に回転させていくと、第2固定部材142の内部側に突出する弾性変形部142baの曲面は、第2フック132の板状部材132bに形成された凹部132cに嵌り込む(
図5参照)。凹部132cは、第2フック132の板状部材132bの組合せ計量装置10の外部側の面と上面との境界となる角部に形成されている。この状態で、第2フック132から遠ざかる向きに弾性変形している弾性変形部142baは、弾性力により第2フック132を第3部材113の水平部113aに押し付ける。より具体的には、弾性変形部142baは、水平部113aの周面の一部に沿って対向する第2フック132の切欠き132aの内面を、水平部113aに押し付けて固定する。このようなロック状態では、第2固定部材142は、第2フック132の移動を規制する。弾性変形部142baの曲面が凹部132cに嵌り込むことで、第2固定部材142が、
図5中の矢印Rとは逆方向に回転することが防止される。なお、第2フック132の水平部113aへの固定を解除する際には、弾性変形部142baの曲面が凹部132cから外れるよう、
図5中の矢印Rとは逆方向に第2固定部材142が回転するように第2固定部材142に力が加えられる。
【0075】
なお、第2固定部材142が第2フック132を水平部113aに固定した状態では、第2固定部材142は、水平部113aに向かって押し付ける第2フック132を、屋根部142bにより上方から覆う(
図5参照)。このように構成されることで、飛散した物品の欠片等が、第2フック132と水平部113aとの係合部に堆積することを防止できる。さらに、第2固定部材142が第2フック132を水平部113aに固定した状態で、屋根部142bは、水平面に対して傾斜している(
図5参照)。このため、飛散した物品の欠片等が屋根部142bに堆積することも防止できる。
【0076】
次に、第1固定部材141による、第1フック131の第1部材111への固定と、固定の解除について説明する。
【0077】
第1固定部材141は、第2固定部材142と同様に、第1固定部材141が装着された第1部材111周りを回転させられることで、第1フック131の第1部材111への固定と、固定の解除とが切り替えられる。以下に具体的に説明する。
【0078】
まず、第1固定部材141の、第1部材111への取り付けの向きについて説明する。第1固定部材141は、第2固定部材142の第3部材113への取り付けの向きとは逆向きに、第1部材111に取り付けられる。つまり、第1固定部材141は、第1フック131を第1部材111に押し付けて固定するために回転させられた時に、第1固定部材141の屋根部141b側から先に第1フック131に近づくような向きで第1部材111に係合させられる(
図7参照)。言い換えれば、第1固定部材141は、第1フック131を第1部材111に押し付けて固定するために回転させられた時に、第1固定部材141の屋根部141b側が回転の前方側に配置されるような向きで第1部材111に装着される(
図7参照)。そのため、第1固定部材141が第1フック131を第1部材111に押し付けて固定した時に、第1フック131の大半が、溝形形状の第1固定部材141の外部に配置される。
【0079】
このような向きで第1部材111に装着された第1固定部材141の2枚の側壁部141aの間において、第1フック131は、第1部材111に係合させられる。
【0080】
第1フック131の第1部材111への固定が解除された状態(ロック解除状態)では、第1固定部材141の弾性変形部141ba(
図7参照)は、第1フック131に接触していない。この状態では、第1固定部材141は、第1フック131に力を及ぼしていない。ロック解除状態では、第1固定部材141は、第1フック131の移動を規制しない。
【0081】
第1固定部材141により第1フック131を第1部材111に固定する際には、第1固定部材141は、弾性変形部141baが第1フック131に接触するように回転させられる。
図7を用いて説明すれば、第1固定部材141は、反時計回り(
図7中の矢印Sの方向)に回転させられる。第1固定部材141が、
図7中の矢印Sの方向に回転させられることで、第1固定部材141の内部側に突出する曲面を有する弾性変形部141baは、第1フック131の、物品供給シュート150に対する遠方側の面に接触する。弾性変形部141baが第1フック131に接触することで、弾性変形部141baは、物品供給シュート150に対する遠方側に広がるように弾性変形する。この時、弾性変形部141baは、第1フック131を弾性力で第1部材111に向かって押す。第1固定部材141を、
図7中の矢印Sの方向に更に回転させていくと、弾性変形部141baの第1固定部材141の内部側に突出する曲面は、第1フック131の板状部材131bに形成された凹部131cに嵌り込む(
図7参照)。凹部131cは、第1フック131の板状部材131bの、物品供給シュート150に対する遠方側の面と上面との境界となる角部に形成されている。この状態で、第1フック131から遠ざかる向きに弾性変形している弾性変形部141baは、弾性力により第1フック131を第1部材111に押し付ける。より具体的には、弾性変形部141baは、第1フック131の、第1部材111の周面の一部に沿って対向する面を、第1部材111に押し付けて固定する。このようなロック状態では、第1固定部材141は、第1フック131の移動を規制する。弾性変形部141baの曲面が凹部131cに嵌り込むことで、第1固定部材141が、
図7中の矢印Sとは逆方向に回転することが防止される。なお、第1フック131の第1部材111への固定を解除する際には、弾性変形部141baの曲面が凹部131cから外れるよう、
図7中の矢印Sとは逆方向に第1固定部材141が回転するように第1固定部材141に力が加えられる。
【0082】
なお、第1固定部材141は、第1固定部材141が第1フック131を第1部材111に押し付けて固定している状態では、上面視において物品供給シュート150により覆われて視認できない位置に配置される。より具体的には、第1固定部材141は、第1固定部材141が第1フック131を第1部材111に押し付けて固定している状態では、上面視において、物品供給シュート150の円錐台形状部150aにより覆われて視認できない位置に配置される。これにより、第1固定部材141に物品の欠片等が堆積することを防止できる。
【0083】
また、第1固定部材141が第1フック131を第1部材111に押し付けて固定している状態では、第1固定部材141の屋根部141bは、水平面に対して傾斜している(
図7参照)。このため、飛散した物品の欠片等が屋根部141bに堆積することを防止できる。
【0084】
(2−7−3)支柱部材
支柱部材120(
図3参照)は、上部フレーム110を支持する部材である。4本の支柱部材120は、いずれもL字状に形成されている(
図3参照)。各支柱部材120の一端は、本体フレーム80の側面に固定されている(
図3参照)。各支柱部材120は、円柱状の本体フレーム80の側面から径方向に水平に延びた後、向きを変えて上方に延びる。なお、支柱部材120は、上下に延びる部分に、挿入部121を有する。挿入部121は、挿通係合部113b又は挿通係合部114bの内部に挿入される。挿入部121は、支柱部材120の上下に延びる部分の下部から上端まで延びる。挿入部121は、挿通係合部113bおよび挿通係合部114bの内部に加え、後述するスペーサ122の内部にも挿入される。スペーサ122、および、挿通係合部113bおよび挿通係合部114bは、挿入部121に、下方から、スペーサ122、挿通係合部113b又は挿通係合部114b、の順に取り付けられる(
図4参照)。
【0085】
(2−7−4)スペーサ
スペーサ122は、両端の開口した中空の丸パイプ部材である。スペーサ122は、物品供給シュート150が支持フレーム100に支持されている状態において上下方向に延びる。スペーサ122には、支柱部材120の挿入部121が内部に挿通される。スペーサ122は、同じく挿入部121に挿入される挿通係合部113bおよび挿通係合部114bよりも下方に配置される。物品供給シュート150の取り付け位置に応じてスペーサ122の長さを適宜変更することで、上部フレーム110の高さ位置、言い換えれば物品供給シュート150の高さ位置が変更される。
【0086】
(2−8)制御部
制御部70は、CPU76や、ROMやRAM等のメモリ77を有する(
図2参照)。また、制御部70は、マルチプレクサ71、A/D変換器72、およびDSP(デジタルシグナルプロセッサ)73を有する(
図2参照)。
【0087】
マルチプレクサ71は、DSP73の命令に従い、ロードセル52の計量信号から1の計量信号を選択し、A/D変換器72に送信する。A/D変換器72は、マルチプレクサ71から受け取った計量信号(アナログ信号)を、DSP73から送信されるタイミング信号に従いデジタル信号に変換し、DSP73に送信する。DSP73は、A/D変換器72から送信されたデジタル信号をフィルタ処理する。
【0088】
制御部70は、分散テーブル20、放射フィーダ30、ステッピングモータ41,51、およびタッチパネル75等、組合せ計量装置10の各部と接続されている。タッチパネル75は、入力と出力の両機能を兼ね備えた液晶ディスプレイ(LCD)であり、入力部および出力部として機能する。タッチパネル75は、組合せ計量に関する各種設定等の入力を受け付ける。例えば、タッチパネル75は、分散テーブル20および放射フィーダ30の振動強度や、放射フィーダ30の振動時間等の運転パラメータの入力を受け付ける。
【0089】
制御部70では、CPU76が、メモリ77に記憶されているプログラムを実行することで、組合せ計量装置10の各部を制御する。
【0090】
制御部70は、具体的には、例えば、次のように組合せ計量装置10を制御する。
【0091】
例えば、制御部70は、分散テーブル20や放射フィーダ30の図示しない電磁石を制御し、分散テーブル20や、放射フィーダ30を振動させる。制御部70は、タッチパネル75から入力される、分散テーブル20および放射フィーダ30の振動強度や、放射フィーダ30の振動時間等の運転パラメータに基づいて、分散テーブル20や放射フィーダ30の振動を制御する。
【0092】
また、例えば、制御部70は、計量ホッパ50における計量値を基に、組合せ計量演算する。具体的には、制御部70は、DSP73によりフィルタ処理された信号を用いて、各計量ホッパ50に保持されている物品の重量を算出し、重量の合計が所定の目標重量範囲で、かつ、最も目標値に近くなるよう組合せ計量演算する。そして、制御部70は、組合せ計量演算の結果を基に、計量ホッパ50の組合せを決定し、決定された計量ホッパ50のWHゲート50aが開くよう、ステッピングモータ51の動作を制御する。また、制御部70は、いずれかの計量ホッパ50が空である場合に、その計量ホッパ50の上方に配置されるプールホッパ40のPHゲート40aを、ステッピングモータ41を動作させて開く。
【0093】
(3)特徴
(3−1)
本実施形態に係る組合せ計量装置10は、分散部200と、計量ホッパ50と、制御部70と、物品供給シュート150と、支持フレーム100と、を備える。分散部200は、周囲に物品を分散供給する。計量ホッパ50は、分散部200の周囲に配置される。制御部70は、計量ホッパ50における計量値を基に組合せ計量演算する。物品供給シュート150は、分散部200の上方に配置され、分散部200に物品を供給する。支持フレーム100は、物品供給シュート150を支持する。支持フレーム100は、被係合側部材と、被係合側部材に係合する係合側部材と、非ネジ部材の一例としての固定部材140と、を含む。被係合側部材には、第1部材111、第3部材113、および第4部材114を含む。係合側部材には、第1部材111に係合する第1フック131、第3部材113に係合する第2フック132および第3フック133、第4部材114に係合する第4フック134および第5フック135を含む。固定部材140は、係合側部材を被係合側部材に押し付けて固定する。具体的には、第1固定部材141は、第1フック131を第1部材111に押し付けて固定する。第2固定部材142は、第2フック132を第3部材113に押し付けて固定する。第3固定部材143は、第3フック133を第3部材113に押し付けて固定する。第4固定部材144は、第4フック134を第4部材114に押し付けて固定する。第5固定部材145は、第5フック135を第4部材114に押し付けて固定する。
【0094】
ここでは、物品供給シュート150を支持する支持フレーム100において、係合側部材の被係合側部材への固定に、非ネジ部材である固定部材140が利用される。そのため、緩んで落下するおそれのあるネジ部材を使用する場合と異なり、物品にネジ部材が異物として混入することを防止できる。
【0095】
(3−2)
本実施形態に係る組合せ計量装置10では、固定部材140は、弾性変形する弾性変形部を有し、弾性力により係合側部材を被係合側部材に押し付ける。例えば、第2固定部材142では、弾性変形部142baが弾性変形し、弾性力により第2フック132を第3部材113に押し付ける。第1固定部材141、第3固定部材143、第4固定部材144、第5固定部材145についても同様である。
【0096】
ここでは、係合側部材が弾性力により被係合側部材に押し付けられるため、係合側部材を所望の位置でしっかりと固定することが容易である。
【0097】
(3−3)
本実施形態に係る組合せ計量装置10では、分散部200および計量ホッパ50より上方における、係合側部材の、被係合側部材への固定には、全て固定部材140が使用される。つまり、分散部200および計量ホッパ50より上方における、第1〜第5フック131,132,133,134,135の、第1部材111,第3部材113,および第4部材114のいずれかへの固定には、全て固定部材140が使用される。
【0098】
ここでは、分散部200および計量ホッパ50より上方における係合側部材の被係合側部材への固定に、非ネジ部材である固定部材140のみが使用されるため、組合せ計量の対象となる物品への異物の混入を防止することが容易である。
【0099】
(3−4)
本実施形態に係る組合せ計量装置10では、係合側部材は、被係合側部材としての第1部材111,第3部材113,および第4部材114のいずれかに係合するフック(第1〜第5フック131,132,133,134,135)である。
【0100】
ここでは、被係合側部材に係合側部材としてのフックを引っ掛けて、両者を容易に係合させることができる。
【0101】
(3−5)
本実施形態に係る組合せ計量装置10では、固定部材140は屋根部を含む。例えば、第2固定部材142は、屋根部142bを含む。第2固定部材142は、被係合側部材としての第3部材113に向かって押し付ける、係合側部材としての第2フック132を、屋根部142bにより上方から覆う。第3固定部材143、第4固定部材144、および第5固定部材145についても同様である。
【0102】
ここでは、飛散した物品の欠片等が蓄積しやすい係合側部材と被係合側部材の係合部分の上方が屋根部により覆われる。そのため、物品の欠片等が蓄積しにくく衛生的である。
【0103】
(3−6)
本実施形態に係る組合せ計量装置10では、固定部材140の屋根部は水平面に対し傾斜している。例えば、第2固定部材142の屋根部142bは、水平面に対し傾斜している。第3固定部材143、第4固定部材144、および第5固定部材145についても同様である。
【0104】
ここでは、固定部材140の屋根部が水平面に対し傾斜しているため、屋根部への物品の欠片等の堆積を防止することが容易で衛生的である。
【0105】
(3−7)
本実施形態に係る組合せ計量装置10では、固定部材140は、被係合側部材に、離脱不能かつ移動可能に装着されている。具体的には、第1固定部材141は第1部材111に、第2固定部材142および第3固定部材143は第3部材113に、第4固定部材144および第5固定部材145は第4部材114に、離脱不能かつ移動可能に装着されている。
【0106】
ここでは、固定部材140が被係合側部材に離脱不能に装着されているため、固定部材140の落下を防止できる。また、固定部材140が被係合側部材に移動可能に装着されているため、物品供給シュート150の位置調整が容易である。
【0107】
(3−8)
本実施形態に係る組合せ計量装置10では、係合側部材の第1フック131は、物品供給シュート150の円筒部150bの外周面に固定される。円筒部150bの外周面に固定された第1フック131を第1部材111に押し付けて固定する第1固定部材141は、上面視において、物品供給シュート150に覆われて視認できない位置に配置される。
【0108】
ここでは、物品供給シュート150に固定された第1フック131を第1部材111に固定する第1固定部材141が、物品供給シュート150で上方を覆われている。そのため、物品供給シュート150を第1部材111に固定する第1固定部材141上に物品の欠片等が堆積することを防止でき、衛生的である。
【0109】
(3−9)
本実施形態に係る組合せ計量装置10では、支持フレーム100は、上方に延びる挿入部121を有する支柱部材120と、スペーサ122と、を含む。支柱部材120は、被係合側部材(第1部材111、第3部材113、および第4部材114)、および、係合側部材(第1〜第5フック131、132、133、134、135)を含む上部フレーム110を支える。スペーサ122には、支柱部材120の挿入部121が内部に挿通される。上部フレーム110は、支柱部材120の挿入部121が内部に挿通される、挿通係合部113bおよび挿通係合部114bを有する。各スペーサ122は、挿通係合部113b又は挿通係合部114bの下方に配置される。
【0110】
ここでは、支持フレーム100にスペーサ122が含まれるため、ネジ部材を用いることなく上部フレーム110の上下方向の位置を調整することが容易である。
【0111】
(3−10)
本実施形態に係る組合せ計量装置10では、支持フレーム100は、被係合側部材と、被係合側部材に係合する係合側部材と、固定部材140と、を含む。被係合側部材には、第1部材111、第3部材113、および第4部材114を含む。係合側部材には、第1〜第5フック131,132,133,134,135を含む。固定部材140は、ロック状態(第1状態)およびロック解除状態(第2状態)を切り換え可能に構成されている。ロック状態は、固定部材140が、被係合側部材に係合している係合側部材の移動を規制する状態である。具体的には、ロック状態は、第1〜第5固定部材141,142,143,144,145のそれぞれが、被係合側部材に係合する第1〜第5フック131,132,133,134,135のそれぞれの移動を規制する状態である。ロック解除状態は、固定部材140が、係合側部材の移動の規制を解除している状態である。固定部材140は、ロック状態およびロック解除状態のいずれにおいても、当該固定部材を除く支持フレーム100の一部に接続されている。具体的には、第1〜第5固定部材141,142,143,144,145は、ロック状態およびロック解除状態のいずれにおいても、その固定部材がロック状態において移動を規制する第1〜第5フック131,132,133,134,135が係合する被係合側部材に、それぞれ接続されている。より具体的には、第1固定部材141は第1部材111に、第2固定部材142および第3固定部材143は第3部材113に、第4固定部材144および第5固定部材145は第4部材114に装着されている。
【0112】
ここでは、支持フレーム100において、係合側部材の被係合側部材への固定に、支持フレーム100の一部(その固定部材自身を除く)と装着されている固定部材140が利用される。そのため、固定部材140が落下し、異物として物品に混入することを防止することができる。
【0113】
(4)変形例
以下に、上記実施形態の変形例を示す。以下の変形例は、互いに矛盾しない範囲で、他の変形例と組み合わされてもよい。
【0114】
(4−1)変形例A
本発明に係る組合せ計量装置の非ネジ部材は、上記実施形態に係る構造の固定部材140に限定されるものではない。非ネジ部材には、ネジ部材以外であって、係合側部材を被係合側部材に押し付けて固定する各種の固定用部材を利用可能である。
【0115】
例えば、非ネジ部材には、スナップ錠(パチン錠)のように、弾性部材(例えば、板状や環状に形成された部材)の一端側を突起等に引っ掛けて固定し、弾性部材の他端側に連結されたレバーを倒すことで弾性部材に弾性力を発生させる構造が利用されてもよい。また、非ネジ部材は、係合側部材を被係合側部材に押し付ける力を発生させるために、バネやゴム等を利用するものであってもよい。
【0116】
(4−2)変形例B
本発明に係る組合せ計量装置の係合側部材としてのフックは、上記実施形態に係る第1〜第5フック131,132,133,134,135のように、半円形の切欠きが形成された形状を有するものでなくてもよい。
【0117】
例えば、係合側部材としてのフックは、被係合側部材(第1部材111等)の周面の全体に沿うような対向面を有するものであってもよい。具体的には、例えば、係合側部材のフックは、被係合側部材の周面の全体に沿うようなリング状に形成されてもよい。そして、係合側部材のフックは、リング状のフックの内部に、被係合側部材を配置することで、被係合側部材に引っ掛けられるよう構成されてもよい。なお、フックが、被係合側部材の周面の全体に沿うリング状に形成される場合には、フックを被係合側部材に容易に取り付けられるような構造が用いられることが好ましい。具体的には、例えば、フックは、リングを例えば2つに分割しこれらを蝶番等で連結したような構造等が用いられることが好ましい。このように構成することで、フックの被係合側部材への取り付け、取り外しや、位置調整等を行うことが容易である。
【0118】
(4−3)変形例C
上記実施形態では、被係合側部材としての第1部材111、第3部材113、および第4部材114には、中空の丸パイプが利用されるが、これに限定されるものではない。
【0119】
例えば被係合側部材には、中実の棒状部材が設けられてもよい。ただし、中実の棒状部材は重量が大きくなることから、中空のパイプを利用することが好ましい。
【0120】
また、被係合側部材の断面は円形状である必要はなく、断面が、四角形などの多角形形状や、楕円形状のパイプが利用されてもよい。フックの切欠きは、被係合側部材の断面形状に応じて適切な形状に形成されればよい。ただし、上記実施形態の丸パイプのように、水平面が少ない形状の部材を被係合側部材として利用することで、飛散した物品の欠片等が上部フレーム110上に蓄積することを防止しやすく、衛生的である。
【0121】
また、被係合側部材は、パイプ等を用いて棒状に形成される必要はなく、板状の部材であってもよい。
【0122】
(4−4)変形例D
上記実施形態では、スペーサ122により上部フレーム110の取付位置の高さ調整が行われるが、これに限定されるものではない。例えば、高さ位置の調整が不要である場合等には、スペーサ122は設けられなくてもよい。
【0123】
(4−5)変形例E
上記実施形態における支持フレーム100の構成は例示であって、これに限定されるものではない。
【0124】
例えば、第3部材113および第4部材114の形状や、フックを被係合側部材に係合させ、固定部材140により固定する箇所数等は、上記実施形態に限定されるものではない。また、例えば、上記実施形態で水平係合フック136を利用している部分に、第1フック131と同様の形状のフックを利用し、固定部材140により固定するように構成されてもよい。