(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも1つのパラメータは、前記需要応答プログラムへの参加の承認ステータスおよび前記需要応答プログラムへの参加の非承認ステータスのうちの1つを含み、各エネルギー消費者には、前記承認ステータスおよび非承認ステータスのうちの1つが割り当てられる、請求項1〜12のいずれか1項に記載のエネルギー管理システム。
各エネルギー消費者へ割り当てられる前記パラメータは、ネットワーク制御サーモスタットのそれぞれの個体群によって制御される環境冷房システムを含む構造の個体群と通信するエネルギー管理システムに提供され、前記構造の個体群の一部分は、前記需要応答プログラムへの参加のために登録された前記エネルギー消費者を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載のエネルギー管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0017】
詳細な説明
ここに記載される実施形態は、概して需要応答(Demand-Response)プログラムおよび事象を管理するための技術に関し、特定的には、ユーティリティ会社が需要応答事象を管理することを可能にするユーティリティポータルに関する。需要応答プログラムおよび事象を管理するためのシステムにおける主体は、典型的に、電源(たとえば、発電機)から個人の家または事業体へ電気的もしくは他の形態のエネルギーを提供するユーティリティプロバイダーを含む。個人は、典型的に、周期的、たとえば月あたりに消費するエネルギーの量に対して支払いを行なう。多くの実施形態において、エネルギー管理システムがユーティリティプロバイダーと個人との間に配置される。エネルギー管理システムは、知的および効率的に個人のエネルギー消費を1つの特定の期間から他の期間へ移行する(シフトさせる)ように動作する。このようなエネルギー移行は、通常、エネルギー消費を高エネルギーコスト期間から低エネルギーコスト期間へ移行させるように行なわれる。DR事象の場合において、エネルギーは、DR事象期間からDR事象期間外の期間へ移行される。
【0018】
多くの実施形態に係るエネルギー管理システムは、個人の家または事業体に位置する知的ネットワーク接続サーモスタットを含む。このようなサーモスタットは、住居の熱保持特性、住居を冷房もしくは暖房するために住居に関連付けられたHVACの容量、住居に人が居る可能性(在室可能性プロフィールを、時間をかけて構築することができる在室センサを介して)、予報された気候、リアルタイムの気候、リアルタイムの在室など、住居についてのさまざまな情報を取得し得る。また、サーモスタットは、ユーザーによってプログラミングされ得る、または予定された設定を設定するためにユーザーの好みおよび習慣を、時間をかけて学習し得る。例示的な実施形態において、個人の家および事業体の個体群にそれぞれ関連付けられたこのようなネットワーク接続サーモスタットの個体群は、1つ以上のクラウドサービスプロバイダーによって管理される1つ以上の中央サーバーと通信するよう構成される。各ネットワーク接続サーモスタットは、クラウドサービスプロバイダーによって管理される1つ以上のアカウントに関連付けられ、遠隔制御の容易化、気候データの報告、HVAC制御データおよびステータス情報の報告などのさまざまな有利な機能性を提供するために、ならびに本願明細書に記載されるDR関連、使用時間(TOU)関連、および/もしくはリアルタイムの料金付け機能を実施するのに必要な集中型および/もしくは部分的に集中型の制御およびデータ通信を提供するために、データは各ネットワーク接続サーモスタットと中央サーバーとの間で必要に応じて送受信される。
【0019】
なお、本願明細書における一部の実施形態は、(i)ネットワーク接続サーモスタットの個体群と関連付けられたクラウドサービスプロバイダーが記載のエネルギー管理システムのプロバイダーでもある、(ii)エネルギー管理システムのプロバイダー自体がユーティリティ会社とは別個かつ異なる事業体である、および(iii)エネルギー管理システムがユーティリティに対する付加価値サービスとして提供される、商用シナリオにおいて特に好適かつ有利であり得るが、本記載の範囲はこのようなシナリオに決して限定されない。他の適用可能なシナリオにおいて、たとえば、すべての要素はユーティリティによって提供され得る。他の適用可能なシナリオにおいて、一部の要素はユーティリティ会社によって提供され得る一方、他の要素は、政府機関、または異なる事業体もしくはコンソーシアの様々な組み合わせによって提供され得る。DR事象の前に、管理する住居に関してエネルギー管理システムが保有する豊富な情報に基づき、エネルギー管理システムは、DR事象時などの所与の期間にわたってどの程度のエネルギーが消費される可能性があるかを効果的に予測することができる。また、住居に関する豊富な情報が与えられたエネルギー管理システムは、DR事象時に実施され得る住居の基準線サーモスタット設定に対する変更を生成し得る。この変更は、住居が消費するエネルギーがDR事象期間にわたって小さくなるように行なわれ得る。さらにまた、住居に関してエネルギー管理システムが有するこの豊富な情報により、エネルギー管理システムは、DR事象期間にわたって減少する、言い換えると、DR事象期間からDR事象期間外の1つ以上の期間(たとえば、分けられる)へ移行される可能性の高いエネルギーの量を正確に予測し得る。
【0020】
このようなエネルギー消費の予測および管理についての記載の条件は、以下にさらに述べるように多くの利点をもたらす。たとえば、複数の接続される住居のエネルギー消費をエネルギー管理システムが効果的に管理できるだけでなく、DRプログラムもしくは事象に参加する住居の部分集合の大きなプールからエネルギー管理システムが知的に選択することができる。住居の物理的特徴および居住者の在室の習慣的な傾向は、地域にわたって幅広く異なっていることから、エネルギーの節約/移行の可能性もまた幅広く異なる。本願明細書において開示されるエネルギー管理システムは、効率を最大化してコストを最小化するために、エネルギー節約プログラムへの参加者を知的に選択し得る。
【0021】
本願明細書に開示されるエネルギー管理システムは、個人および集団の両方のレベルにおける様々な住居のエネルギー関連の特性に対する有利な見識を与えるものであることから、エネルギー管理システムは、ユーティリティ会社などの他の利害関係者が同様にこのような情報へのアクセスを有し得るようにポータルを提供し得る。特定の期間にわたってエネルギー消費を減少させることは一般にユーティリティ会社のためのものであることから、ユーティリティ会社は、DR事象をより効率的かつ効果的に生成するように個人および集団の様々な住居のこのようなエネルギー関連の特徴にアクセスすることに同様に関心を有している。このため、一部の実施形態において、資源の計画および利用に関する経済的に賢く環境的に責任のある決定を容易にするために、様々なレベルの詳細および複雑性において消費者レベルのエネルギー関連の情報へユーティリティプロバイダーがアクセスすることを可能とする、ユーティリティポータルが開示される。
【0022】
これらおよび他の実施形態についての詳細は、本願明細書においてさらに開示され、そのさらなる理解は図を参照して得ることができる。ここで図面を参照すると、
図1は、実施形態に係る、需要応答プログラムおよび事象を管理するためのシステム100を示す。システム100は、複数の発電機110A〜110Nと、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120と、エネルギー管理システム130と、通信ネットワーク140と、複数のエネルギー消費者の住居150A〜150Nと、配電網160とを含む。
【0023】
発電機110A〜110Nは、当該技術において公知のさまざまな技術のうちの1つ以上を使用して、電気または他のタイプのエネルギー(たとえば、ガス)を生成するように動作可能である。たとえば、発電機110A〜110Nは、水力電気システム、原子力発電所、化石燃料ベースの発電所、太陽光発電所、風力発電所、ガス処理発電所などを含み得る。任意の所与の時間において生成され得る電気の量は、発電機110A〜110Nによって決定される、供給される一部の最大エネルギーに限定され得る。さらに、発電機110A〜110Nは、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120を実施するユーティリティプロバイダーによって所有および管理され得る、またはソースエネルギーをユーティリティープロバイダーの顧客に提供するようにユーティリティプロバイダーと契約した1つ以上の第3者によって所有および/または管理され得る。
【0024】
ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120は、発電機110A〜110N、エネルギー管理システム130、および一部の実施形態においける住居150A〜150Nのうちの1つ以上における電子システムのうちの1つ以上と通信するように動作可能である。ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120に関連付けられたユーティリティプロバイダーは、典型的に、発電機110A〜110Nから住居150A〜150Nのエネルギー消費者への電気の分配を管理する。この管理は、発電機110A〜110Nから住居150A〜150Nへ電気がうまく確実に伝送されること、住居150A〜150Nの各々におけるエネルギー消費の量を監視すること、およびそれぞれの監視されたエネルギー消費の量に従って住居150A〜150Nの居住者から料金を徴収することを含む。ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120は、本願明細書において記載される動作のうちの1つ以上を行ない得るとともに、さらに本願明細書に記載されるように、記載される動作を容易にするのに必要な場合において、さまざまなコンピュータプロセッサ、記憶要素、通信メカニズムなどを含み得る。
【0025】
エネルギー管理システム130は、住居150A〜150Nのうちの1つ以上におけるエネルギー消費を知的かつ効率的に管理するよう動作可能であり、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120に対して任意で報告および制御メカニズムを提供するコンピューティングシステムである。エネルギー管理システム130は、住居150A〜150Nに関連付けられた電子装置とネットワーク140を介してリアルタイムで双方向通信を行なうように動作可能であるとともに、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120とリアルタイムで双方向通信を行なうように動作可能であり得る。1つの特定の実施形態において、エネルギー管理システム130は、エネルギー需要の合計が発電機110A〜110Nのエネルギー供給限界を超えないように、住居150A〜150Nにおいて消費されるエネルギーの合計を減少させるように動作可能であり得る。このような減少は、一日の間の任意の好適な期間において実現され得る。たとえば、このような減少は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120によって伝送される需要応答(DR)事象時において実現され得る。エネルギー管理システム130は、本願明細書において記載される動作のうちの1つ以上を行ない得るとともに、本願明細書においてさらに記載されるように、記載された動作を容易にする必要に応じて、さまざまなコンピュータプロセッサ、記憶要素、通信メカニズムなどを含み得る。
【0026】
ネットワーク140は、エネルギー管理システム130の1つ以上の構成部分と住居150A〜150Nのうちの1つ以上と関連付けられた1つ以上の電子装置との間など、さまざまな主体間の通信を可能とするための任意の好適なネットワークである。このようなネットワークは、たとえば、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、仮想プライベートネットワーク、インターネット、イントラネット、エクストラネット、公衆交換電話網、赤外線ネットワーク、無線ネットワーク、無線データネットワーク、携帯電話ネットワーク、または任意の他のこのような有線もしくは無線ネットワークまたはその組み合わせを含み得る。ネットワーク140は、さらに、任意の好適なネットワークトポロジーをさらに組み込み得る。ネットワーク140は、任意の好適なプロトコルを利用し得て、ネットワーク140にわたる通信は、有線または無線およびその組み合わせによって可能となり得る。
【0027】
住居150A〜150Nは、エネルギー消費に対応付けられたさまざまな構造(建物)もしくは収容空間である。構造は、個人の住居、家、アパートメント、コンドミニアム、学校、営業用不動産、単層もしくは複層のオフィスビル、および/または製造施設など、さまざまな構造のタイプにわたり得る。本願明細書において記載されるいくつかの例は、構造を家の形態の個人の住居として言及しているが、実施形態は、本願明細書において記載される技術が他のタイプの構造にも等しく適用可能であることを当業者が理解することから、そこまで限定はされない。一部の実施形態は住居での生活のシナリオについて特に有利であり得る一方、本教示の範囲はそこまで限定されず、ビジネス環境、学校環境、政府ビル環境、スポーツもしくはエンターテインメントアリーナなどにも等しく有利であり得ることが理解される。したがって、以下の記載の多くは住居における生活の文脈で定義される一方、これは掲載の明瞭性を目的としたものであって限定ではないことが理解される。
【0028】
住居150A〜150Nは、テレビ、電子レンジ、家庭用オーディオ機器、暖房/冷房システム、洗濯機、食洗機などの電気エネルギー消費装置であり得る1つ以上のエネルギー消費装置を典型的に含む。同様に、エネルギー消費装置は、ガス消費装置などの1つ以上の他のタイプのエネルギー消費装置を含み得る。たとえば、住居150A〜150Nは、天然ガス(空気/水など)ヒーター、ストーブ、暖炉などを含み得る。多くの実施形態における住居150A〜150Nは、住居の熱環境を制御するように動作可能な知的ネットワークに接続されたサーモスタットを含む。サーモスタットは、本願明細書において後に記載される処理の多くがエネルギーシステム130におけるコンピューティングシステムまたはサーモスタット自体によって行われ得ることから、エネルギー管理システム130の一部として考慮され得る。代替的には、サーモスタットは、エネルギー管理システム130の他の構成部分に対して遠隔の地理的位置に置かれることから、エネルギー管理システム130とは別個のものとして考慮され得る。いずれの場合においても、住居150A〜150Nに関連付けられた電子装置は、本願明細書において記載される1つ以上の動作を行ない得るとともに、本願明細書においてさらに記載されるように、記載された動作を容易にする必要に応じて、さまざまなコンピュータプロセッサ、記憶要素、通信メカニズムなどを含み得る。構造(建物)内の温度を低下させることが望ましい状況(たとえば、暑い夏の期間)の文脈において大半の実施形態が記載される一方、構造内の温度を上昇させることが望ましい状況(たとえば、寒い冬の時期)においても同様の原理が適用される(単に逆が適用される)。一部の実施形態について、知的ネットワークに接続されたサーモスタットの一部またはすべてが、カリフォルニア州パロアルトのNest Labs, Inc.から入手可能なNEST LEARNING THERMOSTAT(登録商標)の機能性と同じまたは同様の機能性を有し得る。
【0029】
配電網160は、発電機110A〜110Nのうちの1つ以上から住居150A〜150Nのうちの1つ以上へエネルギーを伝送する任意の好適なネットワークである。電気分配ネットワークにおいて、配電網160は、発電機110A〜110Nから住居150A〜150Nへ電気を運ぶ先行技術において公知のさまざまな電力線、変電所、柱上変圧器などを含み得る。ガス分配ネットワークにおいて、配電網160は、発電機110A〜110N(この実施形態においては、ガス井戸および/または処理プラント)から住居150A〜150Nへ天然もしくは他のタイプのエネルギー生成ガスを運ぶさまざまな圧縮ステーション、記憶要素、パイプなどを含み得る。
【0030】
特定の実施形態におけるシステム100は、1つ以上のコンピュータネットワークもしくは直接接続を使用して通信リンクを介して相互接続されるいくつかのコンピュータシステムおよび構成部分を利用する需要応答プログラムおよび事象を管理する分散型システムである。しかしながら、当業者は、
図1に示されるものよりも少ないまたは大きい数の構成部分を有するシステムにおいてこのようなシステムが等しく良好に動作し得ることを理解するであろう。したがって、
図1におけるシステム100の描画は本質的に例示として捉えられるべきであって、本教示の範囲を限定するものではない。
【0031】
図2は、本願明細書においてさらに記載される装置、方法、システム、サービス、および/またはコンピュータプログラム製品のうちの1つ以上を適用可能なスマートホーム環境200の例を示す。描かれたスマートホーム環境は、たとえば家、オフィスビル、ガレージ、または移動住宅を含み得る構造250を含む。一部の実施形態において、構造250は、
図1を参照して記載される構造150A〜150Nのうちの1つに対応し得る。構造250に加え、スマートホーム環境200は、ネットワーク262およびリモートサーバー264も含み得て、これらは一実施形態においてそれぞれネットワーク140およびエネルギー管理システム130(
図1)に対応する。描かれた構造250は本願明細書においてさらに記載されるさまざまな構成部分および装置を含む一方、プールヒーター214、潅漑システム216、およびアクセス装置266などのいくつかの構成部分および装置は、構造250の中またはその上に物理的に取り付けまたは配置されることなく構造250に対応付けられ得る(たとえば、電力が供給され得る)。
【0032】
スマートホーム環境200は、壁254を介して互いに少なくとも部分的に分離された複数の部屋252を含む。壁254は、内壁または外壁を含み得る。各部屋は、床256および天井258をさらに含み得る。装置は、壁254、床256、または天井258に取り付けられ得る、一体化され得る、および/または支持され得る。スマートホーム環境200内に組み込まれ得るさまざまな装置は、さまざまな有用なスマートホームの目的のいずれかを提供するために互いにおよび/またはクラウドベースのサーバーシステムを用いてシームレスに一体化する知的マルチセンシングネットワーク接続装置を含む。知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202は、周囲の天候特性(たとえば、温度および/または湿度)を検知するとともに暖房、換気、および空調(HVAC)システム203を制御し得る。知的ネットワークに接続されたマルチセンシングの1つ以上の危険検知ユニット204は、住居環境における危険物および/または危険状態(たとえば、煙、火、または一酸化炭素)の存在を検知することができる。知的マルチセンシングネットワークに接続された1つ以上の入力インターフェイス装置206は、「スマートドアベル」とも称され得て、人がある場所へ接近したことまたはある場所から離れたことを検知すること、可聴機能を制御すること、人が接近したことまたは離れたことを音声もしくは視覚手段を介して伝えること、またはセキュリティーシステムの設定を制御すること(たとえば、セキュリティーシステムを起動もしくは停止すること)を行なうことができる。
【0033】
一部の実施形態において、スマートホームは、スマートメーターなどの少なくとも1つのエネルギー消費メーター218を含み得る。エネルギー消費メーター218は、構造250内またはその周囲で装置によって消費されたエネルギー(電気、ガスなど)の一部またはすべてを監視する。エネルギー消費メーター218は、所与の期間にわたって消費されたエネルギーの量をメーター218の表面に表示し得る。所与の期間は、たとえば、1秒、1分、1時間、1日、1月、1秒未満の期間、1ヶ月よりも長い期間、または1秒と1ヶ月との間の期間であり得る。一部の実施形態において、エネルギー消費メーター218は、たとえば1つ以上の所与の期間にわたって消費されたエネルギーの量、任意の特定の時間もしくは任意の特定の期間中におけるエネルギーの価格などのさまざまな情報をメーター218が伝送することを可能にする通信能力(有線または無線)を含み得る。また、通信能力は、メーターがさまざまな情報を受け取ることも可能にし得る。たとえば、メーターは、HVACシステム203などのスマートホームにおける1つ以上の装置を制御する命令、任意の特定の時間もしくは任意の特定の期間中におけるエネルギーの価格などを受け取り得る。構造250の中またはその周りにおける装置の制御を容易にするために、メーター218は、このような装置に有線もしくは無線で接続され得る。
【0034】
複数の知的マルチセンシングネットワーク接続壁照明スイッチ208の各々は、周囲の照明状況を検知することができ、部屋の在室状態を検知することができ、1つ以上の照明の電力状態および/または薄暗い状態を制御することができる。一部の例において、照明スイッチ208は、天井ファンなどのファンの電力状態もしくは速度をさらにまたは代替的に制御することができる。複数の知的マルチセンシングネットワーク接続壁プラグインターフェイス210の各々は、部屋もしくは包囲空間における在室を検知することができるとともに、1つ以上の壁プラグへの電力の供給を制御することができる(たとえば、家に誰もいない場合に電力が供給されないように)。スマートホームは、冷蔵庫、ストーブおよび/もしくはオーブン、テレビ、洗浄機、ドライヤー、照明(構造250の内側および/もしくは外側)、ステレオ、インターコムシステム、ガレージドア開閉装置、床ファン、天井ファン、家全体ファン、壁空調、プールヒーター214、潅漑システム216、セキュリティーシステムなどの複数の知的マルチセンシングネットワーク接続機器212をさらに含み得る。
図2の記載は特定の装置に関連付けられた特定のセンサおよび機能性を識別することができる一方、任意のさまざまなセンサおよび機能性(明細書の全体にわたって記載されるものなど)が装置に統合され得ることが理解される。
【0035】
処理および感知能力を含むことに加え、スマートホーム環境200内の装置の各々は、スマートホーム環境200内の任意の他の装置ならびにアクセス装置266および/またはリモートサーバー264などのスマートホーム環境240外の任意の装置とデータ通信および情報共有をすることができる。装置は、任意のさまざまな慣習的もしくは標準的な無線プロトコル(Wi-Fi、ZigBee、6L0WPAN、IR、IEE 802.1 1、IEEE 802.15.4など)を介して、および/または任意のさまざまな慣習的もしくは標準的な有線プロトコル(CAT6 Ethernet(登録商標)、HomePlugなど)を介して通信を送受信することができる。壁プラグインターフェイス210は、無線もしくは有線リピータとしての役割を果たし得る、および/または(i)ACコンセントに接続されてHomeplugもしくは他の電力線プロトコルを使用して通信する装置と(ii)ACコンセントに接続されない装置とのブリッジとして機能し得る。
【0036】
たとえば、第1の装置は、無線ルーター260を介して第2の装置と通信し得る。装置は、ネットワーク262などのネットワークへの接続を介して遠隔装置とさらに通信し得る。ネットワーク262を通じて、装置は中央(すなわち、リモート)サーバーまたはクラウドコンピューティングシステム264と通信し得る。リモートサーバーまたはクラウドコンピューティングシステム264は、装置と関連付けられた製造者、支持主体、もしくはサービスプロバイダーに関連付けられ得る。一実施形態において、ユーザーは、電話もしくはインターネットに接続されたコンピュータなどの他の通信手段を必要とすることなく装置自体を使用してカスタマーサポートに連絡することが可能であり得る。
【0037】
装置のネットワーク接続は、さらにユーザーが装置の近くに居なくともユーザーが装置と対話することができるようにし得る。たとえば、ユーザーは、コンピュータ(たとえば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、もしくはタブレット)または他のポータブル電子装置(たとえば、スマートフォン)266を使用して装置(たとえば、サーモスタット202)と通信することができる。ウェブページまたはアプリケーションは、ユーザーから通信を受け取って通信に基づいて装置を制御する、および/または装置の動作についての情報をユーザーに提示するように構成され得る。たとえば、ポータブル電子装置266がサーモスタット202との対話に使用されている場合、ユーザーは、サーモスタットの現在の設定温度を見て、ポータブル電子装置266を使用してそれを調節することができる。ユーザーは、この遠隔通信時には構造内にあり得る、または構造の外部にあり得る。ポータブル電子装置266とサーモスタット202との間の通信は、リモートサーバー264を介してルーティングされ得る(たとえば、ポータブル電子装置266が構造250から遠隔にある場合)、または一部の実施形態においてリモートサーバー264を除いてルーティングされ得る。
【0038】
また、スマートホーム環境200は、壁プラグインターフェイス210によって粗くとも(ON/OFF)制御され得る、古い従来の洗浄機/ドライヤーおよび冷蔵庫などのさまざまな非通信レガシー機器240を含み得る。スマートホームは、IR制御される壁空調もしくは他のIR制御される装置などのさまざまな部分的に通信するレガシー機器242をさらに含み得て、レガシー機器242は、危険検知ユニット204もしくは照明スイッチ208によって提供されるIR信号によって、または一部の実施形態において、壁プラグインターフェイス210と通信する電力線などのソケットベースの通信プロトコルを使用することによって、制御され得る。
【0039】
なお、構造250の内部および外部に置かれる構成部分の一部またはすべては、実施形態に応じてエネルギー管理システム130の一部として考慮され得ることを認識すべきである。概して、他のエネルギー消費装置の制御を容易にする装置もしくは構成部分は、エネルギー管理システム130の一部として考慮され得る。たとえば、HVAC203に対しサーモスタット202およびアクセス装置266はエネルギー管理システム130の一部であるが、HVAC203、プールヒーター214、レガシー機器240などのエネルギー消費の高い構成部分は、サーモスタット202およびアクセス装置266によって制御可能なエネルギー消費要素を含むことからエネルギー管理システム130の外部として考慮され得る。しかしながら、他の例において、危険検知ユニット204、通路インターフェイス装置206、照明スイッチ208、プラグインターフェイス210など、スマートホーム環境200の付加的もしくは代替的な構成部分は、知的エネルギー管理決定を行なう際にシステム130を支援するためにエネルギー管理システム130に監視(および/または制御)機能性を提供し得ることから、エネルギー管理システム130の一部として考慮され得る。さらに他の例において、スマートホーム環境(リモートサーバー264を除く)の装置はいずれもエネルギー管理システム130の一部となり得ないが、スマートホーム環境200の装置のうちの1つ以上は、監視および/またはエネルギー消費タスクを行なうためにエネルギー管理システム130によって遠隔的に制御される従属型装置であり得る。
【0040】
特定の実施形態におけるスマートホーム200は、すべてが互いに通信するよう動作可能である、ならびにリモートサーバー264などのスマートホーム200の外部の装置もしくはシステムと通信するよう動作可能な複数のクライアント装置およびアクセス装置を含む環境である。しかしながら、当業者は、このような環境が
図2に示される構成部分よりも小さいまたは大きい数の構成部分を有して等しく良好に動作し得ることを理解するであろう。異なる機能性を有するさまざまな要素を含むスマートホーム環境の1つの特定の例は、2012年9月21日に出願された米国特許仮出願第61/704,437号に詳細に記載され、そのすべての内容はすべての目的のために本願明細書の全体において引用により援用される。したがって、
図2のスマートホーム環境200の記載は、本質的に例示として考慮され、本教示の範囲を限定するものではない。
【0041】
図3Aは、知的ネットワーク接続装置300(すなわち、「装置」)に含まれ得る一般的な装置の構成部分の例を示す。装置300は、サーモスタット202、危険検知ユニット204、入力インタフェース装置206、壁照明スイッチ208、壁プラグインターフェイス210など、
図2を参照して記載されたさまざまな装置のうちの1つ以上として実施され得る。以下の説明の多くは、装置300をサーモスタット202として示しているが、実施形態がこのように限定されないことを認識すべきである。装置のシステム内の1つ、それ以上、もしくはすべての装置300の各々は、1つ以上のセンサ302と、ユーザーインターフェイス構成部分304と、電源(たとえば、電力接続306および/またはバッテリー308を含む)と、通信構成部分310と、モジュール性ユニット(たとえば、ドッキングステーション312および交換可能モジュール314を含む)と、知能構成部分316と、干渉検知回路318とを含み得る。特定のセンサ302、ユーザーインターフェイス構成部分304、電源構成、通信構成部分310、モジュール性ユニット、知能構成部分316、および/またはワイヤー干渉検知回路318は、装置300にわたって同じもしくは同様であり得る、または装置のタイプもしくはモデルに応じて異なり得る。
【0042】
例示であって限定されないが、装置300における1つ以上のセンサ302は、たとえば、加速、温度、湿度、水、供給電力、接近、外部運動、装置運動、音声信号、超音波信号、光信号、火、煙、一酸化炭素、グローバルポジショニング衛星(GPS)信号、または無線周波数(RF)もしくは他の電磁気信号もしくは電磁場を検知することが可能であり得る。したがって、たとえば、センサ302は、温度センサ、湿度センサ、危険関連センサもしくは他の環境センサ、加速度計、マイクロフォン、カメラ(たとえば、電荷結合装置もしくはビデオカメラ)以下の光学センサ、能動もしくは受動放射線センサ、GPS受信機、または無線周波数識別検知器を含み得る。
図3Aは単一のセンサを有する実施形態を示しているが、多くの実施形態は複数のセンサを含む。一部の例において、装置300は1つ以上の一次センサと1つ以上の二次センサとを含む。一次センサは、装置のコア動作(たとえば、サーモスタットにおける温度の感知、または煙検知器における煙の感知)の中心となるデータを感知し得る。二次センサは、エネルギー効率の目的またはスマート動作の目的に使用され得る、他のタイプのデータ(たとえば、運動、光、もしくは音)を感知し得る。一部の例において、平均的なユーザーは、二次センサの存在に気付かないことすらある。
【0043】
装置300における1つ以上のユーザーインターフェイス構成部分304は、視覚ディスプレイ(たとえば、薄膜トランジスタディスプレイもしくは有機発光ダイオードディスプレイ)および/または音声スピーカーを介してユーザーに対して情報を提示するように構成され得る。また、ユーザーインターフェイス構成部分304は、タッチ画面、ボタン、スクロール構成部分(たとえば、可動もしくは仮想リング構成部分)、マイクロフォン、もしくはカメラ(たとえば、ジェスチャーを検知する)など、ユーザーから情報を受け取るための1つ以上のユーザー入力構成部分を含み得る。一実施形態において、ユーザーインターフェイス構成部分304は、クリックおよび回転(click-and-rotate)環状リング構成部分を含み、ここでユーザーは、リングを回転させることによって(たとえば、設定を調節するために)、および/またはリングを内方向にクリックすることによって(たとえば、調節された設定を選択する、またはオプションを選択するために)、構成部分と対話することができる。他の実施形態において、ユーザー入力構成部分304は、ジェスチャーを検知することができるように(たとえば、装置の電力もしくは警報の状態が変更されることを示すために)カメラを含む。
【0044】
装置300における電源構成部分は、電力接続306および/またはローカルバッテリー308を含み得る。たとえば、電力接続306は、装置300を線電圧源などの電源へ接続することができる。一部の例において、AC電源への接続306は、(たとえば、再充電可能な)ローカルバッテリー308を繰り返し充電するために使用され得て、これによってバッテリー308は、AC電力の切断または他の電力欠乏シナリオの事象において必要な場合に電力を供給するために後に使用され得る。
【0045】
装置300における通信構成部分310は、装置300がリモートサーバー264などの中央サーバーまたは本願明細書において記載される他の装置300もしくはポータブルユーザー装置などの遠隔装置と通信することを可能にする構成部分を含み得る。通信構成部分310は、非限定的な例として、Wi-Fi、ZigBee、3G/4G無線、IEEE 802.1 1、IEEE 802.15.4、6-LO-PAN、Bluetooth(登録商標)、CAT6有線イーサネット(登録商標)、HomePlugもしくは他の電力線通信方法、電話、または光ファイバーなどの1つ以上の有線もしくは無線通信技術を同時もしくは連続的に使用して装置300を通信させることができる。通信構成部分310は、1つ以上の無線カード、イーサネットプラグ、または他の送受信接続を含み得る。一部の実施形態において、通信構成部分310は、中央サーバーとの通信を容易にし、装置300と中央サーバーと一部の場合における付加的な装置との間の情報を同期する。このような装置間のデータを同期する技術は、2012年9月22日に出願された、同一の譲受人によって譲受された米国特許出願第13/624,892号(顧客参照番号NES0231)においてさらに記載され、その内容はすべての目的のために全体が引用により援用される。
【0046】
装置300におけるモジュール性ユニットは、固定的物理的接続と交換可能モジュール314とを含み得る。したがって、モジュール性ユニットは、装置300を完全に再設置することなく(たとえば、配線を保存する)交換可能モジュール314をアップグレードする能力を提供することができる。固定的物理的接続は、ビル構造に取り付けることができるドッキングステーション312(インターフェイスボックスとも称され得る)を含み得る。たとえば、ドッキングステーション312は、ねじを介して壁に取り付けられ得る、または接着剤を介して天井に固定され得る。ドッキングステーション312は、一部の例において、ビル構造の一部を通って延在し得る。たとえば、ドッキングステーション312は、壁のシートロックを通って作られる穴を介して壁の後方の配線に(たとえば、120Vの線電圧ワイヤー)に接続され得る。ドッキングステーション312は、電力接続回路306および/またはAC−DC電力供給回路(AC-to-DC powering circuitry)などの回路を含み得て、ユーザーが高圧線へ露出しないように防止し得る。ドッキングステーション312は、暖房ユニット(ビル構造を暖房するための)、空調ユニット(ビル構造を冷却するための)、および/または換気ユニット(ビル構造の全体にわたって空気を循環させるための)など、HVACシステムの駆動(すなわち、オンおよびオフ)要素のための制御回路も含み得る、またはこの制御回路を代替的に含み得る。一部の例において、ドッキングステーション312は、たとえばサーモスタット装置が煙検知装置とは異なるドッキングステーションを含むように、装置のタイプもしくはモデルに対して専用のものである。一部の例において、ドッキングステーション312は、装置の複数のタイプおよび/またはモデルにわたって共有され得る。
【0047】
モジュール性ユニットの交換可能モジュール314は、装置のセンサ302、プロセッサ、ユーザーインターフェイス構成部分304、バッテリー308、通信構成部分310、知能構成部分316などの一部もしくはすべてを含み得る。交換可能モジュール314は、ドッキングステーション312に取り付けられる(たとえば、プラグ挿入または接続される)ように構成され得る。一部の例において、交換可能モジュール314のセットは、交換モジュール314にわたって異なる能力、ハードウェア、および/またはソフトウェアを有して作られる。このため、ユーザーは、すべての装置構成部分を交換することなく、または装置300を完全に再設置することなく交換可能モジュール314を容易にアップグレードまたは交換することができる。たとえば、ユーザーは、限られた知能およびソフトウェア能力を有する第1の交換可能モジュールを含む低価格の装置から始めることができる。そして、ユーザーは、より性能の高い交換可能モジュールを含むように装置を容易にアップグレードすることができる。他の例として、ユーザーが地下にモデル♯1装置を有し、リビングルームにモデル#2装置を有し、モデル#3交換可能モジュールを含むようにリビングルームの装置をアップグレードする場合、ユーザーは、モデル#2交換可能モジュールを地下に移動させ、既存のドッキングステーションに接続することができる。そしてモデル#2交換可能モジュールは、たとえばその新しい場所を識別するために開始処理を始め得る(たとえば、ユーザーインターフェイスを介してユーザーから情報を要求することによる)。
【0048】
装置の知能構成部分316は、さまざまな異なる装置機能性のうちの1つ以上を支援し得る。知能構成部分316は、本願明細書において記載される有利な機能性の1つ以上を実行する、および/または実行させられるように構成およびプログラミングされた1つ以上のプロセッサを概して含む。知能構成部分316は、ローカルメモリ(たとえば、フラッシュメモリ、ハードドライブ、ランダムアクセスメモリ)に記憶されたコンピュータコードを実行する汎用プロセッサ、専用プロセッサもしくは特定用途向け集積回路、これらの組み合わせの形式で、および/または他のタイプのハードウェア/ファームウェア/ソフトウェア処理プラットフォームを使用して実施され得る。知能構成部分316は、非同期Javascript(登録商標)およびXML(Asynchronous Javascript and XML)(AJAX)もしくは同様のプロトコルを使用してクラウドサーバーから提供される命令を実行するJava(登録商標)仮想マシン(JVM)を実行することなどによって、中央サーバーもしくはクラウドベースのシステムによって遠隔的に実行もしくは支配されるアルゴリズムのローカライズ版もしくは相当物としてさらに実施することができる。例示により、知能構成部分316は、場所(たとえば、家または部屋)が在室されている時を検知するとともに、特定の者によって在室されているのか、または特定の人の数および/もしくは集合によって在室されているのか(たとえば、1つ以上の閾値に対して)まで検知するように構成された知能構成部分316であり得る。このような検知は、たとえば、マイクロフォン信号を分析すること、ユーザーの移動(たとえば、装置の前)を検知すること、ドアもしくはガレージドアの開閉を検知すること、無線信号を検知すること、受け取った信号のIPアドレスを検知すること、または時間ウインドウ内における1つ以上の装置の動作を検知することによって行なわれ得る。知能構成部分316は、特定の在室者もしくは物を識別する画像認識技術を含み得る。
【0049】
一部の例において、知能構成部分316は、望ましい設定を予測する、および/またはこれらの設定を実施するように構成され得る。たとえば、存在検知に基づき、知能構成部分316は、たとえば、家または特定の空間に誰もいない時に電力を節約する、またはユーザー選択に一致する(たとえば、一般的な自宅用選択またはユーザー固有選択)ように装置設定を調節し得る。他の例として、特定の人物、動物、または対象(たとえば、子供、ペット、または失われた対象)の検知に基づき、知能構成部分316は、人物、動物、もしくは対象がどこにいるかについての音声もしくは視覚表示器を開始することができる、または認識されていない人物が特定の条件下(たとえば、夜、もしくは光の無い時)において検知された場合にアラームもしくはセキュリティ特徴を開始することができる。さらに他の例として、知能構成部分316は、ユーザー設定における時間あたり、週あたり、もしくは季節あたりの傾向を検知し、これに従って設定を調節することができる。たとえば、知能構成部分316は、特定の装置が週日の午前6:30にオンされること、または最後の3時間にわたって装置設定が高い設定から低い設定へ徐々に調節されたことを検知することができる。そして、知能構成部分316は、装置が週日の午前6:30にオンされること、または設定を長い期間にわたって徐々に下げ続けるべきであることを予測することができる。
【0050】
一部の例において、装置は、第1の装置によって検知された事象が第2の装置の動作に影響を与えるように互いに対話することができる。たとえば、第1の装置は、ガレージ内へ引っ込んだことを検知することができる(たとえば、ガレージ内における動作を検知すること、ガレージ内の光の変化を検知すること、またはガレージドアが開かれたことを検知することによる)。第1の装置は、第2の装置がたとえば家温度設定、光設定、音楽設定、および/またはセキュリティアラーム設定を調節することができるように、第2の装置へこの情報を送信することができる。他の例として、第1の装置は、フロントドアにユーザーが近づいていることを検知することができる(たとえば、動作もしくは突然の光パターン変化を検知することによる)。第1の装置は、たとえば、一般的な音声もしくは視覚信号を提示させる(たとえば、ドアベルを鳴らすなど)、または場所固有音声もしくは視覚信号を提示させる(たとえば、ユーザーが在室する部屋内における訪問者の存在を知らせる)。
【0051】
干渉検知回路318は、知能構成部分316の一部であり得る、または知能構成部分316とは別個であり得る。干渉検知回路318は、装置300の干渉を検知するように動作可能なソフトウェアおよび/またはハードウェアを含み得る。干渉は、たとえば、DR事象時にリモートサーバーによるHVAC制御を避けるユーザーの試みを示す装置300とHVACとの間の切断、DR事象時にリモートサーバーによるHVAC制御を避けるユーザーの試みを示すHVACによるインピーダンスもしくは電力消費の変化などを含み得る。
【0052】
図3Bは、一部の実施形態に従う、設置、構成、およびアップグレードを容易にするために交換可能モジュール314(たとえば、ヘッドユニット)とドッキングステーション312(たとえば、バックプレート)とを有する知的ネットワーク接続装置300を有する。上で記載したように、装置300は、壁に取り付けられ得て、円形の形状を有し得て、ユーザー入力を受け取るための外側回転可能リング320(これは、たとえばユーザーインターフェイス304の一部であり得る)を有し得る。外側回転可能リング320により、ユーザーは新しい目標温度の設定などの調節を行なうことができる。たとえば、外側リング320を時計回りに回転させることにより、目標設定温度を高めることができ、外側リング320を反時計回りに回転させることにより、目標設定温度を下げることができる。構造における温度を設定温度へ即時に変更するという望みを反映する既存の設定温度への変更は、本願明細書においては「即時設定温度」と称され得る。これは、構造における未来の温度についての望みを設定温度が反映し得る、時間あたり、日あたり、週あたり、月あたり、もしくは他のスケジュールで提供され得る設定温度とは対照的である。このような設定温度は、本願明細書においては「予定された設定温度」と称され得る。
【0053】
装置300は、ディスプレイ324(これは、たとえばユーザーインターフェイス304の一部であり得る)を含むカバー322を有する。ヘッドユニット314は、バックプレート312に対して摺動する。ディスプレイ324は、装置300の現在の動作状態、リング320を介した直接的なユーザーと装置との対話、たとえば近接センサ302(受動赤外線モーションセンサなど)を介して感知されたユーザーの存在、リモートアクセス装置を介したユーザーと装置との遠隔対話などに応じて、さまざまな情報を表示し得る。たとえば、ディスプレイ324は、現在の設定温度を表わす数字を中央に表示し得る。
【0054】
一部の実施形態によれば、バックプレート312に対するヘッドユニット314の接続は、磁石、バヨネット、掛け金および止め具、一致する陥凹を有するタブもしくはリブ、またはヘッドユニット314とバックプレート312との合致部分に対する単純な摩擦を使用して実現され得る。一部の実施形態によれば、ヘッドユニット314は、バッテリー308と、通信構成部分310と、知能構成部分316と、ディスプレイドライバー326(これは、たとえばユーザーインターフェイス304の一部であり得る)とを含む。バッテリー308は、HVACシステム制御回路もしくは利用可能な場合には共通のワイヤのいずれかからの電力取り入れ(電力盗取(power stealing)および/もしくは電力共有とも言われる)を介して取得されたバックプレート312からの電力を使用する再充電回路(これは、たとえば、知能構成部分316の一部であり得る、および/またはバックプレート312に含まれ得る)を使用して再充電され得て、同一の譲受人によって譲受された同時係属中の2011年2月24日に出願された米国特許出願第13/034,674号(顧客参照番号NES0006)および第13/034,678号(顧客参照番号NES0007)、ならびに2011年10月6日に出願された米国特許出願第13/267,871号(顧客参照番号NES0158)においてさらに詳細に記載されており、これらのすべてはすべての目的のためにその全体が本願明細書において引用により援用される。一部の実施形態によれば、バッテリー308は、再充電可能な単一セルリチウムイオン、もしくはリチウムポリマーバッテリーである。
【0055】
バックプレート312は、電子装置330と温度センサ332(これは、たとえばセンサ302のうちの1つであり得る)とをハウジング334内に含み、これらは換気口336を介して換気される。温度センサ332は、ヘッドユニット314が結合されていない場合であっても、完全に機能するサーモスタットとしてバックプレート312を動作させる。ワイヤーコネクター338は、HVACシステムの構成部分を作動させるためのワイヤー、HVACシステムから電力を受け取るためのワイヤーなど、HVACシステムワイヤーへの接続を可能とするために設けられる。接続端子340は、ヘッドユニット314とバックプレート312との間の電気的接続を提供する雄型もしくは雌型プラグコネクターである。HVACへの接続および制御のためのさまざまな配置は、上記の米国特許出願第13/034,674号および第13/034,678号にさらに記載される。
【0056】
一部の実施形態において、バックプレート電子装置330は、MCUプロセッサと、HVAC制御回路を開閉するためのドライバー回路とを含み、これによって暖房および冷房などの1つ以上のHVAC機能をオンおよびオフする。また、電子装置330は、 一日のうちの異なる時間に効力を生じる一連のプログラムされた設定を記憶するために使用されるフラッシュメモリを含み、そのため、ヘッドユニット314がバックプレート312に取り付けられていない場合であっても、プログラムされた設定(すなわち、所望の温度)が実行され得る。一部の実施形態において、電子装置330は、電力取り入れ回路(これは、ヘッドユニット314に設けられるものに追加され得る、または代替され得る)も含み、HVAC共通電力ワイヤーが利用可能でない場合であってもHVAC制御回路から電力を得る。さまざまな実施形態において、干渉検知回路318(
図3A)は、ヘッドユニット314およびバックプレート312のうちの1つ以上にも組み込まれ得て、その結果、ヘッドユニット314がバックプレート312に結合されているか否かに関わらず干渉が検知され得る。
【0057】
図3Cは、ワイヤーコネクター338および干渉検知回路318を特に参照した装置300の概念図である。ワイヤーコネクター338および干渉検知回路318は、その全体または一部が、本教示の範囲から逸脱することなく装置300の本体と分離可能もしくは分離不可能に一体化され得ることが理解される。したがって、たとえば、一実施形態において、ワイヤーコネクター338および干渉検知回路318は、装置300の本体と分離不可能に一体化され得て、HVACワイヤーは、単一の一体ユニットとして壁に設置される前に、後部に直接的に挿入される。他の実施形態において、ワイヤーコネクター338および干渉検知回路318は、サーモスタットの本体が取り付けられる壁プレートユニットに置かれ得る。本願明細書において参照されるサーモスタットへのワイヤーの挿入は、壁プレートにワイヤーが挿入されて本体が壁プレートに取り付けられて完全な装置300を形成する実施形態を含むことが理解される。
【0058】
図3Cに示されるように、各ワイヤーコネクター338は、所定のHVAC信号タイプと関連付けられる。自分で設置する人のための単純性と多数の家に対する適度に広い改造適用可能性との間の最適なバランスを提供することが知られる一実施形態については、8つのワイヤーコネクター338が設けられ、これらはそれぞれ、暖房コールパワー(Rh)、暖房コール(W1)、冷房コール(Y1)、ファンコール(G)、共通(C)、熱ポンプ(C/B)、補助物(AUX)、および暖房コールパワー(Rh)からなるHVAC信号タイプの選択されたグループに対して専用となる。好ましくは、装置300は、上記の同一の譲受人によって譲受された米国特許出願第13/034,674号に記載の「ジャンパーレス(jumperless)」タイプであり、このため、(i)単一のコール電力ワイヤーがHVACシステムによって設けられ、一方もしくは他方の接続ポートが単一のコール電力ワイヤーを受ける場合(これは、特定のHVAC設置に応じてR、V、Rh、もしくはRcと称され得る)に、自動的に合わせてシャントし続ける、および(ii)RhおよびRc接続ポートは、挿入される2つのコール電力ワイヤーがHVACシステムによって設けられる場合に、RhおよびRc接続ポートは自動的に電気的に分離される。
【0059】
一実施形態によれば、干渉検知回路318は、各ワイヤーコネクター338について、一対の電気リード344をわたってバックプレート電子装置330と通信するポート感知回路342を含む。ポート感知回路342は、本教示の範囲から逸脱することなくさまざまな異なる方法で動作し得るが、一実施形態において、制御ポート感知回路342は、電気リード344に結合された二位置スイッチ(図示せず)を含み、二位置スイッチは、関連付けられたワイヤーコネクター338にワイヤーが挿入されていない時には電気リード344を短絡させるために閉じられ、二位置スイッチは、関連付けられたワイヤーコネクター338にワイヤーが挿入されている時には電気リード344を電気的に分離するように機械的に開位置へ促される。これにより、バックプレート電子装置330は、電気リード344の短絡状態もしくは開状態によって、ワイヤーが接続ポートに挿入されている時を容易に感知することができる。ワイヤーコネクター338およびポート感知回路342の機能を組み合わせて実施する1つの特に有利な構成は、同一の譲受人によって譲受された2011年2月24日付で出願された米国特許出願第13/034,666号(顧客参照番号NES0035)に記載されており、その内容はすべての目的のためにその全体が引用により援用される。
【0060】
特定の実施形態における装置300は、ヘッドユニット、バックプレート、ユーザーインターフェイス、通信構成部分、知的構成部分などのさまざまな構成要素を含む、知的ネットワーク接続学習サーモスタットである。しかしながら、本願明細書において記載されるさまざまな動作を行なう装置が
図3Aから
図3Cに示される構成部分の数よりも小さいもしくは大きい数の構成部分を有していても等しく良好に動作することを当業者は理解するであろう。たとえば、装置300は、複数のモジュールではなく単一のユニットとして形成され得る、
図3Aを参照して記載されたものよりも多いもしくは少ない構成部分を含み得る、および
図3Cを参照して記載されたものよりも多いもしくは少ない構成部分を含み得る。たとえば、装置300は、2012年9月21日に出願された米国特許出願第13/624,878号に記載されているように、および/または2012年9月30日に出願された米国特許出願第13/632,148号に記載されているように形成され得て、いずれもあらゆる目的のためにその全体が本願明細書において引用により援用される。
【0061】
したがって、
図3Aから
図3Cにおける装置300の描画は、本質的に例示であると捉えるべきであり、本教示の範囲に限定するものではない。
【0062】
図4は、
図1および/もしくは
図2のスマートホームならびに/または
図3Aから
図3Cの装置を統合することができる、拡張可能な装置およびサービスのプラットフォームをネットワークレベルで示す図である。構造250を参照して上で記載した知的ネットワーク接続装置の各々は、1つ以上のリモートサーバーもしくはクラウドコンピューティングシステム264と通信することができる。通信は、直接的に(たとえば、無線キャリアへの3G/4G接続を使用して)、またはハブ化ネットワーク(単純な無線ルーターから、たとえば知的専用家全体制御ノードにまでおよぶスキームであり得る)を通じて、またはこれらの任意の組み合わせを通じて、ネットワーク262への接続を確立することによって可能となり得る。
【0063】
リモートサーバーもしくはクラウドコンピューティングシステム264は、スマートホーム装置から動作データ302を収集することができる。たとえば、装置は、定期的に動作データを送ることができる、または特定のインスタンスにおいて(たとえば、カスタマーサポートへ要求する時)動作データを送ることができる。リモートサーバーもしくはクラウドコンピューティングアーキテクチャ264は、1つ以上のサービス404をさらに提供することができる。サービス404は、たとえば、ソフトウェアアップデート、カスタマーサポート、センサデータ収集/記録、リモートアクセス、遠隔もしくは分散制御、または使用提案(たとえば、収集された動作データ404に基づいて性能の向上やユーティリティコストの減少などを行なう)を含み得る。サービス304に関連付けられたデータは、リモートサーバーもしくはクラウドコンピューティングシステム264に記憶され得る、およびモートサーバーもしくはクラウドコンピューティングシステム264は、データを検索して適切な時間に送信し得る(たとえば、規則的な間隔、ユーザーからの要求を受け取った時など)。
【0064】
記載された拡張可能な装置およびサービスのプラットフォームの1つの顕著な特徴は、
図4に示されるように、制限なく、単一のデータ処理サーバー407(これは、リモートサーバー264に含まれ得る、またはそれとは別個であり得る)に集中し得る、またはいくつかの異なるコンピューティング主体間で分配される、処理エンジン406である。処理エンジン406は、装置の集合からデータを受け取る(たとえば、インターネットもしくはハブ化ネットワークを介して)、データをインデクシングする、データを分析する、および/または分析に基づいて、もしくは分析の一部として統計を生成するように構成されたエンジンを含み得る。分析されたデータは、抽出データ408として記憶され得る。分析の結果もしくは統計は、その後、結果を抽出するために使用されるopsデータを提供する装置、装置のユーザーに対してウェブページを提供するサーバー、または他の非装置主体に対して送信され得る。たとえば、使用統計、他の装置の使用と比した使用統計、使用パターン、および/またはセンサの読み取りをまとめた統計が送信され得る。結果または統計は、ネットワーク262を介して提供され得る。この態様において、処理エンジン406は、スマートホームから取得した動作データからさまざまな有用な情報を抽出するように構成およびプログラムされ得る。単一のサーバーは、1つ以上のエンジンを含み得る。
【0065】
抽出されたデータは、さまざまな有用な目的についてさまざまな異なる粒度において高度に有益なものとなり得て、その範囲は、家あたり、近隣あたり、もしくは領域あたりの装置の明示的なプログラム制御から(たとえば、電気ユーティリティについての需要応答プログラム)、家あたりに支援することができる推理(推測)抽象の生成(たとえば、家の所有者が休暇のために離れているという推理を引き出すことができ、セキュリティ検知設備の感度を高めることができる)や、政治もしくは公益目的に使用することができる統計および関連する推理抽象の生成に及ぶ。たとえば、処理エンジン406は、装置の個体群にわたる装置の使用についての統計を生成し、その統計を装置のユーザー、サービスプロバイダー、または他の主体(たとえば、統計に対する金銭的な補償を要求する、またはそれを提供し得るもの)へ送ることができる。具体的な例示として、統計は、慈善団体422、政府団体424(たとえば、食品医薬品局または環境保護局)、学術研究機関426(たとえば、大学研究者)、事業体428(たとえば、関連する機器に対する装置保証もしくはサービスを提供する)、またはユーティリティ会社430へ送信され得る。これらの主体は、エネルギー使用を減少させるプログラムを形成すること、障害のある機器に対して先制的に対処すること、高いサービス需要に対して準備すること、過去のサービス実績などを追跡すること、または現在知られているもしくは今後開発されるさまざまな有益な機能もしくはタスクのいずれかを行なうことにデータを使用し得る。
【0066】
図5は、処理エンジン406およびスマートホームの装置を特に参照した、
図4の拡張可能な装置およびサービスのプラットフォームを示す抽象的な機能図である。スマートホームに位置する装置は無数のさまざまな異なる個々の性能および制限を有し得るが、これらすべては、各々がデータ消費部502(DC)、データ源504(DS)、サービス消費部506(SC)、およびサービス源508(SS)である点において、共通の特徴を共有するものと考えることができる。有利に、局所的および即時の目的を実現するために装置に必要となる必須の制御情報を提供することに加え、拡張可能な装置およびサービスのプラットフォームは、これらの装置から流出する大量のデータを利用するようにも構成され得る。装置の即時の機能に対する装置自体の実際の動作を向上もしくは最適化することに加え、拡張可能な装置およびサービスのプラットフォームは、さまざまな有用な目的を実現するために、さまざまな自動化された、拡張可能な、柔軟な、および/またはスケーラブルな方法で、データを「再利用(repurposing)」するように導かれ得る。これらの目的は、たとえば、使用パターン、装置効率、および/またはユーザー入力(たとえば、特定の機能性を要求する)に基づいて事前に定義され得る、または適応的に識別され得る。
【0067】
たとえば、
図5は、複数のパラダイム510を含むものとして処理エンジン406を示す。処理エンジン406は、一次もしくは二次装置機能を監視および管理する被管理サービスパラダイム510aを含み得る。装置機能は、ユーザーによる入力が与えられた装置の適切な動作を確保すること、侵入者が住居に居る、もしくは住居に侵入しようと試みていることを推測する(および、たとえばこれに対応する)こと、装置に結合された設備の故障(たとえば、光バルブが焼切れた)を検知すること、エネルギー需要応答事象を実施する、もしくはそれに応答すること、または現在もしくは予測された未来の事象もしくは特徴についてユーザーに警告することを含み得る。処理エンジン406は、装置の使用に基づいてユーザーの特徴(たとえば、人口学的情報)、要望、および/または興味のある製品を推測する広告/通信パラダイム510bをさらに含み得る。そして、サービス、プロモーション、製品、またはアップグレードが、ユーザーに対して提示され得る、または自動的に提供され得る。処理エンジン406は、ソーシャルパラダイム510cをさらに含み得る。ソーシャルパラダイム510cは、ソーシャルネットワークからの情報を使用する、ソーシャルネットワークに情報を提供する(たとえば、装置の使用に基づく)、および/またはソーシャルネットワークプラットフォームとのユーザーおよび/もしくは装置の対話に関連付けられたデータを処理する。たとえば、ソーシャルネットワーク上の信頼された連絡先へ報告されるユーザーのステータスは、光検知、セキュリティシステムの停止、もしくは装置使用検知器に基づいて、ユーザーが家にいる時を示すように更新される。他の例として、ユーザーは、装置使用統計を他のユーザーと共有することが可能であり得る。処理エンジン406は、課題/規則/コンプライアンス/報酬パラダイム510dを含み得る。 課題/規則/コンプライアンス/報酬パラダイム510dは、課題、規則、コンプライアンス規制、および/もしくは報酬についてユーザーに知らせる、ならびに/または課題が解決されたか、規則もしくは規制が守られているか、および/もしくは報酬が得られたかを判定するために動作データを使用する。課題、規則、または規制は、エネルギーを保存する努力、安全に生活する努力(たとえば、毒もしくは発癌物質への露出を減少させる)、お金および/もしくは設備寿命を維持する努力、健康を向上させる努力などに関連し得る。
【0068】
処理エンジン406は、外部ソースからの外部情報516を統合もしくは利用し、1つ以上の処理パラダイムの機能を向上させ得る。外部情報516は、装置から受け取った動作データを解釈すること、装置の近くの環境(たとえば、装置を囲む構造の外側)の特性を判定すること、ユーザーが利用可能なサービスもしくは製品を判定すること、ソーシャルネットワークもしくはソーシャルネットワーク情報を識別すること、装置などの近くの主体(たとえば、緊急状態応答チーム、警察、または病院などの公共サービス主体)の連絡先情報を判定すること、家もしくは近所に関連付けられた統計的もしくは環境的な状態、傾向、もしくは他の情報を識別することなどに使用され得る。
【0069】
多大な範囲および多様性の利益は、記載された拡張可能な装置およびサービスのプラットフォームによってもたらされ得る、およびその範囲内に適合し得て、通常のものから難解なものに及ぶ。したがって、1つの「通常のもの」の例において、スマートホームの各ベッドルームには、在室センサを含む煙/火/COアラームが設けられ得て、在室センサは、在室者が眠っているか起きているかを推測することもできる(たとえば、運動検知、顔認識、可聴音パターンなどによって)。深刻な火災事象が感知された場合、リモートセキュリティ/監視サービスもしくは消防署には、各ベッドルームには何名の在室者がいるか、およびこれらの在室者はまだ眠っているか(もしくは動けないか)、または在室者がベッドルームから適切に避難したかについて通知される。これは当然ながら記載された拡張可能な装置およびサービスのプラットフォームによって提供される非常に有利な性能である一方、利用可能となり得るより大きな「知能」の可能性を真に示し得る実質的により「難解な」例があり得る。恐らくより「難解なもの」の例では、火災時の安全のために使用されているベッドルーム在室データと同じデータは、近所の子供の成長および教育のソーシャルパラダイムのコンテキストにおいて処理エンジン406によって「再利用」もされ得る。したがって、たとえば、「通常のもの」の例において記載された同じベッドルーム在室および運動データは、特定のZIPコードにおける学童の睡眠パターンを識別および追跡し得る処理(適切に匿名化されている)のために収集され得るとともに利用可能とされ得る。学童の睡眠パターンについての局所的な違いが識別され得て、たとえば、地域の学校における異なる栄養プログラムに関連付けられ得る。
【0070】
図6は、実施形態による専用コンピュータシステム600を示すブロック図である。たとえば、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120、エネルギー管理システム130、スマートホーム環境200の要素、リモートサーバー264、クライアント装置300、処理エンジン406、データ処理サーバー407、または本願明細書において記載される他の電子構成部品のうちの1つ以上は、専用コンピュータシステム600によって実施され得る。本願明細書において記載される方法および処理は、本願明細書において記載される方法および処理の動作を行なうようコンピュータシステムに指示するコンピュータプログラム製品によって同様に実施され得る。このようなコンピュータプログラム製品の各々は、コンピュータ可読媒体上で表現される命令(コード)のセットを含み得て、命令(コード)のセットは、コンピュータシステムのプロセッサに対応する動作を行なうように指示する。命令は、連続的な順序で、または平行に(異なる処理スレッドによる)、またはこれらの組み合わせで実行するように構成され得る。
【0071】
専用コンピュータシステム600は、コンピュータ602と、コンピュータ602に結合されるモニター604と、コンピュータ602に(任意で)結合される1つ以上の付加的なユーザー出力装置606と、コンピュータ602に結合される1つ以上のユーザー入力装置608(たとえば、キーボード、マウス、トラックボール、タッチ画面)と、コンピュータ602に結合される任意の通信インターフェイス610と、コンピュータ602における有形コンピュータ可読メモリに記憶されるコンピュータプログラム製品612とを含む。コンピュータプログラム製品612は、本願明細書において記載される方法および処理を行なうようにシステム600に指示する。コンピュータ602は、バスサブシステム616を介して複数の周辺機器と通信する1つ以上のプロセッサ614を含み得る。これらの周辺機器は、ユーザー出力装置606と、ユーザー入力装置608と、通信インターフェイス610と、有形コンピュータ可読媒体であるランダムアクセスメモリ(RAM)618および不揮発性記憶ドライブ620(たとえば、ディスクドライブ、光ドライブ、ソリッドステートドライブ)などの記憶サブシステムとを含み得る。
【0072】
コンピュータプログラム製品612は、不揮発性記憶ドライブ620に記憶され得る、またはコンピュータ602にアクセス可能な他のコンピュータ可読媒体に記憶され得るとともに、メモリ618にロードされ得る。各プロセッサ614は、Intel(登録商標)もしくはAdvanced Micro Devices, Inc.(登録商標)からのマイクロプロセッサなどのマイクロプロセッサなどを含み得る。コンピュータプログラム製品612を支援するために、コンピュータ602は、製品612と上記の構成部分との通信、およびコンピュータプログラム製品612を支持する上記の構成部分間の通信を扱うオペレーティングシステムを実行する。例示的なオペレーティングシステムには、Microsoft CorporationからのWindows(登録商標)など、Sun MicrosystemsからのSolaris(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)などが含まれる。
【0073】
ユーザー入力装置608は、コンピュータシステム602に情報を入力するすべての可能なタイプの装置およびメカニズムを含む。これらは、キーボード、キーパッド、マウス、スキャナー、デジタル描画パッド、ディスプレイに組み込まれたタッチ画面、音声認識システムなどの音声入力装置、マイクロフォン、および他のタイプの入力装置を含み得る。さまざまな実施形態において、ユーザー入力装置608は、典型的に、 コンピュータマウス、トラックボール、トラックパッド、ジョイスティック、無線リモート、描画タブレット、ボイスコマンドシステムとして表現される。ユーザー入力装置608は、典型的に、ボタンをクリックするなどのコマンドを介してモニター604上に現れるオブジェクト、アイコン、およびテキストなどをユーザーが選択できるようにする。ユーザー出力装置606には、コンピュータ602からの情報を出力するためのすべての可能なタイプの装置およびメカニズムが含まれる。これらは、ディスプレイ(たとえば、モニター604)、プリンター、音声出力装置などの非視覚ディスプレイなどを含み得る。
【0074】
通信インターフェイス610は、他の通信ネットワークおよび装置に対するインターフェイスを提供し、有線もしくは無線通信ネットワーク622を介して他のシステム、WAN、および/またはインターネットからデータを受信する、およびこれらに対してデータを送信するためのインターフェイスとして機能し得る。通信インターフェイス610の実施形態は、典型的に、イーサネットカード、モデム(電話、衛星、ケーブル、ISDN)、(非同期)デジタル加入者線(DSL)ユニット、FireWire(登録商標)インターフェイス、USB(登録商標)インターフェイス、および無線ネットワークアダプターなどを含む。たとえば、通信インターフェイス610は、コンピュータネットワークまたはFireWire(登録商標)バスなどに結合され得る。他の実施形態において、通信インターフェイス610は、コンピュータ602の主回路基板上に物理的に統合され得る、および/またはソフトウェアプログラムなどであり得る。
【0075】
RAM618および不揮発性記憶ドライブ620は、実行可能なコンピュータコードもしくは可読コードなどを含む本発明のコンピュータプログラム製品の実施形態などのデータを記憶するように構成された有形コンピュータ可読媒体の例である。他のタイプの有形コンピュータ可読媒体は、フロッピー(登録商標)ディスク、リムーバブルハードディスク、CD−ROMなどの光学記憶媒体、DVD、バーコード、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、バッテリーバックアップされた不揮発性メモリ、ネットワークに接続された記憶装置などを含む。RAM618および不揮発性記憶ドライブ620は、上述したような、本発明のさまざまな実施形態の機能性を提供する基本的なプログラミングおよびデータ構造を記憶するように構成され得る。
【0076】
本発明の機能性を提供するソフトウェア命令セットは、RAM618および不揮発性記憶ドライブ620に記憶され得る。これらの命令セットもしくはコードは、プロセッサ614によって実行され得る。RAM618および不揮発性記憶ドライブ620は、本発明に従って使用されるデータおよびデータ構造を記憶するリポジトリも提供し得る。RAM618および不揮発性記憶ドライブ620は、プログラムの実行時に命令およびデータを記憶する主ランダムアクセスメモリ(RAM)と定まった命令が記憶される読み取り専用メモリ(ROM)とを含む複数のメモリを含み得る。RAM618および不揮発性記憶ドライブ620は、 プログラムおよび/もしくはデータファイルの持続性(不揮発性)記憶部を提供するファイル記憶サブシステムを含み得る。RAM618および不揮発性記憶ドライブ620は、リムーバブルフラッシュメモリなどのリムーバブル記憶システムも含み得る。
【0077】
バスサブシステム616は、目的通りにコンピュータ602のさまざまな構成要素およびサブシステムが互いに通信することを可能とするメカニズムを提供する。バスサブシステム616は単一のバスとして概略的に示されているが、バスサブシステムの代替的な実施形態は、コンピュータ602内の複数のバスもしくは通信路を利用し得る。
【0078】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアでの実施のために、本願明細書において記載される機能を行なうモジュール(たとえば、手順、機能など)で方法が実施され得る。本願明細書において記載される方法の実施には、命令を明白に表現する任意の機械読取可能な媒体が使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードがメモリに記憶され得る。メモリは、プロセッサ内もしくはプロセッサ外で実施され得る。本願明細書において使用される「メモリ」の用語は、長期、短期、揮発性、もしくは他の記憶媒体のうちの任意のタイプを言い、任意のタイプのメモリもしくは複数のメモリ、またはメモリが記憶される任意のタイプの媒体に限定されるものではない。
【0079】
また、本願明細書において記載されるように、「記憶媒体」の用語は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、コアメモリ、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置、および/または情報を記憶するための他の機械読取可能な媒体を含む、データを記憶するための1つ以上のメモリを表わし得る。「機械読取可能な媒体」の用語は、携帯可能もしくは固定記憶装置、光学的記憶装置、無線チャネル、ならびに/または命令および/もしくはデータを収容もしくは担持する記憶可能なさまざまな他の記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
【0080】
図7は、実施形態に係る需要応答プログラムを実施および管理する処理700を示す。理解を容易にするために、処理300は、
図1および
図2を参照して記載されるが、処理700の実施形態は、
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。
【0081】
動作702において、エネルギー消費者は、1つ以上の需要応答事象を定義する需要応答プログラムに登録される。エネルギー消費者は、エネルギー消費者の住居150A〜150Nのうちの1つ以上の居住者であり得る、またはそうでない場合はそこでのエネルギー消費に関連付けられ得る。需要応答プログラムは、概して需要が供給に近づく、もしくは供給を上回ることが予測される時間である特定の臨界時間中にエネルギー消費者の住居150A〜150Nに対して給電する送電網に対する負荷を減少させるよう試みるプログラムである。DRプログラムは、エネルギー消費者によるプログラムへの任意の参加を許容する場合が多いが、一部の実施形態においては参加は義務であり得る。参加と引き換えに、多くの場合にエネルギー消費者に対して金銭的なインセンティブ、報酬に基づいたインセンティブ、または参加の増加を獲得するための他のインセンティブが与えられるが、一部の実施形態においてはエネルギー消費者に対してこのような誘因は提供され得ない。
【0082】
DRプログラムは、特定の月数、日数、年数などの設定期間にわたって実行され得る、および/または季節限定で行なわれ得る(たとえば、エネルギー需要が実質的に増加すると予測される夏などの季節に実施される)、および/または永続的であり得る、および/または任意の好適な期間にわたって実行され得る。具体的に定義された期間にわたってエネルギー消費を減少させる努力において、DRプログラムは、1つ以上のDR事象を定義する。DR事象は、エネルギー減少メカニズムが積極的に実施される期間である。DR事象は、エネルギー減少メカニズムが積極的に実施される期間を定義するDR事象期間を識別する情報を含むDR事象プロフィールによって定義される。その期間は、およそ数分、数10分、数時間、数10時間、またはエネルギー移行が望まれる他の好適な期間であり得る。少なくとも1つの実施形態において、DR事象期間は、およそ数分であり得て、総エネルギー需要の予測ピークに事象が狭く調整される「瞬間DR事象」といわれ得る。このような例において、エネルギー需要におけるピークは、予測されるピーク時間の数分(もしくは数時間)前として識別され得て、一部の実施形態においてはピークエネルギー需要(すなわち、予測される需要が供給を上回る期間)が数分続き得る。
【0083】
DR事象は、DR事象期間にわたってエネルギー消費を効果的に管理するのに好適な他の情報も含み得る。たとえば、DR事象は、所望のエネルギー減少の大きさを定義する(消費者あたりベース、グループあたりベース、合計ベース、または他のベースのいずれか)DR事象大きさを識別する上方も含み得る。他の例について、DR事象は、DR事象の地理的範囲を識別する情報を含み得る。ここで、地理的範囲は、負荷削減が望ましい1つ以上の送電網に関連する領域を表わし得る。領域は、州、郡、ZIPコード、もしくは所在地などの任意の好適なパラメータを使用して定義され得る、またはこのような住居の所在地が推測される1つ以上の特定の送電網を識別し得る。一部の実施形態において、DRプログラムは、DRプログラムやDR事象などの間にわたるエネルギー単位あたりのコストも識別し得る。一部の実施形態において、消費者は、地理的特性以外の特性によってグループ化され得る。たとえば、消費者は、構造(たとえば、熱の保持)、富(たとえば、絶対的な富、年収など)、DR事象および/もしくはプログラムへの参加の傾向、DR事象および/もしくはプログラムへの参加によって実現される可能性の高いエネルギー移行の量などについての類似の(もしくは異なる)特性に基づいてグループ化され得る。
【0084】
本願明細書においてさらに記載されるように、DRプログラムのさまざまな局面は、互いに分離される、もしくは組み合わされる、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120および/またはエネルギー管理システム130によって管理または実行され得る。これにより、エネルギー消費者は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120に関連付けられたユーティリティプロバイダーおよびエネルギー管理システム130に関連付けられたエネルギー管理者のうちの1つ以上によって提供される1つ以上のDRプログラムに登録し得る。1つの特定の実施形態において、エネルギー消費者は、
図8から
図11Cを参照してさらに記載されるように、エネルギーシステム130のエネルギー管理者に登録する。いずれの場合においても、動作702を実行することにより、1つ以上のエネルギー消費者がDRプログラムに登録される。
【0085】
動作704において、需要応答事象の時間および継続期間が判定される。認識すべきこととして、DRプログラムの一部もしくはすべての局面は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステムに関連付けられたユーティリティプロバイダー、エネルギー管理システム130に関連付けられたエネルギー管理者、または他の好適な実態によって定義され得る。たとえば、DRプログラムの1つの局面において、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120は、エネルギー管理システム130に対して、ユーティリティプロバイダーがエネルギー消費の合計を減少させたい特定の期間について通知し得る。また、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120は、その期間中に望まれるエネルギー減少についてエネルギー管理システム130に通知し得る。そして、エネルギー管理システム130は、エネルギー管理システム130からのこれらの通知に基づいて需要応答事象の時間および継続期間を判定し、このような情報を使用して次にDR事象を生成し得る。しかしながら、他の実施形態において、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120は、需要応答事象の時間および継続期間を判定し、その情報をエネルギー管理システム130に対して通信し得る。上述のように、DR事象の期間は、分単位であり得る(たとえば、5分、10分、15分、30分、45分、60分、5分未満もしくは60分より長い、またはこれらの間の任意の範囲)、または時間単位であり得る(たとえば、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、5時間より長い、またはこれらの間の任意の範囲)。
【0086】
エネルギー管理システム130は、需要応答事象の時間および継続期間を判定するために必ずしもユーティリティプロバイダーに依存する必要はない。一部の実施形態において、エネルギー管理システム130は、ユーティリティプロバイダー以外のソースから取得した情報を使用して需要応答事象の時間および継続期間を判定しても良い。たとえば、エネルギー管理システム130は、送電網(たとえば、配電網160)の状況、住居150A〜150Nにおける天候状況(たとえば、温度、湿度など)、エネルギーのコスト(たとえば、住居150A〜150Nにおける電気単位のリアルタイムのコスト)などのうちの1つ以上を監視し、積極的なエネルギー管理および消費削減が有益である状況を示す傾向を識別し得る。そして、エネルギー管理システム130は、これらの要因のうちの1つ以上を使用して、近く起こる需要応答事象の時間および継続期間を定義し得る。ここで、時間および継続期間は、固定であり得る、または上述の状態についての連続的な監視に応じて変化し得る。
【0087】
動作706において、需要応答事象への参加のために、登録されたエネルギー消費者のうちの1つ以上が識別される。たとえば、DRプログラムに登録された住居150A〜150Nに関連付けられたエネルギー消費者のうちの1つ以上が、動作704において、判定された需要応答事象への参加のために識別され得る。需要応答プログラムに登録されたすべてのエネルギー消費者が等しく所与のDR事象のためにエネルギー需要を減少させる位置にあるわけではないことから、他の登録されたエネルギー消費者を除く一部の登録されたエネルギー消費者を特定のDR事象に参加するよう招待するのが望ましいことを認識すべきである。たとえば、DR事象の地理的範囲内にいる一部のエネルギー消費者は、他のエネルギー消費者と比して、DR事象期間にわたってより大きなエネルギーの減少をもたらす好適な位置にあり得る、またはもたらす可能性が高い場合がある。エネルギー消費の違いは、住居の熱保持特性の変化、HVAC容量、外気温など、任意の数のさまざまな要因から生じ得る。これらおよび他の要因を使用して特定のDR事象への参加の好適な候補を識別する特定の技術は、たとえば
図12および
図13を参照して本願明細書においてさらに記載される。
【0088】
動作708において、動作706で識別されたエネルギー消費者のエネルギー消費は、需要応答事象時に管理される。たとえば、DRプログラムに登録され、DR事象への参加のために識別された住居150A〜150Nの各々において消費されたエネルギーは、エネルギー管理システム130によって管理され得る。識別されたエネルギー消費者のエネルギー消費の管理において、エネルギー管理システム130は、識別されたエネルギー消費者によって特定の期間にわたって消費されたエネルギーの総量を減少させるように試み得る。たとえば、エネルギー管理システム130は、DR事象期間中にわたってDR事象によって定義されたDR事象大きさで消費されたエネルギーの総量を減少させるように試み得る。エネルギー消費の減少を実現するために、エネルギー管理システム130は、DRプログラムおよびDR事象へのエネルギー消費者の積極的な参加が無かった場合にDR事象の間にエネルギー消費者が消費したであろうエネルギーの量を定義する、各エネルギー消費者の「基準線」エネルギー消費を判定し得る。そして、エネルギー管理システム130は、複数の要因を利用し、基準線未満の量に消費者のエネルギー消費を減少させる技術を判定する。識別されたエネルギー消費者のエネルギー消費を管理する一部の特定の技術は、
図14から
図28を参照してさらに記載される。
【0089】
動作710において、需要応答事象が完了したかどうかについての判定が行なわれる。たとえば、エネルギー管理システム130は、DR事象期間の終了に達したかどうかを判定し得る。そうである場合、処理は動作712へと続き、そうでない場合は処理は動作708に戻る。
【0090】
すべてのDR事象が本来定義されたDR事象期間の終了時に完了するわけではないことを認識すべきである。むしろ、DR事象は、本来定義されたDR事象期間の終了の前もしくは後に終了し得る。これは、さまざまな理由のうちの1つ以上によるものであり得る。たとえば、所望のエネルギー減少の合計は、本来定義されたDR事象期間の終了の前に実現され得て、この場合にDR事象は速く終了し得る。逆に、所望のエネルギー減少の合計は、本来定義されたDR事象期間の終了の後まで実現され得ず、この場合にDR事象は遅れて終了する。
【0091】
一実施形態において、エネルギー管理システム130および/またはユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120は、電力分配ネットワークに対する負荷を監視し、DR事象期間の途中または本来定義されたDR事象期間の終了時に負荷の合計が所望の大きさを実現したかどうかを判定し得る。監視によって負荷が許容可能なレベルにあると示された場合、DR事象は早く完了し得るが、監視によって負荷が許容不可能なレベルを維持し続けていることが示された場合、DR事象期間は延長され得る。
【0092】
負荷を監視することに代えて、またはこれに加えて、動作708におけるエネルギー管理によって実現されたエネルギー減少の実際の量が監視され得て、DR事象は、実際に実現されたエネルギー減少の量がひとたびエネルギー減少の所望の量に実質的に等しい時、またはこれを超えた時のみに完了したとみなされ得る。監視されたエネルギー減少は、すべての識別されたエネルギー消費者のエネルギー消費を管理することによって実現されたエネルギー減少の合計であり得て、このような合計エネルギー減少は、たとえば、所望の合計エネルギー減少と比較され得る(たとえば、DR事象によって合計ベースで定義された事象大きさ)。このような実施形態において、エネルギー消費者が全体として所望のエネルギー減少の量を提供する限り、一部のエネルギー消費者によるエネルギー減少が小さくとも、すべての識別されたエネルギー消費者についてDR事象は完了し得る。付加的または代替的には、特定のエネルギー消費者についてのDR事象は、そのエネルギー消費者によって実際に実現されたエネルギー減少の量がひとたびそのエネルギー消費者に期待されたエネルギー減少の量に実質的に等しくなった時、またはこれを超えた時に完了したとみなされ得る。エネルギー消費者によって実現された実際のエネルギー減少は、たとえば、エネルギー消費者からの所望のエネルギー減少もしくは期待されたエネルギー減少(たとえば、DR事象によって顧客ベースで定義されたDR事象)と比較され得る。
【0093】
ひとたびDR事象が完了すると、処理は、1つ以上の事象後処理が行なわれる動作712を行なう。たとえば、エネルギー管理システム130は、顧客あたりおよび/もしくは合計ベースで実現されたエネルギー減少の実際の量を判定し、エネルギー減少の値を判定し、DR事象参加者の各々に提供する報酬のタイプおよび/もしくは大きさを判定し得る。このような情報は、さらなる分析および/もしくは処理のために、コンパイルされ、集計され、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などの他のエンティティに対して選択的に伝送され得る。一部の実施形態において、このような情報は、後続のDR事象においてエネルギー管理の有効性を高めるために、または他のDRプログラムにおけるDR事象のために使用され得る。
【0094】
動作714において、需要応答プログラムが完了したかどうかが判定される。記載されるように、需要応答プログラムは、任意の好適な継続期間にわたって延長され得て、1つ以上の需要応答事象を含み得る。DRプログラムの終了に未だ達していない場合、処理は動作704に戻り、後続のDR事象の時間および継続期間が判定される。そうでない場合、処理は動作716に続き、プログラム後処理が行なわれ得る。プログラム後処理716は、さまざまな情報のコンパイル、集計、または完了したDRプログラムの値、有効性、もしくは他の特性を判定するための好適な他の処理を含み得る。このような情報は、後続のDRもしくは他のDRプログラム時におけるエネルギー管理の有効性を高めるなど、さまざまな目的に使用され得る。
【0095】
なお、
図7に示された具体的な動作が実施形態に係る需要応答プログラムを実施および管理する特定の処理を提供することを理解すべきである。
図7を参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、またはこれらによって行なわれ得る。たとえば、それらの動作は、エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150N、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などにおいて実施され得る、またはこれらによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも代替的な実施形態によって行なわれ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上述の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図7に示される個別の動作は、個別の動作に適するように様々なシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、付加的な動作が加えられ得る、または既存の動作が取り除かれ得る。当業者は、多くの変形、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0096】
図8は、実施形態に係る、需要応答プログラムにエネルギー消費者を登録する処理800を示す。理解を容易にするために、処理800は
図1および
図2を参照して記載されるが、処理800の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。1つの特定の実施形態において、処理800は、
図7を参照して記載される動作702の特定の例を表わす。しかしながら、他の実施形態において、処理800の範囲は、これに限定されない。
【0097】
図7の動作706を参照して記載されるように、DRプログラムに登録されたすべてのエネルギー消費者が特定のDR事象に最良に適しているわけではない。同様に、すべてのエネルギー消費者がDRプログラムへの参加に適するわけではない。たとえば、一部のエネルギー消費者は、エネルギー消費を管理する試みが概して効果を有さないほど熱保持特性が乏しい住居に対応付けられ得る。送電網上の一部のエネルギー消費者は、DRプログラムに登録しているがDR事象に参加していないことが知られ得る。一部のエネルギー消費者は、DR事象の実施が成功した場合のエネルギー移行の影響を回避するように電子装置に干渉する、または干渉しようと試みるなど、好ましくない過去の挙動があるものとして示され得る。まとめると、エネルギー消費者をDRプログラムへの参加から排除する多くの理由がある。登録のためにエネルギー消費者を識別し、効果的に他を排除する1つの特定の方法がここに記載される。
【0098】
動作802において、1つ以上のエネルギー消費者が、 需要応答プログラムへの今後の登録のために識別される。たとえば、エネルギー管理システム130は、DRプログラムへの参加のために住居150A〜150Nに関連付けられた1つ以上のエネルギー消費者を識別し得る。最初に識別されたエネルギー消費者は、住居150A〜150Nに関連付けられたエネルギー消費者のすべてまたはその部分集合のみを含み得る。最初の識別は、過去の挙動、住居がHVACを含むかどうか、住居がある値を超える構造的な熱保持性を有するかどうかなど、複数の異なる要因のうちのいずれか1つ以上に基づき得る。簡単に
図12を見ると、
図12は、エネルギー消費者が特定のDR事象へ参加する資格を有するかどうかを判定するために使用され得る複数の要因を記載する。これらの要因に関する後続の議論は具体的に特定のDR事象へ参加する資格に向けられるが、これらの要因の一部またはすべては、特定のエネルギー消費者がDRプログラム全体への登録の提示に適しているかどうかについての判定の初期においても同様に使用され得ることを認識すべきである。エネルギー使用者がDR事象時にエネルギー消費を減少させることによってDRプログラムへ貢献する可能性が高いことをこれらの要因が個別もしくは集合的に示す場合、エネルギー消費者は、DRプログラムへの参加が可能であると識別され得る。そうでない場合、エネルギー消費者は登録から排除され得て、結果として、後続のDR事象への参加からも排除され得る。
【0099】
ひとたび1つ以上のエネルギー消費者がDRプログラムへ参加可能であると識別されると、処理は動作804へ続き、DRプログラムの実施が成功することによって得られるエネルギー移行の合計が予測される。たとえば、エネルギー管理システム130は、エネルギー移行の合計を予測し得る。エネルギー移行の合計は、DRプログラムへの登録および後続のすべてのDR事象への参加の提示が100%受け入れられるという推定に基づいて予測され得る。代替的に、エネルギー移行の合計は、登録およびDR事象への参加の期待に基づいて予測され得る。たとえば、同一もしくは同様のDRプログラムにおける以前の参加レベル、以前のDR事象についての参加レベル、識別されたエネルギー消費者の地理的位置、エネルギー消費者の富、
図12を参照して記載されたさまざまな要因のうちの1つ以上などのさまざまなデータは、特定のエネルギー消費者が特定のDRプログラムへの登録の提示を受け入れる可能性を判定するために使用され得る。このような情報は、可能性の高いDR事象への参加率および可能性の高い各DR事象への参加レベルを判定するために同様に使用され得る。
【0100】
各識別されたエネルギー消費者についてDRプログラムおよびDR事象への参加の可能性がひとたび判定されると、これらは識別されたエネルギー消費者がDRプログラムに参加することによって得られる可能性の高いエネルギー移行の判定を支援するために使用され得る。各エネルギー消費者によるDRプログラムへの参加によって得られる可能性の高いエネルギー移行がひとたび判定されると、これらの個別のエネルギー移行の量は集計され、DRプログラムの実施が成功することによって期待されるエネルギー移行の合計量が判定され得る。
【0101】
上述のように、各識別されたエネルギー消費者について判定されたDRプログラムおよびDR事象への参加の可能性は、識別されたエネルギー消費者によるDRプログラムへの参加から得られる可能性の高いエネルギー移行の判定を支援するために使用され得る。たとえば、DR事象への参加の見込みは、DR事象に参加した結果として移行される可能性の高いエネルギーの量を示す指標と掛け合わされ得て、その結果は、識別されたエネルギー消費者がDRプログラムに参加する見込みと掛け合わされ、識別されたエネルギー消費者へ登録の提示が拡大された場合に起こる可能性の高い、識別されたエネルギー消費者に起因するエネルギー移行の予測量が判定される。DR事象に参加した結果として移行される可能性の高いエネルギーの量を示す指標の生成において、DRプログラムの可能性の高い特性、各DR事象の可能性の高い特性、各DR事象期間にわたるエネルギー消費者の可能性の高いHVACスケジュール、各DR事象についての可能性の高いDR実施、エネルギー消費者の住居のエネルギー負荷をシフトする構造的な能力など、複数の異なる要因が考慮され得る。DRプログラムへの参加およびDRプログラムが成功して完了することによってエネルギー消費者が実現し得る節約を予測するためのこのような要因の使用は、
図10を参照してさらに記載される。これらの要因は、
図10における動作1012を参照して記載されるように、特定のエネルギー消費者がDRプログラムに参加した結果として移行される可能性の高いエネルギーの量を判定するために同様に使用され得ることを認識すべきである。
【0102】
動作806において、動作804において判定された予測されたエネルギー移行の合計は、DRプログラムの実施のためのエネルギー移行の合計の望ましい量と比較される。たとえば、エネルギー管理システム130は、動作804において判定された予測された移行をエネルギー移行の合計の望ましい量と比較し得る。DR事象のように、各DRプログラムは、DRプログラムの実施が成功した場合に得られるべき所望のエネルギー減少の大きさを定義し得る。所望のエネルギー減少は、DR事象について定義されたものと同様に、消費者あたり、グループあたり、集合あたり、または他のベースに基づき得る。DRプログラムの実施から得られる可能性の高い予測された移行の合計をエネルギー消費者150A〜150Nの選択された部分集合と比較することにより、DRプログラムが少なすぎるエネルギー消費者に提示されているか、多すぎるエネルギー消費者に提示されているか、または丁度の数のエネルギー消費者に提示されているかが判定され得る。
【0103】
比較により、予測された移行がエネルギー移行の所望の量よりも小さいもしくは大きいことが示された場合、最適な数のエネルギー消費者に対して登録が提示されるように動作808を参照して記載されるように登録の範囲が変更され得る。動作808において、DRプログラムへの今後の登録のための識別されたエネルギー消費者の数が増加または減少される。たとえば、比較により、予測される移行がエネルギー移行の所望の量よりも小さいことが示される場合、識別されたエネルギー消費者の数が増加され得る。対照的に、比較により、予測される移行がエネルギー移行の所望の量よりも大きいことが示される場合、識別されたエネルギー消費者の数が減少され得る。識別されたエネルギー消費者の数を増加もしくは減少させる際に、動作802を参照して記載される識別に使用される要因がそれぞれ緩められる、もしくは締められる。 ひとたび識別されたエネルギー消費者の範囲が変更されると、処理は動作804に戻り、これによって、識別されたエネルギー消費者の修正されたグループによってDRプログラムの実施が成功した場合に得られる新しいエネルギー移行の合計が予測される。
【0104】
対照的に、動作806の比較により、予測された移行が望ましいものに略等しいことが示された場合、処理は動作810に続き得る。動作810において、識別されたエネルギー消費者に対して登録要求が伝達(伝送)される。たとえば、エネルギー管理システム130は、識別されたエネルギー消費者に関連付けられた知的マルチセンシングネットワーク接続サーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つ以上を含む、識別されたエネルギー消費者に関連付けられた住居150A〜150Nの1つ以上の電子装置に対して登録要求を伝送し得る。このような登録要求などの通信についての1つの特定の例は、登録要求を受け取って応答する識別されたエネルギー消費者に関連付けられた知的ネットワーク接続サーモスタットのグラフィカルユーザーインターフェイスを示す
図11Aから
図11Cを参照して記載される。
【0105】
動作812において、識別されたエネルギー消費者がDRプログラムに参加した結果として移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標は、識別されたエネルギー消費者に対しても伝達され得る。たとえば、移行される可能性の高いエネルギーのkWhの数、移行される可能性の高いエネルギーの金銭的価値などが、識別されたエネルギー消費者に対して伝達され得て、識別されたエネルギー消費者に対して参加の価値について通知される。このような情報は、登録要求の伝達とともに、もしくはその前に、もしくはその後に伝達され得る。1つの特定の実施形態において、このような情報は、識別された消費者が要求に応答する時に十分な情報を得たうえでの決定を行なえるように、登録要求と同時に伝達される。このような指標を生成する特定の処理は、
図10を参照してさらに記載される。
【0106】
一部の実施形態において、予測されたエネルギー移行の合計の質は、登録の提示を受諾もしくは拒否する識別されたエネルギー消費者の実際の数および各DR事象への参加の予想レベルについての向上の可能性を判定することによって高まり得る。以下の動作は、予測されたエネルギー移行の合計の質を高めるための1つの実施形態を記載する。
【0107】
動作814において、登録要求の受諾もしくは拒否を示す情報が、各識別されたエネルギー消費者から受け取られ得る。たとえば、このような情報は、知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つ以上など、動作810において登録要求が伝送される識別されたエネルギー消費者に関連付けられた1つ以上の電子装置からエネルギー管理システム130によって受け取られ得る。情報は、登録要求が伝送された同じ電子装置から、または異なる電子装置から受け取られ得る。
【0108】
動作816において、各識別されたエネルギー消費者について、識別されたエネルギー消費者の需要応答負荷移行に対する従順性を示す情報が受け取られる。需要応答負荷移行に対して従順であることについて、消費者の優先度は、「最小の」従順性(もしくは参加)から「最大の」従順性(もしくは参加)におよび得る。「最小の」参加の表示は、エネルギー消費者がDRプログラムもしくは事象への参加に際して最小量の負荷移行を好むことを示す。逆に、「最大の」参加は、エネルギー消費者がDRプログラムもしくは事象下において可能な負荷移行の最大量を好むことを示す。エネルギー消費者は、最小、最大、または最小限の参加と最大限の参加との間の範囲におけるいずれかを選択し得る。ここで、最小限の参加では、DRプログラムに参加しなかった場合のエネルギー消費者のエネルギー消費習慣に対する変化は結果として最小となる。しかし、最大限の参加では、DRプログラムに参加しなかった場合のエネルギー消費者のエネルギー消費習慣に対する変化が結果として最大となる。多くの状況において、最小限の参加では、DR事象への参加によってもたらされる不快さは最小となるが、最大限の参加では、DR事象への参加によってもたらされる不快さは最大となる。登録要求の受諾もしくは拒否を示す情報のように、識別されたエネルギー消費者の需要応答負荷移行に対する従順性を示す情報は、知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つ以上など、動作810において登録要求が伝送された識別されたエネルギー消費者に関連付けられた1つ以上の電子装置からエネルギー管理システム130によって受け取られ得る。
【0109】
動作818において、エネルギー移行の合計についての予測は、動作814および816のうちの1つ以上において受け取られた情報に基づいて修正される。たとえば、エネルギー管理システム130は、動作804において生成された予測を検討し得る。そして、エネルギー移行の合計についての予測は、さまざまな方法のうちの1つ以上によって修正され得る。たとえば、受け取った情報が登録要求の受諾を示し、識別されたエネルギー消費者に起因するエネルギー移行の予測量をDRプログラムへの参加の可能性を使用して判定する場合、可能性は100%に設定され得る。そして、DR負荷移行に対するエネルギー消費者の従順性を示す情報は、
図10における動作1008を参照して記載されるDR実施プロフィールをより正確に生成するために使用され得る。受け取った情報が登録要求の拒否を示す場合、識別されたエネルギー消費者は、エネルギー移行の合計を予測する計算から完全に除かれ得る。
【0110】
動作820において、エネルギー移行の合計の修正された予測は、望ましい移行の量と再び比較される。これがほぼ等しくない場合、処理は動作808に戻り、前述のように識別されたエネルギー消費者の部分集合が増加もしくは減少される。そうでない場合、登録が決定され得て、登録要求を受諾したエネルギー消費者は、プログラムに参加すると判定される。一部の実施形態において、登録「要求」は、要求では全くなく、受信者が需要応答プログラムへの参加の対象となる旨の通知であり得る。このような場合、受諾/拒否の受け取りは不要であり、登録が参加の要求である実施形態とは対照的に、より正確な予測が動作804において最初に生成され得る。
【0111】
なお、
図8に示される具体的な動作により、実施形態にかかる需要応答プログラムにエネルギー消費者を登録する特定の処理が提供されることを理解すべきである。
図8を参照して記載されたさまざまな動作は、実施され得る、およびそれによって行なわれ得る 本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれらによって行なわれ得る。たとえば、それらは、 エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150N、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などにおいて実施され得る、およびそれらによって行なわれ得る。動作の他のシーケンスは、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図8に示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。たとえば、記載されるように、動作812から820は任意であり得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解する。
【0112】
図9は、実施形態に係る、エネルギー消費者に関連付けられた電子装置を介して需要応答プログラムへのエネルギー消費者の登録を容易にする処理900を示す。理解を容易にするために、処理900は
図1および
図2を参照して記載されるが、処理900の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。
【0113】
図8を参照して記載したように、登録要求およびエネルギー消費者の需要応答負荷移行に対する従順性を示す情報は、識別されたエネルギー消費者へ伝達され得る。各識別されたエネルギー消費者は、知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202、アクセス装置266などの1つ以上の電子装置に関連付けられ得る。情報の要求は、これらの装置のうちの1つ以上に伝送され得て、したがって、これらの装置のうちの1つ以上は、本願明細書に記載されるように要求に対して処理および応答を行なうために使用され得る。
【0114】
動作902において、DRプログラムへの登録の提示が受け取られる。たとえば、提示は、知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202、アクセス装置266、もしくは他の装置など、識別されたエネルギー消費者に関連付けられた電子装置において、ネットワーク262を介してリモートサーバー264から受け取られ得る。登録の提示は、DRプログラムの継続期間、大きさ、期待値、および有効期間、DR事象の期待数、ならびに/またはDR事象の期待継続期間、大きさ、期待値、および有効期間など、DRプログラムに関するさまざまな情報を含み得る。情報の詳細は、提示(オファー)と合わせて伝送され得る、または識別されたエネルギー消費者に対して別個の通信メカニズムを介して提供され得る。
【0115】
動作904において、受け取った提示はエネルギー消費者へ伝達される。提示は、さまざまな技術のうちの1つ以上を使用して伝達され得る。たとえば、提示は、ユーザーに対して表示され、または音声を介してユーザーに伝達され得る。さらに、提示は、たとえば、電子メール、サーモスタット上のメッセージもしくはサーモスタットによって伝達されるメッセージ、通話など、さまざまな技術のうちの1つ以上を使用して受け取られ得る。一実施形態において、提示は、サーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つ以上において表示され得る。
【0116】
動作906において、エネルギー消費者が提示を受諾したかどうかが判定される。エネルギー消費者は、さまざまな技術のうちの1つ以上を使用して提示に対する受諾もしくは拒否を示し得る。たとえば、エネルギー消費者は、 サーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つの入力インターフェイスを扱って応答を提供し得て、入力インターフェイスは、前述のように、タッチ画面、回転可能リング、音声入力、または他の入力メカニズムであり得る。
【0117】
エネルギー消費者が提示を拒否した場合、処理は、拒否を示す情報が伝送される動作908に続き得る。拒否は、典型的に、登録要求をエネルギー消費者へ伝達した主体へ伝送される。しかしながら、一部の実施形態において、拒否は1つ以上の他の受信者へ伝達され得る。一実施形態において、 拒否を示す情報は、サーモスタット202もしくはアクセス装置266からエネルギー管理システム130へネットワーク262を介して伝送される。
【0118】
代替的には、エネルギー消費者が提示を受諾した場合、処理は、受諾を示す情報が伝送される動作910へ続き得る。受諾は、典型的に、登録要求をエネルギー消費者へ伝達した主体へ伝送される。しかしながら、一部の実施形態において、受諾は1つ以上の他の受信者へ伝達され得る。一実施形態において、受諾を示す情報は、サーモスタット202もしくはアクセス装置266からエネルギー管理システム130へネットワーク262を介して伝送される。
【0119】
そして、処理は、DR負荷移行に対するエネルギー消費者の従順性が要求される動作912へ続き得る。要求は、さまざまな技術のうちの1つ以上を使用してエネルギー消費者へ伝達され得る。たとえば、要求は、ユーザーに対して表示され、または音声を介してユーザーへ伝達され得る。一実施形態において、要求は、サーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つ以上において表示され得る。
【0120】
動作914において、要求に対する応答が受け取られたかどうかが判定される。エネルギー消費者は、さまざまな技術のうちの1つ以上を使用して、DR負荷移行に対する従順性を示す応答を提供する。たとえば、エネルギー消費者は、サーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つの入力インターフェイスを扱って応答を提供し得て、入力インターフェイスは、前述のように、タッチ画面、回転可能リング、音声入力、または他の入力メカニズムであり得る。
【0121】
応答が受け取られた場合、処理は、DR負荷移行に対するエネルギー消費者の従順性を示す受け取った情報が伝送される動作916へ続き得る。DR負荷移行に対するエネルギー消費者の従順性を示す情報は、典型的に、登録要求をエネルギー消費者へ伝達した主体へ伝達される。しかしながら、一部の実施形態において、DR負荷移行に対するエネルギー消費者の従順性を示す情報は、1つ以上の他の受信者へ伝達され得る。一実施形態において、DR負荷移行に対するエネルギー消費者の従順性を示す情報は、サーモスタット202もしくはアクセス装置266からエネルギー管理システム130へネットワーク262を介して伝送される。
【0122】
対照的に、応答が受け取られない場合、処理は、「無応答」処理が行なわれる動作918へ続き得る。無応答処理は、DR負荷移行に対するエネルギー消費者の従順性についての最初の要求に対する応答が受け取られなかった場合に行われ得るさまざまな処理のうちの1つ以上を含み得る。一実施形態において、応答が受け取られなかった場合、処理は、エネルギー消費者がこのような情報を再び要求される動作912へ戻り得る。これは、応答が受け取られるまで任意の回数にわたって行われ得る。他の実施形態において、応答が受け取られなかった場合、処理は、動作916へ続き得て、ここでDR負荷移行に対する「デフォルトの」従順性が伝送され得る。デフォルト値は、最小から最大の負荷移行に対する従順性の範囲に及び得て、一部の実施形態においては、このような情報をエネルギー管理システム130へ伝送する前にエネルギー消費者に対して表示され得る。他の実施形態において、無応答処理は、負荷移行従順性の要求に対する応答がないことを示す情報の伝送を含み得て、この場合において、エネルギー管理システム130は、デフォルト値を使用し得る、または負荷移行に対するエネルギー消費者の従順性を特定のDR事象が再び要求するまで待ち得る。
【0123】
図9に示された具体的な動作は、エネルギー消費者に関連付けられた電子装置を介して需要応答プログラムへのエネルギー消費者の登録を容易にするための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図9を参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、サーモスタット202、アクセス装置266、またはスマートホーム環境200に従って記載された他の電子装置において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。 他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図14に示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0124】
図10は、実施形態に係る、エネルギー消費者が需要応答プログラムに登録および参加した場合にエネルギー消費者によって移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標を生成する処理1000を示す。理解を容易にするために、処理1000は
図1および
図2を参照して記載されるが、処理1000の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。
【0125】
図8の動作812を参照して記載したように、エネルギー消費者がDRプログラムに登録および参加した場合にエネルギー消費者によって移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標が、各識別されたエネルギー消費者について生成されるとともに、各識別されたエネルギー消費者へ伝達され得る。1つの特定の実施形態において、本願明細書に記載されるように、このような指標は、DRプログラムの特徴、可能性の高い識別されたエネルギー消費者のHVACスケジュール、可能性の高い識別されたエネルギー消費者のDR実施プロフィール、およびエネルギー消費者の住居の負荷を移行する構造的な能力などのさまざまな情報を使用して生成され得る。
【0126】
ここで
図10を見ると、動作1002において、DRプログラムの特徴が判定される。前述のように、DRプログラムは、プログラムへの参加をエネルギー消費者に要求する前に定義され、ここでDRプログラムは、推測されるDR事象の数、推測される各DR事象の大きさなどを定義し得る。このため、このような特徴情報は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120によって受け取られ得る、またはエネルギー管理システム130によって生成され得る、またはその一部もしくは全体が他の好適な主体によって受け取られ得る、もしくは生成され得る。一部の場合において、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120によって伝送されたDRプログラムは、DR事象の数、各DR事象の期間、各DR事象の大きさなどのさまざまな詳細を含まない場合がある。エネルギー管理システム130は、このような詳細の値を予測し得る。たとえば、エネルギー管理システム130は、特定の領域についての天候パターンの履歴、予測される機構(すなわち、天気予報)、特定の属性を有するDRプログラムについてのDR事象の履歴などのさまざまな要因を識別し、このような予測を生成し得る。
【0127】
動作1004において、各DR事象期間にわたるエネルギー消費者の予測されたHVACスケジュールが判定される。特定のDR事象期間にわたる特定のエネルギー消費者の予測されたHVACスケジュールを判定する際に、いくつかの異なる要因が考慮され得る。これらは、たとえば、DR事象期間についての任意の現在の予定された設定、DR事象期間に適用可能な在室可能性プロフィール、エネルギー消費者の予定された設定および/もしくは即時の設定の履歴などを含み得る。一部の実施形態において、エネルギー消費者の過去の設定は、過去の天候パターンと相関され、異なる天候の傾向についての設定が判定され得て、そしてこれが未来のDR事象について予測される未来の天候パターンについての可能性の高い設定に外挿され得る。他のエネルギー消費者からの情報も使用され得る。たとえば、同様の位置にあるエネルギー消費者の過去の設定(たとえば、さまざまな天候パターンに相関される)が使用され得る。同様の位置にあるエネルギー消費者は、識別されたエネルギー消費者と同じ地理的領域にいる他のエネルギー消費者であり得て、エネルギー消費者は、識別されたエネルギー消費者と同じ熱保持特性および/またはHVAC容量を有する構造と関連付けられる。
【0128】
予測されたHVACスケジュールがひとたび判定されると、処理は、各DR事象についての可能性の高いDR実施プロフィールが判定される動作1006へ続き得る。可能性の高いDR実施プロフィールは、予定された設定の代わりに、DR事象時にエネルギー消費者について実施される可能性の高い設定を示す。各事象について可能性の高いDR実施プロフィールを判定する際に、いくつかの要因が考慮され得る。これらの要因は、たとえば、動作1004において判定された可能性の高いHVACスケジュール、予測された在室可能性プロフィール、エネルギー消費者に関連付けられた構造の熱保持特性、エネルギー消費者に関連付けられた構造のHVAC容量、予測されたDR事象プロフィール、エネルギー消費者の負荷移行に対する従順性についての任意の表示、過去のDR事象挙動、天気予報などを含み得る。DR実施プロフィールを生成するいくつかの特定の方法は、
図16から
図22を参照して記載される。
図16から
図22を参照して記載される方法は、DRプログラム時およびDR事象の直前にDR実施プロフィールを生成するという文脈で記載されるが、このような処理は、1つ以上の未来のDR事象についての予測されるDR実施プロフィールを生成するためにも同様に使用され得る。しかしながら、予測されたDR実施プロフィールを生成する場合において、上述のように、一部の要因は、実際の値ではなく予測された値であり得る。
【0129】
動作1008において、たとえば住居150A〜150Nのうちの1つである、エネルギー消費者に関連付けられた構造の負荷を移行する能力が判定される。構造の負荷を移行する能力は、実質的に一定の内部温度を維持しながら1つの期間においてエネルギー消費を減少させる(最も一般的には、他の期間においてエネルギー消費を増加させるため)構造の能力を示す。構造の負荷を移行する能力は、環境的に管理される構造の容積に対する構造の環境管理システムの容量など、いくつかの要因に基づいて計算され得る。環境管理システムは、たとえば、HVACシステム、冷房システム、暖房システム、加湿機などであり得る。負荷を移行する能力は、構造の環境保持特性にも、またはこれに代替的に基づき得る。環境保持特性は、熱を保持する、冷気を保持する、湿度を保持する、乾燥を保持するなどの構造の能力を言う。異なる構造は、構造を構築するために使用された材料、構造において使用されるウインドウの数、サイズ、およびタイプ、暖炉や換気ユニットなどの装置のための構造における空洞など、構造のさまざまな特性に応じて、異なる熱および湿度などを保持する能力を有する。構造の環境保持特性を判定するためのさまざまな技術が使用され得る。一部の特定の技術は、同一の譲受人によって譲受された、2010年9月14日付に出願された米国特許出願第12/881,463号(顧客参照番号NES0003)および2012年9月30日に出願された米国特許出願第13/632,153号(顧客参照番号NES0259)に記載され、これらの両方はあらゆる目的のためにその全体が本願明細書において援用される。1つの好ましい実施形態では、住居の知的ネットワーク接続サーモスタットの履歴センサの読み取りおよびサーモスタットによって実行される制御コマンドのみに基づいて、ステップ1008が自動的に行なわれる。この自動的な処理は、サーモスタット自体においてのみ実行され得る、またはサーモスタットによってアップロードされるデータを使用してサーモスタットのためのクラウドベースのサービスプロバイダーの中央サーバーによって実行が容易となり得る。このような実施形態では、家の所有者が任意の背景データの入力を行なう必要がない、家の熱分析を行なうために外部のコンサルタントを雇う必要がない、特殊な位置に特殊な感知機器を置く必要がないなど、異なる利点がある。むしろ、単に知的ネットワーク接続サーモスタットを購入して設置することにより、予測された需要応答の適応性および効果について顧客の家屋に対して知的事前資格審査が行なわれた。しかしながら、本教示の範囲は、そのように限定されず、他の好ましい実施形態においては、家の所有者によって入力されるデータ、外部のセンシング/ロギングシステムによって入力されるデータ、または他のソースから得られるデータを使用して、ステップ1008が実行され得る。一部の実施形態において、その家屋が需要応答効果について高度に適さないと判定された場合、可能なシナリオが提供される。このシナリオは、特定の需要応答プログラムの望みに応じて実現され得て、家の所有者は、需要応答参加提示によって全く困らされることはない。なお、本願明細書における多くの箇所に熱保持が記載されているが、実施形態はこれに限定されないことを認識すべきである。むしろ、構造における特定の環境状況およびDR事象時に行われるエネルギー管理のタイプに応じて、環境保持の他のタイプが考慮および/または使用され得る。
【0130】
動作1010において、DRプログラムによって識別される各可能性の高いDR事象について、DR事象期間から他の期間へ移行される可能性の高いエネルギーの量が計算される。このような計算は、可能性の高いHVACスケジュール、可能性の高いDR実施プロフィール、および構造の負荷を移行する能力など、上記の要因の一部またはすべてを使用し得る。一実施形態において、DR事象について予測されたHVACスケジュール、構造の負荷を移行する能力、予報された天気、および在室可能性プロフィールを使用して、DR事象についての「基準線」エネルギー消費が最初に判定される。一部の実施形態において、構造の負荷を移行する能力、予報された天気、在室可能性プロフィール、室内温度履歴、室外温度履歴、およびHVAC使用の履歴などのいくつかの要因に基づいて作成される家熱モデルを使用して、DR事象についての基準線エネルギー消費が予測され得る。そして、DR事象に参加したことによる可能性の高いエネルギー消費は、DR実施プロフィールおよび構造の負荷を移行する能力を使用して判定され得る。そして、これらの値の差は、DR事象期間から他の期間へ移行される可能性の高いエネルギーの量とみなされ得る。
【0131】
動作1012において、各DR事象について、DR事象期間にわたるエネルギーの単位あたりの可能性の高い値が判定され得る。単位あたりの可能性の高い値は、たとえば、エネルギーの単位あたりの予測されたコストであり得る。電気エネルギーの文脈において、これはkWhもしくは他の好適な単位あたりのコストであり得る。エネルギーの単位あたりの予測されたコストは、縮小されたエネルギーコスト(すなわち、DRプログラムによって定義されたエネルギーのコスト)、過去のエネルギーコスト(すなわち、以前の同様のDR事象からのエネルギーコスト)、DR事象について予測される以前の同様の天候パターン時におけるエネルギーコストなど、さまざまなソースのうちの1つ以上を使用して判定され得る。
【0132】
動作1014において、各DR事象について、DR事象期間から他の期間へ移行される可能性の高いエネルギーの値が判定される。このエネルギーの値は、動作1012において判定されたエネルギーの単位あたりの可能性の高い値と動作1010において計算された移行される可能性の高いエネルギーの量とを掛け合わせることによって判定され得る。
【0133】
1つの特定の実施形態において、移行される可能性の高いエネルギーの値は、システムの1つ以上の要素によるエネルギー管理および制御(たとえば、サーモスタットによるDR実施プロフィールの実施)の結果としてDR事象時に起こる可能性の高いエネルギー減少のみを表わす。しかしながら、他の実施形態において、移行される可能性の高いエネルギーの値は、DR事象期間の外でのエネルギー消費の増加も組み込み得る。すなわち、エネルギー移行において、エネルギーは、高コスト期間(すなわち、DR事象期間)から低コスト期間(すなわち、DR事象期間を除いた期間)へ移行する。高コスト期間中のエネルギーの減少(およびその関連する値)によってエネルギー節約についての良好な予測が提供される一方、低コスト期間中のエネルギー消費の増加も考慮に入れた場合にはより正確な予測が得られ得る。これは、たとえば、DR事象期間だけでなく、エネルギーが移行する可能性の高い期間(たとえば、ショルダー期間)にわたってエネルギーの単位あたりの可能性の高い値を動作1012において判定することによって行なわれ得る。そして、動作1014において、DR事象期間の外の期間へ移行したエネルギーの値が、実際のDR事象期間から移行したエネルギーの値から差し引かれ得る。
【0134】
動作1016において、各DR事象について計算されたエネルギーの値が合計される。この合計値は、エネルギー消費者がDRプログラムに参加する可能性の高い値である。
【0135】
動作1018において、DRプログラムに登録および参加した結果として移行する可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標がエネルギー消費者に伝達される。指標は、動作1010を参照して記載されるように、移行される可能性の高いエネルギーの量(すなわち、事象ごとの可能性の高いエネルギー移行の量)、またはすべての予測されるDR事象についてのこれらの量の合計(すなわち、DRプログラムに登録および参加した結果として得られる可能性の高いエネルギー移行の合計量)を含み得る。指標は、事象ごとの移行される可能性の高いエネルギーの値(たとえば、動作1014に関して記載されるように)、またはすべての事象における移行される可能性の高いエネルギーの値(たとえば、動作1016に関して記載されるように)も含み得る、またはそれを代替的に含み得る。一実施形態において、エネルギー管理システム130は、識別されたエネルギー消費者に関連付けられた知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つ以上を含む、識別されたエネルギー消費者に関連付けられた住居 150A〜150Nのうちの1つ以上の電子装置に対して1つ以上の指標を伝達し得る。
【0136】
なお、
図10に示された具体的な動作は、実施形態に係る需要応答プログラムにエネルギー消費者が登録および参加した場合にエネルギー消費者によって移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標を生成するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図10を参照して記載されるさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において、実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150N、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などにおいて実施され得る、およびそれらよって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図10に示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。たとえば、エネルギー予測のみ(すなわち、値の予測なし)が必要である場合、動作1012から1016は省かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0137】
図11Aから
図11Cは、需要応答プログラムへの登録の提示をエネルギー消費者へ表示する簡易化されたグラフィカルユーザーインターフェイスを示す。グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)は、
図3Aから
図3Cを参照して記載される装置などの円形の装置上に表示され得るインターフェイスの形態で示されているが、実施形態はこのように限定されず、同様のGUIが他の形状の他の装置上に表示され得る。
【0138】
図面を見ると、
図11Aは、たとえばユーザーインターフェイス304(
図3A)であり得る入出力(I/O)要素1100、出力装置606、および/もしくは入力装置608(
図6)、またはDRプログラムへの登録が提示される識別されたエネルギー消費者に関連付けられた電子装置の他の好適なI/O要素1100を示す。I/O要素1100は、識別されたエネルギー消費者に対して登録の提示を表示する要求メッセージ1102を含む。また、I/O要素1100は、ユーザーが提示を受諾または拒否することができる選択可能な入力メカニズム1104も含む。1つの特定の例において、リング320は、提示を受諾または拒否するために回転され得る、および/または押し下され得る。
【0139】
図11Bは、ユーザーが登録の提示を受諾する事象におけるI/O要素1100を示す。I/O要素1100は、識別されたエネルギー消費者に対してDRプログラムへの所望の参加のレベルを選択させる要求を表示する参加レベル要求メッセージ1110を含む。これは、プログラムへの最小レベルの参加から最大レベルの参加に及び得る。I/O要素1100は、識別されたエネルギー消費者が最小から最大の参加に及ぶ勾配において任意の参加のレベルを選択することを可能とする操作可能なスライダー1112を含み得る。1つの特定の例において、リング320は、参加のレベルを選択するために回転され得る、および/または押し下され得る。I/O要素1100は、識別されたエネルギー消費者がプログラムに参加してスライダー1112によって示される参加のレベルで参加した場合に識別されたエネルギー消費者が実現し得る予測された節約1114を含み得る。この特定の例における予測された節約は、ドルでの節約として示されているが、他の例においては、エネルギー節約の大きさ(たとえば、kWh)として同様に、または代替的に示され得る。予測された節約は、エネルギー消費者が参加のレベルを変更することに応答してリアルタイムで再計算および再表示され得る。さらに、一部の実施形態において、予測された節約は、登録の提示を表示する要求メッセージ1102と合わせて同様に、または代替的に表示され得る。このような場合において、予測された節約は、デフォルトもしくは予測された参加のレベルに基づいて計算され得る。
【0140】
図11Cは、識別されたエネルギー消費者が登録の提示を受諾した事象におけるI/O要素1100を示しており、一部の実施形態においては識別されたエネルギー消費者が所望の参加のレベルを選択する事象におけるものである。I/O要素1100は、識別されたエネルギー消費者に対してプログラムへの登録に感謝する感謝メッセージ1120と、識別されたエネルギー消費者に対して近く起こるDR事象について続いて通知されることを示す指示メッセージ1122とを含む。
【0141】
なお、
図11Aから
図11Cに示される特定のI/O要素は特定の実施形態に係る特定のI/O要素を記載するものであることを理解すべきである。
図11Aから
図11Cを参照して記載されるI/O要素は、識別されたエネルギー消費者に関連付けられたさまざまな電子装置のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、サーモスタット202、危険検知ユニット204、入力インターフェイス装置206、壁照明スイッチ208、壁プラグインターフェイス210、機器212、アクセス装置266、または識別されたエネルギー消費者に関連付けられた他の電子装置のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。さまざまなメッセージおよび入力要素は、必ずしも異なる時間に表示される必要はなく、一部のメッセージは同じディスプレイ上に同時に提示され得る。一部のメッセージは他の通信メカニズムを使用して伝達され得て、応答も同様に他の通信メカニズムを使用して受け取られ得る。たとえば、可聴、タッチ、もしくは他の入出力メカニズムが使用され得る。さらに、登録および参加レベルを要求するために付加的もしくは代替的な情報が提示され得て、
図11Aから
図11Cに示される情報のすべてを提示する必要がないことを認識すべきである。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0142】
簡潔に
図7に戻ると、動作706を参照して記載されるように、登録の後、登録されたエネルギー消費者の1つ以上が特定のDR事象への参加について識別される。上述のように、需要応答プログラムに登録したすべてのエネルギー消費者が所与のDR事象についてのエネルギー需要を減少させる状態にあるわけではないことから、一部の登録されたエネルギー消費者を他の登録されたエネルギー消費者に対して特定のDR事象に参加するように招待するのが望ましい。特定の登録されたエネルギー消費者が特定のDR事象への参加に適している(すなわち、資格がある)か否かを判定するために、いくつかの異なる要因が考慮され得る。1つの特定の要因のグループは、
図12を参照して記載される。
【0143】
具体的に、
図12は、実施形態に係る、登録されたエネルギー消費者が特定のDR事象へ参加する資格を有するか否かを判定するためにいくつかの要因を分析する処理1200を示す。一部の要因は確定的であり得る一方、他の要因は全体的な資格レベルを提示するために重み付けされ得る。資格レベルは、資格を有さないこと(たとえば、0)から十分に資格を有する(たとえば、100)に及び得る。特定のエネルギー消費者がDR事象への参加について識別されたかどうかについては、資格レベルが必要な資格レベルを満たしているかどうかに依存し得る。さらなる理解を容易にするために、処理1200は、
図1および
図2を参照して記載されるが、処理1200の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。
【0144】
図12を見ると、動作1202において、エネルギー消費者が肯定的な挙動の履歴を表示したかどうかが判定される。肯定的な挙動は、たとえば、過去のDRプログラムもしくはDR事象に対する生産的な(すなわち、エネルギー節約)貢献、過去のDRプログラムもしくはDR事象への他者に対する肯定的な奨励、ユーティリティもしくは他の請求書に対する適時の支払いなどであり得る。対照的に否定的な挙動は、たとえば、過去のDRプログラムに対する非生産的な貢献、過去のDRプログラムへの他者に対する否定的な奨励、ユーティリティもしくは他の請求書に対する適時でない支払、過去のDRプログラミングを回避する試みを示す1つ以上の電子装置に対する干渉などであり得る。肯定的な挙動の履歴がある場合、このような履歴は資格を支持するように重み付けされる。対照的に、否定的な挙動の履歴がある場合、このような履歴は資格に反するように重み付けされる。
【0145】
動作1204において、エネルギー消費者に関連付けられた構造がDR事象時に在室される可能性が高いかどうかが判定される。DR事象時に構造が在室されている可能性が高いかどうかを判定する際に、在室可能性プロフィールが生成され得る、またはそれ以外に取得され得る。在室可能性プロフィールは、さまざまな時間において構造が在室される可能性を示す。在室可能性プロフィールは、サーモスタット202、危険検知ユニット204、入力インターフェイス装置206、壁照明スイッチ208、壁プラグインターフェイス210、機器212、アクセス装置266など、構造に関連付けられた1つ以上の電子装置に組み込まれた1つ以上の在室センサ、または識別されたエネルギー消費者に関連付けられた他の電子装置を使用して生成され得る。これらの装置のうちの1つ以上によって検知される在室の履歴記録は、可能性プロフィールを確立するために維持および使用され得る。一実施形態において、同一の譲受人によって譲受された、米国特許出願第13/632,070号(顧客参照番号NES0234)に記載の在室可能性プロフィールを確立する技術が使用され得て、この文献はあらゆる目的のためにその全体が引用により援用される。構造が在室されない可能性が高いことを在室可能性プロフィールが示す場合、このような可能性は資格に有利となるように重み付けされる。対照的に、構造が在室される可能性が低いことを在室可能性プロフィールが示す場合、このような可能性は資格に反するように重み付けされる。
【0146】
動作1206において、環境管理システム(たとえば、HVACシステム、冷房システム、暖房システムなど)が構造において設置されているか、動作可能であるか、および制御可能であるかが判定される。たとえば、装置300は、ワイヤーコネクター338への接続を介して環境管理システムの特定のタイプの設置を検知し得る。環境管理システムの特定のタイプの設置を検知する1つの特定の技術は、同一の譲受人によって譲受された、2011年3月1日に出願された米国特許出願第13/038,191号(顧客参照番号NES0009)に開示されており、この文献はあらゆる目的のためにその全体が引用により援用される。さらに、装置300は、取り付けられた環境管理システムがたとえば装置300によって動作可能および制御可能であるかを判定するために同様に使用され得る。たとえば、装置300は、取り付けられた冷房システムを制御して構造を冷却するよう試み得る。装置300の温度センサが、外部温度の低下などの要因の結果である可能性の低い内部温度の低下を続いて測定する場合、装置300は、取り付けられた冷房システムが動作可能および制御可能であると推定し得る。取り付けられた環境管理システムが動作可能および制御可能であるかを判定する他の技術は、上記の米国特許出願大13/038,191号に開示されており、この文献はあらゆる目的のために引用により援用される。環境管理システムが設置され、動作可能であり、制御可能であると判定された場合、これは資格に有利となるように重み付けされ得る。対照的に、環境管理システムが設置されていない、動作可能でない、または制御可能でないと判定された場合、これは資格に反するように重み付けされる。
【0147】
動作1208において、環境管理される構造の容積に対する環境管理システムの能力が閾値を超えているかどうかが判定される。たとえば、冷房システムによって冷却される構造の容積に対する冷房システムの冷房能力が閾値を超えるかどうかが判定され得る。環境管理システムの能力が小さすぎる場合、一部の例において、環境管理システムは任意のDR事象においてエネルギー減少を支援し得ない。このため、環境管理システムの能力が閾値を満たさない、またはこれを超えない場合、資格に反するように重み付けされ得る。対照的に、能力が閾値を超える場合、資格に有利となるように重み付けされ得る。
【0148】
動作1210において、構造の環境保持特性が閾値を超えるかどうかが判定される。上述のように、環境保持特性は、熱を保持する、冷気を保持する、湿度を保持する、乾燥度を保持するなどの構造の能力を言い、異なる構造は異なる熱および湿度などを保持する能力を有する。管理されているDR事象のタイプに対して環境保持特性が低すぎる場合、エネルギー移行はほぼ無い状態となり得る。たとえば、外部温度が非常に高く、構造の熱保持が非常に低い場合、構造に関連付けられたエネルギー消費者は、事前冷房(本願明細書においてさらに詳細に記載される)の効果がほとんど無い状態となり得ることから、DRへの参加の選択が乏しくなり得る。このため、環境保持特性が閾値以下である場合、資格に反するように重み付けされ得る。対照的に、環境保持特性が閾値を超える場合、資格に有利となるように重み付けされ得る。
【0149】
動作1212において、識別されたエネルギー消費者が特定のDR事象に参加した結果として起こる可能性の高いエネルギー移行の量が閾値を超えるかどうかが判定される。特定のエネルギー消費者がDRプログラムに登録し、一部の実施形態において、DRプログラムへの参加の結果として少なくともいくらかのエネルギー移行の量が提供される可能性が高いと判定されたとしても、その同じエネルギー消費者は特定のDR事象についてエネルギー移行を提供するのに良好に適さない場合がある。これは、DR事象の継続期間の全体にわたって人が家に居る可能性が高いこと(およびほとんどの他のDR事象について家に居る可能性が低いこと)、エネルギー消費者の構造における気候が他の識別されたエネルギー消費者の構造とは大きく異なる(エネルギー需要がより小さい)可能性の高い(しかし、他のDR事象時においてはより同様である)ことなど、いくつかの理由によるものであり得る。また、いくつかのエネルギー消費者がDRプログラムに登録しても、
図13を参照してさらに記載されるように、特定のDR事象についてこれらの消費者の選択された部分集合のみ使用するのが望ましい場合があり得る。
【0150】
この場合に関わらず、動作1212においては、識別されたエネルギー消費者が特定のDR事象に参加した結果として起こる可能性の高いエネルギー移行の量が閾値を超えたかどうかが判定される。起こる可能性の高いエネルギー移行の量は、エネルギー消費者のHVACスケジュール、DR実施プロフィール、および構造の負荷を移行する能力などのいくつかの要因を使用して判定され得る。一実施形態において、DR事象についての「基準線」エネルギー移行は、DR事象についてのHVACスケジュール、構造の負荷を移行する能力、天気予報、および在室可能性プロフィールを使用して最初に判定され得る。そして、DR事象に参加した結果として起こる可能性の高いエネルギー移行は、DR実施プロフィールおよび構造の負荷を移行する能力を使用して判定され得る。これらの値の差は、DR事象期間から他の期間へ移行される可能性の高いエネルギーの量とみなされ得る。移行される可能性の高いエネルギーの量を判定する1つの特定の処理は、予測された節約の文脈において
図3の動作2310を参照して記載され、ここでも同様に適用可能である。これにより、識別されたエネルギー消費者が特定のDR事象に参加した結果として起こる可能性の高いエネルギー移行の量が閾値を超える場合、資格に有利となるように重み付けされる。対照的に、識別されたエネルギー消費者が特定のDR事象に参加した結果として起こる可能性の高いエネルギー移行の量が閾値以下である場合、資格に反するように重み付けされる。
【0151】
動作1214において、構造において環境管理システム(たとえば、HVAC)を制御する装置が無線通信能力を有するかどうかが判定される。たとえば、リモートサーバー264および/またはエネルギー管理システム130を用いて装置が無線で通信できるかどうかが判定され得る。無線で通信できる場合、 資格に有利となるよう重み付けされ得る;そうでない場合、資格に反するよう重み付けされ得る。
【0152】
動作1216において、識別されたエネルギー消費者の構造に関連付けられた1つ以上の装置が天気予報情報へのアクセスを有するかどうかが判定される。たとえば、構造の周囲の天候についての天気予報を装置300が受け取るように動作可能であるかどうかが判定され得る。他の実施形態において、構造に関連付けられた装置は、天気予報情報へのアクセスを有する必要はないが、このような情報はエネルギー管理システム130などの他の主体によって取得され得る。しかしながら、識別されたエネルギー消費者の構造に関連付けられた1つ以上の装置が天気予報情報へのアクセスを有すると判定された場合、資格に有利となるように重み付けされ得る。そうでない場合、資格に反するよう重み付けされ得る。
【0153】
動作1218において、構造において環境管理システム(たとえば、HVAC)を制御する装置(たとえば、装置300)がたとえば「積極的」学習モードなどの特定の学習モードにあるかどうかが判定される。たとえば、知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202は、1つ以上の学習アルゴリズムを実施し得て、これにより、サーモスタット202は、サーモスタット202に関連付けられた構造の在室者の傾向および好みを学習する。サーモスタット202は、一日のうちの異なる時間や異なる在室者について、好ましい温度や湿度などを学習し得る。サーモスタット202は、学習の複数のモードを実施し得て、初期学習 モードは積極的にユーザーの選択に応答する。すなわち、学習モードは、ユーザーによって行なわれた温度の設定および変更に対して大きな重み付けを行なう。初期学習モードは、たとえば、一週間、二週間、三週間など、特定の継続期間にわたって行われ得る、または温度の設定および調整の特定の量が記録されるまで行われ得る。
【0154】
初期学習モードの終了時において、在室者の本質的な好みおよび傾向が認識される。そして、サーモスタット202は、学習の改善モードなどの第2の学習モードを入力し得る。改善モードは、在室者によって行なわれる変更が初期学習モード時に行なわれる変更と比して小さい重みが与えられる点において、初期学習モードと比して積極性がかなり低くなり得る。さまざまな具体的な学習アルゴリズムは、同一の譲受人によって譲受された、2011年10月21日に出願された米国仮特許出願第61/550,346号(顧客参照番号NES0162−PROV)においてさらに記載されており、その内容の全体はあらゆる目的のために本願明細書において引用により援用される。
【0155】
なお、実施形態は構造の在室者の傾向および好みを学習するサーモスタット202に必ずしも限定されず、学習アルゴリズムは、スマートホーム環境200および/またはエネルギー管理システム130を参照して記載される電子装置のうちの1つ以上に組み込まれ得る。いかなる場合においても、このような装置が積極的学習モードにある時は、装置はDR事象への参加に適さなくなり得て、資格に反するように重み付けがなされ得る。対照的に、このような装置が積極的学習モードにない場合、資格に有利となるよう重み付けされ得る。
【0156】
動作1220において、構造において環境管理システム(たとえば、HVAC)を制御する装置がユーザーアカウントと対になっているかどうかが判定される。ユーザーアカウントと対になることにより、装置は、エネルギー管理システム130によって管理されるユーザーアカウントと固有に関連付けられる。多くの場合において、装置は、構造に関連付けられたエネルギー消費者によって作成されたアカウントと対になる。アカウントは、エネルギー管理システム130によって管理され得て、1つ以上の遠隔電子装置(たとえば、アクセス装置266)を使用して装置(たとえば、サーモスタット202)を制御および監視するアクセスをエネルギー消費者に対して提供する。装置をユーザーアカウントと対にするさまざまな技術は、同一の譲受人によって譲受された、2011年10月17日に出願された米国特許出願第13/275,311号(顧客参照番号NES0129)にさらに記載され、その内容の全体はあらゆる目的で本願明細書において引用により援用される。構造において環境管理システムを制御する装置がユーザーアカウントと対になっている場合は、資格に有利となるよう重み付けされ得る。対照的に、構造において環境管理システムを制御する装置がユーザーアカウントと対になっていない場合は、資格に反するように重み付けされ得る。
【0157】
動作1222において、識別されたエネルギー消費者がDR事象に参加する可能性が高いかどうかが判定される。エネルギー消費者がDR事象に参加する可能性は、過去のDR事象におけるエネルギー消費者の以前の参加レベル、エネルギー消費者のHVACスケジュール、DR事象時に構造が在室される可能性、エネルギー消費者の地理的位置、エネルギー消費者の裕福さなど、いくつかの要因に基づいて判定され得る。エネルギー消費者がDR事象に参加する可能性が高い場合には、資格に有利となり得る。そうでない場合は、資格に反するように重み付けされ得る。
【0158】
なお、
図12に示された具体的な動作は登録されたエネルギー消費者が特定のDR事象に参加する資格を有するかどうかを判定するためにいくつかの要因を分析する特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図12を参照して記載されるさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、スマートホーム環境200における1つ以上の電子装置やエネルギー管理システム130などにおいて実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図12に示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0159】
図13は、実施形態に係る、登録されたエネルギー消費者がDR事象に参加することを識別する処理1300を示す。任意の特定のDR事象は、DR事象期間において特定の量だけエネルギー消費を減少させる(すなわち、特定量のエネルギー消費をDR事象期間から1つ以上の他の期間へ移行する)という目標を有し得る。この減少もしくは移行の大きさは、たとえば、DR事象大きさによって定義され得る。一部の実施形態においては、エネルギー消費の所望の移行を実現するために特定のDR事象にすべての登録されたエネルギー消費者を参加させることは必要となり得ない。このため、エネルギー移行の特定の量を実現するのに必要な登録されたエネルギー消費者の最少数を判定するための処理が本願明細書において記載される。さらなる理解を容易にするために、処理1300は
図1および
図2を参照して記載されるが、処理1300の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。
【0160】
動作1302において、登録されたエネルギー消費者の部分集合に対して、DR事象に参加する資格が与えられる。
図12を参照して記載されたものなどのいくつかの要因を使用して、どのエネルギー消費者に対して特定のDR事象に参加する資格を与えるかが判定され得る。最初に、適正に限定された数のエネルギー消費者に対して資格を与えるよう考慮するように、資格要因が厳密に適用され得る。
【0161】
登録された消費者の最初の部分集合に対してひとたび資格が与えられると、処理は動作1304へ続く。動作1304において、資格を与えられたエネルギー消費者の部分集合が参加することによって得られる可能性の高いエネルギー移行の合計の予測が判定される。各エネルギー消費者の参加によって得られる可能性の高い予測されたエネルギー移行が、動作1212を参照して記載されるように最初に判定され得る。そして、これらの予測は、すべての最初に資格を与えられたエネルギー消費者について合計され得る。
【0162】
動作1306において、予測されたエネルギー移行の合計が所望のエネルギー移行と比較される。たとえば、予測されたエネルギー移行の合計は、DR事象によって定義された所望のエネルギー移行と比較され得る。予測されたエネルギー移行の合計が所望のエネルギー移行にほぼ等しくない場合、処理は動作1308に続き得る。
【0163】
動作1308において、DR事象へ参加する資格を与えられた登録されたエネルギー消費者の部分集合のサイズが増加または減少される。予測されたエネルギー移行が所望のエネルギー移行よりも小さい場合、資格を与えられた部分集合の大きさは増加する。対照的に、予測されたエネルギー移行が所望のエネルギー移行よりも大きい場合、資格を与えられた部分集合の大きさは減少する。一実施形態において、資格を与えられた部分集合の大きさは、部分集合に資格を与えるために使用された要因の1つ以上をより厳密にすることによって減少され得る。たとえば、
図12を参照して、HVAC容量閾値が増加され得る、構造の熱保持閾値が増加され得る、可能性の高いエネルギー移行の量が増加され得るなどである。対照的に、資格を与えられた部分集合の大きさは、部分集合に資格を与えるために使用された要因の1つ以上の厳密さを小さくすることによって増加され得る。たとえば、
図12を参照して、HVAC容量閾値が減少され得る、構造の熱保持閾値が減少され得る、可能性の高いエネルギー移行の量が減少され得るなどである。資格を与えられた部分集合の大きさがひとたび変更されると、処理は動作1304に戻り、エネルギー移行の合計が再び予測されるが、この時は変更された部分集合についてである。
【0164】
動作1310に戻り、予測されたエネルギー移行の合計が所望のエネルギー移行にほぼ等しい場合、処理は動作1310へ続き得る。動作1310において、資格を与えられた部分集合に含まれるエネルギー消費者は、DR事象への参加が識別されたエネルギー消費者として判定される。たとえば、動作706を参照して、資格が与えられた部分集合に含まれるエネルギー消費者は、動作706において識別されたものとして考慮され得る。
【0165】
なお、
図13に示された具体的な動作は、登録されたエネルギー消費者がDR事象へ参加することを識別するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図13を参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150N、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などにおいて実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。たとえば、一部の実施形態において、予測された移行が所望の移行よりも大きい場合、処理は動作1308でなく動作1310へ続き得る。このような場合において、DR事象プロフィールによって定義されたものよりも大きい移行が望ましいものであると認識され得る。また、
図13に示される個別の動作は、 個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0166】
簡潔に
図7に戻ると、動作706を参照して記載されるように、特定の登録されたエネルギー消費者がDR事象へ参加するものとしてひとたび識別されると、これらのエネルギー消費者のエネルギー消費がDR事象時に管理される。エネルギー消費者についてのエネルギー消費を管理することは、エネルギー消費者に対してDR事象を通知すること、エネルギー消費者についてのエネルギー消費を知的に減少させること、ユーティリティプロバイダーもしくはエネルギー管理システムによって行なわれたDR事象の変更に応答すること、エネルギー消費者のフィードバックに応答することなど、さまざまな局面を含み得る。識別されたエネルギー消費者のエネルギー消費を管理する1つの特定の方法は、本願明細書において
図14を参照して記載される。
【0167】
具体的に、
図14は、実施形態に従う、DR事象への参加が識別されたエネルギー消費者のエネルギー消費を管理するための処理1400を示す。さらなる理解を容易にするために、処理1400は
図1および
図2を参照して記載されるが、処理1400の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないものであることを理解すべきである。
【0168】
動作1402において、各識別されたエネルギー消費者には、近く起こる需要応答事象が通知され得る。たとえば、エネルギー管理システム130は、知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202の1つ以上を含む、識別されたエネルギー消費者に関連付けられた住居150A〜150Nの1つ以上の電子装置、および識別されたエネルギー消費者に関連付けられたアクセス装置266に対して、このような通知を伝達し得る。通知は、エネルギー消費者に関連付けられた各装置に伝送され得る、または一部の実施形態において、エネルギー消費者に関連付けられた装置のうちの1つのみ、または装置の部分集合に対して伝送され得る。通知は、1時間前、6時間前、12時間前、24時間前など、DR事象期間前の任意の好適な時間に伝送され得る。一部の実施形態において、通知は、5分、15分、30分など、DR事象期間前において分単位で伝送され得る。このようなことは、エネルギー需要の合計におけるピークが1時間(またはそれに近い他の時間)内となる可能性が高く、エネルギー需要の合計の減少を近い期間で行ないたいとユーティリティ会社(または他の主体)が判定する即時DRの場合であり得る。DR事象期間が近づくと複数の通知が伝送され得る。多くの実施形態において、通知は、任意の事前事象管理期間の前に伝送される。しかしながら、DR事象の途中で参加者の数を増加させる必要がある時などの一部の場合において、通知はDR事象期間中に送られ得る。このような通知を伝送する特定の例は、このような通知を受け取って応答する識別されたエネルギー消費者に関連付けられた知的ネットワークに接続されたサーモスタットのグラフィカルユーザーインターフェイスを描く
図24Aから
図24Cを参照して記載される。通知は、DR事象期間やDR事象大きさなど、DR事象に関するさまざまな情報を含み得る。
【0169】
なお、知的ネットワークに接続されたサーモスタットはDR事象期間の開始前の任意の特定の時間においてDR事象の通知を受け取る必要がないことを認識すべきである。一部の実施形態において、サーモスタットは、DR事象期間の開始前にDR事象の通知を受け取り得る。しかしながら、他の実施形態において、サーモスタットは、DR事象中にDR事象期間の通知を受け取り得る。このような場合において、サーモスタットは、依然としてDR実施プロフィールを実施し得る。少なくとも1つの実施形態において、通知が受け取られた時間に基づいて、サーモスタットがDR実施プロフィールを実施すべきかどうかについて判定するために付加的な処理が行なわれ得る。たとえば、サーモスタットは、エネルギー消費が幾分移行する可能性が高い場合にのみDR実施プロフィールを実施し得る。すなわち、通知を受け取る時に、サーモスタット(もしくはリモートサーバー)は、エネルギー消費の移行が起こる可能性が高いかどうかについての判定(たとえば、動作1408を参照して記載される処理を使用)を、DR事象の残りの時間や残りのDR事象期間に適用可能なDR実施プロフィールなどに基づいて行ない得る。たとえばサーモスタットが通知を受け取るのが遅すぎる(たとえば、事前冷房期間の途中、またはセットバック期間の途中など)ことにより、エネルギー消費の移行の可能性が高くない場合、サーモスタットはDR実施プロフィールを生成または実施し得ない。対照的に、エネルギー移行の可能性が高い場合、サーモスタットは、DR事象の少なくとも一部に参加するように、DR実施プロフィールを実施し得る。なお、DR事象に参加するために、サーモスタットはDR事象通知を受け取った後にネットワーク接続を維持する必要が無いことをさらに認識すべきである。すなわち、サーモスタットがDR事象通知をひとたび受け取ると、リモートサーバーへのネットワーク接続は失われ得るが、それにも拘わらずサーモスタットはDR実施プロフィールを実施し得る。
【0170】
動作1404において、エネルギー消費者の負荷移行に対する従順性を示す情報が受け取られる。この動作は、動作804を参照して記載されるものと同様である。しかしながら、この場合において、この情報は、DRプログラム全体ではなく、特定のDR事象に対するエネルギー消費者の負荷移行に対する従順性を示す。多くの実施形態において、この動作は、動作804が有利となるように(DRプログラムについて示された負荷移行に対する従順性が次にプログラムにおける一部もしくはすべてのDR事象についての負荷移行に対する従順性として使用される)排除され得て、その逆も同じであり、動作804は、動作1404が有利となるように(負荷移行に対する従順性が、各DR事象について、またはDRプログラムの最中に効果的に従順性が学習され得る第1のDR事象もしくはDR事象の部分集合のみについて問われる)排除され得る。一部の実施形態において、エネルギー消費者は、DRプログラムへの登録時、およびDR事象への参加時の両方において負荷移行に対する従順性が要求され得て、ここで特定のDR事象について受け取られた情報は、DRプログラム全体について受け取られたものよりも優先され得る。DRプログラムに対する好ましい従順性をエネルギー消費者が最初に示す少なくとも1つの実施形態において、その優先度は、各特定のDR事象についての従順性のデフォルトレベルとして示され得て、ここでエネルギー消費者は、各特定のDR事象時における所望の従順性を微調整する選択肢を有する。
【0171】
動作1406において、DR事象実施プロフィールがエネルギー消費者について生成される。DR事象実施プロフィールは、DR事象のDR事象期間にわたって分布する複数の温度設定を定義する。これらの設定温度は、エネルギー消費者がDR事象前に適切に予定した温度設定を一時的に置き換えるものである。設定温度は、DR事象期間のみにわたって(および、一部の場合においては、事前冷房およびスナップバック期間など、事象期間前および/または事象期間後)適用および実施される点において、一時的である。エネルギー消費者が予定された設定温度をDR事象期間中に有さなかった場合、DR事象プロフィールによって定義された設定温度が、エネルギー消費者についての新しい(一時的な)設定温度として作成され得る。DR事象実施プロフィールを生成するための特定の技術が本願明細書において
図16から
図22を参照して記載されているが、DR事象実施プロフィールを生成するための他の技術が実施され得る。少なくとも1つの実施形態において、動作1404において記載されるような、エネルギー消費者の負荷移行に対する従順性を示す情報がDR事象実施プロフィールを生成するために使用され得る。従順性が高まると、DR事象実施プロフィールがより積極的となり(すなわち、エネルギーがより積極的に移行される)、従順性が下がると、DR事象実施プロフィールの積極性が低下し得る。
【0172】
動作1408において、エネルギー消費者がDR事象に参加することによって移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標が計算される。この動作は、
図10を参照して記載された処理1000と同様であるが、この場合において、移行される可能性の高いエネルギーの量を示す指標の正確さは、指標を生成するために使用される要因の性質がより具体的であることから、動作1018において計算されるものと比較して高くなり得る。たとえば、動作1408に従って指標を判定する際には、DR事象期間についてのHVACスケジュールが知られている可能性が高いとともに識別され得て、DR事象実施プロフィールが生成された。これらは、DR事象期間から他の事象期間へ移行される可能性の高いエネルギーの量を計算するために、負荷を移行する構造の能力と組み合わせて使用され得る。一部の実施形態において、DR事象期間にわたるエネルギーの単位ごとの値は、移行される可能性の高いエネルギーの値を計算するために判定され得る。これにより、このような指標は、移行される可能性の高いエネルギーの大きさ(たとえば、kWh)や移行される可能性の高いエネルギーの値(たとえば、ドル)などのうちの1つ以上を含み得る。このような指標を判定するための1つの特定の技術は、
図23を参照して記載され、本願明細書において使用され得る。
【0173】
動作1410において、動作1408において計算された指標のうちの1つ以上がエネルギー消費者に伝達される。一実施形態において、エネルギー管理システム130は、知的マルチセンシングネットワーク接続サーモスタット202および識別されたエネルギー消費者に関連付けられたアクセス装置266のうちの1つ以上を含む、識別されたエネルギー消費者に関連付けられた住居150A〜150Nの1つ以上の電子装置に対して1つ以上の指標を伝送し得る。
【0174】
動作1412において、エネルギー消費者がDR事象への参加を選択的に辞退したかどうかが判定される。エネルギー消費者は、さまざまな方法のうちの1つ以上によって選択的に辞退し得る。たとえば、エネルギー消費者は、動作1402において記載された通知に対し、DR事象への参加を選択的に辞退することを望む旨を示す応答を用いて応答し得る。他の例において、エネルギー消費者は、DR実施プロフィールによって設定されたDR事象期間についての予定された設定を変更し得る、および/またはサーモスタットの即時設定を変更し得る。一部の実施形態において、任意の設定変更によって選択的な辞退となり得て、他の実施形態においては、予定された設定を変更するだけで、エネルギー消費者が期待するエネルギー移行の量を減少させることとなり、選択的な辞退となる。一部の場合において、減少は、エネルギー消費者がこれ以上エネルギーをDR事象期間から移行させないほど大きなものでなければならない。なお、DR事象の前もしくはDR事象中のいずれかにおいてエネルギー消費者がエネルギー管理システム130に対して選択的辞退要求を電子メールによって伝達する、電話により伝達する、メッセージで伝達する、または他の方法で伝達するなど、選択的に辞退するさまざまな技術が組み込まれ得ることを認識すべきである。なお、しかしながら、他の実施形態においては、特定のDR事象への参加を選択的に辞退する機会がエネルギー消費者に与えられ得ないことを認識すべきである。このような場合においては、たとえば、処理は動作1416に続く。
【0175】
エネルギー消費者が選択的に辞退した場合、処理は動作1414に続き、ここでDR事象がそのエネルギー消費者についてキャンセルされる。DR事象をキャンセルする際に、エネルギー消費者に対してDR実施プロフィールが伝達されないことから、エネルギー消費者の予定された設定は、エネルギー消費者によって最初に構成されたまま維持される。DR実施プロフィールが既にエネルギー消費者に対して伝達された場合、DR実施プロフィールの組み込みによって行われたエネルギー消費者の設定に対する任意の変更が確保され得る。一方、エネルギー消費者が選択的に辞退しない場合、処理は動作1416へ続き得る。
【0176】
動作1416において、DR事象実施プロフィールがエネルギー消費者に送られる。たとえば、エネルギー管理システム130は、知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202および識別されたエネルギー消費者に関連付けられたアクセス装置266のうちの1つ以上を含む、識別されたエネルギー消費者に関連付けられた住居150A〜150Nの1つ以上の電子装置に対してDR事象実施プロフィールを送信し得る。結果として、サーモスタット202などの受信装置は、任意の既存の予定された設定を、DR事象実施プロフィールを示すものと一時的に置き換え得る。
【0177】
動作1418において、DR事象が開始される。たとえば、DR事象によって定義されたDR事象期間が開始され得る。
【0178】
動作1420において、DR事象実施プロフィールの基礎の変更が消費者から受け取られたかどうかが判定される。動作1406および
図16から
図22を参照して記載されるように、HVACスケジュール、在室可能性プロフィール、負荷移行に対する従順性、天気予報など、いくつかの要因がDR事象実施プロフィールを生成するために使用され得る。これらの基礎のうちの1つ以上がDR事象時に変更され得る。たとえば、エネルギー消費者は、DR事象期間についてのHVACスケジュールにおける即時の設定もしくは予定された設定を調整し得る。リアルタイム在室センサは在室を示し得て、ここで在室可能性プロフィールは不在を示す。リアルタイム外部気候(たとえば、温度、湿度など)測定は、天気予報に示されるものとは異なり得る。基礎についてのこのような変更が受け取られた場合、またはそれ以外に検知された場合、処理は動作1422に続き得る。
【0179】
動作1422において、基礎の変更がエネルギー消費者についてのDR事象に対して重大であるかどうかが判定される。たとえば、最初に予測したものよりもエネルギー移行が小さくなる場合、基礎の変更は重大であり得る。代替的には、より寛容であり得て、これにより、基礎の変更は、DR事象についてエネルギー移行が全く起こらない場合にのみ重大であり得る。一実施形態において、変更が重大であるかどうかを判定するために、基礎の変更を受けるDR事象への継続的な参加によって生じる可能性の高いエネルギー移行の量が再計算され得る。そして、この再計算されたエネルギー移行は、たとえば動作1408において最初に計算されたエネルギー移行と比較され得る、またはゼロ移行などの閾値量と比較され得る。変更が重大でない場合、処理は動作1424に続き得る。
【0180】
動作1424において、DR事象実施プロフィールは、変更された基礎に基づいて変更される。この時点でのDR事象実施プロフィールは、動作1406を参照して上に記載されたものと同様に生成され得るが、この場合において、変更された基礎は、プロフィールを生成するために使用される。変更されたDR事象実施プロフィールがひとたび生成されると、処理は動作1416に続き得て、変更されたプロフィールがエネルギー消費者に対して送られる。一方、動作1422において変更が重大であると判定された場合、処理は動作1414に戻り得て、エネルギー消費者についてDR事象がキャンセルされる。
【0181】
動作1420に戻り、エネルギー消費者から基礎の変更が受け取られなかったと判定された場合、処理は動作1426へ続き得る。動作1426において、DR事象プロフィールの基礎の変更がユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120もしくはシステム100の他の主体から受け取られたか、またはエネルギー管理システム130によって生成されたかどうかが判定される。動作702を参照して記載されたように、DR事象は、具体的に定義された期間にわたってエネルギー消費を減少させる努力をエネルギー減少メカニズムが積極的に行なう期間である。エネルギー消費を減少させる努力は、グリッドに対する要求が所定の期間中に供給を超える可能性が高いという判定に応答し得る。これは、予測された温度、湿度、供給の一時的な低下(たとえば、発電機の定期メンテナンス)など、さまざまな要因によるものであり得る。DR事象の間において、DR事象を生成するこれらの基礎のうちの1つ以上が変更され得る。結果として、DR事象の必要も減少し得る。他の例において、エネルギー減少の合計の実際の量は予測されたものを超え得る、またはエネルギーの付加的な供給が組み込まれ得て、この場合においてもDR事象の必要が減少し得る。一部の実施形態において、基礎はDR事象期間の開始前に変更され得る。このため、DR事象期間の開始前に通知がエネルギー消費者またはエネルギー管理システムなどに対して送信され得て、DR事象が効果的にキャンセルされる。理由に関わらず、DR事象プロフィールについてのこのような変更が受け取られると、処理は動作1422に続き得る。
【0182】
この事例での動作1422において、DR事象プロフィールの変更がエネルギー消費者にとって重大であるかどうかが判定される。この場合においてはDR事象プロフィールの変更に基づいて可能性の高いエネルギー移行が再計算されるということを除き、動作1422について以前に記載されたようにこの判定が行なわれ得る。対照的に、DR事象プロフィールに変更がない場合、処理は動作1428に続き得て、DR事象が終了する。
【0183】
なお、
図14に示された具体的な動作は、DR事象への参加が識別されたエネルギー消費者のエネルギー消費を管理するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図14を参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150N、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などにおいて実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。たとえば、動作1420から1426はDR事象時に行われるものとして記載されているが、これらはDR事象の開始前に同様に行なわれ得る。すなわち、DR事象実施プロフィールおよび/またはDR事象プロフィールに対する変更は、DR事象の開始前に受け取られて処理され得る。また、
図14に示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0184】
図14を参照して記載された処理においては、DR事象への参加についてエネルギー消費者がひとたび識別されると、エネルギー消費者の集合の大きさが減少し得る(たとえば、選択的な辞退の結果として)が、増加し得ない。一部の実施形態においては、DR事象中にDR事象への参加が適格であるエネルギー消費者の数を増加させることが望ましいものであり得る。たとえば、一部の場合において、識別されたエネルギー消費者によって移行されるエネルギーの量の合計についての事象前予測は不正確であり得て、所望のエネルギー移行よりも小さくなり得る。逆に、DR事象中に実現された実際のエネルギー移行が予測されたエネルギー移行もしくは必要なエネルギー移行よりも大きい場合、事象の参加者の数は減少され得る。これにより、一部の実施形態においては、DR事象中に、特定のDR事象に参加するエネルギー消費者の数が増加もしくは減少し得る、または特定のエネルギー消費者が変更され得る。監視されたエネルギー移行の合計に基づいてDR事象を積極的に管理するための1つの特定の技術は、
図15を参照して記載される。このような技術は、たとえば、
図14を参照して記載される動作1420から1426と同時に実施され得る。
【0185】
具体的に、
図15は、実施形態に係る、監視されたエネルギー移行の合計に基づいてDR事象を管理する処理1500を示す。さらなる理解を容易にするために、処理1500は、
図1および
図2を参照して記載されるが、処理1500の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。
【0186】
動作1502において、DR事象が開始される。この動作は動作1418と同様であることから、さらなる記載は省かれる。
【0187】
動作1510において、DR事象中における実際のエネルギー移行の合計が監視される。たとえば、エネルギー管理システム130は、DR事象に参加するエネルギー消費者の各々によって引き起こされたエネルギー移行の実際の量を判定し、このデータを合計してエネルギー移行の合計を判定し得る。エネルギー移行の実際の量は、さまざまな技術を使用して判定され得る。たとえば、エネルギー消費の現在の(リアルタイムの)量が判定され得る。これは、HVACのステータス(オン、オフ、使用されている容量のパーセントなど)、構造に関連付けられた他の電子装置のステータスなど、いくつかの要因を使用して計算され得る。付加的または代替的には、これは、エネルギー消費メーター218など、エネルギーを測定するメーターから判定され得る。消費されているエネルギーの実際の量の履歴は、DR事象中にわたって消費される実際のエネルギーの量の合計が判定され得るように、少なくともDR事象の継続期間にわたって保持され得る。さらに、消費者についての「基準線」エネルギー消費は、この場合においては事象期間の全体の代わりに経過した事象期間の一部のみについて基準線エネルギー消費が判定される点を除き、動作708を参照して記載されるように判定され得る。所与の時間まで消費されたエネルギーの実際の量と基準線において定義されたエネルギーの量の合計との間の差により、DR事象時の任意の特定の時間において移行された実際のエネルギーの合計について示されることとなる。
【0188】
エネルギー移行の合計が監視されて、処理は動作1506へと続き得て、ここでDR事象が終了したかどうかが判定される。終了したと判定された場合、処理は動作1508へと続き得て、ここでDR事象が終了する。そうでない場合は、動作1510へ続き得る。
【0189】
動作1510において、実際のリアルタイムのエネルギー移行の量の合計が予測されたものにほぼ等しいかどうかが判定される。たとえば、動作1504において判定された量は、DR事象におけるこの特定の時間で予測されたエネルギー移行と比較され得る。予測されたエネルギー移行は、動作2310を参照して記載されるものと同様の技術を使用して計算され得る。しかしながら、動作2310においてDR事象期間の全体について計算される予測されたエネルギー移行とは対照的に、この場合における予測されたエネルギー移行は、経過した事象期間の一部のみについて計算される。DR事象時の所与の時点における実際のエネルギー移行の合計が予測されたものにほぼ等しいと判定された場合、処理は動作1504に戻り得る。しかしながら、所与の時点における実際のエネルギー移行の合計が予測されたものにほぼ等しくないと判定された場合、これは、エネルギー消費者がエネルギーを移行しすぎている、または十分なエネルギーを移行していないことを示しており、このため処理は動作1512へ続き得る。
【0190】
動作1512において、特定のエネルギー消費者についての実際の移行の合計と予測された移行の合計との差に対応するために、1つ以上の技術が実施され得る。一実施形態において、DR事象への参加が識別された消費者の数は変更され得る。たとえば、実際の移行の合計が予測されたものよりも小さい場合、DR事象への参加が識別されたエネルギー消費者の数が増加され得る。このような場合において、動作706を参照して記載された識別処理が行なわれ得て、1つ以上の新しいエネルギー消費者が識別され、事象通知が即時にこれらのエネルギー消費者に対して送られる。一方、実際の移行の合計が予測されたものより大きい場合、一実施形態においては、DR事象への参加が識別されたエネルギー消費者の数が減少され得る。たとえば、DR事象は、監視されているエネルギー消費者についてキャンセルされ得る。付加的または代替的には、DR事象は、DR事象に参加している他のエネルギー消費者についてキャンセルされ得る。
【0191】
他の実施形態において、DR事象に参加しているエネルギー消費者の数を増加もしくは減少させる代わりに(または、これに加えて)、1つ以上のエネルギー消費者に関連付けられたDR実施プロフィールが修正され得る。たとえば、実際の移行の合計が予測されたものよりも小さい場合、DR事象に参加している1つ以上のエネルギー消費者(監視されているエネルギー消費者を含む、または排除する)は、より積極的にエネルギーを移行するように変更され得る。一方、実際の移行の合計が予測されたものよりも大きい場合、DR事象に参加している1つ以上のエネルギー消費者(監視されているエネルギー消費者を含む、または排除する)は、より積極的でない状態でエネルギーを移行するように変更され得る。
【0192】
図15に示された具体的な動作は、実施形態に係る、監視されたエネルギー移行の合計に基づいてDR事象を管理するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図15を参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150N、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などにおいて実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図15に示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0193】
動作1406を参照して記載されるように、DR事象実施プロフィールは、DR事象への参加が識別された各エネルギー消費者について生成され得る。DR事象実施プロフィールは、DR事象のDR事象期間にわたって分布する複数の設定温度を定義する。一部の実施形態に係るこのようなDR事象実施プロフィールを生成するための処理は、
図16を参照してさらに記載される。
【0194】
具体的に、
図16は、実施形態に係る、需要応答事象実施プロフィールを生成するための処理1600を示す。さらなる理解を容易にするために、処理1600は、
図1および
図2を参照して記載されるが、処理1600の実施形態は、
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。
【0195】
動作1602において、DR事象実施プロフィールを作成するための1つ以上の基礎が識別される。使用される基礎は、均等に重み付けされ得る、不均等に重み付けされ得る、または本願明細書においてさらに記載されるようにDR事象実施プロフィールの異なる局面を生成するために使用され得る。基礎は、エネルギー消費者のHVACスケジュール(たとえば、エネルギー消費者によって設定された1つ以上の予定された設定であって、DR事象期間中にわたってこれらの集合を含む)、エネルギー消費者に関連付けられた構造についての在室可能性プロフィール、構造の環境(たとえば、熱)保持特性、環境管理されている構造の容積に対する環境管理システム(たとえば、HVAC)の容量、構造のリアルタイムの在室状態、DR事象プロフィール、エネルギー消費者の負荷移行に対する従順性、DR事象におけるエネルギー消費者の過去の挙動(たとえば、以前のDR事象についての以前のDR実施プロフィールによって定義された設定の変更)、および天気予報(たとえば、エネルギー消費者に関連付けられた構造における天気予報)のうちの1つ以上を含み得る。
【0196】
これらの基礎のうちの1つ以上がひとたび識別されると、処理は動作1604へ続き得る。動作1604において、事前事象エネルギー管理が適切であるかどうかが判定される。事前事象エネルギー管理およびDR事象実施プロフィールの概略についての理解をさらに高めるために、
図17Aおよび
図17Bを簡潔に参照する。
【0197】
図17Aは、実施形態に係る、DR事象および関連する期間についての図解1700である。図解1700に示されるように、DR事象期間1702は、午後2時から午後7時にわたる。このDR事象期間は、たとえば、DR事象プロフィールにおいてユーティリティプロバイダーによって定義され得て、前述のように、所望のエネルギー減少の期間である。DR事象期間1702の両側は、事象前期間1704(たとえば、事前冷房期間)および事象後期間1706(たとえば、スナップバック期間)である。事前冷房期間1704は、午後1時から午後2時にわたるものとして示され、事象後期間は、午後7時から午後8時にわたるものとして示される。しかしながら、事前冷房期間、DR事象期間、およびスナップバック期間は、
図17Aに示されるものとは異なる時間枠を有し得て、各ユーザーが、特定の構造、材質可能性プロフィール、天気予報、負荷移行への従順性などに合わせてカスタマイズされた固有のDR実施プロフィールを有するように、ユーザーごとに動的に計算され得るものであることを認識すべきである。
【0198】
この例における事象前期間1704は、事前冷房期間という。暑い天候状況に対応するためにDR事象が実施される状況において、事象前期間1704は、DR事象期間に備えるために構造が積極的に冷却され得る期間であることから、事前冷房期間という。しかしながら、他の状況においては、DR事象の目的に応じて、これは事前暖房期間、事前加湿期間、または事前除湿期間と言われ得る。本願明細書において記載される例のほとんどは、暑い天候状況に対応するためにDR事象が発せられる文脈におけるものであるが、実施形態はこれに限定されないことを認識すべきである。
【0199】
スナップバック期間1706は、DR事象期間において行なわれるエネルギー減少を1つ以上のエネルギー消費者がずらした結果としてエネルギー消費が実質的に増加(すなわち、急上昇)し得る期間である。たとえば、DR事象期間の終了までに、多くのエネルギー消費者は、エネルギー消費が管理されている結果として、望ましい温度よりも高い内部温度を経験し得る。しかしながら、ひとたびDR事象期間が完了すると、エネルギー消費者は、罰則なくエネルギーを増加させ(より快適な温度へ内部温度を下げるために)、エネルギー消費を大きく増加させ得る。全体として、これによってエネルギー需要の新しいピークが得られ、一部の場合においては、DR事象期間に予測されるものと同様のグリッドへの負荷(pressure)が得られる。
【0200】
図17Bは、実施形態に係る、
図17Aを参照して記載される期間の上に置かれる、エネルギー消費者の初めに予定された設定、ならびにDR事象変更設定(DR事象実施プロフィールを適用することによって得られる)の図解1750である。具体的に、図解1750は、初めに予定された設定1752およびDR事象変更設定1754の集合を示す。初めに予定された設定1752は、一貫して74°Fもしくはその近くの所望の温度を示す。
【0201】
DR事象によって変更された設定1754は、一部の場合においてDR事象期間中にエネルギー消費者によってエネルギー消費が減少される、初めに予定された設定1752に対する変更を示す。DR事象によって変更された設定1754は、午後1時まで、および午後7時30分以降においては、初めの設定と同一の設定を示す。しかしながら、午後1時と午後2時との間において、すなわち事前冷房期間において、DR事象によって変更された設定1754は74°Fではなく71°Fに設定される。この場合において、構造は、エネルギー消費者が初めに望んだよりも低く冷房される。しかしながら、午後2時から午後7時20分までの間、DR事象によって変更された設定1754は、74°Fではなく76°Fに設定される。この場合において、構造はエネルギー消費者が初めに望んだよりも暑くなる。7時20分ごろには、DR事象によって変更された設定154は、20分間にわたって75°Fに減少され、74°Fに戻される。
【0202】
DR事象の継続期間にわたって内部温度を74°Fに維持するのではなく76°Fに上昇させることにより、構造において消費されるエネルギーの量は、DR事象の継続期間にわたって減少する可能性が高い。さらに、76°Fへの戻りを段階的にすることで、午後7時もしくはその近く(DR事象期間の終了)におけるエネルギー消費の急上昇も減少し得る。しかしながら、全体のエネルギー消費は必ずしも減少しないことを認識すべきである。すなわち、初めに予定された設定とは対照的に、DR事象によって変更された設定により、事前冷房期間において付加的なエネルギー消費が生じる。結果として、DR事象期間1702におけるエネルギー消費が減少したとしても、このエネルギー消費は実際にはDR事象期間外の1つ以上の期間へ移行される(たとえば、事前冷房期間および/またはスナップバック期間1706へ)。
【0203】
ここで
図16に戻り、動作1604において、事前事象エネルギー管理が適切であるかどうかが判定される。たとえば、事象前期間1704に任意のエネルギー管理(事前冷房もしくは事前暖房)を行なうことが適切であるかどうかが判定され得る。このようなエネルギー管理によってDR事象期間においてエネルギーが減少すると判定された場合には、このようなエネルギー管理を行なうことが適切であり得る。事前冷房を適用することが適切であるかどうかを判定するために使用され得る処理の1つの特定の例は、
図19を参照して記載される。このようなエネルギー管理を行なうことが適切でないと判定された場合、処理は動作1608へ続き得る。しかし、エネルギー管理が適切であると判定された場合、処理は動作1606へ続き得る。
【0204】
動作1606において、事前事象エネルギー管理の大きさおよび継続期間が判定される。上述のように、事前事象エネルギー管理は、事前冷房、事前暖房、事前加湿、事前除湿、または他のタイプのエネルギー管理を含み得る。事前エネルギー管理の大きさ(たとえば、+2°F、+4°Fなど)は、継続期間(たとえば、30分、60分、90分など)とともに判定され得る。大きさおよび継続期間は、DR実施プロフィールを生成するための以前に記載された基礎の1つ以上を使用して判定され得る。
【0205】
動作1608において、DR事象間隔エネルギー管理が適切かどうかが判定される。たとえば、DR事象期間1702において任意のエネルギー管理(設定の変更、デューティサイクリングなど)を行なうことが適切かどうかが判定され得る。このようなエネルギー管理によってDR事象期間中にエネルギーが減少する場合には、このようなエネルギー管理を行なうことが適切であり得る。任意のDR事象間隔エネルギー管理を行なうことが適切であるかどうかを判定する際には、いくつかの異なるDR事象エネルギー減少メカニズムが考慮され得る。これらは、本願明細書に記載されるように、設定変更メカニズム、デューティサイクリングメカニズム、または設定変更メカニズムとデューティサイクリングメカニズムとの組み合わせを含む。DR事象間隔エネルギー管理のさまざまなタイプについてのさらなる理解を深めるために、
図18Aから
図18Cを簡潔に参照する。
【0206】
図18Aは、実施形態に係る、DR事象間隔エネルギー減少メカニズムの設定変更タイプを示す図解1800である。図解1800は、
図17Aおよび
図17Bを参照して記載された事象前期間、DR事象期間、および事象後期間にわたる、初めに予定された設定1752およびDR事象によって変更された設定1754を示す。さらに、エネルギー消費者に関連付けられた構造の内部温度1802、および冷房システムが積極的に構造の冷却を試みる期間であるHVACオン期間1804も示される。この特定の例において、DR事象間隔エネルギー減少メカニズムは、「設定変更」メカニズムであり、冷房システムは、必要に応じてDR事象期間中に起動および停止され、可能な限り内部温度1802を設定(たとえば、DR事象によって変更された設定1754)に近づける(たとえば、±1°F、±2°Fなどの範囲内)。
【0207】
具体的に、HVACは事前冷房期間においてオン状態1804Aとなり、DR事象期間前に内部温度1802を低下させる。DR事象期間において、HVACは、さまざまな継続期間および時間でオン状態1804Bに入って維持され、DR事象によって変更された設定1754に内部温度1802を維持しようと試みる。事象後期間において、HVACは必要に応じてオン状態1804Cとなり、DR事象によって変更された設定1754に内部温度1802を維持し、ここでDR事象によって変更された設定1754の温度は、段階的に低下し、初めに予定された設定1752に最終的に到達し、減少がDR事象期間の終了からずらされる。
【0208】
図18Bは、実施形態に係る、DR事象間隔エネルギー減少メカニズムのデューティサイクリング変更タイプを示す図解1820である。図解1820は、
図18Aを参照して記載されたものと同様であるが、この場合においては、HVACオン状態1824A、1824B、および1824Cが示される。HVACオン状態1824Aおよび1824Cは1804Aおよび1804Aと同じであることから、さらなる記載は省かれる。しかしながら、HVACオン状態1824は、「デューティサイクリング」DR事象間隔エネルギー減少メカニズムを示しており、冷房システムは一定の間隔で固定の継続期間にわたって起動される。この特定の場合において、冷房システムは、内部温度1822の大きさに関わらず、DR事象間隔の継続期間について、1時間ごとに15分の継続期間にわたって起動される。なお、一部の実施形態において、直接負荷制御(すなわち、HVACのデューティサイクルを積極的に制御すること)は、HVACをオンにするために設定温度を非常に高く(すなわち、典型的な内部温度よりも高く)設定し、HVACをオフにするために設定温度を非常に低く(すなわち、典型的な内部温度よりも低く)設定することによって制御され得ることを認識すべきである。このような設定温度は、ユーザーに対して表示され得る、または表示され得ない。
【0209】
図18Cは、実施形態に係る、DR事象間隔エネルギー減少メカニズムの設定/デューティサイクリング変更タイプの組み合わせを示す図解1840である。図解1840は、
図18Aを参照して記載されたものと同様であるが、この場合においては、HVACオン状態1844A、1844B、および1844Cが示される。HVACオン状態1844Aおよび1844Cは1804Aおよび1804Cと同じであることから、さらなる記載は省かれる。しかしながら、HVACオン状態1844Bは、上記の設定およびデューティサイクリングタイプのDR事象間隔エネルギー減少メカニズムの組み合わせを示す。この特定の組み合わせにおいて、冷房システムは、最短の継続期間にわたって一定の時間間隔で起動される。たとえば、冷房システムは、1時間ごとに少なくとも10分間にわたって起動される。最短の起動間隔(たとえば、10分)がDR事象によって変更された設定1754によって定義された温度へ内部温度1842を呈下させるのに十分である場合には、冷房システムは最短の起動間隔の後に停止する。しかし、最短の起動間隔(たとえば、10分)がDR事象によって変更された設定1754によって定義される温度へ内部温度1842を低下させるのに不十分である場合には、冷房システムは、最短の起動間隔を超えて起動間隔を延長し得る(たとえば、15分または20分に延長し得る)。一部の実施形態において、冷房システムは、DR事象によって変更された設定1754によって定義された温度へ内部温度1842が低下するまで、その起動間隔を延長し得る。他の実施形態において、延長の長さは、継続期間内に限定され、冷房システムが一定で起動されることを防止する。この特定の例においては、第1、第3、および第4の冷房システム起動が最短の起動間隔であり、第2の起動は延長されている。
【0210】
なお、実施形態は、
図18Aから
図18Cに示されるとともにこれらを参照して記載された例に限定されないことを理解すべきである。むしろ、当業者は、設定温度、設定間隔、設定時間、DR事象期間の時間および間隔、エネルギー管理システム(たとえば、冷房システム)の起動の時間および期間などにおける多くの変更を認識し得る。これらの例は、本願明細書においてさらに記載されるDR事象間隔エネルギー減少メカニズムの異なるタイプを明瞭化するために示されるとともに、内部温度を低下させる文脈で示されながらも、構造内の他のタイプの環境条件を変化させるために同様に適用可能である。
【0211】
図16の動作1608に戻り、DR事象間隔エネルギー減少が適切かどうかが判定される。記載されたように、さまざまなタイプのDR事象間隔エネルギー減少メカニズムは、設定変更、デューティサイクリング、または設定変更とデューティサイクリングとの組み合わせを含む。これらのエネルギー減少メカニズムのうちのいずれかもしくはすべてが適切かどうかを判定するために使用され得る一部の特定の処理は、
図20および
図21を参照して記載される。このようなエネルギー管理を行なうことが適切でないと判定された場合、処理は動作1612へ続き得る。しかし、このようなエネルギー管理が適切であると判定された場合、処理は動作1610へ続き得る。
【0212】
動作1610において、DR事象間隔エネルギー管理の大きさおよび継続期間が判定される。上述のように、DR事象間隔エネルギー管理は、設定制御、デューティサイクリング制御、または設定制御とデューティサイクリングとの組み合わせを含み得る。エネルギー制御メカニズムの各タイプの大きさは(たとえば、DR事象によって変更された設定と初めに予定された設定との差、デューティサイクリング期間、デューティサイクリング期間の最大限の延長など)は、DR実施プロフィールを生成するための上記の基礎のうちの1つ以上を使用して判定され得る一方、エネルギー減少メカニズムの継続期間はDR事象期間として定義され得る。
【0213】
動作1612において、事象後エネルギー管理が適切かどうかが判定される。たとえば、事象後期間1706において任意のエネルギー管理(初めに予定された設定への戻りを遅らせること、初めに予定された設定へ徐々に戻すことなど)を行なうことが適切かどうかが判定され得る。このようなエネルギー管理によって、DR事象期間中のエネルギーが減少し、一部の場合において、DR事象期間1702が終了するとすぐに電気グリッドに対して高い需要を置く多数のエネルギー消費者の影響が減少すると判定された場合には、このようなエネルギー管理を行なうことは適切であり得る。事象後エネルギー管理を適用することが適切かどうかを判定するために使用され得る処理の特定の例は、
図22を参照して記載される。このようなエネルギー管理を行なうことが適切であると判定された場合、処理は動作1614へ続き得る。
【0214】
動作1614において、事象後エネルギー管理の大きさおよび継続期間が判定される。上述のように、事象後エネルギー管理は、設定の戻りを遅らせること、設定の戻りを段階的にすること、または他のタイプのエネルギー管理のうちの1つ以上を含み得る。事象後エネルギー管理の大きさ(たとえば、段階および/または遅れの大きさ)は、継続期間(たとえば、30分、60分、90分など)とともに判定され得る。大きさおよび継続期間は、DR実施プロフィールを生成するための以前に記載された基礎のうちの1つ以上を使用して判定され得る。なお、DR事象によって変更された設定1754を初めに予定された設定1752へ事象後期間中に戻すためにさまざまなタイプの技術が使用され得ることを認識すべきである。たとえば、大きさは、 同じ大きさもしくは異なる大きさを有する増分で漸増的に減少し得て、ここで1つ以上の増分が使用され得る。同様に、設定が各中間点に保持される継続期間は、同じであり得る、または互いに異なり得る。設定の戻りは、線形、指数関数的、または他の曲線形状であり得る。少なくとも1つの実施形態において、DR事象によって変更された設定1754が初めに予定された設定1752へ戻る時間は、全体として事象後のエネルギー消費の合計が事象後期間にわたって均等に分布するように、一部もしくはすべての参加しているエネルギー消費者について無作為であり得る。
【0215】
なお、
図16に示された具体的な動作は、実施形態に係る、需要応答事象実施プロフィールを生成するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図16を参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150N、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などにおいて実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図16に示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0216】
図16を参照して記載されるように、事象前エネルギー管理(たとえば、事前冷房)が適切かどうかを判定するための特定の処理は
図19を参照して記載され、セットバックタイプのDR事象間隔エネルギー減少が適切かどうかを判定するための特定の処理は
図20を参照して記載され、デューティサイクリングタイプのDR事象間隔エネルギー減少が適切かどうかを判定するための特定の処理は
図21を参照して記載され、事象後エネルギー管理が適切かどうかを判定するための特定の処理は
図22を参照して記載される。これらの特定の処理の各々は順に記載される。
【0217】
図19を見ると、
図19は、実施形態に係る、事前冷房が適切かどうかを判定するための処理1900を示す。動作1902において、構造の外の温度が軽度から中程度であるかどうかが判定される。たとえば、温度が特定の範囲内にあるかどうかが判定され得る。温度がこの特定の範囲内にない場合、処理は動作1904へ続き、事前冷房を適用しないと判定される。しかし、温度がこの範囲内にある場合、処理は動作1906へ続き得る。
【0218】
動作1906において、構造が中程度から良好に封止されていることを示す熱保持特性を有するかどうかが判定される。たとえば、構造の保持特性が特定の範囲にあるかどうかが判定され得る。熱保持特性がこの特定の範囲内にない場合、処理は動作1904へ続き得て、事前冷房を適用しないと判定される。しかし、熱保持特性がこの範囲内にある場合、処理は動作1908へ続き得て、事前冷房を適用すると判定される。
【0219】
なお、処理1900は、事前冷房を適用するかどうかについて判定するための簡略的な処理であることを認識すべきである。多くの実施形態においては、事前冷房を適用すべきか否かについて1つの要因によって決定されるものではなく、いくつかの要因(DR事象プロフィールに使用される基礎に関して説明したものなど)が組み合わされて事前冷房(または、より広く言えば、事象前エネルギー管理)によってエネルギー移行がなされるかどうかが判定される。この特定の例においては、事前冷房環境において、極度に暑い気候もしくは非常に乏しい熱保持特性が、事前冷房がDR事象期間からDR事象期間外へのエネルギー移行に有効となり得ないことを示す強い(一部の場合においては、決定的な)指標となり得るものとして示されている。
【0220】
図20を見ると、
図20は、実施形態に係る、セットバックタイプのDR事象間隔エネルギー管理メカニズムが適切であるかどうかを判定するための処理2000を示す。動作2002において、構造の外の温度が軽度から中程度であるかどうかが判定される。たとえば、温度が特定の範囲にあるかどうかが判定され得る。温度がこの特定の範囲内にない場合、処理は動作2012へ続き得て、DR事象間隔時においてセットバックタイプのエネルギー管理を使用しないと判定される。しかし、温度がこの範囲内にある場合、処理は動作2004へ続き得る。
【0221】
動作2004において、冷房される容積に対する冷房システム(たとえば、HVAC)の容量が中程度から過大であるかどうかが判定される。たとえば、冷房システムの容量が特定の範囲にあるかどうかが判定され得る。冷房システムの容量がこの特定の範囲内に無い場合、処理は動作2012へ続き得て、DR事象間隔時においてセットバックタイプのエネルギー管理を使用しないと判定される。しかし、冷房システムの容量がこの範囲内にある場合、処理は動作2006へ続き得る。
【0222】
動作2006において、構造が中程度から良好に封止されていることを示す熱保持特性を構造が有しているかどうかが判定される。たとえば、構造が特定の範囲に熱保持特性を有しているかどうかが判定され得る。熱保持特性がこの範囲内にない場合、処理は動作2012へ続き得て、DR事象間隔時においてセットバックタイプのエネルギー管理を使用しないと判定される。しかし、熱保持特性がこの範囲内にある場合、処理は動作2008へ続き得る。
【0223】
動作2008において、構造の外の湿度が低程度から中程度であるかどうかが判定される。たとえば、湿度が特定の範囲にあるかどうかが判定され得る。湿度がこの範囲内にない場合、処理は動作2012へ続き得て、DR事象間隔時にセットバックタイプのエネルギー管理を使用しないと判定される。しかし、湿度がこの範囲内にある場合、処理は動作2010へ続き得て、DR事象間隔時にセットバックタイプのエネルギー管理を使用すると判定される。
【0224】
なお、処理2000はDR事象間隔時にセットバックタイプのエネルギー管理を使用するかどうかを判定するための単純化された処理であることを認識すべきである。多くの実施形態においては、セットバックタイプのエネルギー管理を適用すべきか否かについて1つの要因によって決定されるものではなく、いくつかの要因(DR事象実施プロフィールに使用される基礎に関して説明したものなど)が組み合わされてセットバックタイプのエネルギー管理の使用によってエネルギー移行がなされるかどうかが判定される。この特定の例においては、DR事象期間において、極度に暑い気候もしくは湿度の高い気候、非常に低いHVAC容量、または非常に乏しい熱保持特性が、セットバックタイプのエネルギー管理メカニズムがDR事象期間からDR事象期間の外の期間へのエネルギー移行に有効となり得ないことを示す強い(一部の場合においては、決定的な)指標となり得るものとして示されている。
【0225】
図21を見ると、
図21は、実施形態に係る、デューティサイクリングDR事象間隔エネルギー管理メカニズムが適切かどうかを判定するための処理2100を示す。動作2102において、構造の外の温度が高いかどうかが判定される。たとえば、温度が特定の温度を超えているかどうかが判定され得る。温度が高くないと判定された場合、すなわち、温度が特定の温度を超えていないと判定された場合、処理は動作2110へ続き得て、DR事象間隔時にデューティサイクリングエネルギー管理メカニズムを使用しないと判定される。しかし、温度が特定の温度を超えていない場合、処理は動作2104へ続き得る。
【0226】
動作2104において、冷房される容積に対する冷房システム(たとえば、HVAC)の容量が過小かどうかが判定される。たとえば、冷房システムの容量が特定の量よりも小さいかどうかが判定され得る。冷房システムの容量が特定の量以上である場合、処理は動作2110へ続き得て、DR事象間隔時にデューティサイクリングエネルギー管理メカニズムを使用しないと判定される。しかし、冷房システムの容量が特定の量よりも小さい場合、処理は動作2106へ続き得る。
【0227】
動作2106において、構造の外の湿度が高いかどうかが判定される。たとえば、湿度が特定の量を超えているかどうかが判定される。湿度が特定の量を超えていない場合、処理は動作2110へ続き得て、DR事象間隔時にデューティサイクリング エネルギー管理メカニズムを使用しないと判定される。しかし、湿度が特定の量を超える場合、処理は動作2108へ続き得て、DR事象間隔時にデューティサイクリングエネルギー管理メカニズムを使用すると判定される。
【0228】
なお、処理2100はDR事象間隔時にデューティサイクリングエネルギー管理メカニズムを使用するかどうかを判定するための単純化された処理であることを認識すべきである。多くの実施形態においては、デューティサイクリング エネルギー管理メカニズムを適用すべきか否かについて1つの要因によって決定されるものではなく、いくつかの要因 (DR事象実施プロフィールのために使用された基礎に関して説明したものなど)が組み合わされて、デューティサイクリングエネルギー管理メカニズムによってエネルギー移行がなされるかどうかが判定される。この特定の例においては、DR事象期間において、極度に暑い気候、極度に高い湿度、または非常に低いHVAC容量が、デューティサイクリング エネルギー管理 メカニズム がDR事象期間からDR事象期間の外へのエネルギーの移行に有効となり得ることを示す強い(一部の場合においては、決定的な)指標となり得るものとして示されている。
【0229】
図22を見ると、
図22は、実施形態に係る、事象後(すなわち、スナップバック)エネルギー管理が適切かどうかを判定するための処理2200を示す。動作2202において、実施する DR事象後エネルギー管理を実施する要求が受け取られたかどうかが判定される。たとえば、一部の場合において、主体(ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120など)は、エネルギー管理130に対するDR事象後エネルギー管理を行なう要求を伝達し得る。このような要求が受け取られた場合、処理は動作2204へ続き得て、事象後エネルギー管理が適用される。そうでない場合、処理は動作2206へ続き得る。
【0230】
動作2206において、DR事象後のグリッドの負荷が特定の閾値を超える可能性が高いかどうかが判定される。たとえば、住居150A〜150Nのエネルギー消費の合計が特定の閾値を超えているかどうかが判定され得る、および/または配電網160に対する負荷の合計が閾値を超えているかどうかが判定され得る。予測された負荷は、DR事象期間の終了前に計算され得て、住居150A〜150Nについて予定された設定、これらの住居についての熱保持特性、これらの住居のHVAC容量、これらの住居についての在室可能性プロフィール、予測された天気予報など、エネルギー管理システム130が処理時に有するさまざまな情報のうちの1つ以上を使用して計算され得る。閾値は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120または一部の他の好適な主体によって設定され得る。DR事象後グリッド負荷の合計が閾値を超える可能性が高いと判定された場合、処理は動作2204へ続き得て、事象後エネルギー管理が適用される。そうでない場合は、処理は動作2208へ続き得る。
【0231】
動作2208において、監視された(すなわち、実際の)DR事象後グリッド負荷が実際に閾値を超えたかどうかが判定される。たとえば、DR事象が完了した後、配電網160に対する負荷、および/または住居150A〜150Nの実際のリアルタイムのエネルギー消費が関しされ得る。監視されたエネルギー消費が閾値を超えていると判定された場合、処理は動作2204へ続き得て、事象後エネルギー管理が適用される。そうでない場合は、処理は動作2210へ続き得る。
【0232】
動作2210において、DR事象後エネルギー管理がDR事象期間中にエネルギー消費を減少させる可能性が高いかどうかが判定される。たとえば、予測されたDR事象後エネルギー消費が基準線DR事象後エネルギー消費と比較され得る。予測されたエネルギー消費が基準線DR事象後エネルギー消費よりも大きくなる可能性が高い場合、処理は動作2204へ続き得て、事象後エネルギー管理が適用される。そうでない場合、処理は動作2212へ続き得て、DR事象後エネルギー管理が適用されない。
【0233】
なお、処理2200は、DR事象後エネルギー管理を行なうかどうかを判定するための単純化された処理であることを認識すべきである。多くの実施形態において、DR事象後エネルギー管理を適用すべきかどうかについて1つの要因によって決定されるものではなく、いくつかの要因が組み合わされて、DR事象後エネルギー管理がエネルギー移行を支援するかどうかが判定される。なお、
図22を参照して記載されたものと同様の処理が、代替的もしくは付加的に適用されてDR事象前エネルギー管理(たとえば、事前冷房)を適用するかどうかが判定されることをさらに認識すべきである。このような場合において、動作は、「DR事象後」ではなく「DR事象前」というように変更され得る。たとえば、動作2202は、DR事象前エネルギー管理を実施する要求を受け取るように変更され得る。動作2206は、DR事象前グリッド負荷が所定の量よりも大きくなる可能性があるかどうかを判定する者に変更され得る。当業者は、
図22を参照して記載された動作の残りに対してこのような変更をどのように適用するかを認識し得る。
【0234】
たとえば
図14の動作1408など、さまざまな箇所において記載されたように、登録されたエネルギー消費者がDR事象に参加した結果として移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標が計算され得る。このような計算をする時に、多くの実施形態においては、エネルギー消費者についてDR事象実施プロフィールが定義されたように、DR事象は既に定義されている。さらに、移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標を計算した後すぐに(たとえば、数日以内)DR事象が起こる可能性が高いことから、DR事象について初めに予定された設定(またはその非常に正確な予測)もまた取得され得る。これらは、エネルギー消費者に関連付けられた構造の能力、および一部の場合においてDR事象にわたる可能性の高いエネルギーのコストと組み合わされ、移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標を判定するために使用され得る。このような指標を計算するための1つの特定の処理は、
図23を参照して記載される。
【0235】
具体的に、
図23は、実施形態に係る、エネルギー消費者が需要応答事象に参加した場合に登録されたエネルギー消費者によって移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標を生成するための処理2300を示す。理解を容易にするために、処理1000は
図1および
図2を参照して記載されるが、処理1000の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。
【0236】
動作2302において、DR事象の特性が判定される。前述のように、DR事象は、DR事象期間、DR事象規模、DR事象の地理的範囲などの情報を含むDR事象プロフィールによって定義される。このため、このような特性情報は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120によって受け取られ得る、エネルギー管理システム130によって生成され得る、または他の好適な主体によって部分的もしくは全体的に受け取られ得る、もしくは生成され得る。
【0237】
動作2304において、DR事象期間にわたるエネルギー消費者のHVACスケジュールが判定される。エネルギー消費者のHVACスケジュールを判定する際に、エネルギー消費者によって設定されたHVACスケジュールが取得され得る。たとえば、エネルギー管理システム130は、サーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つ以上からHVACスケジュールを受け取り得る。一部の場合において、HVACスケジュールは、エネルギー消費者によって明確に設定され得ず、サーモスタット202および/または他のエネルギー消費者に関連付けられた電子装置によって学習され得る。このような場合において、学習された、および/または手動で設定された設定が取得され得る。
【0238】
HVACスケジュールがひとたび判定されると、処理は動作2306へ続き得て、DR事象についてのDR実施プロフィールが判定される。DR実施プロフィールは、予定された設定の代わりに、DR事象中のエネルギー消費者について実施される設定を示す。DR実施プロフィールを判定する際に、いくつかの要因が考慮され得る。これらの要因は、たとえば、動作2302において判定されたHVACスケジュール、在室可能性プロフィール、エネルギー消費者に関連付けられた構造の熱保持特性、エネルギー消費者に関連付けられた構造のHVAC容量、DR事象プロフィール、エネルギー消費者の負荷移行に対する従順性についての任意の表示、過去のDR事象挙動、天気予報などを含み得る。DR実施プロフィールを生成するための一部の特定の方法は、
図16から
図22を参照して記載される。
【0239】
動作2308において、エネルギー消費者に関連付けられた構造、たとえば住居150A〜150Nのうちの1つなどの構造が有する負荷を移行する能力が判定される。構造の負荷を移行する能力は、環境管理する構造の容積に対する構造の環境管理システムの容量など、いくつかの要因に基づいて計算され得る。環境管理システムは、たとえば、HVAC、冷房システム、暖房システム、加湿機などであり得る。負荷を移行する能力は、構造の環境保持特性にも基づき得る、または代替的にこれに基づき得る。環境保持特性は、構造の熱を保持する能力、冷気を保持する能力、湿度を保持する能力、乾燥を保持する能力などをいう。構造の環境保持特性を判定するためのさまざまな技術が使用され得る。一部の特定の技術は、上記の米国特許出願第12/881,463号および第13/632,152号に記載されている。さらに、本願明細書の多くの箇所において熱保持が記載されているが、実施形態はこれらに限定されないことを認識すべきである。むしろ、構造における特定の環境条件およびDR事象時に行われるエネルギー管理のタイプに応じて、他のタイプの環境保持が考えられ得る、および/または使用され得る。
【0240】
動作2310において、DR事象期間から他の期間へ移行される可能性の高いエネルギーの量が計算される。このような計算は、HVACスケジュール、DR実施プロフィール、および構造の負荷を移行する能力など、上記の要因のうちの一部またはすべてを使用し得る。一実施形態において、DR事象についての「基準線」エネルギー消費は、DR事象についてのHVACスケジュールおよび構造の負荷を移行する能力を使用して最初に判定され得る。そして、DR事象に参加した結果として得られる可能性の高いエネルギー消費は、DR実施プロフィールおよび構造の負荷を移行する能力を使用して判定され得る。これらの値の差は、DR事象期間から他の期間へ移行される可能性の高いエネルギーの量とみなされ得る。
【0241】
動作2312において、DR事象期間にわたるエネルギーの単位あたりの可能性の高い値が判定され得る。単位当たりの可能性の高い値は、たとえば、エネルギーの単位あたりの予測されたコストであり得る。電気エネルギーの文脈において、これはkWhもしくは他の好適な単位あたりのコストであり得る。エネルギーの単位あたりの予測されたコストは、縮小されたエネルギーコスト(すなわち、DRプログラムによって定義されたエネルギーのコスト)、過去のエネルギーコスト(すなわち、同様のDR事象前からのエネルギーコスト、DR事象について予測される以前の同様の天候パターンにおけるエネルギーコストなど)のさまざまなソースのうちの1つ以上を使用して判定され得る。
【0242】
動作2314において、DR事象期間から他の期間へ移行される可能性の高いエネルギーの値が判定される。このエネルギーの値は、動作2312で判定されたエネルギーの単位あたりの可能性の高い値と動作2310において計算された移行される可能性の高いエネルギーの量とを掛け合わせることによって判定され得る。一実施形態において、移行される可能性の高いエネルギーの値は、DR事象期間中に起こる可能性の高いエネルギー減少のみを表わす。しかしながら、他の実施形態においては、移行される可能性の高いエネルギーの値は、DR事象期間の外の増加したエネルギー消費も組み込み得る。
【0243】
動作2316において、DR事象に参加した結果として移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標がエネルギー消費者に対して伝達される。指標は、動作2310を参照して記載される、移行される可能性の高いエネルギーの量を含み得る。指標は、移行される可能性の高いエネルギーの値(たとえば、動作2314を参照して記載されたもの)も含み得る、またはこれを代替的に含み得る。一実施形態において、エネルギー管理システム130は、知的マルチセンシングネットワークに接続されたサーモスタット202および識別されたエネルギー消費者に関連付けられたアクセス装置266のうちの1つ以上を含む、識別されたエネルギー消費者に関連付けられた住居150A〜150Nの1つ以上の電子装置に対して、1つ以上の指標を伝送し得る。
【0244】
なお、
図23に示された具体的な動作は、実施形態に係る、エネルギー消費者が需要応答事象に参加した場合に登録されたエネルギー消費者によって移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標を生成するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図23を参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150N、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などにおいて実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図23に示される個別の動作は、個々の動作に適切な場合にさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。たとえば、エネルギーの予測のみ(すなわち、値の予測ではない)が必要な場合、動作2312および2314は省かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0245】
動作1402を参照して記載したように、DRプログラムに登録した各識別されたエネルギー消費者には、近く起こるDR事象が通知され得る。通知は、DR事象がいつ起こるか、DR事象がどのくらいの長さにわたって続くのかなど、DR事象プロフィールに関する情報を概して含む。さらに、動作1410を参照して記載したように、特定のエネルギー消費者が近く起こるDR事象に参加することによって移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標もエネルギー消費者に対して伝達され得る。このような情報がさまざまな方法でエネルギー消費者に伝達されるが、これを行なう1つの特定の技術は、
図24Aから
図24Cを参照して記載される。
【0246】
図24Aから
図24Cは、実施形態に係る、エネルギー消費者に対するDR事象通知を表わすための単純化されたグラフィカルユーザーインターフェイスを示す。グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)は
図3Aから
図3Cを参照して記載される装置300などの円形の装置上に表示され得るインターフェイスの形態で示されているが、実施形態はこれに限定されず、同様のGUIが他の形状の他の装置上に表わされ得る。
【0247】
図面を見ると、
図24Aは、入出力(I/O)要素2400を示しており、たとえば、ユーザーインターフェイス304(
図3A)、出力装置606および/もしくは入力装置608(
図6)、またはDRプログラムに参加している識別されたエネルギー消費者に関連付けられた電子装置の他の好適なI/O要素2400であり得る。I/O要素2400は、事象の日時など、近く起こるDR事象に関する情報を表示する通知メッセージ2402を含む。また、I/O要素2400は、ユーザーが提示を受諾もしくは拒否することができる選択可能な入力メカニズム2404も含む。1つの特定の例においては、提示を受諾もしくは拒否するためにリング320が回転され得る、および/または押し下され得る。この特定の例において、I/O要素2400は、特定のエネルギー消費者がDR事象に参加することによって移行される可能性の高いエネルギーの量を示す1つ以上の指標であるエネルギー節約予測を同時に表示する。この特定の例における予測された節約は、ドルでの節約を示しているが、他の例においては、エネルギー節約の大きさ(たとえば、kWh)、AC実行時間、割合などでもあり得る、または代替的にこれらであり得る。AC実行時間は、一部の実施形態において、料金もしくはHVAC容量に関する情報が知られていない場合に良好な指標となり得る。予測された節約は、登録時にエネルギー消費者によって入力される参加のレベルなど、デフォルトもしくは予測された参加のレベルに基づいて計算され得る。
【0248】
図24Bは、ユーザーがDR事象への参加の提示を受諾した場合のI/O要素2400を示す。I/O要素2400は、識別されたエネルギー消費者に対するDR事象への参加の所望のレベルを選択する要求を表示する参加レベル要求メッセージ2410を含む。これは、事象への最小レベルの参加から最大レベルの参加に及び得る。I/O要素2400は、最小から最大の参加におよぶ変化率で任意の参加のレベルを選択することを可能とする制御可能なスライダー2412を含み得る。1つの特定の例において、リング320は、参加のレベルを選択するために回転され得る、および/または押し下され得る。また、I/O要素2400は、スライダー2416によって示される参加のレベルで参加した場合に識別されたエネルギー消費者が達成し得る予測された節約2416を含み得る。この特定の例における予測された節約は、ドルでの節約として示されるが、他の例においては、エネルギー節約の大きさ(たとえば、kWh)としても示され得る、または代替的に示される。予測された節約は、エネルギー消費者が参加のレベルを変更したことに応答してリアルタイムで再計算および再表示され得る。
【0249】
図24Cは、識別されたエネルギー消費者がDR事象への参加の提示を受諾した場合、および一部の実施形態における、識別されたエネルギー消費者が参加の所望のレベルを選択した場合におけるI/O要素2400を示す。I/O要素2400は、識別されたエネルギー消費者に対してDR事象へ参加したことについて感謝する感謝メッセージ2420を含む。
【0250】
なお、
図24Aから
図24Cに示された特定のI/O要素は特定の実施形態に係る特定のI/O要素を記載したものであることを理解すべきである。
図24Aから
図24Cを参照して記載されたI/O要素は、識別されたエネルギー消費者に関連付けられたさまざまな電子装置のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、サーモスタット202、危険検知ユニット204、入力インターフェイス装置206、壁照明スイッチ208、壁プラグインターフェイス210、機器212、アクセス装置266、または識別されたエネルギー消費者に関連付けられた他の電子装置のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。さまざまなメッセージおよび入力要素は、必ずしも異なる時間に表示されるものではなく、一部のメッセージは、同じディスプレイ上に同時に表示され得る。一部のメッセージは、他の通信メカニズムを使用して伝送され得て、応答は他の通信メカニズムを使用して同様に受け取られ得る。たとえば、可聴、タッチ、もしくは他の入出力メカニズムが使用され得る。さらに、 DR事象への参加を要求するために付加的もしくは代替的な情報が提示され得て、
図24Aから
図24Cに示される情報のすべてを表示する必要はないことを認識すべきである。たとえば、一部の実施形態において、DR事象への参加もしくは参加の拒否の選択肢は提示され得ない、および/または参加のレベルはユーザーによって設定され得ない。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0251】
図14の動作1420を参照して記載されたように、エネルギー消費者は、DR事象実施プロフィールを作成するために使用される1つ以上の基礎を変更し得る。たとえば、エネルギー消費者は、エネルギーをより積極的に移行させるように、または積極的に移行させないようにDR事象実施プロフィールによって定義された設定を変更し得る。一部の実施形態において、エネルギー消費者は、エネルギー消費者に関連付けられた1つ以上の電子装置(たとえば、アクセス装置266)上に設けられたスケジューラを使用し、予定された設定に対してこのような変更を行ない得る。このような変更は、DR事象期間前もしくはDR事象期間中に行なわれ得る。このような変更を容易にするために1つの特定のスケジューラインターフェイスは、
図25Aから
図25Fを参照して記載される。
【0252】
図25Aから
図25Fは、実施形態に係る、DR事象への参加に同意したエネルギー消費者に関連付けられた設定のスケジュールの単純化されたグラフィカルユーザーインターフェイスを示す。サーモスタットについて予定された設定温度を修正するためのさまざまな技術は、同一の譲受人によって譲受された、2012年9月21日に出願された米国特許出願第13/624,875号(顧客参照番号NES0245)に記載されており、その内容の全体はあらゆる目的のために本願明細書に援用される。グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)は、矩形の装置上に表示され得るインターフェイスの形態で示されているが、実施形態はこれに限定されず、同様のGUIが他の形態で提示され得る。
【0253】
図面を見ると、
図25Aは、実施形態に係る、いくつかの初めに予定された設定2502を含む入出力(I/O)要素2500を示す。この例における初めに予定された設定2502は、正午から午後9時までの間に1時間ごとに定義され、全期間にわたって74°Fの設定(すなわち、所望の)温度を示す。
【0254】
図25Bは、DR事象の開始前におけるいくつかのDR事象によって変更された設定2510を含むI/O要素2500を示す。DR事象によって変更された設定2510は、初めに予定された設定を置き換える、DR事象実施プロフィールによって定義された新しい設定である。この特定の例において、DR事象によって変更された設定2510は、各設定の周りの付加的なグラフィカルリングによって定義されるが、他の実施形態においては、このような設定は、初めに予定された設定とは異なる色を使用したり、数字もしくはテキストについて異なるフォントを使用するなど、他の技術を使用して識別され得る。DR事象によって変更された設定2510はDR期間(たとえば、午後2時から午後7時)にわたるが、これらは他の期間(たとえば、午後1時から午後2時の事前冷房期間)にもわたり得ることが認識され得る。DR事象によって変更された設定2510が定義されない場合、初めに予定された設定2502が維持され得る。この特定の例において、節約予測2512も表示され、DR事象実施プロフィールに従った場合に起こる可能性の高いエネルギー移行の値の予測がエネルギー消費者に示される。
【0255】
図25Cは、いくつかのDR事象によって変更された設定2510をDR事象の途中に含むI/O要素2500を示す。この特定の例において、エネルギー消費者は、DR事象のどのあたりまで進んだかについて、および各設定が予測されたエネルギー移行を実現したかどうかについて通知され得る。特定の設定に関連付けられた期間が経過し、設定が予測されたエネルギー節約へ減少させるために変更されなかった場合、成功実施表示2520が表示され得る。この特定の例において、成功実施表示2520は、葉として描画的に示されるが、他の形状、オブジェクト、もしくはグラフィカル表示が使用され得て、金色のギヤなどのさまざまな色の1つ以上を有し得る。成功実施表示2520は、一部の実施形態において、DR実施プロフィールの順守もしくは適用にサーモスタットが成功していることを示し得る(すなわち、DR実施プロフィールに対してユーザー設定による変更がない)。上述のように、成功実施表示2520は、予測されたエネルギー節約を減少させるように設定が変更されなかった場合に表示され得る。たとえば、エネルギー消費者が設定を変更しなかった場合、表示2520が表示され得る。この特定の実施形態において、エネルギー消費者は、4つのDR事象によって変更された設定2510にわたって進行に成功している。
【0256】
図25Dは、いくつかのDR事象によって変更された設定2510をDRの途中に含むI/O要素2500を示し、DR事象によって変更された設定に対してエネルギー消費者によって行なわれた変更が加えられ、結果としてエネルギー移行が減少している。この特定の例において、エネルギー消費者の冷房システムは、高い温度に対処するために管理されている。エネルギー消費者は午後7時のDR事象によって変更された設定2530を76°Fから72°Fへ4°Fだけ減少させた。この状況において、このような減少により、エネルギー移行が減少し、結果として、成功実施表示2520は設定2530については表示され得ない。さらに、一部の実施形態において、節約予測2512は、設定2530を変更した結果として起こる可能性の高いエネルギー移行の値に対して更新された予測を反映するように変更され得る。節約補正通知2532も表示され、変更前の予測から変更後の予測への値の変更が示される。
【0257】
図25Eは、いくつかのDR事象によって変更された設定2510をDRの途中に含むI/O要素を示し、DR事象によって変更された設定に対してエネルギー消費者によって行なわれた変更が加えられ、エネルギー移行が増加している。この例は、
図25Dを参照して記載されたものと同様であるが、この場合において、午後7時のDR事象によって変更された設定が76°Fから78°Fへ2°Fだけ増加している。この状況において、このような増加によってエネルギー移行が増加し、結果として、成功実施表示2520は、設定2530について依然として表示されたままとなり得る。さらに、節約予測2512は、設定2530を変更した結果として起こる可能性の高いエネルギー移行の値に対して更新された予測を反映するように変更され、節約補正通知2532も表示され、変更前の予測から変更後の予測への値の変更が示される。
【0258】
図25Fは、DR事象が完了した後のいくつかのDR事象によって変更された設定2510を含むI/O要素2500を示す。この特定の例において、エネルギー消費者は、DR事象実施プロフィールに従ってすべてのDR事象を完了する。これにより、成功実施表示2520は、各事象によって変更された設定2510について表示される。さらに、一部の実施形態において、DR事象へ参加することによって得られるエネルギーコストとなる実際の節約の量2540が計算されて表示され得る。なお、
図25Aから
図25Fに示される特定のI/O要素は、実施形態に係る特定のI/O要素を記載したものであることを理解すべきである。
【0259】
図25Aから
図25Fを参照して記載されたI/O要素は、識別されたエネルギー消費者に関連付けられたさまざまな電子装置のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、サーモスタット202、危険検知ユニット204、入力インタフェース装置206、壁照明スイッチ208、壁プラグインターフェイス210、機器212、アクセス装置266、または識別されたエネルギー消費者に関連付けられた他の電子装置のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。さまざまなメッセージおよび入力要素は、必ずしも異なる時間に表示されるわけではなく、一部のメッセージは、同じディスプレイ上に同時に提示され得る。一部のメッセージは、他の通信メカニズムを使用して伝達され、応答は、他の通信メカニズムを使用して同様に受け取られ得る。たとえば、可聴、タッチ、もしくは他の入出力メカニズムが使用され得る。さらに、付加的もしくは代替的な情報が登録および参加レベルを要求するために提示され得て、
図25Aから
図25Fに示される情報のすべてが提示される必要がないことを認識すべきである。たとえば、一部の実施形態において、エネルギー消費者には、DR事象によって変更された設定を変更する機会が全く与えられない場合がある。たとえば、
図25Bを参照すると、DR事象によって変更された設定2510のすべてが抹消され得る、またはそれ以外にエネルギー消費者から隠され得る。または、一部の実施形態において、単にエネルギー消費者によって変更不能となり得る。他の例について、一部の実施形態において、消費者には、DR事象について全く通知されない場合がある。これは、DR事象通知がDR事象の開始の少し前にサーモスタットへ伝達される「即時の」DR事象については特に有利であり得る。これらの場合もしくは他の場合において、DR事象について消費者に通知され得ず(たとえば、
図26Aを参照して記載される「DR事象」通知)、サーモスタットがDR実施プロフィールを積極的に実施するという明示的な通知を表示することなく、DR実施プロフィールによって定義される温度設定をサーモスタットが表示し得る。これにより、一部の場合において、I/O要素2600は、DR実施プロフィールの実施中であっても初めに予定された設定を表示し得るが、他の場合において、I/O要素2600は、DR実施プロフィールの実施時にDRプロフィール設定を代替的もしくは付加的に表示し得る。少なくとも1つの実施形態において、ユーザーに示される設定は、ユーザーがこれらの設定をDR事象前、DR事象中、もしくはDR事象後に見ようと試みているかどうかに基づいて変更され得る。たとえば、DR事象の前および間において、ユーザーの典型的に予定された設定が表示され得るが、DR事象の後においては、DR実施プロフィール設定が表示され得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0260】
予定された設定温度を変更することに加え、もしくはこれとは代替的に、エネルギー消費者は、即時の設定温度を変更し得る。サーモスタットの即時の設定温度を変更するためのさまざまな技術は、同一の譲受人によって譲受された、2012年1月24日に出願された米国特許出願第13/356,762号(顧客参照番号NES0176)に記載され、その内容の全体はあらゆる目的のために本願明細書において援用される。このような即時の設定温度は、DR事象前、DR事象中、またはDR事象後に変更され得る。DR事象中にこのような設定温度を変更することによって予測されたエネルギー移行が変更される場合、エネルギー消費者に通知され得て、変更の確認が必要となり得る。
【0261】
図26Aから
図26Dは、実施形態に係る、DR事象時における即時の設定変更に応答するための単純化されたグラフィカルユーザーインターフェイスを示す。グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)は、
図3Aから
図3Cを参照して記載された装置300などの円形の装置上に表示され得るインターフェイスの形態で示されているが、実施形態はこれに限定されず、他の形状の他の装置上に同様のGUIが表示され得る。
【0262】
図を見ると、
図26Aは、入出力(I/O)要素2600を示しており、これは、たとえば、ユーザーインターフェイス304(
図3A)、出力装置606、および/もしくは入力装置608(
図6)、またはDR事象時にエネルギー消費者によって使用される電子装置の他の好適なI/O要素2600であり得る。I/O要素2600は、識別されたエネルギー消費者に対して即時の設定を表示する、現在の設定温度2602を含む。また、I/O要素2600は、構造内の現在の温度を示す現在温度表示2604を含み、一部の場合において、即時の設定を示し、現在温度表示2604に対してグラフィカルに表示される現在の設定温度表示2608を含む。また、I/O要素2600は、エネルギー消費者のエネルギー消費が現在管理されていることを示すDR事象表示2610も含み得る。この特定の例において、DR事象表示2610は、「DR事象」をテキストで表示しているが、他の実施形態においては、DR事象表示2610は、「混雑時」などの他の形態もしくはテキスト配列を採り得る。このような表示は、DR事象期間中に表示され得るが、事象前期間および/または事象後期間など、エネルギー消費が管理される他の期間においても表示され得る。また、I/O要素2600は、表示2520と同様の成功実施表示2612も含み得る。
【0263】
図26Bは、エネルギー消費者が即時の設定を変更してエネルギー移行を減少させる入出力(I/O)要素を示す。この特定の例において、エネルギー消費者は、即時の設定温度を75°Fから68°Fへ7°Fだけ減少させた。エネルギー消費者には、変更の確認を要求する確認メッセージ2620および選択可能な入力メカニズム2622が提示され、これによってユーザーは変更を受諾もしくは拒否することができる。また、エネルギー消費者には、エネルギー消費者による即時の設定の変更が受け入れられた場合に得られる可能性の高いエネルギー移行の値の変更を示す節約補正通知2624も提示され得る。一部の実施形態においては、即時の設定温度に対する所望の変更により、エネルギー消費者がDR事象から選択的に辞退し得る(たとえば、変更によって構造が任意のエネルギー移行を実現しないなど)。このような場合において、エネルギー消費者には、変更によってDR事象から選択的に辞退することになる旨を示すメッセージ、および選択的に辞退することを望むかについての確認を要求する確認メッセージが提示され得る。
【0264】
図26Cは、エネルギー消費者が即時の設定を変更してエネルギー移行が増加する入出力(I/O)要素2600を示す。この特定の例において、エネルギー消費者は、即時の設定温度を75°Fから78°Fへ3°Fだけ増加させた。この例におけるエネルギー消費者には、確認メッセージは提示されないが、エネルギー移行を増加させたことから即時に所望の変更が受け入れられる。他の例において、エネルギー消費者には、確認メッセージが提示され得る。エネルギー消費者には、エネルギー消費者が即時の設定へ変更することによって得られる可能性の高いエネルギー移行の値の変更を示す節約補正通知2624が提示され得る。一部の場合において、実施表示2612などの情報がディスプレイから削除され得る。
【0265】
図26Dは、DR事象の完了時のI/O要素2600を示す。I/O要素2600は、DR事象が完了したことをエネルギー消費者へ通知する事象完了メッセージ2640を含む。また、I/O要素2600は、エネルギー消費者がDR事象に参加することによって実際に実現されるエネルギー節約の値を示す実際の節約通知2642、およびエネルギー消費者がDR事象に参加することによって実現されると予測されるエネルギー節約の値を示す予測された節約通知2644も含み得る。
【0266】
なお、
図26Aから
図26Dに示される特定のI/O要素は特定の実施形態に係る特定のI/O要素を記載するものであることを理解すべきである。
図26Aから
図26Dを参照して記載されたI/O要素は、識別されたエネルギー消費者に関連付けられたさまざまな電子装置のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、サーモスタット202、危険検知ユニット204、入力インターフェイス装置206、壁照明スイッチ208、壁プラグインターフェイス210、機器212、アクセス装置266、または識別されたエネルギー消費者に関連付けられた電子装置のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。さまざまなメッセージおよび入力装置は必ずしも異なる時間に表示されるものではなく、一部のメッセージは同じディスプレイ上に同時に提示され得る。一部のメッセージは、他の通信メカニズムを使用して伝達され得て、応答は、他の通信メカニズムを使用して同様に受け取られ得る。たとえば、可聴、タッチ、もしくは他の入出力メカニズムが使用され得る。さらに、登録および参加レベルを要求するためにふかてきもしくは代替的な情報が提示され得て、
図26Aから
図26Dに示される情報のすべてを提示する必要はないことを認識すべきである。たとえば、一部の実施形態において、消費者にはDR事象が全く通知され得ない。これは、DR事象が開始される直前にサーモスタットにDR事象通知が伝達される「即時の」DR事象について特に有利であり得る。これらの場合もしくは他の場合において、DR事象の消費者に通知は無い(たとえば、
図26Aを参照して記載された「DR事象」通知がない)が、サーモスタットは、サーモスタットが積極的にDR実施プロフィールを実施しているという明示的な通知を表示することなく、サーモスタットはDR実施プロフィールによって定義された温度設定を表示し得る。一部の場合において、明示的な通知が提供されない一方で、サーモスタットが積極的にエネルギーを移行していることを示す暗黙の通知が提供され得る(たとえば、DR実施プロフィールの実施中に実施表示2612を一定に表示することによる)。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0267】
動作1218を参照して記載されたように、構造の在室者の傾向および好み(たとえば、一日のうちの異なる時間、異なる在室者などについての、好ましい温度や湿度など)が学習され得て、具体的な学習アルゴリズムは、上記の米国特許仮出願第61/550,346にさらに記載される。一部の実施形態において、通常の(すなわち、非DR事象)期間中に好ましい温度や湿度などを学習することに加え、DR事象への参加に対する在室者の傾向および好みも学習され得る。たとえば、DR事象実施プロフィールは、特定のエネルギー消費者について実施され得る。DR事象中に、エネルギー消費者は、DR事象への参加によって得られる(たとえば、DR事象実施プロフィール設定を変更することによる)エネルギー移行の量の増加もしくは減少を示し得る。DR事象中に行われるこのような変更は、後続のDR事象についてのDR事象実施プロフィールの生成に使用され得る。たとえば、第1のDR事象への参加によって得られるエネルギー移行の量の増加をエネルギー消費者が示す場合、第2の後続の事象についてのDR実施プロフィールは、第1の事象について最初に生成されたDr実施プロフィールと比較してより積極的にエネルギー移行を行なうように作られ得る。
図27は、DR事象中にエネルギー消費者の好みを学習するための特定の処理を示すものであるが、学習処理の一部もしくはすべては上記の米国特許仮出願第61/550,346号に記載された学習処理が本願明細書においても同様に適用され得ることを理解すべきである。
【0268】
具体的に、
図27は、実施形態に係る、DR事象中に示されるユーザー選択を学習するための処理2700を示す。動作2702において、DR実施プロフィールの適用前の予定された設定(すなわち、初めに予定された設定)が判定され得る。たとえば、
図25Dを参照し、これらは初めに予定された設定2502であり得る。初めに予定された設定の判定に際し、エネルギー消費者によって設定されたスケジュールが取得され得る。たとえば、エネルギー管理システム130は、サーモスタット202およびアクセス装置266のうちの1つ以上からHVACスケジュールを受け取り得る。一部の場合において、スケジュールは、エネルギー消費者によって明示的に設定され得ず、サーモスタット202および/またはエネルギー消費者に関連付けられた他の電子装置によって学習され得る(たとえば、上記の米国特許仮出願第61/550,346号に記載の学習処理の一部もしくはすべてを使用して)。このような場合において、学習された、および/または手動で設定された設定が取得され得る。
【0269】
動作2704において、DR事象によって変更された設定が判定される。たとえば、
図25Dを参照し、これらはDR事象によって変更された設定2510であり得る。これらは、DR実施プロフィールから判定され得る。
【0270】
動作2706において、エネルギー消費者がDR事象によって変更された設定のいずれかを変更しているかどうかが判定され得る。変更が設定値の増加もしくは減少であるかどうかが判定され得る。たとえば、
図25Dを参照し、エネルギー消費者がDR事象によって変更された設定を76°Fから72°Fへ減少させた場合、DR事象によって変更された設定の減少が起こったと判定され得る。他の例について、
図26Bを参照し、エネルギー消費者がDR事象によって変更された設定(この例においては、現在の設定)を72°Fから68°Fへ減少させた場合、DR事象によって変更された設定の減少が起こったと判定され得る。
【0271】
DR事象変更設定に対する変更がないと判定された場合、処理は動作2710へ続き得て、DR事象によって変更された設定をユーザーが受諾したことを示す情報が保存される。対照的に、DR事象変更設定に対する変更がある場合、処理は動作2708へ続き得る。
【0272】
動作2708において、変移の時間および大きさが判定される。たとえば、
図25Dを参照し、DR事象によって変更された設定をエネルギー消費者が76°Fから72°Fへ減少させた場合、午後7時という設定変更の時間および4°Fという変更の大きさが判定され得る。一部の場合においては、対応する初めに予定された設定(すなわち、74°F)であり得るものとして、変更前および変更後のDR事象によって変更された設定の値(すなわち76°Fおよび72°F)も判定され得る。そして、処理は動作2710へ続き得て、時間、大きさ、および他の情報が保存され得る。
【0273】
上記の変移を識別する情報は、エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150N、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120など、システム100の任意の好適な要素に記憶され得る。このような記憶された情報は、後続のDR事象プロフィールについてのDR実施プロフィールを判定する際に後に使用され得る。たとえば、動作1602を参照して記載したように、過去のDR事象挙動は、DR実施プロフィールについての基礎を識別する際に使用され得る。記憶された変移を使用するための1つの特定の処理は、
図28を参照して記載される。
【0274】
具体的に、
図28は、実施形態に係る、以前のDR事象中に示されたユーザーの好みに基づいてDR実施プロフィールを変更するための特定の処理を示す。動作2802において、1つ以上の以前のDR事象についてDR事象によって変更された設定に対する変移(もしくはその欠如)を示す情報が識別される。たとえば、これは動作2710において記憶された情報であり得る。
【0275】
動作2804において、以前のDR事象についてDR事象によって変更された設定に対する変移があるかどうかが判定される。変移が無い場合、処理は動作2806へ続き得て、現在のDR事象についてのDR実施が変更されない。一部の実施形態において、過去のDR事象について変移が無くとも、現在のDR事象についてのDR実施が変更され得る。たとえば、現在のDR事象についてのDR実施は、特定のエネルギー消費者によって引き起こされたエネルギー移行の量をゆっくりと増加させるようより積極的にエネルギーを移行するために変更され得る。
【0276】
他方、動作2804において変移があると判定された場合、処理は動作2808へ続き得る。動作2808において、変移がエネルギー移行のより大きな増加(たとえば、より積極的な)を示すかどうかが判定される。たとえば、
図25Eを参照し、DR事象によって変更された設定2530の温度の増加により、エネルギー移行が増加する、または少なくともより積極的なエネルギー移行を行なう望みが表示される。これにより、変移がエネルギー移行の増加を示すと判定された場合、処理は動作2810へ続き得る。
【0277】
動作2810において、現在のDR事象についてのDR実施プロフィールが変更され、より積極的なエネルギーとなり得る。たとえば、
図25Bを参照し、DR事象期間設定を76°Fに設定する代わりに、DR実施プロフィールは、DR事象期間設定を77°Fに設定することによってより積極的なエネルギー移行へと押し上げられる。対照的に、動作2808において変移がエネルギー移行の増加を示さないと判定されず、エネルギー移行の減少(たとえば、積極性の小さい)を示す場合、処理は動作2812へ続き得る。
【0278】
動作2812において、現在のDR事象についてのDR実施プロフィールが変更され、積極性の小さいエネルギー移行となる。たとえば、
図25Bを参照し、DR事象期間設定を76°Fに設定する代わりに、DR実施プロフィールは、DR事象期間設定75°Fに設定することによって、積極性の小さいエネルギー移行が許容され得る。
【0279】
なお、
図27および
図28に示された具体的な動作は、実施形態に係る、エネルギー消費者のDR事象の好みを学習および適用するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図27および
図28を参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、サーモスタット202、アクセス装置266、または、スマートホーム環境200に従って記載された他の電子装置、エネルギー管理システム130、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120などにおいて実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図27および
図28に示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0280】
図1に戻り、多くの実施例において、エネルギー管理システム130は、1つ以上の住居150A〜150Nにおいてエネルギー消費を管理し得る。このようなエネルギー管理は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120に関連付けられたユーティリティプロバイダーによって定義された特性を有するDR事象について、またはその間に行われ得る(特定の電気グリッド上でのDR事象中のエネルギー消費の所望の減少など)。一部の実施形態において、エネルギー管理システム130は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120を介して、ユーティリティプロバイダーに対して、エネルギー管理システム130によって実施されるエネルギー減少メカニズムのステータスおよび進行についての情報を提供し得る。たとえば、エネルギー管理システム130は、どの特定の住居150A〜150NがDR事象に参加しているか、各住居がどの程度のエネルギー移行を実際に行ったか、DR事象期間中のエネルギー減少の実際の合計がユーティリティプロバイダーによって最初に指示された所望のエネルギー減少の合計に近いかどうかなどをユーティリティプロバイダーが見ることができるようにし得る。一実施形態において、このような情報は、ユーティリティポータルを介してユーティリティプロバイダーへ提示され得る。ユーティリティポータルは、エネルギー管理システム130もしくは他の第三者主体によってホスティングされるウェブサイトであり得る、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120において実行されるアプリケーションであり得る、ユーティリティプロバイダーの1つ以上のメンバーに提供されるポータブル電子装置上で実行可能なアプリケーションであり得る、またはユーティリティプロバイダーがこのような情報を取得および管理できる、ならびにこのような情報に対して応答できる他のタイプのインターフェイスであり得る。少なくとも1つの実施形態において、ユーティリティプロバイダーに対して提供されるさまざまな情報は、エネルギー管理システム130によって採用されるエネルギー減少メカニズムの特性および有効性をユーティリティプロバイダーが監視し得るようにリアルタイムで提供され得る。
【0281】
図29Aは、実施形態に係る、ユーティリティポータルの概要を含む入出力(I/O)要素2900を示す。エネルギー管理システム130によって採用されるエネルギー管理メカニズムに関するさまざまな情報は、I/O要素2900を介してユーティリティプロバイダーに提示され得る。このような情報は、最初に、エネルギー管理システム130および/または住居150A〜150Nにおける電子装置に記憶され得る。一実施形態において、情報は、住居150A〜150Nの各々に関連付けられたさまざまな電子装置からエネルギー管理システム130のサーバーによって取得され、総計され得る。そして、情報は、ユーティリティポータルを介してユーティリティプロバイダーに対してリアルタイムで提示され得て、一部の実施形態においては、データと対話するためにユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120が使用され得る。
【0282】
図29Aに示される特定の入出力要素2900において、ユーティリティポータルは、特定のDR事象に関する情報の概要を含む。概要は、特定のDRプログラムに参加したエネルギー消費者の数2902、近く起こるDR事象に関する情報2904、選択によってリフレッシュされる情報を表示するリフレッシュリンク2906(ユーザー入力なしに、たとえば1分ごと、30分ごと、60分ごとなど、周期的に情報がリフレッシュされ得ることが認識される)、表示された情報を選択によって1つ以上のさまざまなファイル形式でエクスポートするエクスポートリンク2908、およびユーティリティプロバイダーに関連付けられたアカウントを固有に識別するユーティリティアカウント識別名1910を含む。
【0283】
近く起こるDR事象2904に関する情報は、近く起こるDR事象に関するさまざまな情報を含み得る。たとえば、このような情報は、DR事象の日付2912、DR事象の時間2914、エネルギー移行の望ましい量2914、DR事象2918の参加者の数などを含み得る。日付、時間、および望ましいエネルギー移行など、この情報の多くは、エネルギー管理システム130によってDR事象から取得され得る。参加者の数などの他の情報は、エネルギー管理システムによって生成され得て(たとえば、
図8を参照して記載された動作による)、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120に伝送され得る。
【0284】
ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120は、エネルギー管理システム130によって提示されたさまざまなデータと対話するために使用され得る。たとえば、登録されたエネルギー消費者の数2902を選択することにより、ユーティリティポータルは、すべての登録された消費者に関する追加の情報を提示し得る。同様に、参加者の数を選択することにより、ユーティリティポータルは、近く起こるDR事象に参加する(または、現在参加している)ことを示すエネルギー消費者に関する追加の情報を提示し得る。
【0285】
一部の実施形態において、ユーティリティポータルは、以前のDR事象情報2920を含み得る。以前のDR事象情報は、過去のDR事象を識別するとともに、これらのDR事象への選択可能なリンクを含み得る。これらのリンクのうちの1つに対する選択を受け取ると、ユーティリティポータルは、
図29Aおよび
図29Bを参照して記載されるものと同様の過去のDR事象に関するさまざまな情報を提供し得る。
【0286】
図29Bは、実施形態に係る、詳細なエネルギー消費者情報を提供するユーティリティポータルを含むI/O要素2950を示す。このような詳細な情報は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120のユーザーが
図29Aを参照して記載された登録されたエネルギー消費者の数2902または参加者の数2918を選択することに応答するなど、いくつかの方法で提供され得る。一実施形態において、登録されたエネルギー消費者の数2902が選択されることに応答して、全ての登録されたエネルギー消費者およびエネルギー消費を管理するために使用されるエネルギー消費者の装置のリストが生成され得る。同様に、DR事象への参加者の数2918が選択されることに応答して、特定のDR事象に参加するエネルギー消費者のみのリストが生成され得る。
【0287】
この特定の例におけるI/O要素2950は、エネルギー消費者を識別するユーザー識別名2952、エネルギー消費者に関連付けられた電子装置(たとえば、サーモスタット202)を固有に識別してエネルギー管理に使用される機器識別名2954、電子装置がエネルギー管理システム130(たとえば、リモートサーバー264)に接続されているかどうかを示す接続ステータス2956、機器がDR事象に参加する資格を有するかどうかを示す資格情報2958、機器がDR事象通知を受け取ったかどうかを示す通知情報2960、DR事象に従って機器が現在エネルギー管理を行なっている(たとえば、DR実施プロフィールを現在実施している)かどうかを示すDR実行情報2962、機器に起因するDR事象期間中のエネルギー減少(または、DR事象期間から他の期間へのエネルギー移行)の合計の予測を示すエネルギー減少の合計の予測2964、DR実施プロフィールに従ってDR事象期間の開始からDR事象中の特定の時間までに実現されることが予測された機器のエネルギー減少の量の予測を示す現在のエネルギー減少の予測2966、およびDR事象期間の開始からDR事象中の特定の時間までに実現されたエネルギー減少の実際の量を示す実際の現在のエネルギー減少2988を含む。
【0288】
装置ごとにさまざまな情報を提供することに加え、合計値も生成され、ユーティリティポータルへ提供され得る。たとえば、ユーティリティポータルは、DR事象の開始からDR事象中の特定の時間までに実現されることが予測されるすべての参加機器におけるエネルギー減少の合計量を示す現在のエネルギー減少の合計の予測2970、DR事象の開始からDR事象中の特定の時間までに実際に実現されたすべての参加機器におけるエネルギー減少の合計量を示す実際の現在のエネルギー減少の合計2972、DR事象を現在実行している機器の割合2974、およびDR事象における残りの時間の量2976も含み得る。
【0289】
なお、上記の情報の多くは以前に記載された処理の多くに従ってエネルギー管理システム130によって生成され得ることを認識すべきである。たとえば、予測されたエネルギー減少の合計2964が動作1408に従って計算され得る一方、予測された現在のエネルギー減少2966、予測された現在のエネルギー減少の合計2970、実際の現在のエネルギー減少2968、および実際の現在のエネルギー減少の合計2972は、動作1504および1510に従って計算され得る。
【0290】
また、
図29Aおよび
図29Bに示される特定のI/O要素は、特定の実施形態に係る特定のI/O要素を記載したものであることを理解すべきである。さまざまな情報および選択可能な要素は、必ずしも異なる時間に表示され得るものではなく、一部のメッセージは、同じディスプレイ上で同時に提示され得る。同様に、情報および選択可能な要素は、必ずしも同時に表示され得るものではなく、異なる時間に表示され得る。一部のメッセージは他の通信メカニズムを使用して伝達され得て、応答は同様に他の通信メカニズムを使用して受け取られ得る。たとえば、可聴、タッチ、もしくは他の入出力メカニズムを使用し、ユーティリティプロバイダーに対して情報が伝達され、ユーティリティプロバイダーが情報と対話することが可能となり得る。さらに、付加的もしくは代替的な情報が提示され得て、
図25Aから
図25Fにおいて示された情報のすべてを提示する必要は無いことを認識すべきである。たとえば、一部の実施形態において、ユーザー識別名2952および/または機器識別名2954は、エネルギー消費者の姓名、アドレス、課金情報、構造情報(構造のタイプ、構造の容積、構造の熱保持特性、構造の冷房/暖房容量など)など、エネルギー消費者に関する追加の情報、または他のユーザー/アカウント/機器に関連する情報を生成および表示するために選択され得る。他の例として、一部の実施形態において、DR事象後、ユーティリティポータルは、どの機器がDR事象への参加を完了したか、どの機器がDR事象への参加を開始すらしていないか、この機器がDR事象中の参加レベルをキャンセルもしくは変更したか、ならびにいつこのような変更が行なわれたか、ならびにこのような変更の影響(たとえば、エネルギー移行の増加、エネルギー移行の減少、選択的な辞退)を識別する情報を生成および表示し得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。たとえば、付加的なユーティリティポータルの実施形態は、
図34から
図38と関連付けて以下に記載される。
【0291】
一部の例において、エネルギー消費者は、DR事象への参加に関連付けられた報酬を得ながらDR実施プロフィールの適用を回避しようと試み得る。たとえば、エネルギー消費者は、サーモスタット202がHVAC203を制御することを防止し得るが、依然としてサーモスタットがDR事象についてのDR実施プロフィールをダウンロードおよび実施することを許容し得る。一部の場合において、サーモスタット202は、DR事象の継続期間の全体にわたってDR実施プロフィールを実行し得るとともに、ユーザーがDR事象への参加の外観のみを提示しているにも関わらず、 エネルギー消費者はDR事象への参加によって報酬を得る。エネルギーを実際に移行させる代わりに、エネルギー消費者は、HVACを手動で制御し、エネルギー移行が起こらないようにし得る、またはサーモスタットによって報告されるエネルギー移行よりも小さくし得る。一部の実施形態において、エネルギー消費者がDRプログラム(すなわち、DR実施プロフィールの適用)を回避しようと試みている、またはそれを試みたかどうかを判定するための技術が開示される。このような判定を行なうに際し、HVACの電子装置(たとえば、サーモスタット202)に対するワイヤー接続のステータスが監視され、HVACが切断されたかどうかがみられる。そうである場合、これは干渉を示し得る。一部の実施形態において、干渉についての決定的な判定を行なう前に、エネルギー消費者がDRプログラムに参加したかどうか、DR事象に参加しているかどうかなど、1つ以上の付加的な要因も考慮に入れられ得る。
【0292】
図30Aは、実施形態に係る、DR事象への参加にエネルギー消費者が従っているかどうかを判定するための処理3000を示す。理解を容易にするために、処理3000は、
図1および
図2を参照して記載されるが、処理3000の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないことを理解すべきである。
【0293】
動作3002において、装置の設置時に確率されたHVACワイヤー接続が識別される。装置は、HVAC203に接続されているサーモスタット202など、HVACに接続された任意の装置もしくは他の環境管理システムであり得る。サーモスタット202は、HVAC203の動作を制御するちょうにHVAC203に概して接続され得る。1つの特定の実施形態において、および
図3Cを参照し、暖房呼線W1、冷房呼線Y1など、HVAC203を制御するためのHVAC203からのさまざまな電線は、サーモスタット203に接続され得る。HVACをサーモスタットに接続するための1つの特定の技術は、同一の譲受人によって譲受された上記の米国特許出願第13/034,674号に記載されている。れにより、一実施形態において、プロセッサ330(または装置300に関連付けられた他の処理回路/ソフトウェア)は、ワイヤーコネクター338を介してHVACへの1つ以上の接続を識別し得る。
【0294】
動作3004において、HVACワイヤー接続が監視される。たとえば、ワイヤーコネクター338は、ワイヤーの接続および切断について監視しされ得る。一実施形態において、ポート感知回路342は、関連付けられたワイヤーコネクター338へワイヤーが挿入されていない場合に電気リード344を共に短絡させるよう閉じられる二位置スイッチを含み得て、二位置スイッチは、関連付けられたワイヤーコネクター338へワイヤーが挿入されている場合は、電気リード344を電気的に分離するために開位置へ機械的に促され得る。これにより、二位置スイッチは、ワイヤーが特定のワイヤーコネクター338に対して接続もしくは切断されたかどうかを判定するために監視され得る。
【0295】
動作3006において、HVACワイヤー接続が干渉されたかどうかが判定される。一部の実施形態において、HVACワイヤー接続が取り除かれたかどうかが判定され得る。たとえば、動作3004において二位置スイッチを監視した結果として、ワイヤーコネクター338を介してHVACに接続されたワイヤーがワイヤーコネクター338から取り除かれたかどうかが判定され得る。HVACワイヤー接続が干渉されなかったと判定された場合、処理は動作3008へ続き得て、装置が従順であると判定される。そうでない場合、処理は動作3010へ続き得る。
【0296】
動作3010において、干渉がDRプログラムを回避する試みを示すかどうかが判定される。一部の実施形態において、1つ以上のワイヤーが単に切断されたことが干渉を示すと判定され得る。一部の場合において、干渉を示すためには特定のワイヤー(たとえば、冷房呼線Y1)が取り除かれなければならない。他の実施形態において、干渉がDRプログラムを回避する試みを示すかどうかを判定する際に、1つ以上の付加的な要因が考慮され得る。いくつかのこのような要因は、
図30Bを参照してさらに記載される。干渉がDRプログラムを回避する試みを示さないと判定された場合、処理は動作3008へ続き得て、装置が従順であると判定される。そうでない場合には、処理は動作3012へ続き得て、装置が従順であると判定される。
【0297】
上述のように、
図30Bは、実施形態に係る、HVACワイヤーへの干渉がDRプログラムを回避する試みを示すかどうかを判定するための処理3050を示す。動作3052において、装置に関連付けられた(たとえば、装置と対になる)エネルギー消費者がDRプログラムに参加しているかどうかが判定される。そうである場合、エネルギー消費者はDRプログラムを回避する動機を有し得ることから、これは従順性の判定に反するものとして重み付けされ得る。動作3054において、装置に関連付けられたエネルギー消費者がDR事象に参加しているかどうかが判定される。そうである場合、エネルギー消費者はDRプログラムを回避する動機を有し得ることから、これは従順性の判定に反するものとして重み付けされ得る。動作3056において、DR事象通知後に干渉が起こったかどうかが判定される。そうである場合、エネルギー消費者は近く起こるDR事象について通知されたとともに、近く起こるDRプログラムを回避する動機を有していたことから、これは従順性の判定に反するものとして重み付けされ得る。動作3058において、HVACに変更があったかどうかが判定される。たとえば、新しいHVACが設置された、または装置が異なるHVACに設置されたかどうかが判定され得る。そうである場合、干渉の発生には正当な理由があることから、これは従順性の判定に有利なものとして重み付けされ得る。動作3060において、装置の所有権の変更があったかどうかが判定される。たとえば、装置と対になったユーザーアカウントが対でなくなったかどうか、および/または新しいユーザーアカウントが装置と対になったかどうかが判定され得る。そうである場合、干渉の発生には正当な理由があることから、これは従順性の判定に有利なものとして重み付けされ得る。動作3062において、構造における環境条件(たとえば、温度、湿度など)が予測どおりにDR事象において変化したかどうかが判定される。たとえば、DR実施プロフィール、構造的特性(すなわち、熱保持特性)、HVAC容量、および外の気候に基づき、HVACによるプログラムされた環境的(温度/湿度)変更に応答した構造の内部の環境状況の変更が予測され得る。構造における環境センサは、予測通りに構造内の実際の環境条件が変更されたかどうかを判定するために使用され得る。そうである場合、予測通りにHVACが制御された場合に行なわれるべき構造内の環境条件の変更が行なわれたことから、従順性の判定に有利なものとして重み付けされ得る。動作3064において、他の要因が非従順性を示唆するかどうかが判定される。これは、構造に人が居ることをリアルタイム在室センサが示しているかどうか、エネルギー消費者が、干渉が検知される直前に積極性の小さいエネルギー移行を行なうようにDR事象によって変更された設定を変更したかどうか、または干渉の検知直後にかなり積極的なエネルギー移行を行なうように設定を変更したかどうかなど、さまざまな要因のうちの1つ以上であり得る。
【0298】
なお、
図30Aを参照して記載された処理は従順もしくは非従順の決定的な判定を行なうことを含むが、一部の実施形態において、非従順(たとえば、0%)から完全な従順(100%)にぶ従順の可能性が判定され得て、要因の各々が非従順もしくは従順の確率的な発見に影響を与え得ることを認識すべきである。要因は、均一もしくは不均一に重みづけられ得る。さらに、
図30Aおよび
図30Bに示された具体的な動作は、実施形態に係る、エネルギー消費者がDR事象への参加に従順かどうかを判定するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図30Aから
図30Bを参照して記載された動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、サーモスタット202、アクセス装置266、またはスマートホーム環境200に従って記載された他の電子装置、またはエネルギー管理システム130における1つ以上の電子的構成要素、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120、またはシステム100の他の主体において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図30Aおよび
図30Bに示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0299】
図1を参照して記載されるように、エネルギー管理システム130は、いくつかの異なる住居150A〜150Nについてのエネルギー消費を管理し得る。エネルギー消費の管理に際し、エネルギー管理システム130は、エネルギー管理によって得られる所与の期間にわたるエネルギー減少の可能性の高い量を予測し得る。エネルギー管理システム130自体は必ずしもエネルギーを生成しない一方、エネルギー管理システム130に関連付けられたエネルギー管理者は、エネルギーの減少分を販売するために、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120に関連付けられたユーティリティプロバイダーとさまざまな異なる合意を結び得る。
図31Aおよび
図31Bは、エネルギー管理システム130およびユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120がエネルギーを管理し得るさまざまな処理を示す。
【0300】
具体的に、
図31Aは、実施形態に係る、エネルギー管理システムに関連付けられたエネルギー管理者とユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム(たとえば、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム130)に関連付けられたユーティリティプロバイダーとの間の双務契約に従ってエネルギー管理システム(たとえば、エネルギー管理システム130)がエネルギーを管理するための処理3100を示す。理解を容易にするために、処理3100は、
図1および
図2を参照して記載されるが、 処理3100の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないものであることを理解すべきである。
【0301】
動作3102において、エネルギー管理プロバイダーは、1つ以上の需要応答事象についてグリッドから特定量の負荷を取り除く契約をユーティリティプロバイダーと結ぶ。たとえば、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120に関連付けられたユーティリティプロバイダーおよびエネルギー管理システム130に関連付けられたエネルギー管理者は、特定の継続期間(すなわち、DR事象期間)にわたって特定のkWhだけ配電網160上のエネルギー消費をエネルギー管理システム130が減少させる契約を結び得る。
【0302】
動作3104において、エネルギー管理システムは、同意された量の負荷をグリッドから取り除く可能性が高いグリッド上のエネルギー消費者の全体を識別する。たとえば、エネルギー管理システム130は、DR事象期間にわたって契約された量のkWhだけ配電網160上でエネルギー消費を減少させる可能性が全体として高い、DRプログラムおよびDR事象に参加する住居150A〜150Nの一部を識別し得る。
【0303】
動作3106において、需要応答事象が開始される。たとえば、DR事象プロフィールによって定義されたDR事象期間の開始に達し得る。なお、DR事象期間の開始は、事象前エネルギー管理機関の開始を含み得ることを認識すべきである。
【0304】
動作3108において、エネルギー管理プロバイダーは、同意された量の負荷を取り除くためにグリッド上のエネルギー消費者を管理する。たとえば、エネルギー管理システム130は、参加しているエネルギー消費者に関連付けられた住居150A〜150NについてのDR実施プロフィールを適用し得る。DR実施プロフィールは、動作3102を参照して記載された契約において同意および定義された量だけ参加しているエネルギー消費者がエネルギー消費を全体として減少させるように生成され得る。
【0305】
動作3110において、需要応答事象は終了する。たとえば、DR事象プロフィールによって定義されたDR事象期間の終了に達し得る。なお、DR事象期間の終了は、事象後エネルギー管理期間の終了を含み得ることを認識すべきである。
【0306】
動作3112において、エネルギー管理プロバイダーは、各参加しているエネルギー管理者の寄与したエネルギー減少を判定する。たとえば、少なくとも部分的にDR事象に参加したエネルギー消費者に関連付けられた各住居150A〜150Nについて、エネルギー管理プロバイダーは、DR事象に参加しなかった場合にエネルギー消費者が消費したであろうエネルギーの量と比較した、DR事象期間中の住居におけるエネルギー減少の量を判定し得る。
【0307】
動作3114において、各エネルギー消費者について、実際のエネルギー減少が一部の閾値量よりも大きいかどうかが判定される。閾値量は、ゼロまたはゼロよりいくぶん大きいエネルギー値であり得る。エネルギー減少の実際の量が閾値を超えないと判定された場合、処理は動作3116へ続き得て、エネルギー消費者に報酬が分配されないと判定される。対照的に、エネルギー減少の実際の量が閾値を超える場合、処理は動作3118へ続き得て、エネルギー消費者に対する報酬が判定および分配される。報酬はエネルギー消費者が実現したエネルギー減少の量に相関しており、消費されたエネルギーが他の消費者と比して大量に減少した場合、他の消費者と比して大きな報償が与えられ得る。他の実施形態においては、エネルギー減少の一部の閾値を満たしたすべてのエネルギー消費者は、同じ報酬を受け取り得る。
【0308】
図31Bは、実施形態に係る、エネルギー減少の市場ベースの販売に従ってエネルギー管理システム(たとえば、エネルギー管理システム130)がエネルギーを管理するための処理3150を示す。理解を容易にするために、処理3150は、
図1および
図2を参照して記載されるが、処理3150の実施形態は
図1および
図2を参照して記載される例示的なシステムおよび装置に限定されないものであることを理解すべきである。
【0309】
動作3152において、エネルギー管理システム130は、特定の時間間隔においてグリッドについてどの程度のエネルギー減少を実現し得るかを判定する。たとえば、エネルギー管理システム130は、構造150A〜150Nに関連付けられた1つ以上のエネルギー消費者によってどの程度のエネルギー消費が減少され得るかを判定し得る。
【0310】
動作3154において、エネルギー管理プロバイダーは、オプション市場においてエネルギー減少を提示する。エネルギー管理プロバイダーは、特定の時間間隔(たとえば、特定の日付および時間間隔)において特定のグリッド(たとえば、配電網160)上で実現され得るエネルギー減少の量(たとえば、kWhの数字)としてエネルギー減少を提示し得る。一部の場合において、提示されたエネルギー減少には、実現されている減少の可能性(たとえば、特定の日の午後2時から午後6時の期間にわたってグリッド上で50kWhのエネルギーが減少され得る可能性が95%である)も伴い得る。
【0311】
動作3156において、1つ以上の第三者主体が、提示されたエネルギー減少を受諾する。主体は、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120に関連付けられたユーティリティプロバイダー、発電機110A〜110Nに関連付けられた1つ以上の電力オペレーターなど、さまざまな主体のうちの1つ以上であり得る。第三者主体が提示を受諾することにより、第三者主体およびエネルギー管理プロバイダーは、動作3102において記載されたものと同様の、住居150A〜150Nにおいて消費されたエネルギー消費の量をエネルギー管理プロバイダーが減少させる契約を結び得る。さらに、ひとたび契約が結ばれると、動作3158〜3170に記載されるように、DR事象が開始され得て、エネルギー管理システム130がエネルギーを管理し得て、そして報酬が分配され得る。これらの動作は動作3106〜3118と同様であることから、さらなる記載は省かれる。
【0312】
なお、1つ以上の主体は、エネルギー消費者に対する報酬を判定して提供することを認識すべきである。たとえば、エネルギー管理システム130は報酬を判定および提供し得る、および/またはユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120は報酬を判定および提供し得る。一部の場合において、報酬は金銭によるものであり得る。たとえば、エネルギー管理システム130は、エネルギー消費についてエネルギー消費者に送られるエネルギー請求書に対してクレジットを提供し得る。他の場合において、報酬はポイントであり得る。たとえば、エネルギー管理システム130は、後に商品もしくはサービスと交換され得るポイントを与え得る。
【0313】
少なくとも1つの実施形態において、ポイントは正規化するものとして使用され得る。たとえば、エネルギー消費者は、エネルギー消費者が実際に快適である点よりもエネルギー効率の悪い(たとえば、暑い日に温度を下げる)点に予定された設定を置くことにより、DRプログラムを回避しようと試み得る。結果として得られるDR実施プロフィールは、エネルギー消費者の予定された設定のみを見ると、エネルギー消費者が快適と思われる温度に設定が設定されていると推定され、これらの温度から設定が調節される。これにより、エネルギー消費者は、DR事象期間にわたって快適であり得る温度よりも高い温度に置かれた設定において得られる不快適さに対して補償されることとなる。しかしながら、エネルギー消費者が予定された設定を彼らが実際に快適である温度よりも低い温度に設定した場合、DR実施プロフィールは、エネルギー消費者が実際に快適である温度にDR事象によって変更された設定を不意に設定し得る。
【0314】
このような挙動を回避するために、「平均」設定温度が判定され得る。これは、同様の状況にあるエネルギー消費者(たとえば、同様の熱保持特性、同様の冷房容量、同様の外部気候パターン、同様の在室プロフィールなど)の設定温度を使用して判定され得る。平均設定温度は、多くの人が「快適」と思う温度に一致する可能性の高い設定温度が判定され得るように、いくつかの同様の状況にあるエネルギー消費者を使用して判定され得る。エネルギー消費者が平均設定よりも大きいエネルギーを消費するように(たとえば、暑い気候において、平均よりも低く設定し得る)予定された設定を設定した場合、エネルギー消費者は「悪人」である可能性が高いと考えられ得て、平均設定と同じもしくはそれより少ないエネルギーを消費するように予定された設定を設定するエネルギー消費者よりもDR事象の良好な完了時に与えられるポイントが小さくされる。このため、ポイントは、エネルギー消費者の挙動を正規化するための方法として使用され得る。このような挙動を回避するための他の技術もまた、もしくはこれに代えて実施され得る。たとえば、ユーザーの予定された設定の履歴が変更された設定と比較され得て、変更された設定が大きく異なる場合(たとえば、数度以上)、エネルギー消費者が「悪人」である可能性が高いと考えられ得る。
【0315】
少なくとも1つの実施形態において、ポイントは、個人の良い挙動を報酬で奨励するのみならず、さらにもしくはこれに代えてグループの良い挙動を報酬で奨励するためのインセンティブとして使用され得る。たとえば、エネルギー消費者は、グループに対応付けられ得る。グループは、たとえば、友人、同僚、地理的に定義されたもの(同じZIPコード内)、構造的に定義されたもの(アパートのすべてのテナント)などであり得る。グループは、エネルギー消費者によって定義され得る(たとえば、1つのエネルギー消費者自身が他のエネルギー消費者と関連付け得る)、または第三者によって定義され得る(たとえば、エネルギー管理システム130が、指定したエネルギー消費者を含むグループを定義し得る)。グループが、特定の量だけ特定のDR事象についてのエネルギー消費の合計を減少させるなど、一部の特定の目標を達成した場合、エネルギー減少に対する個人の貢献について受け取られる報酬に加えた付加的な報酬を受け取り得る。
【0316】
一部の場合においては、必ずしもエネルギー消費の減少の量のみに基づいてポイントを与える必要はない。むしろ、ポイント(または価値のある他の商品もしくはサービス)は、エネルギー消費者の良い挙動に基づいて与えられ得る。たとえば、ポイントは、ユーザーが1つ以上のDR事象に参加した場合、プログラム中の少なくとも特定の割合のDR事象に良好に参加した場合、特定の期間にわたっていくつかの平均温度に温度を維持した場合(ここで、平均は、同様の状況にあるエネルギー消費者によって定義され得る)、DR事象中にわたっていくつかの閾値量のエネルギーよりも小さいエネルギーを消費した場合(ここで閾値は、同様の状況にある消費者、ユーティリティの容量などに基づいた平均量として設定され得る)、または他の良好な挙動に対して与えられ得る。
【0317】
一部の実施形態において、ポイントは通貨として使用され得る。たとえば、ポイントは、商品もしくはサービスと交換され得る。少なくとも1つの場合において、ポイントは、検証への参加に使用され得る。たとえば、エネルギー管理プロバイダーは、特定の商品もしくはサービスについての懸賞を開催し得て、1つ以上の懸賞への参加のために特定数のポイントがエネルギー消費者によってエネルギー管理プロバイダーに対して交換され得る。さらに、ポイントは、ランクもしくはステータスを与えるために使用され得る。たとえば、特定のステータスもしくはレベルが異なるポイントの合計数に関連付けられ得て、レベルの上昇によってステータスの上昇が識別されるが、これは特定の閾値のポイントが蓄積された後にのみ実現される。
【0318】
少なくとも1つの実施形態において、DRプログラムもしくはDR事象への参加のインセンティブを与えるためのさまざまなモデルが使用され得る。これらは、たとえば、罰則モデル、報酬モデル、および加入モデルを含み得る。罰則モデルにおいて、エネルギー消費者は、DR事象が良好に完了したことに対する高い報酬を受け取り、限られた数の選択的辞退が与えられる。しかしながら、これらの限られた選択的辞退を費やした後、各追加の選択的辞退については罰則が与えられる(たとえば、報酬の減少、高いユーティリティ料など)。報酬モデルにおいて、エネルギー消費者は、良好に完了した各DR事象について中間サイズの報酬を受け取り得る。この場合において、選択的辞退についての罰則は与えられないが、各良好なDR事象について高い報酬は受け取れない。加入モデルにおいて、顧客は、DRプログラムへの参加について、一定の低い期間報酬を受け取り得る。顧客は、DR事象のすべてに参加し得ない、または任意のDR事象に参加し得ない。しかしながら、監視、報酬、および罰則などはない。
【0319】
なお、
図31Aおよび
図31Bに示された具体的な動作は、異なるタイプの契約に従ってエネルギー管理システムがエネルギーを管理するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図31Aおよび
図31Bを参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、エネルギー管理システム130、ユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120、1つ以上の住居150A〜150Nなどにおいて実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図31Aおよび
図31Bに示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0320】
図2を参照して記載されたように、いくつかの知的ネットワーク接続装置(たとえば、サーモスタット202)は、スマートホーム環境200に組み込まれ得る、およびスマートホーム環境200とユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120に関連付けられたユーティリティプロバイダーとの間に介在して設けられたエネルギー管理システム130(たとえば、リモートサーバー264)と通信し得る。概して言えば、典型的なスマートホームは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)によって提供され得るものや、無線ルーター260とネットワーク262(たとえば、インターネット)との間の上記の
図2に示されるリンクによって示されるものなど、外界に対する少なくとも1つの高速ブロードバンド接続を通常有する。概して言えば、特にホームエンターテインメントおよび他のデータ通信需要について高速ブロードバンドへの消費者の依存の高まりがある点において、これらの外界に対する高速ブロードバンド接続は、非常に高速であり、ネットワークレイテンシーが低く、概して信頼性が高いことによって特徴付けられる。一部の実施形態において、スマートホーム環境200は、スマートメーター218を含む。スマートメーター218は、構造250の内部および周辺において装置によって消費される一部もしくはすべてのエネルギー(電気、ガスなど)を監視し、いくつかのタイプのデータ通信リンクを使用してユーティリティプロバイダーに対してこのような生データを提供し得る。しかしながら、スマートメーターのインフラストラクチャーの過去の開発および採用パターンが比較的不均一であることに大きく起因する可能性が高いが、スマートメーター218とユーティリティプロバイダーとの間のデータ通信リンク(これは、電話回線、専用無線都市内ネットワーク、電力線通信などの形態をとり得る)は、遅いデータ速度、長いレイテンシー、および不均一な信頼性によって特徴づけられる場合があり得る。したがって、たとえば、当該技術において公知の一部の無線実施は、長い時間間隔の後のみにユーティリティプロバイダーに対してスマートメーター218がアップデートを提供する点において、問題が生じる傾向にある。さらに、当該技術において公知の一部の無線実施は、受信ステーションへ到達するためにスマートメーター218によって伝播される強いRF場によって健康上の問題を生じる点において、問題が生じる傾向にある。本願明細書における1つ以上の実施形態によって、スマートメーター218とスマートホーム内の知的ネットワーク接続装置の1つ以上(たとえば、サーモスタット202)との間に代替的なデータ通信チャネルを形成することによって、スマートメーター218と関連付けられたユーティリティプロバイダーとの間のデータ通信を向上させる方法が提供され、スマートホーム装置は、スマートホームの高速ブロードバンド接続を通じて生データをユーティリティプロバイダーに送信する。一部の実施形態において、代替的なデータ通信チャネルは、スマートメーター218とスマートホーム環境200の1つ以上の電子装置(たとえば、サーモスタット202)との間に低電力RF接続(たとえば、ZigBee、6LowPAN、WiFi、NFCなど)を実施することによって提供され得る。他の実施形態において、有線接続経路が使用され得る。このような場合において、リアルタイムのステータスアップデートが、スマートホーム環境200における他の電子装置(たとえば、サーモスタット202)、ルーター260、ネットワーク262、およびリモートサーバー264/エネルギー管理システム130を介してスマートメーター218からユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120へ効果的に伝送され得る。
【0321】
図32は、実施形態に係る、エネルギー管理システムを介してエネルギー消費メーターからユーティリティプロバイダーコンピューティングシステムへ情報を受け渡しおよび補充するための処理3200を示す。たとえば、スマートメーター218によって生成されてそこに記憶される情報は、サーモスタット202によって読み取られ、サーモスタット202からエネルギー管理システム130へ伝送され、エネルギー管理システム130からユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120へ伝送され得る。
【0322】
動作3202において、構造についてのエネルギー消費の合計を測定するエネルギーメーターとの無線接続が確立される。たとえば、無線接続は、サーモスタット202とスマートメーター218との間で確立され得る。
【0323】
動作3204において、エネルギー関連情報が無線接続を介してエネルギーメーターから受け取られる。たとえば、構造における任意の所与の期間についてのエネルギー消費の合計を示す情報は、スマートメーター218からサーモスタット202へ伝達され得る。
【0324】
動作3206において、値追加データがエネルギー関連情報に添付される。エネルギー管理システムは、構造の現在の内部気温もしくは湿度、構造の熱保持特性、構造に関連付けられたHVACのHVAC容量、DR事象の前、間、もしくは後の構造に関連付けられた予測されたもしくは実際のエネルギー減少、構造がDRプログラムに登録されたか、もしくはDR事象に自主的に参加したかどうか、構造の住人の負荷移行に対する従順性、基準線など、さまざまなエネルギー関連情報を監視および生成する。この情報の一部もしくはすべては、スマートメーター218によって生成された基本的情報(すなわち、エネルギー消費の合計)に添付される。この追加の情報は、DR事象を発行するかどうか、DR事象の範囲、DR事象の大きさなどを決定するなど、さまざまな機能を行なうためにユーティリティプロバイダーコンピューティングシステムによって使用され得る。これにより、動作3206において、スマートメーター218から取得されたエネルギー関連情報に対してこのような情報が追加され得る(構造において、またはエネルギー管理システム130において)。
【0325】
動作3208において、構造に対するエネルギーの供給を管理するユーティリティプロバイダーが識別される。たとえば、エネルギー管理システム130は、配電網160にわたってスマートホーム環境200(すなわち、特定の住居150A〜150N)に対してユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120が電力を提供すると判定し得る。一実施形態において、ユーティリティプロバイダーの識別は、スマートメーター218から伝送される情報に含まれ得る。
【0326】
動作3210において、エネルギー関連情報および添付された値追加データは、ユーティリティプロバイダーに対して伝送される。たとえば、エネルギー管理システム130は、スマートメーター218から受け取った情報に値追加データを添付した後、両方の上方のセットをユーティリティプロバイダー120へ伝送し得る。一部の実施形態において、このような情報は、リアルタイムで、または非常に短い間隔で(たとえば、30秒ごと)伝送され得て、スマートホーム環境200のエネルギー消費特性についてのリアルタイムの感知がユーティリティプロバイダーに提供される。
【0327】
なお、
図32に示された具体的な動作は、実施形態に係る、エネルギー管理システムを介してエネルギー消費メーターからユーティリティプロバイダーコンピューティングシステムへ情報を送信および補充するための特定の処理を提供するものであることを理解すべきである。
図32を参照して記載されたさまざまな動作は、本願明細書において記載されるさまざまな電子装置もしくは構成部分のうちの1つ以上において実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。たとえば、それらは、エネルギー管理システム130、1つ以上の住居150A〜150Nなどにおいて実施され得る、およびそれによって行なわれ得る。他の動作のシーケンスも、代替的な実施形態に従って行われ得る。たとえば、本発明の代替的な実施形態では、上記の動作が異なる順序で行なわれ得る。また、
図32に示される個別の動作は、個別の動作に適したさまざまなシーケンスで行なわれ得る複数の下位動作を含み得る。さらにまた、特定の用途に応じて、追加の動作が加えられ得る、または既存の動作が除かれ得る。当業者は、多くの変化、変更、および代替を認識および理解し得る。
【0328】
図33A〜
図33Eは、自身の構造(たとえば、住居)にネットワーク接続装置(たとえば、サーモスタット202)を有するエネルギー消費者のための需要応答プログラム登録処理を示すいくつかのスクリーンショットを示す。これらの例示的なスクリーンショットは、
図7の登録ステップ702を表現するものであり得て、エネルギー管理システム(たとえば、
図1のシステム130)によって管理され得る。ユーティリティ会社(たとえば、
図1のユーティリティプロバイダーコンピューティングシステム120)の代わりに、エネルギー管理システムに登録処理を管理させることにより、ユーティリティ会社の管理軽費が減少する。ユーティリティは、可能性のある申請人を承認もしくは否認することが可能であり得るが、エネルギー管理システムは、登録処理のすべての他の局面を管理することができる。
【0329】
需要応答プログラムへ参加するためのリンクの選択に応答し、ユーザーには、画面3310が提示され得る。たとえば、リンクは、電子メールにおいて提供され得る、ウェブサイト上の通知として表示され得る、またはアプリケーションにおけるオプションとして表示され得る。画面3310は、登録処理を開始するためにユーザーのログイン資格を入力するようにユーザーに要求し得る。画面3310は、需要応答プログラムを提示する位置1312のユーティリティ会社を識別し得る。ユーザーがログイン情報を入力した後、エネルギー管理システムは、ユーザーのネットワークが適切に設置されていること、オンラインであること(たとえば、ネットワーク140に接続されている)、HVACユニットを制御すること、および/またはソフトウェアの特定のバージョンを実行していることを確認し得る。ひとたび確認されると、画面1320が提示され得る。画面3320は、需要応答プログラムに関する情報を含み得る。
【0330】
画面3330は、ユーティリティ会社に対して顧客のアカウントに関するアカウント情報を提供するように顧客に要求する。示されるように、名前、住所、市、州、ZIPコード、およびアカウント番号についての欄が提供され得る。加えて、ユーザーには、プログラムへ申し込む前に利用規約に同意する(ボックスを選択することによる)よう要求され得る。ユーザーが情報を入力し、利用規約に同意した後、画面3340が表示され得る。画面3340は、報酬チェックをどこに郵送すべきかについての情報を入力するようにユーザーに要求し得る。ユーザーは、「アカウントの住所と同じ」ボックスを選択することができる、または新しい住所を入力することができる。
【0331】
図33Eの画面3350は、ユーザーがアカウント情報の入力に成功し、ユーティリティ会社による適格な顧客としての確認待ちであることを示す情報を表示し得る。ユーザーが登録に適格であるとユーティリティ会社が承認した後、エネルギー管理システムは、電子メールを送り得て、ユーザーに通知し、エネルギー節約サービスを起動する。一実施形態において、顧客の適格性の承認は手動で行なわれ得る。ユーティリティ会社が手動で顧客の適格性を承認することについては、
図34Aおよび
図34Bに関連して以下により詳細に記載される。
【0332】
他の実施形態において、顧客の適格性の承認は、自動的に行なわれ得る。この実施形態において、アプリケーションプログラムインターフェイス(API)は、ユーティリティ会社についてのログインおよびパスワード情報を顧客が含むことを可能とする登録画面(たとえば、画面3330の異なるバージョン)に統合され得る。APIは、顧客が適格かどうかについてリアルタイムで確認するためにログインおよびパスワード情報を使用し得る。適格性のリアルタイムの確認により、最初の登録処理の一部として顧客の適格性を実際に確認する確認画面(たとえば、画面3340の代替として)をエネルギー管理システムが法事することが可能となる。この実施形態において、確認電子メールは必要でないが、礼儀として提供され得る。
【0333】
図34Aは、実施形態に係る、ユーティリティポータルを含む入出力(I/O)要素3400を示す。
図29Aおよび
図29Bに関連して上記で参照されたように、ユーティリティポータルはエネルギー管理システム130によって管理され得て、ポータルに関連付けられたすべての情報は、エネルギー管理システム130に対応付けられた1つ以上のサーバー上に収容され得る。I/O要素3400は、エネルギー管理システム130によって管理されるインターフェイスにユーティリティオペレータがログインした後にユーティリティオペレータに提示される。たとえば、ユーティリティオペレータは、ウェブサイトを経由してログイン名およびパスワードを入力することによってインターフェイスにログインできる。ユーティリティオペレータは、入力装置(たとえば、マウス)を操作することにより、異なるページもしくはモジュールへ行き、I/O要素3400内の下位要素と対話することができる。
【0334】
図34Aに示される特定のI/O要素において、ユーティリティポータルは、情報バー3410とモジュール選択バー3420とを含み得る。情報バー3410は、ユーティリティ会社名3412とユーティリティオペレータ名3414とを含み得る。モジュール選択バー3420は、スケジュールモジュール3422と、顧客管理モジュール3424と、係属顧客数3426とを含み得る。情報バー3410は、ユーティリティオペレータのI/O要素3400とのセッションの継続期間にわたって持続的に表示し続けられるさまざまな情報を含み得る。ユーティリティ会社名3412は、I/O要素3400に対応付けられるユーティリティ会社の名前を識別することができる。ユーティリティオペレータ名3414は、I/O要素3400にアクセスするためにログインした人の名前を識別することができる。モジュール選択バー3420は、I/O要素3400における異なるモジュールへのナビゲーションツールとして機能することができる。たとえば、選択バー3420の下に示される情報は、どのモジュールが選択されるかに依存する。示されるように、顧客モジュール3424が選択され、モジュール3424に関係する情報が選択バー3420の下に提供される。顧客モジュール3424に関するさまざまな局面がここで記載され、スケジュールモジュール3422に関する局面は、以下により詳細に記載される。
【0335】
顧客管理モジュール3424が選択されると、タブバー3430が表示され得る。タブバー3430は、任意の好適な数のユーザー選択可能なタブを含み得て、タブが選択されると、そのタブに関係する情報が表示される。示されるように、係属要求タブ3432および既存顧客タブ3434がタブバー3430に含まれ、現在は係属要求タブ3432が選択されている。タブ3432が選択されると、需要応答プログラムへの入力についての確認を待っている新しい登録者に関する情報が表示される。特に、係属顧客番号3435、ダウンロードファイル オプション3436、最後のダウンロード通知3437、命令3438、アップロードファイル オプション3439、および最後のアップロード通知3440が表示され得る。ユーティリティオペレータがI/O要素3400を見ている時、オペレータは、12人の顧客(係属顧客番号3435に示される)が需要応答プログラムへ参加するためにユーティリティ会社による承認を待っていることを見ることができる。加えて、ユーティリティオペレータには、最後にファイルがダウンロードされた時が通知3437において通知され、最後にファイルがアップロードされた時が通知3440において通知される。この情報を見て、ユーティリティオペレータは、ダウンロードファイルオプション3436を選択することができる。
【0336】
ダウンロードファイルオプション3436が選択されると、ユーティリティオペレータには、エネルギー管理システム130によって供給されるファイルが提供され得る。ファイルは、各係属中の顧客を需要応答プログラムへ含むことを承認もしくは否認するかどうかをユーティリティオペレータが決定することを可能にする任意の好適な情報を含み得る。たとえば、ファイルは、コンマ区切り値(CSV)ファイル、または1つの場所から他の場所へ上方を安全に電子的に送信するのに適した任意の他のファイルタイプであり得る。ファイルがダウンロードされた後、ユーティリティオペレータは、ファイルに対して変更(命令3438による)を行ない、アップロードファイルオプション3439を選択することによってそれをエネルギー管理システム130へアップロードし得る。
【0337】
ここで
図35を参照すると、エネルギー管理システム130からダウンロードされたファイル3500の例示的な内容が示される。ファイル3500は、列3502および3503にそれぞれ示されるように、2人の継続中の顧客についての情報を含み得る。ファイル3500は、列3501に配置されるいくつかの情報の欄を含み得る。さまざまな欄についての顧客情報は、異なるソースによって埋められ得る。これらのソースは、エネルギー管理システム130、顧客、およびユーティリティ会社を含み得る。エネルギー管理システム130によって埋められる欄は、月欄3510、日欄3511、事象タイプ欄3512、電子メール欄3513、料金プラン欄3514、シリアル番号欄3515を含み得る。事象タイプ欄3512は、係属中顧客番号3435(
図34A)を埋めるために使用され得る。たとえば、欄3512にNEW_USERを有する顧客が12人いる場合、数字3435は、12人の継続ちゅうの顧客がいることを示し得る。料金プラン欄3512は、顧客がどのタイプの需要応答プログラムに登録したかを特定し得る。シリアル番号欄3515は、顧客に関連付けられたネットワーク接続サーモスタットのシリアル番号を特定し得る。これらの欄における情報は、需要応答プログラムへの登録の試みを行なう前に既に顧客から取得したものであり得る。たとえば、この情報は、ネットワーク接続サーモスタットの初期設置に集められたものであり得る。
【0338】
エネルギー管理システム130によって埋められ得る他の欄は、DEVICE_ADDED、DEVICE_REMOVED、およびSTRUCTURE_REMOVEDを含み得る。これらの付加的な欄により、エネルギー管理システム130は、ユーザーが装置を加えたか取り外したかをユーティリティ会社に知らせることが可能となり得る。ユーザーが1つ以上の装置を加えた、または取り外した場合、これはユーザーの割引に影響を与え得る。また、エネルギー管理システム130は、特定のユーザー装置が所定の期間にわたってオフラインであったことをユーティリティ会社に知らせることができる。ユーティリティ会社は、この情報を使用して、その顧客にどのように割引を与えるかを判定し得る。
【0339】
顧客によって埋められる8つの欄は、名前欄3520、サービスアドレス欄3521、サービス都市欄3522、サービス州欄3523、サービス郵便コード欄3524、郵便アドレス欄3525、郵便都市欄3526、郵便州欄3527、郵便コード欄3528、アカウント番号欄3529、および契約承認欄3530(顧客が利用規約に同意した日付を示し得る)を含み得る。これらの欄における発明は、顧客自身が需要応答プログラムに登録した時に顧客から取得され得る。たとえば、
図33A〜33Eの処理時に集められた情報は、これらの欄を埋めるために使用され得る。この情報は、エネルギー管理システム130によってファイルに含まれ得て、最終的にそこに記憶および維持されるが、登録処理時に最初に集められる。
【0340】
ユーティリティオペレータによって埋められる欄は、承認済み欄3531、グループ指定欄3532、グループ欄3533、否認理由欄3534、および否認備考欄3535を含み得る。これらの欄のうちの1つ以上は、ユーティリティオペレータによって埋められ得る。ユーティリティオペレータは、事前に定義された入力のリストから各欄についての入力を選択することが可能であり得る、またはタイピングによって手動で入力を挿入することが可能であり得る。たとえば、ユーティリティオペレータは、承認済み欄3531についての入力を選択する際に、「はい」、「いいえ」、および「未決定」を含むリストから選択し得る。グループ指定欄3532についての入力は、はいもしくはいいえであり得る。ユーティリティオペレータが顧客を承認しない場合、オペレータは、否認理由欄3534および否認備考欄3535に任意で入力を挿入し得る。否認理由欄3534における入力は、なぜ顧客が需要応答プログラムに適格ではないかを説明する顧客への電子メールにおいて使用され得る。
【0341】
グループ欄3533は、特定グループによって埋められ得る。たとえば、ユーティリティオペレータは、列3502における顧客についてはグループ番号1を選択し、列3503における顧客についてはグループ番号2を選択し得る。ユーティリティオペレータは、事前に定義されたグループのリストからグループを選択し得る、または新しいグループを作成してグループの事前に定義されたリストへそれを含み得る。ユーティリティ会社は、好きなだけ多くのグループを作成し、これらのグループのうちのいずれか1つに顧客を割り当て得る。各グループについての動機もしくは理由づけは、すべてがユーティリティ会社によって定義され得る。1つの手法において、ユーティリティ会社は、各グループを特定の地理的位置(たとえば、都市もしくは近隣)に関連付け得る。他の手法において、ユーティリティは、各グループを特定の電力サブステーションもしくは配電ネットワーク領域に関連付け得る。さらに他の手法において、ユーティリティは、各グループを負荷プロフィールに関連付け得る(たとえば、顧客は、平均電力消費、電力消費特性、および他の好適な電力使用基準に基づいてグループに割り当てられ得る)。なお、顧客をグループに関連付けるためにユーティリティ会社が使用し得る基準は実質的に無制限であるが、ファイルに挿入する必要のある唯一の情報は、特定の顧客と関連付けたいグループの名前であることを理解すべきである。
【0342】
ユーティリティオペレータがファイルの変更およびアップロードを終了した後、エネルギー管理システム130は、ファイルに対する変更を分析し、
図34BのI/O要素3401に示されるように、サマリー情報3450を提供することができる。エネルギー管理システム130は、ユーティリティオペレータがファイルへの情報の入力を誤ったかどうかをチェックし、受け入れられた顧客の数を作表し、拒否された顧客の数を作表し得る。サマリー情報3450は、9人の顧客が受け入れられ、1人が拒否され、2人についてエラーがあったことを示している。各エラーは、顧客を識別する他の情報に加え、理由を提供し得る。望ましい場合には、ユーティリティオペレータは、ファイルを再びダウンロードし、エラーを解決するよう試み、そして再びファイルをアップロードし得る。
【0343】
ユーティリティオペレータがスケジュールモジュール3422を選択した場合、ユーザーには、
図34Cに示されるように、I/O要素3403が提示され得る。I/O要素3403は、ユーティリティオペレータが需要応答事象を予定もしくはキャンセルするとともに稼働中かつ以前の需要応答事象を見ることができるインターフェイスを示す。特に、I/O要素3403は、スケジューラ領域3450、稼働中需要応答領域3470、および以前の需要応答領域3480を含む。スケジューリング領域3450は、未来の需要事象の日付を定義する日付選択3451を含み得る。オペレータは、現在の日付、または未来の需要事象をスケジューリングするための未来の日付を選択し得る。領域は、未来の需要事象の継続期間を定義する需要事象期間選択3452を含み得る。オペレータは、開始時間および終了時間を手動で入力することによって、またはドロップダウンメニューから選択することによって、継続期間を定義することができる。一部の実施形態において、継続期間は、特定のユーティリティ会社について固定され得る。すなわち、需要応答事象が実行される予定の日に関わらず、その継続期間は同じである。
【0344】
スケジューリング領域3450は、需要応答事象を要求すべき期限についてオペレータに知らせる、需要応答スケジューリング期限3453を含み得る。 一部の実施形態において、翌日の需要応答事象についての期限は、前日の夜の所定の時間(たとえば、午後11:59)であり得る。他の実施形態において、期限は、需要応答事象の開始時間前の固定の期間(たとえば、2時間)であり得る。さらに他の実施形態においては、期限は無く、需要応答事象はオンデマンドでスケジューリングすることができる。
【0345】
スケジューリング領域3450は、1行以上の情報によって埋められるカテゴリーの列を含み得る。示されるように、カテゴリーは、グループ3454、合計ユニット3455、準備完了ステータス3456、準備完了したユニットの割合(%)3457、利用可能性3458、最後の需要事象3459、および残りの事象要求3460を含み得る。ユニットは、顧客家屋制御ユニットもしくはネットワーク制御サーモスタットであり得る。行3461、3462、および3463は、ユーティリティによって定義された特定のグループに関連付けられた情報を示す。たとえば、グループは、
図35のファイルに使用されるものであり得る。なお、任意の好適な数の列はユーティリティ会社によって定義された多くのグループに対応するように示され得て、オペレータはより多くの行を見るために上下にスクロールすることができる、またはページを上下に移動することができることが理解される。グループ3454は、ユーティリティオペレータによって定義された(たとえば、エネルギー管理システム130からダウンロードされたファイルにおける)グループの名前を言う。これらは、ユーティリティオペレータによってユーティリティ顧客が割り当てられたグループである(上述のように)。
【0346】
合計ユニット3455は、特定のグループに関連付けられたネットワーク制御サーモスタットの合計数を言う。たとえば、行3461において、438のユニットがグループAに関連付けられる。これらのユニットの各々は、需要応答プログラムへの参加に合意してユーティリティ会社によって承認された顧客に属し得る。準備完了ステータス3456は、需要応答命令(エネルギー管理システム130からの)を受け取って需要応答プログラムを実行するために現在利用可能なユニットの数を示す。準備完了ユニットの割合3457は、説明を要しない。ユニットが準備完了ユニットとして識別されるかどうかは、任意の数の好適な要因に依存し得る。これらの要因は、たとえば、顧客の好みの設定、顧客が未来の需要応答に参加することに同意したかどうか、需要応答の開始前にユニットがオンラインであるかもしくはオンラインとなる予定であるかどうかを含み得る。いくつかの要因が伴い、人々の好みが変化し得ることから、準備完了ユニットの数は、1つの瞬間から次の瞬間へ変更し得て、受け取った需要応答命令実施する実際のユニットの数を必ずしも方向づけるものではない。一部の実施形態において、未来の需要応答の開始時間に時間がかかると準備完了ユニットの数が増加することがみられ得る。
【0347】
利用可能性3458は、グループが、未来の需要応答事象に含むために利用可能であるかどうか、未来の需要応答事象に既にスケジューリングされているかどうか、または未来の需要応答事象において現在実行されているかどうかを特定し得る。I/O要素3403に示されるように、すべてのグループは、利用可能であるとして指定されている。最後の需要事象3459は、最後にグループが需要応答事象に利用された時を示し得る。たとえば、グループBが最後に実行されたのは、2月22日の土曜日の2:00PMから4:00PMまでである。残りの事象需要3460は、所与の時間枠(たとえば、月もしくは季節)内でグループが需要応答事象に利用され得る回数を特定し得る。
【0348】
スケジューリング領域3450は、合計領域3465を含み得て、合計領域3465は、グループ、合計ユニット、および準備完了ユニットを合計するとともに、未来の需要応答事象に含むために選択される1つ以上のグループについての合計された準備完了ユニットの割合を計算する。グループは、たとえば、各グループに隣接するボックスをチェックすることによって選択され得る。加えて、提出要求要素3466は、選択されたグループについて定義された日付および事象期間での需要応答事象の開始をユーティリティオペレータが要求することを可能にするために含まれ得る。
【0349】
ここで
図34Dを参照すると、例示的なI/O要素3404が示される。I/O要素3404は、未来の需要応答事象に含まれる可能性のあるグループAおよびグループBをユーティリティオペレータが選択したことを示す。1つ以上のグループが選択されると、合計領域3465は、適切な情報で埋められる。I/O要素3404において、合計領域3465は、グループAおよびグループBが選択されたことを示すとともに、合計ユニットが1005であり、準備完了ユニットが791であり、割合が79%であることを示す。1つ以上のグループが選択された後、提出要求要素3466は、ユーティリティオペレータが需要応答事象を要求するために選択要素3466を選択することができることをユーティリティオペレータに知らせるために、任意の好適な方法(たとえば、色の変更)で変化し得る。オペレータが提出要求要素3466を選択すると、ユーティリティポータルは、
図34EのI/O要素3405を示し得る。
【0350】
I/O要素3405は、グループAおよびBが稼働中需要応答領域3470に向けて下方へ移動されたこと、およびグループAおよびBの利用可能性ステータス3458が利用可能から予定済みに変更されたことを示す。加えて、グループAおよびBは、もはや同じ日付および事象期間について需要応答事象に含むために選択され得ない。これらの非選択可能性は、たとえば、部分的にフェードアウトするなどを含む、いくつかの方法で示され得る。稼働中需要応答領域3470は、各稼働中もしくはスケジュール需要応答事象についての統計情報3471(たとえば、合計ユニット、確認済みユニット、および割合)、日付および事象期間情報3472、ならびにステータス3473を含み得る。統計情報3471は、ユニットの合計数が1005で同じであること、および確認済みユニットの数が856であることを示している。なお、確認済みユニットの数は準備完了ユニットの数よりも大きい(I/O要素3404の合計領域3465に示されるように)。これは、提出要求要素3466が選択されてから追加のユニットが需要応答事象への参加能力を確認したためであり得る。ステータス3473は、ステータスが「実行中」に変更される、現在の時間が日時に一致するまで需要応答が「予定済み」と示し得る。この変更は、
図34FのI/O要素3406に示される。
【0351】
ここでI/O要素3406を参照すると、利用可能性欄3458に示される情報は、需要応答事象が実際に実行されると「予定済み」から「実行中」へ変更される。稼働中需要応答領域3470に示される統計情報3471は、需要応答がひとたび開始されると不変の状態を維持し得る。他の実施形態において、需要応答事象に参加しているユニットの数に関連付けられたリアルタイム情報が領域3470において提供され得る。
【0352】
以前の需要応答領域3480は、1つ以上の以前に実施された需要応答事象に関するデータを含み得る。領域3480は、以前に実行された需要応答事象の各々についての統計ユニット情報3481、日付および事象期間3482、および統計実行時間情報3483を含み得る。2つの以前に実行された需要応答事象3485および3486が示される。需要応答事象が既に実施されたことから、領域3480に示される統計情報は方向を決定づけるものとなり得る。たとえば、統計ユニット情報3481は、需要事象のために選択されたグループに関連付けられたユニットの合計数、需要事象に参加したユニットの数、および参加の割合を特定し得る。一部の実施形態において、ユニットが参加者としてカウントされるためには、ユニットは全事象期間にわたって実行されたものでなければならない。たとえば、ユニットが参加を開始したが、その後脱落した場合(たとえば、顧客の使用による)、そのユニットは参加統計には含まれない。他の実施形態において、ユニットは、ユニットが需要応答事象の受け取りを確認した後、および需要応答の継続期間中にオンラインであり続けなくとも参加者としてカウントされ得る。ユニットが参加ユニットとして識別されるかどうかを判定するために任意の好適な規則が適用され得ることが理解される。
【0353】
統計実行時間情報3483は、需要応答の実施によって実現される、実際のエネルギー節約もしくは相対的なエネルギー節約の表示を提供し得る。I/O要素3406は、需要応答の結果として移行もしくは節約される時間の形式で相対的なエネルギー節約を示す。特に、需要応答3485について、グループAおよびBについての蓄積した実行時間は、需要応答で動作した場合には1429時間となる。需要応答が実施されなかった場合、2210時間の蓄積時間がグループAおよびBについて必要となり得た。したがって、需要応答3485を実施することにより、35%の減少が実現された。減少は、需要応答期間において移行したエネルギーを言う。望まれる場合、オペレータは、たとえば
図34GのI/O要素3407に示されるように、グループ特定統計情報を見るために1つ以上の需要事象を拡大し得る。他の実施形態において、統計情報は、電力移行節約をkWhもしくはMWhで示すことができる累積統計を含み得る。
【0354】
一部の実施形態において、ユーティリティポータルは、需要応答事象が呼び出された場合にどの程度のエネルギーを節約することができるかを示し得る。エネルギー節約は、需要応答期間においてどの程度のエネルギーが移行されたかを言うものであり、必ずしもエネルギーの純粋な節約量をいうものではないことが理解される。エネルギー節約は、予測された合計エネルギー減少、予測された現在のエネルギー減少、実際の現在のエネルギー減少、予測された現在のエネルギー減少の合計、実際の現在のエネルギー減少の合計としてユーザーに提示され得る。これらの実施形態のさまざまな局面は、
図29Aおよび
図29Bを伴う記載に関連して上で記載された。ここで
図36AのI/O要素3600を見ると、予測されたエネルギー節約に基づいて選択されたグループを提供するユーティリティポータルの例示的な例が提供される。
【0355】
I/O要素3600は、ここでスケジュールモジュール3622についてユーティリティ動作パラメータ領域3630を追加している点を除き、多くの局面において
図34Aから
図34GのI/O要素と類似している。I/O要素3600は、スケジューリング領域3650を保持し得て、これはスケジューリング領域3450(
図34C)と同じもしくは同様の局面を表現し得る。稼働中需要応答領域および過去の需要応答領域などの他の領域は、I/O要素3600に含まれ得るが、図面が過密となることを避けるために省かれた。ユーティリティ操作パラメータ3630は、エネルギー生成容量欄3632、エネルギー需要プロフィールの入力要素3634、およびグラフ3640を含み得る。ユーティリティオペレータは、欄3632にユーティリティのエネルギー生成容量を入力し得る。ここに入力された値は、最大エネルギー生成3642とラベル付けされた破線として表示され得る。他の実施形態において、欄3632に入力された値は、エネルギー生成容量の部分集合であり得る。この値は、需要応答プログラムに参加しているネットワーク制御サーモスタットの数、または顧客の部分照合に対してどの程度の電力をユーティリティが割り当てたいのかに基づいて選択され得る。
【0356】
オペレータは、エネルギー需要プロフィールをアップロードもしくは定義するためにエネルギー需要プロフィール3634を入力することができる。
図36Bから
図36Dと共により詳細に記載される一実施形態において、エネルギー需要プロフィールは、所与の日もしくは所与の日の特定の期間についてのユーティリティ会社が計画したエネルギー消費であり得る。
図36Eから
図36Gと共により詳細に記載される他の実施形態において、エネルギー需要プロフィールは、リアルタイムのエネルギー消費と計画されたエネルギー消費とを合わせたものを含み得る。エネルギー需要プロフィールは、任意の数の好適な方法で提供され得る。1つの手法において、ユーザーは、エネルギー消費データを含むファイルをアップロードし得る。このファイルがアップロードされると、エネルギー管理システム130は、グラフ3640においてプロフィール3644として示される、エネルギー需要プロフィールのグラフ表示を生成するために、データを抽出し得る。他の手法において、プロフィール3644を作成するために必要なデータを自動的に抽出するAPIが存在し得る。
【0357】
グラフ3640は、所与の日もしくは所与の日のうちの期間についてのユーティリティ会社のエネルギー位置についての比較的正確な評価をユーティリティオペレータに提供し得る。グラフ3640に示されるように、オペレータは、期間t
1とt
2との間で最大エネルギー生成を超えるようにエネルギー需要プロフィール3644が計画されていることを見ることができる。その期間におけるエネルギー需要を減少させるために、オペレータは需要応答を要求することができる。ユーティリティオペレータは、可能な需要応答事象を構築するためにスケジュール領域3650に示されるグループのうちの1つ以上を選択し得て、各選択されたグループについて、グラフ3640は、需要応答エネルギー消費プロフィール(
図36Aには示されていない)を表示し得る。需要応答エネルギー消費プロフィールはI/O要素3640に示されておらず、これは需要事象に含む可能性のためにグループが選択されなかったためである。どのグループもしくは複数のグループが選択されたかに応じて異なる需要応答エネルギー消費プロフィールを示す例が、
図36Bから
図36Dに示され、記載される。
【0358】
図36Bから
図36Dの各々は、大きく単純化されたI/O要素3601から3603をそれぞれ示し、これらはどのグループもしくは複数のグループが選択されるか、および対応するグラフを示す。
図36Bから
図36Dに示されていないが、グラフは、ユーティリティポータルの一部として含まれ得るとともに、たとえば、I/O要素3600のグラフ3640を表現するものであり得る。これらの図面は、エネルギー需要プロフィールおよび最大エネルギー生成が固定されているという推定に基づいて描かれている。I/O要素3601は、グループAが選択されていることを示しているが、その需要応答プロフィール3646は(最大エネルギー生成の超過を超えることを回避するために)十分なエネルギーを移行しなかった。I/O要素3602は、グループAおよびBが選択されていることを示しているが、需要応答プロフィール3646は十分なエネルギーを移行するのに十分ではない。I/O要素3603は、グループA、B、およびCが選択されていることを示しており、需要応答エネルギープロフィール3646がユーティリティオペレータが満足する十分なエネルギーを移行していることを示している。選択されたグループA、B、およびCの組み合わせが十分であることを確認すると、オペレータはこれらのグループを使用して需要応答を要求し得る。
【0359】
図36Eから
図36Gの各々は、大きく単純化されたI/O要素3604から3606をそれぞれ示し、リアルタイムのエネルギー消費と予測されたエネルギー消費との組み合わせを表わすエネルギー需要プロフィールを示す。要素3604から3606に示されるエネルギー需要プロフィールは、要素3401から3403に示されるものと異なっており、これは、これらのエネルギー需要プロフィールがリアルタイムのエネルギー消費データを組み込んでおり、ユーティリティ会社によって提供される負荷の比較的正確な描写をユーティリティオペレータに提供しているためである。
図36Eから
図36Gに示されていないが、グラフは、ユーティリティポータルの一部として含まれ得るとともに、たとえば、I/O要素3600のグラフ3640を表現し得る。I/O要素3604から3606の各々は、エネルギー需要プロフィール、最大エネルギー生成、ボックス3648における現在の時間、およびタイマー要素3649を示しており、タイマー要素3649はエネルギー需要プロフィール上の現在の時間位置を示す。
【0360】
I/O要素3604において、エネルギー需要プロフィールは、ボックス3648において示される時間(たとえば、10:05)において最大エネルギー生成を大きく下回る状態で示されている。タイマー要素3649は、現在のエネルギー消費が位置3650にあることを示している。しかしながら、I/O要素3604に示されるように、エネルギー需要プロフィールは、需要の段階変化による増加を経験する。ボックス3648に示される時間(たとえば、10:50)において、タイマ要素3649は位置3651にあり、プロフィールは、エネルギー需要が最大エネルギー生成を超え得ることを示している。このグラフをみることにより、またはエネルギー管理システム130から電子メールもしくはプッシュ通知を受け取ることにより、ユーティリティオペレータは、需要応答を開始することを決定し得る。オペレータは、上記の1つ以上のグループを選択し、需要応答を要求し得る。他の手法において、オペレータは、ユーティリティパートナーが代わりに需要応答を実行することを要求し得る(
図37と合わせて以下により詳細に記載される)。例示的な目的のために、オペレータが需要応答を12:00から6:00に予定していると推定される。I/O要素3606は、予定された需要応答に基づいてエネルギー消費の需要応答プロフィールを示し、可能性のある過剰消費事象が回避されたことをユーティリティオペレータに示す。
【0361】
図37は、実施形態に係る、要求モジュール3726を有するユーティリティポータルの例示的なI/O要素3700を示す。要求モジュール3726は、ユーティリティオペレータに対し、ユーティリティ会社のユーティリティパートナーからエネルギー減少を要求するオプションを提供する。ユーティリティパートナーは、たとえば、エネルギー管理システムを操作する組織であり得る。この実施形態において、エネルギー管理システム130は、需要応答事象のためにどの需要応答プログラムの参加者が選択されるかを判定する。ユーティリティ会社は、要求された需要応答に属する任意の好適な数のパラメータを提供し得るが、システム130は最終的にこれらのパラメータに基づいてどのネットワーク制御サーモスタットが需要応答を実施するよう命令されるかについて担当する。パラメータは、たとえば、所望のエネルギー減少量3730、日付3732、および期間3734を含み得る。他のパラメータは、パラメータ領域3729において定義され得るが、図面が過密になることを回避するために示されていない。エネルギー減少量は、時間移行されるエネルギーの量に等しく、必ずしも全体的な純粋な減少ではない。これは、機関3734に適用されるエネルギーの減少である。
【0362】
他のパラメータの例は、需要応答参加者間の優先的な好みを含み得る。一部の需要応答プログラムにおいて、顧客はプログラムの複数の層のうちの1つに選択的に関与し得る。たとえば、1つの層は、他の層よりも大きな金銭的インセンティブを有し得る。他の例として、1つの層は、他の層よりも大きな需要応答事象への参加を許容し得る。ユーティリティ会社は、1つの層を第1の優先、他の層を第2の優先として考慮し得る。一部の実施形態において、エネルギー管理システム130は、たとえば、顧客の在室、需要応答事象への参加など、任意の好適な基準に基づいて層を定義し得る。
【0363】
要求サマリー領域3735は、パラメータ領域3729にユーザーによって選択もしくは入力されたパラメータを示し得る。示されるように、パラメータは、3月25日の午後12時から午後6時における2MWhのエネルギー減少を含む。オペレータは、要素3736を選択することにより、これらのパラメータでの需要応答を要求することができる。要素3736が選択された後、パラメータは、エネルギー管理システム130に送信され得て、要求をどのようにして満たすことができるかが判定される。判定を行った後、I/O要素3700は、解決法領域3760に解決法を提示し得る。任意の好適な情報が解決法領域3760に表示され得る。たとえば、領域3760は、どの程度のエネルギーを減少させることができるかをボックス3762において特定し、日付をボックス3764において特定し、期間をボックス3766において特定する。
【0364】
解決法領域3760は、オペレータが要素3768を選択することによって需要要求を確認した場合にどのグループもしくは複数のグループが要求された需要応答事象に参加し得るかを示し得る。グループA、B、およびCが示され、各々についてどの程度のエネルギーが節約されるか、合計ユニット、準備完了ユニット、および割合が示される。オペレータは、要素3768を選択する前にいずれかのグループを選択解除もしくは選択するオプションを有し得る。グループが選択解除された場合、ボックス3762を埋める情報は、その変更を反映するように更新され得る。
【0365】
図38は、実施形態に係る、提案モジュール3822を有するユーティリティポータルの例示的なI/O要素3800を示す。提案モジュール3828は、ユーティリティオペレータに対し、エネルギー管理システム13によってどの程度の需要応答事象が現在提案されているかについての表示を提供する。提案需要応答事象は、1つ以上の需要事象を実行するオプションを有していることをユーティリティ会社に提案する方法として、ユーティリティポータルにおいて示され得る。3つの提案された需要応答事象の例が提案領域3830に示される。オペレータは、提案された需要事象のうちの1つ以上を選択し、選択された提案についての需要応答事象を開始するために要素3840を選択し得る。他の実施形態において、提案された需要事象は、ユーティリティオペレータによって具体的にキャンセルされない限り自動的に実行され得る。
【0366】
実施形態についての完全な理解を提供するために、上の記載で特定の詳細が与えられた。しかしながら、実施形態はこれらの特定の詳細が無くとも実施され得ることが理解される。たとえば、不必要な詳細によって実施形態が不明確とならないように、回路はブロック図で示され得る。他の場合において、周知の回路、処理、アルゴリズム、構造、および技術が、実施形態が不明確となることを回避するために不必要な詳細なしに示され得る。さらに、実施形態は、2012年9月30日に出願された米国特許出願第13/632,118号、2012年9月30日に出願された米国特許出願第13/632,093号、2012年9月30日に出願された米国特許出願第13/632,028号、2012年9月30日に出願された米国特許出願第13/632,041号、2012年9月30日に出願された米国特許出願第13/632,070号、2012年9月21日に出願された米国特許仮出願第61/704,437号、2012年1月3日に出願されたPCT出願第PCT/US12/20026号、および2012年1月3日に出願されたPCT出願第PCT/US12/00007号に記載されたシステム、方法、装置などの一部もしくはすべてを含み得て、これらの全ては、その全体があらゆる目的のために本願明細書において引用により援用される。
【0367】
上記の技術、ブロック、ステップ、および手段の実施は、さまざまな方法で行なわれ得る。たとえば、これらの技術、ブロック、ステップ、および手段は、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせにより実施され得る。ハードウェアでの実施については、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジック装置(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、上記の機能を行なうために設計された他の電子ユニット 作る、および/またはこれらの組み合わせにおいて、処理ユニットが実施され得る。
【0368】
また、実施形態は、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、またはブロック図として描かれる処理として記載され得る。フローチャートは動作を逐次処理として記載し得るが、動作の多くは並列もしくは同時に行われ得る。加えて、動作の順序は再配置され得る。処理は、動作が完了した時に終了するが、図に含まれていない付加的なステップを有し得る。処理は、方法、関数、手順、サブルーチン、サブプログラムに対応し得る。処理が関数に対応する場合、その終了は、関数を呼び出し関数もしくはメイン関数に返すことに対応する。
【0369】
さらにまた、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、スクリプト言語、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、および/またはこれらの任意の組み合わせによって実施され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、スクリプト言語、および/またはマイクロコードで実施された場合、必要なタスクを行なうためのプログラムコードもしくはコードセグメントが記憶媒体などの機械読取可能な媒体に記憶され得る。コードセグメントまたはマシン実行可能命令は、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、パッケージソフト、スクリプト、クラス、もしくは命令の任意の組み合わせ、データ構造、および/またはプログラム文を表わし得る。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、および/またはメモリ内容を送信および/または受信することによって他のコードセグメントもしくはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク 送信などを含む任意の好適な手段を介して、受け渡し、転送、または送信され得る。
【0370】
本開示の原理は特定の装置および方法と結び付けて上に記載されたが、この記載は例示のみであって本教示の範囲を限定するものではないことが明確に理解される。