特許第6397037号(P6397037)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6397037
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】可撓性弁を有する可撓性容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 30/24 20060101AFI20180913BHJP
【FI】
   B65D30/24 Z
【請求項の数】11
【全頁数】65
(21)【出願番号】特願2016-550692(P2016-550692)
(86)(22)【出願日】2014年11月6日
(65)【公表番号】特表2016-533986(P2016-533986A)
(43)【公表日】2016年11月4日
(86)【国際出願番号】US2014064280
(87)【国際公開番号】WO2015069856
(87)【国際公開日】20150514
【審査請求日】2016年4月26日
(31)【優先権主張番号】61/900,508
(32)【優先日】2013年11月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドナルド コックス
(72)【発明者】
【氏名】ケン マグワイア
(72)【発明者】
【氏名】スコット スタンリー
(72)【発明者】
【氏名】リー アレント
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー ラパッチ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ヨウ
(72)【発明者】
【氏名】マルク ブルジョア
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ レスター
(72)【発明者】
【氏名】コリー ガンナーソン
【審査官】 西山 智宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−036212(JP,A)
【文献】 特開平11−193039(JP,A)
【文献】 特開2006−044714(JP,A)
【文献】 特開平10−007159(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3089141(JP,U)
【文献】 特表昭63−502421(JP,A)
【文献】 特表2011−521862(JP,A)
【文献】 特開2001−192045(JP,A)
【文献】 特開2002−160744(JP,A)
【文献】 特開2006−206063(JP,A)
【文献】 米国特許第04163509(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D30/00−33/38
B65D75/00−77/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使い捨ての起立可撓性容器であって、前記可撓性容器は、
複数の構造的支持部材を含む構造的支持フレームであって、前記構造的支持部材の各々は大気圧以上の圧力で膨張材料により満たされた膨張構造的支持容積を含み、前記構造的支持フレームは前記可撓性容器が起立するように前記可撓性容器を支持する、構造的支持フレームと、
少なくとも1つの製品容積と、
少なくとも1つの可撓性弁であって、
前記可撓性弁は前記製品容積から流動性製品を分配するための流路を含み、前記流路は前記膨張材料により膨張された膨張可能容積である、少なくとも1つの張力生成要素を含み、
前記可撓性弁は、前記製品容積内に臨界圧力増加と同等以上の圧力が存在するときに自動的に開き、前記流路から前記流動性製品を分配し、
前記可撓性弁は、前記製品容積内に前記臨界圧力増加よりも小さい圧力が存在する際に自動的に閉じ、
前記可撓性弁は、前記流動性製品についてサックバック効果を有し、前記サックバック効果は前記製品容積内の圧力が前記臨界圧力を下回ったときに前記張力生成要素から前記流路内における張力の勾配により生じることを特徴とする、可撓性容器。
【請求項2】
少なくとも1つの構造的支持フレームを更に含む、請求項1に記載の可撓性容器。
【請求項3】
前記臨界圧力増加が0Pa〜90,000Paゲージ圧である、請求項1又は2に記載の可撓性容器。
【請求項4】
ディスペンサを更に含み、前記可撓性弁は、前記製品容積内に前記臨界圧力増加と同等以上の圧力が存在するときにディスペンサを自動的に開かせ、前記製品容積内に前記臨界圧力増加よりも小さい圧力が存在する際に自動的に閉じさせる、請求項1から3のいずれか一項に記載の可撓性容器。
【請求項5】
前記可撓性弁は、前記製品容積と、前記可撓性容器の外側の環境と、の間に選択的な連通をもたらし、前記可撓性弁は、前記可撓性容器を変形させる操作によって選択的に開閉する、請求項4に記載の可撓性容器。
【請求項6】
前記張力生成要素が、相対する第1膨脹可能容積と第2膨脹可能容積とを含み、それらの間に、流動性製品が分配され得る流路を画定する、請求項1から5のいずれか一項に記載の可撓性容器。
【請求項7】
前記可撓性弁は、構造的支持容積と隣接し、少なくとも1つの膨脹可能容積は、前記構造的支持容積に隣接するように位置している、請求項1から5のいずれか一項に記載の可撓性容器。
【請求項8】
前記張力生成要素の少なくとも1つは、1つ以上の構造的支持容積と流体連通している、請求項7に記載の可撓性容器。
【請求項9】
前記製品容積内に収容された流動性製品を更に含み、
前記流動性製品は、前記容器の臨界圧搾力と同等以上の力が前記容器にかけられたとき、又は前記臨界圧力増加と同等以上の圧力が前記製品容積内に存在するときに、前記ディスペンサによって分配される、請求項に記載の可撓性容器。
【請求項10】
擦ると香りが出るステッカー、接着性香料供給手段、印刷されたPMC、擦ると香りが出るインク、又は別個の販促品の少なくとも1つを含む、製品感覚経験を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の可撓性容器。
【請求項11】
前記可撓性弁は、初期密封封止部を更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の可撓性容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、容器に関し、詳細には、可撓性弁を有する、可撓性材料から製造される容器に関する。
【背景技術】
【0002】
流動性製品としては、液体製品及び/又は注ぎ可能な固体製品が含まれる。様々な実施形態では、容器は、1つ以上の流動性製品を受容、収容、分配するために使用され得る。そして、様々な実施形態では、容器は、個々の物品又は製品の別々に包装された部分を受け、収容し及び/又は分配するために使用され得る。容器は、1つ以上の製品容積を備えることができる。製品容積は、1つ以上の流動性製品で充填されるように構成され得る。容器は、容器の製品容積が充填されるときに、流動性製品を受ける。所望の容量まで充填されると、容器は、流動性製品が分配されるまで流動性製品をその製品容積内に収容するように構成され得る。容器は、流動性製品の周囲に隔壁を提供することで、流動性製品を収容する。隔壁は、流動性製品が製品容積から流出するのを防止する。隔壁は、容器の外部環境から流動性製品を保護することもできる。充填された製品容積は、キャップ又は封止によって典型的に閉鎖される。容器は、容器の製品容積に収容される1つ以上の流動性製品を分配するように構成され得る。分配されると、最終使用者は、適宜、流動性製品を消費、適用、又は使用することができる。様々な実施形態では、容器は再充填及び再使用されるように構成されてもよく、又は容器は単回の充填後若しくは更に単回の使用後に処分されるように構成されてもよい。容器は、流動性製品を、目的通りに、破壊を伴うことなく、受け、収容し、及び分配することができるように、十分な構造的一体性を有して構成されなければならない。
【0003】
流動性製品のための容器は、取り扱われ、販売用にディスプレイされ、使用状態にされ得る。容器は、作製、充填、装飾、包装、輸送、及び開封される際に、多くの異なる方法で取り扱われ得る。容器は、機械及び人によって取り扱われる際、設備及び車両によって移動させられる際、他の容器及び様々な包装材料と接触する際に、広範囲の外力及び環境条件を経験する場合がある。流動性製品のための容器は、目的通りに、破壊を伴うことなく、これらの方法のいずれかで、又は当該技術分野において既知の任意の他の方法で取り扱われ得るように、十分な構造的一体性を有して構成されなければならない。
【0004】
容器はまた、購入用に提供される際に、多くの異なる方法で販売用にディスプレイされ得る。容器は、個々の商品として販売用に提供されるか、又は商品を共に形成する1つ以上の他の容器又は製品と共に包装され得る。容器は、二次包装あり又はなしで、一次包装として販売用に提供され得る。容器が販売用にディスプレイされるときに、記号、グラフィック、ブランディング、及び/又は他の視覚的な要素を表示するように、容器は装飾され得る。容器は、店舗の棚に横にするか若しくは起立させて、商品化ディスプレイに提示させて、ディスプレイハンガーに吊り掛けて、又はディスプレイラック若しくは自動販売機に装入させて、販売用にディスプレイされるように構成され得る。流動性製品のための容器は、目的通りに、破壊を伴うことなく、これらの方法のいずれかで又は当該技術分野において既知の任意の他の方法で容器をディスプレイすることができる構造で、構成されなければならない。
【0005】
容器はまた、容器の最終使用者によって、多くの異なる方法で使用状態にされ得る。容器は、最終使用者によって保持及び/又は把持されるように構成され得、したがって、容器は、人間の手に合わせて適切にサイズ決定及び成形されなければならず、この目的のために、容器は、例えばハンドル及び/又は把持面などの、有用な構造的特性を備えることができる。容器は、支持面に横にするか若しくは起立させて、フック若しくはクリップなどの突起部に若しくは突起部から吊り下げて、又は製品ホルダーに支持されて、若しくは(再充填可能若しくは再装填可能な容器のために)再充填若しくは再装填場所に位置決定されて、保存され得る。容器は、これらの保存場所のいずれかで、又はユーザーによって保持されて、流動性製品を分配するように構成され得る。容器は、重力、及び/又は圧力、及び/又はポンプ若しくはストローなどの分配機構を使用することにより、又は当該技術分野において既知の他の種類のディスペンサを使用することにより、流動性製品を分配するように構成され得る。いくつかの容器は、販売者(例えば販売業者又は小売業者)又は最終使用者によって、充填及び/又は再充填されるように構成され得る。流動性製品のための容器は、目的通りに、破壊を伴うことなく、これらの方法のいずれかで又は当該技術分野において既知の任意の他の方法で容器を使用することができる構造で、構成されなければならない。容器はまた、様々な方法で、廃棄及び/又はリサイクル可能材料として、最終使用者によって処分されるように構成され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
流動性製品のための容器の従来の1つのタイプは、固体材料から作製される剛性容器である。従来の剛性容器の例としては、成型プラスチックボトル、ガラス瓶、金属缶、段ボール箱等が含まれる。これら従来の剛性容器は良く知られており、かつ一般に有用であるが、それらの設計はいくつかの注目に値する問題を提示している。
【0007】
第1に、流動性製品のためのいくつかの従来の剛性容器は、作製に費用がかかる場合がある。いくつかの剛性容器は、1つ以上の固体材料を成形するプロセスよって作製される。他の剛性容器は、相変化プロセスによって作製され、この相変化プロセスでは、容器材料が(軟化/溶融させるために)加熱され、続いて成形され、そして(硬化/凝固させるために)冷却される。どちらの種類の作製も、エネルギー集約的なプロセスであり、これらのプロセスは、複雑な設備を必要とする場合がある。
【0008】
第2に、流動性製品のためのいくつかの従来の剛性容器は、相当量の材料を必要とする場合がある。支持面に起立するように設計される剛性容器は、容器が充填されるときに容器を支持する程度の厚さの固体壁を必要とする。これは、相当量の材料を必要とする場合があり、結果として、容器のコストを増加させ、容器の処分の難しさの原因となる場合がある。
【0009】
第3に、流動性製品のためのいくつかの従来の剛性容器は、装飾が困難な場合がある。いくつかの剛性容器のサイズ、形状(例えば曲面)及び/又は材料は、容器の外側面上へ直接プリントすることを困難にする。ラベル付けは、追加的な材料及び加工を必要とし、装飾のサイズ及び形状を限定する。オーバーラッピングは、より大きな装飾領域を提供するが、多くの場合相当な費用をかけた、追加的な材料及び加工を同様に必要とする。
【0010】
第4に、流動性製品のためのいくつかの従来の剛性容器は、特定の種類の損傷を受けやすい場合がある。剛性容器が粗面に押しつけられる場合には、容器がすり減る場合があり、結果として、容器上の印刷を不鮮明にすることがある。剛性容器が硬質な物体に押しつけられる場合には、容器が凹む場合があり、結果として見苦しくなることがある。そして、剛性容器が落下する場合には、容器が破損する場合があり、結果として、容器の流動性製品を喪失させることがある。
【0011】
第5に、従来の剛性容器のいくつかの流動性製品は、分配が困難な場合がある。最終使用者が容器の流動性製品を分配するために剛性容器を押しつぶすとき、容器を変形させるために、最終使用者は剛性の側部の抵抗に打ち勝たなければならない。いく人かの使用者は、その抵抗に容易に打ち勝つ手の力を欠くことがあり、これらの使用者は、所望の量の流動性製品より少なく分配する恐れがある。他の使用者は、容器を変形させる度合いを容易に制御することができないために、非常に大きな手の力を適用することが必要な場合があり、これらの使用者は、所望の量の流動性製品より多く分配する恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示は、可撓性材料から作製される容器の様々な実施形態を説明する。これらの容器は可撓性材料から作製されるので、従来の剛性容器と比較したとき、これらの容器は、費用をかけずに作製され得、材料を低減することができ、装飾がより容易であり得る。第1に、可撓性材料の(シート形態から完成品までの)変換は、剛性材料の(バルク形態から完成品までの)形成より、必要なエネルギー及び複雑性が一般に少ないので、これらの容器は、より安価に作製することができる。第2に、これらの容器は、従来の剛性容器で使用される厚い固体壁の使用を必要としない新規な支持構造によって構成されるので、材料を低減することができる。第3に、可撓性容器は可撓性材料から作製され、可撓性材料は、容器に形成される前に、印刷され及び/又は適合性のあるウェブとして装飾され得るので、これらの可撓性容器は印刷及び/又は装飾がより容易であり得る。第4に、可撓性材料は、容器の外面を、面及び物体と接触するときに変形させ続いて元に戻るようにするので、これらの可撓性容器は、すり減り、凹み及び破裂しにくくなり得る。第5に、可撓性容器の側部が、人間の手によってより容易にかつ制御可能に押しつぶされ得るので、これらの可撓性容器内の流動性製品は、より確実にかつ綿密に分配され得る。本開示の容器は可撓性材料から作製されるが、容器は、目的通りに、破壊を伴うことなく、流動性製品を受け、収容し、分配することができるように、十分な構造的一体性を有して構成され得る。また、これらの容器は、破壊を伴うことなく、取り扱いによる外力及び環境条件に耐えることができるように、十分な構造的一体性を有して構成され得る。更に、これらの容器は、目的通りに、破壊を伴うことなく、ディスプレイでき使用され得る構造を備えるものとして構成され得る。
【0013】
特に、本開示は、容器への臨界圧搾力、又は容器内の臨界圧力増加未満において閉じている、可撓性弁を有する可撓性材料から作製された容器の様々な実施形態を記載する。臨界圧搾力を超えて製品容積を低減させるように、容器を操作すると、臨界圧力増加が達成されて、製品の分配が可能となる。様々な実施形態における流動性製品は、これらの様々な実施形態における弁が、蓋又は他の封止機構を開閉するために両手を使うことを必要とし得る従来的な剛性容器とは異なり、ユーザーが片手で容器を把持し、流動性製品を分配し、容器を元の状態に戻すことを可能とするような、圧搾して開く構成を有し得るために、分配がより容易であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1A】起立可撓性容器の一実施形態の正面図を例示する。
図1B図1Aの起立可撓性容器の側面図を例示する。
図1C図1Aの起立可撓性容器の上面図を例示する。
図1D図1Aの起立可撓性容器の底面図を例示する。
図1E】非対称な構造支持フレームを含む、図1Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図1F】内部構造支持フレームを含む、図1Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図1G】外部構造支持フレームを含む、図1Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図2A】錐台状の全体形状を有する構造的支持フレームを有した起立可撓性容器の上面図を例示する。
図2B図2Aの容器の正面図を例示する。
図2C図2Aの容器の側面図を例示する。
図2D図2Aの容器の等角図を例示する。
図2E】非対称な構造支持フレームを含む、図2Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図2F】内部構造支持フレームを含む、図1Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図2G】外部構造支持フレームを含む、図2Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図3A】角錐状の全体形状を有する構造的支持フレームを有する起立可撓性容器の上面図を例示する。
図3B図3Aの容器の正面図を例示する。
図3C図3Aの容器の側面図を例示する。
図3D図3Aの容器の等角図を例示する。
図3E】非対称な構造支持フレームを含む、図3Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図3F】内部構造支持フレームを含む、図3Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図3G】外部構造支持フレームを含む、図3Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図4A】三角柱状の全体形状を有する構造的支持フレームを有する起立可撓性容器の上面図を例示する。
図4B図4Aの容器の正面図を例示する。
図4C図4Aの容器の側面図を例示する。
図4D図4Aの容器の等角図を例示する。
図4E】非対称な構造支持フレームを含む、図4Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図4F】内部構造支持フレームを含む、図4Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図4G】外部構造支持フレームを含む、図4Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図5A】正方柱状の全体形状を有する構造的支持フレームを有する起立可撓性容器の上面図を例示する。
図5B図5Aの容器の正面図を例示する。
図5C図5Aの容器の側面図を例示する。
図5D図5Aの容器の等角図を例示する。
図5E】非対称な構造支持フレームを含む、図5Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図5F】内部構造支持フレームを含む、図5Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図5G】外部構造支持フレームを含む、図5Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図6A】五角柱状の全体形状を有する構造的支持フレームを有した起立可撓性容器の上面図を例示する。
図6B図6Aの容器の正面図を例示する。
図6C図6Aの容器の側面図を例示する。
図6D図6Aの容器の等角図を例示する。
図6E】非対称な構造支持フレームを含む、図6Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図6F】内部構造支持フレームを含む、図6Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図6G】外部構造支持フレームを含む、図6Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図7A】円錐状の全体形状を有する構造的支持フレームを有した起立可撓性容器の上面図を例示する。
図7B図7Aの容器の正面図を例示する。
図7C図7Aの容器の側面図を例示する。
図7D図7Aの容器の等角図を例示する。
図7E】非対称な構造支持フレームを含む、図7Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図7F】内部構造支持フレームを含む、図7Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図7G】外部構造支持フレームを含む、図7Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図8A】円柱状の全体形状を有する構造的支持フレームを有した起立可撓性容器の上面図を例示する。
図8B図8Aの容器の正面図を例示する。
図8C図8Aの容器の側面図を例示する。
図8D図8Aの容器の等角図を例示する。
図8E】非対称な構造支持フレームを含む、図8Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図8F】内部構造支持フレームを含む、図8Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図8G】外部構造支持フレームを含む、図8Aの起立可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図9A】正方形状の全体形状を有した、自立型可撓性容器の一実施形態の上面図を例示する。
図9B図9Aの可撓性容器の端面図を例示する。
図9C】非対称な構造支持フレームを含む、図9Aの自立型可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図9D】内部構造支持フレームを含む、図9Aの自立型撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図9E】内部構造支持フレームを含む、図9Aの自立型可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図10A】三角形状の全体形状を有した、自立型可撓性容器の一実施形態の上面図を例示する。
図10B図10Aの可撓性容器の端面図を例示する。
図10C】非対称な構造支持フレームを含む、図10Aの自立型可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図10D】内部構造支持フレームを含む、図10Aの自立型可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図10E】内部構造支持フレームを含む、図10Aの自立型可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図11A】円形状の全体形状を有した、自立型可撓性容器の一実施形態の上面図を例示する。
図11B図11Aの可撓性容器の端面図を例示する。
図11C】非対称な構造支持フレームを含む、図11Aの自立型可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図11D】内部構造支持フレームを含む、図11Aの自立型可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図11E】内部構造支持フレームを含む、図11Aの自立型可撓性容器の別の実施形態の斜視図を例示する。
図12A】プッシュ−プル型ディスペンサの等角図を例示する。
図12B】押し上げ式キャップを備えたディスペンサの等角図を例示する。
図12C】ねじ式キャップを備えたディスペンサの等角図を例示する。
図12D】回転可能型ディスペンサの等角図を例示する。
図12E】キャップを備えたノズル型ディスペンサの等角図を例示する。
図13A】ストローディスペンサの等角図を例示する。
図13B】蓋を備えたストローディスペンサの等角図を例示する。
図13C】跳ね上げ式ストローディスペンサの等角図を例示する。
図13D】咬合バルブを備えたストローディスペンサの等角図を例示する。
図14A】ポンプ型ディスペンサの等角図を例示する。
図14B】ポンプスプレー型ディスペンサの等角図を例示する。
図14C】トリガスプレー型ディスペンサの等角図を例示する。
図15】弁を含む非恒久的容器の様々な要素のブロック図を例示する。
図16】2つの膨脹可能な容積及び流路を有する可撓性弁の上面図を例示する。
図17】湾曲した流路を有する可撓性弁、及び製品感覚経験サンプリング機構を備える非恒久的容器の等角図を例示する。
図18】初期気密封止部を含む、可撓性弁を含む、非恒久的容器の等角図を例示する。
図19】接続装置を介して二次供給装置へと接続された非恒久的容器の等角図を例示する。
図20A】二次供給装置と共に使用するように適合された非恒久的装置の等角図を例示する。
図20B】二次供給装置に挿入された、図20Aに示される非恒久的容器の等角図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示は、可撓性材料から作製される容器の様々な実施形態を説明する。これらの容器は可撓性材料から作製されるので、従来の剛性容器と比較したとき、これらの容器は、費用をかけずに作製され得、材料を低減することができ、装飾がより容易であり得る。第1に、可撓性材料の(シート形態から完成品までの)変換は、剛性材料の(バルク形態から完成品までの)形成より、必要なエネルギー及び複雑性が一般に少ないので、これらの容器は、より安価に作製することができる。第2に、これらの容器は、従来の剛性容器で使用される厚い固体壁の使用を必要としない新規な支持構造によって構成されるので、材料を低減することができる。第3に、容器の可撓性材料は、容器に形成される前に、容易に印刷され得るので、これらの可撓性容器は装飾がより容易であり得る。第4に、可撓性材料は、容器の外面を、面及び物体と接触するときに変形させ続いて元に戻るようにするので、これらの可撓性容器は、すり減り、凹み及び破裂しにくくなり得る。第5に、可撓性容器の側部が、人間の手によってより容易にかつ制御可能に押しつぶされ得るので、これらの可撓性容器内の流動性製品は、より確実にかつ綿密に分配され得る。あるいは、本明細書に記載されるように、可撓性容器のいずれかの実施形態は、流動性製品をその製品容積の外に注ぎ出すことによって、流動性製品を分配するように構成され得る。
【0016】
本開示の容器は可撓性材料から作製されるが、容器は、目的通りに、破壊を伴うことなく、流動性製品を受け、収容し、分配することができるように、十分な構造的一体性を有して構成され得る。また、これらの容器は、破壊を伴うことなく、取り扱いによる外力及び環境条件に耐えることができるように、十分な構造的一体性を有して構成され得る。更に、これらの容器は、目的通りに、破壊を伴うことなく、販売用にディスプレイでき、使用することができる構造で構成され得る。
【0017】
本明細書において使用するとき、用語「およそ(about)」は、特定の値プラスマイナス20パーセント(+/−20%)に等しい範囲を指すことで、特定の値を修正する。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、特定の値の何らかの開示もまた、様々な代替実施形態において、その特定の値の開示におよそ等しい範囲(すなわち+/−20%)の開示として、理解され得る。
【0018】
本明細書において使用するとき、用語「活性化」とは、米国特許第8,337,190号、表題「Method and Apparatus for Incrementally Stretching a Web」(これは本明細書において参照として組み込まれる)に開示されるように、歯と溝を噛みあわせることによって中間ウェブ区分が伸張又は伸展する、いずれかのプロセスを意味する。このようなプロセスは、通気性フィルム、伸張性複合物、開孔部付き材料、及び非平坦化材料を含む、多くの物品の製造において有用であることが見出された。例えば、一般的な活性化方法は、リングローリングとして当該技術分野において既知のプロセスである。
【0019】
本明細書において使用するとき、用語「周囲条件」は、摂氏15〜35度の範囲の温度及び35〜75%の範囲の相対湿度を指す。
【0020】
本明細書において使用するとき、用語「約/ほとんど/周辺(approximately)」は、特定の値プラスマイナス15パーセント(+/−15%)に等しい範囲を指すことで、特定の値を修正する。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、特定の値の何らかの開示はまた、様々な代替実施形態において、その特定の値周辺に等しい範囲(すなわち+/−15%)の開示として、理解され得る。
【0021】
本明細書において使用するとき、材料のシートを指す場合、用語「坪量」は、平方メートル当たりのグラム(gsm)の単位での、面積当たりの質量の測定値を指す。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、様々な実施形態では、可撓性材料のいずれかは、10〜1000gsmの、又は10〜1000gsmの任意の整数値の、又は例えば20〜800gsm、30〜600gsm、40〜400gsm若しくは50〜200などの、これらの値のいずれかによって形成される任意の範囲内の、坪量を有するように構成され得る。
【0022】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「底部」は、容器の全高の低位側30%、すなわち、容器の全高の0〜30%に位置する容器の部分を指す。本明細書において使用するとき、用語底部は、30%未満の特定の割合値で用語底部を修正することで、更に限定され得る。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、容器の底部の基準は、様々な代替実施形態では、底部25%(すなわち全高の0〜25%)、底部20%(すなわち全高の0〜20%)、底部15%(すなわち全高の0〜15%)、底部10%(すなわち全高の0〜10%)、若しくは底部5%(すなわち全高の0〜5%)、又は0%と30%との間の割合の任意の整数値を指すことができる。
【0023】
本明細書において使用するとき、用語「ブランディング」は、ある製品を他の製品と区別することを目的とする視覚的な要素を指す。ブランディングの例としては、商標、トレードドレス、ロゴ、アイコン、などのうちのいずれか1つ以上が含まれる。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、様々な実施形態では、可撓性容器の任意の面は、本明細書で開示されるか又は当該技術分野において既知の、任意のサイズ、形状又は構成の1つ以上のブランディングを任意の組み合わせで含むことができる。
【0024】
本明細書において使用するとき、用語「記号」は、情報を伝えることを目的とする視覚的な要素を指す。記号の例としては、文字、数字、シンボル、などのうちのいずれか1つ以上が含まれる。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、様々な実施形態において、可撓性容器の任意の面はまた、本明細書で開示されるか又は当該技術分野において既知の、任意のサイズ、形状又は構成の1つ以上の記号を任意の組み合わせで含むことができる。
【0025】
本明細書において使用するとき、用語「閉じた」は、(例えば隔壁を形成する1つ以上の材料によって及びキャップによって)製品容積内の流動性製品が製品容積から流出するのを防止する、製品容積の状態を指すが、製品容積は気密封止される必要はない。例えば、閉じた容器は、容器のヘッドスペースを容器の外側の環境の空気と流体連通させる通気孔を備えることができる。
【0026】
本明細書において使用するとき、用語「接続装置」とは、容器の製品容積の内容物と、二次供給装置との間の流体連通を確立する、容器とは別個の構造を指す。いくつかの実施形態において、接続装置は、容器に挿入されてもよい。例えば、接続装置はストロー状であってもよく、この円筒の端部が流動性製品の流路内に直接くるように、2つの膨張可能な容積の間の容器の弁に挿入されてもよい。他の実施形態において、接続装置は、可撓性容器のディスペンサに外側で接続されてもよい。
【0027】
本明細書において使用するとき、用語「臨界圧力増加」とは、製品容積内でこのような圧力が生じ、よって弁に対して働くときに流動性製品を分配させるために十分な圧力を指す。例えば、消費者にとって許容可能である臨界圧力増加は、約0Pa〜約90,000Paゲージ圧力、又はこれらの値により形成されるいずれかの範囲、例えば、約10,000Pa〜約60,000Pa、約25,500Pa〜約90,000Pa、又は約2Pa〜約4562Paであり得る。本明細書において圧力値を指すとき、これらは、ゲージ圧、又は大気圧を超える、測定される圧力であるものとして理解される。臨界圧力増加は、容器の材料、容器の形状、又は容器に力がかけられる位置に依存しない。
【0028】
本明細書において使用するとき、用語「臨界圧搾力」とは、このような力が容器にかけられるときに、流動性製品を分配させるのに十分な力を指す。例えば、消費者にとって許容可能な臨界圧搾力は、約0.1N〜約550Nの範囲、又はこれらの値により形成されるいずれかの範囲、例えば、約0.15N〜約470N、約5N〜約230N、約55N〜約549N、約.5N〜約4N、約4N〜約8N、約40N〜約240N、約410N〜475N、約10N〜約530N、約100N〜約200N、約250N〜約300N、又は約400N〜約500Nである。臨界圧搾力は、容器材料、容器の形状、及び力がかけられる位置に依存する。
【0029】
本明細書において使用するとき、用語「螺旋状の」とは、渦巻き又はリール様の構造を有するように、折れることなく螺旋状になった流動性製品の流路を指す。螺旋状の流路は、他の選択肢の中でもとりわけ、水平方向のたわみを生じるように、流れ方向と垂直な流路を通じてスコアライン(単数又は複数)を配置することによって、可撓性流路の底部よりも、可撓性流路の上部においてより厚い可撓性材料を使用することによって、弁の長さに沿って可撓性材料の層の数を変えることによって、達成することができる。
【0030】
本明細書において使用するとき、用語「収縮機構」とは、可撓性容器を備え、構造的支持容積の内側の膨張材料を、環境中へと逃し、構造的支持容積がそれ以上膨張しないようにすることによって、可撓性容器の膨張した構造的支持容積の一部又は全部を収縮させるために使用されるように構成された、1つ以上の構造的特徴を指す。収縮機構は、可撓性容器が廃棄できる状態にある(すなわち、廃棄物、堆肥、及び/又はリサイクル可能な材料として)ときに、使用することができる。本明細書において開示される可撓性容器のいずれかが、本明細書において開示される、又は当該技術分野において既知のいずれかの方法により構成される、任意の数の、任意の種類の収縮機構で構成され得る。
【0031】
収縮機構の種類の1つは、構造的支持容積の少なくとも一部を形成する可撓性材料を切断及び/又は貫通するように構成された、点又は縁部を含む、剛性の要素である、切断装置である。一例として、切断装置は、剛性要素を容器の外側に取り付けるため、接着剤により、又はラベル下で、又は当該技術分野において既知の他のいずれかの方法により、容器の外側のいずれかの部分(例えば、上部、中央部、側部、底部など)に装置を取り付けることによって、可撓性容器と共に含めることができる。別の実施例として、切断装置は、例えば、外側カートンに、オーバーラップ層の内側に、一緒に提供される容器の間に取り付けられた、他の包装材料と共に、この装置を含むことによって、可撓性容器と共に含めることができる。更に別の実施例において、切断装置は、容器のいずれかの部分の内側、例えば、製品容積内、構造的支持容積内、混合チャンバ内、装置の専用空間内、基部構造内、又は容器の内側に剛性要素を含めるための、当該技術分野において既知の他のいずれかの方法により、容器のいずれかの部分の内側に装置を含めることによって、可撓性容器と共に含めることができる。更に別の実施例において、切断装置は、切断装置を、剛性基部構造、キャップ、ディスペンサ、金具、接続要素、補強要素、又は本明細書において、若しくは当該技術分野において開示される容器の他のいずれかの剛性要素など、容器の一部である別の剛性要素と一体化させるか、又はこれから取り外し可能にすることによって、可撓性容器と共に含めることができる。切断装置は、いずれかの便利な大きさ、及びいずれかの加工可能な形状に構成することができ、手動で、又はツールを用いて、使用することができる。剛性要素に加えて、可撓性材料を巻き上げる、又は折り畳むことによって、剛性切断装置にすることができる、可撓性材料もまた、想到される。
【0032】
別の種類の収縮機構は、出口チャネルであり、構造的支持容積の充填可能空間の少なくとも一部に境界を設けるか、又は画定する材料内に開けるように構成することができる。出口チャネルは、容器内の出口接続部(例えば、シーム、封止部、又は接合部)であり得、これは、解放力に晒されると、失われる(例えば、分離され、少なくとも部分的に開く)ように構成されている。出口チャネルはまた、1つ以上の脆弱点、脆弱線、及び/又は脆弱領域(例えば、薄化、ミシン目付き、穿孔、脆弱封止部など)を備えるものとして形成されてもよく、これらは、解放力に晒されると、失われるか、ないしは別の方法により破壊されるように構成される。出口チャネルは、ユーザーが収縮させることを所望するまで、出口チャネルが閉じたままであることを確実にするため、接着剤ラベルなど、別の材料により保護されてもよい。出口チャネルは更に、その部位から破断が伝搬して可撓性材料を開くことができるように、1つ以上の破断開始部位(例えば、縁部、プルタブなどにおけるノッチなど)を備える容器を構成することによって形成され得る。出口チャネルは、いずれかの便利な大きさ、及び任意の加工可能な形状に構成されてもよく、手動によって(把持し、引くことにより、指若しくは爪で突くことにより、又は他のいずれかの方法により)、若しくは道具により、又はその膨張材料が破裂した際に構造的支持容積が破断するようにするように、構造的支持容積を過圧させる(圧縮力を加えるか、又は環境条件の制御により)ことによって、開くことができる。
【0033】
更に別の種類の収縮機構は、構造的支持容積の充填可能空間と接続された弁であり、弁は、容器の環境へと開いている場合がある。本開示の実施形態は、以下の特許文献に開示されている、弁のいずれかの、及びすべての実施形態を、収縮機構として使用することができる(弁の材料、構造及び/又は特徴、加えてこのような弁を作製及び/使用するためのいずれかの、及びすべての方法を含む):2010年6月21日出願の、米国特許非仮出願第13/379,655号、表題「Collapsible Bottle,Method Of Manufacturing a Blank For Such Bottle and Beverage−Filled Bottle Dispensing System」(米国特許出願第2012/0097634号としてReidlの名で公開)、2002年9月19日出願の、米国特許非仮出願第10/246893号、表題「Bubble−Seal Apparatus for Easily Opening a Sealed Package」(米国特許出願第20040057638号としてPerell,et al.の名で公開)、及び2002年12月16日出願の米国特許第7,585,528号(2009年9月8日にFerri,et al.の名で付与)(これらはそれぞれ、参照により本明細書に組み込まれる)。
【0034】
本明細書において使用するとき、用語「直接接続された」は、任意の取り付け手段(例えば接着剤)以外の間の中間要素なしで、要素が互いに取り付けられた構成を指す。
【0035】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「ディスペンサ」は、製品容積から及び/又は混合容積から容器の外側の環境へ流動性製品を分配するように構成された構造を指す。本明細書で開示される可撓性容器のいずれに対しても、任意のディスペンサが、任意の好適なサイズ、形状及び流量を含んだ本明細書で開示されるか又は当該技術分野において既知の任意の方法で、構成され得る。例えば、ディスペンサは、プッシュ−プル型ディスペンサ、押し上げ式キャップを備えたディスペンサ、ねじ式キャップを備えたディスペンサ、回転可能型ディスペンサ、キャップを備えたディスペンサ、ポンプ型ディスペンサ、ポンプスプレー型ディスペンサ、トリガスプレー型ディスペンサ、ストローディスペンサ、跳ね上げ式ストローディスペンサ、咬合バルブを備えたストローディスペンサ、用量吐出ディスペンサ等であり得る。ディスペンサは、複数の製品容積と流体連通する複数の流路を提供する並列式ディスペンサであり得、これら流路は分配ポイントまで別個の状態のままであり、よって、複数の製品容積からの流動性製品を、別個の流動性製品として同時に一緒に分配することができる。ディスペンサは、複数の製品容積と流体連通した1つ以上の流路を提供する混合ディスペンサであってもよく、複数の流路は分配ポイントの前で組み合わせられ、したがって、複数の製品容積からの流動性製品を、互いに混合された流動性製品として分配させる。別の例として、ディスペンサが、破壊可能な開口部によって形成されてもよい。更なる例として、ディスペンサは、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる「One−way valve for inflatable package」という名称の米国特許出願公開第2003/0096068号、「Self−sealing container」という名称の米国特許第4,988,016号、及び「Package having a fluid actuated closure」という名称の同第7,207,717号で開示されるような、当該技術分野において開示される1つ以上のバルブ及び/又は分配機構を利用することができる。また更に、本明細書で開示されるディスペンサのいずれかが、直接に、若しくは1つ以上の他の材料若しくは構造(例えば嵌合具)と組み合わせて、又は当該技術分野において既知の任意の方法で、可撓性容器に組み込まれてもよい。いくつかの代替実施形態では、本明細書で開示されるディスペンサは、分配及び充填の両方のために構成され得、1つ以上のディスペンサによる製品容積の充填を可能にする。他の代替実施形態では、製品容積は、1つ以上のディスペンサに加えて又は1つ以上のディスペンサの代わりに、(例えば混合容積に水を追加するための)1つ以上の充填構造を備えることができる。本明細書で開示されるディスペンサのための位置が、代替的に、充填構造のための位置として使用され得る。いくつかの実施形態において、製品容積は、いずれかのディスペンサに加えて、1つ以上の充填構造を含む場合がある。そして、本明細書において開示されるディスペンサのいずれかの位置は、そこを通じて製品を充填及び/分配することができる、開孔部の位置として使用され得、開孔部は、再閉鎖可能、又は再閉鎖不可能であり得、かつ包装分野において既知のいずれかの方法により構成することができる。例えば、開孔部は、裂いて開くことができる脆弱線、引いて開き、押して閉じるか、又はスライダによって開閉できる、ジッパーシール(例えば、プレスシール)、接着剤によるクロージャを備える開孔部、粘着性クロージャを備える開孔部、締結具(例えば、スナップ、ティンタイなど)を有するクロージャを備える開孔部、ミクロサイズの締結具(フック、ループ、及び/又は他の係合要素など、相互連結締結要素の相対する配列)を備える開孔部、及び、当該技術分野において既知のクロージャを備える、又は備えない、包装又は容器のための他のいずれかの種類の開孔部であり得る。
【0036】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「使い捨て」は、製品を最終使用者に分配した後に、追加量の製品で再充填されるように構成されないが、(例えば廃棄物、堆肥及び/又はリサイクル可能材料として)処分されるように構成された容器を指す。本明細書において開示される可撓性容器の実施形態のいずれかのうちの一部、各部、又はすべては、使い捨てであるように構成され得る。
【0037】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「耐久性のある」は、耐久性のない容器以上に再使用可能な容器を指す。
【0038】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「有効な基底接触領域」は、(製品容積のすべてが水で100%充填された)容器が直立し、容器の底部が水平な支持面上に静置されるときに、容器の底部の一部によって画定される特定の領域を指す。有効な基底接触領域は、水平な支持面によって定められる平面内にある。有効な基底接触領域は、外周によりすべての側部で取り囲まれた連続的な領域である。
【0039】
外周は、実際の接触領域から、及び容器の底部で取った定められた断面の一連の投影領域から、形成される。有効な基底接触領域が画定されるとき、実際の接触領域は、水平な支持面と接触する容器の底部の1つ以上の部分である。有効な基底接触領域は、実際の接触領域のすべてを含む。しかしながら、いくつかの実施形態では、有効な基底接触領域は、実際の接触領域を越えて広がることができる。
【0040】
一連の投影領域は、可撓性容器の底部で取った5つの水平な断面から形成される。これらの断面は、全高の1%、2%、3%、4%及び5%で取られる。これらの断面のそれぞれの外側の範囲は、5つの(重なり合う)投影領域を形成するために、垂直下方向へ水平な支持面上に投影され、投影領域は、実際の接触領域と共に、単一の組み合わせられた領域を形成する。これは、これらの領域の値を合計することではなく、互いに重なり合うこれらの(投影された及び実際の)領域のすべてを含む単一の組み合わせられた領域を形成することであり、任意の重なり合う部分が、単一の組み合わせられた領域への唯一の寄与を果たす。
【0041】
有効な基底接触領域の外周は、下記のように形成される。以下の説明では、用語、凸状の、突出する、凹状の、及び凹んだは、組み合わせられた領域の外側の点からの視点で理解される。外周は、組み合わせられた領域の外側の範囲と、下記のように構成された直線線分である任意の弦との組み合わせによって、形成される。
【0042】
凹状か又は凹んだ形状を有した外周部を有する組み合わせられた領域のそれぞれの連続的な部分に対しては、弦がその部分を横切って構成される。この弦は、凹状/凹んだ部分の両側で組み合わせられた領域に対して引かれた接線であり得る最も短い直線線分である。
【0043】
(2つ以上の別々の部分によって形成された)非連続的な組み合わせられた領域に対しては、1つ以上の弦が、1つ以上の不連続部(部分間に配置された開放空間)を横切って、組み合わせられた領域の外周部周辺に構成される。これらの弦は、組み合わせられた領域の最も外側の別々の部分に対する接線として引かれた直線線分である。これらの弦は、できるだけ大きな有効な基底接触領域を作り出すために引かれる。
【0044】
したがって、外周は、組み合わせられた領域の外側の範囲と、上記のように構成された任意の弦との組み合わせによって形成され、これらの組み合わせは、一括して有効な基底領域を取り囲む。組み合わせられた領域に取り囲まれた任意の弦及び/又は1つ以上の他の弦は、外周の一部ではなく、無視しなければならない。
【0045】
本明細書に開示される可撓性容器の実施形態のいずれかは、1〜50,000cm2、若しくは1〜50,000cm2の間の任意の整数値のcm2、又は前述の値のいずれかによって形成される任意の範囲内、例えば、2〜25,000cm2、3〜10,000cm2、4〜5,000cm2、5〜2,500cm2、10〜1,000cm2、20〜500cm2、30〜300cm2、40〜200cm2、又は50〜100cm2など、の有効な基底接触領域を有するように構成され得る。
【0046】
本明細書において使用するとき、用語「膨張可能な容積」とは、1つ以上の可撓性材料により作製される充填可能空間を指し、この空間は、1つ以上の膨張材料で少なくとも部分的に充填されるように構成されている。1つ以上の膨張可能容積が、弁内に含まれるように構成されてもよい。膨脹可能材料は、例えば弁内の流路を形成する領域において、膨脹可能容積と隣接する可撓性材料に張力を生じ、これを維持するように構成されてもよい。このような実施形態において、膨脹可能容積は、流路を形成する可撓性材料の層とは、異なる可撓性材料の層から形成されてもよい。膨脹可能容積の大きさ及び形状は、一定であってもばらつきがあってもよい。例えば、膨脹可能容積は、最も広いところで、約0.25センチメートル〜約3.8センチメートル(約0.1インチ〜約1.5インチ)の範囲、又はその中のいずれかの範囲、例えば、約0.25センチメートル〜約2.8センチメートル、約0.8センチメートル〜約1センチメートル、又は約2.8センチメートル〜約3.8センチメートル(約0.1インチ〜約1.1インチ、約0.3インチ〜約0.4インチ、又は約1.1インチ〜約1.5インチ)の幅を有し得る。
【0047】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「膨張」は、構造的支持容積を1つ以上の膨張材料によって硬質化させた後の、構造的支持容積に形成されるように構成された1つ以上の可撓性材料の状態を指す。構造的支持容積が1つ以上の膨張材料で充填される前には、膨張構造的支持容積は、1つ以上の可撓性材料の組み合わせられた厚さよりも著しく大きい全幅を有する。膨張材料の例としては、液体(例えば水)、気体(例えば圧縮空気)、流動性製品、(構造的支持容積内に加えた後に膨張することができる)フォーム、(気体を発生する)共反応性材料、若しくは(固体又は液体形態で加えることができるが、気体に変化する、例えば液体窒素又はドライアイスといった)相変化材料、若しくは当該技術分野において既知の他の好適な材料、又はこれらのいずれかの組み合わせ(例えば流動性製品及び液体窒素)が含まれる。様々な実施形態では、膨張材料は、大気圧で加えられるか、若しくは大気圧より高い圧力下で加えられるか、又は大気圧を超えるものまで圧力を増加させる材料変更を行うために加えられ得る。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、例えば、容器の製品容積が流動性製品で充填される前又は後、可撓性容器が販売者に輸送される前又は後、及び可撓性容器が最終使用者に購入される前又は後を含んだ、容器の製造、販売及び使用に関する、様々な時点で容器の1つ以上の可撓性材料を膨張させることができる。
【0048】
本明細書において使用するとき、可撓性容器の製品容積を指す場合、用語「充填された」とは、製品容積が、周囲条件下において、ヘッドスペースのゆとりを持ち、製品容積の最大容量と等しい量の製品容積を収容しているときの状態を指す。本明細書において使用するとき、用語、充填されるは、用語、特定の割合値で充填される、を使用することによって修正され得、100%充填されるは、製品容積の最大容量を表す。
【0049】
本明細書において使用するとき、用語「平坦な」は、顕著な突起又は窪みのない面を指す。
【0050】
本明細書において使用するとき、用語「可撓性容器」は、製品容積を有するように構成された容器を指し、1つ以上の可撓性材料が、製品容積の3次元の空間を画定する1つ以上の材料の全表面積の50〜100%を形成する。本明細書に開示される可撓性容器の実施形態のいずれについても、様々な実施形態において、可撓性容器は製品容積を有するように構成されることができ、1つ以上の可撓性材料は、3次元の空間を画定する1つ以上の材料の面積全体の特定の割合を形成し、この特定の割合は、50%〜100%の間の割合の任意の整数値であるか、又はこれらの値のいずれかによって形成される任意の範囲(例えば、60〜100%、又は70〜100%、又は80〜100%、又は90〜100%など)内である。可撓性容器の一種はフィルム式容器であり、フィルム式容器は、フィルムを含む1つ以上の可撓性材料から作製された可撓性容器である。
【0051】
本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、様々な実施形態では、(任意の流動性製品を除く)可撓性容器の中央部は中央部の全質量を有するように構成され得、1つ以上の可撓性材料が中央部の全質量の特定の割合を形成し、特定の割合が、50%と100%との間の割合の任意の整数値か、又は60〜100%若しくは70〜100%若しくは80〜100%若しくは90〜100%などの、上述の値のいずれかによって形成される任意の範囲内である。
【0052】
本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、様々な実施形態では、(任意の流動性製品を除く)可撓性容器全体は全質量を有するように構成され得、1つ以上の可撓性材料が全質量の特定の割合を形成し、特定の割合が、50%と100%との間の割合の任意の整数値か、又は60〜100%若しくは70〜100%若しくは80〜100%若しくは90〜100%などの、上述の値のいずれかによって形成される任意の範囲内である。
【0053】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「可撓性材料」は、1,000〜2,500,000N/mの範囲内のたわみ率を有した、薄く容易に変形可能なシート状の材料を指す。本明細書に開示される可撓性容器の実施形態のいずれについても、様々な実施形態において、可撓性材料のいずれかは、1,000〜2,500,000N/mのたわみ率、若しくは1,000〜2,500,000N/mの任意の整数値のたわみ率、又はこれらの値のいずれかによって形成される任意の範囲(例えば、1,000〜1,500,000N/m、1,500〜1,000,000N/m、2,500〜800,000N/m、5,000〜700,000N/m、10,000〜600,000N/m、15,000〜500,000N/m、20,000〜400,000N/m、25,000〜300,000N/m、30,000〜200,000N/m、35,000〜100,000N/m、40,000〜90,000N/m、又は45,000〜85,000N/mなど)内のたわみ率を有するように構成され得る。本開示全体を通じて、用語「可撓性材料」、「可撓性シート」、「シート」、及び「シート状材料」は、交換可能に用いられ、かつ同じ意味を有することが意図される。可撓性材料であり得る材料の例としては、別々の材料としての、又は積層体の層としての、又は複合材料の一部若しくは各部としての任意の構成で、マイクロ層化若しくはナノ層化構造で、及び本明細書で説明されるような又は当該技術分野において知られているような任意の組み合わせでの、(プラスチックフィルムなどの)フィルム、エラストマー、フォームシート、箔、(織布及び不織布を含む)布地、バイオ起源材料、及び紙のいずれかのうちの1つ以上が含まれる。
【0054】
例として、フィルム及び不織布などの可撓性材料は、本明細書において記載されるように、及び/又は当該技術分野において既知であるように、1つ以上の熱可塑性ポリマーから作製することができる。熱可塑性ポリマーは、低密度、高密度、直鎖状低密度、又は超低密度ポリエチレンを含む、ポリエチレン、及び/又はそのコポリマーなどのポリオレフィンを含み得る。アタクチックポリプロピレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、及びこれらの組み合わせを含むポリプロピレン及び/又はポリプロピレンコポリマーも使用できる。ポリブチレンも有用なポリオレフィンである。
【0055】
他の好適なポリマーとしては、ポリアミド又はこれらのコポリマー、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン66;ポリエステル及び/又はこれらのコポリマー、例えば、無水マレイン酸ポリプロピレンコポリマー、ポリエチレンテレフタレート;オレフィンカルボン酸コポリマー、例えば、エチレン/アクリル酸コポリマー、エチレン/マレイン酸コポリマー、エチレン/メタクリル酸コポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー又はこれらの組み合わせ;ポリアクリレート、ポリメタクリレート及びこれらのコポリマー、例えば、ポリ(メチルメタクリレート)が挙げられる。
【0056】
その他のポリマーの非限定例として、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセテート、ポリ(オキシメチレン)、スチレンコポリマー、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリスチレン/メチルメタクリレートコポリマー、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、又はこれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、熱可塑性ポリマーとして、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレンアクリル酸、ポリオレフィンカルボン酸コポリマー、ポリエステル、及び/又はこれらの組み合わせが挙げられる。
【0057】
また、生分解性熱可塑性ポリマーも本明細書に用いるのに想到される。生分解性材料は、生分解性材料が地中に埋められるか、ないしは別の方法により、微生物と接触するときに、カビ、菌類、及び細菌などの微生物によって吸収されやすい。好適な生分解性ポリマーはまた、好気性若しくは嫌気性消化手順を用いて、又は日光、雨、湿分、風、温度などの環境因子に暴露されることによって環境的に分解可能である、生分解性材料を含む。生分解性熱可塑性ポリマーは、単独で、又は生分解性若しくは非生分解性ポリマーの組み合わせとして使用できる。生分解性ポリマーとして、脂肪族構成要素を含むポリエステルが挙げられる。ポリエステルの中には、脂肪族構成要素及びポリ(ヒドロキシカルボン)酸を含むエステル重縮合体がある。エステル重縮合体として、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートコアジペートなどの二塩基酸/ジオール脂肪族ポリエステル、ブチレンジオール、アジピン酸、及びテレフタル酸から製造されるターポリマーなどの脂肪族/芳香族ポリエステルが挙げられる。ポリ(ヒドロキシカルボン)酸として、乳酸系ホモポリマー及びコポリマー、ポリヒドロキシブチレート(PHB)、又は他のポリヒドロキシアルカノエートホモポリマー及びコポリマーが挙げられる。このようなポリヒドロキシアルカノエートとして、PHBとより長鎖長のモノマー、例えばC6〜C12及びそれ以上のポリヒドロキシアルカノエート(polyhydroxyalkanaotes)のコポリマー、例えば米国再発行特許第36,548号及び米国特許第5,990,271号に開示されるもの、ポリグリコール酸、及びポリカプロラクトンが挙げられる。
【0058】
好適な市販のポリマーの非限定例としては、Basell Profax PH−835(Lyondell−Basellからの35メルトフローレートのチーグラー・ナッタアイソタクチックポリプロピレン)、Basell Metocene MF−650W(Lyondell−Basellからの500メルトフローレートのメタロセンアイソタクチックポリプロピレン)、Polybond 3200(Cromptonからの250メルトフローレートの無水マレイン酸ポリプロピレンコポリマー)、Exxon Achieve 3854(Exxon−Mobil Chemicalからの25メルトフローレートのメタロセンアイソタクチックポリプロピレン)、Mosten NB425(Unipetrolからの25メルトフローレートのチーグラー・ナッタアイソタクチックポリプロピレン)、Danimer 27510(Danimer Scientific LLCからのポリヒドロキシアルカノエートポリプロピレン)、Dow Aspun 6811A(Dow Chemicalからの27メルトインデックスのポリエチレンポリプロピレンコポリマー)及びEastman 9921(Eastman Chemicalからの公称0.81の固有粘度を有するポリエステルテレフタル酸ホモポリマー)、例えばBraskemからのいずれかの生物資源材料、及びBarexなどのアクリロニトリルメチルアクリレートポリマーが挙げられる。
【0059】
可撓性材料の熱可塑性ポリマー構成成分は、上記単一のポリマー種、又は上記2つ以上の熱可塑性ポリマーのブレンドであってよい。
【0060】
また例として、可撓性材料は更に、本明細書において記載される、及び/又は当該技術分野において既知の1つ以上の添加剤を更に含み得る。このような添加物の種類の非限定的な例としては、香料、染料、顔料、ナノ粒子、静電防止剤、充填剤、光活性剤、及び当該技術分野において既知の他の種類の添加剤、及び組み合わせが挙げられる。本明細書に開示されるフィルムは、単一の添加剤又は任意の数の添加剤の混合物を含み得る。
【0061】
想到される充填剤として、例えば、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、及びチタンの酸化物などの無機充填剤が挙げられるが、これらに限定されない。これらの材料を、安価な充填剤又は加工助剤(processing aides)として添加してよい。添加剤として機能し得る他の無機材料として、ケイ酸マグネシウム水和物、二酸化チタン、炭酸カルシウム、粘土、チョーク、窒化ホウ素、石灰岩、珪藻土、雲母ガラス、石英、及びセラミックスが挙げられる。更に、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、リン酸塩などの無機塩が使用できる。加えて、アルキド樹脂も充填剤として添加することができる。アルキド樹脂は、ポリオール、多塩基酸若しくは無水物、及び/又は、脂肪酸を含み得る。
【0062】
追加の想到される添加剤として、熱可塑性ポリマーの成核剤及び清澄剤が挙げられる。ポリプロピレンに好適な特定例は、例えば、安息香酸及び誘導体類(例えば、安息香酸ナトリウム及び安息香酸リチウム)、並びにカオリン、タルク、及び亜鉛グリセロラートである。ジベンジリデン(Dibenzlidene)ソルビトール(DBS)は、使用できる清澄剤の例である。使用できる他の成核剤は、有機カルボン酸塩、リン酸ナトリウム、及び金属塩(例えば、二安息香酸アルミニウム)である。
【0063】
想到されるナノ粒子として、金属、金属酸化物、炭素同素体、粘土、有機変性粘土、硫酸塩、窒化物、水酸化物、酸化/水酸化物、粒子状非水溶性ポリマー、ケイ酸塩、リン酸塩、及び炭酸塩が挙げられる。例としては、二酸化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、グラフィーム(grapheme)、フラーレン、膨張化グラファイト、カーボンナノチューブ、タルク、炭酸カルシウム、ベントナイト(betonite)、モンモリロン石、カオリン、亜鉛グリセロレート、シリカ、アルミノケイ酸塩、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化アンチモン、長石、雲母、ニッケル、銅、鉄、コバルト、スチール、金、銀、白金、アルミニウム、ウォラストナイト、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、二酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化スズ、酸化鉄(Fe2O3、Fe3O4)及びこれらの混合物が挙げられる。
【0064】
本明細書に開示されている熱可塑性ポリマー、及びそのバリエーションは、フィルムに成形することができ、所望されるフィルム特性に合わせて多くの異なる立体構造を含むことができる。フィルムの特性は、例えば、厚さを変えることにより、あるいは、多層フィルムの場合には、層の数を変えることにより、層の化学的性質、すなわち、疎水性又は親水性を変えることにより、及びポリマー層を形成するのに使用されるポリマーのタイプを変えることにより、操作することができる。本明細書に開示されているフィルムは、多層フィルムであり得る。このフィルムは、少なくとも2層(例えば、第1フィルム層及び第2フィルム層)を有することができる。第1フィルム層及び第2フィルム層は、互いに隣接して積層されて、多層フィルムを形成することができる。多層フィルムは、少なくとも3層(例えば、第1フィルム層、第2フィルム層及び第3フィルム層)を有してもよい。第2フィルム層は、第1フィルム層の上面又は下面のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に重なり得る。第3フィルム層は、第2フィルム層がコア層を形成するように、第2フィルム層に少なくとも部分的に重なり得る。多層フィルムが追加の層(例えば、結合層、不透過性層)を含み得ることが想到される。多層フィルムが少なくとも2層〜約1000層、特定の実施形態では約3層〜約200層、特定の実施形態では約5層〜約100層、又はこれらのいずれかの範囲の任意の整数の層を含み得ることが理解される。多層フィルムにおいて、各対応する層は、本明細書において開示される、又は当該技術分野において既知のいずれかの材料から、本明細書において開示される、又は当該技術分野において既知のいずれかの方法で作製され得る。
【0065】
多層フィルムは、3層構成を含むことができ、ここで、第1フィルム層及び第3フィルム層はスキン層を形成し、第2フィルム層は第1フィルム層と第3フィルム層の間に形成されてコア層を形成する。第3フィルム層は、第1フィルム層と同じであっても又は異なっていてもよく、そのため、第3フィルム層は、本明細書に記載の組成物を含むことができる。3層を超える層を有する多層フィルムを形成するために同様のフィルム層が使用され得ると理解される。多層フィルムを使用するための一実施形態は、オイルの位置を制御することである。例えば、3層フィルムにおいて、コア層はオイルを含有し得、一方、外側の層はオイルを含有しない。あるいは、内側の層はオイルを含有しなくてもよく、外側の層はオイルを含有する。
【0066】
多層フィルムにおいて不相溶性の層同士が隣接する場合には、これらの間に連結層を配置する。連結層の目的は、不相溶性材料間の移動及び適切な接着をもたらすことである。接着剤又は連結層は典型的には、伸張、ひずみ又は変形を加えられた場合に層間剥離を呈する層において、層の間にて使用される。層間剥離は、微視的な分離又は巨視的な分離のいずれかであり得る。どちらの事象においても、フィルムの性能は、この層間剥離により損なわれ得る。結果として、層間に適切な接着を呈する連結層は、この層間剥離を制限又は排除するために使用される。
【0067】
連結層は通常、不相溶性材料間で有用である。例えば、ポリオレフィンとコポリ(エステル−エーテル)が隣接層である場合、連結層が通常有用である。
【0068】
連結層は、隣接する材料の性質に従って選択され、1つの材料(例えば、非極性及び疎水性層)に対して、及び、第2の材料(例えば、極性及び親水性相)と相溶性又は相互作用する反応性基に対して、相溶性及び/又は同じである。
【0069】
連結層に好適な主鎖としては、ポリエチレン(低密度−LDPE、直鎖低密度−LLDPE、高密度−HDPE、及びきわめて低密度−VLDPE)及びポリプロピレンが挙げられる。
【0070】
この反応性基は、この主鎖に対してグラフト化されるグラフト化モノマーであり得、少なくとも1つのα−若しくはβ−エチレン不飽和性カルボン酸又はその無水物若しくは誘導体である又はこれらを含有する。モノ−、ジ−又はポリカルボン酸であり得るこのようなカルボン酸及び無水物の例は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、無水イタコン酸、無水マレイン酸、及び置換無水リンゴ酸、例えば、マレイン酸ジメチル無水物である。不飽和酸の誘導体の例は、塩、アミド、イミド、エステル、例えば、マレイン酸一ナトリウム及び二ナトリウム、アクリルアミド、マレイミド及びフマル酸ジエチルである。
【0071】
特に連結層は、エチレンと共重合できる1つ以上の不飽和モノマー(例えば、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ブタジエン、一酸化炭素など)を約0.1〜約30重量パーセント有するエチレンの低分子量ポリマーである。代表的な実施形態は、アクリルエステル、無水マレイン酸、ビニルアセテート、及びメタクリル酸である。無水物は、グラフトモノマーとして使用することができ、例えば無水マレイン酸が使用され得る。
【0072】
連結層としての使用に好適な材料の代表的部類は、DuPontにより商品名Bynel(登録商標)(例えば、Bynel(登録商標)3860)で販売されている改質エチレン酢酸ビニル無水物として知られる材料の部類である。連結層としての使用に好適な別の材料は、これもまたDuPontにより商品名Bynel(登録商標)(例えば、Bynel(登録商標)2169)で販売されている改質エチレンメチルアクリレート無水物である。連結層としての使用に好適な無水マレイン酸グラフトポリオレフィンポリマーは、Elf Atochem North America,Functional Polymers Division(Philadelphia,PA)からOrevac(商標)として入手可能である。
【0073】
あるいは、連結層材料としての使用に好適なポリマーは、本明細書に開示されているフィルムの1つ以上の層の組成物に組み込むことができる。このような組み込みにより、様々な層の性質は、これらの相溶性を改善し、層間剥離のリスクを低減するように改質される。
【0074】
連結層以外の他の中間層は、本明細書に開示されている多層フィルムにおいて使用することができる。例えば、ポリオレフィン組成物の層は、押出成形ウェブに追加の機械的強度をもたらすために、親水性樹脂の2つの外側の層の間で使用することができる。任意の数の中間層を使用してもよい。
【0075】
中間層の形成において使用に好適な熱可塑性材料の例としては、ポリエチレン樹脂、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、エチレンメチルアクリレート(EMA)、ポリプロピレン及びポリ(塩化ビニル)が挙げられる。このタイプのポリマー層は、疎水性層について上述したものと実質的に等しい機械的特性を有し得る。
【0076】
本明細書に記載の組成物から形成されることに加えて、フィルムは、追加の添加剤を更に含むことができる。例えば、不透明化剤をフィルム層の1つ以上に添加することができる。このような不透明化剤としては、酸化鉄、カーボンブラック、アルミニウム、酸化アルミニウム、二酸化チタン、タルク及びこれらの組み合わせを挙げることができる。この不透明化剤はフィルムの約0.1重量%〜約5重量%を構成することができ、特定の実施形態ではこの不透明化剤はフィルムの約0.3重量%〜約3重量%を構成することができる。他の好適な不透明化剤を様々な濃度で採用できることが理解される。不透明化剤の例は、米国特許第6,653,523号に記載されている。
【0077】
更に、フィルムは、他のポリマー材料(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル、ポリメチルペンテン、これらの任意の組み合わせ又はこれらに類するもの)、充填剤(例えば、ガラス、タルク、炭酸カルシウム又はこれらに類するもの)、離型剤、難燃剤、導電剤、帯電防止剤、顔料、酸化防止剤、耐衝撃性改良剤、安定剤(例えば、紫外線吸収剤)、湿潤剤、染料、フィルム帯電防止剤又はこれらの任意の組み合わせといった他の添加剤を含むことができる。フィルム帯電防止剤としては、カチオン性、アニオン性、及び/又は非イオン性の作用剤が挙げられる。カチオン性作用剤としては、アンモニウム、ホスホニウム及びスルホニウムカチオンが挙げられ、アルキル基置換及び関連するアニオン(例えば、塩化物、メトサルフェート又は窒化物)を有する。想到されるアニオン性作用剤としては、アルキルスルホネートが挙げられる。非イオン性作用剤としては、ポリエチレングリコール、有機ステアレート、有機アミド、グリセロールモノステアレート(GMS)、アルキルジエタノールアミド、及びエトキシル化アミンが挙げられる。他の充填剤は、繊維、構造補強材、及びあらゆる種類の生物資源材料、例えばオイル(硬化大豆油)、脂肪、デンプンなど、を含み得る。
【0078】
いずれかの可撓性材料に関し、食品接触に関し安全である/認可されている、材料が選択され得る。更に、医療用途において認可された材料、蒸留器、オートクレーブ、若しくは放射線処理、又は当該技術分野において既知の他の滅菌プロセスによって滅菌され得る材料が使用され得る。
【0079】
様々な実施形態では、可撓性材料の一部、各部、又はすべては、当該技術分野において既知の任意の手法で、コーティングされる又はコーティングされない、処理される又は処理されない、加工される又は加工されないことがある。様々な実施形態では、可撓性材料の一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべては、持続可能な、生物資源の、再生、リサイクル可能、及び/又は生分解性の材料から作製され得る。本明細書で説明される可撓性材料のいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべては、部分的に若しくは完全に半透明、部分的に若しくは完全に透明、又は部分的に若しくは完全に不透明であり得る。
【0080】
可撓性材料として使用するためのフィルム及びエラストマーに関し、これらは、鋳造、押出(吹き込み、又は平坦、単一で又は共押出しで)、カレンダリング、溶液の蒸着、スカイビングなど、当該技術分野において既知のいずれかの方法で形成され、その後当該技術分野において理解されるように、スリットを付ける、切断する、並びに/又はフィルム、及び/若しくはエラストマーを、シート若しくはウェブとして、所望の大きさ又は形状に変換することによって形成され得る。吹き込みフィルムに関し、遮蔽されたフィルムを形成するための、気泡の崩壊(collapsed bubble)、並びに二重又は三重の気泡プロセスを含む、多数のプロセスが使用され得る。可撓性材料は更に、方向付け、幅出し器、テンタフック、伸張器、又は活性化プロセスに供されてもよい。可撓性材料として使用するための、発泡シートに関し、これらは、基本成分を混合すること、発泡混合物を金型若しくは成形装置に追加すること、その後このフォームを硬化、切断、及び/又はシート若しくはウェブとして所望の大きさ又は形状へと変換することによって、当該技術分野において既知のいずれかの方法で形成することができる。不織布に関し、これらは、スパンボンド繊維、及び/又はメルトブローン繊維、短繊維及び/又は連続的繊維を使用して、いずれかの層化、混合、又は当該技術分野において既知の他の組み合わせを用いて、当該技術分野において既知の任意のいずれかの方法で形成され得る。可撓性材料として使用するために、本明細書において列挙される他の材料は、当該技術分野において既知のいずれかの方法で作製され得る。
【0081】
本明細書で開示される容器を作製するために使用される可撓性材料は、当該技術分野において既知の任意の手法で形成され得、例えば加熱封止(例えば伝導封止、インパルス封止、超音波封止など)、溶接、圧着、結合、接着など、及びこれらのいずれかの組み合わせを含んだ、当該技術分野において既知の任意の種類の接合又は封止方法を使用して、互いに接合され得る。
【0082】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「たわみ率」は、薄く容易に変形可能なシート状の材料のための材料パラメータを指す。このパラメータはメートル当たりのニュートンで測定され、たわみ率は(パスカルで測定される)材料のヤング率の値と(メートルで測定される)材料の全厚の値との積に等しい。
【0083】
本明細書において使用するとき、用語「流路」とは、流動性製品の流れを制限する弁内で、流動性製品が流れる経路を指す。換言すると、流路は、可撓性弁内で流動性製品が移動する、制限された経路である。流路は、台形、又は他のいずれかの種類の外形であり得る。入口から出口へと流路が延びる角度は、例えば、約0°、約40°、約60°、又は約90°など、任意の値であり得る。
【0084】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「流動性製品」は、1つ以上の液体及び/又は注ぎ可能な固体並びにこれらの組み合わせを指す。流動性製品の例としては、個々又は任意の組み合わせのどちらかによる、小片、細片、クリーム、チップ、塊、屑、結晶、エマルジョン、フレーク、ゲル、粒、顆粒、ゼリー、キブル、液体溶液、液体懸濁液、ローション、ナゲット、軟膏、粒子、微粒子、ペースト、破片、丸薬、パウダー、膏薬、断片、スプリンクルなどのいずれかのうち1つ以上が含まれる。本開示の全体にわたって、用語「流動性製品」及び「流動可能な製品」は、互換可能に使用され、同じ意味を有することが意図される。本明細書で開示される製品容積のいずれかは、本明細書で開示されるか又は当該技術分野において既知の任意の流動性製品の1つ以上を、任意の組み合わせで含むように構成され得る。
【0085】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「形成される」は、製品容積に形成されるように構成される1つ以上の材料の、画定された3次元の空間が製品容積に設けられた後の状態を指す。
【0086】
本明細書において使用するとき、用語「グラフィック」は、装飾を提供するか又は情報を伝達することを目的とする視覚的な要素を指す。グラフィックの例としては、色、パターン、デザイン、画像などのいずれかのうち1つ以上が含まれる。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、様々な実施形態において、可撓性容器の任意の面はまた、本明細書で開示されるか又は当該技術分野において既知の、任意のサイズ、形状又は構成の1つ以上のグラフィックを任意の組み合わせで含むことができる。
【0087】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「高さ領域比」は、パーセンチメートル(per centimeter)の単位(cm-1)を有する容器のための比率を指し、この比率は、容器の全高の値(製品容積のすべてが水で100%充填され、全高はセンチメートルで測定される)を、容器の有効な基底接触領域の値(製品容積のすべてが水で100%充填され、有効な基底接触領域は平方センチメートルで測定される)で割ったものに等しい。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、様々な実施形態では、可撓性材料のいずれかは、0.3〜3.0パーセンチメートルの、又は0.3〜3.0パーセンチメートル間の0.05cm-1刻みの任意の値の、又は0.35〜2.0cm-1、0.4〜1.5cm-1、0.4〜1.2cm-1、若しくは0.45〜0.9cm-1などの、上述の値のいずれかによって形成される任意の範囲内の、高さ領域比を有するように構成され得る。
【0088】
本明細書において使用するとき、用語「しるし」は、記号、グラフィック、ブランディング、又は他の視覚的な要素の、任意に組み合わせた1つ以上を指す。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、様々な実施形態において、可撓性容器の任意の面はまた、本明細書で開示されるか又は当該技術分野において既知の、任意のサイズ、形状又は構成の1つ以上の記号を任意の組み合わせで含むことができる。
【0089】
本明細書において使用するとき、用語「間接接続された」は、間の1つ以上の中間要素によって要素が互いに取り付けられた構成を指す。
【0090】
本明細書において使用するとき、弁を指す場合、用語「インジケータ」とは、弁の開閉に関してフィードバックを提供する要素を指す。例えば、インジケータは、透明な材料で形成された弁の流路の一部であり得る。このような実施形態において、流動性製品は、弁が開いているときにインジケータにおいて可視であり、弁が閉じているときにはサックバック効果によりインジケータにおいて不可視である。他の実施形態において、流路は、可撓性材料の2つの層により、その間に形成されてもよく、インジケータは、2つの重複する層のそれぞれの一部を含むことがある。弁が閉じているとき、外側から見た際に、層が組み合わされて、視覚的信号を生じるように、互いに十分に近接し、一方で弁が開いているとき、2つの層は視覚的に別個であり、信号を生じない。信号の例としては、色の変化(すなわち、黄色の層と青色の層が組み合わされて緑色の信号を形成する)、又は新しい設計を形成する設計の組み合わせ(すなわち、ある層には円と括弧、及び別の層にはコロンがあり、組み合わされて笑った顔を形成するか、又はインジケータのある層には垂直線、及びインジケータの別の層には水平線があり、組み合わされて格子パターンを形成する)が挙げられる。
【0091】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「初期気密封止」とは、最初にディスペンサを気密封止して、流動性製品が製品容積から、容器の外の環境へと分配され得ないようにするが、更に、ディスペンサが封止を解除されて、流動性製品が製品容積から容器の外側の環境へと分配され得るように、消費者又はエンドユーザーによって除去されるように構成された、構造を指す。初期気密封止の様々な実施形態は、プルタブ、弾ける気泡、穿孔、ノッチ及びスコア、いずれかの脆弱ライン、剥離するステッカー、脆弱な封止、又は機械的若しくはレーザー穿孔を有する封止が挙げられるが、これらに限定されない。初期気密封止の更なる例は、米国特許出願公開番号第20100166924(A1)号、表題「Flexible package having multiple opening feature」、及び米国特許公開番号第20110211778(A1)号、表題「Reclosable Fasteners,Packages Having Reclosable Fasteners,and Methods for Creating Reclosable Fasteners」に見出すことができ、これらのそれぞれの全体が本明細書において参照として組み込まれる。
【0092】
本明細書において使用するとき、弁を指す場合、用語「入口」とは、一般的に製品容積から、それを通じて流動性製品が受容される流路の開始部における、弁の開口部及びそのすぐ周辺の領域を指す。
【0093】
本明細書において使用するとき、用語「接合された」は、要素が直接接続されたか又は間接接続されたかのどちらかの構成を指す。
【0094】
本明細書において使用するとき、用語「横方向の」は、本明細書で説明されるように、容器が水平な支持面上に直立しているときに、容器の横方向の中心線と平行な方向、向き、又は測定値を指す。横方向の向きはまた「水平な」向きとされてもよく、横方向の測定値はまた「幅」と称されてもよい。
【0095】
本明細書において使用するとき、用語「同様の番号が付された」は、下記のような、対応する要素のための類似の英数字のラベルを指す。同様の番号が付された要素は、同じ最後の2桁のラベルを有し、例えば、桁20で終わるラベルを有した1つの要素及び桁20で終わるラベルを有した別の要素は、同様の番号が付される。同様の番号が付された要素は、異なる最初の桁のラベルを有することができ、この最初の桁がその図に対する番号と合致する。一例として、320とラベル付けされた図3の要素及び420とラベル付けされた図4の要素は、同様の番号が付される。同様の番号が付された要素は、(例えば特定の実施形態に対応する)同じ又は異なることもあり得る添え字(すなわちダッシュシンボルに続くラベルの部分)を有したラベルを有することができ、例えば、320−aとラベル付けされた図3Aの要素の第1の実施形態及び320−bとラベル付けされた図3Bの要素の第2の実施形態は、同様の番号が付される。
【0096】
本明細書において使用するとき、用語「縦方向の」は、本明細書で説明されるように、容器が水平な支持面上に直立しているときに、容器の縦方向の中心線と平行な、方向、向き、又は測定値を指す。縦方向の向きはまた「垂直な」向きとされてもよい。容器のための水平な支持面との関連で表現されるときに、縦方向の測定値はまた、水平な支持面より上に測定された、「高さ」と称されてもよい。
【0097】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「中央部」は、容器の頂部と容器の底部との間に位置する容器の部分を指す。本明細書において使用するとき、用語中央部は、頂部のための特定の割合値及び/又は底部のための特定の割合値を基準にして用語中央部を説明することで、修正され得る。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、容器の中央部の基準は、様々な代替実施形態では、任意に組み合わせた、本明細書で開示される頂部のための任意の特定の割合値、及び/又は本明細書で開示される底部のための任意の特定の割合値の間に位置する容器の部分を指すことができる。
【0098】
本明細書において使用するとき、用語「混合容積」は、1つ以上の製品容積から及び/又は容器の外側の環境から1つ以上の流動性製品を受けるように構成される型製品容積を指す。
【0099】
本明細書において使用するとき、製品容積を指す場合、用語「複数回投与」は、最終使用者による典型的な消費、適用、又は使用の2単位以上におよそ等しい特定の量の製品を収容するためにサイズ決定される製品容積を指す。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれかは、1つ以上の複数回投与製品容積を有するように構成され得る。複数回投与製品容積である単一の製品容積を有する容器は、本明細書では「複数回投与容器」と称される。
【0100】
本明細書において使用するとき、用語「略(nearly)」は、プラスマイナス5パーセント(+/−5%)の、特定の値に等しい範囲を指すことで、特定の値を修正する。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、特定の値の何らかの開示はまた、様々な代替実施形態において、その特定の値周辺に等しい範囲(すなわち+/−5%)の開示として、理解され得る。
【0101】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「耐久性のない」は、一時的に再使用可能な、又は使い捨ての、又は単回使用の容器を指す。
【0102】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「非流動性製品」とは、液体ではなく、注入可能な固体、又は液体及び注入可能な固体の混合である、材料、製品、及び/又は物品を指す。本明細書で開示される可撓性容器のいずれかは、本明細書で開示されるか又は当該技術分野において既知の任意の流動性製品の1つ以上を、任意の組み合わせで包装するように構成され得る。非流動性製品に使用されるとき、本明細書において開示される可撓性容器は、1つ以上の構造的支持容積、1つ以上の構造的支持部材、及び/又は1つ以上の構造的支持フレームを含む、一次及び/又は二次包装により、非流動性製品を部分的に、又は完全に支持する、及び/又は封入することに関連する利益をもたらす場合があり、よって例えば、当業者により理解されるように、非流動性製品は、自立式及び/又は直立型の包装によって支持及び/又は封入され得る。
【0103】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「非構造的パネル」とは、可撓性材料の隣接する1つ以上のシートの層であり、層が可撓性容器の外側の環境に向かい、外側に面している最外主表面と、可撓性容器内に配置された製品容積に向かって、内側に向いている最内主表面とを含む、層を指し、非構造的パネルは、層が、容器を自立式及び/又は直立型にするために実質的な支持を別個にもたらさないように構成されている。
【0104】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「出口」とは、容器の外側の環境へと到達する前に、それを通じて流動性製品が流れるべき流路の開口部及びそのすぐ周辺の領域を指す。出口開口部は、約0.5センチメートル〜約2.5センチメートル(約0.2インチ〜約1インチ)の範囲、又はその中のいずれかの範囲、例えば、約0.8センチメートル〜約2センチメートル、約1.5センチメートル〜約2.2センチメートル、又は約0.5センチメートル〜約0.64センチメートル(約0.3インチ〜約0.8インチ、約0.6インチ〜約0.9インチ、又は約0.2インチ〜約0.25インチ)の幅を有し得る。
【0105】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「全高」は、容器が水平な支持面上に直立している間に測定される距離、すなわち支持面の上側から容器の頂部上の点まで垂直に測定される距離を指し、容器の頂部上の点は支持面の上側から最も遠く離れる。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれかは、2.0cm〜100.0cmの、又は2.0cm〜100.0cm間の0.1cm刻みの任意の値の、又は4.0〜90.0cm、5.0〜80.0cm、6.0〜70.0cm、7.0〜60.0cm、8.0〜50.0cm、9.0〜40.0cm、若しくは10.0〜30.0などの、上述の値のいずれかによって形成される任意の範囲内の、全高を有するように構成され得る。
【0106】
本明細書において使用するとき、可撓性材料のシートを指す場合、用語「全厚」は、シートが平坦になるときに、シートの外主面に対して垂直に測定された線状の寸法を指す。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、種々の実施形態では、可撓性材料のいずれかは、5〜500マイクロメートル(μm)の、又は5〜500のマイクロメートルの任意の整数値の、又は例えば10〜500μm、20〜400μm、30〜300μm、40〜200μm、若しくは50〜100μmなどの、これらの値のいずれかによって形成される任意の範囲内の、全厚を有するように構成され得る。
【0107】
本明細書において使用するとき、用語「製品感覚経験サンプリング機構」とは、ユーザーが製品容積内に収容される流動性製品の臭い、味、潤滑性、質感、及び視覚的特性の群の少なくとも1つに対する暴露を得ることを可能にする、ユーザーと相互作用する構成要素を指す。様々な実施形態において、感覚経験サンプリング機構は、製品容積、又は流動性製品を収容する二次製品容積に対するアクセスをもたらすことのいずれかによってこの目的を達成することができる。他の様々な実施形態において、製品感覚経験サンプリング機構は、流動性製品へのアクセスをもたらさないことがあるが、それでもなお、擦ると香りが出るステッカー、接着性香料供給手段(例えば、特許出願公開第2010181215(A1)号、表題「Package Comprising an Adhesive Perfume Delivery Material」(本明細書においてその全体が参照として組み込まれる)を参照されたい)、印刷されたPMC、擦ると香りが出るインク、カードなど別個の販促品、多孔性膜、又は他の代替物により、流動性製品の所望の感覚経験を伝達することができる。
【0108】
本明細書において使用するとき、用語「製品容積」は、1つ以上の流動性製品を受け及び直接収容するように構成される収納可能な3次元の空間を指し、この空間は、流動性製品が製品容積から流出するのを防止する隔壁を形成する1つ以上の材料によって画定される。1つ以上の流動性製品を直接収容することによって、流動性製品は、収納可能な3次元の空間を形成する材料と接触をし、このような接触を妨げる、中間材料又は容器が存在しない。本開示の全体にわたって、用語「製品容積」及び「製品受容容積」は、互換可能に使用され、同じ意味を有することが意図される。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれかは、1つの製品容積、2つの製品容積、3つの製品容積、4つの製品容積、5つの製品容積、6つの製品容積、又は更に多くの製品容積を含んだ、任意の数の製品容積を有するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の製品容積が別の製品容積内に収納され得る。本明細書に開示される製品容積はいずれも、0.001リットル〜100.0リットル、又は0.001リットル〜3.0リットルの間で0.001リットル刻みの任意の値、又は3.0リットル〜10.0リットルの間で0.01リットル刻みの任意の値、又は10.0リットル〜100.0リットルの間で1.0リットル刻みの任意の値、又は前述の値のいずれかによって形成される任意の範囲(例えば、0.001〜2.2リットル、0.01〜2.0リットル、0.05〜1.8リットル、0.1〜1.6リットル、0.15〜1.4リットル、0.2〜1.2リットル、0.25〜1.0リットルなど)内の任意の寸法の製品容積を有し得る。製品容積は、任意の向きの任意の形状を有し得る。製品容積は、構造的支持フレームを有する容器に含まれ得、製品容積は、構造的支持フレームを有していない容器に含まれ得る。
【0109】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「再閉鎖機構」とは、初期密封封止が劣化した後に、流動性製品が製品容積から容器の外側の環境へと分配されないように、ディスペンサを閉鎖する能力をもたらす、構造を指す。再閉鎖機構は、様々な実施形態において、捻って閉める蓋、フラップ、VELCRO(商標)タイプのフックアンドループ締結具、ティンタイ(tin tie)、又は折られて、織り込まれた、又はストラップで固定されたディスペンサの一部であり得る。従来的な再閉鎖機構の例としては、フリップトップの剛性クロージャ、捻って閉めるキャップ剛性クロージャ、プッシュプルクロージャ、クリップ、相互連結剛性部品、及びスナップクロージャなど、他の種類の剛性クロージャを含む。他の再閉鎖機構としては、押して封止するクロージャ、又は膨張させた再閉鎖機構、例えば、米国特許第7,207,717(B2)号、表題「Package Having a Fluid Actuated Closure」、米国特許公開番号第20080279485 A1号、表題「Packages Having Fluid−Filled Chamber Closures」、及び米国特許第7,883,268 B2号、表題「Package Having a Fluid Actuated Closure」に開示されるものが挙げられる。追加的な再閉鎖機構としては、米国特許第4,988,016号、表題「Self−Sealing Container」に開示されるもののような自己封止クロージャ、及び米国特許出願第2009/0269450 A1号、表題「Flexible Package Having an Automatic Closure Feature」に開示されるもののような自動的な再閉鎖により空気を通す(air with automatic reclose)ように構成された剛性要素が挙げられる。可撓性容器の外壁に沿って設けられたフラップに押し込まれ得る、又は別の方法により固定され得る(例えば、接着剤、又はVelcroなどの締結具により)細長い弁は、本開示の範囲内の再閉鎖機構の更に別の例である。再閉鎖機構の更なる例は、米国特許出願公開番号第20100166924(A1)号、表題「Flexible Package Having Multiple Opening Feature」、及び米国特許出願公開番号第20110211778(A1)号、表題「Reclosable Fasteners,Packages Having Reclosable Fasteners,and Methods for Creating Reclosable Fasteners」に見出すことができる。この段落で参照される特許公開のそれぞれは、本明細書において参照としてその全体を組み込まれる。
【0110】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「水平な支持面上にある」は、他の支えなしで、直接水平な支持面上にある容器を指す。
【0111】
本明細書において使用するとき、用語「スコアライン」とは、可撓性材料におけるゲージ又はノッチを指す。スコアラインは、例えば、活性化など、様々な方法によって形成することができる。
【0112】
本明細書において使用する際、用語「封止された」は、製品容積を指すとき、製品容積内の流動性製品が(例えば隔壁を形成する1つ以上の材料によって及び封止によって)製品容積から流出するのを防止され、製品容積が気密封止された、製品容積の状態を指す。
【0113】
本明細書において使用るとき、用語「二次供給装置」とは、それを通じて流動性製品が分配され得る、可撓性容器とは別個のシステム又は機構を指す。二次供給装置の実施例としてはとりわけ、非従来的なモッピングシステム、壁に取り付けた石鹸及びシャンプーディスペンサ、並びに剃毛クリーム保温器が挙げられる。二次供給装置は、可撓性容器のディスペンサを直接介して、又は接続装置を介して、可撓性容器の製品容積と流体連通させてもよい。二次供給装置を通じた流動性製品の流れは、可撓性容器の弁、又は二次供給装置の弁、若しくは他の流れ調節装置、あるいは両方により調節され得る。
【0114】
本明細書において使用するとき、用語「二次製品容積」とは、1つ以上の流動性製品を受容し、かつ直接収容するように構成された、閉じ込め可能な3次元空間を指し、この空間は、流動性製品が二次製品容積から流れるのを防ぐバリアを形成する1つ以上の材料により画定され、二次製品容積は製品感覚経験サンプリング機構内に位置し、約0.1ミリメートル〜約20ミリメートルの範囲、又は約0.1ミリメートル〜約20ミリメートルの間の.1ミリメートルおきのいずれかの値、又は上記の値のいずれかにより形成されるいずれかの範囲、例えば、約0.5ミリメートル〜約12ミリメートル、約2ミリメートル〜約18ミリメートル、約10ミリメートル〜約19ミリメートルなどの容積を有する。二次製品容積は、製品容積が密封封止されているときに、ユーザーが製品のいくつかの態様をサンプリング又は経験するのを可能にするために有用であり得る。
【0115】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「独立型」は、容器が少なくとも1つの向きで水平な支持面上にあるときに、構造的支持フレームが、製品容積が無充填のときであっても、容器が潰れるのを防止するように及び容器を形成する材料の組み合わせられた厚さより著しく大きい全高を容器に与えるように構成された、製品容積及び構造的支持フレームを備える容器を指す。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれかは、独立型であるように構成され得る。例として、本開示の独立型可撓性容器は、ピローパック、パウチ、ドイパック、サッシェ、チューブ、箱、タブ、ボール紙、フローラップ、ガセットパック、水差し、瓶、ジャー、箱の中の袋、トレー、吊り下げパック、ブリスターパック、又は当該技術分野において既知の、他のいずれかの形態を形成するために使用することができる。
【0116】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「単回の使用」は、最終使用者によって開かれた後に、再び閉じられるように構成されない閉じた容器を指す。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれかは、単回の使用であるように構成され得る。
【0117】
本明細書において使用するとき、製品容積を指す場合、用語「単回投与」は、最終使用者による典型的な消費、適用、又は使用の1単位におよそ等しい特定の量の製品を収容するためにサイズ決定される製品容積を指す。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれかは、1つ以上の単回投与製品容積を有するように構成され得る。単回投与製品容積である単一の製品容積を有する容器は、本明細書では「単回投与容器」と称される。
【0118】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「起立/起立する/起立させる(stand up/stands up)」、「起立している」、「直立する(stand upright/stands upright)」、及び「直立/直立している」は、容器が水平な支持面上にあるときに、独立式可撓性容器の特定の向きを指す。この直立の向きは、容器の構造的特性及び/又は容器上のしるしから判定され得る。第1の判定試験で、容器の底部に使用されるように構成される明確に定められた基底構造を可撓性容器が有する場合には、この基底構造が水平な支持面上にあるときに容器は直立していると判定される。第1の試験が直立の向きを判定することができない場合には、第2の判定試験で、可撓性容器上のしるしが直立の向きに最適に位置付けられるように容器が水平な支持面上にあるべく向けられるときに、容器は直立していると判定される。第2の試験が直立の向きを判定することができない場合には、第3の判定試験で、容器が最大の全高を有するように容器が水平な支持面上にあるべく向けられるときに、容器は直立していると判定される。第3の試験が直立の向きを判定することができない場合には、第4の判定試験で、容器が最大の高さ領域比を有するように容器が水平な支持面上にあるべく向けられるときに、容器は直立していると判定される。第4の試験が直立の向きを判定することができない場合には、第4の判定試験で使用された任意の向きが、直立の向きであるとみなされ得る。
【0119】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「起立容器」は、(製品容積のすべてが水で100%充填された)容器が起立しているときに容器が0.4〜1.5cm-1の高さ領域比を有した、独立型容器を指す。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれかは、起立容器であるように構成され得る。
【0120】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「構造的支持フレーム」は、1つ以上のサイズ決定可能な空き空間及び/又は1つ以上の非構造的パネルの周囲で互いに接合され、可撓性容器の製品容積のための並びに容器を独立及び/又は直立させる際の主要な支持として一般に使用される1つ以上の構造的支持部材から形成された剛性構造を指す。本明細書で開示される実施形態のそれぞれでは、可撓性容器が構造的支持フレーム及び1つ以上の製品容積を備えるとき、構造的支持フレームは、特に指示がない限り、容器の製品容積を支持していると考えられる。
【0121】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「構造的支持部材」は、剛性の物理的構造を指し、この構造は、1つ以上の膨張構造的支持容積を備え、あるスパンにわたる(可撓性容器からの)1つ以上の負荷を保持するために構造的支持フレームで使用されるように構成される。少なくとも1つの膨張構造的支持容積を備えない構造は、本明細書において、構造的支持部材であると考えられない。
【0122】
構造的支持部材は、2つの定められた端部、2つの端部間の中央部、及び一方の端部からもう一方の端部までの全長を有する。構造的支持部材は1つ以上の断面積を有することができ、領域のそれぞれはその全長より小さな全幅を有する。
【0123】
構造的支持部材は、様々な形態で構成され得る。構造的支持部材は、様々な方法で準備された、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ以上の構造的支持容積を備えることができる。例えば、構造的支持部材は、単一の構造的支持容積によって形成され得る。別の例として、構造的支持部材は、端部同士で直列に配置された複数の構造的支持容積によって形成され得、様々な実施形態では、構造的支持容積のいくつか又はすべてのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、部分的に若しくは全体的に互いに接触し、部分的に若しくは全体的に互いに直接接続され、及び/又は部分的に若しくは全体的に互いに接合され得る。更なる例として、構造的支持部材は、横方向に並列に配置された複数の支持容積によって形成され得、様々な実施形態では、構造的支持容積のいくつか又はすべてのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、部分的に若しくは全体的に互いに接触し、部分的に若しくは全体的に互いに直接接続され、及び/又は部分的に若しくは全体的に互いに接合され得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、構造的支持部材は、多数の異なる種類の要素を備えることができる。例えば、構造的支持部材は、1つ以上の機械的補強要素(例えばブレース、カラー、コネクタ、ジョイント、リブなど)と共に1つ以上の構造的支持容積を備えることができ、機械的補強要素は1つ以上の剛性(例えば固体)材料から作製され得る。
【0125】
構造的支持部材は、様々な形状及びサイズを有することができる。構造的支持部材の一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、直線であるか、湾曲するか、角度をつけられるか、区分化されるか、若しくは他の形状であるか、又はこれらの形状のいずれかの組み合わせであり得る。構造的支持部材の一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、円形、卵形、正方形、三角形、星形状、又はこれらの形状の修正態様、又は他の形状、若しくはこれらの形状のいずれかの組み合わせなどの、任意の好適な断面形状を有することができる。構造的支持部材は、長さの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、管状の、又は凸状の、又は凹状の全体形状を有することができる。構造的支持部材は、任意の好適な断面積、任意の好適な全幅、及び任意の好適な全長を有することができる。構造的支持部材は、その長さの一部、各部、若しくはおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、実質的に一定であり得、又はその長さの一部、各部、若しくはおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、本明細書で説明される任意の方法で変化し得る。例えば、構造的支持部材の断面積は、その長さの一部、各部又はすべてに沿って増減することができる。本開示の構造的支持部材の実施形態のいずれかのうちの一部、各部、又はすべては、本明細書で開示される任意の数の実施形態からの構造、特性、材料及び/又は接続の任意の実行可能な組み合わせを含んだ、本明細書で開示される任意の実施形態に従って、構成され得る。
【0126】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「構造的支持容積」は、1つ以上の可撓性材料から作製された充填可能な空間を指し、この空間は、1つ以上の膨張材料で少なくとも部分的に充填されるように構成され、膨張材料は、1つ以上の可撓性材料に張力を作り出し、膨張した構造的支持容積を形成する。1つ以上の膨張した構造的支持容積は、構造的支持部材に含まれるように構成され得る。構造的支持容積は、充填可能な空間(例えば開放空間)のない構造、非可撓性(例えば固体)材料から作製された構造、膨張材料で充填されるように構成されない空間を有する構造(例えば多層パネルの隣接した層間の非取り付け領域)、及び膨張材料によって膨脹されるように構成されない可撓性材料による構造(例えば非構造的パネルであるように構成される構造の空間)などの他の方法で構成された構造とは異なる。特に、様々な実施形態において、多層パネル内の隣接する層の間の非取り付け領域によって画定されるいずれかの空間は、空気、窒素、又は例えば、80%超の窒素、20%超の二酸化炭素、10%超の希ガス、15%未満の酸素を含む、気体組成物を含む、単一の、又は多数の化学のいずれかの気体又は蒸気組成物を含む場合があり、このような空間内に含まれる空気又は蒸気は、0〜100%、又はこの範囲内のいずれかの整数の百分率の相対湿度で、水蒸気を含むことがある。本開示の全体にわたって、用語「構造的支持容積」及び「膨脹可能チャンバ」は、互換可能に使用され、同じ意味を有することが意図される。
【0127】
いくつかの実施形態では、構造的支持フレームは複数の構造的支持容積を備えることができ、構造的支持容積のいくつか又はすべては互いに流体連通する。他の実施形態では、構造的支持フレームは複数の構造的支持容積を備えることができ、構造的支持容積のいくつか又はいずれも互いに流体連通しない。本開示の構造的支持フレームのいずれかは、本明細書で開示される任意の種類の流体連通を有するように構成され得る。
【0128】
本明細書において使用するとき、用語「実質的に」は、プラスマイナス10パーセント(+/−10%)の、特定の値に等しい範囲を指すことで、特定の値を修正する。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、特定の値の何らかの開示はまた、様々な代替実施形態において、その特定の値周辺に等しい範囲(すなわち+/−10%)の開示として、理解され得る。
【0129】
本明細書において使用するとき、用語「サックバック効果」とは、流動性製品を分配するためにかけられる力が臨界力を下回ったときに、流路内の張力の勾配が生じる流動性製品の流れ方向の逆転を指している。流路における張力の勾配が、弁の出口の最も近くで高い張力(流れに対する高い抵抗)の領域を生じ、弁の入口のより近くでより低い張力(すなわち、流れに対する比較的小さい抵抗)を生じる。サックバック効果は、臨界圧搾力が解放された後に、弁を通じた滴り、及び漏れを制限する。
【0130】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「一時的に再使用可能な」は、製品を受け、収容し、又は分配するのに容器が不適となる故障が容器に発生する前に、最高10回、製品を最終使用者に分配した後追加量の製品で再充填されるように構成される容器を指す。本明細書において使用するとき、用語「一時的に再使用可能な」は、このような故障が容器に発生する前に容器が再充填され得る回数を修正することで、更に限定され得る。本明細書に開示される可撓性容器の実施形態のいずれについても、一時的に再使用可能の基準は、様々な代替実施形態において、故障前に最大8回まで再充填することによって、故障前に最大6回まで再充填することによって、故障前に最大4回まで再充填することによって、若しくは故障前に最大2回まで再充填することによって、又は故障前に1回〜10回の間の任意の整数値の再充填によって、一時的に再使用可能であることを指すことができる。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれかは、本明細書で開示される再充填の回数だけ一時的に再使用可能であるように構成され得る。
【0131】
本明細書において使用するとき、用語「張力生成要素」は、流動性製品の流れを制限するために張力を生じる構造を指す。「張力生成要素」としてはとりわけ、様々な実施形態において、膨張可能容積、又は膨張しない物理的構造が挙げられる。
【0132】
本明細書において使用するとき、用語「厚さ」は、本明細書で説明されるように、容器が水平な支持面上に直立しているときに、容器の第3の中心線と平行な測定値を指す。厚さはまた「深さ」と称されてもよい。
【0133】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「頂部」は、容器の全高の高位側20%、すなわち、容器の全高の80〜100%に位置する容器の部分を指す。本明細書において使用するとき、用語頂部は、20%未満の特定の割合値で用語頂部を修正することで、更に限定され得る。本明細書で開示される可撓性容器の実施形態のいずれに対しても、容器の頂部の基準は、様々な代替実施形態では、頂部15%(すなわち全高の85〜100%)、頂部10%(すなわち全高の90〜100%)、若しくは頂部5%(すなわち全高の95〜100%)、又は0%と20%との間の割合の任意の整数値を指すことができる。
【0134】
本明細書において使用するとき、流路を指す場合、用語「台形の」とは、製品容積に隣接する、より大きい幅、及び出口におけるより小さい幅を指す(より大きい幅とより小さい幅との間のテーパが連続的若しくは非連続的であるか、又は断絶を有するか、有さないかにかかわらず)。
【0135】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「非膨張」は、構造的支持容積を膨張材料によって硬質化させる前の、構造的支持容積に形成されるように構成された1つ以上の材料の状態を指す。
【0136】
本明細書において使用するとき、可撓性容器の製品容積を指す場合、用語「無充填」は、流動性製品を収容しないときの製品容積の状態を指す。
【0137】
本明細書において使用するとき、可撓性容器を指す場合、用語「未形成」は、製品容積に形成されるように構成される1つ以上の材料の、画定された3次元の空間が製品容積に設けられる前の状態を指す。例えば、製造物品は、未形成製品容積を有する容器の半製品であり得、可撓性材料のシートが、部分を互いに接合させて、互いに平坦なままである。
【0138】
本明細書において使用するとき、「弁」とは、流動性製品を選択的に分配するための機構を指す。例えば、弁は活性化を受ける部分、膨脹可能な容積など、張力生成要素を含む流路、及び/又は臨界圧搾力よりも小さい力が容器にかけられ、臨界圧力増加よりも小さい圧力が製品容積内に存在する際に流動性製品が分配されるのを防ぐが、依然として、容器にかけられた力が臨界圧搾力を超えるか、又は製品容積内の圧力が臨界圧力増加を超える際に、流動性製品が分配されるのを可能にする、他の構造を含み得る。弁は更に、弁の開閉をユーザーに知らせる信号を生じる、インジケータを含み得る。
【0139】
本明細書で説明されるような可撓性容器は、様々な製品のための様々な産業にわたって使用され得る。例えば、本明細書において記載される、可撓性容器のいずれかの実施形態は、以下の製品のいずれかを含む、消費者製品業界にわたって使用することができ、そのいずれも、本明細書において記載される、又は当該技術分野において既知のいずれかの加工可能な流動性製品の形態をとることができる:ベビーケア製品(例えば、石鹸、シャンプー、及びローション)、人間又は動物の毛髪を洗浄、処理、美化、及び/又は装飾するための美容ケア製品(例えば、ヘアシャンプー、ヘアコンディショナー、毛髪染料、毛髪着色剤、毛髪補修製品、育毛製品、除毛製品、毛髪減少製品など)、人間又は動物の皮膚を洗浄、処理、美化、及び/又は装飾するための美容ケア製品(例えば、石鹸、ボディウォッシュ、ボディスクラブ、洗顔料、収斂剤、日焼け止め、日焼け止めローション、リップバーム、化粧品、皮膚コンディショナー、コールドクリーム、皮膚保湿剤、制汗剤、デオドラントなど)、人間又は動物の爪を洗浄、処理、美化、及び/又は装飾するための美容ケア製品(例えば、マニキュア、マニキュア落としなど)、人間の顔の毛の洗浄、処理、美化、及び/又は装飾のための手入れ製品(例えば、剃毛製品、プリシェービング製品、アフターシェービング製品など)、人間又は動物の口腔を洗浄、処理、美化、及び/又は装飾するためのヘルスケア製品(例えば、歯磨き粉、マウスウォッシュ、口臭消臭製品、歯垢防止製品、歯白化成品など)、人間及び/又は動物の健康状態を処理するためのヘルスケア製品(例えば、薬、薬剤、医薬品、ビタミン、栄養剤、栄養補給品(カルシウム、繊維など)、咳止め製品、風邪薬、呼吸及び/又はアレルギー疾患の治療、痛み止め、睡眠薬、胃腸治療製品(胸焼け、胃腸のむかつき、下痢、過敏性腸症候群など)、浄化水、処理水など)、動物の給餌及び/又は世話のためのペットケア製品(例えば、ペットフード、ペットビタミン、ペット薬剤、ペットチュー、ペット治療など)、布地、布、及び/又は洗濯物を洗浄、調整、清涼化、及び/又は処理するための布地ケア製品(例えば、洗濯洗剤、布地コンディショナー、布地染料、布地漂白剤など)、家庭用、商業用、及び/又は業務用の食器ケア製品(例えば、手洗い、及び/又は機械洗浄のための食器用石鹸、及びすすぎ助剤)、家庭用、商業用、及び/又は業務用の洗浄、及び/又は脱臭製品(例えば、柔軟表面洗浄剤、硬質表面洗浄剤、ガラス洗浄剤、セラミックタイル洗浄剤、カーペット洗浄剤、木洗浄剤、マルチ表面洗浄剤、表面消毒剤、キッチン洗浄剤、お風呂洗浄剤(例えば、シンク、トイレ、バスタブ、及び/又はシャワークリーナー)、装置洗浄製品、装置処理製品、車洗浄製品、車脱臭製品、空気洗浄剤、空気脱臭剤、空気殺菌剤など)など。
【0140】
更なる実施例として、本明細書において記載される可撓性容器のいずれかの実施形態は、家庭用、商業用、及び/又は業務用、ビル及び/又は地上、工事、及び/又はメンテナンスの追加的な領域にわたって使用され得、以下の製品のいずれかを含み、そのいずれも、本明細書において記載される、又は当該技術分野において既知の、いずれかの加工可能な流動性製品の形態(例えば、液体、顆粒、粉末など)をとり得る:芝生、庭、及び/又は地面を形成、維持、修正、処理、及び/又は改善するための製品(例えば、草の種子、野菜の種子、植物種子、粒餌、他の種類の種子、植物食料、肥料、土壌栄養剤、及び/又は土壌状態(soil condition)(例えば、窒素、リン酸、カリ、石灰など)、土壌滅菌剤、除草剤、雑草抑制剤、害虫駆除剤、害虫忌避剤、殺虫剤、虫忌避剤、など)、修景用途の製品(例えば、表土、鉢植え用土壌、汎用土壌、根覆い、木片、樹皮の塊、砂、あらゆる種類の天然石及び/又は岩(例えば、装飾用の石、豆砂利、バラスなど)、石及び岩に基づく人工組成物(例えば、敷石ベースなど))、グリル、炉、かまどなどで火を点ける、及び/又はくべるための製品(例えば、薪、点火用ナゲット、木炭、点火用流体、マッチなど)、照明製品(例えば、電球、及びライトチューブ、又はあらゆる大きさ、形状、及び用途の、白熱電球、小型蛍光灯、蛍光灯、ハロゲン、発光ダイオードを含むあらゆる種類のもの)、工事、メンテナンス、改修、及び/又は装飾のための化学製品(例えば、コンクリート、セメント、モルタル、混合着色剤、コンクリート硬化剤/シーラント、コンクリート保護剤、グラウト、アスファルトシーラント、ひび充填剤/補修材製品、補修材、結合化合物、下塗り、ペンキ、ステイン、上塗り、シーラント、コーキング剤、接着剤、エポキシ樹脂、排水洗浄/詰まり除去製品、敗血症治療製品など)、化学製品(例えば、シンナー、溶媒、及びアルコール、ミネラルスピリット、テレペンチン、亜麻仁油などを含むストリッパ/リムーバ)、水処理製品(例えば、水軟化製品、例えば、塩、静菌薬、殺菌剤など)、あらゆる種類の締結具(例えば、木、金属、プラスチック、コンクリート、コンクリートなどと共に/その内部で/その上部で使用するための、ねじ、ボルト、ナット、ワッシャ、釘、ステープル、タック、ハンガー、ピン、杭、リベット、クリップ、リング、など)など。
【0141】
更なる例として、本明細書において記載される可撓性容器のいずれかの実施形態は、食料及び飲料業界にわたって使用され得、以下の製品のいずれかを含み、そのいずれも、本明細書において記載される、又は当該技術分野において既知の、いずれかの加工可能な流動性製品の形態をとり得る:基本的原料などの食品(例えば、米、麦、トウモロコシ、豆、及びこれらのいずれかから作製される派生的材料、加えて、ナッツ、種子、及び豆など)、料理用の食材(例えば、砂糖、塩及び胡椒などの香辛料、料理用オイル、酢、トマトペースト、天然及び人工甘味料、香味料、調味料など)、パン作りの材料(例えば、ベーキングパウダー、デンプン、ショートニング、シロップ、食料着色料、フィリング、ゼラチン、チョコレートチップ、及び他の種類のチップ、糖衣、スプリンクル、トッピングなど)、乳製品(例えば、クリーム、ヨーグルト、サワークリーム、乳清、カゼインなど)、スプレッド(例えば、ジャム、ゼリーなど)、ソース(例えば、バーベキューソース、サラダドレッシング、トマトソースなど)、調味料(例えば、ケチャップ、マスタード、付け合せ、マヨネーズなど)、加工食品(麺及びパスタ、ドライシリアル、シリアルミックス、プリメイドミックス、スナックチップス、及びスナック、並びにあらゆる種類のスナックミックス、プレッツェル、クラッカー、クッキー、キャンディ、あらゆる種類のチョコレート、マシュマロ、プリンなど)、水、牛乳、ジュース、風味付き及び/又は炭酸飲料(例えば、ソーダ)、スポーツドリンク、コーヒー、紅茶、スピリット、アルコール飲料(例えば、ビール、ワインなど)などの飲料、及び飲料を調製又は混合するための材料(例えば、コーヒー豆、挽いたコーヒー、ココア、茶葉、脱水飲料、飲料を調製するための粉末、天然及び人工甘味料、香料など)。更に調製された食品、フルーツ、野菜、スープ、肉、パスタ、電子レンジ調理可能な、及び又は冷凍食品、加えて農産物、玉子、牛乳、及び他の新鮮な食料。本明細書において開示された可撓性容器の実施形態のいずれかはまた、食品及び/又は飲料を保存する用途のために、容器を安全にすべく、滅菌されてもよい(例えば、紫外線、又は過酸化物ベースの組成物によって処理することによる)。いずれかの実施形態において、容器は、レトルトプロセスに好適であるように構成され得る。
【0142】
更なる例として、本明細書において記載される可撓性容器のいずれかの実施形態は、医療業界(医療、医療機器、及び治療の領域)にわたって使用され得、これは当該技術分野において既知のいずれかの形態における、以下の流動性製品のいずれかを受容、収容、保存、及び/又は分配するための用途を含む:人間及び/又は動物の体液(例えば、羊水、房水、硝子体液、胆汁、血液、血漿、血清、母乳、脳脊髄液、耳垢(cerumen)(耳垢(earwax))、乳糜、糜粥、内リンパ(及び外リンパ)、精液、液状糞便、胃酸、胃液、リンパ、粘液(鼻漏及び痰を含む)、膜液、腹膜液、胸膜液、膿、粘膜分泌物、唾液、皮脂(皮膚油脂)、精液、唾液、関節液、涙、汗、膣分泌物、吐瀉物、尿など)、人間又は動物の身体への静脈内治療のための流体(例えば、容積拡張剤(例えば、晶質、及びコロイド)、代用血液を含む血液ベースの製品、緩衝溶液、液状薬剤(医薬品を含み得る)、非経口栄養配合物(例えば、静脈栄養摂取であり、このような配合物は食塩、グルコース、アミノ酸、脂質、サプリメント、栄養素、及び/又はビタミンを含み得る)、任意の好適な投与方法により(例えば、経口)(固体、液体、又はピルの形態で)、局所的に、静脈から、吸気から、又は直腸から、人間又は動物の身体に投与するための他の薬液(例えば、薬、薬剤、栄養素、機能性食品、医薬品など)。本明細書において開示された可撓性容器の実施形態のいずれかはまた、滅菌医療環境における用途のために、容器を安全にすべく、滅菌されてもよい(例えば、紫外線、又は過酸化物ベースの組成物で処理することにより、又はオートクレーブ若しくは蒸留プロセスにより)。
【0143】
更なる実施例として、本明細書において記載される可撓性容器のいずれかの実施形態は、内燃機関を使用するいずれかの、及びあらゆる業界(例えば、輸送機関業界、電力施設業界、発電業界など)にわたって使用され得、これは当該技術分野において既知であるように、以下の流動性製品のいずれかを受容、収容、貯蔵、及び/又は分配するために有用な、このような容器を備える、車、トラック、自動車、ボート、飛行機などの乗り物のための製品を含む:エンジンオイル、エンジンオイル添加物、燃料添加物、ブレーキ流体、トランスミッション液、エンジン冷却材、パワーステアリング液、ワイパー液、乗り物のケアのための製品(例えば、ボディ、タイヤ、車輪、窓、トリム、内装など)、加えて、いずれかの、及び又はすべての種類のエンジン、電力施設、及び/又は輸送車両の1つ以上の部品を洗浄、浸透、グリース除去、潤滑、及び/又は保護するように構成された他の流体。
【0144】
本明細書において記載される可撓性容器のいずれかの実施形態はまた、以下の分類のいずれかの、非流動性製品を受容、収容、保存、及び/又は分配するために使用することができる:使い捨て着用可能吸収性物品、おむつ、トレーニングパンツ、乳児及び幼児ケアワイプなどを含む、ベビーケア製品、人間又は動物の毛髪、皮膚、及び/又は爪などに組成物を適用するためのアプリケータなどを含む美容ケア製品、あらゆる種類の洗浄用途などのための、ワイプ及びスクラバなどを含む、ホームケア製品、ウェット又はドライティッシュ、顔用ティッシュ、使い捨てハンカチ、使い捨てタオル、ワイプなどのファミリーケア製品、生理用パッド、失禁用パッド、陰唇間パッド、パンティライナー、ペッサリー、生理用ナプキン、タンポン、タンポンアプリケータ、ワイプなどを含む女性用ケア製品、口腔洗浄製品、デンタルフロス、フロッシング装置、歯ブラシなどを含むヘルスケア製品、グルーミン補助具、ペットトレーニング補助具、ペット装置、ペットおもちゃなどを含むペットケア製品、電気化学セル、電池、電池電流遮断機、電池テスタ、電池充電器、電池充電モニタリング装置、電池充電/放電率制御装置、「スマート」電池電子機器、懐中電灯などを含む、携帯発電機製品、除毛装置を含む小型装置製品(例えば、男女用の電気ホイルシェーバー、充電及び/又は洗浄ステーション、電気ヘアトリマ、電気髭トリマ、電気脱毛装置、洗浄用流体カートリッジ、剃毛コンディショナーカートリッジ、剃毛ホイル、及びカッターブロック)、口腔ケア装置(蓄電機又は電池を備える電気歯ブラシ、交換用ブラシヘッド、歯間洗浄機、舌洗浄機、充電ステーション、口腔灌水機、及びジェット上の灌水クリップ)、小型電気家庭用装置(例えば、コーヒーメーカー、やかん、ハンドブレンダー、ハンドミキサー、フードプロセッサー、蒸気調理器、ジューサー、柑橘類絞り器、トースター、コーヒー又は肉挽き機、真空ポンプ、アイロン、アイロンのための蒸気圧力部、及び一般的にそのための非電動取り付け具、及びそのためのヘアケア装置(例えば、電動ドライヤー、ヘアスタイラー、ヘアカーラー、ヘアストレートナー、コードレス気体加熱スタイラー/アイロン、及びそのための気体カートリッジ、並びに気体フィルタ取り付け具)、パーソナル診断危機(例えば、血圧モニター、耳サーモメーター、及びそのためのレンズフィルターを含む)、時計装置(clock appliances)、及び時計装置(watch appliances)(例えば、アラームクロック、ラジオと組み合わせたトラベルアラームクロック、壁時計、腕時計、及び携帯用計算機)など。
【0145】
図1A〜1Dは、起立可撓性容器100の一実施形態の様々な図である。図1Aは、容器100の正面図である。容器100は、水平な支持面101上に直立している。
【0146】
図1Aでは、座標系110が、図の方向を参照するための基準線を提供する。座標系110は、X軸、Y軸、及びZ軸を有する3次元デカルト座標系であり、それぞれの軸が他の軸と垂直で、軸のいずれか2つが平面を画定する。X軸及びZ軸は水平な支持面101と平行で、Y軸は水平な支持面101と垂直である。
【0147】
図1Aはまた、容器100に関する方向及び位置を参照するための、他の基準線を含む。横方向の中心線111は、X軸と平行に走る。横方向の中心線111のXY平面は、容器100を前側半分及び後側半分に区分けする。横方向の中心線111のXZ平面は、容器100を上側半分及び下側半分に区分けする。縦方向の中心線114は、Y軸と平行に走る。縦方向の中心線114のYZ平面は、容器100を左側半分及び右側半分に区分けする。第3の中心線117は、Z軸と平行に走る。横方向の中心線111、縦方向の中心線114、及び第3の中心線117はすべて、容器100の中心で交差する。
【0148】
横方向の中心線111に対する配置が、縦方向に内側寄り112及び縦方向に外側寄り113であるものを画定する。第1の位置が第2の位置より横方向の中心線111に近いとき、第1の位置は第2の位置に対して縦方向に内側寄り112に配置されていると考えられる。そして、第2の位置は第1の位置から縦方向に外側寄り113に配置されていると考えられる。用語、横方向のは、横方向の中心線111に平行な方向、向き、又は測定値を指す。横方向の向きはまた水平な向きとされてもよく、横方向の測定値はまた幅と称されてもよい。
【0149】
縦方向の中心線114に対する配置が、横方向に内側寄り115及び横方向に外側寄り116であるものを画定する。第1の位置が第2の位置より縦方向の中心線114に近いとき、第1の位置は第2の位置に対して横方向に内側寄り115に配置されていると考えられる。そして、第2の位置は第1の位置から横方向に外側寄り116に配置されていると考えられる。用語、縦方向は、縦方向の中心線114に平行な方向、向き、又は測定値を指す。縦方向の向きはまた垂直な向きとされてもよい。
【0150】
縦方向の方向、向き又は測定値はまた、容器100の水平な支持面との関連で表現されてもよい。第1の位置が第2の位置より支持面に近いとき、第1の位置は、第2の位置より低く、第2の位置より下に(below)、第2の位置の真下に(beneath)、又は第2の位置の下(under)に配置されていると考えられ得る。そして、第2の位置は、第1の位置より高く、第1の位置より上に(above)、又は第2の位置から上方(upward)に配置されていると考えられ得る。縦方向の測定値はまた、水平な支持面100より上に測定された、高さと称されてもよい。
【0151】
第3の中心線117と平行になる測定値は、厚さ又は深さとされる。第3の中心線117の方向の、容器の正面102−1に向かう配置は、前方118、又は正面(in front of)と称される。第3の中心線117の方向の、容器の背面102−2に向かう配置は、後方119、又は後ろに(behind)と称される。
【0152】
上記のような、方向、向き、測定値、及び配置のためのこれらの用語は、支持面、基準線、又は座標系が図に示されるか否かに関わらず、本開示の実施形態のすべてに対して使用される。
【0153】
容器100は、頂部104、中央部106、及び底部108、正面102−1、背面102−2、並びに左及び右側部109を含む。頂部104は、XZ平面に平行な、基準平面105によって中央部106から区分けされる。中央部106は、同様にXZ平面に平行な、基準平面107によって底部108から区分けされる。容器100は、100−ohの全高を有する。図1Aの実施形態では、容器の正面102−1及び背面102−2は封止129で互いに接合され、封止129は、頂部104を横切り、側部109を下って、容器100の外周に延在し、続いて、それぞれの側部109の底部で、外側の範囲の周囲を基底部190の正面及び背面部分に沿うように外側に分裂をする。
【0154】
容器100は、構造的支持フレーム140、製品容積150、ディスペンサ160、パネル180−1及び180−2、並びに基底構造190を備える。パネル180−1の一部分は、製品容積150を示すために、取り除いて図示される。製品容積150は、1つ以上の流動性製品を収容するように構成される。ディスペンサ160によって、容器100は、容器100の外側の環境へ、製品容積150から流路159、続いてディスペンサ160を介してこれらの流動性製品を分配することができる。図1A〜1Dの実施形態では、ディスペンサ160は、頂部104の最上部の中央に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ160は、側部109のどちらかの、パネル180−1及び180−2のどちらかの、並びに容器100の基底部190の任意の部分の、いずれの場所をも含んだ、頂部140、中央部106、又は底部108の他のいずれの場所にも配置され得る。構造的支持フレーム140は、製品容積150内の流動性製品の質量を支持し、容器100を直立させる。パネル180−1及び180−2は、製品容積150を覆う比較的平坦な面であり、いかなる種類のしるしの表示にも好適である。しかしながら、様々な実施形態では、パネル180−1及び180−2の一方又は両方の一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、1つ以上の曲面を含むことができる。基底構造190は、構造的支持フレーム140を支持し、容器100が直立するように容器100に安定性を提供する。
【0155】
構造的支持フレーム140は、複数の構造的支持部材によって形成される。構造的支持フレーム140は、頂部構造的支持部材144−1及び144−2、中央部構造的支持部材146−1、146−2、146−3及び146−4、並びに底部構造的支持部材148−1及び148−2を備える。
【0156】
頂部構造的支持部材144−1及び144−2は、容器100の頂部104の上部に配置され、頂部構造的支持部材144−1は正面102−1に配置され、頂部構造的支持部材144−2は背面102−2の、頂部構造的支持部材144−1の後ろに配置される。頂部構造的支持部材144−1及び144−2は、互いに隣接し、それらの長さの横方向外側寄りの部分に沿って、互いに接触することができる。様々な実施形態では、頂部構造的支持部材144−1及び144−2は、流路159が頂部構造的支持部材144−1と144−2との間に存在する限り、1つ以上の比較的小さな部分で及び/又は1つ以上の比較的大きな部分で、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、互いに接触することができ、流路の存在により、容器100は、製品容積150から流路159、続いてディスペンサ160を介して流動性製品を分配することができる。頂部構造的支持部材144−1及び144−2は、互いに直接接続されない。しかしながら、様々な代替実施形態では、頂部構造的支持部材144−1及び144−2は、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、共に直接接続及び/又は接合され得る。
【0157】
頂部構造的支持部材144−1及び144−2は、製品容積150より実質的に上に配置される。全体的に見て、頂部構造的支持部材144−1及び144−2のそれぞれは、およそ水平に向けられるが、その端部は僅かに下方向に湾曲する。そして、全体的に見て、頂部構造的支持部材144−1及び144−2のそれぞれは、それらの長さに沿って実質的に一定の断面積を有するが、それらの端部の断面積は、それらの中央部での断面積より僅かに大きい。
【0158】
中央部構造的支持部材146−1、146−2、146−3、及び146−4は、頂部104から中央部106を介して底部108まで、左及び右側部109に配置される。中央部構造的支持部材146−1は、正面102−1左側部109に配置され、中央部構造的支持部材146−4は、背面102−2左側部109の、中央部構造的支持部材146−1の後ろに配置される。中央部構造的支持部材146−1及び146−4は、互いに隣接し、それらの長さの実質的すべてに沿って、互いに接触することができる。様々な実施形態では、中央部構造的支持部材146−1及び146−4は、1つ以上の比較的小さな部分で及び/又は1つ以上の比較的大きな部分で、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、互いに接触することができる。中央部構造的支持部材146−1及び146−4は、互いに直接接続されない。しかしながら、様々な代替実施形態では、頂部構造的支持部材146−1及び146−4は、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、共に直接接続及び/又は接合され得る。
【0159】
中央部構造的支持部材146−2は、正面102−1右側部109に配置され、中央部構造的支持部材146−3は、背面102−2右側部109の、中央部構造的支持部材146−2の後ろに配置される。中央部構造的支持部材146−2及び146−3は、互いに隣接し、それらの長さの実質的すべてに沿って、互いに接触することができる。様々な実施形態では、中央部構造的支持部材146−2及び146−3は、1つ以上の比較的小さな部分で及び/又は1つ以上の比較的大きな部分で、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、互いに接触することができる。中央部構造的支持部材146−2及び146−3は、互いに直接接続されない。しかしながら、様々な代替実施形態では、頂部構造的支持部材146−2及び146−3は、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、共に直接接続及び/又は接合され得る。
【0160】
中央部構造的指示部材146−1、146−2、146−3、及び146−4は、製品容積150の実質的に横方向外側に配置される。全体的に見て、中央部構造的支持部材146−1、146−2、146−3、及び146−4のそれぞれは、およそ垂直に向けられるが、僅かに角度をつけられ、それらの上端部がそれらの下端部に対して横方向内側寄りとなる。そして、全体的に見て、中央部構造的支持部材146−1、146−2、146−3、及び146−4のそれぞれは、それらの長さに沿って変化する断面積を有し、それらの上端部からそれらの下端部に向かってサイズが増加する。
【0161】
底部構造的支持部材148−1及び148−2は、容器100の底部108に配置され、底部構造的支持部材148−1は正面102−1に配置され、底部構造的支持部材148−2は背面102−2の、底部構造的支持部材148−1の後ろに配置される。底部構造的支持部材148−1及び148−2は、互いに隣接し、それらの長さの実質的すべてに沿って、互いに接触することができる。様々な実施形態では、中央部構造的支持部材148−1及び148−2は、1つ以上の比較的小さな部分で及び/又は1つ以上の比較的大きな部分で、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、互いに接触することができる。底部構造的支持部材148−1及び148−2は、互いに直接接続されない。しかしながら、様々な代替実施形態では、頂部構造的支持部材148−1及び148−2は、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、共に直接接続及び/又は接合され得る。
【0162】
底部構造的支持部材148−1及び148−2は、製品容積150より実質的に下だが、基底構造190より実質的に上に配置される。全体的に見て、底部構造的支持部材148−1及び148−2のそれぞれは、およそ水平に向けられるが、その端部は僅かに上方向に湾曲する。そして、全体的に見て、底部構造的支持部材148−1及び148−2のそれぞれは、それらの長さに沿って実質的に一定の断面積を有する。
【0163】
構造的支持フレーム140の正面部分では、頂部構造的支持部材144−1の左端部が中央部構造的支持部材146−1の上端部に接合され、中央部構造的支持部材146−1の下端部が底部構造的支持部材148−1の左端部に接合され、底部構造的支持部材148−1の右端部が中央部構造的支持部材146−2の下端部に接合され、そして中央部構造的支持部材146−2の上端部が頂部構造的支持部材144−1の右端部に接合される。構造的支持フレーム140の正面部分では、頂部構造的支持部材144−2の左端部が中央部構造的支持部材146−4の上端部に接合され、中央部構造的支持部材146−4の下端部が底部構造的支持部材148−2の左端部に接合され、底部構造的支持部材148−2の右端部が中央部構造的支持部材146−3の下端部に接合され、そして中央部構造的支持部材146−3の上端部が頂部構造的支持部材144−2の右端部に接合される。構造的支持フレーム140では、互いに接合される構造的支持部材の端部は、それらの壁の周縁全体で直接接続される。しかしながら、様々な代替実施形態では、構造的支持部材144−1、144−2、146−1、146−2、146−3、146−4、148−1、及び148−2のいずれかが、本明細書で説明されるか又は当該技術分野において既知の任意の方法で、互いに接合され得る。
【0164】
構造的支持フレーム140の代替実施形態では、隣接した構造的支持部材が単一の構造的支持部材へと組み合わせられ得、組み合わせられた構造的支持部材が隣接した構造的支持部材の代理を、それらの機能及び接続が本明細書で説明されるように、有効に務めることができる。構造的支持フレーム140の他の代替実施形態では、1つ以上の追加的な構造的支持部材が構造的支持フレーム140の構造的支持部材に追加され得、拡張された構造的支持フレームが構造的支持フレーム140の代理を、その機能及び接続が本明細書で説明されるように、有効に務めることができる。また、いくつかの代替実施形態では、可撓性容器は、基底構造を備えなくてもよい。
【0165】
図1Bは、図1Aの起立可撓性容器100の側面図を例示する。
【0166】
図1Cは、図1Aの起立可撓性容器100の上面図を例示する。
【0167】
図1Dは、図1Aの起立可撓性容器100の底面図を例示する。
【0168】
図1Eは、非対称の構造的支持フレーム140−1、製品容積150−1bの第1部分、製品容積150−1aの第2部分、及びディスペンサ160−1を含む、図1Aの起立可撓性容器100の別の実施形態である、容器100−1の斜視図を例示する。図1Eの実施形態は、図1Aの実施形態と同様であり、同様の番号の項目は、同じように構成されているが、ただし、フレーム140−1は、容器100−1のおよそ半分の周囲に延びて、フレーム140−1の内側に配置される、製品容積の第1部分150−1bを直接支持し、フレーム140−1の外側に配置される製品容積150−1aの第2部分を間接的に支持する。様々な実施形態において、本開示のいずれかの起立可撓性容器は、同様に修正されてもよく、フレームが容器の部分(単数又は複数)の周囲のみに延びる、及び/又はフレームは容器の1つ以上の中心線に関して非対称である、及び/又は容器の1つ以上の製品容積の部分(単数又は複数)が、フレームの外側に配置され、及び/又は容器の1つ以上の製品容積の部分(単数又は複数)が、フレームによって間接的に支持される。
【0169】
図1Eは、内部構造的支持フレーム140−2、製品容積150−2、及びディスペンサ160−2を含む、図1Aの起立可撓性容器100の別の実施形態である、容器100−2の斜視図を例示する。図1Fの実施形態は、図1Aの実施形態と同様であり、同様の番号の項目は、同じように構成されているが、ただしフレーム140−2は、製品容積150−2の内側にある。様々な実施形態において、本開示の起立可撓性容器は同じように修正され、フレームの部分(単数又は複数)、又は全部(フレームを形成するいずれかの構造的支持部材の部分(単数又は複数)又は全部を含む)は、1つ以上の製品容積によって大体、およそ、実質的に、略、又は完全に包囲されている。
【0170】
図1Gは、外部構造的支持フレーム140−3、製品容積150−3、及びディスペンサ160−3を含む、図1Aの起立可撓性容器100の別の実施形態である、容器100−3の斜視図を例示する。図1Gの実施形態は、図1Aの実施形態と同様であり、同様の番号の項目は同じように構成されているが、ただし製品容積150−3は、フレーム140−3に一体的に接続されておらず(すなわち、可撓性容器の同じウェブから同時に作製されていない)、製品容積150−3は、別個に作製されてその後フレーム140−3に接続される。製品容積150−3は、本明細書において開示され、又は当該技術分野において既知である、いずれかの便利な方法で、フレームに接合され得る。図1Gの実施形態において、製品容積150−3は、フレーム140−3内に配置されるが、図1Aの製品容積150と比較すると、製品容積150−3は容積がより小さく、形状が若干異なるが、これらの差異は、製品容積150−3と、フレーム140−3との間の関係を例示するために設けられるのであって、必須ではない。様々な実施形態において、本開示のいずれかの起立可撓性容器は、製品容積の1つ以上が、フレームに一体的に接続されないように、同様に修正することができる。
【0171】
図2A〜8Gは、様々な全体形状を有した起立可撓性容器の実施形態を示す。図2A〜8Gの実施形態のいずれも、図1A〜1Gの実施形態を含んだ、本明細書で開示される実施形態のいずれかに従って構成され得る。図2A〜8Gの実施形態の要素(例えば構造的支持フレーム、構造的支持部材、パネル、ディスペンサなど)のいずれも、本明細書で開示される実施形態のいずれかに従って構成され得る。図2A〜8Gの実施形態のそれぞれは1つのディスペンサを備えた容器を示すが、様々な実施形態では、それぞれの容器は、本明細書で説明される任意の実施形態に従って、複数のディスペンサを備えることができる。図2A〜8Gは、ディスペンサのための代表的な追加/代替位置を想像線の輪郭で例示する。図2A〜8Gの実施形態におけるパネルのそれぞれのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべては、任意の種類のしるしを表示するのに好適である。図2A〜8Gの実施形態における側部パネルのそれぞれは、可撓性容器内に配置された製品容積を覆う非構造的パネルであるように構成されるが、様々な実施形態では、(外面から突出するリブなどの)任意の種類の装飾的又は構造的要素の1つ以上が、これらの側部パネルの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに接合され得る。明確さのために、これらの可撓性容器のすべての構造の詳細が図2A〜8Gに示されるわけではないが、図2A〜8Bの実施形態のいずれも、本明細書で開示される可撓性容器のための任意の構造又は特性を含むように構成され得る。例えば、図2A〜8Gの実施形態のいずれも、本明細書で開示される任意の種類の基底構造を備えるように構成され得る。
【0172】
図2Aは、錐台状の全体形状を有する構造的支持フレーム240を有した起立可撓性容器200の正面図である。図2Aの実施形態では、錐台形状は四角錐に基づいているが、様々な実施形態では、錐台形状は異なる数の側部を備える角錐に基づくことができ、又は錐台形状は円錐に基づくことができる。支持フレーム240は、錐台形状の辺に沿って配置され端部で互いに接合された構造的支持部材によって形成される。構造的支持部材は、矩形の頂部パネル280−t、台形の側部パネル280−1、280−2、280−3、及び280−4、並びに矩形の底部パネル(図示せず)を画定する。側部パネル280−1、280−2、280−3、及び280−4のそれぞれはおよそ平坦であるが、様々な実施形態では、側部パネルのいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、ほとんど平坦、実質的に平坦、略平坦、又は完全に平坦であり得る。容器200はディスペンサ260を備え、これは容器200内に配置された1つ以上の製品容積から1つ以上の流動性製品を分配するように構成される。図2Aの実施形態では、ディスペンサ260は頂部パネル280−tの中央に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ260は、本明細書で説明されるか又は図示される任意の実施形態に従って、容器200の頂部、側部、又は底部の他のいずれの場所にも配置され得る。図2Bは、ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含んだ、図2Aの容器200の正面図であり、これらの位置のいずれかはまた、容器の背面に適用することができる。図2Cは、(想像線として示される)ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含んだ、図2Aの容器200の側面図であり、これらの位置のいずれかは、容器の両側に適用することができる。図2Dは、図2Aの容器200の等角図である。
【0173】
図2Eは、容器200に基づくことを除き、図1Eの実施形態と同じように構成された、非対称の構造的支持フレーム240−1、製品容積250−1bの第1部分、製品容積250−1aの第2部分、及びディスペンサ260−1を含む、図2Aの起立可撓性容器200の別の実施形態である、容器200−1の斜視図を例示する。図1Eは、容器200に基づくことを除き、図1Fの実施形態と同じように構成された、内部構造的支持フレーム240−2、製品容積250−2、及びディスペンサ260−2を含む、図2Aの起立可撓性容器200の別の実施形態である、容器200−2の斜視図を例示する。図1Eは、容器200に基づくことを除き、図1Gの実施形態と同じように構成された、外部構造的支持フレーム240−3、フレーム240−3に接合され、その内部に配置された非一体的製品容積250−3、及びディスペンサ260−3を含む、図2Aの起立可撓性容器200の別の実施形態である、容器200−3の斜視図を例示する。
【0174】
図3Aは、角錐状の全体形状を有する構造的支持フレーム340を有した起立可撓性容器300の正面図を例示する。図3Aの実施形態では、角錐形状は四角錐に基づいているが、様々な実施形態では、角錐形状は異なる数の側部を備える角錐に基づくことができる。支持フレーム340は、角錐形状の辺に沿って配置され端部で互いに接合された構造的支持部材によって形成される。構造的支持部材は、三角形の側部パネル380−1、380−2、380−3、及び380−4、並びに正方形の底部パネル(図示せず)を画定する。側部パネル380−1、380−2、380−3、及び380−4のそれぞれはおよそ平坦であるが、様々な実施形態では、側部パネルのいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、ほとんど平坦、実質的に平坦、略平坦、又は完全に平坦であり得る。容器300はディスペンサ360を備え、これは容器300内に配置された1つ以上の製品容積から1つ以上の流動性製品を分配するように構成される。図3Aの実施形態では、ディスペンサ360は角錐形状の頂点に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ360は、容器300の頂部、側部、又は底部の他のいずれの場所にも配置され得る。図3Bは、(想像線として示される)ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含んだ、図3Aの容器300の正面図であり、これらの位置のいずれかはまた、容器の任意の側部に適用することができる。図3Cは、図3Aの容器300の側面図である。図3Dは、図3Aの容器300の等角図である。
【0175】
図3Eは、容器300に基づくことを除き、図1Eの実施形態と同じように構成された、非対称の構造的支持フレーム340−1、製品容積350−1bの第1部分、製品容積350−1aの第2部分、及びディスペンサ360−1を含む、図3Aの起立可撓性容器300の別の実施形態である、容器300−1の斜視図を例示する。図3Fは、容器300に基づくことを除き、図1Fの実施形態と同じように構成された、内部構造的支持フレーム340−2、製品容積350−2、及びディスペンサ360−2を含む、図3Aの起立可撓性容器300の別の実施形態である、容器300−2の斜視図を例示する。図3Gは、容器300に基づくことを除き、図1Gの実施形態と同じように構成された、外部構造的支持フレーム340−3、フレーム340−3に接合され、その内部に配置された非一体的製品容積350−3、及びディスペンサ360−3を含む、図3Aの起立可撓性容器300の別の実施形態である、容器300−3の斜視図を例示する。
【0176】
図4Aは、三角柱状の全体形状を有する構造的支持フレーム440を有した起立可撓性容器400の正面図である。図4Aの実施形態では、角柱形状は三角形に基づいている。支持フレーム440は、角柱形状の辺に沿って配置され端部で互いに接合された構造的支持部材によって形成される。構造的支持部材は、三角形の頂部パネル480−t、矩形の側部パネル480−1、480−2、及び480−3、並びに三角形の底部パネル(図示せず)を画定する。側部パネル480−1、480−2、及び480−3のそれぞれはおよそ平坦であるが、様々な実施形態では、側部パネルのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、ほとんど平坦、実質的に平坦、略平坦、又は完全に平坦であり得る。容器400はディスペンサ460を備え、これは容器400内に配置された1つ以上の製品容積から1つ以上の流動性製品を分配するように構成される。図4Aの実施形態では、ディスペンサ460は頂部パネル480−tの中央に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ460は、容器400の頂部、側部、又は底部の他のいずれの場所にも配置され得る。図4Bは、(想像線として示される)ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含んだ、図4Aの容器400の正面図であり、これらの位置のいずれかはまた、容器400の任意の側部に適用することができる。図4Cは、図4Aの容器400の側面図である。図4Dは、図4Aの容器400の等角図である。
【0177】
図4Eは、容器400に基づくことを除き、図1Eの実施形態と同じように構成された、非対称の構造的支持フレーム440−1、製品容積450−1bの第1部分、製品容積450−1aの第2部分、及びディスペンサ460−1を含む、図4Aの起立可撓性容器400の別の実施形態である、容器400−1の斜視図を例示する。図4Fは、容器400に基づくことを除き、図1Fの実施形態と同じように構成された、内部構造的支持フレーム440−2、製品容積450−2、及びディスペンサ460−2を含む、図4Aの起立可撓性容器400の別の実施形態である、容器400−2の斜視図を例示する。図4Gは、容器400に基づくことを除き、図1Gの実施形態と同じように構成された、外部構造的支持フレーム440−3、フレーム440−3に接合され、その内部に配置された非一体的製品容積450−3、及びディスペンサ460−3を含む、図4Aの起立可撓性容器400の別の実施形態である、容器400−3の斜視図を例示する。
【0178】
図5Aは、正方柱状の全体形状を有する構造的支持フレーム540を有した起立可撓性容器500の正面図である。図5Aの実施形態では、角柱形状は正方形に基づいている。支持フレーム540は、角柱形状の辺に沿って配置され端部で互いに接合された構造的支持部材によって形成される。構造的支持部材は、正方形の頂部パネル580−t、矩形の側部パネル580−1、580−2、580−3、及び580−4、並びに正方形の底部パネル(図示せず)を画定する。側部パネル580−1、580−2、580−3、及び580−4のそれぞれはおよそ平坦であるが、様々な実施形態では、側部パネルのいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、ほとんど平坦、実質的に平坦、略平坦、又は完全に平坦であり得る。容器500はディスペンサ560を備え、これは容器500内に配置された1つ以上の製品容積から1つ以上の流動性製品を分配するように構成される。図5Aの実施形態では、ディスペンサ560は頂部パネル580−tの中央に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ560は、容器500の頂部、側部、又は底部の他のいずれの場所にも配置され得る。図5Bは、(想像線として示される)ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含んだ、図5Aの容器500の正面図であり、これらの位置のいずれかはまた、容器500の任意の側部に適用することができる。図5Cは、図5Aの容器500の側面図である。図5Dは、図5Aの容器500の等角図である。
【0179】
図5Eは、容器500に基づくことを除き、図1Eの実施形態と同じように構成された、非対称の構造的支持フレーム540−1、製品容積550−1bの第1部分、製品容積550−1aの第2部分、及びディスペンサ560−1を含む、図5Aの起立可撓性容器500の別の実施形態である、容器500−1の斜視図を例示する。図5Fは、容器500に基づくことを除き、図1Fの実施形態と同じように構成された、内部構造的支持フレーム540−2、製品容積550−2、及びディスペンサ560−2を含む、図5Aの起立可撓性容器500の別の実施形態である、容器500−2の斜視図を例示する。図5Gは、容器500に基づくことを除き、図1Gの実施形態と同じように構成された、外部構造的支持フレーム540−3、フレーム540−3に接合され、その内部に配置された非一体的製品容積550−3、及びディスペンサ560−3を含む、図5Aの起立可撓性容器500の別の実施形態である、容器500−3の斜視図を例示する。
【0180】
図6Aは、五角柱状の全体形状を有する構造的支持フレーム640を有した起立可撓性容器600の正面図である。図6Aの実施形態では、角柱形状は五角形に基づいている。支持フレーム640は、角柱形状の辺に沿って配置され端部で互いに接合された構造的支持部材によって形成される。構造的支持部材は、五角形の頂部パネル680−t、矩形の側部パネル680−1、680−2、680−3、680−4、及び680−5、並びに五角形の底部パネル(図示せず)を画定する。側部パネル680−1、680−2、680−3、及び680−5のそれぞれはおよそ平坦であるが、様々な実施形態では、側部パネルのいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、ほとんど平坦、実質的に平坦、略平坦、又は完全に平坦であり得る。容器600はディスペンサ660を備え、これは容器600内に配置された1つ以上の製品容積から1つ以上の流動性製品を分配するように構成される。図6Aの実施形態では、ディスペンサ660は頂部パネル680−tの中央に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ660は、容器600の頂部、側部、又は底部の他のいずれの場所にも配置され得る。図6Bは、(想像線として示される)ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含んだ、図6Aの容器600の正面図であり、これらの位置のいずれかはまた、容器600の任意の側部に適用することができる。図6Cは、図6Aの容器600の側面図である。図6Dは、図6Aの容器600の等角図である。
【0181】
図6Eは、容器600に基づくことを除き、図1Eの実施形態と同じように構成された、非対称の構造的支持フレーム640−1、製品容積650−1bの第1部分、製品容積650−1aの第2部分、及びディスペンサ660−1を含む、図6Aの起立可撓性容器600の別の実施形態である、容器600−1の斜視図を例示する。図6Fは、容器600に基づくことを除き、図1Fの実施形態と同じように構成された、内部構造的支持フレーム640−2、製品容積650−2、及びディスペンサ660−2を含む、図6Aの起立可撓性容器600の別の実施形態である、容器600−2の斜視図を例示する。図6Gは、容器600に基づくことを除き、図1Gの実施形態と同じように構成された、外部構造的支持フレーム640−3、フレーム640−3に接合され、その内部に配置された非一体的製品容積650−3、及びディスペンサ660−3を含む、図6Aの起立可撓性容器600の別の実施形態である、容器600−3の斜視図を例示する。
【0182】
図7Aは、円錐状の全体形状を有する構造的支持フレーム740を有した起立可撓性容器700の正面図である。支持フレーム740は、円錐の基底部の周囲に配置される湾曲した構造的支持部材によって及び基底部から頂点まで線状に延在する直線の構造的支持部材によって形成され、構造的支持部材はそれらの端部で互いに接合される。構造的支持部材は、湾曲した幾分三角形の側部パネル780−1、780−2、及び780−3、並びに円形の底部パネル(図示せず)を画定する。側部パネル780−1、780−2、及び780−3のそれぞれは湾曲するが、様々な実施形態では、側部パネルのいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべては、ほとんど平坦、実質的に平坦、略平坦、又は完全に平坦であり得る。容器700はディスペンサ760を備え、これは容器700内に配置された1つ以上の製品容積から1つ以上の流動性製品を分配するように構成される。図7Aの実施形態では、ディスペンサ760は円錐形状の頂点に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ760は、容器700の頂部、側部、又は底部の他のいずれの場所にも配置され得る。図7Bは、図7Aの容器700の正面図である。図7Cは、(想像線として示される)ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含んだ、図7Aの容器700の側面図であり、これらの位置のいずれかはまた、容器700の任意の側部パネルに適用することができる。図7Dは、図7Aの容器700の等角図である。
【0183】
図7Eは、容器700に基づくことを除き、図1Eの実施形態と同じように構成された、非対称の構造的支持フレーム740−1、製品容積750−1bの第1部分、製品容積750−1aの第2部分、及びディスペンサ760−1を含む、図7Aの起立可撓性容器700の別の実施形態である、容器700−1の斜視図を例示する。図7Fは、容器700に基づくことを除き、図1Fの実施形態と同じように構成された、内部構造的支持フレーム740−2、製品容積750−2、及びディスペンサ760−2を含む、図7Aの起立可撓性容器700の別の実施形態である、容器700−2の斜視図を例示する。図7Gは、容器700に基づくことを除き、図1Gの実施形態と同じように構成された、外部構造的支持フレーム740−3、フレーム740−3に接合され、その内部に配置された非一体的製品容積750−3、及びディスペンサ760−3を含む、図7Aの起立可撓性容器700の別の実施形態である、容器700−3の斜視図を例示する。
【0184】
図8Aは、円柱状の全体形状を有する構造的支持フレーム840を有した起立可撓性容器800の正面図である。支持フレーム840は、円柱の頂部及び底部の周囲に配置される湾曲した構造的支持部材によって並びに頂部から底部まで線状に延在する直線の構造的支持部材によって形成され、構造的支持部材はそれらの端部で互いに接合される。構造的支持部材は、円形の頂部パネル880−t、湾曲した幾分矩形の側部パネル880−1、880−2、880−3、及び880−4、並びに円形の底部パネル(図示せず)を画定する。側部パネル880−1、880−2、880−3、及び880−4のそれぞれは湾曲するが、様々な実施形態では、側部パネルのいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべては、ほとんど平坦、実質的に平坦、略平坦、又は完全に平坦であり得る。容器800はディスペンサ860を備え、これは容器800内に配置された1つ以上の製品容積から1つ以上の流動性製品を分配するように構成される。図8Aの実施形態では、ディスペンサ860は頂部パネル880−tの中央に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ860は、容器800の頂部、側部、又は底部の他のいずれの場所にも配置され得る。図8Bは、(想像線として示される)ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含んだ、図8Aの容器800の正面図であり、これらの位置のいずれかはまた、容器800の任意の側部パネルに適用することができる。図8Cは、図8Aの容器800の側面図である。図8Dは、図8Aの容器800の等角図である。
【0185】
図8Eは、容器800に基づくことを除き、図1Eの実施形態と同じように構成された、非対称の構造的支持フレーム840−1、製品容積850−1bの第1部分、製品容積850−1aの第2部分、及びディスペンサ860−1を含む、図8Aの起立可撓性容器800の別の実施形態である、容器800−1の斜視図を例示する。図8Fは、容器800に基づくことを除き、図1Fの実施形態と同じように構成された、内部構造的支持フレーム840−2、製品容積850−2、及びディスペンサ860−2を含む、図8Aの起立可撓性容器800の別の実施形態である、容器800−2の斜視図を例示する。図8Gは、容器800に基づくことを除き、図1Gの実施形態と同じように構成された、外部構造的支持フレーム840−3、フレーム840−3に接合され、その内部に配置された非一体的製品容積850−3、及びディスペンサ860−3を含む、図8Aの起立可撓性容器800の別の実施形態である、容器800−3の斜視図を例示する。
【0186】
追加的な実施形態では、本明細書で開示されるような構造的支持フレームを備えた任意の起立可撓性容器は、任意の種類の多面体、任意の種類の準角柱、及び(直角柱及び等辺直角柱を含む)任意の種類の角柱を含んだ、任意の他の既知の3次元形状に対応する全体形状を有するように構成され得る。
【0187】
図9Aは、正方形状の全体形状を有した、独立型可撓性容器900の一実施形態の上面図である。図9Bは、図9Aの可撓性容器900の端面図である。容器900は、水平な支持面901上にある。
【0188】
図9Bでは、座標系910が、図の方向を参照するための基準線を提供する。座標系910は、X軸、Y軸、及びZ軸を有する3次元デカルト座標系である。X軸及びZ軸は水平な支持面901と平行で、Y軸は水平な支持面901と垂直である。
【0189】
図9Aはまた、容器100に関する方向及び位置を参照するための、他の基準線を含む。横方向の中心線911は、X軸と平行に走る。横方向の中心線911のXY平面は、容器100を前側半分及び後側半分に区分けする。横方向の中心線911のXZ平面は、容器100を上側半分及び下側半分に区分けする。縦方向の中心線914は、Y軸と平行に走る。縦方向の中心線914のYZ平面は、容器900を左側半分及び右側半分に区分けする。第3の中心線917は、Z軸と平行に走る。横方向の中心線911、縦方向の中心線914、及び第3の中心線917はすべて、容器900の中心で交差する。図9A〜9Bの実施形態における方向、向き、測定値、及び配置のためのこれらの用語は、図1A〜1Dの実施形態における類似の番号が付された用語と同じである。
【0190】
容器900は、頂部904、中央部906、及び底部908、正面902−1、背面902−2、並びに左及び右側部909を含む。図9A〜9Bの実施形態では、容器の上側半分及び下側半分は封止929で互いに接合され、封止929は容器900の外周に延在する。容器900の底部は、容器900の頂部と同様に構成される。
【0191】
容器900は、構造的支持フレーム940、製品容積950、ディスペンサ960、頂部パネル980−t、及び底部パネル(図示せず)を備える。頂部パネル980−tの一部分は、製品容積950を示すために、取り除いて図示される。製品容積950は、1つ以上の流動性製品を収容するように構成される。ディスペンサ960によって、容器900は、容器900の外側の環境へ、製品容積950から流路959、続いてディスペンサ960を介してこれらの流動性製品を分配することができる。構造的支持フレーム940は、製品容積950内の流動性製品の質量を支持する。頂部パネル980−t及び底部パネルは、製品容積950を覆う比較的平坦な面であり、いかなる種類のしるしの表示にも好適である。
【0192】
構造的支持フレーム940は、複数の構造的支持部材によって形成される。構造的支持フレーム940は、正面構造的支持部材943−1及び943−2、中間構造的支持部材945−1、945−2、945−3、及び945−4、並びに背面構造的支持部材947−1及び947−2を備える。全体的に見て、容器900の構造的支持部材のそれぞれは、水平に向けられる。そして、容器900の構造的支持部材のそれぞれは、それらの長さに沿って実質的に一定の断面積を有するが、様々な実施形態では、この断面積は変化し得る。
【0193】
上側構造的支持部材943−1、945−1、945−2、及び947−1は、中央部906の上部、及び頂部904に配置され、下側構造的支持部材943−2、945−4、945−3、及び947−2は、中央部906の下部、及び底部908に配置される。上側構造的支持部材943−1、945−1、945−2、及び947−1は、それぞれ、下側構造的支持部材943−2、945−4、945−3、及び947−2より上にかつ隣接して配置される。
【0194】
様々な実施形態では、隣接した上側及び下側構造的支持部材は、構造的支持部材943−1と943−2との間に流路959のための接触の間隙が存在する限り、1つ以上の比較的小さな部分で及び/又は1つ以上の比較的大きな部分で、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、互いに接触することができる。図9A〜9Bの実施形態では、上側及び下側構造的支持部材は、互いに直接接続されない。しかしながら、様々な代替実施形態では、隣接した上側及び下側構造的支持部材は、それらの全長の一部、若しくは各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに沿って、共に直接接続及び/又は接合され得る。
【0195】
構造的支持部材943−1、945−2、947−1、及び945−1の端部は、製品容積950より外側にあり製品容積950を取り囲む頂部の正方形を形成するために、互いに接合され、構造的支持部材943−2、945−3、947−2、及び945−4の端部も同様に、製品容積950より外側にあり製品容積950を取り囲む底部の正方形を形成するために、互いに接合される。構造的支持フレーム940では、互いに接合される構造的支持部材の端部は、それらの壁の周縁で直接接続される。しかしながら、様々な代替実施形態では、図9A〜9Bの実施形態の構造的支持部材のいずれかが、本明細書で説明されるか又は当該技術分野において既知の任意の方法で、互いに接合され得る。
【0196】
構造的支持フレーム940の代替実施形態では、隣接した構造的支持部材が単一の構造的支持部材へと組み合わせられ得、組み合わせられた構造的支持部材が隣接した構造的支持部材の代理を、それらの機能及び接続が本明細書で説明されるように、有効に務めることができる。構造的支持フレーム940の他の代替実施形態では、1つ以上の追加的な構造的支持部材が構造的支持フレーム940の構造的支持部材に追加され得、拡張された構造的支持フレームが構造的支持フレーム940の代理を、その機能及び接続が本明細書で説明されるように、有効に務めることができる。
【0197】
図9Cは、非対称の構造的指示フレーム940−1、製品容積950−1bの第1部分、製品容積950−1aの第2部分、及びディスペンサ960−1を含む、図1Aの独立型可撓性容器900の別の実施形態である、容器900−1の斜視図を例示する。図9Cの実施形態は、同じように構成された同様の番号の項目を備える、図9Aの実施形態と同様であるが、ただし、フレーム940−1は、容器900−1のおよそ半分の周囲に延びて、フレーム940−1の内側に配置される、製品容積の第1部分950−1bを直接支持し、フレーム940−1の外側に配置される製品容積950−1aの第2部分を間接的に支持する。様々な実施形態において、本開示のいずれかの独立型可撓性容器は、同様に修正されてもよく、フレームが容器の部分(単数又は複数)の周囲に延びる、及び/又はフレームは容器の1つ以上の中心線に関して非対称である、及び/又は容器の1つ以上の製品容積の部分(単数又は複数)が、フレームの外側に配置され、及び/又は容器の1つ以上の製品容積の部分(単数又は複数)が、フレームによって間接的に支持される。
【0198】
図9Dは、内部構造的支持フレーム940−2、製品容積950−2、及びディスペンサ960−2を含む、図9Aの独立型可撓性容器900の別の実施形態である、容器900−2の斜視図を例示する。図9Dの実施形態は、図9Aの実施形態と同様であり、同様の番号の項目は、同じように構成されているが、ただしフレーム940−2は、製品容積950−2の内側にある。様々な実施形態において、本開示の起立可撓性容器は同じように修正され、フレームの部分(単数又は複数)、又は全部(フレームを形成するいずれかの構造的支持部材の部分(単数又は複数)又は全部を含む)は、1つ以上の製品容積によって大体、およそ、実質的に、略、又は完全に包囲されている。
【0199】
図9Eは、外部構造的支持フレーム940−3、製品容積950−3、及びディスペンサ960−3を含む、図9Aの起立可撓性容器900の別の実施形態である、容器900−3の斜視図を例示する。図9Eの実施形態は、図9Aの実施形態と同様であり、同様の番号の項目は同じように構成されているが、ただし製品容積950−3は、フレーム940−3に一体的に接続されておらず(すなわち、可撓性容器の同じウェブから同時に作製されていない)、製品容積950−3は、別個に作製されてその後フレーム940−3に接続される。製品容積950−3は、本明細書において開示され、当該技術分野において既知である、いずれかの便利な方法で、フレームに接合され得る。図9Eの実施形態において、製品容積950−3は、フレーム940−3内に配置されるが、図9Aの製品容積950と比較すると、製品容積950−3は容積がより小さく、形状が若干異なるが、これらの差異は、製品容積950−3と、フレーム940−3との間の関係を例示するために設けられるのであって、必須ではない。様々な実施形態において、本開示のいずれかの起立可撓性容器は、製品容積の1つ以上が、フレームに一体的に接続されないように、同様に修正することができる。
【0200】
図10A〜11Eは、様々な全体形状を有した(起立容器ではない)独立型可撓性容器の実施形態を示す。図10A〜11Eの実施形態のいずれも、図9A〜9Eの実施形態を含んだ、本明細書で開示される実施形態のいずれかに従って構成され得る。図10A〜11Eの実施形態の要素(例えば構造的支持フレーム、構造的支持部材、パネル、ディスペンサなど)のいずれも、本明細書で開示される実施形態のいずれかに従って構成され得る。図10A〜11Eの実施形態のそれぞれは1つのディスペンサを備えた容器を示すが、様々な実施形態では、それぞれの容器は、本明細書で説明される任意の実施形態に従って、複数のディスペンサを備えることができる。図10A〜11Eの実施形態におけるパネルのそれぞれのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべては、任意の種類のしるしを表示するのに好適である。図10A〜11Eの実施形態における頂部及び底部パネルのそれぞれは、可撓性容器内に配置された製品容積を覆う非構造的パネルであるように構成されるが、様々な実施形態では、(外面から突出するリブなどの)任意の種類の装飾的又は構造的要素の1つ以上が、これらのパネルのいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてに接合され得る。明確さのために、これらの可撓性容器のすべての構造の詳細が図10A〜11Eに示されるわけではないが、図10A〜11Eの実施形態のいずれも、本明細書で開示される可撓性容器のための任意の構造又は特性を含むように構成され得る。
【0201】
図10Aは、製品容積1050及び三角形状の全体形状を有した、(起立可撓性容器ではない)独立型可撓性容器1000の一実施形態の上面図である。しかしながら、様々な実施形態では、独立型式可撓性容器は、任意の数の側部を有した多角形状の全体形状を有することができる。支持フレーム1040は、三角形形状の辺に沿って配置され端部で互いに接合された構造的支持部材によって形成される。構造的支持部材は、三角形の頂部パネル1080−t及び三角形の底部パネル(図示せず)を画定する。頂部パネル1080−t及び底部パネルはおよそ平坦であるが、様々な実施形態では、側部パネルのいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、ほとんど平坦、実質的に平坦、略平坦、又は完全に平坦であり得る。容器1000はディスペンサ1060を備え、これは容器1000内に配置された1つ以上の製品容積から1つ以上の流動性製品を分配するように構成される。図10Aの実施形態では、ディスペンサ1060は正面の中央に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ1060は、容器1000の頂部、側部、又は底部の他のいずれの場所にも配置され得る。図10Aは、(想像線として示される)ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含む。図10Bは、水平な支持面1001上にある、図10Bの可撓性容器1000の端面図である。
【0202】
図10Cは、容器1000に基づくことを除き、図9Cの実施形態と同じように構成された、非対称の構造的支持フレーム1040−1、製品容積1050−1bの第1部分、製品容積1050−1aの第2部分、及びディスペンサ1060−1を含む、図10Aの独立型可撓性容器1000の別の実施形態である、容器1000−1の斜視図を例示する。図10Dは、容器1000に基づくことを除き、図9Dの実施形態と同じように構成された、内部構造的支持フレーム1040−2、製品容積1050−2、及びディスペンサ1060−2を含む、図10Aの独立型可撓性容器1000の別の実施形態である、容器1000−2の斜視図を例示する。図10Eは、容器1000に基づくことを除き、図9Eの実施形態と同じように構成された、外部構造的支持フレーム1040−3、フレーム1040−3に接合され、その内部に配置された非一体的製品容積1050−3、及びディスペンサ1060−3を含む、図10Aの独立型可撓性容器1000の別の実施形態である、容器1000−3の斜視図を例示する。
【0203】
図11Aは、製品容積1150及び円形状の全体形状を有した、(起立可撓性容器ではない)独立型可撓性容器1100の一実施形態の上面図である。支持フレーム1140は、円形の円周に配置され端部で互いに接合された構造的支持部材によって形成される。構造的支持部材は、円形の頂部パネル1180−t及び円形の底部パネル(図示せず)を画定する。頂部パネル1180−t及び底部パネルはおよそ平坦であるが、様々な実施形態では、側部パネルのいずれかのうちの一部、各部、又はおよそすべて、若しくはほとんどすべて、若しくは実質的にすべて、若しくは略すべて、若しくはすべてが、ほとんど平坦、実質的に平坦、略平坦、又は完全に平坦であり得る。容器1100はディスペンサ1160を備え、これは容器1100内に配置された1つ以上の製品容積から1つ以上の流動性製品を分配するように構成される。図11Aの実施形態では、ディスペンサ1160は正面の中央に配置されるが、様々な代替実施形態では、ディスペンサ1160は、容器1100の頂部、側部、又は底部の他のいずれの場所にも配置され得る。図11Aは、(想像線として示される)ディスペンサのための例示的な追加/代替位置を含む。図11Bは、水平な支持面1101上にある、図10Bの可撓性容器1100の端面図を例示する。
【0204】
図11Cは、容器1100に基づくことを除き、図9Cの実施形態と同じように構成された、非対称の構造的支持フレーム1140−1、製品容積1150−1bの第1部分、製品容積1150−1aの第2部分、及びディスペンサ1160−1を含む、図11Aの独立型可撓性容器1100の別の実施形態である、容器1100−1の斜視図を例示する。図11Dは、容器1100に基づくことを除き、図9Dの実施形態と同じように構成された、内部構造的支持フレーム1140−2、製品容積1150−2、及びディスペンサ1160−2を含む、図11Aの独立型可撓性容器1100の別の実施形態である、容器1100−2の斜視図を例示する。図11Eは、容器1100に基づくことを除き、図9Eの実施形態と同じように構成された、外部構造的支持フレーム1140−3、フレーム1140−3に接合され、その内部に配置された非一体的製品容積1150−3、及びディスペンサ1160−3を含む、図11Aの独立型可撓性容器1100の別の実施形態である、容器1100−3の斜視図を例示する。
【0205】
追加的な実施形態では、本明細書で開示されるような構造的支持フレームを備えた任意の独立型容器は、任意の他の既知の3次元形状に対応する全体形状を有するように構成され得る。例えば、本明細書で開示されるような構造的支持フレームを備えた任意の独立型容器は、(上面視点から観察されるとき)矩形、(任意の数の側部を有する)多角形、卵形、楕円形、星形、若しくは任意の他の形状、又はこれらのいずれかの組み合わせに対応する全体形状を有するように構成され得る。
【0206】
図12A〜14Cは様々な例示的なディスペンサを示す。これらのディスペンサは、本明細書で開示される可撓性容器と共に使用され得る。図12Aは、プッシュプル型ディスペンサ1260−aの等角図を例示している。図12Bは、押し上げ式キャップ1260−bを備えるディスペンサの等角図を例示している。図12Cは、ねじ式キャップ1260−cを備えるディスペンサの等角図を例示している。図12Dは、回転可能型ディスペンサ1260−dの等角図を例示している。図12Eは、キャップ1260−dを備えるノズル型ディスペンサの等角図を例示している。図13Aは、ストローディスペンサ1360−aの等角図を例示している。図13Bは、蓋1360−bを備えるストローディスペンサの等角図を例示している。図13Cは、跳ね上げ式ストローディスペンサ1360−cの等角図を例示している。図13Dは、咬合バルブ1360−dを備えた、ストローディスペンサの等角図を例示している。図14Aは、様々な実施形態において、フォーミングポンプ型ディスペンサであり得る、ポンプ式ディスペンサ1460−aの等角図を例示している。図14Bは、ポンプスプレー型ディスペンサ1460−bの等角図を例示している。図14Cは、トリガスプレー型ディスペンサ1460−cの等角図を例示している。
【0207】
図15は、非恒久的容器1500の様々な要素のブロック図を例示する。非恒久的容器は、以下に記載される特徴のいずれか、又は全部を含む場合がある。非恒久的容器1500は、製品容積1502、構造支持フレーム1504、非構造パネル1510、及びディスペンサ1526を含み得る。流動性製品は、製品容積1502内に収容され得る。構造的支持フレーム1504は、製品容積1502の周囲で一緒に接合される、構造的支持容積1508を含む、複数の構造支持部材1506によって形成され得る。構造的支持部材1506は、非恒久的容器1500の非構造的パネル1510を画定し得る。非恒久的容器1500は更に、製品感覚経験サンプリング機構1512を含み得る。製品感覚経験サンプリング機構1512は、ユーザーが、製品容積内に収容される流動性製品の香り、味、潤滑性、質感、及び視覚的特徴の群の少なくとも1つへと暴露されることを可能にする、ユーザーと相互作用する構成要素である。様々な実施形態において、製品感覚経験サンプリング機構1512は、製品容積1502への、又は流動性製品を収容する二次製品容積1524へのアクセスをもたらすことによって、この目的を達成することができる。他の様々な実施形態において、製品感覚経験サンプリング機構1512は、流動性製品へのアクセスをもたらさないことがあるが、それでも、印刷されたPMC 1514、接着性香料供給手段1516、擦ると香りが出るステッカー1518、擦ると臭いが出るインク1520、又はカードなどの別個の販促品1522、又は他の代替物によって、流動性製品の所望の感覚経験サンプリング機構を伝達し得る。
【0208】
非恒久的容器1500は、ディスペンサ1526を含み、ディスペンサ1526は、弁1528を含み、それを通じて流動性製品がディスペンサ1526に入る入口1548、及びそれを通じて流動性製品がディスペンサ1526から出る出口1538を含む。弁1528は、従来的な弁であり得る。あるいは、弁1528は、可撓性弁1528であり得る。可撓性弁1528は、シリコーンから形成され得る。シリコーン弁は従来的に、圧搾して出す、剛性及び半剛性容器において使用される。あるいは、可撓性弁1528は、非シリコーン材料から形成されてもよい。本明細書において開示されるような、非シリコーン可撓性弁1528の使用は以前は知られていなかった。可撓性弁1528は、それを通じて流動性製品が可撓性弁1528中を移動する、制限された経路である、流路1530を含む。流路1530は、台形であってもよく、膨張可能容積1534など、張力生成要素1532を含み得る。可撓性弁は、活性化を受ける部分1536を含んでもよい。可撓性弁1528は、非恒久的容器1500の底部若しくは上部、又は側部、縁部、角部、若しくはシームなど他のいずれかの位置に、位置してもよい。可撓性弁1528は、臨界圧搾力を下回る力が容器1500にかけられ、臨界圧力増加を下回る圧力が製品容積1502内に存在する際にディスペンサ1526の出口1538を閉じ、容器の臨界圧搾力と同等以上の力が容器1500にかけられたとき、又は臨界圧力増加と同等以上の圧力が製品容積1502内に存在するときに、ディスペンサ1526の出口1528を開く。容器1500にかけられる力の量が、臨界圧搾力と同等以上であるものとすると、ディスペンサ1526を通じて分配される流動性製品の量は、容器1500にかけられた力と直接相関し得る。臨界圧搾力、及び臨界圧力増加は、流動性製品を製品容積1502から分配するのがどれだけ容易かに関する消費者の好みににより示され、最適化され得る。臨界圧搾力は、容器の材料、容器の形状、及び力がかけられる位置に依存する。対照的に、臨界圧力増加は、容器の材料、容器の形状、及び力がかけられる位置に依存しない。消費者にとって許容可能である臨界圧搾力は、約0.1〜550Nの範囲、又はこれらの値によって形成されるいずれかの範囲、例えば、約0.15N〜約470N、約5N〜約230N、約55N〜約549N、約0.5N〜約4N、約4N〜約8N、約40N〜約230N、約410N〜約475N、約10N〜約530N、約100N〜約200N、約250N〜約300N、又は約400N〜約500Nである。消費者にとって許容可能である臨界圧力増加は、およそ0Pa〜およそ90,000Paゲージ圧、又はこれらの値によって形成されるいずれかの範囲、例えば、約10,000〜約60,000Pa,約25,500Pa〜約90,000Pa、又は約2Pa〜約4562Paである。
【0209】
ディスペンサ1526の出口1538は、初期密封封止1540を含み得る。初期密封封止1540は、容器の移送中に、流動性製品が製品容積1502から、非恒久的容器1500の外側の環境へと分配され得ないように、最初に出口1538を封止するが、消費者又はエンドユーザーによって流動性製品が分配され得るように、取り外し可能であるように構成された、構造である。初期密封封止の様々な実施形態には、プルタブ、弾ける気泡、穿孔、ノッチ及びスコア、脆弱線、又は剥がせるステッカーが挙げられるがこれらに限定されない。出口1538は更に、流動性製品が、製品容積1502から、非恒久的容器1500の外側の環境へと意図せずして分配されることがないように、初期密封封止1540が悪化した後に、出口1538を閉じる能力をもたらす、再閉鎖機構1542を更に含み得る。再閉鎖機構1542は、様々な実施形態において、捻って閉める蓋1558、フラップ1560、Velcro 1562、又はティンタイ1564であり得る。
【0210】
流路1530は、非恒久的容器1500にかけられた力が臨界圧搾力を超え、その後臨界圧搾力を下回るときに、サックバック効果に寄与する張力の勾配を有し得る。張力の勾配は、出口1538の最も近くで高い張力(すなわち、流れに対する高い抵抗)の領域、及び入口1548の最も近くで低い張力(すなわち、流れに対する比較的小さい抵抗)を形成する。結果として、臨界圧搾力が解放された後、出口1538からの流動性製品の流れの鋭いカットオフが存在し、流路1530内の流動性製品はその移動方向を反転させて、製品容積1502へと戻る。これは、臨界圧搾力が解放された後に、可撓性弁1528を通じた滴り、及び漏れを制限するのを助ける。サックバック効果は、液体食器用石鹸など、粘稠度がより低い流動性製品を収容する、非恒久的容器1500(したがって、流動性製品がより漏れやすい)のために特に重要な特徴である。
【0211】
流路1530における必要な張力の勾配を達成するため、可撓性弁1528は張力生成要素1532を含み得る。様々な実施形態において、張力生成要素1532は、膨脹可能な容積1534であり得る。あるいは、張力生成要素1532は、膨張していない構造であり得る。様々な実施形態において、張力生成要素1532は、構造的支持容積1508に隣接する膨張可能容積1534である。張力生成要素1532は、1つ以上の構造的支持容積1508と流体連通してもよい。張力生成要素1532は、流路1530の張力の水準に影響し、これはひいては、可撓性弁1528を通じた流動性製品の質量流量を調節する。臨界圧搾力が容器にかけられる、又は臨界圧力増加が製品容積内で生じる際の所望の質量流量は、約0.1g/s〜約100g/sの範囲、又はこれらの値により形成されるいずれかの範囲、例えば、約0.5g/s〜約50g/s、約3g/s〜約75g/s、約54g/s〜約99g/sの範囲である。あるいは、又は張力生成要素1532と共に、可撓性弁1528は、活性化を受けた可撓性弁1528の部分1532を含み得る。
【0212】
弁1528は、可撓性弁1528の開閉を、非恒久的容器1500のユーザーに伝えるために、インジケータ1550を含み得る。インジケータは、透明な材料から形成された流路1530の一部であり得る。このような実施形態において、流動性製品は、可撓性弁1528が開いている場合にインジケータ1550において可視であるが、可撓性弁1528が閉じている場合にはサックバック効果によりインジケータ1550内において不可視である。他の実施形態において、流路1530は、可撓性材料の2つの層により、その間に形成されてもよく、インジケータ1550は、2つの重複する層のそれぞれの一部を含むことがある。可撓性弁1528が閉じているとき、インジケータ1550の2つの層(前後)は、視覚的に組み合わされた際に信号を生じるために互いに十分に近く、一方、弁が開いているとき、2層は視覚的に別個であり、信号を生じない。信号の例としては、色の変化(すなわち、黄色の層と青色の層が組み合わされて緑色の信号を形成する)、又は新しい設計を形成する設計の組み合わせ(すなわち、ある層には円と括弧、及び別の層にはコロンがあり、組み合わされて笑った顔を形成する)が挙げられる。イラスト又はパターンの断片が、層が別個であるときに容易に認識可能ではなく、層が視覚的に組み合わされたときに明らかに認識可能である、様々な実施形態が想到される。
【0213】
図16は、膨脹可能容積1634である、相対する2つの張力生成要素1632、及び流路1630を含む、可撓性弁1628の上面図を例示する。流動性製品は、臨界圧搾力がかけられ、可撓性弁1628が開いたときに、入口1648を通じて流路1630に入り、出口1638を通じて流路1630から出る。臨界圧搾力が解放され、可撓性弁1628が閉じるとき、流路1630における張力の勾配はサックバック効果を生じ、これにより流路1630内の流動性製品は、その移動方向を反転して、出口1648へと戻る。流路1630上に位置する、上記の実施形態のいずれかであり得るインジケータ1650は、可撓性弁1628の開閉をユーザーに伝える。可撓性材料は流路1630を形成する。張力生成要素1632は、流動性製品が分配され得るように臨界圧搾力がかけられたときに、流路1630を形成する可撓性材料を固定位置に保持してもよい。いくつかの実施形態において、張力生成要素1632の間で流路1630を形成する可撓性材料は、2つの張力生成要素1632に対して上方、又は下方に湾曲し得る。いくつかの実施形態において、流路1630を形成する可撓性材料は、比較的平坦であるべきであり、いくつかの実施形態において、流路1630を阻害するような屈曲又は湾曲を有さない。
【0214】
出口1638の幅は、臨界圧搾力の程度に大きく影響する。出口1638の幅が小さい程、臨界圧搾力は大きくなる。流路1630を形成する可撓性材料の剛性もまた、所望の臨界圧搾力を達成するのを助けるために、調節されるべきである。張力生成要素1632の形状、大きさ、相対的な向き、及び圧力は、臨界圧搾力、及び可撓性弁1628により達成可能な質量流量に影響する。流動性製品の可撓性弁1628を通じた質量流量、及び可撓性弁1628の臨界圧搾力はまた、可撓性弁1628を含む容器の操作によって調節可能である。容器を形成する材料の多くのパラメータ、張力生成要素1632の形状及び構成(例えば、離間距離、形状、大きさ)、膨脹可能容積を形成するために使用された封止部の大きさ、形状、及び幅、並びに流動性製品の流体特性が、可撓性弁1628の性能及び最適化に影響する。入口1648、及び出口1638は異なる大きさを有してもよく、これは非矩形の流れチャネルとなる。例えば、流路1630は、台形、又は他の任意の好適な種類の外形であってもよい。流路1630が流動性製品の流れを妨げる角度は、例えば、0、40、60、又は75°など、任意の値であり得る。各膨脹可能容積1634の大きさ及び形状は、一定であるか、又はばらつきがあり得る。例えば、各膨脹可能容積1634は、最も大きいところで約0.25センチメートル〜約3.8センチメートル(約0.1インチ〜約1.5インチ)、又はその中のいずれかの範囲、例えば、約0.25センチメートル〜約2.8センチメートル、約0.8センチメートル〜約1センチメートル、又は約2.8センチメートル〜約3.8センチメートル(約0.1インチ〜約1.1インチ、約0.3インチ〜約0.4インチ、又は約1.1インチ〜約1.5インチ)の幅を有し得る。出口1638の開口部は、約0.8センチメートル〜約2センチメートル、約1.5センチメートル〜約2.2センチメートル、又は約0.5センチメートル〜約0.64センチメートル(約0.2インチ〜約1インチ、又はその中のいずれかの範囲、例えば、約0.3インチ〜約0.8インチ、約0.6インチ〜約0.9インチ、又は約0.2インチ〜約0.25インチ)の範囲の幅を有し得る。分配される流動性製品の質量は、約0.1g〜約100g、又はその中のいずれかの範囲、例えば、0.5g〜約10g、約56g〜約99g、又は約2g〜約43gであり得る。臨界圧搾力は、約0.1N〜約550N、又はその中のいずれかの範囲、例えば、約0.5N〜約110N、約125N〜約130N、又は約500N〜約540Nであり得る。分配前の衝撃(N*s)は、約1Ns〜約1000Nsの範囲であり得、質量流量が生じる前の、力対時間曲線の下の面積として計算される。分配のための衝撃(N*s)は、約1Ns〜約1500Nsの範囲であり得、分配中の力対時間曲線の下の面積として計算される。分配するための力の合計(N*s/g)は、約1〜約1200Ns/gの範囲であり得、分配前及び分配中の衝撃を加え、分配された質量で割ることによって計算される。
【0215】
図17は、製品感覚経験サンプリング機構1712を含む非恒久的容器1700、及び螺旋状の流路1746を含む可撓性弁1728の等角図を例示している。螺旋状の流路1746は、スクロール、又はリール様の構造を有する。螺旋状の流路1746の構造は、他の選択肢の中でもとりわけ、水平方向の偏倚を形成するために流れ方向と垂直な流路を通じてスコアライン、又は一連のスコアラインを配置することによって、流路の上部において、可撓性流路の下部におけるよりも厚い可撓性材料を使用することによって、又は可撓性材料の上層を下層へと封止する前に可撓性材料の上層に張力を付与することによって、達成することができる。螺旋状の流路1746は、流動性製品の流れを制御し、可撓性弁1728が閉じたことを知らせることができる。臨界圧搾力を超えると、製品容積1702内の圧力によって、結果的に流動性製品が、螺旋状の流路1746を真っ直ぐにすることによって可撓性弁1728を押し開け、製品の分配を可能にする。この効果は、他の実施形態においては別の方法で達成され得る。製品感覚経験サンプリング機構は、非恒久的容器1700の潜在的な購入者が、例えば、従来的な剛性ディスペンサの潜在的な購入者が、従来的な剛性ディスペンサの蓋を開くことによって情報を収集できるように、その購入決定に関する情報を収集することを可能にする。図17において、製品感覚経験サンプリング機構1712は、擦ると香りが出るステッカー1718である。この実施形態は、消費者が、密封封止を破壊することなく製品の香りを嗅ぐことを可能にする。
【0216】
図18は、初期密封封止1840を有する可撓性弁1828を含む、非恒久的容器1800の等角図を例示している。図18に示される初期密封封止1840は、引き裂き部である。引き裂き部は、消費者が密封封止1840を取り扱う、把持する、及び取り除くのを補助するための任意の好適な形状を有し得る。密封封止1840は、イラストを含み、パッケージデザインを補完するように好適に成形されていることがある。密封封止はまた、感覚経験サンプリング機構(図示されない)を含んでもよい。可撓性弁1828は更に、膨脹可能容積1834である、2つの張力生成要素1832を含む。
【0217】
図19は、接続装置1956を介して二次供給装置1954に接続された、非恒久的な容器1900の等角図を例示する。非恒久的容器1900は、構造的支持フレーム1904、製品容積1902、及びディスペンサ1926を含む。ディスペンサは、膨脹可能容積1934である2つの張力生成要素1932を含む、図16に示されるものと同様の弁1926を含む。膨脹可能容積1934は相対しており、その間の流路1930が画定され、ここで流動性製品が分配され得る。非恒久的容器1900の製品容積1902は、二次供給装置1954と流体連通している。二次供給装置1954は、可撓性容器のディスペンサ1926を介して直接、又は図19に図示されるように、接続装置1956を介して、非恒久的容器1900の製品容積1902と流体連通させられてもよい。二次供給装置1954を通じた流動性製品の流れは、非恒久的容器1900の弁1926によって、若しくは二次供給装置1954の調節装置の流れによって、又は両方によって調節され得る。
【0218】
接続装置1956は、容器1900に挿入されてもよい。例えば、接続装置1956は、ストロー状であってもよく、2つの膨脹可能容積1934の間の非恒久的容器1900の弁1926内に挿入されてもよく、接続装置1956の端部は直接、流動性製品の流路1930内にくる。弁1926は、弁1926の流路1930を形成する可撓性材料の層を互いに離し、その通常の容量を超えて弁1926の出口を開かせるように、製品容積1902、又は非恒久的容器1900のいずれかの領域に力をかけることによって、操作することができる。このような操作は、接続装置1956の挿入を可能にする。あるいは、非恒久的容器1900の製品容積1902内に収容される流動性製品は、このような操作によって急速に分配することができ、非恒久的容器1900を空にするか、又は製品容積1902から大量の流動性製品を分配しようとするユーザーにとって有利であり得る。他の実施形態において、接続装置は、非恒久的容器1900のディスペンサ1926に外側で接続されてもよい。
【0219】
図20Aは、二次供給装置と共に使用されるように適合された非恒久的容器2000の等角図を例示している。非恒久的容器2000は、製品容積2002、構造支持フレーム2004、非構造的パネル2010、及びディスペンサ2026を含む。ディスペンサ1926は、初期密封封止2040を含む。
【0220】
図20Bは、非従来的なモップである、二次供給装置内に挿入されている、図20Aに示される非恒久的容器2000の等角図を例示している。非恒久的容器2000は反転され、二次供給装置2054の上に位置付けられる。非恒久的容器2000のディスペンサ2026は、二次供給装置2054に挿入され、非恒久的容器2000は、二次供給装置2054に固定される。二次供給装置2054は、非恒久的容器1900の初期密封封止2040(図示されない)を破る。非従来的モップ2054を通じた流動性製品の流れはひいては、二次供給装置2054によって調節される。これは、少なくとも1つの二次供給装置2054を含むシステムの消費可能な交換可能カートリッジとして使用される、非恒久的容器2000の本開示の範囲内にあるものと考えられる1つの実施例にすぎない。非恒久的容器2000はまた、例えば、ポンプ又はプレスタップディスペンサを再充填してもよく、又は測定カップ又はボールと結合されてもよい。
【0221】
本明細書で開示される実施形態のいずれかのうちの一部、各部、又はすべては、下記の実施形態を含んだ、可撓性容器の技術分野において既知の他の実施形態のうちの一部、各部、又はすべてと組み合わせられ得る。
【0222】
本開示の実施形態は、以下の特許文献に開示されている、可撓性容器の材料、構造、及び/又は機能のいずれかの、及びすべての実施形態、加えてこのような可撓性容器を作製及び/又は使用するいずれかの、及びすべての方法を使用することができる:(1)2013年5月7日に出願され、米国特許出願公開第20130292353号(出願人案件番号12464M)として公開された、米国特許非仮出願第13/888,679号、表題「Flexible Containers」、(2)2013年5月7日に出願され、米国特許出願公開第20130292395号(出願人案件番号12464M2)として公開された、米国特許非仮出願第13/888,679号、表題「Flexible Containers」、(3)2013年5月7日に出願され、米国特許出願公開第20130292415号(出願人案件番号12465M)として公開された、米国特許非仮出願第13/888,963号、表題「Flexible Containers」、(4)2013年5月7日に出願され、米国特許出願公開第20130292287号(出願人案件番号12559M)として公開された、米国特許非仮出願第13/888,756号、表題「Flexible Containers Having a Decoration Panel」、(5)2013年8月1日に出願され、米国特許出願公開第20140033654号(出願人案件番号12559M)として公開された、米国特許非仮出願第13/957,158号、表題「Methods of Making Flexible Containers」、及び(6)2013年8月1日に出願され、米国特許出願公開第20140033655号(出願人案件番号12579M2)として公開された、米国特許非仮出願第13/957,187号、表題「Methods of Making Flexible Containers」、(7)2013年5月7日に出願され、米国特許出願公開第20130292413号(出願人案件番号12785M)として公開された、米国特許非仮出願第13/889,000号、表題「Flexible Containers with Multiple Product Volumes」、(8)2013年5月7日に出願され、米国特許出願公開第20130337244号(出願人案件番号12786M)として公開された、米国特許非仮出願第13/889,061号、表題「Flexible Materials for Flexible Containers」、(9)2013年5月7日に出願され、米国特許出願公開第20130294711号(出願人案件番号12786M2)として公開された、米国特許非仮出願第13/889,090号、表題「Flexible Materials for Flexible Containers」、(10)2013年8月1日に出願された、米国特許仮出願第61/861,100号、表題「Disposable Flexible Containers having Surface Elements」(出願人案件番号13016P)、(11)2013年8月1日に出願された、米国特許仮出願第61/861,106号、表題「Flexible Containers having Improved Seam and Methods of Making the Same」(出願人案件番号13017P)、(12)2013年8月1日に出願された、米国特許仮出願第61/861,118号、表題「Methods of Forming a Flexible Container」(出願人案件番号13018P)、(13)2013年8月1日に出願された、米国特許仮出願第61/861,129号、表題「Enhancements to Tactile Interaction with Film Walled Packaging Having Air Filled Structural Support Volumes」(出願人案件番号13019P)、(14)2013年10月11日に出願された、中国特許出願第CN2013/085045号、表題「Flexible Containers Having a Squeeze Panel」(出願人案件番号13036)、(15)2013年10月11日に出願された、同第CN2013/085065号、表題「Stable Flexible Containers」(出願人案件番号13037)、(16)2013年11月6日に出願された、米国特許仮出願第61/900,450号、表題「Flexible Containers and Methods of Forming the Same」(出願人案件番号13126P)、(17)2013年11月6日に出願された、米国特許仮出願第61/900,488号、表題「Easy to Empty Flexible Containers」(出願人案件番号13127P)、(18)2013年11月6日に出願された、米国特許仮出願第61/900,501号、表題「Containers Having a Product Volume and a Stand−Off Structure Coupled Thereto」(出願人案件番号13128P)、(19)2013年11月6日に出願された、米国特許仮出願第61/900,508号、表題「Flexible Containers Having Flexible Valves」(出願人案件番号13129P)、(20)2013年11月6日に出願された、米国特許仮出願第61/900,514号、表題「Flexible Containers with Vent Systems」(出願人案件番号13130P)、(21)2013年11月6日に出願された、米国特許仮出願第61/900,765号、表題「Flexible Containers for use with Short Shelf−Life Products and Methods for Accelerating Distribution of Flexible Containers」(出願人案件番号13131P)、(22)2013年11月6日に出願された、米国特許仮出願第61/900,794号、表題「Flexible Containers and Methods of Forming the Same」(出願人案件番号13132P)、(23)2013年11月6日に出願された、米国特許仮出願第61/900,805号、表題「Flexible Containers and Methods of Making the Same」(出願人案件番号13133P)、(24)2013年11月6日に出願された、米国特許仮出願第61/900,810号、表題「Flexible Containers and Methods of Making the Same」(出願人案件番号13134P)(それぞれ、本明細書において参照として組み込まれる)。
【0223】
本開示の実施形態は、以下の特許文献に開示されている、可撓性容器の材料、構造、及び/又は機能のいずれかの、及びすべての実施形態、加えてこのような可撓性容器を作製及び/又は使用するいずれかの、及びすべての方法を使用することができ:1991年10月29日に出願され、1992年8月11日に付与された、米国特許第5,137,154号、表題「Food bag structure having pressurized compartments」(Cohen)、1995年7月5日に出願され、1995年1月26日に公開された、PCT国際特許出願WO96/01775号、表題「Packaging Pouch with Stiffening Air Channels」(Prats)(出願人Danapak Holding A/S)、1997年6月8日に出願され、1998年1月15日に公開された、PCT国際特許出願WO98/01354号、表題「A Packaging Container and a Method of its Manufacture」(Naslund)、1997年3月19日に出願され、1999年10月5日に付与された、米国特許第5,960,975号、表題「Packaging material web for a self−supporting packaging container wall,and packaging containers made from the web」(Lennartsson)(出願人Tetra Laval)、1997年7月8日に出願され、2001年6月12日に付与された、同第6,244,466号、表題「Packaging Container and a Method of its Manufacture」(Naslund)、2002年4月19日に出願され、2002年10月31日に公開された、PCT国際特許出願WO 02/085729号、表題「Container」(Rosen)(出願人Eco Lean Research and Development A/S)、2004年7月20日に出願され、2011年7月27日に公開された日本国特許JP4736364号、表題「Independent Sack」(Masaki)(出願人Toppan Printing)、2004年11月3日に出願され、2005年7月14日に公開された、PCT国際特許出願WO2005/063589号、表題「Container of Flexible Material」(Figols Gamiz)(出願人Volpak,S.A.)、2005年1月17日に出願され、特許公開DE102005002301として公開された、独国特許出願DE202005016704 U1、表題「Closed bag for receiving liquids,bulk material or objects comprises a bag wall with taut filled cushions or bulges which reinforce the wall to stabilize it」(Heukamp)(出願人Menshen)、2008年2月5日に出願され、特許公開JP2009184690として公開された、日本国特許出願第2008JP−0024845号、表題「Self−standing Bag」(Shinya)、(出願人Toppan Printing)、2002年4月19日に出願され、米国特許出願公開第20040035865号として公開された、米国特許出願第10/312,176号、表題「Container」(Rosen)、2002年12月16日に出願され、2009年9月8日に付与された、米国特許第7,585,528号、表題「Package having an inflated frame」(Ferri,et al.)、2010年6月4日に出願され、米国特許出願公開第20100308062号として公開された、米国特許出願第12/794286号、表題「Flexible to Rigid Packaging Article and Method of Use and Manufacture」(Helou)、2010年6月21日に出願され、2013年9月24日に付与された、米国特許第8,540,094号、表題「Collapsible Bottle,Method Of Manufacturing a Blank For Such Bottle and Beverage−Filled Bottle Dispensing System」(Reidl)、2013年8月29日に出願され、2013年8月29日に公開された、PCT国際特許出願WO 2013/124201号、表題「Pouch and Method of Manufacturing the Same」(Rizzi)(出願人Cryovac,Inc.)(それぞれ、本明細書において参照として組み込まれる)。
【0224】
本明細書で開示される実施形態のいずれかのうちの一部、各部、又はすべてはまた、流動性製品のための容器の技術分野において既知の他の実施形態のうちの一部、各部、又はすべてと、それらの実施形態が本明細書で開示されるような可撓性容器に適用され得る限り、組み合わせられ得る。例えば、様々な実施形態では、可撓性容器は、製品容積を覆う容器の一部分に配置され製品容積内の流動性製品のレベルを示すように構成された、垂直に向けられた透明なストリップを備えることができる。
【0225】
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。むしろ、別段の指定がない限り、かかる寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等な範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」と開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0226】
相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願を含んだ、本明細書で引用されるすべての文献は、明示的に除外又は別途限定されない限り、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書で開示若しくは請求される任意の文献に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは任意の他の参照との任意の組み合わせで任意のこのような実施形態を教示、提案、若しくは開示することを認めるものではない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と競合する程度に、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0227】
特定の実施形態が本明細書で図示及び説明されたが、請求される主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正がなされ得ることを理解されたい。更に、請求される主題の様々な態様が本明細書で説明されたが、このような態様は組み合わせて利用される必要はない。したがって、添付される特許請求の範囲は、請求される主題の範囲内に属するすべてのこのような変更及び修正を網羅することが意図される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図13A
図13B
図13C
図13D
図14A
図14B
図14C
図15
図16
図17
図18
図19
図20A
図20B