(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
クッション基材(2)の表面側にエンボス凸部(11)と非エンボス凸部(12)が形成されたエンボス型材(13)を押圧するエンボス工程(E)を有し、前記クッション基材(2)の表面側に凹部(3)と非凹部(4)が形成されたシート材を製造する製造方法であって、
前記エンボス凸部(11)から非エンボス凸部(12)までに亘って、前記エンボス凸部(11)の頂からの深さ(D)が漸次変化するエンボス漸変部(14)を設け、
前記エンボス工程(E)において、
前記エンボス凸部(11)及びエンボス漸変部(14)が前記クッション基材(2)の表面側に当接した状態で、前記エンボス型材(13)を押圧し、
前記エンボス漸変部(14)のエンボス凸部(11)の頂寄りの少なくとも一部に、当該エンボス凸部(11)の頂表面とのなす角(θa’)が180°より大きく200°以下であるエンボス広角面部分(15a)が形成され、及び/又は、
前記エンボス漸変部(14)の非エンボス凸部(12)寄りの少なくとも一部に、当該非エンボス凸部(12)の表面とのなす角(θb’)が160°以上180°より小さいエンボス鈍角面部分(15b)が形成されていることを特徴とするシート材の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<シート材1の全体構成>
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜7には、本発明に係るシート材1が示されており、このシート材1は、クッション基材2の表面2a側(シート材1としての表面1a側とも言える)に凹部3と非凹部4が形成されたシート状物である。
【0021】
シート材1は、凹部3から非凹部4までに亘って、後述する漸変部5を有している。
又、シート材1における漸変部5は、後述する鈍角面部分6aや広角面部分6bが形成されていても良い。
更に、シート材1は、クッション基材2の表面2a側(シート材1の表面1a側)に、表皮材7が積層されていても良い。
【0022】
ここで、シート材1の「表面1a」とは、自動車等のオーナメント(ドアトリムなど)やアームレスト、インパネ(instrument panel)等の内装材、シート(椅子)を覆うシートカバーなどに使用する時に露出する側の面であるとも言える。
逆に、シート材1の「裏面1b」とは、オーナメントやアームレスト、インパネなどに使用する時に露出しない側の面であるとも言える。
【0023】
シート材1の厚さ1wは、何れの値でも良いが、例えば、1mm以上100mm以下、好ましくは1mm以上50mm以下、更に好ましくは2mm以上40mm以下(2mm、3mm、4mm、5mm、10mm、30mmなど)であっても良い。尚、シート材1の厚さ1wが2mmなどの場合(薄い場合)、オーナメント(ドアトリムなど)としてはスポーティ用となるとも言える。
シート材1の厚さ1wのうち、凹部3の底3aからシート材1の裏面1bまでの厚さは、当然、シート材1の厚さ1wから、凹部3の深さ(シート材1の表面1aから凹部3の底3aまでの深さ)3dを引いた値となる。
【0024】
尚、シート材1が分厚い(厚さ1wが所定値(例えば、30mmなど)以上である)場合には、シート材1は、略直方体状であるとも言える。
このようなシート材1を構成するクッション基材2について、以下に述べる。
【0025】
<クッション基材2>
図1〜7に示したように、クッション基材2は、上述したシート材1の基材となるクッション性(緩衝性や可撓性)を有した部材であり、その表面2a側には、凹部3と非凹部4が形成されている。
尚、クッション基材2の「表面2a」とは、自動車等のオーナメント(ドアトリム)やアームレスト、インパネなどにシート材1を使用する場合は、後述する表皮材7が積層されていなければ、使用時に露出する側の面であり、表皮材7が積層されていれば、使用時に露出する側に近い側の面であるとも言える。
【0026】
逆に、クッション基材2の「裏面2b」とは、オーナメントやアームレスト、インパネなどにシート材1を使用する時に露出しない側の面、又は、露出しない側に近い側の面であるとも言える。
更に、クッション基材2の「表面2a側」とは、クッション基材2の上述した表面2aの側を意味する以外に、後述する表皮材7が積層されていれば、使用時に露出する表皮材7の表面7aに近い側、更には、表皮材7の表面7a自体の側も意味する。
【0027】
クッション基材2の厚さ2wも、何れの値でも良いが、例えば、1mm以上100mm以下、好ましくは1mm以上50mm以下、更に好ましくは2mm以上40mm以下(2mm、3mm、3.5mm、4mm、5mm、10mm、30mmなど)であっても良い。
クッション基材2の構成・素材についても、特に限定はないが、例えば、表経編地と裏経編地を連結糸で連結し、表経編地と裏経編地の間にスペースを有したダブルラッセル編地(スペーサラッセル編地)などの編地(編物)や、二重織、二重以上の多重織などの織地(織物)等を含む布帛であっても良い。
これらの布帛を構成(編成、織成等)する繊維についても、その素材に特に限定はないが、例えば、熱可塑性の素材であるポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル繊維、ナイロン(ポリアミド)繊維、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊維(ビニロン繊維)、ポリウレタン(PU)繊維などの合成繊維でも良く、その他、ガラス繊維、羊毛、絹などであり、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
又、これらの布帛を構成(編成、織成等)する繊維の繊度も、何れの値でも良いが、例えば、総繊度で、20dtex以上3000dtex以下であっても良い。
【0028】
その他、クッション基材2の構成・素材としては、例えば、ポリウレタンフォーム(PUF)や、ポリスチレンフォーム(PSF)、ポリエチレンフォーム(PEF)、ポリプロピレンフォーム(PPF)等の発泡させた合成樹脂(合成樹脂フォーム)であっても良い。
更に、クッション基材2の構成・素材としては、例えば、合成樹脂の不織布であっても良く、この不織布を構成する繊維としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル繊維、ナイロン(ポリアミド)繊維、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊維(ビニロン繊維)、ポリウレタン(PU)繊維などの合成繊維であったり、その他、綿、絹、ガラス繊維、羊毛などであり、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
これら以外に、クッション基材2の構成・素材としては、例えば、合成皮革であっても良く、この合成皮革とは、織物(織地)や編物(編地)、不織布の布帛(布地)を基材とし、この基材に合成樹脂を塗布や含浸させたものであっても良い。尚、合成皮革のうち、基材が不織布で、合成樹脂は含浸によるものを人工皮革とも言う。
更に他には、クッション基材2の構成・素材として、例えば、フィルムなどのシート状物であっても良く、それを構成する素材としては、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂や、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、ポリウレタン(PU)樹脂などの合成樹脂などや、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。又、クッション基材2がフィルムなどのシート状物であれば、その外観(表面7a)は、本革状(本皮様、天然皮革様)であっても良い。
その他、クッション基材2の構成・素材としては、本皮(天然皮革)そのものなどであっても良い。
【0029】
<凹部3>
図1〜7に示したように、凹部3は、クッション基材2の表面(表面2aや、後述の表皮材7が積層されていれば、その表面7a)側に形成された凹みである。
凹部3は、底3aを備えている。
【0030】
凹部3は、1個のクッション基材2に対して、1個だけ形成されていたり、複数個形成されていても良い。
凹部3の平面視形状は、特に限定はないが、例えば、略帯状や略筋状、略線状などであったり、ジグザグ状や、点線状、略X字状、略円形状、湾曲線状の他、略三角形状、略正五角形状、略正六角形状、略正方形状、略円形状(略真円形状)などであっても良い。
又、凹部3の平面視形状は、例えば、略矩形状(長方形状)や略楕円形状、略ひし形状などであったり、長手方向や短手方向を有しても良い。
【0031】
凹部3の深さ3dは、シート材1の表面1a(又は、クッション基材2の表面2aや、表皮材7の表面7a)から凹部3の底3aまでの深さであったり、逆に、凹部3の底3aからシート材1の表面1aまでの高さHであるとも言え、その値には特に限定はなく、例えば、0.1mm以上20mm以下、好ましくは0.3mm以上10mm以下、更に好ましくは0.5mm以上7mm以下(0.028mm、0.056mm、0.084mm、0.1mm、0.112mm、0.140mm、0.168mm、0.196mm、0.2mm、0.224mm、0.25m、0.252mm、0.280mm、0.308mm、0.336mm、0.5mm、0.75mm、1.0mm、3.5mm、4.0mm、4.5mm、5.0mmなど)であっても良い。
【0032】
このような凹部3が、上述したように複数個である場合には、これら複数個の凹部3は、それぞれの長手方向同士が略平行で且つ短手方向同士が略平行となるように、長手方向及び短手方向に略沿って繰り返し並んで形成されていても良い。
この他、複数個の凹部3は、それぞれの長手方向同士や短手方向同士の略平行か等を無視してランダムに並べられていても良い。
【0033】
<凹部3の底3a>
図1〜7に示したように、凹部3の底(底面)3aは、凹部3において最も下方(シート材1の裏面1b(クッション基材2の裏面2b)の最も近く)に位置し、後述する漸変部5に隣接する部分であるとも言える。
凹部3の底3aは、略平坦な面(略平面)でも良いし、湾曲した面(曲面)でも良い。
【0034】
凹部3の底3aの平面視形状も、特に限定はないが、例えば、略帯状や略筋状、略線状、ジグザグ状や、点線状、略X字状、略円形状、湾曲線状、略三角形状、略正五角形状、略正六角形状、略正方形状、略円形状(略真円形状)、略矩形状(長方形状)や略楕円形状、略ひし形状などであったり、長手方向や短手方向を有しても良い。
その他、凹部3の底3aの平面視形状は、上述した凹部3の平面視形状に略相似且つ縮小した形状であったり、逆に、上述した凹部3の平面視形状に略相似していなくても(例えば、凹部3の平面視形状は略矩形状であるが、底3aの平面視形状は略楕円形状などであっても)良い。
凹部3の底3aの厚さ3awは、凹部3の底3aからシート材1の裏面1bまでの厚さであって、シート材1の厚さ1wから凹部3の深さ3dを引いた値であるとも言え、この厚さ3awも、特に限定はないが、例えば、0.1mm以上2.0mm以下、好ましくは0.2mm以上1.5mm以下、更に好ましくは0.3mm以上1.0mm以下(0.5mmや0.8mmなど)であっても良い。
【0035】
<非凹部4>
図1〜7に示したように、非凹部4は、凹部3ではない部分であって、凹部3の周りを囲む部分であるとも言え、凹部3が複数個形成されている場合には、隣接する2個の凹部3間に存在する隙間であって、非凹部4は、シート材1の表面1aから凹部3を除いた部分であるとも言える。
又、クッション基材2の表面2aにおいて、所定範囲(ある程度広い範囲)を一旦凹ませた後に、当該一旦凹ませた部分のうち、更に凹ませた部分を凹部3とした場合などには、一旦凹ませた部分のうち、更に凹ませた部分以外が、非凹部4となるとも言える。
非凹部4の平面視形状は、シート材1の表面1a(クッション基材2の表面2a、表皮材7の表面7a)から、1個又は複数個の凹部3を抜いた形状となる。
【0036】
非凹部4は、後述する表皮材7が熱可塑性の素材で形成されている場合には、非凹部4は、表皮材7が変性していない部分(非変性部分)7’であっても良い。尚、非変性部分7’については後に詳解する。
又、凹部3が後述するシート材の製造方法(エンボス工程E)によって形成されている場合には、非凹部4は、クッション基材2や表皮材7において、後述するエンボス型材13が押圧されていない部分(謂わば、非エンボス部分)であるとも言える。
【0037】
<漸変部5>
図1〜7に示したように、漸変部5は、凹部3の底3aからの高さHが漸次変化する部分であって、凹部3から非凹部4までに亘って設けられた傾斜した面(漸変面)であるとも言える。
ここで、「凹部3の底3aからの高さHが漸次変化する」とは、上述したように、凹部3の底3aから非凹部4に近づくにつれて徐々に高さHが高くなることを意味したり、凹部3の底3aから非凹部4に到達するまでの間に、高さHが徐々に高くなった後、徐々に低くなり、再び徐々に高くなることなどを意味し、高さHが急激に変化する部分(屈曲する部分)を含まない(換言すれば、漸変部5は、その側断面形状が屈曲点(接線が一意に決まらない点)を有さず、又、凹部3の底3aに対して略90°に交わる部分も含まない)。
【0038】
尚、漸変部5は、凹部3の底3aから非凹部4に到達するまでの間に、高さHが常に変化するだけでなく、高さHの変化量が0(ゼロ)の部分、つまり、水平方向(シート材1の表面1aや、凹部3の底3aなど)に略沿った略平坦な部分を含んでいても良い(略平坦な部分においても、接線は一意に決まる)。
又、漸変部5は、上述したように、凹部3から非凹部4までに亘って設けられているが、これは、<1>凹部3の底3aと漸変部5の境界、及び、非凹部4と漸変部5の境界の両方において屈曲する第1実施形態(
図1(a)参照)と、<2>凹部3の底3aと漸変部5の境界においては屈曲しないが、非凹部4と漸変部5の境界においては屈曲する第2実施形態(
図1(b)参照)と、<3>凹部3の底3aと漸変部5の境界においては屈曲するが、非凹部4と漸変部5の境界においては屈曲しない第3実施形態(
図1(c)参照)と、<4>凹部3の底3aと漸変部5の境界、及び、非凹部4と漸変部5の境界の両方において屈曲しない第4実施形態(
図1(d)参照)の4つを含む。
ここで、各境界において屈曲しないとは、各境界が側断面視において丸みを帯びているとも言える。
【0039】
その他、漸変部5は、凹部3の底3a寄りに、後述する鈍角面部分6aが形成され、非凹部4寄りに、後述する広角面部分6bが形成されていても良く、これら鈍角面部分6aと広角面部分6bが、両方とも形成されていたり、何れか一方のみが形成されていたり、両方ともが形成されていなくとも構わない。
尚、これら鈍角面部分6aや広角面部分6bを漸変部5が有している場合における、凹部3の底3aと漸変部5の境界や、非凹部4と漸変部5の境界において屈曲するか否かは、まず鈍角面部分6aや広角面部分6bを詳解した後に述べる。
【0040】
漸変部5は、凹部3の底3aから非凹部4にかけて一様な略平面であっても良いが、その他、湾曲した面(曲面)であっても良い。
ここで、漸変部5が一様な略平面である場合、この漸変部5が水平方向となす角を、漸変角θとする。
【0041】
尚、一様な略平面である漸変部5が水平方向となす漸変角θにおける「水平方向」とは、シート材1が略水平に載置されている場合には、文字通りの略水平方向を意味し、シート材1がオーナメントやアームレスト、インパネなどに使用されて、略水平に載置されていない箇所が生じる場合には、シート材1の表面1a(クッション基材2の表面2a、又は、表皮材7の表面7a)に略沿う方向を意味したり、凹部3の底3aが略平面であれば、当該底3aに略沿う方向を意味する。
又、漸変角θは、0°より大きく、90°より小さい鋭角であれば、その値に特に限定はないが、例えば、0°より大きく45°以下、好ましくは0°より大きく20°以下、更に好ましくは0°より大きく10°以下(0.3°、1.0°、1.1°、1.4°、1.6°、3.2°、4.8°、5.7°、6.3°、7.9°、9.5°、11.0°、11.3°、12.5°、14.0°、15.5°、17.0°、18.4°、26.6°など)であっても良い。
【0042】
一方、漸変部5が曲面である場合には、凹部3の底3aと非凹部4の間において、上方に(非凹部4側に)膨出する部分(凸曲面部分)を有していたり、逆に下方に(凹部3側に)膨出する部分(凹曲面部分)を有していたり、凸曲面部分と凹曲面部分の両方を有するなど、凹部3の底3aからの高さHが漸次変化するのであれば、上下方向への膨出率が変化しても良い。
漸変部5の側断面形状について述べれば、漸変部5が一様な略平面である場合には、その側断面形状は略直線状となり、漸変部5が曲面であれば、曲線状となる。
より詳しくは、漸変部5が凸曲面部分を有する場合には、その側断面形状は上に凸の曲線部分を有することとなり、漸変部5が凹曲面部分を有する場合には、その側断面形状は下に凸の曲線部分を有することとなり、漸変部5が凸曲面部分と凹曲面部分を有する場合には、その側断面形状は上に凸の曲線部分と下に凸の曲線部分を有することとなる。
【0043】
漸変部5の設けられる平面位置(シート材1の表面1a側を上方から視た時の位置)についても、特に限定はないが、凹部3とその凹部3の周りを囲む非凹部4の間において、凹部3の周りのうち一部だけに漸変部5を設けていたり、凹部3の周り全てを囲むように漸変部5が設けられていても良い。
尚、一様な略平面である漸変部5の平面視において、凹部3から非凹部4までに亘って高さHが一様に漸次変化し且つ凹部3の底3aから非凹部4までの漸変距離Zが最も長い方向を、主漸変方向Lとする。
尚、漸変距離Zは、その値に特に限定はないが、例えば、0.1mm以上300mm以下、好ましくは0.2mm以上200mm以下、更に好ましくは0.3mm以上100mm以下(1mm、3mm、40mm、60mm、180mmなど)であっても良い。
【0044】
又、この主漸変方向L以外の方向は、従漸変方向とも言え、この従漸変方向は、主漸変方向Lより漸変距離Zが短いものの、凹部3から非凹部4までに亘って高さHが一様に漸次変化している方向を意味する。
これら主漸変方向Lと従漸変方向の両方を、1個の漸変部5が有していても良い(例えば、凹部3や漸変部5の平面視形状が略帯状であるなど)。
その他、凹部3の底3aから、当該底3aを囲む非凹部4までの漸変距離Zが何れの方向でも略同じ場合(凹部3の底3aを囲む漸変部5の平面視形状の内形と外形が、当該底3aの平面視形状と略相似である場合など)には、何れの方向も主漸変方向Lとなるため、1個の漸変部5が主漸変方向Lのみを有することとなる。
【0045】
このような漸変部5の数は、1個の凹部3において、何れの値でも良く、例えば、1個や2個であったり、3個以上であっても構わない。
尚、漸変部5が、凹部3の周りのうち一部だけに設けられている場合、漸変部5以外のうち凹部3の底3aからの高さHが漸次変化しない部分で、凹内周3bとする。
【0046】
この凹内周3bは、凹部3の底3aからの高さHが漸次変化していなければ、何れの構成でも良いが、例えば、凹部3の底3aから非凹部4までの間(凹部3の底3aと漸変部5の境界から、非凹部4と漸変部5の境界までの間)に、高さHが急激に変化する部分を含むとも言える。
漸変部5の凹内周3bの具体例としては、凹部3の底3aから直接約90°立設して非凹部4に到達していても良い。尚、この約90°に立設した部分では、高さHは漸次変化せず、高さHが急激に変化していると言える。
その他、凹内周3bは、凹部3の底3aに対して約90°立設する部分を有するが、凹部3の底3a寄り部分や、非凹部4寄り部分などは徐々に高さHが変化する部分(丸みのある部分)を有していても良い。
【0047】
漸変部5の平面視形状の内形(凹部3の底3aと漸変部5の境界が描く形)や外形(非凹部4と漸変部5の境界が描く形)も、特に限定はないが、例えば、略帯状や略筋状、略線状、ジグザグ状や、点線状、略X字状、略円形状、湾曲線状、略三角形状、略正五角形状、略正六角形状、略正方形状、略円形状(略真円形状)、略矩形状(長方形状)や略楕円形状、略ひし形状などであったり、長手方向や短手方向を有しても良い。
その他、漸変部5の平面視形状の内形は、上述した凹部3の平面視形状と同じ形状となり、又、その外形は、上述した底3aの平面視形状と同じ形状となる。
このような漸変部5の大きさは、平面視においては、上述した凹部3の大きさから、底3aの大きさを引いたものであると言える。
【0048】
<鈍角面部分6a、凹部3の底3a表面とのなす角(凹鈍角)θa>
図1〜7に示したように、鈍角面部分6aが、上述した漸変部5における凹部3の底3a寄りに形成されていても良く、この鈍角面部分6aと凹部3の底3a表面とのなす角(凹鈍角)θaは、160°以上180°より小さい。
ここで、「鈍角面部分6aが、漸変部5における凹部3の底3a寄りに形成されている」とは、凹部3の底3aと漸変部5の境界から、非凹部4側に向かって所定距離だけ離れた位置までの間が、鈍角面部分6aであることを意味する。
尚、凹鈍角θaは、好ましくは170°以上180°より小さく、更に好ましくは175°以上180°より小さくても良い。
【0049】
凹鈍角θaが160°以上180°より小さいことを換言すれば、鈍角面部分6aが水平方向となす角は、0°より大きく20°以下であって、好ましくは0°より大きく10°以下、更に好ましくは0°より大きく5°以下であるとも言える。
尚、鈍角面部分6aが水平方向となす角における「水平方向」の意味は、上述した漸変部5が水平方向となす漸変角θにおける「水平方向」と同様である。
又、凹鈍角θaは、上述した漸変角θより小さくとも良く、この場合、漸変部5においては、凹部3の底3aに近づくにつれて水平方向に対する角が小さくなる(傾斜が緩くなる)ことを意味する。
【0050】
鈍角面部分6aは、一様な略平坦な面(略平面)でも良いし、上方に(非凹部4側に)膨出したり(上に凸であったり)、逆に下方に(凹部3側に)膨出する(下に凸である)など湾曲した面(曲面)でも良い。
尚、鈍角面部分6aが下方に膨出する曲面である場合には、当該鈍角面部分6aと凹部3の底3aの境界で、高さHが急激に変化し難く(屈曲し難く)、鈍角面部分6aと凹部3の底3aの境界が視認し難くなるとも言える。
又、上述した凹鈍角θaが180°に近く(上述した鈍角面部分6aが水平方向となす角が0°に近く)なればなるほど(鈍角面部分6aが、漸変部5から凹部3の底3aにかけて緩やかに傾斜すればするほど)、鈍角面部分6aと凹部3の底3aの境界が、より視認し難くなるとも言える。
【0051】
<広角面部分6b、凸広角θb>
図1〜7に示したように、広角面部分6bが、上述した漸変部5における非凹部4寄りに形成されていても良く、この広角面部分6bと非凹部4の表面とのなす角(凸広角)θbは、180°より大きく200°以下である。
ここで、「広角面部分6bが、漸変部5における非凹部4寄りに形成されている」とは、非凹部4と漸変部5の境界から、凹部3の底3a側に向かって所定距離だけ離れた位置までの間が、広角面部分6bであることを意味する。
尚、凸広角θbは、好ましくは180°より大きく190°以下であり、更に好ましくは180°より大きく185°以下であっても良い。
【0052】
凸広角θbが180°より大きく200°以下であることを換言すれば、広角面部分6bが水平方向となす角も、0°より大きく20°以下であって、好ましくは0°より大きく10°以下、更に好ましくは0°より大きく5°以下であるとも言える。
尚、広角面部分6bが水平方向となす角における「水平方向」の意味は、上述した漸変部5が水平方向となす漸変角θや、鈍角面部分6aが水平方向となす角における「水平方向」と同様である。
又、凸広角θbも、上述した漸変角θより小さくとも良く、この場合、漸変部5においては、非凹部4に近づくにつれて水平方向に対する角が小さくなる(傾斜が緩くなる)ことを意味する。
【0053】
広角面部分6bも、一様な略平坦な面(略平面)でも良いし、上方に(非凹部4側に)膨出したり(上に凸であったり)、逆に下方に(凹部3側に)膨出する(下に凸である)など湾曲した面(曲面)でも良い。
尚、広角面部分6bが上方に膨出する曲面である場合には、当該広角面部分6bと非凹部4の境界で、高さHが急激に変化し難く(屈曲し難く)、広角面部分6bと非凹部4の境界が視認し難くなるとも言える。
又、上述した凸広角θbが180°に近く(上述した広角面部分6bが水平方向となす角が0°に近く)なればなるほど(広角面部分6bが、非凹部4から漸変部5にかけて緩やかに傾斜すればするほど)、鈍角面部分6aと凹部3の底3aの境界が、より視認し難くなるとも言える。
【0054】
<表皮材7>
図1〜7に示したように、表皮材7は、クッション基材2の表面2aに積層されたシート状物である。
表皮材7は、クッション基材2の表面2aに積層されるのであれば、その素材は何れでも良いが、例えば、合成皮革や、織物、編物、不織布などの布帛や、フィルム等の熱可塑性の素材であったり、その他、本皮(天然皮革)などで構成されていても良い。
尚、ここで、「表皮材7がクッション基材2の表面2aに積層された」状態とは、クッション基材2の表面2a上に、表皮材7が層状に積み重なっていれば良く、表皮材7とクッション基材2が互いに固着しているか否かを問わない。
【0055】
表皮材7が合成皮革の場合、この合成皮革とは、織物(織地)や編物(編地)、不織布の布帛(布地)を基材とし、この基材に合成樹脂を塗布や含浸させたものであっても良い。尚、合成皮革のうち、基材が不織布で、合成樹脂は含浸によるものを人工皮革とも言う。
表皮材7が織物の場合、何れの織組織でも構わないが、例えば、平織や綾織、朱子織、二重織、二重織以上の多重織などであっても良い。尚、ここまで述べた平織等はパイルを有さない。
表皮材7が織物の場合、上述以外に、モケット織やウィルトン織などのパイル織物であっても良い。
【0056】
表皮材7が編物の場合、デンビー編(トリコット編)や、ラッセル編、ダブルラッセル編、バンダイク編(アトラス編)、コード編などの経編や、平編(天竺編)、ゴム編(リブ編)、パール編などの緯編など、それぞれ何れの組織であっても構わない。尚、ここまで述べたトリコット編等は、通常はパイルを有さない。
表皮材7が編物の場合、上述以外に、1又は複数の筬で編成した経編地を起毛したもの等であっても良い。
【0057】
表皮材7が不織布である場合には、例えば、往復するニードルに繊維を引っ掛けて繊維相互間を交絡したニードルパンチ不織布であっても良く、その他、熱融着性繊維を含有し加熱により成形されたサーマルボンド不織布、アクリル樹脂やウレタン樹脂等のエマルション樹脂の吹き付け加工により成形されたケミカルボンド不織布、ノズルから紡糸された長繊維(フィラメント)を動くスクリーン上に積層して結合させたスパンボンド不織布、ステッチボンド不織布等をニードルパンチ法などによって結合させたものであっても構わない。
表皮材7が織物や編物、不織布などの布帛である場合、それらを構成(織成、編成)する繊維としては、熱可塑性の素材であるポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル繊維、ナイロン(ポリアミド)繊維、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊維(ビニロン繊維)、ポリウレタン(PU)繊維などの合成繊維でも良く、その他、ガラス繊維、羊毛、絹などであり、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
【0058】
尚、表皮材7が織物や編物、不織布などの布帛である場合、それらを構成(織成、編成)する繊維の繊度も、何れの値でも良いが、例えば、総繊度で、20dtex以上3000dtex以下である。
表皮材7がフィルムなどのシート状物であれば、それを構成する素材としては、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂や、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、ポリウレタン(PU)樹脂などの合成樹脂などや、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。尚、表皮材7がフィルムなどのシート状物であれば、その外観(表面7a)は、本革状(本皮様、天然皮革様)であっても良い。
【0059】
表皮材7が、上述した熱可塑性の素材で形成されている場合、この表皮材7に、エンボス型材13の押圧による加熱等をされた際には、この加熱等された部分が変性(変質)する。
ここで、本発明における「表皮材7の変性」とは、上述したように、熱や薬品等により表皮材7が溶融や軟化することで、表皮材7の表面性状(光沢、凹凸、色など)や、強度が変化することを意味し、特に、エンボス型材13の押圧により変性した表皮材7は、その表面が、他の部分より略平坦となる。
【0060】
逆に、表皮材7が熱可塑性の素材で形成されていても、非凹部4がエンボス型材13の当接(押圧)によって加熱等をされなければ、非凹部4が、表皮材7の変性していない部分(非変性部分)7’となる。
このような非変性部分7’は、凹部3が後述するシート材の製造方法(エンボス工程E)によって形成されている場合には、上述したように、後述するエンボス型材13が当接していない部分(謂わば、非エンボス部分)であるとも言える。
【0061】
上述した表皮材7は、所望により、酸化チタン、炭酸カルシウム等の体質顔料やフィラー(充填材)を任意に添加したり、消臭剤、抗菌剤、防カビ剤、難燃剤、撥水剤、防汚剤、着色剤、香料、発泡剤等を添加した素材を用いたり、表皮材7とした後に処理しても良い。
表皮材7は、その模様については、無地や、花や草木などの植物の柄、動物の柄、幾何学模様、表面凹凸等による模様など何れでも良い。表皮材7の色彩についても、青色系、黒色系、白色系、赤色系、橙色系、黄色系、緑色系、紫色系など何れの色調でも良く、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
【0062】
表皮材7の「表面7a」とは、自動車等のオーナメント(ドアトリム)やアームレスト、インパネ(instrument panel)などに使用する時に露出する側の面であるとも言える。
逆に、表皮材7の「裏面1b」とは、オーナメントやアームレスト、インパネなどに使用する時に露出しない側の面であるとも言える。
表皮材7の厚さ7wも、何れの値でも良いが、例えば、0.1mm以上3.0mm以下、好ましくは0.2mm以上2.0mm以下、更に好ましくは0.3mm以上1.0mm以下(0.5mmなど)であっても良い。
【0063】
このような表皮材7がクッション基材2の表面2aに積層されている場合には、当該表皮材7と共にクッション基材2も凹むことで、凹部3が形成されることとなる。
又、表皮材7は、クッション基材2の表面2aに、接着剤等によって固着していても良く、その他、表皮材7とクッション基材2同士が熱溶着して、互いに固着していたり、表皮材7は、クッション基材2の表面2aに縫製によって固着されていても構わない。
以下、シート材1の各実施例ごとに詳解する。
【0064】
<実施例1>
図2に示したように、シート材1(漸変部5)の実施例1では、1個の凹部3に対して漸変部5を複数個(3個)有しており、これら3個の漸変部を、
図2中においては5a、5b、5cとする。
又、実施例1における凹部3の平面視形状は、2本の略帯形状が右寄り逆T字型に組み合わさって構成され、この右寄り逆T字型の略帯形状の3個の端部に、その3個の漸変部5a〜5cが形成されている。
【0065】
これら漸変部5a〜5cは、それぞれに鈍角面部分6aと広角面部分6bの両方が形成される。尚、各漸変部5a〜5cは、凹鈍角θaが160°以上180°より小さくなる箇所が存在し、その箇所が鈍角面部分6aであると言え、凸広角θbが180°より大きく200°以下となる箇所が存在し、その箇所が広角面部分6bであると言える。
又、漸変部5a〜5cは、主漸変方向Lと従漸変方向の両方を有している。
更に、漸変部5a〜5cの何れもが、凹部3の底3aと漸変部5の境界、及び、非凹部4と漸変部5の境界の両方において屈曲しない第4実施形態であると言える。
【0066】
実施例1における漸変部5a〜5cのうち、漸変部5aは、主漸変方向Lに沿った漸変距離Zが最も長く(約180mm)、主漸変方向Lに沿った漸変角θが最も小さい(約0.3°)。
又、漸変部5bは、主漸変方向Lに沿った漸変距離Zが漸変部5aの次に長く(約60mm)、主漸変方向Lに沿った漸変角θが漸変部5aの次に最も小さく(約1.0°)、漸変部5cは、主漸変方向Lに沿った漸変距離Zが最も短く(約40mm)、主漸変方向Lに沿った漸変角θは最も大きい(約1.4°)。
【0067】
尚、実施例1におけるクッション基材2はダブルラッセル編地であり、このクッション基材2の表面側には表皮材7が積層されており、表皮材7は外観が本革状のフィルムである。
実施例1におけるシート材1としての厚さ1wは約4.0mmであり、クッション基材2の厚さ2wは約3.5mmであり、凹部3の深さ3dは約1.0mmであり、表皮材7の厚さ7wは約0.5mmである。
【0068】
<実施例2>
図3に示したように、シート材1(漸変部5)の実施例2では、1個の凹部3に対して漸変部5を複数個(2個)有しており、これら2個の漸変部を、
図3中においては5a、5bとする。
又、実施例2における凹部3の平面視形状は、1本の略帯形状となっており、その両端に、2個の漸変部5a、5bが形成されている。
【0069】
これら漸変部5a、5bは、それぞれに鈍角面部分6aと広角面部分6bの両方が形成される。尚、漸変部5aは、主漸変方向Lと従漸変方向の両方を有しているが、漸変部5bは、その漸変距離Zが一様であるため、何れの方向が主漸変方向Lや従漸変方向であるとは決まらない。
又、漸変部5a、5bの何れもが、凹部3の底3aと漸変部5の境界、及び、非凹部4と漸変部5の境界の両方において屈曲しない第4実施形態であると言える。
【0070】
尚、実施例2における凹部3は、一方から他方に向かって、深さ3dが段階的に浅くなって(段差が形成されて)おり、それぞれの段の深さ3dは、深い方から順に、約1.00mm、約0.75mm、約0.50mm、約0.25mmである。
実施例2における漸変部5a、5bのうち、漸変部5aは、主漸変方向Lに沿った漸変距離Zが漸変部5bより長く(約50mm)、主漸変方向Lに沿った漸変角θが漸変部5bより小さい(約1.1°)。
【0071】
又、漸変部5bは、一様な漸変距離Zが漸変部5aより短く(約1.0mm)、その漸変角θが漸変部5aより大きい(約14.0°)。
その他のシート材1や漸変部5の構成、作用効果及び使用態様は、実施例1と同様である。
【0072】
<実施例3>
図4に示したように、シート材1(漸変部5)の実施例3では、複数個(12個)の凹部3を有しており、各凹部3に対して漸変部5を1個ずつ有している。
又、実施例3における凹部3の平面視形状は、4個の凹部3が集まって、略X字状、又は、略正方形ダイヤ状を成している。
【0073】
これらの各漸変部5は、それぞれに鈍角面部分6aと広角面部分6bの両方が形成されるが、方向については、各漸変部5ごとにその漸変距離Zが一様であるため、何れの方向が主漸変方向Lや従漸変方向であるとは決まらない。
尚、実施例3における各凹部3は、略X字状又は略正方形ダイヤ状に集まった4個の凹部3ごとに、深さ3dが異なっており、それぞれの段の深さ3dは、浅い方から順で6個ごとに、約0.1mm、約0.2mmである。
この実施例3(
図4)においては、深さ3dが約0.1mmの凹部3に隣接した漸変部を、5aとし、深さ3dが約0.2mmの凹部3に隣接した漸変部を、5bとする。
【0074】
又、各漸変部5a、5bのうち、漸変部5aは、凹部3の底3aと漸変部5の境界、及び、非凹部4と漸変部5の境界の両方において屈曲しない第4実施形態であるが、漸変部5bは、凹部3の底3aと漸変部5の境界においては屈曲するが、非凹部4と漸変部5の境界においては屈曲しない第3実施形態であると言える。
実施例3における漸変部5a、5bのうち、漸変部5aは、一様な漸変距離Zが約1.0mmであり、その漸変角θが漸変部5bより小さい(約5.7°)。
【0075】
又、漸変部5bも、一様な漸変距離Zは約1.0mmであるが、その漸変角θは漸変部5aより大きい(約11.3°)。
ここで、
図4中の符号3’で示した凹部は、当該凹部3’の底3aから立設する部分を有しており、本発明における漸変部5は有さない。
【0076】
又、シート材の何れかに、本発明における漸変部5を有した凹部3が1つでも形成されていれば、本発明のシート材1と言える。
その他のシート材1や漸変部5の構成、作用効果及び使用態様は、実施例1、2と同様である。
【0077】
<実施例4>
図5に示したように、シート材1(漸変部5)の実施例4では、複数個(2個)の凹部3を有しており、各凹部3に対して漸変部5を1個ずつ有している。
又、実施例4における各凹部3の平面視形状は、略帯状であるが、一方から他方に向かって、幅が段階的に広くなっている。
【0078】
これらの各漸変部5は、それぞれに鈍角面部分6aと広角面部分6bの両方が形成されるが、方向については、各漸変部5ごとにその漸変距離Zが一様であるため、何れの方向が主漸変方向Lや従漸変方向であるとは決まらない。
尚、実施例4における各凹部3は、互いに深さ3dが異なっており、それぞれの段の深さ3dは、浅い方から順に、約0.25mm、約0.50mmである。
この実施例4(
図5)においては、深さ3dが約0.25mmの凹部3に隣接した漸変部を、5aとし、深さ3dが約0.50mmの凹部3に隣接した漸変部を、5bとする。
【0079】
又、何れの漸変部5a、5bも、凹部3の底3aと漸変部5の境界、及び、非凹部4と漸変部5の境界の両方において屈曲しない第4実施形態である。尚、漸変部5bにおいて最も幅狭となった一端には、当該凹部3の底3aから立設する部分(凹内周3b)が形成されている。
実施例4における漸変部5a、5bのうち、漸変部5aは、一様な漸変距離Zが約1.0mmであり、その漸変角θが漸変部5bより小さい(約14.0°)。
【0080】
又、漸変部5bも、一様な漸変距離Zは約1.0mmであるが、その漸変角θは漸変部5aより大きい(約26.6°)。
その他のシート材1や漸変部5の構成、作用効果及び使用態様は、実施例1〜3と同様である。
【0081】
<実施例5>
図6に示したように、シート材1(漸変部5)の実施例5では、複数個(2個)の凹部3を有しており、各凹部3に対して漸変部5を1個ずつ有している。
又、実施例5における各凹部3の平面視形状は、一方の凹部3が略円形で、他方の凹部3の両端部が丸い略棒状である。
【0082】
これらの各漸変部5は、それぞれに鈍角面部分6aと広角面部分6bの両方が形成されるが、方向については、各漸変部5ごとにその漸変距離Zが一様であるため、何れの方向が主漸変方向Lや従漸変方向であるとは決まらない。
尚、実施例5における各凹部3は、底3aが曲面となっている(又は、明確な底3aが視認し難い)とも言えるが、各凹部3の最も深い地点における深さ3dは、約1.0mmである。
この実施例5(
図6)においては、略棒状の凹部3に隣接した漸変部を、5aとし、略円形状の凹部3に隣接した漸変部を、5bとする。
【0083】
又、何れの漸変部5a、5bも、凹部3の底3aと漸変部5の境界、及び、非凹部4と漸変部5の境界の両方において屈曲しない第4実施形態である。
実施例5における漸変部5a、5bのうち、漸変部5aは、一様な漸変距離Zが約3.0mmであり、その漸変角θは漸変部5bと略同じである(約18.4°)。
【0084】
又、漸変部5bも、一様な漸変距離Zは約3.0mmであり、その漸変角θは漸変部5aと略同じである(約18.4°)。
その他のシート材1や漸変部5の構成、作用効果及び使用態様は、実施例1〜4と同様である。
【0085】
<実施例6>
図7に示したように、シート材1(漸変部5)の実施例6では、複数個(12個)の凹部3を有しており、各凹部3に対して漸変部5を1個ずつ有している。
又、実施例6における各凹部3の平面視形状は、全て両端部が丸い略棒状である。
【0086】
これらの各漸変部5は、それぞれに鈍角面部分6aと広角面部分6bの両方が形成されるが、方向については、各漸変部5ごとにその漸変距離Zが一様であるため、何れの方向が主漸変方向Lや従漸変方向であるとは決まらない。
尚、実施例6における各凹部3は、互いに深さ3dが異なっており、それぞれの段の深さ3dは、約0.028mmから約0.336mmまで、約0.028mm刻みで徐々に深くなっている(換言すれば、浅い方から順に、約0.028mm、約0.056mm、約0.084mm、約0.112mm、約0.140mm、約0.168mm、約0.196mm、約0.224mm、約0.252mm、約0.280mm、約0.308mm、約0.336mmである)。
【0087】
又、12個の漸変部5のうち、深さ3dが最も深い約0.336mmである凹部3と、その次に深さ3dが深い約0.308mmである凹部3は、凹部3の底3aと漸変部5の境界においては屈曲するが、非凹部4と漸変部5の境界においては屈曲しない第3実施形態であると言え、それら以外の残り10個の凹部3は、凹部3の底3aと漸変部5の境界、及び、非凹部4と漸変部5の境界の両方において屈曲しない第4実施形態であると言える。
実施例6における各漸変部5は、一様な漸変距離Zが約1.0mmであり、それらの漸変角θは、深さ3dが最も浅い凹部3に隣接した漸変部5から、深さ3dが最も深い凹部3に隣接した漸変部5まで徐々に大きくなる(約1.6°、約3.2°、約4.8°、約6.3°、約7.9°、約9.5°、約11.0°、約12.5°、約14.0°、約15.5°、約17.0°、約18.4°)。
その他のシート材1や漸変部5の構成、作用効果及び使用態様は、実施例1〜5と同様である。
【0088】
<シート材の製造方法、エンボス工程E>
図8、9に示したように、シート材の製造方法は、クッション基材2の表面(表面2aや、表皮材7の表面7a)側にエンボス型材13を押圧するエンボス工程Eを有し、クッション基材2の表面2a側に凹部3と非凹部4が形成されたシート材1を製造する方法である。
エンボス工程Eにおいては、エンボス凸部11や、後述するエンボス漸変部14が、クッション基材2の表面2a側や、表皮材7の表面7a側に当接した状態で、エンボス型材13を押圧することで、上述した凹部3、漸変部5等を設ける。
【0089】
エンボス工程Eについて詳解すれば、エンボス凸部11と非エンボス凸部12を有するエンボス型材13と、これを受けるエンボス受型20との間に、凹部3を形成する前のクッション基材2や表皮材7を挟み、所定の条件で、エンボス型材13(つまり、エンボス凸部11等)を、クッション基材2の表面2a側からエンボス受型20方向へ押圧して、凹部3等を形成する。
エンボス工程Eにおける上述の条件は、凹部3等が形成されるのであれば、特に限定はないが、押圧する(エンボスする)対象であるクッション基材2や表皮材7の素材に応じた所定の値であっても良く、例えば、エンボス型材13やエンボス受型20の温度(エンボス温度)は、エンボス型材13が140℃で、エンボス受型20が180℃など、押圧時間が30秒などであっても良い。
【0090】
尚、これらエンボス工程Eの条件(エンボス温度や押圧時間など)について、クッション基材2をダブルラッセル編地にした場合は、クッション基材2をウレタンフォーム等にした場合と比べて、エンボス温度の低減や、押圧時間の短縮などが可能となるとも言える。
又、クッション基材2をダブルラッセル編地にした場合には、上述したように、シート材1としてのクッション性の向上や、底つき感の低減、耐久性の向上も図れる。
【0091】
エンボス型材13やエンボス受型20の構成についても、凹部3や漸変部5等が形成されるのであれば、特に限定はないが、例えば、エンボス型材13とエンボス受型20がフラット形状であったり、ロール形状であっても良い。
例えば、エンボス型材13やエンボス受型20がロール形状である場合には、エンボス凸部11の長手方向や、後述するエンボス漸変部14のエンボス主漸変方向を、ロール周方向やロール軸方向に略沿わしても良い。
【0092】
その他、エンボス型材13とエンボス受型20がロール形状である場合、エンボス型材13側のロール端部(少なくとも一方か両方のロール端部)を、エンボス凸部11の高さと略同じにし且つこの略同じ高さにしたロール端部に当たらない幅のクッション基材2や表皮材7を用いて、エンボス受型20側のロールとは、主にロール端部が当接することで、エンボス型材13側のロールと、エンボス受型20側のロールの間隔や、押圧力を略一定に保ちながら、クッション基材2等に、凹部3等を形成し易くなる。
又、エンボス工程Eにおいては、クッション基材2の下(クッション基材2の裏面2b側)に、シリコーン樹脂等の耐熱性を有したエラストマー素材のシート状物(下敷シート)30を敷いた状態で、エンボス凸部11を押圧しても良い。
【0093】
<エンボス凸部11、非エンボス凸部12、エンボス型材13>
図8、9に示したように、エンボス凸部11は、エンボス型材13の基部13aから立設するように(立設状に)設けられた凸状部分(山部分)であって、エンボス型材13におけるエンボス凸部11は、シート材1における凹部3に相当するとも言える。
尚、エンボス凸部11は、エンボス型材13の基部13aから約90°に立設した段差13bを介して立設している(
図8参照)と、エンボス型材13の基部13aから直接立設している場合(
図9参照)がある。
【0094】
エンボス凸部11には、後述するエンボス漸変部14が設けられており、このエンボス漸変部14には、後述するエンボス広角面部分15aやエンボス鈍角面部分15bが形成されていても良い。
その他、エンボス凸部11、非エンボス凸部12、エンボス型材13等においては、上述したシート材1における凹部3はエンボス凸部11に相当するとも言える。
以下同様に、エンボス凸部11、非エンボス凸部12、エンボス型材13等においては、シート材1における凹部3の底3aはエンボス凸部11の頂11aに、凹部3の凹内周3bはエンボス凸部11の凸外周に、凹部3の深さ3dはエンボス凸部11の高さ11hに、非凹部4は非エンボス凸部12に、漸変部5はエンボス漸変部14に、高さH(凹部3の底3aからの高さH)は深さD(エンボス凸部11の頂11aからの深さD)に、凹部3の底3a表面とのなす角(凹鈍角)θaが160°以上180°より小さい鈍角面部分はエンボス凸部11の頂11a表面とのなす角(凸広角)θa’が180°より大きく200°以下であるエンボス広角面部分15aに、非凹部4の表面とのなす角(凸広角)θbが180°より大きく200°以下である広角面部分6bは非エンボス凸部12の表面との(段差13cを有する場合、水平方向との)なす角(凹鈍角)θb’が160°以上180°より小さいエンボス鈍角面部分15bに相当するとも言える。
【0095】
<非エンボス凸部12など>
図8、9に示したように、非エンボス凸部12は、エンボス型材13において、上述したエンボス凸部11以外の部分である。
従って、非エンボス凸部12とは、エンボス型材13の基部13aから約90°に立設した段差13bを介してエンボス凸部11が立設している場合(
図8参照)には、エンボス型材13の基部13aにおける表面13cだけでなく、段差13bも含み、エンボス凸部11がエンボス型材13の基部13aから直接立設している場合(
図9参照)は、エンボス型材13の基部13aにおける表面13cのみを指す。
【0096】
非エンボス凸部12は、平面視において、エンボス凸部11の周りを囲む部分であるとも言え、エンボス凸部11が複数個形成されている場合には、隣接する2個の凹部3間に存在する隙間であって、非エンボス凸部12は、エンボス型材13におけるエンボス面(クッション基材2や表皮材7に当接する面であって、エンボス凸部11やエンボス漸変部14、エンボス型材13の基部13aにおける表面13cなどを合わせた部分側の面)からエンボス凸部11を除いた部分であるとも言える。
非エンボス凸部12の平面視形状は、エンボス型材13のエンボス面から、1個又は複数個のエンボス凸部11を抜いた形状となる。
【0097】
又、非エンボス凸部12は、シート材1における非凹部4に相当するとも言えるところ、非エンボス凸部12は、クッション基材2や表皮材7と非接触(非当接・非押圧)の場合(
図8参照)もあり、この場合、クッション基材2や表皮材7において、後述するエンボス型材13が押圧されていない部分(謂わば、非エンボス部分)が生じる。
ここで、
図8で示したように、エンボス工程Eにおいて、上述したエンボス型材13とエンボス受型20との距離が、エンボス工程E前のシート材1の厚さ(エンボス前厚さ)1w’(つまり、クッション基材2単独の厚さ2wや、これに表皮材7の厚さ7wを加えた厚さ)より大きければ、非エンボス凸部12がクッション基材2や表皮材7と非接触である場合を、シート材の製造方法の「第1実施形態」とする。
尚、
図8中では段差13bを有したエンボス型材13が示されているが、シート材の製造方法の第1実施形態においては、段差13bを有さず、エンボス型材13の基部13aから直接エンボス凸部11が立設しているエンボス型材13を使用しても良い。
【0098】
一方、
図9で示したように、エンボス工程Eにおいて、エンボス型材13とエンボス受型20との距離が、エンボス前厚さ1w’以下であれば、非エンボス凸部12がクッション基材2や表皮材7と接触する場合を、シート材の製造方法の「第2実施形態」する。
尚、この第2実施形態においては、段差13bを有したエンボス型材13は使用できないとも言える(もしエンボス型材13の基部13aとエンボス凸部11との間に段差13bが存在していれば、製造されるシート材における凹部3と非凹部4の間で高さHが急激に変化する部分が形成されることになるため)。
【0099】
<エンボス漸変部14、エンボス広角面部分15a、エンボス鈍角面部分15bなど>
図8、9に示したように、エンボス漸変部14は、上述したシート材1の漸変部5のように、エンボス凸部11の頂11aからの深さDが漸次変化する部分であって、エンボス凸部11から非エンボス凸部12までに亘って設けられた傾斜した面(漸変面)であるとも言える。
ここで、「エンボス凸部11の頂11aからの深さDが漸次変化する」とは、エンボス凸部11の頂11aから非エンボス凸部12に近づくにつれて徐々に深さDが深くなることを意味したり、エンボス凸部11の頂11aから非エンボス凸部12に到達するまでの間に、深さDが徐々に深くなった後、徐々に浅くなり、再び徐々に深くなることなどを意味し、深さDが急激に変化する部分(屈曲する部分)を含まない(換言すれば、エンボス漸変部14は、その側断面形状が屈曲点(接線が一意に決まらない点)を有さず、又、エンボス凸部11の頂11aに対して略90°に交わる部分も含まない)。
【0100】
又、「エンボス凸部11から非エンボス凸部12までに亘って」とは、上述した非エンボス凸部12がエンボス型材13の基部13aにおける表面13cと段差13bを含む場合には、エンボス凸部11からエンボス型材13の段差13bまでに亘ることを意味し、非エンボス凸部12がエンボス型材13の基部13aにおける表面13cのみを指す場合には、エンボス凸部11からエンボス型材13の基部13aにおける表面13cまでに亘ることを意味する。
更に、エンボス漸変部14は、エンボス凸部11の頂11a寄りに、エンボス広角面部分15aが形成され、非エンボス凸部12寄りに、エンボス鈍角面部分15bが形成されていても良く、これらエンボス広角面部分15aとエンボス鈍角面部分15bが、両方とも形成されていたり、何れか一方のみが形成されていたり、両方ともが形成されていなくとも構わない。
【0101】
その他、エンボス漸変部14や、エンボス広角面部分15a、エンボス鈍角面部分15b等においては、上述したシート材1における凹部3はエンボス凸部11に相当するとも言える。
以下同様に、エンボス漸変部14や、エンボス広角面部分15a、エンボス鈍角面部分15b等においては、シート材1における凹部3の底3aはエンボス凸部11の頂11aに、凹部3の凹内周3bはエンボス凸部11の凸外周に、非凹部4は非エンボス凸部12に、漸変部5はエンボス漸変部14に、高さH(凹部3の底3aからの高さH)は深さD(エンボス凸部11の頂11aからの深さD)に、主漸変方向Lはエンボス主漸変方向に、従漸変方向はエンボス従漸変方向に、漸変距離Zはエンボス漸変距離に、漸変角θはエンボス漸変角θ’に、凹部3の底3a表面とのなす角(凹鈍角)θaが160°以上180°より小さい鈍角面部分はエンボス凸部11の頂11a表面とのなす角(凸広角)θa’が180°より大きく200°以下であるエンボス広角面部分15aに、凹部3の底3a表面とのなす角(凹鈍角)θaはエンボス凸部11の頂11a表面とのなす角(凸広角)θa’に、非凹部4の表面とのなす角(凸広角)θbが180°より大きく200°以下である広角面部分6bは非エンボス凸部12の表面とのなす角(凹鈍角)θb’が160°以上180°より小さいエンボス鈍角面部分15bに、非凹部4の表面とのなす角(凸広角)θbは非エンボス凸部12の表面とのなす角(凹鈍角)θb’に相当するとも言える。
【0102】
<その他>
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。シート材1、シート材の製造方法等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
シート材1は、上述した表皮材7の他、クッション基材2の裏面2b側に、裏打ち材などが積層されていても良い。
シート材1は、漸変部5に、上述した鈍角面部分6aや広角面部分6bが形成されていなくとも良い。
シート材1は、表皮材7を有さなくとも良く、シート材1の表面1a側にパイルを有していても構わない。
漸変部5は、上述したように、凹部3の底3aから非凹部4に到達するまでの間に、高さHの変化量が0で水平方向に略沿った略平坦な部分を有していても良く、このような略平坦な部分を複数有していても良い。
【0103】
シート材1における凹部3や非凹部4、漸変部5を有しているのであれば、上述したシート材の製造方法におけるエンボス工程Eにて形成される以外に、例えば、クッション基材2や表皮材7等を切削したり、溶融する等によって形成しても良い。
シート材の製造方法におけるエンボス工程Eにて、下敷シート30を、クッション基材2の下に敷かずに、エンボス凸部11をクッション基材2の表面(表面2aや、表皮材7の表面7a)側に押圧しても良い。
シート材の製造方法は、エンボス工程E以外に、エンボス工程E前に、エンボス受型20上で、クッション基材2の表面2a側に表皮材7を積層する積層工程や、エンボス工程E後に、凹部3が形成されたシート材1を裁断する裁断工程などの工程を含んでいても良い。
シート材の製造方法において、エンボス漸変部14に、上述したエンボス広角面部分15aやエンボス鈍角面部分15bが形成されていなくとも良い。
【解決手段】クッション基材2の表面側に凹部3と非凹部4が形成されたシート材1である。凹部3から非凹部4までに亘って、凹部3の底3aからの高さHが漸次変化する漸変部5を有している。漸変部5の凹部3の底3a寄りに鈍角面部分6aが形成されたり、漸変部5の非凹部4寄りに広角面部分6bが形成されていても良い。又、上述のシート材1を製造する製造方法では、エンボス凸部11から非エンボス凸部12までに亘ってエンボス凸部11の頂11aからの深さDが漸次変化するエンボス漸変部14を設け、エンボス凸部11及びエンボス漸変部14がクッション基材2の表面側に当接した状態で、エンボス型材13を押圧する。