【文献】
Cassidian (Airbus Defence & Space),Further investigations on cell barring due to reception failure of MIB or SIB1[online],3GPP TSG-RAN WG2#88 R2-145146,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_88/Docs/R2-145146.zip>,2014年11月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記専用のワイヤレスネットワークは、以下のネットワーク、すなわち、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、または、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)もしくは第5世代(5G)ネットワークのうちの1つ、のいずれかである、請求項1に記載の方法。
復号不能なシステム情報メッセージ、ランダムアクセス失敗エラー、ダウンリンク受信復号エラー、アップリンク送信エラー、受信エラーまたは前記第1のセルからのしきい値未満のサービス品質(QoS)のうちの1つまたは複数が前記移動するUEによって検出されたかどうかに基づいて、前記第1のセルへのアクセスが成功したか失敗したかを決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記処理回路は、復号不能なシステム情報メッセージ、ランダムアクセス失敗エラー、ダウンリンク受信復号エラー、アップリンク送信エラー、受信エラーまたは前記第1のセルからのしきい値未満のサービス品質(QoS)のうちの1つまたは複数が前記移動するUEによって検出されたかどうかに基づいて、前記第1のセルへの前記アクセスが成功したか失敗したかを決定するようにさらに構成される、請求項9に記載の装置。
復号不能なシステム情報メッセージ、ランダムアクセス失敗エラー、ダウンリンク受信復号エラー、アップリンク送信エラー、受信エラーまたは前記第1のセルからのしきい値未満のサービス品質(QoS)のうちの1つまたは複数が前記移動するUEによって検出されたかどうかに基づいて、前記第1のセルへの前記アクセスが成功したか失敗したかを決定するための手段をさらに備える、請求項16に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付の図面と合わせて以下で説明される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明される概念が実施され得るすべての構成を示すように意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供することを目的とする具体的詳細を含む。これらの概念がこれらの具体的詳細なしに実施され得ることは当業者に明らかであろう。いくつかの場合、そのような概念を曖昧にすることを避けるために、よく知られた構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
【0014】
図1は、本開示の例による、UTRANおよびeUTRANを含む電気通信システム100を概念的に示すブロック図である。ここで
図1を参照すると、電気通信システム100は、ユーザ機器(UE)101へのUMTS/HSPAおよびロングタームエボリューション(LTE)のネットワークアクセスを含む可能性がある。様々な例において、電気通信システム100は、進化型パケットコア(EPC)、UTRAN102、およびeUTRAN110を有する。UTRAN102に関して利用可能ないくつかのオプションの中で、この例においては、示されるUTRAN102は、電話、映像、データ、メッセージング、放送、および/またはその他のサービスを含む様々なワイヤレスサービスを可能にするためにWCDMA(登録商標)無線インターフェースを採用する可能性がある。UTRAN102は、RNC104などのそれぞれの無線ネットワークコントローラ(RNC)によってそれぞれが制御される複数の無線ネットワークサブシステム(RNS)を含む可能性がある。明瞭化のために、RNC104のみが
図1に示される。RNC104は、とりわけ、RNS内の無線リソースの割り振り、再構成、および開放を担う装置である。RNC104は、直接的な物理接続、仮想ネットワーク、または任意の好適な転送ネットワークを使用する同様のものなどの様々な種類のインターフェースを通じてUTRAN102内のその他のRNC(図示せず)に相互接続される可能性がある。
【0015】
RNSによってカバーされる地理的領域は、無線トランシーバ装置が各セルにサービスを提供するようにしていくつかのセルに分割される可能性がある。無線トランシーバ装置は、UMTSの応用においては、通常、NodeBと称されるが、当業者によって、基地局(BS)、ベーストランシーバステーション(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、または何らかのその他の好適な用語で呼ばれる可能性もある。明確化のために、1つのNodeB106がUTRAN102内に示されているが、各RNSは任意の数のワイヤレスNodeBを含む可能性がある。NodeB106は、任意の数のモバイル装置(たとえば、UE101)に、コアネットワークへのワイヤレスアクセスポイントを提供する。モバイル装置の例は、セルラー電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、スマートブック、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレイヤ(たとえば、MP3プレイヤ)、カメラ、ゲームコンソール、または任意のその他の同様の機能的デバイスを含む。モバイル装置は、UMTSおよびLTEの応用においては、通常、ユーザ機器(UE)と称されるが、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、遠隔ユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかのその他の好適な用語で呼ばれる可能性もある。UE101は、ネットワークへのユーザの加入情報を含む汎用加入者識別モジュール(USIM)(図示せず)をさらに含む可能性がある。例示を目的として、NodeB106と通信する1つのUE101が示される。順方向リンクとも称されるダウンリンク(DL)は、NodeB106からUE101への通信リンクを指し、逆方向リンクとも称されるアップリンク(UL)は、UE101からNodeB106への通信リンクを指す。
【0016】
電気通信システム100は、パケットデータサービスを提供するためのサービングGPRSサポートノード(SGSN)109を含み得る。SGSN109は、EPC108へのUTRAN102のためのパケットに基づく接続を提供する。
【0017】
示されるように、進化型パケットコア(EPC)108は、UTRAN102および進化型UTRAN(eUTRAN)110などの1つまたは複数の無線アクセスネットワークとインターフェースをとることができる。当業者が認めるであろうように、本開示全体を通じて示される様々な概念は、UMTSおよびLTEネットワーク以外の種類のコアネットワークにUEがアクセスすることができるようにするためにその他の好適な無線アクセスネットワークに実装される可能性がある。eUTRAN110は、eNodeB(eNB)112およびその他のeNB(図示せず)を含み得る。eNB112は、UE101にユーザプレーンプロトコルおよび制御プレーンプロトコルの終端を提供する。eNB112は、X2インターフェース(すなわち、バックホール)を介してその他のeNBに接続され得る。eNB112は、当業者によって、基地局、ベーストランシーバステーション、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、または何らかのその他の好適な用語で呼ばれる可能性もある。eNB112は、UE101に、EPC108へのアクセスポイントを提供する。
【0018】
EPC108は、モビリティ管理エンティティ(MME)114、その他のMME(図示せず)、サービングゲートウェイ(S-GW)116、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)118を含む。MME114は、UE101とEPC108との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME114は、ベアラおよび接続の管理を行う。ユーザIPパケットは、S-GW116を通じて転送され、S-GW116自体はP-GW118に接続される。P-GW118は、UEのIPアドレスの割り当ておよびその他の機能を提供する。P-GW118は、オペレータのIPサービス120に接続される。オペレータのIPサービスは、1つまたは複数の遠隔サーバによって提供される可能性がある。「オペレータのIPサービス」および「遠隔サーバ」という用語は、本明細書においては交換可能なように使用される可能性がある。オペレータのIPサービス120は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、およびPSストリーミングサービス(PSS)を含み得る。一例において、オペレータのIPサービス120は、TCPサーバを含む。電気通信ネットワーク100は、ホームロケーションレジスタ(HLR)などの機能を包含するレジスタを表し、たとえば、サービスの属性、データレートなどに関するユーザに固有の情報を含むホーム加入者サーバ(HSS)122を含み得る。S-GW116およびP-GW118は、eUTRAN110内のモビリティ管理と、UTRAN102とに関連するタスクを処理する。
図1に示されるように、SGSN109は、ゲートウェイ116および118に動作可能なように接続され、したがって、UTRANネットワークのゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)の機能を処理する。
【0019】
図2は、本開示の例による、UE101に関するハードウェアの実装を示す概念図である。当技術分野で広く知られているUE101の構成要素は、明瞭化し、分かりやすくするために図示されていない。
図2に示されるように、概して、UE101は、通信インターフェース204および記憶媒体206に接続されるか、または通信インターフェース204および記憶媒体206と電気的に導通するように配置された処理回路202を含む。
【0020】
処理回路202は、データを取得、処理、および/または送信し、データアクセスおよびストレージを制御し、命令を発し、その他の所望の動作を制御するように構成される。処理回路202は、少なくとも1つの例において、適切な媒体によって与えられる所望のプログラミングを実施するように適合された回路を含み得る。たとえば、処理回路202は、1つもしくは複数のプロセッサ、1つもしくは複数のコントローラ、および/または実行可能なプログラミングを実行するように構成されたその他の構造として実装される可能性がある。処理回路202の例は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくはその他のプログラマブルロジックコンポーネント、別個のゲートもしくはトランジスタ論理、別個のハードウェア構成要素、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを含み得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、および任意の通常のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械を含み得る。処理回路202は、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、いくつかのマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、ASICとマイクロプロセッサ、または任意のその他の数の様々な構成などのコンピューティングコンポーネントの組合せとして実装される可能性もある。処理回路202のこれらの例は例示のためのものであり、本開示の範囲内のその他の好適な構成も考えられる。
【0021】
処理回路202は、記憶媒体206に記憶される可能性があるプログラミングの実行を含む処理のために適合される。本明細書において使用されるとき、「プログラミング」という用語は、ソフトウェアと呼ばれるか、ファームウェアと呼ばれるか、ミドルウェアと呼ばれるか、マイクロコードと呼ばれるか、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかに関わらず、命令、命令セット、データ、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プロシージャ、関数などを限定なしに含むように広く解釈されなければならない。
【0022】
通信インターフェース204は、UE101のワイヤレス通信を容易にするように構成される。たとえば、通信インターフェース204は、1つまたは複数のネットワークノードに関して双方向の情報の通信を容易にするように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。通信インターフェース204は、1つまたは複数のアンテナ(図示せず)に接続される可能性があり、少なくとも1つの受信機回路208(たとえば、1つもしくは複数の受信機チェーン)および/または少なくとも1つの送信機回路210(たとえば、1つもしくは複数の送信機チェーン)を含むワイヤレストランシーバ回路を含む。
【0023】
記憶媒体206は、プロセッサが実行可能なコードもしくは命令(たとえば、ソフトウェア、ファームウェア)などのプログラミング、電子的なデータ、データベース、またはその他のデジタル情報を記憶するための1つまたは複数のコンピュータ読み取り可能、機械読み取り可能、および/またはプロセッサ読み取り可能なデバイスを表す可能性がある。記憶媒体206は、プログラミングを実行するときに処理回路202によって操作されるデータを記憶するためにやはり使用され得る。記憶媒体206は、可搬型または固定式記憶デバイスと、光記憶デバイスと、プログラミングを記憶する、含む、および/または運ぶことができる様々なその他の媒体とを含む、汎用または専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体である可能性がある。限定ではなく例として、記憶媒体206は、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストライプ)、光記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、キードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、取外し可能なディスク、および/またはプログラミングを記憶するためのその他の媒体、ならびにそれらの任意の組合せなどのコンピュータ読み取り可能、機械読み取り可能、および/またはプロセッサ読み取り可能な記憶媒体を含み得る。
【0024】
記憶媒体206は、処理回路202が記憶媒体206から情報を読むことができ、記憶媒体206に情報を書き込むことができるように処理回路202に接続され得る。つまり、記憶媒体206は、記憶媒体206が処理回路202と一体である例、ならびに/または記憶媒体206が処理回路202と分かれている(たとえば、UE101内に存在する、UE101の外部にある、および/もしくは複数のエンティティに分散される)例を含め、記憶媒体206が少なくとも処理回路202によってアクセス可能であるように処理回路202に接続され得る。
【0025】
記憶媒体206によって記憶されるプログラミングは、処理回路202によって実行されるとき、処理回路202に、本明細書に記載の様々な機能および/またはプロセスのステップのうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体206は、インターラットハンドオーバを処理するために処理回路202(たとえば、ハンドオーバ回路216)によって実行され得るハンドオーバルーチン212を含む可能性がある。したがって、本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路202は、本明細書に記載のUE(たとえば、UE101)のうちのいずれかまたはすべてのためのプロセス、関数、ステップ、および/またはルーチンのうちのいずれかまたはすべてを(記憶媒体206と連携して)実行するように適合される。本明細書において使用されるとき、処理回路202に関連する「適合される」という用語は、処理回路202が、本明細書に記載の様々な特徴による特定のプロセス、関数、ステップ、および/またはルーチンを実行するように構成されること、使用されること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指す可能性がある。
【0026】
図3は、本開示の例による、無線ネットワークコントローラ(RNC)104のハードウェアの実装を示す概念図である。当技術分野で広く知られているRNC104の構成要素は、明瞭化し、分かりやすくするために図示されていない。示されるように、RNC104は、通信インターフェース304および記憶媒体306に接続されるか、または通信インターフェース304および記憶媒体306と電気的に導通するように配置された処理回路302を含む。処理回路302は、データを取得、処理、および/または送信し、データアクセスおよびストレージを制御し、命令を発し、その他の所望の動作を制御するように構成される。処理回路302は、少なくとも1つの例において、記憶媒体306に記憶される媒体を含む適切な媒体によって提供されるプログラミングの実行および実装を含む処理のために適合された回路を含み得る。処理回路302に関する例および実装は、
図2を参照して上で説明された処理回路202の様々な例および実装のいずれかを含む可能性がある。
図2の処理回路202を参照して説明された処理回路の例を含む処理回路302の例は例示のためのものであり、本開示の範囲内のその他の好適な構成も考えられる。
【0027】
通信インターフェース304は、RNC104の有線および/または無線通信を容易にするように構成される。たとえば、通信インターフェース304は、1つまたは複数のUEおよび1つまたは複数のその他のネットワークノードに関して双方向の情報の通信を容易にするように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。通信インターフェース304は、1つまたは複数のアンテナ(図示せず)に接続される可能性があり、少なくとも1つの受信機回路308(たとえば、1つもしくは複数の受信機チェーン)および/または少なくとも1つの送信機回路310(たとえば、1つもしくは複数の送信機チェーン)を含むワイヤレストランシーバ回路を含む。
【0028】
記憶媒体306は、プロセッサが実行可能なコードもしくは命令(たとえば、ソフトウェア、ファームウェア)などのプログラミング、電子的なデータ、データベース、またはその他のデジタル情報を記憶するための1つまたは複数のコンピュータ読み取り可能、機械読み取り可能、および/またはプロセッサ読み取り可能なデバイスを表す可能性がある。記憶媒体306は、プログラミングを実行するときに処理回路302によって操作されるデータを記憶するためにやはり使用され得る。記憶媒体306は、可搬型または固定式記憶デバイスと、光記憶デバイスと、プログラミングを記憶する、含む、および/または運ぶことができる様々なその他の媒体とを含む、汎用または専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体である可能性がある。記憶媒体306の例は、
図2を参照して上で説明された記憶媒体206の説明に含まれる例のいずれかを含む可能性がある。
【0029】
記憶媒体306は、処理回路302が記憶媒体306から情報を読むことができ、記憶媒体306に情報を書き込むことができるように処理回路302に接続され得る。つまり、記憶媒体306は、記憶媒体306が処理回路302と一体である例、ならびに/または記憶媒体306が処理回路302と分かれている(たとえば、RNC104内に存在する、RNC104の外部にある、および/もしくは複数のエンティティに分散される)例を含め、記憶媒体306が少なくとも処理回路302によってアクセス可能であるように処理回路302に接続され得る。
【0030】
記憶媒体306によって記憶されるプログラミングは、処理回路302によって実行されるとき、処理回路302に、本明細書に記載の様々な機能および/またはプロセスのステップのうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体306は、インターラットルーチン312を含む可能性があり、処理回路302は、インターラットルーチン312に従って様々な機能を実行するように適合されるハンドオーバ回路314を含む可能性がある。インターラットルーチン312の様々な機能は、以降でより詳細に説明される。したがって、本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路302は、本明細書に記載のRNC104のいずれかまたはすべてのためのプロセス、関数、ステップ、および/またはルーチンのうちのいずれかまたはすべてを(記憶媒体306と連携して)実行するように適合される。本明細書において使用されるとき、処理回路302に関連する「適合される」という用語は、処理回路302が、本明細書に記載の様々な特徴による特定のプロセス、関数、ステップ、および/またはルーチンを実行するように構成されること、使用されること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指す可能性がある。
【0031】
図4は、本開示の例による、eNB112のハードウェアの実装を示す概念図である。当技術分野で広く知られているeNB112の構成要素は、明瞭化し、分かりやすくするために図示されていない。示されるように、eNB112は、通信インターフェース404および記憶媒体406に接続されるか、または通信インターフェース404および記憶媒体406と電気的に導通するように配置された処理回路402を含む。処理回路402は、データを取得、処理、および/または送信し、データアクセスおよびストレージを制御し、命令を発し、その他の所望の動作を制御するように構成される。処理回路402は、少なくとも1つの例において、記憶媒体406に記憶される媒体を含む適切な媒体によって提供されるプログラミングの実行および実装を含む処理のために適合された回路を含み得る。処理回路402に関する例および実装は、
図2を参照して上で説明された処理回路202の様々な例および実装のいずれかを含む可能性がある。
図2の処理回路202を参照して説明された処理回路の例を含む処理回路402の例は例示のためのものであり、本開示の範囲内のその他の好適な構成も考えられる。
【0032】
通信インターフェース404は、eNB112の有線および/または無線通信を容易にするように構成される。たとえば、通信インターフェース404は、1つまたは複数のUEおよび1つまたは複数のその他のネットワークノードに関して双方向の情報の通信を容易にするように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。通信インターフェース404は、1つまたは複数のアンテナ(図示せず)に接続される可能性があり、少なくとも1つの受信機回路408(たとえば、1つもしくは複数の受信機チェーン)および/または少なくとも1つの送信機回路410(たとえば、1つもしくは複数の送信機チェーン)を含むワイヤレストランシーバ回路を含む。
【0033】
記憶媒体406は、プロセッサが実行可能なコードもしくは命令(たとえば、ソフトウェア、ファームウェア)などのプログラミング、電子的なデータ、データベース、またはその他のデジタル情報を記憶するための1つまたは複数のコンピュータ読み取り可能、機械読み取り可能、および/またはプロセッサ読み取り可能なデバイスを表す可能性がある。記憶媒体406は、プログラミングを実行するときに処理回路402によって操作されるデータを記憶するためにやはり使用され得る。記憶媒体406は、可搬型または固定式記憶デバイスと、光記憶デバイスと、プログラミングを記憶する、含む、および/または運ぶことができる様々なその他の媒体とを含む、汎用または専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体である可能性がある。記憶媒体406の例は、
図2を参照して上で説明された記憶媒体206の説明に含まれる例のいずれかを含み得る。
【0034】
記憶媒体406は、処理回路402が記憶媒体406から情報を読むことができ、記憶媒体406に情報を書き込むことができるように処理回路402に接続され得る。つまり、記憶媒体406は、記憶媒体406が処理回路402と一体である例、ならびに/または記憶媒体406が処理回路402と分かれている(たとえば、eNB112内に存在する、eNB112の外部にある、および/もしくは複数のエンティティに分散される)例を含め、記憶媒体406が少なくとも処理回路402によってアクセス可能であるように処理回路402に接続され得る。
【0035】
記憶媒体406によって記憶されるプログラミングは、処理回路402によって実行されるとき、処理回路402に、本明細書に記載の様々な機能および/またはプロセスのステップのうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体406は、インターラットルーチン412を含む可能性があり、処理回路402は、インターラットルーチン412に従って様々な機能を実行するように適合されるハンドオーバ回路414を含む可能性がある。インターラットルーチン412の様々な機能は、以降でより詳細に説明される。したがって、本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路402は、本明細書に記載のeNB112のいずれかまたはすべてのためのプロセス、関数、ステップ、および/またはルーチンのうちのいずれかまたはすべてを(記憶媒体406と連携して)実行するように適合される。本明細書において使用されるとき、処理回路402に関連する「適合される」という用語は、処理回路402が、本明細書に記載の様々な特徴による特定のプロセス、関数、ステップ、および/またはルーチンを実行するように構成されること、使用されること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指す可能性がある。
【0036】
図5は、本開示に従って利用され得る複数のRAT(たとえば、UTRANおよびeUTRAN)をサポートする無線アクセスネットワーク(RAN)500の例を概念的に示す図である。RAN500は、セル502、504、および506を含む複数のセルラー領域(セル)を含み、それらのセルラー領域の各々は、1つまたは複数のセクタを含む可能性がある。セルは、(たとえば、カバーエリアによって)地理的に定義される可能性があり、および/または周波数、スクランブリング符号などによって定義される可能性がある。つまり、示された地理的に定義されたセル502、504、および506が、各々、複数のセルにさらに分割される可能性がある。
【0037】
セクタに分割されるセルにおいて、セル内の複数のセクタは、各アンテナがセルの一部の中のUEとの通信を担うようにしてアンテナのグループによって形成される可能性がある。たとえば、セル502においては、アンテナのグループ512、514、および516が、各々異なるセクタに対応する可能性がある。セル504においては、アンテナのグループ518、520、および522が、各々異なるセクタに対応する可能性がある。セル506においては、アンテナのグループ524、526、および528が、各々異なるセクタに対応する可能性がある。
【0038】
セル502、504、および506は、各セル502、504、または506の1つまたは複数のセクタと通信する可能性があるいくつかのUEを含み得る。たとえば、UE530および532が、NodeB/eNB542と通信する可能性があり、UE534および536が、NodeB/eNB544と通信する可能性があり、UE538および540が、NodeB/eNB546と通信する可能性がある。ここで、各NodeB/eNB542、544、および546は、それぞれのセル502、504、および506内のUE530、532、534、536、538、および540にEPC108(
図1参照)へのアクセスポイントを提供するように構成され得る。様々な例において、NodeB/eNB542、544、および546の各々は、NodeB106、eNB112、またはそれらの両方を含む可能性がある。一部の例において、同じセルのNodeBおよびeNBは、同じ位置にあるか、または異なる位置にある可能性がある。つまり、NodeBのカバーエリア(たとえば、504a)と、対応するeNBのカバーエリア(たとえば、504b)とは、互いに重なるか、互いに部分的に重なるか、または重ならない可能性がある。したがって、RAN500は、HSPA規格およびLTE規格などの複数の無線アクセスネットワークをサポートする可能性がある。
【0039】
最近は、多くの既存のネットワークが、UMTSおよびLTEをサポートするように改善されてきた。したがって、複数のRATをサポートするように構成されたUE101は、継続中の通信の途中で1つのRATから別のRATに移動する(インターラットハンドオーバを行う)可能性がある。いくつかのシナリオでは、たとえば、高速列車において、UE101はRATと比較して高速を経験し得、専用のワイヤレスネットワークへのアクセスを維持することが望まれている。
【0040】
ワイヤレス電気通信システムにおいて、通信プロトコルアーキテクチャは、特定のアプリケーションに応じて様々な形態をとる可能性がある。たとえば、3GPP UMTSネットワークにおいて、シグナリングプロトコルスタックは、非アクセス層(NAS)とアクセス層(AS)とに分けられる。NASは、UE101とコアネットワークとの間のシグナリングのための上位レイヤを提供し、回線交換プロトコルおよびパケット交換プロトコルを含み得る。ASは、UTRAN/eUTRANとUE101との間のシグナリングのための下位レイヤを提供し、ユーザプレーンおよび制御プレーンを含み得る。ここで、(本明細書においてはデータプレーンとも称される)ユーザプレーンは、ユーザトラフィックを運び、一方、制御プレーンは、制御情報(すなわち、シグナリング)を運ぶ。
【0041】
図6は、本開示の態様による、第1のRAT604(第1のセル)および第2のRAT606(第2のセル)などの2つ以上のRATによってサービスされるエリアに位置するマルチモードUE602を示す図である。非限定的な一例では、第1のRAT604はW-CDMA(登録商標)であってもよく、第2のRAT606はLTEであってもよい。第1のRAT604は第1の基地局608と関連付けられ、第2のRAT606は第2の基地局610と関連付けられる。いくつかの例では、第1の基地局と第2の基地局は同じ基地局であってもよい。他の例では、UE602は、複数の第2のRAT(たとえば、GSM(登録商標)、W-CDMA(登録商標)、LTEなど)によってサービスされるエリアに位置してもよい。しかしながら、明快のために、
図6には1つの第2のRAT606のみが示されている。第1のRAT604および第2のRAT606のカバレージエリアは部分的に重複しても、完全に重複してもよい。
【0042】
図7は、UMTSネットワークで動作する無線プロトコルアーキテクチャの例を示す図である。
図7を参照すると、3つのレイヤ、すなわち、レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3を有するASが示されている。レイヤ1は、最下層のレイヤであり、様々な物理レイヤの信号処理機能を実装する。レイヤ1は、本明細書においては物理レイヤ706と称される。レイヤ2 708と称されるデータリンクレイヤは、物理レイヤ706の上にあり、物理レイヤ706上のUE101とNodeB106との間のリンクに対して責任を負う。
【0043】
レイヤ3においては、RRCレイヤ716が、UE101とNodeB106との間の制御プレーンのシグナリングを処理する。RRCレイヤ716は、上位レイヤのメッセージのルーティング、ブロードキャストおよびページング機能の処理、無線ベアラの確立および構成などのためのいくつかの機能エンティティを含む。
【0044】
示された無線インターフェースにおいて、L2レイヤ708は、サブレイヤに分割される。制御プレーンにおいて、L2レイヤ708は、2つのサブレイヤ、すなわち、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ710および無線リンク制御(RLC)サブレイヤ712を含む。ユーザプレーンにおいて、L2レイヤ708は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ714をさらに含む。図示されていないが、UE101は、ネットワーク側のPDNゲートウェイで終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、遠端(far end)UE、サーバなど)で終端されるアプリケーションレイヤとを含む、L2レイヤ708の上のいくつかの上位レイヤを有する可能性がある。
【0045】
PDCPサブレイヤ714は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を行う。PDCPサブレイヤ714は、無線送信のオーバーヘッドを削減するための上位レイヤのデータパケットのヘッダ圧縮、データパケットを暗号化することによるセキュリティ、およびNodeB間のUEのハンドオーバのサポートも提供する。
【0046】
概して、RLCサブレイヤ712は、(肯定応答および再送信プロセスが誤り訂正のために使用され得る)確認応答モード(AM: acknowledged mode)、非確認応答モード(UM: unacknowledged mode)、およびデータ転送のための透過モードをサポートし、上位レイヤのデータパケットのセグメント分割および再組立てと、MACレイヤのハイブリッド自動再送要求(HARQ)が原因で順序が狂った受信を補償するためのデータパケットの並べ替えとを行う。確認応答モードにおいて、RNCおよびUEなどのRLCピアエンティティは、とりわけ、RLC Data PDU、RLC Status PDU、およびRLC Reset PDUを含む様々なRLCプロトコルデータユニット(PDU)を交換することができる。本開示において、「パケット」という用語は、RLCピアエンティティの間で交換される任意のRLC PDUを指す可能性がある。
【0047】
MACサブレイヤ710は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ710は、1つのセルの様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)をUEの間に割り当てる役割も担う。MACサブレイヤ710は、HARQ動作も担う。
【0048】
図8は、LTEネットワークで動作可能な無線プロトコルアーキテクチャの例を示す図である。
図8を参照すると、3つのレイヤ、すなわち、レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3を有する、UE101とeNB112との間の通信のための無線プロトコルアーキテクチャが示されている。レイヤ1は、最下層のレイヤであり、様々な物理レイヤの信号処理機能を実装する。レイヤ1は、本明細書においては物理レイヤ806と称される。レイヤ2(L2レイヤ)808は、物理レイヤ806の上にあり、物理レイヤ806上のUE101とeNB112との間のリンクに対して責任を負う。ユーザプレーンにおいて、L2レイヤ808は、ネットワーク側のeNB112で終端される媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ810、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ812、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ814を含む。図示されていないが、UE101は、ネットワーク側のP-GW118(
図1参照)で終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、遠端UE、サーバなど)で終端されるアプリケーションレイヤとを含む、L2レイヤ808の上のいくつかの上位レイヤを有する可能性がある。
【0049】
PDCPサブレイヤ814は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を行う。PDCPサブレイヤ814は、無線送信のオーバーヘッドを削減するための上位レイヤのデータパケットのヘッダ圧縮、データパケットを暗号化することによるセキュリティ、およびeNB間のUEのハンドオーバのサポートも提供する。RLCサブレイヤ812は、上位レイヤのデータパケットのセグメント分けおよび再組立てと、失われたデータパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)が原因で順序が狂った受信を補償するためのデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ810は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ810は、1つのセルの様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)をUEの間に割り当てる役割も担う。MACサブレイヤ810は、HARQ動作も担う。
【0050】
制御プレーンにおいて、UE101およびeNB112の無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのヘッダ圧縮機能が存在しないことを除いて、物理レイヤ806およびL2レイヤ808に関して実質的に同じである。制御プレーンは、レイヤ3の無線リソース制御(RRC)サブレイヤ816をさらに含む。RRCサブレイヤ816は、無線リソース(すなわち、無線ベアラ)を取得すること、およびeNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することを担う。
【0051】
以降、本開示の様々な態様が、UE101が複数のRATをサポートするためのハードウェアおよび/またはソフトウェアを含み得る以下の非限定的な例で説明される。例として、その例に限定されずに、UE101は、HSPAおよびLTE規格をサポートするためのハードウェアおよび/またはソフトウェアを含み得る。UE101が高速で移動するとき、UE101は、専用のワイヤレスネットワークへのアクセス失敗を経験し得る。したがって、本開示の態様によれば、専用のワイヤレスネットワークへのアクセスの確率を改善するように禁止時間を調整するために、UEベースおよびネットワークベースの技法が用いられる。
【0052】
あるワイヤレスネットワークから別のワイヤレスネットワークへのワイヤレスネットワークハンドオーバプロセスでは、アクセス禁止(access barring)は、あるワイヤレスネットワークから別のワイヤレスネットワークへの遷移に影響を及ぼし得るプロシージャである。いくつかのシナリオでは、あるワイヤレスネットワークから異なるワイヤレスネットワークへ遷移しないことが望ましくなり得、すなわち、同じワイヤレスネットワーク上にとどまることが望ましくなり得る。このシナリオにおけるワイヤレスネットワークハンドオーバの確率を最小化する技法は、アクセス禁止プロシージャの修正である。
【0053】
ワイヤレス通信システム(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、または第2の世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)もしくは第5世代(5G)ネットワークのうちの1つなど)では、リソース管理プロトコル(たとえば、無線リソース制御(RRC)プロトコル)が、望ましくないワイヤレス状態を伴うシナリオにおけるユーザ機器(UE)挙動を指定し得る。具体的には、無線リソース制御(RRC)プロトコルは、たとえば、ユーザ機器(UE)が専用のワイヤレスネットワーク内の第1のセルから接続確立を試行している間に、望ましくないワイヤレス状態を経験する場合、TS 36.304に従って第1のセルを禁止されていると見なすことを示している。様々な態様において、望ましくないワイヤレス状態としては、システム情報メッセージ(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)もしくはシステム情報ブロック(SIB))の取得失敗、アクセス失敗、ダウンリンク受信復号エラー、アップリンク送信エラー、受信エラー、ランダムアクセスチャネル(RACH)エラー、不十分なサービス品質(QoS)などのうちの1つまたは複数があり得る。
【0054】
アクセス禁止は、高度なトラフィック需要期間の間にアクセスを制限するトラフィック負荷制御プロシージャである。禁止時間は、UEが望ましくないワイヤレス状態を経験するとUEが第1のセルへのアクセスを試行することを防止される持続期間である。禁止時間は、SIB2で指定されたパラメータに基づいてもよく、あるいは禁止時間はUEで定義されてもよい。
【0055】
様々な例では、モバイルユーザ速度は、UEが望ましくないワイヤレス状態を経験するような問題をネットワークアクセスにおいて引き起こし得る。この状況では、UEは次いで、ある時間期間(禁止時間)の間、第1のセルから禁止され得る。詳細には、専用のワイヤレスネットワーク内の第1のセルへのアクセスが否定され得る。結果として、UEは次いで、近接するワイヤレスネットワーク(専用のワイヤレスネットワークではない)にアクセスし得るが、これによって近接するワイヤレスネットワークはオーバーロードされ得る。
【0056】
リソース管理プロトコルは、たとえば、UEが専用のワイヤレスネットワーク内で第1のセルから接続確立を試行している間に望ましくないワイヤレス状態を経験した場合に、第1のセルは(たとえば、3GPP技術仕様のTS 36.304に従って)禁止されていると見なされ得ることを指定し得る。この場合、たとえば、UEは次いで、代替的な(すなわち、専用のワイヤレスネットワークとは異なる)ワイヤレスネットワークにおいて別のセルから接続確立を試行し得る。
【0057】
たとえば、アクセス禁止は、高度なトラフィック需要期間の間にセルへのUEアクセスを制限するトラフィック負荷制御プロシージャである。禁止時間は、UEが望ましくないワイヤレス状態を経験するときにUEがセルへのアクセスを試行することを防止される持続期間パラメータである。たとえば、禁止時間は、システム情報ブロック(SIB)で指定されたパラメータに基づいてもよく、あるいは禁止時間はUEによって定義されてもよい。一例として、禁止時間は0秒〜300秒の範囲に及ぶ値を有し得るが、例示的で典型的な値は10秒である。禁止時間の値は、たとえば、ユーザ選択、アプリケーションデフォルト設定などに従って、任意の数に設定され得ることが当業者には理解されよう。
【0058】
様々な例では、高速列車などの高速車両が少なくとも1つのUEを輸送するシナリオにおいて、高速車両は、第1のセルにワイヤレスネットワークアクセスの難しさを引き起こし得る。たとえば、UEは、システム情報メッセージ(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)もしくはシステム情報ブロック(SIB))の取得失敗、アクセス失敗、ダウンリンク受信復号エラー、アップリンク送信エラー、受信エラー、ランダムアクセスチャネル(RACH)エラー、不十分なサービス品質(QoS)などのうちの1つまたは複数を含み得る、望ましくないワイヤレス状態を経験する。
【0059】
この場合、UEは、リソース管理プロトコルに従って、ある時間期間、たとえば禁止時間の間、第1のセルから禁止され得る。専用のワイヤレスネットワークにおける第1のセルからの禁止は、UEがそのカバレージ(すなわち、空間および/または周波数カバレージ)内の代替的なワイヤレスネットワークにアクセスすることを引き起こし得る。たとえば、代替的なワイヤレスネットワークは、専用のワイヤレスネットワークの一部ではない(すなわち、代替的なワイヤレスネットワークは非専用のワイヤレスネットワークである)。UEアクセスを有しているため、代替的なワイヤレスネットワークは、高速車両(たとえば、高速列車)上のモバイルユーザによる代替的なワイヤレスネットワークにおけるオーバーロードを生じ得る。たとえば、専用のワイヤレスネットワークは、UEがMIBまたはSIBを受信するための最初のネットワークであり得る。
【0060】
図9は、移動するユーザ機器(UE)に関連付けられた禁止時間を調整する例を示すフローチャートである。
図9の例示的なフロー図では、移動するUEは、第1のセルのアクセスを試行するように構成される。第1のセルは第1のワイヤレスネットワークの一部であり、第1のワイヤレスネットワークは、移動するUEに対する専用のワイヤレスネットワークであり得る。
【0061】
ブロック910では、移動するユーザ機器(UE)の動的特性を取得する。様々な態様では、動的特性を取得するために受信機が使用される。受信機は、移動するUEの構成要素であってもよく、たとえば、受信機は
図2に示す受信機208であってもよい。動的特性を取得するためのハードウェア実装の他の例は、受信アンテナ(図示せず)に結合された受信機を含み得る。
【0062】
様々な例では、動的特性は、UE速度、移動するUEによって測定される受信信号強度指示(RSSI)および/もしくは品質指示の変化率、または移動するUEによってアクセスを試行するための第2のセルが専用のワイヤレスネットワークの一部であるという決定であり得る。UE速度は、全地球測位システム(GPS)測定値、ドップラー周波数(たとえば、1次、2次、指数など種々のフィルタタイプを用いた周波数トラッキングループによって)、または所定の時間期間内のセル再選択の数量カウント(たとえば、所定の時間期間内にわたっていくつのセルがスイッチオーバしたかをカウントすることによって)から取得され得る。品質指示としては、ビットエラーレート(BER)、チップエラーレート(CER)、サイクリック冗長検査(CRC)エラーカウントなどのうちの1つまたは複数が含まれ得る。所定の時間期間はユーザによって選択されてもよく、あるいはワイヤレスネットワークに基づいてもよいことなどが、当業者には理解されよう。様々な例では、GPS測定値はGPS受信機から取得され、ドップラー周波数は、受信機208または処理回路202内の構成要素であり得る周波数トラッキングループから取得される。様々な例では、セル再選択の数量カウントは、カウンタ、たとえば、処理回路202内のカウンタを使用して取得され得る。他のハードウェア(本明細書で説明されていない)が、GPS測定値、ドップラー周波数および/またはセル再選択の数量カウントを取得するために使用され、本開示の範囲および趣旨に含まれ得ることが当業者には理解されよう。
【0063】
ブロック920では、調整された禁止時間を得るために、動的特性に基づいて、移動するUEに関連付けられる禁止時間を調整する。様々な例では、処理回路202は禁止時間を調整するために使用される。様々な例では、禁止時間は、調整された禁止時間およびUE速度が、以下の機能的関係、すなわち、反比例、逆対数、逆二次(inversely quadratic)または他の数学関数のうちの1つを有するように、UE速度の関数として調整される。様々な例では、調整された禁止時間はゼロ秒である。すなわち、禁止が存在せず、移動するUEが他のセルに関連付けられる望ましくないワイヤレス状態を経験していても、移動するUEはそのカバレージ(すなわち、空間および/または周波数カバレージ)内のこれらの他のセル上で取得を実施し得る。様々な例では、禁止時間は、限定はしないが、移動するUEによって受信された受信信号強度指示(RSSI)の変化率、または移動するUEによるアクセスを試行するための第2のセルが専用のワイヤレスネットワークの一部であるという決定のうちの1つ以上など、移動するUEの他の動的特性に従って調整され得る。望ましくないワイヤレス状態としては、システム情報メッセージ(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)もしくはシステム情報ブロック(SIB))の取得失敗、アクセス失敗、ダウンリンク受信復号エラー、アップリンク送信エラー、受信エラー、ランダムアクセスチャネル(RACH)エラー、不十分なサービス品質(QoS)などのうちの1つまたは複数が含まれ得る。
【0064】
ブロック930では、リソース管理プロトコルに調整された禁止時間を適用する。様々な例では、処理回路202はリソース管理プロトコルに調整された禁止時間を適用するために使用される。様々な例では、リソース管理プロトコルに関連するコードが記憶媒体、たとえば、
図2に示す記憶媒体206内に記憶される。様々な例では、リソース管理プロトコルは無線リソース制御(RRC)プロトコルである。リソース管理プロトコルは、移動するUEがワイヤレスネットワークへのアクセスを獲得するプロシージャとなり得る。たとえば、ワイヤレスネットワークへのアクセスは、基地局からブロードキャスト信号を受信し、リソース管理プロトコルの一部としての確認応答メッセージで応答することによって達成され得る。様々な例では、リソース管理プロトコルはシステム情報メッセージの受信を可能にする。システム情報メッセージは、マスタ情報ブロック(MIB)であってもシステム情報ブロック(SIB)であってもよい。MIBは、最初のアクセスのために使用されるデータを含み得る。SIBは、他のシステムパラメータデータを含み得る。システム情報メッセージは、第1のワイヤレスネットワーク内の基地局からブロードキャスト信号上で搬送され得る。
【0065】
ブロック940では、第1のワイヤレスネットワーク内の第1のセルにアクセスするために、調整された禁止時間に従って、第1のワイヤレスネットワーク内でリソース管理プロトコルを実行する。たとえば、第1のワイヤレスネットワークは専用のワイヤレスネットワークであってもよい。専用のワイヤレスネットワークは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、または、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)もしくは第5世代(5G)ネットワークのうちの1つであってよい。ブロック950では、第1のセルへのアクセスが成功したか失敗したかを決定する。失敗した場合、移動するUEは、調整された禁止時間によって指定される時間期間の間、移動するUEの再取得試行を遅延させ得る。様々な例では、処理回路202は、たとえば、記憶媒体206内に記憶されたリソース管理プロトコルのためのコードを使用してリソース管理プロトコルを実行するために使用される。
【0066】
様々な例では、第1のセルへのアクセスが成功したか失敗したかの決定は、以下の望ましくない状態、すなわち、復号不能なシステム情報メッセージ(たとえば、復号不能なマスタ情報ブロック(MIB)または復号不能なシステム情報ブロック(SIB))、ランダムアクセス失敗エラー、ダウンリンク受信復号エラー、アップリンク送信エラー、受信エラーまたは第1のセルからのしきい値未満のサービス品質(QoS)のうちの1つまたは複数を、移動するUEが検出することに基づく。様々な例では、しきい値未満のサービス品質(QoS)の数量は、ユーザによって設定され、かつ/または提供されるサービスに基づいて設定される。様々な例では、処理回路202は、第1のセルへのアクセスが成功したか失敗したかを決定するために使用される。
【0067】
様々な例では、移動するUEの再取得試行は、第1のワイヤレスネットワークの第1のセル、第2のセル(専用のワイヤレスネットワークの一部であり得る)、または第3のセルに対するものであってよく、ここで第3のセルは専用のワイヤレスネットワークの一部ではない。また、UE受信機(たとえば、受信機208)は再取得試行を実施するために使用され得る。様々な例では、受信機は受信アンテナ(図示せず)に結合されてもよい。
【0068】
受信機208、処理回路202および/または記憶媒体206は、
図9のフロー図の各ステップを達成するための例示的なハードウェアとして列挙されており、他の処理回路(またはプロセッサ)およびストレージ(たとえば、
図10の処理回路1002、プロセッサ1004および/またはストレージ1006など)が使用され、本開示の範囲および趣旨に含まれ得ることが当業者には理解されよう。
【0069】
図10は、本明細書において開示される1つまたは複数の機能を実行するように構成され得る処理回路1002を利用する装置のためのハードウェア実施態様の簡略化された例を示す概念
図1000である。開示の様々な態様に従って、本明細書に開示されている要素もしくは要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、処理回路1002を利用して実装され得る。処理回路1002は、ハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの何らかの組合せによって制御される1つまたは複数のプロセッサ1004を含み得る。プロセッサ1004の例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、状態機械、シーケンサ、ゲートロジック(gated logic)、個別のハードウェア回路、および本開示の全体にわたって記述された様々な機能を実行するように構成された他の適したハードウェアを含む。1つまたは複数のプロセッサ1004は、特定の機能を実行し、ソフトウェアモジュール1016のうちの1つによって構成され、増強され、または制御することができる専用プロセッサを含むことができる。1つまたは複数のプロセッサ1004は、初期化中にロードされたソフトウェアモジュール1016の組合せを通じて構成されてもよく、動作中に1つまたは複数のソフトウェアモジュール1016をロードまたはアンロードすることによってさらに構成されてもよい。
【0070】
図示する例では、処理回路1002は、バス1010で一般的に表される、バスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1010は、処理回路1002の具体的な用途および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含む場合がある。バス1010は、1つまたは複数のプロセッサ1004およびストレージ1006を含む種々の回路を互いにリンクする。ストレージ1006は、メモリデバイスおよび大容量ストレージデバイスを含んでもよく、本明細書ではコンピュータ可読媒体および/またはプロセッサ可読媒体と呼ばれる場合がある。バス1010は、また、タイミング源、タイマー、周辺装置、電圧レギュレータ、および電力管理回路など様々な他の回路をリンクすることができる。バスインターフェース1008は、バス1010と1つまたは複数のトランシーバ1012との間のインターフェースを提供してもよい。トランシーバ1012は、処理回路によってサポートされるネットワーキング技術ごとに提供されてもよい。一部の場合には、複数のネットワーキング技術は、トランシーバ1012に見られる回路または処理モジュールの一部またはすべてを共有することができる。各トランシーバ1012は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース1018(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティック)が設けられる場合もあり、直接またはバスインターフェース1008を介して、バス1010に通信可能に結合される場合がある。
【0071】
プロセッサ1004は、バス1010を管理することと、ストレージ1006を含む場合があるコンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェアの実行を含む場合がある一般的な処理とを担ってもよい。この点で、プロセッサ1004を含む処理回路1002を用いて、本明細書において開示される方法、機能および技法のうちのいずれかを実現することができる。ストレージ1006は、ソフトウェアを実行するとき、プロセッサ1004によって操作されるデータを記憶するために使用することができ、そのソフトウェアは、本明細書において開示される方法のうちのいずれか1つを実施するように構成することができる。
【0072】
処理回路1002の中の1つまたは複数のプロセッサ1004は、ソフトウェアを実行してもよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または他の名称で呼ばれるかどうかに関わらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プロシージャ、関数、アルゴリズムなどを意味するように広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ可読の形でストレージ1006または外部コンピュータ可読媒体に存在することができる。外部コンピュータ可読媒体および/またはストレージ1006は、非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよい。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、「フラッシュドライブ」、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびに、コンピュータによってアクセスされ読み取られる場合があるソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体を含む。コンピュータ可読媒体および/またはストレージ1006は、また、例として、搬送波、送信線、およびコンピュータよってアクセスおよび読み込み可能な他のソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の適切な他の媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体および/またはストレージ1006は、処理回路1002内に存在するか、プロセッサ1004内に存在するか、または処理回路1002の外部に存在するか、または処理回路1002を含む複数のエンティティにわたって分散することができる。コンピュータ可読媒体および/またはストレージ1006は、コンピュータプログラム
製品において具現することができる。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内にコンピュータ可読媒体を含む場合がある。当業者は、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約全体に応じて、本開示全体にわたって提示された記載の機能を最も良く実現する方法を認識されよう。
【0073】
ストレージ1006は、本明細書でソフトウェアモジュール1016と呼ばれる場合がある、ロード可能なコードセグメント、モジュール、アプリケーション、プログラムなどにおいて維持および/または構成されるソフトウェアを維持してもよい。ソフトウェアモジュール1016はそれぞれ、処理回路1002にインストールまたはロードされ、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実行されるときに、1つまたは複数のプロセッサ1004の動作を制御する実行時画像1014に寄与する命令およびデータを含むことができる。実行されるとき、いくつかの命令は、本明細書において説明されるいくつかの方法、アルゴリズム、およびプロセスに従って、処理回路1002に機能を実行させることができる。
【0074】
ソフトウェアモジュール1016のうちのいくつかは、処理回路1002の初期化中にロードされてもよく、これらのソフトウェアモジュール1016は、本明細書で開示する様々な機能の実施を可能にするように処理回路1002を構成してもよい。たとえば、いくつかのソフトウェアモジュール1016は、プロセッサ1004の内部デバイスおよび/または論理回路1022を構成することができ、たとえばトランシーバ1012、バスインターフェース1008、ユーザインターフェース1018、タイマー、数学的コプロセッサなどの外部デバイスへのアクセスを管理することができる。ソフトウェアモジュール1016は、割込みハンドラおよびデバイスドライバと対話し、処理回路1002によって提供される様々なリソースへのアクセスを制御する制御プログラムおよび/またはオペレーティングシステムを含む場合がある。リソースは、メモリ、処理時間、トランシーバ1012へのアクセス、ユーザインターフェース1018などを含む場合がある。
【0075】
処理回路1002の1つまたは複数のプロセッサ1004は、多機能であってもよく、それにより、ソフトウェアモジュール1016のうちのいくつかがロードされ、異なる機能または同じ機能の異なるインスタンスを実行するように構成される。1つまたは複数のプロセッサ1004は、さらに、たとえば、ユーザインターフェース1018、トランシーバ1012、およびデバイスドライバからの入力に応答して開始される背景タスクを管理するように適応され得る。複数の機能の実行をサポートするために、1つまたは複数のプロセッサ1004は、マルチタスク環境を実現するように構成することができ、それによって、複数の機能の各々が、必要または要望に応じて、1つまたは複数のプロセッサ1004によってサービスされるタスクのセットとして実現される。一例では、マルチタスク環境は、異なるタスク間でプロセッサ1004の制御を渡す時分割プログラム1020を利用して実装される場合があり、それにより、各タスクは、任意の未処理動作の完了後、および/または割込みなどの入力に応答して、時分割プログラム1020に1つまたは複数のプロセッサ1004の制御を戻す。タスクが1つまたは複数のプロセッサ1004の制御を有するとき、処理回路は、事実上、制御しているタスクに関連した機能によって対処される目的に事実上特化される。時分割プログラム1020は、オペレーティングシステム、ラウンドロビンベースで制御を移すメインループ、機能の優先度付けに従って1つもしくは複数のプロセッサ1004の制御を割り振る機能、および/または、1つもしくは複数のプロセッサ1004の制御を操作関数に委ねることによって外部イベントに応答する割込み駆動のメインループを含んでもよい。
【0076】
加えて、
図10において説明した構成要素は、
図9のフロー図のブロックの一部または全部を実施するために実装されてよい。電気通信システムのいくつかの態様を提示してきた。当業者が容易に理解するであろうように、本開示の全体を通じて示される様々な態様は、様々なタイプの電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張され得る。
【0077】
ワイヤレス電気通信システムのいくつかの態様が、UTRAN/eUTRANシステムを参照して示された。当業者が容易に理解するであろうように、本開示の全体を通じて示される様々な態様は、その他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張され得る。
【0078】
例として、様々な態様は、TD-SCDMAおよびTD-CDMAなどのその他のUMTSシステムに拡張され得る。様々な態様は、(FDD、TDD、または両方のモードの)ロングタームエボリューション(LTE)、(FDD、TDD、または両方のモードの)LTE-Advanced(LTE-A)、CDMA2000、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/またはその他の好適なシステムを採用するシステムにやはり拡張され得る。採用される実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定の用途と、システムに課された全体的な設計の制約と応じて決まる。
【0079】
本開示内で、「例示的」という言葉は、「例、事例、または例示としての役割を果たすこと」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明した任意の実装形態または態様は、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、論じられる特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。「結合された」という用語は、本明細書では、2つの物体間の直接または間接的な結合を指すために使用されている。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体AおよびCは、それらが互いに直接物理的に接触しない場合であっても、依然として互いに結合されると考えることができる。たとえば、第1のダイがパッケージ内の第2のダイに物理的に直接接触していなくても、第1のダイは、第2のダイに結合される場合がある。「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は広範に使用され、電子回路のタイプに関して制限することなく、接続および構成されるときに本開示で説明した機能を実行できるようにする電気デバイスおよび導体のハードウェア実装形態、ならびにプロセッサによって実行されるときに本開示で説明した機能を実行できるようにする情報および命令のソフトウェア実装形態の両方を含むことを意図している。
【0080】
図面に示された構成要素、ブロック、特徴、および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、ブロック、特徴、または機能に再配置されかつ/または組み合わされ、あるいは複数の構成要素、ブロック、または機能内で実施されてもよい。本明細書で開示した新規の特徴から逸脱することなく、追加の要素、構成要素、ブロック、および/または機能も追加され得る。様々な図面に示した装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書で説明した方法、特徴、またはブロックの1つまたは複数を実施するように構成されてもよい。また、本明細書で説明した新規のアルゴリズムは、ソフトウェアで効率的に実装される場合があり、および/またはハードウェアに埋め込まれる場合がある。
【0081】
開示された方法のステップの特定の順序または階層は例示的なプロセスを示すものであることを理解されたい。設計の選択に基づいて、方法のステップの特定の順序または階層は再編成される可能性があることが理解される。添付の特許請求の範囲の方法の発明の請求項は、様々なステップの要素を見本の順序で示すものであり、それらの請求項に特に記載されていない限り、示された特定の順序または階層に限定されるように意図されていない。
【0082】
以上の説明は、当業者が本明細書に記載の様々な態様を実施することを可能にするために提供される。これらの態様に対する様々な修正が当業者には容易に明らかとなり、本明細書において定義された包括的な原理は、別の態様に適用可能である。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるように意図されておらず、特許請求の範囲の言い回しに一致する全範囲が与えられるべきである。単数形で要素に言及することは、特にそのように記載されていない限り「唯1つ」を意味するように意図されておらず、むしろ「1つまたは複数」を意味するように意図されている。特に別途記載されていない限り、「いくつか」という用語は、1つまたは複数を指す。項目の一覧のうちの「少なくとも1つ」を指す語句は、単一の構成要素を含むそれらの項目の任意の組合せを指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、b、およびcを包含するように意図される。当業者に知られているか、または後で知られるようになる、本開示の全体を通して説明された様々な態様の要素のすべての構造的なおよび機能的な均等物は、参照によって本明細書に明示的に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるように意図される。さらに、本明細書において開示されたいかなる内容も、そのような開示が特許請求の範囲に明確に述べられているかどうかに関わらず一般公衆に開放されるように意図されていない。特許請求の範囲の要素は、当該要素が「〜のための手段」という語句を使用して明示的に述べられない限り、または方法の発明の請求項の場合には当該要素が「〜のためのステップ」という語句を使用して述べられない限り、合衆国法典第35巻(米国特許法)第112条第6項の規定の下で解釈されてはならない。
【符号の説明】
【0083】
100 電気通信システム
101 ユーザ機器(UE)
102 UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)
104 無線ネットワークコントローラ(RNC)
106 NodeB
108 進化型パケットコア(EPC)
109 サービングGPRSサポートノード(SGSN)
110 進化型UTRAN(eUTRAN)
112 eNodeB
114 モビリティ管理エンティティ(MME)
116 サービングゲートウェイ(S-GW)
118 パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)
120 オペレータのIPサービス
122 ホーム加入者サーバ(HSS)
202 処理回路
204 通信インターフェース
206 記憶媒体
208 受信機回路
210 送信機回路
212 ハンドオーバルーチン
216 ハンドオーバ回路
302 処理回路
304 通信インターフェース
306 記憶媒体
308 受信機回路
310 送信機回路
312 インターラット(inter-RAT)ルーチン
314 ハンドオーバ回路
402 処理回路
404 通信インターフェース
406 記憶媒体
408 受信機回路
410 送信機回路
412 インターラットルーチン
414 ハンドオーバ回路
500 無線アクセスネットワーク
502, 504, 506 セル
504a, 504b カバーエリア
512, 514, 516, 518, 520, 522, 524, 526, 528 アンテナのグループ
530, 532, 534, 536, 538, 540 UE
542, 544, 546 NodeB/eNB
604 第1のRAT
606 第2のRAT
706 物理レイヤ
708 レイヤ2、L2レイヤ
710 媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ、MACサブレイヤ
712 無線リンク制御(RLC)サブレイヤ、RLCサブレイヤ
714 パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ、PDCPサブレイヤ
716 RRCレイヤ
806 物理レイヤ
808 レイヤ2、L2レイヤ
810 媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ、MACサブレイヤ
812 無線リンク制御(RLC)サブレイヤ、RLCサブレイヤ
814 パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ、PDCPサブレイヤ
816 無線リソース制御(RRC)サブレイヤ、RRCサブレイヤ
1000 概念図
1002 処理回路
1004 プロセッサ
1006 ストレージ
1008 バスインターフェース
1012 トランシーバ
1014 実行時画像
1016 ソフトウェアモジュール
1018 ユーザインターフェース
1020 時分割プログラム
1022 論理回路