特許第6397175号(P6397175)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6397175
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】防振装置
(51)【国際特許分類】
   F16F 15/08 20060101AFI20180913BHJP
【FI】
   F16F15/08 L
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-218526(P2013-218526)
(22)【出願日】2013年10月21日
(65)【公開番号】特開2015-81619(P2015-81619A)
(43)【公開日】2015年4月27日
【審査請求日】2016年9月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000138244
【氏名又は名称】株式会社モルテン
(74)【代理人】
【識別番号】100154195
【弁理士】
【氏名又は名称】丸林 敬子
(74)【代理人】
【識別番号】100171826
【弁理士】
【氏名又は名称】丸林 啓介
(72)【発明者】
【氏名】若葉 典義
(72)【発明者】
【氏名】谷本 正弘
【審査官】 鵜飼 博人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−231894(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3001482(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3120892(JP,U)
【文献】 特開平09−126391(JP,A)
【文献】 実開平04−124356(JP,U)
【文献】 実開平07−031242(JP,U)
【文献】 特開昭60−237241(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 15/00−15/36
F16F 1/00−6/00
F16M 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
防振対象設備の脚部に設けられたねじ孔部に回転操作で上下方向に移動するように捩じ込まれたボルトを受けるように床部に設置され、前記ボルトの回転操作により前記脚部を上下方向に移動し、前記脚部の前記床部からの高さを調整する防振装置であって、前記ボルトの先端部を収容するための凹部としての座繰穴部を有する座金と、この座金の上下部及び側部を覆うように前記座金を内部に埋め込んで前記座金に接着されかつこの座金の上部を覆う部分に前記ボルトの先端部を収容するための貫通孔としての座繰穴部を有する弾性体とのみから構成されたことを特徴とする防振装置。
【請求項2】
防振対象設備の脚部に設けられたねじ孔部に回転操作で上下方向に移動するように捩じ込まれたボルトを受けるように床部に設置され、前記ボルトの回転操作により前記脚部を上下方向に移動し、前記脚部の前記床部からの高さを調整する防振装置であって、前記ボルトの先端部を収容するための凹部としての座繰穴部を有する座金と、この座金の上部及び側部を開放しかつ前記座金の下部を覆うように前記座金の下に配置されて前記座金に接着された弾性体とのみから構成されたことを特徴とする防振装置。
【請求項3】
前記弾性体がゴムからなり、この弾性体と前記座金との前記接着が前記ゴムからなる弾性体への加硫により形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
【請求項4】
前記座金が座金上部と座金下部とに分けられた別々の部材として構成され、前記座金上部に座繰穴部を貫通孔として形成し、前記座金下部で前記座金上部における座繰穴部の底部を塞ぐ構成としたことを特徴とする請求項1記載の防振装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座金と弾性体とからなる防振装置であって、座金が防振対象設備の脚部に装着されたボルトを受ける部材を構成し、弾性体が座金から伝達された振動を吸収する部材を構成する防振装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図7を参照し、特許文献1で開示された防振装置101について説明する。防振装置101の構造は、次のようになっている。防振装置101は、金属製の座金102の下に弾性体103を配置し、座金102の上に金属製の可動体104を配置した構造になっている。座金102及び弾性体103には、ガイド凹部105;106が上下方向に貫通して設けられる。座金102には、座繰穴部107が座金102の上面から内部に窪む造形に設けられる。可動体104には、ガイド凸部108とねじ孔部109とが設けられる。ねじ孔部109は、内面に雌ねじの形成された孔部である。
【0003】
防振装置101の作用を説明する。弾性体103が床部110の上に置かれ、座金102の上に可動体104が置かれる場合に、ガイド凸部108がガイド凹部105;106に上方から挿入される。その後、防振装置101を使用する防振対象設備111の脚部112が可動体104の上に置かれ、ボルト113の雄ねじ部114が防振対象設備111の脚部112を上から下に貫通してねじ孔部109に捩じ込まれて座繰穴部107に収容される。ボルト113は、雄ねじ部114の上端部に頭部115を有し、上下方向に延びる中心線116を有する。
【0004】
そして、ボルト113の頭部115にレンチのような工具を嵌め込み、工具で雄ねじ部114が回転に伴って下方に移動するようにボルト113が中心線116を回転中心として横方向の一方向に回転するように操作されると、可動体104が上方に移動し、脚部112と床部110との間の寸法が大きくなる。
【0005】
又、脚部112と床部110との間の寸法が大きくなった状態において、工具で雄ねじ部114が回転に伴って上方に移動するようにボルト113が中心線116を回転中心として横方向の他方向に回転するように操作されると、可動体104が下方に移動し、脚部112と床部110との間の寸法が小さくなる。
【0006】
即ち、ボルト113の回転操作により、可動体104を上下方向に移動し、脚部112の床部110からの高さが調整される。このように脚部112の床部110からの高さが調整されることにより、防振対象設備111の水平が保たれる。そして、防振対象設備111から防振装置101に入力された振動は、弾性体103が吸収する。尚、防振装置101は、防振対象設備111の水平を保つように防振対象設備111に複数個用いられる。
【0007】
しかしながら、防振装置101は、脚部112の床部110からの高さが高くなるのに伴い、ガイド凹部105;106とカイド凸部108との上下方向での重なり寸法が少なくなる構造であり、防振対象設備111が水平方向にずれやすくなる。
【0008】
図8を参照し、特許文献2で開示された防振装置121について説明する。防振装置121の構造は、次のようになっている。防振装置121は、金属製の受金具122の下に弾性体123を配置し、受金具122の上に金属製の座金124を配置した構造になっている。受金具122の上面部には、リング状の隔壁部125が設けられる。座金124には、座繰穴部126が座金124の上面から内部に窪む造形に設けられる。
【0009】
防振装置121の作用を説明する。弾性体123が床部127の上に置かれ、座金124が受金具122の隔壁部125で囲まれた部分の上に置かれ、防振対象設備128の脚部129が座金124の上におかれる。ボルト130は、雄ねじ部131と頭部132と上下方向に延びる中心線133とを有する。雄ねじ部131が防振対象設備128の脚部129を上から脚部129に設けられたねじ孔部134;135に捩じ込まれて座繰穴部126に収容される。
【0010】
そして、ボルト130の頭部132にレンチのような工具を嵌め込み、工具で雄ねじ部131が回転に伴って下方に移動するようにボルト130が中心線133を回転中心として横方向の一方向に回転するように操作されると、脚部129が上方に移動し、脚部129と床部127との間の寸法が大きくなる。
【0011】
又、脚部129と床部127との間の寸法が大きくなった状態において、工具で雄ねじ部131が回転に伴って上方に移動するようにボルト130が中心線133を回転中心として横方向の他方向に回転するように操作されると、脚部129が下方に移動し、脚部129と床部127との間の寸法が小さくなる。
【0012】
即ち、ボルト130の回転操作により、脚部129を上下方向に移動し、脚部129の床部127からの高さが調整される。このように脚部129の床部127からの高さが調整されることにより、防振対象設備128の水平が保たれる。そして、防振対象設備128から防振装置121に入力された振動は、弾性体123が吸収する。尚、防振装置121は、防振対象設備128の水平を保つように防振対象設備128に複数個用いられる。
【0013】
しかしながら、防振装置121は、受金具122と弾性体123と座金124とがばらばらになる構造であり、防振対象設備128が水平方向にずれやすくなる。
【0014】
即ち、特許文献1の防振装置101及び特許文献2の防振装置121の何れでも、防振対象設備111;138が水平方向にずれやすいという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】実用新案登録第3120892号公報
【特許文献2】特開平4−118519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、防振対象設備が水平方向のずれ難くなるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、防振対象設備の脚部に設けられたねじ孔部に回転操作で上下方向に移動するように捩じ込まれたボルトを受けるように床部に設置され、前記ボルトの回転操作により前記脚部を上下方向に移動し、前記脚部の前記床部からの高さを調整する防振装置を共通事項とし、前記ボルトの先端部を収容するための凹部としての座繰穴部を有する座金と、この座金の上下部及び側部を覆うように前記座金を内部に埋め込んで前記座金に接着されかつこの座金の上部を覆う部分に前記ボルトの先端部を収容するための貫通孔としての座繰穴部を有する弾性体とのみから構成されたことを特徴とするか、又は、前記ボルトの先端部を収容するための凹部としての座繰穴部を有する座金と、この座金の上部及び側部を開放しかつ前記座金の下部を覆うように前記座金下に配置され前記座金に接着された弾性体とのみから構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、座金と弾性体とのみからなる簡単な構成でありながら、防振対象設備の水平方向のずれ防止と荷重支持とを適切に行うことができるうえ、防振対象設備の水平が保たれるように高さ調整しても、ボルトと座繰穴部との上下方向での重なり寸法が変わらないため、安定した水平方向のずれ防止が可能という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】発明を実施するための形態1に係る防振装置を示す外観図。
図2図2の99−99線断面図。
図3】発明を実施するための形態1に係る防振装置による高さ調整前を示す99−99線断面図に相当する断面図。
図4】発明を実施するための形態1に係る防振装置による高さ調整後を示す99−99線断面図に相当する断面図。
図5】発明を実施するための形態2に係る防振装置を示す99−99線断面図に相当する断面図。
図6】発明を実施するための形態3に係る防振装置を示す99−99線断面図に相当する断面図。
図7】従来の防振装置を示す99−99線断面図に相当する断面図。
図8】従来の別の防振装置を示す99−99線断面図に相当する断面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図2を参照し、発明を実施するための形態1に係る防振装置1の構造について説明する。防振装置1は、金属製の座金2が弾性体3の内部に埋め込まれ、座繰穴部4;5が弾性体3の上面から座金2の内部にわたり形成された造形である。尚、座金2は金属製に限定されることはなく、炭素繊維製やFRP製であっても良い。
【0021】
図1を参照し、発明を実施するための形態1に係る防振装置1の内部構造について説明する。弾性体3の内部に埋め込まれた座金2は、弾性体3への加硫により弾性体3に接着された造形である。このように、座金2と弾性体3とが互いに弾性体3への加硫による接着によって結合しているので、防振装置1が高荷重を支持でき、防振性能を適切に発揮できる。又、座金2は内部に埋め込まれていることから防錆効果がある。尚、座金2と弾性体3とを接着剤で結合してもよいが、加硫による接着によって結合すれば座金2と弾性体3との結合が弾性体3の加硫とともに形成される。
【0022】
座金2は、多層構造でも適用可能である。例えば、座金2が仮想線で示す境界線14により座金上部15と座金下部16とに分けられた別々の部材として構成され、座金上部15に座繰穴部5を貫通孔として形成し、座金下部16で座金上部15における座繰穴部5の底部を塞ぐ構成が考えられる。この場合、座金上部15に座繰穴部5を切削加工又はプレス加工の何れかで形成することが可能になる。座金上部15と座金下部16とが積層された状態において互いに溶接や接着剤で結合されて一体の座金2を構成し、この一体の座金2が弾性体3の内部に埋め込まれて弾性体3への加硫により弾性体3に接着されても適用可能である。尚、座金上部15と座金下部16とが異なる材質であってもよい。例えば、金属製、炭素繊維製又はFRP製の座金上部15と金属製、炭素繊維製又はFRP製の座金下部16とを異なる材質となるように組み合わせて座金2が構成されてもよい。
【0023】
座繰穴部4は、防振対象設備6の脚部7に設けられたねじ孔部8に回転操作で上下方向に移動するように捩じ込まれたボルト9の雄ねじ部10の先端部を収容するために、弾性体3における座金2の上部を覆う部分に上下方向に貫通するように設けられた貫通孔になっている。座繰穴部5は、防振対象設備6の脚部7に設けられたねじ孔部8に回転操作で上下方向に移動するように捩じ込まれたボルト9の雄ねじ部10の先端部を収容するために座金2に上方から内部に窪むように設けられた凹部になっている。ボルト9の雄ねじ部10と座金2との上下方向の重なり寸法がボルト9の雄ねじ部10におけるねじの1ピッチ以上になるように、座金2における座繰穴部5の深さが設定されている。ボルト9は、雄ねじ部10の上端部に頭部11を有し、上下方向に延びる中心線12を有する。
【0024】
弾性体3の材質は、天然ゴム又は合成ゴムの何れかが適用可能である。弾性体3の硬度は、防振対象設備6の重さや振動の大きさに基づき選択される。弾性体3の座金2よりも下の底部は、防振とずれ防止とを担う部分である。防振は、防振対象設備6から防振装置1に伝達された振動を吸収する機能である。ずれ防止は、防振対象設備6が振動によって横に滑るのを防止する機能である。弾性体3の座金2よりも上の上部は、防錆や耐油により金属の保護を担う部分である。
【0025】
弾性体3は多層構造でも適用可能である。例えば、弾性体3が仮想線で示す境界線17により弾性体上部18と弾性体下部19とに分けられた別々の部材として構成され、弾性体上部18が互いに防錆や耐油により金属の保護を担うに適した材料により構成され、弾性体下部19が防振とずれ防止とを担うに適した材料により構成されることも考えられる。この場合、弾性体上部18と弾性体下部19とが座金2を内部に埋め込んで積層された状態において互いに弾性体3への加硫により座金2に接着されても適用可能である。
【0026】
図3及び図4を参照し、発明を実施するための形態1に係る防振装置1の作用について説明する。先ず、図3に示すように、防振装置1が床部13の上に置かれ、弾性体3のおける座繰穴部4;5の開口部が上に向けられ、防振対象設備6の脚部7が防振装置1の上に置かれ、脚部7のねじ孔部8が防振装置1の座繰穴部4;5と上下方向で向かい合わされる。
【0027】
そして、ボルト9の雄ねじ部10が脚部7の上方からねじ孔部8にねじ込まれ、雄ねじ部10の先端部が座繰穴部4;5に収容されて着地される。
【0028】
次に、図4に示すように、ボルト9の頭部11にレンチのような図外の工具を嵌め込み、工具でボルト9の雄ねじ部10が回転に伴って下方に移動するように中心線12を回転中心としてボルト9を横方向の一方向に回転するように操作すると、脚部7が上方に移動して防振装置1から離れ、脚部7と床部13との間の寸法Hが大きくなる。
【0029】
又、脚部7と床部13との間の寸法Hが大きくなった状態において、工具でボルト9の雄ねじ部10が回転に伴って上方に移動するように中心線12を回転中心としてボルト9を横方向の他方向に回転するように操作すると、脚部7が下方に移動して防振装置1に近づき、脚部7と床部13との間の寸法Hが小さくなる。
【0030】
即ち、ボルト9の回転操作により、脚部7を上下方向に移動し、脚部7の床部13からの高さが調整される。このように防振対象設備6の床部13からの高さが調整されることにより、防振対象設備6の水平が保たれる。そして、防振対象設備6から防振装置1に入力された振動は、弾性体3が吸収する。
【0031】
防振装置1は、防振対象設備6の水平を保つように防振対象設備6に対し複数個用いられる。
【0032】
尚、図3に仮想線で示すように、ナット20がボルト9の頭部11と脚部7との間に位置するように雄ねじ部10に装着され、図4に示すように防振対象設備6の床部13からの高さの調整が終了した後に、図4に仮想線で示すよう、ナット20が脚部7に接触するように捩じ込まれることにより、ボルト9が防振対象設備6からの振動で不用意に回転しないようにすることも適用可能である。
【0033】
図5を参照し、発明を実施するための形態2に係る防振装置1の内部構造について説明する。防振装置1は、座金2の下部及び側部に弾性体3が配置され、弾性体3への加硫により座金2と弾性体3とが互いに接着され、座繰穴部5が座金2の上面から内部にわたり形成された造形である。座繰穴部5は、防振対象設備6の脚部7に設けられたねじ孔部8に回転操作で上下方向に移動するように捩じ込まれたボルト9の先端部を収容するための凹部である。尚、座金2の側面部が耐油性や耐候性が必要な場合は、座金2の側面部を塗装やカバーで被覆することも適用可能である。
【0034】
図6を参照し、発明を実施するための形態3に係る防振装置1の内部構造について説明する。防振装置1は、座金2の下に弾性体3が配置され、弾性体3への加硫により座金2と弾性体3とが互いに接着され、座繰穴部5が座金2の上面から内部にわたり形成された造形である。座繰穴部5は、防振対象設備6の脚部7に設けられたねじ孔部8に回転操作で上下方向に移動するように捩じ込まれたボルト9の先端部を収容するための凹部である。尚、座金2の側面部及び上面部が耐油性や耐候性が必要な場合は、座金2の側面部及び上面部を塗装やカバーで被覆することも適用可能である。
【0035】
図5及び図6において、座金2を図1で説明した座金上部15と座金下部16とで構成したり、弾性体3を図1で説明した弾性体上部18と弾性体下部19とで構成したりしても適用可能である。又、座金2は、段落0020に記載されたように、金属製、炭素繊維製、FRP製の何れであっても適用可能である。又、段落0021に記載されたように、座金2と弾性体3とが加硫による接着によって結合される以外に接着剤で結合されてもよい。座金2を図1で説明した座金上部15と座金下部16とで構成する場合には、段落0022に記載されたように座金上部15と座金下部16とが異なる材質であっても適用可能である。
【0036】
図1図5図6において、脚部7にねじ孔部8を設ける代わりに貫通孔を設け、貫通孔に連続されるナットをねじ孔部8として脚部7の上部又は下部の何れか一方又は両方に設けても適用可能である。
【符号の説明】
【0037】
1は防振装置、2は座金、3は弾性体、4;5は座繰穴部、6は防振対象設備、7は脚部7、8はねじ孔部、9はボルト9、10は雄ねじ部、11は頭部、12は中心線、13は床部、14は境界線、15は座金上部、16は座金下部、17は境界線、18は弾性体上部、19は弾性体下部、20はナット、21乃至98は欠番、99は断面の位置を示す線、100は欠番、101は防振装置、102は座金、103は弾性体、104は可動体、105;106はガイド凹部、107は座繰穴部、108はガイド凸部、109はねじ孔部、110は床部、111は防振対象設備、112は脚部、113はボルト、114は雄ねじ部、115は頭部、116は中心線、117乃至120は欠番、121は防振装置、122は受金具、123は弾性体、124は座金、125は隔壁部、126は座繰穴部、127は床部、128は防振対象設備、129は脚部、130はボルト、131は雄ねじ部、132は頭部、133は中心線、134;135はねじ孔部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8