(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
発信元端末から仮想固定電話機に対する着信を受けて当該発信元端末と発信先端末との間に通話路を形成する機能を有する構内交換機と、上記発信先端末とを備えて構成される着信制御システムであって、
上記構内交換機は、
上記発信元端末から上記仮想固定電話機に対する内外線着信呼を受信した場合、コールバック要求を含み、Web画面の情報ではない情報であって、上記発信先端末においてバックグラウンドタスクとして稼働可能なアプリケーションが処理できる着信通知情報を上記発信先端末に送信する着信通知部と、
上記着信通知部による上記着信通知情報の送信に対する応答として、上記発信先端末から端末着信呼を受信した場合、上記内外線着信呼と上記端末着信呼とを中継接続することにより、上記発信元端末と上記発信先端末との間に通話路を形成する通話路形成部と、
上記発信元端末から上記内外線着信呼を受信した場合、コールバックを用いた定額化サービスを利用するかどうかを判定する定額化判定部と、
上記定額化判定部により上記定額化サービスを利用しないと判定された場合に、上記発信先端末に対する電話転送を行う電話転送部とを備え、
上記発信先端末は、
インストールされている上記アプリケーションの機能により上記構内交換機から送信された上記着信通知情報を受信した場合、上記構内交換機の指定電話番号に発信を行って上記端末着信呼を発生させる発信部を備え、
上記機内交換機の上記着信通知部は、上記定額化判定部により上記定額化サービスを利用すると判定された場合に、上記着信通知情報を上記発信先端末に送信する
ことを特徴とする着信制御システム。
上記発信部は、上記着信通知情報を受信した場合、所定の着信通知画面を表示させて応答操作の入力を待機し、上記応答操作の入力があった場合に、上記構内交換機の指定電話番号に発信を行って上記端末着信呼を発生させることを特徴とする請求項1または2に記載の着信制御システム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態による着信制御システム1の概略構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の着信制御システム1は、発信元端末30から仮想固定電話機40(回線契約または内線に紐づく番号)に対する着信を受けて、当該発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成する機能を有する構内交換機(PBX)10と、発信先端末20とを備えて構成されている。
【0014】
図1の例において、PBX10は、公衆回線100を介して発信元端末30および発信先端末20と適宜接続される。また、発信先端末20は、公衆回線100を介してPBX10および発信元端末30と適宜接続される。また、PBX10と発信先端末20との間は、インターネット200等のIPネットワークを介してIP(Internet Protocol)プロトコルにより常時通信可能な状態に接続される。
【0015】
発信先端末20は、電話機能を有する携帯端末であり、例えば携帯電話機、スマートフォンあるいはタブレット端末などにより構成される。発信元端末30も電話機能を有する端末であり、例えば固定電話機、携帯電話機、スマートフォンあるいはタブレット端末などにより構成される。
【0016】
PBX10および発信先端末20には、着信制御用のアプリケーションプログラム10a,20a(以下、単にアプリケーションという)がそれぞれインストールされており、これらのアプリケーション10a,20aが連携して、発信元端末30から仮想固定電話機40に架けられた電話の着信を制御することにより、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成する。
【0017】
本実施形態では、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成する方式として、2つの方式を用意している。1つは、発信元端末30から仮想固定電話機40に架けられた電話をPBX10から発信先端末20に転送することによって通話路を形成する「通常の転送方式」である。もう1つは、発信元端末30から発信先端末20に向けて電話が架けられたことを、PBX10からインターネット200を介して発信先端末20に通知し、この通知を受けた発信先端末20からPBX10に発信を行うことによって通話路を形成する「コールバック方式」である。
【0018】
なお、本実施形態による着信制御システムのシステム構成は、
図1の例に限定されない。例えば、
図2に示すように、発信元端末30とPBX10との間をLAN(Local Area Network)300等のIPネットワークにより常時通信可能な状態に接続するようにしてもよい。発信元端末30からPBX10に架けられる電話(発信呼)は、
図1の例では外線電話であるのに対し、
図2の例では内線電話となる。
【0019】
あるいは、
図3に示すように、PBX10と発信先端末20との間を、
図1に示したインターネット200で接続する代わりに、LAN300により常時通信可能な状態に接続するようにしてもよい。この場合、LAN300には無線アクセスポイント301が設けられ、この無線アクセスポイント301と発信先端末20との間で無線通信が行われる。さらに、
図1〜
図3に示した構成を組み合わせて構成することも可能である。
【0020】
図4は、本実施形態による着信制御システム1の構成要素であるPBX10および発信先端末20の機能構成例を示すブロック図である。ここでは、着信制御システム1が
図1のように構成されている場合を例にとって説明する。この場合、
図4に示す機能構成は、例えば、
図1に示したアプリケーション10a,20aを記憶した記憶媒体と、CPUあるいはMPUを備えたマイクロコンピュータとを備えて実現される。ここで、記憶媒体としては、例えばROM、RAM、ハードディスクまたは半導体メモリなどを用いることが可能である。
【0021】
図4に示すように、本実施形態のPBX10は、アプリケーション10aによって実現される機能構成として、内外線着信呼受信部11、定額化判定部12、電話転送部13、着信通知部14、端末着信呼受信部15および通話路形成部16を備えている。また、発信先端末20は、アプリケーション20aによって実現される機能構成として、転送受信部21、着信通知受信部22、呼出応答受付部23、発信部24および通話路形成部25を備えている。
【0022】
PBX10の内外線着信呼受信部11は、発信元端末30から公衆回線100を介して仮想固定電話機40に発信された電話を受信(着信)する。以下では、PBX10が発信元端末30から公衆回線100を介して受信する着信呼を「外線着信呼」と称する。なお、着信制御システム1が
図2のように構成される場合、PBX10が発信元端末30からLAN300を介して受信する着信呼は「内線着信呼」となる。
【0023】
定額化判定部12は、内外線着信呼受信部11が発信元端末30からの外線着信呼を受信した場合、架け先番号(発信先端末20の電話番号)から、その発信先端末20についてPBX10に登録されている方式選択情報に基づいて、コールバック方式による定額化サービスを利用するか否かの判定を行う。
【0024】
なお、方式選択情報は、登録されている発信先端末20の電話番号に紐付く属性情報として保持されている。この内容により、コールバック方式を採用するか通常の転送方式を採用するかが決まる。
【0025】
ここで、仮想固定電話機40の回線契約を結んでいるキャリアと発信先端末20のキャリアとが異なる場合、その発信先端末20についてはPBX10に電話番号を登録しておくことにより、方式選択情報としてコールバック方式を選択することが可能である。また、仮想固定電話機40の回線契約を結んでいるキャリアと発信先端末20のキャリアとが同一であっても、そのキャリアが、同一キャリアへの発信に対して通話料金の定額化サービスを提供していない場合、その発信先端末20についてはPBX10に電話番号を登録しておくことにより、方式選択情報としてコールバック方式を選択することが可能である。さらに、仮想固定電話機40の回線契約を結んでいるキャリアと発信先端末20のキャリアとが同一で、そのキャリアが定額化サービスを提供している場合であっても、定額化サービスの提供を法人契約端末に限定している場合、法人契約端末でない発信先端末20については、方式選択情報としてコールバック方式を選択することが可能である。
【0026】
この方式選択情報は、例えば、着信制御システム1の運用を管理するユーザがあらかじめPBX10に登録しておく。あるいは、コールバック方式の利用を希望するユーザが、自身が所有する発信先端末20からLAN等を介してPBX10にアクセスし、当該発信先端末20の電話番号を方式選択情報として登録できるようにしてもよい。
【0027】
電話転送部13は、定額化判定部12によりコールバック方式による定額化サービスを利用しないと判定された場合に、インターネット200を介して発信先端末20に対して通常の転送方式による電話転送のための制御を行う。この場合、通話路形成部16は、電話転送部13からの制御に従って、PBX10に設定されている固有の電話番号である回線契約番号を用いて、発信元端末30から受信した電話を公衆回線100により発信先端末20へ転送する。
【0028】
着信通知部14は、定額化判定部12によりコールバック方式による定額化サービスを利用すると判定された場合に、インターネット200を介して、コールバック要求を含む着信通知情報を発信先端末20に送信する。着信通知部14による着信通知情報の送信は、内外線着信呼受信部11にて発信元端末30からの着信を受信したときに、ほぼリアルタイムに行うことが可能である。
【0029】
なお、この着信通知情報には、内外線着信呼受信部11が受信した外線着信呼により示されている発信元端末30の電話番号を含めてもよい。また、PBX10が電子電話帳を記憶している場合には、発信元電話番号に紐付けて記憶されているユーザ名をさらに着信通知情報に含めてもよい。
【0030】
端末着信呼受信部15は、着信通知部14による着信通知情報の送信に対する応答として、発信先端末20からインターネット200を介して発信されたコールバックの電話を受信(着信)する。以下では、PBX10が発信先端末20からインターネット200を介して受信するコールバックの着信呼を「端末着信呼」と称する。
【0031】
通話路形成部16は、発信先端末20の通話路形成部25との間で公衆回線100を用いた音声の通話路を形成する処理を行う。ここで、通常の転送方式を利用する場合、通話路形成部16は上述したように、PBX10の回線契約番号を用いて、発信元端末30から受信した電話を公衆回線100により発信先端末20へ転送することにより、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成する。
【0032】
一方、コールバック方式を利用する場合、通話路形成部16は、内外線着信呼受信部11が発信元端末30から受信した外線着信呼と、端末着信呼受信部15が発信先端末20から受信した端末着信呼とを中継接続することにより、発信元端末30と発信先端末20との間に公衆回線100により通話路を形成する。
【0033】
発信先端末20の転送受信部21は、PBX10の電話転送部13から送られてくる電話転送の制御を受けて、通話路形成部16により転送されてくる発信元端末30からの電話を受信するように通話路形成部25を制御する。これにより、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路が形成される。
【0034】
着信通知受信部22は、PBX10の着信通知部14からインターネット200を介して送信された着信通知情報を受信する。呼出応答受付部23は、着信通知受信部22が着信通知情報を受信した場合、所定の着信通知画面を表示させることによって呼び出しを行い、ユーザからの応答操作の入力を待機する。着信通知情報に発信元端末30の電話番号やユーザ名が含まれている場合、その電話番号やユーザ名を着信通知画面に含めて表示するのが好ましい。なお、この着信通知画面の表示と同時に、スピーカから呼出音の出力を行うようにしてもよい。また、バイブレーションを併用するようにしてもよい。
【0035】
発信部24は、呼出応答受付部23が着信通知画面を通じてユーザからの応答操作の入力を受け付けた場合に、PBX10の指定電話番号(例えば、上述した回線契約番号)に発信を行って端末着信呼を発生させる。
【0036】
通話路形成部25は、PBX10の通話路形成部16との間で公衆回線100を用いた音声の通話路を形成する処理を行う。ここで、通常の転送方式を利用する場合、通話路形成部25は上述したように、PBX10の通話路形成部16から転送されてくる電話を受信することにより、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成する。一方、コールバック方式を利用する場合、通話路形成部25は、通話路形成部16により中継接続された外線着信呼と端末着信呼とに基づいて、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成する。
【0037】
なお、発信先端末20にインストールされたアプリケーション20aは、バックグランウドタスクとして稼働しており、着信通知受信部22において着信通知情報を受信していない状態が一定時間以上続くと、サスペンド状態となる。このように、アプリケーション20aがOS上でバックグラウンドタスクとして稼働しているため、他のアプリケーションの動作の妨げにならない(ディスプレイは他のアプリケーションのために開放している)。また、データのやり取りがない場合はアプリケーション20aがサスペンド状態となるため、発信先端末20での電池の消耗を抑えることができる。
【0038】
図5は、上記のように構成した本実施形態によるPBX10の動作例を示すフローチャートである。なお、
図5に示すフローチャートは、発信元端末30から公衆回線100を介して仮想固定電話機40に対して電話が架けられたときに開始する。また、
図5に示すフローチャートは、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成するまでの処理を示すものであり、その後の処理は省略している。
【0039】
図5において、発信元端末30から発信された電話(外線着信呼)を内外線着信呼受信部11にて受信した場合(ステップS1)、定額化判定部12は、発信先端末20の電話番号が方式選択情報として登録されているか否かに基づいて、コールバック方式よる定額化サービスを利用するかどうかを判定する(ステップS2)。ここで、コールバック方式の定額化サービスを利用しないと判定された場合、通話路形成部16は、電話転送部13の制御に従って、発信元端末30から受信した電話を公衆回線100により発信先端末20へ転送する(ステップS3)。これにより、
図5に示すフローチャートの処理を終了する。
【0040】
一方、コールバック方式の定額化サービスを利用すると定額化判定部12にて判定された場合、着信通知部14は、インターネット200を介して、コールバック要求を含む着信通知情報を発信先端末20に送信する(ステップS4)。その後、端末着信呼受信部15は、着信通知情報の送信に対する応答として、発信先端末20からインターネット200を介してコールバックの電話(端末着信呼)を受信したか否かを判定する(ステップS5)。
【0041】
ここで、端末着信呼を受信していない場合、端末着信呼受信部15はステップS5の判定を継続する。一方、端末着信呼受信部15が端末着信呼を受信した場合、通話路形成部16は、内外線着信呼受信部11がステップS1で発信元端末30から受信した外線着信呼と、端末着信呼受信部15がステップS4で発信先端末20から受信した端末着信呼とを中継接続することにより、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成する(ステップS6)。これにより、
図5に示すフローチャートの処理を終了する。
【0042】
図6は、上記のように構成した本実施形態による発信先端末20の動作例を示すフローチャートである。なお、
図6に示すフローチャートは、アプリケーション20aを起動したときに開始する。また、
図6に示すフローチャートは、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成するまでの処理を示すものであり、その後の処理は省略している。
【0043】
図6において、まず転送受信部21は、PBX10の電話転送部13から電話転送の制御が行われているか否かを判定する(ステップS11)。電話転送の制御が行われていると転送受信部21にて判定された場合、通話路形成部25は、転送受信部21による制御に従って、発信元端末30から仮想固定電話機40に架けられて通話路形成部16により転送されてきた電話を受信する(ステップS12)。これにより、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路が形成され、
図6に示すフローチャートの処理を終了する。
【0044】
一方、電話転送の制御が行われていない場合、着信通知受信部22は、PBX10の着信通知部14からインターネット200を介して送信された着信通知情報を受信したか否かを判定する(ステップS13)。着信通知情報を受信していない場合、処理はステップS11に戻る。一方、着信通知受信部22が着信通知情報を受信した場合、呼出応答受付部23は、呼出音をスピーカから出力するとともに、所定の着信通知画面を表示させることによって呼び出しを行い(ステップS14)、ユーザからの応答操作の入力を待機する(ステップS15)。
【0045】
ここで、呼出応答受付部23が着信通知画面を通じてユーザからの応答操作の入力を受け付けた場合、発信部24は、PBX10の指定電話番号にコールバックの発信を行って端末着信呼を発生させる(ステップS16)。この場合、
図5のステップS6で説明したように、PBX10の通話路形成部16によって外線着信呼と端末着信呼とが中継接続され、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路が形成される。これにより、
図6に示すフローチャートの処理を終了する。
【0046】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、PBX10が発信元端末30から内外線着信呼を受信した場合、その内外線着信呼で指定されている発信先端末20がコールバック方式の定額化サービスの利用を選択しているときは、コールバック要求を含む着信通知情報を発信先端末20に送信し、当該発信先端末20からPBX10の指定電話番号にコールバックの発信を行うことによって端末着信呼を発生させる。そして、PBX10において、発信元端末30からの内外線着信呼と発信先端末20からの端末着信呼とを中継接続することにより、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路を形成するようにしている。
【0047】
このように構成した本実施形態によれば、PBX10が発信元端末30からの着信を受けた場合に、Web画面による着信通知ではなく、コールバック要求を含む着信通知情報によって着信通知が発信先端末20に対して行われ、その応答としてPBX10が発信先端末20からのコールバック着信を受けると、発信元端末30と発信先端末20との間に通話路が形成される。ここで、発信先端末20からPBX10へのコールバックに定額化サービスを適用すれば、PBX10と発信先端末20との間の通話に関して定額化を実現することが可能となる。
【0048】
しかも、本実施形態では、着信通知を受ける可能性のある発信先端末20において、ウェブブラウザを常時立ち上げた状態にしておく必要がない。そのため、電池の消費量を削減することができる。また、アプリケーション20aがバックグラウンドタスクとして稼働し、ディスプレイを他のアプリケーションのために開放しているので、アプリケーション20aが稼働中でも他のアプリケーションを同時に利用することができる。さらに、本実施形態では、着信通知の際にPBX10がWeb画面を生成して送信する必要がなく、単なる着信通知情報によって着信通知を行うため、着信通知をリアルタイムに行うこともできる。
【0049】
なお、上記実施形態では、着信通知受信部22が着信通知情報を受信した場合に、呼出応答受付部23が所定の着信通知画面を表示させて応答操作の入力を待機し、応答操作の入力があった場合に発信部24がPBX10にコールバックの発信を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、呼出応答受付部23を省略し、着信通知受信部22が着信通知情報を受信した場合に、発信部24がPBX10の指定電話番号に対する発信を自動的に行って端末着信呼を発生させるようにしてもよい。
【0050】
ただし、発信部24が自動でコールバックの発信を行う場合、発信先端末20のユーザは、電話が架かってきたことを知ることができない。そこで、着信通知受信部22が着信通知情報を受信した際、または、通話路形成部16が内外線着信呼と端末着信呼とを中継接続して通話路を形成した際に、発信先端末20にて呼出音を鳴らすのが好ましい。
【0051】
また、上記実施形態では、PBX10と発信先端末20との間をインターネット200(
図1、
図2参照)またはLAN300(
図3参照)等のIPネットワークで常時接続しておく例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、発信元端末30から発信された電話をPBX10にて受信したときに、PBX10と発信先端末20との間をIPネットワークで接続するようにしてもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、発信元端末30が指定した単一の発信先端末20に対して着信通知情報を送信し、発信元端末30からの内外線着信呼と発信先端末20からの端末着信呼とを中継接続する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、発信元端末30が要求した特定の条件に一致する複数の発信先端末20に対して同時に着信通知情報を送信し、それに対してコールバックの発信を行った1つの発信先端末20との間で、内外線着信呼と端末着信呼との中継接続を行うようにしてもよい。このようにすれば、様々なサービスでの利用、利便性の向上を図ることができる。
【0053】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。