特許第6397235号(P6397235)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6397235クーポン配信方法およびその情報端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6397235
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】クーポン配信方法およびその情報端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/462 20110101AFI20180913BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20180913BHJP
   H04N 21/4784 20110101ALI20180913BHJP
   H04N 21/262 20110101ALI20180913BHJP
   H04H 20/28 20080101ALI20180913BHJP
   H04H 60/72 20080101ALI20180913BHJP
   H04H 60/37 20080101ALI20180913BHJP
   H04H 60/58 20080101ALI20180913BHJP
   H04H 60/13 20080101ALI20180913BHJP
【FI】
   H04N21/462
   H04N21/436
   H04N21/4784
   H04N21/262
   H04H20/28
   H04H60/72
   H04H60/37
   H04H60/58
   H04H60/13
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-131059(P2014-131059)
(22)【出願日】2014年6月26日
(65)【公開番号】特開2016-10101(P2016-10101A)
(43)【公開日】2016年1月18日
【審査請求日】2017年1月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092772
【弁理士】
【氏名又は名称】阪本 清孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119688
【弁理士】
【氏名又は名称】田邉 壽二
(72)【発明者】
【氏名】難波 晃就
(72)【発明者】
【氏名】吉田 将也
(72)【発明者】
【氏名】吉原 貴仁
【審査官】 後藤 嘉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−005377(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/118711(WO,A1)
【文献】 特開2011−101443(JP,A)
【文献】 特開2013−009361(JP,A)
【文献】 特開2008−252358(JP,A)
【文献】 特開2005−333389(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N7/10
H04N7/14−7/173
H04N7/20−7/56
H04N21/00−21/858
H04H60/00−60/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組放送の音声信号を再生した音波からクーポン情報を取得する情報端末装置において、
クーポン情報の提供時間帯が記述された電子番組表を取得する手段と、
音波からクーポン情報を取得する手段と、
前記クーポン情報を取得する手段を、前記提供時間帯の開始タイミングから終了タイミングまで付勢する手段とを具備したことを特徴とする情報端末装置。
【請求項2】
前記付勢する手段は、前記クーポン情報を取得する手段への給電を、前記提供時間帯の開始タイミングで開始し、終了タイミングで停止することを特徴とする請求項1に記載の情報端末装置。
【請求項3】
前記クーポン情報を取得する手段は、前記音波をオーディオ信号に変換するマイクロフォン、前記オーディオ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、および前記デジタル信号からクーポンIDを抽出する手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の情報端末装置。
【請求項4】
前記クーポン情報を取得する手段がさらに、前記クーポンIDを復調する手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報端末装置。
【請求項5】
前記クーポンIDに対応したクーポンをネットワーク上のサーバから取得する手段を更に具備したことを特徴とする請求項に記載の情報端末装置。
【請求項6】
視聴装置が番組放送の音声信号およびデータ放送のクーポン情報を音波化し、情報端末装置が前記音波からクーポン情報を取得するクーポン配信方法において、
前記視聴装置が、
クーポン情報の提供時間帯が記述された電子番組表を取得し、
前記提供時間帯において番組放送の映像に所定のメッセージを重畳表示し、
所定の遠隔操作信号の受信に応答してデータ放送中のクーポン情報を音波化し、
前記情報端末装置が、
クーポン情報の提供時間帯が記述された電子番組表を取得し、
前記音波からクーポン情報を取得する機能を実現する手段を、前記提供時間帯の開始タイミングから終了タイミングまで付勢することを特徴とするクーポン配信方法。
【請求項7】
前記クーポン情報を取得する機能を実現する手段への給電を、前記提供時間帯の開始タイミングで開始し、終了タイミングで停止することを特徴とする請求項6に記載のクーポン配信方法。
【請求項8】
前記クーポン情報を取得する機能を実現する手段が、クーポン情報の音波をオーディオ信号に変換するマイクロフォン、前記オーディオ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、および前記デジタル信号からクーポンIDを抽出する手段を含むことを特徴とする請求項6または7に記載のクーポン配信方法。
【請求項9】
前記クーポン情報を取得する機能を実現する手段がさらに、前記クーポンIDを復調する手段を含むことを特徴とする請求項8に記載のクーポン配信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ等の視聴装置が出力する音波からクーポンを取得するクーポン配信方法およびその情報端末装置に係り、特に、少ない電力消費でクーポンを取得できるクーポン配信方法およびその情報端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ放送を中心に、O2O(Online to Offline)型サービスとして音波を使った広告・情報配信が普及し始めている。O2Oサービスでは、TVの視聴者に有益なサービス情報(以下、クーポン情報で代表する)をオーディオ信号に変換し、これを番組放送の音声信号に重畳することでスピーカから音波として出力する。視聴者は、スマートフォン等の端末マイクにより前記音波を受信し、その中からクーポン情報を抽出して利用する。
【0003】
このようなO2O型サービスでは、受信側はマイクを音源にかざす操作のみを行えば良く、QRコード(登録商標)のようなスキャン操作の手間や、NFCのようなリーダ/ライタ装置が不要となる。このため、O2O型サービスは簡易な広告・情報配信の手段として期待される。
【0004】
一方、従来の番組放送の音声に重畳した音波通信技術としては、まず、送信側では送りたいデータを変調後、D/A(デジタル/アナログ)変換により非可聴領域もしくは可聴領域の周波数帯域にて音波を送信する。
【0005】
受信機側では、マイクで集音し、A/D(アナログ/デジタル)変換後、復調してデータを取得する。ここで、送受信するデータはクーポンIDとし、クーポン配信サーバにてクーポンIDをクーポン情報へ変換することで所望の広告・情報を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013-9361号公報
【特許文献2】特開2013-5377号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】株式会社毎日放送、株式会社インタラクティブ・プログラム・ガイドは、ドキュメンタリー番組「情熱大陸」の番組音声をスマートフォンで受信すると応募できるプレゼントキャンペーンを実施;http://www.ipg.co.jp/news/page/20140206.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このようなO2O型サービスでは、受信機側のマイク集音および復調処理等を常時オンにする必要があるが、消費電力が大きくなる傾向があるため、特にバッテリー容量が限られるスマートフォン等の携帯端末ではバッテリーが枯渇する問題がある。
【0009】
また、従来技術では復調後に機能を自動的にオフにする仕組みが提案されているため、ユーザは手動で当該処理をオン操作するだけで良いものの、音波の送信時刻が既知ではないために、送信時刻より前時刻でオンせざるを得ず、余分な電力消費を余儀なくされる。
【0010】
図5は、各先行技術の課題を説明するためのタイムチャートであり、ここでは、時刻T1からT2までの番組A、および時刻T3からT4までの番組Bにおいてクーポンが提供されるものとする。
【0011】
非特許文献1では、同図(a)に示したように、番組放送中にユーザが手動で音声認識処理のオン・オフの操作を行うが、オン操作が音波の送信時間より前時刻になる、もしくはオフ操作をしていない場合には余分に電力を消費してしまう。
【0012】
特許文献1では、同図(b)に示したように、復調制御が常時オンの状態と考えられ、受信機である放送通信連携受信装置がバッテリー容量の限られたスマートフォンの場合にバッテリーが枯渇してしまう。
【0013】
特許文献2では、集音された音響IDから識別情報を復調する復調部について、ユーザがスイッチをオンにして音響IDをデコードした後、電力消費もしくはCPUパワーの浪費を抑えるためにA/Dコンバータおよび音響ID処理部を自動的にオフにできるが、番組放送時刻より前に手動でオン操作とした場合に余分な電力消費が生じ得る。
【0014】
したがって、同図(c)に示したように、番組放送時刻より前時刻に手動でオン操作とした場合に、その分余分に電力消費する問題がある。このため、特許文献2では番組A、Bに対して復調制御をオンにする時刻を、それぞれ時刻T5(<T1)およびT6(<T3)としている。
【0015】
本発明の目的は、上記の技術課題を解決し、O2O型サービスで提供されるクーポンを少ない電力消費で確実に取得できるクーポン配信方法およびその情報端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するために、本発明は、視聴装置が出力する音波からクーポンを取得するクーポン配信方法およびその情報端末装置において、以下の構成を具備した点に特徴がある。
【0017】
(1) 本発明の情報端末装置は、クーポン情報の提供時間帯が記述された電子番組表を取得する手段と、音波からクーポン情報を取得する手段と、クーポン情報を取得する手段を前記提供時間帯の開始タイミングから終了タイミングまで付勢する手段とを具備した。
【0018】
(2) 本発明のクーポン配信方法は、前記視聴装置が、クーポン情報の提供時間帯が記述された電子番組表を取得し、前記提供時間帯において番組放送の映像に所定のメッセージを重畳表示し、所定の遠隔操作信号の受信に応答してデータ放送中のクーポン情報を音波化し、前記情報端末装置が、クーポン情報の提供時間帯が記述された電子番組表を取得し、音波からクーポン情報を取得する機能を実現する手段を、前記提供時間帯の開始タイミングから終了タイミングまで付勢するようにした。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
(1) 音波からクーポン情報を取得するユーザ端末では、クーポン情報の取得に必要な機能部が、クーポン情報を配信する番組放送の開始及び終了タイミングに合わせて自動的に付勢及び消勢されるので、クーポン取得のための電力消費量を最小限に抑えられるようになる。
【0020】
(2) 視聴装置には番組放送中にクーポン配信中である旨のメッセージが表示され、そのタイミングでユーザがリモコンを操作し、データ放送中のクーポン情報をオーディオ信号に変換して音波化しなければクーポンを取得できない。したがって、放送番組を真に視聴しているユーザに対してのみクーポンを提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明のクーポン配信方法が適用されるシステムの構成を示した機能ブロック図である。
図2】ユーザ端末の主要部の構成を示した機能ブロック図である。
図3】本発明の一実施形態の動作を示したフローチャートである。
図4】クーポン情報を連動型のデータ放送で提供する実施形態の動作を模式的に表現した図である。
図5】従来技術の課題を説明するためのタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明のクーポン配信方法が適用されるシステムの構成を示した機能ブロック図であり、TVに代表される視聴装置10は、番組放送の映像信号をディスプレイに表示出力し、番組放送の音声信号を音波Pとして送出する。本実施形態では、番組放送の音声信号にクーポン情報が予め重畳されている。
【0023】
前記クーポン情報は、番組放送の音声信号との選択性を確保するために、例えば可聴帯域よりも周波数の高い非可聴帯域に変調されている。ユーザ端末20は、音波Pを検知してクーポン情報を抽出する機能を備え、当該機能を実現する手段は、クーポン情報の配信開始タイミングに同期して付勢され、配信終了タイミングに同期して消勢される。
【0024】
EPG配信サーバ30は、クーポン情報の配信タイミングが記述された電子番組表(EPG)をユーザ端末20へ定期的に配信する。クーポン配信サーバ40は、視聴装置10からクーポンIDの記述された要求メッセージを受信すると、当該クーポンIDに対応した具体的なクーポンの記述された応答メッセージを返信する。
【0025】
図2は、前記ユーザ端末20の主要部の構成を示した機能ブロック図であり、汎用のコンピュータやスマートフォンに各機能を実現するアプリケーション(プログラム)を実装することで構成できる。あるいはアプリケーションの一部がハードウェア化またはROM化された専用機や単能機としても構成できる。
【0026】
視聴装置10が送出する音波Pは、マイクロフォン201により検知されてA/Dコンバータ202によりデジタル信号に変換される。クーポン抽出部203は、前記デジタル信号の時系列(ビット列)からクーポン情報を抽出する。このクーポン情報は復調部204によりクーポンIDに復調される。
【0027】
クーポン取得部205は、前記クーポンIDの記述されたクーポン要求をクーポン配信サーバ40へ送信し、クーポン情報の記述されたクーポン応答を受信する。受信されたクーポン情報は、必要に応じて表示部206に表示される。
【0028】
EPG管理部207は、EPG配信サーバ30からEPGを定期的に受信し、各番組放送の情報を放送番組情報リストにリスト形式で保存する。リストには番組放送ごとに放送の開示時刻および終了時刻(207a)が記録され、さらにクーポン配信の有無がフラグ形式(207b)で登録されている。
【0029】
電源管理部208は、クーポン情報を取得するための機能部分20の付勢および消勢を、前記EPGに登録されているクーポン配信有無フラグに基づいて制御する。本実施形態では、マイクロフォン201、A/Dコンバータ202、クーポン抽出部203および復調部204の全部又は一部への給電が、クーポンフラグのセットされた番組プログラムの放送開始時刻に開始され、放送終了時刻に停止される。
【0030】
なお、前記電源管理部208による給電制御対象の組み合わせは上記に限定されるものではなく、例えば、マイクロフォン201およびA/Dコンバータ202であっても良いし、さらにクーポン抽出部203を加えても良い。
【0031】
次いで、フローチャートを参照して本発明の動作を説明する。図3は、本実施形態の動作を示したフローチャートであり、ステップS1では、EPGの取得タイミングであるか否かが判定される。EPGの取得タイミングであればステップS13へ進み、EPG配信サーバ4からEPGが取得される。ステップS14では、各番組放送の開始時刻、終了時刻およびクーポンフラグが前記放送番組情報リストに登録される。
【0032】
これに対して、EPGの取得タイミングでなければステップS2へ進み、現在時刻と各番組放送の開始時刻とが比較される。そして、現在時刻がクーポンフラグのセットされている番組放送の開始時刻であると判定されるとステップS3へ進む。
【0033】
ステップS3では、クーポン取得のために機能するマイクロフォン201、A/Dコンバータ202、クーポン抽出部203および復調部204を付勢して動作させるべく、前記電源管理部208により各部への給電が開始される。その結果、ステップS4では、マイクロフォン201により、視聴装置が送出する音波Pが検知されてオーディオ信号に変換される。ステップS5では、前記オーディオ信号がA/Dコンバータ202によりビット列に変換される。
【0034】
ステップS6では、前記ビット列にクーポン情報が含まれているか否かが、前記クーポン抽出部203において判定される。本実施形態では、クーポン情報の先端(例えば、ヘッダ)および後端(例えば、フッタ)に一意なビットパターンが予め挿入されており、各ビットパターンで区切られた範囲内のビット列がクーポン情報として抽出される。
【0035】
ステップS7では、前記抽出されたビット列が前記復調部204により復調されてクーポンIDが再現される。ステップS8では、前記クーポンIDの記述されたクーポン要求メッセージが生成されてクーポン配信サーバ40へ送信される。ステップS9において、前記クーポン要求に対する応答メッセージが受信されると、ステップS10では、当該応答メッセージからクーポン情報が抽出されて蓄積され、必要に応じて表示部206に表示される。
【0036】
ステップS11では、前記番組放送の終了時刻であるか否かが判定される。終了時刻でなければステップS4へ戻り、次のクーポン情報に対して上記の各処理が繰り返される。また、終了時刻であると判定されるとステップS12へ進み、クーポン取得のために機能する前記マイクロフォン201等を消勢して動作オフとすべく、前記電源管理部208により各部への給電が停止される。
【0037】
本実施形態によれば、図5(d)に示したように、音波からクーポン情報を取得するユーザ端末20では、クーポン情報の取得に必要な機能部210(201,202…)が、クーポン情報を配信する番組放送の開始及び終了タイミングに合わせて自動的に付勢及び消勢されるので、クーポン取得のための電力消費量を最小限に抑えられるようになる。
【0038】
なお、上記の実施形態では、クーポン情報が番組放送の音声信号に重畳され、予定の時間帯において無条件で音波化されるものとして説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、クーポン情報を放送番組と連動したデータ放送で提供し、ユーザの所定の操作に応答して音波化されるようにしても良い。
【0039】
図4は、クーポン情報を連動型のデータ放送でユーザ端末20へ提供する実施形態の動作を模式的に表現した図であり、時刻t1において、クーポンフラグのセットされた番組放送がスタートすると、クーポン情報の提供開始時刻までは通常通りに番組放送の映像および音声が再生される。
【0040】
時刻t2において、クーポンの提供開始時刻になると、番組放送の画面内の適所に、例えば「ただ今、クーポン送信中!青ボタンで取得できます!」といったメッセージが表示される。
【0041】
本実施形態では、クーポンの提供期間中はクーポンIDが繰り返し送出され続け、ユーザが視聴装置10に付属するリモコンの青ボタンを押下し、これが視聴装置10において検知されると、データ放送中のクーポン情報が変調およびD/A変換されてオーディオ信号に変換され、番組放送の音声に重畳されてスピーカから音波として送出される。クーポン情報の音波は、前記第1実施形態と同様にしてユーザ端末20により検出され、クーポン配信サーバ40からクーポンIDに対応したクーポンが取得される。
【0042】
その後、時刻t3においてクーポンの提供終了時刻になると、画面上に例えば「クーポン送信終了しました」というメッセージが表示される。したがって、これ以後は青ボタンが押されてもクーポン情報のオーディオ信号が音波化されることはない。その後、時刻t4では前記メッセージが消え、通常通りに番組放送の映像および音声が再生される。
【0043】
本実施形態によれば、視聴装置10には番組放送中にクーポン配信中である旨のメッセージが表示され、そのタイミングでユーザがリモコンを操作し、データ放送中のクーポン情報をオーディオ信号に変換して音波化しなければクーポンを取得できない。したがって、放送番組を真に視聴しているユーザに対してのみクーポンを提供できるようになる。
【符号の説明】
【0044】
10…視聴装置,20…ユーザ端末,30…EPG配信サーバ,40…クーポン配信サーバ,201…マイクロフォン,202…A/Dコンバータ,203…クーポン抽出部,204…復調部,205…クーポン取得部,206…表示部,207…EPG管理部,208…電源管理部
図1
図2
図3
図4
図5