(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にある第1端末装置と、前記基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にない第2端末装置との間で、前記基地局装置を介さずに直接的に無線通信を行う端末間通信を実行可能な前記第1端末装置であって、
前記第2端末装置との間の端末間通信に割り当てるために、予め決められた端末間通信のための無線リソースを、前記第1端末装置が前記端末間通信を行う前記第2端末装置の端末数に応じた数に分割する制御部と、
前記制御部で分割した無線リソースに関する情報を端末間通信により前記第2端末装置へ送信する送信部と
を備え、
前記分割した少なくとも1つの無線リソースは、周波数領域において非連続的なリソース群を含むことを特徴とする端末装置。
基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にある第1端末装置と、前記基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にない第2端末装置との間で、前記基地局装置を介さずに直接的に無線通信を行う端末間通信を実行可能な前記第2端末装置であって、
端末間通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定した無線リソースの品質と所定の閾値との比較結果に基づいて、予め決められた端末間通信のための無線リソースを所定の数に分割するように前記第1端末装置に要求する制御部と、
前記第1端末装置から通知される端末間通信に使用すべき分割した無線リソースに関する情報であって、前記第1端末装置が前記端末間通信を行う前記第2端末装置の端末数に応じた数に分割した前記無線リソースに関する情報を受信する受信部と
を備え、
前記分割した少なくとも1つの無線リソースは、周波数領域において非連続的なリソース群を含むことを特徴とする端末装置。
基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にある第1端末装置と、前記基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にない第2端末装置との間で、前記基地局装置を介さずに直接的に無線通信を行う端末間通信を実行可能な通信システムにおける前記基地局装置であって、
予め決められた端末間通信のための無線リソースを前記第1端末装置が前記端末間通信を行う前記第2端末装置の端末数に応じた数に分割する処理の実行を判断させるために、端末間通信を実行中の無線リソースの品質の測定結果と比較するための所定の閾値を含む制御メッセージを前記第1端末装置に通知する制御部
を備え、
前記分割する少なくとも1つの無線リソースは、周波数領域において非連続的なリソース群を含むことを特徴とする基地局装置。
基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にある第1端末装置と、前記基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にない第2端末装置との間で、前記基地局装置を介さずに直接的に無線通信を行う端末間通信を実行可能な通信システムにおける方法であって、
前記第1端末装置が前記第2端末装置との間の端末間通信に割り当てるために、予め決められた端末間通信のための無線リソースを、前記第1端末装置が前記端末間通信を行う前記第2端末装置の端末数に応じた数に分割するステップと、
前記第1端末装置が分割した無線リソースに関する情報を端末間通信により前記第2端末装置へ送信するステップと、
前記第2端末装置が前記第1端末装置から通知される分割した無線リソースに関する情報を受信するステップと
を含み、
前記分割した少なくとも1つの無線リソースは、周波数領域において非連続的なリソース群を含むことを特徴とする通信方法。
基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にある第1端末装置と、前記基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にない第2端末装置との間で、前記基地局装置を介さずに直接的に無線通信を行う端末間通信を実行可能な通信システムにおける方法であって、
前記第2端末装置が端末間通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定した無線リソースの品質と所定の閾値との比較結果に基づいて、予め決められた端末間通信のための無線リソースを所定の数に分割するように前記第1端末装置に要求するステップと、
前記第1端末装置が前記要求に応じて、前記第2端末装置との間の端末間通信に割り当てるために、予め決められた端末間通信のための無線リソースを、前記第1端末装置が前記端末間通信を行う前記第2端末装置の端末数に応じた数に分割するステップと、
前記第1端末装置が分割した無線リソースに関する情報を端末間通信により前記第2端末装置へ送信するステップと、
前記第2端末装置が前記第1端末装置から通知される分割した無線リソースに関する情報を受信するステップと
を含み、
前記分割した少なくとも1つの無線リソースは、周波数領域において非連続的なリソース群を含むことを特徴とする通信方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、D2D通信中の端末装置がセルラ通信を実行可能な状態にないと、基地局装置と通信できないため、基地局装置からの報知メッセージ(例えば、緊急災害情報)が受信できず、ユーザが緊急災害情報などの重要な情報を知り得ないという問題が生じる。また、制御メッセージ(例えば、圏内で使用されているD2D通信用無線リソースの割当情報)が受信できなくなることで、複数の端末装置が同一の無線リソースを使用してD2D通信を行っている場合に干渉が増加し、通信品質が低下するという課題があった。このような課題に対処するため、D2D通信中の端末装置がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、基地局装置からの報知メッセージや制御メッセージを受信できる手段の構築が望まれている。
【0006】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、D2D通信中の端末装置がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、基地局装置からの情報を通知することができる端末装置、基地局装置および通信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
また、第
1の態様にかかる端末装置は、基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にある第1端末装置と、前記基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にない第2端末装置との間で、前記基地局装置を介さずに直接的に無線通信を行う端末間通信を実行可能な前記第1端末装置であって、前記第2端末装置との間の端末間通信に割り当てるために、予め決められた端末間通信のための無線リソースを
、前記第1端末装置が前記端末間通信を行う前記第2端末装置の端末数に応じた数に分割する制御部と、前記制御部で分割した無線リソースに関する情報を端末間通信により前記第2端末装置へ送信する送信部とを備え
、前記分割した少なくとも1つの無線リソースは、周波数領域において非連続的なリソース群を含む。
【0012】
第
1の態様によると、第1端末装置は基地局装置に新たな無線リソースを要求することなく、予め割り当てられた無線リソースを分割してリソース制御を行う。このようにすることで、例えば、D2D通信中の端末装置の一方がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、適切な無線リソースに切り替えてD2D通信を実施することが可能になり、無線リソースの有効活用が可能になる。
【0013】
また、第
2の態様にかかる端末装置は、基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にある第1端末装置と、前記基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にない第2端末装置との間で、前記基地局装置を介さずに直接的に無線通信を行う端末間通信を実行可能な前記第2端末装置であって、端末間通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定した無線リソースの品質と所定の閾値との比較結果に基づいて、予め決められた端末間通信のための無線リソースを
、前記第1端末装置が前記端末間通信を行う前記第2端末装置の端末数に応じた数に分割するように前記第1端末装置に要求する制御部と、前記第1端末装置から通知される端末間通信に使用すべき分割した無線リソースに関する情報を受信する受信部とを備え
、前記分割した少なくとも1つの無線リソースは、周波数領域において非連続的なリソース群を含む。
【0014】
第
2の態様によると、第2端末装置は自身の無線品質が低下した場合に、基地局装置に新たな無線リソースを要求することなく、第1端末装置に対して無線リソースの分割を要求する。このようにすることで、例えば、D2D通信中の端末装置の一方がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、適切な無線リソースに切り替えてD2D通信を実施することが可能になり、無線リソースの有効活用が可能になる。
第3の態様にかかる基地局装置は、基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にある第1端末装置と、前記基地局装置との間でセルラ通信を実行可能な状態にない第2端末装置との間で、前記基地局装置を介さずに直接的に無線通信を行う端末間通信を実行可能な通信システムにおける前記基地局装置であって、予め決められた端末間通信のための無線リソースを
前記第1端末装置が前記端末間通信を行う前記第2端末装置の端末数に応じた数に分割する処理の実行を判断させるために、端末間通信を実行中の無線リソースの品質の測定結果と比較するための所定の閾値を含む制御メッセージを前記第1端末装置に通知する制御部を備え
、前記分割する少なくとも1つの無線リソースは、周波数領域において非連続的なリソース群を含む。また、前記制御部は、前記所定の閾値を前記第1端末装置を介して前記第2端末装置に通知する。
第
3の態様によると、前記制御メッセージにより通知される所定の閾値にしたがって、第2端末装置は自身の無線品質が低下した場合に、基地局装置に新たな無線リソースを要求することなく、第1端末装置に対して無線リソースの分割を要求することが可能になる。
【0015】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、D2D通信中の端末装置がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、基地局装置からの情報を通知することができる端末装置、基地局装置および通信方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(本発明の概要)
本発明の実施例を説明する前に、まず、本発明の概要を述べる。本発明は、端末装置同士が直接的に無線通信を行うD2D通信の技術に関する。本発明は、D2D通信を実行する複数の端末装置を含む無線通信システムにおいて、セルラ通信網の圏内に位置する端末(第1端末装置)がリレー端末として機能し、セルラ通信網の圏外に位置する端末(第2端末装置)に対して、基地局装置からの信号をリレーするための手法を提供する。なお、説明の都合上、セルラ通信を例としているがこれに限らず、無線LAN方式による通信や赤外線通信などの近距離無線通信にも本発明を適用できることは当業者に容易に理解されるところである。
【0019】
第1の手法は、上記第1端末装置において、上記基地局装置から通知される情報をセルラ通信により受信し、端末間通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定したされた無線リソースの品質と所定の閾値との比較結果に基づいて、上記受信した情報を端末間通信により上記第2端末装置にリレーするものである。これにより、第2端末装置のセルラ通信状況によらず、第2端末装置は適時に情報を取得できるようになる。
【0020】
第2の手法は、上記第2端末装置において、端末間通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定した無線リソースの品質と所定の閾値との比較結果に基づいて、上記基地局装置から通知される情報をリレーさせるための要求を上記第1端末装置に送信し、上記基地局装置から通知される情報を上記第1端末装置を介して受信するものである。第2端末装置も品質測定することにより、少なくとも一方の端末装置の基端としたリレー処理を実現することができる。
【0021】
第3の手法は、上記第1端末装置において、端末間通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定した無線リソースの品質と所定の閾値との比較結果に基づいて、上記基地局装置から割り当てられた端末間通信のための無線リソースを所定の数に分割した分割リソースを、上記第2端末装置との間の端末間通信に割り当て、割り当てた分割リソースに関する情報を上記第2端末装置へ送信するものである。基地局装置の制御によらずに、端末装置自身が、事前に割り当てられた無線リソースの範囲内で適宜より好ましい無線リソースを区切って用いることで、より最適な通信状況をつくりだすことができる。
【0022】
第4の手法は、上記第2端末装置において、端末間通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定した無線リソースの品質と所定の閾値との比較結果に基づいて、上記基地局装置から割り当てられた端末間通信のための無線リソースを所定の数に分割させるための要求を上記第1端末装置に送信し、上記第1端末装置から通知される端末間通信に使用すべき分割リソースに関する情報を受信するものである。これにより、第2端末装置を基点として無線リソースの分割処理をできる。
【0023】
これらの手法を適用することで、例えば、D2D通信中の端末装置がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、基地局装置からの報知メッセージを通知することができるため、緊急災害情報などの重要な情報をユーザに知らせることができる。また、基地局装置からのD2D用無線リソースの割当情報などを含む制御メッセージを受信できるようになるため、D2D通信の無線品質が低下した場合には、適切な無線リソースに切り替えることができ、無線リソースを有効活用することが可能になる。
【0024】
(無線通信システムの構成例)
図1は、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システム100は、第1端末装置10と、第2端末装置20と、基地局装置30とを含む。
【0025】
第1端末装置10および第2端末装置20は、基地局装置30との間でセルラ通信を実施可能な無線端末である。また、第1端末装置10および第2端末装置20は、基地局装置30により割り当てられたセルラ通信の無線リソースの一部を利用して、基地局装置30を経由しない端末間通信(D2D通信)が実行可能な端末である。
【0026】
ここでは、
図1に示すように、第1端末装置10および第2端末装置20はD2D通信により互いに通信可能な状態にあり、かつ、第1端末装置10は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にあり(この状態にある端末をリレー端末と称する。)、第2端末装置20は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にないもの(この状態にある端末をリモート端末と称する。)と仮定する。つまり、第2端末装置20は、基地局装置30からの報知メッセージや制御メッセージを受信できない状態にある。そこで、本実施形態では、このような場面において、第1端末装置10が基地局装置30からの報知メッセージや制御メッセージを受信後、第2端末装置20に対してリレーする。
【0027】
(端末装置の構成例)
図2は、
図1の第1端末装置10および第2端末装置20として用いられる端末装置の構成例を示す図である。端末装置は、通信部12と、制御部14と、記憶部16と、ユーザインタフェース(ユーザIF)18とを備える。
【0028】
通信部12は、セルラ通信部122と、端末間通信部124とを含む。セルラ通信部122は、基地局装置30との間で無線により通信を行う。端末間通信部124は、基地局装置30によって割り当てられたD2D通信のための無線リソースを利用して、D2D通信の相手方となる端末装置との間で、基地局装置30を経由せずに直接的に通信を行う。これらの通信処理は、公知の変復調技術、アンテナ技術が用いられてもよい。
【0029】
記憶部16は、基地局装置30もしくはD2D通信の相手方の端末装置から送信されたデータを記憶し、また、基地局装置30もしくはD2D通信の相手方の端末装置に対して送信すべき、ユーザIF18を通じて得たデータを記憶してもよい。ユーザIF18は、画面インタフェースと、操作ボタンやタッチパネルなどのユーザからの入力を受け付ける入力インタフェースと、カメラなどの画像撮像手段を含んでもよい。
【0030】
制御部14は、例えば、CPUにより構成され、セルラ通信部122もしくは端末間通信部124から受信された情報、または記憶部16に記憶された情報を用いて、各部を統括的に制御する。
【0031】
制御部14は、基地局装置30からD2D通信に使用すべき無線リソース情報を含む制御メッセージをセルラ通信部122により受信すると、割り当てられた無線リソースを用いて、端末間通信部124により相手方の端末装置との間でD2D通信を実行する。また、端末装置がリレー端末として機能する場合は、制御部14は、D2D通信の相手方のリモート端末に対して、基地局装置30からの報知メッセージや制御メッセージをリレーする。これにより、基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にないリモート端末においても、基地局装置30からの報知メッセージや制御メッセージを間接的に受信できるようになる。
【0032】
また、干渉が大きい場合のみ通知が必要な情報については、リレー端末の制御部14がD2D通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定結果が所定の閾値を下回ったと判断した場合にリレー処理を実行するようにしてもよい。品質に応じてリレー処理を実行することにより、無駄な処理を低減でき、効率的なリレー処理が実現できる。あるいは、D2D通信の相手方のリモート端末の制御部14がD2D通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定結果が所定の閾値を下回ったと判断した場合にリレー端末にリレー処理を要求し、リレー端末の制御部14は、この要求に応じて、基地局装置30からの報知メッセージや制御メッセージのリレー処理を実行するようにしてもよい。
【0033】
また、リレー端末の制御部14は、D2D通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定結果が所定の閾値を下回ったと判断した場合に、基地局装置30に無線リソースを要求することができる。あるいは、D2D通信の相手方のリモート端末の制御部14がD2D通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定結果が所定の閾値を下回ったと判断した場合にリレー端末を介して基地局装置30に無線リソースを要求してもよい。
【0034】
また、リレー端末の制御部14は、無線リソースの要求に応じた基地局装置30によりD2D通信のために使用可能な複数の無線リソースが通知された場合に、通知されたそれぞれの無線リソースの品質に基づいて、複数の無線リソースのうちの一部を選択してもよい。また、通知されたそれぞれの無線リソースの品質に基づいて、複数の無線リソースのそれぞれに対して優先度を付与し、優先度の高いものから選択してもよい。さらに、制御部14は、選択された無線リソースに切り替えてもよい。このように、優先度を設定することで、効率的に選択処理ができる。また、優先度をD2D通信の相手方の端末装置に通知することで、効率的に、選択すべき無線リソースを通知できるため、速やかな切り替え処理が実現できる。
【0035】
また、リレー端末の制御部14は、D2D通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定結果が所定の閾値を下回ったと判断した場合に、予め決められた無線リソースを複数に分割し、分割した無線リソースに関する情報を含む制御メッセージを、D2D通信の相手方のリモート端末に対して送信することができる。あるいは、D2D通信の相手方のリモート端末の制御部14がD2D通信を実行中の無線リソースの品質を測定し、測定結果が所定の閾値を下回ったと判断した場合にリレー端末に対して予め決められた無線リソースを複数に分割するように要求してもよい。分割後の複数の無線リソースは、それぞれの無線リソースの品質にもとづいて選択されてもよい。このように無線リソースを適宜分割することで、D2D通信に理想的な無線リソース群を効果的に選別することができ、システム全体のパフォーマンスを向上することができる。
【0036】
なお、リレー処理の実行またはリソース分割の実行を判断するための閾値は、例えば、基地局装置30からの報知/制御メッセージにより、基地局装置30からリレー端末に通知されてもよい。リレー処理の要求またはリソース分割の要求を判断するための閾値は、例えば、基地局装置30からの報知/制御メッセージにより、リレー端末を介してリモート端末に通知されてもよい。
【0037】
また、無線リソースの品質としては、例えば、端末装置が受信する無線信号の受信レベルを示すRSRP(Reference Signal Received Power)や受信品質を示すRSRQ(Reference Signal Received Quality)であってもよいし、再送回数や収容端末数、あるいは、ネットワーク負荷情報などの他の無線通信品質が用いられてもよい。
【0038】
(基地局装置の構成例)
図3は、
図1の基地局装置30の構成例を示す図である。基地局装置30は、通信部32と、制御部34と、記憶部36とを含む。
【0039】
通信部32は、無線通信部322と、ネットワーク通信部324とを含む。無線通信部322は、記憶部36に記憶された情報を制御部34が使用しながら、自局の通信エリアに属する端末装置と、所定のセルラ方式を用いてセルラ無線通信を実行する。ネットワーク通信部324は、X2インタフェースを介して隣接する他の基地局装置との間における基地局間通信を行ったり、S1インタフェースを介してMME(Mobility Management Entity)との間での通信を行う。
【0040】
制御部34は、リソース割当部342と、報知情報配信部344と、制御情報設定部346とを含む。リソース割当部342は、D2D通信を実施可能な端末装置から送られてくる無線リソース割当要求に応じて、セルラ通信の無線リソースの一部をD2D通信用無線リソースとして割り当て、割り当てたD2D通信用無線リソースに関する情報を含む制御メッセージを、D2D通信を実施する端末装置に対して送信する。
【0041】
報知情報配信部344は、ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)などで通知される緊急・災害情報を通信エリア内の端末装置に配信する。例えば、気象庁などが情報配信元であるCBE(Cell Broadcast Entity)からの地震・津波などの緊急情報を、ネットワーク通信部324によりMMEを介して受信し、通信エリアに在圏している端末装置にブロードキャスト配信する。
【0042】
制御情報設定部346は、D2D通信を実施可能な端末装置に対し、上述したリレー処理の実行を制御するための制御情報を設定する。例えば、制御情報設定部346は、端末装置がリレー処理の実行を判断するための無線リソースの品質の閾値情報を制御メッセージ等に含めて端末装置に通知する。また、制御情報設定部346は、D2D通信のために使用可能な新たな無線リソースを当該基地局装置に要求する処理の実行を判断させるために、D2D通信を実行中の無線リソースの品質の測定結果と比較するための所定の閾値を含む制御メッセージを端末装置に通知する。当該基地局装置が端末間通信のために使用可能な複数の無線リソースを設定した場合には、前記複数の無線リソースのうちの一部を選択させるための前記所定の閾値を含む制御メッセージ通知する。さらに、制御情報設定部346は、予め決められたD2D通信のための無線リソースを所定の数に分割する処理の実行を判断させるために、D2D通信を実行中の無線リソースの品質の測定結果と比較するための所定の閾値を含む制御メッセージを端末装置に通知する。
【0043】
次に、このように構成された無線通信システムの動作について、各実施例に従って詳しく説明する。なお、各実施例において、既出の構成、動作については、同じ符号を用いることによってその説明を簡略化する。以下、本明細書において同様である。
【0044】
(実施例1)
本発明の実施例1について、
図4と
図5を用いて説明する。
図4は、実施例1にかかる第1無線通信システム110の構成例を示す図である。
図5は、
図4の第1無線通信システム110の動作例を示すシーケンス図である。
【0045】
図4に示すように、第1無線通信システム110には、D2D通信を行う第1端末装置10と第2端末装置20と基地局装置30とが存在する。第1端末装置10は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にあり、第2端末装置20は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にないものとする。なお、第1端末装置10はリレー端末として機能し、第2端末装置はリモート端末として機能することは言うまでもない。以下、他の実施例においても同様である。
【0046】
第1端末装置10と第2端末装置20との間のD2D通信は、第2端末装置20がセルラ通信圏内で使用されているD2D通信用無線リソースを受信できないことから、予め決められた無線リソース、または直前に基地局装置30から通知されたD2D通信用無線リソースを用いて行っている。
【0047】
実施例1においては、
図4に示すように、第1端末装置10の近くに他の端末装置が密集し、あるいは、図示しない他の基地局装置30における無線信号の影響などにより、第1端末装置10において電波干渉による影響が大きいものとする。
図5は、このような状態で、第1端末装置10が基地局装置30からの情報を第2端末装置20へリレーするケースについての動作シーケンスを示すものである。
【0048】
図5において、基地局装置30は、セルラ通信網の圏内に在圏する端末である第1端末装置10に向けて報知メッセージや制御メッセージを送信している(S1a)。第1端末装置10は、当該メッセージを受信後、圏外端末である第2端末装置20に対して転送している。ここで、第1端末装置10がD2D通信を行っている無線リソースの無線品質を測定し(S1b)、測定結果が所定の閾値以下になった場合、第1端末装置10は基地局装置30に当該無線リソースの割当を要求し(S1c)、基地局装置30は、割り当てた無線リソース情報を含む制御メッセージを第1端末装置10に通知し(S1d)、第1端末装置10は当該無線リソース情報を含む制御メッセージを第2端末装置20に通知することができる(S1e)。S1dおよびS1eの通知により、第1端末装置10および第2端末装置20は、D2D通信の無線リソースを切り替え(S1f,S1g)、切り替えた無線リソースを基地局装置30に報告する。第1端末装置10と基地局装置30との間では、PDSCH/PUSCH等のデータ通信のためのリソースを用いてセルラ通信を行い(S1h)、第1端末装置10および第2端末装置20は、S1fおよびS1gにおいて切り替えた無線リソースを用いて、第1端末装置10と第2端末装置20との間で、D2D通信を実行する(S1i)。なお、第1端末装置10が当該メッセージを送信するためのD2D通信を行っている無線リソースの無線品質の所定の閾値は、基地局装置30が第1端末装置10に通知してもよい。
【0049】
このようにすることで、第1端末装置10は、他の端末装置からの干渉を回避し、第2端末装置20との間で無線品質の良いD2D通信を行うことができる。また、S1dにおいて基地局装置30から通知された無線リソースが複数ある場合、第1端末装置10は、S1eで第2端末装置20に制御メッセージを送信する際、自身が測定した無線品質の状態から、一部の無線リソースに情報を絞る、もしくは無線リソースごとに優先度を付与して第2端末装置20へ送信してもよい。
【0050】
以上述べたように、実施例1によれば、第1端末装置10が基地局装置30からの報知/制御メッセージを、セルラ圏外にある第2端末装置20へ転送する。これにより、例えば、D2D通信中の端末装置がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、基地局装置からの報知メッセージを通知することができるため、緊急災害情報などの重要な情報をユーザに知らせることができる。また、基地局装置からのD2D用無線リソースの割当情報などを含む制御メッセージを受信できるようになるため、D2D通信の無線品質が低下した場合には、適切な無線リソースに切り替えることができ、無線リソースを有効活用することが可能になる。
【0051】
(実施例2)
本発明の実施例2について、
図6と
図7を用いて説明する。
図6は、本発明の実施例2にかかる第2無線通信システム120の構成例を示す図である。
図7は、
図6の第2無線通信システム120の動作例を示すシーケンス図である。
【0052】
実施例2は、実施例1の変形例であり、リレー端末である第1端末装10の代わりに、第2端末装置20が無線リソースを測定し、要求する場合についての例である。
図6に示すように、第2無線通信システム120には、実施例1と同様に、D2D通信を行う第1端末装置10と第2端末装置20と基地局装置30とが存在する。第1端末装置10は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にあり、第2端末装置20は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にないものとする。第1端末装置10と第2端末装置20との間のD2D通信は、第2端末装置20がセルラ通信圏内で使用されているD2D通信用無線リソースを受信できないことから、予め決められた無線リソース、または直前に基地局装置30から通知されたD2D通信用無線リソースを用いて行っている。
【0053】
実施例2においては、
図6に示すように、第2端末装置20の近くに他の端末装置が密集し、第2端末装置20において電波干渉による影響が大きいものとする。
図7は、このような状態で、第1端末装置10が基地局装置30からの情報を第2端末装置20へリレーするケースについての動作シーケンスを示すものである。
【0054】
図7において、基地局装置30は、セルラ通信網の圏内に在圏する端末である第1端末装置10に向けて報知メッセージや制御メッセージを送信している(S2a)。第1端末装置10は、当該メッセージを受信後、圏外端末である第2端末装置20に対して転送している。ここで、実施例1と異なり、第2端末装置20がD2D通信を行っている無線リソースの無線品質を測定し(S2b)、測定結果が所定の閾値以下になった場合、第1端末装置10に対して無線リソース割当要求を送信する(S2c)。第1端末装置10は、第2端末装置20から無線リソース割当要求(S2c)を受信後に、基地局装置30に当該無線リソースの割当を要求し(S2d)、基地局装置30は、割り当てた無線リソース情報を含む制御メッセージを第1端末装置10に通知し(S2e)、第1端末装置10は当該無線リソース情報を第2端末装置20に通知してもよい(S2f)。S2eおよびS2fの通知により、第1端末装置10および第2端末装置20は、D2D通信の無線リソースを切り替え(S2g,S2h)、切り替えた無線リソースを基地局装置30に報告する。第1端末装置10と基地局装置30との間では、PDSCH/PUSCHリソースを用いてセルラ通信を行い(S2i)、第1端末装置10および第2端末装置20は、S1fおよびS1gにおいて切り替えた無線リソースを用いて、第1端末装置10と第2端末装置20との間で、D2D通信を実行する(S2j)。なお、第2端末装置20が当該メッセージを送信するためのD2D通信を行っている無線リソースの無線品質の所定の閾値は、基地局装置30が第1端末装置10に通知し、第1端末装置10が第2端末装置20に通知してもよい。
【0055】
このようにすることで、第2端末装置20は、他の端末装置からの干渉を回避し、第1端末装置10との間で無線品質の良いD2D通信を行うことができる。また、S2eにおいて基地局装置30から通知された無線リソースが複数ある場合、第1端末装置10は、S2fで第2端末装置20に制御メッセージを送信する際、自身の無線品質の状態から、一部の無線リソースに情報を絞る、もしくは無線リソースごとに優先度を付与して第2端末装置20へ送信してもよい。
【0056】
以上述べたように、実施例2によれば、第2端末装置20は、自身の無線品質が低下した場合に第1端末装置10を介して基地局装置30へ無線リソースを要求することが可能になる。これにより、例えば、D2D通信中の端末装置がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、適切な無線リソースに切り替えてD2D通信を実施することが可能になる。
【0057】
(実施例3)
本発明の実施例3について、
図8および
図9を用いて説明する。
図8は、実施例3にかかる無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
図9は、実施例3にかかる無線リソースの分割例を示す図である。無線通信システムの構成例は、実施例1と同様であるため、
図4を用いて説明を行う。
【0058】
例えば、
図4に示すように、実施例3にかかる無線通信システムには、D2D通信を行う第1端末装置10と第2端末装置20と基地局装置30とが存在する。第1端末装置10は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にあり、第2端末装置20は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にないものとする。第1端末装置10と第2端末装置20との間のD2D通信は、第2端末装置20がセルラ通信圏内で使用されているD2D通信用無線リソースを受信できないことから、基地局装置30などの上位レイヤによって予め決められた(Precongigured)無線リソース、または直前に基地局装置30から通知されたD2D通信用無線リソースを用いて行っている。また、基地局装置30は、セルラ通信網の圏内に在圏する端末である第1端末装置10に向けて報知メッセージや制御メッセージを送信している。実施例1と同様に、第1端末装置10は、当該メッセージを受信後、圏外端末である第2端末装置20に対して転送することができる。なお、(Precongigured)無線リソースは、D2D通信可能な無線リソース帯域として、D2D通信の許可や開始、あるいは、設定時におけるシグナリングにおいて、基地局装置30が予め第1無線端末装置10に通知していてもよい。
【0059】
実施例3は、実施例1、2と異なり、第1端末装置10が予め決められた無線リソースを複数に分割し、分割した無線リソースに関する情報を含む制御メッセージを、圏外端末である第2端末装置20に対して送信するものである。実施例3においては、
図4に示すように、第1端末装置10の近くに他の端末装置が密集し、第1端末装置10において電波干渉による影響が大きいものとする。
【0060】
図8において、第1端末装置10はD2D通信中の無線リソースの無線品質を測定し(S3a)、測定結果が所定の閾値以下になった場合に、予め決められた無線リソースを所定の数に分割し(S3b)、当該分割した無線リソースに関する情報を含む制御メッセージを第2端末装置20に送信することができる(S3c)。なお、第1端末装置10が当該メッセージを送信するためのD2D通信を行っている無線リソースの無線品質の所定の閾値は、基地局装置30が制御メッセージに含めて第1端末装置10に通知してもよい。
【0061】
例えば、
図9に示すように、第1端末装置10の制御部14は、予め決められたD2D通信用無線リソース910を、第2端末装置20に割り当てるために、第1分割リソース912と第2分割リソース914とに分割することができる。無線リソースの分割は、リレー処理を行うべき端末数や無線品質に応じて、周波数方向および/または時間方向に任意の数に分割することができる。また、分割後のリソースは、周波数−時間領域において連続的な領域でなくてもよく、分散型に選択されたリソース群であってもよい。そのため、「分割」という用語は他の用語で置き換えられてもよく、たとえば、「選択」「選別」「抽出」「グループ分け」「区別」「区切」「分類」「切離し」「離別」「分離」などに置き換えることができる。
【0062】
S3cの制御メッセージの送信後、第1端末装置10および第2端末装置20は、D2D通信の無線リソースを分割した無線リソースに切り替える(S3d,S3e)。第1端末装置10と基地局装置30との間では、PDSCH/PUSCHリソースを用いてセルラ通信を行い(S3f)、第1端末装置10および第2端末装置20は、S3dおよびS3eにおいて切り替えた無線リソースを用いて、第1端末装置10と第2端末装置20との間で、D2D通信を実行する(S3g)。
【0063】
このようにすることで、第1端末装置10は、他の端末装置からの干渉を回避し、第1端末装置10との間で無線品質の良いD2D通信を行うことができる。また、S3cにおいて第2端末装置20に制御メッセージを送信する際、自身が測定した無線品質の状態から、一部の無線リソースに情報を絞る、もしくは分割した無線リソースごとに優先度を付与して第2端末装置20へ送信してもよい。
【0064】
以上述べたように、実施例3では、第1端末装置10は、上記実施例1のように基地局装置30に新たな無線リソースを要求することなく、予め割り当てられた無線リソースを分割してリソース制御を行う。このようにすることで、例えば、D2D通信中の端末装置がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、適切な無線リソースに切り替えてD2D通信を実施することが可能になり、無線リソースの有効活用が可能になる。
【0065】
(実施例4)
本発明の実施例4について、
図10を用いて説明する。
図10は、実施例4にかかる無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。無線通信システムの構成例は、実施例2と同様であるため、
図6を用いて説明を行う。
【0066】
例えば、
図6に示すように、実施例4にかかる無線通信システムには、D2D通信を行う第1端末装置10と第2端末装置20と基地局装置30とが存在する。第1端末装置10は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にあり、第2端末装置20は基地局装置30との間でセルラ通信を実行可能な状態にないものとする。第1端末装置10と第2端末装置20との間のD2D通信は、第2端末装置20がセルラ通信圏内で使用されているD2D通信用無線リソースを受信できないことから、予め決められた無線リソース、または直前に基地局装置30から通知されたD2D通信用無線リソースを用いて行っている。また、基地局装置30は、セルラ通信網の圏内に在圏する端末である第1端末装置10に向けて報知メッセージや制御メッセージを送信している。実施例1等と同様に、第1端末装置10は、当該メッセージを受信後、圏外端末である第2端末装置20に対して転送することができる。
【0067】
実施例4は、実施例3の変形例であり、第2端末装置20からの要求をトリガーとして、第1端末装置10が予め決められた無線リソースを複数に分割し、分割した無線リソースに関する情報を含む制御メッセージを、圏外端末である第2端末装置20に対して送信するものである。実施例4においては、
図6に示すように、第2端末装置20の近くに他の端末装置が密集し、第2端末装置20において電波干渉による影響が大きいものとする。
【0068】
図10において、第2端末装置20は予め決められた無線リソースの無線品質を測定し(S4a)、測定結果が所定の閾値以下になった場合に、第1端末装置10に、当該無線リソースの分割を要求する(S4b)。第1端末装置10はS4bの要求に応じて、予め決められた無線リソースを所定の数に分割し(S4c)、当該分割した無線リソースに関する情報を含む制御メッセージを第2端末装置20に送信することができる(S4d)。第1端末装置10の制御部14は、例えば、上記
図9に示すように、リレー処理を行うべき端末数や無線品質に応じて、周波数方向および/または時間方向に任意の数に分割することができる。なお、第2端末装置20が無線リソースの分割要求を送信するための無線リソースの無線品質の所定の閾値は、基地局装置30が制御メッセージに含めて第1端末装置10に通知し、第1端末装置10が第2端末装置20に通知してもよい。
【0069】
S4dの制御メッセージの送信後、第1端末装置10および第2端末装置20は、D2D通信の無線リソースを分割した無線リソースに切り替える(S4e,S4f)。第1端末装置10と基地局装置30との間では、PDSCH/PUSCHリソースを用いてセルラ通信を行い(S4g)、第1端末装置10および第2端末装置20は、S4eおよびS4fにおいて切り替えた無線リソースを用いて、第1端末装置10と第2端末装置20との間で、D2D通信を実行する(S4h)。
【0070】
このようにすることで、第2端末装置20は、他の端末装置からの干渉を回避し、第1端末装置10との間で無線品質の良いD2D通信を行うことができる。また、S3cにおいて第2端末装置20に制御メッセージを送信する際、自身が測定した無線品質の状態から、一部の無線リソースに情報を絞る、もしくは分割した無線リソースごとに優先度を付与して第2端末装置20へ送信してもよい。
【0071】
以上述べたように、実施例4によれば、第2端末装置20は、自身の無線品質が低下した場合に、上記実施例2のように基地局装置30に新たな無線リソースを要求することなく、第1端末装置10に対して無線リソースの分割を要求する。このようにすることで、例えば、D2D通信中の端末装置がセルラ通信網での通信が困難な状態にある場合でも、適切な無線リソースに切り替えてD2D通信を実施することが可能になり、無線リソースの有効活用が可能になる。
【0072】
以上、本発明を実施例をもとに説明した。本発明は上述した実施例並びに各実施例の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。上記実施例は例示であり、各実施例を組み合わせるなどして、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。