(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6397576
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】ゲートウェイノードでの端末ディスカバリ
(51)【国際特許分類】
H04W 8/00 20090101AFI20180913BHJP
H04W 88/04 20090101ALI20180913BHJP
H04W 40/26 20090101ALI20180913BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20180913BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20180913BHJP
H04W 88/16 20090101ALI20180913BHJP
【FI】
H04W8/00 110
H04W88/04
H04W40/26
H04W76/10
H04W64/00 160
H04W64/00 120
H04W88/16
【請求項の数】18
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-530225(P2017-530225)
(86)(22)【出願日】2014年12月12日
(65)【公表番号】特表2017-537549(P2017-537549A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(86)【国際出願番号】US2014070139
(87)【国際公開番号】WO2016093866
(87)【国際公開日】20160616
【審査請求日】2017年6月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】315002955
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オーユー
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【弁理士】
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】ケスキタロ イルッカ
(72)【発明者】
【氏名】リー ゾーァシエン
(72)【発明者】
【氏名】ウーシタロ ミッコ
(72)【発明者】
【氏名】モイシオ マルッティ
【審査官】
望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/052598(WO,A1)
【文献】
特表2006−520567(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第2779717(EP,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0242983(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスゲートウェイと通信端末との間の接続確立を可能にするために、前記通信端末が前記ワイヤレスゲートウェイの圏内にあるかどうかを判断することと、
前記通信端末が圏内にあると判断されると、前記ワイヤレスゲートウェイと前記通信端末との間に少なくとも1つの接続を確立することと、
を含む方法であって、
前記通信端末が圏内にあるかどうかを前記判断することは、前記通信端末または前記ワイヤレスゲートウェイのうちの少なくとも1つにより発信されたビーコン信号を検出することをさらに含み、ここで前記ビーコン信号の発信は、特定の閾値に基づいてトリガされる、方法。
【請求項2】
前記ワイヤレスゲートウェイは、前記判断することおよび前記確立することを実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信端末は、前記判断することおよび前記確立することを実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記通信端末は、機械型通信端末を有する、請求項1〜3に記載の方法。
【請求項5】
前記ビーコン信号は、ゲートウェイディスカバリを提供するものと前記通信端末および前記ワイヤレスゲートウェイにより認識される所定の信号を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ビーコン信号は、データまたは制御情報のうちの少なくとも1つを搬送する、請求項1〜5に記載の方法。
【請求項7】
前記通信端末が圏内にあるかどうかを前記判断することは、前記通信端末または前記ワイヤレスゲートウェイの位置を表すジオポジショニング情報にアクセスすることをさらに含む、請求項1〜6に記載の方法。
【請求項8】
前記判断することまたは前記確立することのうちの少なくとも1つを実行するとき、前記ビーコン信号を発信することをさらに含む、請求項1〜7に記載の方法。
【請求項9】
前記判断することまたは前記確立することのうちの少なくとも1つを実行するようタイマによりトリガされると、前記ビーコン信号を発信することをさらに含む、請求項1〜8に記載の方法。
【請求項10】
前記判断することは、
前記ワイヤレスゲートウェイが前記通信端末の圏内にあるかどうかを、セル識別子、無線周波数フィンガープリント、ワイヤレスローカルエリアネットワーク識別子、またはジオポジショニング情報のうちの少なくとも1つに基づき判断すること
をさらに含む、請求項1〜9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの接続は、利用可能なデータの送信のために前記少なくとも1つの接続が必要とされる前に、前記ワイヤレスゲートウェイによってプロアクティブに確立される、請求項1〜10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの接続は、利用可能なデータの送信のために前記少なくとも1つの接続が必要とされると、リアクティブに確立される、請求項1〜11に記載の方法。
【請求項13】
前記ワイヤレスゲートウェイは、ユーザ機器またはモバイルユーザ機器のうちの少なくとも1つを有する、請求項1〜12に記載の方法。
【請求項14】
前記ワイヤレスゲートウェイは、別のネットワークに対するアクセス、インターネットに対するアクセス、前記ワイヤレスゲートウェイでのサービスに対するアクセス、またはリモートサーバでの別のサービスに対するアクセスのうちの少なくとも1つを提供する、請求項1〜13に記載の方法。
【請求項15】
前記ワイヤレスゲートウェイは、グループを形成するよう複数の通信端末を認証する、請求項1〜14に記載の方法。
【請求項16】
処理手段及び記憶手段を備える装置であって、前記記憶手段はプログラム命令を格納し、前記プログラム命令は、前記処理手段に実行されると、前記装置に、請求項1から15の何れかに記載の方法を遂行させるように構成される、装置。
【請求項17】
装置の処理手段に実行されると、前記装置に、請求項1から15の何れかに記載の方法を遂行させるように構成されるプログラム命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項18】
ワイヤレスゲートウェイと通信端末との間の接続確立を可能にするために、前記通信端末が前記ワイヤレスゲートウェイの圏内にあるかどうかを判断する手段と、
前記通信端末が圏内にあると判断されると、前記ワイヤレスゲートウェイと前記通信端末との間に少なくとも1つの接続を確立する手段と、
を有する装置であって、
前記通信端末が圏内にあるかどうかを前記判断することは、前記通信端末または前記ワイヤレスゲートウェイのうちの少なくとも1つにより発信されたビーコン信号を検出することをさらに含み、ここで前記ビーコン信号の発信は、特定の閾値に基づいてトリガされる、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願明細書に記載される事項は、ワイヤレス通信に関する。
【0002】
機械対機械通信は、M2M通信または機械型通信(MTC:machine−type communication)とも呼ばれ、利用が増大しつつあり、その人気はさらに増すと予想される。MTCの適用範囲には、スマートグリッド、ホームネットワーキング、コネクテッドヘルスケア、無人自動車を備えた車両ネットワーキングなどを含む、多様な用途がある。これに向けて、METISは、大量機械通信(MMC:massive machine communication)の評価を行っており、5Gシステムおよびそれ以降などのセルラシステムの将来の一端としてMTCを含めている。
【0003】
いくつかの例示の実施形態では、端末ディスカバリのための方法が提供される。本方法は、ワイヤレスゲートウェイと通信端末との間の接続確立を可能にするために、通信端末がワイヤレスゲートウェイの圏内にあるかどうかを判断することと、通信端末が圏内にあると判断されると、ワイヤレスゲートウェイと通信端末との間に少なくとも1つの接続を確立することとを含んでもよい。
【0004】
いくつかの変形では、以下の特徴を含む、本願明細書に開示された特徴のうちの1つ以上が、実現可能な任意の組み合わせに任意選択で含まれることが可能である。ワイヤレスゲートウェイは、判断することおよび確立することを実行してもよい。通信端末は、判断することおよび確立することを実行してもよい。通信端末は、機械型通信端末を備えてもよい。通信端末が圏内にあるかどうかを判断することは、通信端末またはワイヤレスゲートウェイのうちの少なくとも1つにより発信されたビーコン信号を検出することをさらに含んでもよい。ビーコン信号は、ゲートウェイディスカバリを提供するものと通信端末およびワイヤレスゲートウェイにより認識される所定の信号を備えてもよい。ビーコン信号は、データまたは制御情報のうちの少なくとも1つを搬送してもよい。通信端末が圏内にあるかどうかを判断することは、機械型通信端末またはワイヤレスゲートウェイの位置を表すジオポジショニング情報(geo−positioning information)にアクセスすることをさらに含んでもよい。判断することまたは確立することのうちの少なくとも1つを実行するとき、ビーコン信号が発信されてもよい。ビーコン信号は、判断することまたは確立することのうちの少なくとも1つを実行するようタイマによりトリガされると発信されてもよい。判断することは、ワイヤレスゲートウェイが通信端末の圏内にあるかどうかを、セル識別子、無線周波数フィンガープリント、ワイヤレスローカルエリアネットワーク識別子、またはジオポジショニング情報のうちの少なくとも1つに基づき判断することをさらに含んでもよい。少なくとも1つの接続は、利用可能なデータの送信のために少なくとも1つの接続が必要とされる前に、ワイヤレスゲートウェイによってプロアクティブに確立されてもよい。少なくとも1つの接続は、利用可能なデータの送信のために少なくとも1つの接続が必要とされると、リアクティブに確立されてもよい。ワイヤレスゲートウェイは、ユーザ機器またはモバイルユーザ機器のうちの少なくとも1つを備えてもよい。ワイヤレスゲートウェイは、別のネットワークに対するアクセス、インターネットに対するアクセス、ワイヤレスゲートウェイでのサービスに対するアクセス、またはリモートサーバでの別のサービスに対するアクセスのうちの少なくとも1つを提供してもよい。ワイヤレスゲートウェイは、グループを形成するよう複数の通信端末を認証してもよい。
【0005】
上述の側面および特徴は、所望の構成に応じて、システム、装置、方法、および/またはコンピュータ可読媒体に実装され得る。本願明細書に記載される主題の1つ以上の変形の詳細が、添付の図面および以下の説明に記載される。本願明細書に記載される主題の特徴および利点は、本記載および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかとなる。いくつかの例示的な実施形態には、下記の詳細な説明に記載されるような、および/または以下の特徴の中に記載されるような1つ以上の変化をも加えられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
各図面には以下を示す。
【0007】
【
図1】いくつかの例示の実施形態による、機械対機械通信デバイスおよびゲートウェイを備えたシステムの例を示す。
【0008】
【
図2】いくつかの例示の実施形態による、ゲートウェイディスカバリのプロセスの例を示す。
【0009】
【
図3】いくつかの例示の実施形態による、ゲートウェイディスカバリのプロセスの別の例を示す。
【0010】
【
図4】いくつかの例示の実施形態による装置の例を示す。
【0011】
図面中、同じまたは類似のアイテムを指すために同じ標示が使用される。
【0012】
本願明細書において開示される主題は、いくつかの例示の実施形態において、通信および/またはサービスへのアクセスのために機械型通信(MTC)デバイスにより使用されるゲートウェイの利用可能性を検出する方途を提供し得る。
【0013】
図1は、カメラ、ビデオカメラ、ゲーム用コンソール、センサ、アクチュエータ、ユーザ機器、および/またはその他任意のデバイス/機械/端末などの1つ以上のMTCデバイス102A〜Dを備える例示のシステム100を示す。MTCデバイスは、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)の中で動作し得る。さらにMTCデバイスは、いくつかの例示の実施形態において、MTCデバイス間の通信および/または単数または複数のゲートウェイとの通信を可能にするMTCのワイヤレス回路構成に少なくとも関連して、限定的な処理能力、通信、および/またはメモリ機能を有してもよい。いくつかの例示の実施形態において、MTCデバイスはモバイルであってもよい(ただし固定MTCデバイスも実装され得る)。
【0014】
MTCデバイス102A〜Dは、ゲートウェイ105にワイヤレス結合してもよく、MTCデバイスとゲートウェイとの間の通信リンク(例えば接続)の一部は、専用または継続的でなくてもよい(例えばアドホック方式で、リアクティブに、またはプロアクティブに確立される通信接続)。さらにゲートウェイ(GW)105は、キャリアネットワーク、インターネット、および/またはその他任意の種類のネットワークなどの別のネットワーク150へのアクセスを提供する基地局110、WiFiアクセスポイント、別の無線、および/または同様のものなどのアクセスポイント110にワイヤレス結合してもよい。別のネットワークは、クラウドサーバ160へのアクセスを提供してもよい。
【0015】
例示として、1つ以上のMTCデバイス102A〜Dは、ホームネットワークまたは産業ネットワークフレームワークなどのネットワーク内のデバイスグループの一部であってもよい。MTCデバイス102A〜Dは、例えばインターネットへの接続にアクセスするためおよび/またはゲートウェイでのサービスまたはクラウドサーバ160でのサービスなどのサービスにアクセスするために、ゲートウェイ105に接続してもよい。
【0016】
ゲートウェイがモバイルである可能性、および/またはゲートウェイとMTCデバイスとの間の無線接続が非継続的である可能性を考えると、データ転送が必要とされるときおよび/またはゲートウェイがMTCデバイスの付近にあるときにいつでもゲートウェイとMTCデバイスとの間の接続を確立/再確立するための信頼できる効率的な方途に対するニーズがあると考えられる。これは、データ転送、データ処理、および/またはサービス提供(MTCデバイス/端末からの入力データに基づき得る制御機能の実行を含む)のいずれかのためにMTCデバイス/端末からデータ収集することを可能にしてもよい。
【0017】
いくつかの例示の実施形態において、上述のとおり、通信および/またはサービスを提供するためにゲートウェイがMTCデバイス(単数または複数)に利用可能であるかどうかを検出する方途が提供される。
【0018】
いくつかの例示の実施形態において、ゲートウェイ105は、モバイルワイヤレスノードとして実装されてもよい。例えばゲートウェイ105は、携帯電話、タブレット、スマートフォン、ワイヤレスアクセスポイント、および/または同様のものなどのユーザ機器として実装されてもよい。さらにゲートウェイ105は、本願明細書に開示されるような専用ゲートウェイ機能性を備えてもよく、かつ/または本願明細書に開示されるゲートウェイ機能性を有するよう(例えばゲートウェイにダウンロードされまたはその他の形でインストールされるアプリケーションにより)構成されてもよい。
【0019】
いくつかの例示の実施形態では、ゲートウェイ105は、1つ以上のMTCデバイスを承認および認証してもよく、承認および認証は、MTCデバイスのグループ作成を含んでもよい(例えばMTCデバイスが、ゲートウェイと通信すること、およびゲートウェイを介して通信することを可能にするため)。
【0020】
いくつかの例示の実施形態では、上述のとおり、ワイヤレス通信接続が利用可能、実現可能、および/または必要なときにいつでも、アドホック方式で、MTCデバイスとゲートウェイとの間の接続が確立されてもよい。さらに、通信接続のディスカバリおよび/または接続確立は、プロアクティブ(例えばMTCデバイスによるデータ送信の前にディスカバリおよび/または接続確立)、またはリアクティブ(例えばMTCによる送信用のデータが到着したときにディスカバリおよび/または接続確立)のいずれかともされ得る。
【0021】
MTCデバイスまたはゲートウェイ自体のモビリティが理由で、ゲートウェイ105がMTCデバイスのカバレッジエリア外にある場合、接続確立は、ゲートウェイ105がMTCデバイスのカバレッジエリア内/中にくるまで不可能かもしれない。移動中/可動のモバイルMTCデバイスの場合、ワイヤレス接続の利用可能性は、MTCデバイスおよび対応するゲートウェイの位置に依存し得る。
【0022】
いくつかの例示の実施形態では、ゲートウェイ105は、結合されたMTCデバイスに他のネットワークへのデータ接続を提供してもよく、クラウドサービス160などのリモートサービスへのアクセスを提供してもよい。さらにゲートウェイ105は、結合されたMTCデバイスに、データ収集、制御機能、および同様のものを含むローカルサービスを提供してもよい。例えばローカルサービスは、温度などのセンサデータをMTCデバイスから収集してもよい。ゲートウェイは、その場合、制御機能として、ヒータ、換気、および/または同様のものの制御などを実行してもよい。ローカル収集されたデータの場合、ゲートウェイは、ローカル収集されたデータをクラウドサーバ160に、例えば広域および/またはセルラ接続などの別のワイヤレス接続を介して転送(ローカル収集されたデータの事前処理を含むこともある)してもよい。ゲートウェイは、関連情報をエンドユーザに示すこと、特定の情報がアクション(例えば警報)を要するかどうかを確認すること、可能な制御動作によりデータを分析すること、および/または同様のことを含む他の機能をも備えてもよい。
【0023】
いくつかの例示の実施形態では、ゲートウェイ105は、1つ以上のMTCデバイスが、ゲートウェイに近接しているかどうか、および少なくとも1つのワイヤレス接続を確立するのに十分近いかどうかを感知してもよい。ゲートウェイによる感知は、多様な方途で実行され得る。例えばMTCデバイスは、ゲートウェイにより検出されるビーコンなどの信号を発信してもよい。あるいはまたはさらに、ゲートウェイは、MTCデバイスにより検出可能なビーコンなどの信号を発信してもよく、その場合、MTCデバイスが(例えばゲートウェイにより受信可能な別のビーコン、信号、メッセージ、制御信号、および/または同様のものを用いて)ゲートウェイに応答する。いくつかの例示の実施形態においてゲートウェイは、その位置がMTCデバイスの位置するエリア内にあると認識してもよい。この認識は、ジオポジショニング情報、セル識別子、無線周波数フィンガープリント(特定の位置に対応し得る)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク識別子、および/または同様のものに基づき実行され得る。ビーコンの場合、ゲートウェイまたはMTCデバイスは、ビーコン送信を、周期的、継続的に開始してもよく、対応する利用可能なデバイスの通信リンク確立の可能性を感知した後に開始してもよく、これはプロアクティブおよび/またはリアクティブとされ得る。
【0024】
以下は、MTCデバイスにより使用される通信およびサービスのためのゲートウェイの利用可能性を検出することに関して、いくつかの例示の実施形態を提供する。
【0025】
いくつかの例示の実施形態において、ゲートウェイ105は、MTCデバイスがゲートウェイに近接していることが既知であるとき、またはゲートウェイに近接していることが感知されたときに、位置に基づきビーコン信号の送信を開始してもよい。あるいはまたはさらに、いくつかの例示の実施形態によれば、ゲートウェイは、時間情報(例えばMTC接続の利用可能性の確認をトリガするタイマ)に基づきビーコン信号の送信を開始してもよい。いくつかの例示の実施形態では、検出プロセスの一環としてゲートウェイおよび/またはMTCデバイスにより送信されるビーコン信号は、ゲートウェイの存在およびMTCデバイス間のワイヤレス接続(単数または複数)の利用可能性の検出/ディスカバリのみのためにアクティブ化されてもよい。さらにビーコン信号は、ゲートウェイの利用可能性の検出またはディスカバリのために使用される信号としてMTCデバイスおよびゲートウェイにより既知の所定の信号であってもよい(ただし、ビーコン信号は制御シグナリングを含む他の情報をも搬送し得る)。さらにデータ送信は、ワイヤレス接続が利用可能な任意のときに、必要に応じて行われてもよい(ゲートウェイディスカバリとは独立していてもよい)。
【0026】
いくつかの例示の実施形態において、ゲートウェイ105は、MTCに送信されるべきデータが到着してワイヤレス接続の確立が必要なときにディスカバリ機能を開始してもよい。いくつかの例示の実施形態において、ゲートウェイでのビーコン送信はデータの到着によりトリガされる。ディスカバリは、データの到着を受けて(またはそれに応答して)1つ以上のMTCデバイスへの通信を確立するリアクティブ方法によってもよいが、通信確立はプロアクティブ(例えば通信確立がデータ到着より前に実行される)であってもよい。
【0027】
図2は、いくつかの例示の実施形態による、プロアクティブディスカバリの例示のプロセス200を示す。プロアクティブディスカバリプロセスとは、送信されるべきデータの到着により接続(単数または複数)が必要とされる前にMTCおよびゲートウェイの接続(単数または複数)を確立することをいう。
図2の記載は
図1も参照する。
【0028】
いくつかの例示の実施形態によれば、202にてゲートウェイは、MTCデバイスに送信されるべきデータがあるか否かに関係なく、位置がMTCデバイスに近いと感知してもよい。例えばゲートウェイ105は、MTCデバイス(単数または複数)に送信(またはそれから受信)すべきデータが到着したことでデータ接続性が差し迫って必要となってはいなくても、ゲートウェイがMTCデバイス102A〜Bの付近にあることを感知し、プロセス200を続行してもよい。ゲートウェイによる感知は、上述のとおり多様な方途で実行され得る。
【0029】
いくつかの例示の実施形態によれば、ゲートウェイが位置を感知すると、ゲートウェイは207にて、1つ以上のMTCデバイスに近接しているゲートウェイの存在を「アドバタイズ」するためにビーコン信号を送信してもよい。例えばゲートウェイ105は、207にて、ゲートウェイの位置に基づき、1つ以上のMTCデバイス(またはMTCデバイスのグループ)がある可能性があると感知し、結果として、WiFiビーコンおよび/またはその他任意の種類のビーコンなどのビーコンを送信してもよい。ビーコンは、ゲートウェイの識別情報を備えてもよく、それによりMTCデバイスが応答することができる。ビーコンはさらに、ビーコン信号が本願明細書に開示されたゲートウェイディスカバリプロセスに関連することをMTCデバイスが認識するように、所定のものであってもよい。
【0030】
一方、いくつかの例示の実施形態によれば、MTCデバイスは209にて、ビーコンをスキャンしてもよい。MTCデバイスによるスキャンは、継続的、周期的でもよく、かつ/または非周期的にも実行されてもよく、非周期性は、相対時間または絶対時間(例えば一日のうちの時間)に基づいてもよい。さらに、MTCデバイスによるスキャンは、送信される必要のあるデータ、測定量の所定閾値の超過時(例えばアラームをトリガする)、および/または同様のものなどのイベントによりトリガされてもよい。例えばMTCデバイス102Aは、ゲートウェイ105により送信されるビーコンを、ビーコンを求めて1つ以上の周波数をリッスンすることによりスキャンしてもよい。
【0031】
いくつかの例示の実施形態によれば、ビーコンが209にて検出されると、次にMTCデバイスは、212にて、ゲートウェイとの接続確立段階(例えばハンドシェイクおよび/または同様のもの)を開始することにより接続を確立することを選択してもよい。接続確立はさらに、特定のグループのMTC端末/デバイスへの接続のみを許可するために認証手順を含んでもよい。接続がプロアクティブに確立されると、MTCデバイスは216にて、ゲートウェイにデータが送信される必要性があるときあるいはMTCデバイスがゲートウェイまたはクラウドサーバでのサービスへのアクセスを要するときにいつでもデータをゲートウェイに送信してもよい。
【0032】
いくつかの例示の実施形態において、207でのゲートウェイのビーコンは、ゲートウェイからMTCデバイスへのダウンリンクデータを許容してもよい。さらにビーコン信号は、既述のとおり、MTCデバイスに向けて制御シグナリングを提供するために使用されてもよい。さらにゲートウェイは、いくつかの例示の実施形態において、任意の利用可能なデータを送信するようMTCデバイスをポーリングしてもよい。例えばビーコン信号は、ゲートウェイにデータを送信するようMTCデバイスそれぞれをポーリングするために使用されてもよい。さらに、上述のとおり、MTCデバイス102A〜Dはグループ化されてもよいが、MTCデバイス120A〜Dは、ゲートウェイ105と個別にも相互作用し得る。上述のとおり、いくつかの例示の実施形態においてゲートウェイは、207にて、ビーコン信号の送信を時間情報に基づき開始してもよい。
【0033】
前述の例は、ゲートウェイにより開始されるビーコン送信について記載するが、MTCデバイスもゲートウェイにおけるビーコン送信をトリガし得る。例えばMTCデバイスは、ビーコン送信を開始してもよく、送信は、MTCデバイスでのタイマおよび/またはイベントによりトリガされてよい。イベントの例としては、アラーム信号、特定の閾値を超過する/下回る測定値、および/または同様のものが挙げられる。
【0034】
図3は、いくつかの例示の実施形態による、リアクティブディスカバリの例示のプロセス300を示す。リアクティブディスカバリプロセスとは、例えばゲートウェイに到着する(または送信される必要がある)データに応答してMTCおよびゲートウェイの接続(単数または複数)を確立することをいう。ビーコン送信は、データの到着(または送信の必要性)によりトリガされてもよい。さらに、ゲートウェイがビーコンを送信してもよく、ビーコンは、1つ以上のMTCデバイス(単数または複数)に対する制御情報および/またはダウンリンクデータを搬送してもよいが、MTCデバイスもビーコンを送信してもよい(これも同様に制御および/またはアップリンクデータを搬送してもよい)。さらにビーコンは、ゲートウェイおよびMTCデバイスにより認識される所定の信号であってもよい。さらにゲートウェイディスカバリは、特に、位置情報を利用してもよい。さらに、ビーコン送信/データ転送の開始は、ゲートウェイの位置またはMTCデバイス(単数または複数)の位置に依存してもよい。
図3の記載は
図1も参照する。
【0035】
いくつかの例示の実施形態によれば、310にて送信されるべきデータが到着する(またはMTCデバイスからゲートウェイに送信される必要がある)と、312にて、MTCデバイスとゲートウェイとの間の接続の利用可能性/実現性についての確認がリアクティブに実行される。接続が確立されていれば(312ではい)、MTCデバイスは314にてその接続を介してデータをゲートウェイに送信してもよい。
【0036】
一方、接続が確立されていなければ(312でいいえ)、316にて、MTCデバイスと利用可能なゲートウェイとの間の接続を確立できるかどうかを判断するための判定が実行される。MTCからゲートウェイへの接続を確立できるかどうかを判断するには、ゲートウェイの位置、MTCの位置、時間、および/または上述の感知されたパラメータを含む他の関連パラメータを含め、1つ以上の要因が考慮されてもよい。
【0037】
MTCデバイスと利用可能なゲートウェイとの間の接続を確立できると判断されれば(316ではい、次いで318)、プロセス200に関して上述した動作1つ以上を使用して、MTCデバイスとゲートウェイとの間の接続を確立することができる。MTCデバイスとゲートウェイとの間の接続を確立できないと判断されれば(316でいいえ、次いで320)、MTCデバイスおよび/またはゲートウェイは条件が変化するまで待機してもよい。
【0038】
プロセス300をさらに例示するために、ゲートウェイが310にて、MTCデバイス(単数または複数)のうちの1つ以上に送信されるべきデータを有してもよい。この場合には、ゲートウェイは312にて、MTCデバイス(単数または複数)への利用可能なワイヤレス接続を確認してもよい。接続が利用可能でなければ、ゲートウェイは、MTCデバイス(単数または複数)への接続(単数または複数)が可能かどうかを、位置、時間、および/または他の関連パラメータに基づき判断してもよい。可能であれば、318にて接続が確立され、可能でなければ、320にてゲートウェイは待機する。
【0039】
MTCデバイスの場合、データがMTCデバイスに到着し、そのデータがゲートウェイに、またはゲートウェイを介して送信される必要がある場合、MTCデバイスが312にて、ゲートウェイへの利用可能なワイヤレス接続を確認してもよい。接続が利用可能でなければ、MTCデバイスは、ゲートウェイへの接続(単数または複数)がそもそも可能であるのかどうかを、位置、時間、および/または他の関連パラメータに基づき判断してもよい。可能であれば、318にて接続が確立され、可能でなければ、320にてMTCは待機する。
【0040】
データの送信が成功した場合、接続は一定期間利用可能であってもよく、その後は、新たなデータが到着するたびにリアクティブプロセスが開始されてもよい。例えば、接続の利用可能性を維持する期間は、サービス、接続の種類(例えばトラフィック/シグナリング)、端末の種類、ゲートウェイの命令(例えば別個の制御シグナリング)、または同様のものに依存することができる。期間は、0秒またはその他0秒を超える任意の値とすることができる。
【0041】
いくつかの例示の実施形態では、MTCデバイスおよび/またはゲートウェイは、その位置を判断して、ディスカバリビーコン送信をアクティブ化するかまたは接続を確立するかを決定する必要があるかもしれない。この場合には、位置検出は、全地球衛星航法システム測位(例えばGPSチップセットにより利用可能にされる全地球測位システム(GPS:global positioning system)測位点(fixes))に基づくことができる。
【0042】
あるいはまたはさらに、位置は、セルアイデンティティに基づき判断されてもよい。分解能がセルレベルであっても、これで十分な場合もあり(例えばホーム基地局またはその他スモールセル基地局/エボルブドノードB基地局(eNB)に関して)、ホーム基地局のカバレッジは、ゲートウェイおよびMTCデバイスのローカルエリア接続の無線カバレッジと同等である場合もある。
【0043】
あるいはまたはさらに、位置検出は、受信されるセルに基づいてもよい。例えば、位置を識別するために無線周波数(RF:radio frequency)フィンガープリントが使用されてもよい。例えばRFフィンガープリントは、特定のセル、その相対信号レベルまたは絶対信号レベル、ひいては位置を識別してもよい。さらに、位置判断は一連のセル変更に基づくこともできる。例えば、デバイスが職場から家までなど所定の経路を進むとき、目的地を含む経路に沿った一連のセルが予測されてもよい。したがって、位置(例えばこの例では特定の位置への到着)は、このようにセルID、時間、またはセル内/間の移動に関係する他のパラメータに基づき判断されてもよい。
【0044】
あるいはまたはさらに、位置は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク特有の識別情報(SSID)またはBluetooth(登録商標)Low Energy(BT−LE)ビーコンなどの他のローカルエリア信号の受信に基づき判断されてもよい。ビーコンが始まっておらず、開始が位置トリガに基づくと想定すると、このローカルエリア信号は、ゲートウェイとセンサ/MTCとの間で使用されるワイヤレス接続とは異なってもよい。
【0045】
あるいはまたはさらに、アプリケーションをトリガするためまたはサービスを起動するためにMTCデバイスについての関連情報を収集するべく、ゲートウェイが所定のデータベースまたはサービスと交信するのに基づいて、位置が判断されてもよい。例えばユーザは、ショッピングモールに入ってもよく、そこでアプリケーションが起動されて、アプリケーションがサーバと交信し、ローカルMTCデバイスについての関連情報を得る。存在すれば、MTCデバイスに対する同期を開始可能である。
【0046】
あるいはまたはさらに、位置判断はユーザ入力に基づいてもよい。例えばユーザは、既知の位置に入るとき、ビーコン(またはゲートウェイ/MTCデバイスが使用されるサービス)をアクティブ化する指示を入力してもよい。この例では、第三者がトリガしてもよく、この場合、何らかの外部機能がビーコンをトリガする。例として、ボートが港に接近しつつあれば、港にきたときに交信が行われるMTCデバイスのネットワークが手動で起動されてもよい。
【0047】
図4は、いくつかの例示の実施形態による装置400の例を示す。装置400は、MTCデバイスまたはゲートウェイを提供することができるユーザ機器を有してもよい。ユーザ機器は、スマートフォン、携帯電話、モノのインターネットセンサ/アクチュエータ、ウェアラブル無線デバイス、カメラ、ビデオカメラ、ゲーム用コンソール、および/またはその他任意の無線ベースのデバイスとして実装されてもよい。さらにMTCデバイスは、いくつかの例示の実施形態において、MTCデバイス間の通信および/または単数または複数のゲートウェイとの通信を可能にするワイヤレス回路構成に少なくとも関連して、限定的な処理、電源、通信、および/または記憶能力を有してもよい。例えばカメラは、データを収集して(イメージデータの記憶および/または処理が可能な)サービスに送信するMTCセンサを備えてもよい。この例では、カメラのワイヤレス回路構成は、例えばスマートフォンまたはタブレットと比べて、限定的な処理、電源、通信、および/または記憶能力を有するよう構成されてもよい。
【0048】
いくつかの例示の実施形態では、装置400はさらに、セルラネットワークまたは他のワイヤレスネットワークへの無線通信リンクをも備えてもよい。装置400は、送信機14および受信機16と通信する少なくとも1つのアンテナ12を備えてもよい。あるいは、送信アンテナおよび受信アンテナは別々であってもよい。
【0049】
装置400はさらに、送信機および受信機それぞれと信号を提供し合い装置の機能を制御するよう構成された、プロセッサ20を備えてもよい。プロセッサ20は、導線を介して送信機および受信機に制御シグナリングをもたらすことによって送信機および受信機の機能を制御するよう構成されてもよい。同じくプロセッサ20は、プロセッサ20をディスプレイまたはメモリなどの他の構成要素に接続する導線を介して制御シグナリングをもたらすことによって、装置400の他の構成要素を制御するよう構成されてもよい。プロセッサ20は例えば、回路構成、少なくとも1つの処理コア、付随するデジタル信号プロセッサ(単数または複数)を備える1つ以上のマイクロプロセッサ、付随するデジタル信号プロセッサのない1つ以上のプロセッサ(単数または複数)、1つ以上のコプロセッサ、1つ以上のマルチコアプロセッサ、1つ以上のコントローラ、処理回路構成、1つ以上のコンピュータ、集積回路(例えば特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、および/または同様のもの)を備える他の様々な処理要素、またはその何らかの組み合わせを含む、多様な形で具現化され得る。装置400は、位置プロセッサ、および/または測位および/またはナビゲーション情報などの位置情報を取得するためのインターフェースを備えてもよい。したがって、プロセッサ20は、単一のプロセッサとして示されているが、いくつかの例示の実施形態では複数のプロセッサまたは処理コアを有してもよい。
【0050】
プロセッサ20によって送信および受信される信号は、該当するセルラシステムのエアインターフェース標準、および/または任意数の異なる有線または無線ネットワーキング技術に従ったシグナリング情報を含んでもよい。無線ネットワーキング技術は、Wi−Fi、米国電気電子学会(IEEE:Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11、802.16、および/または同様のものなどのワイヤレスローカルアクセスネットワーク(WLAN:wireless local access network)技術を含むが、これらに限定はされない。さらに、これらの信号は、音声データ、ユーザが生成したデータ、ユーザがリクエストしたデータ、および/または同様のものを含んでもよい。
【0051】
装置400は、1つ以上のエアインターフェース標準、通信プロトコル、変調形式、アクセス型、および/または同様のものを用いて動作できてもよい。例えば、装置400および/またはその中のセルラモデムは、様々な第1世代(1G:first generation)通信プロトコル、第2世代(2G(second generation)または2.5G)通信プロトコル、第3世代(3G:third−generation)通信プロトコル、第4世代(4G:fourth−generation)通信プロトコル、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS:Internet Protocol Multimedia Subsystem)通信プロトコル(例えばセッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol))、および/または同様のものに従って動作できてもよい。例えば装置400は、2Gワイヤレス通信プロトコルのIS−136、時分割多元接続TDMA(Time Division Multiple Access)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ、すなわちGSM(登録商標)、IS−95、符号分割多元接続、すなわちCDMA(Code Division Multiple Access)、および/または同様のものに従って動作できてもよい。さらに、例えば装置400は、2.5Gワイヤレス通信プロトコルの汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、拡張データGSM環境(EDGE:Enhanced Data GSM Environment)、および/または同様のものに従って動作できてもよい。さらに、例えば装置400は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、符号分割多元接続2000(CDMA2000)、WCDMA(登録商標)、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA:Time Division−Synchronous Code Division Multiple Access)、および/または同様のものなどの3Gワイヤレス通信プロトコルに従って動作できてもよい。装置400はさらに、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)、および/または同様のものなどの3.9Gワイヤレス通信プロトコルに従って動作できてもよい。さらに、例えば装置400は、LTEアドバンストおよび/または同様のものなどの4Gワイヤレス通信プロトコル、ならびに後に開発され得る同様のワイヤレス通信プロトコルに従って動作できてもよい。
【0052】
当然のことながら、プロセッサ20は、装置400のオーディオ/ビデオおよび論理機能を実装する回路構成を備えてもよい。例えばプロセッサ20は、デジタル信号プロセッサデバイス、マイクロプロセッサデバイス、アナログ−デジタル変換器、デジタル−アナログ変換器、および/または同様のものを有してもよい。装置400の制御および信号処理機能は、デバイスのそれぞれの能力に従ってこれらのデバイス間に割り当てられてもよい。プロセッサ20はさらに、内蔵音声符号器(VC:voice coder)20a、内蔵データモデム(DM:data modem)20b、および/または同様のものを有してもよい。さらにプロセッサ20は、メモリに記憶され得る1つ以上のソフトウェアプログラムを動作させる機能性を備えてもよい。一般に、プロセッサ20および記憶されたソフトウェア命令は、装置400にアクションを実行させるよう構成されてもよい。例えばプロセッサ20は、ウェブブラウザなどの接続性プログラムを動作させることができてもよい。接続性プログラムは、装置400が、ロケーションベースのコンテンツなどのウェブコンテンツを、ワイヤレスアプリケーションプロトコル、ワイヤレスアクセスポイント、ハイパーテキスト転送プロトコル、すなわちHTTP(hypertext transfer protocol)、および/または同様のものなどのプロトコルに従って送受信できるようにしてもよい。
【0053】
装置400はさらに、例えばイヤホンまたはスピーカ24、リンガ22、マイクロフォン26、ディスプレイ28、ユーザ入力インターフェース、および/または同様のものなどを含むユーザインターフェースを有してもよく、これは、プロセッサ20に動作結合されてもよい。上述のとおり、ディスプレイ28は、タッチセンシティブディスプレイを備えてもよく、ユーザは、タッチおよび/またはジェスチャをして選択、値の入力、および/または同様のことを行ってもよい。プロセッサ20はさらに、スピーカ24、リンガ22、マイクロフォン26、ディスプレイ28、および/または同様のものなどのユーザインターフェースの構成要素1つ以上の少なくともいくつかの機能を制御するよう構成された、ユーザインターフェース回路構成を備えてもよい。プロセッサ20および/またはプロセッサ20を有するユーザインターフェース回路構成は、例えば揮発性メモリ40、不揮発性メモリ42、および/または同様のものなどのプロセッサ20がアクセスできるメモリ上に記憶された、例えばソフトウェアおよび/またはファームウェアなどのコンピュータプログラム命令によって、ユーザインターフェースの1つ以上の構成要素の1つ以上の機能を制御するよう構成されてもよい。装置400は例えば、検出可能な出力として機械的振動をもたらす回路など、モバイル端末に関係する様々な回路に電力を供給する電池を備えてもよい。ユーザ入力インターフェースは、キーパッド30(ディスプレイ28上に提示される仮想キーボードまたは外部結合されたキーボードとすることができる)および/またはその他入力デバイスなど、装置400がデータを受信できるようにするデバイスを有してもよい。
【0054】
さらに装置400は、短距離無線周波数(RF)送受信機および/またはインテロゲータ64を備えてもよく、したがって、データは、RF技術に従って、電子デバイスと共有されても、かつ/または電子デバイスから取得されてもよい。装置400は、赤外線(IR:infrared)送受信機66、Bluetooth(登録商標)ワイヤレス技術を使用して動作するBluetooth(BT)送受信機68、ワイヤレスユニバーサルシリアルバス(USB:universal serial bus)送受信機70、および/または同様のものなどの他の短距離送受信機を備えてもよい。Bluetooth送受信機68は、低電力または超低電力Bluetooth技術、例えばWibreeの無線標準に従って動作できてもよい。この関連で、装置400、および特に短距離送受信機は、10メートル以内など装置の近傍にある電子デバイスにデータを送信することおよび/またはそれからデータを受信することができてもよい。Wi−Fiまたはワイヤレスローカルエリアネットワーキングモデムを備える装置400は、6LoWpan、Wi−Fi、低電力Wi−Fi、IEEE802.11技術、IEEE802.15技術、IEEE802.16技術、および/または同様のものなどのWLAN技術を含む様々なワイヤレスネットワーキング技術による電子デバイスからデータを送信および/または受信することもできてもよい。
【0055】
装置400は、モバイルサブスクライバに関係する情報要素を記憶できる、サブスクライバアイデンティティモジュール(SIM:subscriber identity module)38、リムーバブルユーザアイデンティティモジュール(R−UIM:removable user identity module)、および/または同様のものなどのメモリを有してもよい。SIMに加えて、装置400は、他の取り外し可能および/または固定メモリを備えてもよい。装置400は、揮発性メモリ40および/または不揮発性メモリ42を備えてもよい。例えば揮発性メモリ40は、ダイナミックおよび/またはスタティックRAM、オンチップまたはオフチップキャッシュメモリ、および/または同様のものを含むランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を備えてもよい。不揮発性メモリ42は、内蔵型および/または取り外し可能としてもよく、例えば読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、例としてハードディスクなどの磁気記憶デバイス、フロッピーディスクドライブ、磁気テープ、光ディスクドライブおよび/または媒体、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:non−volatile random access memory)、および/または同様のものを含んでもよい。揮発性メモリ40のように、不揮発性メモリ42は、データの一時記憶のためのキャッシュ領域を備えてもよい。揮発性および/または不揮発性メモリの少なくとも一部がプロセッサ20に組み込まれてもよい。メモリは、プロセス200、300、および/または同様のものを実行するために装置によって使用され得る1つ以上のソフトウェアプログラム、命令、複数の情報、データ、および/または同様のものを記憶してもよい。メモリは、国際モバイル機器識別情報(IMEI:international mobile equipment identification)コードなどの、装置400を一意に識別できる識別子を有してもよい。ソフトウェアプログラムの機能には、例えば、ワイヤレスゲートウェイと通信端末との間の接続確立を可能にするために通信端末がワイヤレスゲートウェイの圏内にあるかどうかを判断することと、通信端末が圏内にあると判断されるとワイヤレスゲートウェイと通信端末との間に少なくとも1つの接続を確立することとを含む本願明細書に開示された動作のうちの1つ以上が含まれてもよい。例示の実施形態では、メモリ40および/または42に記憶されたコンピュータコードを使用して、プロセッサ20は、プロセス200、300、および/または同様のものなどの動作を提供するように構成されてもよい。
【0056】
本願明細書に開示された実施形態の一部は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションロジック、またはソフトウェア、ハードウェア、およびアプリケーションロジックの組み合わせにおいて実装されてもよい。ソフトウェア、アプリケーションロジック、および/またはハードウェアは、例えば、本願明細書に開示されたメモリ40、制御装置20、または電子コンポーネントに存在してもよい。いくつかの例示の実施形態では、アプリケーションロジック、ソフトウェア、または命令セットは、様々な従来のコンピュータ可読媒体のうちの任意のものにおいて維持される。本文書の文脈では、「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータまたはデータプロセッサ回路構成などの命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれに関連して使用される命令を含むこと、記憶すること、伝達すること、伝播させること、または搬送することができる任意の非一時的媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータなどの命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれに関連して使用される命令を含むこと、または記憶することができる任意の媒体であってもよい、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を有してもよい。さらに、本願明細書で開示された実施形態の一部は、本願明細書で開示されたような方法(例えばプロセス200、300などを参照)を生じさせるよう構成されたコンピュータプログラムを含む。
【0057】
決して添付の請求項の範囲、解釈、または用途を限定するものではないが、本願明細書で開示された例示の実施形態1つ以上の技術的効果は、接続が実現可能であるときにいつでもゲートウェイと端末との間のワイヤレス接続を確立する方途である。決して添付の請求項の範囲、解釈、または用途を限定するものではないが、本願明細書で開示された例示の実施形態1つ以上の技術的効果は、十分な品質のワイヤレス接続を得られる可能性が最高のときにのみ接続(試行)が発生する場合の削減された電力消費である。添付の請求項の範囲、解釈、または用途を決して限定するものではないが、本願明細書で開示された例示の実施形態1つ以上の技術的効果は、スマートフォンおよび同様のものなどの他のデバイスと比べて削減された電力能力を有し得る、MTCデバイスの削減された電力消費である。
【0058】
本願明細書に記載された主題は、所望の構成に応じて、システム、装置、方法、および/または物に具現化されてもよい。例えば、本願明細書に記載されたシステム、装置、方法、および/または物は、トランジスタ、インダクタ、コンデンサ、抵抗器、および同様のものなどの電子部品、プログラムコードを実行するプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、組み込みプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/またはその組み合わせの1つ以上を使用して実装可能である。これら様々な例示の実施形態は、記憶システムからデータおよび命令を受信し、記憶システムにデータおよび命令を送信するよう結合された、専用または汎用とされ得る少なくとも1つのプログラマブルプロセッサと、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを含むプログラマブルシステム上で実行可能および/または解釈可能な、1つ以上のコンピュータプログラムにおける実装を含んでもよい。これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、アプリケーション、コンポーネント、プログラムコード、またはコードとしても既知である)は、プログラマブルプロセッサのための機械命令を含み、高水準手続き型および/またはオブジェクト指向プログラミング言語で、および/またはアセンブリ言語/機械語で実装されてもよい。本願明細書で使用される「機械可読媒体」という用語は、機械命令を受信する機械可読媒体を含む、プログラマブルプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、コンピュータ可読媒体、コンピュータ可読記憶媒体、装置、および/またはデバイス(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブル論理デバイス(PLD:Programmable Logic Device))を指す。同じく、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備え得るシステムも本願明細書に記載される。メモリは、本願明細書に記載された動作のうちの1つ以上をプロセッサに実行させる1つ以上のプログラムを備えてもよい。
【0059】
上記で少数の変形が詳細に記載されたが、他の修正または追加が可能である。特に、さらなる特徴および/または変形が、本願明細書に記載されたものに加えて提供されてもよい。さらに、上述された例示の実施形態は、開示された特徴の様々な組み合わせおよび一部組み合わせ、および/または上記で開示されたいくつかのさらなる特徴の組み合わせおよび一部組み合わせを対象とし得る。さらに、添付の図面に示されかつ/または本願明細書に記載された論理フローは、所望の結果を達成するために、示された特定の順序、または順番を要するものではない。他の実施形態が、添付の請求項の範囲内にあることもある。