特許第6397679号(P6397679)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6397679
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20180913BHJP
【FI】
   A63F7/02 350Z
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-148511(P2014-148511)
(22)【出願日】2014年7月22日
(65)【公開番号】特開2016-22180(P2016-22180A)
(43)【公開日】2016年2月8日
【審査請求日】2017年7月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】500077959
【氏名又は名称】株式会社MRD
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】特許業務法人あいち国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西尾 和英
【審査官】 木村 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−000415(JP,A)
【文献】 特開2005−160730(JP,A)
【文献】 特開2012−085880(JP,A)
【文献】 特開2006−280635(JP,A)
【文献】 特開2015−070906(JP,A)
【文献】 特開2014−097200(JP,A)
【文献】 特開2013−233328(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を制御する制御手段を備えた遊技機において、
該遊技機の前面における遊技者によって可動させることが可能な可動操作部には、情報端末を収容するための端末収容部が設けられており、
該端末収容部内には、該端末収容部内に収容された上記情報端末へ、上記制御手段における遊技の情報を、光、音又は振動を媒体として出力するための出力伝達手段と、上記端末収容部に収容された上記情報端末における物理量センサによる測定情報を、光、音又は振動を媒体として受け取り、該測定情報に基づいて上記可動操作部の可動状態を検知するよう構成された入力伝達手段とが設けられていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
上記情報端末は、上記遊技の情報としての、上記遊技中の演出情報を上記出力伝達手段から受け取り、上記演出情報に関連した演出表示を、当該情報端末における画像表示部にリアルタイムに表示するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球等の遊技媒体を使用して遊技を行う遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機等の遊技機においては、携帯電話機等の情報端末との間でデータのやり取りを行い、遊技機における進行段階に応じて、情報端末に情報を蓄積させること等が行われている。
例えば、特許文献1においては、遊技機における表示装置にコード情報を表示し、このコード情報を情報端末によって読み取り、読み取ったコード情報に基づいて、情報端末における表示装置に演出表示を行うことが開示されている。特許文献1においては、遊技機の遊技中において、情報端末における表示装置に演出画像等の表示を行うことにより、遊技の趣向性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−33697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の遊技機においては、遊技機における表示装置にコード情報を表示することを前提にして、遊技機から情報端末へデータを送信している。そのため、遊技機においてはコード情報を表示するための表示装置を必ず設ける必要があり、遊技機の構造を複雑にし、遊技機の生産コストを上げる要因となっている。
【0005】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、遊技の情報を、簡単な構成によって情報端末へ送ることができる遊技機を提供しようとして得られたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、遊技を制御する制御手段を備えた遊技機において、
該遊技機の前面における遊技者によって可動させることが可能な可動操作部には、情報端末を収容するための端末収容部が設けられており、
該端末収容部内には、該端末収容部内に収容された上記情報端末へ、上記制御手段における遊技の情報を、光、音又は振動を媒体として出力するための出力伝達手段と、上記端末収容部に収容された上記情報端末における物理量センサによる測定情報を、光、音又は振動を媒体として受け取り、該測定情報に基づいて上記可動操作部の可動状態を検知するよう構成された入力伝達手段とが設けられていることを特徴とする遊技機にある。
【発明の効果】
【0007】
上記遊技機の前面には、情報端末を収容するための端末収容部が設けられており、端末収容部内には、出力伝達手段が設けられている。この出力伝達手段は、制御手段における遊技の情報を、光、音又は振動を媒体として、端末収容部内に収容された情報端末へ出力するためのものである。これにより、遊技機には、情報端末へ遊技の情報を伝達するための表示装置を設ける必要がなくなる。そして、遊技機には、表示装置の代わりに、光、音又は振動を媒体として情報を出力する出力伝達手段を設けることにより、簡単な構成によって遊技の情報を情報端末へ送ることができる。
それ故、上記遊技機によれば、遊技機における遊技の情報を、簡単な構成によって情報端末へ送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例にかかる、遊技機を正面から見た状態で示す説明図。
図2】実施例にかかる、遊技機及び情報端末の電気的構成を示す説明図。
図3】実施例にかかる、端末収容部の周辺を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上述した遊技機における好ましい実施の形態について説明する。
上記遊技機においては、上記情報端末は、上記遊技の情報としての、上記遊技中の演出情報を上記出力伝達手段から受け取り、上記演出情報に関連した演出表示を、当該情報端末における画像表示部にリアルタイムに表示するよう構成することができる。
この構成により、遊技機における遊技の演出を、情報端末における画像表示部を利用して、遊技機における演出とともにリアルタイムに行うことができる。
【0010】
また、上記端末収容部内には、該端末収容部内に収容された上記情報端末における情報を、光、音又は振動を媒体として受け取る入力伝達手段を設けることができる。
入力伝達手段により、情報端末における情報を受け取ることができ、情報端末に保存された前回の遊技情報等を遊技機における遊技に関連付けさせることができる。
【0011】
また、上記端末収容部は、遊技者によって可動させることが可能な可動操作部に設けられており、上記入力伝達手段は、上記端末収容部に収容された上記情報端末における物理量センサによる測定情報を、光、音又は振動を媒体として受け取り、該測定情報に基づいて上記可動操作部の可動状態を検知するよう構成されてい
この構成により、入力伝達手段は、情報端末に搭載された物理量センサを利用して、可動操作部の可動の有無、可動位置、可動量等の可動状態を検知することができる。
【実施例】
【0012】
以下に、遊技機にかかる実施例について、図面を参照して説明する。
本例の遊技機1は、図1図2に示すごとく、遊技を制御する制御手段10を備えている。遊技機1の前面には、情報端末5を収容するための端末収容部13が設けられている。端末収容部13内には、端末収容部13内に収容された情報端末5へ、制御手段10における遊技の情報Aを、光を媒体として出力するための出力伝達手段3が設けられている。
【0013】
以下に、本例の遊技機1について、図1図3を参照して詳説する。
図1に示すごとく、本例の遊技機1は、パチンコ球を遊技媒体として遊技を行うパチンコ遊技機である。なお、遊技機1は、スロットマシーン等とすることもできる。本例の遊技機1は、遊技領域111が形成された遊技盤11を有しており、遊技盤11には、液晶画面等を表示する画像表示装置12が配置されている。端末収容部13は、遊技盤11が設けられた位置よりも下方の位置に設けられている。
端末収容部13に収容可能な情報端末5は、液晶画面等の画像表示部51を有するスマートフォン、タブレット等である。
【0014】
図2に示すごとく、情報端末5には、遊技機1との情報のやり取りを行うための遊技用のアプリケーションソフトウェアがインストールされている。このアプリケーションソフトウェアは、インターネット等の外部サーバーと通信を行い、外部サーバーから情報端末5に予めダウンロードしておくことができる。また、アプリケーションソフトウェアは、インターネット等の外部サーバーと通信を行い、情報端末5と情報のやり取りを行う遊技機1の種々の情報を取得することができる。
【0015】
また、情報端末5には、出力伝達手段3から発せられる光を読み取る読取手段としてのカメラ52が設けられている。遊技機1における遊技の情報Aは、制御手段10において光の信号に変換され、出力伝達手段3から出力される。出力伝達手段3は、遊技の情報Aを光のパターンに変換する出力変換部31と、出力変換部31によって変換された光のパターンに応じて光を発する出力部32とを有している。
【0016】
遊技機1における遊技の情報Aとしては、遊技領域111におけるパチンコ遊技の入賞等の状態に応じた遊技演出等がある。そして、情報端末5は、遊技の情報Aとしての遊技中の演出情報を出力伝達手段3から受け取り、演出情報に関連した演出表示を、情報端末5における画像表示部51にリアルタイムに表示するよう構成されている。また、遊技機1における遊技の演出は、情報端末5における画像表示部51に表示されるとともに、遊技機1の画像表示装置12に同時に表示される。
遊技の情報Aは、出力伝達手段3における出力変換部31によって複数の種類の点滅パターン(点灯パターン)に変換される。そして、出力伝達手段3における出力部32によって情報端末5へ点滅パターンが出力される。
【0017】
図1図3に示すごとく、遊技機1における、遊技盤11が配設された位置よりも下方の位置には、遊技者によって可動させることが可能な可動操作部2が設けられている。可動操作部2は、遊技盤における遊技に応じて操作し、遊技の演出を強化するものである。本例の端末収容部13は、可動操作部2における可動先端部211に設けられている。可動操作部2は、2段階に可動するよう構成されている。可動操作部2は、端末収容部13が設けられた可動先端部211を回動させる第1の可動部21と、第1の可動部21及び第1の可動部21を支持する支持部材221の全体を回動させる第2の可動部22とを有している。
【0018】
図2に示すごとく、端末収容部13内には、端末収容部13内に収容された情報端末5における情報を、光を媒体として受け取る入力伝達手段4が設けられている。入力伝達手段4は、情報端末5に搭載された表示ランプ53の出力を受け取るよう構成された入力部41と、入力部41に入力された複数の点滅パターンを入力情報に変換する入力変換部42とを有している。
情報端末5における表示ランプ53は、LED等の発光手段であり、入力伝達手段4における入力部41は、カメラ等の受光手段である。
【0019】
情報端末5には、画像表示部51及びカメラ52の他に、表示ランプ53、スピーカ、タッチセンサ・ジャイロセンサ54等の各種の物理量センサ等が搭載されている。情報端末5における画像表示部51、カメラ52、表示ランプ53、ジャイロセンサ54等の動作及びデータの処理は、情報端末5に搭載された制御コンピュータ50によって行われる。
入力伝達手段4は、情報端末5における物理量センサによる測定情報Bを利用して、可動操作部2の可動状態を検知するよう構成されている。本例の入力伝達手段4は、物理量センサとしてのジャイロセンサ54による情報端末5の姿勢の測定情報Bを受け取るよう構成されている。
【0020】
また、図2に示すごとく、ジャイロセンサ54による姿勢の測定情報Bは、情報端末5において、光の点滅パターンに変換され、この光の点滅パターンは、表示ランプ53から出力されるようになっている。入力伝達手段4は、光の点滅パターンからジャイロセンサ54による姿勢の測定情報Bを読み取り、可動操作部2における第1の可動部21及び第2の可動部22の可動状態を読み取るよう構成されている。
【0021】
また、端末収容部13に収容された情報端末5が、その画像表示部51に遊技者の手が触れたことをタッチセンサによって検出したときや、その画像表示部51に遊技者が手をかざした(遊技者の手が近づいた)ことを情報端末5に内蔵された近接センサによって検出したときには、この検出を入力伝達手段4を介して制御手段10へ伝達することができる。制御手段10は、制御手段10に可動操作部2の情報が情報端末5から伝達されると、遊技盤11の画像表示装置12に、伝達された情報に応じた演出を表示する。可動操作部2の情報に応じた演出は、制御手段10によって情報端末5の画像表示部51に表示してもよい。
また、物理量センサとしては、ジャイロセンサや近接センサを用いる他に、加速度センサ、重力センサ、地磁気センサ、照度センサなどを用いることができる。この場合にも、情報端末5の姿勢の変化を遊技の演出内容に応じて検知することができる。
【0022】
端末収容部13には、情報端末5を収容したことを検知する端末検知センサ43が設けられている。そして、遊技機1の制御手段10は、端末検知センサ43によって、情報端末5が端末収容部13に収容されたことを検知して、出力伝達手段3及び入力伝達手段4を介した情報端末5との情報のやり取りを行うよう構成されている。また、制御手段10は、端末収容部13に情報端末5が収容されていないときには、出力伝達手段3及び入力伝達手段4の動作を停止させるとともに、遊技機1における発光装置を、演出用として所定の発光パターンで光らせることができる。制御手段10は、情報端末5の有無によって、遊技機1の発光パターンを切り替えることができる。これにより、制御手段10は、情報端末5における演出内容に合わせた遊技機1の発光パターンの演出と、電飾演出として効果的な遊技機1の発光パターンの演出とを、互いに影響を受けずに自由に行うことができる。
【0023】
出力伝達手段3及び入力伝達手段4において使用する光の点滅パターンは、点滅の回数、速度、明るさ、色等を変化させて、複数の種類を形成することができる。また、出力伝達手段3及び入力伝達手段4は、光を情報伝達の媒体とする以外にも、音、振動等を情報伝達の媒体とすることもできる。また、情報伝達の媒体としての光は、通常の可視光線の他、赤外線や紫外線とすることもできる。
【0024】
図3に示すごとく、端末収容部13は、端末収容部13に情報端末5が収容されたときには、端末収容部13内が密閉され、端末収容部13の内部から外部に光が漏れない(若しくは端末収容部13の外部から内部に光が漏れ入ることがない)構造を有している。
端末収容部13の外縁部の左右方向寸法及び上下方向寸法は、情報端末5の大きさ及び形に合わせて変更可能にすることができる。これにより、情報端末5の各種の外形に合わせて、端末収容部13の大きさを調整して、端末収容部13内を密閉することができる。
【0025】
また、端末収容部13の外縁部をゴム系樹脂等の弾性変形可能な素材で囲むことにより、情報端末5の外形に合わせて端末収容部13と情報端末5との隙間を埋めるようにしてもよい。また、端末収容部13の内側の表面には、出力伝達手段3から発する光を広範囲に光らせるための拡散レンズ132や、光を効率的に集光又は拡散する反射板131等を設けることができる。これらの場合には、仮に情報端末5の種類によって、そのカメラ52の配設位置が異なっても、出力伝達手段3から発する光をより確実にカメラ52に受光させることができる。
【0026】
図3においては、反射板131の表面に拡散レンズ132を重ねて配置している。これ以外にも、端末収容部13の内側の表面には、反射板131と拡散レンズ132とのいずれか一方を配置してもよい。また、出力伝達手段3の光源としてのLEDは、端末収容部13の内側の表面に対して垂直な光軸を有する向きに配置している。これ以外にも、拡散レンズ132を使用する場合のLEDは、その光軸が端末収容部13の内側に向くように、端末収容部13の外周に配置してもよい。この場合には、拡散レンズ132によってLEDの光を拡散して、この光を情報端末5のカメラ52に受光させることができる。
【0027】
端末収容部13は、端末収容部13に収容された情報端末5の電池に対して充電を行う機能を備えていることができる。この充電を行う機能は、磁力線等を用いて充電を行う無接点の充電器によって実現することができる。この場合には、遊技機1における遊技中に容易に情報端末5に充電を行うことができ、端末収容部13に収容された情報端末5の電池の充電が切れることを防止できる。
【0028】
可動操作部2は、端末収容部13を回動させる構造とする以外にも、レバーを傾倒させて端末収容部13を可動させるレバー傾倒式の構造、押ボタンを押して端末収容部13を可動させる押ボタン式の構造、回転ノブを回転させて端末収容部13を可動させる回転式の構造等、情報端末5の姿勢を変化させる種々の構造とすることができる。
【0029】
入力伝達手段4は、端末収容部13に収容された情報端末5の画像表示部51への遊技者の入力を受け取るよう構成されていてもよい。この場合には、情報端末5を演出スイッチの代わりに用いることができる。
また、遊技機1又は遊技機1が設置されたホール側の適宜箇所には、遊技者が遊技機1から立ち去る際に、端末収容部13から情報端末5が取り出されないときに、表示、音等によって遊技者に注意を喚起する手段を設けることができる。
【0030】
また、遊技機1の遊技が開始された後、端末収容部13に情報端末5が収容されない場合には、遊技機1における画像表示装置12、又は遊技機1からの音声によって、端末収容部13へ情報端末5をセットするよう、遊技者に催促することもできる。この場合、端末収容部13が設けられた遊技機1の遊技を初めて行う者に対して、当該遊技機1の機能を紹介することができる。
【0031】
また、情報端末5においては、遊技機1から出力伝達手段3を介して情報端末5に伝達された情報に基づいて、遊技の演出画像を再生可能にすることができる。この場合には、遊技機1における遊技を行っていないときにおいて、情報端末5によって遊技の振り返りをすることができる。特に、通常の遊技では滅多に見ることができない所謂プレミアム演出を、遊技機1において見ることができたときは、遊技者にとって、遊技の振り返りをする価値のある情報となり得る。
【0032】
可動操作部2は、球皿(上皿15)における左右方向の中央位置に設けることができる。球皿の周辺には、演出スイッチ等の種々の入力装置を設けることができる。この場合、遊技機1においては、球皿に対する向かって右側の位置には、球発射ハンドル14を設け、球皿に対する向かって左側の位置であって、球発射ハンドル14と左右方向の対称となる位置には、入力装置を設けることができる。
【0033】
また、遊技機1において、上皿15としての球皿の下方には、上皿15から溢れ出す遊技球を貯留するための下皿16を設けることができる。この下皿16は、遊技機1の前面側の下部に設けられた、外枠の幕板の前方に着脱可能に取り付けることができる。遊技機1は、下皿16を使用する場合と、下皿16を使用しない場合とのどちらにも対応可能に構成することができる。
そして、遊技者が獲得した遊技球を、遊技機1において計数して島側に戻すことができる台毎計数循環システムを採用するホールにおいては、下皿16を取り外しておき、上皿15から溢れ出す遊技球が、遊技機1の下方に配置された固定式受皿に払い出されるよう構成することができる。
【0034】
本例の遊技機1の前面における可動操作部2には、情報端末5を収容するための端末収容部13が設けられており、端末収容部13内には、出力伝達手段3及び入力伝達手段4が設けられている。この出力伝達手段3は、制御手段10における遊技の情報Aを、光を媒体として、端末収容部13内に収容された情報端末5へ出力するためのものであり、入力伝達手段4は、情報端末5における情報を、光を媒体として、制御手段10へ入力するためのものである。
【0035】
これにより、遊技機1には、情報端末5との間で情報のやり取りをするための表示装置を設ける必要がなくなる。そして、遊技機1には、表示装置の代わりに、光を媒体として情報を伝達する出力伝達手段3及び入力伝達手段4を設けることにより、簡単な構成によって遊技の情報A及び測定情報Bを情報端末5との間でやり取りすることができる。さらに、情報端末5が端末収容部13に収容されない場合であっても、端末収容部13を、光による演出装置の一部として、遊技機1における他の発光手段と共に有効に機能させることができる。
それ故、本例の遊技機1によれば、簡単な構成によって、情報端末5との間で情報A,Bのやり取りをすることができる。
【符号の説明】
【0036】
1 遊技機
10 制御手段
12 画像表示装置
13 端末収容部
2 可動操作部
3 出力伝達手段
4 入力伝達手段
5 情報端末
51 画像表示部
52 カメラ
53 表示ランプ
54 ジャイロセンサ(物理量センサ)
図1
図2
図3