特許第6397775号(P6397775)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6397775
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】電力変換装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 5/293 20060101AFI20180913BHJP
【FI】
   H02M5/293 B
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-22353(P2015-22353)
(22)【出願日】2015年2月6日
(65)【公開番号】特開2016-146692(P2016-146692A)
(43)【公開日】2016年8月12日
【審査請求日】2017年7月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003115
【氏名又は名称】東洋電機製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100161148
【弁理士】
【氏名又は名称】福尾 誠
(72)【発明者】
【氏名】中村 将之
【審査官】 佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−186924(JP,A)
【文献】 特開2013−226002(JP,A)
【文献】 特表2010−521946(JP,A)
【文献】 特開2010−161887(JP,A)
【文献】 特開2012−239265(JP,A)
【文献】 特開2011−097688(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 5/293,5/297
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
単相高周波電流源と、
該単相高周波電流源から出力される単相高周波電流を3相交流電流に変換する6個のスイッチを有するマトリクスコンバータと、
該マトリクスコンバータから出力される3相交流電流を3相交流電圧に変換して3相負荷に印加する3相コンデンサ回路と、
前記マトリクスコンバータから出力する前記3相交流電流の電流指令ベクトルを算出する電流指令演算部と、
前記電流指令ベクトルに基づいて前記マトリクスコンバータの前記スイッチを制御する制御部と、を備え
前記制御部は、
前記単相高周波電流源からの前記単相高周波電流の周波数に同期した制御周期ごとに、前記電流指令ベクトルと当該制御周期の直前の制御周期における出力誤差ベクトルとの和を出力指令ベクトルとして、前記単相高周波電流源からの前記単相高周波電流の向きと前記マトリクスコンバータの前記スイッチの状態とによって決まる7通りの出力可能な電流ベクトルのうち、前記出力指令ベクトルに最も近い電流ベクトルを選択して前記マトリクスコンバータの前記スイッチを制御するとともに、前記選択された電流ベクトルと前記出力指令ベクトルとの差を次の制御周期の出力誤差ベクトルとする、電力変換装置。
【請求項2】
前記単相高周波電流源は、直流電圧源と、該直流電圧源の直流電圧を単相交流電圧に変換するインバータ回路と、該インバータ回路と前記マトリクスコンバータとの間に接続された共振回路と、を備え
前記制御部は、前記マトリクスコンバータに所定周波数の単相高周波電流を入力するように前記インバータ回路を制御する、ことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記共振回路は、前記インバータ回路と前記マトリクスコンバータとの間に直列に接続されたコンデンサ及びリアクトルを有する直列共振回路を備え、
前記直列共振回路は、共振周波数が前記所定周波数に設定されている、ことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記共振回路は、前記インバータ回路に直列に接続された第1のコンデンサ及び第1のリアクトルを有する第1の直列共振回路と、前記マトリクスコンバータに直列に接続された第2のコンデンサ及び第2のリアクトルを有する第2の直列共振回路と、を備え、
前記第1のリアクトル及び前記第2のリアクトルは磁気的に結合されており、
前記第1の直列共振回路の共振周波数及び前記第2の直列共振回路の共振周波数は前記所定周波数に設定されている、ことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
直流電圧を絶縁された商用周波数の3相交流電圧に変換する電力変換装置として、3相PWM変換器と商用周波数で動作する絶縁変圧器とを組み合わせた構成のものが知られている。しかし、かかる電力変換装置は、商用周波数で動作する絶縁変圧器の重量が重くなるという課題がある。
【0003】
上記の重量の課題を解決するものとして、直流電圧を高周波交流電圧に変換する高周波変換器と、高周波変換器の高周波交流電圧を変圧する高周波絶縁変圧器と、高周波絶縁変圧器の交流出力電圧を整流する整流器と、整流器の出力を平滑する平滑リアクトル及び平滑コンデンサと、平滑された直流電圧を3相交流電圧に変換する3相PWM変換器と、を備える電力変換装置が知られている。しかし、かかる電力変換装置は、高周波変換器を用いることから、スイッチング損失による発熱が多く、変換効率が悪いという課題がある。
【0004】
上記の変換効率の課題を解決するものとして、高周波変換器と結合インダクタを有する共振回路とを組み合わせて、電流零点付近で高周波変換器のスイッチングを行うことにより損失を低減した高周波絶縁電流源が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる高周波絶縁電流源を用いれば、その単相交流出力を整流器及び平滑コンデンサで直流に変換した後、3相PWM変換器で3相交流出力に変換することにより、変換効率の良い電力変換装置を実現することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−226002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した高周波絶縁電流源を用いる電力変換装置は、整流器、平滑コンデンサ及び3相PWM変換器を要することから、部品点数が多くなり、装置全体が大型化するとともにコストアップを招くことが懸念される。
【0007】
したがって、かかる観点に鑑みてなされた本発明の目的は、部品点数を削減でき、小型化及びコストダウンが図れる電力変換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明に係る電力変換装置は、
単相高周波電流源と、
該単相高周波電流源から出力される単相高周波電流を3相交流電流に変換する6個のスイッチを有するマトリクスコンバータと、
該マトリクスコンバータから出力される3相交流電流を3相交流電圧に変換して3相負荷に印加する3相コンデンサ回路と、
前記マトリクスコンバータから出力する前記3相交流電流の電流指令ベクトルを算出する電流指令演算部と、
前記電流指令ベクトルに基づいて前記マトリクスコンバータの前記スイッチを制御する制御部と、を備え
前記制御部は、
前記単相高周波電流源からの前記単相高周波電流の周波数に同期した制御周期ごとに、前記電流指令ベクトルと当該制御周期の直前の制御周期における出力誤差ベクトルとの和を出力指令ベクトルとして、前記単相高周波電流源からの前記単相高周波電流の向きと前記マトリクスコンバータの前記スイッチの状態とによって決まる7通りの出力可能な電流ベクトルのうち、前記出力指令ベクトルに最も近い電流ベクトルを選択して前記マトリクスコンバータの前記スイッチを制御するとともに、前記選択された電流ベクトルと前記出力指令ベクトルとの差を次の制御周期の出力誤差ベクトルとする、ものである。
【0010】
前記単相高周波電流源は、直流電圧源と、該直流電圧源の直流電圧を単相交流電圧に変換するインバータ回路と、該インバータ回路と前記マトリクスコンバータとの間に接続された共振回路と、を備え
前記制御部は、前記マトリクスコンバータに所定周波数の単相高周波電流を入力するように前記インバータ回路を制御する、とよい。
【0011】
前記共振回路は、前記インバータ回路と前記マトリクスコンバータとの間に直列に接続されたコンデンサ及びリアクトルを有する直列共振回路を備え、
前記直列共振回路は、共振周波数が前記所定周波数に設定されている、とよい。
【0012】
前記共振回路は、前記インバータ回路に直列に接続された第1のコンデンサ及び第1のリアクトルを有する第1の直列共振回路と、前記マトリクスコンバータに直列に接続された第2のコンデンサ及び第2のリアクトルを有する第2の直列共振回路と、を備え、
前記第1のリアクトル及び前記第2のリアクトルは磁気的に結合されており、
前記第1の直列共振回路の共振周波数及び前記第2の直列共振回路の共振周波数は前記所定周波数に設定されていてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、部品点数を削減でき、小型化及びコストダウンが図れる電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1実施の形態に係る電力変換装置の要部の回路構成図である。
図2】第1実施の形態に係る電力変換装置の動作を説明するベクトル図である。
図3】制御周期10回ごとに区切って電流ベクトルを割り振る場合の制御例を示す図である。
図4】第2実施の形態に係る電力変換装置の動作を説明するベクトル図である。
図5図1の単相高周波電流源の一構成例を示す図である。
図6図1の単相高周波電流源の他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
【0016】
(第1実施の形態)
図1は、第1実施の形態に係る電力変換装置の要部の回路構成図である。本実施の形態に係る電力変換装置は、単相高周波電流源100と、マトリクスコンバータ120と、3相コンデンサ回路140と、電流指令演算部160と、制御部180とを備える。
【0017】
単相高周波電流源100は、単相の高周波電流を出力する。マトリクスコンバータ120は、単相高周波電流源100から出力される単相高周波電流を3相交流電流に変換するもので、単相高周波電流を入力する各線と3相交流電流を出力する各線との間を結ぶ6個のスイッチ121〜126を備える。6個のスイッチ121〜126は、それぞれ半導体スイッチからなる双方向スイッチで構成される。3相コンデンサ回路140は、マトリクスコンバータ120から出力される3相交流電流を3相交流電圧に変換して3相負荷(図示せず)に印加するもので、マトリクスコンバータ120の3相交流電流を出力する各線との間にスター接続された3個のコンデンサ141〜143を備える。
【0018】
電流指令演算部160は、マトリクスコンバータ120から出力する3相交流電流の電流指令ベクトルを算出する。電流指令ベクトルは、公知の手法で算出される。例えば3相負荷が電動機の場合は、例えば回転角速度等の外部指令値と、マトリクスコンバータ120の3相の出力電流及び電動機の回転角速度等の検出値とに基づいて算出される。制御部180は、電流指令演算部160で算出される電流指令ベクトルに基づいてマトリクスコンバータ120の6個のスイッチ121〜126を制御する。
【0019】
図2は、本実施の形態に係る電力変換装置の動作を説明するマトリクスコンバータ120の3相出力電流の静止座標におけるベクトル図である。本実施の形態において、制御部180は、電力損失を低減させるために、マトリクスコンバータ120のスイッチ121〜126を電流零点でスイッチングさせる。この場合、マトリクスコンバータ120の3相出力に流すことができる電流は、入力される高周波電流の半周期を平均して考えると、高周波電流の向きが正となる半周期では、以下の7通りとなる。すなわち、スイッチ121及び125が導通した場合の電流ベクトル211と、スイッチ121及び126が導通した場合の電流ベクトル212と、スイッチ122及び126が導通した場合の電流ベクトル213と、スイッチ122及び124が導通した場合の電流ベクトル214と、スイッチ123及び124が導通した場合の電流ベクトル215と、スイッチ123及び125が導通した場合の電流ベクトル216と、スイッチ121及び124が導通又はスイッチ122及び125が導通又はスイッチ123及び126が導通した場合の零電流ベクトル210との7通りである。
【0020】
同様に、高周波電流の向きが負となる半周期では、以下の7通りとなる。すなわち、スイッチ121及び125が導通した場合の電流ベクトル214と、スイッチ121及び126が導通した場合の電流ベクトル215と、スイッチ122及び126が導通した場合の電流ベクトル216と、スイッチ122及び124が導通した場合の電流ベクトル211と、スイッチ123及び124が導通した場合の電流ベクトル212と、スイッチ123及び125が導通した場合の電流ベクトル213と、スイッチ121及び124が導通又はスイッチ122及び125が導通又はスイッチ123及び126が導通した場合の零電流ベクトル210との7通りである。つまり、マトリクスコンバータ120が出力可能な電流ベクトルは、電流ベクトル210〜216の7通りに制限される。
【0021】
ここで、電流指令演算部160で算出された3相交流電圧を出力するために必要な三相交流電流のある瞬間の静止座標における大きさと向きが、図2の電流指令ベクトル202であったとする。この場合、制御部180は、例えば、マトリクスコンバータ120の出力電流として出力可能な上述の7通りの電流ベクトル210〜216から、電流指令ベクトル202に最も近い電流ベクトル212を選択し、該選択した電流ベクトル212が得られるようにマトリクスコンバータ120のスイッチ121〜126を制御する。具体的には、スイッチ121及び126を導通又はスイッチ123及び124を導通させるように制御する。なお、図2において、隣接する電流ベクトル間の破線は、最も近い電流ベクトルが選択される境界線を示している。
【0022】
本実施の形態に係る電力変換装置よると、従来の高周波絶縁電流源を用いる電力変換装置において、整流器、平滑コンデンサ及び3相PWM変換器を、マトリクスコンバータ120と3相コンデンサ130とに置き換えることができるので、部品点数を削減でき、全体を小型化することが可能になるとともに、コストダウンが図れる。また、マトリクスコンバータ120をゼロ電流でスイッチング動作させることから、電力の変換効率を向上することができる。なお、本実施の形態において、制御部180は、ある回数の制御周期ごとに区切って、平均的に電流指令ベクトル202に近づけるように電流ベクトルを割り振り、その割り振られた電流ベクトルが得られるようにマトリクスコンバータ120のスイッチ121〜126を制御してもよい。
【0023】
(第2実施の形態)
ところで、第1実施の形態におけるように、マトリクスコンバータ120が出力可能な電流ベクトル210〜216から、電流指令ベクトル202に最も近い電流ベクトルを選択してマトリクスコンバータ120を制御すると、電流指令ベクトル202によっては電流制御精度が低下する場合がある。また、ある回数の制御周期ごとに区切って、平均的に電流指令ベクトル202に近づけるように電流ベクトルを割り振る場合、電流制御精度を高くすると制御遅れが増大する場合がある。例えば、図3(a)及び(b)に示すように、制御周期10回ごとに区切って電流ベクトルを割り振る場合、電流制御精度は例えば5%程度で制御遅れは最大10制御周期になる。なお、図3(a)は電流指令ベクトル202を示し、図3(b)は制御周期10回の入力電流と出力電流ベクトルとの関係を示している。
【0024】
本発明の第2実施の形態においては、図1に示した構成の電力変換装置において、制御部180は図4のベクトル図に示すようにマトリクスコンバータ120を制御する。すなわち、制御部180は、電流指令演算部160から電流指令ベクトル202が入力されると、単相高周波電流源100の電流に同期した制御周期ごとに電流指令ベクトル202と当該制御周期の直前の制御周期における出力誤差ベクトル203との和を出力指令ベクトル204とする。そして、制御部180は、単相高周波電流源100の電流の向きとマトリクスコンバータ120のスイッチ121〜126の状態とによって決まる7通りの出力可能な電流ベクトル210〜216から、出力指令ベクトル204に最も近い電流ベクトル211を選択して、該選択した電流ベクトル211が得られるようにマトリクスコンバータ120のスイッチ121〜126を制御する。具体的には、スイッチ121及び125を導通又はスイッチ122及び124を導通させるように制御する。その後、制御部180は、選択された電流ベクトル211と出力指令ベクトル204との差を新たな出力誤差ベクトル205として、次の制御周期でマトリクスコンバータ120を制御する。
【0025】
本実施の形態に係る電力変換装置によると、第1実施の形態の効果に加えて、高い電流制御精度と短い制御遅れ時間とを同時に達成することができる。すなわち、制御周期ごとに出力指令ベクトルを計算して出力の電流ベクトルを選択するので、制御遅れ時間を短くでき、また、誤差ベクトルを次の制御周期で補正するので、高い電流制御精度を達成することができる。
【0026】
なお、図1に示した電力変換装置において、単相高周波電流源100は種々の構成が可能であり、例えば図5又は図6に示すように構成することができる。図5に示す単相高周波電流源100は、直流電圧源101と、該直流電圧源101の直流電圧を単相交流電圧に変換する4個のスイッチを備えるインバータ回路102と、該インバータ回路102とマトリクスコンバータ120との間に接続された共振回路103とを備える。
【0027】
共振回路103は、例えばインバータ回路102とマトリクスコンバータ120との間に直列に接続されたコンデンサ104及びリアクトル105を有する直列共振回路で構成される。インバータ回路102は、制御部180によりマトリクスコンバータ120に所定周波数の単相高周波電流を入力するように4個のスイッチのオン/オフが制御される。なお、マトリクスコンバータ120に入力される単相高周波電流の所定周波数は、例えば共振回路103の共振周波数又はその近傍の周波数に設定するのが、電力変換効率を向上させる点で好ましい。
【0028】
図6に示す単相高周波電流源100は、共振回路110の構成が図5の共振回路103と異なるものである。すなわち、図6に示す共振回路110は、インバータ回路102に直列に接続された第1のコンデンサ111及び第1のリアクトル112を有する第1の直列共振回路113と、マトリクスコンバータ120に直列に接続された第2のコンデンサ114及び第2のリアクトル115を有する第2の直列共振回路116と、を備える。
【0029】
第1のリアクトル112及び第2のリアクトル115は、磁気的に結合されている。インバータ回路102は、図5の場合と同様に、制御部180によりマトリクスコンバータ120に所定周波数の単相高周波電流を入力するように制御される。これにより、インバータ回路102は所定周波数の単相高周波電圧を出力し、共振回路103は単相高周波電圧と90°の位相差を持つ単相高周波電流をマトリクスコンバータ120へ供給する。なお、第1の直列共振回路113の共振周波数及び第2の直列共振回路116の共振周波数は、例えばマトリクスコンバータ120に入力される単相高周波電流の所定周波数に設定するのが、電力変換効率を向上させる点で好ましい。
【0030】
また、上記実施の形態において、電流指令演算部160は、制御部180に内蔵されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
単相高周波電流を3相交流電圧に変換する電力変換装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0032】
100 単相高周波電流源
101 直流電圧源
102 インバータ回路
103、110 共振回路
104 コンデンサ
105 リアクトル
111 第1のコンデンサ
112 第1のリアクトル
113 第1の直列共振回路
114 第2のコンデンサ
115 第2のリアクトル
116 第2の直列共振回路
120 マトリクスコンバータ
121〜126 スイッチ
140 3相コンデンサ回路
141〜143 コンデンサ
160 電流指令演算部
180 制御部
202 電流指令ベクトル
203、205 出力誤差ベクトル
204 出力指令ベクトル
210〜216 電流ベクトル
図1
図2
図3
図4
図5
図6