特許第6397780号(P6397780)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6397780
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】転写装置および転写方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20180913BHJP
【FI】
   H01L21/68 N
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-34114(P2015-34114)
(22)【出願日】2015年2月24日
(65)【公開番号】特開2016-157791(P2016-157791A)
(43)【公開日】2016年9月1日
【審査請求日】2017年12月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082762
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 正知
(74)【代理人】
【識別番号】100123973
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 拓真
(72)【発明者】
【氏名】杉下 芳昭
【審査官】 内田 正和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012-216606(JP,A)
【文献】 特開2003-17549(JP,A)
【文献】 特開2008-293508(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面に第1接着シートが貼付された被着体の他方の面に第2接着シートを貼付して前記第1接着シートを剥離する転写装置であって、
前記第2接着シートを前記被着体の他方の面に押圧して貼付する貼付手段と、
前記被着体の一方の面から前記第1接着シートを剥離する剥離手段とを備え、
前記第1接着シートにはデータキャリアが貼付されており、当該データキャリアを前記第1接着シートから前記第2接着シートに移行する移行手段を有することを特徴とする転写装置。
【請求項2】
前記移行手段は、前記データキャリアおよび、当該データキャリアの周辺の前記第1接着シートの少なくとも一方を前記第2接着シートに押し付ける押付手段を有することを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
【請求項3】
前記移行手段は、前記データキャリアの外部で前記第1接着シートを切断する切断手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の転写装置。
【請求項4】
一方の面に第1接着シートが貼付された被着体の他方の面に第2接着シートを貼付して前記第1接着シートを剥離する転写方法であって、
前記第2接着シートを前記被着体の他方の面に押圧して貼付する工程と、
前記被着体の一方の面から前記第1接着シートを剥離する工程とを備え、
前記第1接着シートにはデータキャリアが貼付されており、当該データキャリアを前記第1接着シートから前記第2接着シートに移行する工程を有することを特徴とする転写方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転写装置および転写方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体ウエハ(以下「ウエハ」という場合がある)等の電子部品の製造工程において、一方の表面に第1接着シートが貼付された被着体の他方の面に第2接着シートを貼付し、第1接着シートを剥離する転写装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−152058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の転写装置では、第1接着シートにデータキャリアが貼付されている場合、第1接着シートに貼付されたデータキャリアを第2接着シートに移行することができないという不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、第1接着シートに貼付されたデータキャリアを第2接着シートに移行することができる転写装置および転写方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本発明は、一方の面に第1接着シートが貼付された被着体の他方の面に第2接着シートを貼付して第1接着シートを剥離する転写装置であって、第2接着シートを被着体の他方の面に押圧して貼付する貼付手段と、被着体の一方の面から第1接着シートを剥離する剥離手段とを備え、第1接着シートにはデータキャリアが貼付されており、当該データキャリアを第1接着シートから第2接着シートに移行する移行手段を有することを特徴とする転写装置である。
【0007】
上記転写装置において、移行手段は、データキャリアおよび、当該データキャリアの周辺の第1接着シートの少なくとも一方を第2接着シートに押し付ける押付手段を有することを特徴としてもよい。
【0008】
上記転写装置において、移行手段は、データキャリアの外部で第1接着シートを切断する切断手段を有することを特徴としてもよい。
【0009】
本発明の別の態様は、一方の面に第1接着シートが貼付された被着体の他方の面に第2接着シートを貼付して第1接着シートを剥離する転写方法であって、第2接着シートを被着体の他方の面に押圧して貼付する工程と、被着体の一方の面から第1接着シートを剥離する工程とを備え、第1接着シートにはデータキャリアが貼付されており、当該データキャリアを第1接着シートから第2接着シートに移行する工程を有することを特徴とする転写方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、移行手段を設けたことで、第1接着シートに貼付されたデータキャリアを第2接着シートに移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る転写装置を示す側面図。
図2図1の要部説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態に係る転写装置を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、当該所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」が紙面に直交する手前方向であってY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
【0013】
図1、2において、転写装置10は、一方の面に第1接着シートAS1が貼付されたウエハ等の被着体WKの他方の面に第2接着シートAS2を貼付して第1接着シートAS1を剥離する転写装置であって、被着体WKを支持する支持手段20と、第2接着シートAS2を被着体WKおよびリングフレームRFの他方の面に押圧して貼付する貼付手段30と、第1接着シートAS1に貼付されたデータキャリアDCを第2接着シートAS2に移行する移行手段40と、被着体WKおよびリングフレームRFを反転する反転手段50と、被着体WKの一方の面から第1接着シートAS1を剥離する剥離手段60とを備えている。ここで、被着体WKの外縁には凹み部としてのノッチVNが形成され、当該ノッチVNの位置に表出する第1接着シートAS1の接着面にデータキャリアDCが貼付されている。
【0014】
支持手段20は、リニアモータ21のスライダ21Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸着保持可能な支持面22Aを有するとともに、凹部22Bが形成された外側テーブル22と、凹部22B内に配置された駆動機器としての直動モータ23と、直動モータ23の出力軸23Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸着保持可能な支持面24Aを有するリフトテーブル24とを備えている。
【0015】
貼付手段30は、第2接着シートAS2が帯状の剥離シートRL上に仮着された原反RSを支持する支持ローラ31と、原反RSを案内する複数のガイドローラ32と、剥離シートRLを折り返し、当該剥離シートRLから第2接着シートAS2を剥離する剥離手段としての剥離板33と、剥離板33で剥離された第2接着シートAS2を被着体WKに押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ34と、駆動機器としての回動モータ35Aによって回転駆動される駆動ローラ35と、剥離シートRLを駆動ローラ35との間に挟み込むピンチローラ36と、図示しない駆動機器によって駆動され、剥離シートRLを回収する回収ローラ37とを備えている。
【0016】
移行手段40は、図2に示すように、リフトテーブル24の凹部24B内に配置され、データキャリアDCを第2接着シートAS2に押し付ける押付手段41と、データキャリアDCの外部で第1接着シートAS1を切断する切断手段42とを備えている。
押付手段41は、駆動機器としての直動モータ41Aの出力軸41Bに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸着保持可能な支持面41Cを有す押圧部材41Dと、図示しない駆動機器によって前後および上下方向に移動し、第2接着シートAS2に押圧されるデータキャリアDCの押圧力を受け止める受け部材41Eとを備えている。
切断手段42は、駆動機器としての直動モータ42Aの出力軸42Bに支持された切断部材としてのカッター刃42Cを備えている。
【0017】
反転手段50は、駆動機器としてのリニアモータ51と、リニアモータ51のスライダ51Aに支持された駆動機器としての回動モータ52と、回動モータ52の出力軸52Aに支持され、図示しない駆動機器によって前後方向に移動可能な上面視U字状の反転アーム53と、反転アーム53に支持され、図示しない減圧ポンプや真空エジェクタ等の減圧手段に連通された吸着パッド54とを備えている。
【0018】
剥離手段60は、剥離用テープPTを支持する支持ローラ61と、駆動機器としての直動モータ62と、直動モータ62の出力軸62Aに支持されたブラケット63に回転可能に支持された押圧ローラ64と、剥離用テープPTを案内するガイドローラ65と、駆動機器としての回動モータ66Aによって回転駆動され、剥離用テープPTを回収する回収ローラ66とを備えている。
【0019】
次に、本実施形態における転写装置10の動作について説明する。
先ず、図1中実線で示す各部材が初期位置で待機する転写装置10に対し、作業者が原反RSおよび剥離用テープPTを同図のようにセットした後、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の入力手段を介して自動運転開始の信号を入力すると、貼付手段30が回動モータ35Aを駆動し原反RSを繰り出す。その後、先頭の第2接着シートAS2の先端が、図1中実線で示すように、剥離板33の先端から所定長さ剥離されたことが光学センサや撮像手段等の図示しない検知手段に検知されると、貼付手段30が回動モータ35Aの駆動を停止し、スタンバイ状態となる。
【0020】
次いで、人手または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段がリングフレームRFの他方の面を上方にして支持面22A上に載置した後、一方の面に第1接着シートAS1が貼付された被着体WKをノッチVNが移行手段40の上方となり、他方の面が上方となるようにして支持面24A上に載置する。次いで、支持手段20が図示しない減圧手段を駆動し、支持面22A、24AでリングフレームRFおよび被着体WKを吸着保持する。そして、支持手段20が直動モータ23を駆動し、出力軸23Aを昇降させて被着体WKの他方の面と、リングフレームRFの他方の面とを同一平面内に位置させる。
【0021】
次に、支持手段20がリニアモータ21を駆動し、スライダ21Aを左方に移動させて被着体WKが所定の位置で図示しない検知手段に検知されると、貼付手段30が回動モータ35Aを駆動し、被着体WKの搬送速度に合わせて原反RSを繰り出す。原反RSが繰り出されると、先頭の第2接着シートAS2が剥離板33によって剥離シートRLから剥離され、押圧ローラ34によって被着体WKおよびリングフレームRFの他方の面に貼付されて一体物WK1が形成される。その後、次の第2接着シートAS2の先端が剥離板33の先端から所定長さ剥離されたことが図示しない検知手段によって検知されると、貼付手段30が回動モータ35Aの駆動を停止し、再びスタンバイ状態となる。
【0022】
そして、図1中二点鎖線で示すように、一体物WK1が反転手段50の直下の所定の位置に到達すると、支持手段20がリニアモータ21の駆動を停止する。次いで、移行手段40が図示しない駆動機器を駆動し、移行手段40の上方に位置する第2接着シートAS2の上面部分に受け部材41Eを当接させた後、図示しない減圧手段を駆動し、押圧部材41Dで第1接着シートAS1を吸着保持する。その後、移行手段40が直動モータ42Aを駆動し、図2(A)中二点鎖線で示すように、カッター刃42Cを昇降させてデータキャリアDCの外部で第1接着シートAS1を切断する。次に、移行手段40が直動モータ41Aを駆動し、押圧部材41Dを昇降させて切断された第1接着シートAS1に貼付されているデータキャリアDCを第2接着シートAS2に押圧して貼付する。
【0023】
次に、反転手段50がリニアモータ51を駆動し、スライダ51Aを下降させ、吸着パッド54を一体物WK1に当接させた後、図示しない減圧手段を駆動し、一体物WK1を吸着保持する。そして、支持手段20が図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面22A、24Aでの一体物WK1の吸着保持を解除する。次いで、反転手段50がリニアモータ51を駆動し、図1中二点鎖線で示すように、スライダ51Aを上昇させた後、回動モータ52を駆動し、一体物WK1をX−Z平面内で回転させて天地反転させる。次に、支持手段20が直動モータ23を駆動し、リフトテーブル24を上昇させる。そして、反転手段50がリニアモータ51を駆動し、スライダ51Aを下降させて支持面24A上に一体物WK1を載置する。その後、支持手段20が図示しない減圧手段を駆動し、支持面24Aで一体物WK1を吸着保持した後、反転手段50が図示しない減圧手段の駆動を停止し、一体物WK1の吸着保持を解除する。次いで、反転手段50が図示しない駆動機器を駆動し、反転アーム53を後方に移動させて一体物WK1と支持面22Aとの間から引き抜いた後、反転アーム53を初期位置に復帰させる。そして、支持手段20が直動モータ23を駆動し、リフトテーブル24を下降させて一体物WK1を支持面22Aに当接させた後、図示しない減圧手段を駆動し、支持面24Aでの一体物WK1の吸着保持を開始する。
【0024】
次いで、支持手段20がリニアモータ21を駆動し、図1中二点鎖線で示すように、第1接着シートAS1の右端部を押圧ローラ64の最下部直下に位置させる。そして、剥離手段60が直動モータ62を駆動し、図1中二点鎖線で示すように、出力軸62Aを下降させ、押圧ローラ64の最下部で剥離用テープPTを第1接着シートAS1の右端部に押圧して貼付する。その後、支持手段20がリニアモータ21を駆動し、スライダ21Aを右方向に移動させ、その速度に合わせて剥離手段60が回動モータ66Aを駆動し、回収ローラ66で剥離用テープPTを巻き取り、被着体WKの一方の面から第1接着シートAS1を剥離する。第1接着シートAS1全体が被着体WKから剥離された後もリニアモータ21の駆動は続行され、スライダ21Aが初期位置に復帰すると、支持手段20がリニアモータ21の駆動を停止し、図示しない減圧手段を駆動し、支持面22A、24Aでの吸着保持を解除する。そして、第1接着シートAS1が剥離された一体物WK1は、人手または図示しない搬送手段によって次工程に搬送され、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0025】
以上のような本実施形態によれば、移行手段40を設けたことで、第1接着シートAS1に貼付されたデータキャリアDCを第2接着シートAS2に移行することができる。
【0026】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、貼付手段は、第2接着シートAS2を被着体WKの他方の面に押圧して貼付することが可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせてその範囲内であればなんら限定されることはない(他の手段および工程についての説明は省略する)。
【0027】
支持手段20は、メカチャックやチャックシリンダ等のチャック手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力等で被着体WKやリングフレームRFを保持する構成でもよい。
支持手段20は、支持面24Aの面内でリフトテーブル24を回転させる回転手段である駆動機器と、支持面24Aの面内でリフトテーブル24を直交2軸方向に移動させる2軸移動手段である駆動機器と、被着体WKのノッチVNの位置を検出する光学センサや撮像手段等の検出手段とを備えてもよい。このような場合、搬送手段で搬送されてきた被着体WKに対し、検出手段でノッチVNの位置を検出して、当該ノッチVNが移行手段40上に配置されるように、回転手段と2軸移動手段とがリフトテーブル24を移動させることができる。また、被着体WKおよびリングフレームRFの他方の面に第2接着シートAS2が貼付された後、支持手段20が直動モータ23を駆動し、リフトテーブル24を下降させて支持面24Aを一体物WK1と離間させた後、検出手段でノッチVNの位置を検出して、当該ノッチVNが移行手段40上に配置されるように回転手段と2軸移動手段とがリフトテーブル24を移動させてもよい。
支持手段20は、被着体WKおよび一体物WK1を停止させておき、または、被着体WKおよび一体物WK1を移動させつつ、貼付手段30、反転手段50および剥離手段60等の他の手段を適宜上下左右方向に移動させて、上記同様の第2接着シートAS2の貼付動作、一体物WK1の上下反転動作および第1接着シートAS1の剥離動作を行ってもよい。
他の装置で被着体WKを支持する場合、本発明において支持手段20はあってもよいしなくてもよく、その他反転手段50等、本願発明の独立請求項に構成要件として記載されていない構成要素については、それぞれ必要に応じて採用すればよく、あってもよいしなくてもよい。
【0028】
貼付手段30は、剥離シートRL上に仮着されていない第2接着シートAS2を繰り出して供給する構成のものでもよい。
貼付手段30は、駆動機器としての直動モータの出力軸に支持され、供給された第2接着シートAS2を減圧ポンプや真空エジェクタ等の減圧手段によって吸着保持し、被着体WKに押圧して貼付する構成でもよい。
剥離手段は、丸棒やローラ等で構成してもよい。
押圧手段は、ローラ、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用することができ、エアの噴き付けにより押圧する構成も採用することができる。
【0029】
移行手段40は、リフトテーブル24の凹部24B外に配置してもよい。
被着体WKおよびリングフレームRFの他方の面に第2接着シートAS2を貼付した段階で、データキャリアDCが当該第2接着シートAS2に貼付するような場合、押付手段41はあってもよいしなくてもよい。
被着体WKの一方の面から第1接着シートAS1を剥離した段階で、データキャリアDCが第2接着シートAS2側に貼付しているような場合、押付手段41はあってもよいしなくてもよいし、切断手段42もあってもよいしなくてもよい。
押付手段41は、エアの噴き付けや、コイルバネのバネ部材等でデータキャリアDCを第2接着シートAS2に押し付けてもよい。
押圧部材41Dおよび受け部材41Eは、支持面41Cや第2接着シートAS2に当接する面にゴムやスポンジ等の弾性部材を備えるようにしてもよい。
押圧部材41Dは、データキャリアDCだけが第2接着シートAS2に押し付けられるように構成してもよいし、データキャリアDCの周辺の第1接着シートAS1だけが第2接着シートAS2に押し付けられるように構成してもよいし、それら両方が第2接着シートAS2に押し付けられるように構成してもよい。
押圧部材41Dは、メカチャックやチャックシリンダ等のチャック手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力等で第1接着シートAS1を保持する構成でもよいし、第1接着シートAS1を吸着保持しなくてもよい。
受け部材41Eは、一体物WK1の面のうちの一部または全体を押える板状部材であってもよい。
切断手段42は、レーザー光、イオンビーム、火力、熱、水圧または空気圧で第1接着シートAS1を切断する切断部材を採用してもよい。
切断手段42は、押付手段41でデータキャリアDCを第2接着シートAS2に押圧してから第1接着シートAS1を切断してもよい。
切断手段42は、カッター刃42Cを支持面24Aの面内方向に移動する駆動機器を備え、切断手段42が当該駆動機器を駆動し、データキャリアDCの外部で第1接着シートAS1を切断する構成でもよい。
切断手段42は、回転して切断するロータリカッタを採用してもよい。
カッター刃42Cは、第1接着シートAS1を所定形状に切断する抜型であってもよい。
データキャリアDCの外部で第1接着シートAS1に切り込みを入れておくような場合、切断手段42はあってもよいしなくてもよい。
【0030】
反転手段50は、メカチャックやチャックシリンダ等のチャック手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力等で一体物WK1を保持する構成でもよい。
反転手段50は、駆動機器としての多関節ロボット等であってもよい。
反転手段50は、一体物WK1の下面または側面を保持して一体物WK1を反転するように構成してもよい。
反転手段50は、一体物WK1を反転する方向に何ら限定はない。
【0031】
剥離手段60は、第1接着シートAS1に貼付された剥離用テープPTの一端をメカチャックやチャックシリンダ等のチャック手段で把持したり、チャック手段で第1接着シートAS1を直接把持したりして、被着体WKから第1接着シートAS1を剥離する構成でもよい。
剥離手段60は、押圧ローラ64等の剥離用テープPTを第1接着シートAS1に押圧する部材にコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設け、剥離用テープPTを加熱して第1接着シートAS1に押圧して貼付する構成でもよい。この場合、剥離用テープPTは、感圧接着性の接着シートでもよいし、感熱接着性の接着シートでもよい。
剥離手段60は、一体物WK1の下面または側面から第1接着シートAS1を剥離するように構成してもよい。
【0032】
転写装置10は、天地反転して配置したり横置きにしたりして、被着体WKを第1接着シートAS1から第2接着シートAS2に転写するように構成してもよい。
転写装置10は、リングフレームRFをなくし、被着体WKを第1接着シートAS1から第2接着シートAS2に転写する構成でもよい。
被着体WKが貫通孔を備え、当該貫通孔内に位置するようにデータキャリアDCが第1接着シートAS1に貼付されていてもよい。
第1接着シートAS1が被着体WKの外縁からはみ出す領域を備え、当該領域にデータキャリアDCが貼付されていてもよい。
ノッチVNの形状は、V字状に限らず、多角形、円形もしくは楕円の一部の形状、U字状または不定形状であってもよい。
データキャリアDCとしては、マイクロチップ、RFID等を例示できる。データキャリアDCに記憶される情報は、被着体WKの製品名、ロッド番号等の各種情報、今までに被着体WKに施した処理の履歴情報、今後被着体WKに施す処理の内容の情報、次に被着体WKを送る工程や客先等の搬送先情報、被着体WKがウエハのように分割して使用される物の場合、不良品の位置情報等どんな情報でもよい。
【0033】
本発明における第1、第2接着シートAS1、AS2、被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、第1、第2接着シートAS1、AS2は、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態に限定されることはない。また、このような第1、第2接着シートAS1、AS2は、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材シートと接着剤層との間に中間層を有するもの、基材シートの上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材シートを接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、電極基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂板等、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、第1、第2接着シートAS1、AS2は、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
【0034】
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
【符号の説明】
【0035】
10・・・転写装置
30・・・貼付手段
40・・・移行手段
41・・・押付手段
42・・・切断手段
60・・・剥離手段
AS1・・・第1接着シート
AS2・・・第2接着シート
DC・・・データキャリア
WK・・・被着体
図1
図2