特許第6397930号(P6397930)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6397930
(24)【登録日】2018年9月7日
(45)【発行日】2018年9月26日
(54)【発明の名称】通信ネットワークにおけるサービス配信
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/24 20090101AFI20180913BHJP
   H04L 29/08 20060101ALI20180913BHJP
【FI】
   H04W28/24
   H04L13/00 307A
   H04L13/00 307C
【請求項の数】23
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-552912(P2016-552912)
(86)(22)【出願日】2014年2月21日
(65)【公表番号】特表2017-507601(P2017-507601A)
(43)【公表日】2017年3月16日
(86)【国際出願番号】EP2014053482
(87)【国際公開番号】WO2015124210
(87)【国際公開日】20150827
【審査請求日】2016年10月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】ニランデル, トマス
(72)【発明者】
【氏名】エリクソン, アン−クリスティーネ
【審査官】 ▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0227106(US,A1)
【文献】 国際公開第2013/057315(WO,A2)
【文献】 欧州特許出願公開第02696552(EP,A1)
【文献】 特開2004−312569(JP,A)
【文献】 特開2005−079909(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
H04L 29/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク内でデータのサービス配信を要求する方法であって、モバイルデバイス(1)において、
サービスに関する情報を対話デバイス(21)に送信して、前記モバイルデバイス(1)が所属する無線アクセスネットワーク(7)に関する情報を要求すること(S1)
前記要求された情報を、前記無線アクセスネットワーク(7)内のデバイスに配置されるリモートデバイスから受信すること(S2)、
前記受信した情報を使用して、サーバ(14)から前記モバイルデバイス(1)へのサービスの配信に関する必要なサービス配信パラメータを確立すること(S3)、
データの要求を前記サーバ(14)に向けて送信すること(S4)であって、前記要求は前記確立されたサービス配信パラメータを含む、送信すること(S4)、および、
前記サービス配信パラメータを使用して送信されたデータを前記サーバ(14)から受信すること(S5)、
を含む、方法。
【請求項2】
前記無線アクセスネットワーク(7)に関する前記情報は、前記必要なサービス配信パラメータ、および、要求されるサービス配信パラメータを決定するために使用する前記通信ネットワークの能力又は前記通信ネットワーク内の条件に関する情報のうちのいずれかを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サービス配信パラメータは、推奨されるフレームサイズ、推奨されるビットレート、推奨されるイメージ解像度、推奨されるイメージサイズ、およびバッファパラメータのうちのいずれかを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記受信した情報は、前記モバイルデバイス(1)で対話クライアント(17)によって処理された後、前記モバイルデバイスでアプリケーションクライアント(4)に渡され、前記アプリケーションクライアントは前記受信したデータを処理するように構成される、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記リモートデバイスは前記対話デバイス(21)である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記無線アクセスネットワークに関する前記情報は、HTTPおよびWebsocketのうちのいずれかに基づくプロトコルと、ユーザデータグラムプロトコルおよび伝送制御プロトコルのうちのいずれかをトランスポート機構として使用するプロトコルとのうちの、いずれかを使用して受信される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記無線アクセスネットワークに関する前記情報は、前記無線アクセスネットワーク内の前記デバイスから受信したユーザプレーンシグナリング内に注入される、請求項1ないし4に記載の方法。
【請求項8】
前記要求された情報を、定期的に、又は前記モバイルデバイスによって送信されるさらなる要求に応じて、受信することをさらに含む、請求項1ないしのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
通信ネットワーク内でデータのサービス配信を制御する方法であって、対話デバイス(21)で、
サービスに関する情報と、モバイルデバイス(1)が所属する無線アクセスネットワーク(7)に関する情報の要求とを、前記モバイルデバイス(1)から受信すること(S43)と、
前記無線アクセスネットワーク(7)内のリモートデバイスにメッセージを送信すること(S44)であって、前記メッセージは前記サービスに関する前記情報を含む、送信すること(S44)と、
サーバ(14)から前記モバイルデバイス(1)への前記サービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータを、前記リモートデバイスから受信すること(S45)と、
前記推奨されるサービス配信パラメータを前記モバイルデバイス(1)に向けて送信すること(S46)と、
を含む、方法。
【請求項10】
通信ネットワーク内でデータのサービス配信を制御する方法であって、対話デバイス(21)で、
サービスに関する情報と、モバイルデバイス(1)が所属する無線アクセスネットワーク(7)に関する情報の要求とを、前記モバイルデバイス(1)から受信すること(S47)と、
サーバ(14)から前記モバイルデバイス(1)への前記サービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータを生成するため、および前記推奨されるサービス配信パラメータを前記モバイルデバイス(1)に向けて送信するための命令を、前記無線アクセスネットワーク(7)内のリモートデバイスに送信すること(S48)と、
を含む、方法。
【請求項11】
前記サービス配信パラメータは、推奨されるフレームサイズ、推奨されるビットレート、推奨されるイメージ解像度、推奨されるイメージサイズ、およびバッファパラメータのうちのいずれかを含む、請求項または10に記載の方法。
【請求項12】
サーバ(14)からモバイルデバイス(1)へのデータサービスの配信のために、サービス配信パラメータに対する推奨を提供する方法であって、前記モバイルデバイス(1)が所属する無線アクセスネットワーク(7)内の推奨デバイスで、
前記モバイルデバイス(1)に関連付けられたサービスに関する情報と、サービス配信パラメータに対する推奨を提供するための要求とを、対話デバイス(21)から受信すること(S49)、
推奨されるサービス配信パラメータを決定すること(S50)、および、
前記決定された推奨されるサービス配信パラメータを前記対話デバイス(21)および前記モバイルデバイスのうちのいずれかに送信すること(S51)であって、前記サービス配信パラメータは前記サーバ(14)にデータを要求する時に前記モバイルデバイス(1)によって使用可能である、送信すること(S51)、
を含む、方法。
【請求項13】
前記要求は、配信されるサービスのタイプ、および要求されたサービス配信パラメータのタイプを識別する情報を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記推奨されるサービス配信パラメータは、セルロード情報、モバイルデバイス性能情報、モバイルデバイス無線品質情報、将来のセルロードの予測、および将来の時間期間におけるモバイルデバイスデータ容量の推定のうちの、いずれかに基づいて決定される、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
通信ネットワーク内で使用するためのモバイルデバイス(1)であって、
サービスに関する情報と前記モバイルデバイス(1)が所属する無線アクセスネットワーク(7)に関する情の要求とを、対話デバイス(21)に送信するように構成された送信器(23)と、
リモートデバイスから前記要求された情報を受信するように構成された受信器(24)と、
サーバ(14)から前記モバイルデバイス(1)への前記サービスの配信に関する必要なサービス配信パラメータを確立するために、前記受信した情報を使用するように構成されたプロセッサ(25)と、
データの要求を前記サーバ(14)に向けて送信するように構成された第2の送信器(26)であって、前記要求は前記確立されたサービス配信パラメータを含む、第2の送信器(26)と、
前記サービス配信パラメータを使用して送信されたデータを前記サーバ(14)から受信するように構成された、第2の受信器(27)と、
を備える、モバイルデバイス。
【請求項16】
前記受信した情報を処理するように構成された対話クライアント(17)をさらに備える、請求項15に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
通信ネットワーク内でのデータのサービス配信を制御する際に使用するための対話デバイス(21)であって、
サービスに関する情報と、モバイルデバイス(1)が所属する無線アクセスネットワーク(7)に関する情報の要求とを、前記モバイルデバイス(1)から受信するように構成された、第1の受信器(31)と、
前記無線アクセスネットワーク(7)内のリモートデバイスにメッセージを送信するように構成された第1の送信器(32)であって、前記メッセージは前記サービスに関する前記情報を含む、第1の送信器(32)と、
サーバ(14)から前記モバイルデバイス(1)への前記サービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータを前記リモートデバイスから受信するように構成された、第2の受信器(33)と、
前記推奨されるサービス配信パラメータを前記モバイルデバイス(1)に向けて送信するように構成された、第2の送信器(34)と、
を備える、対話デバイス。
【請求項18】
通信ネットワーク内でのデータのサービス配信を制御する際に使用するための対話デバイス(21)であって、
サービスに関する情報と、モバイルデバイス(1)が所属する無線アクセスネットワーク(7)に関する情報の要求とを、前記モバイルデバイス(1)から受信するように構成された、受信器(31)と、
サーバ(14)から前記モバイルデバイス(1)への前記サービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータを生成するため、および前記推奨されるサービス配信パラメータを前記モバイルデバイス(1)に向けて送信するための命令を、前記無線アクセスネットワーク(7)内のリモートデバイスに送信するように構成された、送信器(32)と、
を備える、対話デバイス。
【請求項19】
サーバ(14)からモバイルデバイス(1)へのデータサービスの配信のための推奨されるサービス配信パラメータを提供するように構成された、推奨デバイス(18)であって、前記モバイルデバイス(1)が所属する無線アクセスネットワーク(7)内に配置されており、
前記モバイルデバイス(1)に関連付けられたサービスに関する情報と、サービス配信パラメータに対する推奨を提供するための要求とを、対話デバイス(21)から受信するように構成された、受信器(39)と、
推奨されるサービス配信パラメータを決定するように構成された、プロセッサ(40)と、
前記対話デバイス(21)および前記モバイルデバイス(1)のうちのいずれかに、決定された推奨されるサービス配信パラメータを送信するように構成された、送信器(41)であって、前記サービス配信パラメータは、前記サーバ(14)にデータを要求する時に前記モバイルデバイス(1)によって使用可能である、送信器と、
を備える、推奨デバイス。
【請求項20】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行された時に、前記少なくとも1つのプロセッサに、モバイルデバイスとして、請求項1ないしのいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項21】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行された時に、前記少なくとも1つのプロセッサに、対話デバイスとして、請求項9ないし11のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項22】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行された時に、前記少なくとも1つのプロセッサに、推奨デバイスとして、請求項12ないし14のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項23】
求項20から22に記載のコンピュータプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークにおけるサービス配信を最適化する分野に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルネットワークは、典型的には図1の例示の通信ネットワークに示されるように異なるドメインに分割される。モバイルデバイス1(本明細書ではユーザ機器UEと呼ばれる)には、オペレーティングシステム2、およびたとえばウェブブラウザ3、App x5、およびApp y6が提供される。Appは、データサービスを要求することができるUE1で実行するかまたは記憶されるソフトウェアである。
【0003】
UE1は、eNodeB(eNB)または無線ネットワークコントローラ(RNC)7を介してモバイルオペレータ無線アクセスネットワーク(RAN)7に接続する。eNBおよびRNCは単なる例として使用されている。RAN7の無線アクセス技術(RAT)に応じて、任意のタイプのNodeBまたはネットワークコントローラが使用できることを理解されよう。たとえばWi−Fiネットワークでは、UE1(Wi−Fiでは局と呼ばれる)はアクセスポイント(AP)およびアクセスコントローラ(AC)を介して接続する。
【0004】
モバイルコアネットワークドメイン8は、RAN7をサービスネットワーク10にリンクするモバイルコアノードを含む。こうしたノードの例は、サービングゲートウェイ(SGW)、パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)8などを含む。サービスネットワーク10は、制御プレーン機能11、ユーザプレーン機能12、およびネットワークアドレス変換(NAT)機能13などの機能を含む。最終的に、ユーザプレーントラフィックはインターネット16ドメイン内のサーバ14、15に到達する。
【0005】
ユーザプレーントラフィックは、App x4とその対応するサーバ14との間、およびApp y5とその対応するサーバ15との間で送信可能である。サーバの例は、キャッシュサーバ、ビデオサーバ、ウェブサーバ、分析サーバなどである。サーバの多くの異なるタイプおよび組み合わせを使用して、UE1のAppにサービスが提供できることを理解されよう。サーバ14、15とApp4、5との間のシグナリングは、RAN7、コアネットワーク9、およびサービスネットワーク10を横切る。
【0006】
サービス配信および無線リソース使用量を最適化するためにRAN7およびサービス機能を互いにより密接にリンクさせることが、現在の要望である。たとえばRAN7が現在輻輳し遅延を体感している場合、サーバ14から送信されたデータパケットは遅延している可能性がある。したがってアクセス特有情報は、サーバ14に有用である。RAN7がサーバ14に関する情報を使用できる場合もある。こうした情報は、たとえばリソース予約に使用可能である。
【0007】
一例では、UE1内のApp x4およびApp y5に向かうデータは適応ビットレート特性である。この例において、App x4は異なるビットレートでビデオを復号できるビデオクライアントである。エンドユーザの体感または体感品質(QoE)は、モバイルオペレータおよびコンテンツプロバイダにとって重要な差別化要因である。適応ビットレートは、ネットワーク条件に応じて好適なビットレートを伴う符号化形式に変更することによって、ビットレートを適応させることにより、良好なQoEを可能にする。現在これは、サーバ14とUE1内のApp x4との間のスループットを推測するように試行することによって達成される。これは、測定されたリンクビットレートまたはラウンドトリップタイムに基づくことができる。ビットレートを適応させる周波数は変動する。適応ビデオストリーミングにとって典型的なインターバルはおよそ4秒ごとである。
【0008】
適応ビットレートは、RAN7の条件または能力についてのいかなる知識もなしに実装される。ラウンドトリップタイム(RTT)、ビットレートなどの推定は、RAN7における条件の紛らわしいピクチャを与える可能性がある。さらに、エンドポイントにとって、より低いかまたは高いビットレートに適応させる必要があることを検出するためにはある程度の時間がかかり、適応間のインターバルの変化はかなり長い。これにより、不良QoEのリスクが高まる。
【0009】
上記の例は、ビデオサービスに関する適応ビットレートに言及しているが、いずれの種類のデータサービスを配信する場合も同様の課題があることを理解されよう。たとえば、輻輳ネットワーク内でサービスを配信する場合にQoEを向上させるために、イメージをより低い解像度で送信することが可能であり、オーディオストリームをより低い品質で送信することが可能であり、ビデオをより小さいフレームを使用して送信することが可能である。多くのサービス配信パラメータは、配信されているデータの性質に応じてサービス配信を最適化するように変更可能であることを理解されよう。
【0010】
RANにサービスプロバイダとの対話をさせることによってQoEを向上させるためのイニシアチブが存在する。上記の例示のネットワークにおいて、サービス配信を最適化するための情報を交換および提供するために、RAN7とサーバ14、15との間の対話が存在し得る。これを実装する際の難点は、主に、UEのIPアドレスを修正し、その識別子としての役割を不適格にしてしまうような、ネットワークアドレス変換(NAT)の使用により、RAN7とサーバ14、15との間で容易に使用可能な共通識別子がないという理由による、アドレシングの問題を含む。サーバ14には数百のモバイルネットワークからの接続があり得ることから、スケーラビリティの課題も存在するため、ネットワークが対話のためのセッションを確立する際およびRANが特性をサポートしている場合に用いるRANの識別を決定することは些細なことではない。こうした対話プロトコルを使用するため、およびRAN7から受信した情報を使用するために、サーバ14、15を修正することが困難な可能性もある。さらに、すべてのプロトコルが適応ビットレートなどの適応をサポートしている訳ではない。
【発明の概要】
【0011】
本発明の目的は、UEへのデータのサービス配信を最適化することによって、エンドユーザのQoEを向上させることである。
【0012】
第1の態様によれば、通信ネットワーク内でのデータのサービス配信を要求する方法が提供される。モバイルデバイスは、サービスに関し、モバイルデバイスが所属するRANに関する要求情報を、対話デバイスに送信する。モバイルデバイスは、要求された情報をリモートデバイスから受信し、受信した情報を使用して、サーバからモバイルデバイスへのサービスの配信に関する必要なサービス配信パラメータを確立する。モバイルデバイスはデータの要求をサーバに向けて送信し、要求は確立されたサービス配信パラメータを含み、サービス配信パラメータを使用して送信されたデータをサーバから受信する。この利点は、たとえばネットワーク条件が悪化した時にデータコンテンツを動的に調整することによって、エンドユーザのQoEを向上させるために、サービス認識パラメータがモバイルデバイスによって送信されることである。
【0013】
オプションとして、RANに関する情報は、必要なサービス配信パラメータ自体、通信ネットワークの能力、および通信ネットワークにおける条件のうちのいずれかを備える。
【0014】
サービス配信パラメータのオプション例は、推奨されるフレームサイズ、推奨されるビットレート、推奨されるイメージ解像度、推奨されるイメージサイズ、およびバッファパラメータのうちのいずれかを含む。当然ながら、他のパラメータがサービスの性質に応じて使用され得る。
【0015】
受信された情報は、オプションで、モバイルデバイスの対話クライアントによって処理された後、モバイルデバイスのアプリケーションクライアントに渡され、アプリケーションクライアントは受信されたデータを処理するように構成される。
【0016】
リモートデバイスはオプションで対話デバイスである。RANに関する情報は、オプションで、HTTPおよびWebsocketのいずれかに基づくプロトコル、ならびにユーザデータグラムプロトコルおよび伝送制御プロトコルのいずれかをトランスポート機構として使用するプロトコルのうちのいずれかを使用して、モバイルデバイスによって受信される。
【0017】
代替オプションとして、リモートデバイスは無線アクセスネットワーク内のデバイスに配置される。
【0018】
無線アクセスネットワークに関する情報は、無線アクセスネットワーク内のデバイスから受信されたユーザプレーンシグナリングに注入されたデータを備える。
【0019】
オプションとしてモバイルデバイスは、要求された情報を定期的に、またはモバイルデバイスによって送信されたさらなる要求に応答して受信する。
【0020】
第2の態様によれば、通信ネットワーク内でデータのサービス配信を制御する方法が提供される。対話デバイスは、モバイルデバイスからサービスに関する情報と、モバイルデバイスが所属するRANに関する情報の要求とを受信する。対話デバイスはRAN内のリモートデバイスにメッセージを送信し、メッセージはサービスに関する情報を含む。次いで対話デバイスはリモートデバイスから、サーバからのサービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータを受信し、推奨されるサービス配信パラメータをモバイルデバイスに向けて送信する。
【0021】
第3の態様によれば、通信ネットワーク内でデータのサービス配信を制御する方法が提供される。対話デバイスは、モバイルデバイスからサービスに関する情報と、モバイルデバイスが所属するRANに関する情報の要求とを受信する。次いで対話デバイスは、サーバからモバイルデバイスへのサービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータを生成するため、および推奨されるサービス配信パラメータをモバイルデバイスに向けて送信するための命令を、RAN内のリモートデバイスに送信する。
【0022】
第2または第3のいずれかの態様についてのオプションとして、サービス配信パラメータは、推奨されるフレームサイズ、推奨されるビットレート、推奨されるイメージ解像度、推奨されるイメージサイズ、およびバッファパラメータのうちのいずれかを含む。
【0023】
第4の態様によれば、サーバからモバイルデバイスへのデータサービスの配信についてのサービス配信パラメータに対する推奨を提供する方法が提供される。モバイルデバイスが所属するRAN内の推奨デバイスは、モバイルデバイスに関連付けられたサービスに関する情報と、サービス配信パラメータに対する推奨を提供するための要求とを、対話デバイスから受信する。推奨デバイスは推奨されるサービス配信パラメータを決定し、決定された推奨されるサービス配信パラメータを対話デバイスまたはモバイルデバイスのいずれかに送信し、サービス配信パラメータはサーバにデータを要求する時にモバイルデバイスによって使用可能である。
【0024】
オプションとして、要求は、配信されることになるサービスのタイプおよび要求されたサービス配信パラメータのタイプを識別する情報を含む。
【0025】
推奨されるサービス配信パラメータは、オプションで、セルロード情報、モバイルデバイス性能情報、モバイルデバイス無線品質情報、将来のセルロードの予測、および将来の時間期間におけるモバイルデバイスデータ容量の推定のうちのいずれかに基づいて決定される。
【0026】
第5の態様によれば、通信ネットワーク内で使用するためのモバイルデバイスが提供される。モバイルデバイスには、サービスに関する情報とモバイルデバイスが所属するRANに関する要求情報とを、対話デバイスに送信するように構成された送信器が提供される。リモートデバイスから要求された情報を受信するように構成された受信器が提供される。サーバからモバイルデバイスへのサービスの配信に関する必要なサービス配信パラメータを確立するために、受信した情報を使用するように構成されたプロセッサが提供される。第2の送信器は、データの要求をサーバに向けて送信するように構成され、要求は確立されたサービス配信パラメータを含む。サービス配信パラメータを使用して送信されたデータをサーバから受信するように構成された、第2の受信器が提供される。
【0027】
オプションとして、モバイルデバイスには、受信された情報を処理するように構成された対話クライアントが提供される。
【0028】
第6の態様によれば、通信ネットワーク内でのデータのサービス配信を制御する際に使用するための対話デバイスが提供される。対話デバイスには、サービスに関する情報と、モバイルデバイスが所属するRANに関する情報の要求とをモバイルデバイスから受信するように構成された、第1の受信器が提供される。RAN内のリモートデバイスにメッセージを送信するように構成された第1の送信器が提供され、メッセージはサービスに関する情報を含む。サーバからモバイルデバイスへのサービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータをリモートデバイスから受信するように構成された、第2の受信器が提供される。推奨されるサービス配信パラメータをモバイルデバイスに向けて送信するように構成された、第2の送信器が提供される。
【0029】
第7の態様によれば、通信ネットワーク内でのデータのサービス配信を制御する際に使用するための対話デバイスが提供される。対話デバイスは、サービスに関する情報と、モバイルデバイスが所属する無線アクセスネットワークに関する情報の要求とをモバイルデバイスから受信するように構成された受信器を備える。サーバからモバイルデバイスへのサービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータを生成するため、および推奨されるサービス配信パラメータをモバイルデバイスに向けて送信するための命令を、RAN内のリモートデバイスに送信するように構成された送信器も提供される。
【0030】
第8の態様によれば、サーバからモバイルデバイスへのデータサービスの配信のためのサービス配信パラメータに対する推奨を提供するように構成された、推奨デバイスが提供され、推奨デバイスはモバイルデバイスが所属するRAN内に配置されており、モバイルデバイスに関連付けられたサービスに関する情報と、サービス配信パラメータに対する推奨を提供するための要求とを、対話デバイスから受信するように構成された受信器を備える。推奨されるサービス配信パラメータを決定するように構成されたプロセッサも提供される。対話デバイスおよびモバイルデバイスのうちのいずれかに、決定された推奨されるサービス配信パラメータを送信するように構成された、送信器が提供され、サービス配信パラメータは、サーバにデータを要求する時にモバイルデバイスによって使用可能である。
【0031】
第9の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された時に、少なくとも1つのプロセッサに第1から第4のうちのいずれかの態様における前述の方法のうちのいずれかを実施させる命令を備える、コンピュータプログラムが提供される。
【0032】
第10に態様によれば、第9の態様における前述のコンピュータプログラムを含むキャリアが提供され、キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、または非一時的コンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】既知の例示のモバイルネットワークを概略的に示すブロック図である。
図2】例示のモバイルネットワークを概略的に示すブロック図である。
図3】例示のステップを示すフロー図である。
図4】UEを介してRAN対話情報を送信する時の例示のステップを示すシグナリング図である。
図5】第2の例示のモバイルネットワークを概略的に示すブロック図である。
図6】第3の例示のモバイルネットワークを概略的に示すブロック図である。
図7】第4の例示のモバイルネットワークを概略的に示すブロック図である。
図8a】例示のUEを概略的に示すブロック図である。
図8b】例示のUEを概略的に示すブロック図である。
図8c】例示のUEを概略的に示すブロック図である。
図9】UEを介してRAN対話情報を送信する時の例示のステップを示すシグナリング図である。
図10】UEを介してRAN対話情報を送信する時の例示のステップを示すシグナリング図である。
図11】例示のUEを概略的に示すブロック図である。
図12】例示の対話デバイスを概略的に示すブロック図である。
図13】対話デバイスでの例示のステップを示すフロー図である。
図14】対話デバイスでの代替的な例示のステップを示すフロー図である。
図15】例示の推奨デバイスを概略的に示すブロック図である。
図16】推奨デバイスでの例示のステップを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下の説明はUE1に言及しているが、無線アクセスネットワーク(RAN)を介して、および使用される無線アクセス技術(RAT)に関係なく、通信ネットワークに所属する任意のデバイスに、同じ原理が適用されることを理解されよう。さらに以下の説明では、RANの条件および/または能力に応じて行われる推奨に従って、ビデオサービスの配信のためにビットレートを調整する例を使用している。任意のタイプのサービス配信パラメータを調整してサービスの配信を最適化し、それによってエンドユーザのQoEが向上することを理解されよう。
【0035】
図2は、RANを使用する例示のネットワークを概略的に示す。UE1は、UE1がサービス配信パラメータを取得および使用できるようにするための対話クライアント17(図2では対話Appとして図示)を有する。UE1はRAN7に接続する。RANは推奨機能18を含む。この例では、ウェブポータル19は、データがApp20からUE1のApp x4に提供されるサービスを提供する。対話クライアント17と通信する対話デバイス21が、ネットワーク内に配置される。対話クライアント17はオペレータ22によって提供され得る。
【0036】
対話クライアント17はスタンドアロンクライアントとして示されているが、代替的に、ウェブブラウザプラグイン、またはUEのオペレーティングシステム2の一部、または既存のAppの一部として実装可能であることを理解されよう。例示の実施形態において、対話デバイス21は、たとえばRAN7の条件および能力に応じて、サービス配信パラメータに対する適切な推奨に関してUE1に通知する。これによってUEは、サーバにデータを要求する時に推奨されるサービス配信パラメータを使用することができる。
【0037】
たとえば、ウェブポータル19がApp20からUE1のApp x4へストリーミングビデオサービスを提供している場合、サービス配信パラメータは最適ビットレートであり得る。推奨機能18は推奨される最適ビットレートを対話デバイス21に提供し、次に対話デバイス21は推奨される最適ビットレートをUE1に提供する。App x4がビデオセグメントを要求する時、App x4は推奨される最適ビットレートを要求内に含め、App20は推奨される最適ビットレートを使用してビデオを提供する。推奨される最適ビットレートはRAN7内の条件に応じて時間と共に動的に変更可能であり、たとえRAN7の条件が悪化する環境であってもストリーミングビデオサービスを維持することができる。これにより、エンドユーザに対して一貫したQoEが保証される。
【0038】
全体を通じて例としてビットレート適応が使用されているが、サービスのタイプに応じて他のタイプのサービス配信パラメータが使用可能であることを理解されよう。たとえばオーディオのストリーミングのための圧縮度が動的に適応可能であり、ビデオ解像度が動的に適応可能であり、またはクライアントバッファサイズに関する推奨が実行可能である。推奨されるサービス配信パラメータに応じて、UE1が好適なフォーマット/解像度でのコンテンツの配信を要求する場合、任意のタイプのコンテンツ適応が使用可能である。サービス配信パラメータのタイプは、UE1が対話デバイス21に情報を送信する時に決定される。送信される情報は、たとえば適応ビデオが可能である旨の指示、サポートされるメディアレート、各メディアセグメントの持続時間、バッファ能力などを含み得、対話デバイス21は関連情報のみがUE1に提供されることを保証することができる。
【0039】
図3は例示のステップを示す流れ図である。以下の番号付けは図3の番号付けに対応する。
【0040】
S1. UE1はRAN7に所属し、対話デバイス21とのセッションを確立する。セッション確立中、UE1は、UE1が使用している(または使用することになる)サービスに関する情報を対話デバイス21に提供する。これは、サービスのタイプ、あるいは推奨または他の情報が必要とされるサービス配信パラメータのタイプの指示であってよい。たとえばUE1は、適応ビデオについてのサービス配信パラメータを必要とする旨を対話デバイス21に通知すること、および、適応ビデオに対する任意の制約(サポートされるメディアレート、メディアセグメントの持続時間など)を対話デバイス21に通知することが可能である。
【0041】
S2. UEはRANに関する情報をリモートノードから受信する。リモートノードは、対話デバイス21またはRAN内のノード/機能であってよい。情報は、推奨されるサービス配信パラメータ、または推奨されるサービス配信パラメータを導出するためにUEによって使用可能な情報であってよい。ネットワークオペレータ制御が望ましい場合、UE1が推奨されるサービス配信パラメータを導出できる情報ではなく、推奨されるサービス配信パラメータをUEに送信することが好ましい。
【0042】
S3. UE1は、(ステップS2で受信した情報を使用すること、またはステップS2で受信した情報から導出することによって)サービス配信パラメータを確立する。
【0043】
S4. UE1はデータについての要求をサーバ14に送信し、要求はサービス配信パラメータを含む。
【0044】
S5. サーバは、必要であれば要求されたデータをUE1に送信する前に適応させるために、受信したサービス配信パラメータを使用する。
【0045】
UE1がサーバにビデオを要求し、RAN7内の条件に応じてビットレートを動的に調整することを希望する例を考えてみる。対話デバイス21は、ビットレート推奨をUEに通信し、RAN7内のノードとも通信する。
【0046】
UE1は、対話デバイス21との通信を可能にするApp17(またはプラグイン)を取得する。App17は、オペレータのウェブサイト22から取得してよく、またはOS2に機能を含めることができる。対話デバイスに向けて使用するためのアドレス/URLは、いくつかの方法で提供され得、たとえばオペレータ固有のプラグイン/App、またはオペレータからの構成SMSが提供され得る。次いで、UE1と対話デバイス21との間にセッションがセットアップされる。UE1はサービス配信に対する推奨を要求し、ここでサービスに関する情報、たとえばビットレート能力、および必要な推奨の持続時間は対話デバイス1に提供される。
【0047】
対話デバイス21は、RAN7内の推奨機能18と通信する。対話デバイス21は、UE1内のサービス/アプリケーションに適用可能なサービス情報、およびUE1に必要なサービス配信パラメータ(この場合、ビットレート)を提供する。推奨機能は様々な要素を使用して、推奨されるビットレートを対話デバイス21に提供する前に導出する。こうした要素の例は、セルロード情報、モバイルデバイス性能情報(ビットレート、待ち時間など)、モバイルデバイス無線品質情報、セル内の他のUEによって生成されるトラフィック、サービス品質などである。情報は以前の時間期間から収集され、将来の時間期間におけるモバイルデータ容量を推定するために/(予想されるトラフィックロード、UE無線品質などの)予測を行うために使用される。たとえば、推奨されるビットレートが、次に来る期間に対して推定される使用可能なビットレートよりもたとえ低い場合であっても、アプリケーションが処理可能な最高のビットレートである旨の決定を考慮に入れることができる。
【0048】
対話デバイス21は推奨されるビットレートをUE1に提供する。第1の初期推奨が提供され、続いて、RAN7の条件/能力が変化した時に推奨の動的更新が提供され得る。代替的にUE1は、UE1がRAN7の最も新しい条件/能力に基づく推奨を有することを保証するために推奨が必要とされる直前に、推奨を要求することができる。UEは推奨をそのメディアアプリケーションApp x4に渡し、App x4はビットレート推奨を使用して、好適なメディアビットレートの次のメディアセグメントを要求する。
【0049】
上記の例では、推奨されるビットレートは推奨機能18で導出される。しかしながら、推奨機能18は代替的に、RAN7内の条件に関する情報を対話デバイス21に提供し得ることに留意されたい。次いで対話デバイス21は、推奨されるビットレートをUE1に転送する前に導出することができる。代替的に対話デバイスは、RAN7内の条件に関する情報をUE1に転送し、それによってUE1が推奨されるビットレートを導出できるようにすることができる。
【0050】
図4は、前述の実施形態に対する例示のシグナリングを示すシグナリング図である。以下の番号付けは図4の番号付けに対応する。
【0051】
S6. UE1は対話デバイス21との通信を可能にするプラグインまたはAppを取得する。前述のように、これはOS2内の既存の機能であってよい。
【0052】
S7. UE1はパケットデータ接続を活動化する。
【0053】
S8. UE1は対話デバイス21とのセッションを始動する。対話デバイス1に向けて使用するためのアドレス/URLは、いくつかの方法で提供され得、たとえばオペレータ固有のプラグイン/App、または構成SMSが提供され得る。UE1と対話デバイスとの間の通信は、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)またはTCP(伝送制御プロトコル)を介して実行する新しいプロトコルを使用することができる。このプロトコルを使用して、ビデオがいずれのビットレートフォーマットを使用できるか、およびビットレートが変更可能な間隔に関して、対話デバイス21に通知することができる。プロトコルを使用して、好適なビットレートに関する情報を要求すること、および、UE1が新しいビットレートをいつ使用できるか/使用すべきかに関する情報をUE1に提供することもできる。このステップはステップS11の前または後に実行可能であり、たとえばビデオAppが開始されると、データサービスがビデオであることがわかる一方で、Appがブラウザであれば、ステップS11はステップS9の前に、たとえばユーザがブラウザ内のビデオリンクをクリックした時に実行される可能性がある。セッション確立中、UE1は、UE1が使用している(または使用することになる)サービスに関する情報を対話デバイス21に提供する。これは、サービスのタイプ、あるいは推奨または他の情報が必要とされるサービス配信パラメータのタイプの指示であってよい。たとえばUE1は、適応ビデオについてのサービス配信パラメータを必要とする旨を対話デバイス21に通知すること、および、適応ビデオに対する任意の制約(サポートされるメディアレート、メディアセグメントの持続時間など)を対話デバイス21に通知することが可能である。
【0054】
S9. 対話は対話デバイス21とRAN7との間で始動され、対話デバイス21は、
サービスに関する情報および/または必要なサービス配信パラメータのタイプを要求する情報を含むメッセージを送信する。
【0055】
S10. RAN7は、RAN内の条件に応じて推奨されるビットレートを決定し、推奨されるビットレートを対話デバイス21に送信する。
【0056】
S11. 対話デバイス21は、たとえば新しいプロトコルを使用してUEに向けてIPパケットを送信することにより、推奨されるビットレートをUE1に送信する。
【0057】
S12. UE1はビデオサーバ14とのセッションを確立する。
【0058】
S13. UE1は、ビデオセグメントに対する要求において推奨されるビットレートに関する受信した情報を使用する。次いでサーバは、要求されたビデオセグメントを推奨されるビットレートで送信することができる。
【0059】
S13a. オプションの実施形態において、UE1は、RAN7内の条件に関する最も新しい情報に基づく推奨されるビットレートを有することを保証するために、推奨されるビットレートを対話デバイスに要求する。
【0060】
S14. ある時間期間の後、または新しいビットレートがより好適であることをRAN7が検出した時、RAN7は、新しい推奨されるビットレートを対話デバイス21に通知する。これはたとえば、新しいビットレートが好適であるごとに、またはUE1が更新ビットレートを要求する時に、対話ゲートウェイが新しいビットレートを要求するステップS9において、サブスクリプションタイプの要求によってトリガすることが可能である。
【0061】
S15. 対話ゲートウェイは、UE1に新しい推奨されるビットレートを通知する。
【0062】
S16. UE1は、ビデオセグメントに対するさらなる要求において、新しい推奨されるビットレートに関する受信した情報を使用する。サーバは、要求されたビデオセグメントを推奨されるビットレートで送信することができる。
【0063】
前述の一般的な実施形態は、通信がUE1と対話デバイスとの間でどのように送信されるかを説明していない。こうした通信はインターネットを介して送信することができる。しかしながら、これはたとえば共通識別子の課題につながるNATに関する問題につながる可能性がある。これに対処するために、新しいインターフェースおよびプロトコルを使用してUE1と対話デバイス21との間に直接通信を導入することが可能であり、それによってUE1および対話デバイス21は情報を交換することができる。しかしながら、必要なサービス配信パラメータ(ビットレートなど)、または必要なサービス配信パラメータが生成され得るRANに関する情報を受信する、UE1の基本原理は同じである。
【0064】
図5は、対話デバイス21とUE1との間に第1のインターフェース(I1と表示)が提供され、対話デバイス21とRAN7内の推奨機能18との間に第2のインターフェース(I2と表示)が提供される、第2の実施形態を示す。I2インターフェースは、推奨されるビットレート(または他のサービス配信パラメータ)を対話デバイス21に提供するための推奨機能に使用される。
【0065】
図6に示される第3の実施形態において、対話デバイス21は、さらにCNゲートウェイと統合されるかまたはCNゲートウェイとコロケートされることが可能な、プロキシ23に配設される。ここでも、UE1と対話デバイス21との間にI1インターフェースが提供され、対話デバイス21とRAN7内の推奨機能18との間にI2インターフェースが提供される。
【0066】
図7に示される第4の実施形態において、対話デバイス21はRAN7に統合される。ここでも、UE1と対話デバイス21との間にI1インターフェースが提供され、対話デバイス21とRAN7内の推奨機能18との間にI2インターフェースが提供される。
【0067】
前述のように、UEの対話クライアント17は(図8aに示されるように)スタンドアロンアプリケーションとして提供され得るか、または図8bに示されるようにOS2の一部であり得、あるいは図8cに示されるように既存のAppに統合され得る。
【0068】
図9は、サービス配信パラメータがビットレートである例示のシグナリングを示すシグナリング図である。これは、図5、6、または7に示されるアーキテクチャのいずれかに適合する。以下の番号付けは図9の番号付けに対応する。
【0069】
S17. UE1は対話デバイス21との通信を可能にするプラグインまたはAppを取得する。前述のように、これはOS内の既存の機能であってよい。
【0070】
S18. UE1はパケットデータ接続を活動化する。
【0071】
S19. UE1はサーバ14とのセッションを確立する。
【0072】
S20. UE1と対話デバイス21との間で通信チャネルが始動される。使用されるプロトコルは、UDPまたはTCPをトランスポート層として使用する新しいプロトコルであってよい。新しいプロトコルは、たとえばHTTP、Websocket、または他の好適なプロトコルなどの既存のプロトコルに基づくことが可能であるか、あるいは新しい専用プロトコルであってよい。この例では、このプロトコルを使用して、この新しいプロトコルのサポート、使用されるポート、ビデオがいずれのビットレートフォーマットを使用できるか、およびビデオが変更可能な間隔に関して、ネットワークに通知することが可能である。RAN7にサービス情報を提供することも可能である。プロトコルを使用して、好適なビットレートに関する情報を要求すること、および、新しいビットレートをいつ使用できるか/使用すべきかに関する情報がUE1に提供することもできる。このステップはステップS19の前または後に実行可能である。たとえばビデオAppが開始されると、ストリーミングビデオが存在することが知られるため、ステップS20は、ビデオサーバに接触があると同時にまたはその前に実行可能である。ビデオが埋め込まれたブラウザをユーザが使用している場合、ステップS20はユーザがビデオリンクをクリックした時に実行される可能性が最も高い。この機能(たとえばApp、ブラウザ、またはオペレーティングシステム(OS))をサポートしているUE1内のエンティティは、対話デバイス1への接続を始動する。対話デバイス1に向けて使用するためのアドレス/URLは、いくつかの方法で提供され得、たとえばオペレータ固有のプラグイン/App、または構成SMSなどが提供され得る。セッション確立中、UE1は、UE1が使用している(または使用することになる)サービスに関する情報を対話デバイス21に提供する。これは、サービスのタイプ、あるいは推奨または他の情報が必要とされるサービス配信パラメータのタイプの指示であってよい。たとえばUE1は、適応ビデオについてのサービス配信パラメータを必要とする旨を対話デバイス21に通知すること、および、適応ビデオに対する任意の制約(サポートされるメディアレート、メディアセグメントの持続時間など)を対話デバイス21に通知することが可能である。
【0073】
S21. RAN7内で好適なビットレートに関する知識が使用可能な場合、この情報をRAN7から取得するための機能がトリガされる。
【0074】
S22. RAN7は、推奨されるビットレートに関して対話デバイス21に通知する。
【0075】
S23. 対話デバイス21は、たとえば新しいプロトコルを使用してIPパケットをUEに向けて送信することにより、推奨されるビットレートをUE1に通知する。
【0076】
S24. S22およびS23の代替として、RAN7は、たとえば情報をユーザプレーントラフィックに挿入することによって、この情報パケットをUEに向けて直接送信することができる。これによって通信速度が上がる。
【0077】
S25. UE1は、サーバ14に向けて送信されるビデオセグメントに対する要求内で受信した推奨されるビットレートを使用する。次いでサーバ14は、推奨されるビットレートを使用して、要求されたビデオセグメントをUE1に向けて送信する。
【0078】
S26. 新しいビットレートが推奨されるべきである旨をRAN7が検出した時、RAN7は、対話ゲートウェイに新しい推奨されるビットレートを通知する。新しい推奨されるビットレートは定期的に送信可能であるか、またはステップS21では、対話デバイス21は推奨されるビットレートの変更に同意することができる。
【0079】
S27. 対話デバイス21は、I1インターフェースを使用して新しい推奨されるビットレートをUE1に送信する。
【0080】
S28. ステップS26およびS27の代替として、RAN7は、たとえば情報をユーザプレーントラフィック上にピギーバックすることによって、この情報パケットをUEに向けて直接注入することができる。これによって通信速度が上がる。
【0081】
S29. UEは、次のビデオセグメントに対する要求内で適切なビットレートに関する受信した情報を使用する。
【0082】
図10は、サービス配信パラメータがビットレートである代替的な例示のシグナリングを示すシグナリング図である。これは、図5、6、または7に示されるアーキテクチャのいずれかに適合する。当業者であれば、このシグナリング図の変形が可能であることを理解されよう。たとえばすべての通信はサーバ14を介して送信することが可能であるか、または、UE1と対話デバイス21との間で直接送信することによっていくつかのシグナリングを最適化することが可能である。以下の番号付けは図10の番号付けに対応する。
【0083】
S30. サーバ14はモバイルオペレータと合意し、ゲートウェイを介してモバイルネットワークと通信する。これによりサーバ14は、たとえばUEが直接通信をサポートしている旨を対話デバイス21に通知すること、または、サービス配信パラメータに関するシグナリングに参加するためにサーバ14およびその権利を認証することを可能にする。
【0084】
S31. UE1はパケットデータ接続を活動化する。
【0085】
S32. UE1はサーバ14とのセッションを確立する。このセッションにおいて、UE1は、たとえばHTTPで使用している追加の情報を搬送することによって、対話デバイス21との新しいシグナリングプロトコルをサポートしている旨を指示し得る。
【0086】
S33. サーバ14は、対話デバイス21とのセッションを確立する。サーバ14は、UE1が新しいプロトコルをサポートしている旨の情報を提供する。サーバ14によって提供される情報は、このプロトコルがネットワークから始動された場合、UE1が通信用にオープンしたポートを含むこともできる。そうでない場合、新しいプロトコルはたとえばデフォルトのポート番号を使用することができる。
【0087】
S34. 好適なビットレートに関する知識がRAN7内で使用可能であるため、RAN7内でこれを処理するための機能がトリガされる。
【0088】
S35. RAN7は推奨されるビットレートを対話デバイス21に送信する。
【0089】
S36. 対話デバイス21は、I1インターフェースを使用して推奨されるビットレートをUE1に通知する。このプロトコルは、トランスポートレベルでUDPまたはTCPを使用することができる。
【0090】
S37. ステップS35およびS36の代替として、UE1に向けて送信された情報をRAN7で注入し、通信速度を上げることができる。
【0091】
S38. UE1は、サーバ14に送信されたビデオセグメントに対する要求内で受信した推奨されるビットレートを使用する。サーバ14は推奨されるビットレートを使用してビデオセグメントを送信する。
【0092】
S39. RAN7は新しいビットレートが推奨されるべきである旨を検出した時、新しい推奨されるビットレートを対話ゲートウェイに通知する。新しい推奨されるビットレートは定期的に送信可能であるか、またはステップS34では、対話デバイス21は推奨されるビットレートの変更に同意することができる。
【0093】
S40. 対話デバイス21は、I1インターフェースを使用して新しい推奨されるビットレートをUE1に通知する。
【0094】
S41. ステップS39およびS40の代替として、新しい推奨されるビットレートをUE1に向かう通信内でRAN7に直接注入することができる。
【0095】
S42. UE1は、サーバ14に送信されたビデオセグメントに対する要求内で受信した新しい推奨されるビットレートを使用する。サーバ14は新しい推奨されるビットレートを使用してビデオセグメントを送信する。
【0096】
次に図11に進むと、UEなどのモバイルデバイス1が示されている。UE1には、サービスに関する(サービスのタイプ、必要なサービス配信パラメータのタイプなどの)情報を対話デバイス21に送信し、RAN7に関する情報を要求するように構成された、送信器23が提供される。この情報は、推奨されるサービス配信パラメータ、またはUE1がサービス配信パラメータを決定できるようにする情報であってよい。リモートデバイス(対話デバイス21またはRAN7内のデバイス)から要求された情報を受信するように構成された、受信器24が提供される。受信した情報を使用して、サーバ14からUE1へのサービスの配信に関する必要なサービス配信パラメータを決定するように、プロセッサ25が構成される。サーバ14に向かうデータの要求を送信するように第2の送信器26が構成され、要求は決定されたサービス配信パラメータを含む。サービス配信パラメータを使用して送信されたデータをサーバ14から受信するように、第2の受信器27が構成される。
【0097】
メモリ28の形の非一時的コンピュータ可読媒体が提供され得る。これを使用して、プロセッサによって実行された時にUE1を前述のように挙動させる、プログラム29を記憶することができる。プログラム29は代替的に、外部記憶媒体、電子信号、光信号、無線信号、または非一時的コンピュータ可読記憶媒体などの、別の媒体30を介して提供され得る。
【0098】
前述の送信器および受信器は、任意の好適な構成(たとえば単一のトランシーバ、第1および第2の両方の送信器の機能を実行する単一の送信器など)で物理的に実装可能であることに留意されたい。
【0099】
図12は、サービスに関する情報とRAN7に関する情報の要求とをUE1から受信するように構成された第1の受信器31が提供された、例示の対話デバイス21を示す。RAN7内のリモートデバイスにメッセージを送信するように、第1の送信器32が構成され、メッセージはサービスに関する情報を含む。サーバ14からUE1へのサービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータを受信するように、第2の受信器33が構成される。推奨されるサービス配信パラメータをUE1に向けて送信するように、第2の送信器34が構成される。シグナリングはプロセッサ35によって制御される。
【0100】
メモリ36の形の非一時的コンピュータ可読媒体が提供され得る。これを使用して、プロセッサ35によって実行された時に対話デバイス21を前述のように挙動させる、プログラム37を記憶することができる。プログラム37は代替的に、外部記憶媒体、電子信号、光信号、無線信号、または非一時的コンピュータ可読記憶媒体などの、別の媒体38を介して提供され得る。
【0101】
前述の送信器および受信器は、任意の好適な構成(たとえば単一のトランシーバ、第1および第2の両方の送信器の機能を実行する単一の送信器など)で物理的に実装可能であることに留意されたい。
【0102】
対話デバイス21についての例示のステップが図13に示されており、以下の番号付けは図13の番号付けに対応する。
【0103】
S43. 対話デバイス21は、サービスに関する情報と、UE1が所属するRANに関する情報の要求とを受信する。
【0104】
S44. メッセージがRAN7内のリモートデバイスに送信され、メッセージはサービスに関する情報を含む。
【0105】
S45. これに応答して、対話デバイス21は、サーバ14からUE1へのサービスの配信に関する推奨されるサービス配信パラメータを受信する。
【0106】
S46. 対話デバイスは、推奨されるサービス配信パラメータをUE1に向けて送信する。
【0107】
図14は、RANが推奨されるサービス配信パラメータをUE1に直接送信する実施形態における、対話デバイスでの例示のステップを示す。以下の番号付けは図14の番号付けに対応する。
【0108】
S47. 対話デバイス21は、サービスに関する情報と、UE1が所属するRANに関する情報の要求とを受信する。
【0109】
S48. メッセージがRAN7内のリモートデバイスに送信され、メッセージは、サービスに関する情報と、推奨されるサービス配信パラメータを生成し、生成された推奨されるサービス配信パラメータをUE1に転送するための命令とを含む。
【0110】
図15は、サービスに関する情報とサービス配信パラメータに対する推奨を提供するための要求とを対話デバイス21から受信するように構成された受信器39が提供された、推奨デバイス18を示す。推奨されるサービス配信パラメータを決定するように、プロセッサ40が構成される。対話デバイス21またはUE1のいずれかに推奨されるサービス配信パラメータを送信するように、送信器41が構成される。
【0111】
メモリ42の形の非一時的コンピュータ可読媒体が提供され得る。これを使用して、プロセッサ40によって実行された時に推奨デバイス18を前述のように挙動させる、プログラム43を記憶することができる。プログラム43は代替的に、外部記憶媒体、電子信号、光信号、無線信号、または非一時的コンピュータ可読記憶媒体などの、別の媒体44を介して提供され得る。
【0112】
前述の送信器および受信器は、単一のトランシーバなどの任意の好適な構成で物理的に実装可能であることに留意されたい。
【0113】
推奨デバイス18での例示のステップが図16に示されており、以下の番号付けは図16の番号付けに対応する。
【0114】
S49. 推奨デバイス18は、サービスに関する情報とサービス配信パラメータに対する推奨を提供するための要求とを、対話デバイス21から受信する。
【0115】
S50. 推奨されるサービス配信パラメータは、前述のように、サービスのタイプ、ネットワークの条件および能力などに基づいて決定される。
【0116】
S51. 推奨されるサービス配信パラメータは、UE1に転送するために、UE1または対話デバイスのいずれかに向けて送信される。
【0117】
前述の技法は、RAN内の条件/能力に関するフィードバックを使用して、配信されるデータに対して好適なサービス配信パラメータが使用される旨を保証することによって、エンドユーザのQoEを向上させる。たとえば、高優先レベルタイプのサブスクリプションを伴うユーザが、より低レベルのサブスクリプションを伴うユーザよりもより高い解像度でのビデオストリーミングが可能であり得るという、ユーザのサブスクリプションのレベルなどの、他の要素を考慮に入れることができることに留意されたい。UE1と対話デバイス21との間の対話は、サーバのデータの提供に影響を与えることなく、これをサポートする。図10の例を除き、サーバプロバイダとオペレータとの間には何の関係も必要なく、サービスプロバイダおよびモバイルオペレータがかなり多数であることから、これは大きな利点である。
【0118】
さらに、UE1と対話デバイス21との間に直接インターフェースを提供することによって、使用する好適なビットレートに関してより高速のフィードバックを提供する高速通信チャネルが、UE1と対話デバイス21との間に提供される。
【0119】
本発明の範囲を逸脱することなく、前述の実施形態に対する様々な修正が可能であることが、当業者によって理解されよう。たとえば、任意のタイプのサービス配信パラメータが使用可能である。さらに同じ原理が、デバイスがRANを使用して通信ネットワークにアクセスする任意のタイプのネットワークに適応可能である。
【0120】
上記では、以下の略語が使用されている。
AC アクセスコントローラ
AP アクセスポイント
eNB eノードB
NAT ネットワークアドレス変換
OS オペレーティングシステム
PGW パケットデータネットワークゲートウェイ
QoE 体感品質
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RTT ラウンドトリップタイム
RNC 無線ネットワークコントローラ
SGW サービングゲートウェイ
TCP 伝送制御プロトコル
UDP ユーザデータグラムプロトコル
UE ユーザ機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16