特許第6398286号(P6398286)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6398286
(24)【登録日】2018年9月14日
(45)【発行日】2018年10月3日
(54)【発明の名称】振動搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 45/22 20060101AFI20180920BHJP
   B65G 27/34 20060101ALI20180920BHJP
   B08B 5/02 20060101ALI20180920BHJP
【FI】
   B65G45/22 A
   B65G27/34
   B08B5/02 Z
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-87887(P2014-87887)
(22)【出願日】2014年4月22日
(65)【公開番号】特開2015-205759(P2015-205759A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2017年3月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002059
【氏名又は名称】シンフォニアテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 益平
(72)【発明者】
【氏名】鴨下 重蔵
【審査官】 土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−192117(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3049806(JP,U)
【文献】 特開2013−212465(JP,A)
【文献】 特開2009−209671(JP,A)
【文献】 特開平09−156748(JP,A)
【文献】 特開平08−225139(JP,A)
【文献】 特開平07−179216(JP,A)
【文献】 実公平06−020748(JP,Y2)
【文献】 特開平08−040533(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 45/22
B08B 5/02
B65G 27/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給される粉粒体を搬送する搬送路と、
前記搬送路の上側を覆うケーシングと、
前記搬送路を前記粉粒体の搬送方向に往復振動させる振動手段とを備えた振動搬送装置において、
前記ケーシング内に敷設された前記搬送方向へ延びる案内レールと、
前記案内レールに沿って移動する台車と、
前記台車を移動させる台車移動手段と、
前記台車に搭載され、前記搬送路に清掃用流体を吹き付けるクリーニングヘッドと、
前記クリーニングヘッドに前記清掃用流体を前記ケーシングの外部から供給する流体供給経路とを設け
前記粉粒体の搬送中に前記台車を移動させることを特徴とする振動搬送装置。
【請求項2】
前記台車移動手段を、前記台車に連結した牽引具を前記ケーシングの外側から牽引するものとし、前記流体供給経路をフレキシブルなホースで形成して、このホースを前記牽引具として兼用するようにした請求項1に記載の振動搬送装置。
【請求項3】
前記搬送路に前記ケーシング内へ熱風または冷風を通す複数の噴気孔を設け、前記清掃用流体をエアとした請求項1または2に記載の振動搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーシング内で粉粒体を振動させながら搬送する振動搬送装置に関し、特に、ケーシング内部に付着する粉粒体を清掃する清掃手段を備えた振動搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
粉粒状の食品、薬品、樹脂原料、焼却灰等の粉粒体を搬送する際には、上側をケーシングで覆われた搬送路に粉粒体を供給し、搬送路を振動手段で搬送方向に往復振動させて粉粒体を搬送する振動搬送装置が用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。この種の振動搬送装置には、搬送路に多数の噴気孔を設け、搬送路の下側から噴気孔を通してケーシング内に熱風や冷風を供給することにより、搬送される粉粒体を乾燥したり、冷却したりするものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
特許文献1、2に記載された振動搬送装置は、いずれもケーシングを搬送路と一体で往復振動させるようにしている。また、特許文献3に記載された都市ごみの焼却灰を乾燥する大型の振動搬送装置は、ケーシングを固定し、搬送路のみを往復振動させるようにしている。
【0004】
上述した粉粒体の振動搬送装置では、粉粒体が吸湿性、潮解性、帯電性等によって、搬送路やケーシングの内面に付着することがある。このように粉粒体が付着すると、付着していた古い粉粒体が新たに搬送される粉粒体に混入し、粉粒体の品質を損なう問題がある。また、搬送路に噴気孔を設けたものでは、搬送路に付着する粉粒体で噴気孔が詰まり、乾燥効率や冷却効率が低下する問題もある。
【0005】
このように付着する粉粒体の清掃手段として、特許文献1に記載されたものは、搬送路を含むケーシングの内周面を掻き擦る羽根部を有するスクレーパを往復振動するケーシング内に配置し、ケーシングの外部に設置した牽引手段でスクレーパを搬送方向と反対方向に移動させるとともに、振動搬送の搬送力にあわせて牽引手段を制御し、スクレーパを粉粒体の搬送にやや遅れて同方向に移動させて、ケーシングの内周面に付着した粉粒体を掻き落とすようにしている。
【0006】
また、特許文献2に記載されたものは、搬送路を含むケーシングの内壁面に洗浄液を吹き付ける吸水パイプを洗浄装置として取り付け、振動搬送装置の停止時に、吸水パイプのノズルから温水や蒸気を噴出させて、内壁面に付着した粉粒体を除去するようにしている。
【0007】
また、特許文献3に記載されたものは、固定したケーシング内に搬送方向に駆動されるチェーンベルトを配設し、このチェーンベルトに所定のピッチで板ばねを立設して、板ばねの下端部を振動する搬送路に押圧してこすることにより、搬送路に付着する粉粒体を掻き取るようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平7−179216号公報
【特許文献2】特開2003−192117号公報
【特許文献3】特開平4−335987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載された振動搬送装置は、搬送中にスクレーパを移動させて清掃するので、付着する粉粒体を速やかに掻き落とすことができるが、移動するスクレーパがケーシングと一緒に往復振動するので、振動しながらケーシングの内周面と接触するスクレーパの羽根部の耐久寿命が短くなる問題がある。また、大きな慣性質量のスクレーパを有する清掃手段も往復振動するので、振動手段の容量も大きくする必要がある。
【0010】
また、特許文献3に記載された振動搬送装置も、搬送中にチェーンベルトを駆動して搬送路に付着する粉粒体を掻き取ることができるが、固定されたケーシング側のチェーンベルトに立設された板ばねが往復振動する搬送路に押圧されるので、板ばねや搬送路の耐久寿命が短くなる問題がある。
【0011】
一方、特許文献2に記載された振動搬送装置は、清掃手段の耐久寿命や振動手段の容量増大は問題ないが、振動搬送装置が停止するまで洗浄装置の作動を待つ必要があるので、付着する粉粒体を速やかに除去できない問題がある。
【0012】
そこで、本発明の課題は、往復振動する搬送路に付着する粉粒体を搬送中に速やかに清掃でき、かつ、清掃手段の耐久寿命も長く確保できる振動搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、本発明は、供給される粉粒体を搬送する搬送路と、前記搬送路の上側を覆うケーシングと、前記搬送路を前記粉粒体の搬送方向に往復振動させる振動手段とを備えた振動搬送装置において、前記ケーシング内に敷設された前記搬送方向へ延びる案内レールと、前記案内レールに沿って移動する台車と、前記台車を移動させる台車移動手段と、前記台車に搭載され、前記搬送路に清掃用流体を吹き付けるクリーニングヘッドと、前記クリーニングヘッドに前記清掃用流体を前記ケーシングの外部から供給する流体供給経路とを設けた構成を採用した。
【0014】
上記構成を採用することにより、往復振動する搬送路に付着する粉粒体を搬送中に速やかに清掃でき、かつ、清掃手段が往復振動する搬送路と直接接触しないようにして、清掃手段の耐久寿命も長く確保できるようにした。
【0015】
前記台車移動手段を、前記台車に連結した牽引具を前記ケーシングの外側から牽引するものとし、前記流体供給経路をフレキシブルなホースで形成して、このホースを前記牽引具として兼用することにより、台車をケーシングの外側からの操作で安定して移動させることができるとともに、台車を移動させる牽引具を流体供給経路として活用することができる。
【0016】
上述した振動搬送装置は、前記搬送路に前記ケーシング内へ熱風または冷風を通す複数の噴気孔を設け、搬送される粉粒体を乾燥したり、冷却したりするものに好適であり、この場合は、前記清掃用流体をエアとするとよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るテーブル装置は、ケーシング内に敷設された搬送方向へ延びる案内レールと、案内レールに沿って移動する台車と、台車を移動させる台車移動手段と、台車に搭載され、搬送路に清掃用流体を吹き付けるクリーニングヘッドと、クリーニングヘッドに清掃用流体をケーシングの外部から供給する流体供給経路とを設けたので、往復振動する搬送路に付着する粉粒体を搬送中に速やかに清掃でき、かつ、清掃手段の耐久寿命も長く確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】振動搬送装置の実施形態を示す切欠き側面図
図2図1の切欠き平面図
図3図1のIII−III線に沿った断面図
図4図3の右側の下レールを示す平面図
図5】(a)は図1の台車と案内レールを示す平面図、(b)は(a)の正面図
図6図5の台車とホースの接続部を示す斜視図
図7図1のホースガイドを示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。この振動搬送装置は、食品や樹脂原料等の粉粒体を搬送しながら乾燥するものであり、図1乃至図3に示すように、多数の噴気孔(図示省略)を有する搬送路1が上面に形成された搬送路ボックス2と、搬送路ボックス2を搬送方向に往復振動させる振動手段11と、搬送路2の上側を覆うケーシング21とを備え、一端側の供給口21aから搬送路1上に供給される粉粒体を他端側の排出口21bへ搬送する。また、搬送路ボックス2には複数の給気口3が設けられており、給気口3から供給される熱風を、搬送路1の噴気孔からケーシング21内に通して、搬送される粉粒体を乾燥する。
【0020】
前記ケーシング21は支柱22で基礎23に固定されている。ケーシング21の天井には、粉粒体を乾燥した熱風を排出する複数の排気口24が設けられ、側面には開閉可能な点検用の複数の窓25が設けられている。図示は省略するが、熱風の給気口3と排気口24は、それぞれ給気用ダクトと排気用ダクトに接続される。なお、ケーシング21と搬送路ボックス2間の上下の隙間は、ケーシング21から垂下された軟質のスクリーン4で覆われている。
【0021】
図1に示すように、前記振動手段11は、搬送路ボックス2の下方で搬送方向に延びるカウンタウェイト12と、搬送路ボックス2とカウンタウェイト12を連結し、モータ13で駆動されるクランク機構14と、カウンタウェイト12に立設された支柱15に回動可能に枢着され、一端側が搬送路ボックス2に連結された複数の可動レバー16と、可動レバー16と直角方向に搬送路ボックス2とカウンタウェイト12を連結する複数のコイルばね17とから成り、搬送路ボックス2を搬送方向の斜め上方へ向けて往復振動させる。カウンタウェイト12は複数の支持台18で基礎23に支持されている。支持台18は防振ばねとしてもよい。
【0022】
図3に示すように、前記ケーシング21の左右両側には、搬送方向に延びる案内レール31、32が敷設され、案内レール31、32に沿って台車41が移動するようになっている。左右の案内レール31、32は、それぞれ台車41の左右の車輪42a、42bを上下で案内する上レール31a、32aと下レール31b、32bから成る。左側の車輪42aはタイヤ面が凹のV字状とされ、右側の車輪42bのタイヤ面はフラットに形成されている。また、左側の下レール31bは凸のV字状とされ、右側の下レール32bはフラットな形状に形成されている。したがって、台車41は、左側の車輪42aと下レール31bとのV字係合によって、左右方向への横行が防止される。また、左右の上レール31a、32aは上向きコ字状の断面とされ、上面が後述するホース36とロープ38の案内路として使用される。
【0023】
前記台車41には、搬送路1へ清掃用流体としてエアを吹き付けるクリーニングヘッド51と、後述する左右のホース36から供給されるエアをクリーニングヘッド51に供給する配管52がブラケット53で取り付けられている。クリーニングヘッド51は、搬送路1に近接して幅方向へ延び、エアを噴出する多数のノズル54が設けられている。左右の各配管52は上方から垂下されて、クリーニングヘッド51の幅方向中央と各幅端との中間部に接続されている。また、図1に示したように、各ノズル54は搬送方向前方へ下向き約45°の角度で搬送路1に向けられており、搬送中にエアを吹き付けて、搬送路1に付着する粉粒体を除去する。なお、左右の配管52を共通の1本として、左右のホース36をその両端部に接続するようにしてもよい。この場合は、共通の配管52をT字状として、中央部の1箇所でクリーニングヘッド51と接続することもできる。
【0024】
前記左右の各配管52には、各案内レール31、32と各車輪42a、42bとの接触部にエアを吹き付けるクリーニングヘッド51aも取り付けられている。図4に示すように、フラットな形状とされた右側の下レール32bには、搬送方向と斜め方向に延びる長円状の長孔39が所定のピッチで形成されており、クリーニングヘッド51aからのエアで除去される付着した粉粒体は長孔39から下方へ落下する。長孔39は楕円状や矩形状としてもよい。長孔3を搬送方向と斜めの方向に延ばしたのは、車輪42bが長孔39に嵌り込まないようにするためである。なお、左側の下レール31bは凸のV字状とされているので、クリーニングヘッド51aからのエアで除去される粉粒体は、V字状の斜面を滑落する。したがって、下レール31b、32bを走行する左右の車輪42a、42bが、付着した粉粒体に乗り上げてがたつくことはない。
【0025】
図2に示すように、前記ケーシング21の排出口21b側の外側には、台車移動手段として、台車41を搬送方向へ牽引するようにモータ33で駆動される左右2台のリール34が設置され、供給口21a側の外側には、台車41を搬送方向と逆方向に戻す1台のウィンチ35が設置されている。2台の各リール34は、台車41に接続された牽引具としてのフレキシブルなホース36を巻き取ることにより、台車41を搬送方向へ移動させる。ホース36は、後述するように、クリーニングヘッド51、51aにエアを供給する流体供給経路としても活用され、ケーシング21の排出口21b側の左右両側には、ホースガイド37も取り付けられている。また、ウィンチ35は台車41に接続されたロープ38を巻き取ることにより、搬送方向へ移動した台車41を逆方向へ戻す。
【0026】
前記台車41は、リール34とホース36で牽引されて、搬送方向へ粉粒体の搬送速度より少し遅い速度で移動し、搬送中に付着する粉粒体をクリーニングヘッド51、51aからのエアで除去する。ケーシング21の排出口21b側まで移動した台車41は、ウィンチ35とロープ38で牽引されて供給口21a側へ戻される。この戻し移動の際も、クリーニングヘッド51、51aからのエアで付着する粉粒体が除去される。このように、搬送中に台車41をケーシング21内で繰り返し往復移動させることにより、搬送路1等に付着する粉粒体が速やかに除去される。
【0027】
図5(a)、(b)に示すように、前記台車41は、搬送方向に離間する前後2つの架台43を左右両側のパイプ44で連結したものであり、各架台43には、左右で2つずつの車輪42a、42bが取り付けられている。上述したように、左側の各車輪42aはタイヤ面が凹のV字状とされている。
【0028】
前記クリーニングヘッド51、51aと配管52は前後の各架台43に取り付けられており、前側の架台43の配管52に左右のホース36が接続され、各架台43を連結するパイプ44を介してホース36からのエアが後側の架台43の配管52に供給される。また、ウィンチ35のロープ38は後側の架台43に接続されている。
【0029】
図6は、前記前側の架台43の配管52とホース36との接続部を示す。左右の上レール31a、32aの上面で案内されるホース36は、先端が少し持ち上げられて、各配管52の端部に搬送方向へ向けて取り付けられたエルボ管52aに接続されている。したがって、ホース36がリール34で牽引されても、ホース36がねじれたり屈曲したりすることはなく、エアが安定して配管52に供給される。また、ホース36は各上レール31a、32aの上面で案内されるので、ケーシング21内へ垂れ下がる恐れもない。図示は省略するが、後側の架台43に接続されるロープ38も右側の上レール32aの上面で案内されるので、ケーシング21内へ垂れ下がる恐れはない。
【0030】
図7は、前記ケーシング21の排出口21b側の左右両側に取り付けられたホースガイド37を示す。このホースガイド37は、回転自在な各一対の縦ローラ37aと横ローラ37bとから成り、これらの縦ローラ37aと横ローラ37bで囲まれる空間にホース36が通され、縦ローラ37aと横ローラ37bが転接される。したがって、リール34で牽引されるホース36は安定した位置でスムーズにケーシング21内へ案内される。
【0031】
上述した実施形態では、台車を左右2本のホースで牽引し、2本のホースを台車の配管を介してクリーニングヘッドに接続したが、台車を1本のホースで牽引し、1本のホースを台車の配管を介してクリーニングヘッドに接続することもできる。
【0032】
上述した実施形態では、清掃用流体としてのエアを搬送路と台車の案内レールに吹き付けるようにしたが、エアはケーシングの天井や側壁等の内面にも吹き付けるようにしてもよい。
【0033】
上述した実施形態では、リールの牽引具を流体供給経路となるホースとし、ウィンチの牽引具をロープとしたが、ウィンチの牽引具をホースとし、リールの牽引具をロープとすることもできる。また、両方の牽引具をロープとすることもできる。この場合は、別途の流体供給経路を設ける必要がある。
【0034】
上述した実施形態では、粉粒体を搬送しながら乾燥するものとし、清掃用流体をエアとしたが、本発明に係る振動搬送装置は、搬送のみを行うものや、搬送する粉粒体を冷却するものとしてもよい。この場合は、清掃用流体を液体とすることもできる。また、ケーシングを固定して、搬送路のみを往復振動させるものとしたが、本発明に係る振動搬送装置は、ケーシングを搬送路と一体で往復振動させるものであってもよい。
【0035】
上述した実施形態では、台車移動手段を台車をリールとウィンチで牽引して移動させるものとしたが、台車移動手段は実施形態のものに限定されることはなく、例えば、台車をエンジンやモータ等の駆動源で自走させるものとすることもできる。
【符号の説明】
【0036】
1 搬送路
2 搬送ボックス
3 給気口
4 スクリーン
11 振動手段
12 カウンタウェイト
13 モータ
14 クランク機構
15 支柱
16 可動レバー
17 コイルばね
18 支持台
21 ケーシング
21a 供給口
21b 排出口
22 支柱
23 基礎
24 排気口
25 窓
31、32 案内レール
31a、32a 上レール
31b、32b 下レール
33 モータ
34 リール
35 ウィンチ
36 ホース
37 ホースガイド
37a 縦ローラ
37b 横ローラ
38 ロープ
39 長孔
41 台車
42a、42b 車輪
43 架台
44 パイプ
51、51a クリーニングヘッド
52 配管
52a エルボ管
53 ブラケット
54 ノズル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7