(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6398314
(24)【登録日】2018年9月14日
(45)【発行日】2018年10月3日
(54)【発明の名称】ルーフレール
(51)【国際特許分類】
B60R 9/058 20060101AFI20180920BHJP
【FI】
B60R9/058
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-103308(P2014-103308)
(22)【出願日】2014年5月19日
(65)【公開番号】特開2015-217830(P2015-217830A)
(43)【公開日】2015年12月7日
【審査請求日】2017年4月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000213
【氏名又は名称】特許業務法人プロスペック特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100155767
【弁理士】
【氏名又は名称】金井 憲志
(72)【発明者】
【氏名】柴田 泰宏
【審査官】
田々井 正吾
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−244943(JP,A)
【文献】
特公昭47−044587(JP,B1)
【文献】
特開2007−055359(JP,A)
【文献】
特開2007−253928(JP,A)
【文献】
特表2001−500085(JP,A)
【文献】
国際公開第2002/030709(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 9/058
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両前後方向に延設された筒状のレール本体と、
前記レール本体の車両前後方向一端から前記レール本体内に挿入されて前記レール本体に組み付けられる固定部を有するとともに、車両のルーフ上面に載置された状態で前記ルーフに組み付けられて、前記レール本体を支持する支持脚と、
を備えたルーフレールであって、
前記レール本体は、
前記支持脚と前記レール本体とを締結するための締結部材を下方から前記レール本体内へ挿入可能な貫通孔と、
前記貫通孔の車幅方向両側にて車両前後方向に延びるように形成され、前記レール本体の表面に付着した水滴が前記レール本体の表面を伝って前記締結部材に近づくことを規制する水滴規制手段と、を備え、
前記水滴規制手段は、前記貫通孔から見て車幅方向の少なくとも片側にて下方へ突出する突条部を有する、ルーフレール。
【請求項2】
車両前後方向に延設された筒状のレール本体と、
前記レール本体の車両前後方向一端から前記レール本体内に挿入されて前記レール本体に組み付けられる固定部を有するとともに、車両のルーフ上面に載置された状態で前記ルーフに組み付けられて、前記レール本体を支持する支持脚と、
を備えたルーフレールであって、
前記レール本体は、
前記支持脚と前記レール本体とを締結するための締結部材を下方から前記レール本体内へ挿入可能な貫通孔と、
前記貫通孔の車幅方向両側にて車両前後方向に延びるように形成され、前記レール本体の表面に付着した水滴が前記レール本体の表面を伝って前記締結部材に近づくことを規制する水滴規制手段と、を備え、
前記水滴規制手段は、前記貫通孔から見て車幅方向の少なくとも片側にて下方へ開放された溝部を有する、ルーフレール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のルーフ上面に組み付けられるルーフレールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に記載されているように、車両のルーフ上面に組み付けられるルーフレールは知られている。このルーフレールは、車両前後方向に延設されたレール本体、及びレール本体の車両前後方向端部に組み付けられるとともに、車両のルーフ上面に組み付けられてレール本体を支持する支持脚を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−55359号公報
【発明の概要】
【0004】
上記従来のルーフレールでは、支持脚の端部がレール本体の端部内に挿入される。そして、レール本体の下方からレール本体内へボルトが挿入され、前記ボルトがレール本体内に挿入された支持脚の端部に締結される。このようにして、レール本体と支持脚とが締結される。ルーフレールが車両に組み付けられた状態において、レール本体と支持脚とを締結しているボルトのヘッド部は露出している。したがって、レール本体に付着した水滴(例えば雨水)がレール本体の表面を伝って前記ボルトに到達し滞留する(
図8参照)ことにより、前記ボルトが錆びる。たとえ、前記ボルトに防錆処理(表面処理)が施されていても、レール本体と支持脚との締結工程においてボルトの表面に傷が付く場合があり、その傷ついた部位に錆が発生する可能性がある。
【0005】
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、レール本体と支持脚とを締結するボルトに錆が発生することを抑制できるルーフレールを提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、車両前後方向に延設された筒状のレール本体(20)と、レール本体(20)の車両前後方向一端からレール本体内に挿入されてレール本体に組み付けられる固定部(322)を有するとともに、車両のルーフ上面に載置された状態でルーフに組み付けられて、レール本体を支持する支持脚(30)と、を備えたルーフレール(
10A)であって、レール本体は、支持脚とレール本体とを締結するための締結部材を下方からレール本体内へ挿入可能な貫通孔(H1)と、 前記貫通孔の車幅方向両側にて車両前後方向に延びるように形成され、
レール本体の表面に付着した水滴がレール本体の表面を伝って前記締結部材に近づくことを規制する水滴規制手段と、を備え、水滴規制手段は、前記貫通孔から見て車幅方向の少なくとも片側にて下方へ突出する突条部(21a,21b)を有する、ルーフレールとしたことにある。
【0007】
また、本発明の特徴は、車両前後方向に延設された筒状のレール本体(20)と、レール本体(20)の車両前後方向一端からレール本体内に挿入されてレール本体に組み付けられる固定部(322)を有するとともに、車両のルーフ上面に載置された状態でルーフに組み付けられて、レール本体を支持する支持脚(30)と、を備えたルーフレール(10B)であって、レール本体は、支持脚とレール本体とを締結するための締結部材を下方からレール本体内へ挿入可能な貫通孔(H1)と、前記貫通孔の車幅方向両側にて車両前後方向に延びるように形成され、レール本体の表面に付着した水滴がレール本体の表面を伝って前記締結部材に近づくことを規制する水滴規制手段と、を備え、水滴規制手段は、前記貫通孔から見て車幅方向の少なくとも片側にて下方へ開放された溝部(21c,21d)を有する、ルーフレールとしたことにある。
【0010】
上記のように構成した本発明に係るルーフレールによれば、水滴規制手段により、水滴の移動が規制される。例えば、水滴がレール本体の表面を伝って締結部材に近づくことが規制される。具体的には、レール本体における、締結部材が挿入される貫通孔が形成された部分よりも車幅方向端部側に位置する部分が下方に位置するように傾斜させることにより、水滴に作用する重力により締結部材から遠ざかる方向へ水滴が流れる。また、例えば、前記貫通孔から見て車幅方向の少なくとも片側にて下方へ突出するとともに車両前後方向に延設された突条部を設けることにより、レール本体の表面を伝った水滴が、その表面張力により、前記突状部の側面部に溜まる。そして、その自重により水滴が下方へ落ちる。また、例えば、前記貫通孔から見て車幅方向の少なくとも片側にて下方へ開放されるとともに車両前後方向に延設された溝部を設けることにより、レール本体の表面を伝って溝部に到達した水滴が、その表面張力により、前記溝部の開口部に溜まる。そして、その自重により水滴が下方へ落ちる。したがって、締結部材に水滴が付着し難い。これにより、締結部材が錆びることが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態に係るルーフレールの分解斜視図である。
【
図2A】
図1のルーフレールの前端部を拡大した平面図である。
【
図2B】
図1のルーフレールの前端部を拡大した平面図であって、カバー部材を取り外した状態を示した平面図である。
【
図4】本発明の変形例に係るルーフレールの断面図である。
【
図5】
図4のルーフレールの突条部の拡大図である。
【
図6】本発明の他の変形例に係るルーフレールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施形態に係るルーフレールについて説明する。ルーフレールは、車両のルーフの右端及び左端にそれぞれ組み付けられる。ルーフの右端に組み付けられるルーフレールとルーフの左端に組み付けられるルーフレールは左右対称形状を呈する。そこで、本実施形態では、ルーフの右端に組み付けられるルーフレール10について説明し、左端に組み付けられるルーフレールの説明は省略する。ルーフレール10は、
図1、
図2A及び
図2Bに示すように、車両前後方向に延設されたレール本体20と、レール本体20の前端及び後端にそれぞれ組み付けられるとともに車両のルーフ上面にそれぞれ組み付けられてレール本体20を支持する支持脚30,30と、支持脚30,30に被せられるカバー部材40,40と、を備える。なお、本明細書及び図面における各種方向は、ルーフレール10が組み付けられた車両本体(又はルーフレール10を含むルーフ部)を基準とした方向を表わす。
【0013】
レール本体20は、金属材料(例えばアルミニウム材)を押出加工することにより筒状に形成された中間成形体を、車両のルーフ上面のカーブに合うように曲げ加工することにより形成される。押出加工における押出方向は、ルーフレール10が車両に組み付けられたときの車両前後方向に相当する。したがって、レール本体20の延設方向(車両前後方向)に垂直な断面の形状は、その切断位置に拘らず同一である。なお、車両のルーフの形状によっては、上記の曲げ加工を省略しても良い。
【0014】
レール本体20の延設方向に垂直な断面の外形は、
図3に示すように、略三角形を呈する。すなわち、レール本体20は、車両前後方向にそれぞれ延びる、底壁部21、上壁部22及び側壁部23を有する。なお、レール本体20の車幅方向の幅は50mm程度である。底壁部21は、ルーフレール10が車両のルーフに組み付けられた状態で前記ルーフ上面に対向する。底壁部21の車幅方向中央部は、底壁部21の右端部及び左端部よりも上方に位置している。つまり、底壁部21のうち右側に位置する右側底壁部211及び左側に位置する左側底壁部212は水平面に対して傾斜している。具体的には、右側底壁部211の下面と水平面とのなす角度θ1及び左側底壁部212の下面と水平面とのなす角度θ2がいずれも5°以上であることが好ましい。また、底壁部21の車両前後方向両端部における車幅方向中央部(右側底壁部211と左側底壁部212との接続部)には、底壁部21の下面(レール本体20の外周面)から上面(レール本体20の内周面)へ貫通する貫通孔H1が形成されている。
【0015】
上壁部22は、底壁部21の右端から上方且つ左方へ向かって延設されている。上壁部22の右端から左端へ向かうに従って、水平面に対する上壁部22の傾斜角度が小さくなっている。側壁部23は、底壁部21の左端から上方且つ左方へ向かって延設されている。側壁部23の上端は上壁部22の左端に接続されている。側壁部23は、平板状に形成されている。各壁部21,22,23同士の接続部は湾曲している。
【0016】
レール本体20の前端に組み付けられる支持脚30とレール本体20の後端に組み付けられる支持脚30は左右対称形状を呈する。そこで、以下、レール本体20の前端に組み付けられる支持脚30について説明し、レール本体20の後端に組み付けられる支持脚30の説明は省略する。支持脚30は、ダイキャスト工法により、一体的に形成される。支持脚30は、支持板部31及び接続部32を有する(
図2A、
図2B参照)。支持板部31は、車両のルーフ上面に沿った板状に形成されている。支持板部31の側縁部には、カバー部材40を係止する係止部311が形成されている。また、支持板部31には、上下方向に貫通する貫通孔H2が形成されている。貫通孔H2には、支持脚30を車両のルーフに組み付ける際に、ネジが挿入される。
【0017】
接続部32は、底板部321及び固定部322を備える。底板部321は、支持板部31の後端部から後方かつ上方へ延設されている。底板部321は、側面視において、その前端から後端へ向かうに従って水平面に対する傾斜角度が小さくなるように湾曲している。また、底板部321の平面視において、その前端から後端へ向かうに従って、底板部321の車幅方向の幅が小さくなっている。また、固定部322は、底板部321の後端から後方へ延びる柱状に形成されている。固定部322の車幅方向中央部には、ネジ孔SHが形成されている。ネジ孔SHは、レール本体20に組み付けられた状態における貫通孔H1の軸線方向に平行に延設されている。また、支持脚30は、支持板部31及び底板部321の上面における左端部にて車両前後方向に延びるリブRを有する。
【0018】
カバー部材40は、車両前後方向に延びるように形成されている。カバー部材40は合成樹脂材の射出成形により形成されている。カバー部材40は、下方及び後方に開放されている。また、カバー部材40の側壁部41の内側面には、支持脚30の複数の係止部311にそれぞれ係止される複数の爪部411が形成されている。
【0019】
上記のように構成したルーフレール10は、次のようにして車両のルーフに組み付けられる。まず、レール本体20の前端部及び後端部に支持脚30の固定部322を挿入する。そして、レール本体20の貫通孔H1と固定部322のネジ孔SHの位置を一致させた状態で、レール本体20の下方からネジSCの先端を貫通孔H1に挿入してネジ孔SHに締結する。ネジSCのヘッド部の下端は、右側底壁部211の右端及び左側底壁部212の左端よりも上方に位置している。そして、支持脚30が組み付けられたレール本体20を車両のルーフ上に載置し、支持脚30の貫通孔H2にネジの先端を挿入してルーフに締結する。そして、カバー部材40を支持脚30に被せ、爪部411を係止部311に係止させる。このようにして、ルーフレール10が車両のルーフに組み付けられる。
【0020】
上記のように構成したルーフレール10においては、底壁部21のうち、ネジSCが挿入される貫通孔H1が形成された車幅方向中央部は、底壁部21の右端部及び左端部よりも上方に位置している。つまり、貫通孔H1が形成された部分よりも車幅方向端部側に位置する部分が下方に位置するように、右側底壁部211及び左側底壁部212が水平面に対して傾斜している。また、ネジSCのヘッド部の下端は、右側底壁部211の右端及び左側底壁部212の左端よりも上方に位置している。したがって、水滴が、上壁部22又は側壁部23を伝って、上壁部22と右側底壁部211との接続部付近、又は側壁部23と左側底壁部212との接続部付近まで到達しても、その水滴が、底壁部21を伝ってそれ以上ネジSCに近づいていくことが抑制される。また、ルーフ上面にて跳ね返った水滴が底壁部21に付着したとしても、その水滴は、右側底壁部211及び左側底壁部212を伝って、上壁部22と右側底壁部211との接続部側、及び側壁部23と左側底壁部212との接続部側へ流れる。つまり、レール本体20に付着した水滴は、上壁部22と右側底壁部211との接続部、及び側壁部23と左側底壁部212との接続部付近に溜まり、その自重によって下方へ落ちる。このように、レール本体20に付着した水滴がレール本体20の表面を伝ってネジSCに近づくことが規制される。よって、ルーフレール10によれば、ネジSCに水滴が付着し難い。そのため、ネジSCが錆びることを抑制できる。
【0021】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0022】
例えば、上記実施形態では、底壁部21のうちのネジSCよりも車幅方向端部側に位置する部分がネジSCよりも下方に位置するように、右側底壁部211及び左側底壁部212が水平面に対して傾斜している。しかし、これに代えて、
図4に示すように、底壁部21の下面から下方へ突出し、且つ車両前後方向に延びる突条部21a,21bが形成されていてもよい。突条部21aは、ネジSCから見て右側に形成され、突条部21bは、ネジSCから見て左側に形成されている。なお、
図5に示すように、突条部21a,21bにおける底壁部21の下面からの突出高さhは、1.5mmである。また、突条部21a,21bの幅wは、2.0mmである。この突条部21a,21bは、押出加工により底壁部21に一体的に形成される。これによれば、水滴が上壁部22又は側壁部23を伝って底壁部21に到達したとしても、水滴は、その表面張力により、突条部21aの右側の側面部、又は突条部21bの左側の側面部付近に溜まり、その自重により下方へ落ちる。よって、ルーフレール10Aによっても、ネジSCに水滴が付着し難い。そのため、ネジSCが錆びることを抑制できる。なお、
図4に示す例では、突条部21a,21bの断面外形は長方形を呈する。しかし、突条部21a,21bの断面外形はこれに限られず、どのような形状であってもよい。例えば、突条部21a,21bの断面外形が三角形、台形などを呈してもよい。なお、突条部21a,21bの突出高さhは、1.5mm以上であることが好ましい。また、突条部21a,21bの幅wは、2.0mm以上であることが好ましい。
【0023】
また、例えば、
図6に示すように、底壁部21の下面に車両前後方向に延びる溝部21c,21dが形成されていても良い。溝部21cは、ネジSCから見て右側に形成され、溝部21dは、ネジSCから見て左側に形成されている。なお、
図7に示すように、溝部21c,21dの深さDは、1.5mmである。また、溝部21c,21dの幅Wは、2.0mmである。この溝部21c,21dは、押出加工により底壁部21に一体的に形成される。これによれば、水滴が上壁部22又は側壁部23を伝って底壁部21に到達したとしても、水滴は、その表面張力により、溝部21c又は溝部21dの開口部に溜まり、その自重により下方へ落ちる。よって、ルーフレール10Bによっても、ネジSCに水滴が付着し難い。そのため、ネジSCが錆びることを抑制できる。なお、
図6に示す例では、溝部21c,21dの断面外形は長方形を呈する。しかし、溝部21c,21dの断面外形はこれに限られず、どのような形状であってもよい。例えば、溝部21c,21dの断面外形が三角形、台形などを呈してもよい。なお、溝部21c,21dの深さDは、1.5mm以上であることが好ましい。また、溝部21c,21dの幅Wは、2.0mm以上であることが好ましい。
【符号の説明】
【0024】
10,10A,10B・・・ルーフレール、20・・・レール本体、21・・・底壁部、21a,21b・・・突条部、21c,21d・・・溝部、22・・・上壁部、23・・・側壁部、30・・・支持脚、31・・・支持板部、32・・・接続部、40・・・カバー部材、41・・・側壁部、211・・・右側底壁部、212・・・左側底壁部、311・・・係止部、321・・・底板部、322・・・固定部、411・・・爪部、H1,H2・・・貫通孔、R・・・リブ、SC・・・ネジ、SH・・・ネジ孔、θ1,θ2・・・角度