特許第6398962号(P6398962)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6398962
(24)【登録日】2018年9月14日
(45)【発行日】2018年10月3日
(54)【発明の名称】画像形成装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20180920BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20180920BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20180920BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20180920BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   H04N1/00 C
   B41J29/00 Z
   B41J29/00 E
   G06F3/12 303
   G06F3/12 336
   G06F3/12 392
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-239245(P2015-239245)
(22)【出願日】2015年12月8日
(65)【公開番号】特開2017-105015(P2017-105015A)
(43)【公開日】2017年6月15日
【審査請求日】2017年9月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100170346
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 望
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】村上 隆
【審査官】 大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−192821(JP,A)
【文献】 特開2014−222865(JP,A)
【文献】 特開2014−064151(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0078317(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0296099(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/00
G06F 3/12
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信によって外部装置に対して情報を読み書きする第1のモード及び前記外部装置から情報を読み書きされる第2のモードを排他的に実行可能な画像形成装置であって、
前記第1のモードを実行中に、前記画像形成装置にログインするのに必要な情報を、前記外部装置から読み出す読出し部と、
前記ログインするのに必要な情報に基づき、ログインを許可又は拒否する認証部と、
前記認証部がログインを許可すると、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるモード切替部と
を具備する画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記モード切替部は、前記第2のモードを実行中にユーザーがログオフすると、前記第2のモードから前記第1のモードに切り替える
画像形成装置。
【請求項3】
近距離無線通信によって外部装置に対して情報を読み書きする第1のモード及び前記外部装置から情報を読み書きされる第2のモードを排他的に実行可能な画像形成装置のコンピューターを、
前記第1のモードを実行中に、前記画像形成装置にログインするのに必要な情報を、前記外部装置から読み出す読出し部と、
前記ログインするのに必要な情報に基づき、ログインを許可又は拒否する認証部と、
前記認証部がログインを許可すると、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるモード切替部
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近距離無線通信(NFC、Near Field Communication)によって外部装置と通信可能な画像形成装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近距離無線通信によって外部装置と通信可能な画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。近距離無線通信の規格によれば、カードエミュレーションモード、リーダー/ライターモード及びP2P(Peer to Peer)モードが、排他的に切り替えられて実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−222865号公報
【特許文献2】特開2015−118470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、通信装置(画像形成装置)は、通信装置にエラーが発生すると、カードエミュレーションモードを設定する(0053段落参照)。
【0005】
特許文献2によれば、画像形成装置は、カードエミュレーションモードで待機し、ユーザーの認証コマンドを受信して認証処理を行う(要約書参照)。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、近距離無線通信によって外部装置と通信可能な画像形成装置において、ユーザーの利便性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る画像形成装置は、
近距離無線通信によって外部装置に対して情報を読み書きする第1のモード及び前記外部装置から情報を読み書きされる第2のモードを排他的に実行可能な画像形成装置であって、
前記第1のモードを実行中に、前記画像形成装置にログインするのに必要な情報を、前記外部装置から読み出す読出し部と、
前記ログインするのに必要な情報に基づき、ログインを許可又は拒否する認証部と、
前記認証部がログインを許可すると、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるモード切替部と
を具備する。
【0008】
本形態によれば、モード切替部は、ログインの許可をトリガーとして、第1のモード(リーダー/ライターモード)から第2のモード(カードエミュレーションモード)に切り替える。これにより、ユーザーにとっては、自動的に、第2のモードへの切り替えが行われ、利便性が向上する。
【0009】
前記モード切替部は、前記第2のモードを実行中にユーザーがログオフすると、前記第2のモードから前記第1のモードに切り替える。
【0010】
モード切替部は、ログオフをトリガーとして第1のモードに切り替える。これにより、ユーザーにとっては、自動的に、第1のモードへの切り替えが行われ、画像形成装置は、再び、外部装置に対して情報を読み書きする(ログイン待ち状態)ことができる。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るプログラムは、
近距離無線通信によって外部装置に対して情報を読み書きする第1のモード及び前記外部装置から情報を読み書きされる第2のモードを排他的に実行可能な画像形成装置のコンピューターを、
前記第1のモードを実行中に、前記画像形成装置にログインするのに必要な情報を、前記外部装置から読み出す読出し部と、
前記ログインするのに必要な情報に基づき、ログインを許可又は拒否する認証部と、
前記認証部がログインを許可すると、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるモード切替部
として機能させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の目的は、近距離無線通信によって外部装置と通信可能な画像形成装置において、ユーザーの利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムを模式的に示す図である。
図2】画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。
図4】画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【0014】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0015】
(1.情報処理システムの概要)
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムを模式的に示す図である。
情報処理システム1は、画像形成装置10と、携帯情報端末20とを有する。
【0016】
画像形成装置10は、典型的には、MFP(Multifunctional Peripheral)であり、以下、MFP10と称する。携帯情報端末20は、典型的には、スマートフォン等である。MFP10及び携帯情報端末20は、それぞれ、NFCデバイス(NFCチップとも呼ばれる)を内蔵し、相互に近距離無線通信可能である。MFP10及び携帯情報端末20は、それぞれ、近距離無線通信の規格に従って、少なくとも、リーダー/ライターモード(第1のモード)及びカードエミュレーションモード(第2のモード)を、排他的に切り替えて実行可能である。より具体的には、MFP10及び携帯情報端末20は、それぞれ、NFCデバイスをリーダー/ライターモードで動作させるための情報処理プログラムを実行することにより、リーダー/ライターモードを実行し、また、NFCデバイスをカードエミュレーションモードで動作させるための情報処理プログラムを実行することにより、カードエミュレーションモードを実行する。
【0017】
MFP10がリーダー/ライターモード(第1のモード)を実行する際、動作の主体は、MFP10である。すなわち、MFP10(リーダー/ライターモード)は、携帯情報端末20(カードエミュレーションモード)のNFCデバイスに対して、情報を読み書きする。
【0018】
一方、MFP10がカードエミュレーションモード(第2のモード)を実行する際、動作の主体は、携帯情報端末20である。すなわち、携帯情報端末20(リーダー/ライターモード)は、MFP10(カードエミュレーションモード)のNFCデバイスに対して、情報を読み書きする。
【0019】
(2.画像形成装置のハードウェア構成)
図2は、画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
MFP10は、制御部11を備える。制御部11は、CPU、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成され、MFP10の全体的な動作制御を司る。
【0020】
制御部11は、画像読取部12、画像処理部14、画像メモリー15、出力部16、操作部17、通信インターフェース19、記憶部18、NFCデバイス13等と接続されている。制御部11は、接続されている上記各部の動作制御や、各部との間での信号又はデータの送受信を行う。
【0021】
制御部11は、ユーザーから、操作部17またはネットワーク接続されたPC(図示せず)等を通じて入力されるジョブの実行指示に従って、スキャナー機能、印刷機能、コピー機能、およびファクシミリ送受信機能などの各機能についての動作制御を実行するために必要な機構の駆動及び処理を制御する。
【0022】
画像読取部12は、原稿から画像を読み取るスキャナーである。
【0023】
画像処理部14は、画像読取部12で読み取られた画像の画像データを必要に応じて画像処理する画像処理プロセッサーである。例えば、画像処理部14は、画像読取部12により読み取られた画像が画像形成された後の品質を向上させるために、シェーディング補正等の画像処理を行う。
【0024】
画像メモリー15は、画像読取部12による読み取りで得られた原稿画像のデータを一時的に記憶したり、通信インターフェース19を介して受信された印刷対象となるデータを一時的に記憶したりする領域を有する。
【0025】
出力部16は、画像読取部12で読み取られた画像データ等の画像形成を行って出力する。
【0026】
操作部17は、MFP10が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付けるタッチパネル部および操作キー部を備える。タッチパネル部は、タッチパネルが設けられたLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部17aを備えている。
【0027】
通信インターフェース19はインターネット等のネットワークに接続するためのインターフェースである。
【0028】
記憶部18は、画像読取部12によって読み取られた原稿画像等を記憶する領域を有する、HDDなどの大容量の記憶装置である。
【0029】
NFCデバイス13は、近距離無線通信の規格に従って、少なくとも、リーダー/ライターモード及びカードエミュレーションモードを、排他的に切り替えて実行可能である。NFCデバイス13は、携帯情報端末20と近距離無線通信を行うことが可能な構成を有する。NFCデバイス13は、NFC制御部、アンテナ及び不揮発性の記憶領域を有する。NFC制御部は、近距離無線通信を行うための制御を行う。アンテナは、近距離無線通信を行うためのアンテナであり、携帯情報端末20との間で、近距離無線通信で発生する電波を送受信する。不揮発性の記憶領域は、携帯情報端末20(リーダー/ライターモード)が読み取るための情報を記憶する。
【0030】
(3.携帯情報端末のハードウェア構成)
携帯情報端末20は、スマートフォンなどの典型的な携帯情報端末であり、そのハードウェア構成の図示は省略する。携帯情報端末20は、少なくとも、CPU、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成される制御部と、操作入力部及び表示部としてのタッチパネルと、インターネットと接続するためのインターフェースと、NFCデバイスとを有する。NFCデバイスは、近距離無線通信の規格に従って、少なくとも、リーダー/ライターモード及びカードエミュレーションモードを、排他的に切り替えて実行可能である。
【0031】
(4.画像形成装置の機能的構成)
図3は、画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。
MFP10の制御部11は、情報処理プログラムを実行することにより、認証部101、自動切替設定部102及びモード切替部103として動作する。
【0032】
認証部101は、MFP10のNFCデバイス13(リーダー/ライターモード)が携帯情報端末20のNFCデバイス(カードエミュレーションモード)から読み出したユーザー情報を取得する。認証部101は、ユーザー情報に基づいてユーザー認証を行い、携帯情報端末20のログインを許可又は拒否する。
【0033】
自動切替設定部102は、ログインを許可する場合、自動切替設定がONかOFFかを判断する。
【0034】
モード切替部103は、自動切替設定がONの場合、NFCデバイス13をカードエミュレーションモードに切り替える。モード切替部103は、ログオフが完了すると、NFCデバイス13を再びリーダー/ライターモードに切り替える。
【0035】
(5.画像形成装置の動作)
図4は、画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
初期状態として、MFP10は、携帯情報端末20を用いたユーザー認証に対する待機状態(ログイン待ち状態)であり、このときNFCデバイス13は、リーダー/ライターモードである。
【0036】
ユーザーは、MFP10にログインするため、携帯情報端末20のNFCデバイス(カードエミュレーションモード)を、MFP10のNFCデバイス13(リーダー/ライターモード)にかざす。携帯情報端末20のNFCデバイスには、ユーザーを特定するための情報(以下、ユーザー情報と称する。)が記憶されている。ユーザー情報は、例えば、ユーザー個人を一意に識別する情報、あるいは、管理者か一般ユーザーかを識別する情報等である。MFP10のNFCデバイス13(リーダー/ライターモード)(読出し部)は、少なくともユーザー情報を、携帯情報端末20のNFCデバイスから読み出す(ステップS1)。NFCデバイス13は、読み出したユーザー情報を、認証部101に供給する。
【0037】
認証部101は、NFCデバイス13からユーザー情報を取得する。認証部101は、ユーザー情報に基づいてユーザー認証を行い、携帯情報端末20のログインを許可又は拒否する(ステップS2)。例えば、ユーザー情報が個人を一意に識別する情報である場合、認証部101は、ROMに記憶された管理者テーブル(図示せず)を読み出す。管理者テーブルには、MFP10にログイン可能な管理者を識別するためのユーザー情報が登録されている。この場合、認証部101は、NFCデバイス13から取得したユーザー情報が管理者テーブルに登録されていれば、ログインを許可し、登録されていなければ、ログインを拒否する。あるいは、例えば、ユーザー情報が管理者か一般ユーザーかを識別する情報である場合、認証部101は、NFCデバイス13から取得したユーザー情報が管理者を示す情報であれば、ログインを許可し、一般ユーザーを示す情報であれば、ログインを拒否する。認証部101は、ログインを許可すると判断すると(ステップS2、YES)、自動切替設定部102に通知する。
【0038】
自動切替設定部102は、認証部101から、ログインを許可するとの通知を受けると、自動切替設定がONかOFFかを判断する(ステップS3)。本明細書において「自動切替」とは、MFP10のNFCデバイス13を、ログインの許可(ステップS2、YES)をトリガーとして(すなわちユーザーにとってはその他の能動的な動作を行うことなく、すなわち自動的に)、リーダー/ライターモードからカードエミュレーションモードに切り替えること、を意味する。自動切替設定部102は、自動切替設定がONと判断すると(ステップS3、YES)、モード切替部103に通知する。
【0039】
モード切替部103は、自動切替設定部102から、自動切替設定がONとの通知を受けると、NFCデバイス13をカードエミュレーションモードに切り替える(ステップS4)。なお、このとき、カードエミュレーションモードに切り替えたことを、表示部17aに表示する等により、ユーザーに提示(通知)してもよい。
【0040】
その後、認証部101は、例えば操作部17を介してログオフ要求を取得すると、ログオフ処理を行い(ステップS5、YES)、ログオフ処理を完了したことをモード切替部103に通知する。
【0041】
モード切替部103は、認証部101からログオフ完了の通知を受けると、NFCデバイス13をリーダー/ライターモードに再び切り替える(ステップS6)。NFCデバイス13をリーダー/ライターモードに切り替えることで、MFP10は、再び、携帯情報端末20を用いたユーザー認証に対する待機状態(ログイン待ち状態)となる。
【0042】
なお、携帯情報端末20のログインを拒否した場合(ステップS2、NO)及び自動切替設定がOFFの場合(ステップS3、NO)、リーダー/ライターモードからカードエミュレーションモードへの切り替えは、行わない。
【0043】
(6.まとめ)
通常、NFCデバイスのモードを切り替えるためには、操作パネル等を用いてユーザーが能動的に切り替えコマンドを入力する必要がある。
【0044】
これに対して、本実施形態によれば、自動切替設定がONの場合、ログインの許可をトリガーとして、リーダー/ライターモードからカードエミュレーションモードに切り替える。これにより、ユーザーにとっては、ログイン時に携帯情報端末20をMFP10のNFCデバイス13にかざすだけで、その他の能動的な動作(表示パネルを目視により確認し、手動で切り替えコマンドを入力する等)を行うことなく、すなわち自動的に、カードエミュレーションモードへの切り替えが行われる。すなわち操作ステップが簡略化され、ユーザーの利便性が向上する。
【0045】
また、本実施形態によれば、ログオフをトリガーとして、カードエミュレーションモードから再びリーダー/ライターモードに切り替えることで、MFP10は、再び、携帯情報端末20を用いたユーザー認証に対する待機状態(ログイン待ち状態)となる。これにより、ユーザーにとっては、ログオフ時に、その他の能動的な動作(表示パネルを目視により確認し、手動で切り替えコマンドを入力する等)を行うことなく、すなわち自動的に、カードエミュレーションモードへの切り替えが行われる。すなわち操作ステップが簡略化され、ユーザーの利便性が向上する。
【0046】
(7.変形例)
上記実施形態では、自動切替設定部102は、自動切替設定がONかOFFかを判断し(ステップS3)、ONの場合はカードエミュレーションモードに切り替え、OFFの場合はリーダー/ライターモードのままとしたが、自動切替設定を常時ONとしてもよい。その場合、自動切替設定部102(図3)及びステップS3の判断は不要となり省かれる。
【符号の説明】
【0047】
10…MFP
11…制御部
13…NFCデバイス
20…携帯情報端末
101…認証部
102…自動切替設定部
103…モード切替部
図1
図2
図3
図4