(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
また、以下の説明において、前、後、左、右、上、下等の方向は、特段の言及がない限り、ベビーカーを背面押しにして適正に着座した状態の乳幼児を基準にした方向である。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係るベビーカー1を示す概略斜視図である。
図1に示すベビーカー1は、対象年齢が生後1カ月以上36カ月以内の乗車者である例えば、乳幼児等を乗せて、例えば買い物や外気浴等に使用するための一人乗りの乳母車であり、乳幼児を寝かせた姿勢や座らせた姿勢で使用することができる。
また、
図1に示すベビーカー1は、乳幼児等を座らせたり、寝かせたり等の乗車をさせるための乗車部である例えば、座席部2を有し、座席部2は、座席部2の面積等を乗車させる乳幼児の大きさ等に応じて変更するための座席調整部材2aを有している。座席調整部2aは、座席部2からの前方へ進退可能に移動する構成となっており、使用者である例えば、保護者等が所望の大きさの座席部2になるように調整することができる構成となっている。
【0017】
また、
図1に示すように、ベビーカー1は、2つの前輪部3、前輪部4を有している。
前輪部3は、
図1に示すように、2つの円形の車輪3a及び車輪3bを有すると共に、これら車輪3a、3bを支持する車輪支持部3cを有している。
また、前輪部4も同様に、車輪4a、4b及び車輪支持部4cを有している。
【0018】
これら2つの前輪部3、4は、
図1に示すように、ベビーカー1のパイプ状の前脚部5、6とそれぞれ連結されている。すなわち、前輪部3、4は、前脚部5,6により支持されている。
【0019】
図2は、
図1の前輪部3の車輪3a、3bを除く車輪支持部3c等を示す概略図である。
図2に示すように、車輪支持部3cは、車輪支持部本体3eを有すると共に、この車輪支持部本体3eには、車輪3a、3bを支持する車輪軸配置部3dが形成されている。
また、この車輪支持部本体3eの上部には、回動体3fが配置され、その上部に前脚部5に車輪支持部3cを装着するための前輪装着部3gが配置されている。
そして、車輪支持部本体3eと回動体3fは、その上部の前輪装着部3gに対して、360°回動可能な構成となっている。
すなわち、この構造により、前輪部3は、移動方向を自在に変更可能なキャスター部に相当する構成を備えている。
【0020】
図3は、
図2の回動体3fを示す概略図である。
図3に示すように、回動体3fは円盤状と成っている。
ところで、
図2に示すように、車輪支持部3cは、
図2の矢印A方向に沿って揺動可能な固定部である例えば、ロック部3hが配置されている。
図2に示すように、ロック部3hは、その先端に鈎状の係合爪3iを有し、ロック部3hが回動体3fに向かって揺動し、回動体3fに達したときに、
図3の回動体3fの係合穴3jと係合し、車輪支持部本体3eと回動体3fの回動を阻害し、一定の方向、
図1のベビーカー1の直進方向に固定される構成となっている。
図4は、ロック部3hの係合爪3iが
図3の係合穴3jと係合した状態を示す概略図である。
図4に示す状態では、ロック部3hにより車輪支持部本体3eと回動体3fの回動は阻害され、特定の方向に固定されることになる。
【0021】
図1に示す前輪部4も同様に前脚部6に支持されており、座席部2の後方側である後輪部7、8も同様な構成で、それぞれ後脚部9、10に連結され、支持されている。
【0022】
ところで、
図1に示すように、前脚部5及び前脚部6の間には、乗車した乳幼児が脚を置くためのフットレスト11が形成されている。
また、座席部2に乗車した乳幼児がその腕を配置することができるアームレスト12、13が、座席部2の左右方向である両側に、合わせて2つ形成されている。
このアームレスト12は、
図1に示すように、前脚部5及び後脚部9と、それぞれ連結されている。アームレスト13も、同様に前脚部6及び後脚部10と、それぞれ連結されている。そして、これら前脚部5、6及び後脚部9、10は、後述するように、折り畳み操作時に近接離間するように移動し、その際、これら前脚部5、6及び後脚部9、10が、それぞれアームレスト12、13に対して、その相対位置を変更することとなる。このため、かかる位置の変更が可能なように、これら前脚部5、6及び後脚部9、10が、それぞれアームレスト12、13に対して、回動自在に連結されている。
一方、2つのアームレスト12、13の前方には、乗車した乳幼児が落下等するのを防止するためのフロントガード20が着脱可能に配置されている。
アームレスト12,13の後端側は、それぞれ支持部である例えば、連結杆14,15と連結され、これらによって支持されている。
【0023】
図5は、
図1の矢印B方向から見た連結杆14等を示す概略図である。
図5に示すように連結杆14は、座席部2及びアームレスト13の後端側と揺動可能に連結されると共に、連結杆14の下端側は、後脚部9に臨むように近接して、又は当接して配置されている。
なお、
図1に示す他方の連結杆15等も同様の構成となっている。
【0024】
また、
図1に示すように、連結杆14及び連結杆15の左右方向の外側には、ベビーカー1を移動させるときに、保護者等が操作する全体が略U字状を成しているハンドル部16が配置されている。
このハンドル部16は、
図5で示すように、座席部2の後端側に揺動可能に連結されており、具体的には、座席部2の後端側に配置されている支持軸2bと揺動可能に連結されている。なお、この支持軸2bは、
図5に示すように、連結杆14、15とも連結されている。
【0025】
図6は、
図1のハンドル部16の揺動を示す概略説明図である。
図6に示すように、ハンドル部16は、座席部2の支持軸2bを基点として後方側(アームレスト12の後端側)と前方側(アームレスト12の前端側)に移動可能な構成となっている。
すなわち、保護者が乳幼児を座席部2に乗車され、乳幼児の後方からベビーカー1を操作するとき(背面押し)は、
図6の実線で示すようにハンドル部16を後方側に配置する。
一方、保護者が座席部2の乳幼児の顔等を見ながらベビーカー1を操作するとき(対面押し)は図の破線で示すようにハンドル部16を前方側に配置することになる。
このとき保護者は、ハンドル部16を支持軸2bを基点として揺動させるだけでハンドル部16の位置を背面押しから対面押しに変えることができるので、極めて操作しやすい構成となっている。
【0026】
ところで、
図2に示すように前輪部3等の車輪支持部3cには、その回動等のキャスター構造を動作させないためのロック部3hが配置されている。
このロック部3hには、
図2に示すように接続部である例えば、インナーワイヤ17が接続されており、このインナーワイヤ17の動作によって,ロック部3hは揺動する構成となっている。具体的には、ロック部3hの係合爪3iが回動体3fと係合し、又は、非係合状態になる。
このインナーワイヤ17は、
図1に示すように、前輪部3から前脚部5のパイプ内に配置され、さらに、後脚部9にも配置され、後輪部7のロック部3hに接続されている。
すなわち、インナーワイヤ17が後輪部7側に移動すると、前輪部3のロック部3hは、回動体3fから離間する方向に移動し、
図3の回動体3fの係合穴3jから係合爪3iが離れ、前輪部3は、360°自在に回動可能な構成となり、キャスターとなる。
【0027】
一方、
図1の後輪部7にも
図2と同様の構成が形成されているため、
図2のロック部3hは、回動体3fに近接する方向に揺動させられ、
図4に示すように、ロック部3hの係合爪3iが、回動体3fの
図3に示す係合穴3jと係合する。
すると、後輪部7の回動は阻害され、ベビーカー1の移動方向は、前後方向に固定される。
図1の前輪部4、前脚部6、後脚部10及び後輪部8も同様の構成となっている。
【0028】
したがって、本実施の形態では、前輪部3,4と後輪部7,8は、いずれかが回動可能なキャスターとなっているときは、必ず他方が固定状態となる構成となっている。
また、インナーワイヤ17の移動方向を変更することで、いずれかを容易に固定又はキャスター状態に簡単に変更することが可能な構成ともなっている。
【0029】
さらに、本実施の形態では、
図6に示すハンドル部16の後方又は前方の揺動に合わせて、このインナーワイヤ17を移動させる構成となっている。すなわち、ハンドル部16が後方に配置されているとき(背面押し)は、インナーワイヤ17は、後輪部7、8側へ配置され、後輪部7、8は、その回動が固定される。そのとき、前輪部3、4は、回動状態となり、キャスターとして機能する。
逆に、ハンドル部16を前方側に移動させると(対面押し)、インナーワイヤ17が前輪部3,4側へ移動し、前輪部3、4は固定に変わり、後輪部7、8がキャスターとなる。
【0030】
したがって、本実施の形態では、ハンドル部16が配置される側の車輪が必ず、固定され、反対側の車輪がキャスターとなるので、ハンドル部16の位置が前方でも後方でも(対面押しでも背面押しでも)操作し易いベビーカー1となっている。
【0031】
以下、この構成を詳細に説明する。
図7は、
図5の連結杆14の後脚部9側端部の構成を示す概略説明図である。
図7に示すように、連結杆14の後脚部9側端部には、後脚部9側に突出して形成される突起部14aが配置されている。
図8は、
図1の前脚部5及び後脚部9にかけて配置されているインナーワイヤ17の途中に配置されている突起部14aを受容する受容部18を示す概略図である。
図8に示すように、インナーワイヤ17の連結するように受容部18が配置されている。この受容部18aには、突起部14aを収容可能な平面視で略楕円形からなる開口部18aが備わっている。
また、受容部18は、
図8に示す第1のバネ19aを有し、この第1のバネ19aによって、
図1の後輪部7、8側へ付勢されているので、インナーワイヤ17は、初期の状態では、後輪部7、8を固定、前輪部3,4をキャスターとするように配置される。
【0032】
なお、
図8の第2のバネ19bは、インナーワイヤ17の長手方向の矢印Cに沿って受容部18が移動する等の際に、その動きを安定させるための緩衝用のバネである。
図9は、
図7の突起部14aに対応した後脚部9の構成を示す概略図である。
図9に示すように、連結杆14の突起部14aに対応する後脚部9には、
図9に示すように、後脚部開口9aが形成され、この後脚部開口9aには、
図8に示す受容部18が配置されている。
したがって、突起部14aは、
図9に示すように、受容部18の開口部18aに挿入するように配置されることになる。
【0033】
図10は、
図9の突起部14aが受容部18の開口部18aに挿入された状態を示す概略断面図である。
図10で示すように、突起部14aの先端側には、その先端側が縮径するように突起テーパ部14aa、14ab等が形成されている。
また、受容部18の開口部18aにも、対応して開口テーパ部18aa、18abが形成されている。
このように双方にテーパ部を形成することで、突起部14aの開口部18aへの挿入等が円滑に行われる構成となっている。
【0034】
図10に示すように、突起部14aは、支持軸2bを中心に揺動可能な構成となっている。このため支持軸2bを中心に突起部14aを揺動させ、
図7の後脚部9の上方向に移動させると、
図10の突起部14aの突起テーパ部14aaが、開口部18aの開口テーパ部18aaに当接し、突起部14aにより受容部18が押し上げられることになる。
このとき、受容部18は上述のように第1のバネ19aによって後輪部側(
図10の矢印E方向)に付勢させているので、突起部14aは、この付勢力に抗して受容部18を押し上げることになる。
【0035】
この受容部18は、
図8に示すように、インナーワイヤ17と接続され、この受容部18の上側のインナーワイヤ17は、
図1の前輪部3、4側と接続されているので、この受容部18の動きは、インナーワイヤ17を
図10の前輪部側(矢印D方向)へ移動させる動きとなる。
したがって、突起部14aが、支持軸2bを中心に揺動し、
図10の矢印D方向に移動することで、当初、第1のバネ19aで後輪部7、8側に付勢され、後輪部7,8の回動体3fの係合穴3jに係合させていたロック部3hを非係合状態にさせると共に、前輪部3,4のロック部3hを係合穴3jに係合させる構成となっている。
【0036】
次いで、この突起部14aの揺動とハンドル部16の揺動との関係について説明する。
先ず、
図6で示すように、ハンドル部16を、後脚部9側の後方位置から前脚部5側の前方位置に向かって矢印F方向に移動すると、ハンドル部16の回転中心である支持軸2bは、
図6に示すように、矢印G方向に回転する。
この矢印G方向の回転をそのまま
図7の突起部14aの回転とすると、突起部14aは、
図7及び
図10の下方向,すなわち、
図7及び
図10の矢印Eで示す後輪部側に移動する。
そこで、本実施の形態では、
図7のハンドル部16の回転方向(矢印G)を歯車等で反転させ、
図7及び
図10の矢印D方向に変換する構成となっている。
なお、本実施の形態では、突起部14a、受容部18及びインナーワイヤ17等が変更部の一例となっている。
【0037】
また、本実施の形態では、上述の構成となっているので、ベビーカー1を操作する保護者等は、
図1のハンドル部16が後輪部7、8側である後方に位置された状態(背面押し)では、後輪部7,8は、受容部18の第1のバネ19aの付勢力により、インナーワイヤ17が、後輪部7,8側に移動され、後輪部7,8は固定される。
このとき、
図10に示す突起部14aは、後脚部9内の受容部18の開口部18a内に挿入されているが、突起部14aの表面が開口部18a内の壁面に当接等しないため、突起部14aは、何ら動作しない状態となっている。
【0038】
一方、前輪部3、4は、インナーワイヤ17でロック部3hが引かれ、
図2に示すように、非固定状態となり、前輪部3、4は固定されず、移動方向が自在なキャスターとして機能する。
このように、ベビーカー1の操作者にとって、操作し易い構成となっている。
【0039】
その後、保護者等が座席部2に乗車している乳幼児の顔等を見ながらベビーカー1を移動させたいとき(対面押し)は、
図1のハンドル部16の両側に配置されているハンドルロック16b、16cを解除位置に移動させた後、ハンドル部16を、
図6に示すように、前方に倒すことになる。
このとき、このハンドル部16の回転に基づき、
図10の突起部14aが矢印D(上方)に移動し、突起部14aが開口テーパ部18aaに当接して、押し上げる。
これにより、受容部18の第1のバネ19aの付勢力に抗して,受容部18が移動し、インナーワイヤ17を前輪部3,4側に移動させる。
【0040】
これにより、後輪部7,8のロック部3hが
図2の非係合の状態となり、キャスターとして機能する。一方、前輪部3,4のロック部3hは、
図4の係合状態となり固定される。
したがって、ハンドル部16を前方に倒し、後方に向けてベビーカー1を移動させるとき、移動方向における先頭側の後輪部7、8がキャスターとなり、移動方向における後側の前輪部3、4が固定されるので、ベビーカー1の操作者にとって、操作し易い構成となる。
【0041】
このように、本実施の形態では、ハンドル部16の移動(背面押しと対面押し)に伴い、自動的にハンドル部16の配置側の後輪部7、8又は前輪部3,4の回動が自動的に固定され、他方の前輪部3、4又は後輪部7、8の固定が解除され、回動可能なキャスターとなるので、極めて使い易いベビーカー1となる。
【0042】
また、この前輪部3、4や後輪部7、8の固定又は非固定(キャスター)への変更は、ハンドル部16の移動に基づく、連結杆14の突起部14a、受容部18及びインナーワイヤ17等からなる構成で実行され、これらの構成は、連結杆14,15や前脚部5、6及び後脚部9,10等の内部に配置されている。
したがって、これら変更機構は外部に露出してない。このため、外部に露出することによる故障等を未然に防ぐことができる。また、外部に露出していないので、座席部2に乗車している乳幼児が誤って接触し怪我等をすることも未然に防ぐことができる。
また、本実施の形態では、インナーワイヤ17を前輪部3、4、前脚部5、6、後脚部9、10の順を通って後輪部7、8まで引き延ばされているだけなので、必要最小限の長さのワイヤだけで足りる構成となっている。したがって、従来例のように、部材がスライド等する分まで余分にワイヤを使用する必要がなく、ワイヤを短くすることができる。
【0043】
本実施の形態では、前輪部3、4や後輪部8,9では、
図2及び
図4に示すように、インナーワイヤ17に押されてロック部3hが係合し、逆にインナーワイヤ17が引かれると係合が解除する構成となっているが、本発明は、これに限らず、インナーワイヤ17に押されるとロック(固定)が解除し、引かれるとロックされる構成としても構わない。
この場合は、本実施の形態のように、
図7のハンドル部16の移動方向(矢印G)を変換して突起部14aの移動方向(矢印D)とする必要がなく、ハンドル部16の移動で、回転する支持軸2bの回転通りに突起部14aを移動(矢印Dと逆方向)させることになる。
【0044】
図12は、本発明の変形例を示す概略図である。
上記受容部18を、上述のように、後脚部9内をスライドする構成とせず、例えば、
図12に示すように、受容開口部28aが設けられたプーリ30を有する受容部28としてもよい。このような受容部28であれば、上述のように支持軸2bの歯車による回転方向の逆転をさせる必要がなく、簡単な構成で、インナーワイヤ17を所望の方向に移動させることができる。
【0045】
ところで、
図1のベビーカー1は、持ち運び等のために折り畳むことができる構造となっている。
図11は、ベビーカー1を折り畳んだ状態を示す概略図である。
ベビーカー1を折り畳むときは、
図1のハンドル部16の上部の中央部に配置されている折り畳みレバー16aを操作し、前輪部3、4と後輪部7,8を近接させるように前脚部5や後脚部9等を移動させることで、全体を折り畳むことができる。
【0046】
この折り畳み動作では、連結杆14、15と後脚部9、10との相対位置が変更されるので、
図10に示すように連結杆14の突起部14aが後脚部9の受容部18の開口部18a内に挿入された状態では、折り畳み動作の妨げとなる。
そこで、本実施の形態では、
図1の折り畳みレバー16aを保護者等が操作すると、
図10の突起部14aが、連結杆14の内部に引き込まれる方向、すなわち、
図10の矢印H方向に移動し、突起部14aが開口部18aから待避する構成となっている。具体的には、突起部14aには、図示しないバネ等により後輪部9側(
図10の矢印I方向)に付勢されているため、
図10に示す突起部ワイヤ14bが引かれることで、突起部14aがこのバネ等の付勢力に抗して、矢印H方向に移動することになる。
したがって、本実施の形態では突起部14aを待避させることで、突起部14aが、ベビーカー1の折り畳み動作の障害等となることを未然に防止する構成となっている。
【0047】
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
なお、本実施の形態では、
図4等に示すように、係合爪3iの揺動で、前輪部3等や後輪部7等の回動を固定又は非固定する構成となっているが、本発明はこれに限らず、係合爪等が揺動せず、
図4において上下動等することで、前輪部3等の回動を固定等する構成としても構わない。