【実施例1】
【0012】
図1は、実施例1に係る通信システム200の概略図である。
図1で例示するように、通信システム200は、通信装置100、複数のアンテナ110、サーバ120などを備える。通信装置100は、空港、病院、ショッピングセンターなどの公共の場所に配置されるカート130などの移動体に取り付けられている。それにより、カート130の移動に付随して通信装置100も移動する。通信装置100が取り付けられたカート130は、複数台配置されていてもよい。
【0013】
通信装置100は、例えば、ウェアラブルデバイス、ビーコンなどである。アンテナ110は、互いに異なる位置に配置される受信装置である。通信装置100は、一例として、電波を用いた無線方式により信号を送信する。サーバ120は、アンテナ110が受信した信号を取得する。また、サーバ120は、アンテナ110を介して、電波を用いた無線方式により通信装置100に信号を送信する。
【0014】
図2(a)は、通信装置100の全体構成を表すブロック図である。通信装置100は、一例として、電源10、センサ部20、送信部30、発光部40、報知部50、記憶部60、コントローラ70などを備える。センサ部20は、一例として、加速度センサ21、照度センサ22、地磁気センサ23、温度センサ24、気圧センサ25などを備える。
【0015】
電源10は、一次電池、二次電池などであり、各部に電力を供給する。センサ部20の各センサは、通信装置100に関わる情報を検出するセンサである。加速度センサ21は、通信装置100の加速度に応じた信号をコントローラ70に出力する。ここでの加速度は、通信装置100の移動に関する加速度を意味し、静止状態における重力加速度を含まない。軸数は特に限定されないが、本実施例においては、加速度センサ21は、一例として3軸センサである。照度センサ22は、通信装置100の周囲の照度に応じた信号をコントローラ70に出力する。地磁気センサ23は、通信装置100の位置における地磁気に応じた信号をコントローラ70に出力する。温度センサ24は、通信装置100の周囲の温度に応じた信号をコントローラ70に出力する。気圧センサ25は、通信装置100の周囲の気圧に応じた信号をコントローラ70に出力する。
【0016】
送信部30は、例えばアンテナなどを備えた装置であり、コントローラ70の指示に従って、センサ部20の各センサの出力信号に応じた検出結果を無線で送信する。また、送信部30は、サーバ120から信号を無線で受信し、コントローラ70に出力する。例えば、送信部30は、Bluetooth(登録商標)の通信方式を採用している。
【0017】
発光部40は、例えばLEDなどであり、コントローラ70からの指示に従って発光する。報知部50は、例えばブザーなどであり、コントローラ70からの指示に従って警報を発する。記憶部60は、FRAM(登録商標)(Ferroelectric Random Access Memory)などである。記憶部60は、センサ部20の各センサの出力信号に応じた検出結果を記憶する。
【0018】
図2(b)は、コントローラ70のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図2(b)で例示するように、コントローラ70は、CPU101、RAM102、記憶装置103、インタフェース104などを備える。これらの各機器は、バスなどによって接続されている。
【0019】
CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。CPU101は、1以上のコアを含む。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101が実行するプログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置103は、不揮発性記憶装置である。記憶装置103として、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。記憶装置103は、通信装置100用のプログラムを記憶している。
【0020】
CPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムを実行することによって、
図2(c)で例示するように、判定部71および制御部72がコントローラ70内に実現される。判定部71は、加速度センサ21が検出する加速度から算出された速度が、規定時間、第1しきい値未満であるか否かを判定する。また、判定部71は、加速度センサ21が検出する加速度から算出された速度が、第1しきい値以上の第2しきい値を上回るか否かを判定する。制御部72は、判定部71の判定結果に応じて、送信部30を制御する。
【0021】
図3(a)は、サーバ120のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図3(a)で例示するように、サーバ120は、CPU201、RAM202、記憶装置203、インタフェース204、表示装置205などを備える。これらの機器は、バスなどによって接続されている。CPU201は、1以上のコアを含む中央演算処理装置である。RAM202は、CPU201が実行するプログラム、CPU201が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置203は、不揮発性記憶装置である。記憶装置203として、例えば、ROM、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。記憶装置203は、マスタ装置用のプログラムを記憶している。インタフェース204は、アンテナ110との間で信号を送受信するための装置である。表示装置205は、サーバ120の処理の結果を表示する装置である。
【0022】
CPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムを実行することによって、
図3(b)で例示するように、情報取得部111、判定部112、データベース113、および制御部114が実現される。情報取得部111は、通信装置100の送信信号から情報を取得する。判定部112は、カート130が放置されているか否かを判定する。データベース113は、情報取得部111が取得した情報、判定部112の判定結果等をテーブルに格納する。制御部114は、判定部112の判定結果に応じて、表示装置205を制御する。
【0023】
図4は、通信装置100の動作の一例を表すフローチャートである。
図4で例示するように、判定部71は、一定周期、待機する(ステップS1)。次に、判定部71は、加速度センサ21の検出結果を取得する(ステップS2)。次に、判定部71は、ステップS2で取得した検出結果から、通信装置100の速度を計算する(ステップS3)。
【0024】
次に、判定部71は、加速度センサ21が検出した加速度から算出された速度が第1しきい値以上の第2しきい値を上回ったか否かを判定する(ステップS4)。第1しきい値として、ゼロに近い値を用いることができる。第1しきい値と第2しきい値とは同じ値であってもよい。ステップS4の実行によって、カート130が移動中であるか停止しているかを判定することができる。ステップS4で「Yes」と判定された場合、制御部72は、送信部30に、「移動中」を識別するための識別信号を送信させる(ステップS5)。この識別信号には、通信装置100のIDなどが含まれていてもよい。その後、ステップS1が再度実行される。
【0025】
ステップS4で「No」と判定された場合、判定部71は、加速度センサ21が検出する加速度
から算出された速度が規定時間、第1しきい値未満であるか否かを判定する(ステップS6)。ここでの規定時間は、カート130が放置されているか否かを判定するためのしきい値であるため、分オーダー、時間オーダーなどの長時間であることが好ましい。ステップS6で「No」と判定された場合、ステップS1が再度実行される。
【0026】
ステップS6で「Yes」と判定された場合、判定部71は、サーバ120に「長期停止」を識別するための識別信号を送信済みであるか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7で「No」と判定された場合、制御部72は、送信部30に、「長期停止」を識別するための識別信号を送信させる(ステップS8)。この識別信号には、通信装置100のIDなどが含まれていてもよい。次に、判定部71は、処理終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS9)。ステップS9で「No」と判定された場合、ステップS1から再度実行される。ステップS7で「Yes」と判定された場合、ステップS9が実行される。それにより、「長期停止」を識別するための識別信号が複数回にわたって送信されることが防止される。
【0027】
図5は、加速度センサ21の検出結果と、送信部30から送信される識別信号との関係を表す図である。
図5の上段において、横軸は時間を表し、縦軸は加速度センサ21が検出する加速度を表す。
図5の下段において、横軸は時間を表し、縦軸は加速度から算出された速度を表す。
図5で例示するように、速度が第2しきい値を上回ると、「移動中」を識別するための識別信号が送信部30から送信される。なお、ステップS1〜ステップS4およびステップS5の実行によって、当該識別信号は、一定周期で送信される。速度が第1しきい値未満になると、「移動中」を識別するための識別信号は送信されなくなる。速度が第1しきい値未満である状態が規定時間継続すると、「長期停止」を識別するための識別信号が送信部30から送信される。
【0028】
図6は、サーバ120の動作の一例を表すフローチャートである。
図6で例示するように、情報取得部111は、通信装置100の送信信号の受信を待つ(ステップS11)。通信装置100の送信信号には、上述した識別信号などが含まれる。情報取得部111は、通信装置100の送信信号を受信すると(ステップS12)、当該受信の時刻を取得する(ステップS13)。時刻は、サーバ120内のタイマーなどから取得することができる。
【0029】
次に、情報取得部111は、取得した情報から、通信装置100のID、カートの状況(移動中または長期停止中)を取得する(ステップS14)。次に、判定部112は、複数のアンテナ110のうち、通信装置100からの受信電波強度が最大のアンテナ110を特定する(ステップS15)。アンテナ110の位置は既知であり、受信エリアが特定されるため、判定部112は、複数のアンテナ110のうち少なくともいずれかの受信結果を用いて、通信装置100の位置または位置範囲を特定することもできる。例えば、3点測位などの手法を用いることができる。
【0030】
次に、判定部112は、ステップS15の特定結果に応じて、カートが放置されているか否かを判定する(ステップS16)。例えば、通信装置100の位置または位置範囲がカート置き場などであれば、カートは、放置されているのではなくカート置き場に配置されていると判定することができる。また、通信装置100の位置または位置範囲がカート置き場以外であれば、カートは放置されていると判定することができる。なお、判定部112は、通信装置100の位置および位置範囲に関わらず、放置を判定してもよい。
【0031】
次に、判定部112は、通信装置100のID、カートの状況、時刻、位置または位置範囲、放置に係るフラグなどをデータベース113に書き込む(ステップS17)。なお、制御部114は、放置されているカートの位置または位置範囲を表示するように、表示装置205を制御してもよい。次に、判定部112は、処理終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18で「No」と判定された場合、ステップS11から再度実行される。
【0032】
図7は、データベース113に格納されたテーブルの一例を表す図である。
図7で例示するように、通信装置100のIDと関連付けて、カートの状況、時刻、位置範囲、放置に係るフラグが格納されている。移動・長停フラグが「0」であれば、「移動中」の識別信号が送信されたことを意味し、移動・長停フラグが「1」であれば、「長期停止」の識別信号が送信されたことを意味する。また、放置フラグが「0」であれば、放置ではないと判定されたことを意味し、放置フラグが「1」であれば、放置であると判定されたことを意味する。
図7の例では、エリアKはカート置き場であるため、エリアKで「長期停止」を識別するための識別信号が送信されても、放置とは判定されていない。一方で、カート置き場外のエリアCで「長期停止」を識別するための識別信号が送信されると、放置と判定されている。
【0033】
本実施例によれば、加速度センサ21が検出する加速度から算出された速度が、規定時間、しきい値未満であると判定された場合に、当該判定結果の識別信号が無線で送信される。この構成によれば、通信装置100が取り付けられているカートなどの移動体が一時的に停止しているわけではなく、放置されているか否かを判定することができる。
【0034】
GPSなどを用いてカートなどの移動体が長期間停止しているか否かを判定する技術も考えられるが、GPSは屋内での使用が困難である。屋外で使用するにしても、GPSを用いた判定では、移動体の位置を常時または周期的に確認する必要がある。これに対して、本実施例では、加速度センサ21が検出する加速度から算出された速度が規定時間しきい値未満である場合に識別信号が送信されるだけであるため、構成が簡易であり、電力消費などの観点でも有利である。
【0035】
また、アンテナ110を用いて、通信装置100からの送信信号の受信強度を検出することができる。アンテナ110の位置は既知であるため、通信装置100の位置を検出することができる。また、通信装置100の位置が検出できれば、当該位置が正規の置き場であるのか、放置されているのかを判定することができる。また、通信装置100から「移動中」を識別するための識別信号が送信されることから、通信装置100の移動履歴を採取することができる。
【実施例2】
【0036】
実施例1では、通信装置100が「移動中」を識別するための識別信号を送信していたが、「一時停止」を識別するための識別信号を送信してもよい。実施例2では、「移動中」を識別するための識別信号ではなく、「一時停止」を識別するための識別信号を送信する例について説明する。なお、装置構成については、実施例1と同様である。
【0037】
図8は、通信装置100の動作の一例を表すフローチャートである。
図8で例示するように、判定部71は、一定周期、待機する(ステップS21)。次に、判定部71は、加速度センサ21の検出結果を取得する(ステップS22)。次に、判定部71は、ステップS22で取得した検出結果から、通信装置100の移動速度を計算する(ステップS23)。
【0038】
次に、判定部71は、加速度センサ21が検出した加速度から算出された速度が第1しきい値以上の第2しきい値を上回ったか否かを判定する(ステップS24)。第1しきい値として、ゼロに近い値を用いることができる。ステップS24の実行によって、カート130が移動中であるか停止しているかを判定することができる。ステップS24で「Yes」と判定された場合、ステップS21が再度実行される。
【0039】
ステップS24で「No」と判定された場合、判定部71は、加速度センサ21が検出する加速度
から算出された速度が規定時間T1以上、第1しきい値未満であるか否かを判定する(ステップS25)。規定時間T1は、カートが放置されているか否かを判定するためのしきい値であるため、分オーダー、時間オーダーなどの長時間に設定される。ステップS25で「Yes」と判定された場合、判定部71は、サーバ120に「長期停止」を識別するための識別信号を送信済みであるか否かを判定する(ステップS26)。ステップS26で「No」と判定された場合、制御部72は、送信部30に、「長期停止」を識別するための識別信号を送信させる(ステップS27)。次に、判定部71は、処理終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS28)。ステップS28で「No」と判定された場合、ステップS21から再度実行される。ステップS26において「Yes」と判定された場合においても、ステップS28が実行される。それにより、「長期停止」を識別するための識別信号が複数回にわたって送信されることが防止される。
【0040】
ステップS25で「No」と判定された場合、判定部71は、加速度センサ21が検出する加速度から算出された速度が規定時間T2以上、第1しきい値未満であるか否かを判定する(ステップS29)。規定時間T2は、カートが放置ではなく一時的に停止したか否かを判定するためのしきい値であるため、規定時間T1より小さい値(例えば2〜3秒)である。ステップS29で「No」と判定された場合、カートが移動中であることになるため、ステップS21が再度実行される。
【0041】
ステップS29で「Yes」と判定された場合、判定部71は、サーバ120に「一時停止」を識別するための識別信号を送信済みであるか否かを判定する(ステップS30)。ステップS30で「No」と判定された場合、制御部72は、送信部30に、「一時停止」を識別するための識別信号を送信させる(ステップS31)。その後、ステップS28が実行される。また、ステップS30で「Yes」と判定された場合においても、ステップS28が実行される。
【0042】
図9は、加速度センサ21の検出結果と、送信部30から送信される識別信号との関係を表す図である。
図9の上段において、横軸は時間を表し、縦軸は加速度センサ21が検出する加速度を表す。
図9の下段において、横軸は時間を表し、縦軸は加速度から算出された速度を表す。
図9で例示するように、カートが移動中である場合、送信部30からは「一時停止」や「長期停止」を識別するための識別信号は送信されない。カートが一時的に停止すると、「一時停止」を識別するための識別信号が送信部30から送信される。カートが長時間停止すると、「長期停止」を識別するための識別信号が送信部30から送信される。
【0043】
図10は、サーバ120の動作の一例を表すフローチャートである。
図10のフローチャートが
図6のフローチャートと異なる点は、ステップS14の代わりにステップS14´が実行される点である。ステップS14´では、情報取得部111が、ステップS13で取得した情報から、通信装置100のID、カートの状況(一時停止または長期停止中)を取得する。
【0044】
図11は、データベース113に格納されたテーブルの一例を表す図である。
図11で例示するように、通信装置100のIDと関連付けて、カートの状況、時刻、位置範囲、放置に係るフラグが格納されている。一時停・長停フラグが「0」であれば、「一時停止」の識別信号が送信されたことを意味し、一時停・長停フラグが「1」であれば、「長期停止」の識別信号が送信されたことを意味する。また、放置フラグが「0」であれば、放置ではないと判定されたことを意味し、放置フラグが「1」であれば、放置であると判定されたことを意味する。
図11の例では、カートが一時的に停止しても、放置とは判定されない。エリアKはカート置き場であるため、エリアKで「長期停止」を識別するための識別信号が送信されても、放置とは判定されていない。一方で、カート置き場外のエリアFで「長期停止」を識別するための識別信号が送信されると、放置と判定されている。
【0045】
本実施例によれば、加速度センサ21が検出する加速度から算出された速度が、規定時間、しきい値未満であると判定された場合に、当該判定結果の識別信号が送信される。この構成によれば、通信装置100が取り付けられているカートなどの移動体が一時的に停止しているわけではなく、放置されているか否かを判定することができる。
【0046】
また、アンテナ110を用いて、通信装置100からの送信信号の受信強度を検出することができる。アンテナ110の位置は既知であるため、通信装置100の位置を検出することができる。また、通信装置100の位置が検出できれば、当該位置が正規の置き場であるのか、放置されているのかを判定することができる。また、通信装置100から「一時停止」を識別するための識別信号が送信されることから、通信装置100の停止位置の履歴を採取することができる。
【実施例3】
【0047】
実施例1および実施例2では、通信装置100が「長期停止」に係る判定を行っていたが、それに限られない。例えば、通信装置100から送信される加速度センサ21の検出結果を用いて、サーバ120が通信装置100の「長期停止」に係る判定を行ってもよい。実施例3においては、サーバ120が通信装置100の「長期停止」に係る判定を行う例について説明する。
【0048】
本実施例においては、通信装置100において、制御部72は、常時または周期的に、加速度センサ21が検出する加速度に応じた信号を送信部30に送信させる。この信号には、通信装置100のIDなどが含まれていてもよい。
【0049】
図12は、サーバ120の動作の一例を表すフローチャートである。
図12で例示するように、情報取得部111は、通信装置100から受信した送信信号から、通信装置100のID、速度などを取得する(ステップS41)。送信部30から信号が周期的に送信される場合には、情報取得部111は、当該信号から順次、通信装置100のID、速度などを取得する。
【0050】
次に、判定部112は、ステップS41で取得された加速度が、規定時間、しきい値未満となる期間があるか否かを判定する(ステップS42)。ステップS42で「No」と判定された場合、ステップS41から再度実行される。ステップS42で「Yes」と判定された場合、情報取得部111は、当該期間の時刻情報、通信装置100のIDなどを取得する(ステップS43)。
【0051】
次に、判定部112は、当該期間において、複数のアンテナ110のうち、通信装置100からの受信電波強度が最大のアンテナ110を特定する(ステップS44)。それにより、通信装置100の位置範囲を特定することができる。または、判定部112は、複数のアンテナ110のうち少なくともいずれかの受信結果を用いて、通信装置100の位置または位置範囲を特定することもできる。例えば、3点測位などの手法を用いることができる。
【0052】
次に、判定部112は、ステップS44の特定結果に応じて、カートが放置されているか否かを判定する(ステップS45)。例えば、通信装置100の位置または位置範囲がカート置き場などであれば、カートは、放置されているのではなくカート置き場に配置されていると判定することができる。また、通信装置100の位置または位置範囲がカート置き場以外であれば、カートは放置されていると判定することができる。
【0053】
次に、判定部112は、通信装置100のID、加速度がしきい値未満となる期間、位置または位置範囲、放置に係るフラグなどをデータベース113に書き込む(ステップS46)。なお、制御部114は、放置されているカートの位置または位置範囲を表示するように、表示装置205を制御してもよい。次に、判定部112は、処理終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS47)。ステップS47で「No」と判定された場合、ステップS41から再度実行される。
【0054】
本実施例によれば、加速度センサ21が検出する加速度から算出された速度が、規定時間、しきい値未満であると判定された場合に、サーバ120が、対象とする通信装置100が放置されていると判定することができる。なお、本実施例においても、実施例1または実施例2と同様に、通信装置100が送信する信号に応じて、通信装置100の「移動中」、「一時停止」などを判定してもよい。
【0055】
上記各例において、「移動中」、「長期停止」、「一時停止」の識別信号は、識別情報を含む信号であってもよいが、それに限られない。例えば、周期的に送信される信号の送信周期を変更することによって、「移動中」、「長期停止」、「一時停止」などを区別してもよい。上記各例において、通信装置100が第1通信装置の一例として機能し、アンテナ110およびサーバ120が第2通信装置の一例として機能する。また、判定部112が、第1通信装置の位置または位置範囲を特定する特定部の一例として機能する。
【0056】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。