(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
液保持性の吸収体を有する縦長の吸収性本体の非肌対向面側に固定された外装体の腹側領域の両側縁部及び背側領域の両側縁部を互いに接合して一対のサイドシール部が形成されたパンツ型使い捨ておむつの製造装置であって、
前記パンツ型使い捨ておむつに関し、各前記サイドシール部は、おむつの横方向に平行に延びるシール部が、おむつの縦方向に同じピッチで配された一列のシール部群を有し、前記一対のサイドシール部の有する前記シール部群どうしは、おむつの縦方向に、構成する前記シール部の位相が異なっており、
前記製造装置は、回転駆動するアンビルと、該アンビルの外周面に対向配置され搬送される前記外装体の連続体を前記アンビルとの間で挟持しシール領域を形成するプレス部材とを備え、
前記アンビルは、外周面に、前記連続体の搬送方向に平行に延び且つ前記シール部に対応するシール凸部が、回転軸方向に同じピッチで配されたシール凸部群を有するブロックを複数備え、
前記搬送方向に隣り合う2個の前記ブロックの備える前記シール凸部群を構成する前記シール凸部どうしは、回転軸方向に位相が異なって配されており、
前記搬送方向から視て、前記アンビルに備えられた全ての前記ブロックの有する前記シール凸部が回転軸方向に隙間なく配されているパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
1つのシール凸部群を構成する任意の1つの前記シール凸部に着目したときに、前記搬送方向から視て、該任意の前記シール凸部の回転軸方向の両末端の位置それぞれと、該任意の前記シール凸部に回転軸方向に隣り合う別の前記シール凸部群を構成する前記シール凸部の回転軸方向の末端の位置とが一致している請求項1又は2に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
液保持性の吸収体を有する縦長の吸収性本体の非肌対向面側に固定された外装体の腹側領域の両側縁部及び背側領域の両側縁部を互いに接合して一対のサイドシール部が形成されたパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
前記パンツ型使い捨ておむつに関し、各前記サイドシール部は、おむつの横方向に平行に延びるシール部が、おむつの縦方向に同じピッチで配された一列のシール部群を有し、前記一対のサイドシール部の有する前記シール部群どうしは、おむつの縦方向に、構成する前記シール部の位相が異なっており、
前記製造方法は、前記外装体の連続体を搬送しながら、該外装体の連続体の搬送方向の両側部が重なるように重ね合わせた後に、重ね合わされた前記外装体の連続体をシールしシール領域を形成するシール工程と、
前記シール領域の前記搬送方向略中央位置にて切り離して前記パンツ型使い捨ておむつの前記サイドシール部を形成する切り離し工程とを備え、
前記シール工程は、回転駆動するアンビルと、該アンビルの外周面に対向配置されたプレス部材とを用いて行い、
前記アンビルは、外周面に、前記搬送方向に平行に延び且つ前記シール部に対応するシール凸部が、回転軸方向に同じピッチで配されたシール凸部群を有するブロックを複数備え、
前記搬送方向に隣り合う2個の前記ブロックの備える前記シール凸部群を構成する前記シール凸部どうしは、軸方向に位相が異なって配されており、
前記搬送方向から視て、前記アンビルに備えられた全ての前記ブロックの有する前記シール凸部が前記回転軸方向に隙間なく配されているパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明のパンツ型使い捨ておむつの製造装置を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
先ず、本実施形態の製造装置により製造されるパンツ型使い捨ておむつについて
図1〜
図2を参照しながら説明する。
図1に示すパンツ型使い捨ておむつ1(以下、単に「おむつ1」ともいう。)は、液保持性の吸収体4を有する縦長の吸収性本体10の非肌対向面側に固定された外装体11の腹側領域の両側縁部A1,A2及び背側領域Bの両側縁部B1,B2を互いに接合して一対のサイドシール部S,Sが形成されたおむつである。更に好適には、おむつ1は、
図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3及び両シート2、3間に介在配置された液保持性の吸収体4を有する実質的に縦長の吸収性本体10と、該吸収性本体10の裏面シート3側に配され該吸収性本体10を固定する外装体11とを備えている。
【0012】
本明細書において、「肌対向面」とは、おむつ1又はその構成部材(例えば表面シート2)における、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、「非肌対向面」とは、おむつ1又はその構成部材における、着用時に着用者の肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。おむつ1において、縦方向(図中のX方向)は、縦長なおむつ1の長辺に沿う方向に一致し、横方向(図中のY方向)は、おむつ1の幅方向に一致する。
また、おむつ1は、縦方向(X方向)に延びる縦中心線CLに対して左右対称形となっている。
【0013】
吸収性本体10は、
図2に示すように、縦方向(X方向)中央部において内方に括れた砂時計形状の吸収体4を備え、吸収体4、矩形状の表面シート2及び矩形状の裏面シート3を一体化して縦長に形成されている。表面シート2、裏面シート3及び吸収体4としては、それぞれ、従来この種のおむつに用いられているものと同様のものを用いることができる。例えば、表面シート2としては、親水化処理が施された各種不織布や開孔フィルム等の液透過性のシートを用いることができ、裏面シート3としては、ポリエチレンフィルム等の熱可塑性樹脂製フィルムや、該フィルムと不織布とのラミネート等の液不透過性又は撥水性のシートを用いることができ、吸収体4としては、高吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成されたコアを、ティッシュペーパ(図示せず)によって被覆されたもの等を用いることができる。尚、吸収性本体10の縦方向(X方向)に沿う左右両側には、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス5,5が配され、各側方カフス5の自由端部の近傍には、側方カフス弾性部材51が伸張状態で配されており、おむつ着用時には、弾性部材51が縮むことにより側方カフス5が起立する立体ギャザーが形成される。
【0014】
外装体11は、
図2に示すように、その両側縁が、縦方向(X方向)中央部において内方に括れた砂時計形の形状をしており、おむつ1の輪郭を画成している(
図1参照)。おむつ1は、
図2に示すように、展開状態におけるその縦方向(X方向)において、着用時に着用者の腹側に配される腹側領域Aと背側に配される背側領域Bとその間に位置する股下領域Cとに区分されている。外装体11は、腹側領域Aにおける両側縁部A1,A2と背側領域Bにおける両側縁部B1,B2とが互いに接合され、その接合によって、
図1に示すように、おむつ1に、一対のサイドシール部S,S、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LO,LOが形成される。このように、本実施形態の製造装置により製造されるパンツ型使い捨ておむつ1は、一対のサイドシール部S,Sを有する外装体11を備えている。
【0015】
外装体11は、
図2に示すように、外層シート12と該外層シート12の内面側(吸収性本体10側)に配された内層シート13とが積層された構造を有している。外層シート12はおむつ1の外面をなし、内層シート13は外層シート12の内面側に配され部分的に接合されている。外層シート12は、おむつ1においては、
図2に示すように、外層シート12と内層シート13とによって後述する複数本のウエスト部弾性部材14を挟持固定する領域よりも更に縦方向(X方向)に延出する長さを有しており、この延出した延出領域は、吸収性本体10側に折り返されて、吸収性本体10の縦方向(X方向)の端部を覆っており、接着剤(図示せず)を介して固定されている。外装体11の外層シート12及び内層シート13としては、この種の物品に従来使用されている各種のシート材を特に制限なく用いることができる。シート材が不織布である場合には、柔軟性等の観点から、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層シート又は積層シートであることが好ましい。
【0016】
外装体11は、
図2に示すように、外層シート12と内層シート13との間に弾性部材14,15,16を備えている。外装体11は、おむつ1の腹側領域A及び背側領域Bそれぞれに、横方向(Y方向)に沿って配された複数本のウエスト部弾性部材14及び複数本の胴回り部弾性部材15を有している。また、外装体11は、レッグ開口部LOの周縁部に、複数本のレッグ部弾性部材16を有している。弾性部材14,15,16としては、それぞれ、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)又は帯状(平ゴム)に形成したものが好ましく用いられる。
【0017】
ウエスト部弾性部材14は、展開状態のおむつ1の縦方向(X方向)において、吸収性本体10の縦方向(X方向)の両端それぞれより外方に位置するウエスト部に伸長状態で配され固定されており、これらが収縮することにより、ウエスト部に、ウエストギャザーが形成される。
【0018】
胴回り部弾性部材15は、展開状態のおむつ1の縦方向(X方向)において、吸収性本体10の縦方向(X方向)の両端それぞれより内方(股下領域C側)に位置する胴回り部に伸長状態で配され固定されており、これらが収縮することにより、胴回り部に、胴回りギャザーが形成される。尚、おむつ1Aにおいては、腹側領域A及び背側領域Bそれぞれにおける胴回り部弾性部材15は、吸収性本体10と重なる部分において切断されている。
【0019】
レッグ部弾性部材16は、腹側領域Aから股下領域Cに亘って伸長状態で配され固定されており、更に別のレッグ部弾性部材16が、背側領域Bから股下領域Cに亘って伸長状態で配され固定されており、これらが収縮することにより、レッグ開口部LOの周縁部に、レッグギャザーが形成される。尚、おむつ1Aにおいては、レッグ部弾性部材16,16は、それぞれ、股下領域Cの横方向(Y方向)中央部において切断され、左右に分割されている。
【0020】
腹側領域Aの両側縁部A1,A2と背側領域Bの両側縁部B1,B2との接合においては、外層シート12、内層シート13及びこれらシート12,13の間の弾性部材14,15,16は、ホットメルト型接着剤等の接着剤と、高周波シール、超音波シールを含むヒートシールとによって、互いに接合されており、おむつ1の一対のサイドシール部S,Sが形成されている(
図1参照)。外層シート12、内層シート13及びこれらシート12,13の間の弾性部材14,15,16の接合について更に好適には、おむつ1においては、外層シート12と内層シート13とは、ホットメルト型接着剤等の接着剤により張り合わされていると共に、一対のサイドシール部S,Sが形成される部位においては、外層シート12と内層シート13との間に伸長状態で配されている弾性部材14,15,16の抜けを防止するために、接着剤が更に追加塗布されている。
【0021】
各サイドシール部Sは、
図1,
図2に示すように、おむつの横方向(Y方向)に平行に延びるシール部17が、おむつの縦方向(X方向)に同じピッチPで配された一列のシール部群17Gを有し、一対のサイドシール部S,Sの有するシール部群17G,17Gどうしは、おむつの縦方向(X方向)に、構成するシール部17の位相が異なっている。好適には、
図1に示すおむつ1の備える一対のサイドシール部S,Sに関し、横方向(Y方向)に平行に延びるシール部17が、全て、縦方向(X方向)に同じピッチPで配されて、一列のシール部群17Gをそれぞれ形成している。ここで、一方(左側)のサイドシール部Sの有する一列のシール部群17Gと、他方(右側)のサイドシール部Sの有する一列のシール部群17Gとを比較して、一方(左側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17のピッチPと、他方(右側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17のピッチPとは、同じピッチPである。更に好適には、一方(左側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17の内の最もウエスト開口部WO寄りのシール部17に着目して、該シール部17から縦方向(X方向)に同じピッチPで、他のシール部17が間欠的に配されている。また、他方(右側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17の内の最もウエスト開口部WO寄りのシール部17に着目して、該シール部17から縦方向(X方向)に、一方(左側)のサイドシール部S側の前記ピッチPと同じピッチPで、他のシール部17が間欠的に配されている。
【0022】
好適に、ピッチPは、着用時の必要シール強度と廃棄時の破り易さの観点から、好ましくは0.5mm以上であり、更に好ましくは1.5mm以上であり、また、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下である。
また、シール部17は、横方向(Y方向)に長い矩形状に形成されており、縦方向(X方向)に関して、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.3mm以上であり、好ましくは2.5mm以下、更に好ましくは2.0mm以下であり、横方向(Y方向)に関して、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1.5mm以上であり、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5.0mm以下である。
また、シール部17は、縦方向(X方向)に関して、好ましくは3個/30mm以上、好ましくは6個/30mm以上であり、また、60個/30mm以下、更に好ましくは20個/30mm以下である。
また、サイドシール部Sの破り易さは、ピッチPと横方向(Y方向)の長さに起因しており、ピッチPと横方向(Y方向)の長さが同等またはピッチPのほうが大きいと破りやすさの面から好ましい。
【0023】
そして、
図1に示すように、一方(左側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17の内の最もウエスト開口部WO寄りのシール部17とウエスト開口部WOの周縁との間隔T1が、他方(右側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17の内の最もウエスト開口部WO寄りのシール部17とウエスト開口部WOの周縁との間隔T2と異なっている。間隔T1及び間隔T2は、最大値で10mm程度である。ここで、上述したように、シール部群17Gを構成する複数個のシール部17のピッチPは全て同じである。よって、一方(左側)のサイドシール部Sの有する一列のシール部群17Gと、他方(右側)のサイドシール部Sの有する一列のシール部群17Gとを比較して、一方(左側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17の縦方向(X方向)の位相と、他方(右側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17の縦方向(X方向)の位相とは、異なるようになる。言い換えれば、おむつ1を横方向(Y方向)に視て、一方(左側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17の位置と、他方(右側)のサイドシール部S側のシール部群17Gを構成する複数個のシール部17の位置とが、異なっている。
【0024】
次に、本発明のパンツ型使い捨ておむつの製造装置の好ましい実施形態を、上述したおむつ1を製造する場合を例にとり図を参照しながら説明する。
図3は、おむつ1の製造装置の備えるシール装置7の一例を模式的に示したものである。シール装置7は、
図3,
図4に示すように、回転駆動するアンビル71と、アンビル71の外周面に対向配置され搬送される外装体11の連続体11Cをアンビル71との間で挟持してシール領域を形成するプレス部材の一例の超音波ホーン72とを備えている。
【0025】
アンビル71は、
図3に示すように、おむつ1の製造装置においては、水平な軸心711を中心に回転可能となっており、アンビル71は、その回転軸方向(Z方向)の長さが、後述する重ね合わされた外装体11の連続体11Cの搬送方向(I方向)に直交する方向の長さよりも長くなっている。ここで、アンビル71の軸方向(Z方向)と、外装体11の連続体11Cの搬送方向(I方向)に直交する方向とは、同じ方向である。
【0026】
アンビル71は、
図3に示すように、外周面に、外装体11の連続体11Cの搬送方向(I方向)に平行に延び且つシール部17に対応するシール凸部73(
図5参照)が、回転軸方向(Z方向)に同じピッチで配されたシール凸部群73Gを有するブロック74を複数備えている。好適に、アンビル71の備える各ブロック74は、おむつ1の製造装置においては、シール凸部群73Gを搬送方向(I方向)に2列有している。更に好適には、このような2列のシール凸部群73Gを備えるブロック74が、アンビル71の外周面に5個取り付けられている。各ブロック74は、回転軸方向(Z方向)に平行に取り付けられており、アンビル71の回転方向(周方向)に等間隔空けた位置に配されている。各ブロック74の回転軸方向(Z方向)の長さは、後述する重ね合わされた外装体11の連続体11Cの搬送方向(I方向)に直交する方向(Z方向)の長さよりも長くなっている。そして各ブロック74は、超音波ホーン72との対向面に、
図4,
図5に示すように、おむつ1のシール部17に対応するシール凸部73の複数個からなるシール凸部群73Gを、搬送方向(I方向)に2列有している。各シール凸部群73Gは、
図5に示すように、搬送方向(I方向)に平行に延びるシール凸部73が、回転軸方向(Z方向)に同じピッチで間欠的に配されて形成されている。尚、2個のブロック74の内、上流側のブロック74及び下流側のブロック74を区別して説明する場合には、上流側のブロック74を上流側ブロック74Uとして説明し、下流側のブロック74を下流側ブロック74Dとして説明する。また、上流側ブロック74Uの上流側のシール凸部群73Gを第1シール凸部群73G1、上流側ブロック74Uの下流側のシール凸部群73Gを第2シール凸部群73G2として説明し、下流側ブロック74Dの上流側のシール凸部群73Gを第3シール凸部群73G3、下流側ブロック74Dの下流側のシール凸部群73Gを第4シール凸部群73G4として説明する。
【0027】
おむつ1の製造装置においては、シール凸部73は、
図5に示すように、搬送方向(I方向)に長い矩形状に形成されており、おむつ1のシール部17に対応している。第1シール凸部群73G1を構成する回転軸方向(Z方向)に間欠的に配されたシール凸部73のピッチ、第2シール凸部群73G2を構成する回転軸方向(Z方向)に間欠的に配されたシール凸部73のピッチ、第3シール凸部群73G3を構成する回転軸方向(Z方向)に間欠的に配されたシール凸部73のピッチ、第4シール凸部群73G4を構成する回転軸方向(Z方向)に間欠的に配されたシール凸部73のピッチは、同じピッチである。回転軸方向(Z方向)に間欠的に配されたシール凸部73のピッチは、おむつ縦方向(X方向)に間欠的に配されたおむつ1のシール部17の前記ピッチPに対応している。尚、おむつ1の製造装置においては、回転軸方向(Z方向)に隣り合うシール凸部73,73どうしの間隔は、
図5に示すように、シール凸部73の回転軸方向(Z方向)の長さの3倍(3個分)である。
【0028】
また、搬送方向(I方向)に隣り合う2個のブロック74,74の備えるシール凸部群73G,73Gを構成するシール凸部73どうしは、回転軸方向(Z方向)に位相が異なって配されている。上述したように、おむつ1の製造装置においては、
図3に示すように、アンビル71の外周面に、5個のブロック74,74が取り付けられており、各ブロック74は、シール凸部群73Gを搬送方向(I方向)に2列有している。そして、搬送方向(I方向)に隣り合う2個のブロック74,74の有する4列のシール凸部群73Gの有するシール凸部73どうしは、
図5に示すように、回転軸方向(Z方向)に位相が異なって配されている。好適には、上流側ブロック74Uの有する第1シール凸部群73G1を構成する複数個のシール凸部73、上流側ブロック74Uの有する第2シール凸部群73G2を構成する複数個のシール凸部73、下流側ブロック74Dの有する第3シール凸部群73G3を構成する複数個のシール凸部73、下流側ブロック74Dの有する第4シール凸部群73G4を構成する複数個のシール凸部73は、互いに、回転軸方向(Z方向)に位相が異なって配されている。
【0029】
更に好適には、第1シール凸部群73G1を構成する複数個のシール凸部73の内の最も手前側のシール凸部73と上流側ブロック74Uの手前側の端縁との間隔T3、第2シール凸部群73G2を構成する複数個のシール凸部73の内の最も手前側のシール凸部73と上流側ブロック74Uの手前側の端縁との間隔T4、第3シール凸部群73G3を構成する複数個のシール凸部73の内の最も手前側のシール凸部73と下流側ブロック74Dの手前側の端縁との間隔T5、第4シール凸部群73G4を構成する複数個のシール凸部73の内の最も手前側のシール凸部73と下流側ブロック74Dの手前側の端縁との間隔T5が、互いに異なっている。そして、上述したように、シール凸部群73Gを構成する複数個のシール凸部73のピッチは全て同じである。よって、
図5に示すように、搬送方向(I方向)に視て、第1シール凸部群73G1を構成する複数個のシール凸部73の位置と、第2シール凸部群73G2を構成する複数個のシール凸部73の位置と、第3シール凸部群73G3を構成する複数個のシール凸部73の位置と、第4シール凸部群73G4を構成する複数個のシール凸部73の位置とが、異なっている。
【0030】
また、ブロック74のシール凸部群73G全体を搬送方向(I方向)から視て、アンビル71に備えられた全てのブロック74の有するシール凸部73が回転軸方向に隙間なく配されている。そして、おむつ1の製造装置においては、
図4に示すように、搬送方向(I方向)に隣り合う2個のブロック74,74の有する4列のシール凸部群73Gの有するシール凸部73が回転軸方向に隙間なく配されている。好適には、上流側ブロック74Uの第1シール凸部群73G1を構成する複数個のシール凸部73、上流側ブロック74Uの第2シール凸部群73G2を構成する複数個のシール凸部73、下流側ブロック74Dの第3シール凸部群73G3を構成する複数個のシール凸部73、及び下流側ブロック74Dの第4シール凸部群73G4を構成する複数個のシール凸部73を、搬送方向(I方向)から視ると、アンビル71に備えられた全てのシール凸部73である、第1シール凸部群73G1のシール凸部73、第2シール凸部群73G2のシール凸部73、第3シール凸部群73G3のシール凸部73、及び第4シール凸部群73G4のシール凸部73が、間隔を空けずに隙間なく配されており、回転軸方向(Z方向)に延びる仮想連続線を形成するように、連続している。
【0031】
おむつ1の製造装置においては、
図5に示すように、1つのシール凸部群73G(例えば第1シール凸部群73G1)を構成する任意の1つのシール凸部73aに着目したときに、搬送方向(I方向)から視て、任意のシール凸部73aの回転軸方向(Z方向)の両末端73a1,73a2の位置それぞれと、任意のシール凸部73aに回転軸方向(Z方向)に隣り合う別のシール凸部群(第2シール凸部群73G2,第4シール凸部群73G4)を構成するシール凸部73b,73cの末端73b1,73c1の位置とが一致している。好適には、搬送方向(I方向)から視て、任意のシール凸部73aの回転軸方向(Z方向)の手前側の末端73a1の位置と、任意のシール凸部73aに回転軸方向(Z方向)に隣り合う別のシール凸部群(第2シール凸部群73G2)を構成するシール凸部73bの奥側の末端73b1の位置とが一致しており、任意のシール凸部73aの回転軸方向(Z方向)の奥側の末端73a2の位置と、任意のシール凸部73aに回転軸方向(Z方向)に隣り合う別のシール凸部群(第4シール凸部群73G4)を構成するシール凸部73cの手前側の末端73c1の位置とが一致している。言い換えれば、上述したように、おむつ1の製造装置においては、回転軸方向(Z方向)に隣り合うシール凸部73,73どうしの間隔は、
図5に示すように、シール凸部73の回転軸方向(Z方向)の長さの3個分である。従って、搬送方向(I方向)から視て、第1シール凸部群73G1を構成する回転軸方向(Z方向)に隣り合うシール凸部73,73どうしの間に、第2シール凸部群73G2の1個のシール凸部73、第3シール凸部群73G3の1個のシール凸部73、及び第4シール凸部群73G4の1個のシール凸部73が回転軸方向に隙間なく、且つ重なることなく完全に合致して配されている。
【0032】
また、アンビル71は、おむつ1の製造装置においては、外周面に、後述する重ね合わされた外装体11の連続体11Cを該外周面上にホールドする吸引孔(不図示)を備えている。吸引孔(不図示)は、シール装置7外に配された吸引機(不図示)に接続されており、吸引機(不図示)は、シール装置7の備える制御手段(不図示)によって吸引力が制御されている。
【0033】
プレス部材の一例である超音波ホーン72は、
図3に示すように、アンビル71の外周面に取り付けられたブロック74に対向配置されている。超音波ホーン72は、おむつ1の製造装置においては、5個のブロック74を備えるアンビル71の外周面に対向して、1個配されているが、複数個配されていてもよい。超音波ホーン72は、ホーン部721がブースター722を介してコンバーター723に固定されて形成されている。ホーン部721は、回転軸方向(Z方向)の長さが、各ブロック74の回転軸方向(Z方向)の長さと略一致しており、後述する重ね合わされた外装体11の連続体11Cの搬送方向(I方向)に直交する方向(Z方向)の長さよりも長くなっている。重ね合わされた外装体11の連続体11Cは、アンビル71の外周面のブロック74のシール凸部73と超音波ホーン72のホーン部721とで挟持され、挟持された部分が、コンバーター723からブースター722を介してホーン部721に伝達される超音波振動によりシールされ、シール領域STを形成するようになる。また、ホーン部721のアンビル71との対向面は、第1シール凸部群73G1、第2シール凸部群73G2、第3シール凸部群73G3、第4シール凸部群73G4の全てのシール凸部73と挟持可能なように、フラットな形状となっている。
【0034】
シール装置7は、おむつ1の製造装置においては、
図4に示すように、超音波ホーン72の下流側の位置に、吸引ノズル75を備えている。好適には、各超音波ホーン72のホーン部721における搬送方向(I方向)下流側の位置に、吸引ノズル75を備えている。吸引ノズル75は、シール装置7外に配された吸引機(不図示)に接続されており、吸引機(不図示)は、シール装置7の備える制御手段(不図示)によって吸引力が制御されている。従って、ホーン部721に付着し易い、外装体11を構成する繊維の屑を、吸引ノズル75によって吸引して、シール装置7外に除去することができる。
【0035】
上述したシール装置7を有する製造装置を用いてパンツ型使い捨ておむつ1を製造する製造方法の一実施態様について説明する。
おむつ1の製造方法は、外装体11の連続体11Cを搬送しながら、外装体11の連続体11Cの搬送方向(I方向)の両側部11S,11Sが重なるように重ね合わせた後に、重ね合わされた外装体11の連続体11Cをシールしシール領域STを形成するシール工程を備えている。該シール工程は、回転駆動する上述したアンビル71と、アンビル71の外周面に対向配置された上述した超音波ホーン72とを用いて行う。また、おむつ1の製造方法は、シール領域STの搬送方向(I方向)略中央位置にて切り離してパンツ型使い捨ておむつ1のサイドシール部Sを形成する切り離し工程を備えている。本実施態様のおむつ1の製造方法は、
図6に示すように、いわゆる横流れ方式のパンツ型使い捨ておむつの製造方法である。以下、好適に本実施態様のおむつ1の製造方法について説明する。
【0036】
先ず、
図6に示すように、原反ロール(不図示)から連続的に供給される帯状の外層シート12と、原反ロール(不図示)から連続的に供給される帯状の内層シート13との間に、ウエストギャザーを形成するウエスト部弾性部材14、胴回りギャザーを形成する胴回り部弾性部材15及びレッグギャザーを形成するレッグ部弾性部材16を、所定の伸長率に伸長させた伸長状態で各々複数本配する。このとき、本実施態様においては、ウエスト部弾性部材14及び胴回り部弾性部材15には、接着剤塗工機(図示略)を介してホットメルト型接着剤が連続的あるいは間欠的に塗工され、レッグ部弾性部材16は、シートの流れ方向とは直交して往復運動する公知の揺動ガイド(図示略)を介して、所定の脚周りパターンを形成しながら配される。また、帯状の外層シート12及び帯状の内層シート13には、それらを重ね合わせる前に、両シートの何れか一方又は双方の相対向する面に、接着剤塗工機(図示略)によりホットメルト型接着剤が塗工されており、更に、本実施態様においては、後述するシール領域STに対応する部位を含む領域(シール領域STの搬送方向の長さよりも広い領域)及び後述する吸収性本体10を配する部位に対応する領域に、接着剤塗工機(図示略)によりホットメルト型接着剤が追加して間欠的に塗工される。
【0037】
そして、
図6に示すように、一対のニップロール9,9の間に、ウエスト部弾性部材14、胴回り部弾性部材15及びレッグ部弾性部材16を伸長状態で挟み込んだ帯状の外層シート12及び帯状の内層シート13を送り込んで加圧することにより、帯状シート12,13間に複数本の弾性部材14,15,16が伸長状態で配された外装体11の連続体11Cを形成する(外装体11の連続体の形成工程)。その後、本実施態様においては、弾性部材プレカット手段(不図示)を用いて、後述する吸収性本体10を配する位置に対応させて、複数本の胴回り部弾性部材15及び複数本のレッグ部弾性部材16を押圧して、収縮機能が発現されないように個々複数個に分断する。弾性部材プレカット手段(不図示)としては、例えば、特開2002−253605号公報に記載の複合伸縮部材の製造方法に用いる弾性部材分断部等が挙げられる。
【0038】
次いで、
図6に示すように、別工程で製造された吸収性本体10に予めホットメルト接着剤等の接着剤を塗布し、90度回転させ、外装体11の連続体の内層シート13上に間欠的に供給して固定し、おむつ1の連続体(着用物品の連続体)100を形成する(吸収性本体の配置工程)。以下、外装体11の連続体11Cに吸収性本体10が固定された連続体を、おむつ1の連続体100ともいう。なお、固定用のホットメルト接着剤は、吸収性本体10ではなく、内層シート13における吸収性本体10を配置する位置に塗布し、吸収性本体10を供給して固定してもよい。
【0039】
次いで、
図6に示すように、吸収性本体10が配置された外装体11の連続体11Cにおけるレッグ部弾性部材16で環状に囲まれた環状部の内側にレッグホールLO’を形成する(レッグホール形成工程)。レッグホール形成工程は、ロータリーカッター、レーザーカッター等の従来からこの種の物品の製造方法における手法と同様の手法を用いて行う。尚、本実施態様においては、吸収性本体の配置工程の後にレッグホール形成工程を設けているが、吸収性本体10の配置工程の直前にレッグホール形成工程を設けてもよい。
【0040】
次いで、
図6に示すように、外装体11の連続体11Cの搬送方向(I方向)の両側部11S,11Sが重なるように重ね合わせる(重ね合わせ工程)。本実施態様の重ね合わせ工程においては、吸収性本体10の縦方向(X方向)の両端部同士が折り重なるように、外装体11の連続体11Cの両側部11S,11Sが折り込まれた後、外装体11の連続体11Cと吸収性本体10とを2つ折りする。
【0041】
次いで、製造装置の有するシール装置7を用いて、重ね合わされた外装体11の連続体11Cにシール領域STを形成する(シール工程)。本実施態様のシール工程においては、
図3に示すように、シール装置7の備える回転駆動する上述したアンビル71と、アンビル71の外周面に対向配置された上述した超音波ホーン72との間に、重ね合わされた外装体11の連続体11Cを搬送する。また、外装体11の連続体11Cを、アンビル71の吸引機(不図示)により外周面にホールドし、アンビル71が回転することにより、外装体11の連続体11Cの搬送方向のテンションを一定にしながら外装体11の連続体11C(おむつ1の連続体100)を搬送する。
【0042】
そして、
図4に示すように、重ね合わされた外装体11の連続体11C(おむつ1の連続体100)を、アンビル71のブロック74の2列のシール凸部群73,73と超音波ホーン72のホーン部721とで挟持し、挟持された部分の外層シート12及び内層シート13を、コンバーター723からブースター722を介してホーン部721に伝達される超音波振動によりシールして、シール領域STを形成する(
図7参照)。更に好適には、
図6,
図7に示すように、重ね合わされた外装体11の連続体11C(おむつ1の連続体100)における搬送方向(I方向)に隣り合う吸収性本体10,10どうしの略中央部の1つ置きに、アンビル71の備える上流側ブロック74Uの第1シール凸部群73G1を構成する複数個のシール凸部73及び上流側ブロック74Uの第2シール凸部群73G2を構成する複数個のシール凸部73と、超音波ホーン72のホーン部721とで挟持し、超音波振動によりシールして上流側シール領域ST1を形成する。
【0043】
次に、アンビル71を回転させて、外装体11の連続体11Cの搬送方向のテンションを一定にしながら外装体11の連続体11C(おむつ1の連続体100)を搬送する。そして、
図6,
図7に示すように、上流側シール領域ST1を除いて、重ね合わされた外装体11の連続体11C(おむつ1の連続体100)における搬送方向(I方向)に隣り合う吸収性本体10,10どうしの略中央部に、アンビル71の備える下流側ブロック74Dの第3シール凸部群73G3を構成する複数個のシール凸部73及び下流側ブロック74Dの第4シール凸部群73G4を構成する複数個のシール凸部73と、超音波ホーン72のホーン部721とで挟持し、超音波振動によりシールして下流側シール領域ST2を形成する。上流側シール領域ST1及び下流側シール領域ST2は、外装体11の連続体11C(おむつ1の連続体100)における搬送方向(I方向)に隣り合う吸収性本体10,10どうしの略中央部に、交互に形成されるようになる。
【0044】
ここで、本実施態様のシール工程に用いられるシール装置7は、
図5に示すように、アンビル71に関し、搬送方向(I方向)に隣り合う2個のブロック74,74の備えるシール凸部群73Gを構成するシール凸部73どうしは、回転軸方向(Z方向)に位相が異なって配されている。上述したように、おむつ1の製造装置においては、搬送方向(I方向)に隣り合う2個のブロック74,74の有する4列のシール凸部群73Gの有するシール凸部73どうしは、回転軸方向(Z方向)に位相が異なって配されている。好適にシール装置7においては、上流側ブロック74Uの有する第1シール凸部群73G1を構成する複数個のシール凸部73、上流側ブロック74Uの有する第2シール凸部群73G2を構成する複数個のシール凸部73、下流側ブロック74Dの有する第3シール凸部群73G3を構成する複数個のシール凸部73、下流側ブロック74Dの有する第4シール凸部群73G4を構成する複数個のシール凸部73は、互いに、回転軸方向(Z方向)に位相が異なって配されている。そして、
図5に示すように、ブロック74のシール凸部群73G全体を搬送方向(I方向)から視て、複数個のシール凸部73が連続して配されている。好適にシール装置7においては、上流側ブロック74Uの第1シール凸部群73G1を構成する複数個のシール凸部73、上流側ブロック74Uの第2シール凸部群73G2を構成する複数個のシール凸部73、下流側ブロック74Dの第3シール凸部群73G3を構成する複数個のシール凸部73、及び下流側ブロック74Dの第4シール凸部群73G4を構成する複数個のシール凸部73を、搬送方向(I方向)から視ると、第1シール凸部群73G1のシール凸部73、第2シール凸部群73G2のシール凸部73、第3シール凸部群73G3のシール凸部73、及び第4シール凸部群73G4のシール凸部73が、間隔を空けずに隙間なく配されており、回転軸方向(Z方向)に延びる仮想連続線を形成するように、連続している。このように、搬送方向(I方向)から視て、複数個のシール凸部73が回転軸方向に間隔を空けずに隙間なく配されているので、アンビル71の備えるブロック74の複数個のシール凸部73と、超音波ホーン72のホーン部721とで挟持して、超音波振動によりシールする際に、超音波ホーン72に着目したときに、ホーン部721のアンビル71との対向面が、軸方向(Z方向)に隙間なくブロック74のシール凸部73に当接する。したがって、アンビル71の回転により超音波ホーン72のホーン部721に片寄った摩耗を生じ難く、長期間安定的にシール強度を確保することができ、生産効率が向上する。
【0045】
特に、本実施態様のシール工程に用いられるシール装置7は、
図5に示すように、アンビル71に関し、1つのシール凸部群73G(例えば第1シール凸部群73G1)を構成する任意の1つのシール凸部73aに着目したときに、搬送方向(I方向)から視て、任意のシール凸部73aの軸方向(Z方向)の両末端73a1,73a2の位置それぞれと、任意のシール凸部73aに軸方向(Z方向)に隣り合う別のシール凸部群(第2シール凸部群73G2,第4シール凸部群73G4)を構成するシール凸部73b,73cの末端73b1,73c1の位置とが一致している。その為、超音波ホーン72のホーン部721に更に片寄った摩耗を生じ難く、長期間安定的にシール強度を確保することができ、生産効率が更に向上する。
【0046】
また、本実施態様のシール工程に用いられるシール装置7は、
図4に示すように、超音波ホーン72の下流側の位置に、吸引ノズル75を備えている。その為、超音波ホーン72のホーン部721に付き易い、前記接着性のある屑を吸引ノズル75によって吸引して製造ライン外に除去することができる。このように、シール装置7は、メンテナンスが非常に楽であり、生産効率が向上する。
【0047】
その後、シール領域ST(上流側シール領域ST1及び下流側シール領域ST2)にて切り離してサイドシール部Sを有するパンツ型使い捨ておむつ1を形成する(切り離し工程)。切り離し工程においては、アンビル71を回転させて、外装体11の連続体11Cの搬送方向のテンションを一定にしながら外装体11の連続体11C(おむつ1の連続体100)を、カッター刃(不図示)とアンビル71の外周面に配された受けブロック(不図示)との間に搬送する。そして、カッター刃(不図示)及び受けブロック(不図示)により、上流側シール領域ST1における搬送方向(I方向)略中央位置、言い換えれば、上流側ブロック74Uの第1シール凸部群73G1のシール凸部73及び第2シール凸部群73G2のシール凸部73で形成された2列のシール部群17Gの間の位置にて、軸方向(Z方向)に沿って切り離して、1列のシール部群17Gを有するパンツ型使い捨ておむつ1の片方のサイドシール部Sを形成する。そして、アンビル71を回転させて、下流側ブロック74Dの第3シール凸部群73G3のシール凸部73及び第4シール凸部群73G4のシール凸部73で形成された2列のシール部群17Gの間の位置にて、軸方向(Z方向)に沿って切り離して、1列のシール部群17Gを有する一対のサイドシール部S,Sを備えたパンツ型使い捨ておむつ1を形成する。
【0048】
ここで、上流側ブロック74U及び下流側ブロック74Dに関しては、
図5に示すように、搬送方向(I方向)に視て、第1シール凸部群73G1を構成する複数個のシール凸部73の位置と、第2シール凸部群73G2を構成する複数個のシール凸部73の位置と、第3シール凸部群73G3を構成する複数個のシール凸部73の位置と、第4シール凸部群73G4を構成する複数個のシール凸部73の位置とが、異なっている。そして、搬送方向(I方向)に平行に延びるシール凸部73は、おむつ1のシール部17に対応している。その為、製造される使い捨ておむつ1の一対のサイドシール部S,Sの有するシール部群17G,17Gどうしは、おむつの縦方向(X方向)に、構成するシール部17の位相が異なるようになる。
【0049】
以上のように製造された使い捨ておむつ1は、
図1に示すように、各サイドシール部Sが、おむつの横方向(Y方向)に平行に延びるシール部17を有している。そして、各サイドシール部Sは、おむつの縦方向(X方向)にシール部17が同じピッチで配された一列のシール部群17Gを有している。その為、脱衣時にサイドシール部Sの接合を引き剥がし易い。また、一対のサイドシール部S,Sの有するシール部群17G,17Gどうしは、おむつの縦方向(X方向)に、構成するシール部17の位相が異なっている。その為、着用中にサイドシール部Sが破れ難く、脱衣時にサイドシール部Sの接合を引き剥がし易くなっている。その為、おむつ1は、全体として使用感が向上する。
【0050】
本実施形態のシール装置7を備える製造装置、及び該製造装置を用いた本実施態様の製造方法によれば、上述した効果を有する使い捨ておむつ1を生産効率良く、連続して製造することができる。
【0051】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。
例えば上述した本実施形態の製造装置の備えるシール装置7は、
図5に示すように、アンビル71に関し、1つのシール凸部群73G(例えば第1シール凸部群73G1)を構成する任意の1つのシール凸部73aに着目したときに、搬送方向(I方向)から視て、任意のシール凸部73aの回転軸方向(Z方向)の両末端73a1,73a2の位置それぞれと、任意のシール凸部73aに回転軸方向(Z方向)に隣り合う別のシール凸部群(第2シール凸部群73G2,第4シール凸部群73G4)を構成するシール凸部73b,73cの末端73b1,73c1の位置とが一致している。即ち、搬送方向(I方向)から視て、第1シール凸部群73G1を構成する回転軸方向(Z方向)に隣り合うシール凸部73,73どうしの間に、第2シール凸部群73G2の1個のシール凸部73、第3シール凸部群73G3の1個のシール凸部73、及び第4シール凸部群73G4の1個のシール凸部73が隙間なく、完全に合致して配されている。しかし、ブロック74のシール凸部群73G全体を搬送方向(I方向)から視て、複数個のシール凸部73が、回転軸方向(Z方向)に延びる仮想連続線を形成するように、隙間なく配されていればよく、搬送方向(I方向)から視ると、第1シール凸部群73G1のシール凸部73、第2シール凸部群73G2のシール凸部73、第3シール凸部群73G3のシール凸部73、及び第4シール凸部群73G4のシール凸部73どうしに重なりが生じていても構わない。
【0052】
また、上述した本実施形態の製造装置の備えるシール装置7は、各ブロック74が2列のシール凸部群73Gを備えているが、1列でも構わない。その場合でも、搬送方向(I方向)に隣り合う2個のブロック74,74の備えるシール凸部群73Gの有するシール凸部73どうしは、軸方向に位相が異なって配されており、搬送方向から視て、複数個の前記シール凸部73が回転軸方向に隙間なく配されている。
【0053】
また、上述した本実施形態の製造装置の備えるシール装置7は、
図4に示すように、搬送方向(I方向)に隣り合う2個のブロック74,74の有する4列のシール凸部群73Gの有するシール凸部73が回転軸方向に隙間なく配されているが、搬送方向(I方向)に隣り合う2個のブロック74,74に限らず、アンビル71に備えられた全てのブロック74(シール装置7においては5個のブロック74)の有するシール凸部73が回転軸方向に隙間なく配されていればよい。
また、シール装置7の備えるアンビル71は、ロール形状以外の形状であってもよく、回転可能な形状であれば、何れの形状であってもよい。
【0054】
また、上述した本実施形態の製造装置の備えるシール装置7は、プレス部材として超音波ホーンを用いていたが、熱融着であれば超音波に限られない。
また、上述した本実施形態の製造装置によって製造されるパンツ型使い捨ておむつは、外装体11が腹側領域から背側領域にかけて一体のシートにより構成されていたが、外装体11は、腹側部に位置する腹側領域外装体及び背側部に位置する背側領域外装体とに分割されており、吸収性本体10は、前記腹側領域外装体及び前記背側領域外装体に架け渡して固定される構成であっても良い。この場合、上述の重ね合せ工程において重なるように配置される「外装体11の連続体11Cの搬送方向(I方向)の両側部11S,11S」とは、前記腹側領域外装体の一側部と、前記背側領域外装体の一側部に相当する。
【0055】
上述した実施形態に関し、さらに以下のパンツ型使い捨ておむつの製造装置を開示する。
【0056】
<1>
液保持性の吸収体を有する縦長の吸収性本体の非肌対向面側に固定された外装体の腹側領域の両側縁部及び背側領域の両側縁部を互いに接合して一対のサイドシール部が形成されたパンツ型使い捨ておむつの製造装置であって、
前記パンツ型使い捨ておむつに関し、各前記サイドシール部は、おむつの横方向に平行に延びるシール部が、おむつの縦方向に同じピッチで配された一列のシール部群を有し、前記一対のサイドシール部の有する前記シール部群どうしは、おむつの縦方向に、構成する前記シール部の位相が異なっており、
前記製造装置は、回転駆動するアンビルと、該アンビルの外周面に対向配置され搬送される前記外装体の連続体を前記アンビルとの間で挟持しシール領域を形成するプレス部材とを備え、
前記アンビルは、外周面に、前記連続体の搬送方向に平行に延び且つ前記シール部に対応するシール凸部が、回転軸方向に同じピッチで配されたシール凸部群を有するブロックを複数備え、
前記搬送方向に隣り合う2個の前記ブロックの備える前記シール凸部群を構成する前記シール凸部どうしは、前記回転軸方向に位相が異なって配されており、
前記搬送方向から視て、前記アンビルに備えられた全ての前記ブロックの有する前記シール凸部が前記回転軸方向に隙間なく配されているパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
【0057】
<2>
前記アンビルの備える各前記ブロックは、前記シール凸部群を前記搬送方向に2列有し、
前記搬送方向に隣り合う2個の前記ブロックの有する4列のシール凸部群の有する前記シール凸部どうしは、軸方向に位相が異なって配され、
前記搬送方向から視て、前記2個の前記ブロックの有する4列のシール凸部群の有する前記シール凸部が前記回転軸方向に隙間なく配されている前記<1>に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<3>
前記回転軸方向に隣り合う前記シール凸部どうしの間隔は、前記シール凸部の前記回転軸方向の長さの3倍である前記<2>記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<4>
1つのシール凸部群を構成する任意の1つの前記シール凸部に着目したときに、前記回転搬送方向から視て、該任意の前記シール凸部の前記回転軸方向の両末端の位置それぞれと、該任意の前記シール凸部に前記回転軸方向に隣り合う別の前記シール凸部群を構成する前記シール凸部の前記回転軸方向の末端の位置とが一致している前記<1>〜<3>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<5>
前記プレス部材の下流側の位置に、吸引ノズルを備えた前記<1>〜<4>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<6>
前記シール凸部は、前記搬送方向に長い矩形状に形成されている前記<1>〜<5>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<7>
前記シール凸部群は、前記搬送方向に平行に延びる前記シール凸部が、前記回転軸方向に同じピッチで間欠的に配されて形成されている前記<1>〜<6>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
【0058】
<8>
前記パンツ型使い捨ておむつは縦長の吸収性本体と、該吸収性本体を固定する外装体とを備えており、
前記アンビルは、その回転軸方向の長さが、前記外装体の連続体の搬送方向に直交する方向の長さよりも長くなっている前記<1>〜<7>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<9>
前記パンツ型使い捨ておむつは縦長の吸収性本体と、該吸収性本体を固定する外装体とを備えており、
前記ブロックの前記回転軸方向の長さは、外装体の連続体の搬送方向に直交する方向の長さよりも長くなっている前記<1>〜<8>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<10>
前記パンツ型使い捨ておむつは縦長の吸収性本体と、該吸収性本体を固定する外装体とを備えており、
前記プレス部材は超音波ホーンであり、該超音波ホーンはホーン部がブースターを介してコンバーターに固定されて形成されており、
前記ホーン部は、前記回転軸方向の長さが、前記ブロックの前記回転軸方向の長さと略一致しており、前記外装体の連続体の前記搬送方向に直交する方向の長さよりも長くなっている前記<1>〜<9>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<11>
前記シール部群における、前記シール部間のパンツ型使い捨ておむつの縦方向のピッチPは、0.5mm以上、好ましくは1.5mm以上であり、また、10mm以下、好ましくは5mm以下である前記<1>〜<10>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<12>
前記シール部は、横方向に長い矩形状に形成されており、
前記シール部の縦方向に関して、0.1mm以上、好ましくは0.3mm以上であり、2.5mm以下、好ましくは2.0mm以下である前記<1>〜<11>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<13>
前記シール部は、横方向に長い矩形状に形成されており、
前記シール部の横方向に関して、0.5mm以上、好ましくは1.5mm以上であり、10mm以下、好ましくは5.0mm以下である前記<1>〜<12>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<14>
前記シール部は、縦方向に関して、3個/30mm以上、好ましくは6個/30mm以上であり、また、60個/30mm以下、好ましくは20個/30mm以下である前記<1>〜<13>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
<15>
前記ピッチPとシール部の横方向の長さが同等か、または前記ピッチPのほうがシール部の横方向の長さより大きい前記<1>〜<14>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造装置。
【0059】
<16>
液保持性の吸収体を有する縦長の吸収性本体の非肌対向面側に固定された外装体の腹側領域の両側縁部及び背側領域の両側縁部を互いに接合して一対のサイドシール部が形成されたパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
前記パンツ型使い捨ておむつに関し、各前記サイドシール部は、おむつの横方向に平行に延びるシール部が、おむつの縦方向に同じピッチで配された一列のシール部群を有し、前記一対のサイドシール部の有する前記シール部群どうしは、おむつの縦方向に、構成する前記シール部の位相が異なっており、
前記製造方法は、前記外装体の連続体を搬送しながら、該外装体の連続体の搬送方向の両側部が重なるように重ね合わせた後に、重ね合わされた前記外装体の連続体をシールしシール領域を形成するシール工程と、
前記シール領域の前記搬送方向略中央位置にて切り離して前記パンツ型使い捨ておむつの前記サイドシール部を形成する切り離し工程とを備え、
前記シール工程は、回転駆動するアンビルと、該アンビルの外周面に対向配置されたプレス部材とを用いて行い、
前記アンビルは、外周面に、前記搬送方向に平行に延び且つ前記シール部に対応するシール凸部が、回転軸方向に同じピッチで配されたシール凸部群を有するブロックを複数備え、
前記搬送方向に隣り合う2個の前記ブロックの備える前記シール凸部群を構成する前記シール凸部どうしは、軸方向に位相が異なって配されており、
前記搬送方向から視て、前記アンビルに備えられた全ての前記ブロックの有する前記シール凸部が前記回転軸方向に隙間なく配されているパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
【0060】
<17>
前記シール凸部群は、前記搬送方向に平行に延びる前記シール凸部が、前記回転軸方向に同じピッチで間欠的に配されて形成されている前記<16>に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<18>
前記アンビルは、その軸方向の長さが、前記外装体の連続体の搬送方向に直交する方向の長さよりも長くなっている前記<16>又は<17>に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<19>
前記ブロックの前記回転軸方向の長さは、外装体の連続体の前記搬送方向に直交する方向の長さよりも長くなっている前記<16>〜<18>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
【0061】
<20>
前記プレス部材は超音波ホーンであり、該超音波ホーンはホーン部がブースターを介してコンバーターに固定されて形成されており、
前記ホーン部は、前記回転軸方向の長さが、前記ブロックの前記回転軸方向の長さと略一致しており、重ね合わされた前記外装体の連続体の前記搬送方向に直交する方向の長さよりも長くなっている前記<16>〜<19>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<21>
前記シール部群における、前記シール部間のパンツ型使い捨ておむつの縦方向のピッチPは、0.5mm以上、好ましくは1.5mm以上であり、また、10mm以下、好ましくは5mm以下である前記<16>〜<20>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<22>
前記シール部は、横方向に長い矩形状に形成されており、
前記シール部の縦方向に関して、0.1mm以上、好ましくは0.3mm以上であり、2.5mm以下、好ましくは2.0mm以下である前記<16>〜<21>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<23>
前記シール部は、横方向に長い矩形状に形成されており、
前記シール部の横方向に関して、0.5mm以上、好ましくは1.5mm以上であり、10mm以下、好ましくは5.0mm以下である前記<16>〜<22>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<24>
前記シール部は、縦方向に関して、3個/30mm以上、好ましくは6個/30mm以上であり、また、60個/30mm以下、好ましくは20個/30mm以下である前記<16>〜<23>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<25>
前記ピッチPとシール部の横方向の長さが同等か、または前記ピッチPのほうがシール部の横方向の長さより大きい前記<16>〜<24>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。