(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6402108
(24)【登録日】2018年9月14日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】互いに連結可能な自転車
(51)【国際特許分類】
B62K 13/02 20060101AFI20181001BHJP
【FI】
B62K13/02
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-535595(P2015-535595)
(86)(22)【出願日】2014年8月26日
(86)【国際出願番号】KR2014007943
(87)【国際公開番号】WO2015034201
(87)【国際公開日】20150312
【審査請求日】2017年8月25日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0105717
(32)【優先日】2013年9月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516062880
【氏名又は名称】株式会社ビックバディー
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】朴 敏植
【審査官】
福田 信成
(56)【参考文献】
【文献】
特許第5021726(JP,B2)
【文献】
米国特許第05743543(US,A)
【文献】
特開2011−057192(JP,A)
【文献】
米国特許第04458908(US,A)
【文献】
登録実用新案第3170858(JP,U)
【文献】
特開2003−165478(JP,A)
【文献】
特開2004−175327(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62K 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームのトップチューブとヘッドチューブとの間に、不動チューブを介装して二つに分割されるように設け、前記トップチューブ、または不動チューブのいずれか一方の端部に軸受部を装設して、対向する両端部が相対回動自在に軸承されるようにした構成の互いに連結可能な自転車において、
前記軸受部の外周とその内に軸承される端部の外周には、前記自転車のフロントフォークが直線状である時に、互いに合致する位置に各々ピンホールを穿孔し、かつ一つに合致した二つのピンホールに挿脱自在に固定ピンを挿入して成されるクラッチ手段が、前記トップチューブと不動チューブとの間に設けられ、
前記固定ピンの終端に螺子部が設けられ、前記フロントフォークの内側に取り付けられて前記螺子部が螺挿されるナットに成されるシンクロナイザが、前記ヘッドチューブの旋回に同期してトップチューブの相対回転を制御する構成をさらに含むことを特徴とする互いに連結可能な自転車。
【請求項2】
前記トップチューブと不動チューブとの間のいずれか一方の内には補強軸が挿設され、該補強軸の外周には前記トップチューブ、または、不動チューブのいずれか一方の終端に対して僅かの間隔を置いてストッパーが固設されると共に、該ストッパーと前記トップチューブ、または、不動チューブのいずれか一方の終端との間には止めリングが介装されてセットスクリューで固定されるようにして、前記軸受部とこれに軸承される対向端部との間が相互離脱しないようにする構成をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の互いに連結可能な自転車。
【請求項3】
フレームのトップチューブとヘッドチューブとの間に、不動チューブを介装して二つに分割されるように設け、前記トップチューブ、または不動チューブのいずれか一方の端部に軸受部を装設して、対向する両端部が相対回動自在に軸承されるようにした構成の互いに連結可能な自転車において、
前記軸受部の外周とその内に軸承される端部の外周には、前記自転車のフロントフォークが直線状である時に、互いに合致する位置に各々ピンホールを穿孔し、かつ一つに合致した二つのピンホールに挿脱自在に固定ピンを挿入して成されるクラッチ手段が、前記トップチューブと不動チューブとの間に設けられ、
前記固定ピンはほぼ90度に折り曲げた取手を有し、前記取手の外周には軸方向に固定突起が形成され、かつ前記フロントフォークの外周内側に取り付けられて前記固定ピンの取手を緊締するクランプに成されるシンクロナイザが、前記ヘッドチューブの旋回に同期してトップチューブの相対回転を制御する構成をさらに含むことを特徴とする互いに連結可能な自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多人乗自転車に関し、特に通常の一人乗用自転車を複数の一列に連続連結出来るようにして、多人乗自転車、または、各個に分離した通常の1人乗自転車に選択して使うことが出来る互いに連結可能な自転車に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料なしに、搭乗者の力で走行出来る親環境的乗用手段としての自転車は、1人乗と多人乗で公知されている。
【0003】
公知の多人乗自転車の一例とは、長いフレームの所定個所に、鞍とペダルが複数に設けられて複数の乗用者が同時搭乗することが出来るのが知られており、他の例に次の特許文献1に開示されたように、1人乗自転車の後尾に後輪だけ供える半片フレームを連結して、2人が同時乗用出来る自転車も公知されており、また、次の特許文献2に開示されたように、2台の1人乗自転車がアタッチメントを介して縦方向、或いは、横方向に連結される多人乗自転車も公知されている。
【0004】
別の例として次の特許文献3は、1人乗自転車を前後に連結して多人乗自転車に変換出来る構成を示している。
【0005】
この種類の自転車は、フレームに、前方フォーク、ヘッドチューブ、後方フォーク、トップチューブ、シートチューブ、及び、ダウンチューブ等が所定個所に設けられているから、外観上通常の一人乗自転車と同じであるが、多人乗自転車に使用する時には、多数の自転車を前後に配列し、全ての後ろの自転車の前方フォークから前輪を取り外し、該前方フォーク各々を、ちょうど前の自転車の後方フォークに軸承して連結することで、多数の自転車を順次一列に連続連結出来る構成となっている。
【0006】
ところが、自転車の前方フォークは前に斜めに延出されてあり、これによって前記多人乗自転車は正常走行が不可能である。即ち、走行中には常に後ろの自転車の前方フォークがちょうど前の自転車の後方フォークと一緒に動くようになるが、操向中にちょうど前の自転車の後方フォークではあまり変動が起きないのに反して、ちょうど後の自転車の前方フォークの傾斜方向が変わることにより、該前方フォークと連結されたフレームは操向の反対方向に作用する捻りを受けられるために正常走行が不可能になる。
【0007】
前述の問題は本発明者によって提案された次の特許文献4のように、自転車フレームをハンドルに連結される前部と、後方フォークに連結される後部との二つ部分に分けて配置し、これらの前部と後部との間にクラッチ手段を介装すると共に、前記前方フォークとフレームの前部との間にシンクロナイザを設けられ、前記フレームの前部と後部との間を一体に連結、または相対回動自在に分離させる断続作用と、そして前記相対回動がシンクロナイザにより自転車の操向角に従って自動制御されるようにしたものを提案して解消したが、該自転車はクラッチ手段の構造が非常に複雑で製造が難しいという短所がある。
【特許文献1】PCT特許公開番号WO−2002/26554号、
【特許文献2】PCT特許公開番号WO−2006/080855号、
【特許文献3】韓国公開特許第10−1999−0033140号、
【特許文献4】韓国特許登録第10−869602号、
【0008】
本発明の目的は、各々別個に構成された多数の自転車を連続連結して一つの多人乗自転車に変換出来るように、自転車のフレームを前部と後部に分割しクラッチ手段で断続されるようにすると共に、前記自転車の前方フォークとフレームの前部との間にシンクロナイザを介装して、多人乗自転車に使用時にも後ろの自転車のフレームが捻りにより転倒されないようにした多人乗自転車であって、前記クラッチ手段が著しく簡単に設けられる構造の互いに連結可能な自転車を提供することである。
【0009】
前述の目的を具現するために、本発明に係る互いに連結可能な自転車は、フレームのトップチューブとヘッドチューブとの間に、不動チューブを介装して二つに分割されるように設け、トップチューブ、または、不動チューブのいずれか一方の端部に軸受部を配置することにより、対向する両端部が相対回動自在に軸承されるようにし、かつ前記軸受部の外周とその内に軸承される端部の外周には、前記自転車のフロントフォークが直線状に置かれる時に互いに合致する位置に各々ピンホールを穿孔し、該合致した二つのピンホールに固定ピンを挿脱することで、前記トップチューブとヘッドチューブとの間を断続するクラッチ手段が設けられるところに特徴がある。
【0010】
また、上述の構成において、トップチューブと不動チューブとの間のいずれか一方の内には補強軸を設けて、対向する両端部が軸受部に十分に軸承されるようになり、該補強軸の外周には前記トップチューブ、または、不動チューブのいずれか一方の終端に対して僅かの間隔を置いてストッパーを配置すると共に、前記トップチューブ、または、不動チューブのいずれか一方の終端と前記ストッパーとの間には、軸受部の外周からセットスクリューで固着される止めリングを介装して、前記軸受部とこれに軸承された両端部が、相互離脱出来ないようにした構成をさらに含むことが出来る。
【0011】
また、上述の構成において、前記フロントフォークの内側にナットを取り付け、該ナットに前記固定ピンを螺挿することにより、前記軸受部の下面に取り付けたガイドリングと一緒にシンクロナイザを成して、前記ヘッドチューブの旋回に同期してトップチューブの相対回転を制御するようになる構成をさらに含むことが出来る。
【0012】
また、前記固定ピンはほぼ90度に折曲されて該外周終端に固定突起が形成された取手を一体に備え、かつ前記フロントフォークの内側にクランプを設けて、前記固定ピンの取手を前記クランプに強固に緊締させることにより、前記軸受部の下面に取り付けたガイドリングと一緒にシンクロナイザを成して、前記ヘッドチューブの旋回に同期してトップチューブの相対回転を制御するようになる構成をさらに含むことが出来る。
【0013】
本発明に係る互いに連結可能な自転車によると、相対回転可能に装着されるトップチューブと不動チューブのピンホールに固定ピンを挿脱するという著しく簡単な構造に、前記トップチューブと不動チューブとの間を相対回転不可なクラッチ状態、または、相対回転可能なアンクラッチ状態に断続するクラッチ手段を製造出来るから低コストにて互いに連結可能な自転車を提供する長所が得られる。
【0014】
また、多人乗自転車に用いる時には、前記固定ピンの自由端を軸受部の外周下面のガイドリングに貫き、他端の螺子部をフロントフォークに螺挿することでシンクロナイザとなるから、前記固定ピンの取り扱いも簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る自転車の一実施例を示す部分斜視図である。
【
図3】本発明に係る自転車の他の実施例を
図1に対応して示す部分斜視図である。
【
図4】本発明を女性用自転車に適用させた例を
図1に対応して示す部分斜視図である。
【符号の説明】
【0016】
2:トップチューブ
20:軸受部
22:ピンホール
24:ガイドリング
4:フロントフォーク
40:シンクロナイザ
42:ナット
44:クランプ
46:クランプレバー
6:ヘッドチューブ
60:不動チューブ
62:ピンホール
64:補強軸
66:ストッパー
68:止めリング
8:固定ピン
80:取手
82:螺子部
84:ボールフランジャー
820:固定突起
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る互いに連結可能な自転車の望ましい実施例を添付図面により詳しく説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明に係る互いに連結可能な自転車の主要部としてフレームのトップチューブ2とフロントフォーク4、及びヘッドチューブ6の組立状態を示している。
【0019】
図1において、トップチューブ2の先端には軸受部20が対向するヘッドチューブ6の不動チューブ60より大きい直径に形成されて前記不動チューブ60の終端を軸承させていると共に、前記軸受部20と不動チューブ60の外周に各々ピンホール22,62を開けるが、該各々のピンホール22,62は自転車のフロントフォーク4が直線状に置かれる時に互に合致する位置に穿設される。
【0020】
尚、前記軸受部20をヘッドチューブ6の不動チューブ60の終端に一体に形成し、対向するトップチューブの先端を該軸受部20に軸承するという構造にも実施出来る。
【0021】
一方、前述のフロントフォーク4が直線状に置かれて互いに合致するようになる両ピンホール22、62には、固定ピン8が挿脱自在に貫挿され、この固定ピン8の挿脱の結果に、前記トップチューブ2とヘッドチューブ6との間は、相対回転不可なクラッチ状態、若しくは、相対回転可能なアンクラッチ状態に断続され、前記クラッチ状態の1人乗自転車、またアンクラッチ状態の多人乗自転車に変換される。
【0022】
前記固定ピン8の他の例で、該上端に使い易いように取手80が取り付けられ、反対側の下端には螺子部82が形成出来る。
【0023】
前記固定ピン8は該下端の螺子部82により、シンクロナイザ40の組立用部品に用いられる。
【0024】
換言すれば、この実施例におけるシンクロナイザ40は、フロントフォーク4の外周内側に取り付かれるナット42と、前記軸受部20の外周下側に取り付かれるガイドリング24、そして前記ピンホール22、62から抜き取った固定ピン8となるのであり、
図1の1点鎖線に示したように、前記固定ピン8をガイドリング24に貫挿し該終端の螺子部82をナット42に螺挿することにより、前記トップチューブ2とフロントフォーク4との間は、固定ピン8とガイドリング24との連繋で相互同期連動するシンクロナイザ40が設けられると共に、前記トップチューブ2と不動チューブ60との間は相対回転可能なアンクラッチ状態で変換されて多人乗自転車と使用出来る。
【0025】
このように変換された自転車は、多人乗に使用する時の曲線走行における、ハンドルの操向と同時に固定ピン8が同じ角度に旋廻しながらガイドリング24を連動させるシンクロ作用により、後の自転車のトップチューブ2に連動して旋回される角度が制御されるために、トップチューブ2と不動チューブ60との間で生じる回転角度差が自然に消滅されながら正常的に曲線走行するようになる。
【0026】
この実施例において、トップチューブ2とフロントフォーク4との間にはシンクロナイザ40が配置されているが、これを必ずしも備えている必要はなくて、例えば、本発明に係る互いに連結可能な自転車の運転が上手であれば、前記シンクロナイザ40がなくても運行上の難しさを克服することが出来るだろう。
【0027】
この実施例において、トップチューブ2とヘッドチューブ6との間は、軸受部20から不動チューブ60が抜けて離れないようにしなければならなくて、
図2はこれに係る望ましい連結構造を示している。
【0028】
図2によると、不動チューブ60の内部中心には補強軸64が一体に固設されており、該補強軸64にも前記ピンホール62に連続するピンホールが一体に貫かれて前記軸受部20と不動チューブ60、補強軸64の間が固定ピン8により連結される。
【0029】
そして、補強軸64の外周ではストッパー66が、不動チューブ60の終端に対して僅かの間隔を置いて固設される一方、前記不動チューブ60の終端とストッパー66との間には止めリング68が軸挿されて、軸受部20の外周から挿通されるセットスクリュー26により固着されて、前記不動チューブ60が軸受部20から抜けないように支承させている。
【0030】
また、止めリング68はストッパー66より先に、不動チューブ60の終端と接するように補強軸64に軸挿し、次に前記ストッパー66を補強軸64に順次軸挿した後で、該ストッパー66を溶接等に補強軸64と一体に固設したままに前記軸受部20に軸承し、さらに外周からセットスクリュー26を螺挿して前記止めリング68を固着することで設けられる。
【0031】
前述の組み立てにより不動チューブ60と補強軸64は、軸受部20の内で旋回自在に軸承される一方、前記止めリング68が補強軸64のストッパー66を抜けないように支承するので、前記トップチューブ2とヘッドチューブ6とが相対回転し出来るようになるのである。
【0032】
図面中、未説明符号84は軸受部20に貫設される固定ピン8が走行中不意に抜けないように固定させるためのボールフランジャーである。
【0033】
本発明に係る互いに連結可能な自転車は、販売時に通常の1人乗自転車にて提供される。
【0034】
即ち、
図1に示した固定ピン8が二つのピンホール22、62を貫通して、トップチューブ2と不動チューブ60との間が一体に連結されている1人乗自転車にて提供されることである。
【0035】
本発明の互いに連結可能な自転車を1人乗自転車にての使用は通常のものと同じであるが、多人乗自転車に連続連結しようとする時は、一番前の自転車を除いた全て後ろの自転車の前輪(図示せず)を取り外し、該各々のフロントフォーク4をちょうど前の自転車のリアフォークの車軸に軸承して一体に連結する。
【0036】
次いで、多人乗自転車に走行する前に、一番前の自転車を除いた全て後ろの自転車の軸受部20から固定ピン8を抜き出して、
図1の1点鎖線に示したように、終端の螺子部82をガイドリング24に貫挿しフロントフォーク4のナット42に螺挿させるとシンクロナイザ40が設けられる。
【0037】
このような多人乗自転車における曲線走行時には、ちょうど前の自転車のリアフォークと該リアフォークの車軸に軸承されたちょうど後の自転車のフロントフォーク4の間に傾斜角の差が生じることになっているが、本発明では不動チューブ60とトップチューブ2との相対回転により前記傾斜角の差が消滅され、これと同時に、シンクロナイザ4が同期作用して不動チューブ60に対するトップチューブ2の相対回転を適切に制御することにより、全ての後の自転車は曲線走行中に転倒されることなく正常に走行するようになる。
【0038】
尚、本発明の互いに連結可能な自転車はトップチューブ2と不動チューブ60との間を回転可能と不能のある一つに断続する手段が、自転車のフロントフォーク4が直線状に置かれる時に合致される二つのピンホール22、62と、これらの合致されたピンホール22、62に貫挿される固定ピン8とによる極めて簡単な構造である。
【実施例2】
【0039】
この実施例において、シンクロナイザ40は固定ピン8の螺子部82をフロントフォーク4のナット42に螺挿させた構造であるが、これはシンクロ作動中に前記螺子部82に外力が与えられると連結部位が壊れ易い部分になる恐れがある。
【0040】
図3は、本発明に係る互いに連結可能な自転車の他の実施例を
図1に対応して示した斜視図であり、この実施例において固定ピン8は、ほぼ90度に折り曲げた取手80を有していて、該取手80の外周には軸方向に固定突起820が形成された特徴を有している。
【0041】
そして、フロントフォーク4の内側には、前記実施例のナット42と代わりにクランプ44が固設され、該クランプ44ではその内に差し込まれる固定ピン8の取手80をカム作用に締め上げたり、緩めたりするクランプレバー46が備えている。
【0042】
このような構成によると、前記クランプ44に取手80を差し込まれる際に、固定突起820がクランプ44の内側空き隙間に合致されるまま、クランプレバー46により緊締されるために、前記取手80はクランプ44から横揺れ無く強固に締め付けられる。
【0043】
本発明に係る互いに連結可能な自転車の他の実施例においても、固定ピン8を二つのピンホール22、62に貫挿して、トップチューブ2と不動チューブ60との間を一体に連結するクラッチ作用、及び前記ピンホール22、62から抜き出した固定ピン8をクランプ44に差し込む際に、ほぼ90度に折曲された終端がガイドリング24に貫挿されるように連繋させてシンクロナイザ40に設けられることも前述の実施例と同じである。
【0044】
一方、本発明に係る互いに連結可能な自転車においても、フレームのダウンチューブは本発明者が提案された韓国特許登録第869602号の自転車におけると同様に省略するか、またはトップチューブ2の中間側に連結することたけで、前記トップチューブ2と不動チューブ60との間が相対回転出来るようになる。
【0045】
また、本発明に係る互いに連結可能な自転車は、乗り易いようにしたタイプとして、
図4の示したように前記トップチューブ2が省略され、下側のダウンチューブをヘッドチューブ6に直接連結させている女性用自転車にも適用可能である。
【0046】
前記
図4の女性用自転車におけると、フレームの構造がシンクロナイザ40の装設に合わないから省略するしかないが、代わりにフレームの重心が下部に置かれるように設計し、前記不動チューブ60と軸受部20との相対回転も所定角度内になされるようにすると、後の自転車は下側への重心作用により常に安定状態に走行し、かつ曲線走行際にも不動チューブ60が軸受部20に対して所定角度に回転しながら、前後自転車との間に発生する走行トラブルを消滅させるようになるので、後の自転車の何れでも転倒されることが無く走行するようになる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の互いに連結可能な自転車は、通常の一人乗自転車、或いは、多数を一列に連結し一緒に走行する多人乗自転車に変換出来るから、特にレジャー用自転車に適宜である。