特許第6402158号(P6402158)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6402158脊椎外科手術の間の患者の側臥から腹臥のサポートのための外科手術患者サポートシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6402158
(24)【登録日】2018年9月14日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】脊椎外科手術の間の患者の側臥から腹臥のサポートのための外科手術患者サポートシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 90/14 20160101AFI20181001BHJP
【FI】
   A61B90/14
【請求項の数】16
【外国語出願】
【全頁数】48
(21)【出願番号】特願2016-207190(P2016-207190)
(22)【出願日】2016年10月21日
(65)【公開番号】特開2017-113528(P2017-113528A)
(43)【公開日】2017年6月29日
【審査請求日】2017年2月6日
(31)【優先権主張番号】62/245,641
(32)【優先日】2015年10月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/352,625
(32)【優先日】2016年6月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510051141
【氏名又は名称】アレン メディカル システムズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ALLEN MEDICAL SYSTEMS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ハイト,ジョシュア シー.
(72)【発明者】
【氏名】デュボワ,クリストファー ベネット
(72)【発明者】
【氏名】マリオン,ジェフリー シー.
(72)【発明者】
【氏名】ハーツ,ベン
(72)【発明者】
【氏名】ドレイク,ジェシー スコット
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ,ジョシュア エー.
(72)【発明者】
【氏名】セネット,アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】マケニー,カイル エス.
(72)【発明者】
【氏名】ベルノトスキー,ジェイソン エス.
【審査官】 沼田 規好
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−223722(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0167569(US,A1)
【文献】 特開平10−099398(JP,A)
【文献】 特開2005−152454(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0144589(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0222811(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 90/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科手術患者サポートシステムであって:
一対の離れたサポートタワーを含むタワー基部、
頭部末端および足末端を有する第1のサポート上部であり、第1のサポート上部は、患者をサポートするように構成される第1のサポート上部、
一対のメインブラケットであり、一対のメインブラケットのそれぞれのメインブラケットは、前記サポートタワーのそれぞれの1つへの連結のために構成される一対のメインブラケットであって、前記第1のサポート上部の前記頭部末端及び前記足末端は前記一対のメインブラケットのそれぞれのメインブラケットに結合され、
頭部末端及び足末端を有する第2のサポート上部であり、前記第2のサポート上部の前記頭部末端及び前記足末端は前記一対のメインブラケットのそれぞれのメインブラケットに結合され、および前記第2のサポート上部は、前記第1のサポート上部にほぼ垂直に配置され
前記第1のサポート上部は、側臥位の患者をサポートするように構成され、
前記第2のサポート上部は、前記一対のメインブラケットが回転した後に、腹臥位の前記患者をサポートするように構成される外科手術患者サポートシステム。
【請求項2】
請求項1の外科手術患者サポートシステムであって、前記一対のメインブラケットそれぞれは、互いに平行に伸長する第1および第2のブラケットレールと、前記第1と前記第2のブラケットレールとの間に伸長し、およびそれに連結されたブラケット支柱を含む、
外科手術患者サポートシステム。
【請求項3】
請求項2の外科手術患者サポートシステムであって、前記第1のサポート上部は、前記第1および第2のブラケットレールをそれぞれ含むそれぞれの伸長ブラケットによって前記一対のメインブラケットに連結され、および前記伸長ブラケットの1つは、前記メインブラケットのそれぞれの前記第1および前記第2のブラケットレールの1つから直角に伸長する、外科手術患者サポートシステム。
【請求項4】
請求項2の外科手術患者サポートシステムであって、それぞれの前記メインブラケットは、その中にレールスロットを設定するメインブラケットフレームを含み、前記第1および第2のブラケットレールは、当該第1および第2のブラケットレールが、第1と第2の位置との間で前記メインブラケットフレームに対して選択的な摺動移動のために構成されるように、前記レールスロットに摺動可能に受けられる、外科手術患者サポートシステム。
【請求項5】
外科手術患者サポートシステムであって:
一対の離れたサポートタワーを含むタワー基部、
頭部末端および足末端を有する第1のサポート上部であり、第1のサポート上部は、患者をサポートするように構成される第1のサポート上部、
一対のメインブラケットであり、一対のメインブラケットのそれぞれのメインブラケットは、前記サポートタワーのそれぞれの1つへの連結のために構成される一対のメインブラケット、および
前記一対のメインブラケットに結合され、および前記第1のサポート上部にほぼ垂直に配置された第2のサポート上部、を含み、
前記一対のメインブラケットのそれぞれは、前記第1のサポート上部の頭部末端および足末端のそれぞれの1つに結合されて、前記サポートタワーの間で前記第1のサポート上部をサポートするように構成され、
前記一対のメインブラケットのそれぞれは、ローターおよび多数の調整サポートを含み、当該調整サポートそれぞれは、これらのそれぞれのローターに対する選択的な角度位置調整のために、および選択的な放射状位置調整のために構成され
前記第1のサポート上部は、側臥位の患者をサポートするように構成され、
前記第2のサポート上部は、前記一対のメインブラケットが回転した後に、腹臥位の前記患者をサポートするように構成される外科手術患者サポートシステム。
【請求項6】
請求項5の外科手術患者サポートシステムであって、前記調整サポートは、スライドバーおよびスライドブレースを含み、および選択的な放射状位置調整は、スライドバーに対
してスライドブレースを移動することを含む、外科手術患者サポートシステム。
【請求項7】
請求項6の外科手術患者サポートシステムであって、前記スライドブレースは、ロックした状態と解放された状態との間で選択的な位置決めのために構成されるロックピンを含む位置ロックを含む、外科手術患者サポートシステム。
【請求項8】
請求項5の外科手術患者サポートシステムであって、それぞれのローターは、一対のマウントを含み、マウントそれぞれは、係合した状態と解放された状態との間に選択的な位置決めのために構成された係合ロッドを含み、および当該ロッドは、係合した状態においてローターのくぼみ内に配置され、および当該ロッドは、解放された状態においてローターのくぼみの外に配置される、外科手術患者サポートシステム。
【請求項9】
請求項8の外科手術患者サポートシステムであって、それぞれのローターは、外周面を含み、くぼみは、係合ロッドとの係合のために外周面に配置される、外科手術患者サポートシステム。
【請求項10】
請求項1の外科手術患者サポートシステムであって、前記第2のサポート上部と接触して前記第1のサポート上部全体に横方向に前記第1のサポート上部上に側臥位において横たわる患者をシフトするように、および側臥位と腹臥位との間の回転のために患者を前記第2のサポート上部に固定するように構成されたH-形状を有する移動シートをさらに含む、外科手術患者サポートシステム。
【請求項11】
請求項10の外科手術患者サポートシステムであって、移動シートは、患者を前記第2のサポート上部に固定してコクーニング効果を提供するためにその外部表面上に配置された移動ストラップおよびファスナーを含む、外科手術患者サポートシステム。
【請求項12】
外科手術患者サポートシステムであって:
一対の離れたサポートタワーを含むタワー基部、
頭部末端および足末端を有する第1のサポート上部であり、第1のサポート上部は、患者をサポートするように構成される第1のサポート上部、
一対のメインブラケットであり、一対のメインブラケットのそれぞれのメインブラケットは、前記サポートタワーのそれぞれの1つへの連結のために構成される一対のメインブラケット、および
前記一対のメインブラケットに結合され、および前記第1のサポート上部にほぼ垂直に配置された第2のサポート上部、を含み、
前記一対のメインブラケットのそれぞれは、前記第1のサポート上部の頭部末端および足末端のそれぞれの1つに結合されて、前記サポートタワーの間で前記第1のサポート上部をサポートするように構成され、
前記外科手術患者サポートシステムは、サポートを患者の腋窩に提供するように構成された腋窩サポートパッドをさらに含み、腋窩サポートパッドは、前記第1のサポート上部全体に横方向に伸長する回転可能パッドを含み、
前記第1のサポート上部は、側臥位の患者をサポートするように構成され、
前記第2のサポート上部は、前記一対のメインブラケットが回転した後に、腹臥位の前記患者をサポートするように構成される外科手術患者サポートシステム。
【請求項13】
請求項12の外科手術患者サポートシステムであって、腋窩サポートパッドは、前記第1のサポート上部のそれぞれへの取り付けのために構成され、前記回転可能パッドに回転可能に連結されるマウントアームを含む、外科手術患者サポートシステム。
【請求項14】
請求項1の外科手術患者サポートシステムであって、メインストラップおよび材料ネットを含む患者の臀部および脚位置を固定するように構成された脚位置決め装置をさらに含み、当該メインストラップは、前記第1のサポート上部との取り外し可能なロック係合で構成される、外科手術患者サポートシステム。
【請求項15】
請求項13の外科手術患者サポートシステムであって、脚位置決め装置は、前記第1のサポート上部との取り外し可能なロック係合で構成された少なくとも1つの二次ストラップを含む、外科手術患者サポートシステム。
【請求項16】
請求項1の外科手術患者サポートシステムであって、前記第1および前記第2のサポート上部の1つの周りに巻きついて患者頭部をそれに固定するように構成された頭部ストラップをさらに含む、外科手術患者サポートシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、合衆国法典第35編第119条(e)項(35 U.S.C. § 119(e))に基づき、米国特許仮出願番号第62/352,625号(2016年6月21日出願)および米国特許仮出願番号第62/245,641号(2015年10月23日出願)の利益を主張するものであり、ここに参照によりその全体を本明細書に組み込む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本開示は、患者サポートシステムおよび方法に関する。より具体的には、本開示は、外科手術患者サポートシステムおよび外科手術患者サポートシステムを操作するための方法に関する。
【0003】
患者サポートは、サポートを患者の体の種々の部分に提供する。いくつかの患者サポートは、特定の位置への患者の体の移動を助けるように構成されたサポートを提供することができる。外科手術患者は、外科手術の手順の間、種々の体位に配置されることを必要とし得る。外科手術患者の体位置決めは、患者の体の外科手術部位への外科手術アクセスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願は、添付した請求項に詳説した特徴および/または単独または任意の組み合わせにより特許性のある主題を構成しうる下記の特徴のうち、一つ以上を開示する。
【0005】
本開示の1つの側面によれば、外科手術患者サポートシステムは、一対の離れたサポートタワーを有するタワー基部、頭部末端および足末端を有する第1のサポート上部、患者をサポートするように構成された第1のサポート上部、一対のサポートブラケット、サポートタワーのそれぞれの1つに連結するように構成された一対のサポートブラケットのそれぞれのサポートブラケット並びに一対のサポートブラケットに結合され、および第1のサポート上部に垂直に配置された第2のサポート上部を含んでいてもよく、および一対のサポートブラケットのそれぞれは、第1のサポート上部の頭部および足末端のそれぞれの1つに結合して、サポートタワーの間に第1のサポート上部をサポートするように構成されていてもよい。
【0006】
いくつかの態様において、一対のサポートブラケットは、互いに平行に伸長する第1および第2のブラケットレール並びに第1および第2のブラケットレールの間に伸長し、およびそれらに結合されたブラケット支柱をそれぞれ含んでいてもよい。
【0007】
いくつかの態様において、第2のサポート上部は、それぞれ第1および第2の伸長ブラケットレールを含むそれぞれの伸長ブラケットによって、一対のサポートブラケットに連結されてもよく、および伸長ブラケットの1つは、サポートブラケットのそれぞれの第1および第2のブラケットレールの1つから直角に伸長してもよい。
【0008】
いくつかの態様において、それぞれのメインブラケットは、その中にレールスロットを定義するメインブラケットフレームを含んでいてもよく、および第1および第2のブラケットレールは、第1および第2のブラケットレールが、第1と第2の位置との間でメインブラケットフレームに対して選択的な摺動移動のために構成されるように、レールスロットに摺動可能に受けられてもよい。
【0009】
いくつかの態様において、一対のサポートブラケットのそれぞれは、ローターおよび多数の調整サポートを含んでいてもよく、調整サポートそれぞれは、これらのそれぞれのローターに対する選択的な角度位置調整のために、および選択的な放射状位置調整のために構成される。
【0010】
いくつかの態様において、調整サポートは、スライドバーおよびスライドブレースを含んでいてもよく、および選択的な放射状位置調整は、スライドバーに対してスライドブレースを移動することを含む。
【0011】
いくつかの態様において、スライドブレースは、ロックされた状態とロック解除された状態との間で選択的な位置決めのために構成されたロックピンを含む位置ロックを含んでいてもよい。
【0012】
いくつかの態様において、それぞれのローターは、一対のマウントを含んでいてもよく、マウントそれぞれは、係合された状態と解放された状態との間で選択的な位置決めのために構成された係合ロッドを含み、係合された状態において、ロッドは、ローターのくぼみ内に配置され、および解放された状態において、ロッドは、ローターのくぼみの外に配置される。
【0013】
いくつかの態様において、それぞれのローターは、外周面を含んでいてもよく、およびくぼみは、係合ロッドとの係合のために外周面に配置される。
【0014】
いくつかの態様において、システムは、第2のサポート上部と接触して横方向に第1のサポート上部全体に第1のサポート上部に側臥位において横たわる患者をシフトし、および側臥位と腹臥位との間の回転のために患者を第2のサポート上部に固定するように構成されたH-形状を有する移動シートを含んでいてもよい。
【0015】
いくつかの態様において、移動シートは、その外表面上に配置されて、コクーニング効果を提供するために患者を第2のサポート上部に固定する移動ストラップおよびファスナーを含んでいてもよい。
【0016】
いくつかの態様において、システムは、サポートを患者の腋窩に提供するように構成された腋窩サポートパッドを含んでいてもよく、腋窩サポートパッドは、第1のサポート上部全体に横方向に伸長する回転可能パッドを含む。
【0017】
いくつかの態様において、腋窩サポートパッドは、第1のサポート上部のそれぞれへの取り付けのために構成され、および回転可能パッドに回転可能に連結されたマウントアームを含んでいてもよい。
【0018】

いくつかの態様において、システムは、メインストラップおよび材料ネットを含む患者の臀部および肢位置を固定するように構成された脚位置決め装置を含んでいてもよく、メインストラップは、第1のサポート上部と取り外し可能なロック係合で構成される。
【0019】
いくつかの態様において、脚位置決め装置は、第1のサポート上部との取り外し可能なロック係合で構成された少なくとも1つの二次ストラップを含んでいてもよい。
【0020】
いくつかの態様において、システムは、患者頭部および第1および第2の患者サポート上部の1つの周りに巻きついて患者頭部をそれに固定するように構成された頭部ストラップを含んでいてもよい。
【0021】
本開示のもう一つの側面において、外科手術患者サポートは、頭部末端および足末端を有する第1のサポート上部、一対のサポートブラケット、第1のサポート上部の頭部および足末端のそれぞれに結合された一対のサポートブラケットの1つ、頭部末端から足末端まで伸長し、および腹臥のサポート上部が、第1のサポート上部に対して垂直であるように、一対のサポートブラケットに連結する第2のサポート上部を含んでいてもよい。
【0022】
いくつかの態様において、それぞれのサポートブラケットは、ローターおよび一対のマウントを含んでいてもよく、マウントそれぞれは、ローターの周りで角度位置において独立して選択的に調節可能である。
【0023】
いくつかの態様において、それぞれのサポートブラケットは、中心軸を有するローターおよびローターに取り付けられた多数の調整サポートを含んでいてもよく、それぞれの調整サポートは、ローターに連結された本体を含み、および中心軸および本体の放射状伸長方向に沿って本体に対して選択的な移動のために本体と係合されたブレースから外方向に放射状に伸長する。
【0024】
いくつかの態様において、それぞれのブレースは、止めピンを含んでいてもよく、およびそれぞれの本体は、多数のロック孔を含んでいてもよく、およびロック孔の1つの内へのブレースの止めピンの挿入は、そのそれぞれの本体に対してそれぞれのブレースの移動を防ぐ。
【0025】
いくつかの態様において、それぞれの調整サポートは、連結部材を含んでいてもよく、およびそれぞれのマウントは、連結部材に相当して形づくられたクレイドルを含み、およびそれぞれの調整サポートは、それぞれのクレイドルがその連結部材を受け入れることによってマウントの1つに取り付ける。
【0026】
本開示のもう一つの側面において、外科手術患者サポートシステムは、フレーム、デッキおよびパッドを含む患者サポートおよび側臥位で横たわっている間に患者の臀部に対応する位置に配置される折れ補助ブラダを含んでいてもよく、および折れ補助ブラダは、パッドにおける輪郭を作り出して、外科手術患者サポートシステムを使用している患者に脚折れを作り出すために、加圧流体を受けて、しぼんだ状態とふくらんだ状態との間に操作するように構成されてもよい。
【0027】
いくつかの態様において、折れ補助ブラダは、膨らんだ状態において折れ補助ブラダが、側臥位で横たわっている間に患者サポートを使用している患者において約0度〜約10度の範囲で脚折れを作り出すように構成されてもよい。
【0028】
いくつかの態様において、デッキは、フレームに旋回可能に取り付けられ、および上昇と下降位置との間で選択的に可動の脚部を含んでいてもよく、および脚部は、ふくらんだ状態における折れ補助ブラダと下降位置における脚部との組み合わせは、側臥位で横たわっている間に患者サポートを使用している患者において約25〜約45度の範囲で脚折れを作り出すように構成される。
【0029】
いくつかの態様において、システムは、パッドとデッキとの間に配置され、およびパッドをデッキに摺動可能に固定して、折れ補助ブラダの状態の変化の間、および脚部分の位置の変化の間、その間で相対的移動に適応するように構成された取り付けそりを含んでいてもよい。
【0030】
いくつかの態様において、取り付けそりは、デッキの周りに巻きついて取り付けそりをデッキに摺動可能に固定するように構成された鉤状の末端を含んでいてもよい。
【0031】
いくつかの態様において、折れ補助ブラダは、患者サポートのデッキとパッドとの間に配置されてもよい。
【0032】
いくつかの態様において、折れ補助ブラダは、パッドの一部でもよく、および折れ補助ブラダをしぼんだ状態に偏らせるように構成されたパッドの弾力的な外装内に収納されてもよい。
【0033】
本開示のもう一つの側面において、外科手術患者サポートシステムを操作する方法は、外科手術患者サポートシステムの患者サポート上部に側臥位における患者を配置すること、横方向に患者をシフトして、外科手術患者サポートシステムの特許サポート上部に対して実質的に垂直に配向された腹臥のサポート上部と患者の前側部を接触させること、患者を腹臥のサポート上部に固定することおよび患者が腹臥のサポート上部で腹臥位を達成するまで、約90度まで互いに対して固定された相対的位置で患者サポート上部および腹臥のサポート上部を回転させることを含んでいてもよい。
【0034】
いくつかの態様において、方法は、他方に対して患者サポート上部および腹臥のサポート上部1つの角度位置を調整することを含んでいてもよい。
【0035】
いくつかの態様において、方法は、回転軸に対して患者サポート上部および腹臥のサポート上部の1つの放射状位置を調整することを含んでいてもよい。
【0036】
本開示のもう一つの側面において、外科手術患者サポートシステムは、フレームを有する患者サポート上部およびパッドを含んでいてもよく、およびパッドは、フレームより上に第1の高さを有する胴体部およびフレームより上に第2の高さを有する脚部を含んでいてもよく、第2の高さは、第1の高さより高い。
【0037】
いくつかの態様において、システムは、患者サポート上部に連結されたローラーサポートを含んでいてもよく、ローラーサポートは、患者サポート上部全体に横方向に伸長するサポートパッドを含む。
【0038】
いくつかの態様において、ローラーサポートは、パッドの胴体部で患者サポート上部全体に伸長してもよく、および側臥位において患者サポート上部を使用する間に患者の腋窩に対応する位置に選択的に配置可能であってもよい。
【0039】
本開示のもう一つの側面によれば、外科手術患者サポートシステムは、一対の離れたサポートタワーを含むタワー基部、頭部末端および足末端を有する側臥のサポート上部、少なくとも側臥および背臥位において横たわる患者をサポートするように構成された第1のサポート上部、一対のサポートブラケット、サポートタワーのそれぞれの1つおよびブラケットレールの1つに結合された連結末端および腹臥のブラケットに第1の方向において伸長する、および第1の方向に概ね垂直に伸長する一対のブラケットレールを含むそれぞれへの連結のために構成された一対のサポートブラケットのそれぞれのサポートブラケット並びに一対のサポートブラケットに結合し、および第1のサポート上部に概ね垂直に配置され、および少なくとも腹臥位における患者をサポートするように構成された腹臥のサポート上部を含んでいてもよく、一対のサポートブラケットのそれぞれは、第1のサポート上部および第2のサポート上部の頭部および足末端のそれぞれの1つに結合して、サポートタワーの間で第1のサポート上部および第2のサポート上部をサポートするように構成される。
【0040】
いくつかの態様において、それぞれのサポートブラケットのブラケットレールは、それぞれのタワー基部の連結棒の反対側末端に取り付けられてもよい。
【0041】
いくつかの態様において、それぞれの連結棒は、取り付け支柱によってそれぞれのタワー基部のエレベータータワーに取り付けられてもよく、およびそれぞれのサポートブラケットは、取り付け支柱とメインブラケットの連結末端との間に第1の距離を定義し得る。
【0042】
いくつかの態様において、それぞれの腹臥のブラケットは、それぞれのメインブラケットレールから腹臥の連結末端まで伸長してもよく、および取り付け支柱と腹臥の連結末端との間に第2の距離を定義してもよく、第2の距離は、第1の距離より大きい。
【0043】
いくつかの態様において、メインブラケットレールは、連結末端に近接してその中に定義された連結スロットを含んでいてもよい。
【0044】
いくつかの態様において、それぞれの連結スロットは、それぞれのサポートブラケットのそれぞれの取り付け穴と整列してその中に側臥の患者サポートのピンチューブを受けるためのそれぞれのメインブラケットレールと一般に伸長の同じ向きで、連結末端とそれぞれのメインブラケットレールの取り付け穴との間に伸長するそれぞれのメインブラケットレールの内側に定義される凹部を含んでいてもよい。
【0045】
いくつかの態様において、側臥の患者サポート上部のピンチューブは、取り付け穴およびピンチューブのそれぞれを通って挿入された連結ピンなしにサポートブラケットの連結スロット内で静止することを妨げ得る。
【0046】
いくつかの態様において、それぞれの腹臥のブラケットは、本体およびメインブラケットレールの1つとの連結のために互いに対して離れた関係において本体から伸長する一対のブラケットレールを含んでいてもよい。
【0047】
いくつかの態様において、腹臥のブラケットは、本体と腹臥の連結末端との間に伸長する一対の脚を含んでいてもよい。
【0048】
いくつかの態様において、それぞれのメインブラケットレールは、腹臥のブラケットとの連結のために棚を含んでいてもよく、棚は、第1の方向に面する第1の表面および第1の方向に反対する第2の方向に面する第2の表面を含む。
【0049】
いくつかの態様において、側臥のサポート上部は、胴体部および脚部を有するデッキおよびデッキに摺動するように取り付けられたマットレスパッドを含んでいてもよく、デッキの脚部は、上昇位置と下降位置との間で選択的に移動可能である。
【0050】
いくつかの態様において、マットレスパッドは、その底面表面に取り付けられた多数の釘、底面表面のエッジから伸長する軸をそれぞれ含む多くの釘および軸の末端に取り付けられた頭部を含んでいてもよく、軸は、それが、同じ向きに沿って測定された頭部の最大幅未満のその伸長に対して垂直な方向に沿って定義される幅を有する。
【0051】
いくつかの態様において、胴デッキは、胴デッキを通って貫通する多数のキースロットを含んでいてもよく、およびそれぞれは、開口部およびその中に釘を摺動可能に受けるために開口部からある長さ伸長する切れ込みを含むように定義され、およびそれぞれの開口部は、頭部がそれを通って通過することを可能にするようにサイズ設定され、およびそれぞれの切れ込みは、軸がそれを通って通過し、およびその長さに沿って摺動可能に移動することを可能にするようにサイズ設定され、および頭部がそれを通って通過することを防ぐようにサイズ設定される。
【0052】
本開示のこれらおよびその他の特徴は、例示的態様の以下記述からより明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0053】
詳細な説明は特に添付した以下の図を参照する。
図1図1は、メインブラケットを通って第1および第2の患者サポート上部に連結されたタワー基部を含む外科手術患者サポートシステムの斜視図である。
図2図2は、図1の患者サポートシステムのメインブラケットの斜視図である。
図3A図3Aは、膝を曲げられて側臥位においてあり横たわり、および第2の患者サポート上部に顔を向けながら第1の患者サポート上部を使用する患者を示し、および患者の胴、骨盤および大腿の下に置くH型移動シートを示す図1の外科手術患者サポートシステムの斜視図である。
図3B図3Bは、患者が腹臥位における第2の患者サポート上部によってサポートされるように、頭部末端および足末端エレベータータワーに対して約90度回転されていたメインブラケットをもつ図1の外科手術患者サポートシステムの斜視図である。
図4A図4Aは、側臥位において横たわって、患者の体の前側部と第2の患者サポート上部を接触させる間に実線位置から点線位置まで移動シートで横方向にシフトされる患者を示す図3Aの4A/4B-4A/4Bラインに沿って取られる断面立面図である。
図4B図4Bは、第2の患者サポート上部と接触し、および第2の患者サポート上部に移動シートで固定された患者を示す図3Aの4A/4B-4A/4Bラインに沿って取られる断面立面図である。
図4C図4Cは、患者が、第2の患者サポート上部によってサポートされた腹臥位まで第1の患者サポート上部によってサポートされた側臥位から回転されたことを示す図3Bの4C-4Cラインに沿って取られる断面立面図である。
図4D図4Dは、クラッチ回転システムが、取り付け支柱が、動力回転のためにアクチュエータに選択的に連結される、または自由回転のために切られることができるように、アクチュエータに連結されたレバーおよびレバーと取り付け支柱との間に選択的な回転性ロック係合を提供するように構成されたクラッチスピンドルを有するクラッチを含むことを示す図1に示した患者サポートシステムのタワー基部の分解されたクラッチ回転システムの斜視図である。
図5A図5Aは、メインブラケットが、ローターおよび垂直方向スライド本体およびハンドルを有するスライドブレースをそれぞれ含む一対の調整サポートを含み、およびそれぞれの調整サポートは、第1および第2の患者サポート上部の1つに連結されるように構成されることを示す図1の外科手術患者サポートシステムで使用のためのもう一つの例示的メインブラケットの斜視図である。
図5B図5Bは、図5Aに示した12時の位置にあらかじめ配置された調整サポートが、9時の位置に選択的に回転されたことを示し、および6時の位置に配置された調整サポートが、図5Aに示した以前の放射状位置から新たな放射状位置に選択的に調整されたそのスライドブレースを有したことを示す図5Aの外科手術患者サポートシステムのメインブラケットの斜視図である。
図6図6は、図5Aのメインブラケットの斜視図であり、および5Bは、ロック解除された取り付けアセンブリーを含み、および調整サポートの1つが、ローターから離れて旋回されたことを示す。
図7図7は、調整サポートの1つのスライドブレースが、同じ調整サポートのスライド本体の位置くぼみを係合するための位置設定システムを含んで、スライド本体に対してスライドブレースの位置をロックすることを示し、およびスライドブレースが、第1の患者サポート上部にピン留めされた一対のサポートフランジを含むことを示す図5A-6のメインブラケットの後面斜視図である。
図8A図8Aは、システム設定位置が、スライド本体の位置くぼみ内でロック位置にそれぞれ配置されて、スライド本体に対する位置におけるスライドブレースの位置をロックする水平可動ピンを含むことを示す図7の8-8ラインに沿って取られるメインブラケットの調整サポートの1つの断面図である。
図8B図8Bは、位置設定システムのピンが、ロック解除位置に位置くぼみから移動されてスライド本体に対するスライドブレースの位置をロック解除することを示す図7の8-8ラインに沿って取られるメインブラケットの1つの調整サポートの図8Aに類似の断面図である。
図9A図9Aは、ローターが、環状のローター本体およびローターの水平中心軸のまわりに回転のためにローター本体に取り付けられた一対の棒マウントを含むことおよびそれぞれの棒マウントが、係合ロッドを含むことを示し、および現在12時の位置に配置された棒マウントの係合ロッドが、解放された位置にあって、ローター本体に対する中心軸のまわりの回転のための棒マウントを選択的ロック解除することを示す図5A-8Bのメインブラケットの調整サポートのローターの斜視図である。
図9B図9Bは、図9Aに示した12時の位置で以前配置された棒マウントの1つが、9時の位置に中心軸のまわりで選択的に回転されたことを示し、および9時の位置に回転された棒マウントの係合ロッドが、係合位置に移動されてローター本体に対して棒マウントの角度位置を選択的にロックすることを示す図9Aのメインブラケットの調整サポートのローターの斜視図である。
図10A図10Aは、メインブラケットが、ディッシュ本体を有するローターおよびレールおよびスライドブレースをそれぞれ有する調整サポートを含むことを示す図1の外科手術患者サポートシステムにおける使用のためのもう一つの例示的メインブラケットの斜視図である
図10B図10Bは、図10Aに示した12時の位置に以前配置された調整サポートの角度位置が、9時の位置に選択的に回転されたことを示し、および現在6時の位置に配置された調整サポートのスライドブレースの放射状位置が、新たな放射状位置に選択的に調整されたことを示す図10Aのメインブラケットの斜視図である。
図11A図11Aは、ローターが、ディッシュ本体の中に配置され、およびディッシュ本体の内面に接触するように配置されたローラホイールを有するサポートマウントを含むことを示す図10Aおよび10Bのメインブラケットのローターの斜視図である。
図11B図11Bは、図11Aに示した12時の位置に以前配置されたサポートマウントが、9時の位置に選択的に回転されたことを示す図11Aのメインブラケットのローターの斜視図である。
図12A図12Aは、メインブラケットが、それぞれ、患者サポートシステムの右または左側面のいずれかの第2の患者サポート上部にサポートの選択的な配置を提供するために、第1の右位置(実線に示した)と第2の左位置(破線に示した)との間に摺動相対的移動のためにメインブラケットフレームに結合されたメインブラケットフレームおよびブラケットレールを含むことを示し、およびそれぞれの第1および第2の位置でブラケットレールとメインブラケットフレームとの間にロック係合を提供するように構成されたロック装置を有する図1の外科手術患者サポートシステムにおける使用のためのもう一つの例示的メインブラケットの斜視図である。
図12B図12Bは、メインブラケットフレームが、第1の患者サポート上部に連結するように構成された連結マウントを含むことを示し、およびメインブラケットフレームが、連結棒に連結するように構成されることを示す後部方向からの図12Aのメインブラケットの斜視図である。
図12C図12Cは、バイアス部材が、圧縮されるロック解除位置におけるロック装置を示し、およびロック装置は、メインブラケットフレームのそれぞれおよびレールアームの1つによって部分的に定義されるロック開口部の外に配置される図12Aのメインブラケットのロック装置の側面図である。
図12D図12Dは、バイアス部材が、伸長されるロック位置におけるロック装置を示し、およびロック装置は、メインブラケットフレームのそれぞれおよびレールアームの1つによって部分的に定義されるロック開口部の中に配置される図12Bに示したロック装置の側面図である。
図13図13は、加圧流体系によってふくらんだ折れ補助ブラダを含む、および第1の患者サポート上部が、下降位置に配置されて脚折れを患者の体に提供する旋回可能な脚部分を含むことを示す図1の外科手術患者サポートシステムにおける使用のための患者サポート上部のもう一つの例示的態様の斜視図である。
図14A図14Aは、折れ補助ブラダが、しぼんだ状態にあり、および脚部分が、上昇位置にあることを示す図13の患者サポート上部の斜視図である。
図14B図14Bは、折れ補助ブラダが、ふくらんだ状態にあり、および脚部分が、下降位置にあって脚折れを患者の体に提供することを示す図13の患者サポート上部の斜視図である。
図15A図15Aは、折れ補助ブラダが、パッドの部分を形成し、およびその底面側に取り付けられることを示す図13の患者サポート上部のパッドの斜視図である。
図15B図15Bは、パッドが、折れ補助ブラダを含む外装を含み、およびしぼんだ状態に補助ブラダを偏らせるように構成された弾力的なストラップを含むことを示し、およびパッドが、患者サポートシステムのデッキに配置されたその他のフックおよびループファスナー部分と放出可能に連結するように構成されたフックおよびループファスナー部分を含むことを示す、より低い展望からの図15Aに示したパッドの斜視図である。
図16A図16Aは、サポート上部が、パッドと患者サポート上部のデッキとの間に配置されてパッドをデッキに連結する取り付けそり(破線において)を含むことを示す図13の患者サポート上部の斜視図である。
図16B図16Bは、除去されたパッドをもつ図16Aに示したており、およびデッキが、胴体部および足部を含み、および摺動取り付けそりが、デッキの足部に連結することを示し、および取り付けそりおよびデッキの胴体部それぞれが、パッドのフックおよびルックファスナー部分に解放可能な取り付けのために構成されたその上部側のフックおよびループファスナー部分を含むことを示す患者サポート上部の斜視図である。
図17図17は、取り付けそりが、デッキの足部を受けてデッキへの取り付けそりの摺動連結を可能にするためのスロットのフック末端それぞれを有することを示す図16Aおよび16Bに示した取り付けそりの斜視図である。
図18A図18Aは、補助ブラダが、しぼんだ位置にあり、および脚部分が、側臥位で横たわっている間に患者サポート上部を使用する患者が、一般に整列させられた患者の脊椎で配置されるように、上昇位置にあってゼロ脚折れ配置を作り出すことを示し、および取り付けそりが、デッキとパッドとの間に配置されて、パッドをデッキに固定し、およびデッキの脚部分に沿って第1の位置にあることを示す図13の患者サポート上部の斜視図である。
図18B図18Bは、補助ブラダが、少なくとも部分的にふくらみ、および患者サポート上部の脚部分が、側臥位で横たわっている間に患者サポート上部を使用する患者が、わずかに整列させられていない患者の脊椎で配置されるように、上昇位置にあって部分的な脚折れ配置を作り出すことを示す図13の患者サポート上部の斜視図である。
図18C図18Cは、補助ブラダが、ふくらんだ状態にあり、およびサポートの脚部分が、側臥位で横たわっている間に患者サポートを使用している患者が一般に整列させられない患者の脊椎を有するように配置されるように、下降位置にあって完全な脚折れ配置を作り出すことを示し、および取り付けそりが、パッドをデッキに固定するためのデッキとパッドとの間の位置であり、および折れ補助ブラダの状態の変化および脚部分の位置における変化の間、パッドとデッキとの間に相対的運動に適応するためのデッキの脚部分に沿って第2の位置に第1の位置から移動したことを示す図13の患者サポート上部の斜視図である。
図19図19は、層サポート表面および患者の腋窩をサポートするための腋窩サポート装置を有するパッドを含む図1の外科手術患者サポートシステムにおける使用のための患者サポート上部のもう一つの態様の斜視図である。
図20図20は、図19に示したように患者サポート上部のより低い右側からの斜視図である。
図21図21は、患者サポートに側臥位で横たわっている間に患者を固定する患者固定装置を含む図1の外科手術患者サポートシステムにおける使用のための患者サポート上部のもう一つの態様の斜視図である。
図22図22は、患者固定装置が、患者を患者サポート上部に調節可能に固定するために構成されたストラップおよびバックルを含むことを示す図21の患者サポート上部の側面図である。
図23図23は、頭部ストラップが、種々の長さで互いにストラップ本体の反対側末端を解放可能に結合するストラップ本体およびファスナーを含むことを示す、患者サポート上部に患者の頭部を固定するように構成される図1の患者サポートシステムの頭部ストラップの斜視図である。
図24図24は、患者の頭部をそれに固定するために患者の頭部の周りに、および腹臥の患者サポート上部の周りでくるまれる図23の頭部ストラップの斜視図である。
図25図25は、タワー基部およびメインブラケットによってタワー基部に取り付けられた患者サポート上部を含むもう一つの例示的外科手術患者サポートシステムの斜視図である。
図26図26は、メインブラケットが、側臥の患者サポート上部との連結のために、連結末端に下方へ伸長する一対のメインブラケットレール並びにメインブラケットレールの1つに結合し、および腹臥の患者サポート上部と連結するために横方向に伸長する腹臥のブラケットを含むことを示す図25の外科手術患者サポートシステムのメインブラケットの1つの斜視図である。
図27図27は、患者サポート上部が、側臥位において患者サポート上部に横たわる患者に脚折れを提供するために上昇位置と下降位置との間に旋回移動のために適応されたデッキおよび取り付けアセンブリーによってデッキに摺動しながら結合されてデッキの移動に適応するパッド(底面表面を示すために左および後部に回転され示した)を含むプラットフォームを含むことを示す図25の外科手術患者サポートシステムの側臥の患者サポート上部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図面の詳細な説明
本開示の原理の理解を促進する目的で、ここで図面に示した多くの例示的態様への参照をし、また同様に記述するために特定の文言を使用する。
【0055】
種々の外科手術手順の実行において、患者の体の外科手術部位への外科手術アクセスを提供することは、好ましい外科手術の状態を促進し、および良好な結果のための機会を増加させる。1つの特定の様式で患者の体を配置することは、特定の外科手術部位への好ましいおよび/または適切なアクセスを外科チームに提供することができる。外科手術患者が、外科手術の間、たいてい意識不明であるときに、外科チームは、外科手術の全体にわたって種々の様式で患者の体を配置してもよい。台を操作することなどの、種々の体位に適応することができる患者サポートは、安全に患者の体をサポートすると共に、外科手術部位への外科手術のアクセスを提供する。
【0056】
脊椎固定術手順などのいくつかの外科的手順は、患者の脊椎の種々の部分への特定のアクセスを必要とする。外科手術の過程は、いくつかの異なる様式で、たとえば側方経路腰椎椎体間固定術のために側臥位において、および後方脊椎固定術のために腹臥位において、しばらく患者の体が配置されることを必要とし得る。外科手術の間に外科手術患者の体を安全に移動することは、困難であり得る。異なる位置の間の移行を容易にすると共に、患者の体の複数の位置に適応することができる外科手術サポートシステムは、外科手術の間の安全かつ有効な体位置決めを提供する。
【0057】
側臥位において実行される手順については(たとえば、側方経路腰椎椎体間固定術)、患者の脚が、患者の脊椎をずれさせるために患者の胴と概ね平行していない、脚折れと呼ばれるように、前頭面に沿って矢状面から患者の脚を関節でつなぐことは、望ましくあり得る。この脚折れは、一定の外科手術部位、たとえば一定の腰部領域へのアクセスを提供することができる。本開示は、とりわけ、たとえば脚折れをもつ側臥位および腹臥位を含む、患者の体の種々の位置に適応するための外科手術患者サポートシステムを含む。
【0058】
外科手術患者サポートシステム10の例示的態様は、図1に示したようにタワー基部12、メインブラケット14、16および患者サポート上部18、42を含む。メインブラケット14、16は、互いに対して約90度で患者サポート上部18、42をサポートして種々の患者の体位をサポートするように構成される。外科手術患者サポートシステム10は、図1に示したように頭部末端30、中間部32、足末端34並びに左43および右45の横側面を含む。例示的態様において、患者サポート上部18は、側臥位において横たわる患者をサポートするように構成されており、および患者サポート上部42は、腹臥位において横たわる患者をサポートするように構成される。
【0059】
タワー基部12は、制御された移動可能な、および軸15の周りの回転性の移動のためにメインブラケット14、16をサポートする。タワー基部12は、図1に示したように第1および第2のエレベータータワー28、29を含む。第1のエレベータータワー28は、サポートシステム10の頭部末端30に配置され、および第2のエレベータータワー29は、サポートシステム10の足末端34に配置される。
【0060】
それぞれのエレベータータワー28、29は、1つの取り付け支柱41を含む。例示的態様において、それぞれの取り付け支柱41は、その連結棒21と回転のために固定され、並びにそのエレベータータワー28、29によって垂直に移動され、および連結棒21の制御された回転のために軸15の周りをそのエレベータータワー28、29によって回転されるように構成される。それぞれの取り付け支柱41は、そのエレベータータワー28、29から伸長して、例示的には連結棒21を通ってメインブラケット14、16に連結する。軸15は、連結棒21へのこれらの連結位置で両方の取り付け支柱41を横断するラインによって例示的には定義される。それぞれの連結棒21は、メインブラケット14、16の1つに取り付けられて、それに対する可動サポートを提供するようにその反対側末端に構成される。
【0061】
メインブラケット14、16は、図1に示唆したようにサポートシステム10の頭部末端30および足末端34でそれぞれ患者サポート上部18、42をタワー基部12に連結して、外科手術患者に順応性のあるサポートを提供する。メインブラケット14、16それぞれは、図1および2に例示的に示したように第1のブラケットレール20、第2のブラケットレール22および伸長ブラケット35を含む。図2に示したような向きにおいて、第1および第2のブラケットレール20、22は、患者サポートシステム10の左と右外側43、45との間に伸長する。それぞれのメインブラケット14、16の伸長ブラケット35は、患者サポート上部18との連結のために構成される。
【0062】
伸長ブラケット35は、図1、3Aおよび3Bに示したように、それぞれのメインブラケット14、16に患者サポート上部18を連結して、側臥位または背臥位のいずれかで横たわる患者にサポートを提供するように例示的には構成される。それぞれの伸長ブラケット35は、図1および2に示したように第1の伸長ブラケットレール36および第2の伸長ブラケットレール38を含む。それぞれの伸長ブラケット35の第1および第2の伸長ブラケットレール36、38は、離れた関係で互いに平行して伸長する。図2に示したような例示的態様において、それぞれのメインブラケット14、16の第1および第2の伸長ブラケットレール36、38は、第1のブラケットレール20から離れた方向にこれらのそれぞれの第2のブラケットレール22から垂直に伸長する。
【0063】
図1および2に示唆したように、第1および第2の伸長ブラケットレール36、38は、これらのそれぞれのメインブラケット14、16の第1および第2のブラケットレール20、22と同一平面上に例示的には伸長する。例示的に図1に示したように、それぞれのメインブラケット14、16の伸長ブラケット35は、それぞれが、図1および3Aに示した向きにそのそれぞれのブラケットレール22の高さの下で患者サポート上部18に連結するそのそれぞれのブラケットレール22の下で伸長するように例示的には配置されるように、第2のブラケットレール22に取り付けられる。
【0064】
メインブラケット14、16の第1および第2の伸長ブラケットレール36、38それぞれは、図2に示唆したように第2のブラケットレール22への取り付けのために構成される取り付け末端31を有する。それぞれの伸長ブラケットレール36、38は、それぞれの伸長ブラケットレール36、38の末端31と連結するようにブラケットレール22における取り付け穴59を通って貫通するボルト57によって、そのそれぞれの第2のブラケットレール22に例示的には取り付けられる。いくつかの態様において、伸長ブラケットレール36、38は、リベット締め、溶接、摩擦ばめ、シヤーピンおよび/または任意のその他の適切な固定様式の1つまたは複数によってこれらのそれぞれの第2のブラケットレール22を取り付けられる。伸長ブラケットレール36、38は、連結棒21と例示的には実質的に平行であり、および図2に示したような向きで連結棒21の左および右側面で等距離に離れている。
【0065】
第1および第2の伸長ブラケットレール36、38それぞれは、図2に示したようにその取り付け末端31から離れているもう一つの末端33に位置するフランジ部37を含む。それぞれの伸長ブラケット35は、図1および2に示したように伸長ブラケットレール36、38に垂直に伸長する伸長ブラケット支柱40を含む。それぞれの伸長ブラケット支柱40は、同じ伸長ブラケット35の第1および第2の伸長ブラケットレール36、38のフランジ部37の間に例示的には伸長し、およびそれに連結する。それぞれの伸長ブラケット35の第1および第2の伸長ブラケットレール36、38は、伸長ブラケット35を患者サポート上部18に連結するために伸長マウント穴49を含む。
【0066】
伸長マウント穴49は、図1および2に示唆したのと同じ伸長ブラケット35の伸長ブラケット支柱40と平行した方向に第1および第2の伸長ブラケットレール36、38を通って例示的には伸長する。多数の伸長マウント穴49は、それぞれの第1および第2の伸長ブラケットレール36、38の末端33に例示的には配置される。それぞれの伸長ブラケット35において、第1の伸長ブラケットレール36の伸長マウント穴49は、互いに対して離れて配置される。第1の伸長ブラケットレール36のそれぞれの伸長マウント穴49は、同じ伸長ブラケット35の第2の伸長ブラケットレール38の1つの伸長マウント穴49の位置に例示的には対応する。対応する伸長マウント穴49は、伸長ブラケット35を介してメインブラケット14、16への患者サポート上部18の連結のためにそれを通って連結ピン61(図3Bを参照されたい)を受けるように構成される。メインブラケット14、16は、第1および第2のブラケットレール20、22を介して腹臥のサポート上部42に連結するように構成される。
【0067】
それぞれのメインブラケット14、16の第1および第2のブラケットレール20、22は、図2に示したように離れた関係において互いに平行して伸長する。第1および第2のブラケットレール20、22は、レール20、22を付けるときに、連結棒21の左と右側との間に伸長する部分と強固な一体成形ソリッドレールとして組み入れられる。それぞれの第1および第2のブラケットレール20、22は、第1の末端25および第2の末端27を含む。ブラケットレール20、22のそれぞれの第1および第2の末端25、27は、図1および2に示唆した患者サポート上部18から離れた方向にそのそれぞれのブラケットレール20、22から垂直に伸長するフランジ部23を含む。それぞれのメインブラケット14、16の第1および第2のブラケットレール20、22は、図3Bに示唆したように腹臥位で横たわっている間に、腹臥の患者サポート上部42にメインブラケット14、16を結合して患者をサポートするために下向きのマウント穴20aを含む。
【0068】
下向きのマウント穴20aは、図1および2に示したように方向付けられるときに、患者サポートシステム10の垂直の方向に第1および第2のブラケットレール20、22を通って例示的には伸長する。多数の下向きのマウント穴20aは、第1のブラケットレール20のそれぞれの末端25、27に例示的には配置され、および多数の対応する下向きのマウント穴20aは、第2のブラケットレール22のそれぞれの末端25、27に例示的には配置される。1つのメインブラケット14、16の第1のブラケットレール20の1つの末端25、27のそれぞれの下向きのマウント穴20aは、同じメインブラケット14、16の第2のブラケットレール22の同じ1つの末端25、27の下向きのマウント穴20aの位置に例示的には対応する。第1および第2のブラケット20、22の対応する下向きのマウント穴20aは、メインブラケット14、16への側臥位患者サポート上部42の連結のためにそれを通って連結ピン61を受けるように構成される。
【0069】
それぞれのメインブラケット14、16は、図1および2に示したように第1および第2のブラケット支柱24、26を含む。ブラケット支柱24、26は、それぞれのメインブラケット14、16の第1と第2のブラケットレール20、22との間に互いに平行して伸長する。図2に示したような例示的態様において、1つの第1のブラケット支柱24は、メインブラケット14の第1のブラケットレール20の第1の末端25のフランジ部23と、および同じメインブラケット14の第2のブラケットレール22の第1の末端25のフランジ部23に連結する。1つの第2のブラケット支柱26は、メインブラケット14の第1のブラケットレール20の第2の末端27のフランジ部23に、および同じメインブラケット14の第2のブラケットレール22の第2の末端27のフランジ部23に連結する。
【0070】
図1に示唆した例示的態様において、もう一つの第1のブラケット支柱24は、メインブラケット16の第1のブラケットレール20の第1の末端25のフランジ部23に、および同じメインブラケット16の第2のブラケットレール22の第1の末端25のフランジ部23に連結する。もう一つの第2のブラケット支柱26は、同じメインブラケット16の第1のブラケットレール20の第2の末端27のフランジ部23に、および同じメインブラケット16の第2のブラケットレール22の第2の末端27のフランジ部23に連結する。長いハンドル141、143は、図1および2に示したようにメインブラケット14、16の末端25、27で支柱24、26にそれぞれ結合される。
【0071】
それぞれのメインブラケット14、16は、図1および2に示したようにそこから伸長する一対の平行ピン135を有するハンドル133によってその連結棒21に例示的には連結される。ピン135は、レール20、22の対応する穴137を通って、および連結棒21の長手を通って提供される孔(図示せず)を通って、それぞれ挿入される。ピン135が1つのメインブラケット14、16のこれらの対応する穴137を通ってそれぞれ完全に挿入されるときに、ハンドル133は、メインブラケット14、16のレール20、22の1つに密接に隣接し、およびピン135の遠位端に取り付けられるラッチ139は、同じメインブラケット14、16のその他のレール20、22に隣接して操作のために露出される。ラッチ139は、ロック解除とロック位置との間で旋回可能であり、およびロック位置(図2に示した)は、メインブラケット14からのハンドル133およびピン135の解放を防ぎ、およびロック解除位置は、これらのそれぞれの穴137からのピン153の除去を可能にする。
【0072】
腹臥の患者サポート上部42は、図3A、4Aおよび4Bに示唆したように側臥位である間に、患者の体の前側部との係合を可能にするために、メインブラケット14、16に連結して腹臥のサポート表面56を提供するように構成される。例示的態様において、腹臥の患者サポート上部42は、患者サポート上部18に対して垂直に例示的には配置される。腹臥の患者サポート上部42は、腹臥のフレーム47および腹臥のパッド54を含む。腹臥のフレーム47は、第1および第2の腹臥のサポートレール44、46および第1および第2の腹臥のマウントレール48、50を含む。
【0073】
第1および第2の腹臥のサポートレール44、46は、図3Aに示したように、患者サポートシステム10の頭部末端30から足末端34まで離れた関係で互いに平行して伸長する。例示的態様において、腹臥のレール44、46は、直線状管状フレーム部材として例示的には組み入れられるが、いくつかの態様においてソリッドおよび/または充填材入りフレーム部材のいずれかである。第1および第2の腹臥のレール44、46は、図3Aおよび3Bに示したように患者サポートシステム10の頭部末端30および足末端34にそれぞれ配置された腹臥のマウントレール48、50の間に伸長し、およびそれに連結して腹臥のフレーム47を形成する。
【0074】
第1および第2の腹臥のマウントレール48、50それぞれは、メインブラケット14、16との係合のために、および限定された移動のためにタワー基部12への患者サポート上部42の回転可能な連結を可能にするように構成される腹臥の連結肢52を含む。腹臥の連結肢52に対するメインブラケット14、16の可動連結は、エレベータータワー28、29が、床より上に異なる高さでこれらの取り付け支柱41を有するように配置されると共に、連結を結合せずに、軸15のまわりのメインブラケット14、16の回転を可能にする。サポート構造に対する患者の台のこのような可動連結の例は、Hight et al,による米国特許出願公開番号第2013/0269710号に開示され、その中に運動連結器「218」および類似の記述について記述されるように、その内容は参照により本明細書に援用される。
【0075】
それぞれの腹臥の連結肢52は、図3Aに示唆したようにそれぞれの腹臥のマウントレール48、50から離れて配置される腹臥の連結肢52の末端に取り付けられた腹臥のピンチューブ53を含む。腹臥のピンチューブ53は、腹臥の連結肢52を通って例示的には伸長し、および第1および第2のブラケットレール20、22の対応する下向きのマウント穴20aの選択的な係合のために構成される。連結ピン61は、対応する下向きのマウント穴20aおよび腹臥のピンチューブ53を通って貫通して、患者サポート上部42をメインブラケット14、16に移動可能に連結する。
【0076】
例示的に態様において、患者サポート上部42は、図3Aおよび3Bに示したように外科手術患者サポートシステム10の頭部末端30および足末端34でメインブラケット14、16のそれぞれに連結する。患者サポート上部42は、上記のピン留めされた連結によって、それぞれのメインブラケット14、16の第1および第2のブラケットレール20、22のそれぞれに例示的には連結する。例示的態様において、患者サポート上部42は、患者サポート装置の右側面45のそれぞれのメインブラケット14、16の第1および第2のブラケットレール20、22に選択的に連結するが、患者サポート装置の左側面43のそれぞれのメインブラケット14、16の第1および第2のブラケットレール20、22に代わりに選択的に連結することができる。腹臥の患者サポート上部42は、患者サポート上部18に対して約90度でのメインブラケット14、16によるサポートである。
【0077】
患者サポート上部18は、図1に示したように背臥および側臥位のいずれかにおける患者にサポートを提供するように構成される。患者サポート上部18は、メインブラケット14、16を通ってエレベータータワー28、29に連結する。患者サポート上部18は、フレーム74およびプラットフォーム76を例示的には含む。
【0078】
患者サポート上部18のフレーム74は、図1および3-5に示したようにサポートレール80、82およびマウントレール84、86を含む。サポートレール80、82は、患者サポートシステム10の頭部末端30から足末端34まで離れた関係において互いに平行して伸長する。サポートレール80、82は、頭部末端30および足末端34にそれぞれ配置されて強固な構造を形成するマウントレール84、86の間に伸長し、およびそれに連結する。それぞれのマウントレール84、86は、メインブラケット14、16の1つとの連結のために構成される可動連結肢85を含む。
【0079】
可動連結肢85に対するフレーム74の可動連結は、連結を結合せずに、エレベータータワー28、29が床より上に異なる高さにこれらの取り付け支柱41を有するように構成されると共に、軸15のまわりのメインブラケット14、16の回転を可能にする。連結肢85は、腹臥の連結肢52に類似の構造を有するとして例示的には組み入れられ、およびサポート構造に対する患者台のこのような可動連結の例は、Hight et al.によって米国特許出願公開番号第2013/0269710号に開示され、その中に運動連結器「218」および類似の記述について記述されるように、その内容は参照により本明細書に援用される。
【0080】
それぞれの連結肢85は、図1に示唆したようにそれぞれのマウントレール84、86から離れて配置される連結肢85の末端に取り付けられるピンチューブ39を含む。それぞれのピンチューブ39は、そのそれぞれの連結肢85を通って伸長し、およびメインブラケット14、16の1つの伸長ブラケット35の対応するマウント穴49の選択的な係合のために構成される。連結ピン61は、背臥および側臥位のいずれかで横たわっている間に患者をサポートするように、対応するマウント穴49およびピンチューブ39を通って貫通して、患者サポート上部18をメインブラケット14、16に移動できるように連結する。
【0081】
エレベータータワー28、29は、可動サポートをそれぞれのメインブラケット14、16に提供する。エレベータータワー28、29は、患者サポート上部18および患者サポート上部42の頭部末端30および足末端34のそれぞれが、垂直に独立して移動することができるように、および患者サポート上部18、42が、図3A-4Cに示唆したように互い対して固定された位置において共に軸15周りで回転することができるように、これらの取り付け支柱41を垂直に移動し、および回転させるように構成される。図3Aに示した例示的態様において、メインブラケット14、16は、位置の間に、たとえば側臥位から腹臥位に患者を移動するために、連結棒21を介して軸15周りで制御された回転のために操作可能である。
【0082】
メインブラケット14、16の回転の前に、側臥位において横たわりながら患者サポート上部18を使用する患者は、横側面が図4Aおよび4Bに示したように患者サポート上部18によってサポートされると共に、患者サポート上部42の腹臥のサポート表面56と接触して彼女の前側部を置くために横方向に移される(図4Aにおける実線位置から点線位置まで)。一旦患者が、腹臥のサポート表面56と接触して彼女の体の前側部で固定されると、使用者は、患者が図3Aおよび3Bに示したように患者サポート上部42によってサポートされる腹臥位を達成するまで、メインブラケット14、16が軸15周りで右側面45の方へ例示的には回転されるように、タワー28、29を操作して取り付け支柱41を回転させることができる。したがって、患者は、腹臥の患者サポート上部42上に腹臥位に容易に、および安全に移動され、対応する外科手術のアクセスを提供し、および任意の別々の外科手術サポート構造を伴わない。例示的態様において、取り付け支柱41の制御された回転および移動は、エレベータ制御システムによって実行されるように組み入れられる。エレベータ制御システムは、使用者が取り付け支柱41の制御された回転および移動を選択的に実行することを可能にするために、使用者インタフェース、コントローラおよびハードウェアおよび/またはソフトウェア/ファームウェアを含む関連した周辺機器を含むように組み入れられる。このような制御システムの例は、Hight et al,によって米国特許出願公開番号第2013/0269710号に記述され、その中に制御システム「30」および類似の記述について記述されるように、その内容は参照により本明細書に援用される。
【0083】
例示的態様において、タワー28、29それぞれは、図4Dに示したように、クラッチ回転システム171を有し、メインブラケット14、16を傾け、およびこれにより左右に患者サポート上部18を傾けるために取り付け支柱41に限定された範囲の動力回転を提供するように操作可能である動力アクチュエータ173を含む。現在取り付けられる場合、本明細書に記述したように、また、腹臥の患者サポート上部42は、限定された量の動力傾斜を受ける。取り付け支柱41は、より大きな回転範囲、たとえばプラスまたはマイナス90度以上を介して、取り付け支柱41およびメインブラケット14、16、およびしたがってサポート上部18、42の手動(自由)回転を可能にするためにロック解除することができるクラッチ回転システム171によって、これらのそれぞれのエレベータータワー28、29に対する限定された動力回転のために例示的には選択的にロックされる。このようなクラッチ回転システムの例は、Hight et al.によって米国特許出願公開番号第2013/0269710号に記述され、その中に回転システム「46」および類似の記述について記述されるように、その内容は参照により本明細書に援用される。
【0084】
クラッチ回転システム171は、図4Dに示したように、動力アクチュエータ173、クラッチ175および取り付け支柱41を含む。クラッチ175は、取り付け支柱環41b、アクチュエータレバー175a、クラッチスピンドル177およびスピンドルハウジング179を含む。アクチュエータレバー175aは、アクチュエータ173に1つの末端で旋回可能に連結し、および軸15のまわりに旋回回転のためにその他の末端で取り付けられる。取り付け支柱環41bは、それぞれ、取り付け支柱環41bおよび取り付け支柱41のキースロット41d、41eに挿入されたキー41cによって取り付け支柱41と回転に対して固定される。取り付け支柱環41bは、クラッチスピンドル177のクラッチフィンガー177aを受けるようにそれぞれ構成される指穴41fを含む。取り付け支柱環41bの指穴41fは、アクチュエータレバー175aの穴175bに対応する放射状位置に例示的には配置される。クラッチフィンガー177aが、指穴41fおよび穴175bのそれぞれを通って選択的に挿入されるとき、取り付け支柱環41bは、アクチュエータレバー175aに対して回転に対して固定される。
【0085】
スピンドルハウジング179は、図4Dに示唆したようにその中に限定された回転のためにクラッチスピンドル177を受けるように構成される凹部179bを定義する。スピンドルハウジング179は、クラッチスピンドル177への連結のためにそれを通ってネジ179dを受けるためのトラック179cを含む。ネジ179dは、互いから180度まわりに反対側放射状位置でクラッチスピンドル177に挿入するように例示的には配置され、それぞれは、トラック179cを通ってその間にクラッチスピンドル177を限定された相対的回転でスピンドルハウジング179に連結して、ポスト179eのまわりのスピンドルハウジング179の旋回移動の間、結合することを防ぐ。
【0086】
スピンドルハウジング179は、図4Dに示したように軸115のまわりの旋回移動のためにそれぞれのタワー28、29に垂直に取り付けられるポスト179eに1つの末端において取り付けられる。スピンドルハウジング179は、もう一つの末端から伸長し、および使用者による選択的な操作のためにそれぞれのタワー28、29のプレート181を通って伸長するハンドル179fを含む。プレート181は、図4Dに示唆したように第1のトラック位置181bおよび第2のトラック位置181cを有するガイドトラック181aを定義する。スピンドルハウジング179は、アクチュエータ173が取り付け支柱41の制御された回転性位置決めを提供するように、クラッチフィンガー177aが軸15のまわりのアクチュエータレバー175aおよび取り付け支柱環41bの固定された相対的回転(回転性にロックする)に対して穴41f、175bの対応する1つに挿入され、およびしたがって、軸15のまわりの取り付け支柱41とアクチュエータレバー175aとの間に相対的回転を固定するように、スピンドルハウジング179およびクラッチスピンドル177を偏らせるように構成されるバイアス部材183を含む。
【0087】
ハンドル179fが第1のトラック位置181bに配置されるとき、バイアス部材183は、取り付け支柱41の回転がアクチュエータ173によって制御されるように、クラッチフィンガー177aが指穴41fおよび対応する穴175bに挿入されるように、クラッチスピンドル177が係合された位置にあるように、スピンドルハウジング179を偏らせて軸115のまわりで旋回するように伸長される。ハンドル179fが第2のトラック位置181cに配置されるとき、バイアス部材183は、圧縮され、およびスピンドルハウジング179は、クラッチフィンガー177aが取り付け支柱環41bの指穴41fに挿入されないように、クラッチスピンドル177が解放された位置にあるように、軸115のまわりで旋回し、および取り付け支柱41はアクチュエータレバー175aに対して自由に回転する。例示的態様において、クラッチスピンドル177は、4本のクラッチフィンガー177aを含む;およびクラッチフィンガー177a、指穴41fおよび穴175bは、指穴41fが、アクチュエータレバー175aに対して取り付け支柱41の回転のそれぞれの90度間隔で穴175bおよびクラッチフィンガー177aと整列するように、軸15から同等の放射状距離に、および互いからの同等の周囲間隔でそれぞれ配置される。このような配置は、取り付け支柱41およびしたがって、連結棒21およびメインブラケット14、16が直線状アクチュエータとして組み込まれたアクチュエータ17による制御された動力回転のためにロックされることを可能にする。
【0088】
ハンドル133および長いハンドル141、143は、使用者によって容易に握られて手動回転を実行するように構成される。例示的態様において、限定された動力回転は、約プラスおよびマイナス25度の傾斜であるように組み込まれるが、いくつかの態様において、動力回転の任意の量である。いくつかの態様において、取り付け支柱41は、プラスおよびマイナス90度以上の動力回転のために構成される。
【0089】
上記のように、患者サポート18は、伸長ブラケット35にピン留めされた連結のために構成され、および患者サポート42は、第1および第2のブラケットレール20、22にピン留めされた連結のために構成される。いくつかの態様において、患者サポート18、42は、それぞれ伸長ブラケット35並びに第1および第2のブラケットレール20、22両方に選択的なピン留めされた連結のために構成されてもよく、たとえばピンチューブ39、53および対応する穴20a、49の間の距離は、それぞれのピンチューブ39、53が1つの連結ピン61によって任意の対応する穴20a、49に選択的にピン止めされることができるように、対応するように配置されてもよい。
【0090】
本開示のもう一つの態様において、メインブラケット14、16の代わりに、患者サポートシステム10は、図5A-9Bに示したように、メインブラケット214、216をそれぞれ含む。メインブラケット214、216は、メインブラケット14、16の代わりに患者サポートシステム10における使用のために構成される。メインブラケット214、216は、タワー基部12に、およびそれぞれ患者サポート上部18、42に連結する。
【0091】
メインブラケット214、216は、図5Aおよび5Bに示したように、患者サポート上部18、42の角度および放射状位置調整を提供するように構成される。それぞれのメインブラケット214、216は、ローター224および調整サポート225a、225bを含む。メインブラケット214、216は、患者サポート上部18、42をタワー基部12に連結して、軸15のまわりでそれぞれの患者サポート上部18、42の角度および放射状位置の選択的な調整を提供する。
【0092】
メインブラケット214、216のそれぞれのローター224は、図6に示したように任意の連結棒21なしで、エレベータータワー28、29の1つの取り付け支柱41に連結するように構成される。図5Aおよび5Bに示したような例示的態様において、頭部末端調整サポート225a、225bは、メインブラケット214のローター224に取り付けられ、および足末端調整サポート225a、225bは、その他のメインブラケット216のローター224に取り付けられる。例示的態様において、メインブラケット214、216のそれぞれの調整サポート225aは、患者サポート上部18に対応し、およびそれに連結するように構成され、およびそれぞれのメインブラケット214、216のその他の調整サポート225bは、患者サポート上部42に対応し、およびそれに結合するように構成されて、図5Aおよび5Bに示したようにローター224の中心を通って例示的には定義された軸217のまわりでそれぞれの患者サポート上部18、42の角度および放射状位置の選択的な調整を提供する。
【0093】
使用者は、図5Aおよび5Bに示した矢印299a、299bによって示唆されるように、軸217に対する患者サポート上部18、42のどちらかの放射状位置を選択的に変えることができる。たとえば、使用者は、それぞれのメインブラケット214、216の調整サポート225aの位置設定システム282をロック解除することによって患者サポート上部18の放射状位置を変えることができ;軸217に対する新たな放射状位置にメインブラケット214、216のそれぞれのこれらの調整サポート225aの放射状位置を調整し;および新たな放射状位置でそれぞれのメインブラケット214、216の調整サポート225aの位置設定システム282をロックする。例示的態様において、頭部末端30または足末端34のいずれか1つでのそれぞれの調整サポート225a、225bは、頭部末端30または足末端34のその他の1つで調整サポート225a、225bの放射状位置の調整なしで独立した放射状調整のために構成される。
【0094】
調整サポート225a、225bは、ユーザーが図7に示唆したように連結ピン61の除去を必要とすることなしに、軸217に対する患者サポート上部18、42の放射状位置の選択可能な調整することを可能にするように構成される。連結ピン61の除去なしでの患者サポート上部18、42の放射状位置の調整は、エレベータータワー28、29から患者サポート上部18、42の解放なしに患者サポート上部18、42の制御された放射状調整を可能にする。
【0095】
それぞれの調整サポート225a、225bは、図5Aおよび5Bに示唆したように、スライド本体260およびスライド本体260と係合され、およびスライド本体260に対して選択可能な位置決めのために構成されたスライドブレース262を有するスライドバー223を含む。それぞれのスライド本体260は、図6および7に示したように第1および第2の末端263、264、前面253、横側面255、257および後面259を含む。それぞれのスライド本体260は、ローター224の1つにその第1の末端263で固定されるように構成される。
【0096】
それぞれのスライド本体260は、図5A、5Bおよび8に示したようにメイン本体266および連結アーム268を含む。それぞれのメイン本体266は、スライド本体260の第1の末端263の方へスライド本体260の第2の末端264からメイン本体266の放出末端265まで伸長する。連結アーム268は、これらのメイン本体266の第1の末端263の方へこれらのメイン本体266の放出末端265から伸長する。連結アーム268は、互いに平行して、および離れた関係でメイン本体266から伸長して、その間でギャップ267を定義する。それぞれのスライド本体260は、例示的には軸として組み込まれ、その連結アーム268に連結し、およびローター224への取り付けのために構成された連結部材270を含む。
【0097】
それぞれのスライド本体260は、図6および7に示したようにその横側面255、257に沿って分配された位置くぼみ280を含む。位置くぼみ280は、スライド本体260の横側面255、257に反対に定義される丸穴として例示的には組み込まれ、および取り付けサポート225a、225bの位置設定システム282との係合のために構成される。いずれの横側面255、257の位置くぼみ280も、互いから同程度に離れた間隔で例示的には配置されるが、いくつかの態様において、変化する間隔、たとえば段階的な間隔で配置される。いくつかの態様において、位置くぼみ280は、位置設定システム282に相当する任意の形状および/またはサイズを有して、スライド本体260に対してスライドブレース262の位置の選択的なロックを可能にしてもよい。それぞれのスライド本体260は、第2の末端264の横側面255、257のいずれかから外へ垂直に突き出た停止ポスト261を含んで、第2の末端264のスライド本体260からスライドブレース262の遊離を防ぐ。
【0098】
それぞれのスライドブレース262は、図7、8Aおよび8Bに示したように位置くぼみ280と位置設定システム282の係合によってスライド本体260に沿ってスライドブレース262の位置を選択的にロックするために1つの位置設定システム282を含む。それぞれのスライドブレース262は、ブレース本体284、伸長ハウジング286、サポートフランジ288およびハンドル290を含む。ブレース本体284は、選択的な放射状位置決めのためにその対応するスライド本体260と係合する。
【0099】
それぞれのブレース本体284は、図7に示したようにそのスライド本体260の周りで伸長するように構成される。ブレース本体284は、軸217に対して放射状に見られるときに、C-形状を有するように例示的には組み入れられる。ブレース本体284は、フロント部分284a、側面部分284b、284cおよび後部分284e、284fを含み、図6および7に示したようにそれぞれは、スライド本体260のそれぞれの正面253、側面255、257および後面259全体に伸長するように配置される。側面部分284b、284cそれぞれは、図8Aおよび8Bに示したように、それを通って貫通し、およびスライド本体260の対応する横側面255、257の位置くぼみ280との選択的な整列のために構成される孔285を含んで、位置くぼみ280と位置設定システム282の係合を可能にする。それぞれの側面部分284b、284cは、伸長ハウジング286の1つに連結するように構成される。
【0100】
伸長ハウジングそれぞれ286は、図7、8Aおよび8Bに示したように基部286a、メイン本体286bおよび伸長本体286cを含む。基部286aは、ブレース本体284の1つの側面部分284b、284cの1つに例示的には連結する。基部286aは、その中に定義される開口部287を有するプレートとして例示的には組み入れられる。
【0101】
それぞれのメイン本体286bは、図8Aおよび8Bに示したようにその基部286aに連結する第1の末端を有する。メイン本体286bは、ブレース本体284から離れた方向に基部286aから伸長して、基部286aから離れて配置されたその他の末端の伸長本体286cと連結する。メイン本体286bは、第1の外径を有する円柱として例示的には組み入れられる。
【0102】
それぞれの伸長本体286cは、図8Aおよび8Bに示したようにそのメイン本体286bに連結し、およびブレース本体284から離れた方向にメイン本体286bから伸長する。伸長本体286cは、ブレース本体284から離れた方向にそのメイン本体286bと平行して伸長する。例示的態様において、伸長本体286cは、メイン本体286bの第1の外径より小さな第2の外径を有し、およびメイン本体286bと同軸に伸長する円柱である。それぞれの伸長ハウジング286は、その中に定義され、およびそれぞれの基部286a、メイン本体286bおよび伸長本体286cを通って伸長する空洞296を含む。
【0103】
それぞれの調整サポート225a、225bの伸長ハウジング286の空洞296は、位置設定システム282を収納するように構成される。それぞれの空洞296は、ブレース本体284から離れた方向に基部286aとその連結された側面部分284b、284cとの間のインタフェースから伸長ハウジング286の中心を通って伸長する円柱状空洞として例示的には組み入れられる。それぞれの空洞296は、図8Aに示したように、基部286aおよびメイン本体286bのそれぞれの中で定義される第1の空洞直径296aおよび伸長本体286cの中で定義される第2の空洞直径296bによって例示的には定義される。第1と第2の空洞直径296a、296bとの間のインタフェースにて、ステップ215は、図8Aおよび8Bに示したように位置設定システム282の操作をサポートするために、伸長ハウジング286の内部によって定義される。例示的態様において、ステップ215は、基部286aに面する内部周囲平坦表面として組み込まれ、および位置設定システム282と係合するように構成される。それぞれの調整サポート225a、225bは、位置設定システム282を含む。
【0104】
それぞれの位置設定システム282は、図8Aおよび8Bに示したように、その対応するスライドバー223の位置くぼみ280との選択的な係合のために構成されて、スライド本体260に対してスライドブレース262の位置の選択的なロックを提供する。位置設定システム282は、位置設定ピン292および戻し装置294を含む。位置設定ピン292は、係合位置(図8A)と解放された位置(図8B)との間のピン292の弾力的な位置決めのために、戻し装置294と係合して伸長ハウジング186の空洞296内に配置される。
【0105】
それぞれの位置設定システム282の位置設定ピン292は、図8Aに示したように外部分292a、中心部292bおよび係合部分292cを有する細長い円柱状ピンとして例示的には組み入れられる。それぞれの外部分292aは、対応する伸長本体286cの第2の空洞直径296bに対応し、および図8Aおよび8Bに示唆したように空洞296bを定義する伸長本体286cの内部分との摺動係合のために構成された直径を例示的には含む。それぞれの中心部分292bは、図8Aおよび8Bに示唆したように、対応するメイン本体286bの第1の空洞直径296aに対応し、および基部286aの内部分と空洞296を定義するメイン本体286bとの摺動係合のために構成された直径を例示的には含む。それぞれの中心部292bは、図8Aに示したように係合位置における対応する側面部分284b、284cの外部表面との係合のために構成される側面293を含む。それぞれの係合部分292cは、図8Aおよび8Bに示唆したように、対応する側面部分284b、284cの孔285の直径に対応する、および孔285を定義する側面部分284b、284cの内部分との摺動係合のために構成される直径を例示的には含む。
【0106】
戻し装置294は、図8Aおよび8Bに示唆したようにこれらのそれぞれの位置設定ピン292を係合させて、弾力的な戻し力を提供するように構成される。それぞれの戻し装置294は、ピン292の異なる1つの外部分292aを囲む機械ばねとして例示的には組み入れられる。それぞれの戻し装置294は、対応する伸長ハウジング286のステップ215と例示的には係合され、およびそれぞれのピン292のそれぞれの中心部分292bと係合されて、ピン292のスプリング入りの戻しをこれらの係合された位置に提供する。いくつかの態様において、戻し装置は、これらの係合された位置に、弾性材料、気体ばねおよび/または戻しピン292に適切な任意のその他の装置の任意の1つまたは複数を含んでいてもよい。いくつかの態様において、戻し装置294は、これらの係合された位置にピン292の使用者駆動手動戻しのために省略されてもよい。
【0107】
係合された位置において、ピン292の係合部分292cは、図8Aに示したようにスライドバー223の位置くぼみ280の1つに挿入されて、スライドバー223に対してスライドブレース262の移動をロックする。開放された位置において、ピン292の係合部分292cは、図8Bに示したように位置くぼみ280の外に配置されて、スライドバー223に対してスライドブレース262の移動をロック解除する。使用者がスライドブレース262のこのような相対移動を実行するために、それぞれのスライドブレース262の両方のピン292は、これらの解放された位置に維持されなければならない。
【0108】
それぞれの位置設定ピン292は、使用者駆動操作のためにそのそれぞれのハンドル290を通って伸長する図7に示したトリガー298に連結する。使用者は、ピン292の位置を変えるために、たとえば戻し装置294の戻し力に対してピン292を解放するためにトリガー298を例示的には操作することができる。
【0109】
例示的態様において、使用者は、図6-8Bに示唆したように選択的に位置設定システム282を操作して、調整サポート225a、225bをロック解除することができる。使用者は、戻し装置294の力に対して位置くぼみ280との係合から位置設定ピン292を移動するスライドバー360から離れた方向に同じスライドブレース262のトリガー298を移動する。使用者は、軸217に対して異なる放射状位置にスライド本体260に対してスライドブレース262を選択的に移動することができる。一旦放射状位置が選択されると、使用者は、トリガー298を解除して、位置設定ピン292が、戻し装置294によって放射状位置に対応する位置くぼみ280と係合されることを可能にし、スライド本体260に対してスライドブレース262の位置をロックすることができる。使用者は、患者サポート上部18、42が、サポートフランジ288に連結して、軸217に対して患者サポート上部18、42の放射状調整を提供すると共に、スライド本体260に対してスライドブレース262の放射状位置決めを実行することができる。
【0110】
図5Aおよび5Bに示した例示的態様に戻って、使用者は、矢印289bによって示唆されるように軸217のまわりで任意の患者サポート上部18、42の角度位置を選択的に変えることができる。たとえば、使用者は、それぞれのメインブラケット214、216のローター224をロック解除することによって患者サポート上部18の角度位置を変えることができ、メインブラケット214、216のそれぞれの調整サポートの角度位置を異なる角度位置に合わせて(軸217のまわりの回転)、およびそれぞれのメインブラケット214、216のローター224をロックする。
【0111】
それぞれのローター224は、軸15および軸217が、それぞれのエレベータータワー28、29の取り付け支柱41が図6に示唆したように床より上に同じ高さで構成される同軸として整列させられるように、エレベータータワー28、29の1つの取り付け支柱41と連結し、および回転可能に固定される。それぞれのローター224は、図5A、5B、9Aおよび9Bに示したようにローター本体226および本体226に対して選択的な角度位置決めのために構成された棒マウント228a、228bを含む。棒マウント228a、228bは、図9Aおよび9Bに示したようにローター本体226上へ取り付けられるように、および患者サポート上部18、42の1つに連結するようにそれぞれ構成される。棒マウント228a、228bの選択的な移動は、後述するように連結された患者サポート上部18、42の相応の移動を引き起こす。
【0112】
それぞれのローター本体226は、図9Aおよび9Bに示唆したように1つのエレベータータワー28、29の取り付け支柱41を受けるように構成される中心穴227を有する環状の平坦ディスクとして例示的には組み入れられる。それぞれのローター本体226は、前面229、後面230および周囲表面232を定義する。周囲表面232は、その中に定義されるくぼみ234を含む。くぼみ234は、周囲表面232上で互いに対して90度の角度間隔で均一に例示的には配置されるが、いくつかの態様において、45度間隔にて配置され、および/または不均一な間隔、たとえば6時の位置からの距離の減少と共に間隔において減少する段階的な間隔で配置される。くぼみ234は、ローター本体226に相対的なこれら、棒マウント228a、228bの角度位置の選択的なロックのためにその中に棒マウント228a、228bの図9Aに示した係合ロッド254を受けるようにそれぞれ構成される。
【0113】
第1の棒マウント228aは、6時の位置で例示的には配置され、および第2の棒マウント228bは、図9Aに示したように12時の位置に配置される。棒マウント228a、228bは、ローター224から選択的にロック解除され、および軸217の周りの角度位置で調整されることができる。たとえば、第2の棒マウント228bは、図9Bに示したようにローター本体226から解放され、および9時の位置で再配置されることができる。これは、患者サポート上部18、42の位置の選択可能な配置を可能にして、患者の体への外科手術部位アクセスをサポートする。
【0114】
それぞれの棒マウント228a、228bは、図9Aおよび9Bに示したように中心穴227に挿入されると共に、それぞれの取り付け支柱41との連結によってローター本体226上へ回転可能に取り付けられように構成される。それぞれの棒マウント228a、228bは、取り付け本体233および連結頭部236を含む。それぞれの取り付け本体233は、第1の体部238および第2の体部240を含む。
【0115】
それぞれの棒マウント228a、228bの第1の体部238は、図9Aおよび9Bに示したように前面242、後面244および放射状外側面245を有するプレートとして例示的には組み入れられる。第1の体部238は、前面242と後面244との間の厚みdを例示的には定義する。第1の体部238は、取り付け支柱41と周囲表面232との間に放射状に伸長するように例示的には配置される。
【0116】
それぞれの連結頭部236は、図9Aおよび9Bに示したようにその棒マウント228a、228bをそれぞれの取り付け支柱41に連結する。例示的態様において、連結頭部236は、厚み半分d/2を有するように組み入れられ、およびそれぞれの連結頭部236は、軸217の方向に沿って第1の体部238の対称中央から片寄るように組み入れられる。例示的態様において、棒マウント228aの連結頭部236は、ローター224により近い方向に片寄り、および同じローター224の棒マウント228bの連結頭部は、両方の連結頭部が第1の体部238のdと同等の合わせた幅を有するように取り付け支柱41で積み重なるように、ローター224からさらに片寄る。
【0117】
それぞれの棒マウント228a、228bの第2の体部240は、図9Aおよび9Bに示したように第1の体部238の前面242に連結し、およびそれから伸長する。例示的態様において、第2の体部240は、図9Aおよび9Bに示したように、ローター224の周囲面232に同等の放射状にまわりの、および第1の体部の放射状外側面245に同等の放射状にまわりの位置に配置される放射状外方向末端239に外方向に放射状に第1の体部238の連結頭部236付近から伸長する。それぞれの第2の体部240は、フランジ250を含み、およびクレイドル251を定義する。
【0118】
それぞれのフランジ250は、図9Aに示したように軸217に平行に第2の体部240の外方向末端239から、およびローター224の後面230の方の方向に垂直に伸長する。それぞれの棒マウント228a、228bのフランジ250は、第2の体部240から放射状に外方向である放射状表面246、および放射状内方向表面248を定義する。例示的態様において、フランジ250の放射状内方向表面248の少なくとも一部は、図9Aおよび9Bに示したように第1の体部238の放射状外側面245に連結する。フランジ250は、図9Aおよび9Bに示したように第1の体部138全体のおよびローター224の周囲表面232全体の第2の体部240から例示的には伸長する。
【0119】
それぞれのフランジ250は、図9Aおよび9Bに示したようにロッドレシーバ247およびレシーバ247内で摺動可能に取り付けられた係合ロッド254を含む。ロッドレシーバ247は、周囲表面232に対応する軸217に沿った位置に放射状表面246から放射状に外方向に例示的には伸長する。フランジ250およびレシーバ247は、連続的に内方向表面248から放射状に外方向に伸長し、およびロッドレシーバ247を通って貫通するロッド孔249を共に定義する。ロッド孔249は、係合ロッド254を摺動可能に受けるように構成される。
【0120】
それぞれの係合ロッド254は、くぼみ234との選択的な係合のために、そのローター224に対してそれぞれの棒マウント228a、228bの角度位置を選択的にロックするように構成される。それぞれのフランジ250の係合ロッド254は、図9Aに示したようにロッド頭部254aおよびロッド頭部254aから伸長するロッド254bを含む。ロッド頭部254aは、例示的には球状であり、およびロッド254bは、例示的には円柱状であるが、いくつかの態様において、ロッド頭部254aおよびロッド254bは、くぼみ234と係合ロッド254の選択的な係合に適切な任意の形状をそれぞれ有して、そのローター224に対してそれぞれの棒マウント228a、228bの角度位置を選択的にロックしてもよい。
【0121】
それぞれの係合ロッド254は、係合ロッド254が対応するローター224のくぼみ234の1つに挿入される係合された位置(図8B)と、係合ロッド254が対応するローター224のくぼみ234から引っ込められる解放された位置(図8A)との間で摺動可能であり、ローター本体226に対して棒マウント228a、228bの選択可能なロックを提供する。棒マウント228a、228bの1つの係合ロッド254が、係合された位置にあるとき、対応する棒マウント228a、228bは、ローター本体226に対する回転に対して固定される。棒マウント228a、228bの1つの係合ロッド254が、解放された位置にあるとき、対応する棒マウント228a、228bは、ローター本体226に対して回転させることができる。係合ロッド254は、レシーバ247の中に位置するばねなどの適切なバイアス部材によって係合された位置の方へ偏る。
【0122】
図9Bに示したような例示的態様において、それぞれのフランジ250は、スライドバー223の取り付けロッド274を受けて、スライドバー223の1つをローター224に固定するように構成される開口部252を含む。開口部252は、そのフランジ250の放射状外方向表面246から軸217の方へ内部に放射状に例示的には伸長する。開口部252は、軸217の方向にロッドレシーバ247から離れた位置に放射状外方向表面246に例示的には配置される。開口部252は、対応するスライドバー223をローター224に固定するために、第2の体部240の反対側放射状末端のクレイドル251のそれに軸217に沿って対応する位置で配置される。
【0123】
それぞれのクレイドル251は、図5A-6、8、9Aおよび9Bに示したように、その第2の体部240の放射状内方向表面253によって定義され、および1つのスライドバー223の連結部材270を受けるように構成される。クレイドル251は、図9Aおよび9Bに示したように軸217に対して垂直に、および第1の体部238の前面242と平行して伸長する凹円柱状表面として例示的には組み入れられる。クレイドル251は、調整サポート225a、225bの連結部材270に形状およびサイズにおいて例示的には相当する。それぞれの棒マウント228a、228bのクレイドル251および開口部252は、共に機能して、調整サポート225a、225bの1つを連結部材270と調整サポート225a、225bの1つの取り付けロッド274とのこれらのそれぞれの係合を介してローター224に固定する。
【0124】
図6に示したような例示的態様にこれから戻って、調整サポート225a、225bそれぞれは、1つの連結部材270および1つの取り付けアセンブリー272を含む。それぞれの調整サポート225a、225bの連結部材270は、ギャップ267を通って伸長し、およびその第1の末端263で同じスライド本体260の連結アーム268のそれぞれに連結する。連結部材270は、1つの連結アーム268から同じスライド本体260のもう一方まで伸長する円柱として例示的には組み入れられる。それぞれの連結部材270は、クレイドル251に相当の例示的には成形され、およびサイズ設定をされる。それぞれの連結部材270は、図6に示唆したように、棒マウント228a、228bのクレイドル251内に設置することによって、および棒マウント228a、228bとその取り付けアセンブリー272の係合と組み合わせて、そのスライド本体260を棒マウント228a、228bに固定するように構成される228a。
【0125】
それぞれの調整サポート225a、225bの取り付けアセンブリー272は、図8に示したように取り付けロッド274および放出ボタン276を含む。それぞれの取り付けアセンブリー272は、そのそれぞれの調整サポート225a、225bを棒マウント228a、228bに固定するように構成される。それぞれの取り付けロッド274は、そのそれぞれの調整サポート225a、225bのスライド本体260の第1の末端263の方へ連結アーム268の間にメイン本体266の放出末端265から例示的には伸長する。
【0126】
それぞれの取り付けロッド274は、収納位置(図8B)と伸長した位置(図8A)との間に摺動可能な移動のために構成される。図8Aに示唆したような伸長した位置において、取り付けロッド274は、棒マウント228a、228bの1つの開口部252の中への貫通のためにギャップ267の中にそのスライド本体260から突き出て、それに調整サポート225a、225bを固定する。図8Bに示唆したような収納位置において、取り付けロッド274は、スライドバー223が図6に示唆したように棒マウント228a、228bとの係合から旋回することができるように、スライド本体260内で配置され、および棒マウント228a、228bの開口部252の中に貫通しない。放出ボタン276は、取り付けロッド274に連結し、および係合された(図8A)と解放された(図8B)位置との間の使用者による選択可能な移動のために、それぞれ、その伸長した位置と収納位置との間で取り付けロッド274を操作するように構成される。それぞれの放出ボタン276は、そのスライドバー223のメイン本体166の空洞278内で例示的には受けられ、および使用者インタフェース操作のために構成される。それぞれの取り付けアセンブリー272のボタン276および取り付けロッド274は、空洞278に位置するばねなどの適切なバイアス部材によってこれらのそれぞれの取り付けられた、および伸長した位置の方へ偏る。
【0127】
本開示のもう一つの側面において、メインブラケット14、16およびメインブラケット214、216の代わりに、患者サポートシステム10は、図10Aおよび10Bに示したようにメインブラケット314、316を含む。メインブラケット314、316は、患者サポートシステム10における使用のために構成され、および図5A-9Bに示し、および本明細書に記述したメインブラケット214、216に類似である。したがって、300シリーズにおける類似の照合番号は、特に明記しない限りメインブラケット214、216とメインブラケット314、316との間に共通である特徴を示す。メインブラケット214、216の記述は、それがメインブラケット314、316の具体的記述および図面と矛盾するときの例を除いて、メインブラケット314、316に同程度に適用できる。
【0128】
それぞれのメインブラケット314、316は、それぞれのエレベータータワー28、29の取り付け支柱41が、床より上に同じ高さで構成されるときに、エレベータータワー28、29の1つの1つの取り付け支柱41によってタワー基部12に連結して、軸15および317を整列させる。メインブラケット314、316は、サポートフランジ388によって患者サポート上部18、42にそれぞれ連結する。メインブラケット314、316は、患者サポート上部18、42の角度および放射状位置調整を提供するように構成される。
【0129】
メインブラケット314、316それぞれは、図10Aおよび10Bに示したようにローター324および調整サポート325a、325bを含む。調整サポート325a、325bそれぞれは、スライドブラケット323およびスライドブレース362を含む。それぞれのスライドブラケット323は、対応するスライドブレース362の位置設定システム282と係合するように構成された位置くぼみ380を含んで、患者サポート上部18、42の放射状位置の選択可能なロックを提供する。
【0130】
使用者は、図10Aおよび10Bに示した矢印399a、399bによって示唆したように、軸317に対する患者サポート上部18、42のいずれかの放射状位置を選択的に変えることができる。たとえば、使用者は、それぞれのメインブラケット314、316のそれぞれの調整サポート325aの位置設定システム282をロック解除すること;軸317に対してメインブラケット314、316のそれぞれの調整サポート325aのスライドブレース362の放射状位置を新たな放射状位置に調整すること;および新たな放射状位置にそれぞれのメインブラケット314、316の調整サポート325aの位置設定システム382をロックすること、によって、患者サポート上部18の放射状位置を変えることができる。
【0131】
使用者は、図10Bに示した矢印389bによって示唆したように、軸317のまわりで患者サポート上部18、42のいずれかの角度位置を選択的に変えることができる。たとえば、使用者は、それぞれのメインブラケット314、316のローター324をロック解除すること、それぞれのメインブラケット314、316の調整サポート352aの角度位置を新たな角度位置に調整すること、およびそれぞれのメインブラケット314、316のローター324をロックすることによって、患者サポート上部18の角度位置を変えることができる。
【0132】
ローター324それぞれは、図11Aおよび11Bに示したようにディッシュ本体326およびサポートマウント328a、328bを含む。ディッシュ本体326は、中心330およびリム332を含む。中心330は、それを通って取り付け支柱41を受けるために中心穴327を有する円形平坦プレートとして例示的には組み入れられる。リム332は、中心330の周囲外側エッジから垂直に例示的には伸長し、およびサポートマウント328a、328bのローラー336によって係合のために構成される周囲内面334を定義する。
【0133】
メインブラケット314、316の1つのサポートマウント328a、328bは、エレベータータワー28、29の1つの取り付け支柱41に放射状内端で例示的には取り付けられる。サポートマウント328a、328bは、取り付け支柱41との連結からリム332の内面334まで外方向へ放射状に伸長する。サポートマウント328a、328bそれぞれは、放射状に外側に配置され、および内面334との接触のために構成される下部転輪340を含む。軸317のまわりの患者サポート上部18、42の角度調整の間、下部転輪340は、内面334に沿って転がって、平滑および低摩擦角度調整を提供するように構成される。
【0134】
スライドブラケット323それぞれは、図10Aおよび10Bに示したようにレール350および支柱352を含む。レール350は、離れた関係において互いに平行して例示的には伸長する。支柱352は、例示的にはレール350の反対側末端で同じスライドブラケット323のそれぞれのレール350の間に伸長し、およびそれに連結する。スライドブラケット323は、スライドブレース362を介して患者サポート上部18、42の放射状位置の調整を可能にする。
【0135】
スライドブレース362は、図10Aおよび10Bに示したようにそれぞれのスライドブラケット323のレール350の間に配置される中央本体364を含む。中央本体364は、位置設定システム382を収納するブレース本体384と連結する。スライドブレース362は、患者サポート上部18、42の1つとの連結のためにサポートフランジ388を含む。
【0136】
本開示のもう一つの側面において、メインブラケット14、16およびメインブラケット214、216の代わりに、患者サポートシステム10は、図12Aおよび12Bに示したようにメインブラケット414、416を含む。メインブラケット414、416は、患者サポートシステム10における使用のために構成され、および図5A-9Bに示し、および本明細書に記述したメインブラケット14、16に類似である。したがって、400シリーズにおける類似の照合番号は、特に明記しない限りメインブラケット414、416とメインブラケット14、16との間に共通である特徴を示す。メインブラケット14、16の記述は、それがメインブラケット414、416の具体的記述および図面と矛盾するときの例を除いて、メインブラケット414、416に同程度に適用できる。
【0137】
メインブラケット414、416それぞれは、図12Aおよび12Bに示したように第1および第2のブラケットレール420、422およびメインブラケットフレーム455を含む。それぞれのメインブラケットフレーム455は、1つのエレベータータワー28、29の取り付け支柱41を受け、および固定してそれに連結するように構成される連結棒21に取り付けするように構成される。それぞれのメインブラケットフレーム455は、患者サポート18に連結するように構成され、および第1および第2のブラケットレール420、422は、腹臥の患者サポート42に連結するように構成される。それぞれのメインブラケットフレーム455は、右側面の第1の位置(図12Aに実線に示した)と左側面の第2の位置(図12Aに破線に示した)との間に選択的に摺動可能な位置決めのためにそれぞれの第1および第2のブラケットレール420、422を受けて、メインブラケットフレーム455に対してメインブラケットレール420、422の選択的な位置決めを可能にするように構成される。メインブラケットフレーム455に対して第1および第2のサイドレール420、422の選択的な位置決めは、腹臥の患者サポート42のサポートが患者サポートシステム10の左側面43または右側面45のいずれかに選択的に配置されることを可能にする。
【0138】
それぞれのメインブラケット414、416の第1および第2のブラケットレール420、422は、図12Aおよび12Bに示したような向きで水平に互いに対して離れた関係において互いに平行して伸長する。第1および第2のブラケットレール420、422は、メインブラケットフレーム455への連結のためにレールスロット467を通って貫通するように構成される。第1および第2のブラケットレール420、422は、その同じ横方向末端のこれらのフランジ部423で第1の第2のブラケットレール420、422の間に伸長し、およびそれに連結して、強固な構造を形成するレール支柱485を含む。レール支柱は、支柱485にそれぞれ結合されて、メインブラケット414、416の使用者使用可能回転を容易にするハンドル441、443を含む。第1および第2のブラケットレール420、422は、メインブラケットフレーム455に連結するように構成される。
【0139】
メインブラケットフレーム455は、ブラケットフレーム棒463およびブラケットフレームキャリア465a、465bを含む。それぞれのメインブラケット414、416のブラケットフレーム棒463は、離れた関係において互いに平行して例示的には伸長する。ブラケットフレーム棒463は、それに連結して強固な構造を形成するブラケットフレームキャリア465a、465bの間に(図12Aに示したような向きで垂直に)例示的には伸長する。
【0140】
ブラケットフレームキャリア465a、465bは、図12Aに示したようにブラケットバー463の反対側末端に例示的には連結して強固な構造を形成する。ブラケットフレームキャリア465a、465bそれぞれは、それを通して定義され、および第1の位置と第2の位置との間のメインブラケットフレーム455に対して選択的に摺動可能な位置決めのためにその中に第1および第2のブラケットレール420、422の1つを受けるように構成されるレールスロット467を含む。それぞれのブラケットフレームキャリア465aは、ブラケットフレームキャリア465aとそれぞれのメインブラケット414、416の第1のブラケットレール420との間にロック係合を選択的に形成して、その間に相対的位置を選択的にロックするように構成されるロック部材475を含む。
【0141】
ロック部材475は、図12A、12Cおよび12Dに示したようにロック開口部477a、477bの1つの中で選択的に受けられる。それぞれのロック開口部477a、477bは、図12Cおよび12Dに示したようにブラケットフレームキャリア465aおよび第1のブラケットレール420によって部分的に定義される。ロック開口部477a、477bは、ロック部材475が、メインブラケットフレーム455に対して第1および第2のブラケットレール420、422の第1および第2の位置のそれぞれで1つのロック開口部477a、477bに受けられるように、ロック部材475の位置と対応する位置で第1のブラケットレール420の反対側末端に配置される。例示的態様において、第1の位置において、ロック部材475の位置は、ロック係合のためにロック開口部477aの位置に対応し;および第2の位置において、ロック部材475の位置は、ロック係合のためにロック開口部477bの位置に対応する。
【0142】
ロック部材475は、ロック部材475が、ロック開口部477a、477bのいずれかの中で配置されないロック解除位置(図12C)とロック部材が、ロック開口部477a、477bの1つに配置されるロック位置(図12D)との間の旋回可能な移動のためにブラケットフレームキャリア465aのフランジ461によって、旋回軸476で旋回可能にサポートされる。例示的態様において、ロック部材475は、バイアス部材488によってロック位置に偏る。使用者は、メインブラケットフレーム455に対して第1および第2のブラケットレール420、422の位置をロック解除するためにロック解除位置にロック部材475を選択的に操作することができる。ロック部材475をロック解除位置に維持して、使用者は、メインブラケットフレーム455に対して第1および第2のブラケットレール420、422を選択的にスライドすることができる。第1および第2のブラケットレール420、422が、第1および第2の位置の1つに到達するとき、ロック部材475は、対応するロック開口部477a、477bの中への挿入のために配置され、およびバイアス部材488は、第2の位置の中にロック部材475に偏らせる。
【0143】
例示的態様において、それぞれのメインブラケットの第1のブラケットレール420は、2つのロック開口部477a、477bを含むが、いくつかの態様において、ロック部材475との選択的な係合のために第1のブラケット部材420に沿って間隔を置いて配置された任意の数のロック開口部を含んで、メインブラケットフレーム455に対して第1および第2のフレームレール420、422の種々の固定された相対的位置を提供してもよい。
【0144】
それぞれのメインブラケット414、416のブラケットフレームキャリア465a、465bは、図12Aに示したようにエレベータータワー28、29の1つの連結棒21に取り付けるように構成される。ブラケットフレームキャリア465a、465bそれぞれは、連結棒21との連結のためにそこから垂直に伸長する突起466を例示的には含む。それぞれのキャリア465a、465bの突起466は、その間でギャップ468を形成するために互いに対して配置され、ギャップ468は、連結棒21の1つの末端のエキステンションアーム21aを受けるように構成される。
【0145】
それぞれのメインブラケットフレーム455は、図12Aおよび12Bに示したように連結マウント479を含む。連結マウント479は、患者サポート18に連結してサポートをそれに提供するように例示的には構成される。連結マウント479は、ブラケットフレームキャリア465bの受け取りスロット481の中での受け入れによって、およびブラケットフレームキャリア465aのそれぞれおよび連結マウント479を介して定義される対応する穴487を通って挿入されるファスナー483で、ブラケットフレームキャリア465bに取り付けるように構成される。
【0146】
連結マウント479は、図12Aおよび12Bに示したようにマウント部材480aおよび連結ブラケット480bを含む。連結ブラケット480bは、第2のブラケットレール422と平行して伸長し、およびブラケットフレームキャリア465bへの連結のために受け取りスロット481の中での受け入れのために構成されるクロス部材として例示的には定義される。連結ブラケット480bは、連結ブラケット480bの反対側末端に配置され、および軸15に対して放射状に外方向に伸長して、マウント部材480aと連結する脚480cによってマウント部材480aに例示的には連結結合される。
【0147】
マウント部材480aは、図12Aに示した向きにおいて下方向のU形状で例示的には湾曲し、およびそれに連結されるときに、患者サポート18から離れた方向に伸長するその反対側末端のフランジ482を含む。フランジ482は、ブラケットレール420、422と平行した方向にそれを通して定義され、およびそれを通って連結ピン61を受けて、そのピン留めされた連結のために患者サポート18のピンチューブ39に連結するように構成された対応する穴486を例示的には含む。
【0148】
図1、3Aおよび4Aに示した例示的態様に今から戻って、患者サポート上部42の腹臥のサポート表面56は、腹臥のパッド54によって定義される。腹臥のパッド54は、図3Aおよび3Bに示したように固定された位置決めのために、および腹臥のレール44、46に沿って選択的にすべるために腹臥のレール44、46に連結するように構成される。腹臥のパッド54は、図3Bおよび4Cに示したように腹臥のサポート表面56を提供して腹臥位における患者をサポートするために、頭部末端30と足末端34との間の選択的な位置決め、および腹臥のレール44、46全体に伸長することで患者サポート上部42に沿って分配される。
【0149】
例示的態様において、腹臥のパッド54は、腹臥の表面パッド54a、腹臥の胸部パッド54b、腹臥の骨盤パッド54cおよび腹臥の脚パッド54dを含み、それぞれは、図3A-4Cに示唆したように患者の顔、胸部、骨盤および脚との係合のためにそれぞれ構成される。腹臥の胸部パッド54bは、患者の腹部が、腹臥のフレーム47に対して下方向へ下がる、および/または垂下することを可能にすると共に、患者の胸上部領域にサポートを提供するために、U形状を例示的には有する。患者の腹部が垂下することを可能にすることは、患者が腹臥位において横たわる間に特定の脊椎配置を提供することができる。
【0150】
患者サポートシステム10は、図3A-4Cに示唆したように、腹臥位に患者を移動するために患者を患者サポート上部42にシフトし、および固定するように構成される移動シート58を含む。移動シート58は、図3A-4Cに示したように、ドローシート60、ストラップ62およびフックおよびループファスナー材料70、72を例示的には含む。ドローシート60は、図4Aに示唆したように、低摩擦底面表面64を含んで、患者サポート上部42との接触について患者を移すことにおいて軽減を提供する。
【0151】
ドローシート60は、H-形状を例示的には有し、図3Aに示したように本体66およびアーム68を含む。ドローシート60の本体66は、図3Aおよび3Bに示したように患者サポート上部18を使用する患者の下への配置のために構成される。ドローシート60は、内張りとして患者との接触のために編地の柔らかい層を有するように例示的には組み込まれ、および編地の外層は、低摩擦底面表面64を提供し、それぞれの層は、外科手術環境における使用に適する。いくつかの態様において、ドローシート60は、任意の数の層および/または任意の数および/またはタイプの材料で形成される。
【0152】
例示的態様において、本体66は、図3Aに示したように概ね方形である。2本のアーム68は、その第1の側の本体66から外向きに伸長し、および2本のその他のアーム68は、第1の側の反対のその第2の側の本体66から外向きに伸長する。アーム68は、図3A-4Cに示唆したように、患者および患者サポート上部42の周りで巻きつくように構成される。
【0153】
ストラップ62は、図3Aに示したように例示的には左側面43において、ドローシート60の同じ面の異なるアーム68にそれぞれ取り付けられる。ストラップ62は、図4A-Cに示唆したように、移動シート58で患者および患者サポート上部42を包み、患者サポート上部42と接触して移動シート58に包まれた患者をシフトし、および移動シート58内で患者を患者サポート上部42に固定することにおいて支援するように構成される。 例示的態様において、ストラップ62は、図4に示したようにドローシート60に連結されたフックおよびループファスナー材料72のもう一つの部分に取り付けるように構成されたフックおよびループファスナー材料70の部分を含む。いくつかの態様において、ストラップ62は、摩擦および/またはスナップファスナーによってストラップ62の調整可能な固定する長さを作り出すバックルで、などの任意の適切な様式で患者を固定するように構成される。いくつかの態様において、移動シート58の表面64は、ストラップ62に配置されて、ストラップがドローシート60と様々な重複位置で固定されるのを可能にする材料70、72に相当のフックおよびループファスナー材料70、72から部分的または完全に成ってもよい。
【0154】
図13に示したような例示的態様をこれから参照して、プラットフォーム76は、デッキ94およびパッド98を含む。プラットフォーム76は、図13に示したように胴部分76aおよび脚部分76bによって定義される。胴部分76aは、胴デッキ94aおよび胴パッド98aを例示的には含む。胴部分76aは、足末端34の方へ頭部末端30から伸長し、および患者サポートシステム10の中間部32の近くで脚部分76bと接する。胴デッキ94aは、頭部末端30にてフレーム74に取り付けられる。胴パッド98aは、胴デッキ94a上でサポートされて、患者の上体との接触のために患者サポート面を提供する。
【0155】
脚部分76bは、図13に示したように脚デッキ94bおよび脚パッド98bを例示的には含む。脚部分76bは、サポートシステム10の足末端34の方へ中間部32から伸長する。脚デッキ94bは、フレーム74に連結し、および脚パッド98bをサポートして患者のより低い体との接触のために患者サポート面を提供する。脚デッキ94bは、患者のより低い体の旋回可能なサポートのために、中間部32の近くでフレーム74に例示的には蝶番式に連結する。脚デッキ94bは、図13に示したようにアクチュエータ96を介してフレーム74に連結する。例示的態様において、脚部分76bは、下降(図14B)と上昇(図14A)位置との間の旋回可能な移動のためにアクチュエータ96を介してフレーム74によってサポートされて、脊椎領域への外科手術アクセスのために側臥位における患者に臀部の関節(脚折れ)を提供する。アクチュエータ96は、収納と伸長した位置との間で操作可能な直線状アクチュエータとして例示的には組み込まれて制御された移動を脚部分76bに提供し、および補助的動力ポート199を通ってタワー基部12に動力操作のために例示的には連結される。補助的動力ポート199は、24ボルトの直流電力を提供するように例示的には組み入れられるが、いくつかの態様において、電力の任意の形態のために構成される。
【0156】
折れ補助ブラダ100は、中間部32の近くの位置でデッキ94とパッド98との間に例示的には配置される。折れ補助ブラダ100は、しぼんだ状態(図14Aおよび18A)とふくらんだ状態(図14Bおよび18B-C)との間の操作のために加圧流体を受けて、側臥位で横たわっている間に、患者において部分的な脚折れを強いるためにパッド98の選択的に制御可能な輪郭を提供するように例示的には構成される。
【0157】
折れ補助ブラダ100は、左から右側面43、45までプラットフォーム76全体に横方向に例示的には伸長するが、いくつかの態様において、横方向にプラットフォーム76の部分にわたってのみに伸長する。折れ補助ブラダ100は、図13、14B、18Bおよび18Cに示唆したように、膨らんだ状態において半卵形の横断面を有するように例示的には形づくられる。いくつかの態様において、折れ補助ブラダ100は、卵の、四辺形、三角の、その他などの部分的脚折れを提供するための任意の適切な断面形状を有する。
【0158】
折れ補助ブラダ100は、図13A、13Bおよび18A-18Cに示唆したように、例示的にはその横方向の伸長に沿った均一の形状、サイズおよび構造を有する膨張可能な、非拡張可能なチャンバーである。いくつかの態様において、折れ補助ブラダ100は、その横方向の伸長に沿って人間工学的な形状、様々なサイズおよび/または様々な形状の任意の1つまたは複数を有して、患者に適応するためにパッド98における輪郭を形成する。折れ補助ブラダ100は、図13に示したように加圧流体供与源102から加圧流体、典型的には空気を例示的には受ける。
【0159】
加圧流体供与源102は、コントローラを含む電気電動の流体ポンプとして、例示的には組み入れられ、およびブラダ100へ、およびそれから選択的に連通する加圧流体のためにブラダ100に連結された適切な分配管103および弁を有する。いくつかの態様において、加圧流体供与源102は、ポンプ、コンプレッサ、送風機および/またはその他の加圧装置の任意の1つまたは複数を含んでいてもよい。いくつかの態様において、加圧流体供与源102は、手動で操作であってもよく、および/またはブラダ100に選択的に連結可能でもよい。いくつかの態様において、ブラダ100は、ブラダ100から空気を抜くのに操作可能な手動排気弁を含む。
【0160】
折れ補助ブラダ100は、脚折れを作り出して脊椎外科手術部位へのアクセスを改善することにおいて支援するために、患者の転子の近くに例示的には配置される。図15Aおよび15Bに示したような例示的態様において、折れ補助ブラダ100は、その部分としてパッド98に固定される。折れ補助ブラダ100は、しぼんだ位置に折れ補助ブラダ100に偏らせるように構成されたパッド98の外装101内で受けられる。外装101は、弾性の材料で例示的には形成され、およびまた、弾性の材料を例示的には含むバイアスストラップ105a-105cを含む。
【0161】
ストラップ105a-105cは、図15Bに示したようにパッド98からデッキ94まで取り付けるように構成されたフックおよびループファスナー部分107を例示的には含む。パッド98は、パッド98の底面に沿って離れた関係で互いに平行して伸長し、およびデッキ94(図16B)に取り付けられたパッド98にデッキ94の上部に配置されたその他のフックおよびループファスナー部分99bを係合ように構成されたフックおよびループファスナー部分99aを例示的には含む。いくつかの態様において、折れ補助ブラダ100は、ファスナーによってデッキ94に取り付けられて、操作の間の移動を防ぐ。いくつかの態様において、折れ補助ブラダ100は、たとえば異なる位置を有する複数のファスナーによって、頭部末端30と足末端34との間の方向にその取り付け位置をデッキ94に調整するための構成を含んでもよい。いくつかの態様において、折れ補助ブラダ100は、パッド98の部分として形成されてもよい。
【0162】
図16A、16Bおよび17に示したような例示的態様において、デッキ94は、デッキ94に取り付けるためにパッド98をそれに摺動可能に固定するように構成された取り付けそり151を含む。取り付けそり151は、デッキ94全体に横方向に伸長する本体151aを含み、および図17に示したようにデッキを受けるスペース151cを定義して、そのそれぞれの横方向末端の鉤状の末端151bを有する。鉤状の末端151bは、取り付けそり151が、患者サポートシステム10の頭部末端30と足末端34との間の方向に単独でデッキ94を移動することを可能にする共に、デッキ94のそれぞれの横側面の周りで伸長して、デッキを受けているスペース151c内でデッキ94を受けて取り付けそり151をデッキ94に固定するように構成される。
【0163】
取り付けそり151は、パッド98のフックおよびループファスナー部分99bと係合ように構成されたフックおよびループファスナー部分として例示的には組み入れられたファスナー155bを例示的には含む。取り付けそり151は、パッド98がデッキ94に対して移動して患者サポート上部18の種々の構成に適応することを可能にすると共に、パッド98とデッキ94との間に取り付けを例示的には提供する。たとえば、折れ補助ブラダが、膨らんだ位置にあるときおよび/または脚デッキ94bが、下降位置にあるときに、パッド98(単一の連続的なパッド98として組み入れられたように)は、ゆがむ、およびデッキ94に対して移動して、患者サポート上部18を使用する患者をサポートするためのその対応する位置を仮定することが必要とされる。より具体的には、取り付けそり151は、脚デッキ94b(図18A)に対して第1の位置を有し、および折れ補助ブラダ100が、膨らんだ状態にあり、および脚デッキ部分が、下降位置(図18C)にあるときに、脚デッキ94bに対して第2の位置を仮定する。したがって、取り付けそり151は、パッド98からデッキ94までの取り付けを維持すると共に、デッキ94に沿って移動するのを可能にされる。
【0164】
折れ補助ブラダ100は、外科手術患者サポートシステム10の制御システムによって制御可能であるように組み入れられる。制御システムは、使用者インタフェース、コントローラおよびハードウェアおよび/またはソフトウェア/ファームウェアを含む関連した周辺機器を含むように組み入れられて、使用者がしぼんだ状態と膨らんだ状態との間で選択的に折れ補助ブラダ100を膨らませ、および/またはしぼませることを可能にする。制御システムは、上記のエレベータ制御システムのためのものと共通のハードウェアを含むメイン制御システムとして組み入れられる。
【0165】
折れ補助ブラダ100は、図18Aおよび18Bに示唆したように側臥位における外科手術患者に部分的な脚折れを提供するように構成される。折れ補助ブラダ100は、しぼんだ状態において約0度の脚折れを提供するように、しぼんだ状態とふくらんだ状態との間に定義される任意の部分的に膨らんだ状態において約0〜約10の範囲で脚折れを提供するように、およびふくらんだ状態において構成されるときに、約10度の脚折れを提供するように例示的には構成される。いくつかの態様において、折れ補助ブラダ100は、上昇位置において構成される脚部分76bで、しぼんだ状態と膨らんだ状態との間で操作されるときに、約-5〜約15度の間の脚折れを提供するように構成される。
【0166】
折れ補助ブラダ100は、図14A、14Bおよび18A-18Cに示唆したように脚折れを達成するために下降位置と上昇位置との間の脚部分76bの位置決めと組み合わせて、しぼんだ状態と膨らんだ状態との間で操作されるように構成される。折れ補助ブラダ100および可動脚部分76bの組み合わせは、約0の〜約35度の範囲の脚折れを提供するように例示的には構成される。いくつかの態様において、組み合わせは、約-5〜約45度の範囲の脚折れを提供するように構成されていてもよい。それぞれの折れ補助ブラダ100および脚部分76bは、これらの完全な個々の移動の範囲の全体にわたって操作および組み合わせのために脚折れを側臥位における患者に提供するように構成される。
【0167】
図19および20に示したような例示的態様をこれから参照して、患者サポートシステム10は、側臥位で横たわっている間に、サポートを患者の腋窩に提供するように構成される腋窩サポート装置106を含む。パッド98は、胴サポート表面104aおよび脚サポート表面104bを含む層サポート表面104を例示的には含む。パッド98は、脚サポート表面104bが、図19および20に示したように脚デッキ94bから伸長する場合のものより少ない量まで胴デッキ94aから外方向に例示的には伸長する。
【0168】
胴サポート表面104aのパッド98は、図19および20に示したようにフレーム74から測定される高さhを有する。脚サポート表面104bのパッド98は、フレーム74から測定される高さHを有する。脚サポート表面104bのパッド98の高さHは、層サポート表面104を作り出す胴サポート表面104aのパッド98の高さhを例示的には上回る。層サポート表面104は、側臥位において横たわりながら外科手術患者サポートシステム10を使用している患者が、平坦表面上に横たわる場合より低く彼女の肩の降下を有することを可能にする。
【0169】
腋窩サポート装置106は、図19に示したように腋窩マウント108および腋窩パッド110を含む。腋窩マウント108は、腋窩パッド110のサポートのために外科チームによって選択されるときに頭部末端30と足末端34との間の位置でサポートレール80、82上へ選択的に締めるように構成されたレールクランプとして組み入れられる。腋窩マウント108の1つは、サポートレール80、82のそれぞれの上へ締めて、胴デッキ94aより上に胴パッド98a全体の横方向への伸長のために選択的に位置決め可能なサポートを腋窩パッド110に提供するように構成される。
【0170】
それぞれの腋窩マウント108は、図15および16に示したように腋窩パッド110に連結するためにそこから伸長する腋窩アーム112を例示的には含む。腋窩アーム112は、腋窩マウント108と連結するように構成されたフランジ部分112aおよびフランジ部分に対して垂直に伸長する伸長部分112bを例示的には含む。腋窩パッド110の反対側横方向の末端は、それぞれの腋窩アーム112に回転可能に連結して、患者との接点での剪断を最小限にする。腋窩サポート装置106は、サポートインタフェースにて剪断を減少させると共に、選択的に位置決め可能なサポートを患者の腋窩に提供するように構成される。
【0171】
患者サポートシステム10は、図21および22に示したように患者サポート上部18に対して患者のより低い体を正しい位置に固定するように構成された患者固定装置114を含む。患者固定装置114は、カバー116およびストラップ118、120を例示的には含む。カバー116は、ゆるく織られたメッシュマトリックスとして例示的には組み入れられ、および患者の体がカバー116を通って見られることを可能にするが、いくつかの態様において、患者の体を固定するのに適した織られた、編まれた、層をなした、またはその他の材料配置を含むが、限定されない任意のスタイル、サイズおよび構造を有してしてもよい。
【0172】
ストラップ118、120は、図21および22に示したようにカバー116に例示的には取り付けられる。ストラップ118および120は、フレーム74に選択的な取り付けのために患者のより低い体の周りにカバー116を固定するように構成される。いくつかの態様において、ストラップ118、120の1つまたは複数は、カバー116から離れてもよく、およびその間に配置されたカバー116でフレーム74に固定される。
【0173】
ストラップ118、120は、図21および22に示したようにメインストラップ118および二次ストラップ120を含む。メインストラップ118は、図21および22に示したようにカバー116の上部末端全体に伸長して、患者の臀部の近くに患者のより低い体を固定するように構成される。図21および22に示唆したような例示的態様において、メインストラップ118は、バックル119で患者サポート上部18の両方の横側面43、45に取り付けられて、患者の臀部全体のメインストラップ118の締め付けを可能にする。
いくつかの態様において、メインストラップ118は、患者を患者サポート上部18に選択的に固定するための取り付けの任意の適切なタイプで、たとえば摩擦締めで患者サポート上部18に選択的に取り付けられる。メインストラップ118は、患者の重量の加重に耐えて、患者のより低い体を患者サポート上部18に固定するように構成される。
【0174】
二次ストラップ120は、図21および22に示したように、カバー116の中心部分全体に伸長して、患者の膝およびむこうずね領域の近くにそれぞれ患者のより低い体を固定するように例示的には構成される。例示的態様において、二次ストラップ120は、バックル122で患者サポート上部18の両方の横側面43、45に取り付けられて、それぞれ患者の膝およびむこうずね領域全体の二次ストラップ120の締め付けを可能にする。
【0175】
いくつかの態様において、二次ストラップ120は、患者を患者サポート上部18に選択的に固定するために取り付けの任意の適切なタイプで、たとえば摩擦締めで患者サポート上部18に選択的に取り付けられる。二次ストラップ120は、患者の重量の加重に耐えて、患者のより低い体を患者サポート上部18に固定するように構成される。例示的態様において、二次ストラップ120は、メインストラップ118より細い。いくつかの態様において、患者固定装置114は、患者のより低い体を患者サポート上部18に固定するのに適した任意の数の二次ストラップ120を含む。
【0176】
患者サポートシステム10は、図23および24に示したように患者頭部を患者サポート上部18、42に固定するために頭部ストラップ81を含む。頭部ストラップ81は、図23に示したようにストラップ本体81aおよびファスナー81b、81cを含む。頭部ストラップ81は、図24に示唆したように、患者頭部および腹臥のフレーム47の周りで巻きつく、およびそれ自体に締まるように構成される。頭部ストラップ81は、使い捨て可能な使用のために例示的には組み入れられるが、いくつかの態様において、洗濯可能であり、および/または患者との接触のために使い捨てカバーを含む。
【0177】
ストラップ本体81aは、外科手術の環境に適した材料で例示的には形成され、並びに覆う、および曲がって、患者の頭部にフィットし、および腹臥のフレーム47の周りに固定するように構成される。ストラップ本体81aは、患者頭部と、およびフレーム47との接触のために構成された少なくともその部分を有する第1の側83aおよび第1の側83aの反対の第2の側83bを有する。ストラップ本体81aは、第1の末端85aから第2の末端85bまで伸長する。ストラップ本体81aは、材料の単一の層で形成されるように例示的には組み入れられる。いくつかの態様において、ストラップ本体81aは、複数の材料層を含んでいてもよく、および種々の材料タイプを含んでいてもよい。
【0178】
ファスナー81bは、図23に示したようにストラップ本体81aの第1および第2の末端85a、85bに例示的には配置される。1つのファスナー81aは、ストラップ本体81aの第1の側83aに例示的には配置され、およびその他のファスナー81aは、図23に示したようにストラップ本体81aの第2の側83bに配置される。ファスナー81bは、相当するフックおよびルックファスナー部分として例示的には組み入れられ、特に、青いナイロンの壊れないループ(UBL)は、種々の位置で互いに選択的な永続しない取り付けのために、ストラップ本体81aの末端85a、85bの間に種々の量の重複に適応するように構成される。いくつかの態様において、ファスナー81aは、半永久的なファスナーの任意の適切なタイプ、たとえば1つまたは複数のスナップ、タイおよび/またはバックルを含む。
【0179】
本開示は、とりわけ、互いに対して90度に配置された2つの独立した患者サポートプラットフォームの取り付けを可能にする二重柱の手術室台の記述を含む。これは、患者が、ストレッチャーに患者を移すことなしに、側臥位と腹臥位との間を移動されることを可能にする。2つの独立した患者サポートプラットフォームまたは上部を使用する能力を有することは、いずれの体位も外科的手順のために損なわれないことを保証する。いくつかの態様において、カスタム取り付けブラケットは、公知の患者サポートプラットフォームの部材(ボウタイ)に取り付ける。いくつかの態様において、カスタムブラケットは、公知のブラケットと同じ間隔およびサイズであり、および互いに対した90度で一定の2つのマウント孔パターンを含んでいてもよい。これは、現在の患者位置決め上部のいずれかが、ブラケットならびに新たな側臥位の位置決めプラットフォームに取り付けられることを可能にする。カスタムブラケットは、設置するのに容易な、および直観的であり、側臥位から腹臥位へ患者を移すために必要とされる時間を減少させ、側臥から腹臥の手順の間、患者を位置決め、再位置決めのためにスタッフの必要とされる身体的努力および緊張の量を減少させ、および現在の、および/または公知の脊椎フレームをより多用途にする。
【0180】
本開示は、とりわけ、タワー基部12と協調して1つまたは2つのリフトユニットの90度増加における角度調整を可能にする回転ハブを含むピンのないリフトデザインの記述を含む。このような角度調整は、患者の側からフレームを載せる、および必要に応じて、180度フリップのために「サンドイッチ」の高さを調整する前に患者の上にフレームを回転させるのを容易にする。
【0181】
本開示は、とりわけ、側臥の患者サポートに対する角度を配置された腹臥の患者のサポートのドッキングされた腹臥のパッドと接触して側臥位で横たわっている間に、スタッフが患者をすべらせることを可能にするH-パターンを有するドローシートの記述を含む。側臥から腹臥へのフリップの前に、患者は、腹臥のパッドおよび胸部パッドにぴったりとフィットされることを必要とする。ドローシートは、シートがそれの上部の上の患者と表面を横切って容易に移動することを可能にするなめらかな底面表面を有し、さらにまた、スタッフがちょうど2人で引くことが容易である。ドローシート上のストラップおよびVelcro(登録商標)(Velcro USA Inc. 406 Brown Avenue, Manchester, NH 03103から市販である)は、患者がフリップの前に腹臥のフレームに確実に締めることを可能にする。これは、側臥から腹臥への移動に安全を加える「コクーニング」効果を作り出す。いくつかの態様において、ドローシートは、H-パターンのそれぞれのアームに4つのVelcro(登録商標)ループ受容的ストラップをもつ、H-パターンに切断されるなめらかな重合体の材料である。ドローシートのH-パターンは、それが、まだドローシートのそれぞれの末端で引くことができる間、腹臥のサポートの周りでフィットし、およびそれに取り付けられた種々のパッドに適応することを可能にする。これは、腹臥の、および胸部サポートとの接触を非常に得て患者を引くことができる。Velcro(登録商標)ストラップは、シートが腹臥のトップレールの周りを巻く、および患者を患者が移される患者サポート上部に確実に固定することを可能にする。このような設計は、側臥から腹臥へのフリップの間の安全性および側臥位で横たわっている間の摺動および移動などの患者の位置決めの容易さを提供する。
【0182】
本開示は、とりわけ、患者位置決めネット、特に側臥の患者の位置決めネットの記述を含む。このようなネットは、側臥位における間に、患者の脚を固定するためのテープの必要を減少させる、および/または除去することができる。このような側臥の脚ネットは、準備が急速であり、およびスタッフおよび/または介護者が患者の位置を調整することを、たとえばテーピング方法と比較して容易にする。このような側臥のネットは、側臥位に配置された患者の臀部上に置かれ、およびバックルおよび/またはクランプ装置を使用して台に固定されるおよそ4インチの幅の単一のソリッドストラップを例示的には含む。いくつかの態様において、ソリッドのストラップから伸長することは、患者の脚の上下の部分を手術台に固定するメッシュマトリックスである。いくつかの態様において、メッシュマトリックスは、患者の脚の周りに、および台にマトリックスを固定し、および固く縛るために使用される少なくとも4つの取り付け位置を有する。このような設計は、スタッフに時間の節約を提供し、再使用可能性、患者の再調整および/または再位置決めをすることを可能にする、およびスタッフが準備を実行するために手術台の下に到達することを必要としないと共に準備が容易である。
【0183】
本開示は、とりわけ、外科手術の間、たとえば側方経路脊椎固定術外科手術の間の使用のために、異なるサイズの患者の収容ができるカスタム段階的パッドで腋窩ロールの記述を含む。このようなパッドおよび装置は、側臥位で横たわっている間に、正確に患者の脊椎を配置して、並びに全ての患者のサイズに適応する。いくつかの態様において、このような装置は、患者の腋窩をサポートし、およびかれらが平坦な横方向のパッド上にいる場合よりわずかにより低く患者の肩が降下したままにする摺動パッドを有する。現在の実践において、側臥位を置く準備については、患者の肩から圧力を取り去り、および患者の腋窩の下にちょうどそれを置くためにタオルまたはその他のロールが、側臥位で横たわっている間に、患者のアーム下に置かれることはまれでない。いくつかの態様において、開示した装置のパッドは、より低い体部としての上昇部および上体部としての下降部を有し、およびまた、所望領域に圧力を適用されると共に患者の脊椎を一直線に保持する摺動腋窩パッドを有する。いくつかの態様において、患者のより低い胴および脚のためのこのような上昇部は、パッドの上体部より数インチ高く上がる。いくつかの態様において、パッドは、連続的であり、および上昇と下降部との間でその中に形成されるステップを有する。いくつかの態様において、このような摺動腋窩パッドは、患者サポートの台レールに置かれた2台のロック車両を介して調節可能である円柱状パッドである。
【0184】
使用者は、選択的に車両をロック解除し、所望の位置における摺動腋窩パッドを配置し、次いで車両をロックすることができる。これは、任意のサイズの患者が、側臥のパッドによって収容されることができる。いくつかの態様において、ロールは、そりの上に乗るマウンド形のパッドであり、およびすでに記述した同じ車両システムのロック、およびロック解除で操作される。このような配置は、より少しのツールを使用して増強された圧力管理を可能にする。現在、外科医は、タオルを見つけ、およびこれらを巻き上げなければならず、またはかれらが手術室において自由に患者の肩および腋窩の圧力を取ることを有するものは何でも与えられるべきものを作製しなければならない。本開示の装置は、患者がかれらの臀部に従って装置上へ位置される(配置される)ことを可能にし、および次いで所望の位置への腋窩パッドの調整を可能にする。このようなパッドおよび摺動腋窩パッド組み合わせは、側臥位で横たわっている間に、患者の脊椎が直線状であることを可能にする。単一のパッド設計は、台の脚部を降ろすときに、皮膚シアーの減少を可能にする。皮膚剪断は、患者の皮膚との接触で残る一方、複数のパッド分離のために公知の台における問題であり得る。単一のパッド設計は、患者によって経験される皮膚剪断を減少させるのを助けることができる。
【0185】
開示は、とりわけ、一定の外科手術の手順、たとえば側方経路脊椎固定術外科手術のために側臥のサポートパッドの長さにわたるように構成されたブラダの記述を含む。このようなエアブラダは、患者の臀部の下で膨らませて、パディングおよび/またはマットレスの表面における突起を作り出すことができる。この突起は、患者の脊椎と臀部との間に作り出される角度を含む脚折れを患者に負わせるだろう。この脚折れは、外科医が所望の外科手術部位へのアクセスを得るのを助けることができる。この装置は、側臥位パッドと組み合わされ得る。例示的なエアブラダは、長さおよそ22インチとして例示的には組み入れられ、および完全に膨らんだときに、直径約4インチ〜約6インチの範囲の直径を有し、およびおよそ5-10度の患者の脚折れを生じる。エアブラダは、動力エアフィードなどのエアフィードによって例示的には膨らまされるが、いくつかの態様において、手押ポンプによって膨らまされることができる。ブラダは、異なる直径および患者の脚折れの角度を作り出すだろう様々な圧力レベルに膨らまされるように構成される。このような設計は、小さな臀部突起および脚折れを作り出す方法を提供し、この目的のために意図されない品目の使用を回避する。使用者は、ブラダの圧力レベルの間の脚折れの量を制御することができる。このようなエアブラダは、台の脚部の降下と組み合わさられて、カスタマイズされた脚折れ角度を含む、より大きな脚折れ角度を達成することができる。脚折れを作り出すために、このようなエアブラダは、単独で、脚台部の降下と組み合わせて使用されることができ、または下がっている脚台部において使用されることができない。
【0186】
外科手術患者サポートシステム1000のもう一つの例示的態様は、図25に示した。外科手術患者サポートシステム1000は、外科手術サポート10に類似であり、および外科手術サポート10の記述および図面は、それが外科手術サポート1000の具体的記述および図面と矛盾する場合を除き、外科手術サポート1000に適用される。
【0187】
外科手術患者サポートシステム1000は、図25に示したようにタワー基部1012、メインブラケット1014、1016および患者サポート上部1018、1042を含む。メインブラケット1014、1016は、互いに対して約90度で患者サポート上部1018、1042をサポートして種々の患者の体位をサポートするように構成される。外科手術患者サポートシステム1000は、図25に示したように頭部末端30、中間部32、足末端34並びに左43および右45の横側面を含む。例示的態様において、患者サポート上部1018は、側臥位(または背臥位)において横たわる患者をサポートするように構成されており、および患者サポート上部1042は、腹臥位において横たわる患者をサポートするように構成される。
【0188】
タワー基部1012は、軸15のまわりで垂直の(すなわち、台100が、図25に示した配向にあるときに上昇、降下および傾ける)、および回転移動に沿って制御された移動可能な移動のためにメインブラケット1014、1016をサポートする。メインブラケット1014、1016は、図25に示したようにサポートシステム1000の頭部末端30および足末端34でそれぞれ患者サポート上部1018、1042をタワー基部1012に連結して、適応性が高いサポートを外科手術患者に提供する。それぞれのメインブラケット1014、1016は、制御された回転のために取り付け支柱41によってタワー基部1012のそれぞれのエレベータータワー1028、1029に取り付けられる連結棒1021に連結する。
【0189】
図26に最も良く示したように、メインブラケット1014、1016それぞれは、連結棒1021に取り付けられた一対のメインレール1020、1022およびメインレール1020、1022の1つに結合された腹臥のブラケット1024を例示的には含む。図26に示した向きにおいて、メインレール1020、1022は、例示的には垂直に伸長し、および連結棒1021の反対側末端に取り付ける。それぞれのメインレール1020、1022は、連結棒1021を通って、およびそれぞれのメインレール1020、1022の取り付け穴1062を通って挿入される連結ピン1061を受けることによって、連結棒1021に取り付ける。
【0190】
メインレール1020、1022それぞれは、腹臥のブラケット1024との連結のために連結棚1050を例示的には含む。したがって、ブラケット1024は、台100の1つの側のレール1020に、または台1000のその他の側のレール1022に組み入れられることができる。連結棚1050は、それぞれのメインレール1020、1022から伸長し、および上方向(図26に示した向きにおいて)において面する第1の表面1052および第1の表面1052に反対の方向において面する第2の表面1054を定義する突起として、それぞれ例示的には形成される。第1および第2の表面1052、1054それぞれは、ブラケット1020のそれぞれのレール1020、1022の棚1050に腹臥のブラケット1024の取り付けのために連結ピン1061を受けるようにその中に設定される取り付け穴1056を有する。
【0191】
それぞれのメインブラケット1014、1016の腹臥のブラケット1024は、患者サポート上部1042に連結するように構成される。図26に示した例示的態様において、腹臥のブラケット1024は、メインレール1020、1022の1つに選択的に結合し、およびそこから横方向に伸長する(図26に示したような向きにおいて)。それぞれの腹臥のブラケット1024は、反対側末端1028、1030の間に垂直に伸長する(図26に示したような向きにおいて)メイン本体1026、メインレール1020、1022の1つとの連結のための反対側末端1028、1030から伸長する一対のレールアーム1032、1034および腹臥の連結末端1044の方へレールアーム1032、1034から反対の方向にメイン本体1026から伸長する一対のサポート脚1036、1038を例示的には含む。
【0192】
レールアーム1032、1034は、図26に示したように連結ピン1061を介してメインレール1020、1022の1つと例示的には連結する。レールアーム1032、1034は、互いに平行してメイン本体1026から例示的には伸長し、およびレールアーム1032、1034の間に取り付けられたブレース1033を含む。レールアーム1032、1034は、メインブラケットレール1020、1022との連結にそれぞれの表面1052、1054の少なくとも1つを係合する、または隣接するために、連結棚1050の第1および第2の表面1052、1054の間の距離に実質的に同等の距離によって、互いから例示的には離れている。それぞれのレールアーム1032、1034は、メイン本体1026から離れて配置された末端でそれを通って貫通する取り付け穴1048を例示的には含む。使用者は、それぞれ、表面1052、1054とレールアーム1032、1034を係合し、およびそれぞれの連結棚1050の表面1052、1054の取り付け穴1056とそれぞれのレールアーム1032、1034の取り付け穴1048を整列させて、腹臥のブラケット1024をブラケット1020のメインアーム1020、1022の1つに連結するためにそれを通って挿入される連結ピン1061を受けることができる。
【0193】
サポート脚1036、1038は、図26に示したようにメイン本体1026から例示的には伸長し、およびそれぞれの連結末端1044で終結する。それぞれのサポート脚1036、1038は、メイン本体1026に取り付けられ、および傾斜した様式で、大部分は垂直方向(図26に示した向きにおいて)において伸長する軸1040および軸1040に取り付けられ、および連結末端1044まで水平方向(再び、図26に示した配向において)において大部分はそこから伸長する枝分れ1041を例示的には含む。例示的態様において、同じ腹臥のブラケット1024のそれぞれの脚サポート1036、1038の軸1040は、反対方向においてメイン本体1026の反対側末端1028、1030から例示的には伸長する。連結末端1044は、腹臥の患者サポート上部1042の腹臥のピンチューブ53を受けるために、その間で連結スペース1058を例示的には設定する。
【0194】
サポート脚1036、1038のそれぞれの枝分れ1041は、その中に設定され、および垂直の方向(図26に示した向きにおいて)にそれを通って貫通する取り付け穴1046を例示的には含む。使用者は、取り付け穴1046と腹臥のピンチューブ53を整列させることができ、それによって連結ピン1061を挿入して、腹臥の患者サポート上部1042を腹臥のブラケット1024に連結することができる。したがって、腹臥の患者サポート上部1042は、患者サポート上部1018に対して概ね垂直な向きで例示的にはサポートされて、上記のように側臥と腹臥位との間に患者の体の位置決めに適応する。
【0195】
図26の例示的態様において、メインブラケット1014、1016は、患者サポート上部1018、1042のそれぞれの末端にそれぞれ取り付ける。メインレール1020、1022は、連結棒1021との取り付けから連結末端1064まで互いに対して平行に、および離れて例示的には伸長する。メインレール1020、1022それぞれは、それを通って貫通し、およびそれによって連結ピン1061を受けてメインブラケット1014、1016と患者サポート1018を取り付けするために横側面43、45の間に伸長する取り付け穴1066を例示的には含む。
【0196】
連結スロット1068は、その内側1070のそれぞれのメインレール1020、1022の遠位端にて設定される。連結スロット1068は、内側1070において形成され、および連結末端1064からある長さにまっすぐに一般に伸長する凹部として例示的には組み入れられる。取り付け穴1066は、それぞれの溝1068と連通する。例示的態様において、連結スロット1068の伸長の長さは、患者サポート1018のピンチューブ39の末端が、取り付け穴1066と整列させられてそれによって連結ピン1061を受けるように、その中に受けることを可能にするために、概ね垂直に方向付けられる(図26に示したメインブラケット1014、1016の向きにおいて)。
【0197】
連結スロット1068は、取り付け穴1066と整列させられるときに、ピンチューブ39の末端を受ける(図25に示したように)。垂直に(図25および26に示したような向きにおいて)一般に伸長するために連結スロット1068を配置することによって、ピンチューブ39は、それぞれの取り付け穴1066を通って挿入される連結ピン1061および外科手術サポート1000の少なくともいくつかの位置および好ましくは外科手術サポート1000の大部分の位置およびより好ましくは、外科手術サポート1000の全ての位置におけるピンチューブ1068のない連結スロット1068内で静止することを妨げる。たとえば連結スロット1068は、垂直から5度で例示的には配置されるが、いくつかの態様において、図26に示したような向きにおいて垂直から約-89〜約89度の任意の角度で配置されてもよい。この配置は、ピンチューブ39とメインブラケット1014、1016との間に不安定な静止条件を除去することによって、ピンチューブ39が、取り付け穴1066および連結ピン1061のそれぞれを通って挿入される使用者による誤認のために陥る患者サポート1018のリスクを減少させることができる。
【0198】
図26に示した例示的態様において、距離d1は、取り付け支柱41の中心線とメインブラケット1014、1016の取り付け穴1066を通って伸長する連結ピン1061との間に設定され、および距離d2は、取り付け支柱41の中心線と腹臥のブラケット1024の取り付け穴1046を通って伸長する連結ピン1061との間に設定される。例示的態様において、距離d1は、腹臥のブラケット1024(メインレール1020、1022の連結末端1044の代わりに)に対する患者サポート1018の誤った取り付けが、患者サポート上部1018と基部1012との間の干渉を生じさせるこのような距離d2より少なく、より具体的には、患者サポート上部1018のフレーム1074が、腹臥のブラケット1024と患者サポート上部1018の取り付けを阻止するために、腹臥のブラケット1024が、軸15に対して約5時と7時の位置の間に回転されるとき、基部タワー1012のクロスバー1075に接触させられる。
【0199】
図27に示したような例示的態様において、患者サポート上部1018は、フレーム1074およびプラットフォーム1076を例示的には含む。プラットフォーム1076は、取り付けアセンブリー1072とデッキ1094に取り付けるデッキ1094およびパッド1098を含む。デッキ1094は、側臥位において横たわる患者サポート上部1018を使用する患者における脚折れを作り出すための上昇位置と下降位置との間で軸1025のまわりで旋回可能である胴デッキ1094aおよび脚デッキ1094bを含む。取り付けアセンブリー1072は、デッキ1094にパッド1098を摺動可能に取り付けして、脚デッキ1094bの移動に適応する。
【0200】
取り付けアセンブリー1072は、一対の頭のある釘1078および患者サポート上部1018にパッド1098の摺動取り付けのためにその中に釘1078を受けるために脚デッキ1094bにおいて設定される対応するキーホール形の釘スロット1080を例示的には含む。例示的態様において、釘1078は、パッド1098の底面側1083から伸長する軸1082および釘スロット1080の中で係合のために軸1082の末端と取り付けられる頭部1084を含む。軸1082は、軸1082の伸長方向に垂直に設定される幅wを例示的には含む。頭部1084は、軸1082の幅wを上回る軸1082の幅wとして同じ向きに沿って設定される幅Wを有する部分的な球体として例示的には組み入れられる。釘1078は、互いに対して離れて例示的には配置され、および釘スロット1080の中で挿入のために適用されて、患者サポート上部1018とパッド1098を摺動しながら取り付ける。
【0201】
釘スロット1080は、可動脚デッキ1094bにおいて例示的には設定される。脚デッキ1094bは、上昇と下降位置との間で選択的に可動であって、側臥位における患者サポート上部1018に横たわる患者に脚折れを提供する。釘スロット1080は、その中に釘1078を例示的には受け、および釘スロット1080に沿って釘1078の摺動移動を可能にして、上昇位置と下降位置との間に脚部分1076aの移動に適応する。
【0202】
釘スロット1080それぞれは、キー穴形状を有し、および脚デッキ1094bを通って貫通するように例示的には形成される。釘スロット1080それぞれは、キー開口部1086および足末端34の方へキー開口部1086から伸長するキースリット1088を例示的に含む。キー開口部1086は、それによって対応する釘1078の頭部1084を受けるように例示的にはサイズ設定され、およびそれによって頭部1084の通過を防ぐと共に、キースリット1088は、対応する釘1078の軸1082が伸長方向に沿って摺動しながら移動することを可能にするように例示的にはサイズ設定される。したがって、開口部1086の直径は、幅Wよりわずかに大きく、および台上部1018の横方向寸法における切れ込み1088の寸法は、幅wよりわずかに大きいが、幅Wより小さい。
【0203】
使用者は、軸1082が切れ込み1088に入るように、頭部1084が導かれたデッキ1094aを介して配置され、およびパッド1098をすべらせることができるまで、対応する釘スロット1080に釘1078の頭部1084を挿入することができる(図27における点線1079によって示したように)。取り付けアセンブリー1072は、脚デッキ1094bの移動の間、頭部1084が釘スロット1080からの釘1078の除去を防ぐと共に、軸1082が切れ込み1088に沿って例示的には移動して移動に適応することができるように構成された。使用者は、頭部1084がキー開口部1086と整列させられるように、パッド1098を移動することができ、それぞれのキー開口部1086から頭部1084を除去して、脚デッキ1094bからパッド1098を剥離することができる。したがって、取り付けアセンブリー1072は、デッキ部1076b上にパッド1098の脚領域を固定し、およびパッド1098とプラットフォーム1076との間に摺動取り付けを提供して、上昇位置と下降位置との間に脚部分1076bの移動に適応する。例示的態様において、切れ込み1088は、頭部1084が脚デッキ1094bの移動の全ての範囲の間、キー開口部1086に到達しない十分に長くサイズ設定をした。
【0204】
一定の例証的な実施形態について上記に詳細に説明してきたが、下記の請求項で説明および定義されるこの開示内容の範囲および精神内で、変形や変更が存在する。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図12D
図13
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17
図18A
図18B
図18C
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27