(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記計時手段により、前記読取手段が前記識別番号を読み取った期間が、前記第1所定期間以上と検出された場合に、前記読取手段は読み取った前記識別番号の情報と、前記第1所定期間の情報を出力する請求項2から請求項5のいずれかに記載のカードリーダシステム。
前記読取手段において、前記カードの前記識別番号を読み取らせている期間において、前記計時手段により計時した前記識別番号の停滞時間と、検出した前記識別番号の情報とを複数回出力する請求項2から請求項6のいずれかに記載のカードリーダシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、商業施設等に設けられている機械式駐車装置では、機械式駐車装置の操作盤の操作を管理人に任せ、機械式駐車装置の管理人は、紐が付けられたカードホルダにICカードを入れ、首から下げて管理していることがある。
しかしながら、首からICカードを下げている場合には、管理人がICカードリーダの近傍を通りかかったときにICカードの利用者情報がICカードリーダで読み取られ、管理人の意図に反して認証されてしまうことがあった。
そうすると、機械式駐車装置の操作盤が、管理人以外の第3者によって操作可能な状態となってしまい、機械式駐車装置の安全性が保てなくなる。
上記特許文献1の方法では、入出庫扉を開く場合と閉じる場合で利用者認証を行っていたが、管理人の意図に反して認証されてしまう問題は想定されておらず、第3者によって操作可能な状態を防ぐことはできなかった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、機械装置の操作を行う場合の安全性をより高めることができる、カードリーダシステム、機械式駐車システム、及びカードリーダシステムの制御方法並びに制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために以下の手段を採用する。
本発明の第一態様は、利用者の識別番号が記憶されているカードから該識別番号を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた前記識別番号に基づく認証が成功した場合に、利用者による機械装置に対する動作指示の入力を受け付ける操作手段と、前記読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い第1所定期間
以上、前記利用者の識別情報が読み取られた場合に、
前記利用者の
ユーザ認証を
行うユーザ認証手段とを具備するカードリーダシステムである。
【0007】
本発明の構成によれば、読取手段により、利用者の識別番号が記憶されているカードから識別番号を読み取り、読取手段によって読み取られた識別番号に基づく認証が成功した場合に、利用者による機械装置に対する動作指示の入力が操作手段により受け付けられる。読取手段により識別番号を読み取られる所定期間は、読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い第1所定期間とし、該第1所定期間に応じて、利用者の認証状態が制御される。
【0008】
本発明は、読取手段により識別番号を読み取らせる期間が、識別番号を識別できる期間よりも長く設定されており、利用者が意図を持って、読取手段に対してカードの識別番号を第1所定期間確実に読み取らせ、これにより認証状態が制御される。そのため、カードを有した管理人が読取手段の付近を通過した程度の識別番号を識別可能な期間で意図せず認証が行われてしまうといった意図しない使い方で機械装置が誤作動することを防ぐことができる。
なお、第1所定期間とは、例えば、200ミリ秒であり、利用者が意図を持って確実に読取手段に識別番号を読みとらせる期間である。
ここで、認証状態とは、例えば、認証及び認証解除を含む。
【0009】
本発明の第一態様は、読取手段が、前記識別番号を読み取る期間を計時する計時手段を具備してもよい。
計時手段を設けることにより、第1所定期間、確実に識別番号の読み取りを行うことができる。
【0010】
本発明の第一態様は、前記ユーザ認証手段は、既に前記識別番号を認証している期間において、認証中の前記識別番号を前記読取手段により前記識別番号を識別できる期間より長い第2所定期間計時した旨の情報を受信した場合に、認証中の前記識別番号を認証解除させてもよい。
これにより、ICカードの認証解除を積極的に行うことができる。
機械装置によっては、安全性の面から機械装置を操作する管理人が決められているものの、公共の場に置かれ、機械装置を操作する係員以外の誰でもが触れることができてしまうものもある。そのような機械装置の操作途中に、管理人が一時的に操作盤の位置を離れなければならない場合に、認証解除するための所定期間、読取手段に識別番号を読み取らせることによって、所望のタイミングで確実に、かつ、簡便に認証を解除できる。
これにより、第3者が操作盤にアクセスする危険性を防ぎ、機械装置が意図しない操作で動作することを防ぐ。また、一度認証した後に無操作時間の経過を待って認証タイムアウトさせて認証解除するよりも、速やかに認証を解除することができる。
【0011】
本発明の第一態様は、前記ユーザ認証手段は、既に前記識別番号を認証している期間において、認証中の前記識別番号とは異なる他の前記識別番号を前記第1所定期間より長い第3所定期間を計時した旨の情報を受信した場合に、既に認証している前記識別番号から前記他の前記識別番号に認証を交代させてもよい。
【0012】
先の認証の成功後に、先の認証の識別番号とは異なる別の識別番号が読み取られた場合には、後の認証の管理人の識別番号を認証させ、利用者が交代したものとして識別させて制御する。これにより、機械装置の操作途中における管理人の交代作業を簡便に、かつ、速やかに行うことができる。
【0013】
本発明の第一態様は、前記読取手段は、前記カードの前記識別情報の読取可能範囲が設定されており、前記カードの識別情報が、前記読取可能範囲外となった場合に、前記識別番号及び、前記計時手段による前記識別番号を読み取った期間の情報を出力してもよい。
【0014】
これにより、識別番号がICカードリーダ301の読取可能範囲の近傍にあった停滞時間を簡便に制御装置50側に通知することができる。
【0015】
本発明の第一態様は、前記計時手段により、前記読取手段が前記識別番号を読み取った期間が、前記第1所定期間以上と検出された場合に、前記読取手段は読み取った前記識別番号の情報と、前記第1所定期間の情報を出力してもよい。
第1所定期間を経過したタイミングで、識別番号と第1所定期間の情報を出力することにより、所定期間に応じた制御を設定できる。
【0016】
本発明の第一態様は、前記読取手段において、前記カードの前記識別番号を読み取らせている期間において、前記計時手段により計時した前記識別番号の停滞時間と、検出した前記識別番号の情報とを複数回出力してもよい。
識別番号と停滞時間の情報を複数回出力することにより、確実に識別番号を認識させることができる。
【0017】
本発明の第二態様は、上記いずれかに記載のカードリーダシステムを具備し、前記機械装置は、格納庫との間で搬送される車両が入庫又は出庫する乗入室が設けられる機械式駐車装置とする機械式駐車システムである。
【0018】
本発明の構成によれば、機械式駐車装置に設けられるカードリーダシステムは、読取手段により、利用者の識別番号が記憶されているカードから識別番号を読み取り、読取手段によって読み取られた識別番号に基づく認証が成功した場合に、利用者による機械式駐車装置の機械動作の指示の入力が操作手段により受け付けられる。読取手段により識別番号を読み取られた所定期間は、読取手段により識別番号を識別できる期間より長く、該所定期間に応じて、利用者の認証状態が制御される。
本発明は、読取手段により識別番号を読み取らせる期間が、識別番号を識別できる期間よりも長く設定されており、利用者が意図を持って、読取手段に対してカードの識別番号を所定期間確実に読み取らせ、これにより認証状態が制御される。これにより、機械式駐車装置の係員が読取手段の付近を通過した程度の識別番号を識別可能な期間で意図せず認証が行われてしまうといった意図しない使い方で機械式駐車装置が誤作動することを防ぐことができる。また、第3者が機械式駐車装置を操作し、機械式駐車装置が意図しない操作で動作することを防ぐことができる。
【0019】
本発明の第三態様は、利用者の識別番号が記憶されているカードから該識別番号を読み取る第1工程と、読み取られた前記識別番号に基づく認証が成功した場合に、利用者による機械装置に対する動作指示の入力を受け付ける第2工程と、前記第1工程により前記識別番号を識別できる期間より長い第1所定期間
以上、前記利用者の識別情報が読み取られた場合に、
前記利用者の
ユーザ認証を
行う第3工程とを有するカードリーダシステムの制御方法である。
【0020】
本発明の第四態様は、利用者の識別番号が記憶されているカードから該識別番号を読み取る第1処理と、読み取られた前記識別番号に基づく認証が成功した場合に、利用者による機械装置の機械動作の指示の入力を受け付ける第2処理と、前記第1処理により、前記識別番号を識別できる期間より長い第1所定期間
以上、前記利用者の識別情報が読み取られた場合に、
前記利用者の
ユーザ認証を
行う第3処理とを有するカードリーダシステムの制御プログラムである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、機械装置の操作を行う場合の安全性をより高めるという効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明に係るカードリーダシステム、機械式駐車システム、及びカードリーダシステムの制御方法並びに制御プログラムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0024】
図1は本発明の一実施形態に係る複列式機械駐車装置(以下、「機械式駐車装置」という)10の概略構造を示す斜視図ある。本実施形態においては、機械式駐車装置を複列式機械駐車装置として説明するが、機械式駐車装置の形式は特に限定されない。
また、本発明のカードリーダシステムの適用先は機械式駐車装置に限定されず、他の機械装置に適用されても良く、例えば、オフィスの出入口の入退出管理や、操作の安全性を確保する必要のある装置や、第3者による操作を妨ぐように防犯性を確保する必要のある装置等に用いても良い。
【0025】
本実施形態においては、機械式駐車装置10が商業施設や公共施設等に設けられるものを一例に挙げて説明する。そのため、本実施形態における入出庫の操作は、機械式駐車装置10の管理人が行うこととして説明する。また、機械式駐車装置10がマンションや月極め駐車場として使用されている場合には、入出庫の操作は、機械式駐車装置10の使用の契約をしている利用者とする。
【0026】
図1に示すように、機械式駐車装置10は、複列式格納棚群12,13と、台車5とを備えている。複列式格納棚群12、13は、複数種の車両(大型車、小型車等)を格納する複数種の格納棚22,23が連続的に配置されて多数の格納庫6を構成し、且つ、各格納棚22,23が前棚22a,23aと奥棚22b,23bとを備える複列式の格納棚群である。また、各格納棚22,23には、横送りコンベア15a,15b及び16a,16bが前後に配設されている。
【0027】
格納棚22,23は、後部の横送りコンベア15b,16bの幅を変えること等によって、大きさが異なる複数種の格納棚としてもよいし、前部の横送りコンベア15a,16aと後部の横送りコンベア15b、16bの幅を揃えた格納棚としてもよい。
台車5は、複列式格納棚群12,13間の台車走行路4に1台または複数台設けられている。台車5は、複列式格納棚群12側と複列式格納棚群13側とに設けられたレール21上を走行することにより、複列式格納棚群12,13に沿って走行することができる。なお、複列式格納棚群12,13は階層構造になっており、これに対応して、台車5も各階に設けられている。
【0028】
複列式格納棚群13側には、台車5に入庫車両を搬入する車両搬入手段として、横送りコンベア14a,14bを備えた入庫用停車スペース(入庫バース)2と、横送りコンベア17a,17bを備えた入庫用エレベータ(入庫リフタ)3とが駐車場入口1に設けられている。
入庫車両は、駐車場入口1の入庫用停車スペース(入庫バース)2に停止した後、横送りコンベア14a,14b及び17a,17bによって入庫用エレベータ3に移され、この入庫用エレベータ3によって、車両を格納する所定の階まで運ばれ、横送りコンベア17a,17b及び18a,18bによって台車5に搬入される。
【0029】
台車5と格納棚22,23との間で入庫車両、出庫車両または繰車車両の授受を行う車両授受手段として、台車走行路4(レール21)と、格納棚22の横送りコンベア15a,15bと、格納棚23の横送りコンベア16a,16bとを備えている。台車5が台車走行路4(レール21)を走行して所定の格納棚22(または23)まで移動した後、横送りコンベア15a,15b(または16a,16b)と、横送りコンベア18a,18bとによって、台車5と格納棚22(または23)との間で、入庫車両、出庫車両又は繰車車両の授受が行われる。
【0030】
複列式格納棚群13側には、台車5から出庫車両を搬出する車両搬出手段として、横送りコンベア20a,20bを備えた出庫用停車スペース(出庫バース)7と、横送りコンベア19a,19bを備えた出庫用エレベータ(出庫リフタ)8とが駐車場出口9に設けられている。
出庫車両は、横送りコンベア18a,18b及び19a,19bによって台車5から出庫用エレベータ8に搬出され、出庫用エレベータ8によって出庫用停車スペース7が設けられる所定の階まで運ばれ、横送りコンベア19a,19b及び20a,20bによって駐車場出口9の出庫用停車スペース7に移される。
本実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、一例であり、駐車場入口1、駐車場出口9を格納庫6よりも上層とする等、他の構成であってもよい。
【0031】
なお、
図1の機械式駐車装置10は、入庫用停車スペース2と出庫用停車スペース7とがそれぞれ複列式格納棚群13側に設けられている場合を一例として説明していたが、入出庫用停車スペースの位置はこれに限定されない。
例えば、
図2に示されるように、
図1で示した機械式駐車装置10の駐車場入口1と駐車場出口9とを共通にした駐車場出入口1,9としてもよい。
図2は、駐車場出入口近傍の上面図である。
【0032】
図2では、車両が紙面右側から入庫用停車スペース2に進入すると、横送りコンベア14a,14bと、入庫用エレベータ3に設けられた横送りコンベア17a,17b(
図2では省略)により、入庫用エレベータ3に車両が移される。また、出庫時には、出庫用エレベータ8から横送りコンベア19a,19b(
図2では省略)を介して出庫用停車スペース7に車両が送り出されると、紙面左側に車両が退車する。
駐車場出入口1,9には、入庫操作盤30aと、出庫操作盤30bとが備えられている。入庫操作盤30aは、車両の入庫時に管理人によって操作され、車両の入庫処理が行われる。出庫操作盤30bは、車両の出庫時に管理人によって操作され、車両の出庫処理が行われる。
【0033】
入庫用停車スペース2の車両前方には、入庫案内部31が設けられている。
入庫案内部31は、入庫案内灯32と、鏡33とが設けられている。
図3には、入庫案内灯32の概略図が示されている。入庫案内灯32は、車両が入庫用停車スペース2に進入し、車両を格納棚に入庫する場合に、車両の配置位置が適切か否かを運転手に知らせるものである。入庫案内灯32に「前進」と表示された場合は、運転手に車両の前進を促し、「停車」と表示された場合は、運転手に車両を停止させる位置であることを知らせ、「後退」と表示された場合は、運転手に車両の後退を促す。
入庫案内灯32に「車高オーバーです」と表示された場合には、運転者に車両の車高が大きすぎるため、機械式駐車装置10に入庫できないことを知らせる。同様に、「車長オーバーです」と表示された場合は、車両の長さが長すぎる、「車幅オーバーです」と表示された場合は、車幅が大きすぎるという理由で機械式駐車装置10に入庫できないことを知らせる。
鏡33は、運転者が入庫用停車スペース2に停車する場合に、車両の位置を確認するために設けられている。
【0034】
図2の符号34a,34bは、自動扉である。自動扉34aは、運転手が、車両を入庫用停車スペース2に停車後、運転者及び同乗者が降車し、駐車場出入口1,9に退避するときの入庫用停車スペース2から駐車場出入口1,9への出入口の扉である。自動扉34bは、運転者及び同乗者が、駐車場出入口から出庫用停車スペース7に移動するときの出入口の扉である。
また、入庫用停車スペース2及び出庫用停車スペース7には、それぞれカメラ35が設けられており、入庫時及び出庫時において、入庫用停車スペース2及び出庫用停車スペース7の様子を撮影し、後述するモニタ304にて撮影内容を表示させるようになっている。なお、カメラ35の位置は特に限定されないが、入庫用停車スペース2及び出庫用停車スペース7の全体を撮影できる位置に設けられるとよい。
図4は、駐車場出入口1,9側から入庫用停車スペース2を見た図を示している。
【0035】
図5は、入庫操作盤30a及び出庫操作盤30bの概略図である。以下、特に入庫及び出庫を区別しない操作盤の場合は、操作盤30として説明する。
操作盤30は、IC(integrated circuit:集積回路)カードリーダ(読取手段)301と、駐車券リーダ302と、駐車券リーダ302に設けられるシャッター303と、モニタ304と、タッチパネル305と、スイッチ306とを備えており、これらを介して各種操作(入庫又は出庫の指示等)の入力を受け付ける。
【0036】
機械式駐車装置10の操作が許可されている機械式駐車装置10の管理者(または利用者)は、管理者(または利用者)を識別するためのICカード60(
図9参照)を所持している。ICカード60は、管理者の識別番号(以下「ID番号」ともいう)が記録されており、記録されている識別番号を所定の電波によって発信する発信部(図示略)を備えている。
ICカードリーダ301は、ICカードリーダ301の読取可能範囲にICカード60を検出すると、ICカード60から発信された識別番号を読み取る。具体的には、ICカードリーダ301は、信号送受信部43(詳細は後述する)において、ICカード60から送出される電波を検出することにより、識別番号を読み取る。読み取られた識別番号は、記憶部45(詳細は後述する)に予め登録されている対応テーブルの識別番号と照合され、ユーザ認証に用いられる。
ICカードリーダ301にICカード60の識別番号を読み取らせる方法は特に限定されないが、例えば、ICカード60をICカードリーダ301に接触させたり、ICカード60をICカードリーダ301の読取可能範囲(例えば、2〜5cm)に近づけてかざしたりする。
【0037】
ICカードリーダ301は、バックライトを設けておき、読取可能な状態のときには第1の色でバックライトを点灯させ、ICカード60による識別番号の読み取りを完了した場合には第2の色で点灯させ、読み取り或いは認証に失敗した場合には第3の色で点灯させる等のように、ICカード60の識別番号の読み取り状態を色分けして表示させてもよい。
ICカードリーダ301を色分け表示することにより、認証状態を管理人が簡便に確認できる。
【0038】
駐車券リーダ302は、ICカード60の識別番号が認証され、入出庫させる車両に対応付けられる駐車券の挿入を受け付ける。また、予め許可された管理人(利用者)に入出庫の操作を限定するため、駐車券リーダ302のシャッター303は認証前には閉状態とされており、識別番号が認証された場合にシャッター303は開状態とされる。
モニタ304は、文字や画像等を表示する液晶ディスプレイ装置、表示ランプ等の表示装置を備えている。また、音声合成装置による音声、警報音、ブザーを出すスピーカーと組み合わせ、種々の情報を利用者に提供するようにしてもよい。
【0039】
モニタ304は、入庫用停車スペース2及び出庫用停車スペース7に設けられたカメラ35で撮影した内容が表示されるようになっている。モニタ304が設けられることにより、管理人は、入庫時及び出庫時において、入庫用停車スペース2及び出庫用停車スペース7の安全をカメラ映像からも確認することができる。
タッチパネル305は、タッチパネル式の操作画面である。
スイッチ306は、機械式駐車装置10の動作を非常停止させる非常停止ボタン等が配置される。
【0040】
図6は、実施形態に係る機械式駐車装置10の制御機能に関する機能ブロック図である。
本実施形態に係る機械式駐車装置10は、操作盤制御部40及び制御装置50を備える。操作盤制御部40は、操作盤30に備えられ、操作盤30が備えるICカードリーダ301、駐車券リーダ302、タッチパネル305、モニタ304等に対する制御を行う。制御装置50は、機械式駐車装置10全体の制御を行う。
【0041】
操作盤制御部40及び制御装置50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラム(例えば、カードリーダシステムの制御プログラム)の形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
【0042】
図7に示されるように、操作盤制御部40は、読取制御部41と、操作画面制御部(操作手段)42と、信号送受信部43と、計時部44と、記憶部45とを備える。
読取制御部41は、ICカード60に記憶されている識別番号を読み取るようにICカードリーダ301を制御する。
操作画面制御部42は、利用者がタッチパネル305を介して入力した各種操作の指示を示す情報(以下「操作指示情報」という。)が入力される。また、操作画面制御部42は、機械式駐車装置10の動作状態に応じた画面やユーザ認証の結果等をタッチパネル305に表示させる。
【0043】
信号送受信部43は、ICカードリーダ301が読み取った識別番号や、ICカードリーダ301が読み取った読取期間の情報や、操作画面制御部42に入力された操作指示情報を制御装置50に送信する。また、信号送受信部43は、制御装置50から、機械式駐車装置10の動作状態を示す信号(以下「動作状態信号」という。)や、ユーザ認証の結果を示す信号(以下「認証結果信号」という。)を受信する。
計時部44は、ICカード60から識別番号を読み取った読取期間を計測する。また、所定の読取期間が経過する毎に、ブザーを鳴らすことにより、ICカード60の識別番号の読み取りが正しく行われているか否かを、管理人は音で判別できる。
記憶部45は、操作盤制御部40で実行される各種プログラムやデータを記憶する。
【0044】
図8に示されるように、制御装置50は、信号送受信部51、ユーザ認証部(ユーザ認証手段)52、機械制御部53、及び記憶部54を備える。
信号送受信部51は、操作盤制御部40からの識別番号、識別番号の読取期間の情報、及び操作指示情報等を受信し、動作状態信号や認証結果信号を操作盤制御部40へ送信する。
【0045】
ユーザ認証部52は、ICカードリーダ301により識別番号を識別できる期間より長い第1所定期間に応じて、利用者の認証状態を制御する。ユーザ認証部52は、信号送受信部51が受信した識別番号と予め登録されている登録情報とを照合して、ユーザ認証を行う。ユーザ認証部52は、ユーザ認証の結果を認証結果信号として信号送受信部51へ出力する。
例えば、ユーザ認証部52は、計時部44により計測されたICカード60の識別番号の読取期間の情報と、識別番号を取得すると、記憶部54の認証するユーザ情報が登録された第1対応テーブル及び認証状態を制御する第2対応テーブル(詳細は後述する)と照合される。ユーザ認証部52は、照合の結果、第1対応テーブルに登録されたユーザに対し、第2対応テーブルの条件に一致するように認証状態を制御する操作指示情報を信号送受信部51に出力する。
【0046】
具体的には、ユーザ認証部52は、第1対応テーブルにおいて、予め操作が許可された識別番号の情報が登録されているか否かを判定するとともに、読取期間が第2対応テーブルの条件に一致するか否かを判定する。例えば、ユーザ認証部52は、予め操作が許可された識別番号であり、かつ、読取期間が第1所定期間以上である場合に、「認証」の判定をし、信号送受信部51から操作盤制御部40に対して、該当する識別番号の「認証」を通知する。
【0047】
ユーザ認証部52は、予め操作が許可された識別番号であり、かつ、既に認証が済んでおり、同じ識別番号の読取期間が第2所定期間以上である場合に、「認証解除」の判定をし、信号送受信部51から操作盤制御部40に対して、該当する識別番号の「認証解除」を通知する。
ユーザ認証部52は、予め操作が許可された識別番号であり、かつ、既に認証が済んでいる識別番号とは異なる他の識別番号の読取期間が第1所定期間より長い第3所定期間以上である場合に、認証する識別番号を入れ替える「認証交代」の判定をし、信号送受信部51から操作盤制御部40に対して、該当する識別番号の「認証交代」を通知する。なお、交代をする場合には、認証中の識別番号と比較して、新たな識別番号を第3所定期間以上検出した場合に、新たな識別番号に認証を与えることにするので、先に認証中であった識別番号の認証解除はしなくてよい。
【0048】
機械制御部53は、信号送受信部51が受信した操作指示情報に基づいて、機械式駐車装置10を動作させる。機械制御部53は、機械式駐車装置10の動作状態を動作状態信号として信号送受信部51へ出力する。
【0049】
記憶部54は、制御装置50で実行される各種プログラムやデータを記憶する。
記憶部54は、認証するユーザ情報が登録された第1対応テーブルと、計時部44により識別番号の読取期間に応じた認証状態を設定した第2対応テーブルを記憶している。第1所定期間は、ICカードリーダ301により識別番号を識別できる期間より長くするとよい。
具体的には、(i)信号送受信部43から識別番号を第1所定期間、計時した旨の情報を受信した場合には識別番号を認証させ、(ii)既に識別番号を認証中に認証中の識別番号を第2所定期間、計時した旨の情報を受信した場合には識別番号を認証解除させ、(iii)既に識別番号を認証中に、認証中の識別番号と異なる識別番号を第1所定期間より長い第3所定期間、計時した旨の情報を受信した場合には、認証する識別番号を交代させる等の情報が第2対応テーブルにおいて、所定期間の情報と識別番号の認証状態として対応付けられている。
【0050】
なお、第1所定期間と第2所定期間とは、同じ期間であってもよいし、異なる期間であってもよい。例えば、本実施形態においては、第1所定期間及び第2所定期間はそれぞれ500ミリ秒とする。
第3所定期間は、例えば、管理人の交代をさせる場合に用いられるものであり、管理者が意図を持って管理者の交代を行っていることを確実に識別させることを勘案し、第1所定期間及び第2所定期間よりも長く設定することが好ましい。本実施形態においては、第3所定期間を、例えば、1秒とする。
ただし、上記の数値は本実施形態を説明する場合の一例であり、本発明を限定するものでない。
【0051】
タッチパネル305は、ICカードリーダ301によって読み取られた識別番号に基づく認証が成功した場合に、利用者による機械式駐車装置10の機械動作の指示を入力する操作手段である。より具体的には、タッチパネル305は、利用者が認証操作及び自動扉34aの開閉、リフトの起動といった機械動作の指示を入力が可能とされている。
【0052】
図9は、ICカード60が、ICカードリーダ301の識別番号の読取可能範囲Xに入ったときに、ICカードリーダ301から読み取った識別番号(
図9では「ID」と示す)を制御装置50に出力する様子の模式図である。
本実施形態においては、
図10に示されるタイミングで、ICカード60の識別番号が制御装置50に出力されるものとして説明する。具体的には、管理人がICカード60をICカードリーダ301にかざす等の動作を行うことで、ICカードリーダ301の読取可能範囲の圏内にICカード60が入る。ICカードリーダ301は、ICカード60の発信部から定期的に発信される当該ICカード60の識別番号を読み取っており、ICカード60が圏内に入ってからの識別番号の読取期間が計時されている。ICカード60が読取可能範囲の圏内から、圏外となった場合、すなわち、ICカードリーダ301にICカード60からの識別番号が読み取れなくなった場合に、ICカード60の識別番号を計時した読取期間(停滞時間)の情報と、読み取った識別番号の情報とが、ICカードリーダ301から制御装置50に出力される。
【0053】
なお、従来は、ICカードがICカードリーダの読取可能範囲の圏内に入ってから識別番号を識別できるタイミングで、ICカードリーダから制御装置に識別番号を送っていた。そのため、
図10を例として説明すれば、従来は、ICカードからICカードリーダに向けられる矢印のうち初期の段階、すなわち、最も左側の矢印のタイミングでICカードリーダはICカードの識別番号を検出するとともに、そのタイミングで制御装置に識別番号を送っていた。
【0054】
以下に、本実施形態に係るカードリーダシステム100の制御方法について、認証、認証解除、認証の交代について、順を追って説明する。
まず、管理人Aが認証される手順について、
図11から
図16を用いて説明する。以下に車両を入庫する場合について、
図11、
図12、
図13、及び
図14を用いて説明する。
図13及び
図14は、車両の入庫時の車、人、機械式駐車装置の関係を説明する図である。
車両を入庫する場合、車両を機械式駐車装置10に格納しようとする運転者は、車両を機械式駐車装置10(立駐車)前に移動させる。機械式駐車装置10の管理人Aは、車両を誘導する。機械式駐車装置10の入庫案内灯は、車両が適切な位置に入庫されるまで「前進」(或いは「後退」)の表示がされ、適切な位置に配置されたことが検出されると、「停止」表示がされ、運転者は車両が適切に配置されたことを確認して車両を停止する。運転者及び車両の同乗者は、降車し、駐車場出入口1,9に移動し、入庫用停車スペース2から退避する。
【0055】
制御装置50により、ICカードリーダ301が起動されると、タッチパネル305には、「ICカードをタッチしてください」の認証画面が表示され、ICカードリーダ301のバックライトが青色に点灯となり、ICカード60の識別番号を読取可能な状態となる(
図11のステップSA1)。管理人Aは、ICカード60の識別番号を第1所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、ICカードリーダ301に読み取らせる。例えば、ICカードリーダ301にICカード60を500ミリ秒以上タッチした後、ICカードリーダ301の検出圏内からICカード60を外す。ICカード60をICカードリーダ301の検出圏内から外したタイミングで、ICカードリーダ301からICカード60の識別番号と読取期間(停滞時間)の情報が制御装置50に通知される。
制御装置50により、ICカードリーダ301の起動を制御することで、意図しない誤操作、意図しない認証を防ぐことができる。
【0056】
制御装置50にて認証されると、ICカードリーダ301のバックライトが緑色に点灯するとともに、第1所定期間経過毎にブザーが鳴る(
図11のステップSA2)。認証されると、タッチパネル305には、認証された管理人名「A氏」が表示される。このように、バックライトの色表示やブザーによって、ICカード60の読取状況をフィードバックすることにより、適切に認証されているか否かを管理人が簡便に把握できる。
ここで、ICカード60の識別番号をICカードリーダ301に読み取らせる方法は、ICカード60をICカードリーダ301に接触させてタッチさせる、ICカードリーダ301にICカード60をかざす等、識別番号を読み取れる方法であれば何でもよく、その方法は特に限定されない。
【0057】
認証が完了すると、タッチパネル305には、「駐車券を入れてください」と駐車券リーダ302に駐車券挿入を促す画面が表示され、シャッター303が開く。管理人は、入庫車両に対応付けられた駐車券を駐車券リーダ302に挿入する。タッチパネル305には、「入庫準備中」の表示がされ、機械式駐車装置10は、入庫予約処理が進行し、入庫用エレベータ3が入庫用停車スペース2に移動される。
入庫用エレベータ3が入庫用停車スペース2に到着すると、車両を入庫させる運転者または同乗者が、車内に人がいないことを確認後、車両を入庫させる運転者または同乗者によって、タッチパネル305の「無人確認」ボタンが押される。制御装置50は、「無人確認」ボタンが押されたことを検出すると、ICカードリーダ301のICカードの識別番号の読み取りを停止させる(
図11のステップSA3)。
【0058】
カメラ35により入庫用停車スペース2の所定領域が撮影されており、その様子がモニタ304に映し出されるので、管理人Aはモニタ304を適宜監視している。入庫用エレベータ3が入庫用停車スペース2に到着すると、制御装置50は、ICカードリーダ301を起動させる。タッチパネル305には、「操作には認証が必要です」と表示され、ICカードリーダ301のバックライトが青色に点灯しており、読み取り可能な状態となっている(
図12のステップSA4)。
【0059】
管理人Aはモニタ304で安全を確認後、ICカード60を500ミリ秒以上、ICカードリーダ301に読み取らせる。例えば、ICカードリーダ301にICカード60を500ミリ秒以上タッチした後、ICカードリーダ301の検出圏内からICカード60を外す。ICカード60をICカードリーダ301の検出圏内から外したタイミングで、ICカードリーダ301からICカード60の識別番号と読取期間の情報が制御装置50に通知される。制御装置50にて認証されると、ICカードリーダ301が緑色に点灯して、認証されたことを確認できる。タッチパネル305に「モニタで場内の安全を確認してください」の表示がされ、管理人Aは、入庫用停車スペース2に人がいないことを確認後、安全確認ボタンを押す(
図12のステップSA5)。
【0060】
タッチパネル305には、「モニタで場内の安全を確認してください」と表示されるので、管理人Aは、モニタ304を確認し、再度入庫用停車スペース2の安全を確認後、「起動」ボタンを押す(
図12のステップSA6)。
入庫用停車スペース2と格納棚を区切る区画扉が開き、車両が横送りされて格納され、入庫用停車スペース2と格納棚を区切る区画扉が閉まる。その後車両は格納棚に格納される。
操作盤30からは駐車券が排出されるので、管理人Aは、運転者または同乗者に駐車券を渡す。運転者または同乗者は、操作盤30から離れる。
【0061】
続いて、車両を出庫する場合について、
図11、
図12、
図15、及び
図16を用いて説明する。
図15及び
図16は、車両の出庫時の車、人、機械式駐車装置の関係を説明する図である。
運転者または同乗者が精算機等で料金精算を済ませ、管理人Aに駐車券を渡す。
タッチパネル305に「操作には認証が必要です」が表示されるので(
図11のステップSA1)、所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、ICカード60をICカードリーダ301に読み込ませる(
図11のステップSA2)。
タッチパネル305に駐車券リーダ302のシャッター303が開くので、駐車券を挿入する。管理人Aは、運転者または同乗者から受け取った駐車券を駐車券リーダ302に挿入する。
【0062】
機械式駐車装置10は出庫予約処理が進行、出庫用エレベータ8が出庫用停車スペース7に移動され、駐車券は排出される。
出庫案内表示や操作盤のタッチパネル305には、「出庫準備中」と表示される。
出庫用エレベータ8が到着すると、認証を促す画面が表示され、管理人Aは、ICカードリーダ301をタッチする(
図12のステップSA4)。
タッチパネル305には、「モニタで場内の安全を確認してください」と安全確認を促す表示がされるので、管理人Aは、モニタ304で出庫用停車スペース7を確認して、「安全確認」ボタンを押す(
図12のステップSA5)。
タッチパネル305には、「モニタで場内の安全を確認してください」と表示されるので、管理人Aは、モニタ304を確認し、再度出庫用停車スペース7の安全を確認後、「起動」ボタンを押す(
図12のステップSA6)。
【0063】
出庫用停車スペース7と格納棚を区切る区画扉が開き、車両が横送りされて車両が格納棚から出され、出庫用停車スペース7と格納棚を区切る区画扉が閉まる。
管理人Aが、運転者及び同乗者を出庫用停車スペース7に案内し、運転者及び同乗者は車両に乗り込み、その後車両は出庫用停車スペース7から退出する。
【0064】
次に、認証を解除する方法を
図17及び
図18を用いて説明する。本実施形態に係る認証の解除は、積極的に、かつ、速やかに行われる。なお、上記認証の説明と共通する部分は説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
タッチパネル305に「ICカードをタッチしてください」と表示がされ、「操作には認証が必要です」と認証を促す画面が表示され、ICカードリーダ301のバックライトは青色に点灯する(
図17のステップSB1)。
ICカード60を第1所定期間(例えば、500ミリ秒)以上タッチすると、ICカードリーダ301に認証され、ICカードリーダ301のバックライトは緑色に点灯する(
図17のステップSB2)。
ICカードリーダ301のバックライトが緑色に点灯し、ICカードリーダ301にICカード60が認識されているときに、再度、第2所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、同じICカード60をICカードリーダ301に読み込ませると、認証が解除される。認証が解除されると、
図17のステップSB1となり、誰も認証していない状態に戻る。
【0065】
また、ステップSB2で認証を完了後に、タッチパネル305に無人確認の表示がされている場合に(
図17のステップSB3)、再度、第2所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、同じICカード60をICカードリーダ301にタッチすると、認証が解除される。認証が解除されると、
図17のステップSB1となり、誰も認証していない状態に戻る。
また、出庫用エレベータ8が出庫用停車スペース7に到着後、タッチパネル305には、操作に認証が必要である旨が表示される(
図18のステップSB4)。
管理人Aはモニタ304で安全を確認後、ICカード60を第1所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、ICカードリーダ301に読み取らせる。タッチパネル305に「モニタ場内の安全を確認してください」の表示がされる(
図18のステップSB5)。
再度、第2所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、同じICカード60をICカードリーダ301にタッチすると、認証が解除される。認証が解除されると、
図18のステップSB4となり、誰も認証していない状態に戻る。
【0066】
また、ステップSB5にて認証解除していなければ、タッチパネル305には、「モニタで場内の安全を確認してください」と表示される(
図18のステップSB6)。このとき、再度、第2所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、同じICカード60をICカードリーダ301にタッチすると、認証が解除される。認証が解除されると、
図18のステップSB4となり、誰も認証していない状態に戻る。
【0067】
出庫用停車スペース7と格納棚を区切る区画扉が開き、車両が横送りされて車両が格納棚から出され、出庫用停車スペース7と格納棚を区切る区画扉が閉まる。
管理人Aが、運転者及び同乗者を出庫用停車スペース7に案内し、運転者及び同乗者は車両に乗り込み、その後車両は出庫用停車スペース7から退出する。
このように、認証されている状態から、所定期間以上の期間をかけてICカードリーダ301にICカード60を読み取らせることにより、積極的に認証の解除を行う。
これにより、首から紐で下げたICカードによって無意識に認証してしまった場合等に、認証タイムアウト(例えば、10秒)の時間経過を待つよりも速やかに認証を解除できる。
【0068】
例えば、一度認証した後に、入庫用停車スペース2内の車両に忘れ物を取りに行く等の諸事情により入庫バースに戻る場合や、管理人が認証後に一時的に操作盤30の位置を離れなければならないような場合に、認証解除するための第2所定期間、読取手段に識別番号を読み取らせることにより、確実に認証を解除させることができる。
また、管理人は、紐付きのICカードホルダにICカード60を入れ、紐を首からかけて、ICカード60を所持していることがあり、こうした場合には、管理人の意図に反して、認証が行われてしまうことがある。そのため、万が一誤って認証してしまったとしても、積極的に認証解除操作を行うことにより、第3者に機械式駐車装置10が勝手に操作されてしまうような状態を極力防ぐことができる。
【0069】
また、機械式駐車装置10は、1人の管理人が、複数の装置(本実施形態においては、機械式駐車装置の複数の操作盤)を操作し、複数の装置の管理人を兼務していることがある。そのため、管理人が1台の操作盤に張り付いて操作しているわけではないので、想定外の認証が行われたとしても、認証タイムアウトの時間経過を待つことなく、認証の解除を速やかに行うことで、兼務している他の装置の操作に遅延が生じない。
【0070】
次に、管理人の交代について、
図19及び
図20を用いて説明する。なお、上記認証の説明と共通する部分は説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
タッチパネル305に「ICカードをタッチしてください」と表示がされ、「操作には認証が必要です」と認証を促す画面が表示され、ICカードリーダ301のバックライトは青色に点灯する(
図19のステップSC1)。
ICカード60を500ミリ秒以上タッチすると、ICカードリーダ301に認証され、ICカードリーダ301のバックライトは緑色に点灯する(
図19のステップSC2)。
緑色に点灯し、ICカードリーダ301にICカード60が認識されているときに、再度、第3所定期間(例えば、1秒)以上、認証中の識別番号を有するICカード60とは異なる識別番号を有するICカード60をICカードリーダ301に読み取らせる。そうすると、新しいICカード60の識別番号に認証が交代される。認証するICカードを入れ替えて、認証を引き継いだ管理人(例えば、B氏)の情報は、タッチパネル305の管理人名の部分が点滅させる等フラッシュさせて、交代が行われたことを明示する(
図19のステップSC2)。
【0071】
また、ステップSC2で、認証を完了後に、タッチパネル305に無人確認の表示がされている場合に(
図19のステップSC3)、再度、第3所定期間(例えば、1秒)以上、認証中のICカードとは異なるICカード60をICカードリーダ301に読み取らせても、認証が交代される。認証が交代すると管理人名の部分がフラッシュされ、交代が行われたことを明示している。
また、ステップSC3にて認証解除していない場合は、入庫用エレベータ3が入庫用停車スペース2に到着後、タッチパネル305には、操作に認証が必要である旨が表示される(
図20のステップSC4)。
管理人Aはモニタ304で安全を確認後、ICカード60を第1所定期間(例えば、500ミリ秒)以上、ICカードリーダ301に読み取らせる。タッチパネル305に「モニタ場内の安全を確認してください」の表示がされる(
図20のステップSC5)。
再度、第3所定期間(例えば、1秒)以上、認証した識別番号とは異なる識別番号を有するICカード60の識別情報をICカードリーダ301に読み込ませると、新しいICカードの識別番号に交代され、引き続き
図20のステップSC5となる。
【0072】
タッチパネル305には、「モニタで場内の安全を確認してください」と表示される。このとき、再度、第3所定期間(例えば、1秒)以上、異なるICカード60をICカードリーダ301に読み込ませると、新しいICカードの識別番号に認証が交代され、引き続き
図20のステップSC6となる。
【0073】
以上説明してきたように、本実施形態に係るカードリーダシステム100、それを備えた機械式駐車装置10、及びカードリーダシステムの制御方法並びに制御プログラムによれば、ICカードリーダ301により、管理者(利用者)の識別番号が記憶されているICカード60から識別番号を読み取り、ICカードリーダ301によって読み取られた識別番号に基づく認証が成功した場合に、管理者による機械式駐車装置10に対する動作指示の入力が操作画面制御部42により受け付けられる。ICカードリーダ301により識別番号を読み取られる第1所定期間、第2所定期間、及び第3所定期間は、ICカードリーダ301により識別番号を識別できる期間より長く、各所定期間に応じて、利用者の認証状態が制御される。
【0074】
本実施形態は、ICカードリーダ301により識別番号を読み取らせる期間が、識別番号を識別できる期間よりも長く設定されており、利用者が意図を持って、ICカードリーダ301に対してカードの識別番号を所定期間確実に読み取らせ、これにより認証状態が制御される。そのため、カードを有した管理者(係員)がICカードリーダ301の付近を通過した程度の期間で識別番号が意図せず認証されてしまうといった意図しない使い方で機械式駐車装置10が誤作動することを防ぐことができる。
また、本実施形態においては、ICカードの識別番号を読み取らせる第1所定期間、第2所定期間、及び第3所定期間は計時部44により計測された所定期間の間隔(値)により設定していたが、これに限定されない。例えば、第1所定期間、第2所定期間、及び第3所定期間の計測が、所定回数以上となった場合に、認証状態を異ならせるようにしてもよい。
【0075】
また、本実施形態によれば、ICカード60の認証解除を簡便に、かつ、積極的に行うことができる。
機械装置によっては、安全性の面から機械装置を操作する管理人が決められているものの、公共の場に置かれ、機械装置を操作する係員以外の誰でもが触れることができてしまうものもある。そのような機械装置の操作途中に、管理人が一時的に操作盤の位置を離れなければならない場合に、認証解除するための所定期間、ICカードリーダに識別番号を読み取らせることによって、所望のタイミングで確実に、かつ、簡便に認証を解除できる。
これにより、第3者が操作盤にアクセスする危険性を防ぎ、機械装置が意図しない操作で動作することを防ぐ。また、一度認証した後に無操作時間の経過を待って認証タイムアウトさせて認証解除するよりも、速やかに認証を解除することができる。
【0076】
本実施形態によれば、ICカード60をICカードリーダ301にかざす所定期間を異ならせるテーブルを記憶部に持たせることにより、認証、認証解除、識別番号の入れ替え(認証交代)を簡便に切り替えることができるので、利便性よく、かつ、安全性の高いICカードリーダシステムが提供できる。
【0077】
〔変形例1〕
上記実施形態においては、ICカードリーダ301から制御装置50に識別番号(ID)を送信するタイミングが、ICカード60がICカードリーダ301の検出圏外となった場合であったが、識別番号をICカードリーダ301から制御装置50に出力するタイミングはこれに限定されない。
例えば、
図21に示されるように、操作盤30設けられた計時部44により、識別番号を検出する所定期間が計測されており、予め決められた所定期間が、識別番号を検出して経過したと識別した場合に、ICカードリーダ301から制御装置50に識別番号を出力することとしてもよい。
【0078】
〔変形例2〕
他の例として、
図22に示されるようにICカードリーダ301がICカード60を検出する停滞時間と、そのときの識別番号とを定周期で複数回、ICカードリーダ301から制御装置50に出力するようにしてもよい。
こうすることで、上記実施例の場合よりもより長い期間において、ICカード60の識別番号をICカードリーダ301に読み込ませることになる。管理人の交代を行うような場合には、制御装置50側に対して、明らかに交代作業をしているということを示すことができ、確実に認証の交代を行わせることができる。