(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、店舗情報テーブルにおいて、各飲食店の店舗情報として複数の駅名が記憶されている場合、検索結果の表示画面では、各飲食店から最も近い駅の駅名のみが表示される。したがって、ユーザが指定した駅よりも飲食店に近い他の駅が上記テーブル上に存在する場合には、検索結果の表示画面上には、当該他の駅からの距離が表示され、ユーザが指定した駅からの距離は表示されない。これでは、ユーザは自身が指定した駅からの距離を知りたいにも拘わらず、その情報が提供されないことになる。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、施設情報中に、施設の近隣の交通機関の乗降所情報として複数の乗降所が登録されている場合でも、常にユーザが検索条件に指定した乗降所に対応する近隣乗降所情報を施設検索結果上に表示させることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置は、通信手段と記憶手段と制御手段とを有する。上記通信手段は、ユーザ端末と通信可能である。上記記憶手段は、施設の近隣の交通機関の乗降所名を示す少なくとも1つの近隣乗降所情報を含む施設情報を記憶する。上記制御手段は、上記ユーザ端末から、上記乗降所名を検索条件に指定した施設情報検索要求を受信した場合に、当該乗降所名を上記乗降所情報に含む施設情報を抽出し、当該抽出された施設情報中に上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報が含まれている場合に、当該指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報よりも上記指定された乗降所名を含む乗降所情報が優先して掲載されるように、上記施設情報の検索結果ページを生成する。
【0008】
この構成により情報処理装置は、施設情報中に、施設の近隣乗降所情報として複数の乗降所が登録されている場合でも、常にユーザが検索条件に指定した乗降所に対応する近隣乗降所情報を施設検索結果上に表示させることができ、当該乗降所からの来訪を望むユーザを来訪に導くことができる。ここで施設とは例えば飲食店、娯楽施設、スポーツ施設、小売店、施術施設、医療施設等であり、乗降所とは例えば鉄道駅、路線バスの停留所、高速道路の出口等であるが、これらに限られない。
【0009】
上記制御手段は、上記近隣乗降所情報として上記指定された乗降所名と完全一致する乗降所名の近隣乗降所情報のみが掲載されるように上記検索結果ページを生成してもよい。
【0010】
これにより情報処理装置は、検索条件と対応する近隣乗降所情報のみを提供することで、他の近隣乗降所情報が提供されてユーザが困惑するのを防止することができる。
【0011】
上記記憶手段は、上記施設情報として、上記施設の位置を示す施設位置情報及び上記近隣乗降所の位置を示す乗降所位置情報を記憶してもよい。この場合上記制御手段は、上記指定された乗降所名を含む近隣乗降所の位置から上記施設の位置までの距離が、上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所の位置から上記施設の位置までの距離よりも大きい場合、上記指定された乗降所名を含む近隣乗降所情報と、上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報のうち上記距離が最小である近隣乗降所情報とが掲載されるように、上記検索結果ページを生成してもよい。
【0012】
また上記記憶手段は、上記近隣乗降所情報として、上記施設から上記近隣の乗降所までの距離または所要時間を示す情報を記憶してもよい。この場合上記制御手段は、上記指定された乗降所名を含む近隣乗降所情報が示す距離または所要時間が、上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報が示す距離または所要時間よりも大きい場合、上記指定された乗降所名を含む近隣乗降所情報と、上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報のうち上記距離または所要時間が最小である近隣乗降所情報とが掲載されるように、上記検索結果ページを生成してもよい。
【0013】
これらにより情報処理装置は、検索条件と対応する近隣乗降所情報とともに、より施設に近い他の近隣乗降所情報も提供することで、ユーザに乗降所の利用に関する選択肢を与えることができる。
【0014】
また上記記憶手段は、上記施設情報として、上記施設の位置を示す施設位置情報及び上記近隣乗降所の位置を示す乗降所位置情報を記憶してもよい。この場合上記制御手段は、上記施設位置情報及び上記乗降所位置情報と、所定の徒歩速度とを基に、上記指定された乗降所名に対応する近隣乗降所の位置から上記施設の位置までの第1の所要時間、及び、上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報に対応する近隣乗降所の位置から上記施設の位置までの第2所要時間をそれぞれ算出してもよい。そして制御手段は、上記第1の所要時間が、上記第2の所要時間よりも大きい場合、上記指定された乗降所名を含む近隣乗降所情報と、上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報のうち上記第2の所要時間が最小である近隣乗降所情報とが掲載されるように、上記検索結果ページを生成してもよい。
【0015】
これにより情報処理装置は、乗降所の位置及び施設の位置並びに所定の徒歩速度(例えば一般的な平均徒歩速度)を基に描く近隣乗降所から施設までの所要時間を算出することで、検索条件と対応する近隣乗降所情報とともに、より施設までの所要時間が短い他の近隣乗降所情報も提供し、ユーザに乗降所の利用に関する選択肢を与えることができる。
【0016】
上記制御手段は、上記指定された乗降所名に対応する近隣乗降所から上記抽出された施設情報に対応する施設までの経路、距離または所要時間を案内する案内情報を生成し、当該案内情報または当該案内情報へのリンク情報を上記検索結果ページに掲載してもよい。
【0017】
これにより情報処理装置は、検索条件と対応する近隣乗降所情報のみならず、当該近隣乗降所から施設までの経路、距離または所要時間もユーザに提供し、来訪時の利便性を向上させることができる。
【0018】
上記記憶手段は、上記施設情報として、上記施設の位置を示す施設位置情報及び上記近隣乗降所の位置を示す乗降所位置情報を記憶してもよい。この場合上記制御手段は、上記施設位置情報及び上記乗降所位置情報と、所定の徒歩速度とを基に、上記案内情報として、上記指定された乗降所名に対応する近隣乗降所の位置から上記施設の位置までの所要時間を示す情報を生成してもよい。
【0019】
これにより情報処理装置は、近隣乗降所から施設までの所要時間をユーザに把握させることができる。
【0020】
上記記憶手段は、上記施設情報として、上記施設の位置を示す施設位置情報を記憶してもよい。この場合上記制御手段は、上記ユーザ端末の位置を示す位置情報を取得し、当該ユーザ端末の位置から、上記抽出された施設情報に対応する施設の位置までの経路を検索し、当該経路が複数検索された場合に、当該複数の経路のうち、上記指定された乗降所名に対応する近隣乗降所を最終降車乗降所として含む経路を選択して、当該選択された経路を示す情報を上記案内情報として生成してもよい。
【0021】
これにより情報処理装置は、ユーザが例えば自宅や職場等の出発地の近くの乗降所で乗車して施設へ向かうための複数の経路のうち、ユーザが利用を希望する近隣乗降所を最終降車乗降所として含む経路を選択して提供することで、ユーザの移動を出発地点から支援し、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0022】
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
施設の近隣の交通機関の乗降所名を示す少なくとも1つの近隣乗降所情報を含む施設情報を記憶し
ユーザ端末から、上記乗降所名を検索条件に指定した施設情報検索要求を受信した場合に、当該乗降所名を上記乗降所情報に含む施設情報を抽出し、
上記抽出された施設情報中に上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報が含まれている場合に、当該指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報よりも上記指定された乗降所名を含む乗降所情報が優先して掲載されるように、上記施設情報の検索結果ページを生成する。
【0023】
本発明の他の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
施設の近隣の交通機関の乗降所名を示す少なくとも1つの近隣乗降所情報を含む施設情報を記憶するステップと、
ユーザ端末から、上記乗降所名を検索条件に指定した施設情報検索要求を受信した場合に、当該乗降所名を上記乗降所情報に含む施設情報を抽出するステップと、
上記抽出された施設情報中に上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報が含まれている場合に、当該指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報よりも上記指定された乗降所名を含む乗降所情報が優先して掲載されるように、上記施設情報の検索結果ページを生成するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように、本発明によれば、施設情報中に、施設の近隣の交通機関の乗降所情報として複数の乗降所が登録されている場合でも、常にユーザが検索条件に指定した乗降所に対応する近隣乗降所情報を施設検索結果上に表示させることができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0027】
[システムの構成]
図1は、本実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。
【0028】
同図に示すように、このシステムは、インターネット50上の飲食店情報提供サーバ100と、複数のユーザ端末200とを含む。
【0029】
飲食店情報提供サーバ100は、飲食店に関する情報を掲載したポータルサイトを運営するウェブサーバである。飲食店情報提供サーバ100は、複数のユーザ端末200とインターネット50を介して接続されている。
【0030】
飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトにおいて、ユーザ端末200のユーザ向けに飲食店情報の検索システムを提供する。具体的には、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの検索要求に基づいて検索条件に合致する飲食店情報を検索し、検索結果を掲載したWebページを生成してユーザ端末200へ送信する。
【0031】
ユーザ端末200(200A,200B,200C...)は、ユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートブックPC、デスクトップPC等である。ユーザ端末200は、飲食店情報提供サーバ100へアクセスし、上記Webページを受信してブラウザやそれと連携するアプリケーション等により画面に表示する。
【0032】
ユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて飲食店の検索条件を決定し、当該検索条件に基づく飲食店検索要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信する。本実施形態では、検索条件として、飲食店の所在地の近隣駅をユーザ端末200のユーザが入力または選択することで検索要求の送信が可能なほか、上記近隣駅に加えて、検索条件としてフリーワードを入力することで検索要求の送信が可能である。フリーワードは、例えば上記所在地やカテゴリ、飲食店名、メニュー名であり得る。
【0033】
[飲食店情報提供サーバのハードウェア構成]
図2は、上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成を示した図である。同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
【0034】
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら飲食店情報提供サーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0035】
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
【0036】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
【0037】
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部17がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部16と一体となり得る。
【0038】
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0039】
後述するが、特に本実施形態において、記憶部18は、後述する飲食店情報提供処理に必要なアプリケーション等のプログラムの他、飲食店情報データベース及びユーザ情報データベースを有している。
【0040】
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末200との間の通信処理を担う。
【0041】
なお、図示しないが、ユーザ端末200の基本的なハードウェア構成も上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成と略同様である。
【0042】
[飲食店情報提供サーバのデータベース構成]
図3は、上記飲食店情報提供サーバ100が有するデータベースの構成を示した図である。
【0043】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、記憶部18に、飲食店情報データベース31、ユーザ情報データベース32、及びメニュー対応情報データベース33を有している。
【0044】
飲食店情報データベース31は、飲食店毎に、その飲食店の店名、所在位置(住所または緯度経度)情報、立地エリア情報、電話番号、その飲食店を識別するID(店舗ID)、その飲食店の業態・サービスのカテゴリ情報、その飲食店を紹介する情報(店舗のPR文等の店舗の特徴を示す情報、飲食店が行うイベント情報等)、飲食店に関する(飲食店を紹介する)画像データ、飲食店が提供するメニューに関するメニュー情報、平均予算情報、営業時間、ウェブサイトURL等の情報の他、近隣駅情報31aを記憶している。これらの情報は、各飲食店の飲食店端末から、飲食店情報提供サーバ100が提供する管理画面を介して入力されたものである。
【0045】
近隣駅情報31aは、各飲食店の所在地の近隣の駅に関する情報(駅名、駅の出口、駅から飲食店までの徒歩による所要時間等)を記述したものであり、各飲食店について少なくとも1つの近隣駅に関する近隣駅情報31aが記憶される。また近隣駅情報31aは、近隣駅の位置情報(住所または緯度経度情報)を含んでいてもよい。
【0046】
上記メニュー情報は、上記ポータルサイト上の各飲食店のサイトに掲載されるメニューに対応する情報であり、各飲食店が提供可能な複数のメニューのメニュー名を、飲食店毎に記憶している。当該メニュー情報は、例えば前菜/メイン、ランチ/ディナー/コース等のメニューカテゴリ毎に記憶されてもよい。また上記画像データがメニューに対応するものである場合には、当該画像データはメニュー情報と対応付けられた記憶される。
【0047】
上記エリア情報は、例えば都道府県単位のものであるが、市区町村等のより狭い範囲の単位でも情報が記憶されてもよい。上記カテゴリ情報は、例えば和食、中華、イタリアン、フレンチ、焼肉等のメインカテゴリの他、和食における焼き鳥・天ぷら等、イタリアンにおけるパスタ・ピザ等のより詳細なサブカテゴリを含んでいてもよい。
【0048】
ユーザ情報データベース32は、ユーザ端末200を所有する、上記飲食店情報提供サーバ100が提供する上記ポータルサイトを介した飲食店情報サービスの利用者(会員)であるユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報データベース32は、ユーザID、パスワード、氏名、メールアドレス、電話番号、住所、年齢(層)、性別、誕生日等の情報をユーザ毎に記憶している。
【0049】
また、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200において取得されるユーザ端末200の現在位置情報(例えばGPS(Global Positioning System)情報や近隣基地局情報)をユーザ端末200から受信可能であり、当該ユーザ端末200の現在位置情報も上記ユーザ情報データベース32に随時記憶され得る。
【0050】
これら各データベースは、後述する飲食店情報提供サーバ100による飲食店情報提供処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。
【0051】
[飲食店情報提供サーバの動作]
次に、以上のように構成された飲食店情報提供サーバ100の動作について説明する。当該動作は、飲食店情報提供サーバ100のCPU11及び通信部19等のハードウェアと、記憶部18に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、CPU11を動作主体とする。
【0052】
図4は、飲食店情報提供サーバ100による、飲食店情報提供処理の流れを示したフローチャートである。
【0053】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100のCPU11は、まず、ユーザ端末200から、駅名を検索条件に指定した飲食店検索要求を受信したか否かを判断する(ステップ41)。
【0054】
図5は、飲食店情報提供サーバ100によって生成されユーザ端末200の表示部に表示される飲食店検索の検索条件設定ページの例を示した図である。当該ページは、例えば、飲食店情報提供サーバ100が提供する飲食店情報のポータルサイト上のトップページにおいて、複数の検索メニューから、ユーザ端末200のユーザが駅名による検索を選択した場合に表示される。また同図はユーザ端末200がスマートフォンである場合の表示例であり、ユーザ端末200がノートブックPCやタブレットPCである場合には、その表示態様も異なり得る。
【0055】
同図に示すように、当該検索条件設定ページには、駅名入力ボックス51、フリーワード入力ボックス52及び検索ボタン53が設けられている。
【0056】
駅名入力ボックス51には、ユーザ端末200のユーザが例えばリストから選択した、または直接入力した駅名が表示される。フリーワード入力ボックス52には、ユーザ端末200のユーザが入力した、例えば飲食店のジャンル、メニュー、業態等の様々なフリーワードが表示される。ただし、駅名検索においては、フリーワード入力ボックス52への入力は必須ではない。同図の例では、駅名入力ボックス51には「銀座駅」が入力され、フリーワード入力ボックス52には「イタリアン」が入力されている。また同じく任意の検索条件として、予算等も入力(選択)可能とされている。
【0057】
当該駅名入力ボックス51に駅名が入力され(及びフリーワード入力ボックス52にフリーワードが入力され)、ユーザ端末200のユーザによって検索ボタン53が押下されると、ユーザ端末200から飲食店情報提供サーバ100へ上記飲食店検索要求が送信される。
【0058】
駅名を検索条件に指定した飲食店検索要求を受信したと判断した場合(Yes)、CPU11は、当該指定された駅名と完全一致する駅名を上記近隣駅情報31aに含む(及びフリーワードを含む)飲食店情報を、上記飲食店情報データベース31から検索する(ステップ42)。
【0059】
続いてCPU11は、上記検索により抽出した飲食店情報に、上記指定された駅名以外の駅名を示す近隣駅情報が含まれているか否かを判断する(ステップ43)。
【0060】
抽出した飲食店情報に、上記指定された駅名以外の駅名を示す近隣駅情報が含まれていると判断した場合(Yes)、CPU11は、それら複数の近隣駅情報の中から、上記指定された駅名と完全一致する近隣駅情報のみを抽出する(ステップ44)。
【0061】
一方、上記ステップ43において、抽出した飲食店情報に、上記指定された駅名以外の駅名を示す近隣駅情報が含まれていない、すなわち、抽出した飲食店情報に含まれる近隣駅情報が、上記指定された駅名を示す近隣駅情報のみであると判断した場合(No)、CPU11は、当該唯一の近隣駅情報を保持する。
【0062】
続いてCPU11は、上記抽出した飲食店毎の飲食店情報を基に、飲食店情報掲載欄(店舗カセット)の一覧を生成する(ステップ45)。
【0063】
続いてCPU11は、上記各店舗カセットに、上記抽出した近隣駅情報及びその他の飲食店情報(飲食店名、画像、平均予算等)を掲載する(ステップ46)。
【0064】
上記ステップ43〜ステップ46の処理は、上記店舗カセットに対応する飲食店毎に実行される。
【0065】
そしてCPU11は、上記店舗カセット一覧を掲載した検索結果ページを、ユーザ端末200へ返信する(ステップ47)。
【0066】
図6は、上記
図5において設定された検索条件を基に飲食店情報提供サーバ100が生成して各ユーザ端末200の表示部に表示される飲食店検索結果ページの例を示した図である。
【0067】
同図に示すように、飲食店検索結果ページは、検索された飲食店毎の店舗カセット54の一覧を含む。この店舗カセット54は1つの飲食店に対して1つのみ設けられており、同じ飲食店について複数の店舗カセット54が設けられることはない。
【0068】
各店舗カセット54には、例えば飲食店名55、飲食店(メニュー)紹介画像56、平均予算情報、こだわり情報等に加えて、各飲食店の近隣駅情報57が含まれる。
【0069】
当該近隣駅情報57は、例えば、路線名、駅名、最寄り出口名等の情報の他、徒歩による所要時間等の案内情報を含む。上述したように、当該駅名は、上記検索条件として指定された駅名と完全一致しており、その駅以外に近隣駅が存在していても、その駅に関する近隣駅情報は掲載されない。
【0070】
また、各店舗カセット内の各飲食店名55には、各飲食店の飲食店情報詳細ページへのハイパーリンクが設定されており、当該飲食店名がユーザ端末200上でタップされた場合には、各飲食店の詳細ページへとページが遷移する。
【0071】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、飲食店情報提供サーバ100は、飲食店情報中に、飲食店の近隣駅情報として複数の駅が登録されている場合でも、飲食店検索結果ページにおいては、常にユーザが検索条件に指定した駅名と一致する近隣駅情報のみを表示させることができ、当該駅からの来店を望むユーザを来店に導くことができる。また検索条件と対応しない近隣駅情報が掲載されてユーザが困惑するのも防止される。
【0072】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0073】
上述の実施形態では、近隣駅情報として、検索条件として指定された駅名に完全一致する駅名を示す近隣駅情報のみが検索結果ページに表示された。しかし、当該指定された駅名に一致する駅名を示す近隣駅情報は、検索結果ページにおいて、指定された駅名を含まない近隣駅情報よりも優先して掲載されればよく、それに加えて、指定された駅名を含まない近隣駅情報が補助的に表示されても構わない。
【0074】
この場合、指定された駅名を含まない近隣駅情報は、指定された駅名に対応する近隣駅情報よりも目立たないように、例えば指定された駅名に対応する近隣駅情報の下部に表示されたり、指定された駅名に対応する近隣駅情報よりも小さなフォントで掲載されたり、または、「その他の近隣駅情報」といったハイパーリンク情報として掲載されたりし得る。
【0075】
例えば、上記記憶部18の上記飲食店情報データベース31には、各飲食店の位置を示す飲食店位置情報及び上記近隣駅の位置を示す近隣駅位置情報が記憶されていてもよい。この場合CPU11は、上記検索条件に指定された駅名を含む近隣駅の位置から飲食店の位置までの距離が、上記指定された駅名を含まない近隣駅の位置から飲食店の位置までの距離よりも大きい場合、上記指定された駅名を含む近隣駅情報に加えて、上記指定された駅名を含まない近隣駅情報のうち、上記距離が最小である近隣駅情報が掲載されるように、上記検索結果ページを生成してもよい。上記各位置情報は例えば緯度経度情報である。すなわち、指定された駅名を含まない近隣駅であって指定された駅名を含む近隣駅よりも上記距離が小さい駅が複数存在する場合には、そのうち当該距離が最小の近隣駅の近隣駅情報が選択され掲載される。例えば、指定された駅名が「銀座駅」であり、近隣駅情報として、「銀座駅から徒歩7分」といった内容が記憶されており、その他の近隣駅情報として、「新橋駅から徒歩3分」及び「有楽町駅から徒歩5分」といった内容が記憶されている場合には、銀座駅の近隣駅情報に加えて、新橋駅の近隣駅情報も掲載される。ただし、上記距離が小さい複数の近隣駅情報が2つ以上掲載されても構わない。
【0076】
また上記記憶部18の近隣駅情報31aには、飲食店から近隣駅までの距離または所要時間を示す情報が記憶されてもよい。この場合CPU11は、上記指定された駅名を含む近隣駅情報が示す距離または所要時間が、上記指定された駅名を含まない近隣駅情報が示す距離または所要時間よりも大きい場合、上記指定された駅名を含む近隣駅情報に加えて、上記指定された駅名を含まない近隣駅情報のうち上記距離または所要時間が最小である近隣駅情報が掲載されるように、上記検索結果ページを生成してもよい。
【0077】
さらに、上記飲食店情報データベース31または近隣駅情報31aに、上記飲食店位置情報及び近隣駅位置情報が記憶されている場合、CPU11は、上記飲食店位置情報及び上記近隣駅位置情報と、所定の徒歩速度(例えば時速4km等、平均的な徒歩速度)とを基に、上記指定された駅名に対応する近隣駅の位置から上記飲食店の位置までの距離を徒歩で移動するための第1の所要時間、及び、上記指定された駅名を含まない近隣駅情報に対応する近隣駅の位置から上記飲食店の位置までの距離を徒歩で移動するための第2所要時間をそれぞれ算出してもよい。そしてCPU11は、上記第1の所要時間が、上記第2の所要時間よりも大きい場合、上記指定された駅名を含む近隣駅情報に加えて、上記指定された駅名を含まない近隣駅情報のうち上記第2の所要時間が最小である近隣駅情報が掲載されるように、上記検索結果ページを生成してもよい。
【0078】
これらにより飲食店情報提供サーバ100は、検索条件に対応する近隣駅情報とともに、より飲食店に近い他の近隣駅の近隣駅情報も提供することで、ユーザに駅の利用に関する選択肢を与えることができる。
【0079】
上述の実施形態において、上記CPU11は、上記指定された駅名に対応する近隣駅から上記抽出された飲食店情報に対応する飲食店までの経路、距離または所要時間(例えば徒歩による所要時間)を案内する案内情報を生成し、当該案内情報または当該案内情報へのリンク情報を上記検索結果ページに掲載してもよい。案内情報は、例えば地図上において近隣駅から飲食店までの経路を線図で示す画像情報であってもよいし、近隣駅から飲食店までの経路や、距離または所要時間を説明した文字情報であってもよい。これにより飲食店情報提供サーバ100は、検索条件に対応する近隣駅情報のみならず、当該近隣駅から施設までの経路、距離または所要時間もユーザに提供し、来訪時の利便性を向上させることができる。
【0080】
また、飲食店情報データベース31に上記飲食店位置情報及び近隣駅位置情報が記憶されている場合、CPU11は、当該飲食店位置情報及び近隣駅位置情報と、上記所定の徒歩速度とを基に、上記案内情報として、上記指定された駅名に対応する近隣駅の位置から上記飲食店の位置までの所要時間を示す情報を生成してもよい。これにより飲食店情報提供サーバ100は、近隣駅から施設までの経路のみならず所要時間もユーザに把握させることができる。
【0081】
さらに、CPU11は、上記ユーザ端末200の位置を示す位置情報を取得できる場合、当該ユーザ端末200の位置から、上記抽出された飲食店情報に対応する飲食店の位置までの経路を検索してもよい。そしてCPU11は、当該経路が複数検索された場合に、当該複数の経路のうち、上記指定された駅名に対応する近隣駅を最終降車駅として含む経路を選択して、当該選択された経路を示す情報を上記案内情報として生成してもよい。これにより飲食店情報提供サーバ100は、ユーザが例えば自宅や職場等の出発地の近くの駅で乗車して飲食店へ向かうための複数の経路のうち、ユーザが利用を希望する近隣駅を最終降車駅として含む経路を選択して提供することで、ユーザの移動を出発地点から支援し、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0082】
上述の実施形態において、指定された駅名と完全一致する駅名を含む近隣駅情報のみならず、指定された駅名を一部に含む駅名の近隣駅情報が掲載されてもよい。例えば、検索条件として指定された駅名が「銀座駅」である場合、「〇〇線銀座駅」、「〇〇銀座駅」といった駅名を含む近隣駅情報が掲載されてもよい。ただし、この場合CPU11は、指定された駅名と完全一致する駅と、指定された駅名を一部に含む駅との間の距離を基に、指定された駅名と完全一致する駅の近隣(所定距離範囲内)に存在しない駅(例えば「銀座駅」の近隣に存在しない「戸越銀座駅」)を、掲載から除外してもよい。
【0083】
上述の実施形態では、乗降所として鉄道駅が例に挙げられたが、例えば路線バスの停留所、高速道路の出口等、鉄道駅以外の乗降所についても本発明は同様に適用可能である。
【0084】
上述の実施形態では、施設として飲食店が例に挙げられたが、施設は飲食店に限られず、例えば、ホテル・旅館等の宿泊施設、カラオケ・ボーリング等の娯楽施設、整体院・マッサージ店等の施術施設、病院・診療所等の医療施設、スーパーマーケット・コンビニエンスストア、ドラッグストア・家電量販店等の小売店、テニス・ゴルフ等の各種スポーツ施設、その他、理髪店、美容院、クリーニング店等の、様々な営業施設についても、本発明は同様に適用可能である。
【0085】
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「情報処理方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「情報処理方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。
【課題】施設情報中に、施設の近隣の交通機関の乗降所情報として複数の乗降所が登録されている場合でも、常にユーザが検索条件に指定した乗降所に対応する近隣乗降所情報を施設検索結果上に表示させる。
【解決手段】情報処理装置は、通信手段と記憶手段と制御手段とを有する。上記通信手段は、ユーザ端末と通信可能である。上記記憶手段は、施設の近隣の交通機関の乗降所名を示す少なくとも1つの近隣乗降所情報を含む施設情報を記憶する。上記制御手段は、上記ユーザ端末から、上記乗降所名を検索条件に指定した施設情報検索要求を受信した場合に、当該乗降所名を上記乗降所情報に含む施設情報を抽出し、当該抽出された施設情報中に上記指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報が含まれている場合に、当該指定された乗降所名を含まない近隣乗降所情報よりも上記指定された乗降所名を含む乗降所情報が優先して掲載されるように、上記施設情報の検索結果ページを生成する。