(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記待ち項目は、前記ユーザが所望するサービス内容及び、サービスの提供を受ける為の要素であるサービス提供要素の少なくとも一方によって決定されることを特徴とする、請求項1に記載の順番管理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、ユーザの所望するサービス内容等のサービスに関する種別の指定(以下では、待ち項目と呼ぶ)を伴う予約を受け付ける場合、待ち項目によって待ち時間が異なることがあった。従って、待ち時間の目安を待ち項目ごとに示すことが望まれていた。更に、待ち項目によって順番待ち予約の受付場所を分けたい要望があった。
【0007】
例えば、入口が複数あり、入口ごとに案内できるサービス内容が異なる施設がある。このような施設において順番待ちを管理する際に、各入口で案内可能な待ち項目を異ならせ、順番待ち予約を受け付けたい要望があった。
【0008】
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、提供を希望するサービスについての選択を伴う順番待ち予約を行ったユーザの好適な管理を行うための順番管理システムを提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、施設における順番待ちを管理する為の順番管理システムであって、
前記施設に複数設置される受付端末と、
ユーザから所望の待ち項目の選択を伴う順番待ち予約を受け付ける受付手段と、
順番待ちの待ち時間を前記待ち項目ごとに算出する算出手段と、
前記受付端末において順番待ち予約の受付画面を表示する為に、前記待ち項目ごとの前記待ち時間を表示処理し、前記受付端末に表示処理結果を送信する表示手段と、を備え、
前記表示手段は、前記受付端末ごとに対応付けられた前記待ち項目の待ち時間を表示処理し、
ある受付端末に対応付けられた前記待ち項目の一部又は全部は、他の少なくとも一つの受付端末に対応付けられた前記待ち項目と異なることを特徴とする。
【0010】
このような構成とすることで、順番待ち予約を受け付ける待ち項目を受付端末ごとに指定することができる。これにより、待ち項目ごとに受付端末を分けて順番待ち予約の管理を行うことが可能になる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記待ち項目は、前記ユーザが所望するサービス内容及び、サービスの提供を受ける為の要素であるサービス提供要素の少なくとも一方によって決定されることを特徴とする。
このような構成とすることで、ユーザが所望するサービス内容やサービス提供要素に応じて受付端末を分けることができる。これにより、提供中のサービスや順番待ちを行っているユーザが所望するサービス内容等に基づいて、順番待ちを管理することが容易になる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記受付端末が前記受付画面を表示し、ユーザによる順番待ち予約に関する入力を受け付ける受付モードと、
順番待ち予約の管理を行う為の管理画面を前記受付端末が表示する管理モードと、の切換を行う切換手段を更に備え、
前記管理モードにおいて、当該受付端末に対応付けられていない待ち項目の選択を伴った順番待ち予約を管理可能であることを特徴とする。
このような構成とすることで、ユーザによる入力の受付と、施設の従業員による順番待ちの管理等を行う為の入力の受付と、を、受付端末が兼ねることができる。また、施設の従業員は、受付端末に対応づけられた待ち項目の制限なく、順番待ち予約の管理を行うことができ、施設の状況に応じた柔軟な管理が可能になる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記受付端末が前記受付画面を表示し、ユーザによる順番待ち予約に関する入力を受け付ける受付モードと、
順番待ち予約の管理を行う為の管理画面を前記受付端末が表示する管理モードと、の切換を行う切換手段を更に備え、
前記管理モードにおいて、当該受付端末で管理可能な順番待ち予約は、当該受付端末に対応付けられた待ち項目の選択を伴った順番待ち予約からなることを特徴とする。
このような構成とすることで、端末に対応付けられた待ち項目に従って順番待ち予約の管理を行う受付端末を分けることができ、施設の状況に応じた柔軟な管理が可能になる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記受付端末は、前記施設の複数の入口のうち、異なる前記入口に設置される受付端末を含むことを特徴とする。
このような構成とすることで、例えば、入口が複数あり、入口ごとに案内できるサービス内容が異なるような施設において順番待ちを管理する際に、各入口で案内可能な内容の順番待ち予約を選択的に受け付けることができる。
【0015】
本発明は、施設における順番待ちを管理する為の順番管理方法であって、
ユーザから所望の待ち項目の選択を伴う順番待ち予約を受け付ける受付ステップと、
順番待ちの待ち時間を前記待ち項目ごとに算出する算出ステップと、
前記施設に複数設置される受付端末において順番待ち予約の受付画面を表示する為に、前記待ち項目ごとの前記待ち時間を表示処理し、前記受付端末に表示処理結果を送信する表示ステップと、を備え、
前記表示ステップは、前記受付端末ごとに対応付けられた前記待ち項目の待ち時間を表示処理し、
複数の前記受付端末のうち少なくとも一つは、当該受付端末に対応付けられた前記待ち項目の一部又は全部が他の少なくとも一つの受付端末に対応付けられた前記待ち項目と異なることを特徴とする。
【0016】
本発明は、施設における順番待ちを管理する為の順番管理プログラムであって、
コンピュータを、
ユーザから所望の待ち項目の選択を伴う順番待ち予約を受け付ける受付手段と、
順番待ちの待ち時間を前記待ち項目ごとに算出する算出手段と、
前記施設に複数設置される受付端末において順番待ち予約の受付画面を表示する為に、前記待ち項目ごとの前記待ち時間を表示処理し、前記受付端末に表示処理結果を送信する表示手段と、として機能させ、
前記表示手段は、前記受付端末ごとに対応付けられた前記待ち項目の待ち時間を表示処理し、
複数の前記受付端末のうち少なくとも一つは、当該受付端末に対応付けられた前記待ち項目の一部又は全部が他の少なくとも一つの受付端末に対応付けられた前記待ち項目と異なることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、所望する待ち項目の選択を伴う順番待ち予約を行ったユーザの好適な管理を行うための順番管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<実施形態1>
以下、図面を用いて、本発明に関する順番管理システムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0020】
例えば、本実施形態では順番管理システムの構成、動作などについて説明するが、同様の構成の方法、サーバ装置、コンピュータプログラム、記録媒体なども、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータに前記プログラムをインストールすることができる。ここで、前記プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD−ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0021】
本実施形態では、飲食店の利用に際して、ユーザ(顧客)からの予約受付を行う場合について例示する。なお、本発明は、店舗、商業施設、公共施設、ゲームセンターや体験型アトラクションを提供するアミューズメント施設等の種々の施設において、ユーザからの予約を受け付ける場合に利用することが可能であり、利用される施設やサービスの形態には、特に制限はない。
【0022】
また、以下において、待ち時間とは、店舗に訪れたユーザが、サービスの提供を受けられる予定時間までの目安となる時間である。本実施形態では、例えば、待ち時間は、「120分」といった形でユーザに向けて提示される。本発明で算出される待ち時間は、必ずしもサービス提供までの残り時間の形でユーザに提示される必要はなく、例えば受付時間などに待ち時間を足し合わせた時間、即ち、サービスの提供を受けられる予定時間の形などで提示されても構わない。また、順番待ちを行う必要がない場合、即ち、待ち時間が「0分」の場合も、本例では0分の待ち時間があるものとして扱う。
【0023】
本実施形態において、順番待ち予約とは、ユーザが予め申し込みを行い、サービスの提供を予約するための処理を示す。順番待ち予約を行ったユーザは、サービスの提供の時刻又は順番の少なくとも一方について、目安となる回答を得る。本例では、ユーザが順番待ち予約を行うことで順番待ちに参加し、順番が回ってきた際に、サービスの提供を受ける形式を示す。順番待ち予約は、ユーザが順番の最後尾に並び、順番が回ってきた際に、サービスの提供を受ける形式及び、ユーザが当日又は翌日以降の未来の予約日時の指定を伴って順番に参加し、ユーザが指定した日時に、行列の先頭等の所定の順番にユーザが並ぶように順番を調整し、順番が回ってきた際に、サービスの提供を受ける順番待ちの時間指定予約の形式を含む。また、どちらか一方の順番待ち予約の形式のみで行われてもよいし、順番待ち予約の形式に替えて、又は加えて、ユーザから、当日又は翌日以降の未来の予約日時の指定を伴って行われ、指定した時間にサービスの提供を受ける時間指定予約の形式で行われてもよい。
【0024】
ユーザが順番の最後尾に並び順番待ちに参加する場合、予約完了後、ユーザに割り当てられた番号(案内番号)が提示される。順番待ちの時間指定予約の場合には、ユーザが指定した日時が予約時間となる。ユーザは、この番号もしくは予約時間(予約日時)に基づいて、店舗に赴き、サービスの提供を受ける。順番の最後尾に並ぶ通常の順番待ち予約の形式で順番待ちに参加する場合、ユーザに割り当てられた番号に替えて、又は加えて、先に順番待ち予約を行っている人数又はグループ数、サービスの提供を行う為のスタッフや座席、窓口等のサービス提供要素数、予め設定された1顧客(1グループ)当たりのサービス提供時間等に基づいて、案内予定時間を算出し、ユーザに提示する構成としてもよい。
【0025】
また、以下において、サービス内容とは、ユーザに対して提供するサービスの種類を示すものであり、サービス提供要素とは、ユーザに対してサービスを提供する為の要素を示すものである。
【0026】
例えば、飲食店において、サービス内容とは、「食べ放題」「通常メニュー」等のユーザに対して提供されるサービスの種類を示す。また、サービス提供要素とは、ユーザから注文されたサービスを提供する為の座席を示す。なお、座席(サービス提供要素)には、座席の種別である「カウンター」、「テーブル」、「禁煙席」、「喫煙席」等が対応付けられていてもよい。
【0027】
また、以下において、待ち項目とは、ユーザの所望するサービス内容等に対応したサービスに関する種別である。本実施形態において、待ち項目は、ユーザが所望するサービス内容及び、サービスの提供を受ける為の要素であるサービス提供要素の少なくとも一方によって決定され、予め設定される。例えば、「カウンター」、「テーブル」、等のように設定されてもよいし、「禁煙席+テーブル」、「喫煙席+テーブル」、「禁煙席+カウンター」、「喫煙席+カウンター」、等のように複数の条件の組み合わせで設定されてもよい。本実施形態においては、「カウンター」、「テーブル」、「座敷」の待ち項目がある場合について説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施形態1における順番管理システムの概要を示す機能ブロック図である。順番管理システム1は、順番管理サーバ2と、順番管理に関する情報を記憶したデータベースDBと、店舗に設置され、施設の従業員及びユーザが操作する複数の受付端末20(20A、20B)と、受付端末20からの要求に基づいて、予約を行ったユーザに対して順番待ちの受付番号や待ち時間を印字した印刷物を提供するためのプリンタ30(30A、30B)と、を備えている。
【0029】
順番管理サーバ2及び受付端末20は、ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。受付端末20及びプリンタ30は、有線又は無線によって、通信可能に構成されている。
【0030】
図2は順番管理サーバ2のハードウェア構成を示す図である。順番管理サーバ2は、演算装置(CPU201)と、主記憶装置(RAM202)と、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの補助記憶装置(記憶装置203)と、外部の装置とネットワークNWを介して通信を行うためのインターフェースである通信装置204と、入力装置205と、出力装置206と、を備えている。また、記憶装置203は、オペレーティングシステム207と、オペレーティングシステム207と協調してその機能を発揮する順番管理プログラム208等が記録されている。
【0031】
受付端末20は、CPU等の演算装置、RAM等の主記憶装置、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、ネットワークNWへの接続手段を含む各種の入出力装置等を備えた、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の汎用的なコンピュータ装置を用いることができる。
【0032】
受付端末20は、予約管理用のウェブページを利用する為のウェブブラウザアプリケーションを記憶している。受付端末20は、ウェブブラウザアプリケーションに加えて、又は替えて、受付端末20として機能するための専用のアプリケーションを記憶していても構わない。
【0033】
受付端末20は、店舗の入り口付近などに設置され、ユーザがサービスを受ける為に、受付や順番待ちを行う為の端末装置である。また、受付端末20は、従業員による順番待ち予約の管理を行うための入力等を受け付ける。
【0034】
本実施形態においては、店舗は複数の入口を有し、その各々に受付端末20が設置される。本例において、カウンター又はテーブルへの案内を行う入口Aには受付端末20Aが、テーブル又は座敷への案内を行う入口Bには受付端末20Bが設置されている。
【0035】
受付端末20は、入力部21と、表示部22と、切換手段23と、を備えている。本例においてはタッチパネルが入力部21及び表示部22を兼ねる。
【0036】
切換手段23は、ユーザによる順番待ち予約に関する入力を受け付ける受付モードと、従業員が順番待ち予約の管理を行う為の管理モードと、の間で切換を行う。具体的には、モードの切換の要求を受け付け、ネットワークNWを介して受付画面W1又は管理画面W4の表示の為の情報の送信を順番管理サーバ2に要求する。
【0037】
なお、本実施形態においては、受付端末20が切換手段23を備え、ユーザによる順番待ち予約の入力及び施設の従業員による順番待ち予約の管理のための入力の両方を受け付ける構成を例示するが、順番管理システム1は、例えば、ユーザが操作する端末と、施設の従業員が操作する端末と、を備えていてもよい。即ち、受付端末20に加え、施設の従業員による順番待ち予約の管理の為の入力を受け付ける端末を更に備える構成としてもよい。また、受付端末20が切換手段23を備えず、ユーザによる順番待ち予約の入力のみを受け付ける構成としてもよいし、切換手段23を備える受付端末20と、切換手段23を備えない受付端末20と、が混在する構成としてもよい。
【0038】
順番管理サーバ2は、受付手段3と、算出手段4と、表示手段5と、を備えている。ここで、順番管理サーバ2を構成するコンピュータは必ずしも1台である必要はなく、ネットワークNW上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。また、順番管理サーバ2に備えられた各手段を実行する為のプログラムの一部または全部が、受付端末20に記憶され、受付端末20において実行されるような構成であってもよい。
【0039】
データベースDBは、順番管理システム1で利用される順番管理に関する情報を記憶している。本実施形態では、データベースDBは、予約情報と、受付端末情報と、その他、店舗情報等を記憶している。なお、データベースDBに記憶された情報の一部または全部が、受付端末20に記憶され利用されるような構成としてもよい。
【0040】
図3は、本実施形態における予約情報の一例を示す図である。図示例に示すように、予約の受付IDと、予約を行ったユーザのユーザIDと、予約された店舗の店舗IDと、予約を受け付けた日時を示す受付日時と、予約された日時(受付日時に対して、当日又は翌日以降の未来の日時)を示す予約日時と、予約の人数と、予約された商品内容・サービス内容、サービス提供要素等を示す予約の待ち項目と、電話番号と、予約ステータス(「案内前」、「案内済」、「不在」、「キャンセル」)を示す予約状況と、予約が行われた受付端末20(予約の経路)を示す予約経路と、店舗にてユーザの呼出等に利用される受付番号と、を有する。
【0041】
図4は、本実施形態における受付端末情報の一例を示す図である。受付端末情報のレコードには、受付端末20を個別に特定するための端末IDと、受付端末20を設置する店舗の店舗IDと、順番待ち予約の受付を行う待ち項目の情報と、が含まれている。ここに示すように、各受付端末20は、1または複数の待ち項目と対応付けられる。本実施形態においては、受付端末20Aは「カウンター」及び「テーブル」の待ち項目に、受付端末20Bは「テーブル」及び「座敷」の待ち項目に対応付けられている。
【0042】
また、本実施形態では、データベースDBは、店舗情報を記憶している(図示せず)。例えば、サービス内容や、サービスの提供を行う為のサービス提供要素の情報、店舗に設置される受付端末20の情報等を含んでいる。
【0043】
受付手段3は、受付端末20を介して、待ち項目の選択を伴う順番待ち予約に関する入力を、来店したユーザから受け付け、予約情報をデータベースDBに登録する。なお、待ち項目の選択に加えて、サービス内容やサービス提供要素の指定や、質問に関する回答、ユーザの要望に関する入力などを1又は複数受け付けてもよい。例えば、質問画面を介して、予約の人数や、待ち項目、電話番号、店舗での呼出時の呼称、アンケート、等に関する質問が行われ、ユーザによって回答が入力される。
【0044】
受付手段3によって順番待ち予約の受付が行われると、データベースDBに、新たな予約情報が追加される。ユーザに対しては、受付が行われると、プリンタ30の発券部31から待ち時間等に関する情報が記載された印刷物の発券が行われる。
【0045】
算出手段4は、登録された予約情報に基づいて、待ち項目ごとの待ち時間を算出する。算出された待ち時間は、表示手段5による表示処理に用いられる。待ち時間は、例えば、順番待ちをしている組数やユーザが所望するサービス内容を提供可能な提供要素(座席)数、サービス内容ごとにかかる提供時間、等を用いて算出して構わない。
【0046】
表示手段5は、データベースDBに記憶された受付端末情報に基づいて、複数の受付端末20の各々に、受付画面や管理画面を表示させる為の表示処理を行う。具体的には、受付モードに設定された受付端末20に対しては、当該受付端末20に対応づけられた待ち項目に応じた受付画面を表示部22に表示させる為の情報を受付端末20に送信する。受付画面には、算出手段4によって算出された、受付端末20に対応づけられた待ち項目の待ち時間が表示される。管理モードに設定された受付端末20に対しては、管理画面を表示部22に表示させる為の情報を受付端末20に送信する。
【0047】
なお、
図1に示した構成に加えて、例えば、順番管理システム1が、ユーザが保有するユーザ端末等を備える構成としてもよい。この場合、ユーザは、ユーザ端末を介して、待ち時間の確認や順番待ち予約を行うことができる。ユーザ端末としては、例えば、予約用のウェブページを利用するためのウェブブラウザアプリケーションや予約アプリケーションを記憶した、スマートフォン等を用いることができる。
【0048】
図5〜6を用いて、本実施形態における順番待ち予約の受付の流れを説明する。
図6は、受付端末20における受付画面W1の表示例である。
図6に示すように、受付端末20の表示部22には、待ち時間及び順番待ちを行っているユーザの組数が当該受付端末20に対応づけられた待ち項目ごとに表示されている。
【0049】
また、
図6(a)は、待ち項目として「カウンター」及び「テーブル」が対応づけられた受付端末20Aにおける受付画面W1の表示例であり、
図6(b)は、待ち項目として「テーブル」及び「座敷」が対応づけられた受付端末20Bにおける受付画面W1の表示例である。ここに示すように、表示部22は、当該受付端末20に対応づけられた待ち項目の待ち時間及び順番待ちを行っているユーザの組数を表示する。本実施形態においては、ここではこれから順番待ちを行うユーザに対する待ち時間が表示される。
【0050】
図6の受付ボタンW11が押下されると、
図5に示す順番待ち予約の受付処理が開始する。
図5は、順番管理サーバ2が順番待ち予約の受付を行う際の処理フローチャートである。ステップS1においては、ユーザによる順番待ち予約に関する情報の入力を受け付ける。
図7は、受付端末20AがステップS1において待ち項目の選択を受け付ける質問画面W2の画面表示例である。質問画面W2は、注意書きテキストW21と、回答入力部W22と、進行表示部W23と、キャンセルボタンW24と、を備えている。
【0051】
ここで、受付端末20は、待ち項目の選択を受け付ける質問画面W2において、当該受付端末20に対応付けられている待ち項目の中から所望の待ち項目をユーザに選択させる。本例において受付端末20Aは「カウンター」及び「テーブル」の待ち項目に対応付けられているため、質問画面W2ではその何れかを選択させる画面を表示する。ユーザは、回答入力部W22を介して、質問画面W2に表示された質問に対する回答を入力する。進行表示部W23には、質問の順番やこれまでの回答内容等が表示される。キャンセルボタンW24(図示例における「やめる」)を選択すると、予約受付のキャンセルを行うことができる。
【0052】
ステップS1においてユーザによる入力が受け付けられたならば、ステップS2において表示部22に確認画面W3を表示する。
図8は、確認画面W3の画面表示例である。確認画面W3は、回答表示部W31と、登録ボタンW32(図示例における「発券する」)と、進行表示部W33と、キャンセルボタンW34(図示例における「やめる」)と、を備えている。ステップS2においては、ユーザによる登録ボタンW32の押下を受け付ける。ユーザは、回答表示部W31を介して、これまで質問画面W2を介して入力した回答を確認し、登録ボタンW32を押下することで、予約情報の登録を行う。キャンセルボタンW34を選択すると、予約受付のキャンセルを行うことができる。
【0053】
登録ボタンW32が押下されると、ユーザにより入力された情報及び受付端末20を識別するための情報を含む予約情報が受付手段3によって登録され、順番待ち予約が受け付けられる(ステップS3)。
【0054】
図8(b)は、予約完了画面の画面表示例である。ユーザが、受付端末20を介して予約を行うと、予約完了画面が表示され、また、プリンタ30の発券部31から、順番待ちの案内番号や待ち時間(サービス提供の予定時間)を印字した印刷物が発券される。
【0055】
ステップS3において予約情報の登録が行われたならば、算出手段4が待ち時間の算出を行い(ステップS4)、算出された待ち時間に基づいて表示手段5が表示処理を行う(ステップS5)。ステップS5において表示処理が行われると、ステップS4で算出された待ち時間を、当該受付端末20に対応づけられた待ち項目ごとに表示部22に表示する受付画面W1が表示される。
【0056】
また、
図6に示すように、受付画面W1は管理画面ボタンW12(図示例における「スタッフ画面へ」)を表示する。この管理画面ボタンW12を押下すると、切換手段23が、受付モードから管理モードへの切換を行う。具体的には、ネットワークNWを介して順番管理サーバ2に管理画面の表示を要求し、表示手段5が当該受付端末20に対して管理画面の表示処理を行う。
【0057】
ただし、本発明はこれに限るものではなく、受付端末20が切換手段23を備えない構成としてもよい。この場合、受付画面W1においては、管理画面ボタンW12が表示されない。
【0058】
図9は、待ち項目として「カウンター」及び「テーブル」が対応付けられた受付端末20Aにおける管理画面W4の表示例である。ここに示すように、本実施形態においては、管理画面W4が全ての待ち項目の順番待ち予約を表示する。即ち、受付端末20を介して、当該受付端末20が対応付けられていない待ち項目が選択された順番待ち予約の管理を行うことができる。
【0059】
このように、受付端末20が対応付けられていない待ち項目が選択された順番待ち予約の管理を行うことができるようにすることで、待ち項目に関係なく、同じ施設に設置される全ての受付端末20から全ての順番待ち予約の管理を行うことができるため、施設の状況に応じた柔軟な管理が可能になる。
【0060】
また、
図9に示すように、管理画面W4においては、受付画面ボタンW41(図示例における「店頭受付」)が表示されており、この受付画面ボタンW41を押下すると、切換手段23が、管理モードから受付モードへの切換を行う。具体的には、ネットワークNWを介して順番管理サーバ2に受付画面W1の表示を要求し、表示手段5が当該受付端末20に対して受付画面W1の表示処理を行う。
【0061】
<実施形態2>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態2に係る順番管理システム1について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
【0062】
本実施形態では、管理モードにおいて、受付端末20に対応付けられていない待ち項目を選択した順番待ち予約の管理が制限される場合のシステム構成について説明する。
【0063】
本実施形態においては、店舗は複数の入口を有し、その各々に受付端末20が設置される。本例において、カウンター又はテーブルへの案内を行う入口Aには受付端末20Aが、テーブル又は座敷への案内を行う入口Bには受付端末20Bが設置されている。
【0064】
本実施形態における受付端末情報は、実施形態1と同様に、受付端末20Aは「カウンター」及び「テーブル」の待ち項目に、受付端末20Bは「テーブル」及び「座敷」の待ち項目に対応付けられている。
【0065】
図10は、本実施形態において、待ち項目として「カウンター」及び「テーブル」が対応付けられた受付端末20Aにおける管理画面W4の表示例である。ここに示すように、本実施形態においては、管理画面W4が受付端末20Aに対応付けられた待ち項目を選択した順番待ち予約を選択的に表示する。即ち、受付端末20が管理できる順番待ち予約が、当該受付端末20に対応付けられた待ち項目が選択された順番待ち予約に限定される。
【0066】
このように、受付端末20が管理できる順番待ち予約を、当該受付端末20に対応付けられた待ち項目が選択された順番待ち予約に限定する構成とすることで、端末に対応付けられた待ち項目に従って順番待ち予約の管理を分けることができ、施設の状況に応じた柔軟な管理が可能になる。
【0067】
ここで、管理画面W4で一覧に表示される順番待ち予約は、当該一覧を表示する受付端末20に対応付けられた待ち項目に加えて当該受付端末の端末IDに基づいて決めてもよい。例えば、本例において、受付端末20A及び20Bが共に「テーブル」に対応付けられている。このように、ある受付端末20に対応付けられた待ち項目の一部が他の受付端末20に対応付けられた待ち項目と共通する場合、管理画面においては、他の受付端末20が受け付けた順番待ち予約の情報について表示してもよいし、当該受付端末20が受け付けた順番待ち予約に限定して表示してもよい。
【0068】
また、このように、受付端末20が管理画面W4において表示する予約情報を、当該受付端末20の端末IDに基づいて決める構成とすることで、受付端末20が管理できる順番待ち予約が、当該受付端末20を介して受け付けられた順番待ち予約に限定されるため、順番待ち予約を受け付けた端末に従って順番待ち予約の管理を分けることができ、施設の状況に応じた柔軟な管理が可能になる。
【0069】
また、
図10に示すように、管理画面W4においては、受付画面ボタンW41(図示例における「店頭受付」)が表示されており、この受付画面ボタンW41を押下すると、切換手段23が、管理モードから受付モードへの切換を行う。具体的には、ネットワークNWを介して順番管理サーバ2に受付画面W1の表示を要求し、表示手段5が当該受付端末20に対して受付画面W1の表示処理を行う。
【0070】
本発明によれば、順番待ち予約を受け付ける待ち項目を受付端末20ごとに指定することができ、待ち項目ごとに受付端末20を分けて順番待ち予約の管理を行うことが可能になる。また、複数の入口がある施設において、複数の受付端末20を異なる入口に設置すれば、入口ごとに順番待ち予約を受け付ける待ち項目を変えることが可能になる。
【0071】
また、受付モードと管理モードの切換を行う切換手段23を備えることで、ユーザによる入力の受付と、施設の従業員による順番待ちの管理等を行う為の入力の受付と、を、受付端末20が兼ねることができる。これにより、例えば規模の小さい店舗等では受付端末20のみで順番待ち予約の受付と管理を行うことができるため、より好適な順番待ち予約の管理を行うことができる。
【解決手段】施設における順番待ちを管理する為の順番管理システム1であって、施設に複数設置される受付端末20A、20B・・・と、ユーザから所望の待ち項目の選択を伴う順番待ち予約を受け付ける受付手段と、順番待ちの待ち時間を待ち項目ごとに算出する算出手段と、受付端末において順番待ち予約の受付画面を表示する為に、待ち項目ごとの待ち時間を表示処理し、受付端末に表示処理結果を送信する表示手段と、を有する順番管理サーバ2を備える。表示手段は、受付端末ごとに対応付けられた待ち項目の待ち時間を表示処理する。ある受付端末に対応付けられた待ち項目の一部又は全部は、他の少なくとも一つの受付端末に対応付けられた待ち項目と異なることを特徴とする。