【文献】
「パチスロ バイオハザード5」,パチスロ攻略マガジン2013年2月号,株式会社双葉社,2013年 1月 7日,p.6-17
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0043】
(遊技機10)
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、
図1を参照しながら説明する。
なお、遊技機10としてのスロットマシンを例示したが、これに限定されず、パチンコ機でもよい。
遊技機10は、前方に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口を開閉自在に覆う前扉12とを備えている。ここで、「前方」とは、遊技者と対向する方向をいい、「後方」は「前方」と反対の方向をいい、「裏側」ともいう。
前扉12には、ほぼ中央に、筐体11の内部を透過可能な図柄表示窓部13が形成され、当該図柄表示窓部13の裏側には、後述するリールユニット50が配置されている。
また、リールユニット50の横並び、すなわち
図1において向かって右隣には、後述する役物装置60が配置されている。
【0044】
(前扉12)
前扉12には、
図1に示すように、上方より次の各部を備えている。
なお、前扉12の各部について後述する。
(1)上パネル部20
(2)操作部30
(3)下パネル部40
なお、前扉12の各部は、上記した(1)〜(3)に限定されない。
【0045】
(上パネル部20)
上パネル部20には、
図1に示すように、次の各部を備えている。
なお、上パネル部20の各部について後述する。
(1)画像表示装置21
なお、上パネル部20の各部は、上記した(1)に限定されず、図示しないが、画像表示装置21の左右両側の上部には左右一対の上部スピーカーを備えている。
【0046】
(リールユニット50)
リールユニット50には、前扉12に形成された透過可能な図柄表示窓部13の裏側に配置されている。
リールユニット50には、表面に図柄(図示せず)が表示された複数の回転リール51〜53、ここでは3個の左リール51、中リール52、右リール53が回転可能に配置されている。各回転リール51〜53は、図示しないが、ステッピングモーター等の駆動源により個別に回転・停止可能に構成されている。
なお、複数の回転リール51〜53として、左リール51、中リール52、右リール53の3個を例示したが、これに限定されず、例えば2個、或いは4個以上設けてもよい。
【0047】
図柄は、図示しないが、リール枠の周囲に貼り付けられるリールテープの表面に、所定の間隔で複数、例えば21個表示されている。
なお、図柄の個数として、21個を例示したが、これに限定されず、例えば20個でもよい。
図柄としては、単色或いは複数色の数字の「7」、「バー」(或いはシンボル)、「ベル」、「リプ」、「チェリー」、「スイカ」等の種類があるが、これらに限定されない。
ここで、「リプ」は、「リプレイ」の略語であり、「再遊技」ともいう。
ここで、「バー」は、「シンボル」ともいう。
【0048】
各回転リール51〜53は、3個全てが停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄が、図柄表示窓部13を通して見えるように配置されている。
図柄表示窓部13の表面には、図示しないが、有効ラインが表示されている。有効ラインとして、各回転リール51〜53の中段とを結んだ1本の直線が表示されている。有効ラインは、後述の遊技結果判定手段230の判定対象となるラインを意味する。
なお、有効ラインとして、「直線」を例示したが、これに限定されず、直線は、左リール51、中リール52、右リール53の順に、「上段・中段・下段」或いは「下段・中段・上段」のように傾斜していたり、「上段・中段・中段」や「中段・中段・下段」のうように折れ曲がったり、「上段・中段・上段」、「上・下段・上段」、「下段・中段・下段」或いは「下段・上段・下段」のように「V」字や「山形」に形成してもよく、叉、「1本」にも限定されず、2本以上としてもよい。
【0049】
(役物装置60)
役物装置60は、遊技状態を示唆可能なものであり、
図4以降を用いて後述するが、表示板510を1枚ずつ反転させながら回転させる表示装置61,62から構成されている。
なお、役物装置60を、リールユニット50の横並び、すなわち
図1において向かって右隣に配置したが、これに限定されず、左隣や、上方、下方に配置してもよい。
【0050】
(画像表示装置21)
画像表示装置21は、遊技の進行に応じて、
図40及び
図41を用いて後述するが、その表示画面22内に、例えばオブジェクト1000等の画像を表示可能なものである。画像表示装置21には、例えば液晶ディスプレイを使用しているが、これに限定されない。
【0051】
(操作部30)
操作部30には、
図1に示すように、次の各部を備えている。
なお、操作部30の各部について後述する。
(1)ベットスイッチ31
(2)演出スイッチ32
(3)メダル投入口33
(4)スタートスイッチ34
(5)ストップスイッチ35〜37
(6)精算スイッチ38
なお、操作部30の各部は、上記した(1)〜(6)に限定されない。
【0052】
(ベットスイッチ31)
ベットスイッチ31は、操作部30の
図1において、向かって左側に位置し、先にクレジットとして内部的にカウントされているメダルのうちからベットするためのものである。
なお、ベットスイッチ31として、1個のスイッチを例示したが、複数個設けてもよい。
【0053】
クレジットメダルは、クレジット機能により機内に貯留された遊技媒体の一例であるメダルをいう。クレジット機能は、遊技開始の条件として、後述するメダル投入口33から予めメダルを投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能な機能をいい、具体的には投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
遊技媒体として、メダルを例示したが、これに限定されず、例えばパチンコ球等でもよい。
【0054】
(演出スイッチ32)
演出スイッチ32は、ベットスイッチ31の
図1において右隣に位置し、演出に用いられるスイッチである。演出スイッチ32は、常時は消灯し、操作が無効であることを表示し、遊技の進行に伴って所定のタイミングで点灯することで、操作が可能であることを表示し、操作が可能な状態において操作されることで、各種の予告演出が報知される。
【0055】
(メダル投入口33)
メダル投入口33は、操作部30の
図1において、向かって右側に位置し、遊技媒体の一例であるメダルを機内に投入するためのものである。内部には、
図1においては図示しないが、
図2に示すメダルセンサー39が配置され、正規なメダルを電子的に検出している。
【0056】
(スタートスイッチ34)
スタートスイッチ34は、操作部30の下段に位置し、
図1において向かって左側に配置され、遊技者の操作により3個の回転リール51〜53の回転を開始させるためのものである。
スタートスイッチ34は、レバー状に形成され、メダルの投入又は後述するベットスイッチ31の操作を条件に、回転リール51〜53の回転を開始させるためのものである。すなわち、このスタートスイッチ34は、遊技者の操作により回転リール51〜53の図柄の変動表示を開始させるためのものである。
【0057】
(ストップスイッチ35〜37)
ストップスイッチ35〜37は、操作部30の下の段の中央に位置し、複数、例えば3個、左ストップスイッチ35、中ストップスイッチ36、右ストップスイッチ37から構成している。
3個の各ストップスイッチ35〜37は、押しボタン状に形成され、3個の回転リール51〜53の各々に対応して設けられ、スタートスイッチ34の操作により回転中の3個の回転リール51〜53を個別に停止可能なものである。
左ストップスイッチ35は、左リール51に、中ストップスイッチ36は中リール52に、右ストップスイッチ37は右リール53にそれぞれ対応している。
【0058】
(精算スイッチ38)
精算スイッチ38は、操作部30の下の段の中央に位置し、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すためのものである。
【0059】
(下パネル部40)
下パネル部40には、
図1に示すように、次の各部を備えている。
なお、下パネル部40の各部について後述する。
(1)下パネル41
(2)下部スピーカー42
(3)メダル払出口43
(4)メダル受け皿44
なお、下パネル部40の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
【0060】
(下パネル41)
下パネル41は、中央に位置し、絵柄や文字等が表示され、図示しないが、照明により点灯するように構成されている。
【0061】
(下部スピーカー42)
下部スピーカー42は、下パネル41の下側の左右一対に配置され、上部スピーカー22とともに、各種の効果音を出力するものである。下部スピーカー42は、上部スピーカー(図示せず)を含み、「スピーカー群」を構成している。
【0062】
(メダル払出口43)
メダル払出口43は、下パネル41の下側中央に位置し、内部に配置され、
図1においては図示しないが、
図2に示すホッパーユニット80から払い出されたメダルが通過する開口である。
【0063】
(メダル受け皿44)
メダル受け皿44は、メダル払出口43の下側に配置され、当該メダル払出口43から払い出されたメダルを貯留するためのものである。
【0064】
(遊技制御手段100)
遊技制御手段100は、遊技機10の内部に位置し、複数種類、例えば、図示しないがメイン制御基板とサブ制御基板から構成されている。各制御基板は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/Oポート等を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
【0065】
そして、ROM等の記憶部に記憶される各種のプログラム及びデータをCPUが読み込むことで、メイン制御基板とサブ制御基板を全体として概観したときには、遊技制御手段100として機能する。また、メイン制御基板を単独で概観すると、メイン制御手段200として、叉、サブ制御基板を単独で概観すると、サブ制御手段300としてそれぞれ機能する。
メイン制御基板とサブ制御基板との通信は、メイン制御基板からサブ制御基板への一方向の通信に限定される。サブ制御基板からメイン制御基板への逆方向の通信は禁止され、逆方向の通信による不正行為を防止している。
【0066】
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、遊技機10の全体の動作を制御するものである。
メイン制御手段200の入力段には、
図2に示すように、メダルセンサー39、ベットスイッチ31、スタートスイッチ34、ストップスイッチ35〜37及び精算スイッチ38等がそれぞれ接続されている。
メイン制御手段200の出力段には、サブ制御手段300のほか、リールユニット50及びホッパーユニット80等がそれぞれ接続されている。
【0067】
メイン制御手段200には、
図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
なお、次の(1)〜(7)については後述する。
(1)役抽選手段210
(2)リール制御手段220
(3)遊技結果判定手段230
(4)払出制御手段240
(5)通常遊技制御手段250
(6)有利遊技制御手段260
(7)送信制御手段270
なお、メイン制御手段200の手段は、上記した(1)〜(7)に限定されない。
【0068】
(サブ制御手段300)
サブ制御手段300は、メイン制御手段200からの信号(コマンドや情報)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うためのものである。
サブ制御手段300の入力段には、
図2に示すように、メイン制御手段200のほか、演出スイッチ32等がそれぞれ接続されている。
サブ制御手段300の出力段には、
図1を用いて説明した画像表示装置21、役物装置60及びスピーカー群(上部スピーカー、下部スピーカー42)等がそれぞれ接続されている。
【0069】
サブ制御手段300には、
図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)受信制御手段310
(2)通常遊技演出制御手段320
(3)有利遊技演出制御手段330
(4)役物制御手段340
なお、サブ制御手段300の手段は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
【0070】
(メイン制御手段200の役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。
すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ34の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。
役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
【0071】
本実施の形態では、役として、大別すると、「小役」(メダルの払い出しを伴う役)、「再遊技役」(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、「移行役」(遊技状態の移行を伴う役、例えば「ボーナス移行役」)が設けられている。役のうち、「ボーナス移行役」については、次ゲームへの持ち越しが可能である。
役抽選の当選確率は、複数段階、本実施の形態では、6段階(設定1〜設定6)設定されており、設定1が最も低く、設定6が最も高くなるように設定されている。
【0072】
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、リールユニット50のステッピングモーター等の駆動源(図示せず)の駆動を制御することで、各回転リール51〜53の駆動・停止制御を行うものである。
リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ35〜37が操作されたときの対応する回転リール51〜53の回転位置とに基づいて、各回転リール51〜53の回転を停止させる。
【0073】
(遊技結果判定手段230)
遊技結果判定手段230は、全ての回転リール51〜53が停止した際に、
図1に示す有効ライン(図示せず)上の図柄の組合せに基づいて入賞等の判定をするためのものである。
【0074】
(払出制御手段240)
払出制御手段240は、ホッパーユニット80のステッピングモーター等の駆動源(図示せず)の駆動を制御することで、遊技結果判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、遊技結果判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると、当該小役に対応する所定枚数のメダルの払い出しを行う。
【0075】
(通常遊技制御手段250)
通常遊技制御手段250は、
図3を用いて後述する「通常遊技」の進行を制御するものである。
【0076】
(有利遊技制御手段260)
有利遊技制御手段260は、
図3を用いて後述する「有利遊技」の進行を制御するものである。なお、有利遊技制御手段260の詳細については、
図35を用いて後述する。
【0077】
(送信制御手段270)
送信制御手段270は、サブ制御手段300へ信号(コマンドや情報)を送信するためのものである。
【0078】
(サブ制御手段300の受信制御手段310)
受信手段310は、送信手段290からの信号(コマンドや情報)を受信するものである。
【0079】
(通常遊技演出制御手段320)
通常遊技演出制御手段320は、
図3を用いて後述する「通常遊技」における各種の演出を制御するものである。
ここで、「各種の演出」は、
図1を用いて説明した画像表示装置21、役物装置60及びスピーカー群(上部スピーカー、下部スピーカー42)42等を用いた演出をいう。
【0080】
(有利遊技演出制御手段330)
有利遊技演出制御手段330は、
図3を用いて後述する「有利遊技」における各種の演出を制御するものである。
ここで、「各種の演出」は、
図1を用いて説明した画像表示装置21、役物装置60及びスピーカー群(上部スピーカー、下部スピーカー42)42等を用いた演出をいう。
なお、有利遊技演出制御手段330の詳細については、
図36を用いて後述する。
【0081】
(役物制御手段340)
役物制御手段340は、遊技制御手段100及び役物装置60に接続され、遊技制御手段100による遊技の進行に連動して役物装置60を制御するものである。
役物装置60の制御としては、上下二段の表示装置61,62を個別に制御できるようにしている。
具体的には、役物制御手段340は、メイン制御手段200の役抽選手段210による役抽選結果に基づいて、後述する表示板510による表示内容及びタイミング、並びに同じく後述する照明装置700の点灯状態(点灯・点滅の別、点灯色)及びタイミングによる演出状態を決定する。演出状態の決定後、役物制御手段340は、後述する駆動源610の駆動状態(駆動、停止)を制御するとともに、照明装置700の点灯状態を制御することで、演出状態を実現している。
【0082】
(
図3に示す遊技状態の説明)
つぎに、
図3を用いて「遊技状態」について説明する。
「遊技状態」は、
図2に示すメイン制御手段200により主として制御され、各種の演出については、メイン制御手段200からの信号(コマンドや情報)をサブ制御手段300が受けて、当該サブ制御手段300により遊技の進行に応じた演出を制御している。
【0083】
「遊技状態」は、大別すると、次の遊技から構成されている。
なお、次の遊技については、後述する。
(1)通常遊技
(2)前兆遊技
(3)有利遊技
なお、「遊技状態」は、上記した(1)〜(3)に限定されず、「通常遊技」に「前兆遊技」を含めてもよいし、或いは「前兆遊技」を「有利遊技」に含めてもよい。
【0084】
(通常遊技)
「通常遊技」は、後述するいわゆる「有利遊技」を除く遊技状態である。
「通常遊技」においては、
図2に示す役抽選手段210による役抽選が実行され、当該役抽選の結果、「有利遊技」への移行役に当選した場合には、後述する「前兆遊技」に移行するほか、「前兆遊技」への移行役に当選した場合も、「前兆遊技」に移行する。また、「有利遊技」への移行役に当選し、当該移行役に対応する図柄を揃えた場合には、「通常遊技」から「前兆遊技」を経ずに、直接、「有利遊技」に移行する場合もある。
【0085】
(前兆遊技)
「前兆遊技」は、「有利遊技」への移行を遊技者に暗示させる遊技状態である。「前兆遊技」は、単に「前兆」ともいう。
「有利遊技」への移行役の当選を契機として移行した場合には、いわゆる「本前兆」とよばれ、当該移行図柄を揃えた場合には、図示しないが、いわゆる「準備遊技」を経て、「有利遊技」に移行する。これに対し、「有利遊技」への移行役の当選を契機とせず、「前兆遊技」への移行役の当選を契機として移行した場合には、いわゆる「ガセ前兆」とよばれ、「前兆遊技」を終了後、「通常遊技」に戻る。
【0086】
(有利遊技)
「有利遊技」は、「通常遊技」より遊技者に有利な遊技状態である。
「有利遊技」には、次の遊技状態を含む。
なお、次の遊技状態については、後述する。
(1)ボーナス
(2)ART
なお、「有利遊技」に、上記した2つの遊技状態を含めたが、これに限定されず、いずれか一方でもよい。
【0087】
(ボーナス)
「ボーナス」は、いわゆる「BB」「RB」の作動状態をいう。「ボーナス」は、「通常遊技」又は「前兆遊技」において、移行役である「ボーナス役」に当選し、当該「ボーナス役」に対応する図柄を揃えることで移行する。
ここで、「RB」は、「レギュラー・ボーナス」の略語であり、いわゆる「役物」の「作動装置」の作動状態をいう。
ここで、「BB」は、「ビッグ・ボーナス」の略語であり、いわゆる「役物」の「連続作動装置」の作動状態をいい、「BB」中に複数回の「RB」が可能となる。
「ボーナス」は、後述する「ART」に移行する場合を除き、終了後、「通常遊技」に移行する。
【0088】
(ART)
「ART」は、いわゆる「RT状態」で、且つ「AT状態」の遊技状態をいう。「ART」は、「通常遊技」、「前兆遊技」又は「ボーナス」において、「AT役」の当選を契機として「AT状態」に移行後、移行役である「ART役」の当選し、当該「ART役」に対応する図柄を揃えることで移行する。
ここで、「RT状態」は、いわゆる「リプレイタイム」ともよばれ、「通常遊技」よりも再遊技役(リプレイ役)の当選の確率が高く設定されている状態をいう。
ここで、「AT状態」は、いわゆる「アシストタイム」ともよばれ、
図2に示す役抽選手段210により当選した小役の押し順が、
図1に示す画像表示装置21等により報知され、当該報知された押し順に従ってストップスイッチ35〜37を操作することで、当選した小役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる状態をいう。
「ART」の終了後、「通常遊技」に移行する。
【0089】
(
図4以降を用いた役物装置60の説明)
役物装置60は、
図4及び
図5に示すように、大別すると、次のパーツを有する。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)表示装置61,62(装置本体500)
(2)ケース400
【0090】
(表示装置61,62(装置本体500))
表示装置61,62は、
図6に示すように、後述する表示板510を1枚ずつ反転させながら上方から下方に向かって回転させ、
図5及び
図11に示すように、表示窓411,412に臨む上下2枚の表示板510により、遊技状態を示唆可能なものである。
表示板510には、その表裏面に、図示しないが、文字、数字、絵柄、或いはこれらの組み合わせが表示されている。
【0091】
例えば、表示窓411,412に臨む上下2枚の表示板510により、「前兆」の文字を表示させる場合には、回転方向の前方に位置する前列の表示板510の裏面(
図16(b)参照)に「兆」の文字を表示する。次列の表示板510の表面(
図16(a)参照)に「前」の文字を表示する。
表示板510を回転すると、
図11、
図12及び(
図16(b)に示すように、前列の表示板510が反転し、裏側の「兆」の文字が下側に出現する。
このとき、次列の表示板510が、
図11、
図12及び(
図16(a)に示すように、上側に位置し、その表面の「前」の文字が上側に出現する。
このため、上側の「前」と下側の「兆」との文字の組み合わせである「前兆」の文字が、表示窓411,412に表示される。
【0092】
表示装置61,62は、
図6に示すように、ケース400内に収納されている。
本実施の形態では、同図に示すように、上下二段に配置され、ケース400内の後述する上室427には、上段表示装置61が、下室428には下段表示装置62がそれぞれ配置されている。なお、表示装置61,62を上下二段に配置したが、これに限定されず、一段としても良いし、或いは三段以上としてもよく、叉、上下方向に限らず、左右方向に複数個配置してもよい。
【0093】
上段表示装置61と下段表示装置62とは、同じ構造を有することで、ここでは、
図11に示すように、上段表示装置61を例に挙げて説明する。
上段表示装置61は、
図11及び
図12に示すように、大別すると、次のパーツを有する。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)装置本体500
(2)駆動装置600
【0094】
(装置本体500)
装置本体500は、
図15に示すように、次のパーツから構成されている。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)表示板510
(2)駆動円板520
(3)従動円板530
(4)連結軸540
なお、装置本体500のパーツは、上記した(1)〜(4)に限定されず、駆動円板520、従動円板530及び連結軸540を一体的に成形してもよい。
【0095】
(表示板510)
表示板510は、
図11〜
図16に示すように、後述する円板520,530の円周方向に沿って等間隔で複数個設けられ、互いに対向する穴521,531を軸心として回転可能なものである。
表示板510は、板状に形成され、適度な弾性と剛性とを有する合成樹脂製のシート材を打ち抜き形成している。
表示板510は、複数枚、例えば24枚有る。なお、表示板510の枚数として、24枚を例示したが、これに限定されない。
【0096】
表示板510には、その表裏面に、図示しないが、文字、数字、絵柄、或いはこれらの組み合わせが表示されている。
例えば、表示したい文字が2文字の場合、例えば「前」の文字と、「兆」の文字との組み合わせである「前兆」の場合には、回転方向の前方に位置する前列の表示板510の裏面(
図16(b)参照)に「兆」の文字を表示し、次列の表示板510の表面(
図16(a)参照)に「前」の文字を表示しておく。
【0097】
また、表示したい文字が1文字の場合、例えば数字の「2」や数字の「10」の場合には、前列の表示板510の裏面(
図16(b)参照)に数字の「2」や「10」の下半部を表示し、次列の表示板510の表面(
図16(a)参照)に数字の「2」や「10」の上半部を表示しておく。
【0098】
表示板510は、
図14〜
図16に示すように、次の各部から構成されている。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)基端部511
(2)表示部512
(3)軸部513
(4)段部514
なお、表示板510の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
【0099】
(基端部511)
基端部511は、
図14〜
図16に示すように、後述する2個の円板520,530の間隔内に位置するものである。
【0100】
(表示部512)
表示部512は、
図14〜
図16に示すように、基端部511に連続し、後述する2個の円板520,530の間隔より幅広に形成され、円板520,530の半径方向の外向きに延びたものである。
【0101】
(軸部513)
軸部513は、
図13〜
図16に示すように、後述する2個の円板520,530の間隔内から外側に張り出し、対向する2個の穴521,531に回転可能にはまり込むものであり、一対の形成されている。
【0102】
(段部514)
段部514は、
図13〜
図16に示すように、表示部512と基端部511との間に位置し、後述する2個の円板520,530の間隔より外側に張り出し、円板520,530の外周面に当接するものである。段部514は、表示板510が上ストッパー440,450の手前で停止している状態において、当該上ストッパー440,450に引っ掛かりながら1枚ずつめくれるように、円板520,530の外周面により押し出される。
【0103】
段部514は、
図13〜
図15に示すように、円板520,530の軸部513の回転中心からの距離を、円板520,530の半径方向において、穴521,531の中心から円板520,530の外周面までの間の距離より、長く設定することで、
図6に示すように、前面枠410の後述する上ストッパー440,450の奥側において、表示板510が外周面の接線方向に倒れた状態から、上ストッパー440,450に向かって徐々に垂直状態に直立させるようにしている。
【0104】
また、段部514は、
図13〜
図15に示すように、左右非対称に形成している。すなわち、段部514は、二つの円板520,530の外径を互いに異ならせていることから、円板520,530の軸部513の回転中心から表示板510の段部514までの間の距離を、二つの円板520,530の外径に応じて異ならせている。
【0105】
(駆動円板520)
駆動円板520は、
図13〜
図15に示すように、後述する従動円板530と対を成し、両円板520,530は、後述する連結軸540を介して互いに離れて位置し、一体的に回転するものである。駆動円板520は、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹により一体的に成形している。
【0106】
駆動円板520は、
図7及び
図27に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421の内側面側に回転可能に支持され、
図11に示すように、後述する歯車機構620の回転歯車623が連結され、当該回転歯車623と一体的に回転する。
これに対し、後述する従動円板530は、
図10に示すように、左側側板430に支持されておらず、装置本体500は、駆動円板520を片持ち支持されている。このため、従動円板530は、
図11及び14に示すように、連結軸540を介して駆動円板520に連結され、駆動円板520が駆動装置600により駆動回転されることで、駆動円板520と一体的に回転する。
【0107】
駆動円板520には、
図14及び
図15に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)穴521
(2)突軸522
なお、駆動円板520の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0108】
(穴521)
穴521は、
図13〜
図15に示すように、駆動円板520の円周方向に沿って等間隔で複数個設けられ、表示板510の片側の軸部513を回転可能に支持するためのものである。
穴521は、表示板510の軸部513の、
図15(a)における高さ以上の直径を有する円形に形成され、駆動円板520の軸方向に貫通している。
穴521は、15度間隔で、計24個形成されている。なお、穴521の個数を、表示板510の枚数である24枚と一致させたが、これに限定されず、例えば表示板510の枚数の倍数、例えば2倍としてもよく、この場合には、穴521の1個置きに表示板510を取り付けるようにしてもよい。
【0109】
(突軸522)
突軸522は、
図27に示すように、右側側板420の後述する軸穴423a,423bに回転可能にはまり込み、当該右側側板420に対し、駆動円板520を回転可能に支持するためのものである。
突軸522は、
図13〜
図15に示すように、駆動円板520の側面から円筒形に突出し、当該駆動円板520より外径を小さく設定している。
【0110】
(従動円板530)
従動円板530は、
図14及び
図15に示すように、後述する連結軸540を介して駆動円板520に連結されるものであり、駆動円板520と連結軸540を介して同軸に回転する。従動円板530は、駆動円板520と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹により一体的に成形している。
従動円板530は、駆動円板520と外径を互いに異ならせている。すなわち、従動円板530は、その外形を駆動円板520の外径より大きく設定している。従動円板530と駆動円板520との両円板520,530の外径を異ならせたのは、組み立て時の部品の取り間違いを避けるためである。
なお、従動円板530の外形を、駆動円板520の外径より大きく設定したが、これに限定されず、小さく設定してもよいし、組み立て時の部品の取り間違いを避けるという便宜上の理由であるので、外径を等しく設定し、色を異ならせてもよい。
【0111】
従動円板530には、
図14及び
図15に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)〜(3)については後述する。
(1)穴531
(2)突軸532
(3)位置検出部533
なお、従動円板530の各部は、上記した(1)〜(3)に限定されない。
【0112】
(穴531)
穴531は、駆動円板520の穴521と同様に、駆動円板520の円周方向に沿って等間隔で複数個設けられ、表示板510の他の片側の軸部513を回転可能に支持するためのものである。
また、従動円板530の外形を、
図14及び
図15に示すように、駆動円板520の外径より大きく設定していることから、穴531の中心から従動円板530の軸中心迄の距離を、駆動円板520の穴521と等しく設定している。
従動円板530は、その穴531が、
図13〜
図15に示すように、駆動円板520の穴521と対向して位置するように、連結軸540を介して駆動円板520に同軸に固定される。
【0113】
(突軸532)
突軸532は、
図28に示す左側側板430の後述する軸穴431a,431bに回転可能にはまり込み、当該左側側板430に対し、従動円板530を回転可能に支持するためのものである。
突軸532は、
図13〜
図15に示すように、駆動円板520の側面から円筒形に突出し、当該駆動円板520より外径を小さく設定している。
また、装置本体500は、駆動円板520の突軸522と、従動円板530の突軸532とにより、右側側板420及び左側側板430に対して、両側から回転可能に保持される。このとき、駆動円板520には、
図27に示すように、機構ベース421の後述するベース本体423を挟んで、回転歯車623が一体的に回転可能に固定されることから、
図10に示すように、左側側板430を取り外した状態においても、右側側板420により保持される。
【0114】
(位置検出部533)
位置検出部533は、
図28及び
図32〜
図34に示すように、制御基板800の後述するセンサ801,802により、従動円板530の回転位置を検出するためのものである。
位置検出部533は、突軸532の一部をスリット状に切り欠いて形成されている。センサ801,802は、発光素子と、受光素子からなるフォトセンサから構成され、スリットである位置検出部533の無い部分では遮光され、位置検出部533の有る部分では透過することで、従動円板530の特定の回転位置を検出できるようにしている。
【0115】
(連結軸540)
連結軸540は、駆動円板520に対し、従動円板530を所定の間隔離れた位置に、一体的に回転に支持するためのものである。
連結軸540は、駆動円板520の外径に対し、小径に形成され、パイプ状に形成されている。連結軸540は、駆動円板520と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹により一体的に成形している。
【0116】
(駆動装置600)
駆動装置600は、
図11に示すように、装置本体500の駆動円板520を駆動するためのものである。
駆動装置600は、
図11に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)駆動源610
(2)歯車機構620
なお、駆動装置600のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されず、歯車機構620を省略し、駆動源610により駆動円板520を直接、駆動するようにしてもよい。
【0117】
(駆動源610)
駆動源610は、
図2に示すように、役物制御手段340に接続され、
図11に示すように、円板520,530、本実施の形態では駆動円板520を回転駆動するものである。
駆動源610は、例えばステッピングモーターから構成され、その駆動力を、後述する歯車機構620を介して駆動円板520に伝達する。
駆動源610は、
図10に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421の内側面側に固定される。
なお、駆動源610として、ステッピングモーターを例示したが、これに限定されず、それ以外のDCモーターやACモーターから構成してもよい。
【0118】
(歯車機構620)
歯車機構620は、
図9及び
図11に示すように、駆動源610の駆動力を、装置本体500の駆動円板520に伝達するためのものである。
歯車機構620は、
図9に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421の外側面側に回転可能に支持される。
【0119】
歯車機構620は、
図11に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(3)については、後述する。
(1)駆動歯車621
(2)中間歯車622
(3)回転歯車623
なお、歯車機構620のパーツは、上記した(1)〜(3)に限定されず、中間歯車622を省略してもよいし、或いは中間歯車622を2段以上設けてもよい。
【0120】
(駆動歯車621)
駆動歯車621は、
図11に示すように、モーターである駆動源610の駆動軸に固定され、駆動軸と一体的に回転する。
駆動歯車621は、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。なお、駆動歯車621を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0121】
(中間歯車622)
中間歯車622は、
図9に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421の外側面側に回転可能に支持され、
図11に示すように、駆動歯車621にかみ合うものである。
中間歯車622は、駆動歯車621と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。なお、中間歯車622を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0122】
(回転歯車623)
回転歯車623は、
図11に示すように、円板520,530、本実施の形態では駆動円板520と一体的に回転するとともに、駆動源610からの駆動力により回転駆動されるものである。
回転歯車623は、
図9に示すように、右側側板420の後述する機構ベース421に、駆動円板520と一体的に回転可能に支持され、回転歯車623は機構ベース421の外側面側に位置し、中間歯車622とかみ合う。回転歯車623は、駆動源610が駆動されると、駆動歯車621及び中間歯車622を介して回転し、駆動円板520を一体的に回転する。
回転歯車623は、駆動歯車621と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性合成樹脂により一体的に成形されている。なお、回転歯車623を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0123】
回転歯車623には、
図25に示すように、次の各部を有する。
なお、回転歯車623の各部は、次の(1)に限定されない。
(1)凸部624
凸部624は、
図25に示すように、円板520,530に臨む内側面と背向する回転歯車623の外側面に設けられ、回転歯車623の手動回転用の凹凸部を構成する。
凸部624は、回転歯車623の外側面から回転歯車623の軸線方向に棒状に延び、複数個、例えば90度間隔に4個設けられている。なお、凹凸部を、凸部624から構成したが、これに限定されず、凹部から構成してもよい。また、凸部624を、棒状に形成したが、これに限定されず、板状や半球形に形成してもよく、叉、4個形成したが、これに限定されず、2個、3個、或いは5個以上形成してもよい。
【0124】
(ケース400)
ケース400は、
図6に示すように、表示装置61,62を主として収納するものである。
また、ケース400内には、表示装置61,62のほか、
図7、
図26及び
図28を用いて後述する照明装置700及び制御基板800を収納している。
【0125】
ケース400は、
図7に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(3)については後述する。
(1)前面枠410
(2)右側側板420
(3)左側側板430
なお、ケース400のパーツは、上記した(1)〜(3)に限定されない。
【0126】
(前面枠410)
前面枠410は、
図10に示すように、ケース400の前面側に取り付けられ、当該ケース400内に収納された表示装置61,62が臨む表示窓411,412を有するものである。表示窓411,412は、表示装置61,62がケース400内に上下二段に収納されていることから、上段表示装置61が臨む上段表示窓411と、下段表示装置62が臨む下段表示窓412とに分かれている。
前面枠410は、
図10に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(2)については後述する。
(1)前面ベース413
(2)飾り枠414
なお、前面枠410のパーツは、上記した(1)〜(2)に限定されない。
【0127】
(前面ベース413)
前面ベース413は、
図10、及び
図21〜23に示すように、後述する飾り枠414、並びに当該飾り枠414との間に、後述する照明装置700を取り付けるためのものである。
前面ベース413は、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、前面ベース413を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0128】
前面ベース413には、
図6、
図21及び
図23に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)上ストッパー440,450
(2)ガイド部415,416
なお、前面ベース413の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0129】
(上ストッパー440,450)
上ストッパー440,450は、
図6に示すように、表示板510の回転を規制するためのものである。具体的には、上ストッパー440,450は、上側に位置する表示板510の上端部に当接し、当該表示板510の下方への回転を阻止している。
また、上ストッパー440,450は、上下二段の表示装置61,62に対応させ、上段上ストッパー440と下段上ストッパー450とに分かれている。
【0130】
上段上ストッパー440は、
図21及び
図23に示すように、前面ベース413の表示窓411,412を取り囲む上下の上枠及び下枠、左右の側枠、中間に位置する中枠、のうち、上枠の下縁部に位置し、当該上枠の左右方向の中央からケース400内に向かって一体的に突出する。
下段上ストッパー450は、中枠の下縁部に位置し、当該中枠の左右方向の中央からケース400内に向かって一体的に突出する。
なお、上ストッパー440,450を、前面ベース413から一体的に突出させたが、これに限定されず、上ストッパー440,450を別部品とし、前面ベース413に取り付けるようにしてもよい。また、上ストッパー440,450を別部品し、着脱可能とすることで、交換可能に構成することもできる。
【0131】
(ガイド部415,416)
ガイド部415,416は、
図6及び
図17に示すように、下方に回転した表示板510を、下ストッパー460,470に向かって案内するためのものである。具体的には、ガイド部415,416は、下ストッパー460,470に連続し、下方に回転した表示板510の下端部から離れて位置する。
また、ガイド部415,416は、上下二段の表示装置61,62に対応させ、上段ガイド部415と下段ガイド部416とに分かれている。
【0132】
上段ガイド部415は、
図5、
図6、
図21及び
図23に示すように、上下の表示窓411,412の周囲を平面が数字の「8」の字形に取り囲み、上下の上枠及び下枠、左右の側枠、上枠と下枠との中間に位置する中枠のうち、中枠の上縁部に位置し、上段下ストッパー460に向かって下り傾斜した後、略水平に延び、当該上段下ストッパー460と面一に連続する。
下段ガイド部416は、下枠の上縁部に位置し、下段下ストッパー470に向かって下り傾斜した後、略水平に延び、当該下段下ストッパー470と面一に連続する。
【0133】
(飾り枠414)
飾り枠414は、
図10に示すように、外形が前面ベース413より一回り小さく形成され、当該前面ベース413の前方側に取り付けられ、前面ベース413との間に後述する照明装置700を保持している。
飾り枠414は、半透明、例えば乳白色に形成され、照明装置700が点灯した際に、表示窓411,412の周囲を光らせる。
飾り枠414は、前面ベース413と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、飾り枠414を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0134】
(右側側板420)
右側側板420は、
図4に示すように、ケース400において向かって右側に取り付けられ、
図9に示すように、表示装置61,62を保持するためのものである。
具体的には、右側側板420は、
図9に示すように、表示装置61,62の機構部分を全て保持させ、ユニット化している。すなわち、右側側板420は、
図7及び
図27に示すように、装置本体500の駆動歯車621を回転可能に支持するとともに、後述する駆動装置600を構成する駆動源610及び歯車機構620を保持している。
【0135】
また、右側側板420は、表示装置61,62がケース400内に上下二段に収納されることから、ケース400内を後述する上室427と下室428とに区分している。
上室427には、
図6に示すように、ケース400の上段に位置し、上段表示装置61が配置され、前面枠410の上段表示窓411に臨む。
下室428には、ケース400の下段に位置し、下段表示装置62が配置され、前面枠410の下段表示窓412に臨む。
【0136】
右側側板420は、
図9に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)機構ベース421
(2)歯車カバー422
なお、右側側板420のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0137】
(機構ベース421)
機構ベース421は、
図7〜
図9に示すように、上下の表示装置61,62をユニット化して支持するものである。すなわち、機構ベース421は、装置本体500の駆動円板520を回転可能に支持するとともに、駆動装置600を支持するものである。
機構ベース421は、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、機構ベース421を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0138】
また、機構ベース421は、
図17及び
図18に示すように、ケース400内を上下方向に二分し、
図6に示すように、その上室427に上段表示装置61を、下室428に下段表示装置62をそれぞれ収納している。
機構ベース421は、
図17〜
図20に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)〜(7)については、後述する。
(1)ベース本体423
(2)上板424
(3)底板425
(4)仕切板426
(5)上室427
(6)下室428
(7)下ストッパー460,470
なお、機構ベース421の各部は、上記した(1)〜(7)に限定されず、例えば上板424を省略してもよいし、叉、各部を別パーツとしてもよい。
【0139】
(ベース本体423)
ベース本体423は、
図17及び
図18に示すように、機構ベース421の正面から見て右側方に位置し、上下に長い板状に形成されている。
ベース本体423は、
図9及び
図11に示すように、上下の表示装置61,62を構成する装置本体500の駆動歯車621を回転可能に片持ち支持するとともに、駆動装置600を構成する駆動源610及び歯車機構620を保持している。
【0140】
ベース本体423には、
図17及び
図27に示すように、次の各部を有する。
なお、ベース本体423の各部は、次の(1)に限定されない。
(1)軸穴423a,423b
軸穴423a,423bは、
図17及び
図27に示すように、駆動円板520の突軸522を回転可能に支持するためのものである。
軸穴423a,423bは、上室427と下室428とにそれぞれ位置し、突軸522がはまり込む内径を有する円形に形成され、ベース本体423の内外側面を貫通している。
上下の軸穴423a,423bのうち、上室427に臨む上段軸穴423aには、上段表示装置61の突軸522がはまり込む。下室428に臨む下段軸穴423bには、下段表示装置62の突軸522がはまり込む。
また、回転歯車623は、ベース本体423の外側面側に位置し、軸穴423a,423bを介して駆動円板520に一体的に回転可能に固定される。
【0141】
(上板424)
上板424は、
図17及び
図18に示すように、ベース本体423の上部に位置し、
図18において向かって左側に延び、板状に形成されている。
【0142】
(底板425)
底板425は、
図17、
図18及び
図20に示すように、ベース本体423の底部に位置し、上板424と対向し、板状に形成されている。
【0143】
(仕切板426)
仕切板426は、
図17〜
図19に示すように、上板424と底板425との間隔内、すなわちベース本体423の高さの中央に位置し、上板424及び底板425と対向し、板状に形成されている。
【0144】
(上室427)
上室427は、
図17及び
図18に示すように、上板424、仕切板426及びベース本体423の上半部により三方が囲まれた空間に形成されている。上室427には、
図6及び
図10に示すように、上段表示装置61、すなわちその装置本体500及び駆動源610が収納されている。
【0145】
(下室428)
下室428は、
図17及び
図18に示すように、仕切板426、底板425、及びベース本体423の下半部により三方が囲まれた空間に形成されている。下室428には、
図6及び
図10に示すように、下段表示装置62、すなわちその装置本体500及び駆動源610が収納されている。
【0146】
(下ストッパー460,470)
下ストッパー460,470は、
図6に示すように、前面枠410を構成する前面ベース413に設けられた上ストッパー440,450と対向する下側に位置し、当該上ストッパー440,450に規制されて1枚ずつ下方に回転する下側の表示板510の自由端部である下端部に当接し、当該下側の表示板510を垂直状態に係止するものである。
【0147】
下ストッパー460,470は、下側の表示板510の下端部に弾性的に当接する。
すなわち、下ストッパー460,470には、
図19及び
図20に示すように、スリット460,470を設けて、弾性を付与している。
なお、下ストッパー460,470に弾性を付与するために、スリット460,470を設けたが、これに限定されず、下ストッパー460,470を板バネなどから構成してもよい。
具体的には、下ストッパー460,470は、
図19及び
図20に示すように、片側に少なくともスリット460,470を有し、下側の表示板510の回転方向の前方がヒンジ部となり、当該回転方向の後方が自由端部となり、下側の表示板510の下端部に押されて、ヒンジ部を中心として上下方向に撓む弾性板により構成されている。
【0148】
下ストッパー460,470は、次の各部から構成されている。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)上段下ストッパー460
(2)下段下ストッパー470
【0149】
(上段下ストッパー460)
上段下ストッパー460は、
図6、
図17及び
図19に示すように、仕切板426に位置し、上室427に配置された上段表示装置61の装置本体500に用いられる。
上段下ストッパー460は、前面枠410の上段表示窓411に臨む、仕切板426の前半部に位置する。
仕切板426は、上室427と下室428とに区画する「仕切部」として機能するとともに、上段下ストッパー460としても機能する。
【0150】
上段下ストッパー460には、
図6、
図17及び
図19に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)スリット461
(2)傾斜部462
なお、上段下ストッパー460の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0151】
(スリット461)
スリット461は、
図6、
図17及び
図19に示すように、下側の表示板510の下端部の回転方向に沿って長く延び、当該下端部に上段下ストッパー460を弾性的に当接させているものである。
すなわち、スリット461は、前面枠410の上段表示窓411に臨む、仕切板426の前縁部から後方に向かって途中迄延び、上段下ストッパー460に弾性を付与するものである。上段下ストッパー460は、仕切板426の後方側がヒンジ部として機能し、前面枠410の上段表示窓411に臨む、仕切板426の前縁部が自由端部とし、後方側のヒンジ部を中心に、樹脂の弾性を利用して、上下方向に撓む。
【0152】
(傾斜部462)
傾斜部462は、
図17及び
図19に示すように、下側の表示板510の前記下端部の回転方向に沿って位置し、当該回転方向の後方に向かって前記下端部から離れる方向に下り傾斜している、
すなわち、上段下ストッパー460は、前面枠410の上段表示窓411に臨む、前縁部が略水平に延び、その後、下方に下り傾斜するように湾曲し、当該湾曲した部分を傾斜部462としている。
【0153】
(下段下ストッパー470)
下段下ストッパー470は、
図6、
図17及び
図20に示すように、底板425に位置し、下室428に配置された下段表示装置62の装置本体500に用いられる。
底板425は、ケース400の「底部」として機能するとともに、下段下ストッパー470としても機能する。
【0154】
下段下ストッパー470には、
図6、
図17及び
図20に示すように、次の各部を有する。
なお、次の(1)については後述する。
(1)スリット471
なお、下段下ストッパー470の各部は、上記した(1)に限定されない。
【0155】
(スリット471)
スリット471は、
図6、
図17及び
図20に示すように、下側の表示板510の下端部の回転方向に沿って長く延び、当該下端部に下段下ストッパー470を弾性的に当接させているものである。
すなわち、スリット471は、前面枠410の下段表示窓412に臨む、底板425の前縁部から後方に向かって途中迄延び、下段下ストッパー470に弾性を付与するものである。下段下ストッパー470は、底板425の後方側がヒンジ部として機能し、前面枠410の下段表示窓412に臨む、底板425の前縁部が自由端部とし、後方側のヒンジ部を中心に、樹脂の弾性を利用して、上下方向に撓む。
【0156】
(歯車カバー422)
歯車カバー422は、
図8に示すように、機構ベース421の外側面に取り付けられ、当該外側面に取り付けられた歯車機構620を覆うものである。歯車機構620は、上段表示装置61と下段表示装置62とにそれぞれ有ることから、歯車カバー422は、上下の歯車機構620を覆うように形成されている。
歯車カバー422は、内部の歯車機構620の回転状態が視認可能に透明に形成されている。なお、透明には、半透明を含み、歯車機構620の回転状態が視認可能であればよい。
歯車カバー422は、上下に長い蓋状に形成され、機構ベース421と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、歯車カバー422は、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0157】
歯車カバー422は、
図4及び
図8に示すように、次の各部を有する。
(1)貫通孔429
貫通孔429は、
図4及び
図8に示すように、回転歯車623の凹凸部を構成する凸部624に臨み、当該凸部624を指で回転可能なものである。
貫通孔429は、歯車カバー422の内外を貫通し、円形に形成されている。なお、貫通孔429の平面形状として、円形を例示したが、これに限定されず、楕円形や多角形に形成してもよい。
【0158】
(左側側板430)
左側側板430は、
図10に示すように、ケース400において向かって左側に取り付けられ、
図7に示すように、後述する制御基板800を保持するためのものである。
左側側板430は、
図7及び
図28に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)基板ベース431
(2)基板カバー432
なお、左側側板430のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されない。
【0159】
(基板ベース431)
基板ベース431は、
図7及び
図28に示すように、同図において機構ベース421の左側の開放面を塞ぐとともに、後述する制御基板800を保持するためのものである。
基板ベース431は、上下に長い板上に形成され、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、基板ベース431を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0160】
基板ベース431には、
図28に示すように、次の各部を有する。
なお、基板ベース431の各部は、次の(1)に限定されない。
(1)軸穴431a,431b
軸穴431a,431bは、
図28に示すように、従動円板530の突軸532を回転可能に支持するためのものである。
軸穴431a,431bは、上室427と下室428とにそれぞれ位置し、突軸532がはまり込む内径を有する円形に形成され、基板ベース431の内外側面を貫通している。
上下の軸穴431a,431bのうち、上室427に臨む上段軸穴431aには、上段表示装置61の突軸532がはまり込む。下室428に臨む下段軸穴431bには、下段表示装置62の突軸532がはまり込む。
【0161】
(基板カバー432)
基板カバー432は、基板ベース431の外側面に取り付けられ、当該外側面に取り付けられた後述する制御基板800を覆うものである。
基板カバー432は、上下に長い蓋状に形成され、基板ベース431と同様に、適度な剛性を有する熱可塑性樹脂により一体成形されている。なお、基板ベース431を、合成樹脂製としたが、これに限定されず、金属製としてもよい。
【0162】
(照明装置700)
照明装置700は、上下二段の表示窓411,412の周囲を個別に光らせるためのものである。また、表示窓411,412の周囲を光らせたときに、その一部の光が、上下の表示装置61,62において、表示窓411,412に臨む表示板510に到達し、当該表示板510が照明される。
照明装置700には、フルカラーのLED素子から構成され、複数色に発光できる構成されている。
照明装置700は、
図24に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、照明装置700のパーツは、次の(1)〜(9)に限定されず、例えば上段下側LED730と下段上側LED760とを共通とし、いずれか一方を省略してもよい。また、LED素子を一対形成したが、これに限定されず、1個或いは3個以上設けてもよい。
【0163】
(1)照明基板710
照明基板710は、
図24に示すように、以下のLED720〜790を支持するためのものであり、
図10に示すように、前面ベース413と飾り枠414との間に保持される。
照明基板710は、
図24に示すように、平面が数字の「8」の字形に形成され、上下の表示窓411,412の周囲を取り囲み、上下の上辺及び下辺、左右一対の側辺、上辺と下辺との中間に位置する中間辺とから構成されている。
【0164】
(2)上段上側LED720
上段上側LED720は、照明基板710の上辺に位置し、LED素子を左右に一対配置している。
(3)上段下側LED730
上段下側LED730は、照明基板710の中間辺の上半部に位置し、LED素子を左右に一対配置している。
【0165】
(4)上段左側LED740
上段左側LED740は、照明基板710において向かって左側の側辺において、その上半部に位置し、LED素子を上下に一対配置している。
(5)上段右側LED750
上段右側LED750は、照明基板710において向かって右側の側辺において、その上半部に位置し、LED素子を上下に一対配置している。
【0166】
(6)下段上側LED760
下段上側LED760は、照明基板710の中間辺の下半部に位置し、LED素子を左右に一対配置している。
(7)下段下側LED770
下段下側LED770は、照明基板710の下辺に位置し、LED素子を左右に一対配置している。
【0167】
(8)下段左側LED780
下段左側LED780は、照明基板710において向かって左側の側辺において、その下半部に位置し、LED素子を上下に一対配置している。
(9)下段右側LED790
下段右側LED790は、照明基板710において向かって右側の側辺において、その下半部に位置し、LED素子を上下に一対配置している。
【0168】
(制御基板800)
制御基板800は、図示しないが、駆動源610と照明装置700とにそれぞれ接続され、駆動源610の駆動と、照明装置700の点灯とをそれぞれ制御するものである。
制御基板800は、
図7及び
図28に示すように、基板ベース431と基板カバー432との間に保持される、また、制御基板800は、
図2に示すサブ制御手段300に接続されている。
【0169】
制御基板800には、
図28及び
図32〜
図34に示すように、次のパーツを備える。
なお、制御基板800のパーツは、次の(1)に限定されない。
(1)センサ801,802
センサ801,802は、
図28及び
図32〜
図34に示すように、従動円板530の位置検出部533の回転位置を検出するためのものである。
センサ801,802は、発光素子と、受光素子からなるフォトセンサから構成され、常時は発光素子からの照射光が受光素子に入射され、透過状態にあり、オン状態にある。これに対し、発光素子と受光素子との間が遮光されると、オン状態からオフ状態に変化する。
【0170】
センサ801,802は、従動円板530の位置検出部533の回転軌跡内に配置されている。スリットである位置検出部533の無い部分では遮光され、常時はオフ状態となっている。これに対し、位置検出部533の有る部分では透過することで、オフ状態からオン状態に変化する。
センサ801,802がオフ状態からオン状態に変化した位置にもとづいて、従動円板530の回転位置を検出することができる。また、例えばステッピングモーターである駆動源610に駆動パルス信号を入力中、センサ801,802が所定の時間内にオフ状態からオン状態に変化しない場合には、いわゆる「脱調」を検出できる。
なお、センサ801,802により、従動円板530の位置検出部533の回転位置を検出したが、これに限定されず、駆動円板520、或いは歯車機構620、すなわち駆動歯車621、中間歯車622、回転歯車623のいずれか一つ以上の回転位置を検出させてもよい。
【0171】
(
図35を用いた有利遊技制御手段260の説明)
図35を用い、
図2に示す有利遊技制御手段260の詳細を説明する。
有利遊技制御手段260は、前述した通り、例えばART等の「有利遊技」の進行を制御するものであり、
図35に示すように、次の手段を備える。
なお、有利遊技制御手段260の手段は、次の(1)及び(2)に限定されない。
(1)有利遊技数抽選手段261
有利遊技数抽選手段261は、
図2に示す役抽選手段210の役抽選結果にもとづいて、有利遊技の一例であるARTの遊技区間において実行可能な有利遊技数を抽選により決定するものである。
ここで、「有利遊技」は、通常遊技より遊技者に有利であり、所定の遊技区間において実行可能な遊技であり、
図3に示す「ART」が相当する。
なお、「有利遊技」として、「ART」を例示したが、これに限定されず、
図3に示す「ボーナス」でよいし、或いは図示しないが、単なる「RT」でもよい。
【0172】
ここで、「有利遊技数」は、ARTの遊技区間において実行可能な「遊技数」である。なお、「有利遊技数」は、有利遊技制御手段260において、役抽選手段210の役抽選結果にもとづいて、図示しないが、上乗せ抽選を可能とし、当該上乗せ抽選に当選した場合に、上乗せできるようにしてもよい。
(2)有利遊技数減算手段262
有利遊技数減算手段262は、「ART」を構成する単位遊技の終了時に、「有利遊技数」を「1」Gずつ減算し、「残り遊技数」を算出するものであり、当該「残り遊技数」が「0」Gとなると、ARTの遊技区間を終了し、ARTを終了する。
【0173】
(
図36を用いた有利遊技演出制御手段330の説明)
図36を用い、
図2に示す有利遊技演出制御手段330の詳細を説明する。
有利遊技演出制御手段330は、前述した通り、例えばART等の「有利遊技」における各種の演出を制御するものである。
【0174】
有利遊技演出制御手段330は、後述する遊技数表示制御手段910を介して、同じく後述する
図43及び
図44に示すように、後述するオブジェクト変換手段911により変換されたオブジェクト1000を、「有利遊技数」に換えて画像表示装置21に表示する。
ここで、「オブジェクト1000」は、後述する
図43に示すように、例えばカード状のものであり、各カード状の各「オブジェクト1000」は、キャラクターを表示する「キャラクター画像1100」と、当該キャラクター画像1100を取り囲む飾り枠を表示する「枠画像」1200〜1220との組み合わせから構成されている。
【0175】
ここで、「有利遊技数」は、有利遊技数抽選手段261により抽選により決定されたものであるが、オブジェクト1000との関係においては、メイン制御手段200側で決定された「有利遊技数」とは直接的に関連せず、間接的に関連している。すなわち、サブ制御手段300側の
図36を用いて後述する表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」を、
図37を用いて後述する表示遊技数分割手段912により分割する。さらに、分割された各「分割後遊技数」を、
図37を用いて後述する16進数変換手段915によりそれぞれ「16進数」に変換後、変換された「16進数」を、後述する
図39に示すように、オブジェクト1000に対応付けている。
【0176】
有利遊技演出制御手段330は、後述する遊技数表示制御手段910を介して、同じく後述する
図40及び
図41に示すように、画像表示装置21の表示画面22内にオブジェクト表示領域1300を設定し、当該オブジェクト表示領域1300内に、「分割後遊技数」に対応するオブジェクト1000を個々に配置可能な複数の個別表示領域1310〜1340を設定する。
【0177】
有利遊技演出制御手段330は、後述する遊技数表示制御手段910を介して、後述する終了示唆演出抽選手段940により「終了示唆演出」を実行することが決定し、且つ有利遊技の「最終遊技」である場合に、後述する
図49に示すように、終了示唆演出実行手段950により終了示唆画像1500を表示画面22中に登場させ、同じく後述する
図50に示すように、遊技操作の進行に伴って、表示中のオブジェクト1000を覆い隠すように終了示唆画像1500の表示領域を拡大させ、同じく後述する
図51に示すように、遊技操作の終了とともに、当該終了示唆画像1500により表示画面22を覆い隠す。
【0178】
ここで、「有利遊技の『最終遊技』である場合」とは、メイン制御手段200側で決定された「有利遊技数」を、有利遊技数減算手段262により減算し、減算後の「残り遊技数」が「0」Gとなった場合を意味し、このとき、その旨の信号がサブ制御手段300側に送信される。
なお、「有利遊技の『最終遊技』である場合」として、「残り遊技数」が「0」Gとなった場合を例示したが、これに限定されない。
また、「有利遊技の『最終遊技』である場合」を、メイン制御手段200側で判断し、その旨の信号をサブ制御手段300側に送信し、当該サブ制御手段300側で処理させたが、これに限定されず、サブ制御手段300側で判断させてもよい。
すなわち、サブ制御手段300側において、
図36を用いて後述する表示遊技数抽選手段900により「表示遊技数」を決定し、当該「表示遊技数」を表示遊技数減算手段920により減算し、減算後の「残り遊技数」が「0」Gとなった場合に、「最終遊技」と判断させてもよい。
【0179】
これに加え、有利遊技演出制御手段330は、後述する遊技数表示制御手段910を介して、終了示唆演出を実行することが決定し、且つ「最終遊技」でない場合に、後述する
図49及び
図50に示すように、遊技操作の進行の途中迄、表示画面22内に表示された終了示唆画像1500の表示領域を拡大させ、同じく後述する
図52に示すように、当該終了示唆画像1500を遊技操作の終了迄に表示画面22内から消去させる。
ここで、「『最終遊技』でない場合」としては、「残り遊技数」が「1」G以上の場合を意味する。
なお、「『最終遊技』でない場合」を、メイン制御手段200側で判断させたが、これに限定されず、サブ制御手段300側で判断させてもよい。
【0180】
有利遊技演出制御手段330は、
図36に示すように、次の手段を備える。
なお、次の(1)〜(6)について後述する。
(1)表示遊技数抽選手段900
(2)遊技数表示制御手段910
(3)表示遊技数減算手段920
(4)上乗せ表示数抽選手段930
(5)終了示唆演出抽選手段940
(6)終了示唆演出実行手段950
なお、有利遊技演出制御手段330の手段は、次の(1)〜(6)に限定されない。
【0181】
(表示遊技数抽選手段900)
表示遊技数抽選手段900は、遊技数抽選手段261により決定された「有利遊技数」の範囲内において、画像表示装置21に表示させる「表示遊技数」を抽選により決定するものである。表示遊技数抽選手段900は、
図2に示す役抽選手段210の役抽選結果にもとづいて、「表示遊技数」を決定している。
「表示遊技数」と「有利遊技数」との関係については、
図38を用いて後述するが、両者が一致する場合もあるが、多くの場合、「表示遊技数」は、「有利遊技数」より少ない遊技数となる。
【0182】
(遊技数表示制御手段910)
遊技数表示制御手段910は、表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」、後述する表示遊技数減算手段920により減算された「残り遊技数」、及び後述する上乗せ表示数抽選手段930により決定された「上乗せ遊技数」の加算後の「残り遊技数」を、画像表示装置21を用いて表示するものである。
なお、遊技数表示制御手段910の詳細については、後述する
図37を用いて後述する。
【0183】
(表示遊技数減算手段920)
表示遊技数減算手段920は、表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」を有利遊技の進行に伴って減算するものである。
減算後の表示遊技数を、「残り遊技数」という。当該「残り遊技数」は、表示上のものであり、メイン制御手段200側の有利遊技数減算手段262による「残り遊技数」と一致する場合もあるが、多くの場合、表示上の「残り遊技数」は、メイン制御手段200側の「残り遊技数」より少ない遊技数となる。
【0184】
(上乗せ表示数抽選手段930)
上乗せ表示数抽選手段930は、遊技数抽選手段261により決定された「有利遊技数」と、表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」との差数の範囲内において、表示遊技数の「上乗せ遊技数」を抽選により決定するものである。上乗せ表示数抽選手段930は、
図2に示す役抽選手段210の役抽選結果にもとづいて、「上乗せ遊技数」を決定している。
上乗せ表示数抽選手段930により決定された「上乗せ遊技数」は、表示遊技数減算手段920により減算後の「残り遊技数」に加算され、当該加算は、有利遊技演出制御手段330により実行される。
【0185】
(終了示唆演出抽選手段940)
終了示唆演出抽選手段940は、有利遊技の「終了示唆演出」を実行するかを抽選により決定するものである。終了示唆演出抽選手段940は、
図2に示す役抽選手段210の役抽選結果にもとづいて、有利遊技の終了示唆演出を実行するかを決定している。
【0186】
(終了示唆演出実行手段950)
終了示唆演出実行手段950は、終了示唆演出抽選手段940により「終了示唆演出」を実行することが決定した場合に、後述する
図49に示すように、画像表示装置21の表示画面22の一部に「終了示唆画像1500」を表示させ、当該終了示唆画像1500の表示領域を、同じく後述する
図50に示すように、遊技者による遊技操作の進行に連動させて拡大させ、同じく後述する
図51に示すように、当該終了示唆画像1500により表示画面22を覆い隠すことが可能なものである。
【0187】
ここで、「終了示唆画像1500」としては、後述する
図49〜
図52に示すように、煙や雲等の「モヤモヤ映像」を表示している。「モヤモヤ映像」は、
図49に示すように、表示画面22の下側から登場し、
図50に示すように、上方に向かって徐々にせり上がり、表示領域、すなわち表示面積を拡大し、
図51に示すように、最終的には表示画面22を覆い隠す。この表示状態を、本来の演出(以下、「本演出」という。)という。
これに対し、いわゆる「ガゼ」の場合には、「終了示唆画像1500」が途中迄せり上がった後、
図52に示すように、下降し、表示画面22の下側から消去させている。この表示状態は、偽りの演出(以下、「ガセ演出」という。)という。
なお、「終了示唆画像1500」としては、煙や雲等の「モヤモヤ映像」を例示したが、これに限定されない。また、「終了示唆画像1500」を、表示画面22の下側から登場させたが、これに限定されず、表示画面22の上側、左側、右側、中央でもよいし、或いは二方、三方四方から登場させてもよい。
【0188】
ここで、「遊技者による遊技操作」としては、「本演出」の場合に、例えばスタートスイッチ34の操作により、後述する
図49に示すように、「終了示唆画像1500」を登場させ、ストップスイッチ35〜37による第1停止、第2停止により、
図50に示すように、徐々にせり上がらせ、第3停止により、
図51に示すように、表示画面22を覆い隠すようにしている。
なお、スタートスイッチ34の操作により、
図49に示すように、「終了示唆画像1500」を登場させたが、これに限定されず、ストップスイッチ35〜37による第1停止、第2停止或いは第3停止により、登場させてもよい。また、ストップスイッチ35〜37による第3停止により、
図51に示すように、表示画面22を覆い隠すようにしたが、これに限定されず、ストップスイッチ35〜37による第1停止或いは第2停止により表示画面22を覆い隠すようにしてもよい。
【0189】
これに対し、いわゆる「ガセ演出」の場合には、ストップスイッチ35〜37による第1停止により、「終了示唆画像1500」を一旦、せり上がらせ、その後、
図52に示すように、第2停止により下降させ、第3停止により表示画面22の下側から消去させている。
なお、第3停止により、
図52に示すように、「終了示唆画像1500」を表示画面22から消去させたが、これに限定されず、スタートスイッチ34の操作により、「終了示唆画像1500」を登場させた後、消去させてもよいし、ストップスイッチ35〜37による第1停止或いは第2停止により消去させてもよい。
【0190】
(
図37を用いた遊技数表示制御手段910の説明)
図37を用い、
図36に示す遊技数表示制御手段910の詳細を説明する。
遊技数表示制御手段910は、
図37に示すように、次の手段を備える。
なお、次の(1)〜(5)について後述する。
(1)オブジェクト変換手段911
(2)表示遊技数分割手段912
(3)表示位置抽選手段913
(4)表示更新抽選手段914
(5)16進数変換手段915
なお、遊技数表示制御手段910の手段は、次の(1)〜(5)に限定されない。
【0191】
(オブジェクト変換手段911)
オブジェクト変換手段911は、遊技数抽選手段261により決定された有利遊技数を、当該有利遊技数に対応するオブジェクト1000へ変換可能なものである。
ここで、「有利遊技数」は、現在のものであり、有利遊技の移行時における初期のものでもよいし、移行後の残り遊技数や、これに上乗せ遊技数を加算したものでもよい。
また、オブジェクト変換手段911は、後述する表示遊技数分割手段912により分割された各分割後遊技数を、オブジェクト1000に個々に対応付けている。
オブジェクト変換手段911は、後述する16進数変換手段915により変換された16進数にオブジェクト1000を対応付けている。
【0192】
ここで、「オブジェクト1000」は、後述する
図43に示すように、キャラクターを表示する「キャラクター画像1100」と、キャラクター画像1100を取り囲む飾り枠を表示する「枠画像1200〜1220」との組み合わせから構成されている。
なお、「オブジェクト1000」を、「キャラクター画像1100」と、「枠画像1200〜1220」との組み合わせから構成したが、これに限定されず、「キャラクター画像1100」と「枠画像1200〜1220」とのいずれか一方から構成してもよいし、或いは図示しないが、他の画像を組み合わせてもよい。
【0193】
(表示遊技数分割手段912)
表示遊技数分割手段912は、表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」を複数、例えば3個に分割するものである。
ここで、「表示遊技数」は、現在のものであり、有利遊技の移行時における初期のものでもよいし、移行後の表示上の残り遊技数や、これに表示上の上乗せ遊技数を加算したものでもよい。
なお、表示遊技数分割手段912の分割数として、「3個」を例示したが、複数であればよく、例えば「2個」或いは「4個」以上でもよい。
例えば、表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」が、「511」Gの場合に、後述する
図44に示すように、表示遊技数分割手段912により3分割され、例えば10進数で(1)「240」G、(2)「15」G、(3)「256」Gに分割される。
なお、「分割」の処理は、例えば「表示遊技数」と、当該「表示遊技数」と関連付けた分割後の「遊技数」とを記憶した「テーブル」を用いてもよいし、或いは抽選により分割してもよい。
【0194】
その後、「表示遊技数」である「511」Gから、「200」Gを消化すると、表示遊技数減算手段920により「1」Gずつ減算され、「200」Gが減算され、「残り遊技数」が「311」G(511−200=311)となる。このとき、「残り遊技数」である「311」Gが、後述する
図46に示すように、表示遊技数分割手段912により3分割され、例えば10進数で(1)「256」G、(2)「48」G、(3)「7」Gに分割される(256+48+7=311)。
また、「残り遊技数」が「311」Gにおいて、上乗せ表示数抽選手段930により、「上乗せ遊技数」が「50」Gに決定した場合には、有利遊技演出制御手段330により「残り遊技数」に加算され、「残り遊技数」が「361」G(311+50=361)となる。このとき、「残り遊技数」である「361」Gが、後述する
図48に示すように、表示遊技数分割手段912により3分割され、例えば10進数で(1)「256」G、(2)「9」G、(3)「96」Gに分割される(256+9+96=361)。
【0195】
(表示位置抽選手段913)
表示位置抽選手段913は、複数の個別表示領域1310〜1340において、各オブジェクト1000の個々の表示位置を抽選により決定するものである。表示位置抽選手段913は、
図2に示す役抽選手段210の役抽選結果にもとづいて、各オブジェクト1000の個々の表示位置を決定している。
ここで、「複数の個別表示領域1310〜1340」は、後述する
図40及び
図41に示すように、(1)「左側個別表示領域1310」、(2)「中央個別表示領域1320」、(3)「右側個別表示領域1340」の横並びの3個の「個別表示領域1310〜1340」から構成されている。
なお、「個別表示領域1310〜1340」として、3個を例示したが、複数であれば足り、2個或いは4個以上でもよいし、叉、横並びとしては、これに限定されず、上下方向に配置してもよい。
【0196】
ここで、「オブジェクト1000」は、後述する
図43に示すように、「キャラクター画像1100」と、「枠画像1200〜1220」との「組み合わせ」から構成されている。表示位置抽選手段913は、「組み合わせ」の表示位置を決定している。
上記「枠画像1200〜1220」は、後述する
図42に示すように、(1)「銀枠1200」、(2)「金枠1210」、(3)「キラキラ1220」の3種類から構成されている。
表示位置抽選手段913は、3種類の「枠画像1200〜1220」との関係では、3個の「個別表示領域1310〜1340」に表示する「枠画像1200〜1220」に配置する「枠画像1200〜1220」の表示位置を決定している。
【0197】
「個別表示領域1310〜1340」と、「枠画像1200〜1220」との個数が一致していることから、同種の「枠画像1200〜1220」が2個以上配置されないようにしている。例えば、「左側個別表示領域1310」に「銀枠1200」、「中央個別表示領域1320」に「銀枠1200」、「右側個別表示領域1340」に「金枠1210」、或いは「左側個別表示領域1310」に「銀枠1200」、「中央個別表示領域1320」に「金枠1210」、「右側個別表示領域1340」に「銀枠1200」が配置されないようにしている。
表示位置抽選手段913により決定された表示位置の一例としては、後述する
図43に示すように、「左側個別表示領域1310」に「金枠1210」、「中央個別表示領域1320」に「銀枠1200」、「右側個別表示領域1340」に「キラキラ1220」がある。異なる一例としては、
図45に示すように、「左側個別表示領域1310」に「キラキラ1220」、「中央個別表示領域1320」に「金枠1210」、「右側個別表示領域1340」に「銀枠1200」がある。他の異なる一例としては、
図47に示すように、「左側個別表示領域1310」に「キラキラ1220」、「中央個別表示領域1320」に「銀枠1200」、「右側個別表示領域1340」に「金枠1210」がある。
【0198】
(表示更新抽選手段914)
表示更新抽選手段914は、表示遊技数減算手段920により減算された「残り遊技数」を更新するタイミングを抽選により決定するものである。表示更新抽選手段914は、
図2に示す役抽選手段210の役抽選結果にもとづいて、「残り遊技数」を更新するタイミングを決定している。
すなわち、表示更新抽選手段914による抽選に「当選」した場合には、表示遊技数減算手段920による減算後の「残り遊技数」を表示する。これに対し、表示更新抽選手段914による抽選の「ハズレ」の場合には、減算後の「残り遊技数」を表示せず、前回の表示状態を維持する。
例えば、前回の「残り遊技数」が「500」Gで、その後、1Gを消化すると、表示遊技数減算手段920による減算後の「残り遊技数」は「499」Gとなる。このとき、表示更新抽選手段914の抽選に「当選」した場合には、減算後の「残り遊技数」は「499」Gを表示する。これに対し、「ハズレ」の場合には、前回の「残り遊技数」が「500」Gの表示を維持する。
【0199】
(16進数変換手段915)
16進数変換手段915は、表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」を16進数に変換するものである。
また、16進数変換手段915は、
図36に示す表示遊技数抽選手段900により決定された表示遊技数を16進数に変換するものである。
16進数変換手段915は、表示遊技数減算手段920により減算された「残り遊技数」に、上乗せ表示数抽選手段930により決定された「上乗せ遊技数」を加算した加算後の残り遊技数を16進数に変換する。
【0200】
ここで、「有利遊技数を16進数に変換する」とは、表示遊技数抽選手段900により決定された「有利遊技数」を、表示遊技数分割手段912により3分割し、3分割された「10進数」を「16進数」に変換するという意味である。
すなわち、表示遊技数抽選手段900により決定された「有利遊技数」が、後述する
図44に示すように、例えば「511」Gの場合に、表示遊技数分割手段912により、10進数の(1)「240」G、(2)「15」G、(3)「256」Gに3分割される。
10進数の「240」Gは、16進数では、二桁の「f0」となる。すなわち、16進数の二桁の「f0」は、一桁目が「0」、二桁目が「f」となる。
10進数の「15」Gは、16進数では、一桁の「f」となる。
10進数の「256」Gは、16進数では、三桁の「100」となる。すなわち、16進数の三桁の「100」は、一桁目が「0」、二桁目が「0f」、三桁目が「f」となる。
【0201】
ここで、「加算後の残り遊技数を16進数に変換する」とは、「加算後の残り遊技数」を、表示遊技数分割手段912により3分割し、3分割された「10進数」を「16進数」に変換するという意味である。
すなわち、表示遊技数減算手段920により減算された「残り遊技数」が、後述する
図46に示すように、例えば「311」Gの場合に、上乗せ表示数抽選手段930により決定された「上乗せ遊技数」が、「50」Gであるとすると、加算した加算後の残り遊技数は、
図48に示すように、「361」Gとなる。加算した加算後の残り遊技数である「361」Gは、表示遊技数分割手段912により、10進数の(1)「256」G、(2)「9」G、(3)「96」Gに3分割される(256+9+96=361)。
10進数の「256」Gは、16進数では、三桁の「100」となる。すなわち、16進数の三桁の「100」は、一桁目が「0」、二桁目が「0f」、三桁目が「f」となる。
10進数の「9」Gは、16進数では、一桁の「9」となる。
10進数の「96」Gは、16進数では、二桁の「60」となる。すなわち、16進数の二桁の「60」は、一桁目が「0」、二桁目が「6」となる。
【0202】
(
図38を用いた有利遊技数と表示遊技数との関係の説明)
図38を用い、「有利遊技数」と「表示遊技数」との関係について説明する。
ここで、「有利遊技数」は、
図2に示すメイン制御手段200側の表示遊技数抽選手段900により決定された「遊技数」であり、有利遊技の一例であるARTの遊技区間に一致する。
これに対し、「表示遊技数」は、
図2に示すサブ制御手段300側の表示遊技数抽選手段900により決定された表示上の「遊技数」であり、「有利遊技数」の範囲内において決定される。
【0203】
「表示遊技数」は、
図38に示すように、多くの場合「有利遊技数」より低い値に決定される。例えば、「有利遊技数」(初期値)が「500」Gに対し、「表示遊技数」(初期値)が「300」Gと決定されたと仮定すると、「表示遊技数」は、「有利遊技数」より、「200」G、低い値となり、「表示遊技数」の方が先に「0」Gとなる。
有利遊技の一例であるARTの進行中、上乗せ表示数抽選手段930により、「有利遊技数」と、表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」との差数の範囲内、「200」Gの範囲内において、表示遊技数の「上乗せ遊技数」決定される。
【0204】
例えば、第1回目の表示上の「上乗せ遊技数」が、「50」Gであると、差数は、「150」G(200−50=150)となる。第2回目の「上乗せ遊技数」が、「100」Gであると、差数は、「50」G(150−100=50)となる。第3回目の「上乗せ遊技数」が、「50」Gであると、差数は、「0」G(50−50=0)となり、「表示遊技数」と「有利遊技数」とが一致する。このため、有利遊技の一例であるARTは、「表示遊技数」が「0」Gとなると、「最終遊技」となり、当該「最終遊技」が終了することで、ARTも終了する。
【0205】
(
図39を用いた表示遊技数とオブジェクト1000との関係の説明)
図39を用い、「表示遊技数」と「オブジェクト1000」との対応関係について説明する。
「表示遊技数」には、(1)表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」、(2)表示遊技数減算手段920により減算された「残り遊技数」、(3)上乗せ表示数抽選手段930により決定された「上乗せ遊技数」の加算後の「残り遊技数」の3種類がある。
3種類の「表示遊技数」は、表示遊技数分割手段912により3分割され、分割後の3個の「10進数」は、16進数変換手段915により「16進数」に変換され、3個の「16進数」となる。
3個の「16進数」は、
図39に示す図表の関係を用いて、「オブジェクト1000」に変換される。
【0206】
「オブジェクト1000」は、後述する
図43に示すように、キャラクターを表示する「キャラクター画像1100」と、キャラクター画像1100を取り囲む飾り枠を表示する「枠画像1200〜1220」との組み合わせから構成されている。
「キャラクター画像1100」は、17種類の「a」〜「q」のキャラクター(以下、「キャラa〜キャラq」ともいう。)及び「ブランク」がある。「ブランク」は、10進数及び16進数がともに「0」Gである。
なお、「キャラクター画像1100」として、17種類の「キャラクター」と「ブランク」とを例示したが、これに限定されず、「キャラクター」の種類数を減少させたり、増加させてもよい。
「枠画像1200〜1220」は、後述する
図42に示すように、(1)「銀枠1200」、(2)「金枠1210」、(3)「キラキラ1220」の3種類から構成されている。
なお、「枠画像1200〜1220」の種類として、3種類を例示したが、複数種類あれば足り、2種類或いは4種類以上してもよい。
【0207】
また、「キラキラ1220」で囲まれた「キャラb〜キャラn」については、「示唆演出」に用いられている。
「キャラクター」の種類と「示唆演出」の内容とは、次の関係にある。
なお、「キャラクター」の種類と「示唆演出」の内容とは、次の(1)〜(5)に限定されない。
(1)「キャラb」、「キャラg」、「キャラl」及び「キャラj」の4種類は、設定に関連する。
(2)「キャラc」、「キャラk」及び「キャラm」の3種類は設定若しくはCZストックに関連する。
(3)「キャラd」、「キャラi」及び「キャラn」の3種類は、設定若しくはARTストックに関連する。
(4)「キャラf」及び「キャラk」の2種類は、フリーズ状態に関連する。
(5)「キャラe」は、設定若しくはフリーズ状態に関連する。
【0208】
すなわち、表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」が、後述する
図44に示すように、例えば「511」Gの場合には、表示遊技数分割手段912により、10進数の(1a)「240」G、(2a)「15」G、(3a)「256」Gに3分割される(240+15+256=511)。なお、分割後の数値は、(1a)〜(3a)に限定されない。
3分割された10進数の(1a)「240」Gは、16進数の二桁の(1b)「f0」に、10進数の(2a)「15」Gは16進数の一桁の(1b)「f」に、10進数の(3a)「256」Gは、16進数の三桁の(3b)「100」にそれぞれ変換される。
16進数の二桁の(1b)「f0」は、
図39に示すように、(1c)「金枠1210」で囲まれた「キャラq」に、16進数の一桁の(1b)「f」は(1c)「銀枠1200」で囲まれた「キャラq」に、16進数の三桁の(3b)「100」は(3c)「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」にそれぞれ変換される。
【0209】
すなわち、「表示遊技数」である「511」Gは、次の通り変換される。
(1a)「240」G→(1b)「f」→(1c)「金枠1210」で囲まれた「キャラq」
(2a)「15」G→(1b)「f」→(1c)「銀枠1200」で囲まれた「キャラq」
(3a)「256」G→(3b)「100」→(3c)「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」
【0210】
表示遊技数減算手段920により減算された「残り遊技数」が、後述する
図46に示すように、例えば「311」Gの場合には、表示遊技数分割手段912により、10進数の(4a)「256」G、(5a)「48」G、(6a)「7」Gに3分割される(256+48+7=311)。なお、分割後の数値は、(4a)〜(6a)に限定されない。
3分割された10進数の10進数の(4a)「256」Gは、16進数の三桁の(4b)「100」に、(5a)「48」Gは16進数の二桁の(5b)「30」に、(6a)「7」Gは16進数の一桁の(6b)「7」にそれぞれ変換される。
16進数の三桁の(4b)「100」は、
図39に示すように、(4c)「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」に、16進数の二桁の(5b)「30」は(5c)「金枠1210」で囲まれた「キャラd」に、16進数の一桁の(6b)「7」は(6c)「銀枠1200」で囲まれた「キャラh」にそれぞれ変換される。
【0211】
すなわち、「残り遊技数」である「311」Gは、次の通り変換される。
(4a)「256」G→(4b)「100」→(4c)「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」
(5a)「48」G→(5b)「30」→(5c)「金枠1210」で囲まれた「キャラd」
(6a)「7」G→(6b)「7」→(6c)「銀枠1200」で囲まれた「キャラh」
【0212】
「上乗せ遊技数」の加算後の「残り遊技数」が、後述する
図48に示すように、例えば「361」Gの場合には、表示遊技数分割手段912により、10進数の(7a)「256」G、(8a)「9」G、(9a)「96」Gに3分割される(256+9+96=361)。なお、分割後の数値は、(7a)〜(9a)に限定されない。
3分割された10進数の10進数の(7a)「256」Gは、16進数の三桁の(7b)「100」に、(8a)「9」Gは16進数の一桁の(8b)「9」に、(9a)「96」Gは16進数の二桁の(9b)「60」にそれぞれ変換される。
16進数の三桁の(7b)「100」は、
図39に示すように、(7c)「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」に、16進数の一桁の(8b)「9」は(8c)「銀枠1200」で囲まれた「キャラi」に、16進数の二桁の(9b)「60」は(9c)「金枠1210」で囲まれた「キャラg」にそれぞれ変換される。
【0213】
すなわち、加算後の「残り遊技数」である「361」Gは、次の通り変換される。
(7a)「256」G→(7b)「100」→(7c)「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」
(8a)「9」G→(8b)「9」→(8c)「銀枠1200」で囲まれた「キャラi」
(9a)「96」G→(9b)「60」→(9c)「金枠1210」で囲まれた「キャラg」
【0214】
(
図40及び
図41を用いた画像表示装置21の表示画面22の説明)
図40及び
図41を用いて、画像表示装置21の表示画面22の表示例について説明する。
図40は、画像表示装置21の表示画面22中のオブジェクト1000の第1の表示状態を示すものである。
オブジェクト1000は、
図40に示すように、画像表示装置21の表示画面22の左上段に位置する「オブジェクト表示領域1300」に表示され、当該位置を「オブジェクト表示領域1300」の「ホームポジション1400」という。
【0215】
「オブジェクト表示領域1300」は、複数、例えば横並びの3個の「個別表示領域1310〜1340」に分割されている。3個の「個別表示領域1310〜1340」は、
図40において向かって左側に位置する(1)「左側個別表示領域1310」、中央に位置する(2)「中央個別表示領域1320」、向かって右側に位置する(3)「右側個別表示領域1340」から構成されている。
なお、「個別表示領域1310〜1340」として、3個を例示したが、複数であれば足り、2個或いは4個以上でもよいし、叉、横並びとしては、これに限定されず、上下方向に配置してもよい。
【0216】
ここで、「オブジェクト1000」は、後述する
図43に示すように、「キャラクター画像1100」と、「枠画像1200〜1220」との「組み合わせ」から構成されている。表示位置抽選手段913は、「組み合わせ」の表示位置を決定している。
3個の「個別表示領域1310〜1340」には、後述する
図43、
図45及び
図47に示すように、「キャラクター画像1100」と、「枠画像1200〜1220」との「組み合わせ」から構成される「オブジェクト1000」が個別に表示される。
【0217】
(
図41を用いたオブジェクト1000の第2の表示状態の説明)
図41は、
図40に対応し、画像表示装置21の表示画面22中のオブジェクト1000の第2の表示状態を示すものである。
本演出状態は、オブジェクト1000を強調するものであり、表示画面22の左上段の「ホームポジション1400」に位置する「オブジェクト表示領域1300」を、中央の「更新ポジション1410」に移動し、且つ拡大したものである。
すなわち、表示更新抽選手段914による抽選に「当選」した場合に、「更新ポジション1410」に移動し、且つ拡大し、表示遊技数減算手段920による減算後の「残り遊技数」を表示させる。表示後、「更新ポジション1410」から「ホームポジション1400」に戻している。
【0218】
(
図42を用いた枠画像1200〜1220の説明)
図42を用いて、枠画像1200〜1220の表示例について説明する。
「枠画像1200〜1220」は、3種類あり、
図42の(a)が「銀枠1200」、(b)が「金枠1210」、(c)が「キラキラ1220」を示している。
「枠画像1200〜1220」は、
なお、「枠画像1200〜1220」の種類として、3種類を例示したが、複数種類あれば足り、2種類或いは4種類以上してもよい。また、「枠画像1200〜1220」の形態も、「銀枠1200」、「金枠1210」及び「キラキラ1220」に限定されず、図示しないが、例えば「赤枠」、「黒枠」或いは「白枠」等でもよい。
【0219】
(
図43及び
図44を用いたオブジェクト1000の第1の表示例の説明)
図43及び
図44を用い、オブジェクト表示領域1300中のオブジェクト1000の第1の表示例について説明する。
図43には、表示遊技数抽選手段900により決定された「表示遊技数」に対応するオブジェクト1000が表示されている。遊技者は、当該表示を見ることで、「表示遊技数」を計算により求めることが可能である。
「オブジェクト表示領域1300」において、
図43の向かって左側の「左側個別表示領域1310」には、「金枠1210」で囲まれた「キャラq」が、中央の「中央個別表示領域1320」に「銀枠1200」で囲まれた「キャラq」が、右側の「右側個別表示領域1340」に「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」がそれぞれ表示されている。
【0220】
図44は、
図43に表示されたオブジェクト1000を説明するものである。
遊技者は、次の手順で、「個別表示領域1310〜1340」にそれぞれ表示された「オブジェクト1000」から「表示遊技数」を算出することが可能である。
(1c)「金枠1210」で囲まれた「キャラq」→16進数の(1b)「f」→10進数の(1a)「240」G
(1c)「銀枠1200」で囲まれた「キャラq」→16進数の(1b)「f」→10進数の(2a)「15」G
(3c)「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」→16進数の(3b)「100」→10進数の(3a)「256」G
遊技者は、10進数の(1a)「240」Gと、(2a)「15」G及び(3a)「256」Gの合計から、「表示遊技数」が「511」Gであることを計算により求めること可能である(240+15+256=511)。
【0221】
(
図45及び
図46を用いたオブジェクト1000の第2の表示例の説明)
図45を用い、オブジェクト表示領域1300中のオブジェクト1000の第2の表示例について説明する。
図45には、表示遊技数減算手段920により減算された「残り遊技数」に対応するオブジェクト1000が表示されている。遊技者は、当該表示を見ることで、「残り遊技数」を計算により求めることが可能である。
「オブジェクト表示領域1300」において、
図45の向かって左側の「左側個別表示領域1310」には、「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」が、中央の「中央個別表示領域1320」に「金枠1210」で囲まれた「キャラd」が、右側の「右側個別表示領域1340」に「銀枠1200」で囲まれた「キャラh」がそれぞれ表示されている。
【0222】
図46は、
図45に表示されたオブジェクト1000を説明するものである。
遊技者は、次の手順で、「個別表示領域1310〜1340」にそれぞれ表示された「オブジェクト1000」から「残り遊技数」を算出することが可能である。
(4c)「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」→16進数の(4b)「100」→10進数の(4a)「256」G
(5c)「金枠1210」で囲まれた「キャラd」→16進数の(5b)「30」→10進数の(5a)「48」G
(6c)「銀枠1200」で囲まれた「キャラh」→16進数の(6b)「7」→10進数の(6a)「7」G
遊技者は、10進数の(4a)「256」Gと、(5a)「48」G及び(6a)「7」Gの合計から、「残り遊技数」が「311」Gであることを計算により求めること可能である(256+48+7=311)。
【0223】
(
図47及び
図48を用いたオブジェクトの第3の表示例の説明)
図47を用い、オブジェクト表示領域1300中のオブジェクト1000の第3の表示例について説明する。
図47には、上乗せ表示数抽選手段930により決定された「上乗せ遊技数」の加算後の「残り遊技数」に対応するオブジェクト1000が表示されている。遊技者は、当該表示を見ることで、「上乗せ遊技数」の加算後の「残り遊技数」を計算により求めることが可能である。
「オブジェクト表示領域1300」において、
図47の向かって左側の「左側個別表示領域1310」には、「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」が、中央の「中央個別表示領域1320」に「銀枠1200」で囲まれた「キャラi」が、右側の「右側個別表示領域1340」に「金枠1210」で囲まれた「キャラg」がそれぞれ表示されている。
【0224】
図48は、
図47に表示されたオブジェクト1000を説明するものである。
遊技者は、次の手順で、「個別表示領域1310〜1340」にそれぞれ表示された「オブジェクト1000」から「上乗せ遊技数」の加算後の「残り遊技数」を算出することが可能である。
(7c)「キラキラ1220」で囲まれた「キャラo」→(7b)「100」→(7a)「256」G
(8c)「銀枠1200」で囲まれた「キャラi」→(8b)「9」→(8a)「9」G
(9c)「金枠1210」で囲まれた「キャラg」→(9b)「60」→(9a)「96」G
遊技者は、10進数の(7a)「256」Gと、(8a)「9」G及び(9a)「96」Gの合計から、「上乗せ遊技数」の加算後の「残り遊技数」が「361」Gであることを計算により求めること可能である(256+9+96=361)。
【0225】
(
図49〜
図52を用いた終了示唆画像の表示状態の説明)
図49〜
図52を用いて、画像表示装置21の表示画面22中の終了示唆画像1500の表示例について説明する。
図49は、画像表示装置21の表示画面22中の終了示唆画像1500の第1の表示状態を示すものである。
図49は、「終了示唆画像1500」の登場場面である。
スタートスイッチ34の操作により、
図2に示す役抽選手段210による役抽選を実行させ、当該役抽選結果にもとづいて、終了示唆演出抽選手段940により「終了示唆演出」を実行することが決定したことを契機に、表示画面22の下側に、終了示唆画像1500を構成する煙や雲等の「モヤモヤ映像」を登場させる。
なお、「終了示唆画像1500」としては、煙や雲等の「モヤモヤ映像」を例示したが、これに限定されない。また、「終了示唆画像1500」を、表示画面22の下側から登場させたが、これに限定されず、表示画面22の上側、左側、右側、中央でもよいし、或いは二方、三方四方から登場させてもよい。
さらに、スタートスイッチ34の操作により、「モヤモヤ映像」を登場させたが、これに限定されず、ストップスイッチ35〜37による第1停止、第2停止或いは第3停止により、「モヤモヤ映像」を登場させてもよい。
【0226】
(
図50を用いた終了示唆画像の第2の表示状態の説明)
図50は、
図49に続き、画像表示装置21の表示画面22中の終了示唆画像1500の第2の表示状態を示すものである。
図50は、登場後の「終了示唆画像1500」の表示領域の拡大状態である。
ストップスイッチ35〜37による第1停止、第2停止により、登場後の「モヤモヤ映像」を徐々にせり上がらせ、その表示領域、すなわち表示面積を拡大する。
【0227】
(
図51を用いた終了示唆画像の第2の表示状態の説明)
図51は、
図50に続き、画像表示装置21の表示画面22中の終了示唆画像1500の第3の表示状態を示すものである。
図51は、「終了示唆画像1500」により表示中のオブジェクト1000を覆い隠す状態である。
すなわち、有利遊技の「最終遊技」である場合、すなわちメイン制御手段200側で決定された「有利遊技数」を、有利遊技数減算手段262により減算し、減算後の「残り遊技数」が「0」Gとなった場合に、「本演出」を実行させる。具体的には、ストップスイッチ35〜37による第3停止により、「モヤモヤ映像」を更にせり上がらせ、当該「モヤモヤ映像」により、表示中のオブジェクト1000を覆い隠す。
なお、ストップスイッチ35〜37による第3停止により、表示画面22を覆い隠すようにしたが、これに限定されず、ストップスイッチ35〜37による第1停止或いは第2停止により表示画面22を覆い隠すようにしてもよい。
【0228】
(
図52を用いた終了示唆画像の第4の表示状態の説明)
図52は、
図50に続き、画像表示装置21の表示画面22中の終了示唆画像1500の第4の表示状態を示すものである。
図52は、「終了示唆画像1500」の消去状態である。
すなわち、「最終遊技」でない場合、すなわち「残り遊技数」が「1」G以上の場合に、「ガセ演出」を実行させる。具体的には、ストップスイッチ35〜37による第3停止により、「モヤモヤ映像」を下降させ、更に表示画面22内から消去させる。
なお、第3停止により、
図52に示すように、「終了示唆画像1500」を表示画面22から消去させたが、これに限定されず、スタートスイッチ34の操作により、「終了示唆画像1500」を登場させた後、消去させてもよいし、ストップスイッチ35〜37による第1停止或いは第2停止により消去させてもよい。
【0229】
一方、「終了示唆演出」を発生頻度を、有利遊技の進行に伴って変化させてもよい。
例えば、残り遊技数が「10G」程度から「終了示唆演出」の発生頻度を上げてもよい。
また、「終了示唆演出」を用いて、いわゆる「連続演出」を実行させてもよい。
例えば、残り遊技が数ゲームとなったときに、「本演出」において、ゲームが進行する度に、当該ゲームの終了時の「終了示唆画像1500」の最終停止位置を徐々に上昇させ、有利遊技の最終ゲームにおいて表示画面22を覆い隠すようにすることで、遊技者の期待感を刺激することができる。
また、「ガセ演出」の場合にも同様に、ゲームが進行する度に、当該ゲームの終了時の「終了示唆画像1500」の最終停止位置を徐々に上昇させ、連続演出の最終ゲームにおいて消去させることで、遊技者の期待感を刺激することができる。
【0230】
(
図53を用いた遊技の流れの概要説明)
図53を用いて、メイン制御手段200が1回の遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理の概要について説明する。
ステップS10においては、
図1及び
図2に示すスタートスイッチ34の操作を契機として、
図2に示す役抽選手段210による「役抽選処理」が実行される。また、このとき、スタートスイッチ34が操作されたこと、並びに役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段300へ送信される。
【0231】
「役抽選処理」が終了すると、ステップS10から次のステップS11に進む。ステップS11においては、
図1及び
図2に示すリールユニット50による「リール起動回転処理」が実行される。すなわち、
図2に示すリール制御手段220により、回転リール51〜53の駆動が開始される。
【0232】
「リール起動回転処理」が終了すると、ステップS11から次のステップS12に進む。ステップS12においては、
図1及び
図2に示すストップスイッチ35〜37を契機として、「リール停止処理」が実行される。すなわち、
図2に示すリール制御手段220により、ストップスイッチ35〜37のそれぞれに対応する回転リール51〜53が各々停止される。このとき、各ストップスイッチ35〜37が操作されたことが、メイン制御手段200からサブ制御手段300へ送信される。
そして、全てのストップスイッチ35〜37が停止操作されると、回転リール51〜53が全て停止する。
【0233】
回転リール51〜53が全て停止し、「リール停止処理」が終了すると、ステップS12から次のステップS13に進む。ステップS13においては、
図2に示す遊技結果判定手段230により「入賞判定」が実行される。すなわち、全ての回転リール51〜53が停止した際に、有効ライン(図示せず)上の図柄の組合せに基づいて入賞等の判定が実行される。図柄の組合せが役を構成する場合には、「入賞」となり、役を構成しない場合には「ハズレ」となる。このとき、入賞等の判定結果は、メイン制御手段200からサブ制御手段300へ送信される。
「入賞判定」が「が終了すると、ステップS13から次のステップS14に進む。ステップS14においては、
図2に示す払出制御手段により、「払出処理」が実行される。「払出処理」が終了すると、当該処理が終了する。なお、判定結果が、「ハズレ」等のように払い出しが不要な場合には、「払出処理」は実行されず、当該処理が終了する。
【0234】
(
図54を用いたメイン側ART中処理の説明)
図54を用いて、メイン側ART中処理について説明する。
ここで、「メイン側」は、
図2に示すメイン制御手段200側を意味する。
ここで、「ART」は、
図3に示す「有利遊技」の一つであり、
図2に示す有利遊技制御手段260により制御される。
【0235】
まず、ステップS20に進み、「初当たり開始」が判定される。「初当たり開始」は、
図2に示すメイン制御手段200側の役抽選手段210の役抽選の結果に基づくART移行役抽選に当選し、当該ART移行役に対応する図柄の入賞に成功後、最初に開始されるゲームを意味する。判定は、メイン制御手段200側の有利遊技制御手段260により実行される。
判定の結果、「初当たり開始」の場合には、ステップS20から次のステップS21に進む。ステップS21においては、「ARTゲーム数決定抽選」が実行され、「ARTゲーム数」(有利遊技数)が決定される。抽選は、
図35に示すメイン制御手段200側の有利遊技数抽選手段261により実行される。
【0236】
「ARTゲーム数」(有利遊技数)の決定後、ステップS21から次のステップS22に進む。ステップS22においては、「決定したゲーム数の加算処理」が実行される。ここでは、「初当たり開始」であるため、初期値は「0」Gであり、ステップS21により決定された「ARTゲーム数」が加算処理後の「残遊技数」となる。
「加算処理」後、ステップS22から次のステップS23に進む。ステップS23においては、決定したゲーム数」がサブに送信される。ここで、「決定したゲーム数」は、ステップS21により決定された「ARTゲーム数」であり、当該「ARTゲーム数」がメイン制御手段200側からサブ制御手段300側に送信される。送信は、
図2のメイン制御手段200側の送信制御手段270により実行される。
ステップS23における送信後、当該処理が終了し、「有利遊技」の次回のゲームに進む。
【0237】
一方、先に説明したステップS20において、「初当たり開始」でないと判定された場合、すなわち前遊技、若しくはそれ以前から既に有利遊技が実行されている場合には(以下、「2回目以降」ともいう。)、分岐し、ステップS30に進む。ステップS30においては、「残遊技数減算処理」が実行される。すなわち、前回の残遊技数から「1」Gが減算される。減算は、メイン制御手段200側の有利遊技数減算手段262により実行される。
減算処理の後、ステップS30から次のステップS31に進む。ステップS31においては、「当選役は上乗せ抽選対象役」が判定される。すなわち、
図2に示す役抽選手段210の役抽選の結果、「当選役」が「上乗せ抽選対象役」で有るか判定される。判定は、
図2に示す有利遊技制御手段260により実行される。
【0238】
判定の結果、「当選役」が「上乗せ抽選対象役」で有る場合には、ステップS31から次のステップS32に進む。ステップS32においては、「上乗せ抽選処理」が実行される。処理は、
図2に示す有利遊技制御手段260により実行される。
これに対し、ステップS32において、「当選役」が「上乗せ抽選対象役」で無いと判定された場合には、分岐し、先に説明したステップS23に進み、「決定したゲーム数」がサブに送信される。ここで、「決定したゲーム数」は、ステップS30による減算後の「残遊技数」である。なお、図示しないが、「残遊技数=0」となると、当該ゲームの終了後、「有利遊技」である「ART」を終了し、
図3に示すように、「通常遊技」に戻る。
【0239】
「上乗せ抽選処理」の後、ステップS32から次のステップS33に進む。ステップS33においては、「上乗せ決定」が判定される。すなわち、判定は、
図2に示す有利遊技制御手段260により実行される。
判定の結果、「上乗せ決定」の場合、すなわちステップS32における「上乗せ抽選処理」に当選し、「上乗せ遊技数」が決定した場合には、ステップS33から次のステップS34に進む。ステップS34においては、「残遊技数加算処理」が実行される。すなわち、ステップS30による減算後の「残遊技数」に、ステップS33により決定された「上乗せ遊技数」が加算される。加算処理は、
図2に示す有利遊技制御手段260により実行される。
加算処理の後、先に説明したステップS23に進み、「決定したゲーム数」がサブに送信される。すなわち、「決定したゲーム数」は、ステップS34による加算後の「残遊技数」である。
【0240】
これに対し、先に説明したステップS23において、ステップS32における「上乗せ抽選処理」が「ハズレ」の場合には、分岐し、先に説明したステップS23に進み、「決定したゲーム数」がサブに送信される。ここで、「決定したゲーム数」は、ステップS30による減算後の「残遊技数」である。
(
図55及び
図56を用いたサブ側ART中処理の説明)
図55及び
図56を用いて、サブ側ART中処理について説明する。
ここで、「サブ側」は、
図2に示すサブ制御手段300側を意味する。
ここで、「ART」は、
図3に示す「有利遊技」の一つであり、
図2に示す有利遊技演出制御手段330により制御される。
【0241】
まず、ステップS40に進み、「初当たり開始」が判定される。「初当たり開始」は、「ART」の初回の演出を意味する。判定は、サブ制御手段300側の有利遊技演出制御手段330により実行される。
判定の結果、「初当たり開始」の場合には、ステップS40から次のステップS41に進む。ステップS41においては、「初回の表示遊技数の抽選」が実行され、「表示遊技数」が決定される。抽選は、
図36に示すサブ制御手段300側の表示遊技数抽選手段900により実行される。
【0242】
「初回の表示遊技数の抽選」の後、ステップS41から次のステップS42に進む。ステップS42においては、「表示遊技数の分割」が実行される。処理は、
図37に示す表示遊技数分割手段912により実行される。
「表示遊技数の分割」の後、ステップS42から次のステップS43に進む。ステップS43においては、「16進数への変換」が実行される。処理は、
図37に示す16進数変換手段915により実行される。
【0243】
「16進数への変換」の後、ステップS43から次のステップS44に進む。ステップS44においては、「オブジェクト1000への変換」が実行される。処理は、
図37に示すオブジェクト変換手段911により実行される。
「オブジェクト1000への変換」の後、ステップS44から次のステップS45に進む。ステップS45においては、「表示位置の抽選」が実行される。抽選は、
図37に示す表示位置抽選手段913により実行される。
「表示位置の抽選」の後、ステップS45から次のステップS46に進む。ステップS46においては、「オブジェクト1000による表示遊技数の表示」が実行される。すなわち、ステップS44に変換されたオブジェクト1000を、
図44に示すように、ステップS45において決定された表示位置に表示する。処理は、
図36に示す遊技数表示制御手段910により実行される。
表示後、当該処理が終了し、次回のゲーム、すなわち先に説明したステップS40に進む。
【0244】
一方、先に説明したステップS40において、「初当たり開始」でないと判定された場合、すなわち「2回目以降」である場合には、分岐し、ステップS50に進む。ステップS50において、「残遊技数減算処理」が実行される。すなわち、前回の残遊技数から「1」Gが減算される。減算は、
図36に示すサブ制御手段300側の表示遊技数減算手段920により実行される。
減算処理の後、ステップS50から次のステップS51に進む。ステップS51においては、
図2に示す役抽選手段210の役抽選の結果に基づく、「上乗せ抽選処理」が実行される。処理は、
図36に示すサブ制御手段300側の上乗せ表示数抽選手段930により実行される。
【0245】
「上乗せ抽選処理」の後、ステップS51から次のステップS52に進む。ステップS52においては、「上乗せ決定」が判定される。すなわち、判定は、
図2に示すサブ制御手段300側の有利遊技演出制御手段330により実行される。
判定の結果、「上乗せ決定」の場合、すなわちステップS51における「上乗せ抽選処理」に当選し、「上乗せ遊技数」が決定した場合には、ステップS52から次のステップS53に進む。ステップS53においては、「残遊技数加算処理」が実行される。すなわち、ステップS50による減算後の「残遊技数」に、ステップS51により決定された「上乗せ遊技数」が加算される。加算処理は、
図2に示す有利遊技演出制御手段330により実行される。
【0246】
加算処理後、ステップS53から次のステップS54に進む。ステップS54においては、「残遊技数=0」が判定される。判定は、
図2に示す有利遊技演出制御手段330により実行される。
判定の結果、「残遊技数=0」の場合、すなわち最終ゲームの場合には、ステップS54から次のステップS55に進む。ステップS55においては、
図49〜
図51に示すように、「終了示唆演出の実行」(本演出)が実行される。処理は、
図36に示す終了示唆演出実行手段950により実行される。
「終了示唆演出の実行」(本演出)の終了後、当該処理が終了する。その結果、当該ゲームの終了により、「有利遊技」である「ART」を終了し、
図3に示すように、「通常遊技」に戻る。
【0247】
これに対し、先に説明したステップS52において、「上乗せ抽選処理」が「ハズレ」の場合には、分岐し、先に説明したステップS54に進み、「残遊技数=0」が判定される。
また、ステップS54においては、「残遊技数=0」でないと判定された場合に、すなわち「残り遊技数」が「1」G以上、有る場合には、
図56を用いて後述するフローチャートに進む。
【0248】
(
図56の説明)
図56を用い、
図55に続くフローチャートについて説明する。
まず、ステップS60に進み、「表示更新の抽選」が実行される。抽選は、
図37に示す表示更新抽選手段914により実行される。
抽選の後、ステップS60から次のステップS61に進む。ステップS61においては、「表示更新の当選」が判定される。判定は、
図36に示す遊技数表示制御手段910により実行される。
【0249】
判定の結果、「表示更新の当選」の場合には、ステップS61から次のステップS62に進む。ステップS62においては、「表示遊技数の分割」、続いてステップS63において「16進数への変換」、ステップS64において「オブジェクト1000への変換」、ステップS65において「表示位置の抽選」、ステップS66においては、「オブジェクト1000による表示遊技数の表示」の順に実行される。
「オブジェクト1000による表示遊技数の表示」の後、ステップS66から次のステップS67に進む。ステップS67においては、「終了示唆演出の抽選」が実行される。抽選は、
図36に示す終了示唆演出抽選手段940により実行される。
【0250】
抽選後、ステップS67から次のステップS68に進む。ステップS68においては、「終了示唆演出の当選」が判定される。判定は、
図2に示す有利遊技演出制御手段330により実行される。
判定の結果、「終了示唆演出の当選」の場合には、
図49、
図50及び
図52に示すように、「終了示唆演出の実行」(ガセ演出)が実行される。処理は、
図36に示す終了示唆演出実行手段950により実行される。
「終了示唆演出の実行」(ガセ演出)の終了後、
図56から
図55に進み、当該処理が終了し、次回のゲーム、すなわち先に説明した
図55に示すステップS40に進む。
【0251】
一方、先に説明したステップS68においては、「終了示唆演出の当選」でない場合、すなわち「ハズレ」の場合には、
図56から
図55に進み、当該処理が終了し、次回のゲーム、すなわち先に説明した
図55に示すステップS40に進む。その結果、「終了示唆演出」が実行されること無しに、次回のゲームに進む。
また、先に説明したステップS61において、「表示更新の当選」でないと判定された場合、すなわち「ハズレ」の場合には、分岐し、同じく先に説明したステップS67に進み、「終了示唆演出の抽選」が実行される。その結果、「オブジェクト1000による表示遊技数の表示」が実行されること無し、すなわち、前回の「表示遊技数」が表示された状態で、次回のゲームに進む。
【課題】 スロットマシンやパチンコ機等の遊技機に関し、例えばART等の有利遊技の有利遊技数とオブジェクトとを対応付け、有利遊技数に代えてオブジェクトを表示することで、遊技者が表示遊技数を認識することを困難することを課題とする。
【解決手段】 遊技制御手段(100)には、役抽選手段(210)、有利遊技数抽選手段(261)を有するメイン制御手段(200)と、画像表示装置(21)を用いて、有利遊技の演出を実行する有利遊技演出制御手段(330)を有するサブ制御手段(300)とを備え、有利遊技演出制御手段(330)には、有利遊技数抽選手段(261)により決定された有利遊技数を、当該有利遊技数に対応するオブジェクト(1000)へ変換可能なオブジェクト変換手段(911)を備え、有利遊技演出制御手段(330)は、オブジェクト変換手段(911)により変換されたオブジェクト(1000)を、有利遊技数に換えて画像表示装置(21)に表示する。