(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記予約日設定部は、今回の診療日又は薬剤受領日から今回投薬日数と前記推定残薬日数との合計の日数経過した日以前の一又は複数日を、今回の診療日又は薬剤受領予定日における次回の診療候補日として提示する
ことを特徴とする請求項1に記載の診療予約日管理支援システム。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ本発明による実施例の診療予約日管理支援システムを包含する遠隔診療支援システムを一例として詳細に説明する。
【0026】
(診療予約日管理支援システムを包含する遠隔診療支援システム)
遠隔診療支援システムは、医師と患者との間で行われる遠隔診療を支援するシステムである。
【0027】
遠隔診療支援システムは、
図1に示されるように、遠隔診療支援サーバ1と、一又は複数の医師端末2とを備える。遠隔診療支援サーバ1及び医師端末2のそれぞれは、一又は複数のユーザー端末3、一又は複数の保険組織端末4、及び一又は複数の自動薬剤配送センターDP(配送システム)における薬剤配送端末5とのそれぞれとインターネット等の公共通信網(ネットワーク)を介して相互に通信可能に構成されている。なお、
図1ではそれぞれ一つの医師端末2、ユーザー端末3、保険組織端末4及び自動薬剤配送センターDPの薬剤配送端末5を図示している。また、自動薬剤配送センターDPは当該遠隔診療支援システムを運用している医療機関(患者が遠隔診療を受ける医療機関)の一部である調剤薬局いわゆる院内処方を実施する事業所であり、遠隔診療支援サーバ1からの処方箋データにより個別に患者のもとへ薬剤を提供する機能を有している。自動薬剤配送センターDPは、患者者の診療日にて処方される薬剤を配送する配送システムとして遠隔診療支援システムに含まれる。
【0028】
(遠隔診療支援サーバ)
遠隔診療支援サーバ1は、サーバ制御部11と、サーバ記憶部12と、サーバ通信部15とを備えている。なお、遠隔診療支援サーバ1を構成するコンピュータの一部又は全部が、他の端末、例えば、医師端末2を構成するコンピュータにより構成されていてもよい。例えば、移動局としての一又は複数の医師端末2により、遠隔診療支援サーバ1の一部又は全部が構成されていてもよい。
【0029】
サーバ制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置、メモリ、及びI/O(Input/Output)デバイス等により構成されている。サーバ制御部11は、一のプロセッサにより構成されてもよく、相互通信可能な複数のプロセッサにより構成されてもよい。
【0030】
サーバ制御部11は、所定のプログラムを読み込んで実行することにより、後述の演算処理を実行する診療予約受付部111、診療支援情報登録部112、診察情報登録部113、医療費決定部114、システム利用費決済部115、薬剤履歴提供部116、及び処方薬配送指示部117として機能する。診療予約受付部111は診療予約日管理支援機能として残薬日数推定部111A及び予約日設定部111Bを有している。
【0031】
サーバ記憶部12は、例えばROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成されている。サーバ記憶部12は、サーバ制御部11の演算結果、又はサーバ制御部11がサーバ通信部15を介して受信したデータを記憶するように構成されている。
【0032】
サーバ記憶部12は、患者リスト121、医師リスト122、保険組織リスト123、診療支援情報リスト124、診察情報リスト125、予約リスト126、診療可能時間帯情報リスト127、基準保険組織負担額情報リスト128、支払機関情報129及び配達日数情報リスト130を記憶するように構成されている。なお、患者リスト121、診療支援情報リスト124、及び診察情報リスト125のそれぞれに含まれる情報がカルテ情報に相当する。
【0033】
患者リスト121は、
図2Aに示されるように、患者IDカラム1211と、患者名カラム1212と、性別カラム1213と、年齢カラム1214と、病名カラム1215と、保険番号カラム1216と、連絡先カラム1217と、負担割合カラム1218と、決済情報カラム1219とを含んでいる。
【0034】
患者IDカラム1211は、患者それぞれを識別するためのID(identification)を格納している。患者名カラム1212は、患者それぞれの氏名及び名称を格納している。性別カラム1213は、患者それぞれの性別を格納している。年齢カラム1214は、患者それぞれの年齢を格納している。病名カラム1215は、患者それぞれの病名を格納している。保険番号カラム1216は、患者それぞれに割り振られた保険番号を格納している。この保険番号には、患者それぞれが加入している保険組織を識別するためのIDが含まれている。連絡先カラム1217は、患者それぞれの連絡先、例えば、薬剤の配送先(例えば住所)、電話番号、メールアドレスを格納している。薬剤の配送先は、例えば、郵便番号、地方若しくは州、都道府県、市町村、区、郡、丁目、番地、号、建物名及び部屋番号又は緯度及び経度等により表される。負担割合カラム1218は、医療費に対する患者それぞれの自己負担割合を格納している。決済情報カラム1219は、クレジットカード番号及び有効期限等の患者それぞれに対して請求及び決済を行うための情報を格納している。
【0035】
患者リスト121に含まれる情報は、例えば、患者が遠隔診療支援システムに登録したときに入力され得る。
【0036】
医師リスト122は、
図2Bに示されるように、医師IDカラム1221と、医師名カラム1222と、性別カラム1223と、専門カラム1224と、連絡先カラム1225と、報酬支払先情報カラム1226とを含む。
【0037】
医師IDカラム1221は、それぞれの医師を識別するための医師IDを格納する。医師名カラム1222は、医師それぞれの氏名及び名称を格納する。性別カラム1223は、医師のそれぞれの性別を格納する。専門カラム1224は、医師のそれぞれの専門分野に含まれる病名を格納する。これに代えて、専門カラム1224には、医師のそれぞれの専門分野の名称(例えば「内科」)が格納されてもよい。連絡先カラム1225は、医師それぞれの連絡先、例えばメールアドレスを格納している。報酬支払先情報カラム1226は、医師それぞれの報酬の支払先の情報として、例えば口座情報を格納している。
【0038】
医師リスト122に含まれる情報は、例えば医師が遠隔診療システムに登録したときに入力される。
【0039】
保険組織リスト123は、
図2Cに示されるように、保険組織IDカラム1231と、保険組織名カラム1232と、決済情報カラム1233と、システム利用開始日カラム1234とを含む。
【0040】
保険組織IDカラム1231は、それぞれの保険組織を識別するためのIDを格納している。保険組織名カラム1232は、それぞれの保険組織名を格納している。決済情報カラム1233は、それぞれの保険組織の引落口座情報又はクレジットカード番号等の請求及び決済に必要な決済情報を格納している。システム利用開始日カラム1234は、それぞれの保険組織が遠隔診療支援システムを利用し始めた日(例えば、保険組織の加入者が最初に遠隔診療支援システムを介した遠隔診療を受診した日)を格納している。
【0041】
診療支援情報リスト124は、患者が予め診療の前に登録する診療支援情報のリストであり、
図2Dに示されるように、患者IDカラム1241と、登録日時カラム1242と、血圧カラム1243と、体温カラム1244と、体重カラム1245と、最近かかった病気カラム1246と、最近飲んでいる薬剤カラム1247と、メッセージカラム1248と、を含む。診療支援情報リスト124は、このほかに診療に必要な情報を含むカラムを含んでいてもよい。
【0042】
患者IDカラム1241は、患者IDを格納している。登録日時カラム1242は情報が登録された日時を格納している。血圧カラム1243は血圧値を格納している。体温カラム1244は体温を示す値を格納している。体重カラム1245は体重を示す値を格納している。最近かかった病気カラム1246は病名を示す文字列を格納している。最近飲んでいる薬剤カラム1247は薬剤を示す文字列を格納している。メッセージカラム1248は、患者により入力された文字列を格納している。
【0043】
診察情報リスト125は、遠隔診療における診察結果に関する診察情報のリストが格納されており、
図2Eに示されるように、患者IDカラム1251と、受診日時カラム1252と、症状・診断結果カラム1253と、処方内容カラム1254と、医師IDカラム1255と、医療点数(診療報酬点数)カラム1256と、医師コメントカラム1257とを含む。
【0044】
患者IDカラム1251は、診察対象の患者(対象患者)の患者IDを格納している。受診日時カラム1252は、遠隔診療を受診した日時を格納している。症状・診断結果カラム1253は、遠隔診療における医師の見解情報を格納している。
【0045】
処方内容カラム1254は、処方箋情報を格納している。処方箋情報は、薬名、分量、用法、用量、診療日、服用開始日、及び投薬日数を含む。薬名は薬剤を一意に特定可能な薬剤の名称である。分量は例えば内服薬で1日あたりの投与量(総服用量)である。用法は例えば朝食後、昼食後、夕食後、食間等の服用時点である。用量は1回あたりの服用量である。服用開始は服用を開始する時点であり、投薬日数は服用開始日から服用終了日するまでの期間である。
【0046】
医師IDカラム1255は、診察した医師(担当医師)の医師IDを格納している。医療点数カラム1256は、遠隔診療における対象患者に対する診療報酬点数を格納している。医師コメントカラム1257は、担当医師から対象患者へのコメントを格納している。
【0047】
予約リスト126は、
図2Fに示されるように、患者IDカラム1261と、医師IDカラム1262と、予約時間帯カラム1263とを含む。
【0048】
患者IDカラム1261は、遠隔診療を予約した患者IDを格納している。医師IDカラム1262は、当該遠隔診療を担当する医師IDを格納している。予約時間帯カラム1263は、当該遠隔診療の受診予約時間帯を格納している。
【0049】
診療可能時間帯情報リスト127は、各医師が診療可能な時間帯に関する診療可能時間帯情報のリストであり、
図2Gに示されるように、医師IDカラム1271と、診療可能時間帯カラム1272とを含む。
【0050】
医師IDカラム1271は、医師それぞれの医師IDを格納している。診療可能時間帯カラム1272は、医師それぞれの診療可能な時間帯を格納している。
【0051】
基準保険組織負担額情報リスト128は、
図2Hに示されるように、患者IDカラム1281と、基準保険組織負担額カラム1282とを含む。
【0052】
患者IDカラム1281は、患者それぞれの患者IDを格納している。基準保険組織負担額カラム1282は、患者それぞれの基準となる保険組織負担額を格納している。
【0053】
患者ごとの基準となる保険組織負担額は、例えば患者それぞれの初回の受診日における当該患者の健康状態から算出される対面診療の医療費(薬代を含む。)のうちの保険組織負担額である。これに代えて、患者それぞれの初回から所定回までの各受診日における当該患者の健康状態から算出される対面診療1回あたりの医療費(例えば、平均医療費)の保険組織負担額が患者ごとの基準となる保険組織負担額として採用されてもよい。また、これに代えて、患者リスト121から患者の性別、年齢及び病名のうち少なくとも1つの情報を取得し、当該取得された情報に当てはまる患者の平均的な対面診療における医療費のうちの保険組織負担額が基準保険組織負担額として採用されてもよい。また、予め設定された医療費が基準保険組織負担額として設定されてもよい。
【0054】
支払機関情報129は、保険診療費の請求先である保険診療費支払機関に関する情報である。補足すると、一般に、医療機関は、保険診療費と保険番号とを保険診療費支払機関に伝え、保険診療費の支払いを受ける。保険診療費支払機関は、保険番号から特定される保険組織に対し、保険診療費を請求する。
【0055】
配達日数情報リスト130は、
図2Iに示されるように、配達地域カラム1301と、配達必要日数カラム1302とを含む。
【0056】
配達地域カラム1301は、処方薬を配達する地域を示す情報を格納している。処方薬を配達する地域を示す情報は、例えば、郵便番号、地方又は州、都道府県、市町村区郡、丁目、番地、号及び建物名の一部または全部又は緯度及び経度により指定される範囲等、薬剤の配送先よりも広範囲な地域を示す情報により表される。処方薬を配達する地域を示す情報は、薬剤の配送先を示す情報と同じ形式で表されることが好ましい。ここでは、処方薬を配達する地域を示す情報として、都道府県及び市町村区郡が格納されている。配達必要日数カラム1302は、各地域ごとの調剤後から患者に処方薬が届く配達日までに必要な日数(配達必要日数)を格納している。
【0057】
かかる配達必要日数は、例えば、遠隔診療支援サーバ1の管理者等が予め設定した値であってもよいし、契約している配達業者から提供されたデータから認識された値であってもよいし、後日のアンケート等でこのシステムを利用した患者から取得したデータに基づいて地域ごとの配達にかかった配達日数の平均値を用いてもよい。
【0058】
サーバ通信部15は、ネットワークとしての公衆通信網(例えばインターネット)に接続され、医師端末2、ユーザー端末3、保険組織端末4、薬剤配送端末5等の外部の端末と通信する通信装置により構成されている。
【0059】
(医師端末)
医師端末2は、医師端末制御部21と、医師端末記憶部22と、医師端末出力部23と、医師端末入力部24と、医師端末通信部25とを備える。
【0060】
医師端末2は、デスクトップコンピュータ等、特定箇所に設置されるように、サイズ、形状及び重量が設計されているコンピュータにより構成されている。医師端末2は、タブレット型端末又はスマートフォン等、医師端末2のユーザーである医師Dによる携帯が可能なようにサイズ、形状及び重量が設計されているコンピュータにより構成されていてもよい。
【0061】
医師端末制御部21は、CPU等の演算処理装置、メモリ、及びI/Oデバイス等により構成されている。医師端末制御部21には、遠隔診療支援サーバ1よりダウンロードした遠隔診療支援プログラムがインストールされている。遠隔診療支援プログラムが起動されることにより、医師端末制御部21は、後述の演算処理を実行するように構成されている。
【0062】
医師端末記憶部22は、例えばROM、RAM、HDD等の記憶装置により構成されている。医師端末記憶部22は、あらかじめ登録された医師Dの医師ID221と、後述する予約受付処理で記憶される通信確立情報222とを記憶するように構成されている。
【0063】
医師端末出力部23は液晶パネルのような表示装置により構成され、医師端末入力部24はタッチパッドのような位置入力装置により構成され、これらが組み合わせられてタッチパネルが構成されている。これに加えて又は代えて、医師端末入力部24はキーボードを備えてもよい。医師端末出力部23は、さらにスピーカーを備えている。また、医師端末入力部24はさらにマイクを備えている。
【0064】
医師端末通信部25は、有線通信又はWiFi(登録商標)等の通信規格にしたがった無線通信を介して、遠隔診療支援サーバ1等の外部端末と相互通信するよう構成されている。
【0065】
(ユーザー端末)
ユーザー端末3は、ユーザー端末制御部31と、ユーザー端末記憶部32と、ユーザー端末出力部33と、ユーザー端末入力部34と、ユーザー端末通信部35とを備える。
【0066】
ユーザー端末制御部31は、保険組織端末4(又は対象患者Pが加入する保険組織のサーバ若しくは遠隔診療支援サーバ1)からダウンロードした遠隔診療受診支援プログラムがインストールされている。遠隔診療受診支援プログラムが起動されることにより、ユーザー端末制御部31は、後述する各処理を実行するように構成されている。
【0067】
ユーザー端末記憶部32は、医師ID221及び通信確立情報222に代え、ユーザー端末3のユーザーである対象患者Pの患者ID321及び通信確立情報322を記憶している。上記点を除き、ユーザー端末3は、医師端末2と同様の構成を有している。
【0068】
(保険組織端末)
保険組織端末4は、遠隔診療支援プログラムがインストールされていない点、保険組織の保険組織ID421を記憶する点を除き、医師端末2と同様のデスクトップコンピュータ等により構成されている。
【0069】
(薬剤配送端末)
薬剤配送端末5は、遠隔診療支援サーバ1からダウンロードした遠隔診療受診支援プログラムがインストールされている。
【0070】
薬剤配送端末5は、医師ID221及び通信確立情報222に代え、遠隔診療支援サーバ1との通信のための薬剤配送ID及び通信確立情報を記憶している点を除き、医師端末2と同様のデスクトップコンピュータ等により構成されている。
【0071】
(遠隔診療支援の一連の処理の全体概要)
図3を参照して、遠隔診療支援の一連の処理の全体概要を説明する。
【0072】
遠隔診療支援サーバ1、医師端末2及びユーザー端末3は、後述する予約受付処理を実行する(
図3/STEP100)。予約受付処理により、遠隔診療の受診日時の予約が行われ、医師端末2及びユーザー端末3に互いに通信を確立させるための通信確立情報が送信される。
【0073】
遠隔診療支援サーバ1、医師端末2及びユーザー端末3は、後述する診療支援情報登録処理を実行する(
図3/STEP200)。診療支援情報登録処理により、遠隔診療の受診前に対象患者Pの診療支援情報が診療支援情報リスト124に追加登録され、対象患者Pの遠隔診療を担当する担当医師Dにこの情報が共有される。
【0074】
遠隔診療支援サーバ1、医師端末2及びユーザー端末3は、後述する遠隔診療支援処理を実行する(
図3/STEP300)。医師端末2及びユーザー端末3は、通信確立情報を用いて通信を確立させ、担当医師D及び対象患者P間の遠隔診療支援を行う。遠隔診療の終了後、医師端末2は、対象患者Pに対する診察情報を遠隔診療支援サーバ1に送信し、診察情報リスト125に追加させる。
【0075】
遠隔診療支援サーバ1、医師端末2及びユーザー端末3は、後述する医療費請求・報酬支払処理を実行する(
図3/STEP400)。遠隔診療支援サーバ1は、
図3/STEP200及びSTEP300で登録された診察情報に基づいて遠隔診療の医療費を決定し、保険支払機関に対する遠隔診療の保険診療費の課金、対象患者Pに対する遠隔診療の自己負担費の課金、及び担当医師Dに対する報酬支払の決済を行う。
【0076】
遠隔診療支援サーバ1は、後述するシステム利用費決済処理を実行する(
図3/STEP500)。遠隔診療支援サーバ1は、当該保険組織の決済情報を用いて、システム利用費の決済を行う。
【0077】
(予約受付処理)
図4を参照して、予約受付処理を説明する。
【0078】
まず、医師端末制御部21は、担当医師Dから診療可能時間帯が医師端末入力部24を介して入力されたか否かを判定する(
図4/STEP120)。
【0079】
当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP120‥NO)、医師端末制御部21は、再度
図4/STEP120の処理を実行する。
【0080】
当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP120‥YES)、医師端末制御部21は、予め医師端末記憶部22に登録された担当医師Dの医師ID、及び担当医師Dから入力された診療可能時間帯を含む診療可能時間帯情報を作成し、医師端末通信部25を介して、遠隔診療支援サーバ1に送信する(
図4/STEP121)。
【0081】
診療予約受付部111は、サーバ通信部15を介して診療可能時間帯情報を受信したか否かを判定する(
図4/STEP110)。
【0082】
当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP110‥NO)、診療予約受付部111は、再度
図4/STEP110の処理を実行する。
【0083】
当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP110‥YES)、診療予約受付部111は、受信した診療可能時間帯情報を
図2Gに示される診療可能時間帯情報リスト127に追加する(
図4/STEP111)。
【0084】
ユーザー端末制御部31は、対象患者Pからの診療希望時間帯を指定する予約申し込み操作をユーザー端末入力部34を介して検知したか否かを判定する(
図4/STEP130)。
【0085】
なお、
図4/STEP130に先立って、ユーザー端末3からアクセスを受けた診療予約受付部111が、患者リスト121を参照することにより対象患者Pの病名を認識し、医師リスト122を参照することにより当該病名を専門とする医師を抽出し、診療可能時間帯情報リスト127を参照することにより当該抽出された医師の診療可能時間帯を抽出し、当該診療可能時間帯をユーザー端末3に送信し、ユーザー端末出力部33に出力させてもよい。
【0086】
当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP130‥NO)、ユーザー端末制御部31は、再度
図4/STEP130の処理を実行する。
【0087】
当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP130‥YES)、ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して、予めユーザー端末記憶部32に登録された対象患者Pの患者ID及び対象患者Pから入力された診療希望時間帯を含む予約申込み情報を作成し、遠隔診療支援サーバ1に送信する(
図4/STEP131)。
【0088】
診療予約受付部111は、サーバ通信部15を介して、予約申込み情報を受信したか否かを判定する(
図4/STEP112)。
【0089】
当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP112‥NO)、診療予約受付部111は、再度
図4/STEP112の処理を実行する。
【0090】
当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP112‥YES)、診療予約受付部111は、予約申込み情報に基づいて、患者リスト121と医師リスト122と診療可能時間帯情報リスト127とを参照して、予約申込み情報に示される診療希望時間帯に対応可能な医師である担当医師を抽出する(
図4/STEP113)。
【0091】
より具体的には、診療予約受付部111は、患者リスト121を参照して、予約申込み情報に含まれる対象患者Pの患者IDを用いることにより対象患者Pの病名を認識する。そして、診療予約受付部111は、医師リスト122及び診療可能時間帯情報リスト127を参照することにより当該対象患者Pの病名に対応可能かつ予約申込み情報に含まれる診療希望時間帯に対応な医師である担当医師を認識する。
【0092】
診療予約受付部111は、対象患者Pの患者IDと、担当医師の医師IDと、診療希望時間帯である予約時間帯とを予約リスト126に追加する(
図4/STEP114)。
【0093】
診療予約受付部111は、患者リスト121を参照して対象患者Pの連絡先を認識し、対象患者Pの連絡先のメールアドレスに対し、サーバ通信部15を介して、予約が受け付けられた旨と担当医師への通信確立情報と担当医師の医師情報を含む予約受付情報を送信する(
図4/STEP115)。
【0094】
ここで、担当医師への通信確立情報は、例えば、担当医師による遠隔診療を受診するために必要な情報であり、例えば、対象患者Pの患者IDに関連付けられた担当医師の医師ID及び遠隔診療支援サーバ1によるテレビ電話サービスを利用するための情報又は外部のテレビ電話サービスを利用するための情報としての担当医師の連絡先等の情報である。
【0095】
ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して、予約受付情報を受信したか否かを判定する(
図4/STEP132)。
【0096】
当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP132‥NO)、ユーザー端末制御部31は、再度
図4/STEP132の処理を実行する。
【0097】
当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP132‥YES)、ユーザー端末制御部31は、予約受付情報に含まれる予約が受け付けられた旨と担当医師の医師情報をユーザー端末出力部33へ出力するとともに(
図4/STEP133)、予約受付情報に含まれる通信確立情報をユーザー端末記憶部32に記憶する(
図4/STEP134)。
【0098】
診療予約受付部111は、医師リスト122を参照して担当医師Dの連絡先を認識し、担当医師Dの連絡先に対し、サーバ通信部15を介して、予約時間帯と対象患者Pへの通信確立情報と対象患者Pの患者情報を含む担当予約情報を送信する(
図4/STEP116)。
【0099】
ここで、対象患者Pへの通信確立情報は、例えば、対象患者Pによる遠隔診療を受診するために必要な情報であり、担当医師への通信確立情報と同様の情報である。
【0100】
医師端末制御部21は、医師端末通信部25を介して、担当予約情報を受信したか否かを判定する(
図4/STEP122)。
【0101】
当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP122‥NO)、医師端末制御部21は、再度
図4/STEP122の処理を実行する。
【0102】
当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP122‥YES)、医師端末制御部21は、担当予約情報に含まれる予約時間帯と対象患者Pの患者情報を医師端末出力部23へ出力するとともに(
図4/STEP123)、担当予約情報に含まれる通信確立情報を医師端末記憶部22に記憶する(
図4/STEP124)。
【0103】
以上の処理により、予約受付処理が終了する。なお、医師端末2又はユーザー端末3への通信確立情報の送信のうち、一方が省略されてもよい。
【0104】
(診療支援情報登録処理)
図5を参照して、診療支援情報登録処理を説明する。
【0105】
ユーザー端末制御部31は、診療支援情報がユーザー端末入力部34を介して入力されたか否かを判定する(
図5/STEP230)。診療支援情報は、
図2Dに示されるように、患者IDと対象患者Pにより入力された血圧、体温、体重、最近かかった病気、最近飲んでいる病気、及びメッセージ等の医師が診療に参考にできる情報とを含む情報である。
【0106】
当該判定結果が否定的である場合(
図5/STEP230‥NO)、ユーザー端末制御部31は、再度
図5/STEP230を実行する。患者IDは、対象患者Pにより入力されてもよいし、ユーザー端末記憶部32から読み込まれてもよい。
【0107】
当該判定結果が肯定的である場合(
図5/STEP230‥YES)、ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して、診療支援情報を遠隔診療支援サーバ1に送信する(
図5/STEP231)。
【0108】
診療支援情報のうち、血圧、体温及び体重のうち一部又は全部の値については、対象患者Pに身につけられたウェアラブルセンサ又は対象患者Pが使用した測定器により測定された値が、当該ウェアラブルセンサ又は当該測定器に登録された患者IDとともに無線通信又は有線通信を介して遠隔診療支援サーバ1に送信されてもよい。
【0109】
診療支援情報登録部112は、サーバ通信部15を介して診療支援情報を受信したか否かを判定する(
図5/STEP210)。
【0110】
当該判定結果が否定的である場合(
図5/STEP210‥NO)、診療支援情報登録部112は、再度
図5/STEP210を実行する。
【0111】
当該判定結果が肯定的である場合(
図5/STEP210‥YES)、診療支援情報登録部112は、診療支援情報を診療支援情報リストに追加して登録する(
図5/STEP211)。
【0112】
診療支援情報登録部112は、診療支援情報に含まれる患者IDを基に、予約リスト126を参照して担当医師Dを認識し、医師リスト122を参照して担当医師Dの連絡先を認識し、当該担当医師Dの連絡先に対し、診療支援情報を送信する(
図5/STEP212)。
【0113】
医師端末制御部21は、診療支援情報を受信したか否かを判定する(
図5/STEP220)。
【0114】
当該判定結果が否定的である場合(
図5/STEP220‥NO)、医師端末制御部21は、再度
図5/STEP220を実行する。
【0115】
当該判定結果が肯定的である場合(
図5/STEP220‥YES)、医師端末制御部21は、診療支援情報を医師端末記憶部22に記憶すると共に医師端末出力部23に出力する(
図5/STEP221)。
【0116】
以上の処理により、診療支援情報登録処理が終了する。
【0117】
(遠隔診療支援処理)
図6を参照して、遠隔診療支援処理を説明する。
【0118】
医師端末制御部21は、担当医師Dからの接続操作を医師端末入力部24を介して検知したか否かを判定する(
図6/STEP320)。
【0119】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/SETP320‥NO)、医師端末制御部21は、再度
図6/SETP320の処理を実行する。
【0120】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/SETP320‥YES)、医師端末制御部21は、医師端末記憶部22に記憶された通信確立情報222から接続要求を作成し、当該接続要求を医師端末通信部25を介してユーザー端末3に送信する(
図6/STEP321)。
【0121】
ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して接続要求を受信したか否かを判定する(
図6/STEP330)。
【0122】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/SETP330‥NO)、ユーザー端末制御部31は、再度
図6/SETP330の処理を実行する。
【0123】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/SETP330‥YES)、ユーザー端末制御部31は、接続要求をユーザー端末記憶部32に記憶し、医師端末2に対し、接続を確立したことを知らせる接続確立通知を送信する(
図6/STEP331)。
【0124】
医師端末制御部21は、医師発言情報が医師端末入力部24を介して入力されたか否かを判定する(
図6/STEP322)。医師端末制御部21は、例えば、医師端末入力部24としてのマイクを介して入力される担当医師Dの発言を医師発言情報として認識してもよい。また、医師端末制御部21は、例えば、医師端末入力部24としてのキーボード又はタッチパネルへの操作を介して入力される文字列等を医師発言情報として認識してもよい。
【0125】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP322‥YES)、医師端末制御部21は、医師端末通信部25を介して医師発言情報をユーザー端末3に送信する(
図6/STEP323)。
【0126】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP322‥NO)、医師端末制御部21は、
図6/STEP324の処理を実行する。
【0127】
また、
図6/STEP331のあと、ユーザー端末制御部31は、患者発言情報がユーザー端末入力部34を介して入力されたか否かを判定する(
図6/STEP332)。
【0128】
ユーザー端末制御部31は、例えば、ユーザー端末入力部34としてのマイクを介して入力される対象患者Pの発言を患者発言情報として認識してもよい。また、ユーザー端末制御部31は、例えば、ユーザー端末入力部34としてのキーボード又はタッチパネルへの操作を介して入力される文字列等を患者発言情報として認識してもよい。
【0129】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP332‥YES)、ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して患者発言情報を医師端末2に送信する(
図6/STEP333)。
【0130】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP332‥NO)、ユーザー端末制御部31は、
図6/STEP334の処理を実行する。
【0131】
図6/STEP324において、医師端末制御部21は、医師端末通信部25を介してユーザー端末3から患者発言情報を受信したか否かを判定する。
【0132】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP324‥YES)、医師端末制御部21は、受信した患者発言情報を医師端末出力部23に出力する(
図6/STEP325)。
【0133】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP324‥NO)、医師端末制御部21は、
図6/STEP326の処理を実行する。
【0134】
図6/STEP326において、医師端末制御部21は、医師端末入力部24を介して終了操作を検知したか又はユーザー端末3との接続が切断されたか否かを判定する。
【0135】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP326‥YES)、医師端末制御部21は、
図6/STEP327の処理を実行する。
【0136】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP326‥NO)、医師端末制御部21は、
図6/STEP322の処理を実行する。
【0137】
図6/STEP334において、ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して医師端末2から医師発言情報を受信したか否かを判定する。
【0138】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP334‥YES)、ユーザー端末制御部31は、受信した医師発言情報をユーザー端末出力部33に出力する(
図6/STEP335)。
【0139】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP334‥NO)、ユーザー端末制御部31は、
図6/STEP336の処理を実行する。
【0140】
図6/STEP336において、ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末入力部34を介して終了操作を検知し又は医師端末2との接続が切断されたか否かを判定する。
【0141】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP336‥YES)、ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して切断通知を医師端末2に対して送信する(
図6/STEP337)。
【0142】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP336‥NO)、ユーザー端末制御部31は、
図6/STEP332の処理を実行する。
【0143】
図6/STEP327において、医師端末制御部21は、医師端末通信部25を介して切断通知をユーザー端末3に対して送信する。
【0144】
医師端末制御部21は、医師端末入力部24を介して入力された情報に基づいて、対象患者Pに対する診察情報を作成する(
図6/STEP328)。医師端末入力部24を介して入力された情報には、症状・診断結果、処方内容、診療報酬点数及び医師コメントが含まれる。対象患者Pに対する診察情報には、通信確立情報に含まれる患者IDと、接続確立通知を受信した時刻である受信日時と、症状・診断結果と、処方内容と、担当医師Dの医師IDと、診療報酬点数と、医師コメントとが含まれる。
【0145】
例えば、対象患者P「○田×男」に対する診察情報には、患者ID「1」と、受診日時「2016/4/15 12:00:00」と、症状・診断結果「高血圧 薬維持」と、処方内容「医薬1 3カプセル/毎食 30日分」と、担当医師Dの医師ID「11」と、診療報酬点数「100」と、医師コメント「この調子でお酒と塩分を控えていきましょう。習慣的な運動も意識的に取り入れてください。」とが含まれる。
【0146】
医師端末制御部21は、作成した診察情報を医師端末通信部25を介して遠隔診療支援サーバ1に送信する(
図6/STEP329)。
【0147】
なお、ユーザー端末3に対象患者Pから入力された診察情報が遠隔診療支援サーバ1に送信されてもよい。
【0148】
診察情報登録部113は、診察情報をサーバ通信部15を介して受信したか否かを判定する(
図6/STEP310)。
【0149】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP310‥NO)、診察情報登録部113は、
図6/STEP310の処理を再度実行する。
【0150】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP310‥YES)、診察情報登録部113は、受信した診察情報を診察情報リスト125に追加し登録する(
図6/STEP311)。例えば、
図2Eに示されるように、患者ID「1」のフィールドとして、受診日時「2016/4/15 12:00:00」と、症状・診断結果「高血圧 薬維持」と、処方内容「医薬1 3カプセル/毎食 30日分」と、担当医師Dの医師ID「11」と、診療報酬点数「100」と、医師コメント「この調子でお酒と塩分を控えていきましょう。習慣的な運動も意識的に取り入れてください。」とが、対象患者P「○田×男」に対する診察情報として診察情報リスト125に追加される。
【0151】
遠隔診療支援サーバ1の処方薬配送指示部117は、追加された診察情報から処方内容を抽出するとともに、患者ID「1」より患者リスト121の連絡先カラム1217から住所と該住所が属する処方薬の配達管轄地域(
図1、
図2I/配達日数情報リスト130)を特定する。処方薬配送指示部117は、特定された配達管轄地域における自動薬剤配送センターDPの薬剤配送端末5に、当該処方内容を編集不可能なデータとしてこの処方箋情報を、サーバ通信部15を介して送信する(
図6/STEP312)。例えば、遠隔診療支援サーバ1のから、当該患者の住所と
図2Eに示される診察情報リスト125における患者ID「1」、医師ID「11」、処方内容「医薬1 3カプセル/毎食 30日分」等が処方箋情報として「北海道利尻」管轄の自動薬剤配送センターDPの薬剤配送端末5に送信される。
【0152】
自動薬剤配送センターDPの薬剤配送端末5は、処方箋情報をその端末通信部を介して受信したか否かを判定する(
図6/STEP350)。
【0153】
当該判定結果が否定的である場合(
図6/STEP350‥NO)、薬剤配送端末5は、
図6/STEP350の処理を再度実行する。
【0154】
当該判定結果が肯定的である場合(
図6/STEP350‥YES)、薬剤配送端末5は、受信した処方箋情報(患者住所、処方内容)をその端末記憶部に追加し登録して、処方箋情報に基づく調剤と配送を調剤薬局に実行させる(
図6/STEP351)。
【0155】
自動薬剤配送センターDPの調剤薬局において、登録された処方箋情報に基づいて調剤と配送が行われる。例えば、
図1に示す薬剤師Phは、薬剤配送端末5によって制御されるプリンタPRT(
図1)の印刷内容『患者ID「1」の対象患者の処方箋情報「医薬1 3カプセル/毎食 30日分」』に基づいて、調剤を行う。
【0156】
そして、調剤薬局での調剤された薬剤(処方薬)Pdは、宅配便等の輸送便により該当住所の対象患者へ送られる。
【0157】
以上により、遠隔診療支援処理が終了する。
【0158】
(医療費請求・報酬支払処理)
図7を参照して、医療費請求・報酬支払処理を説明する。
【0159】
医療費決定部114は、診察情報リスト125に含まれる対象患者Pの診療報酬点数に基づいて、所定の計算式を用いて、対象患者Pの自己負担額を決定する(
図7/STEP410)。ここで、対象患者Pの自己負担額は、遠隔診療支援処理(
図3/STEP300)における担当医師Dによる遠隔診療における診療報酬点数に基づいて定められる額であり、処方された薬剤の薬剤費用は含まない。
【0160】
医療費決定部114は、サーバ通信部15を介して決定した対象患者Pの自己負担額及び対象患者Pの診察情報を含む請求データをユーザー端末3に送信する(
図7/STEP411)。
【0161】
図7/STEP411の後、医療費決定部114は、患者リスト121に含まれる対象患者Pの決済情報を用いて、対象患者Pの自己負担額を決済する(
図7/STEP412)。例えば、医療費決定部114は、対象患者Pの決済情報に含まれるクレジット情報と自己負担額とを当該クレジット情報から特定される決済サーバに送信することにより、自己負担額の決済を行う。
【0162】
また、医療費決定部114は、前記診療報酬点数と所定の式とを用いて担当医師Dの医療報酬を決定する(
図7/STEP413)。
【0163】
医療費決定部114は、サーバ通信部15を介して、医師報酬データを医師端末2に送信する(
図7/STEP414)。
【0164】
医療費決定部114は、医師リスト122に含まれる担当医師Dの報酬支払先情報を用いて、担当医師Dに対する報酬の支払いの決済を行う(
図7/STEP415)。例えば、医療費決定部114は、担当医師Dの口座情報と医療報酬とを当該口座情報から特定される銀行サーバに送信することにより、担当医師Dに対する報酬の支払いの決済を行う。
【0165】
また、医師端末制御部21は、医師端末通信部25を介して医療報酬データを受信したか否かを判定する(
図7/STEP420)。
【0166】
当該判定結果が否定的である場合(
図7/STEP420‥NO)、医師端末制御部21は、
図7/STEP420の処理を再度実行する。
【0167】
当該判定結果が肯定的である場合(
図7/STEP420‥YES)、医師端末制御部21は、受信した医療報酬データを含む医療報酬画面を医師端末出力部23に出力する(
図7/STEP421)。
【0168】
以上により、医療費請求・報酬支払処理が終了する。
【0169】
(システム利用費決済処理)
図8を参照して、システム利用費決済処理を説明する。
【0170】
システム利用費決済部115は、診察情報リスト125に含まれる対象患者Pの診察情報と、患者リスト121に含まれる対象患者Pの負担割合に基づいて、医療費のうち、対象患者Pが加入する保険組織の負担額である保険組織負担額を算出する(
図8/STEP510)。ここで、保険組織負担額は、保険診療費支払機関が一時的に負担した保険診療費と、診察情報に含まれる処方内容から特定される薬剤費用のうちの保険組織負担額とを合算した金額である。
【0171】
例えば、対象患者Pの負担割合がBRであり、診察情報に含まれる診療報酬点数がW点であり、診療報酬点数1点当たりX円であり、薬剤1が合計Yカプセル処方され、外部の薬剤費用サーバから取得された薬剤1の単価が1カプセル当たりZ円である場合、システム利用費決済部115は、以下の式(1)により、保険組織負担額IBを算出する。
【0173】
システム利用費決済部115は、基準保険組織負担額情報リスト128に示される対象患者Pの基準保険組織負担額と保険組織負担額との差額の一部をシステム利用費として決定する(
図8/STEP511)。例えば、システム利用費決済部115は、対象患者Pの基準保険組織負担額と保険組織負担額との差額の5割をシステム利用費として決定する。
【0174】
システム利用費決済部115は、患者リスト121に含まれる対象患者Pの保険組織IDを認識し、保険組織リスト123に含まれる当該保険組織IDから特定される保険組織の決済情報を用いて、決定されたシステム利用費を決済する(
図8/STEP512)。
【0175】
以上により、システム利用費決済処理が終了する。なお、システム利用費決済部115は、サーバ通信部15と保険組織端末4を介して、保険組織の担当者Wに対し、保険組織の保険組織負担額のデータを提供する。
【0176】
(次回診療予約受付処理)
図7、及び
図9〜
図13を参照して、診療予約受付部111が実行する次回診療予約受付処理を説明する。
【0177】
上記の
図7/STEP411に示すように、遠隔診療支援サーバ1は、対象患者Pの自己負担額及び対象患者Pの診察情報を含む請求データをユーザー端末3に送信している。
【0178】
ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して当該請求データを受信したか否かを判定する(
図7/STEP430)。
【0179】
当該判定結果が否定的である場合(
図7/STEP430‥NO)、ユーザー端末制御部31は、
図7/STEP430の処理を再度実行する。
【0180】
当該判定結果が肯定的である場合(
図7/STEP430‥YES)、ユーザー端末制御部31は、
図9に示されるように、遠隔診療支援サーバ1から受信した診察情報及び請求データを含む診察情報画面6をユーザー端末出力部33に出力する(
図7/STEP431)。
【0181】
診察情報画面6は、例えば、Web画面として構成され、患者名表示611と、患者ID表示612と、担当医師名表示621と、担当医師の医師ID表示622と、担当医師の医師IDに関連付けられて記憶されている担当医師の写真を表示する写真表示623と、受診日時表示631と、症状・診断結果表示632と、処方内容表示641と、医師コメント651と、今回の自己負担額表示661と次回予約表示671とを含む。
【0182】
ユーザー端末制御部31は、
図9に示される診察情報画面6の次回予約表示671が押下されたか否かを判定する(
図7/STEP432)。
【0183】
当該判定結果が否定的である場合(
図7/STEP432‥NO)、ユーザー端末制御部31は、その処理を終了する。
【0184】
当該判定結果が肯定的である場合(
図7/STEP432‥YES)、ユーザー端末制御部31は、次回診療予約受付のための予約日管理支援処理(
図7/STEP433)を実行する。
【0185】
図10を参照して、かかる診療予約日管理支援処理を説明する。
【0186】
まず、ユーザー端末制御部31は、
図9に示される診察情報画面6の次回予約表示671が押下されたことに応じて、ユーザー端末記憶部32に記憶された対象患者Pの患者IDを含む次回診療候補日データ要求を、ユーザー端末通信部35を介して遠隔診療支援サーバ1に送信する(
図10/STEP631)。
【0187】
遠隔診療支援サーバ1の診療予約受付部111は、サーバ通信部15を介して次回診療候補日データの要求を受信したか否かを判定する(
図10/STEP610)。
【0188】
当該判定結果が否定的である場合(
図10/STEP610‥NO)、診療予約受付部111は、
図10/STEP610の処理を再度実行する。
【0189】
当該判定結果が肯定的である場合(
図10/STEP610‥YES)、遠隔診療支援サーバ1の診療予約受付部111は、次回診療候補日データ要求に含まれる対象患者Pの患者IDに基づいて、診察情報リスト125(
図2E)を参照して、当該患者IDを含む診察情報を認識する(
図10/STEP611)。例えば、診療予約受付部111は、診察情報リスト125(
図2E)から、対象患者Pの患者IDに対応するフィールドの情報を抽出して、受診日時カラム1252と処方内容カラム1254を参照して、患者の各診療日にて処方された薬剤の投薬日数を認識する。なお、薬剤の投薬日数のデータがない場合、診療予約受付部111は、各診療日における投薬量を、1日当たりの用量又は分量で割ることにより、薬剤の投薬日数を認識してもよい。
【0190】
より具体的には、診療予約受付部111の残薬日数推定部111Aは、診察情報リスト125(
図2E)を参照して、対象患者Pの患者ID「1」であるフィールドの情報のそれぞれの受診時点、すなわち、診察情報リスト125(
図2E)の前々回(2016/2/22)、前回(2016/3/22)及び今回(2016/4/15)における対象患者Pの投薬日数(30日)、前回(30日)及び今回(30日)を認識する。
【0191】
次に、残薬日数推定部111Aは、患者の前回の診療日に処方された薬剤の前回投薬日数と前回の薬剤受領日から今回の薬剤受領日までの日数とに基づいて、患者Pが今回の薬剤受領日に有すると推定される推定残薬日数を算出する(
図10/STEP612)。推定残薬日数は、前回と今回の薬剤受領日の間に患者が処方薬を服用しきれなかった薬剤の残りを、患者が服用し消費する日数である。
【0192】
残薬日数推定部111Aは、前回の診療日(2016/3/22)を前回の薬剤受領日と認識し、今回の診療日(2016/4/15)を今回の薬剤受領予定日として認識してもよい。また、残薬日数推定部111Aは、それぞれの診療日の配送日数後の日を前回の薬剤受領日及び今回の薬剤受領予定日として認識してもよい。
【0193】
配送日数は、例えば、次のように認識される。残薬日数推定部111Aは、患者リスト121を参照して、対象患者Pの患者ID「1」に対応する薬剤の配送先(北海道利尻郡・・・)を認識する。残薬日数推定部111Aは、配達日数情報リスト130を参照して、例えば部分一致等による検索により、当該薬剤の配送先(北海道利尻郡・・・)に対応する
図2Iに示される地域(北海道利尻)を認識する。残薬日数推定部111Aは、配達日数情報リスト130を参照して、当該認識された地域における配達必要日数(1日)を認識する。
【0194】
以下では、前回の診療日(2016/3/22)及び今回の診療日(2016/4/15)をそれぞれ前回の薬剤受領日及び今回の薬剤受領予定日として説明する。
【0195】
残薬日数推定部111Aは、診察情報リスト125(
図2E)に格納された患者の前回の診療日(2016/3/22)に処方された薬剤の前回投薬日数(30日)と前回の薬剤受領日(2016/3/22)から今回の薬剤受領予定日(2016/4/15)までの日数(24日)とに基づいて、患者が今回の薬剤受領予定日(2016/4/15)に有すると推定される推定残薬日数として6日を算出する。
【0196】
なお、推定残薬日数の算出は、これに限定されずに、例えば、薬剤受領日間の日数と予め設定された残薬日数を推定する係数との積を用いた数式により行ってもよい。
【0197】
次に、診療予約受付部111の予約日設定部111Bは、薬剤の配送にかかる日数を考慮して次回の診療候補日を算出する。例えば、今回の薬剤受領予定日から今回投薬日数と推定残薬日数との合計の日数経過した経過日を特定し、薬剤の配送にかかる日数を前倒しして次回の診療候補日を算出する。より具体的には、予約日設定部111Bは、診察情報リスト125(
図2E)を参照して、今回の薬剤受領予定日(2016/4/15)から今回投薬日数(30)と推定残薬日数(6)との合計(36)の日数経過した経過日(2016/5/21)を算出する。そして、予約日設定部111Bは今回の診療日(2016/4/15)から経過日(2016/5/21)までの一以上の次回の診療候補日を認識する。
【0198】
次に、予約日設定部111Bは、配送システムにおける処方薬の配達にかかる配達必要日数を認識し、配達必要日数分を前倒して次回の診療候補日を決定する(
図10/STEP613)。例えば、予約日設定部111Bは、患者ID「1」より、患者リスト121の連絡先カラム1217から住所「北海道利尻郡…」と該住所が属する処方薬の配達管轄地域(
図1、
図2I/配達日数情報リスト130)を特定し、該配達管轄地域にて処方薬が届くまでの配達必要日数を認識し、上記一以上の次回の診療候補日の最終日から配達必要日数分を前倒して次回の診療候補日を決定する。これによれば、薬剤の配送にかかる日数分を前倒して次回の診療候補日を提示することで、次回の診療候補日の時点において、患者の手元には薬剤の配送にかかる配達必要日数分の薬剤が残ることとなり、服用すべき薬剤の不足が防げる。
【0199】
ここで、残薬日数推定部111Aと予約日設定部111Bの動作を
図11及び
図12を参照しつつ詳述する。
【0200】
図11は前回の診療日(P0)と今回の診療日(P1)までの処方薬数の変化を示すグラフであって、前回診療日(P0)、前回診療日の処方における薬剤の患者1日当たりの薬剤の服用量(d0)、前回診療日の処方における薬剤の投薬日数(T0)、今回診療日(P1)、今回診療日の処方における薬剤の患者1日当たりの薬剤の服用量(d1)、今回の診療日の処方における薬剤の投薬日数(今回投薬日数:T1)、とした場合の配達必要日数分を前倒して決定する経過を説明するグラフである。
図12は、
図11に加えて前回診療日(P0)前の前々回の診療日(Pb)に処方された場合を含む処方薬数の変化を示すグラフである。
図11及び
図12の横軸は日数を、縦軸は患者の手元にある処方薬数の変化を示す。本グラフでは、前回診療日(P0)及び今回診療日(P1)に対象患者Pが薬剤を受領した場合のグラフを示している。前回診療日(P0)及び今回診療日(P1)がそれぞれ前回の薬剤受領日及び今回の薬剤受領予定日と異なる場合、以下において、前回診療日(P0)及び今回診療日(P1)を前回の薬剤受領日及び今回の薬剤受領予定日に置き換えて処理をすればよい。
【0201】
ここで、残薬日数推定部111Aは、患者の前回診療日(P0)に処方された薬剤の前回投薬日数(T0)と前回診療日(P0)から今回診療日(P1)までの日数(P1−P0)とに基づいて、患者Pが今回の診療日に有すると推定される推定残薬日数(T0−(P1−P0)を算出する(
図10/STEP612)。
【0202】
そして、予約日設定部111Bは、今回診療日P1から(今回投薬日数(T1)と推定残薬日数(T0−(P1−P0))の合計(T1+T0−(P1−P0))の日数経過した日(Px=P1+T1+T0−(P1−P0))を算出して、次回診療候補日はPx以前の日として、認識する。
【0203】
予約日設定部111Bは、自動薬剤配送センターDPによる薬剤の配送にかかる日数分(配達必要日数:L2)を認識して、上記の所定日数経過した日(Px=P1+T1+T0−(P1−P0))から配達必要日数分(L2)を減算する演算(前倒する演算)を行い、次回の診療候補日(Px1≦P1+T1+T0−(P1−P0)−L2)の一又は複数を決定する(
図10/STEP613)。次回の診療候補日の数については、予め定められた数であってもよいし、対象患者Pにより第1ユーザー端末3を介して指定された数であってもよい。
【0204】
次に、
図12に示すように、予約日設定部111Bは、前回診療日(P0)が前々回の診療日(Pb)から基準診療予定日(Pr)までの日数を経過していない場合(P0<Pr)がある時は、その経過していない日数(B0)を考慮して、上記決定された前倒しの次回の診療候補日(Px1)を修正して、すなわち、経過していない日数(B0)を上記前倒しの次回の診療候補日(Px1)に加算して、修正次回診療予約候補日(Px2)を決定する。基準診療予定日(Pr)は、例えば、前々回の投与薬剤を消費しきる予定の日である。例えば、前々回の投薬日数が30日であれば、基準診療予定日(Pr)は、前々回の薬剤受領日の30日後の日である。
【0205】
具体的には、予約日設定部111Bは、前回診療日(P0)と前々回の診療日(Pb)から基準診療予定日(Pr)までの日数(B)とを認識する(
図10/STEP614)。
【0206】
次に、予約日設定部111Bは、前回診療日(P0)が前々回の診療日(Pb)から基準診療予定日(Pr)までの日数を経過したか否かを判定する(
図10/STEP615)。
【0207】
当該判定結果が肯定的である場合(
図10/STEP615‥YES)、予約日設定部111Bは、決定された次回診療候補日に基づいて、今回診療日における次回の診療候補日として候補日データを作成する(
図10/STEP617)。
【0208】
当該判定結果が否定的である場合(
図10/STEP615‥NO)、予約日設定部111Bは、決定された次回診療候補日に非経過日数分(B0)を上記次回の診療候補日(Px1≦P1+T1+T0−(P1−P0)−L2)に加算して、修正次回診療予約候補日(Px2≦P1+T1+T0−(P1−P0)−L2+B0)を決定する(
図10/STEP616)。この修正次回の診療予約候補日に基づいて、今回診療日における次回の診療候補日として候補日データを作成する(
図10/STEP617)。
【0209】
より具体的には、予約日設定部111Bは、診察情報リスト125(
図2E)の対象患者Pの患者IDに対応する前回診療日(2016/3/22)が前々回の診療日(2016/2/22)から基準診療予定日(例えば投薬日数が30日である場合、前々回の診療日の30日後の2016/3/23)までの日数を経過していない時、予約日設定部111Bは、経過していない日数分(1日)の残薬が生じていることを認識し、経過していない日数分(非経過日数分(1日))の残薬を消費できるように、次回診療候補日にその日数を加算した日を修正次回の診療候補日として候補日データを作成する。
【0210】
診療予約受付部111は、作成した次回診療候補日データをサーバ通信部15を介してユーザー端末3に送信する(
図10/STEP618)。
【0211】
ユーザー端末3において、ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して次回診療候補日データを受信したか否かを判定する(
図10/STEP632)。
【0212】
当該判定結果が否定的である場合(
図10/STEP632‥NO)、ユーザー端末制御部31は、
図10/STEP632の処理を再度実行する。
【0213】
当該判定結果が肯定的である場合(
図10/STEP632‥YES)、ユーザー端末制御部31は、受信した次回診療候補日データを
図13に示される次回予約受付画面6Aの予約候補日リスト126Aとしてユーザー端末出力部33に出力する(
図10/STEP633)。
【0214】
ユーザー端末制御部31は、
図13に示すような次回予約受付画面6Aをユーザー端末出力部33を介して表示する。次回予約受付画面6Aを介して、患者Pが次回診療日の予約をすることができる。
【0215】
次回予約受付画面6Aは、Web画面として構成され、「次回の診療候補日を選択して、希望時間帯を入力して、ご確認ください。」と患者に予約申込み情報の作成を促すダイアログと予約候補日リスト126Aを含む。予約候補日リスト126Aは、患者IDカラム1261と、医師IDカラム1262と、予約候補日及び予約希望時間帯カラム1263とを含む。
【0216】
ユーザー端末制御部31は、
図13に示される次回予約受付画面6Aの予約候補日リスト126Aの内の少なくとも一つの予約候補日が選択され押下されたか否かを判定する(
図10/STEP634)。
【0217】
当該判定結果が否定的である場合(
図10/STEP634‥NO)、ユーザー端末制御部31は、
図10/STEP630の処理を再度実行する。
【0218】
当該判定結果が肯定的である場合(
図10/STEP634‥YES)、診療予約受付部111による
図4/STEP130以下の予約受付処理を実行する。
【0219】
以上により、診療予約日管理支援処理が終了する。
【0220】
(薬剤履歴提供処理)
図14を参照して、対象患者Pのユーザー端末3に対し、対象患者Pの投薬数及び薬剤費用の履歴を示す薬剤履歴データを提供する薬剤履歴提供処理を説明する。
【0221】
ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末入力部34を介して薬剤履歴の表示要求操作が入力されたか否かを判定する(
図14/STEP730)。
【0222】
当該判定結果が否定的である場合(
図14/STEP730‥NO)、ユーザー端末制御部31は、
図14/STEP730の処理を再度実行する。
【0223】
当該判定結果が肯定的である場合(
図14/STEP730‥YES)、ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末記憶部32に記憶された対象患者Pの患者IDを含む薬剤履歴データの要求を、ユーザー端末通信部35を介して遠隔診療支援サーバ1に送信する(
図14/STEP731)。
【0224】
薬剤履歴提供部116は、サーバ通信部15を介して薬剤履歴の表示の要求を受信したか否かを判定する(
図14/STEP710)。
【0225】
当該判定結果が否定的である場合(
図14/STEP710‥NO)、薬剤履歴提供部116は、
図14/STEP710の処理を再度実行する。
【0226】
当該判定結果が肯定的である場合(
図14/STEP710‥YES)、薬剤履歴提供部116は、薬剤履歴の表示の要求に含まれる対象患者Pの患者IDに基づいて、診察情報リスト125を参照して、当該患者IDを含む診察情報を認識する(
図14/STEP711)。
【0227】
例えば、薬剤履歴提供部116は、
図2Eに示される診察情報リスト125の対象患者Pの患者ID「1」であるフィールドの情報から、各受診時点における患者の投薬数の履歴を認識する(
図14/STEP712)。
【0228】
例えば、薬剤履歴提供部116は、診察情報リスト125を参照して、各受診時点における対象患者Pの投薬数を認識する。ここで、薬剤履歴提供部116は、対象患者Pの薬剤費用を、保険自己負担割合と、調剤技術料、薬学管理料、薬剤料、特定保険医療材料料等の診療報酬点数に基づいて算出する。
【0229】
薬剤履歴提供部116は、各受診時点における対象患者Pの投薬数及び薬剤費用に基づいて、投薬数及び薬剤費用の薬剤履歴データを作成する(
図14/STEP713)。
【0230】
薬剤履歴提供部116は、作成した投薬数及び薬剤費用の薬剤履歴データをサーバ通信部15を介してユーザー端末3に送信する(
図14/STEP714)。
【0231】
ユーザー端末制御部31は、ユーザー端末通信部35を介して投薬数及び薬剤費用の薬剤履歴データを受信したか否かを判定する(
図14/STEP732)。
【0232】
当該判定結果が否定的である場合(
図14/STEP732‥NO)、ユーザー端末制御部31は、
図14/STEP732の処理を再度実行する。
【0233】
当該判定結果が肯定的である場合(
図14/STEP732‥YES)、ユーザー端末制御部31は、受信した投薬数及び薬剤費用の薬剤履歴データを例えば
図15に示される薬剤履歴画面7としてユーザー端末出力部33に出力する(
図14/STEP733)。
【0234】
図15は、薬剤履歴データに基づいて作成された表である。
【0235】
薬剤履歴画面7は、例えば、Web画面として構成され、患者ID表示612と、日時1252と、投薬数・薬剤費用12541とを含む。
【0236】
以上により、薬剤履歴提供処理が終了する。
【0237】
なお、薬剤履歴提供部116が投薬数の履歴及び薬代の履歴を、患者に閲覧可能に出力する出力部に相当する。
【0238】
上記構成の遠隔診療支援システムによれば、患者自分の薬剤履歴情報を容易に知ることができ患者の利便性が向上する。
【0239】
以上、本発明の一実施例について説明したが、かかる実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、実施例においてはユーザー端末が遠隔診療支援サーバと通信をして実行しているが、ユーザー端末が必要な情報を遠隔診療支援サーバから取得し、すべての処理を行ってもよい。
【0240】
例えば、投薬日数決定支援部118は、一度次回の診療の予約がなされた後に次回の診療予定日が後ろ倒しに変更された場合、当初の次回の診療予定日と、変更後の次回の診療予定日との差分の日数分の薬剤について、ユーザー端末及び医師端末を介して患者及び医師に了承をとることを要件として、追加の薬剤を患者宛てに発送するよう、薬剤配送端末に指示してもよい。
【0241】
また、次回の予約は、医師端末2から受信した情報に基づいてなされてもよい。
【解決手段】診療予約日管理支援システムは、処方薬の必要な患者が診療を受ける際に次回の診療予約日の決定支援を行う診療予約日管理支援システムであって、患者の前回の診療日に処方された薬剤の前回投薬日数と前回の薬剤受領日から今回の薬剤受領日までの日数とに基づいて、患者が今回の薬剤受領日に有すると推定される推定残薬日数を算出する残薬日数推定部と、今回の薬剤受領日から今回投薬日数と推定残薬日数との合計の日数経過した日に応じた一又は複数日を、今回の診療日における次回の診療候補日として、提示する予約日設定部と、を有する。