特許第6402384号(P6402384)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6402384
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】電動車両の充放電電流量表示装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/02 20160101AFI20181001BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20181001BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20181001BHJP
   B60L 11/18 20060101ALI20181001BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20181001BHJP
【FI】
   H02J7/02 U
   H02J7/00 P
   H02J7/00 301A
   H01M10/48 P
   B60L11/18 C
   B60R16/02 640K
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-245521(P2014-245521)
(22)【出願日】2014年12月4日
(65)【公開番号】特開2016-111775(P2016-111775A)
(43)【公開日】2016年6月20日
【審査請求日】2017年11月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078499
【弁理士】
【氏名又は名称】光石 俊郎
(74)【代理人】
【識別番号】230112449
【弁護士】
【氏名又は名称】光石 春平
(74)【代理人】
【識別番号】100102945
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 康幸
(74)【代理人】
【識別番号】100120673
【弁理士】
【氏名又は名称】松元 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100182224
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲三
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 泰由
【審査官】 小池 堂夫
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0077328(US,A1)
【文献】 特開2008−252986(JP,A)
【文献】 特開平07−087607(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/02
B60L 11/18
B60R 16/02
H01M 10/48
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電口を有する給電部と、前記充電口を介して外部電源から供給される電力により充電される蓄電手段とを備えた電動車両の充放電電流量表示装置であって、
前記蓄電手段の充放電電流量を検出する電流量検出手段と、
前記給電部に複数の表示体を並べてなり、各前記表示体の点灯状態を変化させることによって前記蓄電手段の充放電電流量の大小を表示する電流量表示手段と、
前記電流量検出手段が検出した電流量に応じてそれぞれの前記表示体の点灯状態を制御する電流量表示制御手段と
を備え
前記表示体が、前記充電口の周囲に配設され、
前記電流量表示制御手段が、前記表示体の点灯状態を、一方向に順に点滅するように、且つ前記蓄電手段の充電時と放電時とで前記表示体が順に点滅する方向を変えるように制御する
ことを特徴とする電動車両の充放電電流量表示装置。
【請求項2】
前記電流量表示制御手段が、前記電流量検出手段が検出した電流量に応じて点灯させる前記表示体の個数を変化させる
ことを特徴とする請求項1記載の電動車両の充放電電流量表示装置。
【請求項3】
前記電流量表示制御手段が、前記表示体を一方向に順に点滅させる速度を前記電流量検出手段が検出した電流量に応じて変化させる
ことを特徴とする請求項記載の電動車両の充放電電流量表示装置。
【請求項4】
前記給電部が二つの充電口を有し、
前記表示体が、二つの前記充電口を囲むように配設された
ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電動車両の充放電電流量表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両に搭載され外部電源から供給される電力によって充電されるバッテリーの充放電電流を表示する電動車両の充放電電流量表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ガソリンエンジン車においては、エネルギー源であるガソリンの給油を行う際、給油レバーを握り、ガソリンが流れる音や振動で給油中であることを体感でき、メータの回転やポンプ音でも給油中であることを認識することができる。そして、給油中はIG−OFFであることもあり車両メータにガソリンの給油量は表示されないものの、給油機によりガソリンの給油が停止されることでガソリンが満タンとなったことを認知できる。
【0003】
一方、EV/PHEV車両等の電動車両においては、エネルギー源であるバッテリーの充電を行う際、車両外部の電源(以下、外部電源という)に備えられた充電用コネクタを電動車両に設けられた充電口にセットすることで充電が開始され、充電供給側に表示部があるか或いは車両メータに充電セグメント等があれば充電中であることが認識できる。そして、充電供給側の給電ランプの消灯又はメータパネルインジケータのセグメント表示等により満充電となったことを認知できる。
【0004】
ここで、従来、自動車の設備(バッテリー等)を活用し、停電時・非常時などに家庭用のAC電源を供給するために、停電時などに自動車のバッテリーに電源供給装置(インバータ)を接続し、バッテリーから電源供給装置に入力したDC電源をAC電源に変換し家庭用として供給する電源供給システムにおいて、電源供給装置(インバータ)に表示部を設けて電流[A]や電力[W]の値を表示するようにしたものが公知となっている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0005】
また、被高速充電電池を高速充電する高速充電装置において、当該高速充電装置に各充電時の電流値を取り込んで表示する表示・設定部を設けたものもある(例えば、下記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014−96927号公報
【特許文献2】特開2009−77550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の電動車両は、充電中かどうかを示す表示部がメータパネルなど充電口から離れた位置に設けられているなど、充電口の近傍で充電量を把握することができず、利便性が悪いという問題があった。また、充電口の近傍では充電中にどの程度の電力が供給されているのかが分からず、例えばいつまで経っても充電が終了しないような場合に、実際に電流が流れているのか流れていないのかが分からないという問題があった。
【0008】
このようなことから本発明は、充電口の近傍でバッテリーの充電又は放電時における電流量を容易に把握することを可能とした電動車両の充放電電流量表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するための第1の発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置は、
充電口を有する給電部と、前記充電口を介して外部電源から供給される電力により充電される蓄電手段とを備えた電動車両の充放電電流量表示装置であって、
前記蓄電手段の充放電電流量を検出する電流量検出手段と、
前記給電部に複数の表示体を並べてなり、各前記表示体の点灯状態を変化させることによって前記蓄電手段の充放電電流量の大小を表示する電流量表示手段と、
前記電流量検出手段が検出した電流量に応じてそれぞれの前記表示体の点灯状態を制御する電流量表示制御手段と
を備え
前記表示体が、前記充電口の周囲に配設され、
前記電流量表示制御手段が、前記表示体の点灯状態を、一方向に順に点滅するように、且つ前記蓄電手段の充電時と放電時とで前記表示体が順に点滅する方向を変えるように制御する
ことを特徴とする。
【0011】
また、第の発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置は、第1の発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置において、
前記電流量表示制御手段が、前記電流量検出手段が検出した電流量に応じて点灯させる前記表示体の個数を変化させる
ことを特徴とする。
【0012】
また、第の発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置は、第の発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置において、
前記電流量表示制御手段が、前記表示体を一方向に順に点滅させる速度を前記電流量検出手段が検出した電流量に応じて変化させる
ことを特徴とする。
【0013】
また、第の発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置は、第1から第のいずれか一つの発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置において、
前記給電部が二つの充電口を有し、
前記表示体が、二つの前記充電口を囲むように配設された
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置によれば、蓄電手段の充電時または放電時に、どの程度の電流が流れているのかを視覚的に認識することが可能となり、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置が適用される車両の一例を模式的に示す側面図である。
図2】本発明の実施例1に係る電動車両の充放電電流量表示装置を示す正面図である。
図3】本発明の実施例1に係る電動車両の充放電電流量表示装置の電流量表示制御部の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施例1に係る電動車両の充放電電流量表示装置において、通常充電口に充電用コネクタを接続した状態を示す説明図である。
図5】充電時における電流量の変化を示すグラフである。
図6】本発明の実施例1における電流量表示部による表示例を示す説明図であり、図6(a)は電流量iが0以上i1未満の場合、図6(b)は電流量がi1以上i2未満の場合、図6(c)は電流量がi2以上i3未満の場合、図6(d)は電流量がi3以上の場合の例である。
図7】本発明の実施例2に係る電動車両の充放電電流量表示装置を示す正面図である。
図8図8(a)は本発明の実施例2に係る電動車両の充放電電流量表示装置の他の例を示す正面図、図8(b)は本発明の実施例2に係る電動車両の充放電電流量表示装置のさらに他の例を示す正面図である。
図9】本発明の実施例4に係る電動車両の充放電電流量表示装置を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る電動車両の充放電電流量表示装置の詳細を説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【実施例1】
【0017】
図1から図6を用いて本発明の実施例1に係る電動車両の充放電電流量表示装置について説明する。
図1に示すように、本実施例において電動車両1は、バッテリー(蓄電手段)11に蓄積された電力を用いて当該電動車両1内に搭載された電動モーター12を駆動することによって走行する。供給電力は、給電部14に接続された充電用コネクタ2を介して外部電源から供給され、充電器13を介してバッテリー11に蓄電される。
【0018】
図2に示すように、本実施例において給電部14には、通常充電口141及び急速充電口142に加えて、通常充電用電流量表示部(電流量表示手段)143A,急速充電用電流量表示部(電流量表示手段)143Bが設けられている。以下、通常充電用電流量表示部143Aおよび急速充電用電流量表示部143Bを総称する場合は「電流量表示部143」と称する。
【0019】
通常充電口141には、外部電源(充電施設)から伸びる低圧電力ケーブルの一端に設けられた通常充電用コネクタ2A(図4参照)が着脱可能に接続される通常充電用ソケット141aが設けられている。また、急速充電口142には、外部電源(充電施設)から伸びる高圧電力ケーブルの一端に設けられた急速充電用コネクタ2B(図1参照)が着脱可能に接続される急速充電用ソケット142aが設けられている。
【0020】
通常充電用電流量表示部143A,急速充電用電流量表示部143Bは、充電時であれば通常充電口141,急速充電口142からバッテリー11へと流れるバッテリー11の充電電流量iを点灯又は消灯により表示し、放電時であればバッテリー11から通常充電口141,急速充電口142へと流れるバッテリー11の放電電流量iを点灯又は消灯により表示するものであり、それぞれ、例えば円環状に形成されて通常充電口141,急速充電口142の周囲を囲んでいる。
【0021】
具体的には、通常充電用電流量表示部143A,急速充電用電流量表示部143Bは、それぞれ周方向に沿って配設された、換言すると、同一円周上に並べられた四つの電流量表示領域(表示体)から構成されている。以下、電流量表示部143A,143Bの正面から見て左下の電流量表示領域を第一電流量表示領域143Aa,143Ba(総称する場合は「第一電流量表示領域143a」)、左上の電流量表示領域を第二電流量表示領域143Ab,143Bb(総称する場合は「第二電流量表示領域143b」)、右上の電流量表示領域を第三電流量表示領域143Ac,143Bc(総称する場合は「第三電流量表示領域143c」)、右下の電流量表示領域を第四電流量表示領域143Ad,143Bd(総称する場合は「第四電流量表示領域143d」)と称する。
【0022】
ここで、通常充電口141,急速充電口142とバッテリー11との間をそれぞれ電気的に接続する図示しないケーブルには、当該ケーブルを流れる電流量iを検出する電流センサ15(図1参照)が設けられている。図3に示すように、電流センサ15によって検出された電流量iは、信号化されて電流量表示制御部16に入力される。電流量表示制御部16は、信号処理回路16aと表示処理回路16bとを備え、信号処理回路16aにより電流センサ15から入力される信号を処理し、表示処理回路16bにより電流センサ15により検出された電流量iに基づき第一から第四電流量表示領域143a〜143dを点灯させるか消灯させるかを決定して電流量表示部143へ制御信号を送る。これにより、電流センサ15によって検出した電流量iに応じて第一から第四電流量表示領域143a〜143dの点灯又は消灯が制御される。
【0023】
なお、本実施例では、例えば図4に示すように通常充電用ソケット141aに家庭充電用コネクタ2Aを接続してバッテリー11の充電を行う場合、電流量表示制御部16から入力される制御信号に基づき、通常充電用電流量表示部143Aが電流量iの大小に応じた表示を行う。また、急速充電用ソケット142aに高圧電力ケーブルの一端に設けられた急速充電用コネクタ2Bを接続してバッテリー11の充電を行う場合、電流量表示制御部16から入力される制御信号に基づき、急速充電用電流量表示部143Bが電流量iの大小に応じた表示を行う。
【0024】
以下、図5及び図6を用いて本実施例における電流量iの表示例を説明する。なお、図6中、点灯している領域には斜線を付し、消灯している領域は白抜きで示している。これは、後述する図7〜9についても同様である。
【0025】
図5に示すように、バッテリー11の充電は、充電量が所定の値(例えば、満充電を100%とした場合の80%程度)となるまで(図5ではt=t0からt=t1まで)は定電流充電が行われる一方、充電量が所定の値以上である場合(図5ではt=t1以降)には定電圧充電となり、充電量が増えるにしたがって電流量iは小さくなる。
【0026】
本実施例では、電流量iが0<i<i1であれば、図6(a)に示すように第一電流量表示領域143aを点灯させる一方第二〜第四電流量表示領域143b〜143dを消灯し、電流量iがi1≦i<i2であれば図6(b)に示すように第一,第二電流量表示領域143a,143bを点灯させる一方第三,第四電流量表示領域143c,143dを消灯する。また、電流量iがi2≦i<i3であれば図6(c)に示すように第一〜第三電流量表示領域143a〜143cを点灯させる一方第四電流量表示領域143dを消灯し、電流量iがi3≦iであれば図6(d)に示すように第一から第四電流量表示領域143a〜143dすべてを点灯させる。なお図示はしないが、電流量iがi=0である場合は第一〜第四電流量表示領域143a〜143dすべてを消灯する。
ここで、電流量i1〜i3は、例えば電流量iの最大値が16[A]であれば、i1=4[A],i2=8[A],i3=12[A]とする等、条件に応じて適宜設定すればよい。
【0027】
このように構成される本実施例に係る電動車両の充放電電流量表示装置によれば、バッテリー11の充電時または放電時に、どの程度の電流が流れているのかを視覚的に認識することが可能となる。
また、例えば、充電を開始してしばらく経ってから電流量表示部143の表示が図6(a)に示す状態となっている場合は充電が終了に近づいている等、充電状態を感覚的に認識することも可能となる。
【0028】
なお、上述した実施例では、電流量表示部143を充電口を囲むように円環状に設ける例を示したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば楕円形状や星形等として充電口を囲んでもよく、または、例えば第一から第四電流量表示領域143a〜143dを直線的に並べてもよい。
【実施例2】
【0029】
図7及び図8を用いて本発明の実施例2に係る電動車両の充放電電流量表示装置について説明する。
本実施例に係る電動車両の充放電電流量表示装置は、実施例1の電流量表示部143に代えて、図7に示す電流量表示部(電流量表示手段)144を採用するものである。その他の構成については上述した実施例1と同様であり、以下、重複する説明は省略し、同一の部材には同一の符号を付して説明する。
【0030】
電流量表示部144は、通常充電口141,急速充電口142を介して流れる電流量iを点滅又は消灯により表示するものであり、通常充電口141及び急速充電口142を囲むように12個の円形の電流量表示体144aが同一円周上に等間隔に並べられ配設されている。
【0031】
本実施例では、通常充電用ソケット141aに家庭充電用コネクタ2を接続してバッテリー11の充電を行う場合、また、急速充電用ソケット142aに図示しない高圧電力ケーブルの一端に設けられた急速充電用コネクタを接続してバッテリー11の充電を行う場合に、電流量表示制御部16から入力される情報に基づき、それぞれ通常充電口141,急速充電口142に対応して設けられた電流量表示部144の電流量表示体144aを周方向(一方向)に順に点灯、消灯(点滅)させて電流量iの大小に応じた表示を行う。
【0032】
具体的に説明すると、例えば、電流量表示制御部16から入力される情報に応じて、電流量iが少ない場合には、電流量iが多い場合に比較して一つの電流量表示体144aを点灯させてから隣の電流量表示体144aを点灯させるまでの間隔を長くする。すなわち、電流量iが少ない場合には電流量表示体144aがゆっくりとした回転速度で周方向に順に点灯、消灯(点滅)を行い、電流量iが多い場合には電流量表示体144aが速い回転速度で周方向に順に点灯、消灯(点滅)を行うように制御する。
【0033】
このように構成される本実施例に係る電動車両の充放電電流量表示装置によれば、上述した実施例1と同様にバッテリー11の充放電電流量iを視覚的に認識することが可能となる。
【0034】
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば図8(a)または図8(b)に示すように、点状の電流量表示体145aを同一円周上に等間隔に配置した電流量表示部145とする、または面状の電流量表示体146aを同一円周上に円環状に配置した電流量表示部146としてもよい。また、電流量表示体は円状に限らず、通常充電口141,急速充電口142をそれぞれ囲むことができれば他の形状であってもよい。
【実施例3】
【0035】
以下、本発明の実施例3に係る電動車両の充放電電流量表示装置について説明する。
本実施例に係る電動車両の充放電電流量表示装置は、図7及び図8に示し上述した実施例2に係る電動車両の充放電電流量表示装置において、バッテリー11の充電時と放電時とで電流量表示体144a(又は145a,146a)が順に点灯する方向(向き)を変えるものである。
【0036】
すなわち、例えば、バッテリー11の充電時には電流量表示体144a(又は145a,146a)が時計回りに順に点灯、消灯(点滅)を行い、放電時には電流量表示体144a(又は145a,146a)が反時計回りに順に点灯、消灯を行うようにする。
その他の構成は上述した実施例2と同様であり、重複する説明は省略する。
【0037】
このように構成される本実施例に係る電動車両の充放電電流表示装置によれば、上述した実施例2の効果に加えて、充電中であるのか放電中であるのかを視覚的に認識することができる。
【実施例4】
【0038】
以下、図9を用いて本発明の実施例4に係る電動車両の充放電電流量表示装置について説明する。
本実施例に係る電動車両の充放電電流表示装置は、図9に示すように、電流量表示部147を通常充電口141及び急速充電口142を囲むように設置する例である。電流量表示部147の構成は、上述した実施例1から実施例3で説明した電流量表示部143,144,145,又は146と同様(図9では実施例1で説明した電流量表示部143と同様の構成を適用した例を示す)であり、ここでの詳しい説明は省略する。
【0039】
このように構成される本実施例に係る電動車両の充放電電流表示装置によれば、上述した実施例1から実施例3と同様の作用効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、電動車両の充放電電流量表示装置に適用して好適なものである。
【符号の説明】
【0041】
1 電動車両
2 充電用コネクタ
2A 通常充電用コネクタ
2B 急速充電用コネクタ
11 バッテリー
12 電動モーター
13 充電器
14 給電部
15 電流センサ
16 電流量表示制御部
16a 信号処理回路
16b 表示処理回路
141 通常充電口
142 急速充電口
143,144,145,146,147 電流量表示部
143a〜143d 第一〜第四電流量表示領域
143A 通常充電用電流量表示部
143Aa〜143Ad 第一〜第四電流量表示領域
143B 急速充電用電流量表示部
143Ba〜143Bd 第一〜第四電流量表示領域
145a,146a 電流量表示体
147a〜147d 第一〜第四電流量表示領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9