【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明の無線通信ネットワークシステムは、データを無線にて送信する無線送信回路と、無線で送信されたデータを受信する無線受信回路とを有する複数の無線端
末で構成される無線通信ネットワークシステムにおいて、該無線通信ネットワークシステムは、一つの収集装置となる無線端末と、
該収集装置となる無線端末からの下り通信経路に位置する複数の中継装置となる無線端末
とを含み、
収集装置となる前記無線端末は、
時刻補正情報を下り通信パケットに付加するための送信事象が発生すると、所定の期間、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の下位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な他の無線端末からのビーコンの受信待ち状態となり、該期間中に前記ビーコンを受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
、前記ビーコンの送信元
である前記他の無線端末に送信要求を送信する送信要求送信手段と、
該送信要求を受信した前記ビーコンの送信元
である前記他の無線端末からの受信確認信号を受信する受信確認信号受信手段と、
該受信確認信号を受信したら、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして、前記受信確認信号の送信相手
である前記他の無線端末に対して、前記時刻補正情報として送信開始時刻と前記送信事象の発生時点からデータ送信時点までの経過時間を内包するデータを送信するデータ送信手段と、
該データ送信手段によるデータ送信後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記
データの送信相手
である前記他の無線端末から送信されるデータ確認信号を受信するデータ確認信号受信手段と、を有し、
中継装置となる前記無線端末は、
一定周期で間欠的に、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして前記ビーコンを送信し、前記ビーコンを送信した後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の上位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な第1の他の無線端末から送信される送信要求を受信できるようにする間欠動作制御手段と、
自無線端末の前記無線受信回路の動作状態中に
前記第1の他の無線端末から送信された送信要求を受信する送信要求受信手段と、
該送信要求受信手段が前記送信要求を受信したら、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
前記第1の他の無線端末に受信確認信号を送信する受信確認信号送信手段と、
該受信確認信号を送信した場合に、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記時刻補正情報として送信開始時刻と前記送信事象の発生時点からデータ送信時点までの経過時間を内包するデータを
前記第1の他の無線端末から受信するデータ受信手段と、
該データを受信した場合に、自
無線端末時刻を前記時刻補正情報に基づいて補正する時刻補正手段と、
該データを受信した場合に、前記データを中継するために自
無線端末の中継時間計測タイマをスタートさせて自
無線端末における中継時間を計測する中継時間計測手段と、
該データを受信した場合に、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の下位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な第2の他の無線端末からのビーコンの受信待ち状態となり、該期間中に前記ビーコンを受信すると、
自端末装置の前記無線送信回路を動作状態にして
、前記ビーコンの送信元
である前記第2の他の無線端末に送信要求を送信する送信要求送信手段と、
該送信要求を受信した前記ビーコンの送信元
である前記第2の他の無線端末からの受信確認信号を受信する受信確認信号受信手段と、
該受信確認信号を受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして、前記受信確認信号の送信相手
である前記第2の他の無線端末に対して、前記時刻補正情報として
、前記収集装置
となる前記無線端末が設定した送信開始時刻と前記データの受信時点から前記ビーコン
の送信元
である前記第2の他の無線端末に対するデータ送信時点までの経過時間と前記データを受信した時点の経過時間とを加算した経過時間を内包するデータを送信するデータ送信手段と、
該データ送信手段によるデータ送信後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記
データの送信相手
である前記第2の他の無線端末から送信されるデータ確認信号を受信するデータ確認信号受信手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
上記において、前記時刻補正情報は、下り通信パケットのヘッダ部の時刻情報欄に付加され、該時刻情報欄は、送信開始時刻(Tstart)と中継時間(Ttrans)を領域に含んでいることを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するために本発明の無線通信ネットワークシステムにおける収集装置となる無線端末は、データを無線にて送信する無線送信回路と、無線で送信されたデータを受信する無線受信回路とを有する複数の無線端
末で構成される無線通信ネットワークシステムにおいて、該無線通信ネットワークシステムは、一つの収集装置となる無線端末と、
該収集装置となる無線端末からの下り通信経路に位置する複数の中継装置となる無線端末
とを含んで成り、
収集装置となる前記無線端末は、
時刻補正情報を下り通信パケットに付加するための送信事象が発生すると、所定の期間、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の下位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な他の無線端末からのビーコンの受信待ち状態となり、該期間中に前記ビーコンを受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
、前記ビーコンの送信元
である前記他の無線端末に送信要求を送信する送信要求送信手段と、
該送信要求を受信した前記ビーコンの送信元
である前記他の無線端末からの受信確認信号を受信する受信確認信号受信手段と、
該受信確認信号を受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして、前記受信確認信号の送信相手
である前記他の無線端末に対して、前記時刻補正情報として送信開始時刻と前記送信事象の発生時点からデータ送信時点までの経過時間を内包するデータを送信するデータ送信手段と、
該データ送信手段によるデータ送信後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記
データの送信相手
である前記他の無線端末から送信されるデータ確認信号を受信するデータ確認信号受信手段と、を有することを特徴とする
【0012】
上記目的を達成するために本発明の無線通信ネットワークシステムにおける中継装置となる無線端末は、データを無線にて送信する無線送信回路と、無線で送信されたデータを受信する無線受信回路とを有する複数の無線端
末で構成される無線通信ネットワークシステムにおいて、該無線通信ネットワークシステムは、一つの収集装置となる無線端末と、
該収集装置となる無線端末からの下り通信経路に位置する複数の中継装置となる無線端末
とを含んで成り、
中継装置となる前記無線端末は、
一定周期で間欠的に、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にし
てビーコンを送信し、前記ビーコンを送信した後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の上位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な第1の他の無線端末から送信される送信要求を受信できるようにする間欠動作制御手段と、
自無線端末の前記無線受信回路の動作状態中に
前記第1の他の無線端末から送信された送信要求を受信する送信要求受信手段と、
該送信要求受信手段が前記送信要求を受信したら、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
前記第1の他の無線端末に受信確認信号を送信する受信確認信号送信手段と、
該受信確認信号を送信した場合に、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記時刻補正情報として送信開始時刻と前記送信事象の発生時点からデータ送信時点までの経過時間を内包するデータを
前記第1の他の無線端末から受信するデータ受信手段と、
該データを受信した場合に、自
無線端末時刻を前記時刻補正情報に基づいて補正する時刻補正手段と、
該データを受信した場合に、前記データを中継するために自
無線端末の中継時間計測タイマをスタートさせて自
無線端末における中継時間を計測する中継時間計測手段と、
該データを受信した場合に、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の下位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な第2の他の無線端末からのビーコンの受信待ち状態となり、該期間中に前記ビーコンを受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
、前記ビーコンの送信元
である前記第2の他の無線端末に送信要求を送信する送信要求送信手段と、
該送信要求を受信した前記ビーコンの送信元
である前記第2の他の無線端末からの受信確認信号を受信する受信確認信号受信手段と、
該受信確認信号を受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして、前記受信確認信号の送信相手
である前記第2の他の無線端末に対して、前記時刻補正情報として
、前記収集装置
となる前記無線端末が設定した送信開始時刻と前記データの受信時点から前記ビーコン
の送信元
である前記第2の他の無線端末に対するデータ送信時点までの経過時間と前記データを受信した時点の経過時間とを加算した経過時間を内包するデータを送信するデータ送信手段と、
該データ送信手段によるデータ送信後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記
データの送信相手
である前記第2の他の無線端末から送信されるデータ確認信号を受信するデータ確認信号受信手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するために本発明の時刻補正方法は、データを無線にて送信する無線送信回路と、無線で送信されたデータを受信する無線受信回路とを有する複数の無線端
末で構成される無線通信ネットワークシステムにおいて、一つの収集装置となる無線端末と、
該収集装置となる無線端末からの下り通信経路に位置する複数の中継装置となる無線端末
とを含んで成る無線通信ネットワークシステムにおける時刻補正方法であって、
収集装置となる前記無線端末は、
時刻補正情報を下り通信パケットに付加するための送信事象が発生すると、所定の期間、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の下位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な他の無線端末からのビーコンの受信待ち状態となり、該期間中に前記ビーコンを受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
、前記ビーコンの送信元
である前記他の無線端末に送信要求を送信し、
該送信要求を受信した前記ビーコンの送信元
である前記他の無線端末からの受信確認信号を受信し、
該受信確認信号を受信したら、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして、前記受信確認信号の送信相手
である前記他の無線端末に対して、前記時刻補正情報として送信開始時刻と前記送信事象の発生時点からデータ送信時点までの経過時間を内包するデータを送信し、
該データ送信後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記
データの送信相手
である前記他の無線端末から送信されるデータ確認信号を受信し、
一方、中継装置となる前記無線端末は、
一定周期で間欠的に、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして前記ビーコンを送信し、前記ビーコンを送信した後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の上位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な第1の他の無線端末から送信される送信要求を受信し、
該送信要求を受信したら、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
前記第1の他の無線端末に受信確認信号を送信し、
該受信確認信号を送信した場合に、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記時刻補正情報として送信開始時刻と前記送信事象の発生時点からデータ送信時点までの経過時間を内包するデータを
前記第1の他の無線端末から受信し、
該データを受信した場合に、自
無線端末時刻を前記時刻補正情報に基づいて補正すると共に前記データを中継するために自
無線端末の中継時間計測タイマをスタートさせて自
無線端末における中継時間を計測し、さらに該データを受信した場合に、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の下位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な第2の他の無線端末からのビーコンの受信待ち状態となり、該期間中に前記ビーコンを受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
、前記ビーコンの送信元
である前記第2の他の無線端末に送信要求を送信して、前記ビーコンの送信元
である前記第2の他の無線端末からの受信確認信号を受信し、
該受信確認信号を受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして、前記受信確認信号の送信相手
である前記第2の他の無線端末に対して、前記時刻補正情報として
、前記収集装置
となる前記無線端末が設定した送信開始時刻と前記データの受信時点から前記ビーコン
の送信元
である前記第2の他の無線端末に対するデータ送信時点までの経過時間と前記データを受信した時点の経過時間とを加算した経過時間を内包するデータを送信し、
該データ送信後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記
データの送信相手
である前記第2の他の無線端末から送信されるデータ確認信号を受信するようにしたものである。
【0014】
また本発明の収集装置となる無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラムは、データを無線にて送信する無線送信回路と、無線で送信されたデータを受信する無線受信回路とを有する複数の無線端
末で構成される無線通信ネットワークシステムにおいて、一つの収集装置となる無線端末と、
該収集装置となる無線端末からの下り通信経路に位置する複数の中継装置となる無線端末
とを含んで成る無線通信ネットワークシステムにおける収集装置となる前記無線端末のコンピュータを、
時刻補正情報を下り通信パケットに付加するための送信事象が発生すると、所定の期間、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の下位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な他の無線端末からのビーコンの受信待ち状態となり、該期間中に前記ビーコンを受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
、前記ビーコンの送信元
である前記他の無線端末に送信要求を送信する送信要求送信手段、
該送信要求を受信した前記ビーコンの送信元
である前記他の無線端末からの受信確認信号を受信する受信確認信号受信手段、
該受信確認信号を受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして、前記受信確認信号の送信相手
である前記他の無線端末に対して、前記時刻補正情報として送信開始時刻と前記送信事象の発生時点からデータ送信時点までの経過時間を内包するデータを送信するデータ送信手段、および、
該データ送信手段によるデータ送信後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記
データの送信相手
である前記他の無線端末から送信されるデータ確認信号を受信するデータ確認信号受信手段、として機能させるようにしたものである。
【0015】
また本発明の中継装置となる無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラムは、データを無線にて送信する無線送信回路と、無線で送信されたデータを受信する無線受信回路とを有する複数の無線端
末で構成される無線通信ネットワークシステムにおいて、一つの収集装置となる無線端末と、
該収集装置となる無線端末からの下り通信経路に位置する複数の中継装置となる無線端末
とを含んで成る無線通信ネットワークシステムにおける中継装置となる前記無線端末のコンピュータを、
一定周期で間欠的に、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして前記ビーコンを送信し、前記ビーコンを送信した後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の上位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な第1の他の無線端末から送信される送信要求を受信できるようにする間欠動作制御手段、
自無線端末の前記無線受信回路の動作状態中に
前記第1の他の無線端末から送信された送信要求を受信する送信要求受信手段、
該送信要求受信手段が前記送信要求を受信したら、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
前記第1の他の無線端末に受信確認信号を送信する受信確認信号送信手段、
該受信確認信号を送信した場合に、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記時刻補正情報として送信開始時刻と前記送信事象の発生時点からデータ送信時点までの経過時間を内包するデータを
前記第1の他の無線端末から受信するデータ受信手段、
該データを受信した場合に、自
無線端末時刻を前記時刻補正情報に基づいて補正する時刻補正手段、
該データを受信した場合に、前記データを中継するために自
無線端末の中継時間計測タイマをスタートさせて自
無線端末における中継時間を計測する中継時間計測手段と、
該データを受信した場合に、
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして
、自無線端末よりも前記下り通信経路の下位に位置し且つ自無線端末との間で直接通信可能な第2の他の無線端末からのビーコンの受信待ち状態となり、該期間中に前記ビーコンを受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして
、前記ビーコンの送信元
である前記第2の他の無線端末に送信要求を送信する送信要求送信手段と、
該送信要求を受信した前記ビーコンの送信元
である前記第2の他の無線端末からの受信確認信号を受信する受信確認信号受信手段、
該受信確認信号を受信すると、
自無線端末の前記無線送信回路を動作状態にして、前記受信確認信号の送信相手
である前記第2の他の無線端末に対して、前記時刻補正情報として
、前記収集装置
となる前記無線端末が設定した送信開始時刻と前記データの受信時点から前記ビーコン
の送信元
である前記第2の他の無線端末に対するデータ送信時点までの経過時間と前記データを受信した時点の経過時間とを加算した経過時間を内包するデータを送信するデータ送信手段、および、
該データ送信手段によるデータ送信後に
自無線端末の前記無線受信回路を動作状態にして、前記
データの送信相手
である前記第2の他の無線端末から送信されるデータ確認信号を受信するデータ確認信号受信手段、として機能させるようにしたものである。