(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ホイール保持体の前記凹部には、回転部分の回転バランスを調整するバランス部材が収納されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載した光学ホイール装置。
前記ホイール保持体は、その本体部において、当該本体部の外周に開口する回転面と略平行なスリットを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載した光学ホイール装置。
前記切欠き溝部は、前記ホイール保持体の前記本体部の外周から回転中心方向に螺旋状に湾曲して形成されていることを特徴とする請求項7に記載した光学ホイール装置。
光源装置と、画像光を形成する表示素子と、前記光源装置からの光を前記表示素子に導光する光源側光学系と、前記表示素子から射出された前記画像光をスクリーンに投影する投影側光学系と、前記光源装置及び前記表示素子を制御する投影制御手段と、
を備え、
前記光源装置が、請求項1乃至請求項10の何れかに記載された光学ホイール装置を含むことを特徴とする投影装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態を図に基づいて詳説する。
図1は、投影装置であるプロジェクタ10の外観斜視図である。
なお、本実施形態において、プロジェクタ10における左右とは投影方向に対しての左右方向を示し、前後とはプロジェクタ10のスクリーン側方向及び光線束の進行方向に対しての前後方向を示す。
【0016】
そして、プロジェクタ10は、
図1に示すように、略直方体形状であって、プロジェクタ筐体の前方の側板とされる正面パネル12の側方に投影口を覆うレンズカバー19を有するとともに、この正面パネル12には複数の吸気孔18を設けている。
さらに、プロジェクタ10は、図示しないがリモートコントローラからの制御信号を受信するIR受信部を備えている。
【0017】
また、筐体の上面パネル11にはキー/インジケータ部37が設けられ、このキー/インジケータ部37には、電源スイッチキーや電源のオン又はオフを報知するパワーインジケータ、投影のオン、オフを切りかえる投影スイッチキー、光源ユニットや表示素子又は制御回路等が過熱したときに報知をする過熱インジケータ等のキーやインジケータが配置されている。
【0018】
さらに、筐体の背面には、背面パネルにUSB端子やアナログRGB映像信号が入力される映像信号入力用のD−SUB端子、S端子、RCA端子、音声出力端子等を設ける入出力コネクタ部及び電源アダプタプラグ等の各種端子(群)20が設けられている。
【0019】
また、背面パネルには、複数の吸気孔が形成されている。
なお、図示しない筐体の側板である右側パネル、及び、
図1に示した側板である左側パネル15には、各々複数の排気孔17が形成されている。
また、左側パネル15の背面パネル近傍の隅部には、吸気孔18も形成されている。
【0020】
次に、プロジェクタ10のプロジェクタ制御手段について
図2の機能ブロック図を用いて述べる。
プロジェクタ制御手段は、制御部38、入出力インターフェース22、画像変換部23、表示エンコーダ24、表示駆動部26等を含む。
【0021】
この制御部38は、プロジェクタ10内の各回路の動作制御を司るものであって、CPU、各種セッティング等の動作プログラムを固定的に記憶したROM及びワークメモリとして使用されるRAM等を含む。
【0022】
そして、このプロジェクタ制御手段により、入出力コネクタ部21から入力された各種規格の画像信号は、入出力インターフェース22、システムバス(SB)を介して画像変換部23で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一するように変換されたあと、表示エンコーダ24に出力される。
【0023】
また、表示エンコーダ24は、入力された画像信号をビデオRAM25に展開記憶させた上でこのビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成して表示駆動部26に出力する。
【0024】
表示駆動部26は、表示素子制御手段として機能するものであり、表示エンコーダ24から出力された画像信号に対応して適宜フレームレートで空間的光変調素子(SOM)である表示素子51を駆動するものである。そして、このプロジェクタ10では、光源ユニット60から射出された光線束を後述の光源側光学系を介して表示素子51に照射することにより、表示素子51の反射光で光像を形成し、投影側光学系を介して図示しないスクリーンに画像を投影表示する。
なお、この投影側光学系の可動レンズ群235は、レンズモータ45によりズーム調整やフォーカス調整のための駆動が行われる。
【0025】
また、画像圧縮/伸長部31は、画像信号の輝度信号及び色差信号をADCT及びハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮して着脱自在な記録媒体とされるメモリカード32に順次書き込む記録処理を行う。
【0026】
さらに、画像圧縮/伸長部31は、再生モード時にメモリカード32に記録された画像データを読み出し、一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で伸長し、この画像データを、画像変換部23を介して表示エンコーダ24に出力し、メモリカード32に記憶された画像データに基づいて動画等の表示を可能とする処理を行う。
【0027】
そして、筐体の上面パネル11に設けられるメインキー及びインジケータ等により構成されるキー/インジケータ部37の操作信号は、直接に制御部38に送出され、リモートコントローラからのキー操作信号は、IR受信部35で受信され、IR処理部36で復調されたコード信号が制御部38に出力される。
【0028】
なお、制御部38にはシステムバス(SB)を介して音声処理部47が接続されている。
この音声処理部47は、PCM音源等の音源回路を備えており、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、スピーカ48を駆動して拡声放音させる。
【0029】
また、制御部38は、光源制御手段としての光源制御回路41を制御しており、この光源制御回路41は、画像生成時に要求される所定波長帯域の光が光源ユニット60から射出されるように、光源ユニット60の赤色、緑色及び青色の波長帯域光を発光させる個別の制御を行う。
【0030】
さらに、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43に光源ユニット60等に設けた複数の温度センサによる温度検出を行わせ、この温度検出の結果から冷却ファンの回転速度を制御させている。
また、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43にタイマー等によりプロジェクタ本体の電源オフ後も冷却ファンの回転を持続させる、あるいは、温度センサによる温度検出の結果によってはプロジェクタ本体の電源をオフにする等の制御も行う。
【0031】
次に、このプロジェクタ10の内部構造について述べる。
図3は、プロジェクタ10の内部構造を示す平面模式図である。
図4は、プロジェクタ10内の光源装置の一つである蛍光ホイール装置100の概要を示す一部断面側面図である。
【0032】
プロジェクタ10は、
図3に示すように、右側パネル14の近傍に制御回路基板241を備えている。
この制御回路基板241は、電源回路ブロックや光源制御ブロック等を備える。
また、プロジェクタ10は、制御回路基板241の側方、つまり、プロジェクタ筐体の略中央部分に光源ユニット60を備えている。
さらに、プロジェクタ10は、光源ユニット60と左側パネル15との間に、画像生成ブロック161や投影側ブロック168等で形成される光学系ユニット160を備えている。
【0033】
光源ユニット60は、プロジェクタ筐体の左右方向における略中央部分であって背面パネル13近傍に配置される青色光源装置70と、この青色光源装置70から射出される光線束の光軸上であって正面パネル12の近傍に配置される光学ホイール装置100と、青色光源装置70と光学ホイール装置100との間に配置される赤色光源装置120と、光学ホイール装置100からの射出光や赤色光源装置120からの射出光の光軸が同一の光軸となるように変換して、各色光を所定の一面であるライトトンネル175の入射口に集光する導光光学系140と、を備える。
【0034】
青色光源装置70は、背面パネル13と光軸が平行になるよう配置された複数の青色光源71から成る光源群、各青色光源71からの射出光の光軸を正面パネル12方向に90度変換する反射ミラー群75、反射ミラー群75で反射した各青色光源71からの射出光を集光する集光レンズ78、及び、青色光源71と右側パネル14との間に配置されたヒートシンク81等、を備える。
【0035】
光源群は、複数の青色レーザー発光器とされる青色光源71がマトリクス状に配列されて成る。
また、各青色光源71の光軸上には、各青色光源71からの各射出光の指向性を高めるように各々平行光に変換するコリメータレンズ73が夫々配置されている。
また、反射ミラー群75は、複数の反射ミラーが階段状に配列されてミラー基板76と一体化されて位置調整を行って生成され、青色光源71から射出される光線束の断面積を一方向に縮小して集光レンズ78に射出する。
【0036】
ヒートシンク81と背面パネル13との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261とヒートシンク81とによって青色光源71が冷却される。
さらに、反射ミラー群75と背面パネル13との間にも冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって反射ミラー群75や集光レンズ78が冷却される。
【0037】
光学ホイール装置100は、正面パネル12と平行となるように、つまり、青色光源装置70からの射出光の光軸と直交するように配置された光学ホイール101と、この光学ホイール101を回転駆動するホイールモータ110と、青色光源装置70から射出される光線束を光学ホイール101に集光するとともに光学ホイール101から背面パネル13方向に射出される光線束を集光する集光レンズ群107と、光学ホイール101から正面パネル12方向に射出される光線束を集光する集光レンズ115と、を備える。
【0038】
光学ホイール101は、
図5に示すように、青色光源装置70からの射出光を励起光として受けて緑色波長帯域の蛍光発光光を射出する蛍光発光領域103と、青色光源装置70からの射出光を拡散透過する拡散透過領域104と、が周方向に並設されている。
【0039】
また、回転ホイールとしての光学ホイール101の基材102は、銅やアルミニウム等から成る金属基材である。
この回転板基材102の青色光源装置70側の表面には、環状の溝が形成され、この溝の底部が銀蒸着等によってミラー加工されており、このミラー加工された表面に緑色蛍光体の層が敷設されている。
さらに、拡散透過領域104は、回転板基材102の切抜き透孔部に透光性を有する透明基材が嵌入され、この透明基材の表面は、サンドブラスト等による微細凹凸が形成されている。
【0040】
そして、光学ホイール101を緑色光源装置80とするための緑色蛍光体層とされた蛍光発光領域103に照射された青色光源装置70からの青色波長帯域光は、緑色蛍光体層における緑色蛍光体を励起する。
そして、緑色蛍光体から全方位に蛍光発光された光線束は、直接背面パネル13側へ、あるいは、光学ホイール101の溝部底面で反射したあとに背面パネル13側へ射出され、集光レンズ群107に入射する。
【0041】
また、光学ホイール101の拡散透過領域104に照射された青色光源装置70からの青色波長帯域光は、微細凹凸によって拡散された拡散透過光とされて光学ホイール101を透過し、集光レンズ115に入射する。
なお、ホイールモータ110と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって光学ホイール装置100等が冷却される。
【0042】
赤色光源装置120は、青色光源71と光軸が平行となるように配置された赤色光源121と、赤色光源121からの射出光を集光する集光レンズ群125と、を備える単色発光装置である。
【0043】
この赤色光源121は、赤色波長帯域の光を発する赤色発光ダイオードである。
そして、この赤色光源装置120は、青色光源装置70からの射出光及び光学ホイール101から射出される緑色波長帯域光と光軸が交差するように配置されている。
【0044】
さらに、赤色光源装置120は、赤色光源121の右側パネル14側に配置されるヒートシンク130を備える。
そして、ヒートシンク130と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって赤色光源121が冷却される。
【0045】
そして、導光光学系140は、赤色、緑色、青色波長帯域の光線束を集光させる集光レンズや、各色波長帯域の光線束の光軸を変換して同一の光軸とさせる反射ミラー、ダイクロイックミラーを含む。
【0046】
具体的には、青色光源装置70から射出される青色波長帯域光及び光学ホイール101から射出される緑色波長帯域光と、赤色光源装置120から射出される赤色波長帯域光とが交差する位置に、青色及び赤色波長帯域光を透過し、緑色波長帯域光を反射してこの緑色光の光軸を左側パネル15方向に90度変換する第一ダイクロイックミラー141が配置されている。
【0047】
また、光学ホイール101を拡散透過した青色波長帯域光の光軸上、つまり、集光レンズ115と正面パネル12との間には、青色波長帯域光を反射してこの青色光の光軸を左側パネル15方向に90度変換する第一反射ミラー143が配置されている。
【0048】
さらに、第一反射ミラー143で反射した青色波長帯域光の光軸上であって光学系ユニット160の近傍には、この青色光の光軸を背面パネル13方向に90度変換する第二反射ミラー145が配置されている。
【0049】
また、第一ダイクロイックミラー141を透過した赤色波長帯域光の光軸及びこの光軸と一致するように第一ダイクロイックミラー141により反射された緑色波長帯域光の光軸と、第二反射ミラー145で反射した青色波長帯域光の光軸と、が交差する位置には、青色波長帯域光を透過し、赤色及び緑色波長帯域光を反射してこれら赤色及び緑色光の光軸を背面パネル13方向に90度変換する第二ダイクロイックミラー148が配置されている。
【0050】
そして、ダイクロイックミラーや反射ミラーの間には、夫々集光レンズが配置されている。
さらに、ライトトンネル175の近傍には、ライトトンネル175の入射口に光源光を集光する集光レンズ173が配置されている。
【0051】
光学系ユニット160は、青色光源装置70の左側方に位置する照明側ブロック161と、背面パネル13と左側パネル15とが交差する位置の近傍に位置する画像生成ブロック165と、導光光学系140と左側パネル15との間に位置する投影側ブロック168と、を含み、
この3つのブロックは、略Uの字状に構成されている。
【0052】
この照明側ブロック161は、光源ユニット60から射出された光源光を画像生成ブロック165が備える表示素子51に導光する光源側光学系170の一部を備えている。
【0053】
この照明側ブロック161が有する光源側光学系170としては、光源ユニット60から射出された光線束を均一な強度分布の光束とするライトトンネル175や、ライトトンネル175から射出された光を集光する集光レンズ178、ライトトンネル175から射出された光線束の光軸を画像生成ブロック165方向に変換する光軸変換ミラー181等、がある。
【0054】
画像生成ブロック165は、光源側光学系170として、光軸変換ミラー181で反射した光源光を表示素子51に集光させる集光レンズ183と、この集光レンズ183を透過した光線束を表示素子51に所定の角度で照射する照射ミラー185と、を有している。
【0055】
さらに、画像生成ブロック165は、表示素子51としてのDMDを備え、この表示素子51と背面パネル13との間には表示素子51を冷却するためのヒートシンク190が配置されて、このヒートシンク190によって表示素子51が冷却される。
また、表示素子51の正面近傍には、投影側光学系220としてのコンデンサレンズ195が配置されている。
【0056】
投影側ブロック168は、表示素子51で反射されたオン光をスクリーンに放出する投影側光学系220のレンズ群を有している。
この投影側光学系220としては、固定鏡筒に内蔵する固定レンズ群225と可動鏡筒に内蔵する可動レンズ群235とを備えている。
これらは、ズーム機能を備えた可変焦点型レンズとされ、レンズモータにより可動レンズ群235を移動させることによりズーム調整やフォーカス調整を可能としている。
【0057】
このようにプロジェクタ10を構成することで、光学ホイール101を回転させるとともに青色光源装置70及び赤色光源装置120から異なるタイミングで光を射出すると、赤色、緑色及び青色の波長帯域光が、導光光学系140を介してライトトンネル175に順次入射され、さらに光源側光学系170を介して表示素子51に入射される。
したがって、プロジェクタ10の表示素子51であるDMDがデータに応じて各色の光を時分割表示することにより、スクリーンにカラー画像を生成することができる。
【0058】
この投影装置としてのプロジェクタ10の光学ホイール装置100は、
図4に示したように、ホイール保持体113を用いるものであり、ホイール保持体113がモータ軸111の先端に固定され、このホイール保持体113により、蛍光発光領域103や拡散透過領域104が円周状に配置される光学ホイール101が、モータ軸111に取り付けられる。
【0059】
なお、光学ホイール装置100の各部を説明するに際し、青色光源装置70の方向を前方、青色光源装置70の方向の面を前面、プロジェクタ10の正面パネル12方向即ちホイールモータ110側の面を裏面として説明する。
【0060】
このホイール保持体113は、モータ軸111の軸線と垂直な平面である前面と裏面とを備えた円形形状の本体部114を有し、本体部114の両面を形成する平面の内の前面を、ホイール支持面115として、そこに、光学ホイール101が接着固定されている。
【0061】
そして、このホイール支持面115における回転中心側には、光学ホイール101の厚みと同一厚みを有して前方に突出する支持環部116を有している。
この支持環部116は、その外径を光学ホイール101の内径と一致し、その内径はモータ軸111の外径と一致させて、ホイール保持体113をモータ軸111の先端に固定する。
【0062】
そして、前面をホイール支持面115とする本体部114は、蛍光発光領域103や拡散透過領域104の内径よりも小さな外径とされている。
したがって、本体部114は、拡散透過領域104を透過した青色波長帯域光の光学ホイール装置100からの射出を妨げることなく、光学ホイール101を熱伝導性接着剤でホイール支持面115に固定することにより、光学ホイール101を確実に固定保持する。
【0063】
尚、外径を光学ホイール101の内径に一致させた支持環部116は、光学ホールの中心位置を、ホイール保持体113の中心位置、即ちホイール装置の回転部分の回転中心となるモータ軸111の中心に確実に位置させ、光学ホイール101の回転中心がずれないように維持させている。
【0064】
また、この支持環部116の厚みであるホイール支持面115からの集光レンズ群107側への突出量が光学ホイール101の厚みと等しくなっている。
このため、支持環部116の集光レンズ群107側の前端面118と光学ホイール101の青色波長帯域光の入射側である前面側平面105とは同一平面となり、この平面がモータ軸111の先端面と同一平面となるようにこのホイール保持体113がモータ軸111の先端に固定されている。
【0065】
従って、この光学ホイール装置100では、入射される青色波長帯域光が蛍光発光領域103や拡散透過領域104に照射する際に、
青色波長帯域光を集光し、且つ、蛍光発光領域103から出射される蛍光光を集光する集光レンズ群107を、光学ホイール101の前面直近に配置できる。
【0066】
それにより、入射光である青色波長帯域光を、効果的に蛍光発光領域103や拡散透過領域104に集光することができ、且つ、蛍光発光領域103から四方に出射される蛍光発光光を、無駄にすることなく集光レンズ群107に入射させて効果的に集光することができる。
【0067】
そして、このホイール保持体113は、その本体部114の裏側であるホイールモータ110側の面も、モータ軸111の回転中心軸と垂直な回転平面とされている。
そして、この裏面側には、本体部114の回転中心軸を中心軸とする円柱形状とした凹部117を有し、この凹部117にはアクリル系又はエポキシ系などの接着剤をバランス部材310として収納するように接着させている。
【0068】
この接着剤は、円柱形状とされた凹部117における底面の周縁部に、適宜の少量を滴下又は注入して固化させるものである。
この接着剤により、
光学ホイール101やホイール保持体113の製造誤差、及び、
光学ホイール101の蛍光発光領域103とする蛍光体の塗布層と回転板基材102の切抜き透孔部に透光性を有する透明基材を嵌入する拡散透過領域104とを円周方向に分けて配置する等により生じる、
光学ホイール101の回転バランスのずれを修正することができる。
【0069】
このように、このホイール保持体113は、その本体部114の一面である裏面側に凹部117を有する。
そのため、この凹部117に接着材などのバランス部材310の少量を配置することにより、光学ホイール装置100の回転部分における重量バランスをバランス部材310の量によって調整することができ、回転バランスの調整を容易に行うことができる。
【0070】
また、バランス部材310である接着剤は、
図4に示したように凹部117の側壁部の角に設置させることにより、凹部117の外周壁によって光学ホイール101が回転されても遠心力で放射方向(半径外側方向)に接着剤が脱落飛散することを抑止することができる。
【0071】
尚、凹部117は、ホイール保持体113の回転中心を中心軸とする円柱形状に限ることなく、ホイール保持体113の回転中心を中心とする円形とされた所定幅の溝を環状形状に形成して本体部114の裏面に形成されるようにしてもよい。
また、図示しないが、凹部117はホイール保持体113の両側に設けるようにしてもよい。
【0072】
このように、この光学ホイール装置100は、モータ軸111側の先端面を光学ホイール101の前方面から突出させていないため、光学ホイール101に励起光などを効率良く集光させるための集光レンズ群107等を含むレンズユニットを配置させるにあたって、設計の自由度が増す。
【0073】
[第2の実施形態]
また、第1の実施形態では、上記光学ホイール装置100の光学ホイール101は、蛍光発光領域103と拡散透過領域104とを環状形状に配置する例で説明したが、蛍光発光領域103のみを環状に有する光学ホイール101としてもよい。
その場合は、この光学ホイール装置100を用いる投影装置としてのプロジェクタ10は、
図6に示すようなものとなる。
【0074】
即ち、第2の実施形態における光学ホイール装置100では、
図4に示した光学ホイール装置100に換えて、拡散透過領域104を有しない光学ホイール101を備えた光学ホイール装置100が配置されるとともに、
導光光学系の内、
図4に示した光学ホイール101の正面パネル12側に配置される第一反射ミラー143や第一反射ミラー143の反射光を第二ダイクロイックミラー148及びライトトンネル175の方向に反射する第二反射ミラー145など、光学ホイール101を透過した青色波長帯域光のみの経路に配置した光学素子が外されて、
その代わりに青色波長帯域光を発する第二青色光源装置270が設けられる。
【0075】
この第二青色光源装置270は、青色光源271として青色発光ダイオードを用い、集光レンズ群275を有し、
集光レンズ群275を透過した青色波長帯域光は、緑色光源装置80としての光学ホイール装置100から発せられた緑色波長帯域光及び赤色光源装置120からの赤色波長帯域光と、第二ダイクロイックミラー148を介して合わせられ、3色の光の各光軸が一致されてライトトンネル175に入射する。
【0076】
この緑色光源装置80としての光学ホイール装置100でも、
図7及び
図8に示すように、光学ホイール101は、ホイールモータ110に対してホイール保持体113を用いてホイールモータ110のモータ軸111に固定される。
【0077】
尚、この光学ホイール装置100は、光学ホイール101を透過する光線束が存在しないため、
図4に示した光学ホイール101の裏面側の集光レンズ115を有することなく、光学ホイール101の前面側に配置する集光レンズ群107のみを備える。
【0078】
この光学ホイール101は、
図7及び
図8に示したように、円形環状の平板であって、円形外周に沿って一方の面には、環状に蛍光体が塗布された蛍光発光領域103を有し、光学ホイール101の外径は、ホイール保持体113の外径に略等しいか僅かに大きい。
【0079】
また、ホイール保持体113は、その前面及び裏面が回転中心軸に垂直で、ホイールモータ110の外径と略同一外径を有する円形状であって、中心にモータ軸111を固定する孔を有し、モータ側と逆のホイール保持体113の前面側には、この前面側に開口する凹部117を有している。
【0080】
そして、凹部117は、回転中心軸を中心軸とする円柱形状として形成され、凹部117の周囲に沿って、環状の支持環部116が、ホイール保持体113の本体部114の前面であるホイール支持面115から光学ホイール101の厚みと略同一の厚みとする高さ分突出している。
また、支持環部116の外径は、光学ホイール101の内径と等しい。
【0081】
従って、
図8に示したように、熱伝導性接着剤によりホイール保持体113の本体部114の前面であるホイール支持面115に接着固定された光学ホイール101に対し、支持環部116の図示しない集光レンズ群107(
図4参照)側の前端面118は、
光学ホイール101の回転板基材102の前面側平面105と略同一平面とすることができ、
回転板基材102のミラー処理がされた前面に塗布された緑色蛍光体層の前面よりも突出しない状態とできる。
【0082】
このため、この緑色光源装置80としての光学ホイール装置100では、
光学ホイール101の前面が、ホイール保持体113の最先端面及びモータ軸111の先端と同一平面又はホイール保持体113の最先端面やモータ軸111の先端から僅かに突出した平面とされる。
【0083】
これにより、光学ホイール101の蛍光体層の表面がホイールモータ110から最も離れた平面となり、蛍光発光領域103とした蛍光体層への入射光及び蛍光体層から出射される蛍光光を集光する集光レンズ群107を光学ホイール101の直近に配置することができる。
【0084】
また、円柱形状として前面から窪んだ凹部117の底部周縁にバランス部材310としての接着剤を配置して回転バランスの調整が可能であることは、前記第1の実施形態における光学ホイール装置100と同様であり、バランス調整を容易かつ正確に行うことができる。
【0085】
尚、凹部117は回転中心軸を中心軸とする円柱形状に限ることなく、支持環部116の内側において回転中心軸を中心とする円形を形成する環状の所要幅を有する溝形状であってもよい。
【0086】
また、
図7及び
図8に示した実機の形態では、ホイールモータ110としてアウターロータ型モータを用いており、モータ軸111とホイールモータ110の本体ケースとが一体に回転するモータであるため、ホイール保持体113の本体部114の裏面をホイールモータ110の本体前面と接着してホイール保持体113をモータ軸111に固定している。
【0087】
さらに、このホイール保持体113は、その外径がホイールモータ110の外径に略等しく、前面及び裏面の両面が回転軸と垂直な平面の円形形状としており、光学ホイール101の外径もホイール保持体113の外径と略等しい。
【0088】
そのため、光学ホイール装置100の全体を、ホイールモータ110の外径に近い小型とし、且つ、光学ホイール101の前方直近に集光レンズ群107を配置した小型の光学ホイール装置100とすることができる。
【0089】
従って、緑色光源装置80とした小型の光学ホイール装置100と、小型化の極めて容易な青色発光ダイオードを用いた第二青色光源装置270を使用して、プロジェクタ10自体の小型化も容易に可能となる。
【0090】
[第3の実施形態]
更に、本実施の形態における光学ホイール装置100では、
図9に示すように、ホイール保持体113の本体部114において、本体部114の前面や裏面と平行なスリット303を本体部114の外周面から本体部114の中心方向に切り込むように設け、多数の薄板上のフィン301を形成するようにしてもよい。
【0091】
このように、本体部114の外周にスリット303を設けてホイール保持体113の表面積を大きくすることにより、光学ホイール装置100を軽量化すると共に光学ホイール101からの放熱効果を高めることができる。
【0092】
また、
図10A、
図10Bに示すように、ホイール保持体113の本体部114の外周において、本体部114の前面から裏面に至る溝状の切欠き溝部305を設けるようにしてもよい。
また、
図11に示すように、スリット303と切欠き溝部305の両者を設けて本体部114に多数の薄板上のフィン301を形成することにより、放熱効果をより高めるようにしてもよい。
【0093】
尚、
図11に示した切欠き溝部305では、本体部114の外周面からホイール保持体113の回転中心に向かう切欠き溝部305を螺旋形状とし、ホイール保持体113の回転により切欠き溝部305部分の空気を本体部114の外周方向又は回転中心方向に移動させるようにしている。
このように、切欠き溝部305の螺旋形状により、本体部114が回転したときには周辺の空気が流動されて、放熱効果がより高まる。
【0094】
また、光学ホイール101の回転板基材102が透光性を有することなく、光学ホイール101の励起光入射側にのみ蛍光光を出射する場合には、
前述の様に光学ホイール101の内径に等しい外径の支持環部116を有する構造に限るものでない。
【0095】
その場合には、光学ホイール101の外径をホイール保持体113の外径よりも小さくし、光学ホイール101の外径に等しい内径とされるホイール支持環部116(の凹部)をホイール支持面115の外周に沿って形成し、このホイール支持環部116の内側に環状形状とされる光学ホイール101が挿入固定されるようにしてもよい。
【0096】
更に、外径を光学ホイール101の内径と一致させた第1の支持環部116ととともに、内径を光学ホイール101の外径と一致させた第2の支持環部とを同心円状に形成し、内側(内径部)の第1の支持環部と外側(外径部)の第2の支持環部との間(の凹部)に光学ホイール101を挿入してもよい。
【0097】
[第4の実施形態]
なお、上記各実施形態では、突出部に相当する支持環部116の先端面が、光学ホイール101の集光レンズ群107側の面と同一平面か、又は、前記光学ホイールの集光レンズ群107側の面よりもモータ110側に位置する例で説明した。
【0098】
しかし、
図12に示すように、突出部に相当する支持環部116の先端面が、光学ホイール101の集光レンズ群107側の面よりも集光レンズ群107側へ多少突出していたとしても、集光レンズ群107の光学ホイール101側の面を含む平面よりもモータ110側に位置するようにすれば、たとえ、支持環部116の径が大きい場合(又は、集光レンズ群107の径が大きい場合)であっても、支持環部116の先端面が集光レンズ群107と干渉しない。
このような構成でも、集光レンズ群107と光学ホイール101との距離を短くすることができ、小型、軽量な光学ホイール装置とすることができる。
【0099】
また、
図12は、第1の実施形態の変形例であるが、
図7に示した第2の実施形態等のモータ側とは逆のホイール保持体113の前面側に開口する凹部117を有したホイール保持体113であっても、支持環部116の先端面を、光学ホイール101の集光レンズ群107側の面よりも集光レンズ群107側へ多少突出させるようにしても良い。
【0100】
また、凹部117は、ホイール保持体113のモータ側の面とモータ側とは逆の面との両側に設けるようにしても良い。
【0101】
そして、前記光学ホイール装置100は、緑色光源装置80とするために蛍光発光領域103に緑色蛍光体を用いている例で説明したが、緑色蛍光体と合わせて赤色蛍光体を用いて緑色携帯層と赤色蛍光体層とを環状に配置した蛍光発光領域103を形成し、緑色波長帯域光と赤色波長帯域光とを発する光源装置とすることもできる。
【0102】
この場合は、発光ダイオードによる赤色光源装置120を取り外したプロジェクタ10とすることができる。
また、光学ホイール101としては、赤色蛍光体を緑色蛍光体と合わせて塗布する場合のみでなく、適宜、補色の波長帯域光を発する蛍光体を塗布した光学ホイール101とすることもできる。
【0103】
そして、蛍光体を塗布する光学ホイール101として、回転板基材102に透光性を有する基材を用いてホイール保持体113の外径よりも外径の大きな回転ホイールとし、この回転板基材102の入射側の面に、紫外線を透過させ、且つ、可視光を反射するダイクロイックミラー層を形成し、回転板基材102の反対側の面(出射側の面)の上に適宜に可視光波長帯域光を発する蛍光体を塗布するようにしてもよい。
【0104】
この光学ホイール101を用いる光学ホイール装置100は、蛍光体塗布面をホイールモータ110と逆側として、ホイール保持体113によりモータ軸111に固定し、この光学ホイール101にホイールモータ110側から紫外線を照射するようにして、ホイールモータ110と逆側に蛍光光を出射させる。
このような構成であっても、光学ホイール101の直近に配置する集光レンズ群により、効率よく蛍光光を集光することができる。
【0105】
更に、光学ホイール101は、蛍光体を塗布した蛍光ホイールに限るものでなく、高輝度放電ランプの白色光を透過させて赤色光、緑色光、赤色光とするカラーホイールであってもよい。
【0106】
この光学ホイール101をカラーホイールとするとき、カラーホイールからの有色光を集光する集光レンズを配置する場合、ホイールモータ110と逆側に配置する集光レンズの配置設計を容易として集光効率を高めることができる。
【0107】
そして、光学記憶媒体とされる光ディスク装置であっても、光学ホイール101である光ディスクの回転バランスを容易に調整し、入射レンズである集光レンズを光ディスクの直近に配置し、光ディスク装置の小型化を容易とすると共に光ディスクへの入射光を光ディスクの所定個所に集光し、且つ、反射光を効率的に集光することができる。
【0108】
以上のように、本実施形態によれば、凹部117にバランス部材310を配置して好適に光学ホイール101の重量バランス調整を行って、振動の発生を抑止しながら小型化、軽量化や部品コストの低減、及び光学ホイールとされる回転ホイールの組み立ての製造コストを低減することができる光学ホイール装置、及び、それを用いた投影装置としてのプロジェクタ10を提供することができる。
【0109】
さらに、本実施形態によれば、回転ホイールを備える光学ホイール装置100は、ホイールモータ110のモータ軸111に上述したようなホイール保持体113を取り付けているため、ホイールの励起光源側に光を効率良く集光させるための集光レンズ群107等からなる集光レンズを配置させるにあたって、設計の自由度が増す。
【0110】
そして、ホイール保持体113に支持環部116を形成して光学ホイール101を固定すれば、光学ホイール101の中心位置を回転中心へ容易に合わせ、確実に固定維持することができる。
したがって、小型で集光効率の良い光学ホイール装置100とすることができるとともに、ホイール保持体113の組み立て、ひいては投影装置としてのプロジェクタ10の製造や設計を容易とすることができる。
【0111】
また、凹部117をホイール保持体113の前面である集光レンズ側に設ける場合は、バランス部材310の滴下など重量バランスの調整を容易に行うことができ、凹部117をホイール保持体113の裏面に設ければ、光学ホイール101の内径を小さくし、光学ホイール101などを大きくすることなく光学ホイール101の前面の有効面積を大きくすることが可能となる
【0112】
さらに、凹部117にバランス部材310を収納するようにすれば、光学ホイール装置の回転バランスを適切に調整することができるとともに、バランス部材310が回転により脱落することを容易に防止できる。
また、回転中心を中心とする円柱形状の凹部117は形成が容易である。
【0113】
そして、ホイール保持体113の外周にスリット303や切欠き溝部305を形成すれば、ホイール保持体113や光学ホイール101の放熱冷却の効率を高めることができる。
また、螺旋状に切欠き溝部305を形成することにより、一層放熱効果を高めることができる。
さらに、熱伝導性接着剤によりホイール保持体113へ光学ホイール101を接着固定すれば、光学ホイール101の冷却を効率よく行うことができる。
【0114】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0115】
以下に、本願出願の最初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] モータと、
前記モータにおけるモータ軸に固定され、前記モータ軸に垂直な面に前記モータ軸を中心とする凹部を有するホイール保持体と、
前記ホイール保持体の前記モータと逆側の面に固定される環状の光学ホイールと、
前記光学ホイールの近傍で前記モータと逆側に配置される集光レンズと、
を備え、
前記ホイール保持体は、前記集光レンズ側の方向へ突出する突出部を有し、
前記突出部の先端面は前記集光レンズの前記モータ側の面の平面よりも前記モータ側に位置することを特徴とする光学ホイール装置。
[2] 前記突出部の先端面は、前記光学ホイールの前記集光レンズ側の面と同一平面か、又は、前記集光レンズ側の面よりも前記モータ側に位置することを特徴とする前記[1]に記載した光学ホイール装置。
[3] 前記ホイール保持体は、前記光学ホイールを固定する面に、環状の前記光学ホイールの内径に一致する外径の支持環部を有し、該支持環部の前記光学ホイール側の先端面が前記突出部先端面となっていることを特徴とする前記[1]又は前記[2]に記載した光学ホイール装置。
[4] 前記支持環部の前記モータ軸側が前記凹部となっていることを特徴とする前記[1]乃至前記[3]の何れかに記載した光学ホイール装置。
[5] 前記ホイール保持体は、前記光学ホイールを固定する面に、環状の前記光学ホイールの外径に一致する内径の支持環部を有し、該支持環部の前記光学ホイール側の先端面が前記突出部先端面となっていることを特徴とする前記[1]乃至前記[4]の何れかに記載した光学ホイール装置。
[6] 前記ホイール保持体の前記凹部は、前記ホイール保持体における前記集光レンズ側の面に形成されていることを特徴とする前記[1]乃至前記[5]の何れかに記載した光学ホイール装置。
[7] 前記ホイール保持体の前記凹部は、前記ホイール保持体における前記モータの側の面に形成されていることを特徴とする前記[1]乃至前記[6]の何れかに記載した光学ホイール装置。
[8] 前記ホイール保持体の前記凹部には、回転部分の回転バランスを調整するバランス部材が収納されていることを特徴とする前記[1]乃至前記[7]の何れかに記載した光学ホイール装置。
[9] 前記ホイール保持体は、その本体部において、当該本体部の外周に開口する回転面と略平行なスリットを有することを特徴とする前記[1]乃至前記[8]の何れかに記載した光学ホイール装置。
[10] 前記ホイール保持体は、その本体部において、溝状の切欠き溝部を当該本体部に有することを特徴とする前記[1]乃至前記[9]の何れかに記載した光学ホイール装置。
[11] 前記切欠き溝部は、前記ホイール保持体の前記本体部の外周から回転中心方向に螺旋状に湾曲して形成されていることを特徴とする前記[10]に記載した光学ホイール装置。
[12] 前記凹部は、前記ホイール保持体の回転中心を中心軸とする円柱形状に形成されていることを特徴とする前記[1]乃至前記[11]の何れかに記載した光学ホイール装置。
[13] 前記光学ホイールは、前記ホイール保持体に熱伝導性接着剤で固定されていることを特徴とする前記[1]乃至前記[12]の何れかに記載した光学ホイール装置。
[14] 光源装置と、画像光を形成する表示素子と、前記光源装置からの光を前記表示素子に導光する光源側光学系と、前記表示素子から射出された前記画像光をスクリーンに投影する投影側光学系と、前記光源装置及び前記表示素子を制御する投影制御手段と、
を備え、
前記光源装置が、前記[1]乃至前記[12]の何れかに記載された光学ホイール装置を含むことを特徴とする投影装置。