【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0011】
[1]ネットワークに接続されたサーバと、発光部を備えた少なくとも1台以上のジョブ処理装置と、端末装置とを備え、前記サーバが前記端末装置と前記ジョブ処理装置との間の通信を中継する中継接続システムであって、
前記端末装置は、ユーザから指示を受けて前記サーバに発光要求を送信し、
前記発光要求を受信した前記サーバは、前記ジョブ処理装置のそれぞれに点滅指示を送信し、
前記点滅指示を受信した前記ジョブ処理装置は、他のジョブ処理装置と異なる点滅パターンで自装置の前記発光部を点滅させ、
前記端末装置は、前記ジョブ処理装置を撮影して該ジョブ処理装置の前記発光部の点滅パターンを認識し、該認識した点滅パターンと自端末のネットワーク上のアドレスを含む接続要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記ジョブ処理装置のそれぞれについて、そのジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスとそのジョブ処理装置の前記点滅パターンとを関連付けて登録しておき、前記端末装置から前記接続要求を受信した場合に、該接続要求に含まれる点滅パターンに一致する点滅パターンが登録されているか否かを調べ、登録されている場合は、前記受信した接続要求に含まれるネットワーク上のアドレスを、前記一致する点滅パターンに関連付けて登録されているジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスに関連付けて記憶する接続設定を行い、前記接続設定によってネットワーク上のアドレスが関連付けられている端末装置とジョブ処理装置との間の通信を中継する
ことを特徴とする中継接続システム。
【0012】
上記発明および下記[16]に記載の発明では、端末装置からの発光要求に基づいて各ジョブ処理装置の発光部が互いに異なる点滅パターンで点滅する。端末装置は撮像部で撮影している画像を解析してその画像に映っているジョブ処理装置の発光部の点滅パターンを認識し、該点滅パターンと自装置のネットワーク上のアドレスとを含む接続要求をサーバに送信する。サーバには、予め、各ジョブ処理装置の点滅パターン(ジョブ処理装置毎に異なる)とネットワーク上のアドレスとを関連付けて登録してある。サーバは、端末装置から接続要求を受信すると、該接続要求に含まれる点滅パターンと、登録されている点滅パターンとを比較し、一致する点滅パターンが登録されている場合は、該一致する点滅パターンに関連付けされているジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスに、接続要求に含まれる端末装置のネットワーク上のアドレスを関連付けて記憶する接続設定を行う。そして、サーバは、有効な接続設定によってネットワーク上のアドレスが関連付けされている端末装置とジョブ処理装置との間の通信を中継する。これにより、ジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスを端末装置に知らせることなく、端末装置とジョブ処理装置との間の通信が可能になる。また、発光部の点滅を撮影可能な距離であればジョブ処理装置から離れた位置からジョブ処理装置との通信が可能となる。
【0013】
[2]ネットワークに接続されたサーバと、発光部を備えた少なくとも1台以上のジョブ処理装置と、端末装置とを備え、前記サーバが前記端末装置と前記ジョブ処理装置との間の通信を中継する中継接続システムであって、
前記端末装置は、ユーザから指示を受けて前記サーバに発光要求を送信し、
前記発光要求を受信した前記サーバは、前記ジョブ処理装置のそれぞれに点滅指示を送信し、
前記点滅指示を受信した前記ジョブ処理装置は、他のジョブ処理装置と異なる点滅パターンで自装置の前記発光部を点滅させ、
前記端末装置は、前記ジョブ処理装置を撮影した動画と自端末のネットワーク上のアドレスを含む接続要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記ジョブ処理装置のそれぞれについて、そのジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスとそのジョブ処理装置の前記点滅パターンとを関連付けて登録しておき、前記端末装置から前記接続要求を受信した場合に、該接続要求に含まれる動画に映っている前記ジョブ処理装置の前記発光部の点滅パターンを認識し、該認識した点滅パターンに一致する点滅パターンが登録されているか否かを調べ、登録されている場合は、前記受信した接続要求に含まれるネットワーク上のアドレスを、前記一致する点滅パターンに関連付けて登録されているジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスに関連付けて記憶する接続設定を行い、その後、前記接続設定によってネットワーク上のアドレスが関連付けられている端末装置とジョブ処理装置との間の通信を中継する
ことを特徴とする中継接続システム。
【0014】
上記発明ではおよび下記[17]に記載の発明では、端末装置からの発光要求に基づいて各ジョブ処理装置の発光部が互いに異なる点滅パターンで点滅する。端末装置は撮像部で撮影している画像と自装置のネットワーク上のアドレスを含む接続要求をサーバに送信する。サーバには、予め、各ジョブ処理装置の点滅パターン(ジョブ処理装置毎に異なる)とネットワーク上のアドレスとを関連付けて登録してある。サーバは、端末装置から接続要求を受信すると、該接続要求に含まれる画像を解析して点滅パターンを認識し、該認識した点滅パターンと、登録されている点滅パターンとを比較し、一致する点滅パターンが登録されている場合は、該一致する点滅パターンに関連付けされているジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスに、接続要求に含まれる端末装置のネットワーク上のアドレスを関連付けて記憶する接続設定を行う。そして、サーバは、有効な接続設定によってネットワーク上のアドレスが関連付けされている端末装置とジョブ処理装置との間の通信を中継する。これにより、ジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスを端末装置に知らせることなく、端末装置とジョブ処理装置との間の通信が可能になる。また、発光部の点滅を撮影可能な距離であればジョブ処理装置から離れた位置からジョブ処理装置との通信が可能となる。
【0015】
[3]前記サーバは、複数台の前記ジョブ処理装置のそれぞれについて、そのジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスとそのジョブ処理装置の前記点滅パターンとを関連付けて登録する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の中継接続システム。
【0016】
[4]前記サーバは、それぞれのジョブ処理装置に、そのジョブ処理装置に割り当てた点滅パターンを送信し、
前記ジョブ処理装置は、前記サーバから受信した点滅パターンで自装置の発光部を点滅させる
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の中継接続システム。
【0017】
上記発明および下記[19]に記載の発明では、ジョブ処理装置は、サーバから受信した点滅指示に含まれる点滅パターンで、自装置の発光部を点滅させる。
【0018】
[5]前記端末装置は、前記撮影に使用する撮像部を起動する前もしくは起動と同時に、前記発光要求を前記サーバに送信する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の中継接続システム。
【0019】
上記発明では、撮像部の準備が整う前に、ジョブ処理装置の発光部を点滅動作させる。
【0020】
[6]前記サーバは、前記接続設定を、所定期間の経過後に無効にする
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の中継接続システム。
【0021】
上記発明および下記[20]に記載の発明では、接続要求によって成立した接続設定は、所定時間の経過後に自動的に無効にされる。
【0022】
[7]前記ジョブ処理装置は、自装置の前記発光部を前記点滅パターンで点滅させる動作を、前記点滅指示を受信してから一定時間継続する
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の中継接続システム。
【0023】
[8]前記ジョブ処理装置は、前記点滅させる動作の継続中に前記点滅指示を受信した場合は、該受信時から前記点滅させる動作をさらに一定時間継続する
ことを特徴とする[7]に記載の中継接続システム。
【0024】
[9]前記サーバは、前記中継する際に、中継元から受信したデータを中継データ記憶部に一時保存した後、前記中継データ記憶部から前記データを読み出して中継先へ送信する
ことを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか1つに記載の中継接続システム。
【0025】
[10]前記サーバは、前記中継データ記憶部に複数個のデータを一時保存可能であり、一時保存した順に前記中継データ記憶部から前記データを順に読み出して中継先へ送信する
ことを特徴とする[9]に記載の中継接続システム。
【0026】
[11]前記発光部が点滅している複数台のジョブ処理装置が同時に撮影されたとき、それらの中の一台を選択する操作を前記端末装置にてユーザから受け付け、前記認識において、該選択されたジョブ処理装置の発光部の点滅パターンを認識する
ことを特徴とする[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の中継接続システム。
【0027】
上記発明および下記[25]に記載の発明では、撮影画像内に複数台のジョブ処理装置の発光部の点滅が映っている場合には、その中の1台の選択をユーザから受け付ける。
【0028】
[12]前記ジョブ処理装置は、自装置の発光部の点滅異常を検出した場合に、該点滅異常を前記サーバに通知し、
前記通知を受信した前記サーバは、前記点滅異常の発生を、前記通知の送信元のジョブ処理装置に関連付けて記憶する
ことを特徴とする[1]乃至[11]のいずれか1つに記載の中継接続システム。
【0029】
[13]前記ジョブ処理装置は、自装置がジョブを実行可能な状態か否かを判断し、ジョブを実行可能な状態にない場合は、前記点滅指示を受信しても前記発光部を前記点滅パターンで点滅させない
ことを特徴とする[1]乃至[12]のいずれか1つに記載の中継接続システム。
【0030】
上記発明では、ジョブを実行できない装置状態のジョブ処理装置は、発光部を点滅させない。
【0031】
[14]前記ジョブ処理装置は、自装置がジョブを実行できない状態にある場合に、自装置の状態を示す装置情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、受信した前記装置情報を、該装置情報の送信元のジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスに関連付けて記憶し、
前記サーバは、前記接続要求を受けた場合に、該接続要求に係る点滅パターンに一致する点滅パターンが登録されており、かつ、該一致する点滅パターンに関連付けされているネットワーク上のアドレスに関連付けて前記装置情報が登録されている場合は、前記接続要求の送信元の端末装置に前記装置情報が示す装置状態を通知する
ことを特徴とする[1]乃至[12]のいずれか1つに記載の中継接続システム。
【0032】
上記発明および下記[27]に記載の発明では、端末装置で撮影したジョブ処理装置が、ジョブを実行できない状態にあるか否かが、接続要求に対する応答として端末装置に通知される。
【0033】
[15]前記端末装置は、前記サーバから、前記発光部に点滅異常のあるジョブ処理装置の存在を示す情報を取得して表示する
ことを特徴とする[12]に記載の中継接続システム。
【0034】
[16]発光部を備えた少なくとも1台以上のジョブ処理装置と端末装置が接続されたネットワークに接続されたサーバを、
前記ジョブ処理装置のそれぞれについて、そのジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスと他のジョブ処理装置と異なる点滅パターンとを関連付けて登録し、
ユーザから指示を受けて前記端末装置から送信された発光要求を受信した場合に、前記ジョブ処理装置のそれぞれに点滅指示を送信し、
前記点滅指示を受信して自装置の前記発光部を前記サーバに登録されている自装置の点滅パターンで点滅させている前記ジョブ処理装置を撮影し、該ジョブ処理装置の前記発光部の点滅パターンを認識し、該認識した点滅パターンと自端末のネットワーク上のアドレスを含む接続要求を前記サーバに送信する前記端末装置から前記接続要求を受信した場合に、該接続要求に含まれる点滅パターンに一致する点滅パターンが登録されているか否かを調べ、登録されている場合に、前記受信した接続要求に含まれるネットワーク上のアドレスを、前記一致する点滅パターンに関連付けて登録されているジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスに関連付けて記憶する接続設定を行い、
前記接続設定によってネットワーク上のアドレスが関連付けられている端末装置とジョブ処理装置との間の通信を中継する
ように動作させる
ことを特徴とする中継接続プログラム。
【0035】
[17]発光部を備えた少なくとも1台以上のジョブ処理装置と端末装置が接続されたネットワークに接続されたサーバを、
前記ジョブ処理装置のそれぞれについて、そのジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスと他のジョブ処理装置と異なる点滅パターンとを関連付けて登録し、
ユーザから指示を受けて前記端末装置から送信された発光要求を受信した場合に、前記ジョブ処理装置のそれぞれに点滅指示を送信し、
前記点滅指示を受信して自装置の前記発光部を前記サーバに登録されている自装置の点滅パターンで点滅させている前記ジョブ処理装置を撮影した動画と自端末のネットワーク上のアドレスを含む接続要求を前記サーバに送信する前記端末装置から前記接続要求を受信した場合に、該接続要求に含まれる動画に映っている前記ジョブ処理装置の前記発光部の点滅パターンを認識し、該認識した点滅パターンに一致する点滅パターンが登録されているか否かを調べ、登録されている場合に、前記受信した接続要求に含まれるネットワーク上のアドレスを、前記一致する点滅パターンに関連付けて登録されているジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスに関連付けて記憶する接続設定を行い、
前記接続設定によってネットワーク上のアドレスが関連付けられている端末装置とジョブ処理装置との間の通信を中継する
ように動作させる
ことを特徴とする中継接続プログラム。
【0036】
[18]前記サーバを、複数台の前記ジョブ処理装置のそれぞれについて、そのジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスとそのジョブ処理装置の前記点滅パターンとを関連付けて登録する、ように動作させる
ことを特徴とする[16]または[17]に記載の中継接続プログラム。
【0037】
[19]前記ジョブ処理装置は、前記サーバから受信した点滅パターンで自装置の前記発光部を点滅させるようになっており、
前記サーバを、それぞれのジョブ処理装置に対して、そのジョブ処理装置に割り当てた点滅パターンを送信する、ように動作させる
ことを特徴とする[16]乃至[18]のいずれか1つに記載の中継接続プログラム。
【0038】
[20]前記サーバを、前記接続設定を、所定期間の経過後に無効にする、ように動作させる
ことを特徴とする[16]乃至[19]のいずれか1つに記載の中継接続プログラム。
【0039】
[21]前記点滅指示を受信した前記ジョブ処理装置は、前記点滅させる動作を一定時間継続する
ことを特徴とする[16]乃至[20]のいずれか1つに記載の中継接続プログラム。
【0040】
[22]前記点滅させる動作の継続中に前記点滅指示を受信した前記ジョブ処理装置は、該受信時から前記点滅させる動作をさらに一定時間継続する
ことを特徴とする[21]に記載の中継接続プログラム。
【0041】
[23]前記サーバを、前記中継する際に、中継元から受信したデータを中継データ記憶部に一時保存した後、前記中継データ記憶部から前記データを読み出して中継先へ送信する、ように動作させる
ことを特徴とする[16]乃至[22]のいずれか1つに記載の中継接続プログラム。
【0042】
[24]前記中継データ記憶部に複数個のデータを一時保存可能であり、
前記サーバを、一時保存した順に前記中継データ記憶部から前記データを順に読み出して中継先へ送信する、ように動作させる
ことを特徴とする[23]に記載の中継接続プログラム。
【0043】
[25]前記発光部が点滅している複数台のジョブ処理装置が同時に撮影されたとき、それらの中の一台を選択する操作を前記端末装置にてユーザから受け付け、前記認識において、該選択されたジョブ処理装置の発光部の点滅パターンを認識する
ことを特徴とする[16]乃至[24]のいずれか1つに記載の中継接続プログラム。
【0044】
[26]前記サーバを、前記ジョブ処理装置から自装置の発光部の点滅異常を示す通知を受信した場合に、前記点滅異常の発生を、前記通知の送信元のジョブ処理装置に関連付けて記憶する、ように動作させる
ことを特徴とする[16]乃至[25]のいずれか1つに記載の中継接続プログラム。
【0045】
[27]前記サーバを、
ジョブを実行できない状態のジョブ処理装置から自装置の状態を示す装置情報を受信した場合に、該受信した装置情報を、該装置情報の送信元のジョブ処理装置のネットワーク上のアドレスに関連付けて記憶し、
前記接続要求を受けた場合に、該接続要求に係る点滅パターンに一致する点滅パターンが登録されており、かつ、該一致する点滅パターンに関連付けされているネットワーク上のアドレスに関連付けて前記装置情報が登録されている場合は、前記接続要求の送信元の端末装置に前記装置情報が示す装置状態を通知する
ように動作させる
ことを特徴とする[16]乃至[26]のいずれか1つに記載の中継接続プログラム。
【0046】
[28]前記サーバを、前記発光部に点滅異常のあるジョブ処理装置の存在を示す情報を前記端末装置に対して送信して表示させる、ように動作させる
ことを特徴とする[26]に記載の中継接続プログラム。