(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る表示装置の斜視図である。
図1において1は、表示装置であり、図示の如く表示装置1は、表示面2aを有する矩形の液晶パネル2と、該液晶パネル2に表示面2aの反対側から光を照射するバックライト装置3(
図2参照)とを備える。また、表示装置1は、液晶パネル2の一の長辺側から支持する脚部10を備える。表示装置1は、脚部10を下側にして平坦な台に載せ、表示面2aを前面として使用する。以下の説明においては、表示装置1の使用状態における上下、前後方向を使用する。
【0019】
表示装置1の内部には、アンテナから放送波を受信するチューナ11及び符号化された放送波を復号するデコーダ12が設けてあり、表示装置1はテレビジョン受信機として構成されている。表示装置1は、表示面2aの下辺全体を、後述する導光体を含めて覆っている被覆板4を備える。
【0020】
図2は、表示装置1の模式的な部分斜視断面図である。
図3は、
図1のIII−III線による断面図である。バックライト装置3は、矩形状の底板と、該底板の四辺の夫々から立ち上がる側板とを有するシャーシ30を備える。シャーシ30は、液晶パネル2側に開口が設けられた浅底箱型をなす。
【0021】
シャーシ30の底板上には複数のLED(不図示)が並設されており、これらのLEDは、シャーシ30の内面全体を覆う反射シート33から前側に露出させてある。液晶パネル2は、シャーシ30の開口側にパネルシャーシを介して後面が前記底板に対向するように配されており、液晶パネル2とシャーシ30との間には矩形状の拡散板34a及び光学シート34bが配されている。
【0022】
液晶パネル2の表示面2aの周縁部はベゼル5に覆われている。ベゼル5は、矩形枠形の前板5aと該前板5aの外周縁から垂直に立ち上がる側板5bとを有する。ベゼル5の前板5aは、スペーサを介して液晶パネル2の周縁部を覆っている。ベゼル5の側板5bは、例えば、螺子によりシャーシ30の側板に固定されている。
【0023】
被覆板4は、矩形の前板4aと、該前板4aの一の長辺から立ち上がる側板4bとを有する断面L字状の部材である。前板4aは、中央部にて一側に張り出すように湾曲している湾曲部40を有する。被覆板4は、湾曲部40が液晶パネル2の前側に張り出すようにベゼル5の下辺部分に対向させて取り付けられている。湾曲部40及びベゼル5の前面の間には、空間が形成されている。
【0024】
図4は、導光体6の正面斜視図であり、
図5は、導光体6の背面斜視図である。導光体6は、ガラス又は透明な樹脂製であり、第1面61と、該第1面に連続する第2面62と、該第2面に連続する第3面63と、第1面及び第3面に連続する第4面64とを有する。
【0025】
第2面62は、一方向に長い矩形状をなしており、第1面61及び第3面63は、第2面62の長辺夫々から同じ向きに張り出している。第4面64は、第2面62に略平行である。第1面61及び第2面62がなす角度、第2面62及び第3面63がなす角度は、鋭角である。第1面61及び第2面62がなす角度は、第2面62及び第3面63がなす角度よりも大きい。また、第3面63及び第1面61の第2面62からの張り出し幅は、長手方向中央から両端に向けて徐々に小さくなっている。これにより、導光体6は、前記湾曲部40に沿った形状となっている。
【0026】
第2面62は、ローレット加工により形成された凹凸部62aを有する。凹凸部62aは、第2面62の長手方向両端部を除いた部分に形成されている。なお、凹凸部62aは、第2面62全面に形成されていてもよい。第1面61は、梨地状に形成されている。また、第4面64は、黒色に着色されている。ローレット加工により、第2面62に凹凸部62aを容易に形成することができる。
【0027】
導光体6は、表示パネル2の周縁部の下部において、被覆板4の湾曲部40及びベゼル5の前面間に、第1面61が上向きで第3面63が下向きになるように配されており、被覆板4及びベゼル5に挟持されている。したがって、第1面61は、表示面2aに対して前向きに延びることとなる。また、第1面61は、湾曲部40及びベゼル5の間で外向きに露出している。
【0028】
導光体6の第2面62は、ベゼル5の前面に接しており、表示面2aに沿っている。第4面64は、被覆板4の湾曲部40の後面上端側に接している。導光体6は、第4面64を、例えば両面テープにより湾曲部40の後面に貼り付けることにより、被覆板4に固定される。
【0029】
導光体6の下方には、LED基板70が配され、LED基板70は被覆板4に固定されている。LED基板70には、導光体6の第3面63に対向する位置にLED71が実装されている。LED71は、上向きに発光する。ここで、被覆板4が、導光体6、LED基板70及びLED71を前面から覆っているので表示装置1の美観を向上させることができる。
【0030】
図6は、光の進行を説明する模式図であり、
図7は、出射光の範囲を説明する模式図である。
図6に示すように、LED71の発光は、第3面63により後向きに屈折されて導光体6に入射して第2面62側に到達し、第2面62により斜め前向きに反射される。第2面62に反射された光は、第1面61に達し、該第1面61から外部に出射される。第2面62は凹凸部62aを有するので、第2面62に到達した光は、導光体6の長手方向及び幅方向(上下方向)に拡散して反射される。
【0031】
第1面61は、表示面2aの前側に位置し、前向きで斜め下に傾斜しているので、第1面への到達光は、前側に屈折する。このとき、第1面61から出射する光は、第1面61において屈折し、上向き及び前向きとなる。ここで、第1面61及び第2面62がなす角度が鋭角であるので、第1面61から出射する光は、表示面2aに映り込みにくくなる。また、第1面61が梨地状に形成されているので、導光体6から出射する光にぼかし感が生じる。
【0032】
第2面62による反射光の一部は、第4面64にも到達するが、第4面64が黒色であるので吸収される。なお、第4面64は、黒色に着色していなくてもよく、この場合、被覆板4の湾曲部40の後面において光の反射を防止するようにすればよい。更に、第1面61は、梨地状に形成されていなくてもよい。
【0033】
第2面62において拡散した光は、上下方向だけでなく、導光体6の長手方向にも進行する。したがって、導光体6から出射する光は、
図7の斜線部分に示すように、導光体6の長手方向中央部を中心として広がり、中央部から両端部にかけて減衰するので、導光体6の長手方向中央部が明るくなり両端部が暗くなるように視認される。また、導光体6は、表示パネル2の周縁部の下部に配されているので、導光体6からの出射光は、表示パネル2の周縁部の下部から広がる。
【0034】
LED71からの光は、以上の如く、導光体6から出射する。したがって、表示装置1の使用者は、該導光体6の第1面61を上側からのぞき込むことにより、第2面62における反射光を明確に認識することができる。また、第2面62は、表示面2aに沿っており、表示面2aの延長上に位置しているので、表示装置1の使用者に、表示面2aに連なって光っているように認識させることができる。
【0035】
ここで、第2面62及び第3面63がなす角度は、35度以上60度以下が望ましく、これにより、第3面63による光の屈折が良好となり、出射光の範囲が良好となる。
【0036】
導光体6における出射光の範囲は、第2面62及び第3面63がなす角度を変更することにより、変更することが可能である。
図8は、導光体6の形状を説明する模式図である。導光体6の形状は、表示装置1に合わせて、変更が可能であり、例えば、
図8A〜
図8Cに示すように設計される。
【0037】
図8A〜
図8Cの導光体6において、第2面62の幅L1は同一であり、12.8mmである。一方、
図8Aの導光体6において、第2面62及び第3面63のなす角度θ1は、42.5度であり、
図8Bの導光体6において、第3面63及び第2面62のなす角度θ2は、35.0度であり、
図8Cの導光体6において、第3面63及び第2面62のなす角度θ3は、60.0度である。
【0038】
図9は、出射光の範囲を説明する模式図である。
図9Aは、
図8Aの導光体6を用いた場合、
図9Bは、
図8Bの導光体6を用いた場合、
図9Cは、
図8Cの導光体6を用いた場合を示している。
図9Aに示す出射光の範囲は、導光体6の長手方向の幅がW1であり、
図9Bに示す出射光の範囲は、導光体6の長手方向における幅がW2(W2<W1)であり、
図9Cに示す出射光の範囲は、導光体6の長手方向における幅がW3(W3>W1)である。
【0039】
以上のように、第2面62の幅L1を同一として、第3面63及び第2面62のなす角度を小さくすることにより、出射光の範囲は小さくなり、第3面63及び第2面62のなす角度を大きくすることにより、出射光の範囲は大きくなる。したがって、第2面62の幅を一定として、第3面63及び第2面62のなす角度を調整することにより、出射光の範囲を適宜に設定することができる。
【0040】
また、出射光の範囲は、第2面62の幅によっても変化する。第2面62の幅は、表示装置1の設計によって変更されるが、第2面62の幅に応じて、第3面63及び第2面62のなす角度を変更することにより、出射光の範囲を同程度とすることができる。
図10は、導光体の形状を説明する模式図であり、例えば、導光体6は、
図10A〜
図10Cに示すように設計される。
図10Aの導光体6において、第2面62の幅L1は、12.8mmであり、第3面63及び第2面62のなす角度θ1は、42.5度である。
図10Bの導光体6において、第2面62の幅L2は、14.9mmであり、第3面63及び第2面62のなす角度θ2は、35.0度である。
図10Cの導光体6において、第2面62の幅L3は、10.7mmであり、第3面63及び第2面62のなす角度θ3は、60.0度である。
【0041】
図10A〜
図10Cのように設計された導光体6を用いた場合、第1面61における発光の範囲は、同程度となる。以上のように、第2面62の幅が表示装置1の設計により異なる場合であっても、第2面62の幅に合わせて、第3面63及び第2面62のなす角度を調整することにより、出射光の範囲を同程度に調整できる。
【0042】
以上の如く構成された表示装置1においては、図示しない制御部により動作の制御が行われる。表示装置1の使用者は、例えば、赤外線により表示装置1と通信するリモートコントローラ(以下、「リモコン」という)等の操作部を操作することにより、制御部に指示を送信することができる。
【0043】
制御部の動作により、シャーシ30内の各LEDから出射した光が、拡散板34aにより拡散し、光学シート34bにより集束され、液晶パネル2の後面に照射される。液晶パネル2は、入射光を変調して透過し、前面である表示面2aに画像を表示する。表示装置1は、チューナ11により受信し、デコーダ12が復号したテレビジョン放送の放送波に基づいて、液晶パネル2の表示面2aに映像を表示し、テレビジョン受信機として機能する。
【0044】
また、制御部は、LED71の点消灯を制御し、LED71の輝度及び色を制御する。電源のオンオフ、機能の選択、音量調整等のリモコン等による操作に伴ってLED71が点消灯し、また、LED71の発光の輝度又は色が変化する。これらを利用して、表示パネル2が表示面2aに表示する表示画像に応じて、種々の演出を行わせることができる。したがって、導光体6から出射される光と、表示パネル2が表示する画像との一体感を生じさせることができ、使用者に知覚させることができる。
【0045】
第1面61は、表示面2aの周縁部に配されており、該周縁部に対して前向きに延びている。これにより、例えば、表示面2aの下端部中央に明るい画像を表示することにより、第1面61と、表示面2aの下端部とがシームレスに発光しているように見えることとなる。したがって、第1面61からの出射光と、液晶パネル2が表示する画像との一体感を生じさせることができる。
【0046】
また、導光体6において、LED71からの光は、第2面62において拡散反射して、第1面61から出射する。出射した光は、第2面62による反射光であるので、上方向に進行する一方、前側に拡散して進行する。したがって、導光体6からの出射光による画像の品位の低下を防止できる。導光体6からの出射光は、表示面2aの画像への影響が少なく、邪魔とはならない。更に、導光体6からの出射光は、第1面61の梨地面によりぼかし感が生じており、表示面2aの画像との一体感が良好となる。
【0047】
第1面61及び第3面63の第2面62からの張り出し幅は、長手方向中央部から両端部に向けて小さくなっており、導光体6を含めて表示パネル2の下部を覆う被覆板4の湾曲部40もこれに沿った形状にすることができ、表示装置1のデザイン性が向上する。なお、第1面61及び第3面63の第2面62からの張り出し幅は、長手方向において一定であってもよく、導光体6は、第2面62による反射光を出射することができれば、いかなる形状であってもよい。
【0048】
(実施の形態2)
実施の形態2においては、実施の形態1と導光体の形状等が異なる。
図11は、実施の形態2に係る表示装置の模式的部分断面図である。実施の形態2に係る表示装置1の構成について、実施の形態1と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0049】
実施の形態2に係る表示装置1は、導光体8を備える。導光体8は、第
1面81、第2面82、第3面83及び第4面84及び第5面85を有する。第3面83及び第2面82は、一方向に長い矩形状をなし、互いに平行であり、第3面83及び第2面82に垂直な連設面85aにより連なっている。第2面82は、ローレット加工により凹凸状に形成されている。したがって、実施の形態2における第2面82は、全面が凹凸部となる。
【0050】
第3面83及び第2面82と、第4面84とは、対向しており、第3面83及び第4面84の対向距離の方が長い。第4面84は一方向に長い矩形状をなす。第1面81は、第2面82及び第4面84に連なっており、第2面82に対して鋭角をなしている。
【0051】
第5面85は、第4面に連なり、第3面83に連設面85bを介して連なっている。連設面85bは第3面83から垂直に張り出している。第5面85は、第4面84に対して鈍角をなし、連設面85bに対して鈍角をなしている。また、第5面85及び第2面82のなす角度は鋭角である。
【0052】
導光体8は、表示面2aの周縁部の下辺側中央において、第2面82がベゼル5に対向するように配される。第3面83は、表示面2aの外側に位置し、LED71は、第3面83に対向するように配される。第4面84は被覆板4に接する。
【0053】
LED71の光は、第3面83から入射し、第5面85において反射し、第2面82に到達する。第2面82に到達した光は、第2面82において拡散反射し、第1面81から出射する。この場合においても、導光体8の発光の範囲及び方向は、実施の形態1と同様となる。
【0054】
以上の構成によれば、実施の形態1と同様に、導光体8の第1面81からからの出射光は第2面82における反射光であるので、導光体8からの出射光による画像の品位の低下を防止できる。また、導光体8からの出射光と、表示パネル2が表示する画像との一体感を生じさせることができ、使用者に知覚させることができる。また、導光体8は、表示面2aの周縁部に配されているので、表示面2aに表示される画像の邪魔とはならず、導光体8からの出射光と表示面2aに表示される画像との一体感が良好になる。
【0055】
第2面82及び第5面85のなす角度は、鋭角であり、第3面83から入射した光を屈折により、良好に第2面82に進行させることができる。
【0056】
なお、実施の形態1及び実施の形態2において、第2面62又は82において、ローレット加工でなく、凹凸を有する型により成形して、凹凸形状を形成することとしてもよい。
【0057】
また、第3面63に対向するLEDの個数は、一つに限られず、複数個であってもよい。この場合、複数個のLEDは、LED基板上に導光体6の長手方向に沿って並べてもよい。また、種々の発光色のLEDを組み合わせて使用してもよい。
【0058】
更に、導光体6は、表示面
2aの周縁部でなく、表示装置1の設計に伴って適宜の位置に配置してもよい。また、表示面2aの周縁部の下部を覆うことができれば、被覆板4に代えて、シート状又はブロック状等の被覆部材により前記下部を覆うこととしてもよい。実施の形態1及び実施の形態2に係る表示装置1は、テレビジョン受信機に用いられる構成でなく、インフォメーションディスプレイ、カーナビゲーションの表示画面又はパーソナルコンピュータに用いられる構成であってもよい。
【0059】
(実施の形態3)
図12は、実施の形態3に係る表示装置の模式的な正面図である。実施の形態3に係る表示装置1の構成について、実施の形態1と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0060】
実施の形態3に係る表示装置1は、実施の形態1と同様に、表示面2aを有する液晶パネル2と、バックライト装置3と、被覆板4と、導光体6と、LED71とを備える。表示装置1は、実施の形態1と同様に、テレビジョン装置として構成されている。なお、
図12において、脚部10の図示は省略している。
【0061】
表示装置1は、テレビジョン放送を受信し、液晶パネル2及びバックライト装置3を駆動することによって、液晶パネル2から映像を出力しながら、スピーカから当該映像に対応する第1の音声を出力する。表示装置1は、インターネットなどを介してサーバから各種の情報を取得するものであってよい。
【0062】
実施の形態3においては、表示装置1は、テレビジョン放送とは別の第2の音声を出力する。第2の音声は、インターネットなどを介してダウンロードされるユーザの予定や天気予報などである。LED71は、第2の音声に対応するように発光する。
【0063】
図13は、表示装置1の構成を表すブロック図である。表示装置1は、更に、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、操作部140と、アンテナ150と、通信インターフェイス160と、スピーカ170と、マイク180と、GPS(Global Positioning System)190と、カメラ195と、接続部196と、音声信号出力インターフェイス197と、タイマ198とを含む。
【0064】
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、表示装置1の各部を制御する。例えば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0065】
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read Only Memory)等によって実現される。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、第2の音声と光の輝度・強度・テンポとの対応関係などを記憶する。
【0066】
液晶パネル2は、CPU110からの信号に基づいて、実施の形態1において述べたように、テキストや画像を表示する。LED71は、CPU110からの信号に基づいて、第2の音声に呼応して発光する。LED71の発光により、実施の形態1と同様に導光体6から光が出射する。該光は、第2面62により拡散反射されて第1面61から出射する。導光体6の第1面61からの光の発光領域600は、
図12に示すように、表示面2aの周縁部の下部から広がっている。
【0067】
操作部140は、サービスの管理者などの命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
【0068】
アンテナ150は、テレビジョン放送等を受信する。より詳細には、表示装置1は、アンテナ150の代わりに、屋外のアンテナからのテレビジョン放送の信号を受信するコネクタを有していてもよい。
【0069】
通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して、サーバなどの他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介してサーバなどの他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
【0070】
スピーカ170は、CPU110からの信号に基づいて、音声を出力する。マイク180は、外部からの音声に基づいて音声信号を作成し、CPU110に入力する。GPS190は、表示装置1の現在位置を取得してCPU110に受け渡す。
【0071】
カメラ195は、CPU110からの信号に基づいて、表示装置1の外部を撮影する。撮影された画像データは、メモリ120に格納される。接続部196は、表示装置1と外部機器とを接続し、相互の通信が可能となる。
【0072】
音声信号出力インターフェイス197は、外部のスピーカやアンプやヘッドホンやイヤホンなどに音声信号を出力する。タイマ198は、所定のときからの経過時間を計測したり、所定のときまでの残り時間を計測したりして、当該時間をCPU110に受け渡す。表示装置1は、CPU110からの信号に基づいて、表示装置1の周囲の明るさを検知する明るさセンサを備えていてもよい。該検知結果はメモリ120に格納される。
【0073】
図14は、表示装置1における情報処理を示すフローチャートである。
図15は、音声解析と光出力とを示すイメージ図である。次に、
図14及び
図15を参照しながら、実施の形態3に係る表示装置1における情報処理について説明する。表示装置1のCPU110は、第2の音声を出力する際に、以下の処理を実行する。
【0074】
まず、CPU110は、
図15Aに示すように、第2の音声を解析する(ステップS102)。CPU110は、解析された音声に対応する光の出力方法を特定する(ステップS104)。例えば、大きい音声に対応して光の強度を強くしたり、小さい音声に対応して光の強度を弱くしたり、高い音声に対応して赤色に近い色にするために輝度を設定したり、低い音声に対応して青色に近い色にするために輝度を設定したり、変動が大きな音声に対応して、点滅のテンポを早めたり、変動が小さな音声に対応して点滅のテンポを遅くしたりする。
【0075】
CPU110は、スピーカ170に音声を出力させるとともに、図
15Bに示すように、決定された出力方法に基づいて、LED71を発光させる(ステップS106)。
【0076】
実施の形態3に係る表示装置1に関しては、導光体6の第1面61からの出光により、第2の音声の出力が視覚的により強調されるようになる。そして、LED71が点灯している際に、ユーザが番組の情報ではない情報が出力されていることを視覚的に認識することができる。また、たとえば、重要度を示す情報を含むデータを受信して、CPU110が、重要な情報ほど大きく表示面2aに表示したり、LED71を強く光らせたりしてもよい。
【0077】
以上の構成によれば、導光体6の第1面61からの出射光と、液晶パネル2が表示する画像との一体感を生じさせることが可能となる。
【0078】
(実施の形態4)
図16は、実施の形態4に係る表示装置としてのカーナビゲーションシステムを示す模式的な正面図である。実施の形態4に係る表示装置1の構成について、実施の形態1及び実施の形態3と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0079】
実施の形態4に係る表示装置1は、画像の表示に係る各構成部は、実施の形態3と同様であるが、カーナビゲーションシステムとして構成されている。表示装置1は、道路案内表示しながら、第1の音声としてカーナビゲーション情報を出力する。そして、表示装置1は、第2の音声として、他のお知らせや話しかけを出力する。実施の形態4においても表示装置1は、第2の音声に対して、LED71が点灯したり点滅したりし、導光体6から実施の形態3と同様に、光が出射される。これによって、ユーザは、第2の音声が出力されていることを認識することができる。
【0080】
以上の構成によれば、導光体6の第1面61からの出射光と、カーナビゲーションシステムを構成する液晶パネル2が表示する地図などの画像との一体感を生じさせることが可能となる。
【0081】
(実施の形態5)
図17は、実施の形態5に係る表示装置の動作概要を示すイメージ図である。実施の形態5に係る表示装置1の構成について、実施の形態1及び実施の形態3と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0082】
実施の形態5に係る表示装置1は、実施の形態3と同様の構成をなし、電話3002や洗濯機3003などの他の電気機器と接続部196を介して接続されている。そして、電話3002や洗濯機3003から入力される音声データを表示装置1が出力する際に、表示装置1が当該音声に合わせてLED71から光を出力するものであって良い。LED71からの発光により、実施の形態3と同様に導光体6から光が出射する。
【0083】
なお、電気機器は、電話3002や洗濯機3003に限らず、インターフォン、電子レンジ、エアコン、冷蔵庫、掃除機、空気清浄機、加湿器、除湿器、炊飯器、照明などの家電、テレビ、ハードディスクレコーダ、プロジェクタ、音楽プレーヤーなどのAV(オーディオ・ヴィジュアル)機器、組み込み照明、太陽光発電機、給湯器、温水洗浄便座コントローラなどの住宅設備などであってよい。
【0084】
これによって、ユーザが、電気機器からの通知を、ドラマなどのテレビ番組内の音声と勘違いする可能性を低減することができる。また、電気機器からの通知を知らせるためのダイアログボックスによって、ドラマなどのテレビ番組の映像が隠れることを回避することができるようになる。また、導光体6の出光面61からの出光により、外部機器の動作が視覚的により強調されるようになる。
【0085】
(実施の形態6)
実施の形態6に係る表示装置1は、実施の形態3と同様の構成をなし、動作毎に異なる方法で光を出力する。実施の形態6に係る表示装置1の構成について、実施の形態1及び実施の形態3と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0086】
図18は、実施の形態6に係る表示装置の動作パターンを示すイメージ図である。例えば、メモリ120は、
図18に示すような動作パターンデータベース125を記憶する。動作パターンデータベース125は、動作毎に、起動契機と、画面連動の有無と、光の色と、光の出力方法との対応関係を含む、CPU110は、動作パターンデータベース125を参照することによって、自身の動作や周囲の環境に応じてLED71を点灯点滅させる。LED71の発光により、実施の形態3と同様に、導光体6から光が出射される。
【0087】
表示装置1は、起動された際に、「目覚める」動作を実行する。具体的には、CPU110は、表示装置1が起動された際に表示面2aに、ゆっくりと小さな光を生じさせて、当該光から画面を開始させる。あるいは、CPU110は、LED71の強度をゆっくりと高めていきながら、表示面2aに映像を表示させる。
【0088】
表示装置1は、電源がOFFされた際に、「眠る」動作を実行する。具体的には、CPU110は、表示装置1の電源がOFFされた際に、表示面2aに画面を消しつつ、光を少しずつ小さく弱くしていく。あるいは、CPU110は、LED71の強度をゆっくりと弱めていきながら、表示面2aの映像を消す。
【0089】
表示装置1は、リモコンや本体操作部から命令を受け付けた際に、「反応する」動作を実行する。具体的には、CPU110は、リモコンや本体操作部から命令を受け付けた際に、表示面2aの一部にパッと光を表示させたり、LED71をパッと光らせたりする。
【0090】
図19は、表示装置1の音量変更の第1の動作概要を示すイメージ図であり、
図20は、表示装置の音量変更の第2の動作概要を示すイメージ図である。表示装置1は、音量を変更するための命令を受け付けた際に、「反応する(連動)」動作を実行する。具体的には、CPU110は、リモコンや本体操作部から音量を変更するための命令を受け付けた際に、表示面2aの一部に音量を示すための画像を表示する。より詳細には、CPU110は、表示面2aの下部の左右中央部に、
図19及び
図20に示すような、半円状の、インジケータを表示させる。換言すれば、音量を示す複数のバーが、半円状又は扇状に配列される。そして、CPU110は、音量が大きくなればなるほど、左側から右側に向かって、多くのバーを表示面2aに表示する。
【0091】
図19は、音量を変化するための命令を1回入力した場合の、表示面2aの画面推移を示すイメージ図である。
図20は、音量を上げるための命令を連続して入力した場合の、表示面2aの画面推移を示すイメージ図である。
図19と
図20に示すように、CPU110は、表示面2aに自動車などのスピードメータのように、変更後の音量に合わせて、放射状に配列される複数のバーの数を変更する。
【0092】
より詳細には、ユーザが音量を上げる命令を1回押すと、CPU110は、変更後の音量のインジケータを所定時間表示してから当該インジケータを消す。インジケータが消える前に、ユーザが音量を上げる命令を更に押すと、CPU110は、音量のインジケータの画像を消さずにそのまま表示を変更する。ユーザが音量を上げる命令を長押しすると、CPU110は、音量のインジケータの画像を消さずに連続して変更する。
【0093】
ここで、ユーザが音量を変更するためのボタンを押すたびにLED71または表示面
2aの一部又は全部が光ることが好ましい。あるいは、ユーザが音量変更するためのボタンを押している間、LED71又は表示面
2aの一部または全部が光っていることが好ましい。
【0094】
なお、音量を下げる場合の動作は、音量を上げる場合の動作と同様であるためここでは説明を繰り返さない。
【0095】
図21は、表示装置1のチャンネル変更の第1の動作概要を示すイメージ図である。
図22は、表示装置1のチャンネル変更の第2の動作概要を示すイメージ図である。
図23は、表示装置1のチャンネル変更の第3の動作概要を示すイメージ図である。表示装置1は、チャンネルを変更するための命令を受け付けた際に、「反応する(連動)」動作を実行する。具体的には、CPU110は、リモコンや本体操作部からチャンネルを変更するための命令を受け付けた際に表示面2aの一部にチャンネルを示す画像またはテキストを表示する。より詳細には、
図21と
図22と
図23に示すように、CPU110は、表示面
2aの下部の左右中央部に変更後のチャンネルを表示させる。
【0096】
図21は、チャンネル指定命令を入力した場合の、表示面2aの画面推移を示すイメージ図である。CPU110は、表示面2aに下部に変更後のチャンネルを表示させ、上部に変更後のチャンネルや番組情報を表示させ、画面全体を黒に切り替えてから、変更後のチャンネルの映像を表示させる。
【0097】
図22は、チャンネルをアップさせるための命令を入力した場合の、表示面2aの画面推移を示すイメージ図である。CPU110は、表示面2aに、下部にチャンネルアップすることを示す画像を表示させ、上部左側に変更後のチャンネルや番組情報を表示させ、所定時間後に、画面全体を黒に切り替えてから、変更後のチャンネルの映像を表示させる。
【0098】
図23は、チャンネルアップキーを長押しした場合の、表示面2aの画面推移を示したイメージ図である。CPU110は、表示面2aの下部に変更後の、チャンネルアップ中であることを示す画像を表示させ、上部左側に変更後のチャンネルや番組情報を表示させる。CPU110は、チャンネルアップキーが押されている間、下部に変更後のチャンネルアップ中であることを示す画像を表示させながら、上部のチャンネルや番組情報を切り替えていく。チャンネルアップキーが押されなくなると、CPU110は、画面全体を黒に切り替えてから、変更後のチャンネルの映像を表示面2aに表示させる。
【0099】
ここで、ユーザがチャンネルを変更するためのボタンを押すたびにLED71または表示面2aの一部または全部が光ることが好ましい。あるいは、ユーザがチャンネルを変更するためのボタンを押している間、LED71又は表示面2aの一部または全部が光っていることが好ましい。
【0100】
表示装置1は、ユーザから話しかけられた際に、「聞く」動作を実行する。具体的には、CPU110は、マイク180を介してユーザからの音声を検知した際に、表示面2aの一部またはLED71を相槌を打っているような一定のリズムで点滅させる。
【0101】
表示装置1は、ユーザへの「提案する」動作を実行する。具体的には、CPU110は、スピーカ170からユーザへの提案情報を出力しつつ、表示面2aの一部又はLED71に、初めに様々な淡い色の光を交じり合うように出力させ、その後に光を弱くして、その後に標準色の光を強めていく、例えば、光をふわふわと柔らかく点滅させたり、往復させたりすることが好ましい。
【0102】
表示装置1は、ユーザへの「話す」動作を実行する。具体的には、CPU110は、スピーカ170からユーザへの会話を出力しつつ、表示面2aの一部またはLED71に、当該会話に合わせたリズムで点滅させる。たとえば、光をふわふわと柔らかく点滅させたり、往復させたりすることが好ましい。
【0103】
表示装置1は、初期設定の際に「出会う」動作を実行する。具体的には、CPU110は、初期設定を完了した際に、表示面2aに数秒間映像をさせる。たとえば、
図24に示すように、初期設定が完了すると、LED71を点滅させて導光体6から光を出射させ、一方で表示面2aに泡が広がっていくような映像を表示させる。
図24は、表示装置の「出会う」の動作概要を示すイメージ図である。あるいは、WiFiやbluetoothの接続完了時にCPU110が、表示面
2aの一部またはLED71に光を出力させてもよい。
【0104】
あるいは、ソフトウェアのバージョンアップが完了した際に、CPU110が、表示面2aの一部またはLED71に光を出力させてもよい。あるいは、ソフトウェアのバージョンアップ中に、ユーザによって表示装置1の電源がOFFされないように、CPU110が、表示面2aの一部またはLED71に光を出力させてもよい。
【0105】
表示装置1は、予約動作を実行する際や、予約動作の所定時間前に、「お知らせ」動作を実行する。具体的には、CPU110は、表示面2aの一部またはLED71に「反応(小)」と同様の出力をさせたり、その他の点灯・点滅動作をさせたりする。これによって、お知らせ時に、映像の邪魔をしなくてよい。ただし、CPU110は、表示面2aにお知らせの情報のテキストを表示させたり、スピーカ170にお知らせの情報を音声出力させたりしてもよい。
【0106】
以上の構成によれば、液晶パネル2の駆動状態に合わせて、導光体6の第1面61から光を出射させることができ、また、良好に液晶パネル2が表示する画像との一体感を生じさせることができる。液晶パネル2に表示される画像に応じて、第1面61から光が出射することとなり、良好に液晶パネル2が表示する画像との一体感を生じさせることができる。出光面61から出射される光の輝度又は色は、液晶パネル2に表示される画像に応じて変化することとなり、良好に液晶パネル2が表示する画像との一体感を生じさせることができる。以上のように、導光体6の第1面61からの出射光と、液晶パネル2が表示する画像との一体感を生じさせることが可能となる。
【0107】
本開示の一実施形態に係る表示装置(1)は、前面(2a)に画像を表示する表示部(2)と、前記前面(2a)の周縁部を覆う被覆部材(4)と、前記周縁部及び被覆部材(4)の間に位置し、前記周縁部に対して前向きに延びる出光面(61)とを備えることを特徴とする。
【0108】
本実施形態によれば、出光面(61)は、前面(2a)の周縁部に配されており、該周縁部に対して前向きに延びている。したがって、例えば、前面(2a)の周縁部に明るい画像を表示することにより、出光面(61)と、前面(2a)の周縁部とがシームレスに発光しているように見せることが可能となる。したがって、出光面(61)からの出射光と、表示部(2)が表示する画像との一体感を生じさせることができる。
【0109】
本開示の一実施形態に係る表示装置(1)は、前記表示部(2)の動作に応じて、前記出光面から光が出射することを特徴とする。
【0110】
本実施形態によれば、表示部(2)の駆動状態に合わせて、出光面(61)から光を出射させることができ、また、良好に表示部(2)が表示する画像との一体感を生じさせることができる。
【0111】
本開示の一実施形態に係る表示装置(1)は、前記表示部(2)に表示される画像に応じて、前記出光面(61)から光が出射することを特徴とする。
【0112】
本実施形態によれば、良好に表示部(2)が表示する画像との一体感を生じさせることができる。
【0113】
本開示の一実施形態に係る表示装置(1)は、前記出光面(61)から出射する光の輝度又は色は、前記表示部(2)に表示される画像に応じて変化することを特徴とする。
【0114】
本実施形態によれば、良好に表示部(2)が表示する画像との一体感を生じさせることができる。
【0115】
本開示の一実施形態に係る表示装置(1)は 前記出光面をなす第1面(61,81)、該第1面(61,81)に連続し、前記前面(2a)に沿っており、凹凸部(62a,
82)を有する第2面(62,82)、及び該第2面(62,82)に連続する第3面(63,83)を有する導光体
(6,8)と、前記第3面(63,83)に対向する発光部(71)とを備える。
【0116】
本実施形態によれば、導光体(6,8)の第1面(61,81)からの出射光を第2面(62,82)における反射光とすることにより、導光体(6,8)からの出射光による画像の品位の低下を防止できる。また、導光体(6,8)からの出射光と表示面(2a)に表示される画像の一体感を良好に生じさせることができる。
【0117】
本開示の一実施形態に係る表示装置(1)は、前記第2面(62)及び前記第3面(63)がなす角度は鋭角であることを特徴とする。
【0118】
本実施形態によれば、第3面(63)から入射した光を良好に第2面(62)に進行させることができる。
【0119】
本開示の一実施形態に係る表示装置(1)は、音声を出力する音声出力部(170)を備え、該音声出力部(170)が出力する音声に応じて、前記出光面(61)から光が出射することを特徴とする。
【0120】
本実施形態によれば、出光面(61)からの出光により、音声出力部(170)による音声の出力が視覚的により強調されるようになる。
【0121】
本開示の一実施形態に係る表示装置(1)は、外部機器(3002,3003)が接続される接続部(196)を備え、該接続部(196)に接続されている外部機器(3002,3003)の動作に応じて、前記出光面(61)から光が出射することを特徴とする。
【0122】
本実施形態によれば、出光面(61)からの出光により、外部機器(3002,3003)の動作が視覚的により強調されるようになる。
【0123】
本開示の一実施形態に係るに係るテレビジョン受信機は、上述の表示装置(1)と、テレビジョン放送を受信する受信部(11)とを備え、前記受信部(11)で受信したテレビジョン放送に基づいて前記表示部(2)に映像を表示するようにしてあることを特徴とする。
【0124】
本実施形態によれば、上述の表示装置(1)を用いることにより、テレビジョン受信機における画像との一体感を生じさせることが可能となる。
【0125】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。即ち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。