(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6403310
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】遊技機島および遊技機島用仕切体
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20181001BHJP
【FI】
A63F7/02 349Z
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-117027(P2014-117027)
(22)【出願日】2014年6月5日
(65)【公開番号】特開2015-229028(P2015-229028A)
(43)【公開日】2015年12月21日
【審査請求日】2017年5月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】501005966
【氏名又は名称】大都販売株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】松中 和義
【審査官】
大浜 康夫
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−181523(JP,A)
【文献】
特開2004−154604(JP,A)
【文献】
特開平04−079975(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機が並設される遊技機列を背中合わせで2列に配設される遊技機島において、
前記各遊技機の下方には、一方の遊技機列から他方の遊技機列まで延びるように形成され、遊技者の足が入れられる足入れ空間が設けられ、
一方の遊技機列を構成する各遊技機が、他方の遊技機列を構成する各遊技機に対し、各遊技機の中央が互いに前記遊技機島の長手方向にずれるように配設され、
前記足入れ空間は、前記遊技機島の高さ方向から見たとき、一方の各遊技機の下方に入口を設けられた各足入れ空間と、他方の各遊技機の下方に入口を設けられた各足入れ空間とが、隣接する各足入れ空間を区分する仕切板を隔てて、前記遊技機島の長手方向で交互に形成される、
ことを特徴とする遊技機島。
【請求項2】
前記遊技機島の長手方向で隣接する前記足入れ空間の間には、前記仕切板から連設される前面板が設けられ、
一方の遊技機列の下方に形成される前記足入れ空間の入口と、他方の遊技機列の下方に設置される前記前面板が、足入れ空間の奥行方向で対向する位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機島。
【請求項3】
前記遊技機から遊技機奥行方向に向かう垂線と、床面から遊技機高さ方向に向かう垂線と、を含む平面が、一の足入れ空間の奥行き方向に直交する方向の略中央を通るように位置したとき、前記仕切板は前記平面に対して対称な位置に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機島。
【請求項4】
前記前面板は、略三角形状に形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機島。
【請求項5】
前記足入れ空間は、前記遊技機島の高さ方向から見たとき、床面近くの下方では略コ字形に形成され、遊技機近くの上方では略ハの字状に形成されている、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遊技機島。
【請求項6】
近接する前記遊技機と前記遊技機との間の下方であって前記遊技機の前面側に、略三角形状の前面板が配置され、
前記前面板の側縁と、該側縁に対向する前面板の側縁とを結ぶように、前記仕切板が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機島。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の遊技機が配設された遊技機島および、遊技機の下方の空間を仕切る遊技機島用仕切体に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機やパチスロ機などの遊技機が複数配設された遊技機島では、従来、複数の遊技機が背中合わせで2列に配設されている(例えば、特許文献1参照。)。すなわち、
図9(a)に示すように、遊技機101が背中を向き合わせて2列に配設され、かつ、対向する遊技機101の背面同士が重なるように配設されている。また、遊技機101の下方に仕切りを設けるとした場合、
図9(b)に示すような、隣接する遊技機101間を仕切る隣接間仕切板102と、遊技機101の列間を仕切る列間仕切板103とを配設することが考えられる。そして、隣接間仕切板102によって、遊技者の足先が隣接する遊技機101の遊技者に触れず、列間仕切板103によって、遊技者の足先が対向する遊技機101の遊技者に触れないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−158514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の遊技機島では、列間仕切板103が配設されているため、遊技者が占有できるパーソナル空間PS2が狭い。すなわち、遊技機101の列と列との間に列間仕切板103が配設されているため、遊技者は足を伸ばすことができず、パーソナル空間PS2が狭かった。この結果、リラックスした状態で遊技を行うことが困難であった。一方、遊技機101の前面から列間仕切板103までの奥行長D2を長くすると、遊技者は足を伸ばすことができるが、遊技機101の列間の距離が長くなり、遊技機島の設置スペースが大きくなってしまう。
【0005】
そこでこの発明は、遊技機の列間の距離を長くすることなく、遊技者が足を伸ばすことができる遊技機島および遊技機島用仕切体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の遊技機が
並設される遊技機列を背中合わせで2列に配設される遊技機島
において、前記各遊技機の下方には、一方の遊技機列から他方の遊技機列まで延びるように形成され、遊技者の足が入れられる足入れ空間が設けられ、一方の遊技機列を構成する各遊技機が、他方の遊技機列を構成する各遊技機に対し、各遊技機の中央が互いに前記遊技機島の長手方向にずれるように配設され、前記足入れ空間は、前記遊技機島の高さ方向から見たとき、一方の各遊技機の下方に入口を設けられた各足入れ空間と、他方の各遊技機の下方に入口を設けられた各足入れ空間とが、隣接する各足入れ空間を区分する仕切板を隔てて、前記遊技機島の長手方向で交互に形成される、ことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
前記遊技機島の長手方向で隣接する前記足入れ空間の間には、前記仕切板から連設される前面板が設けられ、一方の遊技機列の下方に形成される前記足入れ空間の入口と、他方の遊技機列の下方に設置される前記前面板が、足入れ空間の奥行方向で対向する位置に配置されている、ことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、
前記遊技機から遊技機奥行方向に向かう垂線と、床面から遊技機高さ方向に向かう垂線と、を含む平面が、一の足入れ空間の奥行き方向に直交する方向の略中央を通るように位置したとき、前記仕切板は前記平面に対して対称な位置に配置される、ことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、
前記前面板は、略三角形状に形成されている、ことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、前記足入れ空間は、
前記遊技機島の高さ方向から見たとき、床面近くの下方では略コ字形に形成され、遊技機近くの上方では略ハの字状に形成されている、ことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、
近接する前記遊技機と前記遊技機との間の下方であって前記遊技機の前面側に、略三角形状の前面板が配置され、前記前面板の側縁と、該側縁に対向する前面板の側縁とを結ぶように、前記仕切板が形成されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、仕切板によって各遊技機の下方に、遊技機の前面側から背中合わせの遊技機の前面側まで延びる足入れ空間が形成されるため、遊技者は足を伸ばすことができ、リラックスした状態で遊技を行うことが可能となる。しかも、隣接する遊技機と遊技機との間に背中合わせの遊技機が位置しているため、つまり、対向する遊技機が互いにずれているため、遊技機の列間の距離を長くすることなく、足入れ空間の奥行を長くすることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、
足入れ空間の奥側まで足先を入れる空間を確保することができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、
足入れ空間を左右対称にすることができ、遊技者が正面向きにリラックスして座ることができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、前面板が略三角形状で、対向する前面板の側縁同士を結ぶように仕切板が形成されているため、この仕切板によって、上部の遊技機側の幅が広くて下部の幅が狭い足入れ空間が形成される。つまり、足入れ空間において遊技者の股部が位置する幅が、足先部が位置する幅よりも広くなるため、請求項2の発明と同様に、よりリラックスした状態で遊技を行うことが可能となる。このように、前面板と仕切板とを備えるだけで、リラックスできる空間を遊技者に提供することができる。
請求項5および請求項6の発明によれば、足入れ空間の形状を、遊技者の股部近傍あるいは膝が位置する幅が、足先部が位置する幅よりも広くなっているため、遊技者は足の付け根を開いたり動かしたりして自由な姿勢をとり、よりリラックスした状態で遊技を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】この発明の実施の形態1に係る遊技機島および遊技機島用仕切体を示す正面図である。
【
図2】
図1の遊技機島および遊技機島用仕切体を示す斜視図である。
【
図3】
図1の遊技機島における遊技機の配設状態を示す平面図である。
【
図4】
図1の遊技機島用仕切体の下部を示す平面図(a)と上部を示す平面図(b)である。
【
図5】
図1の遊技機島用仕切体の一部の平面図(a)と正面図(b)である。
【
図6】この発明の実施の形態2に係る遊技機島用仕切体の仕切体ユニットを示す平面図(a)と正面図(b)である。
【
図7】この発明の実施の形態2に係る仕切体ユニットの第1の別の形状を示す平面図(a)と正面図(b)である。
【
図8】この発明の実施の形態2に係る仕切体ユニットの第2の別の形状を示す平面図(a)と正面図(b)である。
【
図9】従来の遊技機島における遊技機の配設状態を示す平面図(a)と、仕切板の配設状態を示す平面図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0018】
「実施の形態1」
図1〜
図5は、この発明の実施の形態1を示し、
図1および
図2は、この発明の実施の形態に係る遊技機島1および遊技機島用仕切体10を示す正面図および斜視図である。遊技機島1は、複数の遊技機2が背中合わせで2列に配設された島であり、遊技機島用仕切体10は、遊技機2の下方に配設され、遊技機2の下方の空間を仕切る構造体である。ここで、この実施の形態では、
図3、
図4等に示すように、遊技機2の一方の列を第1の列21、他方の列を第2の列22とする。
【0019】
「遊技機島1の構成」
この遊技機島1は、複数の遊技機2が背中合わせで2列に配設され、かつ、隣接する遊技機2と遊技機2との間に、背中合わせの遊技機2が位置するように各遊技機2が配設されている。
【0020】
すなわち、
図1、
図2に示すように、平板状で水平方向に延びる遊技機台11と、平板状で垂直方向に延びて遊技機台11の両端を支持する支持板12とを備え、遊技機台11の上面に、遊技機2が横並びに2列、背中合わせで配設されている。この際、
図3に示すように、第1の列21の隣接する遊技機2と遊技機2との間に、第2の列22の遊技機2が配設され、同様に、第2の列22の隣接する遊技機2と遊技機2との間に、第1の列21の遊技機2が配設されている。
【0021】
ここで、遊技機台11の配設高さは、遊技機2の前面の椅子(図示せず)に着座した遊技者が遊技機2を操作しやすいように設定されている。また、遊技機2の上方に、遊技玉などを搬送する搬送路(図示せず)が配設され、遊技機2および遊技機台11と床との間に搬送路は設けられていない。そして、遊技機台11と床との間に、遊技機島用仕切体10が配設されている。
【0022】
「遊技機島用仕切体10の構成」
遊技機島用仕切体10は、上記のように、複数の遊技機2が背中合わせで2列に配設され、隣接する遊技機2と遊技機2との間に、背中合わせの遊技機2が位置するように各遊技機2が配設されている場合において、遊技機2の下方に配設される構造体であって、
図1に示すように、各遊技機2の下方に、遊技機2の前面側から背中合わせの遊技機2の前面側まで延びる足入れ空間Sを形成するための、仕切板4が配設され、かつ、足入れ空間Sにおいて、遊技機2の前面側に着座した遊技者の股部近傍あるいは膝が位置する幅が、遊技者の足先部が位置する幅よりも広くなるように、仕切板4が形成されている。
【0023】
具体的には、隣接する遊技機2と遊技機2との間の下方であって遊技機2の前面側に、略二等辺三角形状の前面板3が配設され、前面板3の側縁31と、この側縁31に対向する前面板3の側縁とを結ぶように、仕切板4が形成されている。
【0024】
「前面板3の構成」
前面板3は、
図5に示すように、頂点が平らな略二等辺三角形状、つまり山形の台形状で、第1の列21および第2の列22において、隣接する遊技機2と遊技機2との間の下方に、それぞれ配設されている。この際、前面板3の頂辺(上辺)が遊技機2と遊技機2との中間部直下に位置し、前面板3の板面が遊技機2の前面とほぼ面一になるように、前面板3が配設されている。このような配設状態では、
図5(a)に示すように、第1の列21の前面板3の頂辺と第2の列22の前面板3の頂辺とが対向せず(ずれており)、第1の列21の前面板3の底辺の角部3aと、第2の列22の前面板3の底辺の角部3aとが、対向した状態となる。なお、遊技機島用仕切体10の両端においては、
図1に示すように、前面板3を垂直に半割りにしたような台形状の端部前面板5が配設されている。
【0025】
「仕切板4の構成」
仕切板4は、前面板3の側縁31と、この側縁31に隣接して対向する前面板3の側縁31とを結ぶように形成されている。すなわち、
図5(a)に示すように、第1の列21の前面板3の側縁31の全長と、この側縁31に隣接する第2の列22の前面板3の側縁31の全長とを、面的に連結するように仕切板4が形成され、この仕切板4は曲面部を備えている。
【0026】
そして、このような仕切板4が各前面板3に対して配設されることで、各遊技機2の下方に足入れ空間Sが形成されている。この足入れ空間Sは、第1の列21の遊技機2の前面側から、この遊技機2に対向する第2の列22の前面板3まで延び、同様に、第2の列22の遊技機2の前面側から、この遊技機2に対向する第1の列21の前面板3まで延びている。つまり、背中合わせの遊技機2を横断するように、足入れ空間Sが形成されている。
【0027】
さらに、足入れ空間Sは、床面近くの下部では、
図4(a)に示すように、全奥行にわたって足元幅W1が同一となり、遊技機2近くの上部では、
図4(b)に示すように、前方から奥に向かって幅が狭くなっている。そして、足入れ空間Sの上部の遊技機2側の腰元幅W2は、足入れ空間Sの下部の足元幅W1よりも広い。この結果、遊技機2の前面側に着座した遊技者の股部が位置する腰元幅W2が、遊技者の足先部が位置する足元幅W1よりも広くなっている。ここで、足元幅W1および腰元幅W2は、遊技機2の前面に着座した遊技者が、足や姿勢を動かすのに適した大きさに設定されている。
【0028】
「遊技機島1および遊技機島用仕切体10による効果」
以上のように、遊技機島1および遊技機島用仕切体10によれば、仕切板4によって各遊技機2の下方に、遊技機2の前面側から背中合わせの遊技機2の前面側まで延びる足入れ空間Sが形成されるため、遊技者は足を伸ばすことができ、リラックスした状態で遊技を行うことが可能となる。すなわち、
図4(a)に示すように、足入れ空間Sの遊技機2の前面から前面板3までの奥行長D1は、
図9(b)に示す従来の奥行長D2のおよそ2倍であるため、
図3に示すように、遊技者が占有できるパーソナル空間PS1が広くなり、遊技者は足を伸ばしてリラックスした状態で遊技を行うことが可能となる。しかも、足入れ空間Sにおいて遊技者の股部が位置する腰元幅W2が、足先部が位置する足元幅W1よりも広くなっているため、遊技者は両膝の間隔を広げたり、足の付け根を動かしたりして自由な姿勢をとり、よりリラックスした状態で遊技を行うことが可能となる。
【0029】
一方、隣接する遊技機2と遊技機2との間に背中合わせの遊技機2が位置していることで、つまり、対向する遊技機2が互いにずれていることで、足入れ空間Sが対向する遊技機2の前面側まで延びている。このため、第1の列21と第2の列22の列間の距離を長くすることなく、足入れ空間Sの奥行を長くすることができる。あるいは、足入れ空間Sを確保しつつ第1の列21と第2の列22の間を狭くすることも可能となる。つまり、遊技機島1の幅(厚み)を狭くすることができる。
【0030】
また、隣接する遊技機2と遊技機2との間の下方であって遊技機2の前面側に、つまり、各足入れ空間Sの奥側に、前面板3が配設されているため、各遊技機2の遊技者の足先部が前面板3で隠れる。また、前面板3が略二等辺三角形状で、対向する前面板3の側縁31同士を結ぶように仕切板4が形成されているため、この仕切板4によって、上部の遊技機2側の幅が広くて下部の幅が狭い足入れ空間Sが形成される。このように、前面板3の側縁31同士を結ぶように仕切板4を形成することで、遊技者の股部が位置する腰元幅W2が、足先部が位置する足元幅W1よりも広い足入れ空間Sを、容易かつ適正に形成することができる。しかも、前面板3と仕切板4とを備えるだけの簡易な構成で、遊技者の足先部を隠して、かつ、リラックスできる空間を遊技者に提供することができる。また、この実施の形態の仕切板4の形状とすることで、遊技機島1の両側の列で同じ形状の足入れ空間Sを設けることが可能となる。
【0031】
さらに、同様な足入れ空間Sを複数、横方向および反対側の列に設けることが可能となる。
【0032】
「実施の形態2」
図6は、この発明の実施の形態2を示し、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。この実施の形態では、遊技機島用仕切体10が、複数の同形状の仕切体ユニット20が連結されて構成されている点で、実施の形態1と構成が異なる。
【0033】
仕切体ユニット20は、前面板3と、この前面板3の両側縁31から延びる仕切板4とを備え、仕切板4の長さ・奥行きは、実施の形態1の仕切板4の半分となっている。すなわち、
図5に示す遊技機島用仕切体10を第1の列21と第2の列22の中央線で切断したのと同等の構成となっている。そして、このような仕切体ユニット20を背中合わせに交互に配設して、隣接する仕切体ユニット20の仕切板4の自由端部41同士を連結部材(図示せず)で連結することで、遊技機島用仕切体10を構成できるようになっている。
【0034】
このように、この実施の形態によれば、複数の同形状の仕切体ユニット20が連結されて遊技機島用仕切体10が構成されているため、同形状の仕切体ユニット20を複数連結するだけ、容易に遊技機島用仕切体10を構成することができる。また、仕切体ユニット20の連結数を変えるだけで、遊技機20の配設数に応じた遊技機島用仕切体10を容易に構成することができる。しかも、同形状の仕切体ユニット20を複数製作すればよいため、製作費を低減することが可能となる。
【0035】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1では、遊技機島用仕切体10が遊技機島1の一部を成す場合について説明したが、遊技機島用仕切体10を単体とし、既存・既製の遊技機島の遊技機の下方に遊技機島用仕切体10を配設するようにしてもよい。
【0036】
また、実施の形態2では、仕切体ユニット20が、遊技機島用仕切体10を第1の列21と第2の列22の中央線で切断した形状となっているが、その他の形状であってもよい。例えば、
図7に示すように、
図5に示す遊技機島用仕切体10を前面板3の中心線で縦割りした、仕切体ユニット30としてもよい。ここで、前面板33は、実施の形態1の前面板3を垂直に半割りした形状となっている。さらに、
図8に示すように、
図5に示す遊技機島用仕切体10を前面板3が中央に位置するように縦割りした、仕切体ユニット40としてもよい。この場合、前面板3の両側に、
図7に示す前面板33が配置された状態となる。
【0037】
また、仕切板4の形状は他の形状であってもよく、遊技機島1の両面のそれぞれの第1の列21と第2の列22の足入れ空間Sの形状を同じとするだけではなく、異なった形状にしてもよい。あるいは、足入れ空間Sの左右の仕切板4の形状を異なるようにしてもよい。
【0038】
更に、本発明は、遊技機が片面のみ配置された遊技機島に適用が可能であり、また、遊技機が1台のみの遊技機島にも適用可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 遊技機島
2 遊技機
21 第1の列
22 第2の列
3 前面板
31 側縁
4 仕切板
10 遊技機島用仕切体
11 遊技機台
12 支持板
20 仕切体ユニット
30 仕切体ユニット
40 仕切体ユニット
S 足入れ空間
PS1 パーソナル空間