特許第6403633号(P6403633)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6403633
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】映像監視システム及び映像配信サーバ
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/232 20110101AFI20181001BHJP
   H04N 21/437 20110101ALI20181001BHJP
   H04N 21/6587 20110101ALI20181001BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20181001BHJP
【FI】
   H04N21/232
   H04N21/437
   H04N21/6587
   H04N7/18 D
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-100445(P2015-100445)
(22)【出願日】2015年5月15日
(65)【公開番号】特開2016-219923(P2016-219923A)
(43)【公開日】2016年12月22日
【審査請求日】2017年7月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232955
【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小山 貴之
(72)【発明者】
【氏名】山本 桂
【審査官】 後藤 嘉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−296206(JP,A)
【文献】 特開2008−193453(JP,A)
【文献】 特開2014−200037(JP,A)
【文献】 特開2004−242244(JP,A)
【文献】 特開2014−075092(JP,A)
【文献】 特開2011−139380(JP,A)
【文献】 特開2012−209727(JP,A)
【文献】 特開2003−051895(JP,A)
【文献】 塚田ほか,多視点映像蓄積・配信システムにおける長期保存方式の検討と評価,情報処理学会研究報告,社団法人情報処理学会,1999年 1月23日,Vol.99 No.6,p.47−52
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象物を撮影する複数のカメラから映像データを取得し記録する映像記録端末装置と、作業員が操作する携帯端末と、
前記携帯端末からの要求に応じて前記映像データを配信する映像配信サーバと、がネットワークを介して接続された映像監視システムであって、
前記携帯端末は、
前記映像データを表示可能な映像表示部と、
前記複数のカメラから特定のカメラを指定する操作と、前記特定のカメラの撮影日時を指定する操作とを受け付ける携帯端末操作部と、
前記二つの操作に従って前記特定のカメラが前記指定された撮影日時で撮影した映像データを表示させるための表示要求情報を生成する携帯端末制御部と、
前記表示要求情報を前記映像配信サーバに送信する携帯端末通信部と、
前記ネットワークを介して前記映像配信サーバから受信した前記映像データを前記映像表示部に表示する携帯端末表示制御部と、
を備え、
前記映像配信サーバは、
前記映像記録端末装置から受信した映像データを格納する映像データ格納部と、
前記携帯端末に予め割り当てられ、当該携帯端末を一意に識別する情報である個体識別情報を格納する個体識別情報格納部と、
前記携帯端末から前記表示要求情報を受信し、当該携帯端末の個体識別情報と、前記個体識別情報格納部に格納されている個体識別情報とが一致した場合に、受信した当該表示要求情報に対応する映像データが前記映像データ格納部に格納されているか否かを判定し、前記映像データ格納部における、前記携帯端末から受信した前記表示要求情報に対応する映像データの格納状況に応じて、当該表示要求情報に対応する映像データの送信要求情報を前記映像記録端末装置に送信するサーバ制御部と、
前記映像記録端末装置から前記送信要求情報に対応する映像データを受信した場合に、当該映像データをストリーミング形式で前記携帯端末に配信する配信処理部と、
を備え、
前記映像記録端末装置は、
前記サーバ制御部から前記送信要求情報を受信した場合に、当該送信要求情報に対応する前記映像データを前記映像配信サーバに送信するネットワーク通信部を備え、
前記サーバ制御部は、
受信した当該表示要求情報に対応する映像データの一部が前記映像データ格納部に格納されている場合に、当該映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データの送信を要求するための前記送信要求情報を前記映像記録端末装置に送信し、
前記ネットワーク通信部は、
当該映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データを前記映像配信サーバに送信し、
前記配信処理部は、
前記映像記録端末装置から前記映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データを受信し、受信した前記映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データと前記映像データ格納部に格納された前記表示要求情報に対応する映像データの一部とを、前記携帯端末の前記映像表示部に表示させる、ことを特徴とする映像監視システム。
【請求項2】
前記サーバ制御部は、
前記携帯端末から前記表示要求情報を受信し、当該携帯端末の個体識別情報と、前記個体識別情報格納部に格納されている個体識別情報とが一致する毎にユニークなIDを採番し、
前記配信処理部は、
前記携帯端末に前記表示要求情報に対応する映像データの送信を完了した場合に前記ユニークなIDを削除することを特徴とする請求項1に記載の映像監視システム。
【請求項3】
前記サーバ制御部は、
前記携帯端末から前記表示要求情報を受信し、当該携帯端末の個体識別情報と、前記個体識別情報格納部に格納されている個体識別情報とが一致する毎にユニークなIDを採番し、
前記配信処理部は、
前記携帯端末との接続が不能であった場合に前記ユニークなIDを削除することを特徴とする請求項1に記載の映像監視システム。
【請求項4】
監視対象物を撮影する複数のカメラから映像データを取得し記録する映像記録端末装置と、前記映像データを表示させるための表示要求情報を生成する携帯端末のそれぞれとネットワークを介して接続され、
前記携帯端末からの要求に応じて前記映像データを配信する映像配信サーバであって、
前記映像記録端末装置から受信した映像データを格納する映像データ格納部と、
前記携帯端末に予め割り当てられ、当該携帯端末を一意に識別する情報である個体識別情報を格納する個体識別情報格納部と、
前記携帯端末から前記表示要求情報を受信し、当該携帯端末の個体識別情報と、前記個体識別情報格納部に格納されている個体識別情報とが一致した場合に、受信した当該表示要求情報に対応する映像データが前記映像データ格納部に格納されているか否かを判定し、前記映像データ格納部における、前記携帯端末から受信した前記表示要求情報に対応する映像データの格納状況に応じて、当該表示要求情報に対応する映像データの送信要求情報を前記映像記録端末装置に送信するサーバ制御部と、
前記映像記録端末装置から前記送信要求情報に対応する映像データを受信した場合に、当該映像データをストリーミング形式で前記携帯端末に配信する配信処理部と、
を備え
前記サーバ制御部は、
受信した当該表示要求情報に対応する映像データの一部が前記映像データ格納部に格納されている場合に、当該映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データの送信を要求するための前記送信要求情報を前記映像記録端末装置に送信し、
前記配信処理部は、
前記映像記録端末装置から前記映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データを受信し、受信した前記映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データと、前記映像データ格納部に格納された前記表示要求情報に対応する映像データの一部とを、前記携帯端末において前記映像データを表示する映像表示部に表示させる、ことを特徴とする映像配信サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末を用いて監視対象の状況確認を行う映像監視システム及び映像配信サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
建物の管理サーバから作業員が所持する携帯端末に建物の状況を報知する情報を送信し、監視活動を行う映像監視システムが一般的に設置されている。
【0003】
携帯端末を利用して監視活動を行う技術として、例えば特許文献1には、「プラント機器が異常と検知されたとき異常を示すメール送信文を作成すると共に該送信文に異常プラント機器に関係するWebページのURLを追記して送信情報を生成し、該生成された送信情報を、ネットワークを介してPDAに送信するプラント監視システム」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003‐51895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1によれば、監視対象となっている建物の異常発生を検知した場合、異常が発生した箇所の状況を作業員が所持するPDAにメールで送信し、文字情報と画像情報の両方で表示させて建物の異常を把握することが出来る。しかし、作業員が建物に設置されたカメラを任意に指定し、指定されたカメラが撮影した日時を指定して画像情報を表示させることが出来ず、異常が発生した箇所の周囲の状況や異常発生の前後における状況が把握できないという課題がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、携帯端末を用いて作業員が建物に設置されたカメラを任意に指定し、指定されたカメラが撮影した日時を指定して映像データを確認する監視活動を実行できる映像監視システム及び映像配信サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、監視対象物を撮影する複数のカメラから映像データを取得し記録する映像記録端末装置と、作業員が操作する携帯端末と、前記携帯端末からの要求に応じて前記映像データを配信する映像配信サーバと、がネットワークを介して接続された映像監視システムであって、前記携帯端末は、前記映像データを表示可能な映像表示部と、前記複数のカメラから特定のカメラを指定する操作と、前記特定のカメラの撮影日時を指定する操作とを受け付ける携帯端末操作部と、前記二つの操作に従って前記特定のカメラが前記指定された撮影日時で撮影した映像データを表示させるための表示要求情報を生成する携帯端末制御部と、前記表示要求情報を前記映像配信サーバに送信する携帯端末通信部と、前記ネットワークを介して前記映像配信サーバから受信した前記映像データを前記映像表示部に表示する携帯端末表示制御部と、を備え、前記映像配信サーバは、前記映像記録端末装置から受信した映像データを格納する映像データ格納部と、前記携帯端末に予め割り当てられ、当該携帯端末を一意に識別する情報である個体識別情報を格納する個体識別情報格納部と、前記携帯端末から前記表示要求情報を受信し、当該携帯端末の個体識別情報と、前記個体識別情報格納部に格納されている個体識別情報とが一致した場合に、受信した当該表示要求情報に対応する映像データが前記映像データ格納部に格納されているか否かを判定し、前記映像データ格納部における、前記携帯端末から受信した前記表示要求情報に対応する映像データの格納状況に応じて、当該表示要求情報に対応する映像データの送信要求情報を前記映像記録端末装置に送信するサーバ制御部と、前記映像記録端末装置から前記送信要求情報に対応する映像データを受信した場合に、当該映像データをストリーミング形式で前記携帯端末に配信する配信処理部と、を備え、前記映像記録端末装置は、前記サーバ制御部から前記送信要求情報を受信した場合に、当該送信要求情報に対応する前記映像データを前記映像配信サーバに送信するネットワーク通信部を備え、前記サーバ制御部は、受信した当該表示要求情報に対応する映像データの一部が前記映像データ格納部に格納されている場合に、当該映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データの送信を要求するための前記送信要求情報を前記映像記録端末装置に送信し、前記ネットワーク通信部は、当該映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データを前記映像配信サーバに送信し、前記配信処理部は、前記映像記録端末装置から前記映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データを受信し、受信した前記映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データと前記映像データ格納部に格納された前記表示要求情報に対応する映像データの一部とを、前記携帯端末の前記映像表示部に表示させる、ことを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、監視対象物を撮影する複数のカメラから映像データを取得し記録する映像記録端末装置と、前記映像データを表示させるための表示要求情報を生成する携帯端末のそれぞれとネットワークを介して接続され、前記携帯端末からの要求に応じて前記映像データを配信する映像配信サーバであって、前記映像記録端末装置から受信した映像データを格納する映像データ格納部と、前記携帯端末に予め割り当てられ、当該携帯端末を一意に識別する情報である個体識別情報を格納する個体識別情報格納部と、前記携帯端末から前記表示要求情報を受信し、当該携帯端末の個体識別情報と、前記個体識別情報格納部に格納されている個体識別情報とが一致した場合に、受信した当該表示要求情報に対応する映像データが前記映像データ格納部に格納されているか否かを判定し、前記映像データ格納部における、前記携帯端末から受信した前記表示要求情報に対応する映像データの格納状況に応じて、当該表示要求情報に対応する映像データの送信要求情報を前記映像記録端末装置に送信するサーバ制御部と、前記映像記録端末装置から前記送信要求情報に対応する映像データを受信した場合に、当該映像データをストリーミング形式で前記携帯端末に配信する配信処理部と、を備え、前記サーバ制御部は、受信した当該表示要求情報に対応する映像データの一部が前記映像データ格納部に格納されている場合に、当該映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データの送信を要求するための前記送信要求情報を前記映像記録端末装置に送信し、前記配信処理部は、前記映像記録端末装置から前記映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データを受信し、受信した前記映像データ格納部に格納されていない部分の前記表示要求情報に対応する映像データと、前記映像データ格納部に格納された前記表示要求情報に対応する映像データの一部とを、前記携帯端末において前記映像データを表示する映像表示部に表示させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業員が操作する携帯端末で指定したカメラが撮影した日時を指定した映像データを表示するための表示要求情報を映像配信サーバが受信した場合、該当する映像データを映像記録端末装置から取得し、当該携帯端末に送信する。従って、携帯端末を用いて作業員が建物に設置されたカメラを任意に指定し、指定されたカメラが撮影した日時を指定して映像データを確認する監視活動を実行できる映像監視システム及び映像配信サーバを提供できる。また、指定されたカメラが撮影した映像データの一部が映像配信サーバに格納されている場合には、映像配信サーバに格納されていない部分の映像データを映像記録端末装置から取得するだけでよく、短時間で映像データを携帯端末に表示させることが可能である。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態によって明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態に係る映像監視システムの全体構成図。
図2】本実施形態に係る映像配信サーバ、携帯端末及び映像記録端末装置のハードウェア構成図。
図3】本実施形態に係る映像監視システムの内部構成を示す機能ブロック図。
図4】本実施形態に係る監視対象物の映像データの確認を行う際の説明図。
図5】本実施形態に係る映像監視システムが行う処理の流れを示すシーケンス図。
図6】本実施形態に係る映像配信サーバが行う処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態に係る映像監視システム1について、図を参照しながら説明する。全図を通じて、同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る映像監視システム1の全体構成図である。図1において、映像監視システム1は、監視対象物である3階建の建物3の異なる階床に設置されたカメラ35A、35B、35Cから映像を取得し、記録する映像記録端末装置30と、建物3を遠隔で監視する管制センタ10に設置されている映像配信サーバ11と、映像データ34を確認するために作業員が所持する携帯端末20と、がネットワーク4を介して接続されている。映像配信サーバ11は、管制センタ10の管制員が使用するPC(Personal Computer)等の演算機能を備えた出入力装置110と接続されていてもよい。以下の説明において、カメラ35A、35B、35Cのそれぞれを区別する必要がない場合には、カメラ35と記載する。また、カメラ35Aは映像データ34Aを、カメラ35Bは映像データ34Bを、カメラ35Cは映像データ34Cをそれぞれ取得する。以下の説明において、映像データ34A、34B、34Cのそれぞれを区別する必要がない場合には、映像データ34と記載する。
【0013】
図2は、本実施形態に係る映像配信サーバ11、携帯端末20及び映像記録端末装置30のハードウェア構成図である。図2の(a)は映像配信サーバ11、(b)は携帯端末20、(c)は映像記録端末装置30の構成をそれぞれ示す。
【0014】
図2の(a)に示すように、映像配信サーバ11は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、I/F(インターフェース)105及びバス106を含む。そして、CPU101、RAM102、ROM103、HDD104及びI/F105がバス106を介して互いに接続され構成される。
【0015】
映像配信サーバ11は、I/F105及び外部通信装置108を介してネットワーク4に接続される。また、映像配信サーバ11は、図1に示したような管制センタ10に設置されたPC等の演算機能を備えたI/O(出入力装置)110とI/F105を介して接続される。
【0016】
図2の(b)に示すように、携帯端末20は、CPU201、RAM202、ROM203、HDD204、I/F205及びバス206を含む。そして、CPU201、RAM202、ROM203、HDD204及びI/F205がバス206を介して互いに接続され構成される。携帯端末20は、映像配信サーバ11から映像データ34を取得し、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置にI/F205を介して表示させる。また、携帯端末20は、操作に対応する信号を出力する操作ボタンやタッチパネル等の入力装置とI/F205を介して接続される。従って、LCD等の表示装置及び操作ボタンやタッチパネル等の入力装置はI/O207として構成される。また、携帯端末20は、I/F205及び外部通信装置208を介してネットワーク4に接続される。また、携帯端末20が、HDD204を持たず、SSD(Solid State Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体を持つ構成であってもよい。
【0017】
図2の(c)に示すように、映像記録端末装置30は、CPU301、RAM302、ROM303、HDD304、I/F305及びバス306を含む。そして、CPU301、RAM302、ROM303、HDD304及びI/F305がバス306を介して互いに接続され構成される。映像記録端末装置30は、I/F305を介してカメラ35から映像データ34を取得する。また、I/F305及びルータ装置等の外部通信装置308を介してネットワーク4に接続される。さらに、映像データ34の表示を行うディスプレイ装置等のI/O307とI/F305を介して接続される構成であってもよい。
【0018】
図3を参照して、映像監視システム1のソフトウェア構成を説明する。図3は、本実施形態に係る映像監視システム1の内部構成を示す機能ブロック図である。
【0019】
映像配信サーバ11は、映像配信サーバ11の制御を実行するサーバ制御部12と、映像配信サーバ11に送受信される情報を記憶するサーバ記憶部13と、ネットワーク4を介して情報の送受信の制御を行うサーバ通信部14とを含む。
【0020】
サーバ制御部12及びサーバ通信部14は、これらの機能を実現するソフトウェアプログラムを、映像配信サーバ11を構成するハードウェアが実行することにより構成される。また、サーバ記憶部13は、映像配信サーバ11を構成するハードウェアのうちのデータ記憶装置、例えばRAM102やHDD104により構成される。
【0021】
サーバ制御部12は、作業員が操作する携帯端末20から送信される映像データ34を表示するための表示要求情報(詳細は後述する)に基づいて映像データ34を取得するための処理を行う要求信号処理部12Aと、携帯端末20に予め割り当てられ、携帯端末20を一意に識別する情報である個体識別情報(詳細は後述する)に基づいて映像配信サーバ11から携帯端末20に映像データ34の配信の可否を判定する配信可否判定部12Bと、を含む。
【0022】
サーバ記憶部13は、ネットワーク4を介して映像記録端末装置30から取得した映像データ34を格納する映像データ格納部13Aと、携帯端末20の個体識別情報を格納する個体識別情報格納部13Bと、を含む。
【0023】
サーバ通信部14は、映像記録端末装置30から取得した映像データ34をネットワーク4を介して携帯端末20に配信する処理を行う配信処理部14Aを含む。
【0024】
携帯端末20は、携帯端末20に送受信された情報を作業員が認識可能な形式でLCD等のI/O207に表示する制御を行う携帯端末表示制御部21と、作業員が行う携帯端末20の操作を受け付けて信号等の入力情報を生成する携帯端末操作部22と、携帯端末20の制御を行う携帯端末制御部23と、ネットワーク4を介して情報の送受信を行う携帯端末通信部24と、携帯端末20に送受信される情報や入力される情報を記憶する携帯端末記憶部25と、を含む。従って、I/O207は映像表示部に相当する。
【0025】
携帯端末表示制御部21、携帯端末操作部22、携帯端末制御部23及び携帯端末通信部24は、これらの機能を実現するソフトウェアプログラムを携帯端末20を構成するハードウェアが実行することにより構成される。また、携帯端末記憶部25は、携帯端末20を構成するハードウェアのうちのデータ記憶装置、例えばRAM202やHDD204、若しくはSSDやフラッシュメモリ等の記憶媒体により構成される。
【0026】
映像記録端末装置30は、映像記録端末装置30の制御を行う映像記録端末制御部31と、ネットワーク4を介して情報の送受信を行うネットワーク通信部32と、カメラ35から映像データ34を取得するカメラ通信部33と、カメラ35から取得した映像データ34を記憶する映像記録端末記憶部36と、を含む。
【0027】
映像記録端末制御部31、ネットワーク通信部32及びカメラ通信部33は、これらの機能を実現するソフトウェアプログラムを、映像記録端末装置30を構成するハードウェアが実行することにより構成される。また、映像記録端末記憶部36は、映像記録端末装置30を構成するハードウェアのうちのデータ記憶装置、例えばRAM302やHDD304により構成される。
【0028】
図4は、本実施形態に係る監視対象物の映像データ34の確認を行う際の説明図である。作業員が、携帯端末20を用いて映像データ34の確認を行う場合、作業員は、ネットワーク4を介して携帯端末20を映像配信サーバ11に認証させ、映像データ34の取得を行う。このような場合に、作業員が携帯端末20を操作して建物3の2階に設置されているカメラ35Bを指定し、日時を指定した映像データ34Bを確認する監視活動を実行できるようにすることが本発明の趣旨である。図4に例示するように、作業員が携帯端末20に予めインストールされているアプリケーションソフトウェアによって表示された画面を操作し、建物3に設置されたカメラ35Bを指定し、撮影日時を入力する構成であってもよい。
【0029】
図5及び図6を参照して、本実施形態に係る映像監視システム1の処理を説明する。図5は本実施形態に係る映像監視システム1が行う処理の流れを示すシーケンス図、図6は、本実施形態に係る映像配信サーバ11が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【0030】
まず、図5を参照して、映像監視システム1が行う処理の概要を説明する。建物3の監視活動を行う作業員は、携帯端末20を操作してパスワード等の入力を行い、携帯端末20を映像監視システム1にログインさせる。さらに、作業員は、携帯端末20を操作して建物3に設置されているカメラ35から映像を確認したいカメラ35B、及びカメラ35Bが撮影した映像データ34Bから、どの日時のデータを確認するか指定する。携帯端末操作部22は、このときの作業員の操作を受け付け、当該操作に対応する信号を送信する。そして、携帯端末制御部23は、作業員が行った操作に対応するカメラ35Bと撮影日時が指定された映像データ34Bを表示させるための表示要求情報を生成する。表示要求情報は、携帯端末通信部24によって、映像配信サーバ11に送信される(S501)。
【0031】
映像配信サーバ11は表示要求情報を受信すると、携帯端末20に予め割り当てられていて、携帯端末20を一意に識別する情報である個体識別情報(携帯端末20の電話番号、IMEI、通信事業者より割り当てられるユーザID等の情報)を、個体識別情報格納部13Bに予め格納されている個体識別情報と照合し、携帯端末20を認証する(S502)。この場合の認証とは、携帯端末20が映像配信サーバ11から映像データ34の配信を許可されている携帯端末20であると特定することをいう。即ち、携帯端末20の個体識別情報が、個体識別情報格納部13Bに格納されている個体識別情報と一致した場合に携帯端末20が映像配信サーバ11から映像データ34の配信を許可されている携帯端末20であると認証する。
【0032】
映像配信サーバ11は、S502にて認証された携帯端末20から表示要求情報を受信すると、映像記録端末装置30に当該表示要求情報に対応する映像データ34Bの送信を要求する送信要求情報を送信する(S503)。この時、映像配信サーバ11は、映像記録端末装置30との接続処理を行う(S504、詳細は後述する)。
【0033】
映像記録端末装置30は、S504の接続処理を行って接続に成功した映像配信サーバ11から送信要求情報を受け付け、当該送信要求情報に対応する映像データ34Bを映像配信サーバ11に送信する(S505)。映像配信サーバ11は送信要求情報に対応する映像データ34Bを受信すると、携帯端末20に転送する(S506)。携帯端末20は、当該送信要求情報に対応する映像データ34Bを受信すると、携帯端末表示制御部21に当該映像データ34Bを表示させる(S507)。
【0034】
次に、図6を参照して、本実施形態に係る映像配信サーバ11が行う処理の詳細を説明する。映像配信サーバ11が、携帯端末20から映像データ34の表示要求情報を受信する(S601)毎に配信可否判定部12Bは、ユニークな要求IDを採番し、サーバ記憶部13に記憶させる。そして、サーバ通信部14は採番された要求IDと要求受付信号とを携帯端末20に送信する(S602)。
【0035】
次に、要求信号処理部12Aは、映像データ34Bの表示要求情報に基づいて、映像データ34Bの取得履歴の有無及び映像データ格納部13Aに表示要求情報に対応した映像データ34Bが格納されているか否かを判定する(S603)。
【0036】
表示要求情報に対応する映像データ34Bが映像データ格納部13Aに全て存在する場合(S603/Yes)、要求信号処理部12Aは、映像取得完了を示す映像取得完了フラグを立ち上げる(S610)。そして配信処理部14Aは、携帯端末20から送信される要求IDを受信し、当該要求IDに対応する表示要求情報の映像データ34Bの映像取得完了フラグを確認すると、映像データ格納部13Aに格納された映像データ34Bを抽出し、携帯端末20に送信する(S611)。配信処理部14Aは、映像データ34Bの送信を完了すると、サーバ記憶部13に記憶されている要求IDを削除する(S612)。
【0037】
携帯端末表示制御部21は、S611にて携帯端末通信部24が映像配信サーバ11から送信された映像データ34Bを受信すると、映像表示部に当該映像データ34Bを表示させる。このとき、映像データ34Bは保存不可能な形式で携帯端末20に送信されている(映像配信サーバ11は、ストリーミングや保存できない拡張子等を用いて映像データ34Bを送信する)。
【0038】
表示要求情報に対応する映像データ34Bが映像データ格納部13Aに存在しない場合(S603/No)、要求信号処理部12Aは、ネットワーク4を介して映像記録端末装置30との接続処理を行う(S604)。この時、表示要求情報に対応した映像データ34Bが一部しか存在しない場合においても、映像配信サーバ11はS602及びS603と同様に映像記録端末装置30との接続処理を行う。要求信号処理部12Aは、表示要求情報に対応する映像データ34Bを映像記録端末記憶部36から取得するために映像記録端末装置30に対して接続を要求する信号等の情報である接続要求情報を送信する。
【0039】
接続要求情報を受信すると、映像記録端末制御部31は、接続要求情報の送信元のIP(Internet Protocol)アドレス等に基づいて、送信元が映像配信サーバ11であるか否かを判定する。映像記録端末制御部31は、接続要求情報の送信元のIPアドレスが映像配信サーバ11のIPアドレスと一致する場合には接続可情報を、また、送信元のIPアドレスが映像配信サーバ11のIPアドレスと一致しない場合には接続不可情報を出力する。この場合における接続可否の判断を、映像記録端末装置30に接続されるルータ装置等の外部通信装置308にて実行する構成にしてもよい。
【0040】
映像記録端末装置30から接続不可情報を受信したり、接続要求情報を送信してから所定の時間(例えば、1分間)経過しても接続可情報や接続不可情報を受信できなかった場合(S605/No)、サーバ通信部14は携帯端末20に接続不能通知情報を送信する。携帯端末通信部24が接続不能通知情報を受信すると、携帯端末表示制御部21は、接続不能である旨の通知を映像表示部に表示させる。
【0041】
映像記録端末装置30から接続可情報を受信した(S605/Yes)場合、サーバ通信部14は、映像記録端末装置30に携帯端末20から受信した表示要求情報に対応する映像データ34Bの送信要求情報を送信する(S606)。ネットワーク通信部32は、送信要求情報を受信すると、当該送信要求情報に対応する映像データ34Bを映像配信サーバ11に送信する(S607)。
【0042】
携帯端末20は、S602で受信した要求IDを映像配信サーバ11に送信し、映像配信サーバ11が当該要求IDに関連付けられている表示要求情報に対応した映像データ34Bの取得を完了したか否かの問い合わせを行う。映像データ34Bが映像データ格納部13Aに格納されるまで、要求信号処理部12Aは映像取得完了フラグの立ち上げを実行しない。従って、映像取得完了フラグが立ち上げられておらず、配信処理部14Aが、表示要求情報に該当する映像データ34B(換言すると、送信要求情報に対応する映像データ34B)の取得が完了していないと判断した場合(S608/No)、サーバ通信部14は当該映像データ34Bの取得が完了していないことを示す映像データ取得未完通知情報を携帯端末20に送信する。携帯端末表示制御部21は、映像データ取得未完通知情報を受信すると、「映像データ取得中です」等のメッセージを映像表示部に表示させる。このメッセージを確認し、作業員は映像データ34Bが取得中であることを認識することができる。
【0043】
サーバ通信部14は、映像データ34Bの受信を完了する(S608/Yes)と、当該映像データ34Bを映像データ格納部13Aに格納する(S609)。映像データ34Bの格納が完了すると、要求信号処理部12Aは、映像取得完了を示す映像取得完了フラグの立ち上げを実行する(S610)。配信処理部14Aは、映像取得完了フラグの立ち上げを確認すると、携帯端末20から送信された要求IDに対応する表示要求情報の映像データ34Bの取得が完了したと判断し、当該表示要求情報に対応した映像データ34Bを抽出し携帯端末20に送信する(S611)。
【0044】
携帯端末表示制御部21は、S611にて映像配信サーバ11から配信された映像データ34Bを受信すると、映像表示部に当該映像データ34Bを表示させる。このとき、映像データ34Bは保存不可能な形式で携帯端末20に送信されている(映像配信サーバ11は、ストリーミングや保存できない拡張子等を用いて映像データ34Bを送信する)。
【0045】
配信処理部14Aは、映像記録端末装置30と接続不能であった場合(S605/No)若しくは、携帯端末20に映像データ34Bの送信を完了させた場合(S506)、サーバ記憶部13に記憶されている要求IDを削除し(S612)一連の処理を終了させる。そして、携帯端末20から次の表示要求情報を受信するまで待機する。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、携帯端末20を用いて映像データ34の確認を行う場合、作業員は、ネットワーク4を介して携帯端末20を映像配信サーバ11と認証させ、カメラ35Bを指定し、カメラ35Bが撮影した日時を指定する操作を行い、映像データ34Bの取得を行う。従って、携帯端末20を用いて作業員が建物3に設置されたカメラ35Bを指定し、カメラ35Bが撮影した日時を指定して映像データ34Bを確認する監視活動を実行できる。さらに、異常発生時だけではなく、その前後の時間を指定して映像データ34Bの取得を行うことで異常発生前後における状況の変化を的確に推測できるため、被害状況の迅速な把握や侵入者の特定の精度を向上させ、防犯性を高めた映像監視システム1の提供が可能になる。
【0047】
また、要求信号処理部12Aが映像記録端末装置30から取得する映像データ34は、映像データ格納部13Aに格納されていない部分の映像データ34である。従って同一カメラ35Bが撮影した映像データ34Bの撮影日時の指定を延長した映像データ34Bの表示要求情報に対し、格納されていない部分の映像データ34Bを取得するだけでよく、短時間で携帯端末20に表示させることが可能である。
【0048】
さらに、要求IDはユニークなものであり、映像データ34Bを携帯端末20に返信するか、若しくは携帯端末20と映像配信サーバ11との通信が途絶した場合にサーバ記憶部13から削除される。従って、要求IDを文字数の少ない簡単なもので構成することができ、複数の携帯端末20からの要求を同時に処理することが可能である。
【0049】
加えて、映像データ34Bは、携帯端末記憶部25に格納されることなく映像表示部に表示されるため、携帯端末20に映像データ34Bが保存されることが無い。従って、携帯端末20を紛失した場合においても、映像データ34Bの漏えいリスクを低減できる。
【0050】
上記は本発明の実施形態を例示したに過ぎず、本発明を限定する趣旨ではない。本発明の趣旨を逸脱しない様々な変形態様は、本発明に含まれる。例えば、映像監視システム1に複数台のカメラ35が設置されている場合、作業員が携帯端末20を操作して、カメラ35A、35Bを指定して映像データ34A、34Bを取得する構成にしてもよい。このような構成の場合、建物3の状況を様々な場所から撮影した映像データ34を確認することが可能になり、より防犯性を高めた映像監視システム1の提供が出来るようになる。
【符号の説明】
【0051】
1・・・映像監視システム
3・・・建物
4・・・ネットワーク
10・・・管制センタ
11・・・映像配信サーバ
12・・・サーバ制御部
12A・・・要求信号処理部
12B・・・配信可否判定部
13・・・サーバ記憶部
13A・・・映像データ格納部
13B・・・個体識別情報格納部
14・・・サーバ通信部
14A・・・配信処理部
20・・・携帯端末
21・・・携帯端末表示制御部
22・・・携帯端末操作部
23・・・携帯端末制御部
24・・・携帯端末通信部
25・・・携帯端末記憶部
30・・・映像記録端末装置
31・・・映像記録端末制御部
32・・・ネットワーク通信部
33・・・カメラ通信部
34・・・映像データ
34A・・・カメラ35Aの映像データ
34B・・・カメラ35Bの映像データ
34C・・・カメラ35Cの映像データ
35・・・カメラ
35A・・・3Fのカメラ
35B・・・2Fのカメラ
35C・・・1Fのカメラ
36・・・映像記録端末記憶部
110・・・管制センタのI/O
101、201、301・・・CPU
102、202、302・・・RAM
103、203、303・・・ROM
104、204、304・・・HDD
105、205、305・・・I/F
106、206、306・・・バス
207、307・・I/O
108、208、308・・・外部通信装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6