(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0010】
〔1.情報処理方法〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の説明図であり、本実施形態においては、コンテンツを取得し、取得したコンテンツを提供する情報処理装置によって情報処理が実行される。
【0011】
コンテンツの投稿者であるユーザは、端末装置を用いて、コンテンツを情報処理装置へ投稿する(ステップS1)。ユーザから投稿されるコンテンツは、例えば、ニュース、ブログ(ミニブログを含む)、SNS(Social Networking Service)などにおいて投稿されるコンテンツである。コンテンツは、例えば、テキスト、画像、動画などを含む。なお、以下においては、コンテンツがニュース、ブログおよびSNSなどの記事であるものとして説明する。
【0012】
情報処理装置は、ユーザの端末装置から投稿されたコンテンツを取得すると、取得したコンテンツの本文から、位置候補Cpを抽出する(ステップS2)。
図1に示す例では、位置候補Cpとして、「県庁」、「BBBB屋」、「山口」、「沖縄」および「沖縄」のワード(語)が抽出される。情報処理装置は、例えば、コンテンツの本文を形態素解析して、複数のワードを抽出する。情報処理装置は、抽出した複数のワードの中から、例えば、GIS(Geographic Information System)情報や位置辞書などを利用して、位置候補Cpを抽出することができる。
【0013】
次に、情報処理装置は、ステップS2で抽出した複数の位置候補Cpに基づいて、地理的位置の情報である位置情報であってコンテンツに付加する位置情報を決定する(ステップS3)。情報処理装置の位置情報記憶部は、地点や地域に関する情報である複数の位置情報を記憶している。情報処理装置は、位置候補Cp間の距離Dと位置情報記憶部に記憶された位置情報とに基づいて、コンテンツに付加する位置情報を決定することができる。
【0014】
例えば、情報処理装置は、位置情報記憶部に記憶された位置情報に基づいて位置候補Cpで特定される地理的位置が複数ある場合、他の位置候補Cpで特定される地理的位置との距離Dによって地理的位置を絞り込むことができる。ここで、位置情報記憶部に「BBBB屋那覇店」の位置情報と「BBBB屋六本木店」の位置情報があるとする。
【0015】
上述したステップS2の処理で抽出された位置候補Cpには、住所を示す情報として「沖縄」が含まれているが、「BBBB屋那覇店」と沖縄との距離は、ゼロである一方、「BBBB屋六本木店」と沖縄とは所定距離Dth以上離れている。そこで、情報処理装置は、位置候補Cpの「BBBB屋」が「BBBB屋那覇店」であると判定し、「BBBB屋那覇店」を示す位置情報をコンテンツに付加する位置情報として決定する。
【0016】
このように、情報処理装置は、位置判定対象となる位置候補Cp(以下、第1の位置候補Cp1と記載する)で特定される地理的位置が複数ある場合に、第1の位置候補Cp1の曖昧度合いを低減することができる。そして、情報処理装置は、曖昧度合いを低減した第1の位置候補Cp1を位置情報として決定することができる。
【0017】
すなわち、情報処理装置は、第1の位置候補Cp1で特定される各地理的位置と他の位置候補Cp(以下、第2の位置候補Cp2と記載する)で特定される地理的位置との距離に基づいて、第1の位置候補Cp1の地理的位置を絞り込むことができる。したがって、地理的位置の曖昧度が高い位置候補Cpであっても、地理的位置を精度よく判定することができる。情報処理装置は、このように絞り込んだ第1の位置候補Cp1の地理的位置をコンテンツに付加する位置情報として決定することができる。
【0018】
また、情報処理装置の曖昧ワード記憶部には、地理的位置を示す場合と地理的位置以外の意味を示す場合があるワード(以下、曖昧ワードと記載する場合がある)を記憶している。例えば、曖昧ワード記憶部には都道府県名のうち、人名と県名とに共通に使用される「山口」が曖昧ワードとして記憶されている。
【0019】
上述した例では、位置候補Cpに「沖縄」と「山口」はあるが、「沖縄」と「山口」とは距離が離れている。また、ステップS2で抽出された複数の位置候補Cpには、2つの「沖縄」が含まれており、「BBBB屋」が「BBBB屋那覇店」であるため、コンテンツは「沖縄」に関するものである。
【0020】
そこで、情報処理装置は、第1の位置候補Cp1の「山口」は、第2の位置候補Cp2の「沖縄」からの距離Dが所定距離Dth以上であるとして、第1の位置候補Cp1の「山口」が人名であると判定し、コンテンツに付加する位置情報から除外する。また、情報処理装置は、「県庁」に関係する「沖縄」および「山口」のうち「山口」を除外するため、「県庁」が「沖縄県庁」であると判定し、「沖縄県庁」の位置情報をコンテンツに付加する位置情報として決定する。情報処理装置は、決定した位置情報をコンテンツに付加し、情報処理装置のコンテンツ記憶部に記憶する(ステップS4)。
【0021】
このように、情報処理装置は、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置と第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離Dに基づいて、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すか否かを判定することができる。情報処理装置は、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示さないと判定した場合、第1の位置候補Cp1を位置情報として決定しない。したがって、属性の曖昧度が高い位置候補Cpであっても、位置候補Cpの属性区別(例えば、地名の属性か人名の属性かの区別)を精度よく行うことができる。
【0022】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2
1〜2
n(nは、2以上の整数)とを備える。
【0023】
これら情報処理装置1と、複数の端末装置2
1〜2
n(以下、端末装置2と記載する場合がある)とは、ネットワーク3を介して有線または無線により互いに通信可能に接続される。ネットワーク3は、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。端末装置2
1〜2
nは、ユーザU
1〜U
n(以下、ユーザUと総称する場合がある)によって操作される。
【0024】
各ユーザUは、コンテンツを提供する投稿者またはコンテンツを閲覧する閲覧者である。なお、コンテンツは、端末装置2のブラウザによって再生されるものであってもよいし、端末装置2のアプリケーションプログラムによって再生されるものであってもよい。
【0025】
〔2.1.端末装置の構成〕
端末装置2は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等であり、通信部10と、制御部11(コントローラ)と、表示部12と、操作部13と、記憶部14とを備える。
【0026】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。表示部12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)であり、操作部13は、例えば、キーボードやタッチパネルなどである。制御部11の機能は、例えば、CPUがROMに記憶されているアプリケーションのプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0027】
制御部11は、ユーザUの操作部13への操作を検出し、かかる操作に応じた要求を情報処理装置1へ送信する。また、制御部11は、情報処理装置1から送信される各種の画面の情報やユーザUの操作部13への入力操作に応じた情報を表示部12に表示することができる。
【0028】
また、制御部11は、ユーザUの操作部13への操作に応じて作成されるニュースやブログなどの記事を情報処理装置1へ送信することができる。なお、以下において、情報処理装置1へ投稿されるコンテンツが記事であるものとして説明するが、情報処理装置1へ投稿されるコンテンツは、記事以外のコンテンツ(例えば、音声コンテンツ、音楽コンテンツ、動画コンテンツなど)であってもよい。
【0029】
〔2.2.情報処理装置の構成〕
情報処理装置1は、通信部20と、記憶部21と、制御部22(コントローラ)とを備え、コンテンツサービスを提供する。端末装置2のユーザUは、情報処理装置1へコンテンツを投稿したり、情報処理装置1に投稿されたコンテンツを閲覧したりすることができる。
【0030】
〔2.2.1.通信部20〕
通信部20は、ネットワーク3との間で情報の送受信を行う通信インターフェイスであり、ネットワーク3との接続を有線または無線で行う。制御部22は、通信部20およびネットワーク3を介して、端末装置2との間で各種の情報を送受信することができる。
【0031】
〔2.2.2.記憶部21〕
記憶部21は、位置情報記憶部23と、ユーザ情報記憶部24と、コンテンツ記憶部25と、曖昧ワード記憶部26とを備える。位置情報記憶部23、ユーザ情報記憶部24、コンテンツ記憶部25および曖昧ワード記憶部26は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク等の記憶装置である。
【0032】
位置情報記憶部23は、各位置に関する情報を含む位置情報テーブルを記憶する。
図3は、位置情報記憶部23に記憶された位置情報テーブルの一例を示す図である。
図3に示す位置情報テーブル27は、「位置ID」毎に、「位置名」、「緯度経度」、「カテゴリ」、「住所」、「別表記」および「エリアコード」などが関連付けられた情報である。
【0033】
「位置ID」は、位置(例えば、地点、地域など)の識別情報である。「位置名」は、位置IDで特定される位置の名称であり、例えば、飲食店名、宿泊施設名、ランドマーク名、鉄道路線名、史跡名所名、地域名などを含む。「緯度経度」は、位置IDで特定される位置の緯度経度を示す情報である。「カテゴリ」は、位置IDに関連付けられた位置の種別であり、例えば、位置IDで特定される位置の店舗の種別である。
【0034】
「住所」は、位置IDで特定される位置の住所である。かかる住所は、都道府県名、市町村名(または区)、字および番地で特定されるが、位置IDで特定される位置が地域(例えば、市町村や都道府県)を示すものである場合、地域を特定する住所が位置情報テーブル27の「住所」に設定される。例えば、位置IDで特定される位置が市町村(または区)である場合には、位置IDで特定される位置の住所には、字および番地は含まれない。
【0035】
「別表記」は、位置IDで特定される位置の名称であって、「位置名」以外に呼称される名称である。例えば、別表記は、略称や通称などを含む。「エリアコード」は、住所の属するエリアを段階的に示すコードである。
【0036】
ユーザ情報記憶部24は、例えば、ユーザUの属性を示す情報(以下、属性情報と記載する場合がある)を含むユーザ情報テーブルを記憶する。
図4は、ユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報テーブル28には、「ユーザID」毎に、「デモグラフィック属性」、「サイコグラフィック属性」および「行動履歴」などが関連付けられた情報である。 なお、ユーザ情報テーブル28には、「パスワード」なども含まれる。
【0037】
「ユーザID」は、ユーザUを識別するための識別子の情報であり、例えば、ユーザUのアカウントである。「デモグラフィック属性」は、人口統計学的なユーザUの属性情報を示す。かかる「デモグラフィック属性」は、例えば、ユーザUの「性別」、「年齢」などの属性区分に分類される。「性別」には、ユーザUの性別が設定され、「年齢」には、ユーザUの年齢が設定される。なお、「デモグラフィック属性」は、
図4に示した属性区分の例に限られず、ユーザUの職業、勤務先、家族構成、年収、住所、出身地、学歴など様々な属性区分が含まれてもよい。
【0038】
「サイコグラフィック属性」は、ユーザUの価値観、ライフスタイル、性格、嗜好などを示す情報である。かかる「サイコグラフィック属性」は、例えば、「服」、「旅行」などの属性区分に分類される。
図4に示す例では、属性区分毎に、ユーザUの嗜好が相対的に高い場合に「1」が設定される。また、「サイコグラフィック属性」には、
図4に示した属性区分の例に限られず、経済、政治、野球、サッカー、その他スポーツ、スイーツ、パソコン、白物家電、家具など様々な属性区分が含まれてもよい。
【0039】
「行動履歴」は、ユーザUの行動履歴の情報である。ユーザUの行動履歴の情報は、例えば、ユーザUによるコンテンツの閲覧履歴、ユーザUの商品やサービスの購入履歴の情報、ユーザUのイベントの参加履歴の情報、ユーザUの移動履歴の情報などである。なお、コンテンツの閲覧履歴には、情報処理装置1が提供するコンテンツの閲覧日時およびコンテンツIDが含まれる。
【0040】
コンテンツ記憶部25は、コンテンツに関する情報を含むコンテンツテーブルを記憶する。
図5は、コンテンツ記憶部25に記憶されたコンテンツテーブルの一例を示す図である。
図5に示すコンテンツテーブル29は、「コンテンツID」毎に、「ユーザID」、「データ」および「位置情報」などが関連付けられた情報である。
【0041】
「コンテンツID」は、コンテンツの識別情報である。「ユーザID」は、コンテンツを投稿したユーザUのユーザIDである。「データ」は、コンテンツのデータである。なお、「データ」は、コンテンツのデータそのものでなくてもよく、例えば、コンテンツ記憶部25におけるコンテンツの格納位置を示すデータであってもよい。
【0042】
「位置情報」は、制御部22によってコンテンツに関連付けられた位置情報である。
図5に示す位置情報は、位置名であるが、コンテンツテーブル29の「位置情報」は、位置を特定するための情報であればよく、例えば、位置IDであってもよく、位置名以外の情報(例えば、緯度経度やエリアコード)であってもよい。
【0043】
曖昧ワード記憶部26は、地理的位置を示す場合と地理的位置以外の意味を示す場合があるワード(以下、曖昧ワードと記載する場合がある)を記憶する。例えば、曖昧ワード記憶部26は、「山口」、「福岡」、「香川」、「春日」といったように地名と人名に共通に用いられるワードを記憶する。また、曖昧ワード記憶部26は、地名と会社とに共通に用いられるワード、および、地名と商品名とに共通に用いられるワードを記憶する。なお、曖昧ワード記憶部26に記憶されるワードは、人名、地名および商品名以外のものと地名とに共通に用いられるワードであってもよい。
【0044】
〔2.2.3.制御部22〕
制御部22は、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。
図2に示すように、制御部22は、コンテンツ受付部30と、コンテンツ取得部31と、位置候補抽出部32と、位置情報決定部33と、コンテンツ提供部34とを備える。かかるコンテンツ受付部30、コンテンツ取得部31、位置候補抽出部32、位置情報決定部33およびコンテンツ提供部34の機能は、例えば、制御部22のCPUが制御部22のROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0045】
なお、コンテンツ受付部30、コンテンツ取得部31、位置候補抽出部32、位置情報決定部33およびコンテンツ提供部34は、それぞれ一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
【0046】
〔2.2.3.1.コンテンツ受付部30〕
コンテンツ受付部30は、ネットワーク3および通信部20を介して端末装置2からコンテンツの投稿を受け付ける。コンテンツ受付部30は、端末装置2から受信されたコンテンツをコンテンツテーブル29に設定する。
【0047】
〔2.2.3.2.コンテンツ取得部31〕
コンテンツ取得部31は、コンテンツ記憶部25に記憶されたコンテンツテーブル29からコンテンツを取得する。なお、コンテンツ取得部31は、コンテンツ受付部30で受け付けたコンテンツをコンテンツ受付部30から取得することもできる。
【0048】
〔2.2.3.3.位置候補抽出部32〕
位置候補抽出部32は、コンテンツ取得部31によって取得されたコンテンツが指し示す位置に関する情報を解析する。位置候補抽出部32は、コンテンツである記事の本文(以下、対象テキストと記載する)から複数の位置候補Cpを抽出することができる。
【0049】
位置候補抽出部32は、対象テキストに対してテキスト解析を行うことによって、対象テキストから位置候補Cpである「タグ」を抽出する。「タグ」とは、一まとまりの意味情報とみなされるワードである。例えば、飲食店名、宿泊施設名、ランドマーク名といった地点名や、鉄道路線名、史跡名所名などがタグに該当する。
【0050】
例えば、位置候補抽出部32は、対象テキストを形態素解析した結果として得られる複数のワード(単語)から、GIS情報やタグ辞書などを利用して、タグを抽出することができる。また、位置候補抽出部32は、対象テキストを形態素解析した結果として得られるワード(単語)のそれぞれに対し、特有の意味を有するものに対して高いスコアを付与してランク付けし、上位ランクに絞り込むことで、タグを抽出することができる。タグを抽出する際にワードに与えられるスコアは、コーパスにおけるtf−idfなどに基づいて計算される。かかるスコアは、抽出されたタグに対するスコアとしても使用されてよい。
【0051】
また、位置候補抽出部32は、対象テキストに地域名が含まれている場合、かかる地域名を位置候補Cpとして抽出することができる。地域名は、例えば、都道府県名、市町村名、区名などであり、住所の一部ということもできる。位置候補抽出部32は、対象テキストを形態素解析した結果として得られる複数のワードの中から、GIS情報や地域名辞書などを利用して、地域名とみなされるワードを位置候補Cpとして抽出することができる。
【0052】
このように、位置候補抽出部32は、対象テキストから複数の位置候補Cpを抽出することができる。なお、位置候補抽出部32は、ワードを入力するとワードがタグや地域名であるか否かを判定するAPI(Application Programming Interface)を用いて、複数の位置候補Cpを抽出することができる。
【0053】
また、位置候補抽出部32は、コンテンツが動画である場合、動画に含まれる音声をテキストに変換し、変換したテキストから複数の位置候補Cpを抽出することができる。また、位置候補抽出部32は、コンテンツに含まれる画像を抽出し、画像からタグや地域名を出力するAPIを利用して、抽出した画像からタグや地域名を導出することもできる。
【0054】
また、位置候補抽出部32は、ランドマーク名を住所に変換することで、対象テキストから「住所」の少なくとも一部を抽出することができる。例えば、位置候補抽出部32は、ランドマーク名を含む「スカイツリーに行く。」という対象テキストから、東京スカイツリーがある地域として「東京都墨田区押上」を位置候補Cpとして抽出することができる。
【0055】
〔2.2.3.4.位置情報決定部33〕
位置情報決定部33は、位置候補抽出部32によって抽出された複数の位置候補Cpと、位置情報記憶部23に記憶された位置情報テーブル27とに基づいて、コンテンツに付加する1以上の位置情報を決定する。
【0056】
位置情報決定部33は、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置と第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離Dに基づいて、コンテンツに付加する位置情報を決定することができる。第1の位置候補Cp1は、曖昧度合いの低減対象である位置候補Cpであり、第2の位置候補Cp2は、第1の位置候補Cp1の曖昧度合いを低減するために第1の位置候補Cp1との間の距離Dが比較される位置候補Cpである。
【0057】
位置情報決定部33は、判定部41と、決定部42と、付加部43とを備える。判定部41は、選別処理、第1の絞り込み処理および第2の絞り込み処理を実行することができる。選別処理は、距離Dに基づいて地理的位置を示さない位置候補Cpを判定する処理である。第1の絞り込み処理は、距離Dに基づいて複数の地理的位置の候補を有する位置候補Cpの地理的位置を絞り込む処理である。第2の絞り込み処理は、ユーザUの属性情報に基づいて位置候補Cpの地理的位置を絞り込む処理である。
【0058】
(選別処理)
まず、判定部41による選別処理について説明する。判定部41は、第1の位置候補Cp1が、曖昧ワード記憶部26に記憶されている曖昧ワードと一致するか否かを判定する。例えば、第1の位置候補Cp1が「山口」である場合、曖昧ワードと一致すると判定する。
【0059】
判定部41は、第1の位置候補Cp1が曖昧ワードである場合、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置と第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離Dに基づいて、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すか否かを判定する。
【0060】
ここで、位置候補抽出部32によって抽出された複数の位置候補Cpのうち、地理的位置の候補が複数でなく且つ曖昧ワードでない第2の位置候補Cp2が3つあるとし、これら3つの第2の位置候補Cp2をCp2
1〜Cp2
3とする。そして、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置と3つの第2の位置候補Cp2
1〜Cp2
3で特定される地理的位置との距離Dを距離D
1〜D
3とする。
【0061】
この場合、判定部41は、距離D
1〜D
3の平均値Davが閾値Dth1未満である場合、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すと判定する。また、判定部41は、平均値Davが閾値Dth1以上である場合に、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示さないと判定することができる。
【0062】
また、判定部41は、距離D
1〜D
3の平均値Davが閾値Dth1未満であり且つ距離D
1〜D
3の標準偏差σが閾値σth以内である場合に、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すと判定する。また、判定部41は、距離D
1〜D
3の平均値Davが閾値Dth1以上または距離D
1〜D
3の標準偏差σが閾値σth以内でない場合に、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示さないと判定することもできる。
【0063】
また、判定部41は、対象テキストにおける第1の位置候補Cp1の位置に最も近い位置にある第2の位置候補Cp2との距離Dが閾値Dth2未満である場合に、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すと判定する。また、判定部41は、対象テキストにおける第1の位置候補Cp1の位置に最も近い位置にある第2の位置候補Cp2との距離Dが閾値Dth2以上である場合に、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示さないと判定することができる。例えば、
図1に示すコンテンツの本文において、「山口」が第1の位置候補Cp1であり、「山口」に最も近い第2の位置候補Cp2は、「沖縄」である。
【0064】
判定部41は、対象テキストにおける第1の位置候補Cp1の位置から所定範囲W(例えば、前後50文字内)の位置にある各第2の位置候補Cp2との距離Dが閾値Dth3未満である場合に、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すと判定することができる。また、判定部41は、対象テキストにおける第1の位置候補Cp1の位置から所定範囲Wの位置にある各第2の位置候補Cp2との距離Dが閾値Dth3以上である場合に、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示さないと判定することができる。
【0065】
ここで、所定範囲Wが前後50文字以内であり、かつ、
図1に示すコンテンツの本文において「山口」が第1の位置候補Cp1であるとする。また、「BBBB屋」は、位置情報テーブル27に、位置を示す情報として「BBBB屋那覇店」、「BBBB屋六本木店」があるとする。また、閾値Dth3が50kmであるとする。
【0066】
この場合、所定範囲Wにある位置候補Cpは、「山口」に最も近い位置候補Cpは、「BBBB屋」、「沖縄」、「沖縄」の3つである。そして、「BBBB屋」には、地理的位置の候補が複数あるので、第2の位置候補Cp2は、「沖縄」と「沖縄」の2つである。「山口」と「沖縄」との距離は、50km以上である。したがって、判定部41は、
「山口」が地理的位置を示さないと判定する。
【0067】
(第1の絞り込み処理)
次に、判定部41による第1の絞り込み処理について説明する。判定部41は、位置情報テーブル27に基づき、コンテンツから抽出された位置候補Cpのうち、地理的位置の候補が複数ある位置候補Cpがあるか否かを判定する。例えば、位置情報テーブル27に、「BBBB屋六本木店」および「BBBB屋那覇店」の2つの位置に関する情報が含まれているとする。この場合、判定部41は、コンテンツから抽出された位置候補Cpが「BBBB屋」である場合、「BBBB屋」は、地理的位置の候補が複数ある位置候補Cpであると判定する。
【0068】
判定部41は、地理的位置の候補が複数ある位置候補Cpを第1の位置候補Cp1とし、他の位置候補Cpを第2の位置候補Cp2とする。そして、判定部41は、第1の位置候補Cp1で特定される各地理的位置の候補と第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離Dに基づいて、複数の地理的位置の候補の中から、第1の位置候補Cp1の地理的位置を絞り込む。
【0069】
例えば、判定部41は、複数の地理的位置の候補のうち第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離Dが閾値Dth4以内の地理的位置を、第1の位置候補Cp1の地理的位置として絞り込むことができる。また、判定部41は、複数の地理的位置の候補のうち第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離Dが最も近い地理的位置を、第1の位置候補Cp1の地理的位置として決定することができる。
【0070】
ここで、複数の地理的位置の候補として、「BBBB屋六本木店」および「BBBB屋那覇店」の2つがあるとする。また、地理的位置の候補が複数でなく且つ曖昧ワードでない3つの第2の位置候補Cp2
1〜Cp2
3があるとする。
【0071】
この場合、判定部41は、「BBBB屋六本木店」と3つの第2の位置候補Cp2
1〜Cp2
3で特定される地理的位置との3つの距離Dである距離D
11〜D
13を算出する。また、判定部41は、「BBBB屋那覇店」と3つの第2の位置候補Cp2
1〜Cp2
3で特定される地理的位置との距離Dである距離D
21〜D
23を算出する。
【0072】
そして、判定部41は、距離D
11〜D
13の平均値と距離D
21〜D
23の平均値のいずれが短いかを判定する。判定部41は、距離D
11〜D
13の平均値が距離D
21〜D
23の平均値よりも小さい場合、「BBBB屋」が「BBBB屋六本木店」であると判定する。また、判定部41は、距離D
11〜D
13の平均値が距離D
21〜D
23の平均値よりも大きい場合、「BBBB屋」が「BBBB屋那覇店」であると判定する。
【0073】
また、判定部41は、対象テキストにおける第1の位置候補Cp1の位置に最も近い位置にある第2の位置候補Cp2との距離Dに基づいて、複数の地理的位置の候補の中から、第1の位置候補Cp1の地理的位置を決定することができる。例えば、判定部41は、
図1に示すコンテンツの本文において、地理的位置の候補が複数でなく且つ曖昧ワードでない位置候補Cpであって「BBBB屋」に最も近い位置候補Cpである「沖縄」を第2の位置候補Cp2とする。
【0074】
この場合、判定部41は、「BBBB屋那覇店」で特定される地理的位置と「沖縄」で特定される地理的位置との距離Dと、「BBBB屋六本木店」で特定される地理的位置と「沖縄」で特定される地理的位置との距離Dとを算出する。「BBBB屋那覇店」で特定される地理的位置と「沖縄」で特定される地理的位置との距離Dが、「BBBB屋六本木店」で特定される地理的位置と「沖縄」で特定される地理的位置との距離Dよりも近い。そのため、判定部41は、「BBBB屋」が「BBBB屋那覇店」であると判定する。
【0075】
また、判定部41は、対象テキストにおける第1の位置候補Cp1の位置から所定範囲Wの位置にある位置候補Cpを第2の位置候補Cp2として、複数の地理的位置の候補の中から第1の位置候補Cp1の地理的位置を絞り込むことができる。
【0076】
(第2の絞り込み処理)
次に、判定部41による第2の絞り込み処理について説明する。判定部41は、第1の絞り込み処理と同様に、位置情報テーブル27に基づき、コンテンツから抽出された位置候補Cpのうち、地理的位置の候補が複数ある位置候補Cpがあるか否かを判定する。判定部41は、地理的位置の候補が複数ある位置候補Cpを第1の位置候補Cp1とする。なお、第2の絞り込み処理は、第1の絞り込み処理の後に行われるが、第1の絞り込み処理の前に行ってもよい。
【0077】
また、判定部41は、対象テキストを含むコンテンツを閲覧したユーザU(以下、閲覧ユーザUAと記載する)の属性情報に基づき、閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置を判定する。
【0078】
具体的には、判定部41は、ユーザ情報テーブル28に含まれる閲覧ユーザUAの行動履歴から、閲覧ユーザUAが最も見ているコンテンツまたは閲覧頻度が所定値以上である1以上のコンテンツを判定対象コンテンツとして抽出する。判定部41は、判定対象コンテンツに付加された複数の位置情報で特定される地理的位置を判定する。
【0079】
例えば、判定部41は、判定対象コンテンツに付加された複数の位置情報で特定される複数の地理的位置を地域単位(例えば、市町村の単位または都道府県の単位)でカウントする。そして、判定部41は、カウント数が最も多い地域を閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置として判定することができる。
【0080】
また、判定部41は、ユーザ情報テーブル28に含まれるデモグラフィック属性に基づいて、閲覧ユーザUAの住所を判定する。判定部41は、閲覧ユーザUAの住所が含まれる地域を閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置として判定することができる。
【0081】
また、判定部41は、閲覧ユーザUAの商品やサービスの購入履歴の情報、閲覧ユーザUAのイベントの参加履歴の情報、および閲覧ユーザUAの移動履歴の情報の少なくとも一つから、閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置を判定することができる。
【0082】
例えば、判定部41は、ユーザ情報テーブル28に基づき、閲覧ユーザUAが商品やサービスを購入した複数の店舗の住所を地域単位でカウントし、カウント数が最も多い地域を閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置として判定することができる。また、判定部41は、ユーザ情報テーブル28に基づき、閲覧ユーザUAの移動した位置を地域単位でカウントし、カウント数が最も多い地域を閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置として判定することができる。
【0083】
判定部41は、第1の位置候補Cp1で特定される各地理的位置の候補と閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置との距離DAに基づいて、複数の地理的位置の候補の中から、第1の位置候補Cp1の地理的位置を絞り込む。なお、かかる絞り込み処理は、第1の絞り込み処理における「第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置」を「閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置」に置き換えた処理であり、閾値が異なる。
【0084】
例えば、判定部41は、複数の地理的位置の候補のうち閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置との距離DAが閾値Dth5以内の地理的位置を、第1の位置候補Cp1の地理的位置として絞り込むことができる。また、判定部41は、複数の地理的位置の候補のうち閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置との距離DAが最も近い地理的位置を、第1の位置候補Cp1の地理的位置として決定することができる。
【0085】
また、判定部41は、閲覧ユーザUAに代えて、対象テキストを含むコンテンツを投稿したユーザU(以下、投稿ユーザUBと記載する)の属性情報から、投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置を判定することもできる。
【0086】
具体的には、判定部41は、コンテンツテーブル29に含まれるコンテンツに基づいて、投稿ユーザUBが投稿したコンテンツを判定対象コンテンツとして抽出する。判定部41は、上述した閲覧ユーザUAに関する処理と同様に、判定対象コンテンツに付加された複数の位置情報で特定される地理的位置を判定する。
【0087】
例えば、判定部41は、判定対象コンテンツに付加された複数の位置情報で特定される複数の地理的位置を地域単位(例えば、市町村の単位または都道府県の単位)でカウントする。そして、判定部41は、カウント数が最も多い地域を投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置として判定することができる。
【0088】
また、判定部41は、上述した閲覧ユーザUAに関する処理と同様に、ユーザ情報テーブル28に含まれるデモグラフィック属性に基づいて、投稿ユーザUBの住所が含まれる地域を投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置として判定することができる。
【0089】
また、判定部41は、上述した閲覧ユーザUAに関する処理と同様に、投稿ユーザUBの商品やサービスの購入履歴の情報、投稿ユーザUBのイベントの参加履歴の情報、および投稿ユーザUBの移動履歴の情報の少なくとも一つから、投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置を判定することができる。
【0090】
判定部41は、第1の位置候補Cp1で特定される各地理的位置の候補と投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置との距離DBに基づいて、複数の地理的位置の候補の中から、第1の位置候補Cp1の地理的位置を絞り込む。なお、かかる絞り込み処理は、第1の絞り込み処理における「第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置」を「投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置」に置き換えた処理であり、閾値が異なる。
【0091】
例えば、判定部41は、複数の地理的位置の候補のうち投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置との距離DBが閾値Dth6以内の地理的位置を、第1の位置候補Cp1の地理的位置として絞り込むことができる。また、判定部41は、複数の地理的位置の候補のうち投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置との距離DBが最も近い地理的位置を、第1の位置候補Cp1の地理的位置として決定することができる。
【0092】
なお、判定部41は、閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置および投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置の少なくとも一つを第2の位置候補Cp2として追加して、上述した第1の絞り込み処理を行うこともできる。この場合、判定部41は、第2の絞り込み処理を行わなくてもよい。
【0093】
また、判定部41は、閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置および投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置の少なくとも一つを第2の位置候補Cp2として追加して、上述した選別処理を行うこともできる。
【0094】
図2に示す決定部42は、判定部41によって地理的位置を示すと判定された第1の位置候補Cp1の情報をコンテンツに付加する位置情報として決定する。また、決定部42は、判定部41によって地理的位置を示さないと判定された第1の位置候補Cp1の情報をコンテンツに付加する位置情報として決定しない。
【0095】
また、決定部42は、判定部41によって地理的位置の候補が1つに絞り込まれた第1の位置候補Cp1の情報をコンテンツに付加する位置情報として決定する。また、決定部42は、判定部41によって地理的位置の候補が複数でなく且つ曖昧ワードでない位置候補Cpをコンテンツに付加する位置情報として決定する。
【0096】
決定部42は、判定部41によって地理的位置の候補が1つに絞り込まれていない第1の位置候補Cp1がある場合、その他の位置候補Cp3(以下、第3の位置候補Cp3と記載する)で特定される地理的位置の候補と位置候補抽出部32によって抽出されるタグとの組み合わせから、地理的位置の候補を絞り込むことができる。
【0097】
具体的には、決定部42は、第1の位置候補Cp1の各地理的位置の候補と第3の位置候補Cp3と位置候補抽出部32によって抽出されるタグとの組み合わせから検索された地理的位置の候補の出現数に基づいて、スコアを計算する。そして、決定部42は、計算したスコアに基づいて地理的位置の候補をランク付けする。
【0098】
ここで、第1の位置候補Cp1が「BBBB屋」であり、第3の位置候補Cp3が「沖縄県」、「和食」、「春キャベツ」であるとする。そして、位置情報テーブル27において、「BBBB屋那覇店」の位置情報には、「沖縄県那覇市」および「和食」が含まれており、「BBBB屋六本木店」の位置情報には、「東京都港区六本木」および「和食」が含まれているとする。
【0099】
この場合、「BBBB屋」と「沖縄県」との組み合わせで地理的位置の候補として位置情報テーブル27から検索される位置情報は「BBBB屋那覇店」である。また、「BBBB屋」と「和食」との組み合わせで地理的位置の候補として位置情報テーブル27から検索される位置情報は「BBBB屋六本木店」および「BBBB屋那覇店」である。
【0100】
決定部42は、「BBBB屋那覇店」は、2回出現するため、スコアを2ポイントとする。また、決定部42は、「BBBB屋六本木店」は、1回出現するため、スコアを1ポイントとする。決定部42は、スコアが最も高い地理的位置の候補である「BBBB屋那覇店」の位置情報をコンテンツに付加する位置情報として決定する。なお、決定部42は、スコアが所定値以上である1以上の地理的位置の候補をコンテンツに付加する位置情報として決定することもできる。
【0101】
また、付加部43は、コンテンツに付加する位置情報を決定することに代えて、コンテンツに付加する位置情報の候補を決定することができる。コンテンツに付加する位置情報の候補の決定は、コンテンツに付加する位置情報の決定と同様の処理によって行うことができる。決定部42によって決定された位置情報の候補のうち投稿ユーザUBによって決定された位置情報の候補をコンテンツに付加する位置情報として決定する。
【0102】
図2に示す付加部43は、決定部42によってコンテンツに付加すると決定された位置情報をコンテンツに付加してコンテンツテーブル29を更新する。例えば、
図5に示すコンテンツテーブル29では、コンテンツID「C100001」のコンテンツに、位置情報として、「BBBB屋那覇店」および「沖縄県那覇市」が付加部43によって付加されている。
【0103】
〔2.2.3.5.コンテンツ提供部34〕
コンテンツ提供部34は、閲覧ユーザUAの端末装置2からコンテンツ送信要求があった場合、コンテンツ記憶部25に記憶されているコンテンツのうちコンテンツ送信要求で指定されたコンテンツを閲覧ユーザUAの端末装置2へ送信する。
【0104】
コンテンツ提供部34は、コンテンツ送信要求で指定されたコンテンツ(以下、指定コンテンツと記載する場合がある)と、指定コンテンツに付加された位置情報に基づいて、コンテンツ表示画面の情報を生成する。そして、コンテンツ提供部34は、生成したコンテンツ閲覧画面の情報を閲覧ユーザUAの端末装置2へ送信することができる。端末装置2の制御部11は、コンテンツ閲覧画面の情報に基づいて、表示部12にコンテンツ閲覧画面を表示する。
【0105】
図6は、実施形態に係るコンテンツ閲覧画面の一例を示す図である。
図6に示すコンテンツ表示画面60は、ブログ記事閲覧画面である。コンテンツ表示画面60の本文表示領域61における位置情報に対応する文言には、位置情報で特定される地点のホームページ等にアクセスするためのリンク63が貼られている。閲覧ユーザUAが操作部13への操作によってリンク63を選択すると、制御部11は、リンク63で指定されるアクセス先にアクセスし、位置情報で特定される地点のホームページを取得して表示部12に表示する。
【0106】
また、本文表示領域61には、位置情報で特定される地点の位置と地点の説明文が地図上に表示された地図表示領域62が設けられている。この地図表示領域62が操作された場合も、位置情報で特定される地点のホームページにアクセスし、かかるホームページを取得して表示部12に表示することができる。
【0107】
このように、閲覧ユーザUAは、指定コンテンツと指定コンテンツに付加された位置情報とを含むコンテンツ表示画面60を閲覧することができることから、指定コンテンツに対応する位置情報を容易に把握することができる。
【0108】
また、決定部42は、上述したように、コンテンツに付加する位置情報を決定することに代えて、コンテンツに付加する位置情報の候補を決定することができる。この場合、コンテンツ提供部34は、決定部42によって決定された位置情報の候補を投稿ユーザUBへ提示する。投稿ユーザUBは、コンテンツ提供部34から提示された位置情報の候補の中から1以上の位置情報の候補をコンテンツに付加する位置情報として選択する。付加部43は、投稿ユーザUBによって選択された位置情報を、コンテンツに付加する位置情報として決定する。以下、投稿ユーザUBによって、位置情報の候補の中からコンテンツに付加する位置情報が決定される手順について具体的に説明する。
【0109】
コンテンツ提供部34は、投稿ユーザUBの端末装置2からコンテンツ投稿画面要求があった場合、コンテンツ投稿画面の情報を投稿ユーザUBの端末装置2へ送信する。端末装置2の制御部11は、コンテンツ投稿画面の情報に基づいて、表示部12にコンテンツ投稿画面を表示する。
図7は、実施形態に係るコンテンツ投稿画面の一例を示す図である。
図7に示すコンテンツ投稿画面70は、ブログ記事投稿画面である。
【0110】
コンテンツ投稿画面70には、タイトル入力領域71、カテゴリ選択欄72、本文入力領域73、確認ボタン74および決定ボタン75が設定される。本文入力領域73に図示するような情報が入力され、端末装置2の操作部13への操作によって確認ボタン74が選択されると、制御部11は、本文入力領域73に入力されたテキストを情報処理装置1に送信する。
【0111】
情報処理装置1は、上述したコンテンツ受付部30、コンテンツ取得部31、位置候補抽出部32および位置情報決定部33によって、本文入力領域73に入力されたテキストを含むコンテンツに付加する位置情報の候補を決定する。コンテンツ提供部34は、決定された位置情報の候補に基づき、確認画面の情報を生成し、投稿ユーザUBの端末装置2へ送信する。端末装置2の制御部11は、確認画面の情報に基づいて、表示部12に確認画面を表示する。
【0112】
図8は、実施形態に係る確認画面の一例を示す図である。
図8に示す確認画面80には、記事本文表示領域81の中に、位置表示領域82が設けられている。位置表示領域82において、決定部42によって決定された位置情報の候補が示す地点の位置には、アイコン83
1,83
2(以下、アイコン83と総称する場合がある)が設定されている。
【0113】
投稿ユーザUBが操作部13を操作してアイコン83
1,83
2のいずれかを選択すると、コンテンツ提供部34は、位置選択確定画面の情報を生成し、投稿ユーザUBの端末装置2へ送信する。端末装置2の制御部11は、位置選択確定画面の情報に基づいて、表示部12に位置選択確定画面を表示する。
【0114】
図9は、実施形態に係る位置選択確定画面の一例を示す図である。位置選択確定画面90では、投稿ユーザUBにより選択されたアイコン83に対応する位置情報を、アイコンの位置に対応付けて示す位置情報表示領域91が設けられている。また、位置選択確定画面90には位置選択確定ボタン92が設定されている。
【0115】
投稿ユーザUBによって位置選択確定ボタン92が操作され、その後、コンテンツ投稿画面70において決定ボタン75が操作されると、選択されたアイコン83に対応する位置情報の付加(埋め込み)について同意する旨の情報が情報処理装置1に送信される。これによって情報処理装置1の付加部43は、コンテンツに位置情報を付加したコンテンツの配信を開始することができる。
【0116】
なお、
図6〜
図9で説明したコンテンツは、ブログであるが、コンテンツは、ニュースやSNSのメッセージであってもよい。この場合も、ニュースやSNSのメッセージに、位置情報が示す地点や位置情報の候補が示す地点を表示することができる。
【0117】
〔3.情報処理装置1の処理フロー〕
図10を用いて、情報処理装置1における情報処理の手順の一例について説明する。
図10は、情報処理装置1の制御部22における情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0118】
図10に示すように、制御部22は、端末装置2から情報処理装置1へ送信されたコンテンツを受け付けたか否かを判定する(ステップS11)。端末装置2から情報処理装置1へ送信されるコンテンツは、例えば、投稿ユーザUBによって投稿されたコンテンツ、投稿ユーザUBが作成中のコンテンツ(例えば、
図7における本文入力領域73に入力されたテキスト)である。
【0119】
制御部22の判定部41は、コンテンツを受け付けたと判定した場合(ステップS11:Yes)、位置候補判定処理を行う(ステップS12)。かかるステップS12の位置候補判定処理は、
図11に示すステップS21〜S29の処理であり、後で詳述する。
【0120】
次に、制御部22の決定部42は、位置情報決定処理を行い(ステップS13)、その後、制御部22の付加部43は、位置情報付加処理を行う(ステップS14)。決定部42は、ステップS13の位置情報決定処理において、コンテンツに付加する位置情報を決定する。また、ステップS14の位置情報付加処理において、決定部42によってコンテンツに付加すると決定された位置情報をコンテンツに付加する。
【0121】
制御部22は、ステップS14の処理が終了した場合、または、コンテンツを受け付けていないと判定した場合(ステップS11:No)、コンテンツの送信要求が端末装置2からあるか否かを判定する(ステップS15)。制御部22は、コンテンツの送信要求があると判定した場合(ステップS15:Yes)、送信要求で指定されたコンテンツを記憶部21から読み出し、読み出したコンテンツを端末装置2へ送信する(ステップS16)。
【0122】
制御部22は、ステップS16が終了した場合、コンテンツの送信要求がないと判定した場合(ステップS15:No)、
図10に示す処理を終了する。なお、制御部22は、ステップS12〜S14の処理とステップS16の処理を並行に行うことができる。
【0123】
図11は、
図10に示すステップS12の位置候補判定処理の一例を示す図である。
図11に示すように、制御部22の判定部41は、第1の位置候補Cp1が曖昧ワードであるか否かを判定する(ステップS21)。判定部41は、第1の位置候補Cp1が曖昧ワードであると判定した場合(ステップS21:Yes)、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置と第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離Dを演算する(ステップS22)。そして、判定部41は、ステップS22で演算した距離Dに基づいて、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すか否かを判定する(ステップS23)。
【0124】
判定部41は、ステップS23の処理が終了した場合、または、第1の位置候補Cp1が曖昧ワードではないと判定した場合(ステップS21:No)、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置の候補が複数であるか否かを判定する(ステップS24)。判定部41は、地理的位置の候補が複数であると判定した場合(ステップS24:Yes)、第1の位置候補Cp1で特定される各地理的位置の候補と第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離Dを演算する(ステップS25)。そして、判定部41は、ステップS25で演算した距離Dに基づいて、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置の絞り込みを行う(ステップS26)。
【0125】
判定部41は、ステップS26の処理が終了した場合、または、地理的位置の候補が複数ではないと判定した場合(ステップS24:No)、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置の候補が複数であるか否かを判定する(ステップS27)。
【0126】
判定部41は、地理的位置の候補が複数であると判定した場合(ステップS27:Yes)、第1の位置候補Cp1で特定される各地理的位置の候補と閲覧ユーザUAの属性情報に対応する地理的位置との距離DA、または第1の位置候補Cp1で特定される各地理的位置の候補と投稿ユーザUBの属性情報に対応する地理的位置との距離DBを演算する(ステップS28)。そして、判定部41は、ステップS28で演算した距離DAまたはDBに基づいて、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置の絞り込みを行う(ステップS29)。
【0127】
判定部41は、ステップS29の処理が終了した場合、または、地理的位置の候補が複数ではないと判定した場合(ステップS27:No)、
図11に示す処理を終了する。
【0128】
〔4.プログラム〕
なお、上述した実施形態における情報処理装置1は、例えば
図12に示すような構成のコンピュータ50が情報処理プログラムを実行することによって実現される。
図12は、情報処理プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ50は、CPU51、RAM52、ROM53、HDD54、通信インターフェイス(I/F)55、入出力インターフェイス(I/F)56、およびメディアインターフェイス(I/F)57を備える。
【0129】
CPU51は、ROM53またはHDD54に格納された情報処理プログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM53は、コンピュータ50の起動時にCPU51によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ50のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0130】
HDD54は、CPU51によって実行されるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。例えば、HDD54は、上述した位置情報テーブル27、ユーザ情報テーブル28およびコンテンツテーブル29と同様のデータを記憶する。通信インターフェイス55は、ネットワーク3を介して他の機器からデータを受信してCPU51へ送り、CPU51が生成したデータを、ネットワーク3を介して他の機器へ送信する。
【0131】
CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU51は、生成したデータを、入出力インターフェイス56を介して出力装置へ出力する。
【0132】
メディアインターフェイス57は、記録媒体58に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM52を介してCPU51に提供する。CPU51は、当該プログラムを、メディアインターフェイス57を介して記録媒体58からRAM52上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体58は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0133】
コンピュータ50のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、
図2に示すコンテンツ受付部30、コンテンツ取得部31、位置候補抽出部32、位置情報決定部33およびコンテンツ提供部34の各機能を実現する。コンピュータ50のCPU51は、情報処理プログラムを、記録媒体58から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワーク3を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0134】
〔5.効果〕
実施形態に係る情報処理装置1は、コンテンツ取得部31と、位置候補抽出部32と、位置情報決定部33とを備える。コンテンツ取得部31は、地理的位置の情報である位置情報を付加する対象であるコンテンツを取得する。位置候補抽出部32は、コンテンツ取得部31によって取得されたコンテンツから第1の位置候補Cp1および第2の位置候補Cp2を含む複数の位置候補Cpを抽出する。位置情報決定部33は、位置候補抽出部32によって抽出された第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置と第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離Dに基づいて、コンテンツに付加する位置情報または位置情報の候補を決定する。これにより、位置情報を付加したコンテンツを作成する際の利便性を高めることができる。
【0135】
また、位置情報決定部33は、判定部41と、決定部42とを備える。判定部41は、距離Dに基づいて、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すか否かを判定する。決定部42は、判定部41によって地理的位置を示すと判定された第1の位置候補Cp1の情報を、コンテンツに付加する位置情報または位置情報の候補として決定する。これにより、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すか否かを精度良く判定することができる。
【0136】
また、判定部41は、距離Dに基づいて、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すか人名であるかを判定する。決定部42は、判定部41によって人名であると判定された第1の位置候補Cp1の情報を、コンテンツに付加する位置情報または位置情報の候補として決定しない。これにより、第1の位置候補Cp1が地理的位置を示すか否かを精度良く判定することができる。
【0137】
また、位置情報決定部33は、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置が複数ある場合、第1の位置候補Cp1で特定される各地理的位置と第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離に基づいて、第1の位置候補Cp1の地理的位置を絞り込む。これにより、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置が複数ある場合であっても、地理的位置を精度良く絞り込むことができる。
【0138】
また、位置情報決定部33は、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置が複数ある場合、複数の地理的位置のうち第2の位置候補Cp2で特定される地理的位置との距離が最も近い地理的位置を、第1の位置候補Cp1の地理的位置として決定する。これにより、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置が複数ある場合であっても、第1の位置候補Cp1の地理的位置を精度よく決定することができる。
【0139】
また、位置情報決定部33は、コンテンツを閲覧したユーザUである閲覧ユーザUAの属性情報に基づいて、第1の位置候補Cp1の地理的位置を絞り込む。これにより、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置が複数ある場合であっても、第1の位置候補Cp1の地理的位置を精度よく決定することができる。例えば、閲覧ユーザUAは、ある特定の地域に興味がある場合が多く、このような場合に、閲覧ユーザUAの属性情報としてコンテンツの閲覧履歴を用いることで、第1の位置候補Cp1の地理的位置を精度よく決定することができる。また、例えば、閲覧ユーザUAは、よく行く場所に関心がある場合が多く、このような場合に、閲覧ユーザUAの属性情報として閲覧ユーザUAの移動履歴を用いることで、第1の位置候補Cp1の地理的位置を精度よく決定することができる。
【0140】
また、位置情報決定部33は、コンテンツを作成したユーザUである投稿ユーザUBの属性情報に基づいて、第1の位置候補Cp1の地理的位置を絞り込む。これにより、第1の位置候補Cp1で特定される地理的位置が複数ある場合であっても、第1の位置候補Cp1の地理的位置を精度よく決定することができる。例えば、投稿ユーザUBは、よく行く場所の記事を投稿する場合が多く、このような場合に、投稿ユーザUBの属性情報として投稿ユーザUBの移動履歴を用いることで、第1の位置候補Cp1の地理的位置を精度よく決定することができる。また、例えば、投稿ユーザUBは、記事を作成するために、記事に関係する地域の記事を閲覧する場合が多く、このような場合に、投稿ユーザUBの属性情報としてコンテンツの閲覧履歴を用いることで、第1の位置候補Cp1の地理的位置を精度よく決定することができる。
【0141】
また、コンテンツは、記事である。これにより、記事に位置情報を付加することができる。
【0142】
上述した情報処理装置1は、それぞれ複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0143】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、位置情報決定部は、位置情報決定手段や位置情報決定回路に読み替えることができる。
【0144】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【解決手段】情報処理装置1は、コンテンツ取得部31と、位置候補抽出部32と、位置情報決定部33とを備える。コンテンツ取得部31は、地理的位置の情報である位置情報を付加する対象であるコンテンツを取得する。位置候補抽出部32は、コンテンツ取得部31によって取得されたコンテンツから第1の位置候補および第2の位置候補を含む複数の位置候補を抽出する。位置情報決定部33は、位置候補抽出部32によって抽出された第1の位置候補で特定される地理的位置と第2の位置候補で特定される地理的位置との距離に基づいて、コンテンツに付加する位置情報または位置情報の候補を決定する。