(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6403899
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】モバイルコンテンツ提供方法
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20181001BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20181001BHJP
【FI】
G06F13/00 510G
G06Q30/02 470
G06Q30/02 446
G06Q30/02 320
G06F13/00 540P
【請求項の数】11
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-544662(P2017-544662)
(86)(22)【出願日】2016年5月30日
(65)【公表番号】特表2018-514833(P2018-514833A)
(43)【公表日】2018年6月7日
(86)【国際出願番号】KR2016005716
(87)【国際公開番号】WO2017090852
(87)【国際公開日】20170601
【審査請求日】2017年8月17日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0163816
(32)【優先日】2015年11月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517289066
【氏名又は名称】テクノブラッド コリア インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】キム ドン シク
(72)【発明者】
【氏名】コ クム チョン
(72)【発明者】
【氏名】ユ イル ヨン
(72)【発明者】
【氏名】チェ ス グン
【審査官】
木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】
韓国公開特許第10−2011−0133337(KR,A)
【文献】
特開2014−099111(JP,A)
【文献】
特表2007−505531(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2011−0128112(KR,A)
【文献】
特開2010−277360(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06Q 30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用端末(Portable device)上に表示されるウェブページと連携して第1サーバがモバイルコンテンツを提供するための方法であって、前記第1サーバを各段階の主体とする方法は、
前記携帯用端末の出力画面の一側に表示され、イベントウェブページにアクセスするための手段であるバナー(banner)を生成する段階;
ユーザから前記バナーがクリックまたはタッチされると共に、前記ユーザの接続IP(Internet Protocol)が公認されたIPの登録IPであるか否かを確認する段階;及び
前記ユーザの接続IPが公認されたIPであると確認された場合、前記イベントウェブページへのアクセスを許可することで、モバイルアプリケーションで使用可能なコンテンツを提供する段階;を含み、
前記第1サーバは、登録IPに関する情報を保有するIPデータベースを備え、
前記登録IPは、第1事業者グループの事業者が所定の場所に設けたアクセスポイント(Access Point)に対応するIPであり、
前記第1サーバは、第2事業者グループの事業者が提供する前記モバイルアプリケーションで使用可能なコンテンツに関する情報を保有するプロモーションデータベースをさらに備え、
前記ユーザの接続IPが公認されたIPであるか否かを確認する段階で、
公認されたIPでないことが確認された場合、
前記第1事業者グループの事業者が設けたアクセスポイントが存在する場所であるネットカフェに関する情報を前記ユーザに提供することを特徴とするモバイルコンテンツ提供方法。
【請求項2】
前記ネットカフェに関する情報は、
前記ユーザの携帯用端末に関するGPS情報に基づいて、前記ユーザの現在位置に最も近接したネットカフェに関するアドレスまたは連絡先であることを特徴とする請求項1に記載のモバイルコンテンツ提供方法。
【請求項3】
前記ネットカフェに関する情報は、
前記ユーザの接続IPに対応する位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置に最も近接したネットカフェに関するアドレスまたは連絡先であることを特徴とする請求項1に記載のモバイルコンテンツ提供方法。
【請求項4】
前記第1サーバは、
前記登録IPに対応する店舗名、前記店舗についての支店名及び前記店舗の類型についての店舗タイプに関する情報を収録する店舗コードを生成することで、IPテーブルを保有することを特徴とする請求項1に記載のモバイルコンテンツ提供方法。
【請求項5】
前記第1サーバは、
前記第2事業者グループの事業者が提供するコンテンツに対応するキャンペーン名、キャンペーンの開始日及びキャンペーンの終了日に関する情報を収録するキャンペーンIDを生成することで、キャンペーンテーブルを保有することを特徴とする請求項4に記載のモバイルコンテンツ提供方法。
【請求項6】
前記第1サーバは、
前記キャンペーンテーブルに対応し、前記第2事業者グループに属する事業者が外部パラメータ用に使用するためのプロモーションIDを生成することを特徴とする請求項5に記載のモバイルコンテンツ提供方法。
【請求項7】
前記第1サーバは、
前記IPテーブルの店舗コードと、前記キャンペーンテーブルのキャンペーンIDをマッチングするキャンペーン店舗マッピングテーブルを生成し、
前記キャンペーン店舗マッピングテーブルは、
マッピングの可否に関するチェック結果;
店舗コード;
店舗名;
支店名;
店舗タイプ;
キャンペーンID;及び
キャンペーン名に関する情報を保有することを特徴とする請求項6に記載のモバイルコンテンツ提供方法。
【請求項8】
前記第2事業者グループの事業者が提供するコンテンツは、
前記第2事業者グループの事業者が運営するゲーム又は前記第2事業者グループの事業者ではなく、他の事業者が運営するゲームのアイテムまたはクーポンであることを特徴とする請求項5に記載のモバイルコンテンツ提供方法。
【請求項9】
前記モバイルアプリケーションは、
モバイルゲームを提供し、
前記ユーザの接続IPが公認されたIPであると確認された場合、
前記ユーザの入力またはタッチ或いはクリックに基づいて、前記モバイルゲームまたは別のウェブページに設けられたインベントリに前記モバイルゲームで使用可能なコンテンツの提供を受けることを特徴とする請求項1に記載のモバイルコンテンツ提供方法。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータで読み取り可能な媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【請求項11】
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを配布する配布サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモバイルコンテンツ提供方法に関するものである。より詳細には、特定の事業者が構築したアクセスポイント(AP; Access Point)にユーザーの端末装置が接続される場合、携帯用端末のユーザーにモバイルアプリケーションで活用可能なコンテンツを提供するモバイルコンテンツ提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して利用可能なサービスが多様化し、その利用量が増加しながら、インターネットという媒体の長所を活用した、いわゆるインターネット広告という新しい概念の広告が登場するようになった。
【0003】
インターネット広告は特に、最近のモバイル通信技術の発展に伴って、その市場性が大幅に拡大している。よって、携帯電話やノートパソコンなどのモバイル機器での移動通信技術を用いて接するようになるオンライン広告を理解するためには、i)いつでもどこでもインターネットに接続できるようにするモバイルネットワーク技術の発展と、ii)高性能携帯端末の登場という2つの側面についての理解が必要である。
【0004】
まず、最近の無線インターネットに対する需要が急増するにつれて、TDMA(Time Division Multiple Access)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、LTE( Long Term Evolution)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、WiBro(Wireless Broadband Internet)などのような様々なデータ通信技術が開発されて商用化されている。
【0005】
例えば、無線LAN(Wi−Fi)は無線LAN技術を奨励し、標準に準拠して製品を認証してくれる機関であるWi−Fiアライアンス(Wi−Fi Alliance)の商標名であって、IEEE 802.11ベースの無線LAN接続とデバイス間の接続(Wi− Fi P2P)、PAN(Personal Area Network)/LAN(Local Area Network)/WAN(Wide Area Network)の構成などを支援する一連の技術を意味する。Wi−Fiは無線接続装置(AP、Access Point)が設けられた場所を中心に一定の距離以内でPDA(Personal Digital Assistance)やノートパソコンを通じて高速インターネットを利用できるようにし、無線周波数を用いるので、電話線や専用線が不要である。しかし、PDAやノートパソコンなどのモバイル機器には無線LANカードが装着されなければならない。
【0006】
また、ユーザーが端末(これについては後述する)を通じて音声や映像、データなどを場所にこだわらずに通信できるように、移動性が付与された通信システムを移動通信、或いはモバイル通信(Mobile Communication)と呼ぶ。移動通信サービスを提供するためには、制御局、基地局、そして移動体が必要である。また、移動通信サービスを提供する事業者はサービス提供地域を包括する基地局を設ける。一つの基地局がサービスを提供できる範囲をセルと呼ばれ、基地局が互いに隣接していて、サービス提供地域全体をハニカムのようにカバーしてユーザーが一つのセルから他のセルに移動しても継続的にサービスを提供できるようにするハンドオーバー(Handover)技術も移動通信の重要な要素の一つである。
【0007】
そして、携帯電話機はこのようなデータ通信技術の飛躍的な発展に伴って、単純にユーザーの間の音声通話のみを支援することから脱して、現在は一種の超小型コンピュータとしても機能できるように、その機能が大幅に強化されている。
【0008】
PDA(Personal Digital Assistance、個人携帯端末)、タブレットコンピュータ(Tablet Computer)、ネットブック(Netbook)などの、新概念の移動通信端末やモバイル機器が登場するにつれて、ユーザーはいつでもどこでも無線インターネットに接続して電子メールを送受信するか、移動中でもマルチメディアコンテンツやゲームを楽しむことができるようになった。
【0009】
この中でも特に、スマートフォン(Smart Phone)は携帯電話機と携帯情報端末(PDA)の長所を組み合わせた移動通信端末であって、音声通話機能のほかに、スケジュール管理、ファックス送受信及びインターネット接続などのデータ通信機能を小型の機器に統合させて、その利便性と活用度が更に増大している。スマートフォンの最大の特徴は、完成品として発売されて与えられた機能のみを使用していた既存の携帯電話機とは異なり、数百種の様々なアプリケーション(Application、応用プログラム)をユーザーが望むとおりインストールし、追加または削除することができる点である。この以外にも、スマートフォンのユーザーは無線インターネットを用いてインターネットに直接接続できるだけでなく、いくつかのブラウジングプログラムを用いて様々な方法でインターネットコンテンツにアクセスすることが可能である。引いては、ユーザーが自分の望むアプリケーションを直接製作することができ、同一のオペレーティングシステム(Operating System、OS)を有したスマートフォン間でアプリケーションを共有できるという点もスマートフォンと一般携帯電話機を区別する重要な特徴として挙げられる。
【0010】
実際、最近のスマートフォンは過去の一般携帯電話機に比べて、より広いタッチスクリーン方式のディスプレイインターフェイスを搭載している。それによって、ユーザーの利便性が向上し、いわゆるドッキングステーション(Docking Station)と呼ばれるインターフェースを用いて充電と同時にパーソナルコンピュータに格納されたデータを送受信することもでき、数千個に至るアドレスを管理することができるPIM(Personal Information Management、個人情報管理)機能まで備えている。更に、スマートフォンは現在、モバイルインターネットバンキング、モバイルクレジットカード、モバイルソーシャルネットワーキング、モバイルショッピング及びゲームなどの活用分野を問わず、実生活に便利に応用されている。そのために、銀行、証券会社、クレジットカード会社、ソーシャルコマース業者、インターネットショッピングモール業者やゲーム業者は、自社のユニークなスマートフォンアプリケーションを当該スマートフォンのオペレーティングシステムに合わせて開発し、有料または無料でユーザーに配布している。
【0011】
このように、モバイル機器にオンライン広告をスムーズに提供できる基盤が構築されることによって、モバイル機器で広告を実行するための様々なビジネスモデルとサーバの開発が行われている。例えば、「モバイルデバイスに広告コンテンツを提供する方法及び広告コンテンツを提供するように構成された広告サーバ」に関する韓国特許公開第2010−0103608号(以下「特許文献1」)は、ネットワークを介して広告コンテンツを提供するように構成された広告サーバを開示する。
【0012】
以上で調べてみたように、モバイル機器の発展に伴って、様々なコンテンツやモバイルゲームはモバイル市場における利益創出を図ることができる新しいアイテムとして浮上している。一方、規模の小さいモバイルゲーム業者は、自分たちが開発したモバイルゲームを広報するにあたって多くの困難があることが現状である。併せて、日本の場合は、韓国とは異なり、PCルームやカフェのコンセプトが混在したネットカフェが活性化されていることがトレンドであり、韓国もやはりこのようなネットカフェが徐々に増加している。この場合、ネットカフェでモバイルゲームのアイテムをオフラインで販売するか、またはネットカフェに設けられて構築された事業者のアクセスポイントを介して接続したモバイルゲームに対して特典を与えると、ネットカフェの売り上げが増大すると共に、モバイルゲーム業者及びアクセスポイント(AP; Access Point)を構築したシステム事業者にも収益の創出を期待することができる。
【0013】
従って、特定の事業者が構築したアクセスポイント(AP; Access Point)にユーザーの端末装置が接続される場合、携帯用端末のユーザーにモバイルアプリケーションで活用可能なコンテンツを提供するモバイルコンテンツ提供方法が必要である実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】韓国特許公開第2010−0103608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、前述した問題点を解決するために案出されたもので、システム事業者が構築したアクセスポイントに接続したユーザーの携帯用端末を用いてネットワークに接続する場合に特典を与えることで、特定の地域にアクセスポイントを設けた第1事業者グループと、モバイルコンテンツを提供する第2事業者グループと、本発明で開示する第1サーバを提供する第3事業グループの全てにおいて利益創出を極大化することを可能にすることにある。
【0016】
また、本発明の目的は、モバイルコンテンツをアプリケーション内で購入する場合、アンドロイドOSまたはIOSなどのモバイルオペレーティングシステムを提供する企業に課される手数料の負担を減らすことを可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前述した目的を達成するための本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法は、携帯用端末(Portable device)上に表示されるウェブページと連携して第1サーバがモバイルコンテンツを提供するための方法であって、前記第1サーバを各段階の主体とする方法は、前記携帯用端末の出力画面の一側に表示され、イベントウェブページにアクセスするための手段であるバナー(banner)を生成する段階;ユーザーから前記バナーがクリックまたはタッチされると共に、前記ユーザの接続IP(Internet Protocol)が公認されたIPの登録IPであるか否かを確認する段階;及び前記ユーザの接続IPが公認されたIPであると確認された場合、前記イベントウェブページへのアクセスを許可することで、モバイルアプリケーションで使用可能なコンテンツを提供する段階;を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、システム事業者が構築したアクセスポイントに接続したユーザーの携帯用端末を用いてネットワークに接続する場合、特典を与えることで、特定の地域にアクセスポイントを設けた第1事業者グループと、モバイルコンテンツを提供する第2事業者グループと、本発明で開示する第1サーバを提供する第3事業グループの全てにおいて利益創出を極大化することができる効果がある。
【0019】
また、本発明によれば、モバイルコンテンツをアプリケーション内で購入する場合、アンドロイドOSまたはIOSなどのモバイルオペレーティングシステムを提供する企業に課される手数料の負担を減らすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法を行うためのシステムの概略図である。
【
図2】本発明で開示する第1サーバの構成を説明するための図である。
【
図3】本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法のフローチャートである。
【
図4】本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法の実施形態を説明するための図である。
【
図5】本発明で開示する第1サーバの実施形態を説明するための図である。
【
図6】本発明で開示する第1サーバの実施形態を説明するための図である。
【
図7】本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法の出力画面の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施形態をより詳細に説明する。以下、図面において同一の構成要素については同一の参照符号を付し、同一の構成要素については重複する説明を省略する。
【0022】
図1は本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法を行うためのシステムの概略図である。
【0023】
図1に示すように、本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法を行うためのシステムは、携帯用端末100及び第1サーバ200を含んで構成される。また、第1事業者グループに属する事業者は前記携帯用端末100が無線通信を行うことができるように、特定の場所にアクセスポイントを設けることができ、これらのアクセスポイントのセル空間10が示されていることを確認できる。
【0024】
ただし、実施形態によって、コンテンツを提供する第2事業者グループに属する事業者の個々のサーバが追加でき、他の構成要素に編入/組み込まれて動作することもできることを留意しなければならない。
【0025】
本発明では第1事業者グループ、第2事業者グループ及び第3事業者グループという用語を使用し、これらの用語は必ずしも本発明で限定されるものではない。より具体的には、前記第1事業者グループとは、特定の場所にアクセスポイントを設けることで、携帯用端末のユーザが無線通信を行うことができるように誘導する事業者グループであり、前記第2事業者グループとは、前記携帯用端末で動作可能なモバイルアプリケーションで使用可能なコンテンツを提供する事業者グループとして理解するべきである。一方、第3事業者グループは詳細に後述して紹介する第1サーバ200を保有している事業者グループであって、前記第1事業者グループと前記第2事業者グループとの間のマッチング、第1サーバの運用を行う事業者グループとして理解するべきである。また、前記第1事業者グループ、前記第2事業者グループ及び前記第3事業者グループに該当する事業者は実施形態によって、重複したグループに所属することができ、相異なるグループにそれぞれ所属することもできる。例えば、「A」という事業者は第1事業者グループに該当すると同時に、第3事業グループに該当することもできる。
【0026】
各構成要素について具体的に説明すると、前記携帯用端末100は、PC、PDA(Personal Digital Assistance)、タブレットコンピュータ、ネットブック、携帯電話機、スマートフォンのうちいずれか、或いは2以上の組み合わせを含むことができる。即ち、無線ネットワークを介して前記アクセスポイントに接続可能な端末装置が存在すると、それは全て本発明の適用カテゴリに属する前記携帯用端末100に見なければならない。
【0027】
前記アクセスポイントは前記第1事業者グループに所属した事業者が所定の場所に設けた無線LANランアクセスポイントであり得る。
【0028】
図1に示すように、前記携帯用端末100は前記アクセスポイントのセル1の内部に位置することができ、これによって、前記携帯用端末100はネットワークを介して前記第1サーバ200と通信することができる。
【0029】
以下、図面を参照して前記第1サーバ200の構成と機能について詳細に説明する。
【0030】
前記第1サーバ200は、
図2に示すように、IPデータベース210、プロモーションデータベース220、登録IP確認部230、ネットカフェ情報提供部240、IPテーブル生成部250、キャンペーンテーブル生成部260及びキャンペーン店舗マッピングテーブル生成部270を含んで構成されることができる。ただし、実施形態によっては、前記各構成のうちいずれか一つ以上の構成を省略してもできる。従って、前記各構成は必ずしも必須で採用しなければならないものではなく、相異なる各構成がいずれかの構成に組み込まれて動作することもできる。
【0031】
より具体的には、前記IPデータベース210は、登録IPに関する情報を保有し、ここで前記登録IPは第1事業者グループの事業者が所定の場所に設けたアクセスポイントに対応するIPアドレスである。
【0032】
また、前記プロモーションデータベース220は第2事業者グループの事業者が提供する前記モバイルアプリケーションで使用可能なコンテンツに関する情報を保有する。ここで、前記モバイルアプリケーションはモバイルゲームを提供するモバイルアプリケーションであり得、前記第2事業者グループの事業者が提供するコンテンツは、前記第2事業者グループの事業者が運営するゲーム又は前記第2事業者グループの事業者ではなく、他の事業者が運営するゲームのアイテムやクーポンであり得る。
【0033】
図5及び
図6は本発明で開示する第1サーバの実施形態を説明するための図である。
図5及び
図6を参照して前記第1サーバ200の他の構成要素の動作を詳細に説明すると、前記登録IP確認部230は前記携帯用端末100が無線通信のためにネットワークに接続したIPが登録IPに該当するか否かを分析する機能を行い、前記ネットカフェ情報提供部240は前記携帯用端末100が無線通信のためにネットワークに接続したIPが登録IPに該当しない場合、前記第1事業者グループの事業者が設けたアクセスポイント(登録IP)が存在する場所であるネットカフェに関する情報を提供する機能を行う。この時、実施形態によって、前記ネットカフェに関する情報は前記ユーザの携帯用端末に関するGPS情報に基づいて、前記ユーザの現在位置に最も近接したネットカフェに関するアドレスまたは連絡先であり得る。また、他の実施形態によって、前記ユーザの接続IPに対応する位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置に最も近接したネットカフェに関するアドレスまたは連絡先であり得る。
【0034】
例えば、前記ユーザがA地域に位置したアクセスポイントを介して携帯用端末の無線接続を行った場合、前記A地域に位置したアクセスポイントに対応するIPが登録IPでないと、前記A地域に最も近いネットカフェに関するアドレスまたは連絡先をユーザに提供することで、前記ユーザが前記ネットカフェに移動して登録IPで無線通信を行うことができるようになる。従って、前記ユーザーはモバイルクーポンやゲームアイテムの提供を受ける恩恵が受けられる。
【0035】
ここで、ネットカフェとは、前記第1事業者グループに該当する事業者又は前記第1事業者グループに該当する事業者以外の事業者が設けたアクセスポイントのセル領域に位置する店舗を意味する。店舗の業種は特にこだわらず、例えばPCルーム、カフェ、レストランなどが該当することができる。
【0036】
例えば、アクセスポイントを提供する第1事業者グループに該当する事業者がネットカフェを運営する事業者に該当することもでき、ネットカフェとの契約を通じて一定の手数料を受領できる他の事業者になることもできる。
【0037】
また、前記IPテーブル生成部250はIPテーブルを生成する機能を行い、前記IPテーブルは
図5に示すように、登録IPに対応する店舗名、前記店舗についての支店名及び前記店舗の類型についての店舗タイプに関する情報を収録する店舗コードを生成することで、取得することができる。
【0038】
なお、前記キャンペーンテーブル生成部260はキャンペーンテーブルを生成する機能を行い、前記キャンペーンテーブルは、
図5に示すように、第2事業者グループの事業者が提供するコンテンツに対応するキャンペーン名、キャンペーンの開始日及びキャンペーンの終了日に関する情報を収録するキャンペーンIDを生成することで、取得することができる。
【0039】
更に、実施形態によって、前記第1サーバ200は前記キャンペーンテーブルに対応し、前記第2事業者グループに属する事業者が外部パラメータ用に使用するためのプロモーションIDを生成することができる。ここで、前記キャンペーンIDは前記第1サーバの内部システムで使用される識別子であり、前記プロモーションIDはシステムの外部でパラメータとして使用される識別子として理解するべきである。
【0040】
前記キャンペーン店舗マッピングテーブル生成部270は前記IPテーブルの店舗コードと、前記キャンペーンテーブルのキャンペーンIDをマッチングするキャンペーン店舗マッピングテーブルを生成する機能を行う。
図6に示された表を参照すると、前記キャンペーン店舗マッピングテーブル生成部270でマッピングした結果を確認できる。より具体的には、チェック結果の「1」とは、マッピングが成功的に 行われたことを意味する。もし「0」の値を持つ場合は、マッピングが行われなかったと理解するべきである。
【0041】
以下、
図3を参照して本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法の時系列的な進行を説明する。
【0042】
図3は本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法のフローチャートである。
図4は本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法の実施形態を説明するための図である。
【0043】
図3を参照して説明すると、本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法は、前記第1サーバを各段階の主体とし、前記第1サーバは前記携帯用端末(Portable device)上に表示されるウェブページと連携してモバイルコンテンツを提供するようになる。具体的な各段階は以下の通りである。
【0044】
前記携帯用端末の出力画面の一側に表示され、イベントウェブページにアクセスするための手段であるバナー(banner)を生成する段階(S100);ユーザーから前記バナーがクリックまたはタッチされると共に、前記ユーザの接続IP(Internet Protocol)が公認されたIPの登録IPであるか否かを確認する段階(S110);及び前記ユーザの接続IPが公認されたIPであると確認された場合、前記イベントウェブページへのアクセスを許可することで、モバイルアプリケーションで使用可能なコンテンツを提供する段階(S120)を含んで進行される。
【0045】
また、
図4を参照して説明すると、S110段階の以後に、ユーザーが携帯用端末の無線接続に使用したIPが登録IPの場合は、前記S120段階が進行され、前記ユーザが携帯用端末の無線接続に使用したIPが登録IPでないと、S121段階が進むことを確認できる。前記S121の段階は、より具体的には、第1事業者グループの事業者が設けたアクセスポイントが存在する場所である、ネットカフェに関する情報を提供する段階である。
【0046】
また、前記S120段階の実施形態としては、以下のようになり得る。即ち、前記ユーザの接続IPが公認されたIPであると確認された場合、前記ユーザの前記携帯用端末への入力またはタッチ或いはクリックに基づいて、前記モバイルゲームまたは別のウェブページに設けられたインベントリに前記モバイルゲームで使用可能なコンテンツの提供を受けることができる。
【0047】
以下、
図7を参照して本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法を、出力画面の実施形態と共に説明する。
【0048】
図7は本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法における出力画面の実施形態を示す図である。
図7に示すように、前記携帯用端末の出力画面の一側にはバナーBが出力されることができる。このようなバナーBは前記携帯用端末で動作する別のアプリケーションになり得、前記携帯用端末で動作するゲーム画面になり得る。このようなバナーBはイベントウェブページにアクセスするための手段として動作するが、前記ユーザが必ずネットカフェに位置しなければ出力されないものではなく、常に出力されるものである。ただし、前記ユーザーがネットカフェに位置しているか、即ち、登録IPを用いて無線通信に接続したか否かは、前記ユーザが前記バナーBをクリックまたはタッチしなければ確認できない。そのため、システムの負荷またはトラフィックを減らすことができる効果がある。一方、
図7を続けて参照すると、前記ユーザが当該コンテンツ(またはアイテム)の発行を受けていない状態であれば、出力される「アイテム取得」アイコンをクリックすることで、コンテンツ(またはアイテム)を受け付けることができ、受け付けたコンテンツ(またはアイテム)はモバイルゲームまたは別のウェブページに設けられたインベントリで確認することができるようになる。
【0049】
一方、バナーをクリックすることで、登録IPでないことが確認された場合、「ネットカフェ検索」アイコンをクリックまたはタッチすることで、ネットカフェリストの提供を受けることができる。これによって、ユーザーはネットカフェに移動して恩恵を受けることができ、ネットカフェの営業主もやはり売上高の増加を図ることができる。
【0050】
その結果、本発明に係るモバイルコンテンツ提供方法によれば、アクセスポイントを提供する第1事業者グループ、モバイルコンテンツを提供する第2事業者グループ、第1サーバを構築/保有/維持/管理する第3事業者グループの全てにおいて利益創出を極大化させると共に、ユーザーにはモバイルコンテンツを提供する効果がある。
【0051】
併せて、前記第1事業者グループ及び第2事業者グループは、それぞれ自分のサーバを前記第1サーバ200と連動して提供するためのコンテンツの登録、アクセスポイントの登録などのサービスをリアルタイムで入力することができる。
【0052】
以上、この明細書において説明した機能的動作と本主題に関する実施形態はこの明細書において開示した構造及びそれらの構造的な等価物を含む、デジタル電子回路やコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて、または、これらのうちの1つまたは複数の組合せにおいて実現され得る。