特許第6404108号(P6404108)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6404108-二次電池の充電制御装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6404108
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】二次電池の充電制御装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/14 20060101AFI20181001BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20181001BHJP
   H02M 7/12 20060101ALI20181001BHJP
   B60R 16/03 20060101ALI20181001BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20181001BHJP
【FI】
   H02J7/14 M
   H02J7/00 B
   H02M7/12 601A
   H02M7/12 M
   B60R16/03 K
   H01M10/44 Q
【請求項の数】2
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-254059(P2014-254059)
(22)【出願日】2014年12月16日
(65)【公開番号】特開2016-116367(P2016-116367A)
(43)【公開日】2016年6月23日
【審査請求日】2017年10月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000141901
【氏名又は名称】株式会社ケーヒン
(74)【代理人】
【識別番号】100145023
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 学
(74)【代理人】
【識別番号】100105887
【弁理士】
【氏名又は名称】来山 幹雄
(74)【代理人】
【識別番号】100153349
【弁理士】
【氏名又は名称】武山 茂
(72)【発明者】
【氏名】寛 貴矩敬
(72)【発明者】
【氏名】塚越 英斗
【審査官】 赤穂 嘉紀
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2007/114268(WO,A1)
【文献】 特開2005−354897(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00−7/36
H01M 10/42−10/48
H02P 9/04
H02M 7/12
B60R 16/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のエンジンで駆動されると共に界磁束発生用磁石を有する回転子及び発電出力発生用の固定子巻線が巻回された固定子を備える三相交流発電機から供給される交流電流を、直流電流に変換するためのスイッチング動作を行う複数のスイッチング素子を有するAC/DC変換器と、前記複数のスイッチング素子の前記スイッチング動作の動作タイミングを駆動制御信号で制御することにより二次電池を充電する充電制御部と、を備える二次電池の充電制御装置において、
前記充電制御部は、前記二次電池を充電する際に、前記三相交流発電機の前記回転子の回転位相を検出して、前記回転子の前記回転位相に同期した規準位相から遅角した遅角量を呈する前記駆動制御信号を前記複数のスイッチング素子に印加すると共に、前記遅角量には所定のリミット値が予め設定され、前記遅角量が前記所定のリミット値を越える場合には、前記遅角量を前記所定のリミット値に設定するものであり、
更に前記充電制御部は、前記遅角量のリミット値と前記回転子の回転数との関係が予め規定されたデータを参照して、前記三相交流発電機の前記回転子の前記回転数に対応する前記遅角量の前記所定のリミット値を算出することを特徴とする二次電池の充電制御装置。
【請求項2】
前記データにおける前記遅角量の前記所定のリミット値は、前記遅角量と前記二次電池に流入する充電電流との所定の関係に基づいて、前記充電電流の所定のリミット値に対応して設定されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池の充電制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池の充電制御装置に関し、特に、三相交流発電機によって充電される鉛バッテリ等の二次電池の充電を制御する車両の二次電池の充電制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両のエンジンで駆動される界磁束発生用磁石を有する回転子及び発電出力発生用の固定子巻線が巻回された固定子を有する三相交流発電機の固定子巻線の各相に対する通電タイミングを変化させて三相交流発電機の発電量を制御することによって、鉛バッテリ等の二次電池を充電する構成を有する二次電池の充電制御装置が提案されている。
【0003】
かかる状況下で、特許文献1は、同期発電機の出力制御装置に関し、制御電圧値設定部においては、発電電圧を制御するための制御電圧値が、エンジン回転数判別部で検出されたエンジン回転数とスロットル開度判別部でなされた加速判断に従って決定されると共に、進角・遅角量設定部は、バッテリ電圧が制御電圧値に収斂するようにステータコイルの各相への通電タイミングを決定し、ドライバは、このように決定された進角・遅角量に従って整流器を制御して通電タイミングを変更する構成を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−194427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、発電電圧を制御するための制御電圧値が、エンジン回転数判別部で検出されたエンジン回転数とスロットル開度判別部でなされた加速判断に従って決定されるものであるため、制御電圧値の設定自体に煩雑な傾向があると共に、バッテリ電圧が制御電圧値に収斂するようにステータコイルの各相への通電タイミングを決定し、このように決定された進角・遅角量に従って整流器を制御して通電タイミングを変更するものであるため、バッテリ電圧が制御電圧値に収斂するまでの特にバッテリ電圧が低い場合には、充電電流が大きくなってしまいバッテリの劣化を招く傾向があると考えられる。
【0006】
また、一般的には、バッテリ容量×0.1A以下の定電流でバッテリを充電することが望ましいが、このような定電流充電を実現するためには、ホール素子又はシャント抵抗を備えた電流センサを使用しなければならず、装置全体のコストアップ要因となる傾向があると考えられる。
【0007】
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、簡便、且つ、安価な構成で、二次電池の電圧が相対的に低い場合には定電流で二次電池を充電することができると共に、二次電池の電圧が相対的に高い場合には定電圧で二次電気を充電することができ、これにより充電時の二次電池の劣化を抑制することができる二次電池の充電制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の目的を達成するべく、本発明は、車両のエンジンで駆動されると共に界磁束発生用磁石を有する回転子及び発電出力発生用の固定子巻線が巻回された固定子を備える三相交流発電機から供給される交流電流を、直流電流に変換するためのスイッチング動作を行う複数のスイッチング素子を有するAC/DC変換器と、前記複数のスイッチング素子の前記スイッチング動作の動作タイミングを駆動制御信号で制御することにより二次電池を充電する充電制御部と、を備える二次電池の充電制御装置において、前記充電制御部は、前記二次電池を充電する際に、前記三相交流発電機の前記回転子の回転位相を検出して、前記回転子の前記回転位相に同期した規準位相から遅角した遅角量を呈する前記駆動制御信号を前記複数のスイッチング素子に印加すると共に、前記遅角量には所定のリミット値が予め設定され、前記遅角量が前記所定のリミット値を越える場合には、前記遅角量を前記所定のリミット値に設定するものであり、更に前記充電制御部は、前記遅角量のリミット値と前記回転子の回転数との関係が予め規定されたデータを参照して、前記三相交流発電機の前記回転子の前記回転数に対応する前記遅角量の前記所定のリミット値を算出することを第1の局面とする。
【0009】
また、本発明は、第1の局面に加えて、前記データにおける前記遅角量の前記所定のリミット値は、前記遅角量と前記二次電池に流入する充電電流との所定の関係に基づいて、前記充電電流の所定のリミット値に対応して設定されることを第2の局面とする。
【発明の効果】
【0011】
以上の本発明の第1の局面にかかる二次電池の充電制御装置によれば、車両のエンジンで駆動されると共に界磁束発生用磁石を有する回転子及び発電出力発生用の固定子巻線が巻回された固定子を備える三相交流発電機から供給される交流電流を、直流電流に変換するためのスイッチング動作を行う複数のスイッチング素子を有するAC/DC変換器と、複数のスイッチング素子のスイッチング動作の動作タイミングを駆動制御信号で制御することにより二次電池を充電する充電制御部と、を備える二次電池の充電制御装置であって、充電制御部が、二次電池を充電する際に、三相交流発電機の回転子の回転位相を検出して、三相交流発電機の回転子の回転位相に同期した規準位相から遅角した遅角量を呈する駆動制御信号を複数のスイッチング素子に印加すると共に、遅角量には所定のリミット値が予め設定され、遅角量が所定のリミット値を越える場合には、遅角量を所定のリミット値に設定するものであり、更に充電制御部は、遅角量のリミット値と回転子の回転数との関係が予め規定されたデータを参照して、三相交流発電機の回転子の回転数に対応する遅角量の所定のリミット値を算出するものであるため、簡便、且つ、安価な構成で、二次電池の電圧が相対的に低い場合には定電流で二次電池を充電することができると共に、二次電池の電圧が相対的に高い場合には定電圧で二次電池を充電することができ、これにより充電時の二次電池の劣化を抑制することができる。
【0012】
また、本発明の第2の局面にかかる二次電池の充電制御装置によれば、遅角量のリミット値と回転子の回転数との関係が予め規定されたデータにおける遅角量の所定のリミット値が、遅角量と二次電池に流入する充電電流との所定の関係に基づいて、充電電流の所定のリミット値に対応して設定されるものであるため、電流センサの必要性を排除することができる簡便で安価な構成でもって、二次電池の電圧が相対的に低い場合には定電流で二次電池を充電することができると共に、二次電池の電圧が相対的に高い場合には定電圧で二次電池を充電することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施形態における二次電池の充電制御装置が適用されるエンジンの構成を示す模式図である。
図2図2は、本実施形態における二次電池の充電制御装置の構成を示す回路図である。
図3図3(a)は、本実施形態における二次電池の充電制御装置が鉛バッテリを充電する際に用いられるデータの一例を示す図であって、鉛バッテリへの異なる充電電流のリミット値毎に遅角量のリミット値と三相交流発電機の回転子の回転数との関係の一例を示す図であり、図3(b)は、本実施形態における二次電池の充電制御装置が鉛バッテリを充電する際における遅角量と、充電電圧と、SOC(State Of Charge)と、の各々の経時的変化特性の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における二次電池の充電制御装置につき、詳細に説明する。
【0016】
〔エンジンの構成〕
まず、図1を参照して、本発明の実施形態における二次電池の充電制御装置が適用されるエンジンの構成について、詳細に説明する。
【0017】
図1は、本実施形態における二次電池の充電制御装置が適用されるエンジンの構成を示す模式図である。
【0018】
図1に示すように、内燃機関であるエンジン1は、図示を省略する車両に搭載され、シリンダブロック2を備えている。シリンダブロック2の側壁内には、シリンダブロック2及びその内部を冷却するための冷却水が流通する冷却水通路3が形成されている。冷却水通路3には、冷却水通路3を流通する冷却水の温度を検出するための水温センサ4が設けられている。
【0019】
なお、図1中では、説明の便宜上、内燃機関1を単気筒として示しているが、内燃機関1は複数の気筒を有するものであってもよく、気筒の配列も直列、水平対向やV型等であってもよい。また、図1中では、説明の便宜上、内燃機関1を水冷式として示しているが、空冷式であってもよく、かかる場合には、水温センサ4の代わりに内燃機関1の温度を検出自在な温度センサをシリンダブロック2等に装着してもよい。
【0020】
シリンダブロック2の内部には、ピストン5が配置されている。ピストン5は、コンロッド6を介してクランク7に連結されている。クランク7の近傍には、クランク7の回転角度を検出するクランク角センサ8が、内燃機関1の回転速度を検出すべく設けられている。シリンダブロック2の上部には、シリンダヘッド9が装着されている。ピストン5の上面と、シリンダブロック2及びシリンダヘッド9の各々の内面とが画成する内部空間は燃焼室10となる。
【0021】
シリンダヘッド9には、燃焼室10内の混合気に点火する点火プラグ11が設けられている。点火プラグ11の点火動作は、ECU130が図示を省略する点火コイルへの通電を制御することによって制御される。
【0022】
また、シリンダヘッド9には、燃焼室10と吸気通路12とを開閉自在に連通する吸気バルブ13が設けられている。吸気通路12は、シリンダヘッド9に固設される吸気管IM内に形成され、吸気管IMは、吸気通路12内に燃料を噴射する燃料噴射弁14及び燃料噴射弁14の上流側に配置されるスロットルバルブ15を備えている。なお、燃料噴射弁14は、燃焼室10内に直接燃料を噴射するものであってもよい。
【0023】
シリンダヘッド9には、吸気管IMの反対側に排気管EMが固設され、排気管EM内には、燃焼室10と連通する排気通路16が形成されている。かかるシリンダヘッド9には、燃焼室10と排気通路16とを開閉自在に連通する排気バルブ17が設けられている。
【0024】
〔二次電池の充電制御装置の構成〕
次に、更に図2をも参照して、本実施形態における二次電池の充電制御装置の構成について、詳細に説明する。
【0025】
図2は、本実施形態における二次電池の充電制御装置の構成を示す回路図である。
【0026】
図2に示すように、本発明の実施形態における二次電池の充電制御装置100は、三相交流発電機110からの発電電力を電力変換するAC/DCコンバータ131の動作を制御するECU(Electronic Control Unit)130を備えている。なお、図中の符号101は、二次電池としての鉛バッテリを示し、及び符号102は、鉛バッテリ101の正負の両端子間に電気的に接続された負荷を示している。また、二次電池としては、鉛バッテリ以外に、ニッケル水素バッテリやリチウムイオンバッテリも利用可能である。また、ECU130は、車両全体の制御処理を実行するものであってもよいし、鉛バッテリ101を充電する充電制御処理に特化したものであってもよい。
【0027】
三相交流発電機110は、その詳細な構成は省略するが、U相のコイル110a、V相のコイル110b、及びW相のコイル110cから成る3相の発電出力発生用のコイル(固定子巻線)が巻回された固定子と、これらの各相のコイル110a、コイル110b及び110cに対応する界磁束発生用の永久磁石が各々装着されると共に固定子の外周側を周回するように配設された回転子と、を備え、かかる回転子が典型的には内燃機関であるエンジン1のクランク7によって駆動される(図1参照)。また、三相交流発電機110に対向して、位相センサ120が配設されている。
【0028】
U相のコイル110aは、AC/DCコンバータ131の一方のU相のスイッチング素子131aの他方の端子と、AC/DCコンバータ131の他方のU相のスイッチング素子131bの一方の端子と、に電気的に接続する接続端子111aを有している。V相のコイル110bは、AC/DCコンバータ131の一方のV相のスイッチング素子131cの他方の端子と、AC/DCコンバータ131の他方のV相のスイッチング素子131dの一方の端子と、に電気的に接続する接続端子111bを有している。また、W相のコイル110cは、AC/DCコンバータ131の一方のW相のスイッチング素子131eの他方の端子と、AC/DCコンバータ131の他方のW相のスイッチング素子131fの一方の端子と、に電気的に接続する接続端子111cを有している。
【0029】
ここで、三相交流発電機110から出力される出力電圧の経時的変化は、エンジン1のクランク7によって駆動される三相交流発電機110の回転子の回転に同期している。詳しくは、回転子の回転方向の位相(回転位相:回転角)の1周期を360°(回転子の1回転)とすると、回転子の回転位相の1周期に対して、U相のコイル110a及びそれに対応する永久磁石の位相は、V相のコイル110b及びそれに対応する永久磁石の位相よりも120°ほど早く、V相のコイル110b及びそれに対応する永久磁石の位相は、W相のコイル110c及びそれに対応する永久磁石の位相よりも120°ほど早くなるように設定されている。これに対応して、U相のコイル110aから出力される出力電圧は、V相のコイル110bから出力される出力電圧よりも120°ほど位相が進み、V相のコイル110bから出力される出力電圧は、W相のコイル110cから出力される出力電圧よりも120°ほど位相が進むように設定されている。
【0030】
位相センサ120は、三相交流発電機110の回転子の各相の回転位相、具体的には、U相のコイル110a及びそれに対応する永久磁石の回転位相、V相のコイル110b及びそれに対応する永久磁石の回転位相、並びにW相のコイル110c及びそれに対応する永久磁石の回転位相に各々対応する電気信号を、ECU130における充電制御部132に出力する。
【0031】
ECU130は、マイクロコンピュータ等を含む演算処理装置であり、図示を省略するメモリやタイマを有している。かかるメモリには、必要な制御プログラム及び制御データが記憶され、ECU130は、メモリから必要な制御プログラム及び制御データを読み出して、制御プログラムを実行することによって、充電制御処理等の制御処理を実行する制御装置である。
【0032】
具体的には、ECU130は、電力変換器であるAC(Alternate Current)/DC(Direct Current)コンバータ131及び充電制御部132を備え、充電制御部132は、回転位相検出部132a、回転速度検出部132b、遅角量算出部132c及び指令部132dを備えている。なお、図2中では、回転位相検出部132a、回転速度検出部132b、遅角量算出部132c及び指令部132dを、ECU130が制御プログラムを実行する際のその機能ブロックとして各々示している。また、回転位相検出部132a、回転速度検出部132b、遅角量算出部132c及び指令部132dを機能ブロックとして機能させるプログラムは、メモリ中に予め記憶されている。また、AC/DCコンバータ131は、ECU130外にパワーモジュール等として設けられていてもよい。
【0033】
AC/DCコンバータ131は、典型的には、3相ブリッジ接続されたスイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fを有し、充電制御部132の指令部132dからの制御信号に従って、スイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fの各々をオン状態又はオフ状態にして三相交流発電機110から供給された3相交流電流を直流電流に変換すると共に、直流電流を鉛バッテリ101に供給する。なお、スイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fは、典型的には各々トランジスタであり、図2中では、一例として、N型のMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)として各々示している。
【0034】
具体的には、AC/DCコンバータ131は、U相、V相及びW相の3相の各相に対して、一対のスイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fを各々対応して有している。
【0035】
つまり、AC/DCコンバータ131では、U相の一対のスイッチング素子131aとスイッチング素子131bとが電気的に接続されており、スイッチング素子131aがオン状態で、且つ、スイッチング素子131bがオフ状態の場合にU相の出力電圧をハイレベルにし、スイッチング素子131aがオフ状態で、且つ、スイッチング素子131bがオン状態の場合にU相の出力電圧をローレベルにする。
【0036】
また、AC/DCコンバータ131では、V相の一対のスイッチング素子131cとスイッチング素子131dとが電気的に接続されており、スイッチング素子131cがオン状態で、且つ、スイッチング素子131dがオフ状態の場合にV相の出力電圧をハイレベルにし、スイッチング素子131cがオフ状態で、且つ、スイッチング素子131dがオン状態の場合にV相の出力電圧をローレベルにする。
【0037】
更に、AC/DCコンバータ131では、W相の一対のスイッチング素子131eとスイッチング素子131fとが電気的に接続されており、スイッチング素子131eがオン状態、且つ、スイッチング素子131fがオフ状態の場合にW相の出力電圧をハイレベルにし、スイッチング素子131eがオフ状態、且つ、スイッチング素子131fがオン状態の場合にW相の出力電圧をローレベルにする。
【0038】
ここで、スイッチング素子131aは、充電制御部132の指令部132dに電気的に接続された制御端子と、鉛バッテリ101の高電位側に電気的に接続された一方の入力端子と、スイッチング素子131b及び三相交流発電機110の接続端子111aに電気的に接続された他方の入力端子と、を有している。かかるスイッチング素子131aは、その制御端子に対して指令部132dから印加される所定の制御信号に従って、オン/オフ動作し、それがオン状態のときは、一方の入力端子から他方の入力端子へ電流が流れる。
【0039】
また、スイッチング素子131bは、充電制御部132の指令部132dに電気的に接続された制御端子と、スイッチング素子131a及び三相交流発電機110の接続端子111aに電気的に接続された一方の入力端子と、鉛バッテリ101の低電位側に電気的に接続された他方の入力端子と、を有している。かかるスイッチング素子131bは、その制御端子に対して指令部132dから印加される所定の制御信号に従って、オン/オフ動作し、それがオン状態のときには、一方の入力端子から他方の入力端子へ電流が流れる。
【0040】
また、スイッチング素子131cは、充電制御部132の指令部132dに電気的に接続された制御端子と、鉛バッテリ101の高電位側に電気的に接続された一方の入力端子と、スイッチング素子131d及び三相交流発電機110の接続端子111bに電気的に接続された他方の入力端子と、を有している。かかるスイッチング素子131cは、その制御端子に対して指令部132dから印加される所定の制御信号に従って、オン/オフ動作し、それがオン状態のときには、一方の入力端子から他方の入力端子へ電流が流れる。
【0041】
また、スイッチング素子131dは、充電制御部132の指令部132dに電気的に接続された制御端子と、スイッチング素子131c及び三相交流発電機110の接続端子111bに電気的に接続された一方の入力端子と、鉛バッテリ101の低電位側に電気的に接続された他方の入力端子と、を有している。かかるスイッチング素子131dは、その制御端子に対して指令部132dから印加される所定の制御信号に従って、オン/オフ動作し、それがオン状態のときには、一方の入力端子から他方の入力端子へ電流が流れる。
【0042】
また、スイッチング素子131eは、充電制御部132の指令部132dに電気的に接続された制御端子と、鉛バッテリ101の高電位側に電気的に接続された一方の入力端子と、スイッチング素子131f及び三相交流発電機110の接続端子111cに電気的に接続された他方の入力端子と、を有している。かかるスイッチング素子131eは、その制御端子に対して指令部132dから印加される所定の制御信号に従って、オン/オフ動作し、それがオン状態のときには、一方の入力端子から他方の入力端子へ電流が流れる。
【0043】
更に、スイッチング素子131fは、充電制御部132の指令部132dに電気的に接続された制御端子と、スイッチング素子131e及び三相交流発電機110の接続端子110cに電気的に接続された一方の入力端子と、鉛バッテリ101の低電位側に電気的に接続された他方の入力端子と、を有している。かかるスイッチング素子131fは、その制御端子に対して指令部132dから印加される所定の制御信号に従って、オン/オフ動作し、それがオン状態のときには、一方の入力端子から他方の入力端子へ電流が流れる。
【0044】
充電制御部132は、回転位相検出部132a、回転速度検出部132b、遅角量算出部132c及び指令部132dを機能ブロックとして各々有し、位相センサ120から出力された出力信号が担持するU相、V相及びW相の各々の回転位相を規準位相として、スイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fの各々のオン状態とオフ状態とを切り替えるスイッチング制御を行う。また、遅角量算出部132c及び指令部132dが協働して行うスイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fの各々のオン状態とオフ状態とを切り替えるスイッチング制御は、典型的には、それらの各々のオン状態とオフ状態とを切り替えるスイッチングタイミングを、対応する規準位相から遅らせる遅角制御である。
【0045】
具体的には、回転位相検出部132aは、三相交流発電機110の回転子のU相、V相及びW相の各々の回転位相を検出する。詳しくは、回転位相検出部132aは、位相センサ120から各々出力された出力信号に基づき、U相のコイル110a及びそれに対応する永久磁石の回転位相、V相のコイル110b及びそれに対応する永久磁石の回転位相、並びにW相のコイル110c及びそれに対応する永久磁石の回転位相を各々検出する。そして、回転位相検出部132aは、かかる回転位相を示す各々の検出値を遅角量算出部132cで利用可能とする。
【0046】
また、回転速度検出部132bは、三相交流発電機110の回転子の回転速度を検出する。詳しくは、回転速度検出部132bは、位相センサ120から各々出力された出力信号に基づき、U相のコイル110a及びそれに対応する永久磁石の回転位相、V相のコイル110b及びそれに対応する永久磁石の回転位相、並びにW相のコイル110c及びそれに対応する永久磁石の回転位相の時間変化、典型的にはそれらのいずれかの時間変化から回転子の回転速度を検出し、かかる回転速度を示す各々の検出値を遅角量算出部132cで利用可能とする。なお、回転速度検出部132bは、三相交流発電機110三相交流発電機110のU相、V相及びW相の各相の発電電圧を示す出力信号の波形から回転子の回転速度を検出するようにしてもよい。また、エンジン1の回転速度と三相交流発電機110の回転子の回転速度との間には相関関係があるので、回転速度検出部132bは、クランク角センサ8によって検出されたクランク7の回転角度から回転子の回転速度を検出するようにしてもよい。
【0047】
また、遅角量算出部132cは、回転位相検出部132aが検出したU相のコイル110a及びそれに対応する永久磁石の回転位相に対応したタイミングを規準位相に設定すると共に、所定のパラメータを用いてU相の規準位相に対する遅角量を算出する。同様に、遅角量算出部132cは、回転位相検出部132aが検出したV相のコイル110b及びそれに対応する永久磁石の回転位相に対応したタイミングを規準位相に設定すると共に、所定のパラメータを用いてV相の規準位相に対する遅角量を算出し、回転位相検出部132aが検出したW相のコイル110c及びそれに対応する永久磁石の回転位相に対応したタイミングを規準位相に設定すると共に、所定のパラメータを用いてW相の規準位相に対する遅角量を算出する。ここで、典型的には、U相の遅角量と、V相の遅角量と、W相の遅角量と、は互いに等しく設定される。そして、遅角量算出部132cは、かかる遅角量を示す各々の算出値を指令部132dで利用可能とする。
【0048】
更に、指令部132dは、各スイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fの制御端子に電気的に接続され、遅角量算出部132cが算出した遅角量に従って、スイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fの制御端子に対してハイレベル及びローレベルから成る制御信号を対応する位相のタイミングで各々印加することにより、これらを対応してオン/オフ動作させる。
【0049】
〔充電制御処理〕
以下、以上の構成を有する二次電池の充電制御装置100において、更に図3をも参照して、鉛バッテリ101に対する充電制御処理について、詳細に説明する。
【0050】
図3(a)は、本実施形態における二次電池の充電制御装置100が鉛バッテリ101を充電する際に用いられるデータの一例を示す図であって、鉛バッテリ101への異なる充電電流のリミット値毎に遅角量のリミット値と三相交流発電機110の回転子の回転数との関係の一例を示す図である。また、図3(b)は、本実施形態における二次電池の充電制御装置100が鉛バッテリ101を充電する際における遅角量と、充電電圧と、SOCと、の各々の経時的変化特性の一例を示す図である。なお、図3(a)は、説明の簡略化のため、充電電流のリミット値の例として1A、2A及び3Aを示しているが、もちろん、充電電流のリミット値は、これらの値以外のものであってもよいし、鉛バッテリ101の充電中では、充電電流のリミット値を、所定の固定値としてもよいし可変値としてもよい。また、図3(b)においては、説明の簡略化のため、三相交流発電機110の回転子の回転数を2000rpmの一定値とし、充電電流のリミット値を1Aの一定値とした例を示している。
【0051】
まず、鉛バッテリ101の充電時における遅角量のリミット値の算出原理について、詳細に説明する。
【0052】
遅角量にリミット値を設けず定電圧で鉛バッテリ101を充電する場合には、鉛バッテリ101への充電電流と、スイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fの各々のオン状態とオフ状態とを切り替えるスイッチングタイミングを対応する規準位相から遅らせる遅角量と、は比例関係にある。このように遅角量にリミット値を設けず定電圧で鉛バッテリ101に充電電流を流して鉛バッテリ101を充電する際には、充電電流の値が鉛バッテリ101を劣化させない上限値を超えてしまう事態が発生することも考えられる。よって、これを防ぐためには、充電電流にリミット値を設定することが必要であり、つまり、充電電流と相関関係を有する遅角量にリミット値を設定することが必要になることとなる。
【0053】
そこで、本実施形態では、図3(a)に示すように、鉛バッテリ101への異なる充電電流のリミット値毎に遅角量のリミット値と三相交流発電機110の回転子の回転数との関係を予め規定しておく。そして、かかる関係に基づいて、所定の充電電流のリミット値に応じ、回転速度検出部132bが検出した三相交流発電機110の回転子の回転数に対応する遅角量のリミット値を算出する。鉛バッテリ101を充電する際にかかる遅角量のリミット値を用いることより、充電電流の値が鉛バッテリ101を劣化させない上限値を超える事象が発生する事態が、確実に抑制される。ここで、三相交流発電機110の回転子の回転数をパラメータとして、遅角量のリミット値を設定するのは、充電電流、つまり、遅角量が三相交流発電機110の回転子の回転数に依存して変化することを考慮したものである。なお、遅角量のリミット値は、その算出処理の簡便化のために、三相交流発電機110の回転子の回転数の相違は考慮せずに、鉛バッテリ101への異なる充電電流のリミット値毎に規定されるものであってもよい。また、三相交流発電機110の回転子の回転数は、エンジン1の回転数と一定の関係にあるものであるから、三相交流発電機110の回転子の回転数に代えて、エンジン1の回転数を用いてもよい。
【0054】
以上のような鉛バッテリ101の充電時における遅角量のリミット値の算出原理を適用して、二次電池の充電制御装置100は、以下のような鉛バッテリ101の充電制御処理を実行する。
【0055】
まず、回転位相検出部132aが、三相交流発電機110の回転子のU相、V相及びW相の各々の回転位相を検出する。詳しくは、回転位相検出部132aは、位相センサ120から各々出力された出力信号に基づき、U相のコイル110a及びそれに対応する永久磁石の回転位相、V相のコイル110b及びそれに対応する永久磁石の回転位相、並びにW相のコイル110c及びそれに対応する永久磁石の回転位相を各々検出する。
【0056】
次に、 回転速度検出部132bが、位相センサ120から各々出力された出力信号に基づき、U相のコイル110a及びそれに対応する永久磁石の回転位相、V相のコイル110b及びそれに対応する永久磁石の回転位相、並びにW相のコイル110c及びそれに対応する永久磁石の回転位相の時間変化、典型的には、これらの回転位相の時間変化は等しいから、これらのいずれかの時間変化から回転子の回転速度を検出する。
【0057】
次に、遅角量算出部132cが、回転位相検出部132aが検出したU相のコイル110a及びそれに対応する永久磁石の回転位相に対応したタイミングを規準位相に設定すると共に、定電圧で鉛バッテリ101を充電する際のリミット値を考慮しないU相の規準位相に対する遅角量を算出する。同様に、遅角量算出部132cが、回転位相検出部132aが検出したV相のコイル110b及びそれに対応する永久磁石の回転位相に対応したタイミングを規準位相に設定すると共に、定電圧で鉛バッテリ101を充電する際のリミット値を考慮しないV相の規準位相に対する遅角量を算出し、回転位相検出部132aが検出したW相のコイル110c及びそれに対応する永久磁石の回転位相に対応したタイミングを規準位相に設定すると共に、定電圧で鉛バッテリ101を充電する際のリミット値を考慮しないW相の規準位相に対する遅角量を算出する。ここで、かかる遅角量は、典型的には、スイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fの各々において等しく設定されるものであるため、例えば、U相の遅角量を算出して、これをV相の遅角量及びW相の遅角量に適用してもよく、以降、このように算出されたU相の遅角量で各相の遅角量を代表して説明する。
【0058】
次に、遅角量算出部132cが、図3(a)に示す関係を規定したデータを、図示を省略するメモリから読み出して参照し、所定の充電電流のリミット値に応じ、回転速度検出部132bが検出した三相交流発電機110の回転子の回転数の値に対応する遅角量のリミット値を算出する。ここで、遅角量算出部132cは、リミット値を考慮しない遅角量が遅角量のリミット値以下の場合には、リミット値を考慮しない遅角量をそのまま遅角量に設定し、リミット値を考慮しない遅角量が遅角量のリミット値を超えた場合には、かかるリミット値を遅角量に設定することにより、リミット値を反映した遅角量を算出する。
【0059】
そして、指令部132dは、遅角量算出部132cが算出したリミット値を反映した遅角量で各々の規準位相から遅らせたスイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fのスイッチングタイミングを算出すると共に、スイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fの制御端子に対してハイレベル及びローレベルから成る制御信号を対応するスイッチングタイミングで各々印加することにより、これらを対応してオン/オフ動作させる。
【0060】
これにより、充電制御部132が、充電電流の値が鉛バッテリ101を劣化させない上限値を超える事象が発生する事態を抑制した態様で、鉛バッテリ101を充電していくことになる。
【0061】
ここで、図3(b)に示すように、経過時間が50分になる以前では、鉛バッテリ101への充電時の遅角量Dの値が、仮想線D’示す制限無しのものよりも制限されたリミット値DLに設定されており、対応して、鉛バッテリ101への充電電圧Vが、仮想線で示す一定電圧V’よりも減少した値から上昇してきている一方で、経過時間が50分になった以降では、遅角量Dの値が、制限無しのものとなると共に、充電電圧Vが、一定値となっている。また、図3(b)では、SOCの時間的変化を点線で示しており、経過時間が150分になった時点で、SOCが100%となり、鉛バッテリ101の充電状態は、満充電状態になっている。
【0062】
以上の説明から明らかなように、本実施形態における二次電池の充電制御装置100では、車両のエンジン1で駆動されると共に界磁束発生用磁石を有する回転子及び発電出力発生用の固定子巻線が巻回された固定子を備える三相交流発電機110から供給される交流電流を、直流電流に変換するためのスイッチング動作を行う複数のスイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fを有するAC/DC変換器131と、複数のスイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fのスイッチング動作の動作タイミングを駆動制御信号で制御することにより二次電池101を充電する充電制御部132と、を備える二次電池の充電制御装置100であって、充電制御部132が、二次電池101を充電する際に、三相交流発電機110の回転子の回転位相を検出して、三相交流発電機110の回転子の回転位相に同期した規準位相から遅角した遅角量を呈する駆動制御信号を複数のスイッチング素子131a、131b、131c、131d、131e及び131fに印加すると共に、遅角量には所定のリミット値が予め設定され、遅角量が所定のリミット値を越える場合には、遅角量を所定のリミット値に設定するものであるため、簡便、且つ、安価な構成で、二次電池101の電圧が相対的に低い場合には定電流で二次電池101を充電することができると共に、二次電池101の電圧が相対的に高い場合には定電圧で二次電池101を充電することができ、これにより充電時の二次電池101の劣化を抑制することができる。
【0063】
また、本実施形態における二次電池の充電制御装置100では、遅角量の所定のリミット値が、遅角量と二次電池101に流入する充電電流との所定の関係に基づいて、充電電流の所定のリミット値に対応して設定されるものであるため、電流センサの必要性を排除することができる簡便で安価な構成でもって、二次電池101の電圧が相対的に低い場合には定電流で二次電池101を充電することができると共に、二次電池101の電圧が相対的に高い場合には定電圧で二次電池101を充電することができる。
【0064】
また、本実施形態における二次電池の充電制御装置100では、遅角量の所定のリミット値が、三相交流発電機110の回転子の回転数又はエンジンの回転数に応じて設定されるものであるため、電流センサの必要性を排除した簡素化した構成で、二次電池101を劣化させる上限値を超えない遅角量のリミット値をエンジン1の回転数に応じて適切に設定することができ、二次電池101の電圧が相対的に低い場合には定電流で二次電池101を充電することができると共に、二次電池101の電圧が相対的に高い場合には定電圧で二次電池101を充電することができる。
【0065】
なお、本発明は、構成要素の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、かかる構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
【産業上の利用可能性】
【0066】
以上のように、本発明においては簡便、且つ、安価な構成で、二次電池の電圧が相対的に低い場合には定電流で二次電池を充電することができると共に、二次電池の電圧が相対的に高い場合には定電圧で二次電気を充電することができ、これにより充電時の二次電池の劣化を抑制することができる二次電池の充電制御装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から車両等の二次電池の充電制御装置に広範に適用され得るものと期待される。
【符号の説明】
【0067】
1…エンジン
2…シリンダブロック
3…冷却水通路
4…水温センサ
5…ピストン
6…コンロッド
7…クランク
8…クランク角センサ
9…シリンダヘッド
10…燃焼室
11…点火プラグ
12…吸気通路
13…吸気バルブ
14…燃料噴射弁
15…スロットルバルブ
16…排気通路
17…排気バルブ
100…二次電池の充電制御装置
101…鉛バッテリ
102…負荷
120…位相センサ
110…三相交流発電機
130…ECU
131…AC/DCコンバータ
132…充電制御部
132a…回転位相検出部
132b…回転速度検出部
132c…遅角量算出部
132d…指令部
134…測定部
IM…吸気管
EM…排気管
図1
図2
図3