特許第6404235号(P6404235)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6404235
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】新規な殺微生物剤
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/08 20060101AFI20181001BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20181001BHJP
   A01N 43/653 20060101ALI20181001BHJP
   A01N 43/50 20060101ALI20181001BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20181001BHJP
【FI】
   C07D401/08CSP
   C07D417/14
   A01N43/653 C
   A01N43/50 C
   A01P3/00
【請求項の数】12
【全頁数】75
(21)【出願番号】特願2015-555678(P2015-555678)
(86)(22)【出願日】2014年1月28日
(65)【公表番号】特表2016-508492(P2016-508492A)
(43)【公表日】2016年3月22日
(86)【国際出願番号】EP2014051621
(87)【国際公開番号】WO2014118170
(87)【国際公開日】20140807
【審査請求日】2017年1月26日
(31)【優先権主張番号】13153924.9
(32)【優先日】2013年2月4日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】300091441
【氏名又は名称】シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100183379
【弁理士】
【氏名又は名称】藤代 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100087871
【弁理士】
【氏名又は名称】福本 積
(74)【代理人】
【識別番号】100087413
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 哲次
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 達則
(72)【発明者】
【氏名】ステファーヌ アンドレ マリー ジャンマール
(72)【発明者】
【氏名】ダミアン ボンバロ
【審査官】 早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−060975(JP,A)
【文献】 特開平03−038574(JP,A)
【文献】 特開昭61−109775(JP,A)
【文献】 特開昭61−001672(JP,A)
【文献】 特開昭62−234039(JP,A)
【文献】 特開平05−163269(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/078720(WO,A1)
【文献】 特表平10−508317(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/177728(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/177603(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/133875(WO,A1)
【文献】 西独国特許出願公開第03422244(DE,A)
【文献】 特開平02−172978(JP,A)
【文献】 特開昭61−109718(JP,A)
【文献】 国際公開第94/027976(WO,A1)
【文献】 特開平04−211078(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0032994(US,A1)
【文献】 特開平07−223950(JP,A)
【文献】 周東智,有機医薬分子論,2012年,第2刷,p.225-34
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
(式中、
MBGは、任意選択により置換されていてもよいテトラゾリル、任意選択により置換されていてもよいトリアゾリル、任意選択により置換されていてもよいオキサゾリル、任意選択により置換されていてもよいチアゾリル、または,任意選択により置換されていてもよいイミダゾリルであり、
HetArは、炭素で結合する任意選択により置換されていてもよいピリジルであって、前記置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されていてもよい)でさらに置換されていてもよい)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、意選択により置換されていてもよい3員〜8員炭素環を形成し、
3は、水素、アルキル、−Si(R53、−P(O)(OH)2、−CH2−O−P(O)(OH)2、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N−アルキルであり、
4は、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で各々が置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリール、アルキルまたはシクロアルキルであり、
5は独立してアルキルまたはアリールであり、
6は、独立して、シアノ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲンまたはハロアルコキシであり、
3、R4及びR5において、各アルキル部分は、鎖もしくは分岐鎖である)
ならびに、これらの化合物の農業的に許容可能な塩、立体異性体、ジアステレオ異性体、エナンチオマー、互変異性体、アトロプ異性体、およびN−オキシド。
【請求項2】
MBGが、トリアゾリル、テトラゾリル、キサゾリル、チアゾリルまたはイミダゾリルであり、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されていてもよ3員〜6員炭素環を形成し、
3が水素、アルキルであり、
4が、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で各々が置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールであり、
6が、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである
ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
MBGが、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されていてもよ3員〜6員炭素環を形成し、
3が水素、C1〜C4アルキルであり、
4が、各々が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールであり、
6が、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである
ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
MBGがトリアゾリルであり、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されていてもよ3員〜6員炭素環を形成し、
3が水素またはメチルであり、
4が、各々が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールであり、
6が、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである
ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
MBGがトリアゾリルであり、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されていてもよ3員〜6員炭素環を形成し、
3が水素またはメチルであり、
4が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されていてもよいアリールであり、
6が、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである
ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
MBGが、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArが、ピリジ−2−イルであって、前記置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されていてもよい)からなる群から選択され、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されていてもよい3員〜4員炭素環を形成し、
3が、水素またはメチルであり、
4が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されていてもよいアリールであり、
6が、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである
ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
MBGが、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArが、ピリジ−2−イルであって、前記置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されていてもよい)からなる群から選択され、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により置換されていてもよい3員〜4員炭素環を形成し、
3が、水素またはメチルであり、
4が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されていてもよいアリールであり、
6が、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである
ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
MBGが、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArが、ピリジ−2−イルであって、前記置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されていてもよい)からなる群から選択され、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により置換されていてもよい3員〜4員炭素環を形成し、
3が、水素またはメチルであり、
4が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されていてもよいアリールであり、
6が、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである
ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
有用な植物に係る植物病原性微生物による外寄生を防除または予防する方法であって、請求項1に記載の式(I)の化合物または組成物、活性成分としての請求項1に記載の式(I)の化合物を、前記植物、その一部またはその生息地に適用する方法。
【請求項10】
請求項1に記載の式(I)の化合物および少なくとも1種の助剤を含む植物病原性微生物に対する防除および保護のための組成物。
【請求項11】
有用な植物またはその植物繁殖体に対する植物病原性病害を防除する方法であって、前記植物繁殖体に、殺菌的に有効な量の請求項1に記載の式(I)の化合物を含む植物繁殖体保護組成物を、前記組成物のためのキャリアと一緒に適用するステップを含む方法。
【請求項12】
任意選択により少なくとも1種の追加の活性成分を含んでもよい、殺菌的に有効な量の請求項1に記載の式(I)の化合物を含む組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺微生物的に活性であり、特に殺菌・殺カビ的に活性である、シクロアルキル−ヘテロアリールおよびシクロヘテロアルキル−ヘテロアリールを含有する新規化合物、組成物におけるこれらの使用、ならびに、植物における微生物性感染、特に真菌性感染の防除および/または予防方法に関し、また、これらの化合物の調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
全体的または局部的である重大な微生物性感染症、特に真菌性感染症の発生率が、植物に対して増加し続けている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
殺菌・殺カビ剤は、真菌により生じる損害から植物を保護するよう作用する天然または合成由来の化合物である。現在の農学上の方法は、殺菌・殺カビ剤の使用に大きく依存している。実際に、いく種かの作物は、殺菌・殺カビ剤を用いなければ、実用上栽培することは不可能である。殺菌・殺カビ剤を用いることにより、栽培者は、作物の収率を高め、結果的に、作物の価値を高めることが可能である。数多くの殺菌・殺カビ剤が開発されている。しかしながら、真菌性外寄生の処置は、重要な問題であり続けている。さらに、殺菌・殺カビ剤に対する耐性が重大な問題となっており、ある種の農学上の使用に関し、これらの薬剤の効果が失われている。従って、新規の殺菌・殺カビ性化合物の開発に対する必要性が存在している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、本発明は、式(I)の化合物に関し、
【化1】
(式中、
MBGは、任意選択により置換されるテトラゾリル、任意選択により置換されるトリアゾリル、任意選択により置換されるオキサゾリル、任意選択により置換されるチアゾリル、または,任意選択により置換されるイミダゾリルであり、
HetArは、任意選択により置換される単環式、二環式芳香族複素環または多環式芳香族複素環であり、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により酸素、硫黄もしくは窒素原子を含有する、任意選択により置換される3員〜8員環を形成し、
3は、水素、アルキル、−Si(R53、−P(O)(OH)2、−CH2−O−P(O)(OH)2、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N−アルキルであり、
4は、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で各々が置換される、アリール、ヘテロアリール、アルキルまたはシクロアルキルであり、
5は独立してアルキルまたはアリールであり、
6は、独立して、シアノ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲンまたはハロアルコキシであり、
式(I)の化合物の置換基の定義において、各アルキル部分は、単独で、もしくは、より大きな基(アルコキシなど)の一部として、直鎖もしくは分岐鎖であり、および、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチルまたはネオペンチルである。アルキル基は、好適にはC1〜C6アルキル基であるが、好ましくはC1〜C4アルキルまたはC1〜C3アルキル基であり、および、より好ましくはC1〜C2アルキル基である。)
ならびに、これらの化合物の農業的に許容可能な塩、立体異性体、ジアステレオ異性体、エナンチオマー、互変異性体、アトロプ異性体、および−オキシドに関する。
【0005】
本発明は、これらの化合物のすべての農業的に許容可能な塩、異性体、構造異性体、立体異性体、ジアステレオ異性体、エナンチオマー、互変異性体、アストロプ異性体、および−オキシドを包含する。式(I)の化合物は、異なる幾何異性形態もしくは光学異性形態、または、異なる互変異形態で存在し得る。1つ以上のキラル中心が存在していもよく、この場合、式(I)の化合物は、純粋なエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、純粋なジアステレオマー、または、ジアステレオマーの混合物として存在し得る。C=CまたはC=N結合などの二重結合が分子中に存在していてもよく、この場合、式(I)の化合物は単一の異性体または異性体の混合物として存在し得る。互変異性中心が存在していてもよい。本発明は、このような異性体および互変異性体、および、これらの混合物のすべてを、すべての割合、ならびに、重水素化化合物などのすべて異性形態で包含する。また、単結合に係る回転の制限によりアトロプ異性体が存在していてもよい。
【0006】
式(I)の化合物の好適な塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸もしくはリン酸などの無機酸、または、シュウ酸、酒石酸、乳酸、酪酸、トルイル酸、ヘキサン酸もしくはフタル酸などの有機カルボン酸、または、メタン、ベンゼンもしくはトルエンスルホン酸などのスルホン酸と形成される酸付加塩を含む。有機カルボン酸の他の例は、トリフルオロ酢酸などのハロ酸を含む。
【0007】
N−オキシドは、第三級アミンの酸化形態または窒素含有芳香族複素環化合物の酸化形態である。これらは、例えば、“Heterocyclic N−oxides”,Angelo Albini and Silvio Pietra,CRC Press,Boca Raton,Florida,1991といった多くの書籍に記載されている。
【0008】
式(I)の化合物の置換基の定義において、各アルキル部分は、単独で、もしくは、より大きな基(アルコキシなど)の一部として、直鎖もしくは分岐鎖であり、および、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチルまたはネオペンチルである。アルキル基は、好適にはC1〜C6アルキル基であるが、好ましくはC1〜C4アルキルまたはC1〜C3アルキル基であり、および、より好ましくはC1〜C2アルキル基である。
【0009】
存在する場合、任意選択により酸素、硫黄もしくは窒素原子を含有する、芳香族複素環または3員〜8員環における任意選択の置換基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C3〜C7シクロアルキル(それ自体、C1〜C6アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)、C5〜C7シクロアルケニル(それ自体、C1〜C4アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)、ヒドロキシ、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10アルコキシ(C1〜C10)アルコキシ、トリ(C1〜C4)アルキルシリル(C1〜C6)アルコキシ、C1〜C6アルコキシ−カルボニル(C1〜C10)アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、アリール(C1〜C4)アルコキシ(ここで、アリール基は任意選択により置換される)、C3〜C7シクロアルキルオキシ(ここで、シクロアルキル基は、C1〜C6アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)、C3〜C10アルケニルオキシ、C3〜C10アルキニルオキシ、メルカプト、C1〜C10アルキルチオ、C1〜C10ハロアルキルチオ、アリール(C1〜C4)アルキルチオ(ここで、アリール基は任意選択により置換される)、C3〜C7シクロアルキルチオ(ここで、シクロアルキル基は、C1〜C6アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)、トリ(C1〜C4)アルキルシリル(C1〜C6)アルキルチオ、アリールチオ(ここで、アリール基は任意選択により置換される)、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、アリールスルホニル(ここで、アリール基は任意選択により置換される)、トリ(C1〜C4)アルキルシリル、アリールジ(C1〜C4)アルキルシリル、(C1〜C4)アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アリール(C1〜C4)アルキルチオ(C1〜C4)アルキル、アリールオキシ(C1〜C4)アルキル、ホルミル、C1〜C10アルキルカルボニル、HO2C、C1〜C10アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1〜C6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜C6アルキル)アミノカルボニル、N−(C1〜C3アルキル)−N−(C1〜C3アルコキシ)アミノカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ(ここで、アリール基は任意選択により置換される)、ジ(C1〜C6)アルキルアミノカルボニルオキシ、C1〜C6アルキルイミノオキシ、C3〜C6アルケニルオキシイミノ、アリールオキシイミノ、アリール(それ自体、任意選択により置換される)、ヘテロアリール(それ自体、任意選択により置換される)、ヘテロシクリル(それ自体、C1〜C6アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)、アリールオキシ(ここで、アリール基は任意選択により置換される)、ヘテロアリールオキシ、(ここで、ヘテロアリール基は任意選択により置換される)、ヘテロシクリルオキシ(ここで、ヘテロシクリル基は、C1〜C6アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)、アミノ、C1〜C6アルキルアミノ、ジ(C1〜C6)アルキルアミノ、C1〜C6アルキルカルボニルアミノ、N−(C1〜C6)アルキルカルボニル−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、C2〜C6アルケニルカルボニル、C2〜C6アルキニルカルボニル、C3〜C6アルケニルオキシカルボニル、C3〜C6アルキニルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル(ここで、アリール基は任意選択により置換される)およびアリールカルボニル(ここで、アリール基は任意選択により置換される)の1つ以上を含む。
【0010】
置換アルキル基の好ましい置換基は、以下の置換基−OH、CN、F、Cl、C1~4アルコキシ、C1~4アルキルアミノから選択される。アルキル基は分岐鎖または直鎖である。最も好ましいアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、ブチル、イソ−ブチル(2−メチルプロピル)、ペンチル、1−メチルペンチル、1−エチルペンチル、イソ−ペンチル(3−メチルブチル)、ヘキシル、ヘプチル、オクチルまたはノニルである。
【0011】
好ましくは、式(I)の化合物中のアルキル基および/または式(I)の化合物中のアルコキシ基は2個以下の置換基をさらに有し、より好ましくは、式(I)の化合物中のアルキル基および/または式(I)の化合物中のアルコキシ基は2つ以上の置換基をさらに有することなく、最も好ましい式(I)の化合物中のアルキル基および/または式(I)の化合物中のアルコキシ基はさらに置換されていない。
【0012】
好ましくは、存在する場合、任意選択により酸素、硫黄もしくは窒素原子を含有する、芳香族複素環または3員〜8員環における任意選択の置換基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C3〜C7シクロアルキル(それ自体、C1〜C6アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)、C5〜C7シクロアルケニル(それ自体、C1〜C4アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)、ヒドロキシ、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10アルコキシ(C1〜C10)アルコキシ、トリ(C1〜C4)アルキルシリル(C1〜C6)アルコキシ、C1〜C6アルコキシ−カルボニル(C1〜C10)アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、アリール(C1〜C4)アルコキシ(ここで、アリール基は任意選択により置換される)、C3〜C7シクロアルキルオキシ、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、アリールスルホニル、ホルミル、C1〜C10アルキルカルボニル、HO2C、C1〜C10アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1〜C6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜C6アルキル)アミノカルボニル、N−(C1〜C3アルキル)−N−(C1〜C3アルコキシ)アミノカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ(ここで、アリール基は任意選択により置換される)、ジ(C1〜C6)アルキルアミノカルボニルオキシ、C1〜C6アルキルイミノオキシ、C3〜C6アルケニルオキシイミノ、アリールオキシイミノ、アリール(それ自体、任意選択により置換される)、ヘテロアリール(それ自体、任意選択により置換される)、ヘテロシクリル(それ自体、C1〜C6アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)、アリールオキシ(ここで、アリール基は任意選択により置換される)、ヘテロアリールオキシ、(ここで、ヘテロアリール基は任意選択により置換される)、ヘテロシクリルオキシ(ここで、ヘテロシクリル基は、C1〜C6アルキルまたはハロゲンで任意選択により置換される)の1つ以上を含む。
【0013】
「アリール」または「芳香族環部分」は、単環または一緒に縮合した多環であり得る芳香族置換基を指し、それ故、アリール基は、環炭素原子からの水素原子の除去によりアレーンから誘導され、アレーンは、単環式および多環式芳香族炭化水素である。「アリール」という用語は、別段の定めがある場合を除き、置換または無置換のアリールを意味し得、従って、アリール部分は、無置換であっても、または、1個以上の同一または異なる置換基で置換されていてもよい。好ましくは、アリールは、単環または一緒に縮合した多環であり得る芳香族置換基を指し、より好ましくは、単環であり得るか、または、一緒に縮合した二つの環により形成された芳香族置換基を指す。
【0014】
ヘテロアリールは、少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、単環または2つ以上の縮合環からなる芳香族複素環系を意味し、好ましくは、単環はヘテロ原子を4個以下、また、二環系はヘテロ原子を5個以下含有し、ヘテロ原子は、窒素、酸素および硫黄から好ましく選択されることとなる。このような基の例としては、フリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、ベンゾフリル、ベンズイソフリル、ベンゾチエニル、ベンズイソチエニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイミダゾリル、2,1,3−ベンゾキサジアゾール、キノリニル、イソキノリニル、シノリニル、フタルアジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、プリニル、プテリジニルおよびインドリジニル、好ましくは、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジルおよびピリミジニルが挙げられる。
【0015】
最も好ましくは、存在する場合、任意選択により酸素、硫黄もしくは窒素原子を含有する、芳香族複素環または3員〜8員環における任意選択の置換基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルキル、ヒドロキシ、C3〜C7シクロアルキルオキシ、メルカプト、C1〜C10アルキルチオの1つ以上を含む。
【0016】
MBGはヘテロ芳香族基でもあり、また、従って、本記載において記載されているとおり、芳香族複素環と同じく置換され得る。好ましくは、MBGは、任意選択により置換されるテトラゾリル、任意選択により置換されるトリアゾリル、任意選択により置換されるオキサゾリル、任意選択により置換されるチアゾリル、または,任意選択により置換されるイミダゾリルであり;より好ましくは、MBGは、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはイミダゾリルであり;さらにより好ましくは、MBGは、トリアゾリルまたはイミダゾリル、好ましくは1,2,4−トリアゾール−1−イルまたは2−イミダゾール−1−イルであり;最も好ましくは、MBGは、トリアゾリル、特に1,2,4−トリアゾール−1−イルである。
【0017】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。好ましくは、ハロゲンは、フッ素または塩素である。
【0018】
ハロアルキル基は、1個以上の同一または異なるハロゲン原子で置換されたアルキル基である。従って、ハロアルキルのこの定義は、過ハロゲン化アルキル基をも含み得る。ハロアルキル基の例としては、これらに限定されないが、CF3、CF2Cl、CF2H、CCl2H、FCH2、ClCH2、BrCH2、CH3CHF、(CH32CF、CF3CH2またはCHF2CH2が挙げられる。
【0019】
本明細書の文脈において、アリールという用語は、単環式、二環式または三環式であり得る環系を指す。このような環の例としては、フェニル、ナフチル、アントラセニル、インデニルまたはフェナントレニルが挙げられる。好ましいアリール基はフェニルであるか。好ましくは、アリールは置換または無置換フェニルを指す。
【0020】
シクロアルキルとしては、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。シクロアルキルアルキルは、好ましくはシクロプロピルメチルである。
【0021】
MBG、HetAr、R1、R2、R3、R4、R5およびR6の好ましい値は、任意の組み合わせで、以下に記載されているとおりである。
【0022】
好ましくは、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、
式中、
MBGは、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、任意選択により置換される単環式、二環式芳香族複素環または多環式芳香族複素環であり、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素、硫黄または窒素原子を含有する3員〜6員環を形成し、
3は水素、アルキルであり、
4は、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で各々が置換されるアリール、ヘテロアリールであり、
6は、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである。
【0023】
最も好ましくは、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、
式中、
MBGは、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、任意選択により置換される単環式、二環式芳香族複素環または多環式芳香族複素環であり、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素を含有する、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素、C1〜C4アルキルであり、
4は、各々が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリール、ヘテロアリールであり、
6は、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGは、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、炭素に結合する無置換もしくは置換されている5員もしくは6員芳香族単環式環系であって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素、硫黄もしくは窒素原子を含有する、3員〜6員環を形成し、
3は水素、アルキルであり、
4は、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で各々が置換されるアリール、ヘテロアリールであり、
6は、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである。
【0025】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGは、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、無置換もしくは置換されている二環式芳香族複素環であって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたは、フェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素、硫黄もしくは窒素原子を含有する、3員〜6員環を形成し、
3は水素、アルキルであり、
4は、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で各々が置換されるアリール、ヘテロアリールであり、
6は、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである。
【0026】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGは、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、炭素に結合する無置換もしくは置換されている5員もしくは6員芳香族単環式環系であって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素を含有する、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素、C1〜C4アルキルであり、
4は、各々が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリール、ヘテロアリールであり、
6は、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである。
【0027】
さらにより好ましくは、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGは、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、炭素に結合する無置換もしくは置換されている5員もしくは6員芳香族単環式環系であって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素を含有する、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素、C1〜C4アルキルであり、
4は、各々が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリール、ヘテロアリールであり、
6は、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである。
【0028】
さらにより好ましくは、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルであり、
HetArは、炭素に結合する無置換もしくは置換されている5員もしくは6員芳香族単環式環系であって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素を含有する、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、各々が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリール、ヘテロアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0029】
最も好ましい実施形態において、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、炭素に結合する、1個もしくは2個の窒素原子を含有する6員芳香族単環式環系であって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され;好ましくは、HetArは、炭素に結合するピリジルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され;および、より好ましくは、HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)でさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素を含有する、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0030】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、炭素に結合するピリジルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され;および、より好ましくは、HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換される、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0031】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換される、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0032】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、好ましくはシクロプロピルまたはシクロブタニルである、任意選択により置換される3員〜4員炭素環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0033】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、好ましくはシクロプロピルまたはシクロブタニルである、任意選択により置換される3員〜4員炭素環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0034】
さらに、最も好ましい実施形態において、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルであり、
HetArは、炭素に結合する、1個もしくは2個の窒素原子を含有する6員芳香族単環式環系であって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され;好ましくは、HetArは、炭素に結合するピリジルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され;および、より好ましくは、HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)でさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素を含有する、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0035】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルであり、
HetArは、炭素に結合するピリジルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され;および、より好ましくは、HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換される、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0036】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルであり、
HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換される、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0037】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルであり、
HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、好ましくはシクロプロピルまたはシクロブタニルである、任意選択により置換される3員〜4員炭素環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0038】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはトリアゾリルであり、
HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、好ましくはシクロプロピルまたはシクロブタニルである、任意選択により置換される3員〜4員炭素環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0039】
さらに、最も好ましい実施形態において、本発明は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはイミダゾリルであり、
HetArは、炭素に結合する、1個もしくは2個の窒素原子を含有する6員芳香族単環式環系であって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され;好ましくは、HetArは、炭素に結合するピリジルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され;および、より好ましくは、HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)でさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換され、および、任意選択により酸素を含有する、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0040】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはイミダゾリルであり、
HetArは、炭素に結合するピリジルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され;および、より好ましくは、HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換される、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0041】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはイミダゾリルであり、
HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換される、任意選択により置換される3員〜4員環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0042】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはイミダゾリルであり、
HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、好ましくはシクロプロピルまたはシクロブタニルである、任意選択により置換される3員〜4員炭素環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0043】
本発明のさらに好ましい実施形態は、従って、式(I)の化合物に関し、式中、
MBGはイミダゾリルであり、
HetArはピリド−2−イルであって、式中、置換基は、ハロゲン、シアノ、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換される)からなる群から選択され、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、好ましくはシクロプロピルまたはシクロブタニルである、任意選択により置換される3員〜4員炭素環を形成し、
3は水素またはメチルであり、
4は、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6は、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである。
【0044】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−[1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−イミダゾール−1−イル−エタノール、
1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−[1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−イミダゾール−1−イル−エタノール、
1−[1−[5−ブロモ−6−(4−フルオロフェニル)−2−ピリジル]シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−[1−(5−シクロプロピル−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
4−[6−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル]シクロプロピル]−3−ピリジル]ベンゾニトリル、
1−[1−(6−クロロ−3−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−(4−フルオロフェニル)−1−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(5−クロロ−2−ピリジル)シクロプロピル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
6−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル]シクロプロピル]ピリジン−3−カルボニトリル、
1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−[1−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]シクロプロピル]エタノール、
1−[1−(5−クロロ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(2−ピリジル)シクロペンチル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(5−クロロ−2−ピリジル)シクロブチル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)シクロブチル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール、
1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−[1−[5−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−ピリジル]シクロブチル]エタノールおよび
1−[1−[5−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−2−ピリジル]シクロブチル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノール
から選択される。
【0045】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0046】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0047】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−イミダゾール−1−イル−エタノールに関する。
【0048】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0049】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−イミダゾール−1−イル−エタノールに関する。
【0050】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−[5−ブロモ−6−(4−フルオロフェニル)−2−ピリジル]シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0051】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−(5−シクロプロピル−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0052】
一実施形態において、本発明の化合物は、4−[6−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル]シクロプロピル]−3−ピリジル]ベンゾニトリルに関する。
【0053】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−(6−クロロ−3−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0054】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−(4−フルオロフェニル)−1−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0055】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(5−クロロ−2−ピリジル)シクロプロピル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0056】
一実施形態において、本発明の化合物は、6−[1−[1−(4−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル]シクロプロピル]ピリジン−3−カルボニトリルに関する。
【0057】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−[1−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]シクロプロピル]エタノールに関する。
【0058】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−(5−クロロ−2−ピリジル)シクロプロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0059】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(2−ピリジル)シクロペンチル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0060】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(5−クロロ−2−ピリジル)シクロブチル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0061】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−(5−ブロモ−2−ピリジル)シクロブチル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0062】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−[1−[5−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−ピリジル]シクロブチル]エタノールに関する。
【0063】
一実施形態において、本発明の化合物は、1−[1−[5−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−2−ピリジル]シクロブチル]−1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールに関する。
【0064】
本発明のさらに好ましい実施形態は実施形態E1〜E11であり、これらは、以下に記載の式T−1〜T−11からなる群から選択される1つの式により表される式Iの化合物として定義され、ここで、式T−1〜T−11において、置換基HetARおよびR3の意味は上記されている好ましい意味を有する。
【0065】
例えば、実施形態E1は式T−1の化合物
【化2】
によって表され、置換基HetARおよびR3は、上記に定義されている意味を有する。
【0066】
実施形態E2〜E11は同様に定義され、置換基HetARおよびR3は上記の意味を有する。
【0067】
当業者は、式(I)の化合物が、公知の条件下で代わりの置換基に変換可能である1つ以上の置換基を有する芳香族複素環部分を含有し得、および、これらの化合物は、これら自体が追加の式(I)の化合物の調製において中間体とされ得ることを理解しているであろう。
【0068】
例えば、式(I)の化合物(HetArが、ハロゲン、好ましくは、臭化物またはヨウ素により置換される任意選択により置換されたヘテロアリールである)は、鈴木−宮浦、薗頭および関連するクロスカップリング反応に関連する文献中に記載の条件下で好適なカップリングパートナーとクロスカップリング反応に供されて、追加の式(I)の化合物をもたらし得る(例えば、O’Brien,C.J.and Organ,M.G.Angew.Chem.Int.Ed.(2007),46,2768−2813;Suzuki,A.Journal of Organometallic Chemistry(2002),653,83;Miyaura N.and Suzuki,A.Chem.Rev.(1995),95,2457−2483を参照のこと)。
【0069】
式(I)の化合物は、以下のスキーム1においてアウトラインされているプロセスに従って調製され得る。
【化3】
【0070】
従って、式(I)の化合物は、R3が水素である式(I)の化合物を、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシド等などの好適な選択された無機塩基の存在下に、アセトニトリルまたはテトラヒドロフラン(tetrahzdrofurna)のような好適な有機溶剤中において、−30℃〜200℃の温度で、アルキル化剤またはシリル化剤で処理することにより調製され得る。関連する例については、特開昭60−172904号公報を参照のこと。
【0071】
3が水素である式(I)の化合物は、以下のスキーム2に概要を述べるプロセスに従って調製され得る。
【化4】
【0072】
従って、R3が水素である式(I)の化合物は、式(A)の化合物を、炭酸カリウム等などの好適な選択された無機塩基の存在下に、アセトニトリルまたはジメチルホルムアミドのような好適な有機溶剤中において、−30℃〜200℃の温度で、トリアゾール、イミダゾールまたはテトラゾールで処理することにより調製され得る。同様の変換の例に関しては、Capriati,V.et al.Org.Lett.2002,4(14),2445;Ogata,M.et al.J.Med.Chem.1987,30,1054を参照のこと。
【0073】
式(A)の化合物は、スキーム3に記載されているとおり、ヨウ化トリメチルスルホニウム、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムなどのアルキルスルホニウム塩またはスルホキソニウム塩を、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下に、ジメチルスルホキシドなどの好適な溶剤中において、0℃〜50℃の温度で、式(B)の化合物に付加することにより調製され得る。同様の方法の例に関しては、Corey E.J.and Chaykovsky M.J.Am.Chem.Soc.1965,87,1353;Corey E.J.et al. Tetrahedron Lett.1967,2325を参照のこと。
【化5】
【0074】
式(B)の化合物は、スキーム4に記載されているとおり、式(D)の化合物を、テトラヒドロフランなどの好適な溶剤中において、0℃〜50℃の温度で、式(C)の化合物に付加することにより調製され得る。
【化6】
【0075】
式(D)の化合物は公知であるか、または、公知の化合物から公知の方法により形成され得る。
【0076】
式(C)の化合物は公知であるか、または、公知の化合物から公知の方法により形成され得る。例えば、Pauls,H.W.et al.、国際公開第2013053051号パンフレット;Klapars,A.et al.J.Org.Chem.2005,70(24),10186;Thompson,A.D.and Haestis,M.P.J.Org.Chem.2013,78(2),762を参照のこと。
【化7】
【0077】
あるいは、R1およびR2がこれらが結合している炭素と一緒になってシクロプロパンを形成している式(A)の化合物は、スキーム5に記載されているとおり、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下に、ジメチルスルホキシドなどの好適な溶剤中において、0℃〜50℃の温度で、ヨウ化トリメチルスルホニウム、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムなどのアルキルスルホニウム塩またはスルホキソニウム塩の式(B)の化合物への付加を伴う式(E)の化合物の反応により調製され得る。同様の方法の例に関しては、Wagner,G.et alによるZeitschrift fuer Naturforschung,B:Chemical Sciences 2001,56(1),25−38を参照のこと。
【0078】
式(E)の化合物は公知であるか、または、公知の化合物から公知の方法により形成され得る。例えば、Renga,J.M.et al.Org.Proc.Res.Dev.2003,7,267を参照のこと。
【0079】
ここでは、本発明に係る式(I)の化合物は、実用上の目的のために、真菌、バクテリアまたはウイルスなどの植物病原性微生物によって引き起こされる病害に対する有用な植物の保護に関してきわめて有利な活性範囲を有することが見いだされた。
【0080】
従って、本発明はまた、有用な植物に係る植物病原性微生物による外寄生を防除または予防する方法に関し、ここで、式(I)の化合物は、植物、その一部またはその生息地に活性処方成分として適用される。本発明に係る式(I)の化合物は、低施用量で優れた活性を有すること、植物が十分に耐性であること、環境的に安全であることにより優れているものである。これらは、きわめて有用な治効性、予防性および浸透特性を有し、数多くの有用な植物を保護するために用いられる。式(I)の化合物は、植物、または、有用な植物の異なる作物の植物の一部(果実、花、葉、茎、塊茎、根)で生じる病害を阻害または撲滅するために用いられることが可能であり、その一方では、同時に、後に成長する植物の部分を例えば植物病原性微生物から保護することも可能である。
【0081】
特に種子(果実、塊茎、穀粒)および植物挿穂(例えばイネ)といった植物繁殖体を土壌中で発生する真菌性感染症ならびに植物病原性真菌に対して保護するための処理のための粉衣剤として式(I)の化合物を用いることも可能である。
【0082】
さらに、本発明に係る式(I)の化合物は、例えば木材および木材系工業用製品を含む工業用材料の保護、食品保管または衛生管理といった関連する分野における真菌の防除に用いられてもよい。
【0083】
式(I)の化合物は、例えば、以下の分類の植物病原性真菌に対して有効である:不完全菌類(例えばボトリチス属(Botrytis)、ピリキュラリア属(Pyricularia)、ヘルミントスポリウム属(Helminthosporium)、フザリウム属(Fusarium)、セプトリア属(Septoria)、セルコスポラ属(Cercospora)およびアルテルナリア属(Alternaria))および担子菌類(例えばリゾクトニア属(Rhizoctonia)、ヘミレイア属(Hemileia)、プッシニア属(Puccinia))。また、式(I)の化合物はまた、子嚢菌分類(例えばベンチュリア属(Venturia)およびエリシフェ属(Erysiphe)、ポドスファエラ属(Podosphaera)、モニリニア属(Monilinia)、ウンシヌラ属(Uncinula))および卵菌分類(例えばフィトフトラ属(Phytophthora)、ピシウム属(Pythium)、プラスモパラ属(Plasmopara))に対して有効である。さらに、新規な式(I)の化合物は、植物病原性バクテリアおよびウイルス(例えばキサントモナス属の一種(Xanthomonas spp)、シュードモナス属の一種((Pseudomonas spp)、エルウィニアアミロボラ(Erwinia amylovora)に対して、ならびに、タバコモザイクウイルスに対して)に対して有効である。式(I)の化合物はまた、アジアダイズさび病(Asian soybean rust)(ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi))に対して有効である。
【0084】
本発明の範囲においては、保護対象である有用な植物は、典型的には、以下の植物種を含む:穀類(コムギ、オオムギ、ライ麦、カラスムギ、イネ、トウモロコシ、モロコシ属(sorghum)および関連する種);ビート(サトウダイコンおよび飼料ビート);仁果、石果および軟果(リンゴ、セイヨウナシ、セイヨウスモモ、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリーおよびブラックベリー);マメ科植物(インゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ、ダイズ);油植物(セイヨウアブラナ、マスタード、ケシ、オリーヴ、ヒマワリ、ココナツ、トウゴマ、カカオビーンズ、落花生);キュウリ植物(カボチャ、キュウリ、メロン);繊維植物(綿、亜麻、アサ、ジュート);柑橘果実(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリンミカン);野菜(ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、パプリカ);クスノキ科(アボカド、シナモン、樟脳)、または、タバコ、堅果、コーヒー、ナス、サトウキビ、チャ、コショウ、ブドウ、ホップ、バナナおよび天然ゴム植物、ならびに、観賞用植物などの植物。
【0085】
「有用な植物」という用語は、従来の交配または遺伝子操作方法により、ブロモキシニルのような除草剤または一定のクラスの除草剤(例えば、HPPD抑制剤、ALS抑制剤、例えばプリミスルフロン、プロスルフロンおよびトリフロキシスルフロン、EPSPS(5−エノール−ピロビル−シキメート−3−リン酸塩−シンターゼ)抑制剤、GS(グルタミンシンテターゼ)抑制剤またはPPO(プロトポルフィリノゲン−オキシダーゼ)抑制剤など)に対する耐性が付与された有用な植物をも含むと理解されるべきである。従来の勾配方法(突然変異誘発)によって例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性が付与された作物の例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子操作法によって除草剤またはあるクラスの除草剤に対する耐性が付与された作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)、Herculex I(登録商標)およびLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート−およびグルホシネート−耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
【0086】
「有用な植物」という用語は、例えば、特にバチルス属(Bacillus)のトキシン産生バクテリア由来として知られているものなどの、選択的に作用するトキシンを1種以上合成することが可能であるよう組換えDNA技術を用いて形質転換された有用な植物をも含むと理解されるべきである。
【0087】
このような植物の例は:YieldGard(登録商標)(CryIA(b)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(CryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(CryIA(b)およびCryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9(c)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(CryIF(a2)トキシンおよび酵素ホスフィノトリシンN−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成したトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(CryIA(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(CryIA(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(CryIA(c)およびCryIIA(b)トキシンを発現する綿品種);VIPCOT(登録商標)(VIPトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(CryIIIAトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート−耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)、Agrisure(登録商標)RW(コーンネクイムシ形質)およびProtecta(登録商標)である。
【0088】
「作物」という用語は、例えば、特にバチルス属(Bacillus)の毒素生成バクテリア由来の公知のものなどの1種以上の選択的に作用する毒素を合成することが可能であるよう組換えDNA技術を用いて形質転換された作物植物をも含むと理解されるべきである。
【0089】
このような形質転換植物によって発現されることが可能である毒素としては、例えば、セレウス菌(Bacillus cereus)またはバチルスポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク質;または、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1もしくはCry9Cといったδ−エンドトキシンなどのバチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫性タンパク質、または、例えばVip1、Vip2、Vip3もしくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip);または、フォトラブダスルミネッセンス(Photorhabdus luminescens)、ゼノラブダスネマトフィルス(Xenorhabdus nematophilus)などの、例えばフォトラブダス属の一種(Photorhabdus spp.)もしくはゼノラブダス属の一種(Xenorhabdus spp.)といった線虫共生バクテリアの殺虫性タンパク質;サソリ毒素、クモ毒素、大型のハチ(wasp)毒素および他の昆虫特異的神経毒素などの動物によって生成される毒素;ストレプトミセス(Streptomycete)毒素などの真菌によって生成される毒素、エンドウマメレクチン、オオムギレクチンまたはマツユキソウレクチンなどの植物レクチン;アグルチニン;トリプシン抑制剤、セリンタンパク分解酵素抑制剤、パタチン、シスタチン、パパイン抑制剤などのプロテイナーゼ抑制剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリンまたはブリオジンなどのリボソーム−不活性化タンパク質(RIP);3−ヒドロキシステロイドキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グリコシル−トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン抑制剤、HMG−COA−レダクターゼなどのステロイド代謝酵素、ナトリウムまたはカルシウム遮断剤などのイオンチャネル遮断剤、幼虫ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼおよびグルカナーゼが挙げられる。
【0090】
本発明の文脈においては、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1もしくはCry9Cといったδ−エンドトキシン、または、例えばVip1、Vip2、Vip3もしくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip)とは、特にハイブリッド毒素、切断型毒素および修飾毒素でもあることが理解されるべきである。ハイブリッド毒素は、これらのタンパク質の異なるドメインの新たな組み合わせによって組換えで生成される(例えば、国際公開第02/15701号パンフレットを参照のこと)。
【0091】
例えば切断型Cry1Abといった切断型毒素が公知である。修飾毒素の場合、天然毒素の1種以上のアミノ酸が置換される。このようなアミノ酸置換において、好ましくは自然に存在しないタンパク分解酵素認識配列が毒素に挿入され、例えば、Cry3A055の場合には、カテプシン−G−認識配列がCry3A毒素に挿入される(国際公開第03/018810号パンフレットを参照のこと)。
【0092】
このような毒素、または、このような毒素を合成可能な形質転換植物の例が、例えば、欧州特許出願公開第A−0 374 753号明細書、国際公開第93/07278号パンフレット、国際公開第95/34656号パンフレット、欧州特許出願公開第A−0 427 529号明細書、欧州特許出願公開第A−451 878号明細書および国際公開第03/052073号パンフレットに開示されている。
【0093】
このような形質転換植物の調製プロセスは一般に当業者に公知であり、例えば、上記の刊行物において記載されている。CryI−タイプデオキシリボ核酸およびその調製は、例えば、国際公開第95/34656号パンフレット、欧州特許出願公開第A−0 367 474号明細書、欧州特許出願公開第A−0 401 979号明細書および国際公開第90/13651号パンフレットから公知である。
【0094】
形質転換植物に含有される毒素は、有害な昆虫に対する耐性を植物に付与する。このような昆虫は昆虫の分類群のいずれかのものであることが可能であるが、特に、甲虫(鞘翅目)、双翅昆虫(双翅目)および蝶(鱗翅目)に通例見出される。
【0095】
殺虫耐性をコードし、1種以上の毒素を発現する1種以上の遺伝子を含有する形質転換植物は公知であり、そのいくつかは市販されている。このような植物の例は:YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(Cry1AbおよびCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9C毒素を発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2毒素および酵素ホスフィノトリシンN−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成されているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(Cry1AcおよびCry2Ab毒素を発現する綿品種);VipCot(登録商標)(Vip3AおよびCry1Ab毒素を発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種);Nature−Gard(登録商標)、Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート−耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)およびProtecta(登録商標)である。
【0096】
このような形質転換作物のさらなる例は以下のとおりである。
【0097】
1.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F−31 790 St.Sauveur,France製Bt11トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。切断型Cry1Ab毒素のトランスジェニック発現により、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)およびセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt11トウモロコシはまた、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成している。
【0098】
2.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F−31 790 St.Sauveur,France製Bt176トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。Cry1Ab毒素のトランスジェニック発現によって、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)およびセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt176トウモロコシはまた、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成している。
【0099】
3.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F−31 790 St.Sauveur,France製MIR604トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。修飾Cry3A毒素のトランスジェニック発現により昆虫耐性が付与されたトウモロコシ。この毒素は、カテプシン−G−タンパク分解酵素認識配列の挿入により修飾されたCry3A055である。このような形質転換トウモロコシ植物の調製は、国際公開第03/018810号パンフレットに記載されている。
【0100】
4.Monsanto Europe S.A.270−272 Avenue de Tervuren,B−1150 Brussels,Belgium製MON863トウモロコシ、登録番号C/DE/02/9。MON863は、Cry3Bb1毒素を発現し、一定の鞘翅目昆虫に対する耐性を有する。
【0101】
5.Monsanto Europe S.A.270−272 Avenue de Tervuren,B−1150 Brussels,Belgium製IPC531綿、登録番号C/ES/96/02。
【0102】
6.Pioneer Overseas Corporation,Avenue Tedesco,7 B−1160 Brussels,Belgium製1507トウモロコシ、登録番号C/NL/00/10。一定の鱗翅目昆虫に対する耐性を達成するタンパク質Cry1Fの発現、および、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成するためのPATタンパク質の発現のために遺伝子操作されたトウモロコシ。
【0103】
7.Monsanto Europe S.A.270−272 Avenue de Tervuren,B−1150 Brussels,Belgium製NK603×MON810トウモロコシ、登録番号C/GB/02/M3/03。遺伝子操作品種NK603およびMON810を交配させることによる従来交配型ハイブリッドトウモロコシ品種からなる。NK603×MON810トウモロコシは、アグロバクテリウム属の一種(Agrobacterium sp.)の菌株CP4から得られるタンパク質CP4 EPSPSをトランスジェニック発現し、これにより、除草剤Roundup(登録商標)(グリホサートを含有)に対する耐性が付与され、また、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)から得られるCry1Ab毒素をトランスジェニック発現し、これにより、アワノメイガを含む一定の鱗翅目に対する耐性がもたらされる。
【0104】
有用な植物の「生息地」という用語は、本明細書において用いられるところ、有用な植物が成長する場所であって、有用な植物の植物繁殖体が播種されるか、または、土壌に有用な植物の植物繁殖体が配置されることとなる場所が包含されることが意図される。このような生息地に係る一例は、作物植物が栽培される圃場である。
【0105】
「植物繁殖体」という用語は、植物の増殖に用いられることが可能である種子、および、挿穂または塊茎(例えばジャガイモ)などの栄養体などの植物の繁殖部を指すと理解される。例えば種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎および植物の一部が挙げられ得る。発芽後または土壌から出芽後に移植されるべき発芽植物および若年植物もまた挙げられ得る。これらの若年植物は、移植前に、液浸による完全または部分処理で保護されてもよい。好ましくは、「植物繁殖体」は種子を指すと理解される。
【0106】
式(I)の化合物は、そのままの形態で、または、好ましくは、配合物の技術分野において簡便に採用されるキャリアおよび補助剤と一緒に用いられることが可能である。
【0107】
従って、本発明はまた、式(I)の化合物および不活性キャリアを含む植物病原性微生物に対する防除および保護のための組成物に関し、ならびに、活性処方成分および不活性キャリアとして式(I)の化合物を含む組成物が植物、その一部またはその生息地に適用される、有用な植物に係る植物病原性微生物による外寄生を防除または予防する方法に関する。
【0108】
この目的のために、式(I)の化合物および不活性キャリアは、公知の様式で簡便に配合されて、乳化性濃縮物、コーティング用ペースト、直接噴霧可能であるか希釈可能な溶液、希釈エマルジョン、水和剤、可溶性粉末、粉剤、粒質物、および、例えば高分子物質中へにカプセル化される。組成物のタイプと同様に、吹付け、霧吹き、散粉、散布、コーティングまたは掛け流しなどの適用方法が、意図される目的および支配的な状況に応じて選択される。組成物はまた、安定化剤、消泡剤、粘度調節剤、バインダまたは粘着剤、ならびに、肥料、微量元素の供給源、または、特別な効果を得るための他の配合物などのさらなる補助剤を含有していてもよい。
【0109】
好適なキャリアおよび補助剤(助剤)は固体または液体であることが可能であり、配合技術において有用な物質であり、例えば天然もしくは再生ミネラル物質、溶剤、分散剤、湿潤剤、粘着剤、増粘剤、バインダまたは肥料である。このようなキャリアは、例えば国際公開第97/33890号パンフレットに記載されている。
【0110】
活性処方成分として式(I)の化合物および不活性キャリアを含む式(I)の化合物または組成物は、植物の生息地または処理対象の植物に対して、さらなる化合物と同時に、または、連続して適用可能である。これらのさらなる化合物は、例えば肥料または微量元素供給源または植物の成長に影響を与える他の調製剤であることが可能である。これらはまた、選択的な除草剤、ならびに、殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、殺菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤または数種のこれらの調製物の混合物であることが可能であり、所望の場合には、配合物の技術分野において通例採用されるさらなるキャリア、界面活性剤または適用促進補助剤が伴う。
【0111】
式(I)の化合物、または、活性処方成分として式(I)の化合物および不活性キャリアを含む組成物の好ましい適用方法は、葉面処理である。適用頻度および施用量は、対応する病原体による外寄生のリスクに応じることとなる。しかしながら、式(I)の化合物はまた、液体配合物による植物の生息地の潅注により、または、例えば粒状形態といった固体形態の化合物を土壌に適用する(土壌施用)ことにより、土壌(浸透作用)を介し、根から植物に浸透することが可能である。水稲作物においては、このような粒質物は湛水させた水田に適用可能である。式(I)の化合物はまた、殺菌・殺カビ剤の液体配合物を種子もしくは塊茎に含浸させることにより、または、これらに固体配合物をコーティングすることにより種子に適用(コーティング)してもよい。
【0112】
配合物(すなわち式(I)の化合物および所望の場合には固体もしくは液体補助剤、または、所望の場合には、さらに、他の殺菌活性処方成分を含む組成物)は、典型的には、化合物を、増量剤、例えば溶剤、固体キャリアおよび、任意選択により、表面活性化合物(界面活性剤)としっかり混合および/または粉砕することにより、公知の様式で調製される。
【0113】
本発明による組成物の活性は、他の殺虫的、殺ダニ的および/または殺菌・殺カビ的に活性な処方成分を加えることにより、相当な広範化、および、流行している状況に対する適応が可能である。式Iの化合物と他の殺虫的、殺ダニ的および/または殺菌・殺カビ的に活性な処方成分との混合物はまた、より広い意味で、相乗的活性とも説明可能であるさらに意外な利点を有し得る。例えば、植物によるより優れた耐性、低い殺草性、異なる成長段階昆虫を防除可能であること、または、例えば粉砕もしくは混合の最中、保管もしくは使用の最中といった製造中の挙動が良好であることである。
【0114】
ここで、活性処方成分に対する好適な添加物は、例えば、以下の分類の活性処方成分が代表的である:有機リン化合物、ニトロフェノール誘導体、チオ尿素、幼虫ホルモン、ホルムアミジン、ベンゾフェノン誘導体、尿素、ピロール誘導体、カルバメート、ピレスロイド、塩素化炭化水素、アシル尿素、ピリジルメチレンアミノ誘導体、マクロライド、ネオニコチノイドおよびバチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)調製物。
【0115】
式Iの化合物と活性処方成分との以下の混合物が好ましい(「TX」という略記は「本発明の式(I)による1種の化合物または表1〜22から選択される1種の特定の化合物または表T1から選択される特定の化合物」を意味する)。
石油(代替名)(628)+TXから構成される物質群から選択される補助剤、
1,1−ビス(4−クロロフェニル)−2−エトキシエタノール(IUPAC名)(910)+TX、2,4−ジクロロフェニルベンゼンスルホネート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1059)+TX、2−フルオロ−N−メチル−N−1−ナフチルアセタミド(IUPAC名)(1295)+TX、4−クロロフェニルフェニルスルホン(IUPAC名)(981)+TX、アバメクチン(1)+TX、アセキノシル(3)+TX、アセトプロール[CCN]+TX、アクリナトリン(9)+TX、アルジカルブ(16)+TX、アルドキシカルブ(863)+TX、α−シペルメトリン(202)+TX、アミジチオン(870)+TX、アミドフルメト[CCN]+TX、アミドチオエート(872)+TX、アミトン(875)+TX、シュウ酸水素アミトン(875)+TX、アミトラズ(24)+TX、アラマイト(881)+TX、三酸化ヒ素(882)+TX、AVI382(化合物コード)+TX、AZ60541(化合物コード)+TX、アジンホスエチル(44)+TX、アジンホスメチル(45)+TX、アゾベンゼン(IUPAC名)(888)+TX、アゾシクロチン(46)+TX、アゾトエート(889)+TX、ベノミル(62)+TX、ベノキサホス(代替名)[CCN]+TX、ベンゾキメート(71)+TX、ベンジル安息香酸塩(IUPAC名)[CCN]+TX、ビフェナゼート(74)+TX、ビフェントリン(76)+TX、ビナパクリル(907)+TX、ブロフェンバレレート(代替名)+TX、ブロモシクレン(918)+TX、ブロモホス(920)+TX、ブロモホスエチル(921)+TX、ブロモプロピレート(94)+TX、ブプロフェジン(99)+TX、ブトカルボキシム(103)+TX、ブトキシカルボキシム(104)+TX、ブチルピリダベン(代替名)+TX、多硫酸カルシウム(IUPAC名)(111)+TX、カンフェクロール(941)+TX、カルバノレート(943)+TX、カルバリル(115)+TX、カルボフラン(118)+TX、カルボフェノチオン(947)+TX、CGA50’439(開発コード)(125)+TX、チノメチオナート(126)+TX、クロルベンシド(959)+TX、クロルジメホルム(964)+TX、クロルジメホルムヒドロクロリド(964)+TX、クロルフェナピル(130)+TX、クロルフェネトール(968)+TX、クロルフェンソン(970)+TX、クロルフェンスルフィド(971)+TX、クロルフェンビンホス(131)+TX、クロロベンジラート(975)+TX、クロロメブホルム(977)+TX、クロロメチウロン(978)+TX、クロロプロピレート(983)+TX、クロルピリホス(145)+TX、クロルピリホスメチル(146)+TX、クロルチオホス(994)+TX、シネリンI(696)+TX、シネリンII(696)+TX、シネリンス(696)+TX、クロフェンテジン(158)+TX、クロサンテル(代替名)[CCN]+TX、クマホス(174)+TX、クロタミトン(代替名)[CCN]+TX、クロトキシホス(1010)+TX、クフラエブ(1013)+TX、シアントエート(1020)+TX、シフルメトフェン(CAS登録番号:400882−07−7)+TX、シハロトリン(196)+TX、シヘキサチン(199)+TX、シペルメトリン(201)+TX、DCPM(1032)+TX、DDT(219)+TX、デメフィオン(1037)+TX、デメフィオン−O(1037)+TX、デメフィオン−S(1037)+TX、デメトン(1038)+TX、デメトンメチル(224)+TX、デメトン−O(1038)+TX、デメトン−O−メチル(224)+TX、デメトン−S(1038)+TX、デメトン−S−メチル(224)+TX、デメトン−S−メチルスルホン(1039)+TX、ジアフェンチウロン(226)+TX、ジアリホス(1042)+TX、ダイアジノン(227)+TX、ジクロフルアニド(230)+TX、ジクロルボス(236)+TX、ジクリホス(代替名)+TX、ジコホル(242)+TX、ジクロトホス(243)+TX、ジエノクロル(1071)+TX、ジメホクス(1081)+TX、ジメトエート(262)+TX、ジナクチン(代替名)(653)+TX、ジネクス(1089)+TX、ジネクスジクレキシン(1089)+TX、ジノブトン(269)+TX、ジノカップ(270)+TX、ジノカップ−4[CCN]+TX、ジノカップ−6[CCN]+TX、ジノクトン(1090)+TX、ジノペントン(1092)+TX、ジノスルホン(1097)+TX、ジノテルボン(1098)+TX、ジオキサチオン(1102)+TX、ジフェニルスルホン(IUPAC名)(1103)+TX、ジスルフィラム(代替名)[CCN]+TX、ジスルホトン(278)+TX、DNOC(282)+TX、ドフェナピン(1113)+TX、ドラメクチン(代替名)[CCN]+TX、エンドスルファン(294)+TX、エンドチオン(1121)+TX、EPN(297)+TX、エピリノメクチン(代替名)[CCN]+TX、エチオン(309)+TX、エトエートメチル(1134)+TX、エトキサゾール(320)+TX、エトリムホス(1142)+TX、フェナザフロル(1147)+TX、フェナザキン(328)+TX、酸化フェンブタスズ(330)+TX、フェノチオカルブ(337)+TX、フェンプロパトリン(342)+TX、フェンピラド(代替名)+TX、フェンピロキシメート(345)+TX、フェンソン(1157)+TX、フェントリファニル(1161)+TX、フェンバレレート(349)+TX、フィプロニル(354)+TX、フルアクリピリム(360)+TX、フルアズロン(1166)+TX、フルベンジミン(1167)+TX、フルシクロクスロン(366)+TX、フルシトリネート(367)+TX、フルエネチル(1169)+TX、フルフェノクスロン(370)+TX、フルメトリン(372)+TX、フルオルベンシド(1174)+TX、フルバリネート(1184)+TX、FMC1137(開発コード)(1185)+TX、ホルメタネート(405)+TX、ホルメタネートヒドロクロリド(405)+TX、ホルモチオン(1192)+TX、ホルムパラネート(1193)+TX、γ−HCH(430)+TX、グリオジン(1205)+TX、ハルフェンプロクス(424)+TX、ヘプテノホス(432)+TX、ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1216)+TX、ヘキシチアゾクス(441)+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、イソカルボホス(代替名)(473)+TX、イソプロピルO−(メトキシアミノチオホスホリル)サリチレート(IUPAC名)(473)+TX、イベルメクチン(代替名)[CCN]+TX、ジャスモリンI(696)+TX、ジャスモリンII(696)+TX、ジョドフェンホス(1248)+TX、リンダン(430)+TX、ルフェヌロン(490)+TX、マラチオン(492)+TX、マロノベン(1254)+TX、メカルバム(502)+TX、メホスフォラン(1261)+TX、メスルフェン(代替名)[CCN]+TX、メタクリホス(1266)+TX、メタミドホス(527)+TX、メチダチオン(529)+TX、メチオカルブ(530)+TX、メソミル(531)+TX、臭化メチル(537)+TX、メトルカルブ(550)+TX、メビンホス(556)+TX、メキサカルベート(1290)+TX、ミルベメクチン(557)+TX、ミルベマイシンオキシム(代替名)[CCN]+TX、ミパホクス(1293)+TX、モノクロトホス(561)+TX、モルホチオン(1300)+TX、モキシデクチン(代替名)[CCN]+TX、ナレド(567)+TX、NC−184(化合物コード)+TX、NC−512(化合物コード)+TX、ニフルリジド(1309)+TX、ニッコマイシン(代替名)[CCN]+TX、ニトリラカルブ(1313)+TX、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体(1313)+TX、NNI−0101(化合物コード)+TX、NNI−0250(化合物コード)+TX、オメトエート(594)+TX、オキサミル(602)+TX、オキシデプロホス(1324)+TX、オキシジスルホトン(1325)+TX、pp’−DDT(219)+TX、パラチオン(615)+TX、ペルメトリン(626)+TX、石油(代替名)(628)+TX、フェンカプトン(1330)+TX、フェントエート(631)+TX、ホレート(636)+TX、ホサロン(637)+TX、ホスホラン(1338)+TX、ホスメット(638)+TX、ホスファミドン(639)+TX、ホキシム(642)+TX、ピリミホスメチル(652)+TX、ポリクロロテルペン(慣習名)(1347)+TX、ポリナクチン(代替名)(653)+TX、プロクロノール(1350)+TX、プロフェノホス(662)+TX、プロマシル(1354)+TX、プロパルギット(671)+TX、プロペタムホス(673)+TX、プロポキスル(678)+TX、プロチダチオン(1360)+TX、プロトエート(1362)+TX、ピレトリンI(696)+TX、ピレトリンII(696)+TX、ピレトリン(696)+TX、ピリダベン(699)+TX、ピリダフェンチオン(701)+TX、ピリミジフェン(706)+TX、ピリミテート(1370)+TX、キナルホス(711)+TX、キンチオホス(1381)+TX、R−1492(開発コード)(1382)+TX、RA−17(開発コード)(1383)+TX、ロテノン(722)+TX、シュラダン(1389)+TX、セブホス(代替名)+TX、セラメクチン(代替名)[CCN]+TX、SI−0009(化合物コード)+TX、ソファミド(1402)+TX、スピロジクロフェン(738)+TX、スピロメシフェン(739)+TX、SSI−121(開発コード)(1404)+TX、スルフィラム(代替名)[CCN]+TX、スルフラミド(750)+TX、スルホテプ(753)+TX、スルフル(754)+TX、SZI−121(開発コード)(757)+TX、τ−フルバリネート(398)+TX、テブフェンピラド(763)+TX、TEPP(1417)+TX、テルバム(代替名)+TX、テトラクロルビンホス(777)+TX、テトラジホン(786)+TX、テトラナクチン(代替名)(653)+TX、テトラスル(1425)+TX、チアフェノクス(代替名)+TX、チオカルボキシム(1431)+TX、チオファノックス(800)+TX、チオメトン(801)+TX、チオキノックス(1436)+TX、ツリンギエンシン(代替名)[CCN]+TX、トリアミホス(1441)+TX、トリアラテン(1443)+TX、トリアゾホス(820)+TX、トリアズロン(代替名)+TX、トリクロルホン(824)+TX、トリフェノホス(1455)+TX、トリナクチン(代替名)(653)+TX、バミドチオン(847)+TX、バニリプロール[CCN]およびYI−5302(化合物コード)+TXから構成される物質群から選択される殺ダニ剤、
ベトキサジン[CCN]+TX、ニオクタノン酸銅(IUPAC名)(170)+TX、硫酸銅(172)+TX、シブトリン[CCN]+TX、ジクロン(1052)+TX、ジクロロフェン(232)+TX、エンドタール(295)+TX、フェンチン(347)+TX、消石灰[CCN]+TX、ナーバム(566)+TX、キノクラミン(714)+TX、キノンアミド(1379)+TX、シマジン(730)+TX、酢酸トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)および水酸化トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)+TXから構成される物質群から選択される殺藻剤、
アバメクチン(1)+TX、クルホメート(1011)+TX、ドラメクチン(代替名)[CCN]+TX、エマメクチン(291)+TX、エマメクチン安息香酸塩(291)+TX、エピリノメクチン(代替名)[CCN]+TX、イベルメクチン(代替名)[CCN]+TX、ミルベマイシンオキシム(代替名)[CCN]+TX、モキシデクチン(代替名)[CCN]+TX、ピペラジン[CCN]+TX、セラメクチン(代替名)[CCN]+TX、スピノサド(737)およびチオファネート(1435)+TXから構成される物質群から選択される駆虫薬、
クロラロース(127)+TX、エンドリン(1122)+TX、フェンチオン(346)+TX、ピリジン−4−アミン(IUPAC名)(23)およびストリキニン(745)+TXから構成される物質群から選択される殺鳥剤、
1−ヒドロキシ−1H−ピリジン−2−チオン(IUPAC名)(1222)+TX、4−(キノキサリン−2−イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(IUPAC名)(748)+TX、8−硫酸ヒドロキシキノリン(446)+TX、ブロノポール(97)+TX、ニオクタノン酸銅(IUPAC名)(170)+TX、水酸化銅(IUPAC名)(169)+TX、クレゾール[CCN]+TX、ジクロロフェン(232)+TX、ジピリチオン(1105)+TX、ドジチン(1112)+TX、フェナミノスルフ(1144)+TX、ホルムアルデヒド(404)+TX、ヒドラルガフェン(代替名)[CCN]+TX、カスガマイシン(483)+TX、カスガマイシンヒドロクロリド水和物(483)+TX、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)(IUPAC名)(1308)+TX、ニトラピリン(580)+TX、オクチリノン(590)+TX、オキソリン酸(606)+TX、オキシテトラサイクリン(611)+TX、硫酸ヒドロキシキノリンカリウム(446)+TX、プロベナゾール(658)+TX、ストレプトマイシン(744)+TX、ストレプトマイシンセスキスルフェート(744)+TX、テクロフタラム(766)+TX、およびチオメルサール(代替名)[CCN]+TXから構成される物質群から選択される殺バクテリア剤、
リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana)GV(代替名)(12)+TX、アグロバクテリウムラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)(代替名)(13)+TX、 アムブリセイウス属の一種(Amblyseius spp.)(代替名)(19)+TX、アナグラファファルシフェラ(Anagrapha falcifera)NPV(代替名)(28)+TX、アングルスアトムス(Anagrus atomus)(代替名)(29)+TX、アブラコバチ(Aphelinus abdominalis)(代替名)(33)+TX、コレマンアブラバチ(Aphidius colemani)(代替名)(34)+TX、ショクガタマバエ(Aphidoletes aphidimyza)(代替名)(35)+TX、オートグラファカリホルニカ(Autographa californica NPV)(代替名)(38)+TX、バシラスフィルムス(Bacillus firmus)(代替名)(48)+TX、バシラススファエリクス(Bacillus sphaericus Neide)(学名)(49)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis Berliner)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.israelensis)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.japonensis)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.tenebrionis)(学名)(51)+TX、ベアウベリアバッシアナ(Beauveria bassiana)(代替名)(53)+TX、ベアウベリアブロングニアルチイ(Beauveria brongniartii)(代替名)(54)+TX、ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)(代替名)(151)+TX、ツマアカオオヒメテントウ(Cryptolaemus montrouzieri)(代替名)(178)+TX、コドリンガ(Cydia pomonella)GV(代替名)(191)+TX、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)(代替名)(212)+TX、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)(代替名)(254)+TX、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)(学名)(293)+TX、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)(代替名)(300)+TX、アメリカタバコガ(Helicoverpa zea)NPV(代替名)(431)+TX、ヘテロルハブジチスバクテリオホラ(Heterorhabditis bacteriophora)およびH.メギジス(H.megidis)(代替名)(433)+TX、ヒポダミアコンベルゲンス(Hippodamia convergens)(代替名)(442)+TX、フジコナヒゲナガトビコバチ(Leptomastix dactylopii)(代替名)(488)+TX、マクロロフスカリジノサス(Macrolophus caliginosus)(代替名)(491)+TX、ヨトウガ(Mamestra brassicae)NPV(代替名)(494)+TX、メタフィクスヘルボルス(Metaphycus helvolus)(代替名)(522)+TX、メタリジウムアニソプリアエ(Metarhizium anisopliae var.acridum)(学名)(523)+TX、メタリジウムアニソプリアエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)(学名)(523)+TX、マツノキハバチ(Neodiprion sertifer NPV)およびN.レコンテイ(N.lecontei NPV)(代替名)(575)+TX、ヒメハナカメムシ属の一種(Orius spp.)(代替名)(596)+TX、パエシロマイセスフモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)(代替名)(613)+TX、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)(代替名)(644)+TX、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)マルチカプシド核多角体ウイルス(学名)(741)+TX、ステイネルネマビビオニス(Steinernema bibionis)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマカルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマフェルチアエ(Steinernema feltiae)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマグラセリ(Steinernema glaseri)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマリオブラエb(Steinernema riobrave)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマリオブラビス(Steinernema riobravis)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマスカプテリスキ(Steinernema scapterisci)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマ属の一種(Steinernema spp.)(代替名)(742)+TX、トリコグラマ属の一種(Trichogramma spp.)(代替名)(826)+TX、チフロドロムスオクシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)(代替名)(844)およびベルチシリウムレカニイ(Verticillium lecanii)(代替名)(848)+TXから構成される物質群から選択される生物剤、
ヨードメタン(IUPAC名)(542)および臭化メチル(537)+TXから構成される物質群から選択される土壌不毛剤、
アホレート[CCN]+TX、ビサジル(代替名)[CCN]+TX、ブスルファン(代替名)[CCN]+TX、ジフルベンズロン(250)+TX、ジマチフ(代替名)[CCN]+TX、ヘメル[CCN]+TX、ヘムパ[CCN]+TX、メテパ[CCN]+TX、メチオテパ[CCN]+TX、メチルアホレート[CCN]+TX、モルジド[CCN]+TX、ペンフルロン(代替名)[CCN]+TX、テパ[CCN]+TX、チオヘムパ(代替名)[CCN]+TX、チオテパ(代替名)[CCN]+TX、トレタミン(代替名)[CCN]およびウレデパ(代替名)[CCN]+TXから構成される物質群から選択される不妊化剤、
(E)−デカ−5−エン−1−イルアセテートを伴う(E)−デカ−5−エン−1−オール(IUPAC名)(222)+TX、(E)−トリデカ−4−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(829)+TX、(E)−6−メチルヘプタ−2−エン−4−オール(IUPAC名)(541)+TX、(E,Z)−テトラデカ−4,10−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(779)+TX、(Z)−ドデカ−7−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(285)+TX、(Z)−ヘキサデカ−11−エナル(IUPAC名)(436)+TX、(Z)−ヘキサデカ−11−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(437)+TX、(Z)−ヘキサデカ−13−エン−11−イン−1−イルアセテート(IUPAC名)(438)+TX、(Z)−イコス−13−エン−10−オン(IUPAC名)(448)+TX、(Z)−テトラデカ−7−エン−1−アル(IUPAC名)(782)+TX、(Z)−テトラデカ−9−エン−1−オール(IUPAC名)(783)+TX、(Z)−テトラデカ−9−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(784)+TX、(7E,9Z)−ドデカ−7,9−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(283)+TX、(9Z,11E)−テトラデカ−9,11−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(780)+TX、(9Z,12E)−テトラデカ−9,12−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(781)+TX、14−メチルオクタデカ−1−エン(IUPAC名)(545)+TX、4−メチルノナン−5−オールを伴う4−メチルノナン−5−オン(IUPAC名)(544)+TX、α−ムルチストリアチン(代替名)[CCN]+TX、ブレビコミン(代替名)[CCN]+TX、コドレルレ(代替名)[CCN]+TX、コドレモン(代替名)(167)+TX、クエルレ(代替名)(179)+TX、ジスパールア(277)+TX、ドデカ−8−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(286)+TX、ドデカ−9−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(287)+TX、ドデカ−8+TX、10−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(284)+TX、ドミニカルア(代替名)[CCN]+TX、エチル4−メチルオクタノエート(IUPAC名)(317)+TX、オイゲノール(代替名)[CCN]+TX、フロンタリン(代替名)[CCN]+TX、ゴシップルア(代替名)(420)+TX、グランドルア(421)+TX、グランドルアI(代替名)(421)+TX、グランドルアII(代替名)(421)+TX、グランドルアIII(代替名)(421)+TX、グランドルアIV(代替名)(421)+TX、ヘキサルア[CCN]+TX、イプスジエノール(代替名)[CCN]+TX、イプセノール(代替名)[CCN]+TX、ジャポニルア(代替名)(481)+TX、リネアチン(代替名)[CCN]+TX、リトルア(代替名)[CCN]+TX、ループルア(代替名)[CCN]+TX、メドルア[CCN]+TX、メガトモ酸(代替名)[CCN]+TX、メチルオイゲノール(代替名)(540)+TX、ムスカルア(563)+TX、オクタデカ−2,13−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(588)+TX、オクタデカ−3,13−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(589)+TX、オルフラルア(代替名)[CCN]+TX、オリクタルア(代替名)(317)+TX、オストラモン(代替名)[CCN]+TX、シグルア[CCN]+TX、ソルジジン(代替名)(736)+TX、スルカトール(代替名)[CCN]+TX、テトラデカ−11−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(785)+TX、トリメドルア(839)+TX、トリメドルアA(代替名)(839)+TX、トリメドルアB1(代替名)(839)+TX、トリメドルアB2(代替名)(839)+TX、トリメドルアC(代替名)(839)およびトランクコール(代替名)[CCN]+TXから構成される物質群から選択される昆虫フェロモン、
2−(オクチルチオ)−エタノール(IUPAC名)(591)+TX、ブトピロノキシル(933)+TX、ブトキシ(ポリプロピレングリコール)(936)+TX、ジブチルアジペート(IUPAC名)(1046)+TX、フタル酸ジブチル(1047)+TX、ジブチルコハク酸塩(IUPAC名)(1048)+TX、ジエチルトルアミド[CCN]+TX、ジメチルカルベート[CCN]+TX、ジメチルフタレート[CCN]+TX、エチルヘキサンジオール(1137)+TX、ヘキサミド[CCN]+TX、メトキンブチル(1276)+TX、メチルネオデカンアミド[CCN]+TX、オキサメート[CCN]およびピカリジン[CCN]+TXから構成される物質群から選択される昆虫忌避剤、
1−ジクロロ−1−ニトロエタン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1058)+TX、1,1−ジクロロ−2,2−ビス(4−エチルフェニル)−エタン(IUPAC名)(1056)、+TX、1,2−ジクロロプロパン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1062)+TX、1,2−ジクロロプロパンを伴う1,3−ジクロロプロペン(IUPAC名)(1063)+TX、1−ブロモ−2−クロロエタン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(916)+TX、2,2,2−トリクロロ−1−(3,4−ジクロロフェニル)酢酸エチル(IUPAC名)(1451)+TX、2,2−ジクロロビニル2−エチルスルフィニルエチルメチルリン酸(IUPAC名)(1066)+TX、2−(1,3−ジチオラン−2−イル)フェニルジメチルカルバメート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1109)+TX、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(935)+TX、2−(4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニルメチルカルバメート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1084)+TX、2−(4−クロロ−3,5−キシリルオキシ)エタノール(IUPAC名)(986)+TX、2−クロロビニルジエチルリン酸(IUPAC名)(984)+TX、2−イミダゾリドン(IUPAC名)(1225)+TX、2−イソバレリルインダン−1,3−ジオン(IUPAC名)(1246)+TX、2−メチル(プロプ−2−イニル)アミノフェニルメチルカルバメート(IUPAC名)(1284)+TX、2−チオシアナトエチルラウレート(IUPAC名)(1433)+TX、3−ブロモ−1−クロロプロプ−1−エン(IUPAC名)(917)+TX、3−メチル−1−フェニルピラゾール−5−イルジメチルカルバメート(IUPAC名)(1283)+TX、4−メチル(プロプ−2−イニル)アミノ−3,5−キシリルメチルカルバメート(IUPAC名)(1285)+TX、5,5−ジメチル−3−オキソシクロヘキサ−1−エニルジメチルカルバメート(IUPAC名)(1085)+TX、アバメクチン(1)+TX、アセフェート(2)+TX、アセタミプリド(4)+TX、アセチオン(代替名)[CCN]+TX、アセトプロール[CCN]+TX、アクリナトリン(9)+TX、アクリロニトリル(IUPAC名)(861)+TX、アラニカルブ(15)+TX、アルジカルブ(16)+TX、アルドキシカルブ(863)+TX、アルドリン(864)+TX、アレトリン(17)+TX、アロサミジン(代替名)[CCN]+TX、アリキシカルブ(866)+TX、α−シペルメトリン(202)+TX、α−エクジソン(代替名)[CCN]+TX、リン化アルミニウム(640)+TX、アミジチオン(870)+TX、アミドチオエート(872)+TX、アミノカルブ(873)+TX、アミトン(875)+TX、シュウ酸水素アミトン(875)+TX、アミトラズ(24)+TX、アナバシン(877)+TX、アチダチオン(883)+TX、AVI382(化合物コード)+TX、AZ60541(化合物コード)+TX、アザジラクチン(代替名)(41)+TX、アザメチホス(42)+TX、アジンホスエチル(44)+TX、アジンホスメチル(45)+TX、アゾトエート(889)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)δエンドトキシン(代替名)(52)+TX、バリウムヘキサフルオロシリケート(代替名)[CCN]+TX、バリウムポリスルフィド(IUPAC/Chemical Abstracts名)(892)+TX、バルトリン[CCN]+TX、バイエル22/190(開発コード)(893)+TX、バイエル22408(開発コード)(894)+TX、ベンジオカルブ(58)+TX、ベンフラカルブ(60)+TX、ベンサルタップ(66)+TX、β−シフルトリン(194)+TX、β−シペルメトリン(203)+TX、ビフェントリン(76)+TX、ビオアレトリン(78)+TX、ビオアレトリンS−シクロペンテニル異性体(代替名)(79)+TX、バイオエタノメトリン[CCN]+TX、ビオパーメトリン(908)+TX、ビオレスメトリン(80)+TX、ビス(2−クロロエチル)エーテル(IUPAC名)(909)+TX、ビストリフルロン(83)+TX、ホウ酸ナトリウム(86)+TX、ブロフェンバレレート(代替名)+TX、ブロムフェンビンホス(914)+TX、ブロモシクレン(918)+TX、ブロモ−DDT(代替名)[CCN]+TX、ブロモホス(920)+TX、ブロモホスエチル(921)+TX、ブフェンカルブ(924)+TX、ブプロフェジン(99)+TX、ブタカルブ(926)+TX、ブタチオホス(927)+TX、ブトカルボキシム(103)+TX、ブトネート(932)+TX、ブトキシカルボキシム(104)+TX、ブチルピリダベン(代替名)+TX、カズサホス(109)+TX、ヒ酸カルシウム[CCN]+TX、シアン化カルシウム(444)+TX、多硫酸カルシウム(IUPAC名)(111)+TX、カンフェクロール(941)+TX、カルバノレート(943)+TX、カルバリル(115)+TX、カルボフラン(118)+TX、二硫化炭素(IUPAC/Chemical Abstracts名)(945)+TX、四塩化炭素(IUPAC名)(946)+TX、カルボフェノチオン(947)+TX、カルボスルファン(119)+TX、カルタップ(123)+TX、カルタップヒドロクロリド(123)+TX、セバジン(代替名)(725)+TX、クロルビシクレン(960)+TX、クロルダン(128)+TX、クロルデコン(963)+TX、クロルジメホルム(964)+TX、クロルジメホルムヒドロクロリド(964)+TX、クロルエトキシホス(129)+TX、クロルフェナピル(130)+TX、クロルフェンビンホス(131)+TX、クロルフルアズロン(132)+TX、クロルメホス(136)+TX、クロロホルム[CCN]+TX、クロルピクリン(141)+TX、クロルホキシム(989)+TX、クロルプラゾホス(990)+TX、クロルピリホス(145)+TX、クロルピリホスメチル(146)+TX、クロルチオホス(994)+TX、クロマフェノジド(150)+TX、シネリンI(696)+TX、シネリンII(696)+TX、シネリンス(696)+TX、cis−レスメスリン(代替名)+TX、シスメトリン(80)+TX、クロシトリン(代替名)+TX、クロエトカルブ(999)+TX、クロサンテル(代替名)[CCN]+TX、クロチアニジン(165)+TX、アセト亜ヒ酸銅[CCN]+TX、ヒ酸銅[CCN]+TX、オレイン酸銅[CCN]+TX、クマホス(174)+TX、クミトエート(1006)+TX、クロタミトン(代替名)[CCN]+TX、クロトキシホス(1010)+TX、クルホメート(1011)+TX、氷晶石(代替名)(177)+TX、CS708(開発コード)(1012)+TX、シアノフェンホス(1019)+TX、シアノホス(184)+TX、シアントエート(1020)+TX、シクレトリン[CCN]+TX、シクロプロトリン(188)+TX、シフルトリン(193)+TX、シハロトリン(196)+TX、シペルメトリン(201)+TX、シフェノトリン(206)+TX、シロマジン(209)+TX、シチオエート(代替名)[CCN]+TX、d−リモネン(代替名)[CCN]+TX、d−テトラメトリン(代替名)(788)+TX、DAEP(1031)+TX、ダゾメット(216)+TX、DDT(219)+TX、デカルボフラン(1034)+TX、デルタメトリン(223)+TX、デメフィオン(1037)+TX、デメフィオン−O(1037)+TX、デメフィオン−S(1037)+TX、デメトン(1038)+TX、デメトンメチル(224)+TX、デメトン−O(1038)+TX、デメトン−O−メチル(224)+TX、デメトン−S(1038)+TX、デメトン−S−メチル(224)+TX、デメトン−S−メチルスルホン(1039)+TX、ジアフェンチウロン(226)+TX、ジアリホス(1042)+TX、ジアミダホス(1044)+TX、ダイアジノン(227)+TX、ジカプトン(1050)+TX、ジクロロフェンチオン(1051)+TX、ジクロルボス(236)+TX、ジクリホス(代替名)+TX、ジクレシル(代替名)[CCN]+TX、ジクロトホス(243)+TX、ジシクラニル(244)+TX、ディルドリン(1070)+TX、ジエチル5−メチルピラゾール−3−イルリン酸(IUPAC名)(1076)+TX、ジフルベンズロン(250)+TX、ジロール(代替名)[CCN]+TX、ジメフルトリン[CCN]+TX、ジメホクス(1081)+TX、ジメタン(1085)+TX、ジメトエート(262)+TX、ジメトリン(1083)+TX、ジメチルビンホス(265)+TX、ジメチラン(1086)+TX、ジネクス(1089)+TX、ジネクスジクレキシン(1089)+TX、ジノプロプ(1093)+TX、ジノサム(1094)+TX、ジノセブ(1095)+TX、ジノテフラン(271)+TX、ジオフェノラン(1099)+TX、ジオキサベンゾホス(1100)+TX、ジオキサカルブ(1101)+TX、ジオキサチオン(1102)+TX、ジスルホトン(278)+TX、ジチクロホス(1108)+TX、DNOC(282)+TX、ドラメクチン(代替名)[CCN]+TX、DSP(1115)+TX、エクジステロン(代替名)[CCN]+TX、EI1642(開発コード)(1118)+TX、エマメクチン(291)+TX、エマメクチン安息香酸塩(291)+TX、EMPC(1120)+TX、エムペントリン(292)+TX、エンドスルファン(294)+TX、エンドチオン(1121)+TX、エンドリン(1122)+TX、EPBP(1123)+TX、EPN(297)+TX、エポフェノナン(1124)+TX、エピリノメクチン(代替名)[CCN]+TX、エスフェンバレレート(302)+TX、エタホス(代替名)[CCN]+TX、エチオフェンカルブ(308)+TX、エチオン(309)+TX、エチプロール(310)+TX、エトエートメチル(1134)+TX、エトプロホス(312)+TX、ギ酸エチル(IUPAC名)[CCN]+TX、エチル−DDD(代替名)(1056)+TX、エチレンジブロミド(316)+TX、ジクロロエタン(化学名)(1136)+TX、エチレンオキシド[CCN]+TX、エトフェンプロックス(319)+TX、エトリムホス(1142)+TX、EXD(1143)+TX、ファンファー(323)+TX、フェナミホス(326)+TX、フェナザフロル(1147)+TX、フェンクロルホス(1148)+TX、フェネタカルブ(1149)+TX、フェンフルトリン(1150)+TX、フェニトロチオン(335)+TX、フェノブカルブ(336)+TX、フェノキサクリム(1153)+TX、フェノキシカルブ(340)+TX、フェンピリトリン(1155)+TX、フェンプロパトリン(342)+TX、フェンピラド(代替名)+TX、フェンスルホチオン(1158)+TX、フェンチオン(346)+TX、フェンチオンエチル[CCN]+TX、フェンバレレート(349)+TX、フィプロニル(354)+TX、フロニカミド(358)+TX、フルベンジアミド(CAS登録番号:272451−65−7)+TX、フルコフロン(1168)+TX、フルシクロクスロン(366)+TX、フルシトリネート(367)+TX、フルエネチル(1169)+TX、フルフェネリム[CCN]+TX、フルフェノクスロン(370)+TX、フルフェンプロックス(1171)+T
X、フルメトリン(372)+TX、フルバリネート(1184)+TX、FMC1137(開発コード)(1185)+TX、フォノホス(1191)+TX、ホルメタネート(405)+TX、ホルメタネートヒドロクロリド(405)+TX、ホルモチオン(1192)+TX、ホルムパラネート(1193)+TX、ホスメチラン(1194)+TX、ホスピレート(1195)+TX、ホスチアゼート(408)+TX、ホスチエタン(1196)+TX、フラチオカルブ(412)+TX、フレトリン(1200)+TX、γ−シハロトリン(197)+TX、γ−HCH(430)+TX、グアザチン(422)+TX、グアザチン酢酸塩(422)+TX、GY−81(開発コード)(423)+TX、ハルフェンプロクス(424)+TX、ハロフェノジド(425)+TX、HCH(430)+TX、HEOD(1070)+TX、ヘプタクロル(1211)+TX、ヘプテノホス(432)+TX、ヘテロホス[CCN]+TX、ヘキサフルムロン(439)+TX、HHDN(864)+TX、ヒドラメチルノン(443)+TX、シアン化水素(444)+TX、ヒドロプレン(445)+TX、ヒキンカルブ(1223)+TX、イミダクロプリド(458)+TX、イミプロトリン(460)+TX、インドキサカルブ(465)+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、IPSP(1229)+TX、イサゾホス(1231)+TX、イソベンザン(1232)+TX、イソカルボホス(代替名)(473)+TX、イソドリン(1235)+TX、イソフェンホス(1236)+TX、イソラン(1237)+TX、イソプロカルブ(472)+TX、イソプロピルO−(メトキシアミノチオホスホリル)サリチレート(IUPAC名)(473)+TX、イソプロチオラン(474)+TX、イソチオエート(1244)+TX、イソキサチオン(480)+TX、イベルメクチン(代替名)[CCN]+TX、ジャスモリンI(696)+TX、ジャスモリンII(696)+TX、ジョドフェンホス(1248)+TX、幼虫ホルモンI(代替名)[CCN]+TX、幼虫ホルモンII(代替名)[CCN]+TX、幼虫ホルモンIII(代替名)[CCN]+TX、ケレバン(1249)+TX、キノプレン(484)+TX、λ−シハロトリン(198)+TX、砒酸鉛[CCN]+TX、レピメクチン(CCN)+TX、レプトホス(1250)+TX、リンダン(430)+TX、リリムホス(1251)+TX、ルフェヌロン(490)+TX、リチダチオン(1253)+TX、m−クメニルメチルカルバメート(IUPAC名)(1014)+TX、リン化マグネシウム(IUPAC名)(640)+TX、マラチオン(492)+TX、マロノベン(1254)+TX、マジドクス(1255)+TX、メカルバム(502)+TX、メカルホン(1258)+TX、メナゾン(1260)+TX、メホスフォラン(1261)+TX、塩化第一水銀(513)+TX、メスルフェンホス(1263)+TX、メタフルミゾン(CCN)+TX、メタム(519)+TX、メタムカリウム(代替名)(519)+TX、メタムナトリウム(519)+TX、メタクリホス(1266)+TX、メタミドホス(527)+TX、ノルニコチン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1268)+TX、メチダチオン(529)+TX、メチオカルブ(530)+TX、メトクロトホス(1273)+TX、メソミル(531)+TX、メトプレン(532)+TX、メトキンブチル(1276)+TX、メトトリン(代替名)(533)+TX、メトキシクロル(534)+TX、メトキシフェノジド(535)+TX、臭化メチル(537)+TX、メチルイソチオシアネート(543)+TX、メチルクロロホルム(代替名)[CCN]+TX、塩化メチレン[CCN]+TX、メトフルトリン[CCN]+TX、メトルカルブ(550)+TX、メトキサジアゾン(1288)+TX、メビンホス(556)+TX、メキサカルベート(1290)+TX、ミルベメクチン(557)+TX、ミルベマイシンオキシム(代替名)[CCN]+TX、ミパホクス(1293)+TX、ミレックス(1294)+TX、モノクロトホス(561)+TX、モルホチオン(1300)+TX、モキシデクチン(代替名)[CCN]+TX、ナフタロホス(代替名)[CCN]+TX、ナレド(567)+TX、ナフタレン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1303)+TX、NC−170(開発コード)(1306)+TX、NC−184(化合物コード)+TX、ニコチン(578)+TX、ニコチンスルフェート(578)+TX、ニフルリジド(1309)+TX、ニテンピラム(579)+TX、ニチアジン(1311)+TX、ニトリラカルブ(1313)+TX、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体(1313)+TX、NNI−0101(化合物コード)+TX、NNI−0250(化合物コード)+TX、ノルニコチン(慣習名)(1319)+TX、ノバルロン(585)+TX、ノビフルムロン(586)+TX、O−5−ジクロロ−4−ヨードフェニルO−エチルエチルホスホノチオエート(IUPAC名)(1057)+TX、O,O−ジエチルO−4−メチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルホスホロチオネート(IUPAC名)(1074)+TX、O,O−ジエチルO−6−メチル−2−プロピルピリミジン−4−イルホスホロチオネート(IUPAC名)(1075)+TX、O,O,O’,O’−テトラプロピルジチオピロホスフェート(IUPAC名)(1424)+TX、オレイン酸(IUPAC名)(593)+TX、オメトエート(594)+TX、オキサミル(602)+TX、オキシデメトンメチル(609)+TX、オキシデプロホス(1324)+TX、オキシジスルホトン(1325)+TX、pp’−DDT(219)+TX、パラ−ジクロロベンゼン[CCN]+TX、パラチオン(615)+TX、パラチオンメチル(616)+TX、ペンフルロン(代替名)[CCN]+TX、ペンタクロロフェノール(623)+TX、ラウリン酸ペンタクロロフェニル(IUPAC名)(623)+TX、ペルメトリン(626)+TX、石油(代替名)(628)+TX、PH60−38(開発コード)(1328)+TX、フェンカプトン(1330)+TX、フェノトリン(630)+TX、フェントエート(631)+TX、ホレート(636)+TX、ホサロン(637)+TX、ホスホラン(1338)+TX、ホスメット(638)+TX、ホスニクロル(1339)+TX、ホスファミドン(639)+TX、ホスフィン(IUPAC名)(640)+TX、ホキシム(642)+TX、ホキシムメチル(1340)+TX、ピリメタホス(1344)+TX、ピリミカーブ(651)+TX、ピリミホスエチル(1345)+TX、ピリミホスメチル(652)+TX、ポリクロロジシクロペンタジエン異性体(IUPAC名)(1346)+TX、ポリクロロテルペン(慣習名)(1347)+TX、亜ヒ酸カリウム[CCN]+TX、カリウムチオシアネート[CCN]+TX、プラレトリン(655)+TX、プレコセンI(代替名)[CCN]+TX、プレコセンII(代替名)[CCN]+TX、プレコセンIII(代替名)[CCN]+TX、プリミドホス(1349)+TX、プロフェノホス(662)+TX、プロフルトリン[CCN]+TX、プロマシル(1354)+TX、プロメカルブ(1355)+TX、プロパホス(1356)+TX、プロペタムホス(673)+TX、プロポキスル(678)+TX、プロチダチオン(1360)+TX、プロチオホス(686)+TX、プロトエート(1362)+TX、プロトリフェンブト[CCN]+TX、ピメトロジン(688)+TX、ピラクロホス(689)+TX、ピラゾホス(693)+TX、ピレスメトリン(1367)+TX、ピレトリンI(696)+TX、ピレトリンII(696)+TX、ピレトリン(696)+TX、ピリダベン(699)+TX、ピリダリル(700)+TX、ピリダフェンチオン(701)+TX、ピリミジフェン(706)+TX、ピリミテート(1370)+TX、ピリプロキシフェン(708)+TX、カッシア(代替名)[CCN]+TX、キナルホス(711)+TX、キナルホスメチル(1376)+TX、キノチオン(1380)+TX、キンチオホス(1381)+TX、R−1492(開発コード)(1382)+TX、ラホキサニド(代替名)[CCN]+TX、レスメスリン(719)+TX、ロテノン(722)+TX、RU15525(開発コード)(723)+TX、RU25475(開発コード)(1386)+TX、リアニア(代替名)(1387)+TX、リアノジン(慣習名)(1387)+TX、サバジラ(代替名)(725)+TX、シュラダン(1389)+TX、セブホス(代替名)+TX、セラメクチン(代替名)[CCN]+TX、SI−0009(化合物コード)+TX、SI−0205(化合物コード)+TX、SI−0404(化合物コード)+TX、SI−0405(化合物コード)+TX、シラフルオフェン(728)+TX、SN72129(開発コード)(1397)+TX、亜ヒ酸ナトリウム[CCN]+TX、シアン化ナトリウム(444)+TX、ナトリウムフッ化物(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1399)+TX、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム(1400)+TX、ペンタクロロフェノキシドナトリウム塩(623)+TX、セレン酸ナトリウム(IUPAC名)(1401)+TX、チオシアン酸ナトリウム[CCN]+TX、ソファミド(1402)+TX、スピノサド(737)+TX、スピロメシフェン(739)+TX、スピロテトラマト(CCN)+TX、スルコフロン(746)+TX、スルコフロンナトリウム(746)+TX、スルフラミド(750)+TX、スルホテプ(753)+TX、スルフリルフッ化物(756)+TX、スルプロホス(1408)+TX、タール油(代替名)(758)+TX、τ−フルバリネート(398)+TX、チオナジン(1412)+TX、TDE(1414)+TX、テブフェノジド(762)+TX、テブフェンピラド(763)+TX、テブピリムホス(764)+TX、テフルベンズロン(768)+TX、テフルトリン(769)+TX、テメホス(770)+TX、TEPP(1417)+TX、テラレスリン(1418)+TX、テルバム(代替名)+TX、テルブホス(773)+TX、テトラクロロエタン[CCN]+TX、テトラクロルビンホス(777)+TX、テトラメトリン(787)+TX、θ−シペルメトリン(204)+TX、チアクロプリド(791)+TX、チアフェノクス(代替名)+TX、チアメトキサム(792)+TX、チクロホス(1428)+TX、チオカルボキシム(1431)+TX、チオシクラム(798)+TX、チオシクラム水素オキサレート(798)+TX、チオジカルブ(799)+TX、チオファノックス(800)+TX、チオメトン(801)+TX、チオナジン(1434)+TX、チオスルタップ(803)+TX、チオスルタップナトリウム(803)+TX、ツリンギエンシン(代替名)[CCN]+TX、トルフェンピラド(809)+TX、トラロメトリン(812)+TX、トランスフルトリン(813)+TX、トランスパーメトリン(1440)+TX、トリアミホス(1441)+TX、トリアザメート(818)+TX、トリアゾホス(820)+TX、トリアズロン(代替名)+TX、トリクロルホン(824)+TX、トリクロルメタホス−3(代替名)[CCN]+TX、トリクロロナト(1452)+TX、トリフェノホス(1455)+TX、トリフルムロン(835)+TX、トリメタカルブ(840)+TX、トリプレン(1459)+TX、バミドチオン(847)+TX、バニリプロール[CCN]+TX、ベラトリジン(代替名)(725)+TX
、ベラトリン(代替名)(725)+TX、XMC(853)+TX、キシリルカルブ(854)+TX、YI−5302(化合物コード)+TX、ζ−シペルメトリン(205)+TX、ζメトリン(代替名)+TX、亜鉛ホスフィド(640)+TX、ゾラプロホス(1469)およびZXI8901(開発コード)(858)+TX、シアントラニリプロール[736994−63−19]+TX、クロラントラニリプロール[500008−45−7]+TX、シエノピラフェン[560121−52−0]+TX、シフルメトフェン[400882−07−7]+TX、ピリフルキナゾン[337458−27−2]+TX、スピネトラム[187166−40−1+187166−15−0]+TX、スピロテトラマト[203313−25−1]+TX、スルホキサフロル[946578−00−3]+TX、フルフィプロール[704886−18−0]+TX、メペルフルトリン[915288−13−0]+TX、テトラメチルフルトリン[84937−88−2]+TXから構成される物質群から選択される殺虫剤、
ビス(トリブチルスズ)オキシド(IUPAC名)(913)+TX、ブロモアセタミド[CCN]+TX、ヒ酸カルシウム[CCN]+TX、クロエトカルブ(999)+TX、アセト亜ヒ酸銅[CCN]+TX、硫酸銅(172)+TX、フェンチン(347)+TX、第二鉄リン酸(IUPAC名)(352)+TX、メタアルデヒド(518)+TX、メチオカルブ(530)+TX、ニクロスアミド(576)+TX、ニクロスアミドオラミン(576)+TX、ペンタクロロフェノール(623)+TX、ペンタクロロフェノキシドナトリウム塩(623)+TX、チオナジン(1412)+TX、チオジカルブ(799)+TX、酸化トリブチルスズ(913)+TX、トリフェンモルフ(1454)+TX、トリメタカルブ(840)+TX、酢酸トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)および水酸化トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)+TX、ピリプロール[394730−71−3]+TXから構成される物質群から選択される殺軟体動物剤、
AKD−3088(化合物コード)+TX、1,2−ジブロモ−3−クロロプロパン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1045)+TX、1,2−ジクロロプロパン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1062)+TX、1,2−ジクロロプロパンを伴う1,3−ジクロロプロペン(IUPAC名)(1063)+TX、1,3−ジクロロプロペン(233)+TX、3,4−ジクロロテトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシド(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1065)+TX、3−(4−クロロフェニル)−5−メチルロダニン(IUPAC名)(980)+TX、5−メチル−6−チオキソ−1,3,5−チアジアジナン−3−イル酢酸(IUPAC名)(1286)+TX、6−イソペンテニルアミノプリン(代替名)(210)+TX、アバメクチン(1)+TX、アセトプロール[CCN]+TX、アラニカルブ(15)+TX、アルジカルブ(16)+TX、アルドキシカルブ(863)+TX、AZ60541(化合物コード)+TX、ベンクロチアズ[CCN]+TX、ベノミル(62)+TX、ブチルピリダベン(代替名)+TX、カズサホス(109)+TX、カルボフラン(118)+TX、二硫化炭素(945)+TX、カルボスルファン(119)+TX、クロルピクリン(141)+TX、クロルピリホス(145)+TX、クロエトカルブ(999)+TX、サイトカイニン(代替名)(210)+TX、ダゾメット(216)+TX、DBCP(1045)+TX、DCIP(218)+TX、ジアミダホス(1044)+TX、ジクロロフェンチオン(1051)+TX、ジクリホス(代替名)+TX、ジメトエート(262)+TX、ドラメクチン(代替名)[CCN]+TX、エマメクチン(291)+TX、エマメクチン安息香酸塩(291)+TX、エピリノメクチン(代替名)[CCN]+TX、エトプロホス(312)+TX、エチレンジブロミド(316)+TX、フェナミホス(326)+TX、フェンピラド(代替名)+TX、フェンスルホチオン(1158)+TX、ホスチアゼート(408)+TX、ホスチエタン(1196)+TX、ルフラール(代替名)[CCN]+TX、GY−81(開発コード)(423)+TX、ヘテロホス[CCN]+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、イサミドホス(1230)+TX、イサゾホス(1231)+TX、イベルメクチン(代替名)[CCN]+TX、カイネチン(代替名)(210)+TX、メカルホン(1258)+TX、メタム(519)+TX、メタムカリウム(代替名)(519)+TX、メタムナトリウム(519)+TX、臭化メチル(537)+TX、メチルイソチオシアネート(543)+TX、ミルベマイシンオキシム(代替名)[CCN]+TX、モキシデクチン(代替名)[CCN]+TX、ミロテシウムベルカリア(Myrothecium verrucaria)組成物(代替名)(565)+TX、NC−184(化合物コード)+TX、オキサミル(602)+TX、ホレート(636)+TX、ホスファミドン(639)+TX、ホスホカルブ[CCN]+TX、セブホス(代替名)+TX、セラメクチン(代替名)[CCN]+TX、スピノサド(737)+TX、テルバム(代替名)+TX、テルブホス(773)+TX、テトラクロロチオフェン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1422)+TX、チアフェノクス(代替名)+TX、チオナジン(1434)+TX、トリアゾホス(820)+TX、トリアズロン(代替名)+TX、キシレノルス[CCN]+TX、YI−5302(化合物コード)およびゼアチン(代替名)(210)+TX、フルエンスルホン[318290−98−1]+TXから構成される物質群から選択される殺線虫剤、
エチルキサントゲン酸カリウム[CCN]およびニトラピリン(580)+TXから構成される物質群から選択される硝化抑制剤、
アシベンゾラル(6)+TX、アシベンゾラル−S−メチル(6)+TX、プロベナゾール(658)およびオオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)抽出物(代替名)(720)+TXから構成される物質群から選択される植物活性化剤、
2−イソバレリルインダン−1,3−ジオン(IUPAC名)(1246)+TX、4−(キノキサリン−2−イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(IUPAC名)(748)+TX、α−クロロヒドリン[CCN]+TX、リン化アルミニウム(640)+TX、アンツ(880)+TX、三酸化ヒ素(882)+TX、炭酸バリウム(891)+TX、ビスチオセミ(912)+TX、ブロジファクム(89)+TX、ブロマジオロン(91)+TX、ブロメタリン(92)+TX、シアン化カルシウム(444)+TX、クロラロース(127)+TX、クロロファシノン(140)+TX、コレカルシフェロール(代替名)(850)+TX、クマクロル(1004)+TX、クマフリル(1005)+TX、クマテトラリル(175)+TX、クリミジン(1009)+TX、ジフェナクム(246)+TX、ジフェチアロン(249)+TX、ジファシノン(273)+TX、エルゴカルシフェロール(301)+TX、フロクマフェン(357)+TX、フルオロアセタミド(379)+TX、フルプロパジン(1183)+TX、フルプロパジンヒドロクロリド(1183)+TX、γ−HCH(430)+TX、HCH(430)+TX、シアン化水素(444)+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、リンダン(430)+TX、リン化マグネシウム(IUPAC名)(640)+TX、臭化メチル(537)+TX、ノルボルミド(1318)+TX、ホスアセチム(1336)+TX、ホスフィン(IUPAC名)(640)+TX、リン[CCN]+TX、ピンドン(1341)+TX、亜ヒ酸カリウム[CCN]+TX、ピリヌロン(1371)+TX、シリロシド(1390)+TX、亜ヒ酸ナトリウム[CCN]+TX、シアン化ナトリウム(444)+TX、フルオロ酢酸ナトリウム(735)+TX、ストリキニン(745)+TX、硫酸タリウム[CCN]+TX、ワルファリン(851)および亜鉛ホスフィド(640)+TXから構成される物質群から選択される殺鼠剤、
2−(2−ブトキシエトキシ)−エチルピペロニレート(IUPAC名)(934)+TX、5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3−ヘキシルシクロヘキサ−2−エノン(IUPAC名)(903)+TX、ファルネソールを伴うネロリドール(代替名)(324)+TX、MB−599(開発コード)(498)+TX、MGK264(開発コード)(296)+TX、ピペロニルブトキシド(649)+TX、ピプロタール(1343)+TX、プロピル異性体(1358)+TX、S421(開発コード)(724)+TX、セサメックス(1393)+TX、セサスモリン(1394)およびスルホキシド(1406)+TXから構成される物質群から選択される共力剤、
アントラキノン(32)+TX、クロラロース(127)+TX、ナフテン酸銅[CCN]+TX、オキシ塩化銅(171)+TX、ダイアジノン(227)+TX、ジシクロペンタジエン(化学名)(1069)+TX、グアザチン(422)+TX、グアザチン酢酸塩(422)+TX、メチオカルブ(530)+TX、ピリジン−4−アミン(IUPAC名)(23)+TX、チラム(804)+TX、トリメタカルブ(840)+TX、ナフテン酸亜鉛[CCN]およびジラム(856)+TXから構成される物質群から選択される動物忌避剤、
イマニン(代替名)[CCN]およびリバビリン(代替名)[CCN]+TXから構成される物質群から選択される抗ウイルス剤、
酸化水銀(II)(512)+TX、オクチリノン(590)およびチオファネートメチル(802)+TXから構成される物質群から選択される創傷保護剤、
ならびに、アザコナゾール(60207−31−0]+TX、ビテルタノール[70585−36−3]+TX、ブロムコナゾール[116255−48−2]+TX、シプロコナゾール[94361−06−5]+TX、ジフェンコナゾール[119446−68−3]+TX、ジニコナゾール[83657−24−3]+TX、エポキシコナゾール[106325−08−0]+TX、フェンブコナゾール[114369−43−6]+TX、フルキンコナゾール[136426−54−5]+TX、フルシラゾール[85509−19−9]+TX、フルトリアホール[76674−21−0]+TX、ヘキサコナゾール[79983−71−4]+TX、イマザリル[35554−44−0]+TX、イミベンコナゾール[86598−92−7]+TX、イプコナゾール[125225−28−7]+TX、メトコナゾール[125116−23−6]+TX、ミクロブタニル[88671−89−0]+TX、ペフラゾエート[101903−30−4]+TX、ペンコナゾール[66246−88−6]+TX、プロチオコナゾール[178928−70−6]+TX、ピリフェノックス[88283−41−4]+TX、プロクロラズ[67747−09−5]+TX、プロピコナゾール[60207−90−1]+TX、シメコナゾール[149508−90−7]+TX、テブコナゾール[107534−96−3]+TX、テトラコナゾール[112281−77−3]+TX、トリアジメホン[43121−43−3]+TX、トリアジメノール[55219−65−3]+TX、トリフルミゾール[99387−89−0]+TX、トリチコナゾール[131983−72−7]+TX、アンシミドール[12771−68−5]+TX、フェナリモル[60168−88−9]+TX、ヌアリモル[63284−71−9]+TX、ブピリメート[41483−43−6]+TX、ジメチリモール[5221−53−4]+TX、エチリモール[23947−60−6]+TX、ドデモルフ[1593−77−7]+TX、フェンプロピジン[67306−00−7]+TX、フェンプロピモルフ[67564−91−4]+TX、スピロキサミン[118134−30−8]+TX、トリデモルフ[81412−43−3]+TX、シプロジニル[121552−61−2]+TX、メパニピリム[110235−47−7]+TX、ピリメタニル[53112−28−0]+TX、フェンピクロニル[74738−17−3]+TX、フルジオキソニル[131341−86−1]+TX、ベナラキシル[71626−11−4]+TX、フララキシル[57646−30−7]+TX、メタラキシル[57837−19−1]+TX、R−メタラキシル[70630−17−0]+TX、オフレース[58810−48−3]+TX、オキサジキシル[77732−09−3]+TX、ベノミル[17804−35−2]+TX、カルベンダジム[10605−21−7]+TX、デバカルブ[62732−91−6]+TX、フベリダゾール[3878−19−1]+TX、チアベンダゾール[148−79−8]+TX、クロゾリネート[84332−86−5]+TX、ジクロゾリン[24201−58−9]+TX、イプロジオン[36734−19−7]+TX、ミクロゾリン[54864−61−8]+TX、プロシミドン[32809−16−8]+TX、ビンクロゾリン[50471−44−8]+TX、ボスカリド[188425−85−6]+TX、カルボキシン[5234−68−4]+TX、フェンフラム[24691−80−3]+TX、フルトラニル[66332−96−5]+TX、メプロニル[55814−41−0]+TX、オキシカルボキシン[5259−88−1]+TX、ペンチオピラド[183675−82−3]+TX、チフルザミド[130000−40−7]+TX、グアザチン[108173−90−6]+TX、ドジン[2439−10−3][112−65−2](遊離塩基)+TX、イミノクタジン[13516−27−3]+TX、アゾキシストロビン[131860−33−8]+TX、ジモキシストロビン[149961−52−4]+TX、エネストロビン{Proc.BCPC,Int.Congr.,Glasgow,2003,1,93}+TX、フルオキサストロビン[361377−29−9]+TX、クレソキシムメチル[143390−89−0]+TX、メトミノストロビン[133408−50−1]+TX、トリフロキシストロビン[141517−21−7]+TX、オリザストロビン[248593−16−0]+TX、ピコキシストロビン[117428−22−5]+TX、ピラクロストロビン[175013−18−0]+TX、フェルバム[14484−64−1]+TX、マンコゼブ[8018−01−7]+TX、マンネブ[12427−38−2]+TX、メチラム[9006−42−2]+TX、プロピネブ[12071−83−9]+TX、チラム[137−26−8]+TX、ジネブ[12122−67−7]+TX、ジラム[137−30−4]+TX、カプタホール[2425−06−1]+TX、キャプタン[133−06−2]+TX、ジクロフルアニド[1085−98−9]+TX、フルオロイミド[41205−21−4]+TX、ホルペット[133−07−3]+TX、トリルフルアニド[731−27−1]+TX、ボルドー液[8011−63−0]+TX、水酸化銅(II)[20427−59−2]+TX、塩化銅[1332−40−7]+TX、硫酸銅[7758−98−7]+TX、酸化銅(II)[1317−39−1]+TX、マンカッパー[53988−93−5]+TX、オキシン銅[10380−28−6]+TX、ジノカップ[131−72−6]+TX、ニトロタルイソプロピル[10552−74−6]+TX、エディフェンホス[17109−49−8]+TX、イプロベンホス[26087−47−8]+TX、イソプロチオラン[50512−35−1]+TX、ホスジフェン[36519−00−3]+TX、ピラゾホス[13457−18−6]+TX、トルコホスメチル[57018−04−9]+TX、アシベンゾラル−S−メチル[135158−54−2]+TX、アニラジン[101−05−3]+TX、ベンチアバリカルブ[413615−35−7]+TX、ブラストサイジン−S[2079−00−7]+TX、チノメチオナート[2439−01−2]+TX、クロロネブ[2675−77−6]+TX、クロロタロニル[1897−45−6]+TX、シフルフェナミド[180409−60−3]+TX、シモキサニル[57966−95−7]+TX、ジクロン[117−80−6]+TX、ジクロシメット[139920−32−4]+TX、ジクロメジン[62865−36−5]+TX、ジクロラン[99−30−9]+TX、ジエトフェンカルブ[87130−20−9]+TX、ジメトモルフ[110488−70−5]+TX、SYP−LI90(フルモルフ)[211867−47−9]+TX、ジチアノン[3347−22−6]+TX、エタボキサム[162650−77−3]+TX、エトリジアゾール[2593−15−9]+TX、ファモキサドン[131807−57−3]+TX、フェンアミドン[161326−34−7]+TX、フェノキサニル[115852−48−7]+TX、フェンチン[668−34−8]+TX、フェリムゾン[89269−64−7]+TX、フルアジナム[79622−59−6]+TX、フルオピコリド[239110−15−7]+TX、フルスルファミド[106917−52−6]+TX、フェンヘキサミド[126833−17−8]+TX、ホセチルアルミニウム[39148−24−8]+TX、ヒメキサゾール[10004−44−1]+TX、イプロバリカルブ[140923−17−7]+TX、IKF−916(シアゾファミド)[120116−88−3]+TX、カスガマイシン[6980−18−3]+TX、メタスルホカルブ[66952−49−6]+TX、メトラフェノン[220899−03−6]+TX、ペンシクロン[66063−05−6]+TX、フタリド[27355−22−2]+TX、ポリオキシン[11113−80−7]+TX、プロベナゾール[27605−76−1]+TX、プロパモカルブ[25606−41−1]+TX、プロキナジド[189278−12−4]+TX、ピロキロン[57369−32−1]+TX、キノキシフェン[124495−18−7]+TX、キントゼン[82−68−8]+TX、スルフル[7704−34−9]+TX、チアジニル[223580−51−6]+TX、トリアゾキシド[72459−58−6]+TX、トリシクラゾール[41814−78−2]+TX、トリホリン[26644−46−2]+TX、バリダマイシン[37248−47−8]+TX、ゾキサミド(RH7281)[156052−68−5]+TX、マンジプロパミド[374726−62−2]+TX、イソピラザム[881685−58−1]+TX、セダキサン[874967−67−6]+TX、N−シクロプロピル−3−(ジフルオロメチル)−5−フルオロ−1−メチル−N−[[2−(1−(メチルエチル)フェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(CAS登録番号1255733−83−5)+TX、3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(9−ジクロロメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノンナフタレン−5−イル)−アミド(国際公開第2007/048556号パンフレットに開示されている)+TX、3−(ジフルオロメチル)−N−メトキシ−1−メチル−N−[1−メチル−2−(2,4,6−トリクロロフェニル)エチル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド+TX、3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸[2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メトキシ−1−メチルエチル]−アミド(国際公開第2008/148570号パンフレットに開示されている)+TX、1−[4−[4−[(5S)5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−1−イル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン+TX、1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−1−イル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン[1003318−67−9](共に、国際公開第2010/123791号パンフレット、国際公開第2008/013925号パンフレット、国際公開第2008/013622号パンフレットおよび国際公開第2011/051243号パンフレット、第20ページに開示されている)+TX、(S)−[3−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−5−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−イソキサゾール−4−イル]−ピリジン−3−イル−メタノール+TX、3−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−5−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−イソキサゾール−4−イル]−ピリジン−3−イル−メタノール+TX、(3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロ−1,1’−ビフェニル−2−イル)−アミド(ビキサフェン)+TX、(N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(フルオピラム)+TX、N−[2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(ペンフルフェン)+TX、1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニ
ル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン(CAS登録番号:1003318−67−9、オキサチアピプロリン)+TXおよび3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(3’,4’,5’−トリフルオロ−ビフェニル−2−イル)−アミド(国際公開第2006/087343号パンフレットにおいて開示されている)+TX、フルピラジフロン(CAS登録番号951659−40−8)+TX、アフィドピロペン(CAS登録番号915972−17−7)+TX、パスツリアペネトランス(Pasteuria penetrans)+TX、パスツリア属の一種(pasteuria spp.)+TX、バチルスフィルムス(Bacillus firmus)+TX、バチルスセレウス(Bacillus cereus)+TX、バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)+TX、パスツリアペネトランス(Pasteuria penetrans)+TX。
【0116】
例えば[3878−19−1]といった有効成分に続く括弧中の参照は、Chemical Abstracts Registry numberを指している。上記の混合相手は公知である。有効成分が「The Pesticide Manual」[The Pesticide Manual−A World Compendium;Thirteenth Edition;Editor:C.D.S.TomLin;The British Crop Protection Council]中に含まれている場合、これらは、特定の化合物について本明細書中上記の丸括弧中に示されている項目番号下でその中に記載されており;例えば、化合物「アバメクチン」は、項目番号(1)下に記載されている。上記に記載の特定の化合物について「[CCN]」が付記されている場合、対象の化合物は[A.Wood;Compendium of Pesticide Common Names,Copyright(著作権)1995−2004]にてインターネットを介してアクセス可能である「Compendium of Pesticide Common Names」に含まれており;例えば、化合物「アセトプロール」は、インターネットアドレスhttp://www.alanwood.net/pesticides/acetoprole.htmlにおいて記載されている。
【0117】
上記明細書において、上記の活性処方成分の大部分は、いわゆる「慣用名」、関連する「ISO慣用名」または他の「慣用名」を個々の事例において用いることにより言及されている。「慣用名」による呼称ではない場合、代わりに用いられる呼称の性質は特定の化合物について丸括弧中に記載されており;この場合、IUPAC名、IUPAC/Chemical Abstracts名、「化学名」、「慣習名」、「化合物名」もしくは「開発コード」が用いられており、または、これらの呼称もしくは「慣用名」のいずれも用いられていない場合には、「代替名」が採用されている。「CAS登録番号」とは、Chemical Abstracts Registry Numberを意味する。
【0118】
本発明の式(I)の化合物の一化合物または表1〜22から選択される特定の一化合物または表T1から選択される特定の化合物の活性処方成分混合物と、上記の活性処方成分とを、100:1〜1:6000、特に50:1〜1:50、特に20:1〜1:20の比、特に10:1〜1:10、特に5:1〜1:5の混合比で含んでいることが好ましく、2:1〜1:2の比が特に好ましく、および、4:1〜2:1の比が同様に好ましく、とりわけ、1:1、または、5:1、または、5:2、または、5:3、または、5:4、または、4:1、または、4:2、または、4:3、または、3:1、または、3:2、または、2:1、または、1:5、または、2:5、または、3:5、または、4:5、または、1:4、または、2:4、または、3:4、または、1:3、または、2:3、または、1:2、または、1:600、または、1:300、または、1:150、または、1:35、または、2:35、または、4:35、または、1:75、または、2:75、または、4:75、または、1:6000、または、1:3000、または、1:1500、または、1:350、または、2:350、または、4:350、または、1:750、または、2:750、または、4:750の比が好ましい。これらの混合比は、一方で重量比を、また、他方ではモル比を含むと理解される。
【0119】
上記の混合物は、上記の混合物を含む組成物を有害生物もしくはその環境に適用するステップを含む有害生物を防除する方法において用いられることが可能であるが、手術もしくは治療によるヒトもしくは動物の身体の処置法、および、ヒトまたは動物の身体において実施される診断法は除かれる。
【0120】
本発明の式(I)による一化合物または表1〜22から選択される特定の一化合物または表T1から選択される特定の化合物含む混合物と、上記の1種以上の活性処方成分とを、例えば、単一の「調合済み」形態で、単一の活性処方成分コンポーネントの個々の配合物から組成される「タンク混合物」などの複合型噴霧混合物で、および、逐次的(すなわち、数時間または数日間などの適度に短時間のうちに次々と)に適用される場合には単一の活性処方成分を併用して適用されることが可能である。本発明の式(I)による一化合物または表1〜22から選択される特定の一化合物または表T1から選択される特定の化合物と上記の活性処方成分を適用する順番は本発明の作用については重要ではない。
【0121】
組成物はまた、例えば未エポキシ化またはエポキシ化植物性油(例えばエポキシ化ココナツ油、ナタネ油またはダイズ油)といった安定化剤、例えばシリコーン油といった消泡剤、防腐剤、粘度調節剤、バインダおよび/もしくは粘着剤、肥料、または、特定の効果を達成するための他の活性処方成分、例えば殺菌剤、殺菌・殺カビ剤、抗線虫薬、植物活性化剤、殺軟体動物剤もしくは除草剤などのさらなる固体助剤もしくは液体助剤を含んでいることが可能である。
【0122】
本発明による組成物は、それ自体は公知である様式において、助剤の不在下で、例えば、固体活性処方成分を粉末化し、スクリーニングし、および/または、固体に圧縮することにより調製され、また、少なくとも1種の助剤の存在下に、例えば、活性処方成分を助剤と共に均質混合し、および/または、粉末化することにより調製される。組成物のこれらの調製プロセス、および、これらの組成物を調製するための化合物Iの使用もまた本発明の主題である。
【0123】
流行している状況における意図される目的、および、上述の種類の有害生物を防除するための組成物の使用に適合するよう選択されるべきである、吹付け、噴霧、散粉、はけ塗り、粉衣、拡散または流しかけなどの上述の種類の有害生物の防除方法である組成物の適用方法が本発明の他の主題である。典型的な濃度割合は、0.1〜1000ppm、好ましくは0.1〜500ppmの活性処方成分である。1ヘクタール当たりの適用量は、一般に1〜2000gの活性処方成分/ヘクタール、特に10〜1000g/ha、好ましくは10〜600g/haである。
【0124】
作物保護分野における好ましい適用方法は植物の群葉への適用(葉面処理)であり、対象となる有害生物による外寄生の脅威に合致する適用頻度および量を選択することが可能である。あるいは、植物の生息地に液体組成物を潅注することにより、または、固体形態の活性処方成分を例えば土壌といった植物の生息地に例えば顆粒の形態で導入すること(土壌施用)により、根系を介して活性成分を植物に到達させることが可能である(全身作用)。水稲作物の場合、このような顆粒は、満たされた水田に計量されることが可能である。
【0125】
本発明の組成物はまた、果実、塊茎あるいは穀粒などの例えば種子といった植物繁殖体、または、苗床植物の上記の種類の有害生物に対する保護に好適である。繁殖体を植える前に組成物で処理することが可能であり、例えば、種子を播種の前に処理することが可能である。あるいは、穀粒を液体組成物中に液浸させることにより、または、固体組成物層を塗布することにより、組成物を種子穀粒に適用する(コーティング)ことが可能である。繁殖体を適用サイトに植える際、例えばドリルまきの最中に種子畝間に組成物を適用することも可能である。植物繁殖体のこれらの処理方法、および、このように処理された植物繁殖体が本発明のさらなる主題である。
【実施例】
【0126】
以下の非限定的な実施例は、限定することなく、上記の発明をさらに詳細に例示するものである。
【0127】
本発明の化合物は、低施用量で効力が高いことにより公知の化合物とは区別可能であり、これは、実施例においてアウトラインされている実験手法を用い、必要な場合には、例えば50ppm、12.5ppm、6ppm、3ppm、1.5ppmまたは0.8ppmといった低施用量を用いて当業者により検証可能である。
【0128】
実施例1:1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールの合成。
【化8】
ステップ1:1−(2−ピリジル)シクロプロパンカルボンニトリルの合成
【化9】
水酸化ナトリウムの水溶液(40mL、7.5M)を、2−(2−ピリジル)アセトニトリル(3.00g、25.4mmol)、1,2−ジブロモメタン(4.77g、25.4mmol)およびテトラブチル塩化アンモニウム(7.08g、25.4mmol)のアセトニトリル(40mL)中の溶液に室温で添加した。得られた混合物を室温で4時間撹拌し、次いで、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を塩水(1×40mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過した。溶剤を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィにより精製して、1,7gの1−(2−ピリジル)シクロプロパンカルボンニトリルを白色の固体として得た。
【0129】
ステップ2:(4−クロロフェニル)−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]メタノンの合成
【化10】
1−(2−ピリジル)シクロプロパンカルボンニトリル(500mg、3.47mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中の溶液に、ブロモ−(−4クロロフェニル)マグネシウム(3.8ml、THF中に1M、3.8mmol)を0℃でゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、室温に温め、一晩撹拌した。反応混合物を0.5M塩酸(20mL)で失活させ、次いで、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。組み合わせた層を塩水(1×40mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィにより精製して、0.89gの(4−クロロフェニル)−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]メタノンを得た。
【0130】
ステップ3:2−[1−[2−(4−クロロフェニル)オキシラン−2−イル]シクロプロピル]ピリジンの合成
【化11】
水素化ナトリウム(鉱油中の60%分散体、70mg、1.75mmol)を窒素下に置き、次いで、ジメチルスルホキシド(5mL)を添加した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(360mg、1.75mmol)を固体として15分間後に添加し、続いて、さらに30分間後、(4−クロロフェニル)−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]メタノン(410mg、1.59mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌し、次いで、酢酸エチル(30mL)で希釈した。反応混合物を水(15mL)および塩水(15mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィにより精製して、所望の生成物を未知の材料で得た。これを次のステップにそのまま用いた。
【0131】
ステップ4:1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールの合成。
【化12】
炭酸カリウム(195mg、1.93mmol)、1,2,4−トリアゾール(134mg、1.93mmol)および2−[1−[2−(4−クロロフェニル)オキシラン−2−イル]シクロプロピル]ピリジン(350mg、1.29mmol)をすべて、ジメチルホルムアミド(dmethyl foramide)(10mL)中で一緒に混合し、60℃で一晩撹拌した。20mLの水および20mLの酢酸エチルを添加し、有機層を分離した。有機相を塩水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィにより精製して、1−(4−クロロフェニル)−1−[1−(2−ピリジル)シクロプロピル]−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタノールを得た。
【0132】
実施例2:1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−[1−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]シクロプロピル]エタノールの調製
【化13】
ステップ1:1−(4−フルオロフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]エタノンの合成
【化14】
水素化ナトリウム(鉱油中の60%分散体、796mg、19.9mmol)をテトラヒドロフラン(15ml)中に分散させ、機械攪拌しながら55℃に加熱した。1−(4−フルオロフェニル)エタノン(1.83g、13.3mmol)および2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(3.00g、13.3mmol)のテトラヒドロフラン(15ml)中の溶液を10分間かけて添加した。さらに10時間還流させた後、混合物を0℃に冷却し、過剰量の水素化ナトリウムを、メタノールのジエチルエーテル中の溶液を1時間かけて添加することにより失活させた。混合物をエーテル(25ml)と塩水(25ml)とで分割した。有機層を塩水(25ml)で洗浄した。組み合わせた水性層をジエチルエーテル(25ml)で洗浄した。組み合わせたジエチルエーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で蒸発させたところ濃色の固体となり、次いで、これをフラッシュクロマトグラフィにより精製して、1.93gの1−(4−フルオロフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]エタノンを得た。
【0133】
ステップ2:1−(4−フルオロフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]プロプ−2−エン−1−オンの合成
【化15】
無水酢酸(2.87g、27.3mmol)を、1−(4−フルオロフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]エタノン(1.93g、6.81mmol)のN,N,N’,N’−テトラメチルメタンジアミン(4.65ml、34.1mmol)中の攪拌スラリーに、0℃でゆっくりと添加したところ、すぐに溶解した。5分後に、薄層クロマトグラフィにより完全な転換が示され、メチルtert−ブチル(25ml)エーテルと水(25ml)とを添加することにより、この混合物をこれらの溶剤間で分割し、層を分割した。有機層を塩水(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で蒸発させて粗材料を得、これをフラッシュクロマトグラフィにより精製して、1.4gの1−(4−フルオロフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]プロプ−2−エン−1−オンを得た。
【0134】
ステップ3:2−[1−[2−(4−フルオロフェニル)オキシラン−2−イル]シクロプロピル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジンの合成:
【化16】
水素化ナトリウム(鉱油中の60%分散体、400mg、10mmol)を窒素下に置き、次いで、DMSO(20ml)を添加した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(2.20g、10mmol)を15分間後に固体として添加し、続いて、さらに30分間後に、1−(4−フルオロフェニル)−2−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]プロプ−2−エン−1−オン(1.4g、4.7mmol)を添加した。混合物を室温で24時間撹拌し、次いで、酢酸エチル(50ml)で希釈し、水(20ml)および塩水(20ml)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して粗化合物を得た。生成物をフラッシュクロマトグラフィにより精製して、2−[1−[2−(4−フルオロフェニル)オキシラン−2−イル]シクロプロピル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジンを得たところ、まだ純粋ではなかったが、これを次のステップでそのまま用いた。
【0135】
ステップ4:1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−[1−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]シクロプロピル]エタノールの合成
【化17】
1H−1,2,4−トリアゾール(256mg、3.71mmol)、炭酸カリウム(375mg、3.71mmol)、ジメチルホルムアミド(5ml)および2−[1−[2−(4−フルオロフェニル)オキシラン−2−イル]シクロプロピル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(800mg、2.47mmol)を一緒に混合し、100度で2時間反応させた。次いで、20mlの水および20mlの酢酸エチルを添加し、有機層を分離した。有機相を塩水(25ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、濾液を減圧中で濃縮して粗生成物を得た。次いで、オレンジ色の油をシリカに吸収させ、シクロヘキサン100%から未希釈の酢酸エチルまでの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィで精製して、1−(4−フルオロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−[1−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]シクロプロピル]エタノールを得た。
【0136】
表1:この表は、R3が水素および
【化18】
(式中、HetArは、以下に、表中に定義されているとおりである(点線はHetArが分子に結合する箇所を示す))である32種の特定の式(T−1)の化合物を開示する。
【0137】
【表1】
【0138】
【表2】
【0139】
【表3】
【0140】
【表4】
【0141】
【表5】
【0142】
表2:この表は、32種の式(T−1)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化19】
【0143】
表3:この表は、32種の式(T−2)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化20】
【0144】
表4:この表は、32種の式(T−2)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0145】
表5:この表は、32種の式(T−3)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化21】
【0146】
表6:この表は、32種の式(T−3)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0147】
表7:この表は、32種の式(T−4)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化22】
【0148】
表8:この表は、32種の式(T−4)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0149】
表9:この表は、32種の式(T−5)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化23】
【0150】
表10:この表は、32種の式(T−5)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0151】
表11:この表は、32種の式(T−6)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化24】
【0152】
表12:この表は、32種の式(T−6)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0153】
表13:この表は、32種の式(T−7)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化25】
【0154】
表14:この表は、32種の式(T−7)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0155】
表15:この表は、32種の式(T−8)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化26】
【0156】
表16:この表は、32種の式(T−8)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0157】
表17:この表は、32種の式(T−9)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化27】
【0158】
表18:この表は、32種の式(T−9)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0159】
表19:この表は、32種の式(T−10)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化28】
【0160】
表20:この表は、32種の式(T−10)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0161】
表21:この表は、32種の式(T−11)の特定の化合物を開示し、式中、R3は水素であり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【化29】
【0162】
表22:この表は、32種の式(T−11)の特定の化合物を開示し、式中、R3はメチルであり、HetArは表1において定義されているとおりである。
【0163】
表T1は、例として、選択されたLCMSデータおよび保持時間/分子イオンを表1〜22に記載のものと同様の例示的化合物について示す。
【0164】
ここで用いた分析方法を以下に示す。
Waters製ACQUITY SQD Mass Spectrometer(シングル四重極型質量分析計)
イオン化法:エレクトロスプレー
極性:陽イオン
毛管(kV)3.00、コーン(V)20.00、抽出器(V)3.00、ソース温度(℃)150、脱溶媒温度(℃)400、コーンガス流(L/Hr)60、脱溶媒ガス流(L/Hr)700
質量範囲:100〜800Da
DAD波長範囲(nm):210〜400
方法:以下のHPLC勾配条件を伴うWaters ACQUITY UPLC
(溶剤A:水/メタノール9:1,0.1%ギ酸および溶剤B:アセトニトリル,0.1%ギ酸)
【0165】
【表6】
【0166】
【表7】
【0167】
【表8】
【0168】
【表9】
【0169】
【表10】
【0170】
【表11】
【0171】
式(I)の化合物に係る配合例:
【0172】
【表12】
【0173】
任意の所望の濃度のエマルジョンは、このような濃縮物を水で希釈することにより調製可能である。
【0174】
【表13】
【0175】
任意の所望の濃度のエマルジョンは、このような濃縮物を水で希釈することにより調製可能である。
【0176】
【表14】
【0177】
【表15】
【0178】
新規化合物をジクロロメタンに溶解し、溶液をキャリアに噴霧し、次いで、溶剤を減圧下で蒸留により除去する。
【0179】
【表16】
【0180】
すぐに使用可能な粉剤は、すべてのコンポーネントを密に混合することにより得られる。
【0181】
【表17】
【0182】
すべてのコンポーネントを混合し、混合物を好適なミルで完全に粉砕して水和剤を得、これを、任意の所望の濃度の懸濁液に水で希釈可能である。
【0183】
【表18】
【0184】
微細に粉砕した活性処方成分を補助剤と密に混合して懸濁液濃縮物を得、これから、水で希釈することにより任意の所望の希釈率の懸濁液を得ることが可能である。このような希釈を行うことにより、生存している植物、ならびに、植物繁殖体を、吹付け、流しかけまたは液浸により、処理可能であると共に、微生物による外寄生に対して保護することが可能である。
【0185】
生物学的実施例:
これらの実施例は、表T1に記載の化合物の殺菌・殺カビ特性を例示する。
【0186】
生物学的実施例1:ウドンコ病菌(Blumeria graminis f.sp.tritici)(エリシフェグラミニス(Erysiphe graminis f.sp.tritici))に対する殺菌・殺カビ活性/コムギ/葉片予防(コムギのウドンコ病)
コムギ葉断片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24−ウェル型)中の寒天上に載せ、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧した。適用から1日後に、テストプレート上でウドンコ病に感染した植物を振ることにより葉片に播種した。播種した葉片を、20℃および60% rhで、24時間の暗闇、これに続く、12時間の光/12時間の暗闇の光環境下に、気候室中でインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉断片に現れた時点で(適用から6〜8日間後)、未処理のものと比した病害防除割合として評価した。
【0187】
化合物(表T1より)1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18および19は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
【0188】
生物学的実施例2:プッシニアレコンディタ(Puccinia recondita f.sp.tritici)に対する殺菌・殺カビ活性/コムギ/葉片予防(さび病)
コムギ葉断片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24−ウェル型)中の寒天上に載せ、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧した。適用から1日後に、葉片に、真菌の胞子懸濁液を播種した。播種した葉断片を19℃および75% rhで、12時間の光/12時間の暗闇の光環境下に、気候キャビネット中でインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉断片に現れた時点で(適用から7〜9日間後)、未処理のものと比した病害防除割合として評価した。
【0189】
化合物(表T1より)1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16および17は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
【0190】
生物学的実施例3:プッシニアレコンディタ(Puccinia recondita f.sp.tritici)に対する殺菌・殺カビ活性/コムギ/葉片治効性(さび病)
コムギ葉断片をマルチウェルプレート(24−ウェル型)中の寒天上に載せる。次いで、葉片に真菌の胞子懸濁液を播種する。播種から1日後に、テスト溶液を適用する。適切なインキュベーションの後、化合物の活性を、治効性殺菌・殺カビ活性として、8dpi(播種後の日数)に評価する。用量範囲:200〜22ppm。
【0191】
化合物(表T1より)1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16および17は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
【0192】
生物学的実施例4:ピレノホラテレス(Pyrenophora teres)に対する殺菌・殺カビ活性/オオムギ/葉片予防(網斑病)
オオムギ葉断片(cv.Hasso)をマルチウェルプレート(24−ウェル型)中の寒天上に載せ、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧した。適用から2日後に、葉断片に真菌の胞子懸濁液を播種した。播種した葉断片を20℃および65% rhで、12時間の光/12時間の暗闇の光環境下に、気候キャビネット中でインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉断片に現れた時点で(適用から5〜7日間後)、未処理のものと比した病害防除として評価した。
【0193】
化合物(表T1より)3、4、7、10、11、13および14は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
【0194】
生物学的実施例5:ボトリオチニアフッケリアナ(Botryotinia fuckeliana)(ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea))に対する殺菌・殺カビ活性/液体培地(灰色カビ病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(Vogels液体培地)に直接混合した。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96−ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3〜4日間後に、成長の阻害を測光法により測定した。
【0195】
化合物(表T1より)1、4、11および17は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
【0196】
生物学的実施例6:マイコスファエレラアラキディス(Mycosphaerella arachidis)(セルコスポラアラキディコーラ(Cercospora arachidicola))に対する殺菌・殺カビ活性/液体培地(早期斑点病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合した。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96−ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4〜5日間後に、成長の阻害を測光法により測定した。
【0197】
化合物(表T1より)1、2、4、6、7、8、9、10、11、13、14、15、16、17、18および19は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
【0198】
生物学的実施例7:マイコスファエレラグラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)(セプトリアトリティシ(Septoria tritici))に対する殺菌・殺カビ活性/液体培地(葉枯病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合した。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96−ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4〜5日間後に、成長の阻害を測光法により測定した。
【0199】
化合物(表T1より)1、2、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18および19は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
【0200】
生物学的実施例8:ゲーウマノミセスグラミニス(Gaeumannomyces graminis)に対する殺菌・殺カビ活性/液体培地(穀類の立枯病)
極低温保管しておいた真菌の菌糸体断片を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合した。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96−ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4〜5日間後に、成長の阻害を測光法により測定した。
【0201】
化合物(表T1より)1、2、8、11および17は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
【0202】
生物学的実施例9:タナテホルスククメリス(Thanatephorus cucumeris)(リゾクトニアソラニ(Rhizoctonia solani))に対する殺菌・殺カビ活性/液体培地(根腐れ病、立枯病)
新たに栽培した真菌の液体培地の菌糸体断片を、栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合した。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96−ウェル型)に入れた後、真菌材を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3〜4日間後に、成長の阻害を測光法により測定した。
【0203】
化合物(表T1より)1、2、4、7、8、10、11、13、14および17は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
【0204】
生物学的実施例10:スクレロティニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)に対する殺菌・殺カビ活性/液体培地(白カビ等):
極低温保管しておいた真菌の菌糸体断片を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合した。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96−ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、72時間後に、620nmで成長の阻害を測光法により測定した。
【0205】
化合物(表T1より)2、8および11は、200ppmで、同一の条件下において、大幅な病害の発生を示す未処理の対照葉片と比した場合に、このテストにおいて少なくとも80%の病害防除を示した。
本発明の好ましい態様は、下記の通りである。
〔1〕式(I)の化合物
(式中、
MBGは、任意選択により置換されているテトラゾリル、任意選択により置換されているトリアゾリル、任意選択により置換されているオキサゾリル、任意選択により置換されているチアゾリル、または,任意選択により置換されているイミダゾリルであり、
HetArは、任意選択により置換されている単環式、二環式芳香族複素環または多環式芳香族複素環、および、その農業的に許容可能な塩であり、
1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により酸素、硫黄もしくは窒素原子を含有する、任意選択により置換されている3員〜8員環を形成し、
3は、水素、アルキル、−Si(R53、−P(O)(OH)2、−CH2−O−P(O)(OH)2、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N−アルキルであり、
4は、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で各々が置換されている、アリール、ヘテロアリール、アルキルまたはシクロアルキルであり、
5は独立してアルキルまたはアリールであり、
6は、独立して、シアノ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲンまたはハロアルコキシであり、
前記式(I)の前記化合物の前記置換基の定義において、各アルキル部分は、単独で、もしくは、より大きな基(アルコキシなど)の一部として、直鎖もしくは分岐鎖であり、および、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチルまたはネオペンチルであり、前記アルキル基は、好適にはC1〜C6アルキル基であるが、好ましくはC1〜C4アルキルまたはC1〜C3アルキル基であり、および、より好ましくはC1〜C2アルキル基である)
ならびに、これらの化合物の農業的に許容可能な塩、立体異性体、ジアステレオ異性体、エナンチオマー、互変異性体、アトロプ異性体、およびN−オキシド。
〔2〕MBGが、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、無置換もしくは置換されている二環式芳香族複素環であって、前記置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキル、または、フェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されている)からなる群から選択され、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されており、および、任意選択により酸素、硫黄もしくは窒素原子を含有する3員〜6員環を形成し、
3が水素、アルキルであり、
4が、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で各々が置換されるアリール、ヘテロアリールであり、
6が、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである
ことを特徴とする、前記〔1〕に記載の式(I)の化合物。
〔3〕MBGが、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArは、炭素に結合する無置換もしくは置換されている5員もしくは6員芳香族単環式環系であって、前記置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されている)からなる群から選択され、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されており、および、任意選択により酸素を含有する3員〜6員環を形成し、
3が水素、C1〜C4アルキルであり、
4が、各々が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリール、ヘテロアリールであり、
6が、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである
ことを特徴とする、前記〔1〕に記載の式(I)の化合物。
〔4〕MBGが、トリアゾリルまたはイミダゾリルであり、
HetArが、炭素に結合する無置換もしくは置換されている5員もしくは6員芳香族単環式環系であって、前記置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されている)からなる群から選択され、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されており、および、任意選択により酸素を含有する3員〜6員環を形成し、
3が水素、C1〜C4アルキルであり、
4が、各々が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリール、ヘテロアリールであり、
6が、独立して、シアノ、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲンまたはC1〜C6ハロアルコキシである
ことを特徴とする、前記〔1〕に記載の式(I)の化合物。
〔5〕MBGがトリアゾリルであり、
HetArが、炭素に結合する無置換もしくは置換されている5員もしくは6員芳香族単環式環系であって、前記置換基は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されている)からなる群から選択され、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されており、および、任意選択により酸素を含有する3員〜6員環を形成し、
3が水素またはメチルであり、
4が、各々が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリール、ヘテロアリールであり、
6が、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである
ことを特徴とする、前記〔1〕に記載の式(I)の化合物。
〔6〕MBGがトリアゾリルであり、
HetArが、炭素に結合する、1個もしくは2個の窒素原子を含有する6員芳香族単環式環系であって、前記置換基は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されている)でさらに置換されている)からなる群から選択され、
1およびR2が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、任意選択により0、1、2または3個の独立したR6で置換されており、および、任意選択により酸素を含有する3員〜6員環を形成し、
3が水素またはメチルであり、
4が、任意選択により、1、2つの独立したR6で置換されているアリールであり、
6が、独立して、C1〜C4ハロアルキル、フッ素、塩素、C1〜C4ハロアルコキシである
ことを特徴とする、前記〔1〕に記載の式(I)の化合物。
〔7〕HetArが、炭素に結合するピリジルであって、前記置換基は、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシまたはフェニル(任意選択により、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシでさらに置換されている)でさらに置換されている)からなる群から選択される
ことを特徴とする、前記〔1〕に記載の式(I)の化合物。
〔8〕有用な植物に係る植物病原性微生物による外寄生を防除または予防する方法であって、前記〔1〕に記載の式(I)の化合物または組成物、活性成分としての前記〔1〕に記載の式(I)の化合物を、前記植物、その一部またはその生息地に適用する方法。
〔9〕前記〔1〕に記載の式(I)の化合物および少なくとも1種の助剤を含む植物病原性微生物に対する防除および保護のための組成物。
〔10〕有用な植物またはその植物繁殖体に対する植物病原性病害を防除する方法であって、前記植物繁殖体に、殺菌的に有効な量の前記〔1〕に記載の式(I)の化合物を含む植物繁殖体保護組成物を、好適なキャリアと一緒に適用するステップを含む方法。
〔11〕任意選択により少なくとも1種の追加の活性成分を含む、殺菌的に有効な量の前記〔1〕に記載の式(I)の化合物を含む組成物。