(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1データフレームの第1サイドバンドデータと、前記第1データフレームの第1ビデオデータとを受信し、第1垂直帰線期間中に前記第1サイドバンドデータを受信する第1回路と、
受信した前記第1データフレームに基づき、第2データフレームを生成する第2回路と、
インタフェース仕様の物理層要件に対応したハードウェアインターコネクトを介して前記第2データフレームを送信する第3回路と、を備え、
前記インタフェース仕様には、垂直帰線データの計X本の連続水平ラインと、ビデオデータを含むデータの計Y本の連続水平ラインとを含むデータフレームフォーマットが含まれ、
前記第3回路による前記第2データフレームの送信には、
データ無効期間中の、前記第3回路によるデータの(X−N)本のみの連続水平ラインの送信を含む、前記第3回路による垂直帰線データの送信と、
データ有効期間中の、
前記第3回路によるデータのN本の水平ラインの送信を含む、前記第3回路による前記第1サイドバンドデータに基づく第2サイドバンドデータの送信と、
前記第3回路によるデータのY本の水平ラインの送信を含む、前記第3回路による非圧縮ビデオデータの送信とが含まれ、
Xは第1の整数であり、Yは第2の整数であり、Nは第3の整数である、
装置。
前記第3回路による前記第2サイドバンドデータの送信には、前記第3回路によるサイドバンドデータ値をダブルサンプリングした値の送信が含まれる請求項1に記載の装置。
前記インタフェース仕様は、High−Definition Multimedia Interface仕様又はMobile High−definition Link仕様である請求項1に記載の装置。
第1垂直帰線期間中の第1サイドバンドデータの受信を含む、第1データフレームの前記第1サイドバンドデータ及び前記第1データフレームの第1ビデオデータを受信するステップと、
受信した前記第1データフレームに基づいて第2データフレームを生成するステップと、
インタフェース仕様の物理層要件に対応したハードウェアインターコネクトを介して前記第2データフレームを送信するステップとを備え、
前記インタフェース仕様には、垂直帰線データの計X本の連続水平ラインと、ビデオデータを含むデータの計Y本の連続水平ラインとを含むデータフレームフォーマットが含まれ、
前記第2データフレームの送信には、
データ無効期間中の、データの(X−N)本のみの連続水平ラインの送信を含む、垂直帰線データの送信と、
データ有効期間中の、
データのN本の水平ラインの送信を含む、前記第1サイドバンドデータに基づく第2サイドバンドデータの送信と、
データのY本の水平ラインの送信を含む、非圧縮ビデオデータの送信とが含まれ、
Xは第1の整数であり、Yは第2の整数であり、Nは第3の整数である、
方法。
前記インタフェース仕様は、High−Definition Multimedia Interface仕様又はMobile High−definition Link仕様である請求項6に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において述べる実施形態は、非圧縮デジタルAVコンテキスト内のサイドバンド情報を通信する論理を種々の形態で作成、使用、又は提供するものである。例えば、特定の実施形態によると、第1ビデオデータ及び第1サイドバンドデータを含む第1データフレームに基づいて生成される第2ビデオデータを含んだ第2データフレームを提供する。第1サイドバンドデータは、第1データフレームの帰線区間で受信されてもよい。一実施形態において、第2データフレームは第1サイドバンドデータに基づく第2サイドバンドデータを含み、例えば、第2サイドバンドデータは第2データフレームのアクティブフレーム部分内にある。第1サイドバンドデータに基づく第2サイドバンドデータの生成には、第1サイドバンドデータの一部又は全部の値のダブルサンプリングが含まれてもよい。
【0008】
本明細書において用いられる「AVシンク」又は単に「シンク」という用語は、他の装置からAV情報を受信する装置の特性をいう。対応して「AVソース」又は単に「ソース」という用語は、他の(シンク)デバイスにAV情報を提供する装置の特性をいう。
【0009】
本明細書において用いられる「オーディオ/ビデオ」又は「AV」という用語は、オーディオコンテンツ又はビデオコンテンツのいずれか一方に関連するか、又はオーディオコンテンツ及びビデオコンテンツの双方に関連する特性をいう。例えば、AV情報には、オーディオデータ及び/又は制御情報と、ビデオデータ及び/又は制御情報とのうちの一部又は全部が含まれてもよい。一実施形態において、AV装置は、他の装置とのAV情報の交換に加え、ユーザのためにオーディオコンテンツ及び/又はビデオコンテンツをレンダリングするよう動作可能であってもよい。本明細書では、データフレームのビデオデータについて種々の実施形態を述べる。このようなデータフレームには、例えば、オーディオデータがさらに含まれてもよいが、特定の実施形態はこれに限定されるものでない。
【0010】
一実施形態に係るAV装置は、1つ以上の点で何らかのインタフェース規格に準じたAVデータを交換するための通信論理を有する。例として、このような通信論理は、カリフォルニア州サニーベールのHDMI Licensing LLCによって2011年10月にリリースされたHDMI1.4b規格等のHDMI規格、カリフォルニア州サニーベールのMHL Consortiumによって2013年3月にリリースされたMHL2.1仕様等のMobile High−Definition Link(MHL)規格、ワシントン州バンクーバーのDigital Display Working Groupによって1999年4月2日にリリースされたDVI1.0規格等のDigital Visual Interface(DVI)規格、カリフォルニア州ニューアークのVideo Electronics Standards Associationによって2012年5月にリリースされたDisplayPort 1.2a規格等のDisplayPort規格などのうちの1つ以上に対応したコネクタ及び/又はインターコネクトを介してAVデータを交換してもよいが、これに限定されるものではない。特定の実施形態は、現在存在する非圧縮ビデオインタフェース仕様に従って交換される通信の処理に限定されるものでない。例えば、このような実施形態は、本明細書で述べるような特性を有するデータフレームフォーマットを有する他の非圧縮ビデオインタフェース仕様に従って交換される通信にも種々の形態で適用されてよい。
【0011】
一実施形態において、このような通信論理は、異なるタイミングで異なるインタフェース規格に対応する通信を実現し、このような通信はすべて同一のコネクタを介して行われる。例えば、通信論理には、HDMIデバイスの存在を検出してHDMIデバイスと通信する第1論理と、MHLデバイスの存在を検出してMHLデバイスと通信する第2論理とが含まれてもよく、第1論理及び第2論理の検出及び通信機能は各々、互いに競合することなく、互いを妨げるものでない。このような通信論理は、例えば、「MHL−ready HDMI」「HDMI/MHL」等と称されてもよい。種々の実施形態の特徴を、HDMIインタフェース規格に準じたAV情報の交換を背景として、本明細書において議論する。しかしながら、このような議論は、異なる実施形態によってAVデータを交換する種々の追加又は代替の任意のインタフェース規格に適用するよう拡張されてもよい。
【0012】
本明細書中で用いられる「データフレーム」という用語は、データの論理的グループをいう。例えば、データフレームの始まりと終わりは各々、各制御信号、時間間隔等によって示されるか、さもなければ各制御信号、時間間隔等に関連付けられる。一実施形態において、データフレームには、ビデオデータと、このようなオーディオ/ビデオデータの処理を種々の形態で容易にするためのパケット化データ(又は「データアイランド」)及び非パケット化制御データの双方とが含まれる。例えば、データフレームには、本明細書中でデータフレームの帰線区間(又は「帰線期間」)、例えば、水平帰線区間又は垂直帰線区間に通信される「帰線データ」と称されるものが含まれてもよい。データフレームにはさらに、本明細書中で帰線データと区別して「アクティブデータ」と称されるものが含まれてもよい。本明細書中で「アクティブフレーム」という用語を用いるが、これはデータフレームのうちのすべてのアクティブデータをいい、また本明細書中で「ビデオフレーム」という用語を用いるが、これはデータフレームのうちのすべてのビデオデータをいう。「ライン」という用語は、データフレーム内に含まれるデータの論理グループをいい、例えば、第1ラインに属するものとしてのあるデータセットと第2ラインに属するものとしての他のデータセットとを、1つ以上の制御信号により区別する。データのラインに関して、「水平」及び「垂直」という用語は、データフレーム中のデータの異なる種別の論理的グループを区別するための従来の用法に準じて用いられる。
【0013】
図1は、一実施形態によるAV情報を交換するシステム100の要素を示している。システム100は、ビデオソース110と、ビデオシンク160と、ビデオソース110及びビデオシンク160の間のAV通信を種々の形態で容易にするための、例えば、ハードウェア、ファームウェア、及び/又は実行中のソフトウェアの種々の組合せのいずれかなどの論理を備えたコンバータ装置130とを備えてもよい。一実施形態において、ビデオソース110及び装置130は各々、システム100内の単一の大型装置(図示せず)の構成要素である。一実施形態は、例えば、コンバータ装置130によって完全に実現されてもよい。他の実施形態は、ビデオソース110及びコンバータ装置130が各々、構成要素である単一の装置によって完全に実現されてもよい。さらに他の実施形態は、全体としてシステム100によって実現されてもよい。他の種々の実施形態のいずれも、代替的に、本明細書で述べる技術に従って実現されてもよい。
【0014】
一実施形態において、ビデオソース110は、1つ以上の従来のAVソースデバイスの機能を備える。一例として、ビデオソース110には、パーソナルコンピュータ(例えば、タブレット、ノートブック、ラップトップ、デスクトップ等)、カムコーダー、スマートフォン、ビデオゲーム機、テレビ、モニター、ディスプレイ、セットトップボックス、ホームシアター受信機等の機能を非限定的に含む機能が含まれてもよいが、これに限定されるものでない。一実施形態において、ビデオソース110は、例えば、このようなAVソースデバイスのハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、バス、入力ポート等の構成要素である。代替又は追加として、ビデオシンク160には、テレビ、モニター、ディスプレイ等を非限定的に含む1つ以上の従来のシンクデバイスの機能が含まれてもよい。一実施形態において、ビデオソース110はさらに、1つ以上の従来のAVシンクデバイスの機能を種々の形態で提供することができ、且つ/又は、ビデオシンク160はさらに、1つ以上の従来のAVソースデバイスの機能を種々の形態で提供することができる。
【0015】
ビデオソース110は、第1データフレームを含む通信120をコンバータ装置130に送ってもよい。一実施形態において、通信120は、1つ以上の種別のサイドバンドデータをサポートするフォーマットに従っており、例えば、第1フレームの帰線データはこのようなサイドバンドデータを含む。一例として、通信120の第1データフレームは、480i、576i等の標準精細AVフォーマット、アナログテレビフォーマット、又は帰線期間中、サイドバンド通信をサポートする高精細フォーマットに従ってもよいが、これに限定されるものでない。
【0016】
一実施形態において、第1データフレームの帰線期間にはサイドバンドデータが含まれ、第1データフレームのアクティブフレームにはビデオデータが含まれる。通信120の制御データは、アクティブデータを通信する1つ以上の期間から第1データフレームの帰線期間を区別してもよい。一例として、帰線期間及びアクティブデータ期間は、垂直同期(VSync)制御信号、水平同期(HSync)制御信号、及び/又は、例えば水平DE信号、垂直DE信号、及び/又はこれらの論理的組合せを含む1つ以上のデータイネーブル(DE)信号によって互いに区別されてもよいが、これに限定されるものでない。
【0017】
コンバータ装置130は、少なくとも部分的に通信120の第1フレームに基づき、第2フレームを含んだ第2通信150を生成してもよい。一実施形態において、コンバータ装置130は、ビデオソース110及びビデオシンク160の一方又は双方と直接連結されたハードウェアインターコネクト装置であり、例えば、コンバータ装置130は、ケーブルと、そのケーブルの一端のコネクタハウジング(図示せず)とを備え、コネクタハウジングは、本明細書に述べるデータフレーム変換機能を提供する論理を有する。
【0018】
一実施形態において、通信150の少なくとも一部は、非圧縮ビデオデータを通信するインタフェース仕様(本明細書中では簡潔に、単に「非圧縮ビデオインタフェース仕様」と称する)の物理層要件に対応したハードウェアインターコネクトを介して行われる。一例として、ハードウェアインターコネクトは、HDMI、MHL、又はその他の仕様の一つ以上において識別されるコネクタ、ケーブル、及び/又はその他のハードウェアの要件に対応してもよいが、これに限定されるものでない。
【0019】
非圧縮ビデオインタフェース仕様では、例えば、ピクセル当たりのビット数、ライン当たりのピクセル数、フレーム当たりのライン数、水平帰線区間、垂直帰線区間、アクティブデータフレーム、ビデオデータフレーム等に対する期間の数を要求するデータフレームフォーマットを識別してもよく、例えば、特定又は参照してもよい。
【0020】
一実施形態において、非圧縮ビデオインタフェース仕様で識別されたデータフレームフォーマットには、垂直帰線区間(VBI)においてデータの計X本の連続水平ラインが含まれ、Xは整数である。代替又は追加として、このようなデータフレームフォーマットには、ビデオデータの計Y本の水平ラインを含むアクティブフレームが含まれてもよく、Yは他の整数である。オーディオデータが存在する場合、VBIのX本のラインと、アクティブデータのY本のラインの水平帰線期間とに跨って分布してもよい。データフレームフォーマットは、アクティブフレームをビデオフレームから区別しなくてもよい。例えば、データフレームフォーマットによると、アクティブフレーム中のすべてのデータがビデオデータである。
【0021】
通信150の第2フレームには、非圧縮ビデオインタフェース仕様において識別されたデータフレームフォーマットの修正バージョンであるフォーマットが含まれてもよい。一例として、第2データフレームには、ビデオデータに加えて他のデータ、例えば、第2サイドバンドデータを含むアクティブフレームが含まれてもよいが、これに限定されるものでない。例えば、第2データフレームのアクティブフレームには、データの計Y本の水平ラインを含むビデオデータが含まれてもよく、さらに第2サイドバンドデータのN本の水平ラインが含まれてもよく、Nは整数である。第2データフレームのビデオデータには、本明細書中で「原」ビデオデータと称するもの、すなわち複数のピクセルの各々に対する非圧縮ピクセルカラー値のシーケンスが含まれてもよい。対照的に、アクティブフレームのサイドバンドデータには、例えば、テレテキスト情報、クローズドキャプション情報、マクロビジョン情報等を含むピクセルカラー値以外の値が含まれてもよい。サイドバンド原データは、ビデオのLumaチャンネルを介して通信されてもよいが、特定の実施形態はこの点に限定されるものでない。
【0022】
第2データフレームの原ビデオデータは、例えば、非パケット化フォーマットにより通信150で送信されてもよい。一実施形態において、第2データフレームの垂直帰線期間には、データの計(X−N)本の水平ラインが含まれてもよい。第2サイドバンドデータの生成には、第1サイドバンドデータの一部又は全部の値のダブルサンプリングの実施が含まれてもよいが、特定の実施形態はこの点に限定されるものでない。
【0023】
図2は、一実施形態に係るデータフレーム200の要素を示すものであり、そのうちの1つ以上はコンバータ装置によって種々の形態で処理される。データフレーム200のうちの1つ以上は、コンバータ装置130の特徴の一部又は全部を有する装置によって処理されてもよい。データフレーム200は、例えば、通信120で送られてもよい。一実施形態において、データフレーム200のうちの1つを処理することは、1つの第2データフレーム(図示せず)を生成することを目的とし、第2データフレームのアクティブフレームには、ビデオデータと、それに加えてサイドバンドデータとが含まれる。
【0024】
データフレーム200は、データフレームの帰線期間にサイドバンドデータの通信をサポートするAV仕様によってフォーマットされてもよい。例えば、データフレーム200は、576i、480i等に対応したフォーマットによって配置されてもよい。一実施形態において、このようなAV仕様に準じたデータフレームの送信には、データの水平ラインの連続的送信が含まれ、例えば、水平ライン(及び/又は、このようなラインの一部)のデータの種別は、データフレーム内で、又はデータフレームとともに送信される1つ以上の制御信号によって種々の形態で示される。例えば、このような制御信号のタイミングにより、種々の帰線区間データ及びアクティブデータを互いに区別してもよい。このようなAV仕様は、帰線区間におけるサイドバンドデータと、その垂直帰線期間とは別のアクティブフレーム内のビデオデータの提供とをサポートしてもよい。
【0025】
データフレーム200で表される例において、データフレーム205aには、垂直帰線区間VB220aと、水平帰線区間240aと、ビデオデータ230aを含むアクティブフレームとが含まれる。同様に、データフレーム205bには、垂直帰線区間VB220bと、水平帰線区間240bと、ビデオデータ230bを含むアクティブフレームとが含まれる。例えば、576iの場合、ビデオデータ230aはデータの288本の水平ラインに及んでもよく(例えば、このような288本の水平ラインの一部には、ビデオデータ230aの外側に水平帰線データが含まれる)、VB220aにはデータの24本又は25本の水平ラインが含まれてもよい。しかしながら、他の実施形態によると、ビデオデータ230a及びVB220aのいずれか又は各々と種々の形態で通信を行うために、より多くの水平ラインが用いられてもよく、或いはより少ない水平ラインが用いられてもよい。
【0026】
水平データイネーブル制御信号HDE210と垂直データイネーブル制御信号VDE212との双方がアサートされた場合に、データフレーム205aのビデオデータが示されてもよい。追加又は代替として、VDE212がアサートされない場合に、VB220a等の垂直帰線区間が示されてもよい。追加又は代替として、HDE210がアサートされないもののVDE212がアサートされた場合に、例えば水平帰線区間HB240aのうちの1つなどの水平帰線期間が示されてもよい。水平帰線区間は、水平同期制御信号HSYNC212のパルス、このようなパルスの前の所定のフロントポーチ期間、及びこのようなパルスの後の所定のバックポーチ期間に及んでもよい。追加又は代替として、垂直帰線区間は、垂直同期制御信号VSYNC214のパルス、このようなパルスの前の所定のフロントポーチ期間、及びこのようなパルスの後の所定のバックポーチ期間に及んでもよい。Hsyncは、垂直帰線期間中、周期的にアサートされてもよい。
【0027】
一実施形態において、垂直帰線区間VB220aにはサイドバンドデータSB222aが、VB220bには、SB222bが含まれる。例えば、SB222a、SB222bのいずれか又は各々には、それぞれサイドバンドデータ(例えば、クローズドキャプション)が含まれてもよい。通常、このようなサイドバンドデータが有効である場合、これはVSYNC214パルスの後のバックポーチ期間中の垂直帰線期間の水平ラインに含まれる。
【0028】
図3は、一実施形態に係るデータフレームの処理方法300の要素を示す。方法300は、例えば、コンバータ装置300の機能を提供する装置によって実施されてもよい。一実施形態において、方法300は、データフレーム205a(及び/又はデータフレーム205b)の特徴の一部又は全部を有するデータフレームに対して実施される。
【0029】
方法300には、310における、第1データフレームの第1サイドバンドデータ及び第1データフレームの第1ビデオデータの受信が含まれてもよい。第1サイドバンドデータは、第1垂直帰線期間中に受信されてもよく、例えば、第1ビデオデータの一部又は全部は、第1垂直帰線期間とは別の1つ以上のアクティブデータ期間中に受信される。一例として、第1垂直帰線期間、第1サイドバンドデータ、及び第1ビデオデータは、それぞれ、VB220a、SB222a、及びビデオデータ230aであってもよいが、これに限定されるものでない。
【0030】
一実施形態において、方法300には、320における、受信した第1データフレームに基づく第2データフレームの生成が含まれる。第2データフレームの生成320は、受信した第1サイドバンドデータのダブルサンプリングを含んでもよく、或いは、受信した第1サイドバンドデータのダブルサンプリングに基づいてもよい。このようなダブルサンプリングには、受信した第1サイドバンドデータに付与された値に対して、その付与された値をそれぞれ異なる方法で表現する2つの信号を各々生成することが含まれてもよい。
【0031】
方法300にはさらに、330における、非圧縮ビデオインタフェース仕様の物理層要件に対応したハードウェアインターコネクトを介した第2データフレームの送信動作が含まれてもよい。例えば、320における第2データフレームの生成には、少なくとも特定の点において、非圧縮ビデオインタフェース仕様に記されたフレームフォーマットの種々の特性に対応する、例えば、第1ビデオデータの変換を含む、第1データフレームの1つ以上の部分の変換が含まれてもよい。非圧縮ビデオインタフェース仕様は、HDMI仕様又はMHL仕様であってもよいが、特定の実施形態はこの点に限定されるものでない。一実施形態において、非圧縮ビデオインタフェース仕様で記されたデータフレームフォーマットは、垂直帰線データの計X本の連続水平ラインと、ビデオデータを含むデータのY本の他の連続水平ラインとからなってもよく、Xは第1の整数であり、Yは第2の整数である。
【0032】
一実施形態において、動作330には、340における、データの(X−N)本のみの連続水平ラインの送信を含む、データ無効期間中の垂直帰線データの送信が含まれてもよく、Nは第3の整数である。例えば、データ無効期間は垂直帰線期間であってもよく、垂直帰線期間に送信される水平ラインの総数は(X−N)に等しい。データ無効期間は、VDE216等のデータイネーブル信号の値によって規定されてもよく、若しくはVDE216等のデータイネーブル信号の値によって示されてもよい。データイネーブル信号は、ビデオデータを含む第2データフレームの他の水平ラインを送信するための、本明細書中でデータイネーブル期間と称される他の期間から第2データフレームの垂直帰線期間を区別してもよい。
【0033】
動作330にはさらに、350における、データイネーブル期間中に発生する送信が含まれてもよい。データイネーブル期間は、例えば、VDE216等のデータイネーブル信号の移行により、動作340のデータ無効期間から区別されてもよい。例えば、データイネーブル期間は、データのN本の水平ラインの送信を含む、第1サイドバンドデータに基づく第2サイドバンドデータの送信期間であってもよい。350における送信にはさらに、ビデオデータを含む第2データフレームの水平ラインの送信が含まれてもよい。350における送信には、データのY本の水平ラインの送信を含む、非圧縮ビデオデータの送信が含まれてもよい。
【0034】
図4は、サイドバンドデータを含むデータフレームの処理を行う、一実施形態に係る装置400の要素を示している。装置400には、例えば、コンバータ装置130の特徴の一部又は全部が含まれてもよい。一実施形態において、装置400は、方法300の動作の一部又は全部を実施することにより、データフレームを処理するものである。
【0035】
装置400は、通信120の1つ以上の特徴を含む入力405を受信するための受信機回路RX410を備えてもよい。例えば、入力405には、クローズドキャプションデータ又はその他のサイドバンドデータを含む、例えば、垂直帰線区間などのデータ無効期間を含むデータフレームが含まれてもよい。データフレームにはさらに、ビデオデータを含むアクティブデータフレームが含まれてもよい。RX410には、サイドバンドデータとして入力405の1つ以上の部分を識別する論理が含まれてもよい。例えば、入力405のサイドバンドデータがパケット化されている場合、RX410の論理により、サイドバンドデータの種別を示すパケットのヘッダ(又はその他の情報)を検出してもよい。代替又は追加として、RX410は、データフレームのフォーマットがサイドバンドデータの通信専用の特別な時間的区間を含んでいることを識別してもよい。RX410は、このような時間的区間に基づき、受信したデータフレームのサイドバンドデータを識別してもよい。
【0036】
一実施形態において、RX410は、受信したデータフレームのサイドバンドデータに基づく第1サイドバンドデータ430を装置400の処理回路420に提供する。一例として、RX410はプロセス回路420へ向かう方向にサイドバンドデータを分離するための逆多重化を実施してもよいが、これに限定されるものでない。一実施形態において、RX410は、第1サイドバンドデータ430を生成するために受信したサイドバンドデータをダブルサンプリングする。或いは、このようなダブルサンプリングは、第1サイドバンドデータ430の受信後、処理回路420によって実施されてもよい。
【0037】
RX410はさらに、装置400の処理回路422に第1フレームデータ432を提供してもよく、第1フレームデータ432は、データフレーム受信入力405のビデオデータを含むか、或いはデータフレーム受信入力405のビデオデータに基づいている。例えば、第1フレームデータ432には、第1サイドバンドデータ430内に表されるデータ以外のビデオデータ、制御データ、及びパケットデータの一部又は全部が含まれてもよい。第1フレームデータ432がこのようなサイドバンドデータを含む場合、処理論理422は、装置400によって後に実施されるデータフレーム処理に適合するように、このようなデータをマスキングしてもよい。
【0038】
一実施形態において、処理回路420は、第1サイドバンドデータ430に基づいて第2サイドバンドデータ434を生成するため、1つ以上の動作を実施する。一例として、処理回路420は、出力450を送信するため、サイドバンドデータの値を各々、装置400のハードウェアコネクタ(図示せず)の各チャンネルに種々の形態で割り当てる動作を実施してもよいが、これに限定されるものではない。例えば、処理回路420は、異なるハードウェアチャンネルの各々に、同一のサイドバンドの値の異なるサンプルを直接又は間接に割り当ててもよい。第2サイドバンドデータ434の生成にはさらに、出力450のためのデータフレームのアクティブフレームに第2サイドバンドデータ434を含むように、例えば、第1サイドバンドデータ430の値を翻訳、バッファリング、並べ替え、同期、調整、及び/又は処理するなどの種々の追加動作のいずれかを処理回路420が実施することが含まれてもよい。
【0039】
一実施形態において、処理回路422は、第1フレームデータ432に基づいて第2フレームデータ436を生成するための1つ以上の動作を実施する。一例として、処理回路422は、非圧縮ビデオインタフェース仕様に準じたデータフレームフォーマットの1つ以上の特性を有するビデオデータを種々の形態で変換、同期、並べ替え、調整、又は生成するための動作を実施してもよいが、これに限定されるものでない。第2フレームデータ436の生成には、ビデオデータ及び/又は制御データをHD AV規格に対応したフォーマットに変換するための従来技術に準じた1つ以上の動作が含まれてもよい。このような技術は、本開示の範囲を越えるものであり、特定の実施形態を限定するものでない。
【0040】
第2フレームデータ436及び第2サイドバンドデータ434は、装置400の処理回路424に提供されてもよく、例えば、処理回路424は、非圧縮ビデオデータ及びサイドバンドデータの双方からなるアクティブフレームを含む第2フレームを生成するものである。一実施形態において、処理回路424は、第2サイドバンドデータ434の部分を第2フレームデータ436の部分と種々の形態で交互配置する1つ以上の多重化動作を実施する。処理回路424は、装置400の送信機TX440に結果として得られた信号を提供してもよく、TX440は、結果として得られたデータフレームを含む出力450を送信する。一実施形態において、出力450中のデータフレームの送信は、動作330の送信に従う。
【0041】
図5Aは、一実施形態に係るデータフレーム500aの要素を示しており、そのうちの1つ以上は少なくとも部分的にコンバータ装置によって処理される。データフレーム500aのうちの1つ以上は、例えば、コンバータ装置400の特徴の一部又は全部を有する装置によって生成され、さらに処理されてもよい。一実施形態において、データフレーム500aのうちの1つ以上は、第2フレームデータ436に含まれる。
【0042】
データフレーム500aには、非圧縮ビデオインタフェース仕様において識別されたデータフレームフォーマットと1つ以上の点において種々の形態で合致するよう配置された、部分的に処理の施されたデータフレーム502a、504aが含まれてもよい。例えば、データフレーム502aには、最終的に結果として得られるデータフレームのアクティブフレームに含まれるビデオデータ530aが含まれてもよい。ビデオデータ530aの水平ラインは、ビデオデータの水平ラインの通信に特有の、特定されたデータフレームフォーマットに従ってタイミングをサポートするよう配置されてもよい。データフレーム504aには、同様に配置されたビデオデータ535aが含まれてもよい。
【0043】
追加又は代替として、部分的に処理の施されたデータフレーム502aには、最終的に結果として得られるデータフレームの水平帰線区間に種々の形態で含まれる帰線データが含まれてもよい。一実施形態において、このような帰線データは水平帰線区間に含まれるよう配置されてもよく、水平帰線区間は各々、特定されたデータフレームフォーマットに準じて、データの水平ラインを区別する水平同期制御信号HSYNC512のそれぞれのパルス、このようなパルスの前の所定のフロントポーチ期間、及びこのようなパルスの後の所定のバックポーチ期間に及ぶ。データフレーム504aには、同様に配置された水平帰線データが含まれてもよい。
【0044】
追加又は代替として、部分的に処理の施されたデータフレーム502aには、最終的に結果として得られるデータフレームの垂直帰線区間に含まれる他の帰線データが含まれてもよい。このような他の帰線データは、特定されたデータフレームフォーマットに準じて垂直帰線区間によりサポートされる種別のものであってもよい。
【0045】
一実施形態において、非圧縮ビデオインタフェース仕様に記されたデータフレームフォーマットにより、データフレームの垂直帰線区間がデータの計X本の連続水平ラインを含むものであることを識別し、また、データフレームがさらにビデオデータを含むデータの計Y本の他の連続水平ラインを含むものであることを識別してもよい。特定されたデータフレームフォーマットによると、VDE590で表される垂直データイネーブル制御信号がディアサートされた場合、垂直帰線区間が示される。データのY本の連続水平ラインには各々、各水平帰線期間と各アクティブデータ期間とが含まれてもよく、例えば、水平データイネーブル制御信号HDE510がアサートされず、VDE512がアサートされた場合に水平帰線期間が示される。特定の実施形態において、データフレーム502aに基づいて結果として最終的に得られるデータフレームのある特徴が、特定されたデータフレームフォーマットからいかに外れるかを単に示すことを目的として、VDE590を
図5Aに示す。
【0046】
図5Aにおいて、データフレーム502aは、特定されたデータフレームフォーマットによると垂直帰線データを含むことになる水平ライン580aを含むものとして示されている。データフレーム504aは、同様の水平ライン585aを含むものとして示されている。一実施形態において、水平ライン580a(又は水平ライン585a)には、例えば、後続処理において第2サイドバンドデータ434等のサイドバンドデータと種々の形態で置換されるプレースホルダデータが含まれる。代替の一実施形態において、データフレーム502aには、そのような水平ライン580aは含まれなくてもよく、例えば、水平ライン580aの図示された箇所のデータフレーム502aに第2サイドバンドデータ434等のサイドバンドデータを追加する処理が後に実施される。データフレーム502aに基づいて結果として最終的に得られるデータフレームは、このように追加されるサイドバンドデータを当該結果として最終的に得られるデータフレームのアクティブフレーム内に存在するアクティブデータとして指定する、例えば、VDE590以外の水平データイネーブル信号を含んでもよく、又はこのような水平データイネーブル信号で通信されてもよい。
【0047】
図5Bは、一実施形態に係るコンバータ装置によって処理されるデータフレーム500Bの要素を示している。データフレーム500bのうちの1つ以上は、例えば、コンバータ装置400の特徴の一部又は全部を有する装置によって生成され、さらに処理されてもよい。一実施形態において、データフレーム500bには、部分的に処理の施されたデータフレーム502aに基づいて生成されたデータフレーム502bと、部分的に処理の施されたデータフレーム504aに基づいて生成されたデータフレーム504bが含まれる。
【0048】
データフレーム502bには、データの計(X−N)本のみの連続水平ラインからなる垂直帰線区間VB520bが含まれる。データフレーム502bにはさらに、各ラインがそれぞれの水平帰線データとそれぞれのアクティブデータとを含む、水平データの別の(Y+N)本の連続ラインが含まれてもよい。一例として、(Y+N)本の連続水平ラインには、各ラインがそれぞれの水平帰線データとサイドバンドデータSB540bのそれぞれの部分とを含む、N本の水平ラインが含まれてもよいが、これに限定されるものでない。(Y+N)本の連続水平ラインにはさらに、各ラインがそれぞれの帰線データとビデオデータ530bのそれぞれの部分とを含んだ、Y本の水平ラインが含まれてもよい。代替の実施形態において、SB540bを通信するためのN本の水平ラインとビデオデータ530bを通信するためのY本の水平ラインとは、異なる順に送信されてもよく、例えば、交互に送信されてもよい。
【0049】
一実施形態において、垂直データイネーブル信号VDE516は、SB540bとビデオデータ530bとの双方をデータフレーム502bのアクティブデータとして識別するのに用いられるデータイネーブル期間を示す。HDE510、VDE516、HSYNCH512、及びVSYNCH514の、例えば、アクティブロー又はアクティブハイ等の各極性は、例示のみを目的とするものであり、特定の実施形態に限定されなくてもよい。VDE516は、本明細書中で
図5Aを参照して述べたデータフレームフォーマットから外れる各スパンを有するVB520b及びVB525bをもたらす。さもなければ制御信号HDE510、HSYNCH512、及びVSYNCH514は、データフレームフォーマットに準じてデータフレーム502b、504bの通信をサポートしてもよい。
【0050】
図6は、データフレームの交換の要素を示すタイミング
図600である。タイミング
図600には、各々機能的にHSYNC512及びVSYNC514に対応するHSYNC620及びVSYNC630が含まれる。タイミング
図600にはさらに、VDE516等の垂直データイネーブル制御信号及びHDE510等の水平データイネーブル制御信号へのブーリアンAND演算の結果に論理的に対応するデータイネーブル状態DE610が含まれる。タイミング
図600に示す種々の信号極性は単に例示を目的とするものであり、非圧縮ビデオインタフェース仕様において識別されたデータフレームフォーマットの対応極性と完全に合致するものでなくてもよい。このような信号極性は、特定の実施形態に限定されるものでない。
【0051】
タイミング
図600は、例えば、データフレーム502bの特徴の一部又は全部を有するデータフレームの一例としての312水平ラインフィールド1の交換の要素を示している。タイミング
図600は、本例ではデジタル576iであるが、非圧縮デジタルビデオの通信のための仕様に記されたデータフレームフォーマットのタイミングの修正バージョンであるタイミングを示している。例えば、DE610がアクティブである場合、タイミング
図600のハイライト領域はデータの17本の水平ラインを含み、この17本の水平ラインはサイドバンド(SB)データの通信用である。しかしながら、このように修正されたタイミングの場合、特定されたデータフレームフォーマットによると、DE610はこれら17本のラインにおいてはディアサートに維持され、このことはなおクローズドキャプションデータ(又はその他の特定種別のサイドバンドデータ)の通信をサポートすることのできない、より長い垂直帰線期間を示す。
【0052】
図6はまた、タイミング
図600に示されたデータフレーム交換の追加要素を示すタイミング
図605も示している。タイミング
図605には、DE610、HSYNC620、VSYNC630にそれぞれ機能的に対応するDE640、HSYNC650、VSYNC650が含まれる。一実施形態において、DE610、HSYNC620、VSYNC630はデータフレームの1つのフィールドに特有の制御信号送信によって示され、DE640、HSYNC650、VSYNC650はデータフレームの他のフィールドに特有の制御信号送信によって示される。タイミング
図605に示す種々の信号極性は、単に例示を目的とするものであり、非圧縮ビデオインタフェース仕様において識別されたデータフレームフォーマットの対応極性とすべて合致しなくてもよい。このような信号極性は特定の実施形態に限定されるものでない。
【0053】
タイミング
図605は、データフレームの一例としての313水平ラインフィールド2の交換の要素を示している。タイミング
図600内のフィールド1に対するタイミングとタイミング
図605内のフィールド2に対するタイミングとの間のオフセットは、HSYNC620とHSYNC650の各期間数によって示されている。DE640がアクティブである場合、タイミング
図605のハイライト領域はデータの17本の水平ラインを含み、この17本の水平ラインはサイドバンド(SB)データの通信用である。しかしながら、タイミング
図605に示す修正タイミングでは、DE640は、特定されたデータフレームフォーマットによると、これらの17本のライン中、ディアサートのままである。
【0054】
図7は、一実施形態に係るアクティブフレームの水平ラインの交換の要素を示すタイミング
図700である。タイミング
図700は、通信150等の通信の特徴を示してもよい。タイミング
図700に示されるデータフレームには、例えば、データフレーム502b又はデータフレーム504bの特徴の一部又は全部が含まれてもよい。
【0055】
タイミング
図700は、クロック信号CLOCK710、一例としてData0 720、Data1 730、Data2 740等に代表される複数のデータ信号、及びデータイネーブル信号DE750の並列交換を示している。一実施形態において、DE750は、水平ラインのアクティブデータからその水平ラインの水平帰線期間を区別するための、例えば、DE610の機能に対応する機能を提供する。従って、DE750のアサート(本例では、論理的ハイ状態へのアサート)は、Data0 720、Data1 730、Data2 740が水平帰線データでなく、アクティブデータであることを示している。
【0056】
一実施形態において、CLOCK710、Data0 720、Data1 730、及びData2 740の一部又は全部は、各差動信号対として実現されてもよい。一例として、CLOCK710は、HDMI仕様の遷移数最少差動信号伝送方式(TMDS)クロック信号対Clock+/Clock−に機能的に対応してもよいが、これに限定されるものでない。代替又は追加として、Data0 720、Data1 730、及びData2 740は、各々、このようなHDMI仕様のTMDS信号対Data0+/Data0−、Data1+/Data1−、及びData21+/Data2−に機能的に対応してもよい。
【0057】
各々異なる寸法の色空間(例えば、赤色/緑色/青色又はYCbCr)がData0 720、Data1 730、及びData2 740の各々に割り当てられてもよいが、特定の実施形態はこの点に限定されるものでない。例えば、データフレームのビデオデータは、RGB色空間の赤色寸法、緑色寸法、及び青色寸法の各々に対する非圧縮ピクセルカラー値からなってもよい。このような実施形態において、例えば、青色値はData0 720を介して通信されてもよく、緑色値はData1 730を介して通信されてもよく、赤色値はData2 740を介して通信されてもよい。タイミング
図700に示すとおり、図示のデータフレームのデータの水平ラインには、アクティブデータとして通信されるS0、S1、S2、...、S719のサイドバンドデータが含まれる。すなわち、DE750は、S0、S1、S2、...、S719の通信との関連でアサートされる。
【0058】
一実施形態において、データフレームには、サイドバンドデータS0、S1、S2、...、S719のダブルサンプリングされたバージョンが含まれる。例えば、時間0において、データ2 740はサイドバンドデータ値S0の第1サンプルS0Оddを通信してもよく、データ1 730は同一のサイドバンドデータ値S0の第2サンプルS0Evnを通信してもよい。同様に、時間1において、データ2 740はサイドバンドデータ値S1の第1サンプルS1Оddを通信してもよく、データ1 730は同一のサイドバンドデータ値S1の第2サンプルS1Evnを通信してもよい。ダブルサンプリングされたサイドバンドデータ値のこのような通信は、サイドバンドデータ値s719に対するサンプルS719Odd、S719Evnまで続けられてもよい。一実施形態において、データ信号のうちの1つは、本例ではデータ0 720であるが、このようなアクティブサイドバンドデータの通信において用いられなくてもよい。
【0059】
図8は、一実施形態に係るデータフレームの交換の要素を示すタイミング
図800である。タイミング
図800は、タイミング
図700に示すデータフレーム通信の代替としてのデータフレーム通信を示している。すなわち、タイミング
図800のCLOCK810、Data0 820、Data1 830、Data2 840、及びDE850は、各々、CLOCK710、Data0 720、Data1 730、Data2 740、及びDE750に対応している。一実施形態によると、タイミング
図800に示されるデータフレームは、2xのピクセル反復で交換され、アクティブサイドバンドデータ値の通信は、タイミング
図700に示した単一サイクルスパンではなく、CLOCK810の2サイクルに及ぶ。
【0060】
図9は、一実施形態に係るデータフレームの処理方法900の要素を示す。方法900に従って処理されるデータフレームには、例えば、データフレーム502b及び/又はデータフレーム504bの特徴の一部または全部が含まれてもよい。一実施形態において、方法900は、ビデオシンク160の機能等を実装する装置によって実施されてもよい。
【0061】
方法900には、非圧縮ビデオインタフェース仕様の物理層要件に対応したハードウェアインターコネクトを介してデータフレームを受信する動作が含まれてもよい。一実施形態において、非圧縮ビデオインタフェース仕様により、データフレームのフォーマットを識別する。このフォーマットは、垂直帰線データの計X本の連続水平ラインと、ビデオデータを含むデータの計Y本の連続水平ラインとからなり、Xは第1の整数であり、Yは第2の整数である。
【0062】
一実施形態において、このようなデータフレームの受信には、910における、データの(X−N)本のみの連続水平ラインの受信を含むデータ無効期間中の垂直帰線データの受信が含まれ、Nは第3の整数である。データ無効期間は、例えば、VDE516等の垂直データイネーブル信号によって特定される期間であってもよく、例えば、データ無効期間は垂直帰線区間である。
【0063】
方法900にはさらに、データフレーム中の他の情報の通信のための、データイネーブル期間と称される代替期間中の動作920が含まれてもよい。例えば、動作920には、930における、データのN本の水平ラインの受信を含む第1サイドバンドデータの受信が含まれてもよい。一実施形態において、N本の水平ラインの一部又は全部は、種々の形態において、それぞれのサイドバンドデータ値とそれぞれの水平帰線データ値とを含む。一実施形態において、動作920にはさらに、940における、データのY本の水平ラインの受信を含む第1の非圧縮ビデオデータの受信が含まれる。一実施形態において、Y本の水平ラインの一部又は全部は、種々の形態において、それぞれのビデオデータ値とそれぞれの水平帰線データ値とを含む。940で受信されるY本の水平ラインには、データフレームのすべてのアクティブビデオデータが含まれてもよい。
【0064】
方法900はさらに、950における、930で受信した第1サイドバンドデータと940で受信した第1非圧縮ビデオデータとに基づく第2非圧縮ビデオデータの生成を備えてもよい。例えば、第1非圧縮ビデオデータには、ビデオフレームの1つ以上のピクセルに対する各ピクセルカラー値が含まれてもよい。一実施形態において、第2非圧縮ビデオデータの生成には、第1サイドバンドデータの値とビデオフレームの各ピクセルとのマッピング又は関連付けが含まれる。このようなマッピングに基づき、このようなピクセルに対応する第1非圧縮ビデオデータのピクセルカラー値がマスキングされたり、置換されたり、或いは修正されてもよい。一例として、受信したビデオフレームの部分は、サイドバンドデータの視覚表現を含むように、ビデオフレームのアクティブサイドバンドデータに基づいて変更されるか、又はビデオフレームのアクティブサイドバンドデータと「一体化」されてもよいが、これに限定されるものでない。
【0065】
図10は、一実施形態に係る生成されたデータフレームの処理装置1000の要素を示している。装置1000は、ビデオシンク160の特徴の一部又は全部を有してもよい。一実施形態において、装置1000によるデータフレームの処理は、方法900に従ってもよい。
【0066】
装置1000は、通信150の1つ以上の特徴を含む入力1005を受信するための受信機回路RX1010を備えてもよい。例えば、入力1005には、データフレーム502b等のデータフレームが含まれてもよい。データフレームにはさらに、ビデオデータとサイドバンドデータとの双方からなるアクティブデータフレームが含まれてもよい。RX1010は、サイドバンドデータとして入力1005の1つ以上の部分を識別する論理を備えてもよい。例えば、RX1010の論理は、データフレームフォーマット用の所定のタイミングに従って、アクティブデータフレームのN本の特定の水平ランがアクティブサイドバンドデータの通信用であることを識別するように構成されてもよい。
【0067】
一実施形態において、RX1010は、受信したデータフレームのアクティブフレームから処理回路1030に第1サイドバンドデータ1020を提供する。一例として、RX1010は処理回路1030に通信するためにサイドバンドデータを分離するよう逆多重化を実施してもよいが、これに限定されるものでない。一実施形態において、RX1010は、データフレーム中のサイドバンドデータ値のダブルサンプリングの処理を行う。或いは、このようなダブルサンプリングは、処理回路1030による処理を行うため、第1サイドバンドデータ1020に含まれてもよい。
【0068】
RX1010はさらに、装置1000の処理回路1032に第1フレームデータ1024を提供してもよく、第1フレームデータ1024には、アクティブサイドバンドデータ以外のフレームデータが、例えば、アクティブサイドバンドデータに追加して含まれる。例えば、第1フレームデータ1024には、ビデオデータ、制御データ、及びパケット化データの一部又は全部が含まれてもよい。第1フレームデータ1024にこのようなサイドバンドデータが含まれる場合、処理回路1032は、装置1000によって後に実施されるデータフレーム処理に適合するように、このようなデータをマスキングしてもよい。
【0069】
一実施形態において、処理回路1030は、第1サイドバンドデータ1020に基づいてピクセルデータ1022を生成する1つ以上の動作を実施する。一例として、処理回路1030は、サイドバンドデータ値データを、フレームのピクセルカラー値の置換、マスキング、または修正に用いる情報に種々の形態で変換する動作を実施してもよいが、これに限定されるものでない。このような情報には、例えば、代替のピクセルカラー、又は代替のピクセルカラーを判定するためのデータが含まれてもよい。一実施形態において、処理回路1032は、第1フレームデータ1024のビデオデータに基づいてビデオデータ1026を提供する1つ以上の動作を実施する。一例として、処理回路1032は、種々の形態で、HD表示のためのビデオデータの分離、同期、並べ替え、調整、又はその他の準備動作を実施してもよいが、これに限定されるものでない。
【0070】
ビデオデータ1026及びピクセルデータ1022は、装置1000のディスプレイエンジン1030に提供されてもよく、例えば、ディスプレイエンジン1030は、HDビデオディスプレイハードウェア(図示せず)に提供するための出力1040を生成するためのものである。一実施形態において、ディスプレイエンジン1030は、ピクセルデータ1022の部分をビデオデータ1026の部分と種々の形態で交互に配置するための1つ以上の多重化動作を実施する。或いは、ディスプレイエンジン1030は、ピクセルデータ1022及びビデオデータ1026のピクセルカラー値に基づいてピクセルカラー値を算出する動作を実施してもよい。
【0071】
図11A〜
図11Dは、種々の実施形態に係るデータフレームの通信及び/又は処理を容易にするための種々のパケットの要素を示している。
図11A〜11Cに示すようなInfoFrameは、デジタルビデオストリームの通信で通常使用される種別の、例えばHDMI及び/又はMHL要件に準じた制御パケットである。ソースデバイスからシンクデバイスへとInfoFrameを通信することにより、ソースデバイスは、AVストリームの機能及び/又はその他の特性を記す情報を送信してもよい。通常、シンクデバイスがサポートしてもよい業者特定機能及び/又は特性を示すソースデバイスとの通信を行うため、
図11Dに示すようなVendor Specific Data Block(VSDB)がシンクデバイスによって用いられる。このようなInfoFrame及びVSDB情報により、シンクデバイス及びソースデバイスは、例えば、AVデータがデータストリームに含まれ、タイミングが図られ、配置されるのに用いられる1つ以上のパラメータに合意してもよい。
【0072】
従来、ビデオデータ通信関連のInfoFrameには主に2つのカテゴリーがあり、多様な種別の装置へ対する包括的な情報通信のためのAuxiliary Video Information(AVI)InfoFrame種別と、特定の業者(例えば、製造業者)の装置に特有の情報を通信するVendor Specific InfoFrame(VSIF)種別とがあった。種々の実施形態によると、ビデオフレームのアクティブデータとしてのサイドバンドデータの通信を容易にするために、このようなInfoFrameの慣例が適応されてもよい。シンクデバイスは、これらの2つの種別のInfoFrameに基づき、アクティブサイドバンドデータとアクティブビデオデータを互いに差別化するため、ソースデバイスによるビデオタイミングを識別してもよい。
【0073】
一実施形態において、シンクデバイスとソースデバイスとの間で交換されるAVI InfoFrameには、各々ゼロ(0)に設定されるビデオ識別コード(VIC)が含まれてもよく、これは、ビデオ符号化種別に関連の情報がAVI InfoFrameに含まれないこと、このようなビデオ符号化情報は代わりにVSIFを参照して判定されることを示している。
図11Aは、このようなビデオ符号化情報を提供するVSIFのためのパケットヘッダ1100aの要素を示している。本例において、パケットヘッダ1100aは、VSIFパケットヘッダ用のHDMIフォーマットに対応している。
【0074】
図11Bは、パケットヘッダ1100aに包含されるVSIFパケットのコンテンツのためのフォーマット1100bの要素を示している。フォーマット1100bは、例えば、シリコンイメージ社独自のInfoFrame用の一種のVSIFの一般的パケットコンテンツ構造である。フォーマット1100bには、IEEE(たとえば、シリコンイメージ社における0x00D0BD)によって指定された3バイトの業者特定Organizationally Unique Identifier(OUI)コードを記憶するためのバイトPB1〜PB3が含まれる。VSIF_Typeが1(PB4)であり、SCM_Length(PB5)によって示される有効バイトを有する場合、VSIFのペイロードを用いてSideband Channel Message(SCM)を搬送してもよい。フォーマット1100bの例において、VSIFのペイロードは、1つ又は複数のSCMサブパケット、例えば、7本までのサブパケット(SCM_ID1、...SCM_ID7)を搬送してもよい。
図11Bには、一実施形態において、各SCM種別の特定にいかにしてSCM識別値SCM_IDxを用いてよいかという例を示す、フォーマット1100bについての説明が含まれている。
【0075】
図11Cは、一実施形態に係るアクティブフレーム内のサイドバンドデータの通信を容易にするための、フォーマット1100bに基づく業者特定InfoFrameパケット1100cの要素を示している。VSIFパケット1100cは、例えば、すべてゼロ(0)に設定されたVICを有する対応AVI InfoFrameで送信されてもよい。VSIFパケット1100cには、1(0×01)に設定されると、任意のビデオデータに加えてサイドバンドデータがアクティブデータとしてデータフレーム内(例えば、データフレームの垂直帰線期間の外)に含まれることを特定するSCM識別子フィールドSCM_IDが含まれてもよい。
図11Cの例において、VSIFパケット1100cには、一実施形態によると、CEA861−Dによって特定されたとおりのビデオフォーマット情報を通信するビデオフォーマット識別コードフィールドVIC0、...、VIC6が含まれる。VSIFパケット1100にはさらに、例えば、バイトPB9において、Vsyncパルスの後にデータフレームの最後の水平ラインの番号を識別するのに用いられ、アクティブサイドバンドデータ(アクティブVBIデータとも称する)を含む「アクティブVBIを含む最終ライン番号」フィールドが含まれてもよい。
【0076】
図11Dは、一実施形態に係るアクティブフレーム内のサイドバンドデータの通信をさらに容易にするための他の業者特定データブロック(VSDB)1100dの要素を示している。VSDB1100dは、拡張表示識別データ(EDID)を対応のビデオソースデバイスに通信するために、ビデオシンクデバイスによって送信されてもよい。VSDB1100d等のEDIDを用いることにより、シンクデバイスの表示能力をソースデバイスに示してもよい。要求に応じて、情報がリンクを通じて送信されてもよいか否か、且つ/又はいかに情報がリンクを通じて送信されたらよいかをソースデバイスが判定できるように、EDID情報が、例えば、シンクデバイスからのVSDB内においてソースデバイスに提供されてもよい。例えば、VSDB1100dは、シンクデバイスがデータフレームのアクティブデータ部分に提供されたサイドバンドデータを処理する機能を有する旨を通信してもよい。
図11Dの例において、VSDB1100dは、同一のOUIコードで、業者特定データブロック用のHDMIフォーマットに対応する。
【0077】
例えば、VSIF(これはソースデバイスからシンクデバイスへと送信される)と同様に、VSDB1100dには、特定の業者を差別化するためのOUIフィールドが含まれてもよい。代替又は追加として、VSDB1100dの長さフィールドは、データブロックの全長を示してもよい。一実施形態において、VSDB1100dには、シンクデバイスが、例えば、Raw VBI機能等をサポートするか否かを示す各フィールドが含まれてもよい。一例として、シンクデバイスがデータフレームのアクティブフレーム内の2×オーバーサンプルVBI原データをサポートする場合、Supports_RawVBIビットが設定されてもよいが、これに限定されるものでない。一実施形態において、VSDB1100dにはさらに、Vsyncパルスの後の、アクティブサイドバンドデータを含むデータフレームの最初の水平ラインの番号を識別する「アクティブVBIを含む第1ライン番号」が含まれてもよい。
【0078】
本明細書では、オーディオ/ビデオ通信を提供する技術及び設計を説明した。以上の説明において、特定の実施形態の完全な理解を促すため、説明を目的として多数の特定の詳細を記した。しかしながら、当業者にとって、特定の実施形態はこれらの詳細を伴うことなく実践可能であることが明らかであろう。場合によっては、曖昧な説明を避けるために、構造及び装置をブロック図の形式で示した。
【0079】
本明細書中の「一実施形態」という表現は、その実施形態との関連で説明した特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所で「一実施形態」というフレーズを出現させたが、これらは必ずしもすべて、同一の実施形態について言及しているものでない。
【0080】
本明細書中の詳細な説明の一部は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する演算のアルゴリズム及びシンボル表現で表した。これらのアルゴリズム的記載及び表現は、コンピュータ分野の当業者が、同業者に自らの作業の内容を最も効果的に伝えるために用いる手段である。アルゴリズムは、ここでは、また一般的にも、所望の結果を導くステップの自己一致シーケンスであると考えられる。これらのステップは、物理量の物理的処置を要求するものである。多くの場合、これらの量は、貯蔵、移送、結合、比較、又は操作可能な電気信号又は磁気信号の形態を採るが、必ずしもこのような形態でなくてもよい。主に一般的使用のためには、これらの信号をビット、値、要素、シンボル、文字、用語、数字等で言及することが便利であると折に触れて実証されてきている。
【0081】
しかしながら、これらの用語及び類似の用語はすべて、適切な物理量と関連付けられなければならず、これらの量に付された単に利便性の高いラベルにすぎないことに留意しなければならない。特段の指摘の無い限り、又は本明細書中の議論から明らかでない限り、本説明全体に亘って、「処理する」「演算する」「算出する」「判定する」「表示する」等の用語を利用した議論は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理(電気的)量として表されたデータを操作して、コンピュータシステムのメモリ又はレジスタ、若しくは情報を記憶、送信、又は表示するその他の装置内において、物理量として同様に表される他のデータへと変換するコンピュータシステム又は類似の電子演算装置によるアクション及びプロセスをいう。
【0082】
特定の実施形態はまた、本明細書中の動作を実施する装置に係る。この装置は、要求された目的のための専用装置であってもよく、或いは、コンピュータに記憶されたコンピュータプログラムによって選択的に起動又は再構成される汎用コンピュータからなってもよい。このようなコンピュータプログラムは、フロッピーディスク、光学ディスク、CD−ROM、及び磁気光学ディスク、リードオンリーメモリ(ROM)、ダイナミックRAM(DRAM)等のランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、光学カードを含むあらゆる種別のディスク、電子的指示の記憶に適したあらゆる種別の媒体等のコンピュータ可読媒体に記憶され、コンピュータシステムバスに連結されてもよい。
【0083】
本明細書中に示したアルゴリズム及びディスプレイは、いかなる特定のコンピュータ又はその他の装置にも本質的に関連するものでない。本明細書の教示に従ったプログラムとともに種々の汎用システムを用いてもよく、或いは、要求された方法ステップを実施するための専用装置を構築することが便利であると実証されてもよい。本明細書の記載により、種々のシステムについて要求される構造が明らかとなるであろう。また特定の実施形態は、いかなる特定のプログラミング言語を参照して説明したものでもない。種々のプログラミング言語を用いて本明細書に記載の実施形態の教示を実施してもよいことが理解されるであろう。
【0084】
本明細書の記載に加えて、その範囲から逸脱することなく、開示の実施形態及びその実装に種々の変更が加えられてもよい。従って、本明細書の説明及び例は、例示と解釈されなければならず、限定的な意味で解釈されてはならない。本発明の範囲は、以下の請求項を参照することのみによって評価されなければならない。