特許第6404342号(P6404342)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6404342
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】窓部を有する喫煙物品ラッパー
(51)【国際特許分類】
   A24D 1/02 20060101AFI20181001BHJP
【FI】
   A24D1/02
【請求項の数】13
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-526564(P2016-526564)
(86)(22)【出願日】2014年7月14日
(65)【公表番号】特表2016-523568(P2016-523568A)
(43)【公表日】2016年8月12日
(86)【国際出願番号】EP2014065049
(87)【国際公開番号】WO2015007689
(87)【国際公開日】20150122
【審査請求日】2017年7月10日
(31)【優先権主張番号】13177121.4
(32)【優先日】2013年7月18日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】カディリク アレン
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−505729(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙物品であって、
エアロゾル発生基質と、
マウスピースと、
前記マウスピースの少なくとも一部分および前記エアロゾル発生基質の少なくとも一部分を囲み、前記マウスピースを前記エアロゾル発生基質に固定する、ラッパーと、
前記ラッパーが前記マウスピースおよび前記エアロゾル発生基質の周りに巻かれている第一の方向に、および前記第一の方向と直角を成す第二の方向に延びるシート材料と、
前記シート材料の窓部であって、前記窓部が周辺部を持つものとを備え、
前記第二の方向に対して10度未満の角度を形成する前記周辺部の任意の直線の線分が0.5ミリメートル未満の長さを持ち、
それぞれが第二の方向に対して10度未満の角度を形成する接線の連続体を持つ周辺部の任意の曲線の部分が0.5ミリメートル未満の長さを持ち、
前記周辺部のこうした直線の線分および曲線の部分が、前記周辺部の前記長さに沿って少なくとも0.5ミリメートルの距離の間隙を介しており、
前記周辺部が、前記第二の方向に対して10度未満の角度を形成し、0.5ミリメートル未満の長さを持つ、少なくとも一つの直線の線分を含み、
前記窓部が、少なくとも2ミリメートルの幅を持つ、喫煙物品。
【請求項2】
前記窓部の前記周辺部を囲む前記ラッパーの連続的な部分に接着剤がなく、前記連続的な部分の幅が少なくとも0.5ミリメートルである、請求項1に記載の喫煙物品。
【請求項3】
前記周辺部が、それぞれが前記第二の方向に対して10度未満の角度を形成する接線の連続体を持ち、0.5ミリメートル未満の長さを持つ、少なくとも一つの曲線の部分を含む、請求項1または2に記載の喫煙物品。
【請求項4】
0.5ミリメートルを超える長さを持つ前記周辺部の任意の直線の線分が、前記第二の方向に対して10度を超える角度を形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項5】
前記周辺部が、前記窓部内へのシート材料の突出部を画定する第一の部分を含み、前記突出部が前記周辺部の前記第一の部分と、前記周辺部の前記第一の部分のそれぞれの端部の接線によって形成される直線とによって境界が定められ、また前記直線と、前記直線から最も遠い前記周辺部の前記第一の部分上の点との間の、前記直線と直角を成す方向の距離が1ミリメートル未満である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項6】
前記周辺部の前記第一の部分が、少なくとも0.5ミリメートルの長さを持つ少なくとも一つの直線の線分を含み、また前記周辺部の前記第一の部分は、前記窓部の一つ以上の内角を画定し、前記一つ以上の内角のそれぞれが220度未満である、請求項5に記載の喫煙物品。
【請求項7】
前記シート材料の前記窓部への任意の突出部が前記周辺部の一部分と、前記周辺部の前記部分のそれぞれの端部の接線を形成する直線とによって境界が定められ、また前記直線と、前記直線から最も遠い前記周辺部の前記部分上の点との間の、前記直線と直角を成す方向の距離が1ミリメートル未満である、請求項5または6に記載の喫煙物品。
【請求項8】
前記エアロゾル発生基質がたばこロッドであり、前記マウスピースが濾過材料の一つ以上のセグメントを含み、また前記ラッパーがチッピングラッパーである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項9】
喫煙物品用のラッパーであって、前記ラッパーが、
前記ラッパーが喫煙物品の周りに巻かれている第一の方向に、および前記第一の方向と直角を成す第二の方向に延びるシート材料と、
前記シート材料の窓部であって、前記窓部が周辺部を持つものとを備え、
前記第二の方向に対して10度未満の角度を形成する前記周辺部の任意の直線の線分が0.5ミリメートル未満の長さを持ち、
それぞれ第二の方向に対して10度未満の角度を形成する接線の連続体を持つ周辺部の任意の曲線の部分が0.5ミリメートル未満の長さを持ち、
前記周辺部のこうした直線の線分および曲線の部分が、前記周辺部の前記長さに沿って少なくとも0.5ミリメートルの距離の間隙を介しており、
前記周辺部が、前記第二の方向に対して10度未満の角度を形成し、0.5ミリメートル未満の長さを持つ、少なくとも一つの直線の線分を含み、
前記窓部が、少なくとも2ミリメートルの幅を持つ、喫煙物品。
【請求項10】
前記周辺部が、それぞれが前記第二の方向に対して10度未満の角度を形成する接線の連続体を持ち、0.5ミリメートル未満の長さを持つ、少なくとも一つの曲線の部分を含む、請求項9に記載のラッパー。
【請求項11】
前記周辺部が、前記窓部内へのシート材料の突出部を画定する第一の部分を含み、前記突出部が前記周辺部の前記第一の部分と、前記周辺部の前記第一の部分のそれぞれの端部の接線によって形成される直線とによって境界が定められ、また前記直線と、前記直線から最も遠い前記周辺部の前記第一の部分上の点との間の、前記直線と直角を成す方向の距離が1ミリメートル未満である、請求項9または10に記載のラッパー。
【請求項12】
前記周辺部の前記第一の部分が、少なくとも0.5ミリメートルの長さを持つ少なくとも一つの直線の線分を含み、また前記周辺部の前記第一の部分は、前記窓部の一つ以上の内角を画定し、前記一つ以上の内角のそれぞれが220度未満である、請求項11に記載のラッパー。
【請求項13】
前記シート材料の前記窓部への任意の突出部が前記周辺部の一部分と、前記周辺部の前記部分のそれぞれの端部の接線を形成する直線とによって境界が定められ、また前記直線と、前記直線から最も遠い前記周辺部の前記部分上の点との間の、前記直線と直角を成す方向の距離が1ミリメートル未満である、請求項11または12に記載のラッパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は喫煙物品用のラッパーに関連し、そのラッパーは窓部を持つシート材料で形成される。本発明はまた、こうしたラッパーを備える喫煙物品に関連する。
【背景技術】
【0002】
フィルター紙巻たばこは通常、紙ラッパーで囲まれたたばこカットフィラーの円筒形のロッドと、包まれたたばこロッドと端と端を接して軸方向に整列された円筒形のフィルターとを備える。円筒形のフィルターは通常、紙プラグラップによって囲まれている濾過材料を含む。従来的には、包まれたたばこロッドおよびフィルターは、フィルターの全長および包まれたたばこロッドの隣接部分を囲む、通常は、不透明の紙材料によって形成されるチッピングラッパーの帯により結合される。
【0003】
たばこが燃焼するよりはむしろ加熱される多くの喫煙物品が、当該技術分野において提唱されてきた。加熱式喫煙物品では、エアロゾルは風味を生成する基質(たばこなど)を加熱することにより生成される。公知の加熱式喫煙物品には、例えば、電気加熱式喫煙物品や、エアロゾルが可燃性燃料要素または熱源から物理的に分離されたエアロゾル形成物質へ熱を移動することにより生成される喫煙物品が含まれる。喫煙中、揮発性化合物は、燃料要素からの熱伝達によりエアロゾル形成基質から放出され、喫煙物品を通して引き出された空気中に混入される。放出された化合物が冷めるにつれて凝結してエアロゾルを形成し、これが消費者によって吸い込まれる。燃焼または加熱なしに、たばこ材料、たばこ抽出物、またはその他のニコチン源からニコチン含有エアロゾルが生成される喫煙物品も使用しうる。
【0004】
開口部によって消費者が喫煙物品の中にある部分を見ることができるようにする窓部が形成されるように、それを貫通して延びる開口部を有する喫煙物品ラッパー(チッピングラッパーなど)を提供することが時には望ましいことがある。ところが、ラッパーにこうした窓部を提供することで、窓部の近くでの一定方向へのラッパーの張力が減少することを本発明の発明者は認識してきた。結果は、窓部の近くでラッパーが、中にある喫煙物品から浮き上がる傾向にありうることである。この問題は、接着剤が窓部自体に入り込むことなく、ラッパーと窓部の近くの中にある喫煙物品との間に何らかの接着剤を入れることが実際的ではないという事実によって悪化する。こうした窓部を有するラッパーの浮き上がりは、生産ラインの機械類で引っ掛かる恐れがあり、かつ認知される製品の品質を低下させるような、ラッパーの部分を創り出すため望ましくない。従って、喫煙物品用のラッパーを提供することが望ましく、そのラッパーは、喫煙物品からのラッパーの浮き上がりが低減または除去されるように配列された窓部を有する。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、喫煙物品用のラッパーを提供するが、ラッパーはそのラッパーが喫煙物品の周りに巻かれる第一の方向に、および第一の方向と直角を成す第二の方向に延びるシート材料を含む。ラッパーはさらに、シート材料の窓部を備え、その窓部は周辺部を持つ。第二の方向に対して10度未満の角度を形成する周辺部の任意の直線の線分は0.5ミリメートル未満の長さを持ち、またそれぞれが第二の方向に対して10度未満の角度を形成する接線の連続体を有する周辺部の任意の曲線の部分は0.5ミリメートル未満の長さを持つ。周辺部のこうした直線の線分および曲線の部分は、周辺部の長さに沿って少なくとも0.5ミリメートルの距離の間隙を介している。
【0006】
本明細書では「窓部」という用語は、シート材料を貫通して延びる任意の開口、孔または切り抜きを意味する。窓部はダイカッティングなどの従来的な方法を使用して形成されうるが、窓部はレーザーカッティングを使用して形成されることが好ましい。
【0007】
シート材料は、第一の方向および第一の方向と直角を成す第二の方向に延びる。第一の方向はラッピングの方向であり、すなわち、喫煙物品の周りに巻かれる時にラッパーが巻かれる方向である。巻かれる時、第二の方向は喫煙物品の長軸方向軸と平行である。
【0008】
本明細書では「周辺部」という用語は、窓部の境界を定めるシート材料の内側の端を意味する。従って、周辺部は閉ループである。周辺部は、直線、曲線、またはその2つの組み合わせとしうる一つ以上の線分から形成される。例えば、楕円は単一の曲線の線分から形成でき、正方形は4つの直線の線分から形成される。
【0009】
周辺部の各線分は、第二の方向に対して2つの角度を形成する。例えば、窓部12を持つラッパー10の一部分を図示した図1に示す通り、直線の線分14は、第二の方向20に対して第一の角度16および第二の角度18を形成する。同様に、曲線の線分22の一連の接線は、第二の方向20に対して第一の角度16および第二の角度18をそれぞれ形成する。明確にするために、図1では単一の接線26のみが示されているが、当業者であれば、接線は任意の曲線の線分がその長さに沿って関連付けられた一連の接線を持つように、曲線の線分に沿った任意の点で描けることを理解する。こうした一連の接線を、本明細書では「接線の連続体」という。「接線の連続体」という用語は、曲線の線分の長さ全体に沿った一連の接線、または曲線の線分の一部のみに沿った接線の連続的な部分集合を意味するために使用しうる。「曲線の部分」という用語は本明細書で使用される時、曲線の線分全体、またはこうした線分の一部分のみを意味しうる。
【0010】
図1に示すラッパーは、第二の方向のみに対して角度を形成する線分の概念を図示するためのものであって、本発明の範囲を限定することは意図されていない。
【0011】
直線の線分と第二の方向との間の単一の角度、または曲線の線分の接線と第二の方向との間の角度へのすべての言及は、第一の角度16、すなわち、鋭角を意味する。直線の線分または接線が第一の方向24に延びる特別な場合には、角度は90度である。
【0012】
本発明により形成されるラッパーの窓部は周辺部を持ち、その周辺部では第二の方向に対して10度未満の角度を形成する周辺部の任意の直線の線分は0.5ミリメートル未満の長さを持ち、またそれぞれが第二の方向に対して10度未満の角度を形成する接線の連続体を有する周辺部の任意の曲線の部分は0.5ミリメートル未満の長さを持つ。周辺部のこうした直線の線分および曲線の部分は、周辺部の長さに沿って少なくとも0.5ミリメートルの距離の間隙を介している。有利なことに、この配列により、第二の方向に対して平行または実質的に平行に延びる周辺部の長さが最小化され、これによってラッパーが喫煙物品の周りの第一の方向に巻かれる時の窓部の近くでのラッパーの浮き上がりが低減または除去されるものと本発明の発明者は認識してきた。従って、周辺部が、それぞれが0.5ミリメートルを超える長さを持つ1つ以上の直線の線分を含む実施形態において、それらの直線の線分はそれぞれ第二の方向に対して10度を超える角度を形成する。
【0013】
一部の実施形態で、周辺部には、第二の方向に対して10度未満の角度を形成し、0.5ミリメートル未満の長さを持つ、少なくとも一つの直線の線分が含まれる。さらに、または別の方法として、周辺部は、それぞれが第二の方向に対して10度未満の角度を形成し、0.5ミリメートル未満の長さを持つ接線の連続体を持つ少なくとも一つの曲線の部分を含みうる。
【0014】
窓部は、第二の方向に約7ミリメートル未満の幅を持つことが好ましく、約5ミリメートル未満であることがさらに好ましく、約3ミリメートル未満であることがさらに好ましい。窓部は少なくとも約2ミリメートルの幅を持つことが好ましい。本明細書では「幅」という用語は、窓部の第二の方向にそれぞれの側にある周辺部の2つの末端間の第二の方向の距離を意味する。
【0015】
窓部は、第一の方向にラッパーの高さの約80パーセント未満の第一の方向の高さを持つことが好ましい。窓部は、第一の方向にラッパーの高さの少なくとも約5パーセントの高さを持つことが好ましい。本明細書では「高さ」という用語は、窓部の第一の方向にそれぞれの側にある周辺部の2つの末端間の第一の方向の距離を意味する。
【0016】
一部の実施形態で、窓部は約30 mm2の面積を持つ。窓部は、少なくとも約2.5 mm2の面積を持つことが好ましい。
【0017】
当業者であれば、周辺部を形成する線分が、線分と第二の方向との間に形成される角度に関する本発明の要件を満たす場合には窓部は任意の幾何学形状を持つことができることを認識するであろう 窓部の模範的形状には、楕円形、長円形、三角形、平行四辺形、台形、不等辺四辺形、または少なくとも5つの辺を持つ多角形が含まれる。本明細書では「平行四辺形」という用語は、正方形、長方形、菱型および偏菱形を含む。
【0018】
一部の実施形態で、周辺部は窓部内へのシート材料の突出部を画定する第一の部分を含み、突出部は周辺部の第一の部分と、周辺部の第一の部分のそれぞれの端部の接線によって形成される直線とによって境界が定められ、また直線と直線から最も遠い周辺部の第一の部分上の点との間の、直線と直角を成す方向の距離は1ミリメートル未満であり、0.5ミリメートル未満であることが好ましい。周辺部の第一の部分は、一つ以上の線分から形成されうるが、ここで線分は直線、曲線、またはその2つの組み合わせである。
【0019】
突出部の境界を定める周辺部の第一の部分のそれぞれの端部の接線を形成する直線の概念を図2、3および4に図示するが、これはこの概念を図示するためだけに提供されており、本発明の範囲を制限することは意図されていない。例えば、図2はシート材料の一部が延びて突出部114を形成する窓部112を有するラッパー110を示す。突出部114は、2つの直線の線分116および118で構成される周辺部の第一の部分、および周辺部の第一の部分の端点122、124の接線を形成する直線120により境界が定められる。直線120と直線120から最も遠い周辺部の第一の部分上の点126との間の、直線120と直角を成す方向の距離は、参照番号128で示されている。
【0020】
曲線の線分で形成され、類似した形状を持つ窓部212を含むラッパー210を示す、類似した配列が図3に図示されている。この場合には、シート材料の一部分は窓部212内に延びて突出部214を形成する。突出部214は、2つの曲線の線分216および218で構成される周辺部の第一の部分、および周辺部の第一の部分の端点222、224の接線を形成する直線220により境界が定められる。直線220と直線220から最も遠い周辺部の第一の部分上の点226との間の、直線220と直角を成す方向の距離は、参照番号228で示されている。
【0021】
最後に、図4は周辺部の第一の部分のそれぞれの端部322、324が周辺部の直線の線分330、332に繋がり、2つの直線の線分330、332が平行であり、かつ同一線上にあるといった特別な場合を図示する。この場合に、周辺部の第一の部分の端点322、324の接線を形成する直線320は、2つの直線の線分330、332を接続する直線である。
【0022】
窓部内へのシート材料の突出部を備える実施形態において、周辺部の第一の部分のそれぞれの端部の接線を形成する直線と、直線から最も遠い第一の部分上の点との間の、直線と直角を成す方向の距離が1ミリメートル未満(0.5ミリメートル未満であることが好ましい)であるように、突出部を形成することが有利であることを本発明の発明者は認識してきた。具体的には、こうした寸法を持つ突出部を形成することにより、ラッパーが喫煙物品の周りに巻かれる時に喫煙物品から突出部が浮き上がることが、実質的に低減または除去される。
【0023】
窓部の形状が、周辺部がシート材料の複数の突出部を窓部内に画定するような形状である実施形態において、突出部を画定する周辺部の部分のそれぞれの端部の接線を形成する直線と、直線から最も遠い突出部を画定する周辺部の部分上の点との間の、直線と直角を成す方向の距離は、各突出部について1ミリメートル未満であることが好ましく、各突出部について0.5ミリメートル未満であることがさらに好ましい。
【0024】
一部の実施形態で、周辺部の第一の部分は、少なくとも0.5ミリメートルの長さを持つ少なくとも一つの直線を含み、周辺部の第一の部分は、窓部の一つ以上の内角を画定し、その一つ以上の内角のそれぞれは220度未満である。周辺部の第一の部分は、それぞれが少なくとも0.5ミリメートルの長さを持つ2つの直線の線分を備えうるが、2つの直線の線分が一点に集まり突出部の頂点を形成し、頂点での窓部の内角が220度未満である。
【0025】
本明細書では「内角」という用語は、周辺部の2つの線分間で測定した角度を意味し、ここでその角度はシート材料を通してではなく窓部を通して広がる。例えば、図2は突出部114の頂点での窓部の内角130を示す。突出部については、内角は少なくとも180度でなければならず、そうでなければ、シート材料が窓部内に延びて突出部を形成することはない。
【0026】
本発明はまた、上述の実施形態のいずれかによる発明のラッパーを備える喫煙物品にも拡張される。例えば、喫煙物品はエアロゾル発生基質、マウスピースおよび本発明によるラッパーを備えうる。ラッパーはマウスピースの少なくとも一部分およびエアロゾル発生基質の少なくとも一部分の周りを囲み、マウスピースをエアロゾル発生基質に固定する。
【0027】
喫煙物品の一部の実施形態で、窓部の周辺部を囲むラッパーの連続的な部分には接着剤がなく、連続的な部分の幅は少なくとも約0.5ミリメートルであり、少なくとも約1ミリメートルであることが好ましい。
【0028】
喫煙物品は、エアロゾル発生基質がたばこロッドであり、マウスピースが濾過材料の一つ以上のセグメントを含み、およびラッパーがチッピングラッパーである、従来的なフィルター紙巻たばことしうる。
【0029】
ここで、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明するが、これは例証としてのみである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は窓部を持つラッパーの一部分を示す。
図2図2はシート材料の一部が延びて突出部を形成する窓部を有するラッパーを示す。
図3図3は曲線の線分で形成され、類似した形状を持つ窓部を含むラッパーを示す。
図4図4は周辺部の第一の部分のそれぞれの端部が周辺部の直線の線分に繋がり、2つの直線の線分が平行であり、かつ同一線上にあるといった特別な場合を示す。
図5図5は本発明による第一の実施形態によるラッパーを示す。
図6図6は本発明による第二の実施形態によるラッパーを示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図5は、それぞれが0.5ミリメートルを超える長さを持つ直線の線分416から形成される菱型の窓部412を持つラッパー410を示す。喫煙物品の周りに第一の方向24に巻かれた際にラッパーの浮き上がりが低減または除去されるように、それぞれの直線の線分416と第二の方向20との間に形成される角度414は10度よりも大きい。
【0032】
図6は一連の曲線の線分から形成された代替的な窓部512を持つラッパー510を示す。それぞれが第二の方向20に対して10度未満の角度を形成する接線の連続体を持つ周辺部の曲線の部分514のみが、どちらも0.5ミリメートル未満である。
【0033】
ラッパー510はさらに、窓部512に延び、周辺部の第一の部分518および第一の部分518の2つの端点522、524の接線を形成する直線520により境界が定められる突出部516を含む。直線520と、直線520から最も遠い周辺部の第一の部分518上の点との間の、直線と直角を成す方向の距離526は、1ミリメートル未満である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6