特許第6404684号(P6404684)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6404684
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月10日
(54)【発明の名称】断熱パネル
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/08 20060101AFI20181001BHJP
   F16L 59/04 20060101ALI20181001BHJP
   F25D 23/06 20060101ALI20181001BHJP
   B32B 1/06 20060101ALI20181001BHJP
   B32B 3/02 20060101ALI20181001BHJP
   B32B 5/18 20060101ALI20181001BHJP
【FI】
   F25D23/08 S
   F16L59/04
   F25D23/06 303A
   B32B1/06
   B32B3/02
   B32B5/18
【請求項の数】5
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-225987(P2014-225987)
(22)【出願日】2014年11月6日
(65)【公開番号】特開2016-90160(P2016-90160A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2017年6月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 透
(72)【発明者】
【氏名】細木 忠治
【審査官】 久島 弘太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭60−175990(JP,A)
【文献】 実開平03−036826(JP,U)
【文献】 特開2015−001329(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00388279(EP,A1)
【文献】 国際公開第2014/103179(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/103773(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/08
B32B 1/06
B32B 3/02
B32B 5/18
F16L 59/04
F25D 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱パネルであって、
一対の表面板と、
前記一対の表面板の間に設けられた枠材と、
前記一対の表面板および前記枠材によって形成された中空部内に発泡充填された断熱材と、
を備え、
前記枠材に、
前記断熱材の発泡充填の際に前記中空部内のガスを抜くガス抜き穴と、
前記断熱材の発泡充填の際に前記断熱材の前記ガス抜き穴への侵入を抑止する板部材と、
が設けられており、
当該断熱パネルの姿勢を、前記ガス抜き穴の前記中空部に開口する内側開口が下方向に開口している姿勢にしたとき、前記板部材は前記内側開口の下方に略水平に位置している、断熱パネル。
【請求項2】
断熱パネルであって、
一対の表面板と、
前記一対の表面板の間に設けられた枠材と、
前記一対の表面板および前記枠材によって形成された中空部内に発泡充填された断熱材と、
を備え、
前記枠材に、
前記断熱材の発泡充填の際に前記中空部内のガスを抜くガス抜き穴と、
前記断熱材の発泡充填の際に前記断熱材の前記ガス抜き穴への侵入を抑止する板部材と、
が設けられており、
当該断熱パネルの姿勢を、前記板部材が略水平になる姿勢にしたとき、前記ガス抜き穴の前記中空部に開口する内側開口は略水平方向に開口し、
前記板部材は、前記板部材の板面に平行な方向から見て、前記内側開口を二つに仕切っている、断熱パネル。
【請求項3】
前記内側開口は、前記板部材によって仕切られた一方の側の開口面積と他方の側の開口面積とが異なる、請求項に記載の断熱パネル。
【請求項4】
前記内側開口の周囲に、前記断熱材の前記ガス抜き穴への侵入を抑止する突起が設けられている、請求項2又は請求項に記載の断熱パネル。
【請求項5】
当該断熱パネルの姿勢を、前記板部材が略水平になる姿勢にしたとき、前記突起は上下方向に延びており、前記突起の上下方向の少なくとも一方の端から前記内側開口まで略水平に延びる壁が設けられている、請求項に記載の断熱パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
断熱パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の断熱パネルを相互に組み付けることで箱形をなすプレハブ式貯蔵庫が知られている。このような貯蔵庫に使用されている断熱パネルは、一対の表面板とそれら一対の表面板の間に設けられた枠材とによって形成された中空部に断熱材が発泡充填されることで形成されている。そして、プレハブ式貯蔵庫を組み立てる際には、これらの枠材を介して別の断熱パネルと連結されることで、箱形に形成されている。
【0003】
ここで、一対の表面板と枠材とにより形成された中空部内に発泡性の断熱材を注入・充填する作業の際には、断熱材の発泡によるガスが発生し、そのガスによって枠材の角部にまで断熱材が充填されない場合がある。そこで、このような断熱材の未充填箇所(所謂ガス溜まり)の発生を防ぐために、ガス抜き用の孔を設ける構成が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平3−36826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ガス抜き用の孔を設けても断熱材が発泡するとやがてガス抜き用の孔に断熱材が侵入してガス抜き効果が失われる。中空部内のガスが抜け切る前にガス抜き効果が失われてしまった場合、言い換えると、ガス抜き効果が長く持続しなかった場合には、中空部内にガス溜まりが生じてしまい、断熱性能が低下してしまう。
【0006】
本明細書では、断熱材の発泡充填の際にガス抜き効果が長く持続する技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書で開示する断熱パネルは、一対の表面板と、前記一対の表面板の間に設けられた枠材と、前記一対の表面板および前記枠材によって形成された中空部内に発泡充填された断熱材と、を備え、前記枠材に、前記断熱材の発泡充填の際に前記中空部内のガスを抜くガス抜き穴と、前記断熱材の発泡充填の際に前記断熱材の前記ガス抜き穴への侵入を抑止する板部材と、が設けられている。
【0008】
上記の断熱パネルによると、断熱材の発泡充填の際に板部材によって断熱材のガス抜き穴への侵入が抑止されるので、断熱材が直にガス抜き穴に侵入せず時間稼ぎとなり、板部材がない場合に比べてガス抜き効果が長く持続する。ガス抜き効果が長く持続すると中空部内にガス溜まりが生じ難くなるので、ガス溜まりによる断熱性能の低下を抑制できる。
【0009】
また、当該断熱パネルの姿勢を、前記ガス抜き穴の前記中空部に開口する内側開口が下方向に開口している姿勢にしたとき、前記板部材は前記内側開口の下方に略水平に位置していてもよい。
【0010】
上記の断熱パネルによると、当該断熱パネルの姿勢を上述した姿勢にして断熱材を発泡充填すると、板部材の下から上昇する断熱材は板部材によって上昇が妨げられ、所謂「ねずみ返し」の効果により、板部材を迂回して内側開口に到達することになる。これにより、断熱材のガス抜き穴への侵入が抑止される。
【0011】
また、当該断熱パネルの姿勢を、前記板部材が略水平になる姿勢にしたとき、前記ガス抜き穴の前記中空部に開口する内側開口は略水平方向に開口していてもよい。
【0012】
上記の断熱パネルによると、断熱パネルの姿勢を上述した姿勢にしたとき、水平方向に開口している内側開口が板部材より上に位置している場合は、その姿勢で断熱材を発泡充填すると、板部材の下から上昇する断熱材は板部材によって上昇が妨げられ、所謂「ねずみ返し」の効果により、板部材を迂回して内側開口に到達することになる。これにより、断熱材のガス抜き穴への侵入が抑止される。
【0013】
一方、断熱パネルの姿勢を上述した姿勢にしたとき、水平方向に開口している内側開口が板部材の下方に位置している場合は、断熱パネルの上下を逆にして断熱材を発泡充填すると、板部材の下から上昇する断熱材は板部材によって上昇が妨げられ、所謂「ねずみ返し」の効果により、板部材を迂回して内側開口に到達することになる。これにより、断熱材のガス抜き穴への侵入が抑止される。
【0014】
また、前記板部材は、前記板部材の板面に平行な方向から見て、前記内側開口を二つに仕切っていてもよい。
【0015】
上記の断熱パネルによると、断熱パネルの姿勢を、板部材が内側開口を上下二つに仕切っている姿勢にして断熱材を発泡充填すると、板部材の下のガスは内側開口において板部材によって仕切られた下側の部分から外に抜けるので、一つのガス抜き穴によって板部材の上のガスも下のガスも抜くことができる。つまり、上記の断熱パネルによると、板部材を設けても、板部材の下にガス溜まりが生じてしまうことを抑制するためのガス抜き穴を別に設けなくてよいので、板部材の下にガス溜まりが生じてしまうことを抑制するための構成を簡素にできる。
【0016】
また、前記内側開口は、前記板部材によって仕切られた一方の側の開口面積と他方の側の開口面積とが異なっていてもよい。
【0017】
上記の断熱パネルによると、断熱パネルの姿勢を、内側開口の上述した一方の側及び他方の側のうち開口面積が大きい側が板部材の上、開口面積が小さい側が板部材の下となる姿勢にして断熱材を発泡充填すると、上側の方が下側に比べて開口面積が小さい場合に比べ、断熱材のガス抜き穴への侵入を抑止する効果が大きくなる。
【0018】
また、前記内側開口の周囲に、前記断熱材の前記ガス抜き穴への侵入を抑止する突起が設けられていてもよい。
【0019】
上記の断熱パネルによると、断熱材のガス抜き穴への侵入をより抑止することができる。
【0020】
また、当該断熱パネルの姿勢を、前記板部材が略水平になる姿勢にしたとき、前記突起は上下方向に延びており、前記突起の上下方向の少なくとも一方の端から前記内側開口まで略水平に延びる壁が設けられていてもよい。
【0021】
上記の断熱パネルによると、突起の上述した端を回り込んだ断熱材がガス抜き穴に侵入することを抑止できる。
【0022】
また、前記ガス抜き穴は前記枠材の角近傍に設けられており、前記板部材は、前記枠材の2つの内面であって当該角で略垂直に連なる2つの内面に一体に形成されていてもよい。
【0023】
上記の断熱パネルによると、ガス抜き穴が枠材の角近傍に設けられている場合に、板部材と2つの内面との間に隙間がある場合に比べ、ガス抜き効果を長く持続させることができる。
【発明の効果】
【0024】
本明細書で開示する断熱パネルによれば、断熱材の発泡充填の際にガス抜き効果が長く持続する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本実施形態に係る断熱パネルを用いて構成されたプレハブ式貯蔵庫の外観を示す斜視図
図2A】天井を構成している断熱パネルを簡略化して示す斜視図
図2B】床を構成している断熱パネルを簡略化して示す斜視図
図3図2Aに示すA−A線の断面図
図4】角部材の斜視図
図5】角部材の底壁の正面図
図6】角部材の図5に示すB−B線の断面図
図7】角部材の図6に示すC−C線の断面図
図8】角部材の図6に示すD−D線の断面図
図9】角部材を表側から見た斜視図
図10】角部材を裏側から見た斜視図
図11】角部材の図12に示すE−E線の断面図
図12】角部材の図13に示すF−F線の断面図
図13】角部材の図9に示すG−G線の断面図
図14】角部材を表側から見た斜視図
図15】角部材を表側から見た斜視図
図16】角部材を表側から見た斜視図
図17】角部材での断熱材の発泡を説明するための模式図
図18】角部材での断熱材の発泡を説明するための模式図
【発明を実施するための形態】
【0026】
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図18によって説明する。
【0027】
(1)プレハブ式貯蔵庫の外観
図1を参照して、本実施形態に係る断熱パネルを用いて構成されたプレハブ式貯蔵庫1の外観について説明する。プレハブ式貯蔵庫1は天井1A、床1B(図2B参照)、及び、4つの側面を有する箱型に形成されている。
【0028】
天井1A及び床1Bはそれぞれ3つの断熱パネル11(11A、11B、11C)によって構成されている。4つの側面のうち側面13以外の側面もそれぞれ3つの断熱パネル12(12A、12B、12C)によって構成されている。側面13は二つの断熱パネル12A、12B、図示しない開口が設けられている断熱パネル12D、及び、把手が設けられているスライド式の断熱パネル12Eによって構成されている。プレハブ式貯蔵庫1の利用者は断熱パネル12Eをスライドさせることによって庫内に出入りすることができる。
【0029】
(2)天井及び床を構成している断熱パネル
先ず、図2Aを参照して、天井1Aを構成している断熱パネル11について説明する。以降の説明では同一構造の部材には同一の符号を付すものとする。
【0030】
各断熱パネル11は金属板製の一対の表面板14が所定間隔を開けて対向配置されるとともに、硬質塩化ビニル等の合成樹脂成形品からなる枠材15(15A、15B、15C)が周縁部に装着されることで形成されている。断熱パネル11の内側の中空部には硬質ポリウレタンなどの発泡樹脂からなる断熱材が発泡充填されている。
【0031】
左側の断熱パネル11Aの枠材15Aは、縁枠材16、17、18、凸枠材19(図3参照)、二つの角部材20A、角部材20B、及び、角部材20Cからなっている。縁枠材17及び18は縁枠材16と長さが異なっているが、断面形状は同じである。
【0032】
角部材20Aは縁枠材16、17、18を直角に繋ぐ部材である。角部材20Bは縁枠材17と凸枠材19とを直角に繋ぐ部材である。角部材20Cは縁枠材18と凸枠材19とを直角に繋ぐ部材である。
【0033】
中央に配される断熱パネル11Bの枠材15Bは、縁枠材17、18、凹枠材21(図3参照)、凸枠材19、角部材20B、角部材20C、角部材20D、及び、角部材20Eからなっている。角部材20Dは凹枠材21と縁枠材18とを直角に繋ぐ部材である。角部材20Eは凹枠材21と縁枠材17とを直角に繋ぐ部材である。
【0034】
右側の断熱パネル11Cの枠材15Cは、左側の断熱パネル11Aの枠材15Aの凸枠材19、角部材20B、及び、角部材20Cに替えて、凹枠材21、角部材20D、及び、角部材20Eを有している。
【0035】
次に、図2Bを参照して、床1Bを構成している断熱パネル11について説明する。床1Bは天井1Aと同じ構造であり、天井1Aを構成している3つの断熱パネル11を裏返したものに相当する。
【0036】
(2−1)縁枠材、凸枠材、及び、凹枠材の断面形状
図3を参照して、縁枠材16、凸枠材19、及び、凹枠材21の断面形状について説明する。
縁枠材16は断面コ字状に形成されている。縁枠材16の底壁31はプレハブ式貯蔵庫1の側面を構成する断熱パネル12(12A〜12D)の上端面(図示せず)の形状に対応する形状に形成されており、断熱パネル12の上端面に形成されている凸条部が嵌る凹条部35や、断熱パネル12の上端面に形成されている凹条部に嵌る凸条部36などが形成されている。凹条部34は凸条部が嵌る溝ではなく、隣り合う断熱パネル11を繋ぐときにこの溝に鎹を打ち込んで断熱パネル11間に隙間ができないように仮止めするための溝である。
【0037】
また、縁枠材16の底壁31及び上壁32には表面板14の縁部が差し込まれる溝33が形成されている。表面板14は縁部が約90度曲げられており、その縁部が溝33に差し込まれている。
【0038】
凸枠材19は凹枠材21に対応する形状に形成されており、凹枠材21に形成されている凹条部40に嵌る凸条部37や、凹枠材21に形成されている凸条部41が嵌る凹条部38が形成されている。凸枠材19にも表面板14の縁部が差し込まれる溝33が上下に形成されている。
【0039】
凹枠材21は凸枠材19に対応する形状に形成されており、凸枠材19に形成されている凸条部37が嵌る凹条部40や、凸枠材19に形成されている凹条部38に嵌る凸条部41が形成されている。凹枠材21にも表面板14の縁部が差し込まれる溝33が上下に形成されている。
【0040】
(2−2)角部材20A
図4図8を参照して、角部材20Aについて説明する。図4では天井1Aに用いられている角部材20Aを上下逆にして示している。このため図4において上側の壁51が底壁であり、下側の壁52が上壁である。
【0041】
図4に示すように、角部材20Aは底壁51、上壁52、及び、互いに略直角に連なっている2つの側壁53、54を有している。底壁51の表面には縁枠材16〜18に形成されている凹条部34、35に連なる凹条部55、56や、縁枠材16〜18に形成されている凸条部36に連なる凸条部57がL字状に形成されている。
【0042】
また、角部材20Aの底壁51、上壁52、及び、側壁53からは縁枠材17(あるいは16)の端末に嵌合挿入される第1嵌合部58が略コ字状に延びている。第1嵌合部58は底壁51、上壁52、及び、側壁53に比べて縁枠材17の厚みの分だけ薄く形成されている。第1嵌合部58が縁枠材16の端末に嵌合挿入されることにより、角部材20Aの表面と縁枠材17の表面とが略面一になる。
【0043】
同様に、角部材20Aの底壁51、上壁52、及び、側壁54からは第1嵌合部58の嵌合方向に対して垂直な方向から縁枠材16(あるいは18)の端末に嵌合挿入される第2嵌合部59が略コ字状に延びている。
【0044】
図5に示すように、角部材20Aの底壁51に形成されている複数の凹条部55、56のうち最も外側の凹条部55の底部には、次に説明するガス抜き穴の外側開口60が形成されている。外側開口60は凹条部55の角で90度曲がったL字状に形成されている。
【0045】
図6を参照して、ガス抜き穴61について説明する。ガス抜き穴61は中空部に断熱材を発泡充填する際に中空部内の空気(もしくは、発泡前に気体を充填している場合にはその気体)や発泡に伴って発生したガスを抜くための穴である。ガス抜き穴61は凹条部55の底部から断熱パネル11の厚みの約1/3の位置まで延びており、中空部に開口している。以降の説明ではガス抜き穴61の中空部側の開口62のことを内側開口62という。図6では内側開口62は下方向に開口している。図7に示すように内側開口62もL字状である。
【0046】
また、図6に示すように、角部材20Aには断熱材の発泡充填の際に断熱材のガス抜き穴61への侵入を抑止する板部材63が設けられている。具体的には、板部材63は、断熱パネル11Aの姿勢が、内側開口62が下方向に開口する姿勢のとき、内側開口62の下方に略水平に位置している。板部材63の板面の面積は内側開口62の開口面積の3倍以上である。
【0047】
図8に示すように、板部材63は角部材20Aの2つの側壁53、54に一体に形成されている。板部材63は、板部材63を基準に内側開口62側とは逆側(図8において紙面手前側)から見て内側開口62を遮蔽している。このため内側開口62側とは逆側から見ると内側開口62は板部材63に覆われて視認不能である。
【0048】
(2−3)角部材20B〜20E
次に、図9図16を参照して、角部材20B〜20Eについて説明する。
図9に示すように、角部材20Bは側壁70を有している。側壁70の表面には凸枠材19に形成されている凸条部37に連なる凸条部71や、凸枠材19に形成されている凹条部38に連なる凹条部72が形成されている。
【0049】
図10に示すように、側壁70の裏面からは縁枠材17の端末に嵌合挿入される第3嵌合部73が側壁70の3つの辺に沿って略コ字状に延びている。
また、側壁70、及び、第3嵌合部73の対向する二つの壁部73A、73Cからは、第3嵌合部73の嵌合方向に対して垂直な方向から凸枠材19の端末に嵌合挿入される第4嵌合部74が略コ字状に延びている。第4嵌合部74は側壁70、壁部73A、及び、73Cに比べて凸枠材19の厚みの分だけ薄く形成されている。第4嵌合部74が凸枠材19の端末に嵌合挿入されることにより、側壁70の表面と凸枠材19の表面とが略面一になる。
【0050】
また、図9に示すように、側壁70の表面には次に説明するガス抜き穴の外側開口75が形成されている。外側開口75は細長い直線状に形成されている。
【0051】
図11を参照して、ガス抜き穴76について説明する。ガス抜き穴76は中空部に断熱材を発泡充填する際に中空部内の空気や発泡に伴って発生したガスを抜くための穴である。具体的には、図12に示すように、第3嵌合部73を構成している壁部73A〜73Cのうち水平方向に対して垂直な壁部73Bの内面には断面コ字状の天板部77が一体に形成されている。天板部77と壁部73Bとの間の空間がガス抜き穴76を構成している。図12に示すようにガス抜き穴76は細い長穴状に形成されている。
【0052】
図13に示すように、天板部77の端であって外側開口75とは逆側の端は、外側開口75とは逆側に凸となる円弧状に形成されている。つまり、ガス抜き穴76の内側の開口78は円弧状である。以降の説明ではガス抜き穴76の内側の開口78のことを内側開口78という。
【0053】
前述したようにガス抜き穴76の外側開口75は細長い直線状であるのに対し、内側開口78は円弧状であるので、内側開口78の方が外側開口75に比べて開口面積が大きい。本実施形態では内側開口78の開口面積は外側開口の開口面積より約15%大きくなっている。
【0054】
壁部73Bの内面には内側開口78との間に間隔をおいて内側開口78に沿って伸びる円弧状の突起79が形成されている。そして、壁部73Bの内面には突起79の内側開口78に沿う方向(上下方向)の下端から内側開口78まで略水平に延びる横壁80が形成されている。なお、突起79の上端にも横壁80を設けてもよい。あるいは、突起79の下端には横壁80を設けず、上端にのみ設けてもよい。
【0055】
また、図12に示すように、角部材20Bには断熱材の発泡充填の際に断熱材のガス抜き穴76への侵入を抑止する板部材81が略水平に設けられている。具体的には、板部材81は側壁70の裏面、及び、天板部77の壁部73Bとは逆側の面に一体に形成されており、それらの面から略垂直に延びている。板部材81の板面の面積は内側開口78の開口面積の3倍以上である。
【0056】
図13に示すように、板部材81は側壁70の裏面から円弧状の突起79まで略水平に延びて突起79と一体化しており、更に突起79の右側まで延びている。板部材81において突起79より右側の部分は壁部73Bと一体化している。
【0057】
また、図13に示すように、板部材81は内側開口78の下から約1/5の位置に設けられており、内側開口78を上下二つに仕切っている。板部材81が内側開口78の下から約1/5の位置に設けられているため、内側開口78は板部材81によって仕切られた上側(一方の側)の開口面積と下側(他方の側)の開口面積とが異なっており、上側の方が下側に比べて開口面積が大きい。
【0058】
次に、図14図16を参照して、角部材20C〜20Eについて説明する。
図14に示すように、角部材20Cは角部材20Bの左右を逆にした形状である。
図15に示すように、角部材20Dは側壁90、角部材20Bに形成されている第3嵌合部73と同一形状の第3嵌合部73、及び、第3嵌合部73の嵌合方向に対して垂直な方向から凹枠材21の端末に嵌合挿入される第5嵌合部91を有している。
【0059】
側壁90の表面には凹枠材21に形成されている凹条部40に連なる凹条部92や、凹枠材21に形成されている凸条部41に連なる凸条部93が形成されている。第5嵌合部91が凹枠材21の端末に嵌合挿入されることにより、側壁90の表面と凹枠材21の表面とが略面一に連なる。
【0060】
図16に示すように、角部材20Eは角部材20Dの左右を逆にした形状である。
角部材20C〜20Eにも角部材20Bと同様にガス抜き穴や板部材が設けられており、側壁にガス抜き穴の外側開口75、94が形成されている。
【0061】
(3)断熱材の発泡充填
ここでは断熱パネル11Aを例に説明する。断熱パネル11Aの中空部内への断熱材の発泡充填は、図6に示すように、断熱パネル11Aの姿勢を、角部材20Aの内側開口62が下方向に開口している姿勢にして行われる。この姿勢のとき、板部材63は内側開口62の下方に略水平に位置する。また、この姿勢のとき、角部材20Bの板部材81は図13に示すように略水平となる。板部材81が略水平のとき、ガス抜き穴76の内側開口78は図13に示すように水平方向に開口し、一部が板部材81の上に位置する。
【0062】
断熱パネル11Aが上述した姿勢にされている状態で、枠材15Aに設けられている図示しない注入口から2液性の断熱材が下側の表面板14の中央付近に供給されて断熱材の発泡が開始される。発泡を開始した断熱材は水平方向に広がりつつ上昇する。この際に、中空部内の空気や発泡に伴って発生したガスはガス抜き穴61や76から外に抜ける。
【0063】
(3−1)角部材20Aでの断熱材の発泡
図17に示すように、本実施形態では断熱材100が角部材20Aの角に到達したとき、角近傍の断熱材100は未だ板部材63の高さまで達していないものとする。言い換えると、板部材63は、断熱材100が角部材20Aの角に到達したときに角近傍の断熱材100の上端よりも高くなる位置に設けられている。この位置は実験などによって決定することができる。
【0064】
断熱材100は角部材20Aの角に到達すると板部材63の下から内側開口62に向かって上昇する。そして、断熱材100は板部材63によって上昇が妨げられ、所謂「ねずみ返し」の効果により、板部材63を迂回して内側開口62に到達する。すなわち、断熱材100は板部材63によってガス抜き穴61への侵入が抑止される。
【0065】
(3−2)角部材20B〜20Eでの断熱材の発泡
ここでは角部材20Bを例に説明する。図18に示すように、板部材81は、断熱材100が角部材20Bの角に到達したときに角近傍の断熱材100の上端よりも高くなる位置に設けられている。この位置は実験などによって決定することができる。
【0066】
断熱材100は角部材20Bの角に到達すると板部材81の下から上に向かって上昇する。そして、断熱材100は板部材81によって上昇が妨げられ、所謂「ねずみ返し」の効果により、内側開口78において板部材81によって仕切られた上側の部分に板部材81を迂回して到達する。すなわち、断熱材100は板部材81によってガス抜き穴76への侵入が抑止される。
【0067】
また、このとき、板部材81の下のガスは内側開口78において板部材81によって仕切られた下側の部分から外に抜ける。
【0068】
また、図18における右側(断熱パネル11の中央より)から左側に進行してきた断熱材100は、円弧状の突起79により、ガス抜き穴76への侵入が抑止される。また、円弧状の突起79の下端から横壁80が延びていることにより、断熱材100が突起79の下端を回り込んでガス抜き穴76へ侵入することも抑止される。
【0069】
(4)実施形態の効果
以上説明した本実施形態に係る断熱パネル11によると、角部材20Aにおいて、断熱材100の発泡充填の際に板部材63によって断熱材100のガス抜き穴61への侵入が抑止されるので、断熱材100が直にガス抜き穴61に侵入せず時間稼ぎとなり、板部材63がない場合に比べてガス抜き効果が長く持続する。ガス抜き効果が長く持続すると中空部内にガス溜まりが生じ難くなるので、ガス溜まりによる断熱性能の低下を抑制できる。角部材20B〜20Eについても同様である。
【0070】
更に、断熱パネル11によると、角部材20Aにおいて、板部材63によって断熱材100のガス抜き穴61への侵入が抑止されるので、外部への断熱材100の発泡漏れを抑制することもできる。断熱材100が外部に漏れてしまうと、漏れた断熱材100を除去する作業が必要になる。この場合、ガス抜き穴76の開口にベントシール(ガスのみを通す有孔テープ)を貼ることによって漏れを抑制することも可能であるが、その場合はベントシールのコストやベントシールを貼る作業が必要となる。外部への断熱材100の発泡漏れを抑制すると、断熱材100の除去工数を低減できる、あるいは、ベントシールのコストやベントシールの貼付け工数を低減できる。角部材20B〜20Eについても同様である。
【0071】
更に、断熱パネル11によると、角部材20Bにおいて、板部材81の下のガスは内側開口78において板部材81によって仕切られた下側の部分から外に抜ける。このため、一つのガス抜き穴76によって板部材81の上のガスも下のガスも抜くことができる。つまり、断熱パネル11によると、板部材81を設けても、板部材81の下にガス溜まりが生じてしまうことを抑制するためのガス抜き穴を別に設けなくてよい。このため、板部材81の下にガス溜まりが生じてしまうことを抑制するための構成を簡素にできる。角部材20C〜20Eについても同様である。
【0072】
更に、断熱パネル11によると、角部材20Bの内側開口78において板部材81によって仕切られた上側の部分の方が下側の部分に比べて開口面積が大きいので、上側の部分の方が下側の部分に比べて開口面積が小さい場合に比べ、断熱材100のガス抜き穴76への侵入を抑止する効果が大きくなる。
【0073】
更に、断熱パネル11によると、内側開口78の周囲に突起79が設けられているので、断熱材100のガス抜き穴76への侵入をより抑止することができる。これによりガス抜き効果がより長く持続する。
【0074】
更に、断熱パネル11によると、突起79の内側開口78に沿う方向の下端から内側開口78まで延びる横壁80が設けられているので、突起79の下端を回り込んだ断熱材100がガス抜き穴76に侵入することも抑止できる。これによりガス抜き効果がより長く持続する。
【0075】
更に、断熱パネル11によると、角部材20Aにおいて、枠材15のガス抜き穴61が設けられている角で略垂直に交差する2つの内面(側壁53の内面及び側壁54の内面)に板部材63が一体に形成されているので、板部材15と2つの内面との間に隙間がある場合に比べ、ガス抜き効果を長く持続させることができる。角部材20B〜20Eについても同様である。
【0076】
また、板部材63を上述した2つの内面に一体に形成すると、側壁53と側壁54とが反らないように補強するリブとしての効果も奏する。これにより、角部材20Aと縁枠材16〜18との間に反りによる隙間が生じて断熱材100が漏れ出てしまうことを抑制できる。角部材20B〜20Eについても同様である。
【0077】
更に、断熱パネル11によると、板部材63の板面の面積は角部材20Aの内側開口62の開口面積の3倍以上である。板部材63の板面の面積が小さいと、断熱材100が板部材63を迂回しても直ぐに内側開口62まで到達してしまう虞がある。このため、ガス抜き効果を長く持続するためには、板部材63の板面の面積は内側開口62の開口面積の3倍以上であることが望ましい。角部材20B〜20Eについても同様である。
【0078】
更に、断熱パネル11によると、角部材20Aのガス抜き穴61は断熱パネル11の厚みの約1/3の位置まで延びている。このようにすると、単に角部材20Aの壁に穴を空けただけの穴長が短いガス抜き穴に比べ、断熱材100の発泡充填の際に断熱材が外部に漏れ出てしまうことを抑制できる。同様に、角部材20Bのガス抜き穴76も水平方向に長く延びているので、断熱材100が外部に漏れ出てしまうことを抑制できる。
【0079】
更に、断熱パネル11によると、角部材20Bにおいて、ガス抜き穴76は細い長穴状に形成されている。例えばガス抜き穴76を丸穴状に形成すると、長穴状に比べて流動抵抗が小さくなり、断熱材100が外部に漏れ易くなる。これに対し、ガス抜き穴76を細い長穴状にすると、断熱材100の発泡充填の際に流動抵抗が増し、断熱材100が外部まで到達する前に発泡が終了し易くなる。これにより、外部への断熱材100の発泡漏れをより確実に抑制することができる。
【0080】
更に、断熱パネル11によると、角部材20Bにおいて、ガス抜き穴76は内側開口78の方が外側開口75に比べて開口面積が大きい。このようにすると、入口(内側開口78)に対して出口(外側開口75)の開口面積が小さいため、断熱材100の流動抵抗が増し、断熱材100が外部まで到達する前に発泡が終了し易くなる。これにより、外部への断熱材100の発泡漏れをより確実に抑制することができる。角部材20C〜20Eについても同様である。
【0081】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0082】
(1)上記実施形態では、図6に示すように、角部材20Aのガス抜き穴61が上下方向に延びており、そのガス抜き穴61の内側開口62が下方向に開口している場合を例に説明した。これに対し、ガス抜き穴は略水平に延びていてもよい。そして、そのガス抜き穴の水平方向に開口する内側開口の下方に板部材が略水平に設けられていてもよい。
【0083】
(2)上記実施形態では、図6に示すように、角部材20Aの板部材63が略水平に設けられている場合を例に説明した。しかしながら、板部材63は必ずしも略水平でなくてもよい。例えば、板部材63は図6において右斜め上あるいは右斜め下に向かって延びるように設けられていてもよい。ただし、角度が急すぎると断熱材100のガス抜き穴61への侵入を抑止する効果が低下してしまう虞があるため、板部材63は水平面に対して−45度〜+45度の範囲で設けられることが望ましい。
【0084】
同様に、板部材81は必ずしも略水平でなくてもよい。例えば、板部材81は図12において左斜め上あるいは左斜め下に向かって延びるように設けられていてもよい。あるいは、板部材81は図13において右斜め上あるいは右斜め下に延びるように設けられていてもよい。ただし、角度が急すぎると断熱材100のガス抜き穴76への侵入を抑止する効果が低下してしまう虞があるため、板部材81は水平面に対して−45度〜+45度の範囲で設けられることが望ましい。
【0085】
(3)上記実施形態では、角部材20B〜20Eにおいて、図13に示すように板部材81が内側開口78を二つに仕切っている場合を例に説明した。これに対し、板部材81は内側開口78を二つに仕切っていなくてもよい。例えば、板部材81は内側開口78の下端よりも下に設けられていてもよい。ただし、この場合は板部材81の下にガス溜まりが生じてしまう可能性があるため、板部材81の下に別のガス抜き穴を設けることが望ましい。
【0086】
(4)上記実施形態では、角部材20B〜20Eにおいて、内側開口78において板部材81によって仕切られた一方の側の開口面積と他方の側の開口面積とが異なる場合を例に説明した。これに対し、板部材81によって仕切られた一方の側の開口面積と他方の側の開口面積とは同じであってもよい。
【0087】
また、上記実施形態では、角部材20B〜20Eにおいて、内側開口78の上述した一方の側及び他方の側のうち開口面積が大きい側が板部材81の上、開口面積が小さい側が板部材81の下となる場合を例に説明した。これに対し、開口面積が小さい側が板部材81の上、開口面積が大きい側が板部材81の下となるようにしてもよい。
【0088】
(5)上記実施形態では角部材20Aにおいて板部材63が枠部材15の内面に一体に形成されている場合を例に説明した。しかしながら、板部材63は必ずしも枠部材15の内面に一体に形成されていなくてもよく、板部材63と内面との間に隙間があってもよい。ただし、隙間の大きさは板部材63を設けない場合に比べてガス抜き効果が長く持続する範囲で決定されることが望ましい。この範囲は実験などによって適宜に決定することができる。
【0089】
(6)上記実施形態では、角部材20B〜20Eにおいて、ガス抜き穴76が上下方向に長穴状に延びている場合を例に説明した。しかしながら、ガス抜き穴76は長穴状に限定されるものではなく、例えば円形であってもよいし、縦長の楕円形であってもよいし、横長の楕円形であってもよい。
【0090】
(7)上記実施形態では、角部材20Aにおいて、壁に穴を空けただけのガス抜き穴に比べて穴長が長いガス抜き穴61を例に説明した。これに対し、壁に穴を空けただけの穴長が短いガス抜き穴であってもよい。角部材20B〜20Eについても同様である。
【0091】
(8)上記実施形態で説明した断熱パネル11や12のサイズ、数、形、組み合わせの構成は一例に過ぎず、他のサイズ、数、形、組み合わせの構成であってもよい。
【符号の説明】
【0092】
1・・・プレハブ式貯蔵庫、1A・・・天井、1B・・・床、11(11A〜11C)・・・断熱パネル、15(15A〜15C)・・・枠材、16、17、18・・・縁枠材、19・・・凸枠材、20(20A〜20E)・・・角部材、21・・・凹枠材、61、76・・・ガス抜き穴、62、78・・・内側開口、63・・・板部材、78・・・内側開口、79・・・突起、80・・・横壁
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18