(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
IEEE 802.11ax標準化では、上りリンクOFDMA(UL OFDMA)送信方式及び上りリンク多重ユーザ(UL MU)送信方式が利用される予定である。これによって、同一の送信機会にAPは、複数のSTAからUL MUフレームを受信することができ、これに対して確認応答フレームを送信することが必要である。
【0005】
このとき、複数のSTAにブロック確認応答フレーム(Block Ack Frame)を介して効率的に確認応答信号を送信することを考慮できるが、複数のSTAに対するMU BAフレームの大きさが大きくなってしまい、オーバーヘッドが問題となり得る。
【0006】
以下の説明では、UL MU送信状況でオーバーヘッドを最小化して効率的にBAフレームを送信するための方法及び装置について説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述したような課題を解決するための本発明の一側面では、無線LAN(WLAN)システムにおいてAP(Access Point)が複数のステーション(STA)の送信データに対してブロック確認応答(Block ACK)信号を送信する方法であって、前記複数のSTAからデータを受信し、前記複数のSTAから受信したデータに対する多重STA BAフレーム(multi−STA BA frame)を送信し、前記多重STA BAフレームは、MACヘッダーフィールド、BA制御フィールド及びBA情報フィールドを含み、前記BA情報フィールドは、前記複数のSTAのうちACK/NACKが送信される1つ以上のSTAに対するAID情報と、前記BA情報フィールドがBlock ACKビットマップサブフィールド及び開始シーケンス制御(Starting Sequence Control)サブフィールドのうちの1つ以上を含むか否かを示すBA指示子情報とを含む個別情報フィールドを含む、確認応答信号送信方法を提案する。
【0008】
本発明の他の側面では、無線LAN(WLAN)システムにおいてステーション(STA)がAP(Access Point)からブロック確認応答(Block ACK)信号を受信する方法であって、前記APにデータを送信し、前記APから前記データに対する確認応答信号を多重STA BAフレーム(multi−STA BA frame)を介して受信し、前記多重STA BAフレームは、MACヘッダーフィールド、BA制御フィールド及びBA情報フィールドを含み、前記BA情報フィールドは、複数のSTAのうちACK/NACKが送信される1つ以上のSTAに対するAID情報と、前記BA情報フィールドがBlock ACKビットマップサブフィールド及び開始シーケンス制御(Starting Sequence Control)サブフィールドのうちの1つ以上を含むか否かを示すBA指示子情報とを含む個別情報フィールドを含む、確認応答信号受信方法を提案する。
【0009】
本発明の更に他の側面では、無線LAN(WLAN)システムにおいて複数のステーション(STA)の送信データに対してブロック確認応答(Block ACK)信号を送信するAP(Access Point)であって、前記複数のSTAからデータを受信し、前記複数のSTAから受信したデータに対する多重STA BAフレーム(multi−STA BA frame)を送信するように構成される送受信機;及び前記送受信機と接続されて、前記データを処理し、前記多重STA BAフレームを構成するように構成されるプロセッサを含み、前記プロセッサは、前記多重STA BAフレームがMACヘッダーフィールド、BA制御フィールド及びBA情報フィールドを含むように構成し、前記BA情報フィールドは、前記複数のSTAのうちACK/NACKが送信される1つ以上のSTAに対するAID情報と、前記BA情報フィールドがBlock ACKビットマップサブフィールド及び開始シーケンス制御(Starting Sequence Control)サブフィールドのうちの1つ以上を含むか否かを示すBA指示子情報とを含む個別情報フィールドを含むように構成する、AP装置を提案する。
【0010】
本発明の更に他の側面では、無線LAN(WLAN)システムにおいてAP(Access Point)からブロック確認応答(Block ACK)信号を受信するステーション(STA)装置であって、前記APにデータを送信し、前記APから前記データに対する確認応答信号を多重STA BAフレーム(multi−STA BA frame)を介して受信するように構成される送受信機;及び前記送受信機と接続されて、前記データを構成し、前記多重STA BAフレームを処理するように構成されるプロセッサを含み、前記多重STA BAフレームは、MACヘッダーフィールド、BA制御フィールド及びBA情報フィールドを含み、前記BA情報フィールドは、複数のSTAのうちACK/NACKが送信される1つ以上のSTAに対するAID情報と、前記BA情報フィールドがBlock ACKビットマップサブフィールド及び開始シーケンス制御(Starting Sequence Control)サブフィールドのうちの1つ以上を含むか否かを示すBA指示子情報とを含む個別情報フィールドを含む、ステーション装置を提案する。
【0011】
ここで、個別情報フィールドは、TID別の情報フィールド又はAID別の情報フィールドであってもよい。
【0012】
前記個別情報フィールドのBA指示子情報が第1値を示す場合、前記BA情報フィールドは、前記Block ACKビットマップサブフィールド及び前記開始シーケンス制御サブフィールドを含まなくてもよく、前記BA情報フィールドは、前記AID情報に含まれたAIDを有するSTAから受信したPPDU内の全てのMPDUに対するACKを示すことができる。
【0013】
前記個別情報フィールドのBA指示子情報が第2値を示す場合、前記BA情報フィールドは、前記開始シーケンス制御サブフィールドは含み、前記Block ACKビットマップサブフィールドを含まなくてもよく、前記BA情報フィールドは、前記AID情報に含まれたAIDを有するSTAから受信したPPDU内の複数のMPDUのうち前記開始シーケンス制御サブフィールド値に対応するMPDUの後の全てのMPDUに対するACKを示すことができる。
【0014】
前記個別情報フィールドのBA指示子情報が第3値を示す場合、前記BA情報フィールドは、前記Block ACKビットマップサブフィールド及び前記開始シーケンス制御サブフィールドの両方を含むことができる。
【0015】
前記多重STA BAフレームは、前記BA制御フィールド内に多重TIDサブフィールドを含む多重TID BlockAckフレームであってもよい。
【0016】
前記BA情報フィールドは、複数回繰り返されて含まれてもよく、前記複数のBA情報フィールドのそれぞれは、互いに異なるSTAに対する確認応答を示すことができる。
【0017】
前記個別情報フィールドは12ビット長を有することができ、第1ビット(B0)〜第11ビット(B10)は前記AID情報を示し、第12ビット(B11)は前記BA指示子情報を示すことができる。
【0018】
前記複数のSTAから受信するデータは上りリンク多重ユーザPPDU(UL MU PPDU)形式を有することができ、特定のSTAから受信したPPDUは、単一のMPDU又は複数のMPDUを含むことができる。
【0019】
前記複数のSTAから受信するUL MU PPDUは、前記APが前記複数のSTAにトリガーフレームを送信することに対応して受信されてもよい。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
無線LAN(WLAN)システムにおいてAP(Access Point)が複数のステーション(STA)の送信データに対してブロック確認応答(Block ACK)信号を送信する方法であって、
前記複数のSTAからデータを受信し、
前記複数のSTAから受信したデータに対する多重STA BAフレーム(multi−STA BA frame)を送信し、
前記多重STA BAフレームは、MACヘッダーフィールド、BA制御フィールド及びBA情報フィールドを含み、
前記BA情報フィールドは、
前記複数のSTAのうちACK/NACKが送信される1つ以上のSTAに対するAID情報と、
前記BA情報フィールドがBlock ACKビットマップサブフィールド及び開始シーケンス制御(Starting Sequence Control)サブフィールドのうちの1つ以上を含むか否かを示すBA指示子情報と
を含む個別情報フィールドを含む、確認応答信号送信方法。
(項目2)
前記個別情報フィールドのBA指示子情報が第1値を示す場合、前記BA情報フィールドは、前記Block ACKビットマップサブフィールド及び前記開始シーケンス制御サブフィールドを含まない、項目1に記載の確認応答信号送信方法。
(項目3)
前記個別情報フィールドのBA指示子情報が前記第1値を示す場合、前記BA情報フィールドは、前記AID情報に含まれたAIDを有するSTAから受信したPPDU内の全てのMPDUに対するACKを示す、項目2に記載の確認応答信号送信方法。
(項目4)
前記個別情報フィールドのBA指示子情報が第2値を示す場合、前記BA情報フィールドは、前記開始シーケンス制御サブフィールドは含み、前記Block ACKビットマップサブフィールドを含まない、項目1に記載の確認応答信号送信方法。
(項目5)
前記個別情報フィールドのBA指示子情報が前記第2値を示す場合、前記BA情報フィールドは、前記AID情報に含まれたAIDを有するSTAから受信したPPDU内の複数のMPDUのうち前記開始シーケンス制御サブフィールド値に対応するMPDUの後の全てのMPDUに対するACKを示す、項目4に記載の確認応答信号送信方法。
(項目6)
前記個別情報フィールドのBA指示子情報が第3値を示す場合、前記BA情報フィールドは、前記Block ACKビットマップサブフィールド及び前記開始シーケンス制御サブフィールドの両方を含む、項目1に記載の確認応答信号送信方法。
(項目7)
前記多重STA BAフレームは、前記BA制御フィールド内に多重TIDサブフィールドを含む多重TID BlockAckフレームである、項目1に記載の確認応答信号送信方法。
(項目8)
前記BA情報フィールドは、複数回繰り返されて含まれ、
前記複数のBA情報フィールドのそれぞれは、互いに異なるSTAに対する確認応答を示すことができる、項目1に記載の確認応答信号送信方法。
(項目9)
前記個別情報フィールドは12ビット長を有し、
第1ビット(B0)〜第11ビット(B10)は前記AID情報を示し、第12ビット(B11)は前記BA指示子情報を示す、項目1に記載の確認応答信号送信方法。
(項目10)
前記個別情報フィールドはper TID情報フィールドである、項目1に記載の確認応答信号送信方法。
(項目11)
前記複数のSTAから受信するデータは上りリンク多重ユーザPPDU(UL MU PPDU)形式を有し、
特定のSTAから受信したPPDUは、単一のMPDU又は複数のMPDUを含む、項目1に記載の確認応答信号送信方法。
(項目12)
前記複数のSTAから受信するUL MU PPDUは、前記APが前記複数のSTAにトリガーフレームを送信することに対応して受信される、項目11に記載の確認応答信号送信方法。
(項目13)
無線LAN(WLAN)システムにおいてステーション(STA)がAP(Access Point)からブロック確認応答(Block ACK)信号を受信する方法であって、
前記APにデータを送信し、
前記APから前記データに対する確認応答信号を多重STA BAフレーム(multi−STA BA frame)を介して受信し、
前記多重STA BAフレームは、MACヘッダーフィールド、BA制御フィールド及びBA情報フィールドを含み、
前記BA情報フィールドは、
複数のSTAのうちACK/NACKが送信される1つ以上のSTAに対するAID情報と、
前記BA情報フィールドがBlock ACKビットマップサブフィールド及び開始シーケンス制御(Starting Sequence Control)サブフィールドのうちの1つ以上を含むか否かを示すBA指示子情報と
を含む個別情報フィールドを含む、確認応答信号受信方法。
(項目14)
無線LAN(WLAN)システムにおいて複数のステーション(STA)の送信データに対してブロック確認応答(Block ACK)信号を送信するAP(Access Point)であって、
前記複数のSTAからデータを受信し、前記複数のSTAから受信したデータに対する多重STA BAフレーム(multi−STA BA frame)を送信するように構成される送受信機と、
前記送受信機と接続されて、前記データを処理し、前記多重STA BAフレームを構成するように構成されるプロセッサとを含み、
前記プロセッサは、前記多重STA BAフレームがMACヘッダーフィールド、BA制御フィールド及びBA情報フィールドを含むように構成し、
前記BA情報フィールドは、
前記複数のSTAのうちACK/NACKが送信される1つ以上のSTAに対するAID情報と、
前記BA情報フィールドがBlock ACKビットマップサブフィールド及び開始シーケンス制御(Starting Sequence Control)サブフィールドのうちの1つ以上を含むか否かを示すBA指示子情報と
を含む個別情報フィールドを含むように構成する、AP装置。
(項目15)
無線LAN(WLAN)システムにおいてAP(Access Point)からブロック確認応答(Block ACK)信号を受信するステーション(STA)装置であって、
前記APにデータを送信し、前記APから前記データに対する確認応答信号を多重STA BAフレーム(multi−STA BA frame)を介して受信するように構成される送受信機と、
前記送受信機と接続されて、前記データを構成し、前記多重STA BAフレームを処理するように構成されるプロセッサとを含み、
前記多重STA BAフレームは、MACヘッダーフィールド、BA制御フィールド及びBA情報フィールドを含み、
前記BA情報フィールドは、
複数のSTAのうちACK/NACKが送信される1つ以上のSTAに対するAID情報と、
前記BA情報フィールドがBlock ACKビットマップサブフィールド及び開始シーケンス制御(Starting Sequence Control)サブフィールドのうちの1つ以上を含むか否かを示すBA指示子情報と
を含む個別情報フィールドを含む、ステーション装置。
【発明の効果】
【0020】
上述したような本発明によれば、UL MU送信状況でAPがオーバーヘッドを最小化して、複数のSTAに効率的に確認応答信号を送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】無線LANシステムの構成の一例を示す図である。
【
図2】無線LANシステムの構成の他の例を示す図である。
【
図3】無線LANシステムにおいて活用されるブロックAckメカニズムを説明するための図である。
【
図4】ブロック確認応答フレームの基本構成を示す図である。
【
図5】
図4に示されたBA制御フィールドの具体的な構成を示す図である。
【
図6】
図4に示されたBA情報フィールドの具体的な構成を示す図である。
【
図7】Block Ack開始シーケンス制御サブフィールドの構成を示す図である。
【
図8】圧縮されたBlock AckフレームのBA情報フィールドの構成を示す図である。
【
図9】Multi−TID Block AckフレームのBA情報フィールドを示す図である。
【
図10】ブロックAckメカニズムが下りリンクMU−MIMO方式に適用される場合を説明するための図である。
【
図11】ブロックAckメカニズムが下りリンクMU−MIMO方式に適用される場合を説明するための図である。
【
図12】本発明が適用される上りリンク多重ユーザ送信状況を説明するための図である。
【
図13】本発明の好ましい一実施形態によって下りリンク多重ユーザブロックAckメカニズムに活用されるフレーム構造を示す図である。
【
図14】
図13でのBA制御フィールドの構成を変更した一例を示す図である。
【
図15】BAフレームがMulti−STA BAフレームとして活用される場合に
図13のBA情報フィールドを活用する一例を示す図である。
【
図16】
図15でのPer AID Infoフィールドの構成を示す図である。
【
図17】BA指示子情報をAID情報及び留保フィールドの後に追加する場合を示す図である。
【
図18】本発明の一実施形態によってBlock Ack開始シーケンス制御(Block ACK Starting Sequence Control)フィールド及び/又はBlock Ackビットマップ(Block ACK bitmap)フィールドが省略される形態を示した図である。
【
図19】本発明の一実施形態によってBlock Ack開始シーケンス制御(Block ACK Starting Sequence Control)フィールド及び/又はBlock Ackビットマップ(Block ACK bitmap)フィールドが省略される形態を示した図である。
【
図20】上述したようなBA指示子を活用したMulti−STAブロックAckメカニズムを説明するための図である。
【
図21】上述したようなBA指示子を活用したMulti−STAブロックAckメカニズムを説明するための図である。
【
図22】上述したようなBA指示子を活用したMulti−STAブロックAckメカニズムを説明するための図である。
【
図23】本発明の他の一実施形態に係るMulti−STA BAフレームフォーマットを示す図である。
【
図24】本発明に係る方法を具現するための装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る好ましい実施形態を添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明が実施され得る唯一の実施形態を開示しようとするものではない。
【0023】
以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者は、本発明をこのような具体的な細部事項なしにも実施できるということを理解する。いくつかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために公知の構造及び装置は省略されたり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で図示される。
【0024】
上述したように、以下の説明は、無線LANシステムにおいて広い帯域を有するチャネルを効率的に活用するための方法及びそのための装置に関する。そのために、まず、本発明が適用される無線LANシステムについて具体的に説明する。
【0025】
図1は、無線LANシステムの構成の一例を示した図である。
【0026】
図1に示したように、無線LANシステムは、一つ以上の基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)を含む。BSSは、成功的に同期化して互いに通信することができるステーション(Station、STA)の集合である。
【0027】
STAは、媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理階層(Physical Layer)インターフェースを含む論理個体であって、アクセスポイント(access point、AP)と非AP STA(Non−AP Station)を含む。STAのうち、使用者が操作する携帯用端末はNon−AP STAであって、単にSTAと言うときはNon−AP STAを示すこともある。Non−AP STAは、端末(terminal)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit、WTRU)、使用者装備(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、携帯用端末(Mobile Terminal)、又は移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)などの他の名称とも呼ばれることができる。
【0028】
そして、APは、自分に結合されたSTA(Associated Station)に無線媒体を介して分配システム(Distribution System、DS)への接続を提供する個体である。APは、集中制御器、基地局(Base Station、BS)、Node−B、BTS(Base Transceiver System)、又はサイト制御器などと呼ばれることもできる。
【0029】
BSSは、インフラストラクチャー(infrastructure)BSSと独立的(Independent)BSS(IBSS)に区分することができる。
【0030】
図1に示したBBSはIBSSである。IBSSは、APを含んでいないBSSを意味し、APを含んでいないので、DSへの接続が許されなくて自己完結的ネットワーク(self−contained network)を成す。
【0031】
図2は、無線LANシステムの構成の他の例を示した図である。
【0032】
図2に示したBSSはインフラストラクチャーBSSである。インフラストラクチャーBSSは一つ以上のSTA及びAPを含む。インフラストラクチャーBSSにおいて、非AP STAの間の通信はAPを介してなされることが原則であるが、非AP STAの間に直接リンク(link)が設定された場合には、非AP STAの間で直接通信も可能である。
【0033】
図2に示したように、複数のインフラストラクチャーBSSはDSを介して互いに連結されることができる。DSを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)と言う。ESSに含まれるSTAは互いに通信することができ、同じESS内で非AP STAは切れなしに通信しながら一つのBSSから他のBSSに移動することができる。
【0034】
DSは複数のAPを連結するメカニズム(mechanism)であって、必ずしもネットワークである必要はなく、所定の分配サービスを提供することができる限り、その形態に対しては何らの制限がない。例えば、DSはメッシュ(mesh)ネットワークのような無線ネットワークであってもよく、APを互いに連結する物理的な構造物であってもよい。
【0035】
以上に基づいて、無線LANシステムにおいてブロック確認応答(Block Ack)方式について説明する。
【0036】
ブロックAckメカニズムは、一つのフレームに複数の確認応答を含めて送信することによってチャネルの効率性を増大させる方式である。ブロックAckメカニズムには、即時応答方式及び遅延応答方式のような2つの方式が存在する。即時応答方式は、広い帯域幅と低い遅延トラフィック送信に有利である反面、遅延応答方式は、遅延に敏感ではないアプリケーションに適し得る。以下の説明において、特に他の規定がない限り、ブロックAckメカニズムを用いてデータを送信するSTAを発信者(originator)と呼び、このようなデータを受信するSTAを受信者(recipient)と呼ぶ。
【0037】
図3は、無線LANシステムにおいて活用されるブロックAckメカニズムを説明するための図である。
【0038】
ブロックAckメカニズムは、
図3に示したように、ADDBA(add Block Acknowledgment)要求/応答フレームの交換によって開始されてもよい((a)Setupステップ)。このように開始された後、QoSデータフレームブロックは、発信者から受信者に送信され得る。このようなブロックは、ポーリングされたTXOP内又はEDCA競争で勝つことによって開始されてもよい。前記ブロック内のフレームの数は制限されてもよい。このようなフレームブロック内のMPDUは、BlockAckReqフレームによる要求によって受信されるBlockAckフレームによって受信確認され得る((b)Data&Block Ackステップ)。
【0039】
発信者がそれ以上送信するデータがなく、最終ブロックAckの交換が完了する場合、発信者は受信者にDELBA(delete Block Acknowledgment)フレームを送信し、ブロックAckメカニズムを終了することができる。このようなDELBAフレームを受信した受信者は、Block Ack送信のために割り当てられた全てのリソースを解除することができる((c)Tear Downステップ)。
【0040】
図4は、ブロック確認応答フレームの基本構成を示した図である。
【0041】
ブロック確認応答フレームは、
図4に示したように、MACヘッダーフィールド、BA制御(BA Control)フィールド及びBA情報(BA information)フィールドを含むことができる。また、MACヘッダーフィールドは、フレーム制御フィールド、Duration/IDフィールド、RAフィールド及びTAフィールドを含むことができる。ここで、RAフィールドは受信STAのアドレスを示し、TAフィールドは発信STAのアドレスを示す。
【0042】
図5は、
図4に示されたBA制御フィールドの具体的な構成を示した図である。
【0043】
BA制御フィールド内のBA Ack政策サブフィールドの値は、下記の表1のような意味を伝達することができる。
【0045】
一方、BA制御フィールド内のMulti−TID、圧縮ビットマップ(Compressed Bitmap)、及びGCRサブフィールドは、可能なBlockAckフレームの変形を、次のような規定に従って決定することができる。
【0047】
図6は、
図4に示されたBA情報フィールドの具体的な構成を示した図であり、
図7は、Block Ack開始シーケンス制御サブフィールドの構成を示した図である。
【0048】
図6に示したように、BA情報フィールドは、Block Ack開始シーケンス制御(SSC)サブフィールド及びBlock Ackビットマップサブフィールドを含むことができる。
【0049】
図6に示したように、Block Ackビットマップサブフィールドは、128オクテットの長を有し、これによって、64個のMSDUの受信状態を示すことができる。Block Ackビットマップフィールドのビット位置nは、1に設定される場合、(SSC+n)に対応するMPDUシーケンス制御値を有するMPDUの受信成功を示すことができ、ここで、SSCは、Block Ack開始シーケンス制御サブフィールドの値を示す。これとは異なり、Block Ackビットマップフィールドのビット位置nが0に設定される場合、(SSC+n)に対応するMPDUシーケンス制御値を有するMPDUが受信されなかったことを示すことができる。MPDUシーケンス制御フィールド及びBlock Ack開始シーケンス制御サブフィールドの値は、それぞれ、16ビットの符号なし整数(unsigned integer)として扱われてもよい。MSDUの未使用フラグメント番号(fragment number)に対して、ビットマップ内の対応するビットは0に設定されてもよい。
【0050】
図8は、圧縮されたBlock AckフレームのBA情報フィールドの構成を示した図である。
【0051】
圧縮されたBlock AckフレームのBS情報フィールドのBlock Ackビットマップは、
図8に示したように、8オクテット長を有することができ、64個のMSDU及びA−MSDUの受信状態を示すことができる。ビットマップの最初のビットは、開始シーケンス番号サブフィールドの値に対応するMSDU又はA−MSDUに対応し、各ビットは、前記MSDU又はA−MSDUの後のMSDU又はA−MSDUに順次対応することができる。
【0052】
図9は、Multi−TID BlockAckフレームのBA情報フィールドを示した図である。
【0053】
Multi−TID BlockAckフレームのBA制御フィールドのTID_INFOサブフィールドは、BA情報フィールドでいくつのTIDに対する情報を伝達するのかを示す。具体的に、TID_INFOサブフィールドの値は、BA情報フィールドの情報に対応するTIDの数−1を示す。例えば、TID_INFO値が2である場合、BA情報フィールドは、3個のTIDに対する情報を含むことを示すことができる。
【0054】
一方、Multi−TID BlockAckフレームの場合、
図9に示したように、Block Ack開始シーケンス制御サブフィールド及びBlock Ackビットマップサブフィールドに追加的にPer TID Infoサブフィールドを含むことができる。最初に登場するPer TID Info、block Ack開始シーケンス制御、Block Ackビットマップサブフィールドは、最も低いTID値に対応して送信され得、その後の繰り返されるサブフィールドは、次のTIDに対応し得る。これらのサブフィールドのトリプレット(Triplet)は、TID毎に繰り返されてもよい。
【0055】
図10及び
図11は、ブロックAckメカニズムが下りリンクMU−MIMO方式に適用される場合を説明するための図である。
【0056】
図10及び
図11に示したように、APは、複数のSTA(STA1〜3)にMU−MIMOデータフレームを送信することができる。
【0057】
図10は、MU PPDUの送信後、SIFSの後にフレーム交換が行われる場合を仮定した。
図10の場合、STA1に対しては、黙示的Block Ack要求がAck政策として設定され、STA2及びSTA3に対しては、Block ACKがAck政策として設定されたことを仮定した。これによって、STA1の場合、BAに対する要求なしにも、直ちに下りリンクMU PPDUの受信後にBAフレームを送信することができる。これに反して、STA2及びSTA3には、APがBAR(BA Request)フレームを送信してフォーリングを行うことができ、これに対して、STA2及びSTA3はBAフレームを送信することができる。
【0058】
一方、
図11は、MU PPDUの送信後、SIFSなしにフレーム交換が行われる例であって、全てのSTAにAck政策としてBlock Ackが設定された場合を仮定する。これによって、APは、全てのSTAにBARフレームを送信してフォーリングを行うことができる。
【0059】
図12は、本発明が適用される上りリンク多重ユーザ送信状況を説明するための図である。
【0060】
上述したように、802.11axシステムでは、UL MU送信方式を用いることができ、これは、
図12に示したように、APが複数のSTA(例えば、STA1〜STA4)にトリガーフレーム(Trigger Frame)を送信することによって開始され得る。トリガーフレームは、UL MU割り当て情報(例えば、リソースの位置及び大きさ、STA ID、MCS、MUタイプ(MIMO、OFDMAなど))を含むことができる。具体的に、トリガーフレームに含まれて送信される情報の一例は、次の通りである。
【0062】
一方、
図12に示したように、APは、媒体に接続するために、競争過程を経てトリガーフレームを送信するTXOPを獲得することができる。これに対して、STAは、トリガーフレームのSIFSの後にAPによって指示されたフォーマットでULデータフレームを送信することができる。これに対応して、本発明に係るAPは、BA(Block ACK)フレームを介してUL MUデータフレームに対して確認応答を行うことを仮定する。
【0063】
ただし、上述したようなUL MUフレームに対するBAフレームは、UL MUフレームに対するBAフレームと比較して大きさが非常に大きくなるため、オーバーヘッドが深刻な問題となり得る。例えば、
図10及び
図11においてSTA1が送信するBAフレームは、APがSTA1に送信したデータに対するBA情報を含むが、
図12においてAPが送信するBAフレームは、STA1〜STA4が送信したUL MUデータフレームに対するBA情報を含むことになる。また、MACフレームの大きさは、圧縮Block Ackを使用する場合に32バイトであり、一般のBlock Ackの場合に150バイトに相応するため、オーバーヘッドが問題となり得る。
【0064】
これによって、本発明の好ましい実施形態では、上述したBAフレームのうちMulti−TID Block Ackフレームフォーマットを活用して、UL MU状況で効率的にBAフレームを送信する方法を提案する。
【0065】
図13は、本発明の好ましい一実施形態によって、下りリンク多重ユーザブロックAckメカニズムに活用されるフレーム構造を示した図である。
【0066】
本実施形態で使用されるMulti−STA BAフレームは、基本的に、
図13に示したようにMulti−TID BAフレームの形態を有することができ、好ましくは、当該BAフレームが単なるMulti−TID BAフレームではなくmulti−STA BAフレームであることを示す指示子を含むことができる。これによって、BA情報フィールドは、既存とは異なり、互いに異なるSTAに対するBA情報を含むことができる。
【0067】
図14は、
図13でのBA制御フィールドの構成を変更した一例である。
【0068】
図14に示されたBA制御フィールドは、
図13と比較して、Multi−AIDフィールドを追加した。ここで、Multi−AIDフィールドは、上述したように、本Multi−TID BAフレームが複数のSTAに対するBAフレームであることを示す指示子の役割を行うことができ、複数のAIDに対するその他の付加情報を含むことができる。
【0069】
このように、多重ユーザに対するBAフレームを構成する場合、各STAに対する(部分)AID情報を含むことが好ましく、これは、Per TID Infoフィールド又はこれに相応するフィールドを使用することができる。
【0070】
図15は、BAフレームがMulti−STA BAフレームとして活用される場合に、
図13のBA情報フィールドを活用する一例を示した図である。
【0071】
図15において、Block Ack開始シーケンス制御サブフィールド及びBlock Ackビットマップサブフィールドは、上述した機能と類似であってもよい。ただし、
図15では、Per TID InfoフィールドをPer AID Infoフィールドとして活用して、各AID当たりBlock Ack開始シーケンス制御サブフィールド及びBlock Ackビットマップサブフィールドを含む構成を示している。
【0072】
これは、
図14でMulti−AIDフィールドが特定の値(例えば、1)に設定されることによって、本BAフレームがMulti−STA BAフレームであることを示す場合に活用できる。
【0073】
図16は、
図15でのPer AID Infoフィールドの構成を示した図である。
【0074】
Per AID Infoフィールドは、
図16に示したように、所定の長さを複数のSTAのAIDを示すのに使用することができる。
図16において、AID情報の大きさは12ビットと例示しているが、PAIDのように縮約されたAIDを使用する場合、AIDフィールドの大きさは12ビットよりも小さく定義できることは当業者に自明である。
【0075】
一方、本発明の好ましい一実施形態では、上述したようにMulti−STA BAフレームを活用する際に発生し得るオーバーヘッドの問題を効率的に解決するために、Multi−TID BAフレームのPer TID Infoフィールド(又は
図15及び
図16に例示されたようにPer AID Infoフィールド)に、Block Ack開始シーケンス制御サブフィールド及び/又はBlock Ackビットマップサブフィールドを省略できるか否かを示すBA指示子情報をさらに含めることを提案する。
【0076】
例えば、APが、特定のSTAから受信したUL MU PPDUを介して送信された全てのMPDU/A−MPDUを成功裏に受信した場合、Block Ack開始シーケンス制御フィールド及びBlock Ackビットマップフィールドは不要となり得る。他の例として、APが、特定のSTAから受信したUL MU PPPDUを介して送信された複数のMPDU/A−MPDUのうち特定のMPDU/A−MPDUから、その後の全てのMPDU/A−MPDUに対して受信を成功した場合、Block Ack開始シーケンス情報は必要であるが、Block Ackビットマップ情報は不要となり得る。したがって、このような状況で、‘BA指示子情報’をPer TID Infoフィールド(又はPer AID Infoフィールド)のAID情報の後に追加的に含めて送信する場合、上述した場合にBlock Ack開始シーケンス制御サブフィールド及び/又はBlock Ackビットマップサブフィールドが不要な状況で、これらによるオーバーヘッドを低減させることができる。
【0077】
図17は、このようなBA指示子情報をAID情報及び留保フィールドの後に追加する場合を示しているが、このようなBA指示子情報は、AID情報の直後に位置してもよいことは自明である。
【0078】
本発明の具体的な一実施形態では、このようなBA指示子情報を2ビットで構成し、次のような情報を示すことを提案する。
【0079】
(1)00:Normal BA information.これは、
図15に示したように、Block Ack開始シーケンス制御フィールド及びBlock Ackビットマップフィールドの両方が含まれる場合を示す。
【0080】
(2)01:Partial BA information.Block Ack開始シーケンス制御フィールドが示すMSDU/A−MSDU(又はMPDU/A−MPDU)から残りのMSDU/A−MSDU(又はMPDU/A−MPDU)もが全て成功裏に受信されたことを示す。この場合、
図18に示したように、Per AID Info(Per TID Info)と共にBlock Ack開始シーケンス制御フィールドのみがBA情報フィールドに含まれて送信されてもよい。
【0081】
(3)10:受信されたPPDUがSingle MPDUである場合、当該MPDUが成功裏に受信されたことを示し、ACKを示す。また、受信されたPPDUが複数のMPDUを含む場合、PPDUに含まれた全てのMPDUが成功裏に受信されたことを示すことができる。この場合、
図19に示したように、Block Ack開始シーケンス制御フィールド及びBlock ACKビットマップなしにPer AID Infoフィールド(他の名前でPer TID Infoフィールド)のみがBA情報フィールドに含まれてもよい。
【0082】
(4)11:留保
上述した説明において、BA指示子値は例示に過ぎず、具体的な値は、これとは異なって設定されてもよいことは自明である。
【0083】
図20乃至
図22は、上述したようなBA指示子を活用したMulti−STAブロックAckメカニズムを説明するための図である。
【0084】
図20において、APは、複数のSTA(例えば、STA1及びSTA2)にUL MU送信のためのトリガーフレームを送信することができる。これに応答して、STA1及びSTA2は、複数のMPDUをPPDUに含めて送信することができる。
【0085】
APが、STA1から受信した複数のMPDUのうちシーケンス番号(Sequence Number)3に対応するMPDUの後の全てのMPDUを成功裏に受信した場合、APは、STA1に対してBlock Ackビットマップを省略し、SSC=3に対応する開始シーケンスサブフィールド及びAID情報を含めてBA情報フィールドを構成して送信することができる。この場合、上述したBA指示子の規定によれば、BA指示子は01値を示すことができる。
【0086】
一方、STA2から受信した複数のMPDUのうち、
図20に示したように受信に失敗したMPDUの前にも成功裏に受信したMPDUが存在する場合、STA1とは異なり、Block Ackビットマップを省略することができず、STA2に対してはAID、Block Ack開始シーケンス制御フィールド、Block Ackビットマップを全て含めて送信するようになる。この場合、上述したBA指示子の規定によれば、BA指示子は00値を示すことができる。
【0087】
一方、
図21の場合、
図20とは異なり、STA1から、トリガーフレームの送信の前に成功裏に受信したMPDUが存在する場合を示した図である。
【0088】
現在のPPDUだけでなく以前のPPDUも含め、特定のMPDUの後に送信された全てのMPDUが成功裏に受信された場合にも、SSCのみを含めて送信することができる。これは、SSCのシーケンス番号が示すMPDUから残りのMPDUを全て成功裏に受信したことを示す。すなわち、
図21で、STA1のSSC=3に対応するMPDUからその後のMPDUは受信に成功したことを図のように示すことができることを図示している。
【0089】
図22の場合、STA1から受信したMPDUが全て成功裏に受信された場合を示している。このような場合、上述したBA指示子の規定によれば、BA指示子値が10に設定され、BA情報フィールドにはSSC及びビットマップを全て省略して送信することができる。
【0090】
図23は、本発明の他の一実施形態に係るMulti−STA BAフレームフォーマットを示した図である。
【0091】
図23の場合、BA情報フィールドのうちPer TID Infoフィールドの留保された12ビットを用いて、AID情報及び上述したBA指示子情報を送信することを示している。ただし、
図23の例では、BA指示子情報が1ビットでACK/BAを示すことを示している。具体的に、Per TID Infoフィールドの第1ビット(B0)〜第11ビット(B10)はAID情報を示し、第12ビット(B11)は、当該TID(AID)に対するBA情報フィールドにBlock Ack開始シーケンス制御サブフィールド及びBlock Ackビットマップサブフィールドが省略されたか否かを示すACK/BA情報が含まれることを例示している。
【0092】
もし、Per TID InfoフィールドのB11が設定された場合、BA情報フィールドにBlock Ackビットマップ及びSSCサブフィールドは省略されたことを示すことができ、この場合のBA情報フィールドは、対応するAIDのSTAから受信したPPDUを介して受信した全てのMPDU(単一のMPDUである場合、当該単一のMPDU)が成功裏に受信されたことを示すことができる。
【0093】
すなわち、
図23の実施形態では、BA指示子値のうちAll Ack Indicationのみを1ビット情報で示す場合を示している。ただし、SSCのみを含む場合に対する指示子も別途のフィールドで規定されてもよく、その他にも様々な組み合わせが当該フレームの構造に応じて適用されてもよい。
【0094】
特定のシーケンス番号に該当するMPDUから残りの全てを受信したことに対するインディケーション(indication)がBlock Ack開始シーケンス制御フィールドで示されるか、またはTID値(TID Value)フィールドで特定のビットや特定の値が、Block Ackビットマップがないことを示すことができる。この場合、Per TID InfoフィールドのACK/BA Indication bitはBAを示すことができる。
【0095】
一方、Block Ack開始シーケンス制御フィールドの特定のビット/フィールドや特定のフィールドの特定の値が、Block ACK(BA)ビットマップの存在有無を示すことができる。例えば、Block Ack開始シーケンス制御フィールドで、フラグメント番号(Fragment Number)フィールドの特定の値やフラグメント番号フィールドの特定のビット(LSB M bits、M=2 or 3)がBlock ACKビットマップの長さ(length)を示し、特定の値(例えば、all 1 or all 0)は、BAビットマップがないことを示すことができる。
【0096】
図24は、上述したような方法を具現するための装置を説明するための図である。
【0097】
図24の無線装置800は、上述した説明の特定のSTAに対応し、そして、無線装置850は、上述した説明のAPに対応し得る。
【0098】
STA800は、プロセッサ810、メモリ820及び送受信部830を含むことができ、AP850は、プロセッサ860、メモリ870及び送受信部880を含むことができる。送受信部830,880は、無線信号を送信/受信し、IEEE 802.11/3GPPなどの物理層で実行され得る。プロセッサ810,860は、物理層及び/又はMAC層で実行され、送受信部830,880と接続されている。プロセッサ810,860は、前記言及されたUL MUスケジューリング手順を行うことができる。
【0099】
プロセッサ810,860及び/又は送受信部830,880は、特定の集積回路(application−specific integrated circuit、ASIC)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータプロセッサを含むことができる。メモリ820,870は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納ユニットを含むことができる。一実施例がソフトウェアによって実行されるとき、上述した方法は、上述した機能を行うモジュール(例えば、プロセス、機能)として実行されてもよい。前記モジュールはメモリ820,870に格納されてもよく、プロセッサ810,860によって実行されてもよい。前記メモリ820,870は、前記プロセス810,860の内部又は外部に配置されてもよく、公知の手段によって前記プロセス810,860と接続されてもよい。
【0100】
以上開示した本発明の好ましい実施形態に関する詳細な説明は、当業者が本発明を具現し、実施できるように提供された。以上では、本発明の好適な実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、上述した説明から本発明を多様に修正及び変更させることができるということが理解できる。したがって、本発明は、ここに開示された実施形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるためのものである。