(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態における写真シール遊戯システムの一例について説明する。
【0029】
写真シール遊戯システム(画像提供システムの一例)は、写真シール作成装置(写真撮影遊戯装置の一例)と、画像提供サーバ(画像提供装置の一例)とで構成されている。画像提供サーバは、ユーザが写真シール作成装置でプレイを行ったときに撮影された複数の画像を、写真シール作成装置から取得する。そして、取得した複数の画像を、プレイを行ったユーザに対して提供することができる。
【0030】
写真シール作成装置は、ユーザをカメラを用いて撮影して得た撮影画像を用いて、ユーザに提供するシールを出力するほか、種々の機能を実行する。写真シール作成装置は、撮影画像を用いてユーザに提供するための提供画像を生成し、その画像を画像提供サーバに送信する。これにより、画像提供サーバにより、その画像がユーザに提供される。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール遊戯システムのネットワーク接続例を示す図である。
【0033】
写真シール作成装置1は、画像提供サーバ(以下、単にサーバということがある)601や携帯端末装置(以下、携帯端末ということがある)701(701a,701b)などと共に、写真シール遊戯システム901を構成する。写真シール作成装置1は、例えばゲームセンタなど、様々な店舗に設置されている。サーバ601は、例えば、データセンタで管理されている。携帯端末701は、例えば、写真シール作成装置1でプレイするユーザ(ユーザ)が所有するものである。写真シール遊戯システム901の各装置は、例えば、インターネットなどのネットワーク801に接続されている。これにより、写真シール作成装置1や携帯端末701は、ネットワーク801を介して、サーバ601と通信可能である。なお、写真シール作成装置1と携帯端末701とが互いに通信可能であってもよい。
【0034】
画像提供サーバ601は、一般的なハードウェア構成を有する電子計算機であり、通信部603と、記憶部605と、装置の各部を制御する制御部650などを有している。通信部603は、LAN(構内情報通信網)などを経由して、サーバ601をネットワーク801に接続する。記憶部605は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部605には、制御プログラム607が記憶されている。制御部650は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部650は、制御プログラム607などを実行することで、サーバ601の各部の動作を制御する。
【0035】
携帯端末701は、例えば、いわゆるフィーチャーフォンやスマートフォンである。携帯端末701は、通信部703と、記憶部705と、制御部750とを有している。通信部703は、例えば、無線LANや携帯電話網を通じてネットワーク801に接続可能である。記憶部705は、例えばフラッシュメモリである。記憶部705には、制御プログラム707が記憶されている。携帯端末701は、さらに、操作部711や、表示部713や、カメラ715などを有している。制御部750は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部750は、制御プログラム707などを実行することで、携帯端末701の各部の動作を制御する。
【0036】
写真シール作成装置1は、プレイ時に生成された画像データをサーバ601に送信する。サーバ601は、送信された画像データを記憶する。サーバ601は、画像データを、それを送信したユーザのデータに対応させて管理する。サーバ601は、携帯端末701などからのアクセスを受け付け、携帯端末701を所有するユーザに対応する画像データを、その携帯端末701に対して公開する機能などを有している。これにより、ユーザは、携帯端末701を用いて、サーバ601に記憶されている画像データを取得可能である。
【0038】
図2は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す側面図である。
図3は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す平面図である。
【0039】
図2に示されるように、写真シール作成装置1は、前部筐体(撮影筐体)510、背部筐体540、及び編集出力装置570を有している。前部筐体510、背部筐体540、及び編集出力装置570は、互いに並べられて1台の写真シール作成装置1として用いられる。
【0040】
前部筐体510には、外部モニタ521やコイン投入部525などが配置された事前接客部520が設けられている。事前接客部520は、写真シール作成装置1の前部筐体510の左側面に配置されている(一方に選択的に配置されていればよく、右側面にあってもよい。)。前部筐体510の内側には、正面照明装置511、カメラ515、及び操作モニタ517などが配置されている。
【0041】
背部筐体540の内側には、背部照明装置541が配置されている。
【0042】
編集出力装置570の前部には、シール排出口575が設けられている。編集出力装置570の両側部には、それぞれ、編集モニタ581、タッチペン583、非接触通信装置585、及びスピーカ587などを有する編集受付部580が設けられている。
【0043】
図3に示されるように、前部筐体510と背部筐体540とが組み合わせられることにより、撮影コーナー(撮影ブース)が形成される。撮影コーナーの両側方は開口部となるが、この開口部は、カーテン(図示せず)で覆うことができる。また、編集出力装置570の周囲も、カーテン(図示せず)で覆うことができる。これにより、ユーザは、他者にプレイ中の姿や編集画面などをのぞき込まれないようにして、プレイ可能である。
【0044】
上述のように、写真シール作成装置1には、種々のモニタ(外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581など)が配置されている。これらのモニタは、プレイ中には種々の案内が表示されるとともに、ユーザによる操作入力を受け付ける。また、モニタには、プレイ中の場合とプレイ中でない場合とのそれぞれで、宣伝や広告が表示される。このとき、装置各部に設けられているスピーカから、音声による案内や広告等が出力されるようにしてもよい。
【0045】
図4は、写真シール作成装置1を用いたプレイを示すフローチャートである。
【0046】
本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いたプレイは、大まかに、次のような4つの段階を順にたどるようにして行われる。プレイは、通常動作モードでの動作時に行われる。
【0047】
事前接客部520のコイン投入部525に規定枚数の硬貨が投入されると、プレイが開始する。ステップS1において、外部モニタ521における受け付けが行われる。このとき、
図3において示されるP1の位置にユーザが立つ。この段階では、撮影を開始する前に、撮影、編集、作成される画像やシートなどの各種プレイに関する案内及び広告がユーザに対して行われる。また、ユーザは、各種選択操作を行う。
【0048】
ステップS2において、撮影が行われる。このとき、
図3において示されるP2の位置、すなわち撮影コーナー内にユーザが立つ。撮影コーナーでは、事前接客部520で受け付けられた各種選択操作に基づいて、ユーザに対して、各種操作で選択された撮影コースに応じた撮影が行われる。また、それと共に、ユーザによる各種操作が受け付けられ、落書き可能な画像データが作成される。
【0049】
ステップS3において、落書き受け付けが行われる。このとき、
図3において示されるP3の位置(落書きコーナー)にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、左右いずれか一方の編集受付部580a,580bに対面するように立つ。落書き受け付けでは、撮影コーナーでのプレイが終了したユーザに対して、各種選択作業に関する案内が行われる。そして、ユーザにより行われる、出力するシールなどについての各種選択操作や、落書き操作が受け付けられる。このとき受け付けられた受付結果に基づいて、シールにプリントされる画像の処理が行われる。
【0050】
ステップS4において、シールの出力が行われる。このとき、
図3において示されるP4の位置にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、シール排出口575の前方で、シール排出口575からシールが排出されるのを待つ。シール排出口575からシールが排出されると、写真シール作成装置1の近傍で行われる一連の主なプレイは終了する。
【0051】
このように、4段階に分かれて、ユーザが移動しながらプレイが進むことで、単位時間当たりに写真シール作成装置1を利用可能なユーザ組数が多くなっている。すなわち、最大で、5組のユーザが、写真シール作成装置1を利用できる。落書き受け付けは時間がかかるため、2つの編集受付部580a,580bを用いて、同時に2組のユーザが落書き受け付けの段階をプレイできるように構成されている。
【0052】
なお、写真シール作成装置1のハードウェア構成は公知のものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。写真シール作成装置1は、上記とは異なるハードウェア構成を有していてもよい。例えば、シール排出口575の近くには、そこで待機するユーザが見ることができるように表示パネルを設けて、表示パネルを用いてユーザに案内表示を行ったり、広告等を表示したりしてもよい。
【0053】
図5は、写真シール作成装置1の制御に関する構成を説明するブロック図である。
【0054】
写真シール作成装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のような、CPU502、メモリ503、画像処理部504、記憶部505、及び通信部509などで構成された制御部(制御装置)501を有している。
【0055】
画像処理部504は、カメラ515により撮影された写真(撮影画像)の情報に基づいて、その後の処理に用いられる合成前画像を生成したり、編集受付部580で受け付けられた落書きに応じて編集画像を生成したり、合成前画像と編集画像とを合成して合成画像を生成したりする。すなわち、画像処理部504は、編集受付部580で受け付けられた落書き等の受付結果や外部モニタ521等での操作入力の受付結果に応じて、カメラ515により得られた撮影画像を用いて、シートにプリントする画像やサーバ601に送信する画像など、その後の処理に用いられる画像の処理を行ったり、画像を生成したりする。
【0056】
記憶部505は、例えばフラッシュメモリやHDDであり、制御プログラム507を有している。
【0057】
制御部501は、CPU502が制御プログラム507を実行することで、写真シール作成装置1の各部の動作を制御する。
【0058】
通信部509は、例えばPHS通信モジュールを有し、写真シール作成装置1をネットワーク801に接続できる。
【0059】
制御部501は、事前接客部520について、外部モニタ521、スピーカ527、及びコイン制御部525aなどを制御する。コイン制御部525aは、コイン投入部525を制御し、コインの投入状況などを確認し、制御部501に通知する。
【0060】
制御部501は、前部筐体510及び背部筐体540について、カメラ515、操作モニタ517、及びストロボ制御部530などを制御する。ストロボ制御部530は、正面照明装置511や背部照明装置541を制御し、適時に適切な態様で発光させる。
【0061】
制御部501は、編集出力装置570について、編集モニタ581、非接触通信装置585、スピーカ587、及び印刷部590などを制御する。印刷部590は、画像処理部504により処理が行われた画像について、用紙にプリント(印刷)し、印刷後のシートをシール排出口575に搬送する。印刷部590により、シール排出口575からシートが出力される。
【0062】
なお、
図5で示される構成は、概念的な構成を示すものである。例えば、撮影コーナー側(前部筐体510及び背部筐体540)にPCを設け、落書きコーナー側(編集出力装置570)にも別のPCを設け、これらが連携して動作することで、制御部501などの機能が実現されるようにしてもよい。
【0063】
[写真シール遊戯システム901の動作の説明]
【0064】
写真シール作成装置1は、サーバ601や携帯端末701と連携し、大まかに、次のような動作を行う。最初に、
図6を参照し、主に写真シール作成装置1がプレイを実行可能なるまでの写真シール作成装置1の基本的動作について説明する。次に、
図7を参照し、写真シール遊戯システム901を用いて行われるプレイについて説明する。
【0065】
図6は、写真シール作成装置1の基本的動作の一例を示すフローチャートである。
【0066】
図6に示されるように、写真シール作成装置1が起動されると、ステップS21において、起動時処理が行われる。ここでは、各種制御プログラム507の読み込み、実行や、必要に応じて、サーバ601との通信処理などが行われる。起動時処理において、サーバ601からアップデートデータや機能設定コマンド等が送信されると、制御部501は、それを写真シール作成装置1に適用する。これにより、サーバ601を介して、写真シール作成装置1の管理を行うことができる。なお、このような動作は行われなくてもよい。
【0067】
なお、本実施の形態においては、起動時処理において、写真シール作成装置1の内部時計をネットワーク上の他の時刻と同期させる処理が行われる。これにより、写真シール作成装置1の内部時計が比較的正確に維持され、プレイ時刻の記録を正確に行うことができる。なお、このような時刻同期処理は、公知の種々の方法で行うようにすればよい。また、起動時に限らず、定期的に行うようにしてもよい(例えば、1日毎)。
【0068】
ステップS22において、制御部501は、デモ画面を外部モニタ521やその他のモニタなどに表示させる。
【0069】
ステップS23において、制御部501は、テストモードに入るかどうかを確認する。例えば、管理者にしかアクセスできない位置に配置されている所定のスイッチなどが操作されたとき、制御部501は、テストモードに入ると判断する。
【0070】
また、ステップS24において、制御部501は、プレイを行うための対価を受け付けたか否かを確認する。
【0071】
対価が受け付けられるか、テストモードに入ると確認されるまでは、制御部501は、デモ画面を表示しながら待機する。
【0072】
ステップS23でテストモードに入ると判断された場合には、ステップS26において、テストモードが実行される。テストモードでは、管理者により、写真シール作成装置1の種々の機能設定などを行うことができる。すなわち、テストモードは、機能設定用の動作モードである。テストモードが終了すると、再び、デモ画面の表示に戻る(S22)。
【0073】
ステップS24でコイン投入部525に規定枚数のコインが投入されて対価が受け付けられたと判断されたとき、ステップS25において、プレイが実行される。プレイは、
図4に説明したようにして行われる。写真シール作成装置1を用いたプレイが終了すると、ステップS22の動作に戻る。
【0074】
図7は、ユーザのプレイ時における写真シール作成装置1とサーバ601との動作を大まかに示すシーケンス図である。
【0075】
プレイを実行するために上述のようにユーザから写真シール作成装置1にコインが投入されると、プレイが開始される。この時点が、プレイ開始時刻として記録される。
図7に示されるように、ステップS51において、写真シール作成装置1は、撮影及び編集を行う。すなわち、
図4において説明した、外部モニタ受付(S1)、撮影(S2)、及び落書き受付(S3)が行われる。ユーザは、編集段階において、落書き編集入力を行うことができる。
【0076】
編集が終了すると、ユーザは、画像を取得するための情報を受信するためのメールアドレスを入力する操作を写真シール作成装置1に対して行う。
【0077】
ステップS52において、写真シール作成装置1は、撮影画像に基づく送信画像データと、メールアドレスとを互いに関連付けて、サーバ601に送信する。このとき、写真シール作成装置1は、送信画像について、属性情報を合わせて送信する。属性情報としては、例えば、その送信画像について、画像IDや、撮影日時、撮影モードやプレイコース名などの画像の種類に関する情報や、その他プレイに関する情報などが送信される。属性情報の詳細については、後述する。
【0078】
ステップS53において、写真シール作成装置1では、印刷が行われる。印刷が終了すると、シール排出口575から、印刷が完了したシート(シール)が排出される。
【0079】
ステップS54において、ユーザは、シール排出口575に排出されたシートを取得する。
【0080】
一方、写真シール作成装置1からサーバ601にデータが送信されると、ステップS55において、サーバ601は、送信された情報を受信する。
【0081】
ステップS56において、サーバ601では、受信した情報を用いて、データベース記録処理が行われる。
【0082】
サーバ601は、受信した送信画像データに基づいて携帯端末機用の画像データ(取得用画像データ)を生成し、その画像データをユーザに取得させるための取得ページ(提供画面の一例)を通じて閲覧可能に保持する。取得ページは、例えばサーバ601のウェブサーバ機能によって外部から取得可能となるように、保持される。このとき、取得ページにアクセスするための取得用URLが生成される。ステップS57において、サーバ601は、取得用URL(取得ページアドレス)をユーザに送信する。このとき、例えば、写真シール作成装置1から送信されたメールアドレスを用いて、電子メールにより、ユーザの携帯端末701などに情報が送信される。
【0083】
ステップS58において、ユーザの携帯端末701は、取得用URLを受信する。
【0084】
ステップS59において、ユーザは、携帯端末701を操作し、携帯端末701で動作するウェブブラウザなどを用いて、取得用URLにアクセスする。
【0085】
ステップS60において、サーバ601は、取得ページのデータを携帯端末701に送信する。このとき、取得ページの表示時に閲覧される画像の携帯端末機用画像データも、携帯端末701に送信される。
【0086】
ステップS61において、携帯端末701は、取得した取得ページや画像のデータに基づいて、画像を含む取得ページを表示する。これにより、ユーザは、携帯端末機用の画像を、サーバ601から取得することができる。ユーザは、プレイを行った結果、シートを受け取ることができるとともに、携帯端末機用の画像を取得できる。したがって、ユーザにとって、プレイを行う楽しみが増加する。
【0087】
次に、プレイにおける写真シール作成装置1の動作を具体的に説明する。写真シール作成装置1のプレイ時において、各段階の流れは、例えば次のようである。各動作は、制御部501の制御に基づいて行われる。なお、各処理において、外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581等の表示内容を中心に説明するが、画面表示に伴い、スピーカ527,587等を利用した音声案内が適宜行われる。
【0088】
図8は、外部モニタ受け付けのプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
【0089】
図8に示されるように、プレイが開始されると、ステップS101において、プレイの説明が行われる。例えば、外部モニタ521に画像を表示したり、スピーカ527から音声を出力したりすることで、プレイの一連の流れや後述のプレイコースについての説明が行われる。
【0090】
ステップS102において、プレイコース選択が受け付けられる。本実施の形態においては、生成できる画像の雰囲気に応じた、複数のプレイコースが設けられている。ユーザは、これらのプレイコースを選択してプレイできる。制御部501は、選択されたプレイコースをそのプレイのプレイコースとして決定し、以後、そのプレイコースに応じた所定の制御内容(撮影コースなど)で、そのプレイについて制御を行う。
【0091】
ステップS103において、名前入力を受け付ける。例えば、ユーザに対して、名前入力を行わせる画面が表示される。入力された名前は、落書き編集時に使用されたり、背景やフレームなどのデザインの一部として使用されたりする。
【0092】
ステップS104において、コース選択を行ったユーザに対して、コースによって異なる背景などを選択する画面が表示される。例えば、「背景を6枚選んでね」などの表示・案内などが行われ、ユーザは、所望の背景やシートデザインなどを選択する。
【0093】
ステップS105において、制御部501は、撮影コーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。
【0094】
ステップS105で撮影コーナーが空いていなければ、ステップS106において、制御部501は、空くまで、外部モニタ521にウェイト画面を表示させる。例えば、携帯端末でアクセス可能なウェブサイトの宣伝画面等をウェイト画面として表示させる。
【0095】
ステップS105で撮影コーナーが空いていれば、ステップS107において、撮影コーナー誘導の画面表示が行われる。これにより、事前接客部520での各種操作が完了したユーザを、撮影コーナーへ誘導する。
【0096】
制御部501は、事前接客部520で受け付けられた情報を用いて、撮影コーナーで撮影を行う。
【0097】
図9は、撮影のプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
【0098】
図9に示されるように、ステップS121において、制御部501は、操作モニタ517に、撮影開始画面を表示させる。ユーザに対して、撮影開始を促す画面が表示される。ユーザが操作モニタ517にタッチすることで、撮影シーケンスに移る。
【0099】
ステップS122において、撮影シーケンスが開始される。撮影シーケンスにより、撮影画像が得られる。なお、本実施の形態では、1プレイにつき例えば6回の撮影が行われる。これにより、ユーザは、6枚の互いに異なる撮影画像に基づいて、写真シールの作成等や、サーバ601を介して提供される画像の取得を行うことができる。
【0100】
ステップS123では、目の写り選択や明るさ選択が行われる。ここでは、撮影画像をプレビュー表示させながら、複数の設定(例えば、各5段階の設定)のうちどれを適用するかが選択される。
【0101】
ステップS124において、制御部501は、落書きコーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。例えば、編集受付部580a,580bのいずれか一方でも他のユーザにより使用中でなければ、落書きコーナーが空いていると判断される。
【0102】
ステップS124で落書きコーナーが空いていなければ、ステップS125において、制御部501は、空くまで、操作モニタ517にウェイト画面を表示させる。ウェイト画面として、上述と同様の宣伝画面等を表示できる。
【0103】
ステップS124で落書きコーナーが空いていれば、ステップS126において、落書きコーナー誘導の画面表示が行われる。これにより、撮影が完了したユーザを、落書きコーナーへ誘導する。このとき、編集受付部580a,580bのうち、いずれか適切な方に移動するようにユーザに促すようにすればよい。例えば、「右の1番のらくがきコーナーに移動してね」などと案内すればよい。
【0104】
図10は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第1のフローチャートである。
図11は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第2のフローチャートである。
【0105】
図10に示されるように、落書き受け付けが開始されると、ステップS131において、制御部501は、編集モニタ581にデータ転送開始画面を表示させる。ここでは、撮影画像に対して、外部モニタで選択したプレイコースや背景画像、撮影コーナーで選択した目の写りや明るさ等に基づき作成された画像データが、撮影コーナーから落書きコーナーに転送される。そして、そのことを示す画面が表示される。
【0106】
ステップS132において、画面タッチが受け付けられる。ここでは、タッチペン583を用いて編集モニタ581のタッチ操作を受け付ける。タッチ操作が行われるか、所定の時間が経過すると、次の処理に進む。
【0107】
タッチ操作が受け付けられると、ステップS133において、落書き案内が行われる。ユーザに対して、落書き操作が開始されることが案内される。例えば、「次はらくがきだよ!」などと表示が行われる。画像データが転送されてから、この表示が行われている期間に、落書きに用いる画像データについての各種の処理が行われる。画像データについての処理が終了すると、次の処理に進む。
【0108】
ステップS134において、落書き編集が開始される。落書き編集は、編集モニタ581に落書き編集画面を表示し、ユーザからの操作を受け付けることで行われる。落書き編集画面には、撮影画像に基づく画像が含まれる。ユーザは、各画像について、所定時間内に、落書き編集を行うことができる。落書き編集により、タッチペン583を用いて書き込むようにして行われた「ペン」と呼ばれる落書きや、所定の図柄や、ここまでのユーザの入力内容(名前入力等)に応じて生成された図柄をタッチペン583により指定した位置に配置した「スタンプ」と呼ばれる落書きなどを行うことができる。これらの落書きが行われると、落書きが含まれる編集画像が作成される。この編集画像と当初落書き編集画面に表示されていた画像とを合成して、落書あり画像が生成される。なお、画像について落書きが行われなかった場合には、落書きを含まない編集画像と元の画像とが合成され、落書なし画像が生成される。
【0109】
ステップS135において、分割数選択説明画面が表示され、シートデザイン選択に移る旨が案内される。
【0110】
ステップS136において、シートデザイン選択が受け付けられる。ここでは、例えば、ユーザに対し、シート当たりに印刷する画像の数の選択が受け付けられる。シートデザイン選択は、例えば、選択されたプレイコースに応じて行われる。
【0111】
図11に示されるように、ステップS138において、送信画像選択処理が行われる。本実施の形態においては、後述の特別提供機能が有効でない場合にはユーザによる画像の選択が行われ、有効である場合には写真シール作成装置1により自動的に画像が選択される。このような送信画像選択処理の詳細については、後述する。
【0112】
ステップS140において、アドレス入力画面が表示される。ここでは、携帯端末701の電子メールアドレス等の入力が受け付けられる。電子メールアドレス等が入力されると、その情報がサーバ601に送信される。これにより、例えば、サーバ601は、ステップS138で選択された選択画像を取得可能にするURLを、電子メールなどの方法で携帯端末701に通知する。ユーザは、携帯端末701で当該URLにアクセスすることで、別途写真シール作成装置1からサーバ601に送られた画像の中から、少なくとも選択画像を取得できる(詳しくは、後述する。)。
【0113】
なお、ステップS140のアドレス入力画面において、非接触通信(NFC通信など)で送信することを選択できるようにしてもよい。これが選択されたとき、ステップS141において、非接触通信操作画面が表示される。制御部501は、非接触通信装置585を制御し、選択された画像を取得可能にするURLなどの情報を、非接触通信装置585にかざされた携帯端末701に送信できる。非接触通信操作画面には、ユーザが行うべき動作の説明などが含まれる。非接触通信操作画面は、携帯端末701への通信が成功するか、例えば「アドレス入力に戻る」ボタンが操作されるまで、表示されるようにすればよい。
【0114】
ステップS140で入力が完了すると、ステップS142において、制御部501は、印刷部(プリンタ)590が空いているか(使用中でないか)を判断する。
【0115】
ステップS142で印刷部590が空いていなければ、ステップS143において、制御部501は、空くまで、編集モニタ581に広告画面を表示させる。例えば、上述と同様のウェブサイト等の広告画面が表示される。
【0116】
ステップS142で印刷部590が空いていれば、ステップS144において、プリントが行われる。制御部501は、印刷すべき画像データを生成し、印刷部590に転送する。これにより、印刷部590によりシールの印刷が行われる。なお、印刷部590に用紙切れなどのエラーが発生している場合には、プリンタエラー画面が表示されるようにすればよい。このとき、メンテナンスを行うための連絡先などが表示される。
【0117】
ステップS145において、編集モニタ581には、落書きコーナー終了画面が表示される。印刷が完了するまで、シール排出口575の前で待機するように、ユーザに案内が行われる。これにより、シール排出口575からシールが排出され、一連のプレイが終了する。
【0118】
なお、ケータイ送信確認画面を表示する前(ステップS138の前)に、プリンタによる印刷を開始してもよい。これにより、印刷完了を待つ間に、ケータイ送信(携帯端末701への画像の送信)に関する操作(ステップS138からステップS141まで)が行えるため、待ち時間を減らすことができる。
【0120】
本実施の形態において、写真シール作成装置1は、例えば、サーバ601にHTTPリクエスト(POST)を送信することによって、画像を送信する。このとき、1回のリクエスト(送信機会)につき、原則として、1回の撮影で得られた画像が送信される。すなわち、1回のプレイにつき、送信は、原則として、撮影回数だけ行われる。
【0121】
また、各送信機会には、個々の画像に関する情報を含む、プレイに関する情報が画像のデータと共に送信される。送信時に送信される画像データや、プレイに関する種々の情報は、それぞれ、所定の変数名の変数として送信される。
【0122】
サーバ601は、送信された情報を受信すると、それに含まれるそれぞれの変数を、その変数名に関する情報として処理する。例えば、サーバ601は、1回の送信機会で送信されたデータを受信する毎に、所定の管理データベースに、送信されたデータに関する情報を記録すると共に、送信された画像を所定の名前で記憶する。管理データベースには、送信されたデータを一意に特定するIDや、画像のファイル名に関する文字列や、その画像が選択画像として選択されたか否かに関する情報などが記録される。
【0123】
プレイに関する情報としては、種々の属性情報が含められる。例えば、画像を一意に特定する画像IDや、プレイを一意に特定するプレイIDや、左右ユーザの別など情報が、画像データの送信時に、それぞれ所定の変数名の変数として送信される。
【0124】
本実施の形態において、プレイに関する情報としては、プレイが行われた時刻に関するプレイ時刻情報が含まれる。プレイ時刻情報は、例えば、変数名「play−date」の変数として送信される。プレイ時刻情報は、例えば、プレイをするための対価としてのコインの投入が完了した時点の時刻を示すものであるが、これに限られるものではない。また、プレイ時刻情報に代えて、送信される個々の画像の撮影時刻や、その画像が生成されたときの時刻が送信されるようにしてもよい。
【0125】
また、プレイに関する情報として、その画像が選択画像である否かを示す選択画像フラグが含まれる。上述のようにユーザにより選択された画像又は写真シール作成装置1により自動的に選択された画像は、選択画像フラグにより、そのプレイにおいて撮影されて送信される他の画像と区別できる。これにより、サーバ601は、その画像を選択画像として取り扱うことができる。
【0126】
なお、本実施の形態において、写真シール作成装置1の機種毎に、送信先となるサーバ601のアクセス先URLが異なっている。すなわち、サーバ601は、複数の機種からの送信情報を、それぞれの機種専用のURLで受け付ける。これにより、サーバ601は、送信した写真シール作成装置1の機種を判別可能である。
【0127】
[画像提供サービスの会員制度に関する説明]
【0128】
写真シール遊戯システム901を利用するユーザは、所定の会員制度を有する画像提供サービスの会員としてユーザ登録されている状態で、サーバ601にアクセスすることで、サーバ601による画像の提供を受けられる。この画像提供サービスの会員制度では、例えば2つの会員種別が設けられている。登録されているユーザは、いずれかの会員種別のユーザとしてのユーザ属性を有している。すなわち、ユーザは、所定の期間毎に画像提供サービスの利用料金を支払っている有料会員(所定の会員種別の一例)と、利用料金を支払うことなく画像提供サービスを利用する無料会員とに分けられる。
【0129】
画像提供サービスは、サーバ601又はサーバ601がアクセス可能な情報装置(図示せず)により管理されている会員データベースを用いて運用されている。ユーザは、例えば携帯端末701などを介してサーバ601やその他情報装置などにアクセスし、ウェブページ等に情報を入力するなどして所定の手続を行うことで、会員データベースに会員として登録される。画像を取得しようとするユーザがサーバ601にアクセスすると、サーバ601は、ユーザのアクセスにより得られた情報又はユーザに送信させた情報に基づいて、会員データベースを参照し、そのユーザが会員であるか否かを判別する。例えば、後述の提供画面のウェブページを示すURLに付与された識別符号や、携帯端末の端末固有情報や、ユーザの電子メールアドレスなどに基づいて、ユーザが会員であるか否かを判別する。また、例えば、サーバ601にアクセスしたユーザに画像提供サービスへのログイン操作を要求することで得られた情報などに基づいて、ユーザが会員であるか否かを判別する。会員であれば、無料会員であるか有料会員であるかに関する属性情報など、そのユーザのユーザ属性を会員データベースから取得し、ユーザへの画像の提供を行う。
【0130】
ここで、本実施の形態で提供される画像提供サービスにおいて、通常は、ユーザが無料会員であるか有料会員であるかに応じて、そのユーザが取得できる画像の枚数が異なるように構成されている。具体的には、例えば、有料会員であるユーザ(以下、単に有料会員ということがある。)は、1つのプレイで得られたすべての画像を取得できる。他方、無料会員であるユーザ(以下、単に無料会員ということがある。)は、1つのプレイについて、選択画像のみを取得できる。
【0131】
図12は、無料会員が通常の態様で画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す図である。
【0132】
図12においては、サーバ601にユーザが無料会員として認識されている状態で、携帯端末701からサーバ601にアクセスする場合の例が示されている。後述する特別提供とは異なり、通常の態様で画像の提供を受ける例が示されている。
【0133】
図12に示されるように、画像がサーバ601に送信されると、ステップS311において、ユーザにより入力されたメールアドレスあてに、「プリ画Getメール」と呼ぶ電子メールがサーバ601から送信される。この電子メールには、ユーザが携帯端末701でアクセスして画像を取得できる旨の情報と、取得するためのアクセス先情報61とが含まれる。アクセス先情報61は、例えばサーバ601により提供される提供画面のウェブページ(以下、「プリ画Getページ」ということがある。)を示すURLである。
【0134】
上述の電子メールを受け取ったユーザがアクセス先情報61により示される場所にアクセスすると、ステップS312において、第1提供画面が表示される。第1提供画面では、ユーザが選択した選択画像63のサムネイル表示が含まれる。ユーザは無料会員であるので、選択画像63のみを取得できる。
【0135】
選択画像63のサムネイル表示は、第2提供画面へのハイパーリンクを兼ねている。ユーザにより選択画像63が操作されると、ステップS313に示されるように、第2提供画面に遷移する。第2提供画面には、選択画像63が拡大された画像64と、保存ボタン69とが表示されている。ユーザは、保存ボタン69を選択する操作を行うことで、画像64を取得することができる。
【0136】
すなわち、保存ボタン69が操作されると、ステップS314において、携帯端末701の機能により画像64を携帯端末701の記憶部705などに記憶する(保存)。なお、携帯端末701の機能により、例えば画像64を長押しすることなどにより保存を行えるようにしてもよい。
【0137】
ここで、第1提供画面(S312)においては、ユーザに有料会員に登録するように訴える、訴求表示65a,65bが含まれている。訴求表示65aには、同一のプレイで作成された選択画像63以外の画像のサムネイル表示が含まれている。訴求表示65aは、ユーザに、これらの画像も取得したければ有料会員として登録するように訴える表示である。他方、訴求表示65bには、おまけ画像のサムネイル表示が含まれている。訴求表示65bは、ユーザに、おまけ画像も取得したければ有料会員として登録するように訴える表示である。なお、おまけ画像は、例えば、写真シール作成装置1において同一のプレイで撮影された画像を用いて、通常の画像とは別に作成できる画像である。これらの訴求表示65a,65bは、有料会員登録画面へのハイパーリンクを兼ねている。
【0138】
すなわち、ステップS312において訴求表示65a,65bが操作されると、ステップS315に示されるように、有料会員登録画面に遷移する。有料会員登録画面には、有料会員登録ボタン70が表示されている。ユーザは、有料会員登録ボタン70を操作して、所定の手続を行うことで、有料会員になることができる(有料会員として会員データベースに登録される)。ユーザは、当初無料会員であった場合であっても、このように有料会員に登録すれば、他の画像やおまけ画像を取得できる。
【0139】
図13は、有料会員が画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す図である。
【0140】
図13においては、サーバ601にユーザが有料会員として認識されている状態で、携帯端末701からサーバ601にアクセスする場合の例が示されている。
【0141】
ステップS321において、無料会員の場合と同様に、「プリ画Getメール」が表示される。
【0142】
ステップS322において、第1提供画面が表示される。ここで、有料会員の場合には、無料会員の場合とは異なり、複数の画像63aのサムネイル画像が表示され、複数の画像63aが選択可能となる。複数の画像63aのうち1つの画像が選択されると、その画像を拡大した画像が含まれる、第2提供画面が表示される(ステップS323における画像64aや、ステップS323bにおける画像64bなど)。第2提供画面に含まれる保存ボタン69を操作することで、ユーザは、それぞれの画像を携帯端末701に記憶させることができる(S324)。このようにして、有料会員は、そのプレイで作成されたすべての画像を取得できる。
【0143】
なお、有料会員は、おまけ画像も取得可能である。第1提供画面には、おまけ画像のサムネイル表示65bが含まれる。サムネイル表示65bを操作すると、おまけ画像を取得するための第2提供画面が表示される(S325)。この第2提供画面においては、おまけ画像を拡大した画像66が表示される。ユーザは、保存ボタン69を操作することで、おまけ画像を携帯端末701に記憶させることができる(S324)。
【0145】
ところで、写真シール遊戯システム901を用いた画像提供サービスでは、会員であるユーザ毎に、例えば「マイアルバム」機能と呼ばれる画像保管機能を利用できる。ユーザは、写真シール作成装置1でプレイを行ったとき、所定の手続を行うことで、そのプレイで作成された画像をサーバ601の所定の記憶領域に記憶させる。これにより、ユーザは、「プリ画Getメール」に示されているURLに一度アクセスすれば、その後は、画像保管機能を利用して容易にその画像を閲覧したり利用したりすることができる。なお、
図12や
図13に一例が示されるような、「プリ画Getメール」に示されているURLを経由して表示される提供画面を介して受ける画像の提供も、画像保管機能を利用して行われる。
【0146】
画像保管機能では、上述の会員種別すなわちユーザが有料会員であるか無料会員であるかに応じて、ユーザが利用可能な機能が異なる。具体的には、無料会員であれば、1プレイあたりの保管可能な画像の数や、画像を保管可能なプレイの総数や、保管期間などに制限があるが、有料会員では、そのような制限は設けられない。例えば、画像を保管可能なプレイの総数について、有料会員は無制限であるが、無料会員は最大6プレイに限られる。このような会員種別による機能差については後述する。
【0147】
図14は、画像保管サービスへの画像の記憶処理について説明する図である。
【0148】
図14に示されるように、ステップS171において、サーバ601は、写真シール作成装置1から、複数の画像(「プリ画」ということもある)や、それに対応する画像ID(プリ画ID)や、ユーザの電子メールアドレスなどが送信されると、それらを受信する。
【0149】
ステップS172において、サーバ601は、受信した画像等を、記憶部605に設けられる第1記憶領域に保存する。第1記憶領域は、プレイ後にユーザによる最初のアクセスがあるまで、一時的に画像を記憶するための領域である。
【0150】
画像が記憶されると、サーバ601から携帯端末701に、アクセス先URLを通知する電子メール(「プリ画Getメール」)が送信される。ステップS173において、携帯端末701は、電子メールを受信し、内容を表示する。ユーザは、表示に基づいて、URLにアクセスする。このとき、サーバ601に、ユーザ情報や、閲覧しようとする画像のプレイIDなどが送信される。これにより、サーバ601で、ユーザの会員種別を判別したり、ユーザに対して提供する画像が含まれるプレイを特定したりすることができる。
【0151】
ステップS174において、サーバ601は、取得できたユーザ情報に基づいて、ユーザの会員種別を判別する。
【0152】
ユーザが無料会員であれば、ステップS175の処理が行われる。すなわち、サーバ601は、ユーザ情報で特定される第2記憶領域(そのユーザの第2記憶領域)に、所定プレイ回数分の画像が保存されているか否かを確認する。そして、所定プレイ回数分の画像が保存されていれば、ユーザの選択操作を求めたうえで、選択された1回のプレイ分の画像を削除する。この処理は、今回のプレイの画像を第2記憶領域に記憶させるために行われる。
【0153】
ユーザが有料会員であるとき、又はステップS175の処理が行われたとき、ステップS176の処理が行われる。すなわち、そのユーザの第2記憶領域に、プレイIDで特定されるプレイに関する複数の画像のすべてを保存する。無料会員であっても、一旦すべての画像が、第2記憶領域に記憶される。ユーザが、画像が第1記憶領域に保管されている間に所定のURLにアクセスすることで、ユーザが自ら意識して画像を第2記憶領域に記憶する操作を行うことなく、画像を第2記憶領域に記憶させることができる。
【0154】
ステップS176の処理が行われると、サーバ601は、ユーザの会員種別に応じて、画像を取得するための提供画面(「プリ画Getページ」)をユーザに対して提供する。
【0155】
すなわち、ユーザが無料会員であれば、ステップS177に示されるように、無料会員用の提供画面が表示される。このとき表示される提供画面は、例えば
図12に示されるように、そのプレイで作成された複数の画像のうち、1枚の画像のみが取得できるように構成されたページである。すなわち、有料会員であれば取得できる他の複数の画像は取得できないように、提供画面が表示される。
【0156】
他方、ユーザが有料会員であれば、ステップS178に示されるように、有料会員用の提供画面が表示される。このとき表示される提供画面は、例えば
図13に示されるように、そのプレイで作成された複数の画像のすべてが取得できるように構成されたページである。
【0157】
なお、一旦このように「プリ画Getページ」が表示された後は、ユーザは、「プリ画Getメール」に記載のURLにアクセスしなくても、そのプレイの画像を取得するためのアルバム画面(提供画面の別の例)を携帯端末701に表示させて、画像を取得できる。
【0158】
ここで、第1記憶領域での画像の一時的な記憶期間は、例えば記憶されてから7日間に制限されている。また、無料会員の第2記憶領域において、無料で提供される画像以外の画像の記憶期間は、例えば記憶されてから23日間に制限されている。このような制限を超えた場合には、その画像は各記憶領域から削除される。また、画像提供サービスの会員であるユーザが退会したときには、そのユーザの記憶領域の画像は削除される。このような画像の削除処理は、定期的に(例えば、毎日夜間に)バッチ処理が実行されることで行われる。
【0159】
図15は、定期削除処理の一例を示すフローチャートである。
【0160】
図15に示されるように、ステップS181において、サーバ601は、第1記憶領域に記憶されている画像であって、記憶されてから7日が経過したものがあるか否かを判別する。
【0161】
ステップS181で該当する画像があれば、ステップS182において、その画像が削除される。
【0162】
ステップS183において、サーバ601は、無料会員の第2記憶領域に記憶されている画像のうち、記憶されてから23日が経過したものがあるか否かを判別する。
【0163】
ステップS183で該当する画像があれば、ステップS184において、該当する画像のうち、ユーザに無料で提供される画像(選択画像など)でないものが削除される。
【0164】
ステップS185において、サーバ601は、退会した会員の画像が、各記憶領域に記憶されているか否かを判別する。
【0165】
ステップS185で該当する画像があれば、ステップS186において、該当する画像(その会員の画像)がすべて削除される。
【0166】
以上のように定期的に削除処理が行われることで、サーバ601の記憶部605の記憶容量を長く確保することができる。
【0167】
なお、有料会員の場合には、第2記憶領域に関する記憶制限は特に設けられていない。すなわち、保存できる画像の枚数、保存期間、及び保存できるプレイの数については、無制限である。有料会員が無料会員になると、無料会員の制限が課せられる。また、有料会員が退会すると、すべての画像が削除される。
【0169】
無料会員が、所定の提供条件を満たす状態下でプレイを行った場合、通常のプレイを行った場合に提供される画像の数よりも多くの数の画像をユーザに提供可能である。すなわち、無料会員が所定の提供条件を満たす状態下でプレイを行った場合、通常のプレイを行った場合とは異なる提供態様で、画像がユーザに提供される。本実施の形態においては、提供条件を満たしているときには、無料会員に対しても、そのプレイで作成されたすべての画像が提供される(所定の提供態様の一例)。このような、通常とは異なりすべての画像を提供する特別提供機能は、無料会員にとって価値が高い態様で画像が提供されるものであるため、魅力的な機能となる。特別提供機能は、例えば、主に、写真シール作成装置1を用いたプレイの魅力を増し、広告宣伝効果を高めることを狙って有効にされる。
【0170】
本実施の形態において、プレイが所定の期間中に所定の機種で行われていることが、所定の提供条件として設定されている。換言すると、特別提供機能が有効であるか否かは、プレイ時刻が所定の期間内であって所定の機種でプレイされたか否かに応じて判別される。例えば、特別提供機能が2月1日から3月15日までに「AAA」という機種で行われたプレイについて有効になるように提供条件が設定されているとき、期間内の2月15日に「AAA」という機種の写真シール作成装置1を用いてプレイが行われると、特別提供機能が有効になる。
【0171】
本実施の形態の以後の説明において、特に言及しない場合には、写真シール作成装置1は特別提供機能の対象機種であるものとする。
【0172】
図16は、特別提供機能について説明する図である。
【0173】
図16においては、ユーザが有料会員である場合と無料会員である場合の別、無料会員である場合にはさらに通常のプレイと特別提供機能が有効であるプレイとの別のそれぞれの場合について、画像提供サービスによりユーザに提供される画像の数(提供枚数)、画像保管機能により保存可能なプレイ数、及び画像保管機能により画像が保存される期間を示すものである。
【0174】
図16に示されるように、有料会員については、1プレイ当たりの提供枚数に制限はなく、1プレイで6回の撮影により6枚の画像が生成されたとき、そのすべてが提供される。なお、1プレイで6枚の画像のほか、おまけ画像が生成されたり追加して撮影が行われて画像が生成されたりする場合には、それらの画像がこれに追加される。また、保存プレイ数や、保存期間についても、制限はない。ただし、第1記憶領域の保存期間は、7日間に限られており、この間に一度サーバ601にアクセスする手続が必要である。
【0175】
これに対して、ユーザが無料会員であって、特別提供機能が有効でない通常プレイの場合には、上述のように、種々の制限が設けられている。すなわち、
図16に示されるように、提供枚数は選択画像の1枚のみに限られ、保存プレイ数は最大で6つに限られる。また、保存期間は、選択画像を除いて、最大30日に制限されている。この期間は、第1記憶領域に記憶させておくことができる7日間と、第2記憶領域に記憶させておくことができる23日間とを合計した期間である。
【0176】
本実施の形態において、ユーザが無料会員であって、特別提供機能が有効である場合には、提供枚数、及びその提供された画像の保存期間については、有料会員と同等の水準となる。すなわち、ユーザは、無料会員であっても、そのプレイで作成されたすべての画像を取得できる。また、該当するプレイで取得した画像の保存期間も無制限となる。
【0178】
図17は、特別提供機能に関する写真シール遊戯システム901の動作の概略について示す図である。
【0179】
図17において、上述した基本的なプレイの流れについては、必ずしも示されていない。
図17に示されるように、特別提供機能が有効であるか否かに応じて、写真シール作成装置1の動作と、サーバ601の動作とのそれぞれが異なる。また、本実施の形態においては、特別提供機能が有効であるか否かの判断すなわち提供条件を満たす状態でプレイが行われているか否かの判断は、写真シール作成装置1とサーバ601とのそれぞれで行われる。
【0180】
図17に示されるように、ユーザが写真シール作成装置1にコインを投入すると、プレイが開始される。ステップS711において、写真シール作成装置1は、プレイ時刻を確定する。
【0181】
ステップS712において、写真シール作成装置1は、得られたプレイに関する情報に基づいて、所定の提供条件を満たしているプレイであるか否かを判別する。具体的には、プレイ時刻が確定されて得られたプレイ時刻情報に基づいて、所定の期間内におけるプレイであるか否かが判別される。所定の期間内におけるプレイでなければ、特別提供機能を有効とせずに、以降の処理を行う。
【0182】
ステップS712で所定の期間内におけるプレイであれば、ステップS713において、写真シール作成装置1は、特別提供機能を有効として、以降の処理を行う。
【0183】
写真シール作成装置1でのプレイが行われると、写真シール作成装置1からサーバ601に、画像データと、プレイ時刻情報を含むプレイに関する情報とが送信される。
【0184】
ユーザは、画像を取得するため、サーバ601にアクセスし、画像提供サービスを利用する。このとき、ユーザ情報が携帯端末701からサーバ601に送られ、サーバ601がユーザを識別する。
【0185】
サーバ601は、ステップS714において、写真シール作成装置1による画像データ等の送信の宛先となったURL情報などに基づいて、写真シール作成装置1の機種情報を取得する。
【0186】
ステップS715において、サーバ601は、ユーザ情報に基づいてユーザ属性情報を取得し、ユーザの会員種別を判別する。具体的には、ユーザが有料会員であるか否かを、会員データベースに照らして判別する。
【0187】
有料会員であれば、ステップS716において、サーバ601は、そのプレイで生成されたすべての画像をユーザに提供する処理を行う。
【0188】
ステップS715で無料会員であれば、ステップS717において、プレイが対象機種の写真シール作成装置1で行われ、かつ、プレイが所定期間内に行われたか否を判別する。判別は、取得された機種情報と、写真シール作成装置1から送信されたプレイに関する情報に含まれるプレイ時刻情報とに基づいて行われる。
【0189】
条件を満たしていれば、ステップS718において、特別提供機能に基づいた画像の提供が行われる。すなわち、ユーザが有料会員である場合と同様に、そのプレイで生成されたすべての画像がユーザに提供される。このとき、本実施の形態においては、ユーザが提供される画像を取得できるようにユーザに対して提供される提供画面において、ユーザに有料会員になるように訴えかける訴求表示が含められる。このような動作については、後述する。
【0190】
無料会員であって、所定の提供条件を満たさない場合には、通常の態様で、ユーザに対して選択画像が提供される。
【0191】
なお、写真シール作成装置1やサーバ601において、プレイが提供条件を満足するものであるか否かの判断は、適宜行われればよい。少なくとも特別提供機能が行われるか否かによって動作が異なる処理よりも前に行われるようにすればよい。例えば、写真シール作成装置1は、プレイ時刻が確定してすぐ判断を行い、その判断結果をそのプレイ中に反映させるようにしてもよい。同様に、サーバ601は、写真シール作成装置1から情報が送信されてすぐに判断を行うようにしてもよい。
【0192】
[特別提供機能に関する写真シール作成装置1の具体的動作例]
【0193】
ここで、写真シール作成装置1においては、特別提供機能が有効であるか否かに応じて、上述の送信画像選択処理の動作が異なる。すなわち、特別提供機能の対象機種においてプレイが行われている場合、そのプレイが所定期間内に行われたものであるか否かに応じて、ユーザによるサーバ601に送信する画像の選択操作を受け付けるか否かが異なる。
【0194】
図18は、送信画像選択処理について説明するフローチャートである。
【0195】
図18に示されるように、送信画像選択処理が開始されると、ステップS161において、提供条件を満たすと判断されたか否か(特別提供機能が有効であるか否か)が確認される。なお、提供条件を満たすか否かの判断はプレイの開始時などに行われ、ここでは、提供条件を満たすと判断されたか否かが確認できればよいが、ここで提供条件を満たすか否かの判断が行われてもよい。
【0196】
ステップS161で提供条件を満たすと確認されなければ、ステップS162及びステップS163の処理が行われる。すなわち、ステップS162において、ケータイ送信確認画面が表示される。
【0197】
ステップS163において、送信画像選択画面が表示される。制御部501は、携帯端末701に取得させる対象となる画像の選択操作をユーザから受け付ける。
【0198】
図19は、送信画像選択画面の一例を示す図である。
【0199】
図19に示されるように、送信画像選択画面51は、そのプレイで撮影により得られた画像であって、落書き結果が反映された画像(落書あり画像及び落書なし画像)のサムネイル画像53a〜53fを含んでいる。送信画像選択画面51が表示されているとき、ユーザが希望する画像を選択すると、当該画像の送信時に、ユーザにより選択された旨の情報が合わせてサーバ601に送信される。
【0200】
図18に戻って、ステップS161で提供条件を満たすと確認されれば、ステップS164の処理が行われる。ステップS164において、案内表示画面が表示される。
【0201】
図20は、案内表示画面の一例を示す図である。
【0202】
図20に示されるように、案内表示画面51cは、画面上に、そのプレイではユーザがすべての画像を取得できる旨の表示が行われ、ユーザによる画像の選択は求められない。案内表示画面51cは、例えば、ユーザにより画面の所定の位置に触れる操作が行われるか、表示後所定時間が経過すると、次の画面に遷移する。ユーザに案内表示画面51cを提示することで、ユーザが通常とは異なりすべての画像を取得できるという情報を、効果的にユーザに通知することができる。
【0203】
図18に戻って、ステップS165において、6枚の画像のうち1枚の画像が自動的に選択される。例えば、これらの画像のうち、最初に撮影された1枚が自動的に選択される。これらの画像のうち、落書きが行われた落書あり画像の最初の1枚が自動的に選択されるようにしてもよいし、他のルールに従って1枚が自動的に選択されるようにしてもよい。
【0204】
ステップS163の処理又はステップS165の処理が行われると、次の処理に移る。
【0205】
なお、特別提供機能が有効である場合、その旨の通知(例えば、すべての画像が取得できる旨の通知)は、案内表示画面51cに限らず、他の場面でユーザに対して通知されてもよい。例えば、上述のような、プレイ中の種々の処理待ち時にそのような通知を表示したり、音声で案内したりするようにしてもよい。これにより、ユーザに対して、特別提供機能によるメリットが与えられていることを効果的に認識させることができる。なお、特別提供機能が有効でない場合に、その旨の通知を行ってもよい。例えば、すべての画像が取得できる機会があったが今回のプレイはそうではない旨などを通知するようにしてもよい。
【0206】
[特別提供機能による画像提供時の具体的動作例]
【0207】
本実施の形態において、特別提供機能が有効であるとき、ユーザに画像を取得させるための提供画面に、種々の訴求表示が含められる。
【0208】
図21は、無料会員であるユーザが特別提供機能によりで画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第1の図である。
【0209】
図21に示されるように、ステップS411において、サーバ601から送信された電子メールを受信する。ユーザは、その電子メールに記載のアクセス先情報(URLなど)で示される場所にアクセスする操作を行う。
【0210】
ステップS412において、事前表示画面が表示される。事前表示画面には、写真シール作成装置1により自動的に選択された選択画像63のサムネイル表示が含まれる。また、事前表示画面には、案内バナー71が含まれる。本実施の形態において、案内バナー71は、例えば、ユーザが特別提供機能によりそのプレイのすべての画像を取得できる旨を案内するものである。案内バナー71が表示されることにより、それを見たユーザが、通常(特別提供機能が有効でない場合)とは異なり、1枚の画像だけではなく、すべての画像を取得できる旨を知ることができる。
【0211】
選択画像63のサムネイル表示と案内バナー71とは、共に、第1提供画面(個々の画像を選択するための一覧ページ)へのハイパーリンクを兼ねている。ここで、ユーザによりこれらのハイパーリンクにアクセスする操作があると、ステップS413において、所定の複数の表示態様のうちランダムに選択された1つの態様の第1提供画面が表示される。本実施の形態では、例えば、パターン1、パターン2、及びパターン3の3種類の表示態様の中からいずれかが選択され、その表示態様に基づく第1提供画面が表示される。なお、表示態様の選択は、必ずしもランダムに行われるものに限られず、所定の判断基準や判断要因に基づいて行われるようにしてもよい。
【0212】
図22は、無料会員が特別提供機能により画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第2の図である。
【0213】
図22には、第1のパターン(パターン1)の表示態様による第1提供画面が表示される場合の例が示されている。すなわち、ステップS424において、第1提供画面が表示される。第1提供画面には案内バナー71が表示され、特別提供機能により表示されている画面であることが示される。この案内バナー71は、ハイパーリンクを兼ねていない。第1提供画面には、有料会員に対して表示される第1提供画面と同様に、複数の画像63aのサムネイル画像が含まれる。また、第1提供画面には、おまけ画像のサムネイル表示65bが含まれる。ユーザにより、複数の画像63aやおまけ画像のサムネイル表示65bのうち1つが選択されると、有料会員の場合についての動作時と同様に、その画像を拡大した画像が含まれる第2提供画面が表示され、画像を携帯端末701に保存可能になる。例えば、複数の画像63aの1つが選択されると、ステップS425において、画像64aを保存するための第2提供画面が表示される。このような第2提供画面に含まれる保存ボタン69を操作することで、ユーザは、それぞれの画像を携帯端末701に記憶させることができる。
【0214】
ここで、第1のパターンの表示態様による第1提供画面や、その第1提供画面から遷移した第2提供画面には、訴求表示72が含まれる。訴求表示72は、バナー状の画像として各提供画面に表示される。訴求表示72は、例えば、無料会員に、有料会員登録を行うことを条件に特典が与えられる旨が示されている。
【0215】
訴求表示72は、訴求画面へのハイパーリンクを兼ねている。ユーザにより訴求表示72が操作されると、ステップS426に示されるように、訴求画面に遷移する。訴求画面には、有料会員登録を行うことで得られる特典の詳細情報と、有料会員登録を行う意思を事前に確認する事前確認ボタン73が表示される。事前確認ボタン73は、有料会員登録画面へのハイパーリンクを兼ねている。
【0216】
訴求画面が表示されている状態で、ユーザにより事前確認ボタン73が操作されると、ステップS427に示されるように、有料会員登録画面に遷移する。ユーザは、有料会員登録ボタン70を操作して所定の手続を行うことで、有料会員になることができる。
【0217】
図23は、無料会員が特別提供機能により画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第3の図である。
【0218】
図23には、第2のパターン(パターン2)の表示態様による第1提供画面が表示される場合の例が示されている。ステップS434に示されるように、第1提供画面に案内バナー71と、複数の画像63aのサムネイル画像と、おまけ画像のサムネイル表示65bとが含まれる点は、上述と同様である。また、ユーザにより、それらの画像のうち1つが選択された場合も同様に、その画像を拡大した画像が含まれる第2提供画面が表示され、画像を携帯端末701に保存可能になる。例えば、複数の画像63aの1つが選択されると、ステップS435において、画像64aを保存するための第2提供画面が表示される。
【0219】
ここで、第2のパターンの表示態様による第1提供画面や、その第1提供画面から遷移した第2提供画面には、訴求表示72aが含まれる。訴求表示72aは、バナー状の画像として各提供画面に表示される。訴求表示72aは、第1のパターンの訴求表示72とはユーザに訴求する内容が若干異なるものである。訴求表示72aには、例えば、無料会員が有料会員登録を行うと、抽選等により景品を取得できる可能性がある旨が示されている。
【0220】
訴求表示72aは、訴求画面へのハイパーリンクを兼ねている。ユーザにより訴求表示72aが操作されると、ステップS436に示されるように、訴求画面に遷移する。訴求画面には、有料会員登録を行うことで取得できる可能性がある景品の詳細情報と、有料会員登録を行う意思を事前に確認する事前確認ボタン73aが表示される。事前確認ボタン73aは、有料会員登録画面へのハイパーリンクを兼ねている。
【0221】
訴求画面が表示されている状態で、ユーザにより事前確認ボタン73aが操作されると、ステップS437に示されるように、有料会員登録画面に遷移する。ユーザは、有料会員登録ボタン70を操作して所定の手続を行うことで、有料会員になることができる。
【0222】
図24は、無料会員が特別提供機能により画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第4の図である。
【0223】
図24には、第3のパターン(パターン3)の表示態様による第1提供画面が表示される場合の例が示されている。ここで、パターン3では、第2記憶領域に、そのユーザについて記憶されている画像であって、ユーザが有料会員登録を行うことで取得可能になるものの有無に応じて、表示内容が変更される。
【0224】
すなわち、ステップS444に示されるように、サーバ601は、そのユーザについて第2記憶領域に記憶されている画像であって、ユーザが有料会員登録を行うことで取得可能になるものが少なくとも1枚あるか否かを判断する。なお、このような画像が所定枚数以上(例えば、3枚以上)あるか否かを判断してもよい。
【0225】
ステップS444で該当する画像があれば、ステップS445aに示されるように第1提供画面が表示される。このとき、案内バナー71と、複数の画像63aのサムネイル画像と、おまけ画像のサムネイル表示65bとが含まれる点は、上述と同様である。また、ユーザにより、それらの画像のうち1つが選択された場合も同様に、その画像を拡大した画像が含まれる第2提供画面が表示され、画像を携帯端末701に保存可能になる。
【0226】
ここで、ステップS445aに示されるような第1提供画面や、その第1提供画面から遷移した第2提供画面には、画像入りの訴求表示75が含まれる。訴求表示75は、バナー状の画像として各提供画面に表示される。訴求表示75には、そのユーザについて第2記憶領域に記憶されている画像であって、ユーザが有料会員登録を行うことで取得可能になるもののうち、所定の数(例えば、最大2枚)の画像のサムネイル表示が含まれている。訴求表示75は、ユーザが有料会員登録を行うことで、訴求表示75内に表示されている画像を含め、過去のプレイの画像であって現在第2記憶領域に記憶されているものすべてを取得できるようになることを示す。
【0227】
他方、ステップS444で該当する画像がなければ、ステップS455bに示されるように第1提供画面が表示される。この場合も同様に、案内バナー71と、複数の画像63aのサムネイル画像と、おまけ画像のサムネイル表示65bとが含まれ、第2提供画面を経由して各画像の保存が可能となる。
【0228】
ここで、ステップS445bに示されるような第1提供画面や、その第1提供画面から遷移した第2提供画面には、訴求表示75とは異なりユーザの画像を含まない訴求表示75bが含まれる。訴求表示75bは、バナー状の画像として各提供画面に表示される。訴求表示75bは、ユーザが有料会員登録を行うことで、プレイにより得られた画像を画像保管機能により無制限で第2記憶領域に記憶させることができるようになる旨を示すものである。なお、訴求表示75bは、あらかじめ用意された見本画像を表示させて有料会員の魅力を説明するようなものであってもよい。
【0229】
訴求表示75や訴求表示75bは、訴求画面へのハイパーリンクを兼ねている。ユーザにより訴求表示75,75bが操作されると、ステップS446に示されるように、訴求画面に遷移する。訴求画面には、例えばプレイにより得られた動画を無制限で第2記憶領域に記憶させることができる点など、有料会員登録を行うことで得られるメリットを説明する表示と、有料会員登録を行う意思を事前に確認する事前確認ボタン73bとが表示される。事前確認ボタン73bは、有料会員登録画面へのハイパーリンクを兼ねている。
【0230】
訴求画面が表示されている状態で、ユーザにより事前確認ボタン73bが操作されると、ステップS447に示されるように、有料会員登録画面に遷移する。ユーザは、有料会員登録ボタン70を操作して所定の手続を行うことで、有料会員になることができる。
【0231】
なお、訴求表示72,72a,75,75bを提供画面に表示したり訴求画面へ遷移したりすることを実施するのは、所定の期間に限定されていてもよい。例えば、サーバ601は、所定の期間だけこれらを表示させたりページ遷移するように制御することで、所定の期間だけプレゼントキャンペーンを実施したり、提供条件に合わせた表示をさせたりすることができる。
【0232】
[画像保管機能を利用した場合の表示画面の例]
【0233】
以上ではサーバ601から送信された電子メールに基づいて携帯端末701からサーバ601にアクセスした場合の例が示されているが、その後、画像保管機能を利用してユーザがサーバ601にアクセスした場合においても、概ねこれと同様の動作が行われる。以下に、無料会員が画像保管機能を利用した場合の動作について、まず、特別提供機能が有効でない場合を説明し、その後、特別提供機能が有効である場合を説明する。
【0234】
図25は、無料会員が画像保管機能を利用する場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第1の図である。
【0235】
図25に示されるように、ステップS511において、ユーザがサーバ601にアクセスし、画像提供サービスを利用すると、そのユーザのメインページが表示される。メインページは、そのユーザについて第2記憶領域に記憶されているプレイのそれぞれの概要を示す表示81aが含まれる。例えば、それぞれのプレイについて、代表的な画像のサムネイル表示と、プレイ日時と、プレイした写真シール作成装置1の機種名とが表示される。ユーザは、表示されているプレイのうち1つを選択する操作を行うことで、そのプレイについて第2記憶領域に記憶されている写真を取得するための第1提供画面を表示させることができる。なお、各プレイについて表示される代表的な画像としては、選択画像が選択されるようにしてもよいし、例えば画像保管機能において選択した画像など、他の基準に基づいて選択されるようにしてもよい。
【0236】
メインページで例えば1つのプレイ81を選択する操作が行われると、ステップS512に示されるように、第1提供画面が表示される。ここで、プレイ81が特別提供機能が有効でないものであるとき、第1提供画面は、
図12に示されるようなものと同様になる。したがって、第1提供画面で選択画像63のサムネイル表示を選択する操作が行われると、ステップS513に示される第2提供画面に遷移し、画像64が取得可能となる。また、第1提供画面で訴求表示65a,65bが操作されると、ステップS514に示されるように、有料会員登録画面に遷移し、ユーザによる有料会員登録操作が行えるようになる。なお、第1提供画面において、訴求表示65a,65bには、第2記憶領域にそのプレイの選択画像63以外の画像が記憶されていない(第2記憶領域から削除された)ときには、その画像を含めないようにしてもよい。
【0237】
図26は、無料会員が画像保管機能を利用する場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第2の図である。
【0238】
図26においては、
図25の例とは異なり、メインページで選択されたプレイが特別提供機能が有効であるものである場合を示している。まず、ステップS521でメインページが表示され、ユーザがプレイ81を選択する操作を行った場合を想定する。
【0239】
プレイ81が、特別提供機能が有効であるものであれば、ステップS522に示されるように、第1提供画面が表示される。すなわち、第1提供画面は、上述の
図22に示されている場合と同様に表示される。なお、ここでは、上述の複数の表示態様のうち、第1のパターンの第1提供画面が表示される例が示されているが、第2のパターンや第3のパターンのものなど、他の表示態様であってもよい。
【0240】
ユーザは、第1提供画面において操作を行うことで、上述と同様に第2提供画面を表示させて画像を取得したり、訴求画面及び有料会員登録画面を表示させて有料会員登録を行ったりすることができる。すなわち、ステップS523,S524,S525に関する動作は、上述の
図22のステップS425,S426,S427に関する動作と同様にして行われる。
【0241】
図27は、有料会員が画像保管機能を利用する場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す図である。
【0242】
ユーザが有料会員であれば、ユーザは、第2記憶領域に記憶されている画像をすべて、閲覧したり取得したりすることができる。すなわち、
図27に示されるように、ステップS531でメインページが表示され、ユーザがプレイ81を選択する操作を行った場合を想定する。そうすると、プレイ81が特別提供機能が有効であるものであっても、特別提供機能が有効でないものであっても、ステップS532において、そのプレイについてすべての画像を取得できる第1提供画面が表示される。第1提供画面は、例えば、特に訴求表示等を含まないものである。ユーザは、第1提供画面で選択した画像について第2提供画面を表示させ、その画像を取得することができる。
【0243】
[画像提供サービスの利用例についての説明]
【0244】
本実施の形態の写真シール遊戯システム901を用いた画像提供サービスを無料会員が利用した場合の動作例を、時系列に沿って説明する。
【0245】
図28は、画像提供サービスの利用例を示す図である。
【0246】
図28では、ここで説明する画像提供サービスの利用例の全体が、時系列に沿って示されている。本例では、合計5回のプレイG1からG5が行われる。なお、以下の説明については、1回のプレイにおいて4回撮影され、4枚の画像が生成される場合を想定する。また、いずれのプレイにおいても、第1提供画面の表示態様は、前述のパターン3が選択され表示されるものとして説明する。
【0247】
本例において、特別提供機能の対象となり得るプレイは、次の2つの提供条件を満たすものである。すなわち、第1に、機種「AAA」の写真シール作成装置1でのプレイでなければならない。第2に、例えば3月1日から4月6日までの期間(無料配布期間)に行われたプレイでなければならない。
【0248】
1回目のプレイG1は、機種「AAA」において行われたプレイである。プレイG1のプレイ日時は3月1日であって、サーバ601における情報の受信日時も3月1日である。プレイG1は、そのユーザにとって初めてのプレイであり、第2記憶領域に記憶されている情報はない。
【0249】
このとき、1回目のプレイG1は、特別提供機能が有効となるプレイである。したがって、サーバ601において、1回目のプレイG1で生成された画像P01〜P04(「P01.jpg」〜「P04.jpg」)のすべてが、ユーザに提供される画像として判定される(
図28においては「ON」で示される)。
【0250】
図29は、1回目のプレイG1が行われたときの画像提供サービスの提供画面を示す図である。
【0251】
図29に示されるように、ユーザがアクセス先情報に基づいて画像提供サービスにアクセスすると、ステップS1101に示されるように、事前表示画面が表示される。事前表示画面には、4つの画像P01〜P04のうち、選択画像として自動的に選択された画像P01のサムネイル画像と、案内バナー1001とが含まれる。
【0252】
ユーザは、案内バナー1001を操作することで、ステップS1102に示されるように、4つの画像P01〜P04のサムネイル画像の一覧を含む第1提供画面に遷移する。ユーザは、適当な画像P01〜P04を選択することで、ステップS1103に示されるような第2提供画面を表示させ、その画像を取得できる。第2記憶領域に記憶されている画像がないため、第1提供画面や第2提供画面には訴求表示1111が含まれ、ユーザは、それを操作することで、有料会員登録画面にアクセスできる。なお、訴求表示1111は、ユーザの画像等の表示を含まない、
図24に示される訴求表示75b相当のものである。
【0253】
図28に戻って、1回目のプレイG1の画像P01〜P04は、すべて、第1提供画面が表示されたときに第2記憶領域に記憶される(以降のプレイにおいても同様である。)。これらの画像は、特別提供機能が有効であるプレイG1で生成されたものであるので、以後も、閲覧や取得が適宜可能になる。
【0254】
2回目のプレイG2は、非対象機種である機種「BBB」において行われたプレイである。プレイG2のプレイ日時やサーバ601の受信日時は、プレイG1と同日の3月1日である。
【0255】
このとき、2回目のプレイG2は、非対象機種におけるプレイであるため、特別提供機能が有効とならないプレイである。したがって、サーバ601において、2回目のプレイG2で生成された画像P11〜P14(「P11.jpg」〜「P14.jpg」)のうち、ユーザにより選択された画像(例えば、選択画像P11)のみがユーザに提供される画像として判定され、他の画像は、ユーザに提供されない画像として判定される(
図28においては「OFF」で示される)。
【0256】
図30は、2回目のプレイG2が行われたときの画像提供サービスの提供画面を示す図である。
【0257】
図30に示されるように、ユーザがアクセス先情報に基づいて画像提供サービスにアクセスすると、ステップS1501に示されるように、第1提供画面が表示される。第1提供画面では、選択画像として選択された画像P11のサムネイル画像と、他の画像P12〜P14のサムネイル画像を含む訴求画像1511とが含まれる。ユーザは、訴求画像1511を操作することで、有料会員登録画面にアクセスできる。
【0258】
図28に戻って、2回目のプレイG2の画像P11〜P14は、すべて、第1提供画面が表示されたときに第2記憶領域に記憶される。選択画像を除く画像P12〜P14は、画像を受信した3月1日から30日間は保存され、30日間経過後の4月1日には削除される。
【0259】
3回目のプレイG3は、機種「AAA」において行われたプレイである。プレイG3のプレイ日時は3月10日であって、サーバ601における情報の受信日時も3月10日である。
【0260】
このとき、3回目のプレイG3は、特別提供機能が有効となるプレイである。したがって、サーバ601において、プレイG3で生成された画像P21〜P24(「P21.jpg」〜「P24.jpg」)のすべてが、ユーザに提供される画像として判定される。
【0261】
図31は、3回目のプレイG3が行われたときの画像提供サービスの提供画面を示す図である。
【0262】
図31に示されるように、ユーザがアクセス先情報に基づいて画像提供サービスにアクセスすると、ステップS1201に示されるように、事前表示画面が表示される。事前表示画面には、4つの画像P21〜P24のうち、選択画像として自動的に選択された画像P21のサムネイル画像と、案内バナー1001とが含まれる。
【0263】
ユーザは、案内バナー1001を操作することで、ステップS1202に示されるように、4つの画像P21〜P24のサムネイル画像の一覧を含む第1提供画面に遷移する。ユーザは、適当な画像P21〜P24を選択することで、ステップS1203に示されるような第2提供画面を表示させ、その画像を取得できる。第2記憶領域に記憶されている画像があるため、第1提供画面や第2提供画面には
図24に示される訴求表示75相当の訴求表示1211が含まれ、ユーザは、それを操作することで、有料会員登録画面にアクセスできる。
【0264】
ここで、この時点で、このユーザの第2記憶領域には、ユーザが有料会員となることで初めて提供される2回目のプレイG2の画像P12,P13,P14が記憶されている。訴求表示1211には、これらの画像P12〜P14のうち、例えばP12とP13とが含まれる。これにより、ユーザは、有料会員登録を行ったときに取得できるようになる画像の例を具体的に知ることができ、有料会員登録をするか否か適切に検討することができる。
【0265】
図28に戻って、4回目のプレイG4は、機種「AAA」において行われたプレイである。プレイG4のプレイ日時は4月5日であって、サーバ601における情報の受信日時も4月5日である。
【0266】
このとき、4回目のプレイG4は、特別提供機能が有効となるプレイである。したがって、サーバ601において、プレイG4で生成された画像P31〜P34(「P31.jpg」〜「P34.jpg」)のすべてが、ユーザに提供される画像として判定される。
【0267】
図32は、4回目のプレイG4が行われたときの画像提供サービスの提供画面を示す図である。
【0268】
図32に示されるように、プレイG4については、プレイG1と同様に、画像P31のサムネイル画像を含む事前表示画面(ステップS1301)、各画像P31〜P34のサムネイル画像が一覧表示される第1提供画面(ステップS1302)、1つの画像を拡大して示す第2提供画面(ステップS1303)がそれぞれ表示される。
【0269】
ここで、4回目のプレイG4が行われるより前の4月1日に、2回目のプレイG2で生成されて第2記憶領域に記憶されていた、選択画像P11でない画像P12〜P14についての記憶期間が満了している。すなわち、4回目のプレイG4が行われるより前の時点で、画像P12〜P14は、第2記憶領域から削除される。したがって、4回目のプレイG4が行われたときには、第2記憶領域には、ユーザが有料会員になることで取得できるようになる画像は存在しない。そのため、第1提供画面や第2提供画面においては、画像を含まない訴求表示1111が含まれる。
【0270】
図28に戻って、5回目のプレイG5は、機種「AAA」において行われたプレイである。プレイG5のプレイ日時は4月15日であって、サーバ601における情報の受信日時も4月15日である。
【0271】
このとき、5回目のプレイG5は、無料配布期間が過ぎてからのプレイであるため、特別提供機能が有効とならないプレイである。したがって、サーバ601において、5回目のプレイG5で生成された画像P41〜P44(「P41.jpg」〜「P44.jpg」)のうち、ユーザにより選択された画像(例えば、選択画像P41)のみがユーザに提供される画像として判定され、他の画像は、ユーザに提供されない画像として判定される。
【0272】
図33は、5回目のプレイG5が行われたときの画像提供サービスの提供画面を示す図である。
【0273】
図33に示されるように、ユーザがアクセス先情報に基づいて画像提供サービスにアクセスすると、ステップS1601に示されるように、第1提供画面が表示される。プレイG2のときと同様に、第1提供画面は、選択画像として選択された画像P41のサムネイル画像と、他の画像P42〜P44のサムネイル画像を含む訴求画像1611とが含まれる。ユーザは、訴求画像1611を操作することで、有料会員登録画面にアクセスできる。
【0274】
ここで、プレイ日時と受信日時とが、無料配布期間をまたがる場合について説明する。例えば、上述の4回目のプレイG4において、プレイ日時が4月5日であって受信日時が4月7日である場合には、受信日時は無料配布期間内ではないが、写真シール作成装置1から送られてくる情報に基づいてプレイ時間が無料配布期間内であることが判別され、特別提供機能が有効となるプレイとして画像が提供される。
【0275】
また、上述の例では受信日時のその日にユーザがアクセスした場合で説明したが、受信日時の数日後等、第1記憶領域に記憶されている所定の期間内(7日間)にアクセスしても、ユーザがアクセスした時点において既に第2記憶領域に画像がなければ、訴求表示は、
図32に示すような訴求表示1111となる。つまり、
図24のステップS444は、受信日時とは関係なく、ユーザがアクセスした時点で第2記憶領域の画像があるか否かに基づいて判断が行われる。
【0277】
以上説明したように、本実施の形態では、所定の期間内に所定の機種の写真シール作成装置1でプレイが行われたとき、無料会員に対して、特別提供機能により通常より多くの画像が提供される。したがって、写真シール作成装置1のプレイが魅力的なものとなる。これにより、写真シール作成装置1のプレイ数を高めることが可能となり、かつ、増加したプレイ数に比例して、画像提供サービスの有料会員登録数を得ることが可能になる。
【0278】
また、サーバ601は、特別提供機能による画像の提供を行うとき、有料会員登録を行うメリットをユーザに訴えかける内容の訴求表示等を提供画面に含める。したがって、特別提供機能により無料会員は、画像の提供を受けるとき訴求表示を目にすることにより、有料会員登録を行うように動機付けられる。したがって、プレイ数あたりの有料会員への登録数を増加させることができる。
【0279】
また、訴求表示が複数種類の態様で表示されることで、どの訴求内容によって有料会員登録したかをサーバ601が判別することが可能となる。したがって、サーバ601が登録数の多い訴求内容を多く表示するようにすることができ、それにより、プレイ数に対する有料登録数の割合を高めることが可能となる。
【0280】
所定の機種において、特別提供機能が有効となるプレイであるか否かは、写真シール作成装置1が特定したプレイ時刻に基づいて判断される。したがって、プレイが行われてから画像等の情報をサーバ601に送信するのに時間がかかっても、それにより特別提供機能が有効となるか否かの判別結果が変更されることはなく、ユーザの期待感を損ねることがない。また、仮に撮影毎に時刻を特定した場合、複数回の撮影の途中に無料配布期間の終期が到来すると、最初の数枚は条件を満たすが、その後の数枚は条件を満たさないという問題が発生する可能性がある。本実施の形態では、プレイに対する対価が支払われたときにプレイ時刻を特定し、そのプレイで作成した画像すべてに対して、そのプレイ時刻を関連付けるので、このような問題は発生しない。
【0281】
また、写真シール作成装置1は、内部時計を自動的に現在時刻に補正する機能を備えているため、例えば、写真シール作成装置1を設置する運営店舗などにおいて、内部時計を特別機能提供期間内に設定するなどして必ず特別提供機能が有効になるようにするというような不正が発生することを防止できる。
【0282】
また、写真シール作成装置1からサーバ601に一般的に送信されるプレイ時刻に基づいて特別提供機能に関する判断が行われ、特別提供機能に関する特別な識別情報を送受信する必要はないので、特別提供機能を有効にできる写真シール作成装置1とそうでない写真シール作成装置1とが混在する環境下においても、サーバ601の受信処理をシンプルなものにすることができる。
【0283】
写真シール作成装置1でも、行われているプレイが特別提供機能が有効となるものであるか否かが判別される。判別結果に応じてユーザへの通知が行われることで、ユーザに、プレイの魅力をしっかりと通知することができる。また、特別提供機能が有効となるときにはすべての画像が提供されるため、ユーザによる写真の選択を求めない。したがって、ユーザの操作負担を軽減し、プレイの魅力をより高めることができる。
【0284】
サーバ601にアクセスした有料会員に対しては、特別提供機能が有効であるか否かにかかわらず、訴求表示等は表示されない。したがって、特別提供機能について積極的に通知することなく、シンプルな提供画面等をユーザに提供して、有料会員の登録解除数が増えるのを防ぐことが可能となる。
【0285】
[特別提供機能に関する判断動作の変型例の説明]
【0286】
なお、本実施の形態において、プレイ時刻を考慮せずに単に所定の機種で行われたプレイであるか否かを提供条件として、特別提供機能が有効であるか否かが判定されるようにしてもよい。
【0287】
また、本実施の形態において、サーバ601は、写真シール作成装置1から特別提供機能が有効であるか否かの判別結果を受け取り、その判別結果に基づいて、画像提供サービスの提供を行うようにしてもよい。
【0288】
図34は、本実施の形態の一変型例にかかる写真シール遊戯システム901の特別提供機能に関する動作の概略について示す図である。
【0289】
図34において、主要な部分の動作は上述の
図17のそれと同様であるので、省略する。すなわち、ステップS721〜S723、ステップS725,S726、ステップS728の処理は、
図17における対応する処理と同様に行われる。
【0290】
図34に示されるように、本変型例では、写真シール作成装置1からサーバ601に画像データが送信されるとき、写真シール作成装置1での提供条件に関する判別結果が、プレイに関する情報として画像データと共に送信される。サーバ601は、ステップS727において、提供条件を満たすとした判別結果を受信したか、提供条件を満たさないとした判別結果を受信したかを判断し、前者の場合と判断された場合に、特別提供機能を有効とする(S728)。なお、この場合、サーバ601において、プレイが行われた機種の判別は必ずしも行われなくてもよい。
【0291】
このようにサーバ601で提供条件を満たすか否かの処理を行わないことで、サーバ601の処理負担を軽減することができる。
【0292】
提供条件となる基準値や、それと比較される変数は、サーバ601から写真シール作成装置1に情報が送信されることで、写真シール作成装置1において更新可能であってもよい。
【0293】
図35は、本実施の形態の他の変型例にかかる写真シール遊戯システム901の特別提供機能に関する動作の概略について示す図である。
【0294】
図35に示されるように、本変型例では、プレイの開始時に、写真シール作成装置1からサーバ601に変数又は基準値が問い合わせられる。そうすると、ステップS730において、サーバ601は、変数又は基準値を写真シール作成装置1に送信する。ステップS731において、写真シール作成装置1は、受信した変数又は基準値をプレイに関する情報として、それに基づいて提供条件を満たすか否かを判断し、提供条件が満足されるようであれば、ステップS732において、特別提供機能を有効とする。
【0295】
以降、サーバ601では、上述の
図17で説明したのと同様の処理が行われる。すなわち、ステップS735〜S738において、ユーザが有料会員であるか否かの判断や、写真シール作成装置1から送信されたプレイ情報に基づいて提供条件が満足されるか否かの判断が行われ、判断結果に応じて、画像提供サービスが提供される。
【0296】
このように、サーバ601から写真シール作成装置1に変数又は基準値が送信され、写真シール作成装置1が、送信された情報をプレイに関する情報の1つとして、それに基づいて特別提供機能が有効であるか否か判別することで、例えば刻々と変化するような変数や基準値を提供条件として、特別提供機能を提供することができる。
【0297】
なお、変数又は基準値の送受信に関するサーバ601と写真シール作成装置1との間の通信は、プレイ開始直後に行われるものに限られない。例えば、写真シール作成装置1の起動時処理において、このような変数又は基準値の送受信が行われるようにし、写真シール作成装置1が連続して起動している間は、一貫した判断基準で提供条件が満足されるか否かの判断が行われるようにしてもよい。
【0298】
すなわち、本実施の形態において、提供条件はプレイ時刻と写真シール作成装置1の機種とに関するものに限られず、適宜選択することができる。例えば、提供条件は、プレイ時における、その機種の写真シール作成装置1についてのプレイの通算数情報や、その機種の写真シール作成装置1の通算設置台数情報や、所定の属性を有する会員総数情報や、それらの組み合わせなど、プレイ時における所定の統計情報に基づくものとすることができる。また、写真シール作成装置1の設置場所に関する場所情報等などに基づく提供条件を利用することもできる。
【0299】
具体的には、例えば、特定の機種の写真シール作成装置1のプレイ数の総数が、所定のプレイ数に達するまで、その機種のプレイについて特別提供機能が有効になるようにしてもよい。この場合、サーバ601から写真シール作成装置1に対してその機種のプレイの通算数情報を送信し、写真シール作成装置1が、その情報に基づいて、特別提供機能を有効とするか否かを判別するようにすればよい。なお、サーバ601は、写真シール作成装置1から送信されたプレイIDが、初めて受信するものであれば、その機種の通算数に1を加算することで、通算数を管理するようにすればよい。
【0300】
なお、特定の機種のプレイの通算数が所定のプレイ数に達した後に、その後のプレイについて特別提供機能が有効になるようにしてもよい。
【0301】
同様に、例えば、特定の機種の写真シール作成装置1の通算設置台数が、所定の数に達するまで、その機種のプレイについて特別提供機能が有効になるようにしてもよい。この場合、写真シール作成装置1から起動時やプレイ開始時に装置のシリアル番号を送信し、これに対して、サーバ601から写真シール作成装置1にその機種の通算設置台数情報を送信し、写真シール作成装置1が、受信した情報に基づいて、特別提供機能を有効とするか否かを判別するようにすればよい。なお、サーバ601は、写真シール作成装置1から送信されたシリアル番号が、初めて受信するものであれば、その機種の通算設置台数に1を加算することで、通算設置台数数を管理するようにすればよい。
【0302】
なお、特定の機種の通算設置台数が所定の数に達した後に、その後のプレイについて特別提供機能が有効になるようにしてもよい。
【0303】
また、例えば、画像提供サービスの有料会員の数の情報(所定の属性を有する会員総数情報の一例)に基づいて、有料会員が所定の数に達した後は、その後のプレイについて特別提供機能が有効になるようにしてもよい。この場合、写真シール作成装置1から起動時やプレイ開始時に送られた問合せに対して、サーバ601から写真シール作成装置1に有料会員総数情報を送信し、写真シール作成装置1が、受信した情報に基づいて、特別提供機能を有効とするか否かを判別するようにすればよい。なお、サーバ601は、有料会員の新規登録時や登録解除時に有料会員総数に1を加減算することで、有料会員総数を管理するようにすればよい。
【0304】
このような統計情報を用いて特別提供機能を有効とするか否かの判断を行うようにすることで、特定の機種の写真シール作成装置1に注目を集めたり、有料会員のメリットに注目を集めたりできるような効果的な販売促進キャンペーンを適宜実施することができる。
【0305】
また、プレイ時に写真シール作成装置1からサーバ601にプレイに関する情報を送信したり、サーバ601から写真シール作成装置1にプレイに関する情報を送信したりして、提供条件を満たすか否かが判別されるようにしてもよい。例えば、プレイ開始時に写真シール作成装置1からサーバ601にプレイ開始を示す情報を送信し、サーバ601で発行したプレイIDに無料配布期間中か否かの情報を含ませて写真シール作成装置1に送信し、写真シール作成装置1が、その情報を元に、提供条件を満たすか否かを判別するようにしてもよい。このようなプレイIDはサーバ、写真シール機のいずれで作成してもよい。
【0306】
例えば、写真シール作成装置1の設置場所に関する場所情報が、サーバ601に記憶されている場所情報と合致すれば、その写真シール作成装置1でのプレイについて特別提供機能が有効になるようにしてもよい。この場合、写真シール作成装置1の起動時などに、サーバ601に対してその写真シール作成装置1が設置されている地域に関する情報や、店舗名など店舗情報などを送信し、サーバ601が、その情報に基づいて特別提供機能を有効にするか否かの判断を行って、その判断結果を写真シール作成装置1に送信し、写真シール作成装置1が、受信した情報に基づいて、特別提供機能を有効とするか否かを判別するようにすればよい。このようにすることで、写真シール作成装置1が設置されている地域や、設置している事業者などの単位で、特別提供機能を有効とするか否かをコントロールすることができる。したがって、目的に応じた効果的な販売促進キャンペーンを実施できるようになる。
【0307】
提供条件としては、例えば、上述の機種情報、プレイ時刻、統計情報(プレイの通算数など)、及び場所情報など、種々のプレイに関する情報を適宜組み合わせたものに基づく条件を設定することができるし、これらのプレイに関する情報のうちいずれか1つのみに基づく条件を設定するようにしてもよい。例えば、いずれの機種の写真シール作成装置1を用いたプレイであっても、プレイ時刻が無料配布期間中であれば、特別提供機能を有効にするようにしてもよい。また、例えば、所定の機種の写真シール作成装置1を用いたプレイの通算数が所定数を超えたときや、すべての機種の写真シール作成装置1を用いたプレイの総通算数で所定数を超えたときに、いずれの機種の写真シール作成装置1を用いたプレイであっても特別提供機能が有効となるようにしてもよい。
【0309】
写真シール作成装置やサーバは、上述の実施の形態における各特徴点をすべて有するものでなくてもよく、一部の特徴点のみを有するものであってもよい。そのように構成された写真シール作成装置やサーバであっても、その特徴点を有することに応じた効果を得ることができる。
【0310】
特別提供機能が有効となるプレイであっても、取得できる画像の数や画像保管機能の記憶容量等に関して、無料会員は必ずしも有料会員と同等の利益を得られなくてもよい。例えば、有料会員の場合、無料会員であって特別提供機能が有効でない場合、及び無料会員であって特別提供機能が有効である場合のそれぞれで、取得できる画像の数を適宜設定するようにしてもよい。
【0311】
上記の実施の形態においては、プレイに関する情報とユーザ属性とに基づいて、ユーザに提供する画像の数を決定することとしたが、プレイに関する情報とユーザ属性とに基づいて提供する画像の種類を決定するなど、その他画像の提供態様について決定するようにしてもよい。例えば、特別提供機能が有効な場合に、そうでない場合よりも解像度が高い画像、画像サイズの大きな画像、又は特殊な加工が施された画像等を提供するように、すなわちユーザが価値が高いと感じる提供態様(価値が高い提供態様)で画像を提供するようにしてもよい。すなわち、プレイに関する情報とユーザ属性とに基づいて、特別提供機能が有効な場合は、所定の対価に対してユーザに提供されるサービスの付加価値がより高いものとなるようにすればよい。
【0312】
特別提供機能が有効である場合とそうでない場合とで異なる提供態様は、ユーザに対して提供する画像の数、解像度、画像サイズ、及び所定の加工の有無のいずれか1つに関するものであってもよいし、これらの2つ以上の組み合わせに関するものであってもよい。例えば、特別提供機能が有効である場合には、プレイ時に生成されたすべての画像について、通常プレイ時に得られるよりも高い解像度で、ユーザに提供されるようにしてもよい。
【0313】
さらに、複数種類の写真撮影遊戯装置を利用するユーザの観点から、本発明を特定すると、本発明は、特別提供機能を提供する第1の写真撮影遊戯装置と前記特別提供機能を提供しない第2の写真撮影遊戯装置と、ユーザに画像を提供する画像提供装置とを有する画像提供システムであって、前記第1の写真撮影遊戯装置のプレイに基づいて前記画像提供装置からユーザに提供される画像についての、提供枚数、画像提供装置(すなわちそれを用いた画像提供サービス)における保存期間、及び画像の種類のうち少なくともいずれかが、前記第2の写真撮影遊戯装置のプレイに基づいて前記画像提供装置からユーザに提供される画像についてのそれよりも多いものである、ともいえる。
【0314】
本発明は、写真シール作成装置に限られず、撮像した写真を用いて加工画像をユーザに提供する写真撮影遊戯装置やそれを備える装置を用いた画像提供システムに広く適用可能である。
【0315】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
【0316】
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
【0317】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。