特許第6405359号(P6405359)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6405359
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】表示装置及び多面表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20181004BHJP
   G09F 9/302 20060101ALI20181004BHJP
   G09F 9/40 20060101ALI20181004BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20181004BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20181004BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20181004BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20181004BHJP
   H05B 33/12 20060101ALI20181004BHJP
   H05B 33/06 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
   G09F9/30 308Z
   G09F9/302 C
   G09F9/30 330
   G09F9/40 302
   G02F1/1333
   G02F1/1368
   H05B33/14 A
   H05B33/02
   H05B33/12 B
   H05B33/06
【請求項の数】14
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-253459(P2016-253459)
(22)【出願日】2016年12月27日
(65)【公開番号】特開2018-72793(P2018-72793A)
(43)【公開日】2018年5月10日
【審査請求日】2016年12月28日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0142996
(32)【優先日】2016年10月31日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リー, ウォンホ
(72)【発明者】
【氏名】リー, チャンホ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ヒョンゴン
【審査官】 石本 努
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/062575(WO,A1)
【文献】 特開2009−134246(JP,A)
【文献】 特開2006−276580(JP,A)
【文献】 特開2008−216356(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0115933(US,A1)
【文献】 特開昭63−271203(JP,A)
【文献】 特開平06−186575(JP,A)
【文献】 特開2002−221730(JP,A)
【文献】 特開平07−234408(JP,A)
【文献】 特開2003−140181(JP,A)
【文献】 特開2009−288709(JP,A)
【文献】 特開2007−142387(JP,A)
【文献】 特開2009−177179(JP,A)
【文献】 特開平11−295717(JP,A)
【文献】 特開2005−309052(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/013210(WO,A1)
【文献】 特開2006−106764(JP,A)
【文献】 特開2016−148751(JP,A)
【文献】 特開2010−286825(JP,A)
【文献】 特開平07−013160(JP,A)
【文献】 特開昭59−135427(JP,A)
【文献】 特開2010−060907(JP,A)
【文献】 特開2005−117266(JP,A)
【文献】 特開2006−234918(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/30−9/46
G02B27/00−27/64
G02F1/133−1/1335
1/13363−1/1341
1/1347
1/136−1/1368
G09G5/00−5/36
5/377−5/42
H01L27/32
51/50
H05B33/00−33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
三角形状の基板上に複数のデータライン及び複数のゲートラインが配置され、複数のピクセル(Pixel)がマトリックスタイプで配置され、前記複数のピクセルが前記三角形状の基板に三角形状に配置される表示パネルと、
複数のデータラインにデータ電圧を供給することによって、複数のデータラインを駆動するデータ駆動部と、
複数のゲートラインにゲート信号を順次に供給することによって、複数のゲートラインを順次に駆動するゲート駆動部とを含み、
前記複数のデータラインは前記三角形状の基板の第1辺から第1方向に配置され、前記基板の第1辺の一端から他端に前記複数のデータラインの長さが各々長くなってから短くなり、
前記複数のゲートラインは前記三角形状の基板の第2辺または第3辺の間に第2方向に配置され、前記基板の第2辺の一端から他端に前記ゲートラインの長さが順次に短くなり、
前記複数のピクセルが前記三角形状の基板に三角形状に配置され、
前記複数のピクセルの各々の形状が三角形状であり、前記第2方向に隣接した2つのピクセルは平行四辺形の形状になるように隣接し、
前記複数のピクセルは前記第2方向の3個のピクセルと隣接した第1方向の1つのピクセルが三角形状に反復配置され、
前記三角形状に反復配置される4個のピクセルは、レッド、ブルー、グリーン、ホワイトピクセルであ
前記第1方向に対向した2つのピクセルが同色の液晶セルを含み、対向した2つの液晶セルは配向膜の方向が互いに異なる、表示装置。
【請求項2】
前記ゲート駆動部は複数のゲートインパネル(Gate In Panel)を含み、
前記複数のゲートインパネルは、前記基板の第2辺または第3辺のうちの1つに前記基板の第2辺または第3辺のうちの1つと並んで配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数のゲートインパネルの高さがaであり、前記基板が正三角形の場合、前記複数のゲートインパネルの各々は前記基板の第2辺または第3辺の一端から他端にa/b(a、bは0より大きい実数)のピッチで前記基板の第2辺または第3辺の内側方向に斜線で配置される、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記複数のピクセルの各々の三角形状は前記基板の三角形状と相似形である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数のピクセルのうち、前記基板の第2辺に隣接して最外郭に位置する2以上のピクセルは、前記基板の第2辺の内側方向に斜線で配置され、
前記複数のピクセルのうち、前記基板の第3辺に隣接して最外郭に位置する2以上のピクセルは前記基板の第3辺の内側方向に斜線で配置され、
前記基板の第2辺と前記第3辺の最外郭に位置するピクセルの各々の一部を斜線で遮るブラックマトリックスをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ブラックマトリックスの斜線の角度は前記基板の第1辺を基準に63.4度以下である、請求項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記ブラックマトリックスの斜線は前記基板の第2辺と前記第3辺の最外郭に位置する1つまたは2つ以上の四角形状のピクセルの複数の頂点のうちいずれか2つを連結する対角線の方向と並んでいる、請求項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記ブラックマトリックスの斜線は前記基板の第2辺と前記第3辺の最外郭に位置する1つまたは2つ以上の四角形状のピクセルの複数の頂点のうちいずれか2つを通る、請求項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記基板が正三角形の場合、前記基板の第2辺と前記第3辺の最外郭に位置するピクセルの各々の第2方向の長さ:第1方向の長さの割合は1:√3/n(nは、前記ブラックマトリックスの斜線が前記最外郭に位置する四角形状のピクセルの複数の頂点のうちいずれか2つを通る最小ピクセルの個数)である、請求項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示パネルは前記基板の第1辺方向の非表示領域に配置される複数のデータパッドを含むデータパッド部及び前記データパッド部と前記データラインを連結する複数のデータリンクラインを含むデータリンクライン部をさらに含み、
前記データリンクライン部に含まれる前記複数のデータリンクラインの長さは前記基板の第1辺の一端から他端に短くなってから長い、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
三角形状の基板上に複数のデータライン及び複数のゲートラインが配置され、複数のピクセル(Pixel)がマトリックスタイプで配置され、前記複数のピクセルが前記三角形状の基板に三角形状に配置される表示パネルと、
複数のデータラインにデータ電圧を供給することによって、複数のデータラインを駆動するデータ駆動部と、
複数のゲートラインにゲート信号を順次に供給することによって、複数のゲートラインを順次に駆動するゲート駆動部とを含み、
前記複数のピクセルのうち、前記基板の第2辺に隣接して最外郭に位置する2以上のピクセルは前記基板の第2辺の内側方向に斜線で配置され、
前記複数のピクセルのうち、前記基板の第3辺に隣接して最外郭に位置する2以上のピクセルは前記基板の第3辺の内側方向に斜線で配置され、
前記基板の第2辺と前記第3辺の外郭に位置するピクセルの輝度は中心部に位置するピクセルの輝度より相対的に低い、表示装置。
【請求項12】
前記基板の第2辺と前記第3辺の外郭に位置するピクセルの輝度は最外郭に位置するピクセルに行くほど輝度が徐々に減少する、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
2以上の単位表示装置が連結部材を通じて互いに組み立てられた3面以上の多面表示装置であって、
各単位表示装置は、
三角形状の基板上に複数のデータライン及び複数のゲートラインが配置され、複数のピクセル(Pixel)がマトリックスタイプで配置され、前記複数のピクセルが前記三角形状の基板に三角形状に配置される表示パネルと、
複数のデータラインにデータ電圧を供給することによって、複数のデータラインを駆動するデータ駆動部と、
複数のゲートラインにゲート信号を順次に供給することによって、複数のゲートラインを順次に駆動するゲート駆動部とを含み、
前記複数のデータラインは前記三角形状の基板の第1辺から第1方向に配置され、前記基板の第1辺の一端から他端に前記複数のデータラインの長さが各々長くなってから短くなり、
前記複数のゲートラインは前記三角形状の基板の第2辺または第3辺の間に第2方向に配置され、前記基板の第2辺の一端から他端に前記ゲートラインの長さが順次に短くなり、
前記複数のピクセルが前記三角形状の基板に三角形状に配置され、
前記複数のピクセルの各々の形状が三角形状であり、前記第2方向に隣接した2つのピクセルは平行四辺形の形状になるように隣接し、
前記複数のピクセルは前記第2方向の3個のピクセルと隣接した第1方向の1つのピクセルが三角形状に反復配置され、
前記三角形状に反復配置される4個のピクセルは、レッド、ブルー、グリーン、ホワイトピクセルであ
前記第1方向に対向した2つのピクセルが同色の液晶セルを含み、対向した2つの液晶セルは配向膜の方向が互いに異なる、多面表示装置。
【請求項14】
前記多面表示装置は多面体、球形状、または半球状のうちの1つである、請求項13に記載の多面表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は映像を表示する表示装置及び表示装置の組み合わせを通じて多面体を具現した多面表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するにつれて、画像を表示するための表示装置に対する要求が多様な形態に増加しており、近来には液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置(PDP:Plasma Display Panel)、有機電界発光表示装置(OLED:Organic Light Emitting Diode Display Device)のような種々の表示装置が活用されている。
【0003】
一般に、表示装置は表示パネルが矩形の形状を有している。一般的な表示装置を組み合わせて大型画面に連続して映像を表示することができるが、多面体を具現して立体的に連続して映像を表示することに限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態の目的は、多面表示装置の製作に使われる表示装置を提供することにある。
【0005】
本実施形態の他の目的は、立体的に連続して1つの映像を表示する多面表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一の態様における、本実施形態は、基板上に複数のデータライン及び複数のゲートラインが配置され、複数のピクセル(Pixel)がマトリックスタイプで配置される表示パネルと表示パネルを駆動するデータ駆動部、ゲート駆動部を含む表示装置を提供する。
【0007】
この際、基板は三角形状であり、表示パネルに配置された複数のピクセルが三角形状の基板に三角形状に配置することができる。データ駆動部は複数のデータラインにデータ電圧を供給することによって、複数のデータラインを駆動することができる。ゲート駆動部は、複数のゲートラインにゲート信号を順次に供給することによって、複数のゲートラインを順次に駆動することができる。
【0008】
他の態様における、本実施形態は、2以上の単位表示装置が連結部材を通じて互いに組み立てられた三面以上の多面表示装置を提供する。各単位表示装置で前述したように基板は三角形状であり、表示パネルに配置された複数のピクセルが三角形状の基板に三角形状に配置することができる。
【発明の効果】
【0009】
本実施形態によれば、表示装置は多面表示装置を製作することに使用できる効果がある。
【0010】
また、本実施形態によれば、多面表示装置は立体的に連続して1つの映像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態に係る表示装置の平面図である。
図2図1の表示装置が複数組み立てられた多面表示装置の組み立てられる前の繰広げた状態の平面図である。
図3a】多面体に組み立てられた図2の多面表示装置の立体図である。
図3b】多面体に組み立てられた図2の多面表示装置の立体図である。
図4】他の実施形態に係る表示装置の平面図である。
図5a】基板の非表示領域に位置するゲート駆動部及び各種の配線の配置を示す図4の一部分(X)の詳細図である。
図5b図5aのGIPとピクセルの配置を詳細に示す図である。
図6a図4の表示装置が液晶表示装置の場合の一例で、液晶表示装置に含まれるブラックマトリックスの配置を示す平面図である。
図6b図4の表示装置が液晶表示装置の場合の一例で、液晶表示装置に含まれるブラックマトリックスの配置を示す平面図である。
図6c図4の表示装置が液晶表示装置の場合の一例で、液晶表示装置に含まれるブラックマトリックスの配置を示す平面図である。
図7a図4の表示装置が液晶表示装置の場合の他の例で、液晶表示装置に含まれるブラックマトリックスの配置を示す平面図である。
図7b図4の表示装置が液晶表示装置の場合の他の例で、液晶表示装置に含まれるブラックマトリックスの配置を示す平面図である。
図8】表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界領域に位置する斜線部のピクセルの映像処理を示す図である。
図9】中心部と斜線部のピクセルの相対的な輝度を示す図である。
図10】更に他の実施形態に係る表示装置の平面図である。
図11】更に他の実施形態に係る表示装置の平面図である。
図12図10の表示装置が液晶表示装置の場合、液晶表示装置に含まれる各ピクセルの配向膜と駆動時の液晶の方向を示す図である。
図13】更に他の実施形態に係る表示装置の表示パネルの一部分の平面図である。
図14】更に他の実施形態に係る表示装置の表示パネルの一部分の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たって、同一な構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されてもできる限り同一な符号を付与している。また、本発明の一部の実施形態を説明するに当たって、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0013】
また、本発明の構成要素を説明するに当たって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質や回順序または順序などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に“連結”、“結合”、または“接続”されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結または接続できるが、各構成要素の間に他の構成要素が“連結”、“結合”、または“接続”されることもできると理解されるべきである。
【0014】
図1は、一実施形態に係る表示装置の平面図である。
【0015】
図1を参照すると、一実施形態に係る表示装置100は、三角形状の表示パネル110と表示パネル110を駆動する駆動部120、表示パネル110と駆動部120との間に位置する連結部130を含む。表示装置100は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置(PDP:Plasma Display Panel)、有機電界発光表示装置(OLED:Organic Light Emitting Diode Display Device)のような現在または将来の種々の表示装置でありうる。
【0016】
表示パネル110は三角形状に独立して映像を表示するか、または他の表示装置と結合して連続した映像を表示することができる。表示パネル110は、正三角形または二等辺三角形の三角形状でありうるが、これに制限されるものではない。
【0017】
この際、表示パネル110が三角形状ということは、全体的に三角形状のものを意味する。したがって、表示パネル110の3個の辺が数学的に直線でなく、曲面をなしたり3個の辺のうちの全部または一部の末端が折曲させた形状も含む。また、表示パネル110の頂点の一部が切欠させたり丸みを帯びた形状とすることもできる。以下、表示パネル110が数学的な三角形のものとして説明する。
【0018】
駆動部120は、表示パネル110の一面に位置し、連結部130を通じて表示パネル110を駆動または制御することができる。駆動部120は、一般的な表示装置のデータ駆動部、ゲート駆動部、これらを制御する制御部、タッチ駆動部のうちの1つまたはこれらの組み合わせでもよい。以下、駆動部120がデータ駆動部とゲート駆動部のものとして説明するが、これに制限されるものではない。
【0019】
連結部130は表示パネル110と駆動部120との間に位置し、駆動部120の駆動信号及び/又は制御信号を表示パネル110に伝達してくれる。例えば、連結部130は表示パネル110と駆動部120を例えばテープオートメーテッドボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式により連結することができる。
【0020】
駆動部120は、チップオンガラス(COG)方式により表示パネル110のボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されるか、または表示パネル110に直接配置されることもでき、場合によって、表示パネル110に集積化されて配置させることもできる。この場合、表示装置100は別途の連結部130を含まないことがある。
【0021】
図2は、図1の表示装置が複数の組み立てられた多面表示装置の組み立てられる前の展開された状態の平面図である。
【0022】
図2を参照すると、他の実施形態に係る多面表示装置200は図1の表示装置100を単位表示装置で、2以上の表示装置100が連結部材(図示せず)を通じて互いに組み立てられている。各表示装置100は、図1に示すように、表示パネル110、駆動部120、及び連結部130を含む。この際、多面表示装置200で2つの表示装置100が隣接して平行四辺形をなし、駆動部120が位置する表示装置100の面が平行四辺形の2つの底辺を構成するようにすることができる。
【0023】
多面表示装置200は、図3aに示すように、2以上の表示装置100が組み立てられた三面以上の多面体を構成することができる。多面表示装置200は、例えば20面体、80面体、180面体、320面体などの多面体を構成することができる。表示装置200は面数が増加して全体的に球形とすることができる。
【0024】
多面表示装置200は、図3bに示すように、2以上の表示装置100が組み立てられた三面以上の半球形またはドーム形状の多面体を構成することができる。多面表示装置200は、例えば40面体、105面体、160面体などの半球形またはドーム形状の多面体を構成することができる。表示装置200は面数が増加して全体的に半球形とすることができる。
【0025】
図1に図示した表示パネル110は三角形状であるので、多面体を製作することができる自由度が高く、今後、拡張性を考慮した映像を表示するように制御することができる。多面表示装置200は多面体を構成する各々の表示装置100が連係してコンテンツが1つの映像のように表示されることもでき、各々の表示装置100が独立的に映像を表示することもできる。
【0026】
以下、単位表示装置100の具体的な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図4は、他の実施形態に係る表示装置の平面図である。
【0028】
図4を参照すると、他の実施形態に係る表示装置400は、表示パネル410、駆動部420、及び連結部430を含むことができる。
【0029】
表示パネル410は三角形状の基板412上に複数のデータラインDL及び複数のゲートラインGLが配置され、複数のピクセル(Pixel:P)がマトリックスタイプで配置され、複数のピクセルPが三角形状の基板412に三角形状に配置することができる。三角形状の基板412は、第1辺412a、第2辺412b、及び第3辺412cからなる3個の面と3個の頂点A、B、Cを含む。表示パネル410は、映像を表示する表示領域(A/A)と映像を表示せず、各種の信号ラインや駆動部420と関連した構成要素が配置される非表示領域(N/A)とに分けられる。
【0030】
本実施形態に係る表示パネル410に配置される複数のピクセルPの各々には、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)や液晶セル(Liquid Crystal Cell)のような表示素子と、これを駆動するための駆動トランジスタ(DRT:Driving Transistor)及びストレージキャパシタなどの回路素子を基本的に含むことができる。
【0031】
各ピクセルを構成する回路素子の種類及び個数は、提供機能及び設計方式などによって多様に定めることができる。
【0032】
駆動部420は、複数のデータラインDLにデータ電圧を供給することによって複数のデータラインを駆動するデータ駆動部422、及び複数のゲートラインにゲート信号を順次に供給することによって複数のゲートラインを順次に駆動するゲート駆動部424を含むことができる。
【0033】
データ駆動部422は、データTCP(Tape Carrier Package)上に実装されてTAB(Tape Automated Bonding)方式により表示パネル410に接続されるか、またはCOG(Chip On Glass)方式により表示パネル410上に実装できる。以下、データ駆動部422はTCPに接続されたPCB(Printed Circuit Board)に形成された信号ラインを通じて外部から入力される制御信号及び駆動電圧の供給を受けると共に、相互接続されるものとして説明する。
【0034】
ゲート駆動部424はテープオートメーテッドボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式またはチップオンガラス(COG)方式により表示パネル410のボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されるか、またはGIP(Gate In Panel)タイプで具現されて表示パネル410に直接配置されることもでき、場合によって、表示パネル410に集積化して配置することもできる。
【0035】
以下、ゲート駆動部424は複数のゲートインパネル(Gate In Panel:GIP)タイプで具現されて表示パネル410に直接配置されるものとして説明する。ゲート駆動部424は、複数のゲートインパネルGIPから表示パネル410に配置された複数のゲートラインGLを通じて順次にゲート信号を供給することができる。
【0036】
ゲート駆動部424は、複数のゲートラインGLを通じて順方向にゲート信号を供給したり逆方向にゲート信号を供給したりすることができる。この際、順方向とは、図2に示すように、第1辺412aと近いゲートラインGLから遠いゲートラインGLに順次にゲート信号を供給することを意味することができる。逆方向とは、図2に示すように、第1辺412aと遠いゲートラインGLから近いゲートラインGLに順次にゲート信号を供給することを意味することができる。
【0037】
したがって、図4に示す表示装置400を単位表示装置に含む多面表示装置200において、三角形と逆三角形に配置された2つの表示装置400が各々逆方向と順方向にゲート信号を順次に供給するので、多面表示装置200は全体的に同一な方向にゲート信号を順次に供給することができる。多面表示装置200において、三角形と逆三角形に配置された2つの表示装置400が同一な方向、即ち同一な逆方向または順方向にゲート信号を順次に供給するので、多面表示装置200は単位表示装置400毎に異なる方向にゲート信号を順次に供給することもできる。
【0038】
複数のデータラインDLは三角形状の基板412の第1辺412aから第1方向に配置されている。言い換えると、複数のデータラインDLは三角形状の基板412の第1辺412aから第1方向に基板412の第2辺412bと第3辺412cに向けて配置されている。この際、複数のデータラインDLは基板412の第1辺412aの一端Aから他端Bに複数のデータラインDLの長さが頂点Cに向かい各々長くなってから、頂点Cを過ぎ他端Bに向かい短くなる。言い換えると、複数のデータラインDLは基板412の中心部で長さが最も長く、両側の外郭部で長さが最も短く、中心部から両側の外郭部に長さが順次に短くなる。
【0039】
複数のゲートラインGLは三角形状の基板412の第2辺412b及び第3辺412cの間に第2方向に配置され、基板412の第2辺412bの一端Aから他端Cに向かいゲートラインGLの長さが順次に短くなる。
【0040】
図4に示すように、第1方向の複数のデータラインDLと第2方向の複数のゲートラインGLとが交差する領域に各々ピクセルPが配置される。データ駆動部422が配置された基板412の第1辺412aに配置され、表示パネル410の表示領域(A/A)に配置されるピクセルPはデータ駆動部422と並んで配置される。基板412の第2辺412bの一端Aから他端Cに順次に短くなるゲートラインの長さに比例してデータ駆動部422と遠ざかるほど表示領域(A/A)に配置されるピクセルPの個数は順次に少なくなる。
【0041】
複数のデータラインDLと複数のゲートラインGLとが交差して全体的に三角形状のマトリックスを構成し、複数のデータラインDLと複数のゲートラインGLとが交差する領域に各々ピクセルPが配置されるので、複数のピクセルPが三角形状の基板412に三角形状に配置することができる。複数のピクセルPが三角形状の基板412に三角形状に配置されるということは、数学的に完全な三角形をなすということでなく、全体的な形状が三角形状をなすということを意味する。
【0042】
図5aは、基板の非表示領域に位置するゲート駆動部及び各種の配線の配置を示す図4の一部分(X)の詳細図である。図5bは、図5aのGIPとピクセルの配置を詳細に示す図である。
【0043】
図5a及び図5bを参照すると、ゲート駆動部424は表示パネル410の非表示領域(N/A)に配置される複数のゲートインパネルGIPを含むことができる。複数のゲートインパネルGIPは基板412の第2辺412b及び第3辺412cのうちの1つと並んで非表示領域(N/A)に配置することができる。
【0044】
一方、複数のゲートインパネルGIPが基板412の第2辺412b及び第3辺412cの両側に第2辺412b及び第3辺412cと並んで非表示領域(N/A)に配置されることもできる。言い換えると、各ゲートラインGLの両側にゲートインパネルGIPが配置され、両側のゲートインパネルGIPのうちの1つまたは2つともゲートラインGLを通じてゲート信号を供給することができる。
【0045】
複数のゲートインパネルGIPと第2辺412bとの間にグラウンド配線GNDとクロック配線CLK、ゲート電圧供給ラインVGLが配置され、ゲートインパネルGIPと表示領域(A/A)のピクセルの間に共通配線VCOMが配置することができるが、この配線の配置は多様に変形できる。グラウンド配線GND、クロック配線CLK、及び共通配線VCOMも複数のゲートインパネルGIPと同一に斜線で配置することができる。グラウンド配線GND、クロック配線CLK、ゲート電圧供給ラインVGL、共通配線VCOM、及び複数のゲートインパネルGIPの斜線の配置は、基板412の三角形の形態によって決定できる。例えば、基板412が正三角形状の場合、グラウンド配線GND、クロック配線CLK、ゲート電圧供給ラインVGL、共通配線VCOM、及び複数のゲートインパネルGIPの斜線も基板412の第2辺412bまたは第3辺412cと並列させることができる。
【0046】
複数のゲートインパネルGIPの高さがaであり、基板412が正三角形の場合、複数のゲートインパネルGIPの各々は基板412の第2辺412bの一端Aから他端Cにa/b(a、bは0より大きい実数)のピッチ(Pitch)で、基板412の第2辺412bの内側方向に斜線で配置することができる。複数のゲートインパネルGIPが基板412の第3辺412cと並んで配置された場合、複数のゲートインパネルGIPの各々は基板412の第3辺412cの一端Bから他端Cにa/bのピッチで基板412の第3辺412cの内側方向に斜線で配置することができる。この際、bは基板412の三角形の形態によって決定できる。
【0047】
例えば、基板412が正三角形にグラウンド配線GND、クロック配線CLK、共通配線VCOM、及び複数のゲートインパネルGIPが第1辺412aと60度角度で斜線配置される場合、複数のゲートインパネルGIPの各々は基板412の第3辺412cの一端Bから他端Cに、例えば
のピッチで基板412の第3辺412cの内側方向に斜線で配置することができるが、これに制限されるものではない。
【0048】
図5bに示すように、1つのゲートラインGLに各ゲートラインの両側に位置する2つのピクセルPに同時にゲート信号を供給することもできる。この場合、ゲートインパネルGIPの高さaは各ゲートラインの両側に位置する2つのピクセルの幅と同一であるか、または実質的に同一でありうる。一方、1つのゲートラインに1つのピクセルPにゲート信号を供給する場合、ゲートインパネルGIPの高さaは1つのピクセルの幅と同一であるか、または実質的に同一である。
【0049】
1つのゲートラインに各ゲートラインの両側に位置する2つのピクセルPにゲート信号を供給する時、第2方向に3個のピクセル、即ち2*3のピクセル(総6個のピクセル)は前述した複数のゲートインパネルGIPの各々のピッチと同一なピッチで基板412の内側方向に斜線で配置することができるが、同一でないピッチで基板412の内側方向に斜線で配置することもできる。
【0050】
図6a及び図6bは図4の表示装置が液晶表示装置の場合の一例で、液晶表示装置に含まれるブラックマトリックスの配置を示す平面図である。図6aで、表示領域と非表示領域の一部分(Y)のみを詳細に図示し、他の部分を省略した。
【0051】
図6aを参照すると、図4を参照して説明した表示装置400が液晶表示装置の場合、この表示装置400は基板410と対向して配置される他の基板(図示せず)に非表示領域(N/A)と表示領域(A/A)でデータラインDL、ゲートラインGL、及びピクセルPを駆動する薄膜トランジスタTFTが配置された駆動領域に配置されるブラックマトリックスBMをさらに含むことができる。ブラックマトリックスBMは、非表示領域(N/A)と表示領域(A/A)の駆動領域を遮ることができる。
【0052】
前述したように、第1方向の複数のデータラインDLと第2方向の複数のゲートラインGLとが交差する領域に配置される複数のピクセルPのうち、三角形状の表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414に位置するピクセルPIの各々は一部が表示領域(A/A)に位置し、一部は非表示領域(N/A)に位置することができる。特に、表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414に位置するピクセルPIと表示領域(A/A)の内部に位置するピクセルPが同一なピクセル構造を有する場合に、一部のピクセルPIは表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414により分けられるようになる。
【0053】
図6aに示すように、、ブラックマトリックスBMは境界414に位置するピクセルPIを全部遮る構造を有することができる。この場合、ブラックマトリックスBMは境界414を基準に境界414により分かれるピクセルPIの表示領域(A/A)の形状に沿った外郭となるよう配置することができる。
【0054】
図6bに示すように、表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414でブラックマトリックスBMは非表示領域(N/A)で表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414まで位置することができる。この場合、境界414に位置するピクセルPIが表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414により分かれても、ブラックマトリックスBMは境界414に位置するピクセルPIに対して非表示領域(N/A)に位置する部分のみを遮る構造を有することができる。
【0055】
言い換えると、複数のピクセルPのうち、基板412の第2辺412bに隣接して最外郭に位置する2以上のピクセルPIは、基板412の第2辺412bの内側方向に斜線で配置することができる。また、複数のピクセルPのうち、基板412の第3辺412cに隣接して最外郭に位置する2以上のピクセルPIは、基板412の第3辺412cの内側方向に斜線で配置することができる。
【0056】
この際、ブラックマトリックスBMは基板412の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置するピクセルPIの各々の一部を斜線で遮ることができる。したがって、表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)とを区分する境界414がブラックマトリックスBMの斜線と一致するようになる。以下、表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)とを区分する境界414とブラックマトリックスBMの斜線が一致するものとして説明するが、境界414とブラックマトリックスBMの斜線は一致しないこともある。
【0057】
図6cに示すように、3個のピクセルPの第1方向の幅をPとする時、第2方向に1つのゲートラインに各ゲートラインの両側に位置する2つのピクセルPの高さをHとする。この際、ピクセルPIの各々の一部を遮るブラックマトリックスBMの斜線の角度(θ)は第1辺412aを基準に逆タンジェント値(H/P)である。3個のピクセルPの第1方向の幅(P)がDの場合、第2方向に1つのゲートラインに各ゲートラインの両側に位置する2つのピクセルPの高さ(H)は2D以下とする。したがって、ピクセルPIの各々の一部を遮るブラックマトリックスBMの斜線の角度(θ)は第1辺412aを基準に逆タンジェント値(H/P)であるので、63.4以下である。例えば、基板412が正三角形の場合、ブラックマトリックスBMの斜線の角度(θ)は基板412の第1辺412aを基準に60度であるが、これに制限されるものではない。
【0058】
このように、ブラックマトリックスBMを斜線で配置するので、表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414で階段紋が認知できないことがある。
【0059】
図7a及び図7bは図4の表示装置が液晶表示装置の場合の他の例で、液晶表示装置に含まれるブラックマトリックスの配置を示す平面図である。
【0060】
図7a及び図7bを参照すると、境界414に位置するピクセルPIで、ブラックマトリックスBMの斜線、即ち表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414は、基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する1または2以上のピクセルPIの頂点を連結した対角線と並列させることができる。
【0061】
一例に、図7aに示すように、ブラックマトリックスBMの斜線は基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する1つのピクセルPIの頂点を連結した対角線と並列させることができる。例えば、ブラックマトリックスBMの斜線は基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する1つのピクセルPIの頂点を連結した対角線と一致させることができる。したがって、ブラックマトリックスBMは基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する1つのピクセルPIの半分を遮ることができる。
【0062】
他の例に、図7bに示すように、ブラックマトリックスBMの斜線は基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する2つのピクセルPIの頂点を連結した対角線と並列させることができる。例えば、マトリックスBMの斜線は基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する2つのピクセルPIの頂点を連結した対角線と一致させることができる。したがって、ブラックマトリックスBMは基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する2つのピクセルPIの半分を遮ることができる。
【0063】
前述した例において、ブラックマトリックスBMの斜線は基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する1つのピクセルまたは2つのピクセルPIの頂点を連結した対角線と並んでいるものとして説明したが、基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する3個以上のピクセルPIの頂点を連結した対角線と並列させることができる。同様に、基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する3個以上のピクセルPIの頂点を連結した対角線と一致させることができる。したがって、ブラックマトリックスBMは基板414の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置する3個以上のピクセルPIの半分を遮ることができる。
【0064】
図7a及び図7bに示すように、ブラックマトリックスBMの斜線がピクセルPの頂点を過ぎて、基板412が三角形の場合、ピクセルPの横:縦の割合を特定することができる。言い換えると、ピクセルPの横:縦の割合は、三角形の形態によって決定できる。例えば、基板412が正三角形の場合、基板412の第2辺412bと第3辺412cの最外郭に位置するピクセルPの各々の第2方向の長さ(b):第1方向の長さ(a)の割合は1:
(nは、ブラックマトリックスBMの斜線が最外郭に位置するピクセルの頂点を過ぎる最小ピクセルの個数)でありうるが、これに制限されるものではない。
【0065】
例えば、図7aに示すように、ブラックマトリックスBMの斜線が最外郭に位置するピクセルの頂点を過ぎる最小ピクセルの個数が1つの場合、n=1であり、図7aに示すように、ブラックマトリックスBMの斜線が最外郭に位置するピクセルの頂点を過ぎる最小ピクセルの個数が2つの場合、n=2である。
【0066】
このように、ブラックマトリックスBMの斜線の角度を調節するので、表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414で階段紋が認知できないことがある。
【0067】
図8は、図4に示す表示パネル410の表示領域(A/A)に位置し、表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界領域に位置する境界部416のピクセルPをブラー(Blur)処理して表示領域(A/A)と非表示領域(N/A)との境界414に階段紋が認知できないように映像処理したものを図示している。例えば、図9に示すように、境界部416のピクセルPの輝度が相対的に低いことがある。
【0068】
具体的に、基板412の第2辺412bと第3辺412cとの境界部416に位置するピクセルPの輝度は、中心部に位置するピクセルPの輝度より相対的に低いことがある。例えば、基板412の第2辺412bと第3辺412cとの境界部416に位置するピクセルPの輝度は、最外郭に位置するピクセルPに行くほど輝度が徐々に、または階段式で減少することができる。例えば、中心部に位置するピクセルPの輝度が100%とする時、基板412の第2辺412bと第3辺412cとの境界部416に位置するピクセルPの輝度は、例えば50%であるが、これに制限されず、100%未満であれば、いずれかの値でありうる。
【0069】
この際、境界部416に配置されるピクセルPの個数や輝度を減少する減少率、最外郭のピクセルの輝度は表示装置400の多様な状況に合うように選択できる。
【0070】
図10及び図11は、更に他の実施形態に係る表示装置の平面図である。
【0071】
図10を参照すると、更に他の実施形態に係る表示装置500は、表示パネル510、駆動部520、及び連結部530を含むことができる。この際、表示パネル510にデータラインDLとゲートラインGLとが交差する領域に各々配置される複数のピクセルPの各々の形状が三角形状である。
【0072】
この際、第2方向に隣接した2つのピクセルは三角形と逆三角形に配置されて全体的に平行四辺形の形状になるように隣接させることができる。したがって、表示領域と非表示領域の境界に階段認知自体が存在しない。
【0073】
この際、データラインDLは第1方向と斜線で配置され、ゲートラインGLは第2方向と並んで配置することができる。
【0074】
複数のピクセルPの各々の三角形状は基板412の三角形状と相似形でありうるが、 これに制限されるものではない。例えば、基板412が正三角形であれば、複数のピクセルPの各々の形状も正三角形である。
【0075】
図11に示すように、複数のピクセルPは第2方向の3個のピクセルPと隣接した第1方向の1つのピクセルPが三角形状に反復配置することができる。この際、三角形状に反復配置される4個のピクセルはレッド(R)、ブルー(B)、グリーン(G)、ホワイト(W)ピクセルでありうる。これを通じてレッド(R)、ブルー(B)、グリーン(G)、ホワイト(W)ピクセルが1つの色合いを表現することができる。
【0076】
図12は、図10の表示装置が液晶表示装置の場合、液晶表示装置に含まれる各ピクセルP1、P2の配向膜と駆動時の液晶の方向を図示している。
【0077】
図12を参照すると、図10の表示装置が液晶表示装置に第2方向に隣接した2つのピクセルP1、P2が液晶セルの場合、隣接した2つの液晶セルP1、P2は配向膜519の方向が互いに異なることがある。これによって、2つの液晶セルP1、P2は駆動時の液晶518が互いに異なる方向に回転して互いに異なるドメインで動作することができる。
【0078】
図13は、更に他の実施形態に係る表示装置の表示パネルの一部分の平面図である。
【0079】
図13を参照すると、更に他の実施形態に係る表示装置600の表示パネル610は、基板612の第1辺612a方向の非表示領域(N/A)に配置される複数のデータパッドを含むデータパッド部(図示せず)、及びデータパッド部とデータラインDLを連結する複数のデータリンクライン519aを含むデータリンクライン部519をさらに含むことができる。この際、データリンクライン部519に含まれる複数のデータリンクライン519aの長さは互いに同一とすることができる。
【0080】
データリンクライン部519に含まれる複数のデータリンクライン519aのうち、中心部に位置するデータリンクライン519aは一部にジグザグパターンで表示パネル610の非表示領域(N/A)に配置することができる。したがって、データパッド(図示せず)からデータラインDLまでのデータリンクライン519aの長さは中心部や外郭部で同一とすることができる。
【0081】
ところで、三角形状の基板612に配置される複数のデータラインDLは中心部から外郭部で長さが短くなるので、データラインDLとデータリンクライン519aの全体長さは中心部が外郭部より短くなることができる。これによって、中心部に位置するデータラインDLのライン抵抗が外郭部に位置するデータラインDLのライン抵抗より大きくすることができる。
【0082】
図14は、更に他の実施形態に係る表示装置の表示パネルの一部分の平面図である。
【0083】
図14を参照すると、更に他の実施形態に係る表示装置の表示パネル710は、基板712の第1辺712a方向の非表示領域(N/A)に配置される複数のデータパッドを含むデータパッド部(図示せず)、及びデータパッド部とデータラインDLとを連結する複数のデータリンクライン719aを含むデータリンクライン部719をさらに含むことができる。この際、データリンクライン部719に含まれる複数のデータリンクライン719aの長さは、基板712の第1辺712aの一端Aから他端Bに短くなってから長くすることができる。言い換えると、複数のデータリンクライン719aの長さは中心部より外郭部で長いことがある。
【0084】
三角形状の基板712に配置される複数のデータラインDLは中心部から外郭部に長さが順次に長くなるので、データラインDLとデータリンクライン519aの全体長さは同一である。これによって、中心部と外郭部に位置するデータラインDLのライン抵抗が表示領域(A/A)で同一とすることができる。
【0085】
前述した実施形態に係る表示装置は、2以上が組み合わせられて多面表示装置を製作することができる。
【0086】
また、本実施形態に係る多面表示装置は立体的に連続して1つの映像を表示することができる。
【0087】
以上、図面を参照して実施形態に係る表示装置及び多面表示装置を説明したが、本発明はこれに制限されるものではない。
【0088】
以上の説明及び添付の図面は本発明の技術思想を例示的に示すことに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で構成の結合、分離、置換、及び変更などの多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものでなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は請求範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0089】
100、400、500、600 表示装置
110、410、510、610、710 表示パネル
120、420、520 駆動部
422 データ駆動部
424 ゲート駆動部
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図6c
図7a
図7b
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14