特許第6405368号(P6405368)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6405368
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】光学式センサ
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/12 20060101AFI20181004BHJP
   G01B 11/26 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
   H01L31/12 E
   G01B11/26 Z
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-515209(P2016-515209)
(86)(22)【出願日】2015年4月23日
(86)【国際出願番号】JP2015062408
(87)【国際公開番号】WO2015163420
(87)【国際公開日】20151029
【審査請求日】2017年11月29日
(31)【優先権主張番号】特願2014-92084(P2014-92084)
(32)【優先日】2014年4月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000236436
【氏名又は名称】浜松ホトニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【弁理士】
【氏名又は名称】柴山 健一
(72)【発明者】
【氏名】山本 晃永
(72)【発明者】
【氏名】岡本 博
(72)【発明者】
【氏名】高坂 正臣
(72)【発明者】
【氏名】大桑 勇樹
(72)【発明者】
【氏名】岩科 進也
【審査官】 嵯峨根 多美
(56)【参考文献】
【文献】 特開平9−251663(JP,A)
【文献】 特開2000−294831(JP,A)
【文献】 特開2005−43192(JP,A)
【文献】 特開2010−9682(JP,A)
【文献】 特開2007−48400(JP,A)
【文献】 特開2003−101063(JP,A)
【文献】 特開2007−317753(JP,A)
【文献】 米国特許第8604436(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L31/12−31/173
G01J1/02−1/36
G11B7/09−7/095
G11B7/13−7/133
G01D5/26−5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子と、
前記発光素子が配置される下部基板と、
前記下部基板との間の空間内に前記発光素子が位置する上部基板と、
前記上部基板上に設けられた光学ブロックと、
を備え、
前記上部基板は、
位置検出型の光検出素子を備えており、
前記光学ブロックは、
前記発光素子から出射された光を、測定対象物の方向に反射するように構成されており、前記測定対象物によって反射された光は、前記位置検出型の光検出素子に入射する、
ことを特徴とする光学式センサ。
【請求項2】
前記上部基板は、
不純物濃度が1×1018/cm以上の第1導電型の半導体基板本体と、
前記半導体基板本体の表面に形成され不純物濃度が1×1018/cm未満の第1導電型の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域内に形成された単数又は複数の第2導電型の第2半導体領域と、
を備え、
前記位置検出型の光検出素子は、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域を備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載の光学式センサ。
【請求項3】
前記上部基板は、モニタ用フォトダイオードを更に備え、
前記光学ブロックは、前記発光素子から出射された光を、前記モニタ用フォトダイオードの方向にも反射するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学式センサ。
【請求項4】
前記上部基板は、
第2導電型の半導体基板本体と、
前記半導体基板本体の表面に形成された第1導電型の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域内に形成された単数又は複数の第2導電型の第2半導体領域と、
を備え、
前記位置検出型の光検出素子は、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域を備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載の光学式センサ。
【請求項5】
前記光学ブロックは、
ハーフミラーブロックと、
前記ハーフミラーブロックに重ねられたフルミラーブロックと、
を備え、
前記ハーフミラーブロックは、
第1フラット透明板と、
前記第1フラット透明板の表面の法線に対して傾斜した角度を有する直線を、その法線とする第1傾斜面に沿って、前記第1フラット透明板に埋め込まれたハーフミラー層と、
を備え、
前記フルミラーブロックは、
透明な第2フラット透明板と、
前記第2フラット透明板の表面の法線に対して傾斜した角度を有する直線を、その法線とする第2傾斜面に沿って、前記第2フラット透明板に埋め込まれたフルミラー層と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学式センサ。
【請求項6】
前記下部基板及び前記上部基板は、前記発光素子を収容する空間を画成する凹部をそれぞれ備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光学式センサ。
【請求項7】
前記位置検出型の光検出素子は、分割フォトダイオード又はPSDである、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光学式センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子から出射された光を対象物に照射し、対象物による反射光を検出し、チルトセンサに適用可能な光学センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、発光素子と光検出部とを組み合わせてなる装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の発光装置では、LEDチップが収納されたパッケージに、LEDチップから放射される光を検出する光検出部と、光検出部の温度を検出する温度検出部とが設けられている。光検出部の出力から、温度検出部の出力を減算することにより、光検出部の出力信号から、光検出部の温度に起因したノイズを除去している。この装置では、光検出部の出力をLEDチップの駆動にフィードバックすることにより、LEDチップの発光の安定化を図っているが、センサ機能はない。
【0004】
一方、特許文献2に記載の装置は、発光素子と光検出部とを組み合わせてなる光学式エンコーダであり、センサ機能がある。この光学式エンコーダでは、半導体基板上に光検出器と凹部が形成されている。凹部内に光源が配置され、凹部上にスリットが配置されており、光源から出射された光ビームは、スリットを通過した後、エンコーダ用の光学パターンに照射される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−10044号公報
【特許文献2】特開2005−43192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来、チルトセンサに適用可能な小型の光学式センサについては、知られていない。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、チルトセンサに適用可能な小型の光学式センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するため、本発明に係る光学式センサは、発光素子と、前記発光素子が配置される下部基板と、前記下部基板との間の空間内に前記発光素子が位置する上部基板と、前記上部基板上に設けられた光学ブロックと、を備え、前記上部基板は、位置検出型光検出素子を備えており、前記光学ブロックは、前記発光素子から出射された光を、測定対象物方向に反射するように構成されており、前記測定対象物によって反射された光は、前記位置検出型光検出素子に入射することを特徴とする。
【0008】
下部基板、上部基板、光学ブロック及び発光素子を集積し、上部基板は位置検出型光検出素子を備え、位置検出型光検出素子は、光学ブロックを介して測定対象物に入射し、これで反射された光を検出することができる。測定対象物の回転角度によって、位置検出型光検出素子への光入射位置が異なるので、この光学センサはチルトセンサとして機能することができるが、集積化によって、全体の装置は小型化することができる。
【0009】
また、前記上部基板は、不純物濃度が1×1018/cm以上の第1導電型(例:N型)の半導体基板本体と、前記半導体基板本体の表面に形成され不純物濃度が1×1018/cm未満の第1導電型(例:N型)の第1半導体領域と、前記第1半導体領域内に形成された単数又は複数の第2導電型(例:P型)の第2半導体領域と、を備え、前記位置検出型光検出素子は、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域を備えていることを特徴とする。
【0010】
半導体基板本体が、高不純物濃度(1×1018/cm以上)である場合には、基板裏面方向から表面に位置する位置検出型光検出素子に入射する光を遮断することができるため、精密な測定が可能となる。
【0011】
また、前記上部基板は、モニタ用フォトダイオードを更に備え、前記光学ブロックは、前記発光素子から出射された光を、前記モニタ用フォトダイオードの方向にも反射するように構成されていることを特徴とする。
【0012】
モニタ用フォトダイオードを用いることで、その出力に応じて、発光素子に供給される駆動電流を安定させることができる。モニタ用フォトダイオード及び分割フォトダイオードは、上部基板内に集積されており、光学ブロックを用いて発光素子からの光を反射・偏向するので、光学式センサは小型化される。
【0013】
また、前記上部基板は、第2導電型の半導体基板本体と、前記半導体基板本体の表面に形成された第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域内に形成された単数又は複数の第2導電型の第2半導体領域と、を備え、前記位置検出型光検出素子は、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域を備えていることを特徴とする。
【0014】
かかる構造によっても、上記光学式センサは機能するが、半導体基板本体をP型とする場合、その上部のN型半導体領域との間にPN接合が形成される。したがって、このPN接合をモニタ用フォトダイオードとして用いることが可能である。この場合、モニタ用フォトダイオードの出力は、半導体基板本体及びN型半導体領域にそれぞれ電気的に接続された電極から取り出すことができる。
【0015】
また、前記光学ブロックは、ハーフミラーブロックと、前記ハーフミラーブロックに重ねられたフルミラーブロックと、を備え、前記ハーフミラーブロックは、第1フラット透明板と、前記第1フラット透明板の表面の法線に対して傾斜した角度を有する直線を、その法線とする第1傾斜面に沿って、前記第1フラット透明板に埋め込まれたハーフミラー層と、を備え、前記フルミラーブロックは、透明な第2フラット透明板と、前記第2フラット透明板の表面の法線に対して傾斜した角度を有する直線を、その法線とする第2傾斜面に沿って、前記第2フラット透明板に埋め込まれたフルミラー層と、を備えることを特徴とする。
【0016】
ハーフミラー層によって測定対象物方向に発光素子からの光を反射することができ、ハーフミラー層を透過した光を、フルミラー層によってモニタ用フォトダイオード方向に反射することができる。
【0017】
また、前記下部基板及び前記上部基板は、前記発光素子を収容する空間を画成する凹部をそれぞれ備えていること特徴とする。発光素子が凹部内に配置されるため、基板厚み方向の小型化が可能である。
【0018】
前記位置検出型光検出素子は、分割フォトダイオード又はPSDとすることができる。
【発明の効果】
【0019】
この光学式センサは、チルトセンサに適用可能な構造であって小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、第1実施形態に係る光学式センサを一部分解して示す斜視図である。
図2図2は、第1実施形態に係る光学式センサ及び測定対象物のII−II矢印線断面図である。
図3図3は、第1実施形態に係る光学式センサのIII−III矢印線断面図である。
図4図4は、光学式センサの一部領域の平面図である。
図5図5は、上部基板の底面図である。
図6図6は、下部基板の底面図である。
図7図7は、光学式センサの回路図である。
図8図8は、光学ブロックの縦断面構成を示す図である。
図9図9は、第2実施形態に係る光学式センサ及び測定対象物の縦断面図である。
図10図10は、第3実施形態に係る光学式センサ及び測定対象物の縦断面図である。
図11図11は、第4実施形態に係る光学式センサ及び測定対象物の縦断面図である。
図12図12は、変形例に係る光学式センサを一部分解して示す斜視図である。
図13図13は、ハーフミラーブロックの製造方法について説明するための図である。
図14図14は、フルミラーブロックの製造方法について説明するための図である。
図15図15は、光学式センサの製造方法について説明するための図である。
図16図16は、凹部位置の変形例について説明するための図である。
図17図17は、凹部位置の変形例について説明するための図である。
図18図18は、分割フォトダイオードの代わりにPSDを用いた光学式センサの斜視図である。
図19図19は、PSDの平面図である。
図20図20は、図19に示したPSDの縦断面構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施の形態に係る光学式センサについて説明する。同一要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
【0022】
図1は、第1実施形態に係る光学式センサを一部分解して示す斜視図であり、図2は、第1実施形態に係る光学式センサ及び測定対象物のII−II矢印線断面図である。
【0023】
この光学式センサは、発光素子40(図2参照)と、発光素子40がその上に配置される下部基板20と、上部基板10と、上部基板10上に設けられた光学ブロック30とを備えている。
【0024】
三次元直交座標系において、各基板に垂直な方向がZ軸方向であり、モニタ用フォトダイオードMから分割フォトダイオードSDに向かう方向がY軸方向であり、これらの双方に垂直な方向がX軸方向である。
【0025】
発光素子40は、上部基板10と下部基板20との間に画成される空間内に位置しており、例えば波長670nmの可視光を出射する発光ダイオード(LED)であるが、レーザダイオードを用いることもできる。発光素子40は、化合物半導体基板40Aと、化合物半導体基板40Aの表面側に形成された半導体領域40Bとを備えており、これらの導電型は反対である。すなわち、一方の導電型がP型であり、他方の導電型がN型である。
【0026】
発光素子40の光出射面には、レンズ(球レンズ)50が設けられている。レンズ50は、接着剤51によって、発光素子40の光出射面に固定されている。発光素子40から出射された光は、レンズ50によって収束され、その後、光学ブロック内のハーフミラーによって反射・偏向され、測定対象物Rに照射される。測定対象物Rは、X軸、及びY軸を中心に回転可能であり、測定対象物Rで反射された光は、分割フォトダイオードSDに入射する。測定対象物Rの回転角度によって、分割フォトダイオードSDへの光入射位置が異なるので、この光学センサはチルトセンサとして機能することができる。
【0027】
上部基板10は、分割フォトダイオードSDとモニタ用フォトダイオードMとを備えている。
【0028】
まず、分割フォトダイオードSDについて説明する。上部基板10は、半導体基板本体10Aと、半導体基板本体10Aの表面側に形成された複数のP型の半導体領域10Bを備えている。図2の例では、半導体基板本体10AはN型であり、個々の半導体領域10Bと半導体基板本体10Aとの間にPN接合を有するフォトダイオードが形成されている。図1では、4つのフォトダイオードを有する4分割フォトダイオードが示されているが、分割数はこれに限定されるものではない。
【0029】
個々の半導体領域10Bの周囲は、N型の隔離領域10Cによって囲まれている。隔離領域10Cの不純物濃度は、半導体基板本体10Aの不純物濃度よりも高い(1×1018/cm以上)ことが好ましい。
【0030】
次に、モニタ用フォトダイオードMについて説明する。
【0031】
図1において、モニタ用フォトダイオードMは、分割フォトダイオードSDとは異なる位置に形成されている。詳説すれば、光出射孔Hは、モニタ用フォトダイオードMと分割フォトダイオードSDとの間に位置しており、YZ平面は、光学ブロック30におけるハーフミラーの法線とフルミラーの法線とを含んで構成されている。すなわち、発光素子40から出射された光線は、同一平面(YZ平面)内において進行しており、要素の位置ずれによる検出精度の劣化が生じにくい簡単な構造になっている。なお、対象物によっては、光線はYZ平面内のみを進行することもできるが、対象物がX軸及びY軸回転する場合には、YZ平面における構造に限られるものではない。
【0032】
モニタ用フォトダイオードMは、半導体基板本体10Aの表面側にP型の半導体領域10bを備えている。半導体基板本体10AはN型であるため、半導体領域10bと半導体基板本体10Aとの間にPN接合を有するフォトダイオードが形成されている。
【0033】
半導体領域10bの周囲は、N型の隔離領域10cによって囲まれている。隔離領域10cの不純物濃度は、半導体基板本体10Aの不純物濃度よりも高く(1×1018/cm以上)、好適には隔離領域10Cの不純物濃度と同一である。
【0034】
なお、上記の隔離領域10C及び隔離領域10cは、個々の半導体領域10B及び半導体領域10bに、周囲から余分なキャリアが混入するのを抑制すると共に、基板電位を与えるためのコンタクト領域としても機能している。
【0035】
半導体基板本体10Aの上下面には、それぞれ絶縁膜10D及び絶縁膜10Eが形成されている。絶縁膜10D及び絶縁膜10Eの材料は、例えばSiOからなるが、SiNxや樹脂などの他の材料を用いることもできる。
【0036】
半導体基板本体20Aの上下面にも、それぞれ絶縁膜20D及び絶縁膜20Eが形成されている。絶縁膜20D及び絶縁膜20Eの材料は、例えばSiOからなるが、SiNxや樹脂などの他の材料を用いることもできる。
【0037】
上部基板10と下部基板20とは、貼り合わせられている。貼り合わせ方法として、上部基板10と下部基板20を加熱して圧着させる方法、上部基板10と下部基板20との間に接着剤を介在させる方法、上部基板10の下面に設けられた電極と下部基板20の上面に設けられた電極とをバンプを介して接続する方法等がある。接着剤を用いる場合には、絶縁膜10Eと絶縁膜20Dとの間の界面が接着層になる。
【0038】
上部基板10の下面には、凹部H1が設けられており、下部基板20の上面には凹部H2が設けられており、これらがZ軸方向に重なることで、発光素子40及び集光レンズ50を収容する空間が画成されている。すなわち、下部基板20及び上部基板10は、発光素子40を収容する空間を画成する凹部H1,H2をそれぞれ備えており、発光素子40が凹部内に配置されるため、基板厚み方向の小型化がされている。
【0039】
光学ブロック30は、発光素子40から出射された光を、測定対象物Rの方向に反射するように構成されており、測定対象物Rによって反射された光は、分割フォトダイオードSDに入射する。また、上部基板10は、モニタ用フォトダイオードMを備え、光学ブロック30は、発光素子40から出射された光を、モニタ用フォトダイオードMの方向にも反射するように構成されている。
【0040】
この光学式センサでは、下部基板20、上部基板10、光学ブロック30及び発光素子40を集積しており、分割フォトダイオードSDは、光学ブロック30を介して測定対象物Rに入射し、これで反射された光を検出することができる。この集積化によって、全体の装置は小型化することができる。また、モニタ用フォトダイオードMを用いることで、その出力に応じて、発光素子40に供給される駆動電流を安定させることができる。モニタ用フォトダイオードM及び分割フォトダイオードSDは、上部基板10内に集積されており、光学ブロック30を用いて発光素子40からの光を反射・偏向するので、光学式センサは小型化される。
【0041】
光学ブロック30は、ハーフミラーブロック30Aと、ハーフミラーブロック30Aに重ねられたフルミラーブロック30Bとを備えている。
【0042】
光学ブロック30は、図8に示すように、ハーフミラーブロック30Aは、第1フラット透明板と、第1フラット透明板の表面の法線に対して傾斜した角度を有する直線を、その法線とする第1傾斜面に沿って、前記第1フラット透明板に埋め込まれたハーフミラー層M1とを備えている。
【0043】
フルミラーブロック30Bは、透明な第2フラット透明板と、第2フラット透明板の表面の法線に対して傾斜した角度を有する直線を、その法線とする第2傾斜面に沿って、第2フラット透明板に埋め込まれたフルミラー層M2とを備えている。
【0044】
ハーフミラー層M1によって、測定対象物Rの方向に、発光素子40からの光Lを反射光L1として反射することができ、ハーフミラー層M1を透過した光を、フルミラー層M2によってモニタ用フォトダイオードMの方向に反射光L2として反射することができる(図8参照)。
【0045】
図3は、光学式センサのIII−III矢印線断面図である。
【0046】
図1及び図3を参照すると、上部基板10には、分割フォトダイオードSDの半導体領域10Bからの出力を取り出すための貫通電極A、B,C,Dが設けられている。また、上部基板10には、モニタ用フォトダイオードMの半導体領域10bからの出力を取り出すための貫通電極Eが設けられている。上部基板10には、基板電位を与えるための貫通電極Fが設けられている。
【0047】
貫通電極A〜Fは、上部基板10の下面に形成された凹部H3の底面から上面まで貫通しており、表面の絶縁膜10D上にまで延びている。それぞれの貫通電極A〜Fは、上部基板10及び下部基板20に形成された絶縁膜10E及び20D上を這って、下部基板20の貫通電極A3〜F3にそれぞれ電気的に接続されている。下部基板20の上面には凹部H4が形成されており、貫通電極A3〜F3は、凹部H4の底面から下面まで貫通し、絶縁膜20Eから露出するまで延びている。なお、上部基板に凹部H3を、下部基板20に凹部H4を用いず、上部基板10に貫通電極A〜Fを、下部基板20に貫通電極A3〜F3を夫々形成しても構わない。
【0048】
上部基板10の上部の絶縁膜10Dと光学ブロック30との間には接着層が介在している。
【0049】
図4は、光学式センサの一部領域の平面図である。
【0050】
上部基板10の上部の絶縁膜10D上には、半導体領域10B、半導体領域10b及び隔離領域10C及び隔離領域10cに、それぞれ電気的に接続されたコンタクト電極が露出しており、それぞれのコンタクト電極は、貫通電極A〜Fに接続されている。
【0051】
図5は、上部基板10の底面図である。
【0052】
上記の貫通電極A〜Fは、絶縁膜10Eを這って、絶縁膜10Eの下面上に設けられた電極パッドA1〜F1にそれぞれ電気的に接続される。なお、基板間の隙間を均一に保持するためのダミー用の電極パッドX1を絶縁膜10Eの下面上に設けることもできる。
【0053】
図6は、下部基板20の底面図である。
【0054】
上記の電極パッドA1〜F1、X1は、絶縁膜20Dの上面上に、対向して設けられた電極パッドA2〜F2、X2にそれぞれ電気的に接続される。接続には半田バンプを用いることもできる。絶縁膜20Dの上面上には、発光素子40の一方の端子に駆動電流を供給するための電極パッドGも設けられており、電極パッドGは、貫通電極G3に電気的に接続される。発光素子40の他方の端子には、下部基板20の基板電位が貫通電極F3から与えられる。
【0055】
図7は、光学式センサの回路図である。
【0056】
分割フォトダイオードSDは、4つのフォトダイオードPA,PB,PC,PDを備えており、それぞれの出力は、貫通電極A、B,C,Dを介して検出回路70に入力される。検出回路70は、入力信号を電圧に変換し、必要に応じて増幅し、或いは、デジタル値に変換して、制御回路80に検出値を入力する。制御回路80は、入力された検出値に基づいて、測定対象物Rの回転角度を演算し、外部機器に出力する。
【0057】
検出回路70には、モニタ用フォトダイオードMからのモニタ信号も貫通電極Eを介して入力されている。検出回路70は、入力信号を電圧に変換し、必要に応じて増幅し、或いは、デジタル値に変換して、制御回路80に検出値を入力する。制御回路80は、入力されるモニタ信号の検出値が一定となるように、光源駆動回路60から発光素子40に供給される駆動電流の大きさを制御する。すわなち、制御回路80は、モニタ信号が基準値以上の場合には、駆動電流を減少させ、基準値未満の場合には増加させる処理を行う。
【0058】
図9は、第2実施形態に係る光学式センサ及び測定対象物の縦断面図である。
【0059】
この形態では、上部基板10は、不純物濃度が1×1018/cm以上のN型の半導体基板本体10Aと、半導体基板本体の表面に形成され不純物濃度が1×1018/cm未満(例:4×1012/cmで、好適範囲は1×1011/cm以上1×1016/cm以下)のN型半導体領域10Fと、N型半導体領域10F内に形成された複数のP型半導体領域10Bとを備えている。分割フォトダイオードSDは、N型半導体領域10F及び複数のP型半導体領域10Bによって構成され、モニタ用フォトダイオードMは、N型半導体領域10F及び複数のP型半導体領域10bによって構成される。その他の構成は、第1実施形態と同一である。なお、N型半導体領域10Fはエピタキシャル層である。
【0060】
本例のように、半導体基板本体10Aが、高不純物濃度(1×1018/cm以上)である場合、基板裏面方向から表面に位置する分割フォトダイオードSDに入射する光を遮断することができるため、精密な測定が可能となる。
【0061】
図10は、第3実施形態に係る光学式センサ及び測定対象物の縦断面図である。
【0062】
この形態では、上部基板10は、P型の半導体基板本体10Aと、半導体基板本体10Aの表面に形成されたN型半導体領域10G、10gと、N型半導体領域10G、10g内に形成された複数のP型半導体領域10B及びP型半導体領域10bとを備えている。
【0063】
分割フォトダイオードSDは、N型半導体領域10G及び複数のP型半導体領域10Bによって構成され、モニタ用フォトダイオードMは、N型半導体領域10g及び複数のP型半導体領域10bによって構成される。その他の構成は、第1実施形態と同一である。
【0064】
かかる構造によっても、上記光学式センサは機能するが、半導体基板本体10AをP型とする場合、その上部のN型半導体領域10Gとの間にPN接合が形成される。したがって、このPN接合をモニタ用フォトダイオードとして用いることが可能である。この場合、モニタ用フォトダイオードの出力は、半導体基板本体10A及びN型半導体領域10Gにそれぞれ電気的に接続された電極から取り出すことができ、この場合、モニタ用フォトダイオードは省略することもできる。
【0065】
図11は、第4実施形態に係る光学式センサ及び測定対象物の縦断面図である。
【0066】
上述の例では、集光レンズ50は、発光素子40に固定することとしたが、これは上部基板10を貫通する光出射孔Hの径を大きくし、その内面に固定することとしてもよい。固定には接着剤52を用いることができる。
【0067】
図12は、変形例に係る光学式センサを一部分解して示す斜視図である。
【0068】
上述の例では、4分割フォトダイオードの光感応領域を構成する各半導体領域10Bの大きさは同一であったが、これは異なっていてもよい。すなわい、光出射孔Hに近い側の半導体領域10Bの面積よりも、光出射孔Hから遠い側の半導体領域10Bの面積を大きくすることができる。測定対象物の回転角は、分割フォトダイオードSDの各半導体領域10Bからの出力の比率に対応しているが、このように面積を設定することにより、測定対象の角度に対する4分割フォトダイオードの4分割フォトダイオード出力値の線形性が向上し、制御回路の負荷低減をすることができる。
【0069】
図13は、ハーフミラーブロック30Aの製造方法について説明するための図である。
【0070】
まず、透明基板G1上にハーフミラー層M1を形成し単位ミラー構造A1を製造する(A)。次に、単位ミラー構造A1を積層し、積層体を構成する(B)。次に、所定の角度で積層体を切断する(C)。これにより、ハーフミラーブロック30Aを製造することができる(D)。ハーフミラーブロック30Aは、透明基板G1の材料からなる第1フラット透明板と、ハーフミラー層M1とを備えることになる。
【0071】
図14は、フルミラーブロック30Bの製造方法について説明するための図である。
【0072】
まず、透明基板G2上にフルミラー層M2を形成し単位ミラー構造B1を製造する(A)。次に、単位ミラー構造B1を積層し、積層体を構成する(B)。次に、所定の角度で積層体を切断する(C)。これにより、フルミラーブロック30Bを製造することができる(D)。フルミラーブロック30Bは、透明基板G2の材料からなる第1フラット透明板と、フルミラー層M2とを備えることになる。
【0073】
なお、上述の透明基板G1、G2の材料としては、SiOを用いることができるが、その他の透明材料も用いることができる。また、ハーフミラー層M1の材料としては、アルミ(Al)クロム(Cr)などの金属膜、ならびに誘電体多層膜(誘電体多層膜は、右記のうち少なくとも2種類の誘電体からなる多層膜で、誘電体膜の材料として、酸化チタン(TiO)、酸化アルミ(Al)、酸化ケイ素(SiO)、フッ化マグネシウム(MgF2))などを用いることができ、フルミラー層M2の材料としては、アルミ(Al)銀(Ag)などの金属膜、ならびに誘電体多層膜(誘電体多層膜は、右記のうち少なくとも2種類の誘電体からなる多層膜で、誘電体膜の材料として、酸化チタン(TiO)、酸化アルミ(Al)、酸化ケイ素(SiO)、フッ化マグネシウム(MgF))などを用いることができ、これらの層はスパッタ法、蒸着法、又はメッキ法を用いて透明基板上に形成することができる。
【0074】
図15は、光学式センサの製造方法について説明するための図である。
【0075】
上述のように形成されたハーフミラーブロック30Aと、フルミラーブロック30Bとを貼り合わせて接合する(A)。接合には、熱圧着を用いることもできるが、接着剤を用いることもできる。次に、接合した光学ブロック30の両面を研磨する(B)。しかる後、上部基板10に光学ブロック30を貼り合わせる(C)。この貼り合わせには、熱圧着を用いることもできるが、接着剤を用いることもできる。また工程(C)については上述の方法の他に常温接合プロセスなどを用いても構わない。次に、工程(C)の積層体の上部基板10に、レンズ及び発光素子が設けられた下部基板20を貼り合わせる(D)。工程(D)の積層体のダイシングを行って個別の素子に分離する(E)ことにより、上述の光学式センサが完成する。また、上記(C)工程後に積層体のダイシングを行い、個片化し、個別の素子の上部基板10にレンズ及び発光素子が設けられた下部基板20を貼り合せるように工程を入れ替えても構わない。
【0076】
図16は、凹部位置の変形例について説明するための図である。
【0077】
上述のいずれの例においても、凹部H1内にのみ発光素子40を配置して、下部基板の半導体基板本体20Aの表面は平坦にすることができる。なお、その他の要素の記載は省略してある。
【0078】
図17は、凹部位置の変形例について説明するための図である。
【0079】
また、上述のいずれの例においても、凹部H2内にのみ発光素子40を配置して、上部基板の半導体基板本体10Aの下面は平坦にすることができる。なお、その他の要素の記載は省略してある。
【0080】
また、上述の光学式センサは、測定対象物の回転角(傾斜角)を検出することができるが、用途によっては他の物理量(位置など)を検出することも可能である。
【0081】
なお、上述の分割フォトダイオードに代えて、PSD(光位置検出素子)を用いることもできる。PSDは、フォトダイオードの表面抵抗を利用したスポット光の位置センサであり、CCDなどとは異なり非分割型のため、連続した電気信号(XまたはY座標)が得られ、位置分解能・応答性に優れている。発光素子から発光され、レンズ50、基板10内部の光出射孔Hによりコリメートされた光は、光学ブロック30内のハーフミラー30Aで反射され、測定対象物Rに反射され、(2次元)のPSDに照射される。PSDの各出力電極より取り出された光電流値より、PSD上の照射位置が求められ、測定対象物Rの角度が算出される。以下、その構造について説明する。
【0082】
図18は、分割フォトダイオードの代わりにPSDを用いた光学式センサの斜視図である。このセンサの図1に示したものとの相違点は、分割フォトダイオードの位置に、PSDが配置された点のみであり、他の構成は、図1のものと同一である。
【0083】
図19は、PSDの平面図であり、平面形状が概ね長方形の半導体領域10Bの表面上に対向する一対の電極(EaとEd)及び(EbとEc)が、2組配置されている。PSDにおいては、入射光のスポット位置に応じて、入射位置から電極までの抵抗値が異なるため、対向する電極間から出力される電流の比率を求めると、スポット光の入射位置、すなわち、測定対象物の位置が判明する。
【0084】
図20は、図19に示したPSDの縦断面構成を示す図である。
【0085】
PSDは基板の厚み方向にはダイオードを構成しており、半導体領域10Bと、半導体基板本体10Aとの間にダイオードが構成されている。半導体領域10Bは例えばP型であり、半導体基板本体10Aは例えばN型であるが、上述の図9又は図10の構造を採用することもできる。半導体基板本体10Aは、隔離領域10C及びその上に形成された電極Efを介してグランドなどの固定電位に接続されている。隔離領域10Cの導電型は、例えばN型であるが、半導体基板本体10Aの導電型と同一であり、基板電位を与えることができる。なお、各電極Ea、Eb,Ec,Ed,Efは、それぞれ上述の貫通電極A、B、C、D、Fに接続することができる。また、隔離領域10Cをカソードとして、半導体領域10Bをアノードとすることができるが、その逆も可能である。分割型フォトダイオードの構成はPSDには適用することができ、同図では、隔離領域10Cの深さは、半導体領域10Bの深さと同一である例を示しているが、PSDの周縁領域を構成する隔離領域10Cは半導体領域10Bよりも深い方が好ましい。
【0086】
また、図9に示したように、半導体基板本体10Aの表面に半導体領域10Fを形成し、この中にPSDの光検出領域となる単一の半導体領域10Bを形成してもよい。半導体の断面構成は、図9における分割フォトダイオードSDの左右方向の半分の構造と同じである。
【0087】
以上、説明したように、上記実施形態では、分割フォトダイオード又はPSDからなる位置検出型の光検出素子を備えており、チルトセンサに適用することができる。
【0088】
また、上述の半導体基板本体は、Siからなるが、他の材料を採用することも可能であり、また、N型(第1導電型)及びP型(第2導電型)は、相互に置換することができる。
【0089】
以上のように、上記の光学式センサは、発光素子40と、発光素子40が配置される下部基板20と、下部基板20との間の空間内に発光素子40が位置する上部基板10と、上部基板10上に設けられた光学ブロック30と、を備え、上部基板10は、位置検出型の光検出素子(分割フォトダイオード又はPSD)を備えており、光学ブロック30は、発光素子40から出射された光を、測定対象物の方向に反射するように構成されており、測定対象物によって反射された光は、位置検出型の光検出素子に入射する。
【0090】
また、上部基板10は、不純物濃度が1×1018/cm以上の第1導電型(例:N型)の半導体基板本体10Aと、半導体基板本体10Aの表面に形成され不純物濃度が1×1018/cm未満の第1導電型(例:N型)の第1半導体領域10Fと、第1半導体領域10F内に形成された単数又は複数の第2導電型(例:P型)の第2半導体領域10Bとを備え、位置検出型の光検出素子は、第1半導体領域10F及び第2半導体領域10Bを備えている(図9参照)。なお、PSDの場合の縦断面構成は、第2半導体領域10Bの数が単数であり、図9における分割フォトダイオードの左右方向の半分の領域の構造と同一となる。
【0091】
また、上部基板19は、モニタ用フォトダイオードMを更に備え、光学ブロック30は、発光素子40から出射された光を、モニタ用フォトダイオードMの方向にも反射するように構成されている。
【0092】
また、上部基板10は、第2導電型(例:P型)の半導体基板本体10Aと、半導体基板本体の表面に形成された第1導電型(例:N型)の第1半導体領域10Gと、第1半導体領域10G内に形成された単数又は複数の第2導電型の第2半導体領域10Bとを備え、位置検出型の光検出素子は、第1半導体領域10G及び第2半導体領域10Bを備えている(図10)。なお、PSDの場合の縦断面構成は、第2半導体領域10Bの数が単数であり、図10における分割フォトダイオードの左右方向の半分の領域の構造と同一となる。
【0093】
また、光学ブロック30は、ハーフミラーブロック30Aと、ハーフミラーブロック30Aに重ねられたフルミラーブロック30Bとを備え、ハーフミラーブロック30Aは、第1フラット透明板(ハーフミラーブロック30Aの本体部分)と、第1フラット透明板の表面の法線に対して傾斜した角度を有する直線を、その法線とする第1傾斜面に沿って、第1フラット透明板に埋め込まれたハーフミラー層M1とを備え、フルミラーブロック30Bは、透明な第2フラット透明板(フルミラーブロック30Bの本体部分)と、第2フラット透明板の表面の法線に対して傾斜した角度を有する直線を、その法線とする第2傾斜面に沿って、第2フラット透明板に埋め込まれたフルミラー層M2とを備えている。
【0094】
また、下部基板20及び上部基板10は、発光素子40を収容する空間を画成する凹部をそれぞれ備えている。
【0095】
また、上述の位置検出型の光検出素子は、分割フォトダイオード又はPSDであり、光学式センサをチルトセンサに適用することができる。
【符号の説明】
【0096】
10…上部基板、20…下部基板、30…光学ブロック、SD…分割フォトダイオード、M…モニタ用フォトダイオード。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20