(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6405384
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】外部端末とインタワーキングする方法、装置、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 8/60 20180101AFI20181004BHJP
G06F 8/61 20180101ALI20181004BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20181004BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20181004BHJP
【FI】
G06F8/60
G06F8/61
G06F13/00 354A
H04M1/00 Q
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-538847(P2016-538847)
(86)(22)【出願日】2014年8月26日
(65)【公表番号】特表2016-532214(P2016-532214A)
(43)【公表日】2016年10月13日
(86)【国際出願番号】KR2014007925
(87)【国際公開番号】WO2015030460
(87)【国際公開日】20150305
【審査請求日】2017年8月22日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0102766
(32)【優先日】2013年8月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ, ファ ジュン
【審査官】
漆原 孝治
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−238329(JP,A)
【文献】
特開2011−114755(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0104252(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0130678(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0235523(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/60
G06F 8/61
G06F 13/00
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部端末とインタワーキングする方法であって、
携帯端末が第1の端末とインタワーキングしている間に第2の端末から接続要請が受信された場合、前記携帯端末で、前記携帯端末をリセットするか否かを選択する画面を表示するステップと、
前記画面で前記携帯端末のリセットが選択された場合、前記携帯端末で、前記第1の端末にリンクされた一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報を含む第1のバックアップデータを生成するステップと、
前記携帯端末で、前記第1のバックアップデータを前記第1の端末に伝送し、前記リセットを実行するステップと、を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記リセットを実行した後に前記第2の端末とインタワーキングするステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の端末にリンクされた一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報は、
前記携帯端末にインストールされた一つ以上の実行ファイルのリストと、前記リセットが選択されたときに前記実行ファイルの実行状態に関連する設定情報をファイル形態で生成することにより決定された設定値とのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記リセットを実行するステップは、前記携帯端末が製造された最初の状態に前記携帯端末を初期化するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の端末とインタワーキングするステップは、
前記第2の端末が前記第2の端末の一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報を含む第2のバックアップデータを格納している場合、前記第2の端末に前記第2のバックアップデータの伝送を要請するステップと、
前記第2のバックアップデータが前記第2の端末から受信された場合、前記第2のバックアップデータに基づいて前記実行ファイルをインストールするステップと、
前記実行ファイルをインストールした後に前記第2の端末とインタワーキングするステップと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の端末が前記第2のバックアップデータを格納していない場合、前記第2の端末とインタワーキングするステップを更に有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の端末の一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報は、
前記第2の端末の一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルのリストと、前記第2の端末の一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルの設定情報をファイル形態で生成することにより決定された設定値とのうちの少なくとも一つを含み、
前記実行ファイルをインストールするステップは、前記実行ファイルの設定値を適用して前記実行ファイルをインストールすることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
外部端末とインタワーキングする装置であって、
アプリケーションプログラムの実行画像、動作状態、及びメニュー状態を表示するディスプレイ部と、
無線信号を送受信する通信モジュールと、
前記装置が第1の端末とインタワーキングしているときに前記通信モジュールを介して第2の端末から接続要請が受信された場合、前記ディスプレイ部にリセットするか否かを選択する画面を表示し、前記画面でリセットが選択された場合、前記第1の端末にリンクされた一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報を含む第1のバックアップデータを生成し、前記通信モジュールを介して前記第1のバックアップデータを前記第1の端末に伝送し、前記装置をリセットする制御部と、を備えることを特徴とする装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記装置をリセットした後に前記第2の端末とインタワーキングすることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の端末にリンクされた一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報は、
前記装置にインストールされた一つ以上の実行ファイルのリストと、前記リセットが選択されたときに前記実行ファイルの実行状態に関連する設定情報をファイル形態で生成することにより決定された設定値とのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記装置のリセットは、前記装置が製造された最初の状態に前記装置を初期化することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記制御部は、
前記第2の端末が前記第2の端末の一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報を含む第2のバックアップデータを格納している場合、前記通信モジュールを介して前記第2の端末に前記第2のバックアップデータの伝送を要請し、
前記第2のバックアップデータが前記通信モジュールを介して前記第2の端末から受信された場合、前記第2のバックアップデータに基づいて前記実行ファイルをインストールし、前記第2の端末とインタワーキングすることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記第2の端末が前記第2のバックアップデータを格納していない場合、前記第2の端末とインタワーキングすることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第2の端末の一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報は、
一つ以上の実行ファイルのリストと、前記実行ファイルの設定情報をファイル形態で生成することにより決定された設定値とのうちの少なくとも一つを含み、
前記制御部は、前記実行ファイルの設定値を適用して前記実行ファイルをインストールすることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項15】
請求項1に記載の外部端末とインタワーキングする方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの端末が相互にインタワーキングするような、外部端末とインタワーキングする方法、装置、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)のような端末は、無線通信を通じて相互にインタワーキングする。もう一つのインタワーキングする端末は、他の端末と多様な機能を共有する。例えば、端末は、ユーザーに提供される多様なアプリケーション、特定機能、又は多様なサービス(例えば、映画再生、写真一覧、音楽聴取、ゲーム再生、インターネット実行、チャットサービス)を共有する。
【0003】
上記情報は、本発明の開示の理解を助けるための背景情報として示すだけである。上記のいずれかが本発明に関する従来技術として適用されるか否かに関しては、何の決定も判定も下されない。
【0004】
従来技術において、相互にインタワーキングする2個の端末のうちのいずれか一つ(以下、‘携帯端末’と称する)が他の端末から接続要請を受信した場合、携帯端末は、他の端末からの接続要請を無視するか、或いは現在接続されている端末との接続を絶って他の端末に接続する。携帯端末は、他の端末との接続のために初期化しなければならない。しかし、多くのユーザーは、他の端末に接続するために自分の携帯電話を初期化しなければならないことを、マニュアルを詳しく検討しなくてはわからない。従って、多くのユーザーは、自分の携帯端末を他の端末に接続するのに難しさを経験し、特定端末とインタワーキングする自分の端末を他の端末に容易に接続させるために、外部端末とインタワーキングする改善された装置及び方法に対する必要性を有するという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ユーザーが特定端末とインタワーキングしている間に他の外部端末とインタワーキングする方法、装置、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による外部端末とインタワーキングする方法は、携帯端末が第1の端末とインタワーキングしている間に第2の端末から接続要請が受信された場合、前記携帯端末で、前記携帯端末をリセットするか否かを選択する画面を表示するステップと、前記画面で前記携帯端末のリセットが選択された場合、前記携帯端末で、前記第1の端末にリンクされた一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報を含む第1のバックアップデータを生成するステップと、前記携帯端末で、前記第1のバックアップデータを前記第1の端末に伝送し、前記リセットを実行するステップと、を有する。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による外部端末とインタワーキングする装置は、アプリケーションプログラムの実行画像、動作状態、及びメニュー状態を表示するディスプレイ部と、無線信号を送受信する通信モジュールと、前記装置が第1の端末とインタワーキングしているときに前記通信モジュールを介して第2の端末から接続要請が受信された場合、前記ディスプレイ部にリセットするか否かを選択する画面を表示し、前記画面でリセットが選択された場合、前記第1の端末にリンクされた一つ以上の機能に対応する一つ以上の実行ファイルに関する情報を含む第1のバックアップデータを生成し、前記通信モジュールを介して前記第1のバックアップデータを前記第1の端末に伝送し、前記装置をリセットする制御部と、を備える。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によれば、上記外部端末とインタワーキングする方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、外部端末とインタワーキングする方法、装置、及び記録媒体を提供することで、ユーザーが特定端末とインタワーキングする自分の端末を他の端末に容易に接続することができる。即ち、相互にインタワーキングする多様な種類の端末を使用するユーザーは、簡単な操作を通じて自分の端末がインタワーキングする端末を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明による上記及び他の態様、特徴、及び利点は、図面と共に述べる以下の詳細な説明から、一層明らかになるはずである。
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする携帯端末のブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施形態による携帯端末とインタワーキングする方法におけるリセットするか否かをユーザーが選択することを可能にする画面の一例を示す図である。
【
図5A】本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法を示すフローチャートである。
【
図5B】本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法を示すフローチャートである。
【
図5C】本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
以下の説明は、本発明の多様な実施形態に対する理解を助けるための特定の詳細を含む。しかし、これらの詳細は、単に例示的なものと考えるべきである。従って、本発明の範囲及び精神を逸脱することなく、以下に説明する本発明の様々な変形及び変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかであろう。なお、公知の機能又は構成に関する具体的な説明は、明瞭性と簡潔性のために省略する。
【0014】
以下の説明及び請求項に使用する用語及び単語は、辞典的意味に限定されるものではなく、発明者により本発明の理解を明確且つ一貫性があるようにするために使用する。従って、特許請求の範囲とこれと均等なものに基づいて定義されるものであり、本発明の実施形態の説明が単に具体例を提供するためのものであって、本発明の目的を限定するものでないことは、本発明の技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0015】
本明細書に記載の各要素は、文脈中で特に明示しない限り、複数形を含むことは、当業者に理解される。従って、例えば、“コンポーネント表面(a component surface)”との記載は、1つ又は複数の表面を含む。
【0016】
以下の説明において、携帯端末、第1の端末、第1のバックアップデータに関する詳細は、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるような本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。従って、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、以下に説明する本発明の様々な変形及び変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0017】
本発明の一実施形態による端末間のインタワーキング方法を説明するために、端末は、携帯端末、第1の端末、及び第2の端末として区分して説明する。携帯端末、第1の端末、及び第2の端末は、無線通信機能を有し、例えば、スマートフォン、タブレットPC、時計、MP3プレーヤーである。更に、外部端末、即ち第1及び第2の端末の構成は、一部構成が省略されたり、他の構成要素を追加して含んだりしても、
図1に示すブロック構成図の構成と実質的には同一である。
【0018】
携帯端末は、外部端末(例えば、第1及び第2の端末)と無線接続してインタワーキングすることによって、外部端末の一つ以上の機能に対応する機能を遂行する。その機能は、ユーザーに提供される多様なアプリケーション又は所定の機能(例えば、映画再生、写真一覧、音楽聴取、ゲーム再生、インターネット実行、ショートメッセージサービス(SMS)、電子メール)を含む。外部端末の機能に対応する機能を遂行する動作の一例は、第1の端末が携帯端末とインタワーキングしているときに受信されたテキストメッセージを第1の端末が有する場合、第1の端末が携帯端末に受信されたテキストメッセージを有することを知らせる通知メッセージを表示する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする携帯端末のブロック図である。
【0020】
図1を参照すると、携帯端末100は、入力部130、出力部150、格納部170、通信モジュール190、及び制御部110を含む。
【0021】
入力部130は、ユーザーの操作を受信する。入力部130は、後述するタッチスクリーン(及びタッチスクリーンコントローラ)で構成され、一つ以上のボタン(図示せず)を含む。
【0022】
ボタンは、携帯端末100のハウジングの前面、側面、及び/又は後面に提供される。ボタンは、電源/ロックボタン(図示せず)及びメニューボタン(図示せず)のうちの少なくとも一つを含む。
【0023】
出力部150は、ディスプレイ部(図示せず)及びスピーカ(図示せず)のうちの少なくとも一つを含む。
【0024】
ディスプレイ部は、多様なアプリケーションプログラムの実行画像、動作状態、及びメニュー状態を表示する。ディスプレイ部は、タッチスクリーンに組み込まれる。
【0025】
スピーカは、制御部110の制御により、携帯端末100で遂行される機能に対応するサウンドを出力する。スピーカは、携帯端末100のハウジングの適切な位置に少なくとも一つのユニットとして提供される。
【0026】
タッチスクリーンは、ユーザーの操作を受信し、アプリケーションプログラムの実行画像、動作状態、及びメニュー状態を表示する。即ち、タッチスクリーンは、多様なサービス(例えば、通話、データ伝送、ブロードキャスティング、及び写真撮影)に対応するグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)をユーザーに提供する。タッチスクリーンは、GUIに入力される少なくとも一つのタッチ入力に対応するアナログ信号をタッチスクリーンコントローラに出力する。タッチスクリーンは、電子ペンのようなユーザーの指又はポイントユニット(例えば、スタイラスペン、以下‘電子ペン’と称する)を通じて少なくとも一つのタッチ入力を受信する。また、タッチスクリーンは、タッチアンドドラッグ入力を受信する。この場合、タッチスクリーンは、タッチアンドドラッグ入力に対応するアナログ信号をタッチスクリーンコントローラに伝送する。
【0027】
タッチスクリーンは、例えば、抵抗膜(resistive)方式タッチスクリーン、静電容量(capacitive)方式タッチスクリーン、赤外線(infrared)方式タッチスクリーン、超音波(acoustic wave)方式タッチスクリーン、又はEMR(Electro Magnetic Resonance)方式タッチスクリーンである。
【0028】
本明細書において、用語“タッチ”は、タッチスクリーンへのユーザーの指又は電子ペンの接触に限定されず、非接触認識を含む。タッチスクリーンがユーザーの指又は電子ペンを認識する認識距離は、携帯端末100の性能又は構造に基づく。例えば、非接触認識により発生する入力(例えば、ホバリングイベント)をタッチスクリーンにユーザーの指タッチ又は電子ペンの接触により発生するタッチイベントと区別するために、タッチスクリーンは、タッチイベント及びホバリングイベントに対して異なる値(例えば、電流値)を出力するように構成される。また、タッチスクリーンは、ホバリングイベントが発生した空間とタッチスクリーンとの間の距離に従って値(例えば、電流値)を出力する。
【0029】
タッチスクリーンコントローラは、タッチスクリーンから受信されたアナログ信号をデジタル信号(例えば、XとYの座標)に変換して制御部110に送信する。制御部110は、タッチスクリーンコントローラから受信されたデジタル信号を用いてタッチスクリーンを制御する。例えば、制御部110は、タッチイベント又はホバリングイベントに応答して、タッチスクリーンに表示された短縮アイコン(図示せず)を選択するか又は短縮アイコンを実行する。タッチスクリーンコントローラは、制御部110に含まれる。
【0030】
タッチスクリーンコントローラは、タッチスクリーンを通じて出力される値(例えば、電流値)を検出してホバリングイベントが発生した空間とタッチスクリーンとの間の距離値を決定し、この距離値をデジタル信号(例えば、Z座標)に変換して制御部110に提供する。
【0031】
更に、タッチスクリーンは、ユーザーの指及び電子ペンによる入力を同時に受信するために、ユーザーの指及び電子ペンのタッチ又はアプローチを各々感知する少なくとも2個のタッチパネルを含む。少なくとも2個のタッチパネルは、異なる出力値をタッチスクリーンコントローラに提供し、タッチスクリーンコントローラは、少なくとも2個のタッチパネルから受信された異なる出力値を認識し、タッチスクリーンへの入力がユーザーの指による入力であるか又は電子ペンによる入力であるかを判定する。
【0032】
通信モジュール190は、移動通信モジュール(図示せず)、WLAN(Wireless Local Area Network)モジュール(図示せず)、近距離通信モジュール(図示せず)などを含む。
【0033】
移動通信モジュールは、制御部110の制御下で、少なくとも一つのアンテナ(図示せず)を用いて移動通信を通じて携帯端末100が外部端末に接続することを可能にする。移動通信モジュールは、携帯端末100に入力又は登録された各々の電話番号を有する携帯電話(図示せず)、スマートフォン(図示せず)、タブレットPC(図示せず)、又は他のデバイス(図示せず)と音声通話、画像通話、SMSメッセージ、又はマルチメディアメッセージサービス(MMS)のための無線信号を送受信する。
【0034】
WLANモジュールは、制御部110の制御下で、無線アクセスポイント(AP)がインストールされた場所でインターネットに接続する。WLANモジュールは、IEEE(Electrical and Electronics Engineers)802.11x規格をサポートする。近距離通信モジュールはブルートゥース(登録商標)であり、制御部110の制御下で、端末間の無線近距離通信を実行する。
【0035】
携帯端末100の通信モジュール190は、性能により、移動通信モジュール、WLANモジュール、及び近距離通信モジュールのうちの少なくとも一つを含む。例えば、通信モジュール190は、性能により、移動通信モジュール(図示せず)、WLANモジュール(図示せず)、及び近距離通信モジュール(図示せず)の組み合わせを含む。
【0036】
格納部170は、制御部110の制御下で、入力部130、出力部150、及び通信モジュール190の動作に従って入出力される信号又はデータを格納する。格納部170は、携帯端末100又は制御部110の制御のための制御プログラム及びアプリケーションを格納する。
【0037】
ここで、用語“格納部”は、格納部170、制御部110に含まれるROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)(図示せず)、及び携帯端末100にインストールされるメモリカード(図示せず、例えばSD(Secure Digital)カード(登録商標)又はメモリスティック(登録商標))を含む。格納部170は、非揮発性メモリ、揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)を含む。
【0038】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)、携帯端末100の制御のための制御プログラムを格納するROM、及び携帯端末100の外部から受信される信号/データを一時的に格納するか、或いは携帯端末100で実行される動作の作業領域(workspace)として使用されるRAMを含む。CPUは、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、又はクワッドコアプロセッサである。CPU、ROM、及びRAMは、内部バスを通じて相互に接続される。
【0039】
制御部110は、入力部130、出力部150、格納部170、及び通信モジュール190を制御する。
【0040】
本実施形態により、携帯端末100が第1の端末とインタワーキングしているときに通信モジュール190を介して第2の端末から接続要請を受信すると、制御部110は、ディスプレイ部(図示せず)にリセットするか否かをユーザーが選択することを可能にする画面を表示し、ユーザーがリセットを選択した場合、第1の端末にリンクされた一つ以上の機能に対応する実行ファイルに関する情報を含む第1のバックアップデータを生成し、通信モジュール190を介して第1のバックアップデータを第1の端末に伝送し、携帯端末100をリセットする。携帯端末100をリセットするプロセスは、携帯端末100が製造された最初の状態に初期化することを含む。携帯端末110をリセットした後、制御部110は、第2の端末とインタワーキングする。
【0041】
図2は、本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法を示す図であり、
図3は、本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法を示す図である。
【0042】
図2及び
図3を参照すると、これらは、携帯端末100が第1の端末200aとインタワーキングしているときに第2の端末200bから接続要請を受信した場合に動作する方法を提供する。より詳しくは、携帯端末100が第2の端末200bから接続要請を受信した場合、携帯端末100は、製造された最初の状態に携帯端末100を初期化するためにリセットするか否かをユーザーが選択することを可能にする画面を表示し、ユーザーがリセットを選択した場合に第1の端末200aにバックアップデータを伝送し、リセットを実行する。第2の端末200bがバックアップデータを格納している場合、携帯端末100は、バックアップデータに基づいて実行ファイルをインストールし、実行ファイルの設定値を回復し、第2の端末200bとインタワーキングする。第2の端末200bがバックアップデータを格納していない場合、携帯端末100は、第2の端末200bとインタワーキングを実行する。
【0043】
携帯端末100が第1の端末200aとインタワーキングする場合、第1の端末200aで実行される一つ以上の機能に対応する実行ファイルは、携帯端末100に既にインストールされている。例えば、
図2に示すように、第1の端末200aで実行される機能は、メッセージサービス、スケジューラ、及び電話のような複数のアプリケーション(以下、‘マスタアプリケーション’と称する)を含み、アプリケーションの一部(例えば、メッセージマスタアプリケーション及びコールマスタアプリケーション)に対応するアプリケーション(以下、‘ミニアプリケーション’と称する)は、携帯端末100に既にインストールされている。各ミニアプリケーションは、該当マスタアプリケーションの一部の機能を遂行する。例えば、メッセージが第1の端末200aのメッセージマスタアプリケーションを通じて受信された場合、携帯端末100のメッセージミニアプリケーションは、メッセージが第1の端末200aにより受信されたことを知らせる通知機能を実行する。
【0044】
図3を参照すると、ステップ301において、第2の端末200bは、携帯端末100に接続を要請する接続要請信号を携帯端末100に送信する。ステップ303において、携帯端末100が第2の端末200bから接続要請信号を受信すると、携帯端末100は、初期化のために携帯端末100をリセットするか否かをユーザーが選択することが可能な画面を表示する。初期化のための携帯端末100のリセットは、携帯端末100が製造された最初の状態にする携帯端末100の初期化を含む。ステップ305において、ユーザーが所定の操作を通じて携帯端末100に表示された画面でリセットを選択すると、プロセスは、ステップ307に進む。ステップ307において、携帯端末100は、第1のバックアップデータを第1の端末200aに伝送する。第1のバックアップデータは、第1の端末200aにリンクされた一つ以上の機能に対応する実行ファイルに関する情報を含む。実行ファイルに関する情報は、携帯端末100にインストールされた一つ以上の実行ファイルのリストと、リセットが選択されたときに実行ファイルの実行状態に関連する設定情報をファイル形態で生成することにより決定された設定値とのうちの少なくとも一つを含む。例えば、携帯端末100が第1の端末200aとインタワーキングする場合、実行ファイルに関する情報は、第1の端末200aの一つ以上のマスタアプリケーションに対応するミニアプリケーションの実行ファイルのリスト、各ミニアプリケーションの実行ファイルのリスト、及びリセットが選択されたときにミニアプリケーションの実行状態に関連する設定情報をファイル形態で生成することにより決定された設定値のうちの少なくとも一つを含む。設定値は、第1の端末200aが携帯端末100とインタワーキングするために携帯端末100に再び接続された場合に、ミニアプリケーションの現在の実行状態に回復するために使用される。ステップ309において、第1の端末200aは、受信した第1のバックアップデータを格納する。第1の端末200aに格納された第1のバックアップデータは、第1の端末200aが携帯端末100に再び接続してインタワーキングする場合に、第1のバックアップデータの実行ファイルのリスト及び実行ファイルの設定値に基づき、第1の端末200aが携帯端末100にインストールされて使用されたミニアプリケーションを回復してそれぞれのミニアプリケーションに設定された設定値を回復することを可能にする。
【0045】
ステップ311において、携帯端末100は、リセットを実行する。携帯端末100のリセットは、他の外部端末(即ち、第2の端末200b)に接続するためのものである。携帯端末100を第2の端末200bとインタワーキングすることで第2の端末200bの一部の機能を有する補助装置として使用するために、第2の端末200bにインストールされたマスタアプリケーションに対応するそれぞれのミニアプリケーションは、携帯端末100にインストールされる必要がある。第2の端末200bのマスタアプリケーションに対応するミニアプリケーションが携帯端末100に既にインストールされているときに第2の端末200bが第1の端末200aとインタワーキングしている携帯端末100に接続する場合、携帯端末100は、第2の端末200bのマスタアプリケーションが対応する携帯端末100のミニアプリケーションと同期化されなければならないためにリセットが必要である。ステップ313において、携帯端末100は、第2の端末200bに第2のバックアップデータ要請信号を伝送する。第2のバックアップデータは、第2の端末200bの一つ以上の機能に対応する実行ファイルに関する情報を含む。第2の端末200bの一つ以上の機能に対応する実行ファイルに関する情報は、第2の端末200bの一つ以上の機能に対応する実行ファイルに関する情報のリストと、第2の端末200bの一つ以上の機能に対応する実行ファイルに関する設定情報をファイル形態で生成することにより決定された設定値とのうちの少なくとも一つを含む。第2のバックアップデータは、第1のバックアップデータのように、第2の端末200が携帯端末100とインタワーキングするために携帯端末100に接続された後に第2の端末200bが携帯端末100から切り離された場合、第2の端末200bに格納される。ステップ315において、第2の端末200bは、第2のバックアップデータ要請信号に応答して第2のバックアップデータを携帯端末100に伝送する。ステップ317において、携帯端末100は、第2の端末200bから受信した第2のバックアップデータに基づき、個々の実行ファイルをインストールし、個々の実行ファイルの設定値を回復する。ステップ319において、携帯端末100は、第2の端末200bとインタワーキングする。
【0046】
図4は、本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法におけるリセットするか否かをユーザーが選択することを可能にする画面の一例を示す図であり、
図5A〜
図5Cは、本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法を示すフローチャートである。
【0047】
図4、
図5A、
図5B、及び
図5Cを参照すると、携帯端末は、外部端末(以下、‘第2の端末’と称する)から接続要請を受信すると、携帯端末が第2の端末を除く他の端末(以下、‘第1の端末’と称する)に接続された状態であるか否かを判定する。携帯端末が第1の端末に接続された状態にある場合、携帯端末は、ユーザーがリセットするか否かを選択することが可能なポップアップウィンドウを表示する。ユーザーがポップアップウィンドウでリセットを選択すると、携帯端末は、第1の端末にバックアップデータ(以下、‘第1のバックアップデータ’と称する)を伝送し、初期状態にリセットする。その後、携帯端末は、第2の端末がバックアップデータ(以下、‘第2のバックアップデータ’と称する)を格納しているか否かを判定する。第2の端末が第2のバックアップデータを格納していると携帯端末が判定した場合、携帯端末は、第2の端末から第2のバックアップデータを受信し、第2のバックアップデータに基づいて一つ以上の実行ファイルを回復して第2の端末とインタワーキングする。第2の端末が第2のバックアップデータを格納していないと携帯端末が判定した場合、携帯端末は、第2の端末とインタワーキングする。携帯端末が第1の端末に接続された状態でないと携帯端末が判定した場合、携帯端末は、上記動作のうちの第1の端末に第1のバックアップデータを伝送する動作を除く他の動作を実行する。
【0048】
ステップ401において、携帯端末は、第2の端末から接続要請が受信されたか否かを判定する。携帯端末が第2の端末から接続要請が受信されたと判定した場合、プロセスはステップ403に進む。携帯端末が第2の端末から接続要請が受信されないと判定した場合、プロセスは終了する。ステップ403において、携帯端末は、携帯端末が第1の端末に接続された状態にあるか否かを判定する。携帯端末が第1の端末に接続された状態にあると携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ405に進む。携帯端末が第1の端末に接続された状態でないと携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ421に進む。ステップ405において、携帯端末は、初期化のためにリセットするか否かをユーザーが選択することが可能なポップアップウィンドウを表示する。一例として、携帯端末は、
図4に示すようにポップアップウィンドウ400を表示する。ステップ407において、携帯端末は、ポップアップウィンドウでリセットが選択されたか否かを判定する。リセットが選択されたと携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ409に進む。リセットが選択されないと携帯端末が判定した場合、プロセスは終了する。ステップ409において、携帯端末は、第1の端末に第1のバックアップデータを伝送し、ステップ411で初期化されるようにリセットを実行する。ステップ413において、携帯端末は、第2の端末が第2のバックアップデータを格納しているか否かを判定するための信号を第2の端末に伝送する。ステップ415において、携帯端末は、第2のバックアップデータを第2の端末が格納していることを通知する信号が第2の端末から受信されたか否かを判定する。第2の端末が第2のバックアップデータを格納していることを通知する信号が第2の端末から受信されたと携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ417に進み、第2の端末が第2のバックアップデータを格納していることを通知する信号が第2の端末から受信されないと携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ435に進む。ステップ417において、携帯端末は、第2の端末から第2のバックアップデータを受信し、第2のバックアップデータに基づいて一つ以上の実行ファイルをインストールする。このとき、インストールされた実行ファイルの設定値は再び回復され、それによって、インストールされた実行ファイルは、第2のバックアップデータが生成されて格納されたときと同じ状態で実行される。ステップ419において、携帯端末は、第2の端末とインタワーキングする。
【0049】
ステップ421において、ユーザーの操作による初期化のためのリセットを実行するか否かをユーザーが選択することが可能なポップアップウィンドウが表示される。また、携帯端末は、一例として
図4に示すようにポップアップウィンドウ400を表示する。ステップ423において、携帯端末は、リセットが選択されるか否かを判定する。リセットが選択されたと携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ425に進む。リセットが選択されないと携帯端末が判定した場合、プロセスは終了する。ステップ425において、携帯端末は、初期化されるようにリセットを実行する。ステップ427において、携帯端末は、第2の端末が第2のバックアップデータを格納しているか否かを判定するための信号を第2の端末に伝送する。ステップ429において、携帯端末は、第2の端末が第2のバックアップデータを格納していることを通知する信号が第2の端末から受信されたか否かを判定する。第2の端末が第2のバックアップデータを格納していることを通知する信号が第2の端末から受信されたと携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ431に進む。第2の端末が第2のバックアップデータを格納していることを通知する信号が第2の端末から受信されないと携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ435に進む。ステップ431において、携帯端末は、第2の端末から第2のバックアップデータを受信し、第2のバックアップデータに基づいて一つ以上の実行ファイルをインストールする。ステップ433において、携帯端末は、第2の端末とインタワーキングする。
【0050】
ステップ435において、携帯端末は、第2の端末が第2のバックアップデータを格納していないことを通知する信号が第2の端末から受信されたか否かを判定する。第2の端末が第2のバックアップデータを格納していないことを通知する信号が第2の端末から受信されたと携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ437に進み、第2の端末が第2のバックアップデータを格納していないことを通知する信号が第2の端末から受信されないと携帯端末が判定した場合、プロセスはステップ413に戻る。ステップ437において、携帯端末は、第2の端末とインタワーキングする。
【0051】
本発明の一実施形態による外部端末とインタワーキングする方法について上述した。しかし、上述の実施形態は、多様な変形及び変更が可能である。例えば、本明細書に記載したそれぞれの動作は、その全体又は一部が並列に同時に遂行され、動作の一部が省略され、或いは他の動作が追加的に実行される。
【0052】
例えば、複数のマスタアプリケーションの一部に対応するミニアプリケーションは、上述のように携帯端末にインストールされる。しかし、マスタアプリケーションの一部の代わりに、マスタアプリケーションの全部に対応する各ミニアプリケーションは、携帯端末にインストールされる。
【0053】
また、各ミニアプリケーションは、上述のようにマスタアプリケーションに対応する一部の機能を実行する。しかし、各ミニアプリケーションは、マスタアプリケーションの通知機能のみを実行するか又はマスタアプリケーションとして同一の機能を実行する。
【0054】
本発明の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組みせの形態で具現可能である。このようなソフトウェアは、例えば、揮発性若しくは非揮発性格納装置(例えば、消去可能/再書込み可能なROM(Read Only Memory)、メモリ(例えば、RAM(Random Access Memory)、メモリチップ、及び集積回路(IC)チップ)、又は光的若しくは磁気的に記録可能なコンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、及び磁気テープ)に格納される。携帯端末内に含まれるメモリは、本発明の実施形態を具現する指示を含むプログラム又はプログラムを格納するのに適合したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例である。従って、本発明は、任意の請求項に記載された装置又は方法を具現するためのコードを含むプログラム及びこのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含む。また、このようなプログラムは、有線又は無線接続を通じて伝送される通信信号のような任意の媒体を介して電子的に移送され、本発明は、これと均等なことを適切に含む。
【0055】
以上、本発明の詳細な説明において具体的な実施形態について説明したが、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められる本発明の範囲及び精神を逸脱することなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【符号の説明】
【0056】
100 携帯端末
110 制御部
130 入力部
150 出力部
170 格納部
190 通信モジュール
200a 第1の端末
200b 第2の端末
400 ポップアップウィンドウ