特許 6405454 ユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法及び基地局、ユーザー装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】6405454

(24)【登録日】2018年9月21日

(45)【発行日】2018年10月17日

(54)【発明の名称】ユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法及び基地局、ユーザー装置

(51)【国際特許分類】

   H04W 36/28 20090101AFI20181004BHJP

   H04W 16/32 20090101ALI20181004BHJP

   H04W 72/04 20090101ALI20181004BHJP

【ＦＩ】

   H04W36/28

   H04W16/32

   H04W72/04 111

【請求項の数】10

【全頁数】26

(21)【出願番号】特願2017-512304(P2017-512304)

(86)(22)【出願日】2015年3月19日

(65)【公表番号】特表2017-526305(P2017-526305A)

(43)【公表日】2017年9月7日

(86)【国際出願番号】CN2015074644

(87)【国際公開番号】WO2015184889

(87)【国際公開日】20151210

【審査請求日】2017年3月2日

(31)【優先権主張番号】201410444560.6

(32)【優先日】2014年9月2日

(33)【優先権主張国】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】509024525

【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション

【氏名又は名称原語表記】ＺＴＥ ＣＯＲＰＯＲＡＴＩＯＮ

(74)【代理人】

【識別番号】100091096

【弁理士】

【氏名又は名称】平木 祐輔

(74)【代理人】

【識別番号】100102576

【弁理士】

【氏名又は名称】渡辺 敏章

(74)【代理人】

【識別番号】100101063

【弁理士】

【氏名又は名称】松丸 秀和

(72)【発明者】

【氏名】ワン，シン

(72)【発明者】

【氏名】ヘ，フェン

【審査官】 望月 章俊

(56)【参考文献】

【文献】 国際公開第２０１３／１４３６１３（ＷＯ，Ａ１）

【文献】 特開２０１０−１８３６４５（ＪＰ，Ａ）

【文献】 ZTE Corporation，Analysis on the Solutions for the Prioritized Scenarios of MeNB Handover，3GPP TSG-RAN WG3♯83 R3-140053，3GPP，２０１４年 ２月１０日

【文献】 Ericsson，Dual connectivity - mobility scenarios，3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #83 R3-140346，3GPP，２０１４年 ２月１０日

【文献】 BROADCOM CORPORATION，MCG handover for Dual Connectivity，3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #85 R2-140531，２０１４年 ２月１０日

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ｈ０４Ｗ４／００−Ｈ０４Ｗ９９／００

Ｈ０４Ｂ７／２４−Ｈ０４Ｂ７／２６

３ＧＰＰ ＴＳＧ ＲＡＮ ＷＧ１−４

ＳＡ ＷＧ１−４

ＣＴ ＷＧ１、４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法であって、
デュアルリンクユーザー装置（UE）のマスター基地局がハンドオーバする際に、ターゲット基地局は前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定することと、
前記ターゲット基地局は、前記UEが前記セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、前記UEと接続を確立することとを含み、
前記ターゲット基地局は前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定することは、
前記ターゲット基地局は、前記マスター基地局が送信したハンドオーバ要求及び前記UEのセカンダリ基地局情報を受信し、前記UEのセカンダリ基地局情報に基づき、基地局を切り替えた後にUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保持するか否かを判断し、判断結果がはいであると、前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定することと、
前記ターゲット基地局は基地局を切り替えた後にUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保持することを確定すると、まず前記セカンダリ基地局とインターフェイス接続を確立し、それから前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認、及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックすることとを含み、
前記方法は、
前記マスター基地局は前記ターゲット基地局が送信した、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を受信した後に、前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを許可する指示に従って、元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続けることと、
前記マスター基地局は元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続ける際に、前記ターゲット基地局にデータパケットを送信し、或いは、前記マスター基地局は元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続け、UEが新しい設定を使用し始めた情報を受信してから、前記セカンダリ基地局にデータパケットを送信することを止め、且つ前記ターゲット基地局にデータパケットを送信し始めることとを更に含むユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法。

【請求項2】

前記ターゲット基地局が前記マスター基地局の送信したハンドオーバ要求及び前記UEのセカンダリ基地局情報を受信することは、
前記ターゲット基地局は前記マスター基地局が送信したハンドオーバ要求メッセージを受信し、該ハンドオーバ要求メッセージにUEのセカンダリ基地局情報が含まれることを含む請求項1に記載の方法。

【請求項3】

前記ターゲット基地局は前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認、及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックすることは、
前記ターゲット基地局は前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認メッセージをフィードバックし、該ハンドオーバ要求確認メッセージには、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を含むことを含む請求項2に記載の方法。

【請求項4】

前記ターゲット基地局は前記UEと接続を確立し、前記UEがターゲットセルにアクセスして新しい設定を使用し始めた後に、UEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うことを更に含み、前記ターゲット基地局がUEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うことは、前記ターゲット基地局は自体とUEとの間のUuポートを介してデータを送信し、及び前記ターゲット基地局は一部のパケットデータコンバージェンスプロトコル（PDCP）データユニット（PDU）を前記セカンダリ基地局によって前記UEに送信することを含む請求項3に記載の方法。

【請求項5】

前記セカンダリ基地局は前記マスター基地局から元の設定した分散ベアラーのデータパケットを受信し、再び前記ターゲット基地局から新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信することと、
前記セカンダリ基地局は受信したデータパケットを順序にUEに送信し、前記セカンダリ基地局は前記ターゲット基地局が送信した新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信し、且つキャッシュ領域において送信し終わっていないデータパケットがある際に、前記セカンダリ基地局はキャッシュ領域におけるデータパケットを捨てることとを更に含む請求項1に記載の方法。

【請求項6】

基地局装置であって、
デュアルリンクユーザー装置（UE）のマスター基地局は該基地局にハンドオーバする際に、UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定するように設定される第1ユニット、及び
前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、前記UEと接続を確立するように設定される第2ユニットを備え、
前記第1ユニットは、
前記マスター基地局が送信したハンドオーバ要求及び前記UEのセカンダリ基地局情報を受信するように設定される受信モジュール、及び
前記UEのセカンダリ基地局情報に基づき、基地局を切り替えた後にUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保持するか否かを判断し、判断結果がはいであると、デュアルリンクUEのマスター基地局が該基地局にハンドオーバする際に、UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定するように設定される判断モジュールを備え、
前記第1ユニットは、
前記判断モジュールはUEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定する際に、まず前記セカンダリ基地局とインターフェイス接続を確立し、それから前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認、及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックするように設定される基地局間リンク確立モジュールを更に備え、
前記基地局装置は、
該装置がデュアルリンクUEのマスター基地局であってターゲット基地局にハンドオーバする際に、前記ターゲット基地局が送信した、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を受信し、且つ前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを許可する指示に従って、元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続けるように設定される第3ユニットを更に備え、
前記第3ユニットは更に、元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続ける際に、更に前記ターゲット基地局にデータパケットを送信し、或いは元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続け、UEが新しい設定を使用し始めた情報を受信してから、まず前記セカンダリ基地局にデータパケットを送信することを止め、それから前記ターゲット基地局にデータパケットを送信するように設定される基地局装置。

【請求項7】

前記受信モジュールが前記マスター基地局の送信したハンドオーバ要求及び前記UEのセカンダリ基地局情報を受信することは、
前記マスター基地局が送信したハンドオーバ要求メッセージを受信し、該ハンドオーバ要求メッセージにUEのセカンダリ基地局情報が含まれることを含む請求項6に記載の装置。

【請求項8】

前記基地局間リンク確立モジュールは前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認、及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックすることは、
前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認メッセージをフィードバックし、該ハンドオーバ要求確認メッセージは、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を含むことを含む請求項7に記載の装置。

【請求項9】

前記第2ユニットは更に、前記UEと接続を確立し、前記UEがターゲットセルにアクセスして新しい設定を使用し始めた後に、前記UEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うように設定され、前記第2ユニットがUEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うことは、該装置とUEとの間のUuポートを介してデータを送信し、及び一部のパケットデータコンバージェンスプロトコル（PDCP）データユニット（PDU）を前記セカンダリ基地局によって前記UEに送信することを含む請求項8に記載の装置。

【請求項10】

該装置がデュアルリンクUEのセカンダリ基地局である際に、前記マスター基地局から元の設定した分散ベアラーのデータパケットを受信し、再び前記ターゲット基地局から新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信し、且つ受信したデータパケットを順序にUEに送信し、前記ターゲット基地局が送信した新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信した際に、キャッシュ領域において送信し終わっていないデータパケットがあると、キャッシュ領域におけるデータパケットを捨てるように設定される第4ユニットを更に備える請求項8に記載の装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は移動通信システムにおいて、特に異機種ネットワークに配置される移動通信システムにおけるユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法及び基地局、ユーザー装置に関する。

【背景技術】

【0002】

第3世代パートナーシッププロジェクト（Third Generation Partnership Projects、3GPPと略称される）では、スモールセル（Small Cell）の配置及びその能力方面の強化が将来の通信ネットワーク発展において最も興味のある課題の一つであると考えられる。従来、通信業界において一般に認められているシーンは、マクロ基地局のカバレッジ範囲内又は境界で低電力ノードを配置し、両者はともに発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク（Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E-UTRANと略称される）システムにおけるアクセスネットワークを構成し、それによりユーザー装置（User Equipment、UEと略称される）のために合成したデータ伝送サービスを提供する。

【0003】

このような典型的なシーンは図1に示すシステムアーキテクチャを参照することができ、コアネットワーク（Core Network、CNと略称される）における移動性管理エンティティ（Mobility Management Entity、MMEと略称される）とS1-MMEインターフェイスを構築していて、且つCNによって移動アンカーの基地局と見なされ、マスター基地局（Master eNB、MeNBと略称される）と呼ばれ、MeNBとの間にX2インターフェイスで接続され、UEのために余分な無線リソースのノードを提供し、セカンダリ基地局（Secondary eNB、SeNBと略称される）と呼ばれる。UEとMeNB、SeNBとの間にいずれも無線Uuポートを構築していて、コントロールプレーンシグナリングとユーザプレーンデータを伝送することができ、これはUEがデュアルコネクティビティ（Dual Connectivity、DCと略称される）にあるとも呼ばれる。このようなシステムアーキテクチャにより2つ（ひいては複数）の基地局が同時に無線リソースを提供して1つのUEのために通信サービスを行うことができるため、ネットワークのデータスループットを大幅に向上させる。

【0004】

このようなシステムアーキテクチャでのユーザプレーン伝送及びプロトコルスタック形式は図2を参照することができる。ダウンリンクデータを例として、伝送過程は図2（a）に示すように、EPSベアラー（EPS bearer）#1の伝送操作は関連標準と同じであり、即ちサービスゲートウェイ（Serving Gateway、S-GWと略称される）がS1-UインターフェイスによってデータパケットをMeNBに送信し、それからMeNBがUuポートによってデータパケットをUEに送信し、EPSベアラー#2の伝送は、S-GWがS1-UインターフェイスによってデータパケットをMeNBに送信した後に、MeNBが前記ベアラーの一部のデータパケットをUuポートによってUEに送信し、他の一部のデータパケットがX2インターフェイスによってSeNBに伝達され、それからSeNBがUuポートによってこの一部のデータパケットをUEに送信する。

【0005】

図2（b）は分散ベアラー（EPS bearer#2）に設定できるプロトコルスタック形式であり、即ちEPS bearer#2は1つのデータパケットコンバージェンスプロトコル（Packet Data Convergence Protocol、PDCPと略称される）エンティティ、2セットの独立した無線リンク制御（Radio Link Control、RLCと略称される）及び以下のプロトコルエンティティを備える。データの送信端において、MeNBにあるPDCPエンティティは、一部のPDCPプロトコルデータユニット（Protocol Data Unit、PDUと略称される）をSeNBにあるRLCエンティティに伝達して送信し、他の一部のPDCP PDUはMeNB自体のRLCエンティティ（及び以下のプロトコルエンティティ）により送信される。データの受信端において、2つのRLCエンティティは、それぞれ受信したRLC PDUを処理した後に、統一的なPDCPエンティティに伝達してさらなる操作を実行する。

【0006】

UEがデータ伝送及び/又は移動を行う過程において2種のシーンは存在し、1つ目は例えばあるプロトコル層における変数が一定の閾値に累計する際に、前記UEのある設定パラメータを修正する必要があることであり、2つ目は例えば信号品質が一定の閾値まで低下する際に、前記UEのサービス基地局が現在に接続されるeNB（ソース基地局、source eNBと呼ばれる）から他の適切なeNB（ターゲット基地局、target eNBと呼ばれる）にハンドオーバする必要があることである。この2種のシーンは基地局イントラ変更（intra-eNB change、変更する前後にUEは依然として同一のeNBと接続を確立し、関連パラメータのみを再設定する）又は基地局インター変更（inter-eNB change、変更する前後にUEは異なるeNBと接続を確立する）プログラムによって実現される必要がある。

【0007】

上記のシステムアーキテクチャで、UEのMeNBを変更する必要がある際に、関連技術に応じて、UEのSeNBは変更プログラムの前、又は変更プログラムの準備段階に釈放される。UEがtarget eNBにアクセスした後（intra-eNB changeに対して、target eNBは元のMeNBである）に依然としてサービス需要及び条件が適切なノードが存在すると、target eNBは前記UEのために再びSeNBを追加する。選択的に、intra-eNB changeにとって、元のSeNBの条件はずっと閾値を満たすと、MeNBは1本のコントロールプレーンシグナリングに、同時にMeNBの（intra-）change情報と前記SeNBの釈放及び再追加情報を含ませることができ、即ち1本のシグナリングのみによって、2つのeNBのリソースを再構成するようにUEに指示する。

【0008】

これから見ると、ネットワーク関連の設計能力で、UEとSeNBとの間のユーザプレーンデータ伝送はUEのMeNB変更により中断する。UEがtarget eNBセルにアクセスすることにかかる時間が長いと、UEとSeNBとの間のユーザプレーンデータの中断時間がそれに伴って長くなる。これは、ネットワークがUEのために提供できる無線リソースが空けられることを意味し、即ちUEの本来に上げることができるデータスループットが限られ、更にネットワークの全体性能も低下する。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0009】

本発明の実施例はUEのアクセスしたマスター基地局が変更する際に、UEとアクセスしたセカンダリ基地局との間のユーザプレーンデータが中断する問題を解決するように、ユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法及び基地局、ユーザー装置を提供する。

【課題を解決するための手段】

【0010】

上記の技術問題を解決するために、本発明の実施例はユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法を開示し、
デュアルリンクユーザー装置（UE）のマスター基地局はハンドオーバする際に、ターゲット基地局はUEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定することと、
ターゲット基地局は前記UEが前記セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、UEと接続を確立することとを含む。

【0011】

選択的に、上記方法において、前記ターゲット基地局は前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定することは、
前記ターゲット基地局は前記マスター基地局が送信したハンドオーバ要求及び前記UEのセカンダリ基地局情報を受信し、前記UEのセカンダリ基地局情報に基づき、基地局を切り替えた後に、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保持するか否かを判断し、判断結果がはいであると、前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定することを含む。

【0012】

選択的に、上記方法において、前記ターゲット基地局が前記マスター基地局の送信したハンドオーバ要求及び前記UEのセカンダリ基地局情報を受信することは、
前記ターゲット基地局は前記マスター基地局が送信したハンドオーバ要求メッセージを受信し、該ハンドオーバ要求メッセージにUEのセカンダリ基地局情報が含まれることを含む。

【0013】

選択的に、上記方法は、
前記ターゲット基地局は基地局を切り替えた後にUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保持することを確定すると、まず前記セカンダリ基地局とインターフェイス接続を確立し、それから前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックすることを更に含む。

【0014】

選択的に、上記方法において、前記ターゲット基地局は前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックすることは、
前記ターゲット基地局は、前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認メッセージをフィードバックし、該ハンドオーバ要求確認メッセージはUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を含むことを含む。

【0015】

選択的に、上記方法は、
前記ターゲット基地局は前記UEと接続を確立し、前記UEがターゲットセルにアクセスして新しい設定を使用し始めた後に、UEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うことを更に含み、前記ターゲット基地局がUEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うことは、前記ターゲット基地局はそれ自体とUEとの間のUuポートを介してデータを送信すること、及び前記ターゲット基地局は一部のパケットデータコンバージェンスプロトコル（PDCP）データユニット（PDU）を前記セカンダリ基地局によって前記UEに送信することを含む。

【0016】

選択的に、上記方法は、
前記マスター基地局は前記ターゲット基地局が送信した、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を受信した後に、前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを許可する指示に従って、元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続けることを更に含む。

【0017】

選択的に、上記方法は、
前記マスター基地局は元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続ける際に、前記ターゲット基地局にデータパケットを送信すること、或いは
前記マスター基地局は元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続け、UEが新しい設定を使用し始めた情報を受信してから、前記セカンダリ基地局にデータパケットを送信することを止め、且つ前記ターゲット基地局にデータパケットを送信し始めることを更に含む。

【0018】

選択的に、上記方法は、
前記セカンダリ基地局は前記マスター基地局から元の設定した分散ベアラーのデータパケットを受信して、再び前記ターゲット基地局から新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信することと、
前記セカンダリ基地局は受信したデータパケットを順序にUEに送信し、前記セカンダリ基地局が前記ターゲット基地局の送信した新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信し、且つキャッシュ領域において送信し終わっていないデータパケットがある際に、前記セカンダリ基地局はキャッシュ領域におけるデータパケットを捨てることとを更に含む。

【0019】

本発明の実施例はユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法を更に開示し、
デュアルリンクユーザー装置（UE）のマスター基地局はハンドオーバする際に、前記UEはセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持し、同時にターゲット基地局と接続を確立することを含む。

【0020】

選択的に、上記方法において、前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持し、同時にターゲット基地局と接続を確立することは、
前記UEは前記マスター基地局が送信した無線リソース制御（RRC）接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信することと、
前記UEは該RRC接続再構成に基づき、ソースマスターセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示に基づき、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することとを含む。

【0021】

選択的に、上記方法において、前記UEが前記マスター基地局の送信したRRC接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信することは、
前記UEはRRC接続再構成メッセージを受信し、前記RRC接続再構成メッセージにセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示が含まれることを含む。

【0022】

選択的に、上記方法は、
前記UEはターゲットセルにアクセスした後に、前記マスター基地局及び/又はセカンダリ基地局に新しい設定を使用し始めた情報をフィードバックすることを更に含む。

【0023】

本発明の実施例はユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法を更に開示し、
デュアルリンクユーザー装置（UE）のマスター基地局でマスターセルがハンドオーバする際に、前記マスター基地局は前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定することと、
前記マスター基地局は、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように前記UEに指示することとを含む。

【0024】

選択的に、上記方法において、前記マスター基地局が、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように前記UEに指示することは、
前記マスター基地局は前記UEに無線リソース制御（RRC）接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を送信することを含む。

【0025】

選択的に、上記方法において、前記マスター基地局が前記UEにRRC接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を送信することは、
前記マスター基地局は前記UEにRRC接続再構成メッセージを送信し、前記RRC接続再構成メッセージにセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示が含まれることを含む。

【0026】

本発明の実施例はユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法を更に開示し、
デュアルリンクユーザー装置（UE）のマスター基地局でマスターセルがハンドオーバする際に、前記UEはセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持し、同時にソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスすることを含む。

【0027】

選択的に、上記方法において、前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持し、同時にソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスすることは、
前記UEは前記マスター基地局が送信した無線リソース制御（RRC）接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信し、前記UEは前記RRCに基づきソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示に従って、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを含む。

【0028】

選択的に、上記方法において、前記UEが前記マスター基地局の送信したRRC接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信することは、
前記UEは前記マスター基地局が送信したRRC接続再構成メッセージを受信し、前記RRC接続再構成メッセージにセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示が含まれることを含む。

【0029】

本発明の実施例は基地局装置を更に開示し、
デュアルリンクユーザー装置（UE）のマスター基地局が該基地局にハンドオーバする際に、UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定するように設定される第1ユニット、及び
前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、前記UEと接続を確立するように設定される第2ユニットを備える。

【0030】

選択的に、上記基地局装置において、前記第1ユニットは、
前記マスター基地局が送信したハンドオーバ要求及び前記UEのセカンダリ基地局情報を受信するように設定される受信モジュール、及び
前記UEのセカンダリ基地局情報に基づき、基地局を切り替えた後にUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保持するか否かを判断し、判断結果がはいであると、デュアルリンクUEのマスター基地局が該基地局にハンドオーバする際に、UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定するように設定される判断モジュールを備える。

【0031】

選択的に、上記基地局装置において、前記受信モジュールが前記マスター基地局の送信したハンドオーバ要求及び前記UEのセカンダリ基地局情報を受信することは、
前記マスター基地局が送信したハンドオーバ要求メッセージを受信し、該ハンドオーバ要求メッセージにUEのセカンダリ基地局情報が含まれることを含む。

【0032】

選択的に、上記基地局装置において、前記第1ユニットは、
前記判断モジュールはUEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定する際に、まず前記セカンダリ基地局とインターフェイス接続を確立し、それから前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックするように設定される基地局間リンク確立モジュールを更に備える。

【0033】

選択的に、上記基地局装置において、前記基地局間リンク確立モジュールは前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックすることは、
前記マスター基地局にハンドオーバ要求確認メッセージをフィードバックし、該ハンドオーバ要求確認メッセージはUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を含むことを含む。

【0034】

選択的に、上記基地局装置において、前記第2ユニットは更に、前記UEと接続を確立し、前記UEがターゲットセルにアクセスして新しい設定を使用し始めた後に、前記UEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うように設定され、前記第2ユニットがUEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うことは、該装置とUEとの間のUuポートを介してデータを送信すること、及び一部のパケットデータコンバージェンスプロトコル（PDCP）データユニット（PDU）を前記セカンダリ基地局によって前記UEに送信することを含む。

【0035】

選択的に、上記基地局装置は、
該装置がデュアルリンクUEのマスター基地局であってターゲット基地局にハンドオーバする際に、前記ターゲット基地局が送信した、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を受信し、且つ前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを許可する指示に従って、元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続けるように設定される第3ユニットを更に備える。

【0036】

選択的に、上記基地局装置において、前記第3ユニットは更に、元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続ける際に、更に前記ターゲット基地局にデータパケットを送信し、或いは元の設定した分散ベアラーのデータパケットを前記セカンダリ基地局に伝達し続け、UEが新しい設定を使用し始めた情報を受信してから、まず前記セカンダリ基地局にデータパケットを送信することを止め、それから前記ターゲット基地局にデータパケットを送信するように設定される。

【0037】

選択的に、上記基地局装置は、
該装置がデュアルリンクUEのセカンダリ基地局である際に、前記マスター基地局から元の設定した分散ベアラーのデータパケットを受信し、再び前記ターゲット基地局から新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信し、且つ受信したデータパケットを順番にUEに送信し、前記ターゲット基地局が送信した新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信した際に、キャッシュ領域において送信し終わっていないデータパケットがあると、キャッシュ領域におけるデータパケットを捨てるように設定される第4ユニットを更に備える。

【0038】

本発明の実施例はユーザー装置を更に開示し、
該装置のマスター基地局がハンドオーバする際に、デュアルリンクにおけるセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように設定される第1ユニット、及び
前記第1ユニットがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、ハンドオーバ先のターゲット基地局と接続を確立するように設定される第2ユニットを備える。

【0039】

選択的に、上記ユーザー装置は、
前記マスター基地局が送信した無線リソース制御（RRC）接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信するように設定される送受信ユニットを更に備え、
前記第1ユニットは、該装置のマスター基地局がハンドオーバする際に、前記セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示に従って、デュアルリンクにおけるセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように設定され、
前記第2ユニットは、前記第1ユニットがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、前記RRC接続再構成に従ってソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスするように設定される。

【0040】

選択的に、上記ユーザー装置において、前記送受信ユニットが前記マスター基地局の送信したRRC接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信することは、
前記送受信ユニットはRRC接続再構成メッセージを受信し、前記RRC接続再構成メッセージにセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示が含まれることを含む。

【0041】

選択的に、上記ユーザー装置において、前記送受信ユニットは更に、該装置がターゲットセルにアクセスした後に、前記マスター基地局及び/又はセカンダリ基地局に新しい設定を使用し始めた情報をフィードバックするように設定される。

【0042】

本発明の実施例は基地局装置を更に開示し、
デュアルリンクユーザー装置（UE）が該基地局でのマスターセルがハンドオーバする際に、前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定するように設定される第1ユニット、及び
前記第1ユニットは前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定する際に、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように前記UEに指示するように設定される第2ユニットを備える。

【0043】

選択的に、上記基地局装置において、前記第2ユニットが、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように前記UEに指示することは、
前記第2ユニットは、前記UEに無線リソース制御（RRC）接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を送信するように設定されることを含む。

【0044】

選択的に、上記基地局装置において、前記第2ユニットは、前記UEにRRC接続再構成を送信し、前記RRC接続再構成メッセージにセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示が含まれるように設置される。

【0045】

本発明の実施例はユーザー装置を更に開示し、
該装置のマスター基地局でマスターセルがハンドオーバする際に、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように設定される第1ユニット、 及び
前記第1ユニットがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスするように設定される第2ユニットを備える。

【0046】

選択的に、上記ユーザー装置は、
前記マスター基地局が送信した無線リソース制御（RRC）接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信するように設定される受信ユニットを更に備え、
前記第1ユニットは、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示に基づき、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように設定され、
前記第2ユニットは、前記第1ユニットがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、前記RRC接続再構成メッセージに基づき、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスするように設定される。

【0047】

選択的に、上記ユーザー装置において、前記受信ユニットが、前記マスター基地局の送信したRRC接続再構成、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信するように設定されることは、
前記受信ユニットが、RRCマスター基地局の送信した接続再構成メッセージを受信し、前記RRC接続再構成メッセージにセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示が含まれるように設定されることを含む。

【0048】

本発明の実施例はコンピュータ記憶媒体を更に開示し、前記コンピュータ記憶媒体にコンピュータ実行可能な命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な命令は上記方法を実行することに用いられる。

【発明の効果】

【0049】

本願の技術手段による異機種ネットワークにおけるユーザー装置のデータ伝送性能を向上させる手段は、全てのタイプの基地局、及び基地局間の全てのタイプ、性能のインターフェイスに適用する。本願の技術手段は、UEがデータを伝送し及び/又は移動する過程において、UEがアクセスしたマスター基地局は変更する際に、UEとアクセスしたセカンダリ基地局との間のユーザプレーンは中断せず、即ちデータを伝送し続けることができる。それによりユーザー装置がデータを伝送する性能及びスループットを向上させ、且つ無線リソースの使用効率を向上させる。

【図面の簡単な説明】

【0050】

【図1】図1は関連する異機種ネットワーク配置の模式図である。

【図2(a)】図2（a）は図1に示す異機種ネットワークにおけるダウンリンクデータ伝送の模式図である。

【図2(b)】図2（b）は図1に示す異機種ネットワークにおける分散ベアラーに設定できるプロトコルスタックの模式図である。

【図3】図3 は本発明の実施例の手段が適用するシーンの例示図である。

【図4】図4は本発明の実施例1のフローチャートである。

【図5】図5は本発明の実施例2のフローチャートである。

【図6】図6は本発明の実施例3のメッセージ模式図である。

【図7】図7は本発明の実施例による基地局装置のモジュール図である。

【図8】図8は本発明の実施例によるユーザー装置のモジュール図である。

【図9】図9は本発明の実施例による他の基地局装置のモジュール図である。

【図10】図10は本発明の実施例による他のユーザー装置のモジュール図である。

【発明を実施するための形態】

【0051】

以下、図面を参照して本発明の実施例の技術的解決手段を更に詳細的に説明する。なお、衝突しない場合に、本願の実施例及び実施例における特徴を任意に互いに組み合わせることができる。

【0052】

実施例1
本願の発明者が提案したように、UEは移動する過程において、マスター基地局を変更する必要がある状況が発生する可能性があり、例えば図3に示すように、UEと第1基地局（移動シーンにおいてそれをソース基地局と呼ぶ）のサービスセル（ソースセルと呼ばれる）との間の信号品質が低下し、第3基地局（ターゲット基地局と呼ばれる）のセル（ターゲットセルと呼ばれる）との間の信号品質が向上し、同時に、UEはずっと第2基地局のカバレッジ範囲内にあり、即ちUEと第2基地局との間の信号品質が良好に保持する。このような場合に、ソース基地局はターゲット基地局の同意を要求した後に、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスするようにUEに指示し、且つターゲットセルにアクセスした後に依然として第2基地局とデータ伝送を行い続けることができる（即ちDC状態を保持する）ようにUEに指示する必要があり、これによりUEと第2基地局との間のデータ伝送を保持する。即ちターゲット基地局がUEの新しいマスター基地局となり、且つターゲット基地局と第2基地局との間にX2インターフェイスを確立していて、且つコアネットワークの各ノードとの間にコントロールプレーンシグナリングとユーザプレーンデータを伝送することを担当する。

【0053】

上記思想に基づいて、本実施例はユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法を提供し、主にネットワーク側の操作から説明し、
デュアルリンクUEのマスター基地局がハンドオーバする際に、ターゲット基地局は該UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定する操作、及び
ターゲット基地局は該UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、UEと接続を確立する操作を含む。

【0054】

選択的に、ターゲット基地局はUEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定することは、
ターゲット基地局はマスター基地局が送信したハンドオーバ要求（リソース要求メッセージであってもよい）及び該UEのセカンダリ基地局情報を受信し、UEのセカンダリ基地局情報に基づき、基地局を切り替えた後にUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保持するか否かを判断し、即ちUEを受け取った後に依然としてUEのためにそれがセカンダリ基地局でアクセスしたセル及び設定を保留するか否かを判断し、判断結果がはいであると、UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定することを含む。UEのセカンダリ基地局情報は、UEがアクセスしたセカンダリ基地局セル情報、UEがセカンダリ基地局セルに対する信号品質測定結果、及びUEのセカンダリ基地局側でのリソース設定情報を含む。選択的に、本実施例において、ターゲット基地局が受信したUEのセカンダリ基地局情報は、マスター基地局が送信したハンドオーバ要求メッセージに含まれてもよく、マスター基地局が送信した従来の基地局設定更新メッセージ、新規追加のメッセージ又は新規追加の専用メッセージ等に含まれてもよい。

【0055】

上記のフローに応じて操作した後に、ターゲット基地局は基地局を切り替えた後に、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保持することを許可するのを判断すると、ターゲット基地局はまずセカンダリ基地局とインターフェイス接続を確立し、即ちセカンダリ基地局に補助基地局を追加するフローを開始し、該フローの主な目的はUEのために二重接続サービスを提供することができるコラボレーションインターフェイスを確立することであり、コントロールプレーンとユーザプレーントンネルを含む。次に、ターゲット基地局は再びマスター基地局にハンドオーバ要求確認、及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を返信する。UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報は、ハンドオーバ要求確認メッセージ（受け取り確認メッセージとも呼ばれる）に含まれてもよく、従来の基地局設定更新メッセージ、新規追加のメッセージ又は新規追加の専用メッセージに含まれてもよい。

【0056】

また、マスター基地局にとって、ターゲット基地局がフィードバックしたハンドオーバ要求確認（受け取り確認とも呼ばれる）メッセージ、及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を受信した際に、ハンドオーバ要求確認メッセージに基づき、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスするようにUEに指示し、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報に基づき、ハンドオーバ過程においてセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するようにUEに指示し、且つハンドオーバ要求確認（即ち受け取り確認）メッセージにおける新しいリソース設定情報に基づき、UEに向けるコントロールプレーンシグナリングを構成してUEに転送する。

【0057】

上記方法の上で、UEはターゲットセルにアクセスして新しい設定を使用し始めた後に、ターゲット基地局は該UEのマスター基地局としてUEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うことができる。分散ベアラーの送信は、ターゲット基地局が自体とUEとの間のUuポートを介して送信すること、及びターゲット基地局が一部のPDCP PDUをセカンダリ基地局に伝達して送信することを含む。

【0058】

選択的に、ターゲット基地局はUEが成功的にアクセスした後にパケットデータコンバージェンスプロトコル（PDCP）状態報告をフィードバックするように設定すると、ターゲット基地局はPDCP状態報告を受信した後に、データパケットの再伝送又は廃棄操作を行う。

【0059】

なお、マスター基地局は受信した情報に基づき、UEに向けるコントロールプレーンシグナリングを構成してUEに送信する際に、基地局間のユーザプレーンデータパケットの送信に対して、主にマスター基地局がセカンダリ基地局に送信するデータパケット及びターゲット基地局に転送するデータパケットを含む。

【0060】

前記マスター基地局がセカンダリ基地局に送信するデータパケットは、マスター基地局がUEにコントロールプレーンシグナリングを送信する際に、自体のRLCエンティティ指示を受信していない時成功的に伝送したPDCP PDU、マスター基地局PDCPエンティティキャッシュ領域における伝送したことがないPDCP PDU、及び後続のS-GWから新しく受信してPDCPエンティティにより処理された後のPDCP PDUを含む。送信行為はソース基地局が、UEが新しい設定を使用し始めたことを指示する情報を受信してから終了する。

【0061】

前記マスター基地局がターゲット基地局に転送するデータパケットは、マスター基地局がUEにコントロールプレーンシグナリングを送信する際に、RLCエンティティ（マスター基地局又はセカンダリ基地局にあるRLCエンティティを含む）指示を受信していない時成功的に伝送したPDCP SDU、マスター基地局PDCPエンティティキャッシュ領域における伝送したことがないSDU、及び後続のS-GWから新しく受信したPDCP SDUを含む。転送行為は、マスター基地局がUEに基地局変更のコントロールプレーンシグナリングを送信した後に開始し、又は基地局が、UEが新しい設定を使用し始めたことを指示する情報を受信した際に開始し、転送行為はマスター基地局がUEの全てのデータパケットを転送し終わってから終了する。

【0062】

上記フローにおいて、セカンダリ基地局はまずマスター基地局からPDCP PDUを受信し、それからターゲット基地局からPDCP PDUを受信し、セカンダリ基地局は順番にこれらのデータパケットを低層プロトコルエンティティにより処理した後にUEに送信する。セカンダリ基地局はターゲット基地局からのPDCP PDUを受信した際に、RLCエンティティキャッシュ領域において送信し終わっていないデータパケットがあると、セカンダリ基地局はこれらのデータパケットを捨てて送信しなくなる。

【0063】

ターゲット基地局又はUEは、UEが新しい設定を使用し始めた情報をX2ポート又はUuポートによってセカンダリ基地局に指示することができ、セカンダリ基地局はこの情報を受信した後に、そのRLCエンティティキャッシュ領域はマスター基地局からのデータパケットを全部捨てて送信しなくなる。

【0064】

選択的に、マスター基地局はUEが新しい設定を使用し始めた情報を受信した後に、セカンダリ基地局に1つの終了フラグの情報を送信することができ、再びUEにデータパケットを送信する必要がないことをセカンダリ基地局に指示する。該終了フラグの指示情報は1つのコントロールプレーン又はユーザプレーンのインジケータであってもよく、マスター基地局との間の伝送トンネルを釈放するようにセカンダリ基地局に要求するコントロールプレーンメッセージであってもよい。

【0065】

分散ベアラーにおけるセカンダリ基地局に対応するプロトコルエンティティ部分（PDCPエンティティを含む）に対して、UEはマスター基地局からの基地局変更シグナリングを受信した際に直ちに新しい設定を使用し始めず、元の設定を使用して作動し続け、ターゲットセルにアクセスして新しい設定を使用し始めたことを指示するシグナリングを返信した後に、UEのPDCPエンティティは新しい設定を使用し始め、底層エンティティ設定は変わらず、復号化が失敗し又は重複するデータパケットを捨てる。

【0066】

なお、具体的な実施形態はいずれもダウンリンクデータの伝送を例とするものであり、アップリンクデータの伝送（アップリンクベアラーを第2基地局を介して伝送すれば）に対して、UEはエアインタフェースコントロールプレーンシグナリングを受信してから、新しい設定を使用し始めるまで、第2基地局が割り当てたアップリンク伝送リソースに基づき、ベアラーのアップリンクデータを伝送し、セカンダリ基地局は受信したアップリンクデータをマスター基地局に伝達する。セカンダリ基地局はUEが新しい設定を使用し始めた情報を受信した後に、受信したアップリンクデータをターゲット基地局に伝達する。

【0067】

以下、本実施例はユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法を更に提供し、主にユーザー側の操作から説明し、該方法は、
デュアルリンクUEのマスター基地局がハンドオーバする際に、UEはセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持し、同時にハンドオーバ先のターゲット基地局と接続を確立することを含む。

【0068】

UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持し、同時にハンドオーバ先のターゲット基地局と接続を確立することは、
UEはマスター基地局が送信したRRCメッセージ、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信することと、
UEは該RRCメッセージに基づき、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示に従って、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することとを含む。

【0069】

本実施例において、UEが受信したセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示は、RRC接続再構成メッセージに含まれてもよく、新規追加の専用メッセージに含まれてもよい。ここで制限しない。

【0070】

また、セカンダリ基地局及びマスター基地局のリソース使用率を考えると、UEがターゲットセルにアクセスした後に、マスター基地局及び/又はセカンダリ基地局に新しい設定を使用し始めた情報をフィードバックすることができる。このように、マスター基地局は新しい設定を使用し始めた情報を受信した後に、セカンダリ基地局に終止指示を送信することができ、キャッシュしたマスター基地局のデータパケットを全部捨てるようにセカンダリ基地局に指示し、セカンダリ基地局のリソース使用率を向上させる。同様に、セカンダリ基地局は新しい設定を使用し始めた情報を受信した後に、直接にローカルにキャッシュされたマスター基地局のデータパケットを全部捨てることができ、同様にリソース使用率を向上させる。

【0071】

以下、異なるアプリケーションシーンを結合して基地局ハンドオーバの全体フロー（基地局間変更プログラムの準備段階、基地局間変更プログラムの実行段階及び基地局間変更プログラムの完成段階を含む）を詳細的に説明する。完全な基地局ハンドオーバフローは、上記ネットワーク側とユーザー側の操作を含む。

【0072】

アプリケーションシーン1
上記システムアーキテクチャで、ターゲット基地局は、UEがターゲットセルにアクセスした後に依然として第2基地局とデータ伝送を行い続け、即ちDC状態を保持することができるのを決定する。ソース基地局はターゲット基地局のメッセージを受信した後に、分散ベアラーのPDCP PDUを第2基地局に伝達し続け、これによりUEは第1基地局の基地局間の変更プログラムを実行する間に、依然として第2基地局との間にユーザプレーンのデータ伝送を行い続けることができる。UEはターゲットセルにアクセスした後に新しい設定を使用し始める。具体的なフローは図4に示す。

【0073】

第1基地局（即ちマスター基地局、このシーンにおいてソース基地局とも呼ばれる）が変更プログラムを行う前に、UEのユーザプレーンデータ伝送経路（前記のように、ダウンリンクEPS Bearer#2が前記分散モードに設定することを例とする）は、ソース基地局がS-GWからのEPS Bearer#2データパケットを受信し、ソース基地局にあるPDCPエンティティが前記データパケットに対して暗号化等のパッケージ操作を行うことである。設定した分散策略に応じて、前記PDCPエンティティは、一部のPDCP PDUをソース基地局とUEとの間のUuポートを介してUEに送信し、他の一部のPDCP PDUをソース基地局と第2基地局（即ちセカンダリ基地局）との間のX2ポートを介して第2基地局に送信する。第2基地局は受信した前記PDCP PDUを低層プロトコルエンティティを介して処理した後に、UuポートによってUEに送信する。

【0074】

第1基地局の基地局間変更プログラムの準備段階（ステップ401〜404）において、ソース基地局はUEの測定報告（又はその他の無線リソース管理機能の結果）に基づき、UEのマスターサービス基地局をターゲット基地局に変更して通信サービスを取得し続けることを決定する。ソース基地局はターゲット基地局に送信するメッセージ1（ハンドオーバ要求メッセージ）には、UEのソース基地局側でのリソース設定等の情報が含まれる以外、さらにUEのセカンダリ基地局情報、例えばUEが第2基地局セル信号に対する測定結果、及び第2基地局側でのリソース設定情報が少なくとも含まれる。

【0075】

ソース基地局がメッセージ1を送信する際は、上記方法においてUEのマスター基地局がハンドオーバする際に相当し、ハンドオーバフローに入ると認めることができる。

【0076】

ターゲット基地局は受信した情報に基づき判断し、前記ターゲット基地局は前記UEのために第2基地局の接続を保留することを決定して関連設定が変わらないと、ターゲット基地局は分散データパケット（PDCP PDU）を伝送することができるユーザプレーントンネルを確立することを第2基地局に要求する（図4におけるメッセージ2、3を例とし、ターゲット基地局と第2基地局との間にインタラクションするX2コントロールプレーンシグナリングの主な目的は、必要なインターフェイスを確立することであり、後続に前記UEのためにDCサービスを提供するようにする）。

【0077】

ソース基地局のハンドオーバ要求を同意して第2基地局とインターフェイス準備を行った後に、ターゲット基地局はソース基地局にメッセージ4（ハンドオーバ要求確認メッセージ）を返信し、前記メッセージには新しいリソース設定情報、及び前記UEが第2基地局を保留し続けられる指示が含まれる。

【0078】

第1基地局の基地局間変更プログラムの実行段階（ステップ405〜408）において、ターゲット基地局の確認返信を受信した後に、ソース基地局は前記UEにメッセージ5（RRC Connection Reconfigurationメッセージ、即ち無線リソース制御接続再構成メッセージ）を送信し、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時に第2基地局との間の接続及び設定を保持するように前記UEに指示する。前記メッセージにはターゲット基地局が指示した新しい設定情報が含まれる。

【0079】

前記メッセージ5の指示に基づき、UEはソースセルから離れ、ランダムアクセスプログラムによってターゲット基地局のターゲットセルにアクセスする一方で、UEは分散ベアラー（EPS Bearer#2）と第2基地局に対応する関連の各プロトコルエンティティに対して依然として元の設定を使用して作動し続ける。つまり、UEは第1基地局の基地局間変更プログラムを実行する間に、依然として第2基地局とデータパケットの伝送を行い続け、且つ前記データパケットをPDCPエンティティにより処理した後に上層に伝達することができる。

【0080】

ソース基地局は前記UEにメッセージ5を送信した後に、ソース基地局は分散ベアラー（EPS Bearer#2）のデータパケットを第2基地局に伝達し続けて伝送し、前記データパケットは、ソース基地局がメッセージ5を送信する際に、それ自体のRLCエンティティ指示を受信していない時成功的に伝送したPDCP PDU、ソース基地局PDCPエンティティキャッシュ領域における伝送したことがないPDCP PDU、及び後続のS-GWから新しく受信してPDCPエンティティにより処理された後のPDCP PDUを含む。第2基地局は受信したデータパケットを低層プロトコルエンティティにより処理した後にUuポートによってUEに送信する。

【0081】

一方、ソース基地局はターゲット基地局にメッセージ6a（番号状態メッセージ）を送信してデータパケットの転送を行い、前記データパケットは、ソース基地局がメッセージ5を送信する際に、RLCエンティティ（ソース基地局と第2基地局にあるRLCエンティティを含む）指示を受信していない時成功的に伝送したPDCP SDU、ソース基地局PDCPエンティティキャッシュ領域における伝送したことがないSDU、及び後続のS-GWから新しく受信したPDCP SDUを含む。このように、UEはターゲットセルにアクセスした後に、ターゲット基地局に記憶されたデータパケットを直ちにUEに送信することができ、UEのユーザプレーンでの待ち時間を減少する。

【0082】

前記UEは成功にターゲットセルにアクセスした（ステップ407）後に、ターゲット基地局にメッセージ8（RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージ、即ち無線リソース制御接続再構成完成メッセージ）を送信し、UEが新しい設定を使用し始めたことを指示する。メッセージ8を受信した後に、ターゲット基地局はUEに対してユーザプレーンの伝送スケジューリングを行うことができる。前記分散ベアラーの送信は、ターゲット基地局がそれ自体とUEと間のUuポートを介して送信すること、及びターゲット基地局が一部のPDCP PDUを第2基地局に伝達して送信することを含む。選択的に、ターゲット基地局はUEが成功的にアクセスした後にPDCP状態報告をフィードバックするように設定すると、ターゲット基地局は前記状態報告を受信した後に、前記情報に基づきデータパケットの再伝送又は廃棄操作を行う。

【0083】

第1基地局の基地局間変更プログラムを経て、第2基地局はまずソース基地局から元の設定したPDCP PDUを受信し、それからターゲット基地局から新しく設定したPDCP PDUを受信し、第2基地局は順序にこれらのデータパケットをUEに送信する。第2基地局はターゲット基地局からのPDCP PDUを受信した際に、RLCエンティティキャッシュ領域において送信し終わっていないデータパケットがあると、第2基地局はこれらのデータパケットを捨てて送信しなくなる。選択的に、ターゲット基地局又はUEは前記UEが新しい設定を使用し始めた情報（メッセージ8に基づく）をX2ポート又はUuポートによって第2基地局に指示することができ、第2基地局はこの情報を受信した後に、そのRLCエンティティキャッシュ領域はソース基地局からのデータパケットを全部捨てて送信しなくなる。

【0084】

第1基地局の基地局間変更プログラムの完成段階（ステップ409〜410）において、ターゲット基地局はトリガーフロー9によって、CNノード（MME）にユーザプレーンダウンリンクトンネル端点の変更を要求して、ユーザプレーンアップリンクトンネル端点の情報を通知する。CNは前記要求メッセージを受信した後に、ダウンリンクデータパケットをターゲット基地局に送信し始める。ターゲット基地局はまずソース基地局から転送してきたデータパケットを伝送/再伝送し、それからCN（S-GW）からのデータパケットを伝送する。コントロールプレーンにおいて、ターゲット基地局はCNが返信した確認メッセージを受信した後に、ソース基地局にメッセージ10（UEコンテキスト釈放メッセージ）を送信し、基地局間変更プログラムの成功の完成を指示し、且つソース基地局はデータパケットを転送し終わった後に、UEのコンテキストを削除することができる。

【0085】

アプリケーションシーン2
該シーンが依拠するシステムアーキテクチャ、ユーザプレーンモード及び移動シーンはシーン1と同様である。UEが第1基地局の基地局間変更プログラムを行う実行段階において、ソース基地局は第2基地局に持続的に分散ベアラーのPDCP PDUを伝達し、ソース基地局はUEが成功にターゲットセルにアクセスした情報を受信した後に、ターゲット基地局にデータパケットを転送し始める。UEはターゲットセルにアクセスした後に新しい設定を使用し始める。具体的なフローは図5に示す。

【0086】

第1基地局は変更プログラムを行う前にUEのユーザプレーンデータ伝送径路と第1基地局の基地局間変更プログラムの準備段階（ステップ501）は、アプリケーションシーン1と同様である。

【0087】

第1基地局の基地局間変更プログラムの実行段階（ステップ502〜506）において、ターゲット基地局の確認返信を受信した後に、ソース基地局は前記UEにメッセージ2（RRC Connection Reconfigurationメッセージ）を送信し、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時に第2基地局との間の接続及び設定を保持するように前記UEに指示する。前記メッセージにはターゲット基地局が指示した新しい設定情報を含む。

【0088】

前記メッセージ2の指示に基づき、UEはソースセルから離れ、ランダムアクセスプログラムによってターゲット基地局のターゲットセルにアクセスする一方で、UEは分散ベアラー（EPS Bearer#2）と第2基地局に対応する関連の各プロトコルエンティティに対して依然として元の設定を使用して作動し続ける。

【0089】

ソース基地局は前記UEにメッセージ2を送信した後に、ソース基地局は分散ベアラー（EPS Bearer#2）のデータパケットを第2基地局に伝達し続けて伝送し、前記データパケットは、ソース基地局がメッセージ2を送信する際に、自体のRLCエンティティ指示を受信していない時成功的に伝送したPDCP PDU、ソース基地局PDCPエンティティキャッシュ領域における伝送したことがないPDCP PDU、及び後続のS-GWから新しく受信してPDCPエンティティにより処理された後のPDCP PDUを含む。第2基地局は受信したデータパケットを低層プロトコルエンティティにより処理した後にUuポートによってUEに送信する。ソース基地局はこの時ターゲット基地局にデータパケットを転送しない。

【0090】

前記UEは成功的にターゲットセルにアクセスした（ステップ503）後に、ターゲット基地局にメッセージ4（RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージ）を送信し、UEが新しい設定を使用し始めたことを指示する。メッセージ4を受信した後に、ターゲット基地局はソース基地局にコントロールプレーンシグナリング（メッセージ5）を送信し、UEが成功的に第1基地局の変更プログラムを完成して新しい設定を使用し始めたことを指示する。選択的に、第2基地局は低層プロトコルエンティティによってUEが新しい設定を使用し始めた情報を取得することができると、第2基地局によりX2インターフェイスによって前記情報をソース基地局に送信してもよい。

【0091】

ソース基地局は前記メッセージ5を受信した後に、第2基地局にデータパケットを伝達することを停止し、且つ変更プログラムの準備段階において確立したデータ転送トンネルによって、ターゲット基地局にデータ転送を行い、及びターゲット基地局にメッセージ6a（番号状態メッセージ）を送信し始める。前記転送したデータパケットは、ソース基地局がメッセージ5を送信する際に、第2基地局にあるRLCエンティティ指示を受信していない時成功に伝送したPDCP SDU、ソース基地局PDCPエンティティキャッシュ領域における伝送したことがないSDU、及び後続のS-GWから新しく受信したPDCP SDUを含む。このように、X2ポートがデータパケットを伝送する冗長性を低下させることができる。

【0092】

ターゲット基地局はデータパケットを受信した後に、UEに対してユーザプレーンのダウンリンク伝送スケジューリングを行うことができる。前記分散ベアラーの送信は、ターゲット基地局がそれ自体とUEと間のUuポートを介して送信すること、及びターゲット基地局が一部のPDCP PDUを第2基地局に伝達して送信することを含む。選択的に、ターゲット基地局はUEが成功にアクセスした後にPDCP状態報告をフィードバックするように設定すると、ターゲット基地局は前記状態報告のフィードバック情報に基づきデータパケットの再伝送又は廃棄操作を行う。

【0093】

第1基地局の基地局間変更プログラムを経て、第2基地局はまずソース基地局から元の設定したPDCP PDUを受信し、それからターゲット基地局から新しく設定したPDCP PDUを受信し、第2基地局は順序にこれらのデータパケットをUEに送信する。第2基地局はターゲット基地局からのPDCP PDUを受信した際に、RLCエンティティキャッシュ領域において送信し終わっていないデータパケットがあると、第2基地局はこれらのデータパケットを捨てて送信しなくなる。選択的に、ターゲット基地局又はUEは前記UEが新しい設定を使用し始めた情報（メッセージ4に基づく）をX2ポート又はUuポートによって第2基地局に指示することができ、第2基地局はこの情報を受信した後に、そのRLCエンティティキャッシュ領域はソース基地局からのデータパケットを全部捨てて送信しなくなる。或いは、選択的に、ソース基地局はUEが新しい設定を使用し始めた情報を受信した後に、第2基地局に1つの終了フラグの情報を送信することができ、再びUEにデータパケットを送信する必要がないことを第2基地局に指示する。前記終了フラグの指示情報は1つのコントロールプレーン又はユーザプレーンのインジケータであってもよく、ソース基地局との間の伝送トンネルを釈放するように第2基地局に要求するコントロールプレーンメッセージであってもよい。

【0094】

第1基地局の基地局間変更プログラムの完成段階（ステップ507）において、シーン1と同様である。

【0095】

実施例2
本実施例はユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法を提供し、その構想は上記実施例1と同様である。UEのマスター基地局内のマスターセルが変更する状況に対して提案し、マスター基地局側の操作から説明し、主に、
デュアルリンクUEのマスター基地局でのマスターセルがハンドオーバする際に、マスター基地局は前記UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定する操作、及び
マスター基地局は、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するようにUEに指示する操作を含む。

【0096】

マスター基地局はUEにRRC及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を送信し、即ちマスター基地局が、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するようにUEに指示すると考えられる。選択的に、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示は、RRC接続再構成メッセージに含まれてもよい。その他の実施例において、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示は、新規追加のメッセージに含まれてもよく、ここで特に制限しない。

【0097】

UEはターゲットセルにアクセスして新しい設定を使用し始めた後に、マスター基地局は新しいリソース設定情報を使用してUEのためにデータを伝送すればよい。

【0098】

本実施例はユーザー装置の基地局ハンドオーバ方法を更に提供し、上記方法に対応し、主にUE側の操作から紹介し、
デュアルリンクUEのマスター基地局でマスターセルがハンドオーバする際に、UEはセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持し、同時にソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスする操作を含む。

【0099】

選択的に、 UEはマスター基地局が送信したRRC及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信し、それからRRCに基づきソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示に従って、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する。セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示は、マスター基地局が送信したRRC接続再構成メッセージに含まれてもよい。勿論、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示は、新規追加のメッセージに含まれてもよく、本実施例は制限しない。

【0100】

以下、具体的なアプリケーションシーンを結合して、上記方法に従って基地局ハンドオーバを実現する過程を説明する。完全な基地局ハンドオーバフローは上記方法における基地局及びUE側の操作を含む。

【0101】

該アプリケーションシーンが依拠するシステムアーキテクチャとユーザプレーンモードは、実施例1におけるアプリケーションシーン1と同様である。UEが移動する過程において、前記UEは第1基地局（即ちマスター基地局）でアクセスしたサービスセルが変更する可能性があり（前記UEが第1基地局でキャリアアグリゲーションを設定すると、本実施例が依拠するシーンは前記UEの第1基地局でのマスターセルが変更することである）、このため、第1基地局は前記UEに対して移動性再構成を行う必要があることを決定し、これは本特許において基地局イントラ変更の1種の状況と呼ばれる。UEが第1基地局の基地局イントラ変更プログラムを行う実行段階で、第1基地局は依然として持続的に第2基地局に分散ベアラーのPDCP PDUを伝達する。UEは第1基地局のセルに改めてアクセスした後に新しい設定を使用し始める。具体的なフローは図6に示す。

【0102】

第1基地局は基地局イントラ変更プログラムを行う前に、UEのユーザプレーンデータ伝送径路はアプリケーションシーン1と同様である。

【0103】

ステップ601、第1基地局はUEの測定報告情報に基づき、前記UEの（マスター）サービスセル（ソースセル）を第1基地局内のその他のセル（ターゲットセル）に変更する必要があるのを決定し、同時に前記UEがアクセスした第2基地局セル及び第2基地局側でのリソース設定を変わらないように保持する。第1基地局はUEにメッセージ1（RRC Connection Reconfigurationメッセージ）を送信し、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時に第2基地局（即ちセカンダリ基地局）との間の接続及び設定を保持するように前記UEに指示する。前記メッセージには新しい設定情報が含まれる。

【0104】

マスター基地局はUEにメッセージ1を送信する際は、上記方法において説明したデュアルリンクUEのマスター基地局でのマスターセルがハンドオーバする時点であると考えられる。

【0105】

同時に、第1基地局は分散ベアラー（EPS Bearer#2）のデータパケットを第2基地局に伝達し続けて伝送し、前記データパケットは、第1基地局がメッセージ1を送信する際に、自体のRLCエンティティ指示を受信していない時成功に伝送したPDCP PDU、ソース基地局PDCPエンティティキャッシュ領域における伝送したことがないPDCP PDU、及び後続のS-GWから新しく受信してPDCPエンティティにより処理された後のPDCP PDUを含む。なお、ネットワーク側はこの時依然として元のPDCPエンティティの設定を採用してデータパケットに対してパッケージ処理を行う。第2基地局は受信したデータパケットを低層プロトコルエンティティにより処理した後にUuポートによってUEに送信する。

【0106】

ステップ602、前記UEは受信したメッセージ1の指示に基づき、ソースセルから離れ、ランダムアクセスプログラム（ステップ602）によってターゲットセルにアクセスする一方で、UEは分散ベアラー（EPS Bearer#2）と第2基地局に対応する関連の各プロトコルエンティティに対して依然として元の設定を使用して作動し続ける。

【0107】

ステップ603、前記UEは成功にターゲットセルにアクセスした後に、第1基地局にメッセージ3（RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージ）を送信し、UEが新しい設定を使用し始めたことを指示する。第1基地局は前記メッセージ3を受信した後に新しい設定を使用してUEに対してユーザプレーンの伝送スケジューリングを行い始める。前記分散ベアラーの送信は、第1基地局がそれ自体とUEとの間のUuポートを介して送信すること、及び第1基地局が一部のPDCP PDUを第2基地局に伝達して送信することを含む。選択的に、第1基地局はUEが成功的にアクセスした後にPDCP状態報告をフィードバックするように設定すると、第1基地局は前記状態報告のフィードバック情報に基づきデータパケットの再伝送又は廃棄操作を行う。

【0108】

第1基地局の基地局イントラ変更プログラムを経て、第2基地局は第1基地局からまず元の設定したPDCP PDUを受信し、それから新しく設定したPDCP PDUを受信し、第2基地局は順序にこれらのデータパケットをUEに送信する。第2基地局に受信した新しく設定したPDCP PDUをできるだけ速くUEに送信させるために、第1基地局又はUEは前記UEが新しい設定を使用し始めた情報（メッセージ3に基づく）をX2ポート又はUuポートによって第2基地局に指示し、第2基地局はこの情報を受信した後に、そのRLCエンティティキャッシュ領域は記憶したデータパケットを全部捨てて送信しなくなる。前記指示情報は1つのコントロールプレーン又はユーザプレーンのインジケータであってもよい。

【0109】

実施例3
本実施例は基地局装置を提供し、上記実施例1の方法を実現することができ、図7に示すように、第1ユニットと第2ユニットを備える。

【0110】

第1ユニットは、デュアルリンクUEのマスター基地局が該基地局にハンドオーバする際に、UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定するように設定され、
第1ユニットは、受信モジュールと判断モジュールに分けられ、
受信モジュールは、マスター基地局が送信したハンドオーバ要求及びUEのセカンダリ基地局情報を受信するように設定され、
受信モジュールが受信したハンドオーバ要求及びUEのセカンダリ基地局情報は、いずれも1つのハンドオーバ要求メッセージに含まれてもよく、マスター基地局が送信した従来の基地局設定更新メッセージ、又は新規追加のメッセージからUEのセカンダリ基地局情報を取得してもよい。

【0111】

判断モジュールは、UEのセカンダリ基地局情報に基づき、基地局を切り替えた後にUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保持するか否かを判断し、判断結果がはいであると、デュアルリンクUEのマスター基地局が該基地局にハンドオーバする際に、UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定するように設定される。

【0112】

第2ユニットは、UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、UEと接続を確立するように設定される。

【0113】

第2ユニットは更に、UEと接続を確立し、UEがターゲットセルにアクセスして新しい設定を使用し始めた後に、UEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行うように設定される。なお、該基地局はUEが成功的にアクセスした後にPDCP状態報告をフィードバックするように設定すると、該第2ユニットは前記PDCP状態報告を受信した後に、UEに対してユーザプレーンのデータスケジューリングを行う。

【0114】

ある手段において、基地局装置に基地局間リンク確立モジュールを増加し、該モジュールは、判断モジュールはUEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定した際に、まずセカンダリ基地局とインターフェイス接続を確立し、それからマスター基地局にハンドオーバ要求確認、及びUEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックするように設定される。選択的に、マスター基地局にハンドオーバ要求確認メッセージをフィードバックすることができ、該ハンドオーバ要求確認メッセージには、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を含む。その他のメッセージによってマスター基地局に、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報をフィードバックすることもできる。該モジュールのその他の詳細の操作過程については、実施例1の対応する内容を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。

【0115】

上記基地局装置は、ターゲット基地局とする以外、マスター基地局とする可能性もあるため、第3ユニットを更に備え、該装置がデュアルリンクUEのマスター基地局であってターゲット基地局にハンドオーバする際に、ターゲット基地局が送信した、UEがセカンダリ基地局との接続及び設定を保留することを許可する指示情報を受信し、且つUEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを許可する指示に従って、元の設定した分散ベアラーのデータパケットをセカンダリ基地局に伝達し続けるように設定される。

【0116】

選択的に、上記第3ユニットは更に、元の設定した分散ベアラーのデータパケットをセカンダリ基地局に伝達し続ける際に、ターゲット基地局にデータパケットを送信し、或いは元の設定した分散ベアラーのデータパケットをセカンダリ基地局に伝達し続け、UEが新しい設定を使用し始めた情報を受信してから、まずセカンダリ基地局にデータパケットを送信することを停止し、それからターゲット基地局にデータパケットを送信するように設定される。

【0117】

上記基地局装置は、ターゲット基地局、マスター基地局とする以外、セカンダリ基地局とする可能性もあり、このため、第4ユニットを更に備えてもよく、該装置がデュアルリンクUEのセカンダリ基地局である際に、マスター基地局から元の設定した分散ベアラーのデータパケットを受信し、再びターゲット基地局から新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信し、且つ受信したデータパケットを順序にUEに送信し、ターゲット基地局が送信した新しく設定した分散ベアラーのデータパケットを受信した際に、キャッシュ領域において送信し終わっていないデータパケットがあると、キャッシュ領域におけるデータパケットを捨てるように設定される。

【0118】

また、本実施例はユーザー装置を更に提供し、図8に示すように、上記基地局装置と合わせて操作し、上記実施例1の基地局ハンドオーバ方法を実現することができる。該ユーザー装置は第1ユニットと第2ユニットを備える。

【0119】

第1ユニットは、該装置のマスター基地局がハンドオーバする際に、デュアルリンクにおけるセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように設定され、
第2ユニットは、第1ユニットがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、ハンドオーバ先のターゲット基地局と接続を確立するように設定される。

【0120】

実際のアプリケーションにおいて、上記ユーザー装置は送受信ユニットを更に備え、マスター基地局が送信したRRC、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信するように設定される。この時、第1ユニットは、該装置のマスター基地局がハンドオーバする際に、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示に従って、デュアルリンクにおけるセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように設定され、第2ユニットは、第1ユニットがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、RRCに従ってソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスするように設定される。

【0121】

送受信ユニットが受信した、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示は、RRC接続再構成メッセージに含まれてもよく、その他のいずれのメッセージに含まれてもよい。

【0122】

選択的に、上記送受信ユニットは更に、該装置がターゲットセルにアクセスした後に、マスター基地局及び/又はセカンダリ基地局に新しい設定を使用し始めた情報をフィードバックするように設定される。新しい設定を使用し始めた情報の送信は、主にキャッシュしたマスター基地局のデータパケットを全部捨てるようにセカンダリ基地局に間接又は直接に指示することであり、これによりセカンダリ基地局のリソース使用率を向上させる。マスター基地局が間接に指示する過程は、マスター基地局が新しい設定を使用し始めた情報を受信し、この情報に基づきセカンダリ基地局に終止指示を送信することを含む。

【0123】

なお、上記基地局装置とユーザー装置は合わせて操作して基地局のハンドオーバフローを完成することができるが、実際のアプリケーションにおいて、上記基地局装置及びユーザー装置は独立であり、合わせて使用することに制限されなく、分離して使用することもできる。

【0124】

実施例4
本実施例は基地局装置を提供し、図9に示すように、上記実施例2の方法を実現することができ、第1ユニットと第2ユニットを備える。

【0125】

第1ユニットは、デュアルリンクUEの該基地局でのマスターセルがハンドオーバする際に、UEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定するように設定され、
第2ユニットは、第1ユニットはUEがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持することを確定する際に、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するようにUEに指示するように設定される。

【0126】

選択的に、第2ユニットは、UEにRRC、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を送信し、それによりソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスし、同時にセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように前記UEに指示するように設定される。第2ユニットがUEに送信した、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示は、RRC接続再構成メッセージに含まれてもよく、その他のいずれのメッセージに含まれてもよい。

【0127】

上記基地局装置は上記実施例2の方法を実現することができるため、各ユニットの詳細な操作については、上記実施例2の対応する内容を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。

【0128】

本実施例はユーザー装置を更に紹介し、上記基地局装置と合わせて操作して上記実施例2の方法を実現する。該ユーザー装置は図10に示すように、第1ユニットと第2ユニットを備える。

【0129】

第1ユニットは、該装置のマスター基地局でマスターセルがハンドオーバする際に、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように設定され、
第2ユニットは、第1ユニットがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスするように設定される。

【0130】

選択的に、該ユーザー装置は受信ユニットを更に備え、マスター基地局が送信したRRC、及びセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示を受信するように設定される。このように、第1ユニットは、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示に基づき、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持するように設定される。第2ユニットは、第1ユニットがセカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持すると同時に、RRCメッセージに基づき、ソースセルから離れ、ターゲットセルにアクセスするように設定される。

【0131】

受信ユニットが受信した、セカンダリ基地局との間の接続及び設定を保持する指示は、受信ユニットが受信したRRC接続再構成メッセージに含まれてもよく、その他のいずれのメッセージに含まれてもよい。

【0132】

なお、上記基地局装置とユーザー装置は合わせて操作して、基地局のハンドオーバフローを完成することができるが、実際のアプリケーションにおいて、上記基地局装置及びユーザー装置は独立であり、合わせて使用することに制限されなく、分離して使用することもできる。

【0133】

当業者が理解できるように、上記方法における全部又は一部のステップは、プログラムが関連のハードウェアを命令することによって完成することができ、前記プログラムはコンピュータ可読記憶媒体、例えば読み出し専用メモリ、ディスク又はCDなどに記憶することができる。選択的に、上記実施例の全部又は一部のステップは、１つ又は複数の集積回路を採用して達成することもできる。対応的に、上記実施例における各モジュール/ユニットはハードウェアの形式で達成してもよく、ソフトウェア機能モジュールの形式で達成してもよい。本願はいずれの特定形式のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定されたものではない。

【0134】

上記のものは単に本発明の好ましい実施例であるだけで、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明の精神と原則を逸脱しない限り、行ったいずれの修正、等価置き換え、改善などは、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。

【産業上の利用可能性】

【0135】

上記の技術的解決手段は、全てのタイプの基地局、及び基地局間の全てのタイプ、性能のインターフェイスに適用する。本願の技術手段では、UEがデータを伝送し及び/又は移動する過程において、UEがアクセスしたマスター基地局は変更する際に、UEとアクセスしたセカンダリ基地局との間のユーザプレーンは中断しなく、即ちデータを伝送し続けることができ、それによりユーザー装置がデータを伝送する性能及びスループットを向上させ、且つ無線リソースの使用効率を向上させる。

【図1】

【図2(a)】

【図2(b)】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】