【課題を解決するための手段】
【0014】
[請求項1について]
請求項1の機器選択が容易な娯楽システムは、第1〜第4の押釦スイッチと、第1〜第4のランプと、音響装置と、映像装置と、マイクと、マイクレシーバーと、カラオケコマンダーと、据え置きパソコンと、光ディスクプレーヤーと、信号変換器と、音響映像セレクターとをカラオケルームに配設している。また、副電源スイッチとパソコン起動依頼ランプとを店員待機室に配設している。
【0015】
第1〜第4の押釦スイッチは、単投形であり、第1〜第4の釦を押圧すると各電気接点が閉成する構造である。
第1〜第4のランプは、第1〜第4の押釦スイッチの近傍に配設されている。
音響装置は、スピーカー群とアンプとを備える。
映像装置は、動画や静止画の表示が可能である。
【0016】
マイクは、歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換するとともに、この音声電気信号を赤外線や電波に重畳させる。
マイクレシーバーは、捉えた赤外線や電波から音声電気信号を復調して増幅し、この増幅した音声信号を二系統出力する。
【0017】
カラオケコマンダーは、ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲背景映像の映像信号と、マイクレシーバーが出力する一方の音声信号を楽曲空演奏の音響信号に重畳した歌唱入音響信号とを出力する。
【0018】
押しボタン式の電源スイッチを有する据え置きパソコンは、インターネット回線に接続されるとともに、映像信号および音響信号を出力する。
光ディスクプレーヤーは、各種光ディスクが再生可能であり、映像信号および音響信号を出力する。
【0019】
信号変換器は、来店客がカラオケルームに持ち込んだ、持込み携帯形端末の出力ポートに接続し、映像信号および音響信号を出力する。
【0020】
音響映像セレクターは、音声ミキサーと、第1〜第3の音響信号重畳回路と、押圧検出回路と、マイクロコンピュータと、第1〜第4のランプへ通電を行うランプ通電回路と、電子スイッチとを備える。
【0021】
音声ミキサーは、マイクレシーバーが出力する他方の音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力する。
【0022】
第1の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、据え置きパソコンが出力する音響信号とを重畳して第1の音響信号を出力する。
【0023】
第2の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、光ディスクプレーヤーが出力する音響信号とを重畳して第2の音響信号を出力する。
【0024】
第3の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、信号変換器が出力する音響信号とを重畳して第3の音響信号を出力する。
【0025】
押圧検出回路は、第1〜第4の押釦スイッチの第1〜第4の釦の押圧を、各電気接点の閉成から検出する。
【0026】
カラオケルームに配設した音響映像セレクターのマイクロコンピューターは、下記の様に作動する。
来店者が第1の押釦スイッチの第1の釦を押圧すると、第1の押釦スイッチの第1の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、カラオケコマンダーの映像信号および歌唱入音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第1のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0027】
来店者が第2の押釦スイッチの第2の釦を押圧すると、第2の押釦スイッチの第2の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、据え置きパソコンが出力する映像信号および第1の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第2のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0028】
なお、ランプ通電回路の第2のランプへ通電を行う部位に接続ケーブルによりパソコン起動依頼ランプが電気接続されているので、パソコン起動依頼ランプが点灯する。
パソコン起動依頼ランプの点灯を店員待機室にいる店員が確認すると、店員が副電源スイッチを押圧操作する。副電源スイッチは、接続ケーブルにより据え置きパソコンの電源スイッチに電気接続されているので、据え置きパソコンの電源が入り起動する。
【0029】
第3の押釦スイッチの第3の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出すると、マイクロコンピューターは、光ディスクプレーヤーが出力する映像信号および第2の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第3のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0030】
第4の押釦スイッチの第4の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出すると、マイクロコンピューターは、信号変換器が出力する映像信号および第3の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第4のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0031】
店員待機室に配設される副電源スイッチは、据え置きパソコンの電源スイッチへ操作ケーブルにより電気接続されている。
副電源スイッチの近傍に設けられるパソコン起動依頼ランプは、ランプ通電回路の第2のランプへ通電を行う部位に接続ケーブルにより電気接続されている。
【0032】
請求項1の機器選択が容易な娯楽システムは、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した来店者(同伴者も含む)が、第1〜第4の押釦スイッチの第1〜第4の釦の何れかを押圧すれば、四種類の機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)を簡単に切り替えることができる。
【0033】
第1〜第4の押釦スイッチは、単投形で、第1〜第4の釦の何れか1つを押圧する(押圧中、電気接点が閉になる)と、押圧した第1〜第4の押釦スイッチに対応する第1〜第4のランプが点灯するので、現在、どの機器が、音響装置および映像装置に接続されているか一目で判る、このため、来店者は、第1〜第4のランプの点灯状態を見れば、どの機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0034】
なお、第1〜第4の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出するとマイクロコンピューターが、電子スイッチを操作するとともに、第1〜第4のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する構成であるので、異なる押釦スイッチの複数同時押しを無効にできるとともに、押圧を解除して押釦が戻っても、機器と、音響・映像装置との接続が維持されるとともに、第1〜第4の押釦スイッチの何れかの釦を押圧したのかを、第1〜第4のランプの点灯状態から容易に判別できる。
また、第1〜第4の押釦スイッチは、単投形の押し釦式であるので、押し易いとともに、嵩張らない。
【0035】
来店者が押釦スイッチの第3の釦を押圧すれば、光ディスクプレーヤーが音響装置および映像装置に電気的に接続され、第2の釦を押圧すれば、据え置きパソコンが音響装置および映像装置に電気的に接続され、第4の釦を押圧すれば、ケーブルを繋ぎ替えることなく、持込み携帯形端末が音響装置および映像装置に電気的に接続される。
【0036】
このため、カラオケ店に来店した来店者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、据え置きパソコンや、私有の持込み携帯形端末を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、下記に示す様に、カラオケ以外の娯楽を、来店者本人または仲間達と手軽に楽しむことができる。
【0037】
・オンライン映画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫 力音響で、仲間と映画を鑑賞できる。
・海外のスポーツのライブ中継配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と迫力音響で、仲間とスポーツ中継を楽しむことができる。
・ストリーミング配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、来店者のプロ モーション音楽ビデオのライブ配信を行うことができる。
・ライブ配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、歌唱している歌手とと もに、大画面と大迫力音響で歌唱することができる。
・海外のカラオケ楽曲が利用できるサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と大迫力音響で、その楽曲を歌唱することができる。
・オンラインゲームサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫力 音響でプレイすることができる。
・動画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、そのサイトの動画を、大 画面と大迫力音響で仲間達と鑑賞することができる。
【0038】
請求項1の機器選択が容易な娯楽システムは、第2の押釦スイッチの第2の釦を押圧操作して、店員待機室のパソコン起動依頼ランプを点灯させる事によりカラオケルームの据え置きパソコンの起動を店員に依頼し、店員が副電源スイッチを押圧操作するまでは、据え置きパソコンの電源がオフになっているので、据え置きパソコンの故障防止が図れるとともに、節電も図れる。
【0041】
[請求項
2について]
請求項
2の機器選択が容易な娯楽システムは、四連動プッシュ式スイッチと、音響装置と、映像装置と、マイクと、マイクレシーバーと、カラオケコマンダーと、据え置きパソコンと、光ディスクプレーヤーと、信号変換器と、音響映像セレクターとをカラオケルームに配設している。そして、ハブ付ルーターと、パソコン起動依頼ランプと、制御用のパソコンとを店員待機室に配置している。
【0042】
四連動プッシュ式スイッチは、第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦を押込操作すると、他の押込釦が初期位置に復帰して各電気接点が開閉する単投形であり、複数同時押込操作を機械的に防止している。なお、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押込釦の押込状態から、どの機器が、音響・映像装置へ接続されているのか判別できる。
音響装置は、スピーカー群とアンプとを備える。
映像装置は、動画や静止画の表示が可能である。
【0043】
マイクは、歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換するとともに、この音声電気信号を赤外線や電波に重畳させる。
マイクレシーバーは、捉えた赤外線や電波から音声電気信号を復調して増幅し、この増幅した音声信号を二系統出力する。
【0044】
カラオケコマンダーは、ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲背景映像の映像信号と、マイクレシーバーが出力する一方の音声信号を楽曲空演奏の音響信号に重畳した歌唱入音響信号とを出力する。
音声ミキサーは、マイクレシーバーが出力する他方の音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力する。
【0045】
映像信号および音響信号を出力する据え置きパソコンは、カラオケルームに設置され、マジックパケットを受信すると起動する様に、BIOSでWake On LANが設定されている。
【0046】
光ディスクプレーヤは、各種光ディスクが再生可能であり、映像信号および音響信号を出力する。
信号変換器は、来店客がカラオケルームに持ち込んだ持込み携帯形端末の出力ポートに接続し、映像信号および音響信号を出力する。
音響映像セレクターは、音声ミキサーと、第1〜第3の音響信号重畳回路と、第1〜第4押込釦の押込を、各電気接点の閉成状態から検出する押込検出回路と、マイクロコンピュータと、起動指令送出回路と、電子スイッチとを備える。
【0047】
第1の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、パソコンが出力する音響信号とを重畳して第1の音響信号を出力する。
第2の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、光ディスクプレーヤーが出力する音響信号とを重畳して第2の音響信号を出力する。
第3の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、信号変換器が出力する音響信号とを重畳して第3の音響信号を出力する。
【0048】
店員待機室に配設され、インターネットに常時接続されるハブ付ルーターは、第1のLANケーブルを介してカラオケルームに配設した据え置きパソコンにLAN接続される。
【0049】
パソコン起動依頼ランプは、カラオケルームに配置した音響映像セレクターの起動指令送出回路に接続ケーブルを介して電気接続される。
【0050】
店員待機室に配設した制御用のパソコンは、この制御用のパソコンとハブ付ルータとを接続する第2のLANケーブルと、ハブ付ルーターと、ハブ付ルータとカラオケルームの据え置きパソコンとを接続する第1のLANケーブルとを介して、上記据え置きパソコンへマジックパケットを送出可能である。
【0051】
カラオケルームに配設した音響映像セレクターのマイクロコンピューターは、下記の様に作動する。
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第1押込釦を押込操作すると、第1押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、カラオケコマンダーの映像信号および歌唱入音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作する。
【0052】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押込操作すると、第2押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、据え置きパソコンが出力する映像信号および第1の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、接続ケーブルを介して店員待機室のパソコン起動依頼ランプへ通電を行う様に起動指令送出回路へ指示する。
【0053】
パソコン起動依頼ランプの点灯を店員待機室にいる店員が確認すると、店員は、店員待機室に配設した制御用のパソコンから、第2のLANケーブル、ハブ付ルーター、および第1のLANケーブルを介してカラオケルームの据え置きパソコンへマジックパケットを送る。
これにより、カラオケルームの据え置きパソコンの電源が入り起動する。
【0054】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第3押込釦を押込操作すると、第3押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、光ディスクプレーヤーが出力する映像信号および第2の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作する。
【0055】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第4押込釦を押込操作すると、第4押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、信号変換器が出力する映像信号および第3の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作する。
【0056】
請求項
2の機器選択が容易な娯楽システムは、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した来店者(同伴者も含む)が、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押込釦の内の何れかの押込釦を押圧すれば、四種類の機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)を簡単に切り替えることができる。
【0057】
単投形の四連動プッシュ式スイッチは、第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦の押込操作すると、他の押込釦が初期位置に復帰して各電気接点が開閉する構造であるので、現在、どの機器が音響装置と映像装置に接続されているか容易に判る。具体的には、来店者が四連動プッシュ式スイッチの押込釦の押込具合を見れば、どの機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0058】
四連動プッシュ式スイッチの第3、第2、第4押込釦の内の何れか一つを来店者が押込操作すれば、ケーブルを繋ぎ替えることなく、光ディスクプレーヤー、据え置きパソコン、または持込み携帯形端末が、映像装置および音響装置に電気的に接続される。
【0059】
このため、カラオケ店に来店した来店者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、据え置きパソコンや、私有の持込み携帯形端末を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、下記に示す様に、カラオケ以外の娯楽を、来店者本人または仲間達と手軽に楽しむことができる。
【0060】
・オンライン映画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫 力音響で、仲間と映画を鑑賞できる。
・海外のスポーツのライブ中継配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と迫力音響で、仲間とスポーツ中継を楽しむことができる。
・ストリーミング配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、来店者のプロ モーション音楽ビデオのライブ配信を行うことができる。
・ライブ配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、歌唱している歌手とと もに、大画面と大迫力音響で歌唱することができる。
・海外のカラオケ楽曲が利用できるサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と大迫力音響で、その楽曲を歌唱することができる。
・オンラインゲームサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫力 音響でプレイすることができる。
・動画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、そのサイトの動画を、大 画面と大迫力音響で仲間達と鑑賞することができる。
【0061】
請求項
2の機器選択が容易な娯楽システムは、四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押圧操作して、店員待機室のパソコン起動依頼ランプが点灯してカラオケルームの据え置きパソコンの起動を店員に依頼し、店員が制御用のパソコンからマジックパケットを据え置きパソコンへ送るまでは、据え置きパソコンの電源がオフになっているので、据え置きパソコンの故障防止が図れるとともに、節電も図れる。なお、カラオケルームの据え置きパソコンの電源スイッチは、カラオケルームの来店者が勝手に操作できない様にしておくのが好適である。
【0064】
[請求項
3について]
請求項
3の機器選択が容易な娯楽システムは、四連動プッシュ式スイッチと、音響装置と、映像装置と、マイクと、マイクレシーバーと、カラオケコマンダーと、音声ミキサーと、据え置きパソコンと、光ディスクプレーヤーと、信号変換器と、音響映像セレクターとをカラオケルームに配設している。そして、ハブ付ルーターと、パソコン起動依頼ランプと、制御用のパソコンとを店員待機室に配設している。
【0065】
四連動プッシュ式スイッチは、第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦の押込操作すると、他の押込釦が初期位置に復帰して各電気接点が開閉する構造である。また、第1〜第4のランプは、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押釦の近傍に配設されており、押込操作した第1〜第4押込釦に対応するランプが点灯する。
このため、現在、どの機器が音響装置および映像装置に接続されているか容易に判る。具体的には、来店者が四連動プッシュ式スイッチの押込釦の押込具合または第1〜第4のランプの点灯状態を見れば、どの機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0066】
音響装置は、スピーカー群とアンプとを備える。
映像装置は、動画や静止画の表示が可能である。
マイクは、歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換するとともに、この音声電気信号を赤外線や電波に重畳させる。
マイクレシーバーは、捉えた赤外線や電波から音声電気信号を復調して増幅し、この増幅した音声信号を二系統出力する。
【0067】
カラオケコマンダーは、ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲背景映像の映像信号と、マイクレシーバーが出力する一方の音声信号を楽曲空演奏の音響信号に重畳した歌唱入音響信号とを出力する。
音声ミキサーは、マイクレシーバーが出力する他方の音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力する。
【0068】
映像信号および音響信号を出力する据え置きパソコンは、カラオケルームに設置され、マジックパケットを受信すると起動する様にBIOSでWake On LANが設定されてる。
【0069】
光ディスクプレーヤーは、各種光ディスクが再生可能であり、映像信号および音響信号を出力する。
信号変換器は、来店客がカラオケルームに持ち込んだ私有の持込み携帯形端末の出力ポートに接続し、映像信号および音響信号を出力する。
【0070】
第1の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、据え置きパソコンが出力する音響信号とを重畳して第1の音響信号を出力する。
第2の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、光ディスクプレーヤーが出力する音響信号とを重畳して第2の音響信号を出力する。
第3の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、信号変換器が出力する音響信号とを重畳して第3の音響信号を出力する。
【0071】
音響映像セレクターは、音声ミキサーと、第1〜第3の音響信号重畳回路と、第1〜第4押込釦の押込を各電気接点の閉成状態から検出する押込検出回路と、マイクロコンピュータと、第1〜第4のランプへ通電を行うランプ通電回路と、電子スイッチとを備える。
【0072】
店員待機室に配設され、インターネットに常時接続されるハブ付ルーターは、第1のLANケーブルを介してカラオケルームに配設した据え置きパソコンにLAN接続される。 パソコン起動依頼ランプは、カラオケルームに配設した音響映像セレクターの起動指令送出回路に接続ケーブルを介して電気接続される。
【0073】
店員待機室に配設した制御用のパソコンは、この制御用のパソコンとハブ付ルーターとを接続する第2のLANケーブルと、ハブ付ルーターと、ハブ付ルーターとカラオケルームの据え置きパソコンとを接続する第1のLANケーブルとを介して、上記据え置きパソコンへマジックパケットを送出可能である。
【0074】
カラオケルームに配設した音響映像セレクターのマイクロコンピューターは、下記の様に作動する。
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第1押込釦を押込操作すると、第1押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、カラオケコマンダーが出力する映像信号および歌唱入音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第1のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0075】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押込操作すると、第2押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、据え置きパソコンが出力する映像信号および第1の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第2のランプおよびパソコン起動依頼ランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0076】
パソコン起動依頼ランプの点灯を店員待機室にいる店員が確認すると、店員は、店員待機室に配設した制御用のパソコンから、第2のLANケーブル、ハブ付ルーター、および第1のLANケーブルを介してカラオケルームの据え置きパソコンへマジックパケットを送る。これにより、カラオケルームの据え置きパソコンの電源が入り起動する。
【0077】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第3押込釦を押込操作すると、第3押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、光ディスクプレーヤーが出力する映像信号および第2の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第3のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0078】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第4押込釦を押込操作すると、第4押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、信号変換器が出力する映像信号および第3の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第4のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0079】
請求項
3の機器選択が容易な娯楽システムは、以下の利点を有する。
カラオケ店に来店した来店者(同伴者も含む)が、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押込釦の内の何れかの押込釦を押圧操作すれば、四種類の機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)を簡単に切り替えることができる。
【0080】
単投形の四連動プッシュ式スイッチは、第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦の押込操作すると、他の押込釦が初期位置に復帰して各電気接点が開閉する構造であるのに加え、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押込釦の近傍に第1〜第4のランプを配設しているので、現在、どの機器が音響装置と映像装置に接続されているか容易に判る。
具体的には、来店者が四連動プッシュ式スイッチの押込釦の押込具合や、第1〜第4のランプの点灯具合を見れば、どの機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0081】
例えば、来店者が第3押込釦を押込操作すれば、光ディスクプレーヤーが音響装置および映像装置にケーブルを繋ぎ替えることなく電気的に接続され、また、来店者が四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押込操作すれば、据え置きパソコンが音響装置および映像装置にケーブルを繋ぎ替えることなく電気的に接続され、更に、来店者が第4押込釦を押込操作すれば、持込み携帯形端末がケーブルを繋ぎ替えることなく音響装置および映像装置に電気的に接続される。
【0082】
このため、カラオケ店に来店した来店者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、据え置きパソコンや、私有の持込み携帯形端末を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、下記に示す様に、カラオケ以外の娯楽を、来店者本人または仲間達と手軽に楽しむことができる。
【0083】
・オンライン映画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫 力音響で、仲間と映画を鑑賞できる。
・海外のスポーツのライブ中継配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と迫力音響で、仲間とスポーツ中継を楽しむことができる。
・ストリーミング配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、来店者のプロ モーション音楽ビデオのライブ配信を行うことができる。
・ライブ配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、歌唱している歌手とと もに、大画面と大迫力音響で歌唱することができる。
・海外のカラオケ楽曲が利用できるサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と大迫力音響で、その楽曲を歌唱することができる。
・オンラインゲームサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫力 音響でプレイすることができる。
・動画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、そのサイトの動画を、大画面と大迫力音響で仲間達と鑑賞することができる。
【0084】
請求項
3の機器選択が容易な娯楽システムは、四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押込操作して、店員待機室のパソコン起動依頼ランプを点灯させる事によりカラオケルームの据え置きパソコンの起動を店員に依頼し、店員が制御用のパソコンからマジックパケットを据え置きパソコンへ送るまでは、据え置きパソコンの電源がオフになっているので、据え置きパソコンの故障防止が図れるとともに、節電も図れる。なお、カラオケルームの据え置きパソコンの電源スイッチは、カラオケルームの来店者が勝手に操作できない様にしておくのが好適である。