特許第6405488号(P6405488)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6405488
(24)【登録日】2018年9月21日
(45)【発行日】2018年10月17日
(54)【発明の名称】機器選択が容易な娯楽システム
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20181004BHJP
【FI】
   G10K15/04 302D
【請求項の数】3
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2018-82396(P2018-82396)
(22)【出願日】2018年4月23日
【審査請求日】2018年5月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509162791
【氏名又は名称】東亜事業協同組合
(74)【代理人】
【識別番号】100080045
【弁理士】
【氏名又は名称】石黒 健二
(72)【発明者】
【氏名】神谷 大樹
【審査官】 大石 剛
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭53−084418(JP,A)
【文献】 特開2008−141499(JP,A)
【文献】 "HD VIDEO SWITCHER V-1HD 取扱説明書",日本,ローランド株式会社,2015年 3月 1日,[オンライン],[検索日 2018.8.16],インターネット:<URL:https://static.roland.com/jp/media/pdf/V-1HD_j02_W.pdf>,URL,https://static.roland.com/jp/media/pdf/V-1HD_j02_W.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1〜第4の釦を押圧すると各電気接点が閉成する単投形の第1〜第4の押釦スイッチと、
該第1〜第4の押釦スイッチの近傍に配設される第1〜第4のランプと、
スピーカー群とアンプとを備えた音響装置と、
動画や静止画の表示が可能な映像装置と、
歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換するとともに、この音声電気信号を赤外線や電波に重畳させるマイクと、
捉えた前記赤外線や前記電波から前記音声電気信号を復調して増幅し、この増幅した音声信号を二系統出力するマイクレシーバーと、
ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲背景映像の映像信号と、前記マイクレシーバーが出力する一方の音声信号を楽曲空演奏の音響信号に重畳した歌唱入音響信号とを出力するカラオケコマンダーと、
インターネット回線に接続されるとともに、押しボタン式の電源スイッチを有し、映像信号および音響信号を出力する据え置きパソコンと、
各種光ディスクが再生可能であり、映像信号および音響信号を出力する光ディスクプレーヤーと、
持込み携帯形端末の出力ポートに接続し、映像信号および音響信号を出力する信号変換器と、
前記マイクレシーバーが出力する他方の音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力する音声ミキサー、該音声ミキサーが出力する前記調整済音声信号と前記据え置きパソコンが出力する前記音響信号とを重畳して第1の音響信号を出力する第1の音響信号重畳回路、前記音声ミキサーが出力する前記調整済音声信号と前記光ディスクプレーヤーが出力する前記音響信号とを重畳して第2の音響信号を出力する第2の音響信号重畳回路、前記音声ミキサーが出力する前記調整済音声信号と前記信号変換器が出力する前記音響信号とを重畳して第3の音響信号を出力する第3の音響信号重畳回路、前記第1〜第4の釦の押圧を各電気接点の閉成から検出する押圧検出回路、マイクロコンピューター、前記第1〜第4のランプへ通電を行うランプ通電回路、および電子スイッチを備えた音響映像セレクターとをカラオケルームに配設し、
前記据え置きパソコンの前記電源スイッチへ操作ケーブルにより電気接続した副電源スイッチと、前記ランプ通電回路の前記第2のランプへ通電を行う部位に接続ケーブルにより電気接続し前記副電源スイッチの近傍に設けられるパソコン起動依頼ランプとを店員待機室に配設した機器選択が容易な娯楽システムであって、
前記マイクロコンピューターは、
前記第1の釦のみの押圧を前記押圧検出回路が検出すると、前記カラオケコマンダーの前記映像信号および前記歌唱入音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作するとともに、前記第1のランプへ通電を行う様に前記ランプ通電回路へ指示し、
前記第2の釦のみの押圧を前記押圧検出回路が検出すると、前記据え置きパソコンが出力する前記映像信号および前記第1の音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作するとともに、前記第2のランプへ通電を行う様に前記ランプ通電回路へ指示し、
前記第3の釦のみの押圧を前記押圧検出回路が検出すると、前記光ディスクプレーヤーが出力する前記映像信号および前記第2の音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作するとともに、前記第3のランプへ通電を行う様に前記ランプ通電回路へ指示し、
前記第4の釦のみの押圧を前記押圧検出回路が検出すると、前記信号変換器が出力する前記映像信号および前記第3の音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作するとともに、前記第4のランプへ通電を行う様に前記ランプ通電回路へ指示することを特徴とする機器選択が容易な娯楽システム。
【請求項2】
第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦の押込操作により他の押込釦を初期位置に復帰させて各電気接点を開閉する単投形の四連動プッシュ式スイッチと、
スピーカー群とアンプとを備えた音響装置と、
動画や静止画の表示が可能な映像装置と、
歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換するとともに、この音声電気信号を赤外線や電波に重畳させるマイクと、
捉えた前記赤外線や前記電波から前記音声電気信号を復調して増幅し、この増幅した音声信号を二系統出力するマイクレシーバーと、
ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲背景映像の映像信号と、前記マイクレシーバーが出力する一方の音声信号を楽曲空演奏の音響信号に重畳した歌唱入音響信号とを出力するカラオケコマンダーと、
マジックパケットを受信すると起動する様にBIOSでWake On LANが設定され、映像信号および音響信号を出力する据え置きパソコンと、
各種光ディスクが再生可能であり、映像信号および音響信号を出力する光ディスクプレーヤーと、
持込み携帯形端末の出力ポートに接続し、映像信号および音響信号を出力する信号変換器と、
前記マイクレシーバーが出力する他方の音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力する音声ミキサー、該音声ミキサーが出力する前記調整済音声信号と前記据え置きパソコンが出力する前記音響信号とを重畳して第1の音響信号を出力する第1の音響信号重畳回路、前記音声ミキサーが出力する前記調整済音声信号と前記光ディスクプレーヤーが出力する前記音響信号とを重畳して第2の音響信号を出力する第2の音響信号重畳回路、前記音声ミキサーが出力する前記調整済音声信号、前記信号変換器が出力する前記音響信号とを重畳して第3の音響信号を出力する第3の音響信号重畳回路、前記第1〜第4押込釦の押込を各電気接点の閉成状態から検出する押込検出回路、マイクロコンピューター、起動指令送出回路、および電子スイッチを備えた音響映像セレクターとをカラオケルームに配設し、
第1のLANケーブルを介して前記カラオケルームに配置した前記パソコンにLAN接続され、インターネットに常時接続されるハブ付ルーターと、
前記カラオケルームに配置した前記音響映像セレクターの前記起動指令送出回路に接続ケーブルを介して電気接続されるパソコン起動依頼ランプと、
第2のLANケーブル、前記ハブ付ルーター、および前記第1のLANケーブルを介して前記据え置きパソコンへ前記マジックパケットを送出可能な制御用のパソコンとを店員待機室に配設した機器選択が容易な娯楽システムであって、
前記マイクロコンピューターは、
前記第1押込釦の押込を前記押込検出回路が検出すると、前記カラオケコマンダーの前記映像信号および前記歌唱入音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作し、
前記第2押込釦の押込を前記押込検出回路が検出すると、前記据え置きパソコンが出力する前記映像信号および前記第1の音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作するとともに、起動指令として前記パソコン起動依頼ランプへ通電を行う様に前記起動指令送出回路へ指示し、
前記第3押込釦の押込を前記押込検出回路が検出すると、前記光ディスクプレーヤーが出力する前記映像信号および前記第2の音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作し、
前記第4押込釦の押込を前記押込検出回路が検出すると、前記信号変換器が出力する前記映像信号および前記第3の音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作することを特徴とする機器選択が容易な娯楽システム。
【請求項3】
第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦の押込操作により他の押込釦を初期位置に復帰させて各電気接点を開閉する単投形の四連動プッシュ式スイッチと、
該四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押込釦の近傍に配設される第1〜第4のランプと、
スピーカー群とアンプとを備えた音響装置と、
動画や静止画の表示が可能な映像装置と、
歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換するとともに、この音声電気信号を赤外線や電波に重畳させるマイクと、
捉えた前記赤外線や前記電波から前記音声電気信号を復調して増幅し、この増幅した音声信号を二系統出力するマイクレシーバーと、
ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲背景映像の映像信号と、前記マイクレシーバーが出力する一方の音声信号を楽曲空演奏の音響信号に重畳した歌唱入音響信号とを出力するカラオケコマンダーと、
マジックパケットを受信すると起動する様にBIOSでWake On LANが設定され、映像信号および音響信号を出力する据え置きパソコンと、
各種光ディスクが再生可能であり、映像信号および音響信号を出力する光ディスクプレーヤーと、
持込み携帯形端末の出力ポートに接続し、映像信号および音響信号を出力する信号変換器と、
前記マイクレシーバーが出力する他方の音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力する音声ミキサー、該音声ミキサーが出力する前記調整済音声信号と前記据え置きパソコンが出力する前記音響信号とを重畳して第1の音響信号を出力する第1の音響信号重畳回路、前記音声ミキサーが出力する前記調整済音声信号と前記光ディスクプレーヤーが出力する前記音響信号とを重畳して第2の音響信号を出力する第2の音響信号重畳回路、前記音声ミキサーが出力する前記調整済音声信号と前記信号変換器が出力する前記音響信号とを重畳して第3の音響信号を出力する第3の音響信号重畳回路、前記第1〜第4押込釦の押込を各電気接点の閉成状態から検出する押込検出回路、マイクロコンピューター、前記第1〜第4のランプへ通電を行うランプ通電回路、および電子スイッチを備えた音響映像セレクターとをカラオケルームに配設し、
第1のLANケーブルを介して前記カラオケルームに配置した前記据え置きパソコンにLAN接続され、インターネットに常時接続されるハブ付ルーターと、
前記カラオケルームに配置した前記音響映像セレクターの前記ランプ通電回路の前記第2のランプへ通電を行う部位に、接続ケーブルを介して電気接続したパソコン起動依頼ランプと、
第2のLANケーブル、前記ハブ付ルーター、および前記第1のLANケーブルを介して前記パソコンへ前記マジックパケットを送出可能な制御用のパソコンとを店員待機室に配設した娯楽システムであって、
前記マイクロコンピューターは、
前記第1押込釦の押込を前記押込検出回路が検出すると、前記カラオケコマンダーの前記映像信号および前記歌唱入音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作するとともに、前記第1のランプへ通電を行う様に前記ランプ通電回路へ指示し、
前記第2押込釦の押込を前記押込検出回路が検出すると、前記据え置きパソコンが出力する前記映像信号および前記第1の音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作するとともに、前記第2のランプへ通電を行う様に前記ランプ通電回路へ指示し、
前記第3押込釦の押込を前記押込検出回路が検出すると、前記光ディスクプレーヤーが出力する前記映像信号および前記第2の音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作するとともに、前記第3のランプへ通電を行う様に前記ランプ通電回路へ指示し、
前記第4押込釦の押込を前記押込検出回路が検出すると、前記信号変換器が出力する前記映像信号および前記第3の音響信号が、それぞれ、前記映像装置および前記音響装置の前記アンプへ入力される様に前記電子スイッチを操作するとともに、前記第4のランプへ通電を行う様に前記ランプ通電回路へ指示することを特徴とする機器選択が容易な娯楽システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響映像セレクターを用いた、機器選択が容易な娯楽システムに関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケルームに設置されているカラオケシステムは、通常、大形のディスプレイや大迫力の音響装置が、複数の接続ケーブルでカラオケコマンダーに接続されており、来店した複数人の客がカラオケを楽しめる様になっている。
しかし、ディスプレイや音響装置をカラオケ以外の目的(ビデオゲーム、映画鑑賞、テレビの試聴)に使おうとすると、複数のケーブルを繋ぎ替える必要がある。
特許文献1には、映像信号切り替え手段を有するカラオケシステムが記載されている。 特許文献2には、入力セレクタを有するホームシアターが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−282975号公報
【特許文献2】特開平2011−41227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のカラオケシステムでは、カラオケプレーヤの画像以外に、カメラで撮影している客席の映像と、ビデオプレーヤーの再生動画や静止画とを映像信号切り替え手段(入力画像切り替え手段)で切り替えて、別カメラで撮影している歌唱者の映像をはめ込んでいる。
【0005】
しかし、特許文献1のカラオケシステムは、映像信号切り替え手段がリモコンで制御されるので切替の操作性が悪い(選曲等のコマンダー操作も兼ねているため)とともに、現在の切替状態が一目で判らない。
【0006】
特許文献2のホームシアターでは、パソコン、カラオケ機器、およびゲーム機器を組み込んでAV機器とし、このAV機器に内蔵した入力セレクタで使う機器を切り替えて、それらのソフトを大画面と迫力音響で提供可能としている。
【0007】
しかし、全ての機器を組み込んでAV機器としているので、AV機器が嵩張るとともにメンテナンス性が悪い。また、AV機器に入力セレクタが内蔵しているので、切替の操作性が悪い(目立たないため)とともに、現在の切替状態が一目で判らない。
【0008】
また、最近、インターネットに接続したパソコンをカラオケのシステムに繋いで、カラオケルームで下記の娯楽に興じたいというニューズがある。
・オンライン映画を、大画面と大迫力音響で仲間と鑑賞したい。
・大画面と迫力音響で、海外のスポーツのライブ中継を仲間と楽しみたい。
・プロモーション音楽ビデオの配信を行いたい。
・歌手とともに、大画面と大迫力音響で歌唱したい。
・海外のカラオケ楽曲を、大画面と大迫力音響で歌唱したい。
・オンラインゲームを、大画面と大迫力音響でプレイしたい。
・動画配信サイトの動画を、大画面と大迫力音響で仲間と鑑賞したい。
【0009】
さらに、カラオケルームで下記の娯楽に興じたいという客のニューズもある。
・BDやDVDを持ち込んで、大画面と迫力音響で仲間と鑑賞したい。
・自前の携帯端末(スマートフォン、ノートパソコン、タブレットなど)を持ち込んで 、その携帯端末に格納されているコンテンツを大画面と迫力音響で鑑賞したい。
【0010】
また、音響映像機器を切り替える場合、下記の課題がある。
来店客の要望に応じて、カラオケコマンダーを含む複数の音響映像機器と、音響映像試聴装置(大画面モニター+大迫力音響装置)との接続切り替えをカラオケルームの店員が、その都度、行う場合は、そのカラオケルームに出向いて作業を行う必要があるため、時間と手間がかかる。また、接続切り替えを来店客が行う様にすると、その接続変更作業に時間と手間がかかるとともに、誤接続により機器が破損する虞もある。
【0011】
なお、故障防止および節電の観点から、音響映像機器の1つであるカラオケルームの据え置きパソコンを来店客が選択するまでは、据え置きパソコンの電源がオフになっており、据え置きパソコンが選択されると、据え置きパソコンに電源が入る構成が好ましい。
【0012】
つまり、複数の音響映像機器を切り替えるための音響映像セレクターの操作を来店客が容易にでき、且つ、現在、どの音響映像機器が音響映像試聴装置に繋がっているか、来店客が一見して、判ることが必要である。
【0013】
本発明の目的は、カラオケルームの四種類の音響映像機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、来店客自前の携帯端末)を切り替える際に店員がカラオケルームへ出向く必要がなく、来店客が簡単な操作で、四種類の音響映像機器と、音響・映像装置(アンプ・モニター)との接続を簡単に切り替えて好みの娯楽に興じることができ、且つ、どの音響映像機器が、音響・映像装置に繋がっているか一見して判る機器選択が容易な娯楽システムの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
[請求項1について]
請求項1の機器選択が容易な娯楽システムは、第1〜第4の押釦スイッチと、第1〜第4のランプと、音響装置と、映像装置と、マイクと、マイクレシーバーと、カラオケコマンダーと、据え置きパソコンと、光ディスクプレーヤーと、信号変換器と、音響映像セレクターとをカラオケルームに配設している。また、副電源スイッチとパソコン起動依頼ランプとを店員待機室に配設している。
【0015】
第1〜第4の押釦スイッチは、単投形であり、第1〜第4の釦を押圧すると各電気接点が閉成する構造である。
第1〜第4のランプは、第1〜第4の押釦スイッチの近傍に配設されている。
音響装置は、スピーカー群とアンプとを備える。
映像装置は、動画や静止画の表示が可能である。
【0016】
マイクは、歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換するとともに、この音声電気信号を赤外線や電波に重畳させる。
マイクレシーバーは、捉えた赤外線や電波から音声電気信号を復調して増幅し、この増幅した音声信号を二系統出力する。
【0017】
カラオケコマンダーは、ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲背景映像の映像信号と、マイクレシーバーが出力する一方の音声信号を楽曲空演奏の音響信号に重畳した歌唱入音響信号とを出力する。
【0018】
押しボタン式の電源スイッチを有する据え置きパソコンは、インターネット回線に接続されるとともに、映像信号および音響信号を出力する。
光ディスクプレーヤーは、各種光ディスクが再生可能であり、映像信号および音響信号を出力する。
【0019】
信号変換器は、来店客がカラオケルームに持ち込んだ、持込み携帯形端末の出力ポートに接続し、映像信号および音響信号を出力する。
【0020】
音響映像セレクターは、音声ミキサーと、第1〜第3の音響信号重畳回路と、押圧検出回路と、マイクロコンピュータと、第1〜第4のランプへ通電を行うランプ通電回路と、電子スイッチとを備える。
【0021】
音声ミキサーは、マイクレシーバーが出力する他方の音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力する。
【0022】
第1の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、据え置きパソコンが出力する音響信号とを重畳して第1の音響信号を出力する。
【0023】
第2の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、光ディスクプレーヤーが出力する音響信号とを重畳して第2の音響信号を出力する。
【0024】
第3の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、信号変換器が出力する音響信号とを重畳して第3の音響信号を出力する。
【0025】
押圧検出回路は、第1〜第4の押釦スイッチの第1〜第4の釦の押圧を、各電気接点の閉成から検出する。
【0026】
カラオケルームに配設した音響映像セレクターのマイクロコンピューターは、下記の様に作動する。
来店者が第1の押釦スイッチの第1の釦を押圧すると、第1の押釦スイッチの第1の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、カラオケコマンダーの映像信号および歌唱入音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第1のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0027】
来店者が第2の押釦スイッチの第2の釦を押圧すると、第2の押釦スイッチの第2の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、据え置きパソコンが出力する映像信号および第1の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第2のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0028】
なお、ランプ通電回路の第2のランプへ通電を行う部位に接続ケーブルによりパソコン起動依頼ランプが電気接続されているので、パソコン起動依頼ランプが点灯する。
パソコン起動依頼ランプの点灯を店員待機室にいる店員が確認すると、店員が副電源スイッチを押圧操作する。副電源スイッチは、接続ケーブルにより据え置きパソコンの電源スイッチに電気接続されているので、据え置きパソコンの電源が入り起動する。
【0029】
第3の押釦スイッチの第3の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出すると、マイクロコンピューターは、光ディスクプレーヤーが出力する映像信号および第2の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第3のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0030】
第4の押釦スイッチの第4の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出すると、マイクロコンピューターは、信号変換器が出力する映像信号および第3の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第4のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0031】
店員待機室に配設される副電源スイッチは、据え置きパソコンの電源スイッチへ操作ケーブルにより電気接続されている。
副電源スイッチの近傍に設けられるパソコン起動依頼ランプは、ランプ通電回路の第2のランプへ通電を行う部位に接続ケーブルにより電気接続されている。
【0032】
請求項1の機器選択が容易な娯楽システムは、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した来店者(同伴者も含む)が、第1〜第4の押釦スイッチの第1〜第4の釦の何れかを押圧すれば、四種類の機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)を簡単に切り替えることができる。
【0033】
第1〜第4の押釦スイッチは、単投形で、第1〜第4の釦の何れか1つを押圧する(押圧中、電気接点が閉になる)と、押圧した第1〜第4の押釦スイッチに対応する第1〜第4のランプが点灯するので、現在、どの機器が、音響装置および映像装置に接続されているか一目で判る、このため、来店者は、第1〜第4のランプの点灯状態を見れば、どの機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0034】
なお、第1〜第4の釦のみの押圧を押圧検出回路が検出するとマイクロコンピューターが、電子スイッチを操作するとともに、第1〜第4のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する構成であるので、異なる押釦スイッチの複数同時押しを無効にできるとともに、押圧を解除して押釦が戻っても、機器と、音響・映像装置との接続が維持されるとともに、第1〜第4の押釦スイッチの何れかの釦を押圧したのかを、第1〜第4のランプの点灯状態から容易に判別できる。
また、第1〜第4の押釦スイッチは、単投形の押し釦式であるので、押し易いとともに、嵩張らない。
【0035】
来店者が押釦スイッチの第3の釦を押圧すれば、光ディスクプレーヤーが音響装置および映像装置に電気的に接続され、第2の釦を押圧すれば、据え置きパソコンが音響装置および映像装置に電気的に接続され、第4の釦を押圧すれば、ケーブルを繋ぎ替えることなく、持込み携帯形端末が音響装置および映像装置に電気的に接続される。
【0036】
このため、カラオケ店に来店した来店者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、据え置きパソコンや、私有の持込み携帯形端末を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、下記に示す様に、カラオケ以外の娯楽を、来店者本人または仲間達と手軽に楽しむことができる。
【0037】
・オンライン映画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫 力音響で、仲間と映画を鑑賞できる。
・海外のスポーツのライブ中継配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と迫力音響で、仲間とスポーツ中継を楽しむことができる。
・ストリーミング配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、来店者のプロ モーション音楽ビデオのライブ配信を行うことができる。
・ライブ配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、歌唱している歌手とと もに、大画面と大迫力音響で歌唱することができる。
・海外のカラオケ楽曲が利用できるサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と大迫力音響で、その楽曲を歌唱することができる。
・オンラインゲームサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫力 音響でプレイすることができる。
・動画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、そのサイトの動画を、大 画面と大迫力音響で仲間達と鑑賞することができる。
【0038】
請求項1の機器選択が容易な娯楽システムは、第2の押釦スイッチの第2の釦を押圧操作して、店員待機室のパソコン起動依頼ランプを点灯させる事によりカラオケルームの据え置きパソコンの起動を店員に依頼し、店員が副電源スイッチを押圧操作するまでは、据え置きパソコンの電源がオフになっているので、据え置きパソコンの故障防止が図れるとともに、節電も図れる。
【0041】
[請求項について]
請求項の機器選択が容易な娯楽システムは、四連動プッシュ式スイッチと、音響装置と、映像装置と、マイクと、マイクレシーバーと、カラオケコマンダーと、据え置きパソコンと、光ディスクプレーヤーと、信号変換器と、音響映像セレクターとをカラオケルームに配設している。そして、ハブ付ルーターと、パソコン起動依頼ランプと、制御用のパソコンとを店員待機室に配置している。
【0042】
四連動プッシュ式スイッチは、第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦を押込操作すると、他の押込釦が初期位置に復帰して各電気接点が開閉する単投形であり、複数同時押込操作を機械的に防止している。なお、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押込釦の押込状態から、どの機器が、音響・映像装置へ接続されているのか判別できる。
音響装置は、スピーカー群とアンプとを備える。
映像装置は、動画や静止画の表示が可能である。
【0043】
マイクは、歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換するとともに、この音声電気信号を赤外線や電波に重畳させる。
マイクレシーバーは、捉えた赤外線や電波から音声電気信号を復調して増幅し、この増幅した音声信号を二系統出力する。
【0044】
カラオケコマンダーは、ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲背景映像の映像信号と、マイクレシーバーが出力する一方の音声信号を楽曲空演奏の音響信号に重畳した歌唱入音響信号とを出力する。
音声ミキサーは、マイクレシーバーが出力する他方の音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力する。
【0045】
映像信号および音響信号を出力する据え置きパソコンは、カラオケルームに設置され、マジックパケットを受信すると起動する様に、BIOSでWake On LANが設定されている。
【0046】
光ディスクプレーヤは、各種光ディスクが再生可能であり、映像信号および音響信号を出力する。
信号変換器は、来店客がカラオケルームに持ち込んだ持込み携帯形端末の出力ポートに接続し、映像信号および音響信号を出力する。
音響映像セレクターは、音声ミキサーと、第1〜第3の音響信号重畳回路と、第1〜第4押込釦の押込を、各電気接点の閉成状態から検出する押込検出回路と、マイクロコンピュータと、起動指令送出回路と、電子スイッチとを備える。
【0047】
第1の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、パソコンが出力する音響信号とを重畳して第1の音響信号を出力する。
第2の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、光ディスクプレーヤーが出力する音響信号とを重畳して第2の音響信号を出力する。
第3の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、信号変換器が出力する音響信号とを重畳して第3の音響信号を出力する。
【0048】
店員待機室に配設され、インターネットに常時接続されるハブ付ルーターは、第1のLANケーブルを介してカラオケルームに配設した据え置きパソコンにLAN接続される。
【0049】
パソコン起動依頼ランプは、カラオケルームに配置した音響映像セレクターの起動指令送出回路に接続ケーブルを介して電気接続される。
【0050】
店員待機室に配設した制御用のパソコンは、この制御用のパソコンとハブ付ルータとを接続する第2のLANケーブルと、ハブ付ルーターと、ハブ付ルータとカラオケルームの据え置きパソコンとを接続する第1のLANケーブルとを介して、上記据え置きパソコンへマジックパケットを送出可能である。
【0051】
カラオケルームに配設した音響映像セレクターのマイクロコンピューターは、下記の様に作動する。
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第1押込釦を押込操作すると、第1押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、カラオケコマンダーの映像信号および歌唱入音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作する。
【0052】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押込操作すると、第2押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、据え置きパソコンが出力する映像信号および第1の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、接続ケーブルを介して店員待機室のパソコン起動依頼ランプへ通電を行う様に起動指令送出回路へ指示する。
【0053】
パソコン起動依頼ランプの点灯を店員待機室にいる店員が確認すると、店員は、店員待機室に配設した制御用のパソコンから、第2のLANケーブル、ハブ付ルーター、および第1のLANケーブルを介してカラオケルームの据え置きパソコンへマジックパケットを送る。
これにより、カラオケルームの据え置きパソコンの電源が入り起動する。
【0054】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第3押込釦を押込操作すると、第3押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、光ディスクプレーヤーが出力する映像信号および第2の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作する。
【0055】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第4押込釦を押込操作すると、第4押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、信号変換器が出力する映像信号および第3の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作する。
【0056】
請求項の機器選択が容易な娯楽システムは、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した来店者(同伴者も含む)が、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押込釦の内の何れかの押込釦を押圧すれば、四種類の機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)を簡単に切り替えることができる。
【0057】
単投形の四連動プッシュ式スイッチは、第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦の押込操作すると、他の押込釦が初期位置に復帰して各電気接点が開閉する構造であるので、現在、どの機器が音響装置と映像装置に接続されているか容易に判る。具体的には、来店者が四連動プッシュ式スイッチの押込釦の押込具合を見れば、どの機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0058】
四連動プッシュ式スイッチの第3、第2、第4押込釦の内の何れか一つを来店者が押込操作すれば、ケーブルを繋ぎ替えることなく、光ディスクプレーヤー、据え置きパソコン、または持込み携帯形端末が、映像装置および音響装置に電気的に接続される。
【0059】
このため、カラオケ店に来店した来店者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、据え置きパソコンや、私有の持込み携帯形端末を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、下記に示す様に、カラオケ以外の娯楽を、来店者本人または仲間達と手軽に楽しむことができる。
【0060】
・オンライン映画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫 力音響で、仲間と映画を鑑賞できる。
・海外のスポーツのライブ中継配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と迫力音響で、仲間とスポーツ中継を楽しむことができる。
・ストリーミング配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、来店者のプロ モーション音楽ビデオのライブ配信を行うことができる。
・ライブ配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、歌唱している歌手とと もに、大画面と大迫力音響で歌唱することができる。
・海外のカラオケ楽曲が利用できるサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と大迫力音響で、その楽曲を歌唱することができる。
・オンラインゲームサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫力 音響でプレイすることができる。
・動画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、そのサイトの動画を、大 画面と大迫力音響で仲間達と鑑賞することができる。
【0061】
請求項の機器選択が容易な娯楽システムは、四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押圧操作して、店員待機室のパソコン起動依頼ランプが点灯してカラオケルームの据え置きパソコンの起動を店員に依頼し、店員が制御用のパソコンからマジックパケットを据え置きパソコンへ送るまでは、据え置きパソコンの電源がオフになっているので、据え置きパソコンの故障防止が図れるとともに、節電も図れる。なお、カラオケルームの据え置きパソコンの電源スイッチは、カラオケルームの来店者が勝手に操作できない様にしておくのが好適である。
【0064】
[請求項について]
請求項の機器選択が容易な娯楽システムは、四連動プッシュ式スイッチと、音響装置と、映像装置と、マイクと、マイクレシーバーと、カラオケコマンダーと、音声ミキサーと、据え置きパソコンと、光ディスクプレーヤーと、信号変換器と、音響映像セレクターとをカラオケルームに配設している。そして、ハブ付ルーターと、パソコン起動依頼ランプと、制御用のパソコンとを店員待機室に配設している。
【0065】
四連動プッシュ式スイッチは、第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦の押込操作すると、他の押込釦が初期位置に復帰して各電気接点が開閉する構造である。また、第1〜第4のランプは、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押釦の近傍に配設されており、押込操作した第1〜第4押込釦に対応するランプが点灯する。
このため、現在、どの機器が音響装置および映像装置に接続されているか容易に判る。具体的には、来店者が四連動プッシュ式スイッチの押込釦の押込具合または第1〜第4のランプの点灯状態を見れば、どの機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0066】
音響装置は、スピーカー群とアンプとを備える。
映像装置は、動画や静止画の表示が可能である。
マイクは、歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換するとともに、この音声電気信号を赤外線や電波に重畳させる。
マイクレシーバーは、捉えた赤外線や電波から音声電気信号を復調して増幅し、この増幅した音声信号を二系統出力する。
【0067】
カラオケコマンダーは、ネットワークを介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納する記憶装置を有し、楽曲背景映像の映像信号と、マイクレシーバーが出力する一方の音声信号を楽曲空演奏の音響信号に重畳した歌唱入音響信号とを出力する。
音声ミキサーは、マイクレシーバーが出力する他方の音声信号のレベルを調整し、この調整済音声信号を出力する。
【0068】
映像信号および音響信号を出力する据え置きパソコンは、カラオケルームに設置され、マジックパケットを受信すると起動する様にBIOSでWake On LANが設定されてる。
【0069】
光ディスクプレーヤーは、各種光ディスクが再生可能であり、映像信号および音響信号を出力する。
信号変換器は、来店客がカラオケルームに持ち込んだ私有の持込み携帯形端末の出力ポートに接続し、映像信号および音響信号を出力する。
【0070】
第1の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、据え置きパソコンが出力する音響信号とを重畳して第1の音響信号を出力する。
第2の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、光ディスクプレーヤーが出力する音響信号とを重畳して第2の音響信号を出力する。
第3の音響信号重畳回路は、音声ミキサーが出力する調整済音声信号と、信号変換器が出力する音響信号とを重畳して第3の音響信号を出力する。
【0071】
音響映像セレクターは、音声ミキサーと、第1〜第3の音響信号重畳回路と、第1〜第4押込釦の押込を各電気接点の閉成状態から検出する押込検出回路と、マイクロコンピュータと、第1〜第4のランプへ通電を行うランプ通電回路と、電子スイッチとを備える。
【0072】
店員待機室に配設され、インターネットに常時接続されるハブ付ルーターは、第1のLANケーブルを介してカラオケルームに配設した据え置きパソコンにLAN接続される。 パソコン起動依頼ランプは、カラオケルームに配設した音響映像セレクターの起動指令送出回路に接続ケーブルを介して電気接続される。
【0073】
店員待機室に配設した制御用のパソコンは、この制御用のパソコンとハブ付ルーターとを接続する第2のLANケーブルと、ハブ付ルーターと、ハブ付ルーターとカラオケルームの据え置きパソコンとを接続する第1のLANケーブルとを介して、上記据え置きパソコンへマジックパケットを送出可能である。
【0074】
カラオケルームに配設した音響映像セレクターのマイクロコンピューターは、下記の様に作動する。
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第1押込釦を押込操作すると、第1押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、カラオケコマンダーが出力する映像信号および歌唱入音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第1のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0075】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押込操作すると、第2押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、据え置きパソコンが出力する映像信号および第1の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第2のランプおよびパソコン起動依頼ランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0076】
パソコン起動依頼ランプの点灯を店員待機室にいる店員が確認すると、店員は、店員待機室に配設した制御用のパソコンから、第2のLANケーブル、ハブ付ルーター、および第1のLANケーブルを介してカラオケルームの据え置きパソコンへマジックパケットを送る。これにより、カラオケルームの据え置きパソコンの電源が入り起動する。
【0077】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第3押込釦を押込操作すると、第3押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、光ディスクプレーヤーが出力する映像信号および第2の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第3のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0078】
来店者が四連動プッシュ式スイッチの第4押込釦を押込操作すると、第4押込釦の押込を押込検出回路が検出するため、マイクロコンピューターは、信号変換器が出力する映像信号および第3の音響信号が、それぞれ、映像装置および音響装置のアンプへ入力される様に電子スイッチを操作するとともに、第4のランプへ通電を行う様にランプ通電回路へ指示する。
【0079】
請求項の機器選択が容易な娯楽システムは、以下の利点を有する。
カラオケ店に来店した来店者(同伴者も含む)が、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押込釦の内の何れかの押込釦を押圧操作すれば、四種類の機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)を簡単に切り替えることができる。
【0080】
単投形の四連動プッシュ式スイッチは、第1〜第4押込釦の内の任意の押込釦の押込操作すると、他の押込釦が初期位置に復帰して各電気接点が開閉する構造であるのに加え、四連動プッシュ式スイッチの第1〜第4押込釦の近傍に第1〜第4のランプを配設しているので、現在、どの機器が音響装置と映像装置に接続されているか容易に判る。
具体的には、来店者が四連動プッシュ式スイッチの押込釦の押込具合や、第1〜第4のランプの点灯具合を見れば、どの機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)が利用できるのか容易に判別できる。
【0081】
例えば、来店者が第3押込釦を押込操作すれば、光ディスクプレーヤーが音響装置および映像装置にケーブルを繋ぎ替えることなく電気的に接続され、また、来店者が四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押込操作すれば、据え置きパソコンが音響装置および映像装置にケーブルを繋ぎ替えることなく電気的に接続され、更に、来店者が第4押込釦を押込操作すれば、持込み携帯形端末がケーブルを繋ぎ替えることなく音響装置および映像装置に電気的に接続される。
【0082】
このため、カラオケ店に来店した来店者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んで光ディスクプレーヤーで再生したり、据え置きパソコンや、私有の持込み携帯形端末を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、下記に示す様に、カラオケ以外の娯楽を、来店者本人または仲間達と手軽に楽しむことができる。
【0083】
・オンライン映画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫 力音響で、仲間と映画を鑑賞できる。
・海外のスポーツのライブ中継配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と迫力音響で、仲間とスポーツ中継を楽しむことができる。
・ストリーミング配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、来店者のプロ モーション音楽ビデオのライブ配信を行うことができる。
・ライブ配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、歌唱している歌手とと もに、大画面と大迫力音響で歌唱することができる。
・海外のカラオケ楽曲が利用できるサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、 大画面と大迫力音響で、その楽曲を歌唱することができる。
・オンラインゲームサイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、大画面と大迫力 音響でプレイすることができる。
・動画配信サイトへ、据え置きパソコンを使ってアクセスし、そのサイトの動画を、大画面と大迫力音響で仲間達と鑑賞することができる。
【0084】
請求項の機器選択が容易な娯楽システムは、四連動プッシュ式スイッチの第2押込釦を押込操作して、店員待機室のパソコン起動依頼ランプを点灯させる事によりカラオケルームの据え置きパソコンの起動を店員に依頼し、店員が制御用のパソコンからマジックパケットを据え置きパソコンへ送るまでは、据え置きパソコンの電源がオフになっているので、据え置きパソコンの故障防止が図れるとともに、節電も図れる。なお、カラオケルームの据え置きパソコンの電源スイッチは、カラオケルームの来店者が勝手に操作できない様にしておくのが好適である。
【図面の簡単な説明】
【0087】
図1】本発明の実施例1に係る機器選択が容易な娯楽システムのブロック図である。
図2】本発明の実施例2に係る機器選択が容易な娯楽システムのブロック図である。
図3】実施例2の機器選択が容易な娯楽システムのマイクロコンピュータの作動を示すフローチャートである。
図4】本発明の実施例3に係る機器選択が容易な娯楽システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0088】
機器選択が容易な娯楽システムは、四連動プッシュ式スイッチの任意の押込釦を来店者が押込操作すると、四種類の音響映像機器(カラオケコマンダー、据え置きパソコン、光ディスクプレーヤー、持込み携帯形端末)と、音響・映像装置との接続を簡単に切り替えできるとともに、第2押込釦を押込操作した場合には、店員待機室のパソコン起動依頼ランプが点灯するので、同室の制御用のパソコンからマジックパケットを送って、カラオケルーム内の据え置きパソコンを起動させることができる。このため、カラオケ店に来店した来店者は、カラオケコマンダーを利用する以外に、私有の光ディスクを光ディスクプレーヤーで再生したり、私有の持込み携帯形端末や据え置きパソコンを使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。
【実施例1】
【0089】
本発明の実施例1に係る機器選択が容易な娯楽システムA(請求項に対応)を図1に基づいて説明する。
図1に示す機器選択が容易な娯楽システムAは、四連動プッシュ式スイッチ1と、音響装置2と、映像装置である大形モニターTbおよび小形モニターTsと、マイクMと、マイクレシーバー3と、カラオケコマンダー41と、据え置きパソコン42と、ブルーレイ・ディスク{Blu-ray Disc(登録商標)}プレーヤー43と、信号変換器であるHDMIコンバーター44と、音響映像セレクター5とをカラオケルームに配設している。また、ハブ付ルータ6と、パソコン起動依頼ランプ62と、制御用のパソコン64とを店員待機室に配設している。
【0090】
四連動プッシュ式スイッチ1は、第1〜第4押込釦11〜14の内の任意の押込釦の押込操作により、他の押込釦を機械的に初期位置に復帰させて電気接点s1〜s4を開閉する単極単投形の連動式の押しボタンスイッチである。
【0091】
音響装置2は、スピーカー21、…21群と、ライン入力端子(RCA端子 R/L)を有するアンプ22とにより構成されている。
【0092】
大形・小形モニターTb、Tsは、HDMI(登録商標;以下同様)入力端子を有するプラズマ式の大形・小形のディスプレイであり、動画や静止画の表示が可能である。
【0093】
マイクMは、赤外線発光部をグリップgに設けた赤外線伝送方式のコンデンサマイクである。
このマイクMは、スピーカー21、…21群から発せられる音響および大形・小形モニターTb、Tsに表示される映像に合わせて歌唱者が発声する音声を音声電気信号に変換し、この音声電気信号で赤外線を変調し、この変調した赤外線mをマイクレシーバー3へ向けて発射する。
【0094】
マイクレシーバー3は、マイクMから発射された赤外線mから音声電気信号を復調して増幅し、この増幅したアナログの音声信号31、32を、ライン出力端子から出力(二系統)する。
【0095】
カラオケコマンダー41は、ネットワーク411を介してサーバから配信される多数の楽曲データーを格納するHDD(記憶装置)を有する。
このカラオケコマンダー41は、楽曲背景映像のデジタル映像信号412と、マイクレシーバー3が出力する一方のアナログの音声信号31を楽曲空演奏の音響信号に重畳したアナログの歌唱入音響信号413とを、HDMI出力端子およびライン出力端子から音響映像セレクター5へ出力する。
【0096】
カラオケ店のカラオケルームに常設され、インターネットに接続可能な据え置きパソコン42は、HDMI出力端子からデジタル映像信号421を音響映像セレクター5へ出力し、ライン出力端子からアナログの音響信号422を音響映像セレクター5へ出力する。この据え置きパソコン42は、マジックパケット60を受信すると起動する様にBIOSでWake On LANが設定されている。
【0097】
ブルーレイ・ディスク(Blu-ray Disc)プレーヤー43は、BD-VideoやDVD -Videoの再生が可能な再生専用の映像機器であり、歌唱者や同伴者がカラオケルーム内へ持ち込んだ、BD-VideoやDVD -Videoの再生が可能である。
このブルーレイ・ディスクプレーヤー43は、HDMI出力端子からデジタル映像信号431を出力し、ライン出力端子からアナログの音響信号432を音響映像セレクター5へ出力する。
【0098】
HDMIコンバーター44は、来店客の持込み携帯形端末440の出力ポートに接続し、デジタル映像信号441およびアナログの音響信号442を音響映像セレクター5へ出力する。このHDMIコンバーター44は、二種類、用意され、Lightning出力(アイフォン系)またはMHL出力(アンドロイド系)をHDMI出力に変換する。
【0099】
音響映像セレクター5は、音声ミキサー51と、第1〜第3の音響信号重畳回路52〜54と、押込検出回路55、マイクロコンピューター56、LED通電回路57(起動指令送出回路)、および電子スイッチ58を有するセレクター本体50とからなる。
音声ミキサー51は、マイクレシーバー3が出力する他方のアナログの音声信号32のレベルを調整し、調整したアナログの調整済音声信号511を第1〜第3の音響信号重畳回路52〜54へ出力する。
【0100】
第1の音響信号重畳回路52は、音声ミキサー51が出力するアナログの調整済音声信号511と据え置きパソコン42が出力するアナログの音響信号422とを重畳してアナログの第1の音響信号521をセレクター本体50へ出力する。
【0101】
第2の音響信号重畳回路53は、音声ミキサー51が出力するアナログの調整済音声信号511と光ディスクプレーヤー43が出力するアナログの音響信号432とを重畳してアナログの第2の音響信号531をセレクター本体50へ出力する。
【0102】
第3の音響信号重畳回路54は、音声ミキサー51が出力するアナログの調整済音声信号511とHDMIコンバーター44が出力するアナログの音響信号442とを重畳してアナログの第3の音響信号541をセレクター本体50へ出力する。
【0103】
押込検出回路55は、四連動プッシュ式スイッチ1の第1〜第4押込釦11〜14の押込を電気接点s1〜s4の閉成状態から検出する。
LED通電回路57は、パソコン起動依頼ランプ62への通電を行う回路である。
【0104】
インターネットに常時接続されるハブ付ルーター6は、第1のLANケーブル61を介してカラオケルームに配設した据え置きパソコン42にLAN接続される。
【0105】
パソコン起動依頼ランプ62は、カラオケルームに配置した音響映像セレクター5のLED通電回路57に接続ケーブル63を介して電気接続される。
【0106】
制御用のパソコン64は、この制御用のパソコン64とハブ付ルータ6とを接続する第2のLANケーブル65と、ハブ付ルーター6と、ハブ付ルータ6とカラオケルームの据え置きパソコン42とを接続する第1のLANケーブル61とを介して、上記据え置きパソコン42へマジックパケット60を送出可能である。
【0107】
音響映像セレクター5のマイクロコンピューター56は、下記の様に作動する。
音響映像セレクター5の押込検出回路55は、四連動プッシュ式スイッチ1の接点s1〜s4と接続ケーブルにより電気接続され、電気接点s1〜s4の開閉状態をLo/Hi出力に変換する。
マイクロコンピューター56は、押込検出回路55が出力する、接点毎のLo/Hi出力に基づいて第1〜第4押込釦11〜14に係る接点の状態を把握し、下記の様に電子スイッチ58を制御する。
【0108】
電子スイッチ58は、半導体(トランジスタやFET等)により構成され、四種類の音響映像機器(カラオケコマンダー41、据え置きパソコン42、ブルーレイ・ディスクプレーヤー43、HDMIコンバーター44)と、音響・映像装置(音響装置2のアンプ22、大形・小形モニターTb、Ts、)との接続を下記の様に切り替える。
【0109】
四連動プッシュ式スイッチ1の第1押込釦11が押し込まれた位置では、マイクロコンピューター56が電子スイッチ58を操作して、カラオケコマンダー41が出力する楽曲背景映像のデジタル映像信号412を分配器59を介して大形・小形モニターTb、Tsへ案内し、カラオケコマンダー41が出力するアナログの歌唱入音響信号413を音響装置2のアンプ22へ案内する。
【0110】
四連動プッシュ式スイッチ1の第2押込釦12が押し込まれた位置では、マイクロコンピューター56が電子スイッチ58を操作して、据え置きパソコン42が出力するデジタル映像信号421を分配器59を介して大形・小形モニターTb、Tsへ案内し、第1の音響信号重畳回路52が出力するアナログの第1の音響信号521を音響装置2のアンプ22へ案内する。また、この位置では、パソコン起動依頼ランプ62へ通電を行う様にマイクロコンピューター56がLED通電回路57へ指示する。
【0111】
四連動プッシュ式スイッチ1の第3押込釦13が押し込まれた位置では、マイクロコンピューター56が電子スイッチ58を操作して、ブルーレイ・ディスクプレーヤー43が出力するデジタル映像信号431を分配器59を介して大形・小形モニターTb、Tsへ案内し、第2の音響信号重畳回路53が出力するアナログの第2の音響信号531を音響装置2のアンプ22へ案内する。
【0112】
四連動プッシュ式スイッチ1の第4押込釦14が押し込まれた位置では、マイクロコンピューター56が電子スイッチ58を操作して、HDMIコンバーター44が出力するデジタル映像信号441を分配器59を介して大形・小形モニターTb、Tsへ案内し、第3の音響信号重畳回路54が出力するアナログの第3の音響信号541を音響装置2のアンプ22へ案内する。
【0113】
実施例1の機器選択が容易な娯楽システムAは、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した歌唱者または同伴者が、四連動プッシュ式スイッチ1の第1押込釦〜第4押込釦11、12、13、14の何れかを押圧して押し込めば、四種類の音響映像機器(カラオケコマンダー41、据え置きパソコン42、ブルーレイ・ディスクプレーヤー43、HDMIコンバーター44)と、音響・映像装置との接続を簡単に切り替えることができる。
【0114】
なお、四連動プッシュ式スイッチ1は、単投形で、第1〜第4押込釦11、12、13、14のどれかを押込操作する(電気接点が閉になる)と、機械的に他の押込釦が初期位置(電気接点が開状態)に復帰する構造であるので、現在、どの押込釦が押込操作されているか、歌唱者または同伴者が見れば一目で判る、このため、歌唱者および同伴者は、現在、どの音響映像機器が、音響・映像装置に接続されていて利用できるのか容易に判別できる。
【0115】
カラオケコマンダー41以外の機器を使う場合も、同じマイクMを使って歌唱することができるので、機器選択が容易な娯楽システムAは使い勝手が良い。なお、マイクレシーバー3のアナログの音声信号32のレベルを音声ミキサー51で調整できるので快適に歌唱することができる。
【0116】
マイクレシーバー3が二系統の音声信号31、32を出力し、一系統側の音声信号31をカラオケコマンダー41に入力しているので、カラオケコマンダー41の採点機能が損なわれない。
【0117】
実施例1の機器選択が容易な娯楽システムAは、来店者が四連動プッシュ式スイッチ1の第2押込釦12を押込操作すると、セレクター本体50のマイクロコンピューター1が接続ケーブル63を介して店員待機室のパソコン起動依頼ランプ62へ通電を行う様にLED通電回路57へ指示し、パソコン起動依頼ランプ62の点灯を店員待機室にいる店員が確認すると、制御用のパソコン64から、第2のLANケーブル65、ハブ付ルーター6、および第1のLANケーブル61を介してカラオケルームの据え置きパソコン42へマジックパケット60を送る構成である。これにより、カラオケルームの据え置きパソコン42の電源が入り起動する。
【0118】
このため、マジックパケット60を据え置きパソコン42へ送るまでは、据え置きパソコン42の電源がオフになっているので、据え置きパソコン42の故障防止が図れるとともに、節電も図れる。また、店員がカラオケルームに出向いて据え置きパソコン42の電源を入れる必要もない。
【0119】
機器選択が容易な娯楽システムAは、カラオケ店に来店した来店者が、四連動プッシュ式スイッチ1の第4の釦14、第3の釦13、第2の釦12の何れかを押圧すれば、接続ケーブルを繋ぎ替えることなく、私有の携帯端末440を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用したり、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んでブルーレイ・ディスクプレーヤー43で再生したり、据え置きパソコン42を使って、下記に示す様にカラオケ以外の娯楽を、来店者本人または仲間達と手軽に楽しむことができる。
【0120】
オンライン映画配信サイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、大画面と大迫力音響で、仲間と映画を鑑賞できる。
【0121】
海外のスポーツのライブ中継配信サイトへ、据え置きパソコンを42使ってアクセスし、大画面と迫力音響で、仲間とスポーツ中継を楽しむことができる。
【0122】
ストリーミング配信サイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、来店者のプロモーション音楽ビデオのライブ配信を行うことができる。
【0123】
ライブ配信サイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、歌唱している歌手とともに、大画面と大迫力音響で歌唱することができる。
【0124】
海外のカラオケ楽曲が利用できるサイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、大画面と大迫力音響で、その楽曲を歌唱することができる。
【0125】
オンラインゲームサイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、大画面と大迫力音響でプレイすることができる。
【0126】
動画配信サイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、そのサイトの動画を、大画面と大迫力音響で仲間達と鑑賞することができる。
【実施例2】
【0127】
本発明の実施例2に係る機器選択が容易な娯楽システムB(請求項1に対応)を図2および図3に基づいて説明する。
図2に示す機器選択が容易な娯楽システムBは、第1〜第4の押釦スイッチ71〜74と、第1〜第4のLED81〜84と、音響装置2と、映像装置である大形モニターTbおよび小形モニターTsと、マイクMと、マイクレシーバー3と、カラオケコマンダー41と、据え置きパソコン42と、ブルーレイ・ディスクプレーヤー43と、信号変換器であるHDMIコンバーター44と、音響映像セレクター5とをカラオケルームに配設している。また、パソコン起動依頼ランプ62と、副電源スイッチ66とを店員待機室に配設している。
【0128】
実施例2の機器選択が容易な娯楽システムBは、下記の点が実施例1の機器選択が容易な娯楽システムAと異なる。
【0129】
第1〜第4の押釦スイッチ71〜74は、第1〜第4の釦を押圧している間だけ電気接点711が閉成する単投形の押しボタンスイッチである。
第1〜第4のLED81〜84は、それぞれ、第1〜第4の押釦スイッチ71〜74の近傍(各スイッチの下側数cm)に配置されている。
【0130】
実施例2の機器選択が容易な娯楽システムBでは、パソコン起動依頼ランプ62と副電源スイッチ66とを店員待機室の所定場所に並べて配設している。なお、本実施例では、店員待機室にハブ付ルータ6や制御用のパソコン64を設置していない。
【0131】
音響映像セレクター5は、音声ミキサー51と、第1〜第3の音響信号重畳回路52〜54と、押圧検出回路55b、マイクロコンピューター56、LED通電回路(起動指令送出回路)57b、および電子スイッチ58を有するセレクター本体50とを有する。
音声ミキサー51および第1〜第3の音響信号重畳回路52〜54は、実施例1の機器選択が容易な娯楽システムAと同じものである。
【0132】
押圧検出回路55bは、第1〜第4の押釦スイッチ71〜74の第1〜第4の釦が押圧されたか否かを、各押釦スイッチの電気接点の閉成に基づいて検知する回路である。
LED通電回路57bは、第1〜第4のLED81〜84およびパソコン起動依頼ランプ62へ通電を行う回路である。
【0133】
パソコン起動依頼ランプ62は、カラオケルームに配置した音響映像セレクター5のLED通電回路57bの第2のLED82へ通電を行う部位へ接続ケーブル63を介して電気接続される。
【0134】
音響映像セレクター5のマイクロコンピューター56は、押釦スイッチ71〜74の何れかの釦が押圧されたか否かを下記の様に判別する。
システムの起動時(電源投入時)は、図3のステップs1で、マイクロコンピューター56は、第1〜第4の押釦スイッチ71〜74の全ての電気接点を、みなし開成状態(オフ状態)にホールドし、ステップs2へ進む。
みなし開成状態とは、そのホールドした押釦スイッチの電気接点が開成状態を維持している様にマイクロコンピューター56が見なすことである。
【0135】
図3のステップs2で、マイクロコンピューター56は、何れかの釦が押圧されたか否かを押圧検出回路57bの検知に基づいて判別し、何れかの釦が押圧された場合にはステップs3へ進み、何れの釦も押圧されない場合にはステップs2で待機する。
【0136】
図3のステップs3で、マイクロコンピューター56は、ステップs2で押圧を検知した押釦スイッチをみなし閉成状態(オン状態)にホールドし、ステップs4へ進む。 みなし閉成状態とは、押圧を解除しても、そのホールドした押釦スイッチの電気接点が閉成状態を維持している様にマイクロコンピューター56が見なすことである。
【0137】
図3のステップs4で、マイクロコンピューター56は、ステップs2で押圧を検知した押釦スイッチに対応するLEDが点灯状態になる様にLED通電回路57bに指示し、該当するLEDが点灯する。
なお、該当するLEDが第2のLED82の場合には、第2のLED82が点灯状態になるとともに、店員待機室のパソコン起動依頼ランプ62も点灯状態になる。
【0138】
図3のステップs5で、マイクロコンピューター56は、ステップs2(または前回のステップs5)で検知した押釦スイッチの釦とは異なる別の釦が押圧されたか否かを押圧検出回路55bの検知に基づいて判別し、別の押釦スイッチの釦が押圧された場合にはステップs6へ進み、別の押釦スイッチの釦が押圧されない場合にはステップs5で待機する。
【0139】
図3のステップs6で、マイクロコンピューター56は、ステップs3で、みなし閉成状態(オン状態)にホールドしている押釦スイッチのホールドを解除し、ステップs7へ進む。
【0140】
図3のステップs7で、マイクロコンピューター56は、ステップs6で解除した押釦スイッチに対応するLEDを消灯状態にし、ステップs8へ進む。
【0141】
図3のステップs8で、マイクロコンピューター56は、ステップs5で押圧を検知した押釦スイッチをみなし閉成状態(オン状態)にホールドし、ステップs9へ進む。
みなし閉成状態とは、押圧を解除しても、そのホールドした押釦スイッチの電気接点が閉成状態を維持している様にマイクロコンピューター56が見なすことである。
【0142】
図3のステップs9で、マイクロコンピューター56は、ステップs8で、みなし閉成状態(オン状態)にホールドした押釦スイッチに対応するLEDを点灯状態にし、ステップs5へ戻る。
【0143】
また、音響映像セレクター5のマイクロコンピューター56は、ステップs1〜ステップs9を実行中に、みなし閉成状態(オン状態)にホールドした押釦スイッチ(第1〜第4の押釦スイッチ71〜74の何れか1つ)およびその押釦スイッチに対応して点灯するLEDに基づいて電子スイッチ58を制御する。
【0144】
電子スイッチ58は、四種類の音響映像機器(カラオケコマンダー41、据え置きパソコン42、ブルーレイ・ディスクプレーヤー43、HDMIコンバーター44)と、映像装置(大形モニターTb、小形モニターTs)および音響装置(アンプ22)との接続を切り替えるためのものであり、半導体(トランジスタやFET等)により構成される。
【0145】
第1の押釦スイッチ71が、みなし閉成状態(オン状態)にホールドされた状態では、マイクロコンピューター56が電子スイッチ58を操作して、カラオケコマンダー41が出力する楽曲背景映像のデジタル映像信号412を分配器59を介して大形・小形モニターTb、Tsへ案内し、カラオケコマンダー41が出力するアナログの歌唱入音響信号413を音響装置2のアンプ22へ案内する。また、第1のLED81へ通電を行う様にマイクロコンピューター56がLED通電回路57bへ指示する。
【0146】
第2の押釦スイッチ72が、みなし閉成状態(オン状態)にホールドされた状態では、マイクロコンピューター56が電子スイッチ58を操作して、据え置きパソコン42が出力するデジタル映像信号421を分配器59を介して大形・小形モニターTb、Tsへ案内し、第1の音響信号重畳回路52が出力するアナログの第1の音響信号521を音響装置2のアンプ22へ案内する。また、第2のLED82へ通電を行う様にマイクロコンピューター56がLED通電回路57bへ指示する。なお、第2のLED82へ通電を行う部位へ、店員待機室のパソコン起動依頼ランプ62が接続ケーブル63を介して電気接続されているのでパソコン起動依頼ランプ62が点灯する。
店員待機室に待機している店員がパソコン起動依頼ランプ62の点灯を視認すると、副電源スイッチ66を押圧操作する。これにより、据え置きパソコンの押しボタン式の電源スイッチPsの接点が一瞬オンになり、据え置きパソコンを42が起動する。
【0147】
第3の押釦スイッチ73が電気的に閉成状態(オン状態)にホールドされた状態では、マイクロコンピューター56が電子スイッチ58を操作して、ブルーレイ・ディスクプレーヤー43が出力するデジタル映像信号431を分配器59を介して大形・小形モニターTb、Tsへ案内し、第2の音響信号重畳回路53が出力するアナログの第2の音響信号531を音響装置2のアンプ22へ案内する。また、第3のLED83へ通電を行う様にマイクロコンピューター56がLED通電回路57bへ指示する。
【0148】
第4の押釦スイッチ74が電気的に閉成状態(オン状態)にホールドされた状態では、マイクロコンピューター56が電子スイッチ58を操作して、信号変換器であるHDMIコンバーター44が出力するデジタル映像信号441を分配器59を介して大形・小形モニターTb、Tsへ案内し、第3の音響信号重畳回路54が出力するアナログの第3の音響信号541を音響装置2のアンプ22へ案内する。また、第4のLED84へ通電を行う様にマイクロコンピューター56がLED通電回路57bへ指示する。
【0149】
実施例2の機器選択が容易な娯楽システムBは、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した歌唱者または同伴者が、第1〜第4の押釦スイッチ71〜74の第1〜第4の釦の何れかを指で押圧して指を離せば、四種類の機器(カラオケコマンダー41、据え置きパソコン42、光ディスクプレーヤー43、持込み携帯形端末440)を簡単に切り替えることができる。
【0150】
第1〜第4の押釦スイッチ71〜74は、単投形で、第1〜第4の釦の何れか1つを押圧する(押圧中、電気接点が閉になる)と、押圧した第1〜第4の押釦スイッチ71〜74に対応する第1〜第4のLED81〜84が点灯するので、現在、どの機器が大形・小形モニタTb、Tsおよびアンプ22に接続されているか一目で判る。
つまり、来店者は、第1〜第4のLED81〜84の点灯状態を見れば、どの機器(カラオケコマンダー41、据え置きパソコン42、光ディスクプレーヤー43、持込み携帯形端末440)が利用できるのか容易に判別できる。
【0151】
なお、第1〜第4の釦のみの押圧(どれか1つ)を押圧検出回路55bが検出するとマイクロコンピューター56が、電子スイッチ58を操作するとともに、第1〜第4のLED81〜84へ通電を行う様にLED通電回路57bへ指示する構成であるので、異なる押釦スイッチの複数同時押しを無効にできるとともに、押圧を止めて押釦が戻っても、機器と、大形・小形モニタTb、Tsおよびアンプ22との接続が維持されるとともに、第1〜第4の押釦スイッチ71〜74の何れかの釦を押圧したのかを、第1〜第4のLED81〜84の点灯状態から容易に判別できる。
また、第1〜第4の押釦スイッチ71〜74は、単投形の押し釦式であるので、押し易いとともに、嵩張らない。
【0152】
実施例2の機器選択が容易な娯楽システムBは、実施例1と同様、カラオケコマンダー41以外の機器を使う場合も、同じマイクMを使って歌唱することができるので使い勝手が良い。なお、マイクレシーバー3のアナログの音声信号32のレベルを音声ミキサー51で調整できるので快適に歌唱することができる。
【0153】
実施例2の機器選択が容易な娯楽システムBは、実施例1と同様、マイクレシーバー3が二系統の音声信号31、32を出力し、一系統側の音声信号31をカラオケコマンダー41に入力しているので、カラオケコマンダー41の採点機能が損なわれない。
【0154】
機器選択が容易な娯楽システムBは、カラオケ店に来店した来店者が、第4、第3、第2の押釦スイッチ74、73、72の何れかの押しボタンを押圧すれば、実施例1と同様に、接続ケーブルを繋ぎ替えることなく、カラオケコマンダー41以外に、私有の携帯端末440を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用したり、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んでブルーレイ・ディスクプレーヤー43で再生したり、据え置きパソコン42を使って、下記に示す様にカラオケ以外の娯楽を、来店者本人または仲間達と手軽に楽しむことができる。
【0155】
オンライン映画配信サイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、大画面と大迫力音響で、仲間と映画を鑑賞できる。
【0156】
海外のスポーツのライブ中継配信サイトへ、据え置きパソコンを42使ってアクセスし、大画面と迫力音響で、仲間とスポーツ中継を楽しむことができる。
【0157】
ストリーミング配信サイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、来店者のプロモーション音楽ビデオのライブ配信を行うことができる。
【0158】
ライブ配信サイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、歌唱している歌手とともに、大画面と大迫力音響で歌唱することができる。
【0159】
海外のカラオケ楽曲が利用できるサイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、大画面と大迫力音響で、その楽曲を歌唱することができる。
【0160】
オンラインゲームサイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、大画面と大迫力音響でプレイすることができる。
【0161】
動画配信サイトへ、据え置きパソコン42を使ってアクセスし、そのサイトの動画を、大画面と大迫力音響で仲間達と鑑賞することができる。
【実施例3】
【0162】
本発明の実施例3に係る機器選択が容易な娯楽システムC(請求項に対応)を図4に基づいて説明する。
この機器選択が容易な娯楽システムCは、下記の点が実施例1の機器選択が容易な娯楽システムAと異なる。
【0163】
実施例3の機器選択が容易な娯楽システムCでは、四連動プッシュ式スイッチ1の第1〜第4押込釦11〜14の近傍(各スイッチの下側数cm)に第1〜第4のLED81〜84を配設している。
LED通電回路57bは、第1〜第4のLED81〜84およびパソコン起動依頼ランプ62へ通電を行う回路である。
【0164】
音響映像セレクター5は、音声ミキサー51と、第1〜第3の音響信号重畳回路52〜54と、押込検出回路55、マイクロコンピューター56、LED通電回路(起動指令送出回路)57b、および電子スイッチ58を有するセレクター本体50とを有する。
音声ミキサー51および第1〜第3の音響信号重畳回路52〜54は、実施例1の機器選択が容易な娯楽システムAと同じものである。
【0165】
パソコン起動依頼ランプ62は、カラオケルームに配置した音響映像セレクター5のLED通電回路57bの第2のLED82へ通電を行う部位へ接続ケーブル63を介して電気接続される。
【0166】
押込検出回路55は、実施例1と同様、四連動プッシュ式スイッチ1の第1〜第4押込釦11〜14の押込を電気接点s1〜s4の閉成状態から検出する。
【0167】
実施例3の機器選択が容易な娯楽システムCは、下記の利点を有する。
カラオケ店に来店した歌唱者または同伴者が、四連動プッシュ式スイッチ1の第1押込釦〜第4押込釦11、12、13、14の何れかを押圧して押し込めば、四種類の機器(カラオケコマンダー41、据え置きパソコン42、ブルーレイ・ディスクプレーヤー43、HDMIコンバーター44)を簡単に切り替えることができる。
【0168】
第1〜第4のLED81〜84は、四連動プッシュ式スイッチ1の第1〜第4押込釦11〜14の近傍に配設されており、第1〜第4押込釦11〜14の内の任意の押込釦の押込操作すると、他の押込釦が初期位置に復帰して各電気接点が開閉する構造である。また、押込操作した第1〜第4押込釦11〜14に対応する第1〜第4のLED81〜84も点灯する。
【0169】
このため、来店者が第1〜第4のLED81〜84の点灯および四連動プッシュ式スイッチ1の押込釦11〜14の押込具合を見れば、どの音響映像機器(カラオケコマンダー41、据え置きパソコン42、光ディスクプレーヤー43、持込み携帯形端末440)が利用できるのか容易に判別できる。
【0170】
四連動プッシュ式スイッチ1を切り替えることにより、接続ケーブルを繋ぎ替えることなく、カラオケコマンダー41以外に、据え置きパソコン42、ブルーレイ・ディスクプレーヤー43、またはHDMIコンバーター44が、大形・小形モニターTb、Tsおよび音響装置2のアンプ22へ電気的に接続される。
【0171】
このため、カラオケ店に来店した歌唱者および同伴者は、楽曲の伴奏データが入った私有の光ディスクを持ち込んでブルーレイ・ディスクプレーヤー43で再生したり、備え付けの据え置きパソコン42や、私有の携帯端末440を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで利用することができる。また、カラオケ以外のコンテンツ(ビデオゲーム、映画鑑賞、テレビの試聴)を、大形・小形モニターTb、Tsおよびスピーカー21、…21群により、大迫力で、手軽に楽しむことができる。
【0172】
カラオケコマンダー41以外の機器を使う場合も、同じマイクMを使って歌唱することができるので、機器選択が容易な娯楽システムAは使い勝手が良い。なお、マイクレシーバー3のアナログの音声信号32のレベルを音声ミキサー51で調整できるので快適に歌唱することができる。
【0173】
マイクレシーバー3が二系統の音声信号31、32を出力し、一系統側の音声信号31をカラオケコマンダー41に入力しているので、カラオケコマンダー41の採点機能が損なわれない。
【0174】
<変形例>
a.各実施例において、カラオケコマンダー41以外の音響映像機器(据え置きパソコン42、光ディスクプレーヤー43、持込み携帯形端末440)から取得できる楽曲データは、カラオケコマンダーに入っていない、国内外の楽曲であっても良い。
【0175】
b.各実施例において、マイクMは、搬送波を音声信号で変調した電波を使うものであっても良く、ダイナミックマイクであっても良い。
【0176】
c.各請求項に記載の持込み携帯形端末は、スマートフォン(アンドロイド、アイフォン)以外に、カラオケルームに持込みが可能な携帯形のゲーム機器(プレイステーション等)であっても良い。
【符号の説明】
【0183】
A、B、 機器選択が容易な娯楽システム
Tb 大形モニター(映像装置)
Ts 小形モニター(映像装置)
M マイク
m 変調した赤外線
s1 電気接点
s2 電気接点
s3 電気接点
s4 電気接点
1 四連動プッシュ式スイッチ
2 音響装置
3 マイクレシーバー
5 音響映像セレクター
6 ハブ付ルータ
11 第1押込釦
12 第2押込釦
13 第3押込釦
14 第4押込釦
21 スピーカー
22 アンプ
31 一方のアナログの音声信号(一方の音声信号)
32 他方のアナログの音声信号(他方の音声信号)
41 カラオケコマンダー
42 据え置きパソコン
43 ブルーレイ・ディスクプレーヤー
44 HDMIコンバーター(信号変換器)
51 音声ミキサー
52 第1の音響信号重畳回路
53 第2の音響信号重畳回路
54 第3の音響信号重畳回路
55 押込検出回路
55b 押圧検出回路
56 マイクロコンピューター
57 LED通電回路(起動指令送出回路)
57b LED通電回路(起動指令送出回路)
58 電子スイッチ
60 マジックパケット
61 第1のLANケーブル
62 パソコン起動依頼ランプ
63 接続ケーブル
64 制御用のパソコン
66 副電源スイッチ
71 第1の押釦スイッチ
72 第2の押釦スイッチ
73 第3の押釦スイッチ
74 第4の押釦スイッチ
81 第1のLED
82 第2のLED
83 第3のLED
84 第4のLED
411 ネットワーク
412 楽曲背景映像のデジタル映像信号(楽曲背景映像の映像信号) 421 デジタル映像信号
431 デジタル映像信号
441 デジタル映像信号
511 調整済音声信号
521 第1の音響信号
531 第2の音響信号
541 第3の音響信号
【要約】
【課題】カラオケルームの四種類の音響映像機器を切り替える際に店員がカラオケルームへ出向く必要がなく、来店客が簡単な操作で、四種類の音響映像機器と、音響・映像装置との接続を簡単に切り替えて好みの娯楽に興じることができ、且つ、どの音響映像機器が、音響・映像装置に繋がっているか一見して判る機器選択が容易な娯楽システムの提供。
【解決手段】機器選択が容易な娯楽システムAは、四連動プッシュ式スイッチ1の押込釦11〜14を押込操作すると、マイクロコンピューター56が電子スイッチ58に指示して切替えるため、四種類の音響映像機器と、音響・映像装置との接続の切り替えができる。このため、来店者は、カラオケコマンダー41を利用する以外に、私有の光ディスクを光ディスクプレーヤー43で再生したり、据え置きパソコン42や持込み携帯形端末440を使ってインターネットから楽曲の伴奏データを取り込んで再生することができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4